Wikibooks jawikibooks https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 MediaWiki 1.43.0-wmf.2 first-letter メディア 特別 トーク 利用者 利用者・トーク Wikibooks Wikibooks・トーク ファイル ファイル・トーク MediaWiki MediaWiki・トーク テンプレート テンプレート・トーク ヘルプ ヘルプ・トーク カテゴリ カテゴリ・トーク Transwiki Transwiki‐ノート TimedText TimedText talk モジュール モジュール・トーク Wikibooks:談話室 4 30 247306 246287 2024-04-25T20:19:56Z MediaWiki message delivery 14540 /* 第1期U4C委員選挙の投票について */ 新しい節 wikitext text/x-wiki {{談話室}} ある程度時間のたった議論は[[/過去ログ]]に移動されます。最新の過去ログは [{{fullurl:{{NAMESPACE}}:{{BASEPAGENAME}}|oldid=226253}} 2023年4月7日 (金) 12:51:41の版] です(確認日: 2023年4月13日)。過去ログ化の方法については[[Wikibooks:過去ログ化のガイドライン]]を参照ください。 {{/告知}} == <section begin="announcement-header />ユニバーサル行動規範Universal Code of Conduct(UCoC)施行ガイドライン批准投票結果<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> : ''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines/UCoC Phase 2 Ratification Results Announcement|このメッセージはMeta-wikiで他の言語に翻訳されています。]]'' : ''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines/UCoC Phase 2 Ratification Results Announcement|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines/UCoC Phase 2 Ratification Results Announcement}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' こんにちは、 先日行われた [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines|Enforcement Guidelines for the Universal Code of Conduct (UCoC)]] のコミュニティ投票に参加した2,300人以上のウィキメディアンに感謝いたします。 ボランティアである精査グループが投票の正確性について検証を終えました。[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines/Voting/Results|''最終結果はMeta-wikiで入手できます'']]。簡単な要約は以下の通りです。 * 58.6% Yes, 41.4% No * 貢献者の方々は、128 home wikis から投票しました * 30を超える言語で行われました この結果が意味していること、それは理事会がこの文書を見直す可能性に十分な支持があるということです。施行ガイドラインが自動的に完成したというわけではないということです。 したがってプロジェクトチームは、投票プロセスで提供されたコメントを照合・要約し、メタウィキ上で公開します。施行ガイドラインは、理事会に提出され、その審議に付されます。理事会は、投票時に寄せられた意見を検討し、ガイドラインにさらなる改良が必要な点を検討します。これらのコメントと、メタウィキや他のコミュニティとの対話を通じて提供された意見はガイドラインを改訂するための出発点となります。 理事会が批准に踏み切った場合、UCoCプロジェクトチームは、ガイドラインの具体的な提案の支援を開始する予定です。その中には、コミュニティメンバーと共にU4C構築委員会を立ち上げること、研修に関する協議を開始すること、報告システムの改善に関する話し合いをサポートすることなどが含まれます。まだまだやるべきことはたくさんありますが、次のフェーズに進むことができそうです。 この方針と施行ガイドラインがコミュニティのためにどのように機能するかを考えるために、多くの人々が参加しました。この一年間さまざまな形でプロジェクトに関わったウィキメディアンが提示した、ガイドラインに概説された強力な提案の詳細について、引き続き共同作業を行います。 改めて、本施行ガイドラインの投票にご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。 詳細は [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines/Voting/Results|the Results page]]をご覧ください。 これからもよろしくお願いいたします、 [[User:SNg (WMF)]] UCoC プロジェクトチームを代表してStella Ng Senior Manager, Trust and Safety Policy<br/><section end="announcement content" /> 翻訳と投稿--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年4月6日 (水) 07:11 (UTC) == [[User:LINE VITMAX]]という方について == あのー,つい最近,この方がブロックされて,ブックスで2本,バーシティで一本この方の不適切投稿を目にしたのですが,まあバーシティのほうはともかく,こっちの方では何故一本しか管理者の方は差し戻ししないのでしょうか^^;;;?。私はこの投稿を最初に見た時,ゲームの方ね,もう面倒だし面白いから,このままにしておこうかなんて思ったんですが^^;;;,でも管理者の方は立場が違いますよね?まあその意図も分からないではないけど^^;;;。でも私も生活がいろいろあって,そんなにこのサイトにがっぷり関わってはいられないので,しばらくはここ,差し戻しとか更新しませんよ。だから対策考えるとしたら,次に本文直してアップする時になりますね。ではでは,以上業務連絡でした。(^^)/--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月6日 (水) 16:54 (UTC) あっそうだ,よく考えたら,つい最近すじにく氏の動向に変化有ったので,ゲームはしばらく休んで経済行こうかなーとも思っていたんですよ。どっちにしろ,継続して2分野にしかかかわらない,2ページですね,メインとしてはですが…。だから方針変えて,ゲームの方は差し戻ししておきます。ではでは。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月6日 (水) 17:01 (UTC) == <section begin="announcement-header" />運動戦略と組織統治ニュース – 記事 6<section end="announcement-header"/> == <section begin="ucoc-newsletter"/> <div style = "line-height: 1.2"> <span style="font-size:200%;">'''運動戦略と組織統治ニュース'''</span><br> <span style="font-size:120%; color:#404040;">'''2022年4月 記事6'''</span><span style="font-size:120%; float:right;">[[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/6|'''ニュースレター全文はこちら''']]</span> ---- 運動戦略と組織統治ニュース第6号へようこそ。この刷新されたニュースレターでは、運動憲章、輸入、運動戦略を実施するための助成金、理事会選挙、その他MSGに関連するニュースやイベントを配信しています。 このニュースレターは四半期ごとに配信され、より頻度の高いアップデートも毎週配信される予定です。本ニュースレターの配信を希望される方は、[[m:Special:MyLanguage/Global message delivery/Targets/MSG Newsletter Subscription|こちら]]にご登録下さい。 </div><div style="margin-top:3px; padding:10px 10px 10px 20px; background:#fffff; border:2px solid #808080; border-radius:4px; font-size:100%;"> *'''リーダーシップ開発 -''' ワーキンググループが結成されます! 2022年4月10日に募集を締め切った「リーダーシップ開発ワーキンググループ」に、最大12名のコミュニティメンバーが参加することが決定しました。([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/6#A1|続きを読む]]) *'''ユニバーサル行動規範の批准結果発表 -''' 3月7日から21日にかけて、SecurePollによるUCoCの施行に関するグローバルな意思決定プロセスが行われました。少なくとも128のホームプロジェクトから2,300人以上の有権者が意見・コメントを寄せました。([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/6#A2|続きを読む]]) *'''ハブをめぐる運動論議-''' 3月12日(土)、地域・テーマ別ハブに関するグローバル対話イベントが開催され、運動全体から84名の多様なウィキメディアンが参加しました。([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/6#A3|続きを読む]]) *'''運動戦略のための助成金、引き続き募集中! -''''' 今年に入ってから、6件、総額約8万ドルの提案が承認されています。運動戦略プロジェクトのアイデアはありませんか?声をかけてください。([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/6#A4|続きを読む]]) *運動憲章起草委員会が発足しました。-''' 2021年10月に選出された15名の委員からなる委員会は、その活動に不可欠な価値観や方法について合意し、運動憲章草案の概要作成に着手しています。([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/6#A5|続きを読む]]) *'''週刊運動戦略のご紹介 -'''。投稿と購読をお願いします - MSGチームは、メタウィキ上の様々な運動戦略ページに接続された更新ポータルを立ち上げたところです。購読していただくと、現在進行中の様々なプロジェクトに関する最新のニュースを入手することができます。([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/6#A6|続きを読む]]) *'''Diff Blogs -'''Wikimedia DiffでUCoCに関する最新の出版物をチェックしてください。 ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/6#A7|続きを読む]]) </div><section end="ucoc-newsletter"/>読んでくださってありがとうございます--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年4月13日 (水) 06:44 (UTC) == <section begin="announcement-header" />ウィキメディア財団の年次計画をめぐり、マリアナ・イスカンダーと話しませんか<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> :[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Annual Plan/2022-2023/Conversations/Announcement|''このメッセージはメタウィキ(Meta-wiki)で他の言語に翻訳されています。'']] :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Annual Plan/2022-2023/Conversations/Announcement|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation Annual Plan/2022-2023/Conversations/Announcement}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' こんにちは [[m:Special:MyLanguage/Movement Communications|運動意思疎通]]チーム<sup>※1</sup>と[[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance|運動戦略・組織統治]]チーム<sup>※2</sup>では、'''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Annual Plan/2022-2023/draft|2022-23年ウィキメディア財団年次計画]]'''すなわちウィキメディア財団のPOR<sup>※3</sup>(訳注:利害関係者の同意が必要な活動計画)をめぐり、皆さんと協議したいと考えます。(※:1=Movement Communications。2=Movement Strategy and Governance。3=plan of record。) これらの対話は、[[m:User:MIskander-WMF|マリアナ・イスカンダー]](Maryana Iskander)が進めてきた[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Chief Executive Officer/Maryana’s Listening Tour|ウィキメディア財団最高経営責任者の聴き取りツアー]]の延長線上にあります。 対話では次の質問を取り上げます。 * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia 2030|2030年ウィキメディア運動戦略]]では、方向性として「サービスとしての知識」ならびに「知識の公平さ」を提唱しています。財団はこれら2つのゴールに従って計画を立てようとしています。財団がその業務において、これらをどのように適合させるべきでしょうか? * 財団は地域レベルでの働きかけにもっと優れた方法がないか探し続けています。たとえば助成金、新しい機能、コミュニティとの対話などの領域で地域単位に注目ポイントを増やしてきました。うまくいっているのはどれでしょう? 改善できるとしたら、何かですか? * ウィキメディアの運動戦略過程にはどなたでも貢献ができます。皆さんの活動や発想、要望、実地に体験から学んだことを出し合いませんか。運動戦略の活動を進めているボランティアや提携団体の皆さんを、どうやったらウィキメデア財団はもっとうまくサポートできそうでしょうか? 日時は [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Annual Plan/2022-2023/draft/Your Input|'''Meta-wiki''']]でご覧ください。 情報は複数言語で提供します。どの会議もどなたでも参加できます。中には逐次通訳を用意する会議もあります。 どうぞよろしくお願いいたします。<br /><section end="announcement-content" />--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年4月15日 (金) 08:44 (UTC) ==財団の新年度計画についてトップと話しませんか。4月24日日曜16:00(プロの同時通訳が付く予定です)== 直前の節をご覧いただければありがたいです。日本語コミュニティのために力をおかしください。 [[metawiki:Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2022-2023/draft/Goals/ja|「多言語にわたる740以上のウィキメディア・プロジェクトが増え続ける中、財団の現在の支援にどのように優先順位をつけるべきか」]]<blockquote>上記リンクの中には「 偽情報とどう戦うか」「世界のさまざまな地域の~中略~耳を傾けることから1年をスタートさせます」「優先順位の議論」「財団全体での翻訳・通訳サービス」「今後数ヶ月の間に」と書かれています。</blockquote> [[metawiki:Wikimedia_Foundation_Chief_Executive_Officer/Maryana’s_Listening_Tour/ja|トップ]]は約六カ月前に就任しました。「[[metawiki:Wikimedia_Foundation_Chief_Executive_Officer/Maryana’s_Listening_Tour/External_Trends/ja|人々が検索するものが変わってきています。利用者は、検索クエリに対する答えをリッチコンテンツ(画像、ビデオ、オーディオ形式など)に求めるようになってきています。]]」<blockquote>上記リンクの中で、以下の内容などについて'''ご意見を記入'''できます。 「従来のテキスト検索によるトラフィックのほとんどに依存しているプラットフォームとして、検索行動のこれらのシフトは、私たちの現在および将来にとって何を意味するのでしょうか?」 「自分の言語には無いコンテンツを検索するユーザーは、機械翻訳されたウェブサイトコンテンツ(ウィキペディアを含む)を目にする機会が増えています」 「ウィキメディアのプロジェクトは、どのようにすれば関連するローカル言語の知識のギャップを確実に埋めることができるでしょうか。 他のプラットフォームとは異なる、私たちのコミュニティ主導のコンテンツ作成モデルについて、どのように認識を高め続けることができるでしょうか」 「偽情報と誤報が増加」 「Google と Facebook は、ウィキペディアのホバーカードを使用して、誤解を招く可能性のある情報に対してより多くのコンテキストを提供」 「誤報や偽情報がウィキメディア・プロジェクトや他のプラットフォーム上の情報の質を脅かしている中、より広い知識のエコシステムにおける偽情報への対処において、ウィキメディア運動が果たすべき役割があるとすれば、それは何でしょうか」</blockquote> 年次計画についてのご意見はこちらにお願いいたします[https://meta.wikimedia.org/wiki/Talk:Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2022-2023/draft] '''参加方法''' 24日については、事前の登録は不要です。下にある全日程のリンクをクリックし、●右をクリックするとズームにつながります。--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年4月18日 (月) 08:39 (UTC) [[metawiki:Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2022-2023/draft/Your_Input/ja|4月24日を含む全日程]]<blockquote> 21日の理事との話し合いについて、日本語コミュニティの一人から通訳の依頼が担当者にあったそうです。その担当者から、「YShibata ではないですね」という確認がありました。私は内部でいろいろな機会をとらえては日本語のチャンスを頼んできましたが、他の多くの言語でも同様です。そのため、利用者の方々からの働きかけが最も効果的です。私ではないと分かったので通訳派遣会社に依頼をするそうです。 日本語コミュニティ利用者の方々の働きかけの大きさが発揮されたのがユニバーサル行動規範の施行ガイドライン投票です。どなたが何を書いたのかは誰にもわかりませんが、日本語コミュニティから81人が投票しました。全体として賛成が反対を上回った(わずか)にもかかわらず、文言修正(コメントを参照しながら)になりました。 </blockquote>[[metawiki:Wikimedia_Foundation_Chief_Executive_Officer/Maryana’s_Listening_Tour/Overview/ja|すべてのメッセージをMaryanaに伝えます(必要に応じて翻訳もします)]]。(お手数をおかけしますがスクロールダウンをして真ん中あたりです) [[metawiki:Wikimedia_Foundation_Chief_Executive_Officer/Maryana’s_Listening_Tour/Overview/ja|もし、トップのMaryanaをイベントに招待したい場合]]は、movementcomms@wikimedia.orgでご連絡ください。なお、Maryanaはできるだけ多くの人に会うようにしていますが、すべてのイベントに参加できない可能性があります。 --[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年4月15日 (金) 08:45 (UTC) == <section begin="announcement-header" />次のステップ: ユニバーサル行動規範(Universal Code of Conduct略UCoC)およびUCoC施行ガイドライン<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Board noticeboard/April 2022 - Board of Trustees on Next steps: Universal Code of Conduct (UCoC) and UCoC Enforcement Guidelines|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation Board noticeboard/April 2022 - Board of Trustees on Next steps: Universal Code of Conduct (UCoC) and UCoC Enforcement Guidelines}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' ウィキメディア財団理事会のコミュニティアフェアーズ委員会は、先日行われた「ユニバーサル行動規範(UCoC)」の施行ガイドラインについてコミュニティの投票に参加された皆様に感謝いたします。 ボランティア精査班が投票の正確性の検証を終えました。総投票数は2,283票でした。2,283票のうち、1,338人(58.6%)が施行ガイドラインに賛成、945人(41.4%)が反対です。また、658名の方からコメントをいただき、そのうち77%が英語でのコメントでした。 敵対的で有害な行為を止めさせるため、また、そのような行為の標的となった人々を支援し、ウィキメディアのプロジェクトにおいて善意の人々が生産的になるよう、安全で歓迎すべき文化を創造するためにコミュニティメンバーが示した情熱と献身に感謝いたします。 寄せられたコメントには、ガイドラインが未完成な段階であるとも述べられています。理事会が検討するのに必要な支持率に達しましたが、コミュニティの懸念に対応するため、さらなる編集を開始することが望ましいと思われる場合には、賛否にかかわらず、修正が必要だと思われる要素とその理由についてご意見を提供するよう、有権者に呼び掛けていました。 その結果、コミュニティアフェアーズ委員会として、財団に草案作成委員会を再開し、先日の投票で寄せられたコミュニティの意見をもとに、施行ガイドラインを改良するため、再度コミュニティ参加を行うよう要請することを決定しました。 ご意見は4つのセクションに分類しています。 # 研修の種類、目的、適用範囲を明確にすること。 # 専門家でない人が翻訳や理解をしやすいように、言葉を単純化すること。 # affirmation(訳注:日本語コミュニティでも多くのご意見が出ました)という概念について、その是非を含めて探求すること。 # プライバシー/被害者保護と聞く権利の相反する役割を見直すこと。 対話の中で、また特に施行ガイドラインの草案が進化する中で、他の問題が浮上するかもしれませんが、これらを有権者が懸念する主要な分野と見なし、これらの問題の検討を促進するよう、委員会はスタッフに求めています。さらなる関与の後、財団は、改訂された施行を評価するためにコミュニティ投票を再度行い、新しい文書が公式に批准する準備ができているかどうかを確認する必要があります。 さらに、ユニバーサル行動規範方針(Policy)の注釈(note)3.1に対する懸念も認識しています。年末に予定されている方針全体の見直しを待たずに、方針が安全で包括的なコミュニティを支援するという目的を満たすよう、文言の見直しを促進するよう委員会は財団に指示しています。 参加された皆様には、このような重要かつ困難な課題について考えていただき、運動全体でより良い協力関係を築くために貢献していただいたことに、改めて感謝いたします。<br /><section end="announcement-content" /> これからもよろしくお願いいたします Rosie Rosie Stephenson-Goodknight (she/her) コミュニティ事案委員会長代理 ウィキメディア財団 理事会 (当初、上記署名が翻訳フォーマットに無かったため混乱させてしまったことをお詫び申し上げます。)訳・掲載[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年4月18日 (月) 23:54 (UTC) == <section begin="announcement-header" />2022年理事会選挙候補者の募集<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Call for Candidates/Short|このメッセージはMeta-wikiで他の言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Call for Candidates/Short|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Call for Candidates/Short}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' 理事会は2022年理事選挙の候補者を募集しています。[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Announcement/Call_for_Candidates|'''続きはメタウィキをご参照ください''']]。 [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022|2022年理事会選挙]]はこちら! 理事への立候補をご検討ください。 ウィキメディア財団理事会は、ウィキメディア財団の運営を監督します。コミュニティおよび提携団体から選ばれた理事と、理事会が任命した理事が理事会を構成します。各理事の任期は3年です。ウィキメディアコミュニティには、投票によりコミュニティ兼提携団体出身の理事を選ぶ機会があります。 ウィキメディアコミュニティは、2022年に理事会の2つの議席を埋めるために投票を行います。チームとしての理事会の代表性、多様性、専門性を向上させるチャンスです。 どのような人が候補になるのでしょうか? ご自身はいかがでしょうか? 詳しくは[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Apply to be a Candidate|立候補のページ]]でご確認ください。 ご協力ありがとうございます。 選挙管理委員会と理事会に代わり、運動戦略と組織統治チーム一同<br /><section end="announcement-content" /> [[Category:Wikimedia Foundation Board of Trustees]] [[Category:Wikimedia Foundation elections 2022]] --[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年4月26日 (火) 14:30 (UTC) == Coming soon: Improvements for templates == <div class="plainlinks mw-content-ltr" lang="ja" dir="ltr"> <!--T:11--> [[File:Overview of changes in the VisualEditor template dialog by WMDE Technical Wishes.webm|thumb|テンプレートのダイアログに根本的な変更を施します。]] こんにちは、まもなく皆さんのウィキに以下のテンプレート系の変更を展開する予定ですのでお知らせします。 [[mw:Special:MyLanguage/Help:VisualEditor/User guide#Editing templates|ビジュアルエディターには'''テンプレートのダイアログ ''']](VisualEditor)を、[[mw:Special:MyLanguage/2017 wikitext editor|2017年ウィキ文エディター]](ベータ版)には'''根本からの改善を'''それぞれご用意しています。 これはテンプレートに書き込むべきこと、テンプレートの各部の読み方やそれぞれの変数の追加方法<!-- how to navigate the template, and how to add parameters. -->について、利用者の皆さんの理解を助けるものです。 * それぞれのリンクは[[metawiki:WMDE Technical Wishes/VisualEditor template dialog improvements|プロジェクトページ]]、[[metawiki:Talk:WMDE Technical Wishes/VisualEditor template dialog improvements|トークページ]]をご参照ください。 '''構文強調表示'''機能([[mw:Special:MyLanguage/Extension:CodeMirror|CodeMirror]] 拡張機能) では、利用者設定にて'''色覚にやさしい'''配色を選べるようになりました。 * リンクはそれぞれ[[metawiki:WMDE Technical Wishes/Improved Color Scheme of Syntax Highlighting#Color-blind_mode|プロジェクトページ]]、[[metawiki:Talk:WMDE Technical Wishes/Improved Color Scheme of Syntax Highlighting|トークページ]]をご参照ください。 展開は5月10日を予定しています。これは[[m:WMDE Technical Wishes|WMDE 技術要望]](ウィキメディア・ドイツ協会)発信では「[[m:WMDE Technical Wishes/Templates|テンプレート]]」系改善の一連の最後になります。 ぜひ皆さんからのフィードバックをトークページにてお聞かせください。 </div> -- [[m:User:Johanna Strodt (WMDE)|Johanna Strodt (WMDE)]] 2022年4月29日 (金) 11:13 (UTC) <!-- User:Johanna Strodt (WMDE)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=WMDE_Technical_Wishes/Technical_Wishes_News_list_all_village_pumps&oldid=23222263 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 編集機能ニュース 2022年第1号 == <section begin="message"/><i>[[metawiki:VisualEditor/Newsletter/2022/April|他の言語で読む]] • [[m:VisualEditor/Newsletter|この多言語版ニュースレターの購読者名簿]]</i> [[File:Junior Contributor New Topic Tool Completion Rate.png|thumb|編集初学者はこの新しいツールを使ったほうが編集の失敗が減りました。]] [[mw:Special:MyLanguage/Help:DiscussionTools#New discussion tool|新しい主題ツール]]<!-- New topic tool -->を使うと、編集者が議論のページに新しい <nowiki>==節(見出し)==</nowiki> を作りやすくなります。 この新しいツールを使うと、編集初学者の編集が保持されやすくなります。 <span class="mw-translate-fuzzy">状況報告は[[mw:Talk pages project/New topic#21 April 2022|こちら]]にあります。</span> 間もなく編集チームはこの試験に参加する20個のウィキペディアの編集者全員にこのことを要請します。 無効にするには[[Special:Preferences#mw-prefsection-editing-discussion|個人設定]]で指定してください。<section end="message"/> [[User:Whatamidoing (WMF)|Whatamidoing (WMF)]] 2022年5月2日 (月) 18:55 (UTC) <!-- User:Quiddity (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Global_message_delivery/Targets/VisualEditor/Newsletter/Wikis_with_VE&oldid=22019984 のリストを使用して送信したメッセージ --> == <section begin="announcement-header" />ウィキメディア財団理事会2022年選挙 - ボランティア募集<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Election Volunteers/2022/Call for Election Volunteers|このメッセージはMeta-wikiで他の言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Election Volunteers/2022/Call for Election Volunteers|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Movement Strategy and Governance/Election Volunteers/2022/Call for Election Volunteers}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' 運動戦略と組織統治チームでは、理事会選挙の選挙ボランティアとしてローカルで活動していただける方々を募集しています。 選挙ボランティアのアイデアは、2021年ウィキメディア理事会選挙で出てきました。効果がありました。選挙ボランティアのおかげで2017年と比較し、投票者は1,753人増加しました。 全体の投票率は1.1ポイント増の10.13%でした。214のウィキが選挙に反映されました。 2017年に参加しなかった合計74のウィキから、2021年の選挙では投票者があらわれました。今年も投票者を増やすために力を貸していただけませんか? 選挙ボランティアは、以下のような分野で活躍します。 * 短いメッセージを翻訳し、ご自身のコミュニティで進行中の選挙プロセスを告知。 * 任意。ご自身のコミュニティでのコメントや質問のモニター ボランティアは、 * 対話やイベントの際に、フレンドリーな空間ポリシーを維持させます。 * ガイドラインや投票情報を中立的な立場でコミュニティーに提示します。 選挙ボランティアになり、ご自身のコミュニティが投票で反映されるようにしませんか?[[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Election Volunteers/About|こちら]] に登録して最新情報を受け取りましょう。翻訳に関する質問は、[[m:Special:MyLanguage/Talk:Movement Strategy and Governance/Election Volunteers/About|トークページ]]をご利用ください。<br /><section end="announcement-content" />--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年5月6日 (金) 10:48 (UTC) == ウィキブックスの整理 == もう実行されているものもあるかもしれませんが # <code><nowiki>{{UserAN}}</nowiki></code>テンプレートの作成 # CU、OS、その他管理者の下位権限(巻き戻し者,削除者、インターフェース管理者など)の方針の明記 # 依頼関連の整備 # [[Wikibooks:コメント依頼]]の作成 最後に,これが1番の難題ですが : 5. 利用者の増加 1については、ブロックを実行しやすくするためです。[[w:WP:AN/I]]で採用されているものは,「ブロック」リンクがついています。 2は、ソックパペットの確認、機密情報の秘匿化などを実施するためです。Wikipediaに準じたものでいいと思います。下位権限などは必要であればといったところでしょうか。 3は投稿ブロック依頼,削除依頼などですね。依頼ごとに個別のサブページを作り,合意が形成されればその通りに対処を行う。削除依頼などには合意形成がなされているのに未対処という案件も少々あります。また、サブページを作れば依頼の可読性がアップします。投稿ブロック依頼などにはサブページを作ったり作らなかったりとまちまちです。 4はコメント依頼の必要性です。特に利用者の行為については,会話ページ,ノートページなどで議論するわけにも行きません。ですが先述の通り,コメント依頼は赤リンクです。合意形成,またトラブルの円滑な処理、[[w:Wikipedia:論争の解決]]の観点から見てもコメント依頼は必要であると感じます。 5番は難しいですが,まあ今いる我々がプロジェクトをでかくしていけば自然に参加する人も増えてくると思います。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small> 2022年5月8日 (日) 04:26 (UTC) :こんばんはー。私はルール関係の整備にはあまり興味なくて,むしろあいまいなほうが書きやすいなーなどとも思っています。参加人員はどうですかね。むかしはここ,もう少し盛況だったんですが,様々な理由で活動休止された方が多くなってしまいましたね…。ところでサイト形式の整備はいいんですが,例えば私と先輩のブロック依頼なんて,構造が複雑になってしまって,あまり良くない状態ですよ…。そうですね,目指している版削除が仮になされれば,少しすっきり纏められるでしょうけどね…。まあ仕方ないですね,どっちにしろブロック依頼もコメント依頼もあまりこの先進展有るようにも見えませんしね…--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年5月8日 (日) 09:36 (UTC) ::(返信) 利用者が少ないゆえに綿密な対応ができないのが1番の課題ですね。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small> 2022年5月8日 (日) 10:13 (UTC) :::綿密な対応ってそんな重要?--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年5月8日 (日) 10:18 (UTC) ::::(返信)利用者が多ければその分視点が広がるので,緻密な対応が可能でしょう。対応がきめ細かければ,トラブルも円滑に処理できるのではないでしょうか。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small> 2022年5月8日 (日) 13:22 (UTC) :::::うーん,そう,かも,知れないですね…。ただ私の感覚では人数が多かろうが少なかろうが,駄目なものは駄目,通るものは通る。トラブルから完全に逃れて生きる事も出来ないしね…。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年5月8日 (日) 16:15 (UTC) :一応,コメント依頼は私がWikipediaを参考に作ります。1週間待って異論が出なければ実行に移ります。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <span style="font-family:Times"><small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small></span> 2022年5月9日 (月) 23:33 (UTC) ::WikibooksよりはWikipediaの方が盛況ですしね、、、、--[[利用者:ドラみそブックス|ドラみそブックス]] ([[利用者・トーク:ドラみそブックス|トーク]]) 2022年5月10日 (火) 01:26 (UTC) ::{{コメント2|コメント}} 同じ提案は過去にもなされたことがありますが、結局合意には至っておりません。スタリオン箕浦さんも「1週間待って」ではなく過去の議論も参考にし、まさに「合意形成」がされてから実行に移った方がよいと思います。--[[利用者:Shokupan|Shokupan]] ([[利用者・トーク:Shokupan|トーク]]) 2022年5月15日 (日) 10:19 (UTC) :::{{コメント2|返信}} [[User:Shokupan|Shokupan]]様、過去の提案がいくら探しても見つかりません。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <span style="font-family:Times"><small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:利用者権限/スタリオン箕浦|権限]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small></span> 2022年7月18日 (月) 02:59 (UTC) ::::{{コメント2|返信}} 談話室での2019年3月3日 (日) 14:40 (UTC)付けの提案です。また、そこに書かれている意見についてもスタリオン箕浦さんにはよくお読みいただきたいと思います。--[[利用者:Shokupan|Shokupan]] ([[利用者・トーク:Shokupan|トーク]]) 2022年7月24日 (日) 05:50 (UTC) :::::{{コメント2|返信}}Shokupan様、ありがとうございます。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <span style="font-family:Times"><small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:利用者権限/スタリオン箕浦|権限]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small></span> 2022年9月1日 (木) 02:07 (UTC) == 資金の分配を決める委員を募集中(日本語コミュニティを含むアジア太平洋地域を担当) == エディタソンなどを行う際の交通費などへの助成等、決定権限は、[[metawiki:Grants:Committees/ja|それぞれの地域の地域委員会]]に属します。日本語コミュニティからの申請を[[metawiki:Grants:Regions/ESEAP/ja|審査する委員(利用者)一覧]] は現在、5人ですが新たな方を募集中です。 交通費などの他、日本語コミュニティからの委員がいれば重要な書類・ミーティングでの通訳について翻訳会社・通訳会社へとの契約を確実にすることができます。 担当者が「ウィキメディア運動の意義を理解する方、文化的・言語的・性的多様性の観点から募集しています 」とのことで、多様性の点で、日本語コミュニティの参加が無いことを心配しています。費用の請求フォーマット、公式ウェブサイト、年度計画、収支報告書など、重要な文書に日本語版がありません。柴田は財団内部で大勢の人に掛け合っていますが、お金の使い方など、重要なことは利用者による委員会が決めます。財団内部の人間ではありません。 興味を持ってくださる方は、ESEAP シニア プログラム オフィサーのジャクリーン・チェン(上記担当者、二番目のリンクに写真が載っています); jchen@wikimedia.orgにご連絡ください。 締め切りは 31 May 2022年5月31日です。--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年5月10日 (火) 15:29 (UTC) == 移動依頼 == どなたか記事[[エスニックジョーク]]を[[ジョーク集/エスニックジョーク]]へ移動お願いします。--[[特別:投稿記録/240F:7A:EA2E:1:7865:36BF:53E8:693E|240F:7A:EA2E:1:7865:36BF:53E8:693E]] 2022年5月15日 (日) 10:36 (UTC) :基本的には、合意の必要のない整備は、気づいた人が自分でやるのが基本です。各種ヘルプを参照すれば、たいていの人は大抵のことが出来る。それでもできないのであれば仕方ないですが…--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年5月19日 (木) 15:13 (UTC) :私が作った記事なので、移動したいですが、--[[利用者:ドラみそ|ドラみそ]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年6月24日 (金) 10:13 (UTC) * {{cmt|報告}} - <del>依頼者は自動承認されていないので<code>move</code>権限がありません。</del>初版立項者のアカウントから「移動したい」との意思表示が<ins>あり、なおかつ他に編集された方がいなかった</ins>ため代わりに移動しておきました。--[[利用者:春春眠眠|春春眠眠]] ([[利用者・トーク:春春眠眠|トーク]]) 2022年6月24日 (金) 10:44 (UTC)<small>一部修正--[[利用者:春春眠眠|春春眠眠]] ([[利用者・トーク:春春眠眠|トーク]]) 2022年6月24日 (金) 10:49 (UTC)</small><small>1部撤回</small> * 移動の残骸ですが、即時削除するか残すかは[[利用者:ドラみそ|ドラみそ]]さんにお任せします。即時削除するにせよ、こちらに関しては私はドラみそさんの意向を支持します。--[[利用者:春春眠眠|春春眠眠]] ([[利用者・トーク:春春眠眠|トーク]]) 2022年6月24日 (金) 11:26 (UTC) * よくよく確認したところ[[利用者:ドラみそ|ドラみそ]]さんは自動承認されているようでした。今回依頼したのはやり方が分からなかったからだと考えます。ですので、[[:w:ja:Help:ページの移動]]をご覧下さいとのご案内を致します。--[[利用者:春春眠眠|春春眠眠]] ([[利用者・トーク:春春眠眠|トーク]]) 2022年6月24日 (金) 12:25 (UTC) *:わかりました。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそ]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年6月27日 (月) 01:37 (UTC) == ユニバーサル行動規範Universal Code of Conduct(UCoC)施行ガイドライン批准投票でのコメントについて報告します == こんにちは、 ユニバーサル行動規範(UCoC)プロジェクトチームは、批准投票に伴うコメントの分析を完了しました。 2022年にUCoC施行ガイドライン草案が完成した後、ガイドラインについてウィキメディアン・コミュニティが投票しました。投票者は137のコミュニティにわたり、上位9つのコミュニティは英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポーランド語、スペイン語、中国語、日本語、イタリア語のウィキペディア、メタウィキです。 投票の際、草案の内容に対してコメントを提供する機会がありました。658名の参加者がコメントを残しました。コメントの77%は英語でした。投票者は24の言語でコメントを書き、最も多かったのは英語(508人)、ついでドイツ語(34人)、日本語(28人)、フランス語(25人)、ロシア語(12人)でした。 この報告書は改訂起草委員会に送られ、委員会は最近行われた投票から得られたコミュニティのご意見をもとに、施行ガイドラインを改良します。報告書の公開版は [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines/Voting/Results#Summary|'''このMeta-wiki で公開''']] です。 この報告書はメタウィキで翻訳版が公開されています。 {{int:please-translate}} 投票や議論に参加された方々に改めて感謝申し上げます。是非、今後のコミュニティとの話し合いにご参加ください。ユニバーサル行動規範と施行ガイドラインの詳細については [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Project|on Meta-wiki]] をご覧ください。 ユニバーサル行動規範プロジェクトチームを代表して<br /> (翻訳と投稿)--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年5月20日 (金) 07:18 (UTC) == イベントなどの費用の請求の仕方 == ウィキ'''ペ'''ディアに限らず、ウィキに関するエディタソンや講義、大学や学校での活動、ウィキペディアタウン、その他、費用請求の仕方についてご一読ください。 2022年4月15日に、請求の仕方が大幅に変わりました。以下は2022年5月31日の情報です。文書は英語が多く申し訳ないのですが、記入は日本語でかまいません。 === 助成金 === 個人でも、団体でも申請できます。 : 1. [https://meta.wikimedia.org/wiki/Grants:Programs/Wikimedia_Community_Fund/ja ウィキメディアコミュニティ基金] :: エディタソンやコンテスト、写真ウォーク、促進キャンペーンの運営に必要な一般的な経費として、作業場・集会室賃料、サービス経費、賞品、普及活動、オンラインのイベントへのアクセスを支える通信費用、主催者の旅費滞在費と参加費、グラフィックデザイン、トレーニング、託児サービス、翻訳、プロジェクト管理、ウィキメディアン・イン・レジデンスなど、ボランティア活動に取って代わるものではない役割に対する報酬など。 :: '''[https://wmf.fluxx.io/user_sessions/new 申請する]'''日本語記入でかまいません。 ::: ⋆随時助成金 = 短期、低予算(平均支給額 500 - 5,000 USD) ::: ⋆カンファレンスとイベント基金 = ウィキメディアンが集い経験の共有や技能開発、ネットワーク作りをする場を提供するもの(平均支給額 10,000 - 90,000 USD) ::: ⋆一般支援基金 = より規模の大きなプロジェクトもしくはプログラム、戦略計画を開発しそれぞれの目的達成のために増額した投資を長期に必要とするもの。複数年助成金支給も考慮(平均支給額10,000 - 300,000 USD) : 2. [https://meta.wikimedia.org/wiki/Grants:Programs/Wikimedia_Alliances_Fund/ja ウィキメディアアライアンス基金] :: 知識を入手することが困難な地域に住む人のためのプロジェクト : 3. [https://meta.wikimedia.org/wiki/Grants:Programs/Wikimedia_Research_%26_Technology_Fund/ja ウィキメディア研究技術基金] :: ⋆Research Fund終了 :: ⋆Technology Fund2022年中に開始 : 4. [https://meta.wikimedia.org/wiki/Grants:MSIG/About/ja 運動戦略を施行するための助成金] :: [https://meta.wikimedia.org/wiki/Movement_Strategy/Initiatives/ja 45のイニシアチブ]のいずれか一つを推進するため。(申請額は25,000USDまでを条件として募集します。これを超える金額の申請には、手続きを開始する前に運動戦略チームにご連絡をお願いします) :: '''[https://meta.wikimedia.org/wiki/Grants:MSIG/Apply/ja 申請する]''' : 5. [https://wikimania.wikimedia.org/wiki/Scholarships 奨学金(2022年8月から)] : 6. [https://meta.wikimedia.org/wiki/Knowledge_Equity_Fund 知識の公平性のための基金] ::: 「racial equity」のための基金です。 : 7. ウィキメディア・ハッカソン 助成金(終了) : 8. [https://outreach.wikimedia.org/wiki/Education/Tools_%26_Resources ウィキペディア教育のための助成金] 上記1から8までをまとめたページは[https://meta.wikimedia.org/wiki/Grants:Start/ja こちら]です。 === より多くの方々に支給されるであろう「1.ウィキメディアコミュニティ基金」の[[metawiki:Grants:FAQ/ja|助成金の審査の過程]] は次の通りです === :* 第1:応募 :* 第2:適格性の審査 :* 第3:プログラム管理者(複数)による審査 :* 第4:地域委員会による熟慮 :* 第5:地域委員会が審査結果を発表 :* 第6:助成金の支給 : 決定権限は、[[metawiki:Grants:Committees/ja|それぞれの地域の地域委員会]]に属します。地域委員会は各国語の利用者から構成されます。日本語コミュニティが属するEast, Southeast Asia, and Pacific (ESEAP)には現在5名の委員(利用者)がいます。 : 手続きとしては、「4. 運動戦略を施行するための助成金」の方が簡単です。 : 助成金の申請は、必要とする「一人の個人」または「グループ(代表者)」がしなければなりません。「グループ」は数人のグループでかまいません。 : 財団から口座に直接、お金が振り込まれます。「運動戦略の」助成金の場合(上記4)、申請から受け取りまで、法律上の氏名住所を伝える必要はありません。口座の名義人を公開しません。名義は任意団体でもかまいません。送金のためファイナンスのチームにのみ、個人データを開示する必要があります。--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年6月1日 (水) 00:53 (UTC) == <section begin="announcement-header" /> 2022年理事選挙候補者の募集<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/2022 Candidates for the Board of Trustees|このメッセージはMeta-wikiで他の言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/2022 Candidates for the Board of Trustees|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/2022 Candidates for the Board of Trustees}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022|2022 理事会選挙]]候補者の募集は締め切りました。この募集により、コミュニティーから12名の候補者が応募しました。[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates|2022 理事会選挙 候補者]]をご覧ください。 監査委員会は、今後、理事会から提供された技能などに関する基準により、候補者の申請書を検討します。理事会は、理事会の能力を向上させるために、一定の技能と能力を求めています。監査委員会が検討を終えた後、各候補者のランクが公表される予定です。これらのランクは、情報提供のみを目的としています。 2022年の理事会選挙について、タイムライン、投票情報、参加方法など [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022|Meta-wiki]] をご覧ください。 ご協力ありがとうございます。 選挙管理委員会と理事会に代わり、運動戦略と組織統治チーム一同 <br /><section end="announcement-content" />(翻訳と投稿)--[[利用者:YShibata (WMF)|YShibata (WMF)]] ([[利用者・トーク:YShibata (WMF)|トーク]]) 2022年6月2日 (木) 01:58 (UTC) == Results of Wiki Loves Folklore 2022 is out! == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> {{int:please-translate}} [[File:Wiki Loves Folklore Logo.svg|right|150px|frameless]] Hi, Greetings The winners for '''[[c:Commons:Wiki Loves Folklore 2022|Wiki Loves Folklore 2022]]''' is announced! We are happy to share with you winning images for this year's edition. This year saw over 8,584 images represented on commons in over 92 countries. Kindly see images '''[[:c:Commons:Wiki Loves Folklore 2022/Winners|here]]''' Our profound gratitude to all the people who participated and organized local contests and photo walks for this project. We hope to have you contribute to the campaign next year. '''Thank you,''' '''Wiki Loves Folklore International Team''' --[[利用者:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]] ([[利用者・トーク:MediaWiki message delivery|トーク]]) 2022年7月4日 (月) 16:12 (UTC) </div> <!-- User:Tiven2240@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Non-Technical_Village_Pumps_distribution_list&oldid=23454230 のリストを使用して送信したメッセージ --> == <span lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> Upcoming activities for the 2022 Board of Trustees election</span> == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Upcoming Activities| You can find this message translated into additional languages on Meta-wiki.]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Upcoming Activities|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Upcoming Activities}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' Hi all, This message covers two upcoming activities for the 2022 Board of Trustees election. The Board of Trustees election will have an Election Compass to support voters in their decision-making process. Eligible voters can propose statements in July and vote on which statements are used in the Election Compass in late July. Please visit the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Community Voting/Election Compass|Election Compass page]] for more information. Join conversations with the 2022 Board of Trustees candidates July 27 to August 7. Each candidate will have a one hour conversation with the community. Each conversation will be recorded and made available for future viewing. Live interpretation will be available. Languages available will be announced when the dates are set. These conversations will be scheduled with the candidates once the results of the Affiliate Selection are available. That information will be shared on the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Events|2022 Board of Trustees election campaign events]] page. Best, Movement Strategy and Governance on behalf of the Board Selection Task Force and the Elections Committee<br /><section end="announcement-content" /> </div> [[User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2022年7月11日 (月) 01:23 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=22374876 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Announcing the six candidates for the 2022 Board of Trustees election == <section begin="announcement-content"/> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Announcing the six candidates for the 2022 Board of Trustees election| You can find this message translated into additional languages on Meta-wiki.]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Announcing the six candidates for the 2022 Board of Trustees election|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Announcing the six candidates for the 2022 Board of Trustees election}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' Hi everyone, I'm Vivien from the Movement Strategy and Governance team. My apologies for posting this in English; If any of you would be so kind to help translate the message to Japanese, we would really appreciate it! If you have any questions or concerns, please do not hesitate to reach out to us. I'm writing to inform you the Affiliate voting process has concluded. Representatives from each Affiliate organization learned about the candidates by reading candidates’ statements, reviewing candidates’ answers to questions, and considering the candidates’ ratings provided by the Analysis Committee. The selected 2022 Board of Trustees candidates are: * Tobechukwu Precious Friday ([[m:User:Tochiprecious|Tochiprecious]]) * Farah Jack Mustaklem ([[m:User:Fjmustak|Fjmustak]]) * Shani Evenstein Sigalov ([[m:User:Esh77|Esh77]]) * Kunal Mehta ([[User:Legoktm|Legoktm]]) * Michał Buczyński ([[m:User:Aegis Maelstrom|Aegis Maelstrom]]) * Mike Peel ([[m:User:Mike Peel|Mike Peel]]) You may see more information about the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Results|Results]] and [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Stats|Statistics]] of this Board election. '''The next part of the Board election process is the community voting period.''' [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022#Timeline|You may view the Board election timeline here]]. To prepare for the community voting period, there are several things community members can engage with in the following ways: * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates|Read candidates’ statements]] and [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Affiliate_Organization_Participation/Candidate_Questions|read the candidates’ answers to the questions posed by the Affiliate Representatives]]. * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Community_Voting/Questions_for_Candidates|Propose and select the 6 questions for candidates to answer during their video Q&A]]. * See the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates|Analysis Committee’s ratings of candidates on each candidate’s statement]]. * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Community Voting/Election Compass|Propose statements for the Election Compass]] voters can use to find which candidates best fit their principles. * Encourage others in your community to take part in the election. Thank you, Movement Strategy and Governance ''This message was sent on behalf of the Board Selection Task Force and the Elections Committee'' </div><section end="announcement-content"/>--[[利用者:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] ([[利用者・トーク:VChang (WMF)|トーク]]) 2022年7月20日 (水) 12:43 (UTC) == デスクトップ版改善をめぐる協議 == [[File:Vector 2022 showing language menu with a blue menu trigger and blue menu items 01.jpg|thumb]] デスクトップ改善の開発担当チームとオンラインのミーティングを開いていますので、ぜひご参加ください。 Zoom(ズーム)を使い、開催日時は '''2022年7月26日 at [https://www.timeanddate.com/worldclock/fixedtime.html?iso=20220726T1200 12:00 UTC] and [https://www.timeanddate.com/worldclock/fixedtime.html?iso=20220726T1900 19:00 UTC]''' の予定です。 '''[https://wikimedia.zoom.us/j/5304280674 参加登録はこちらをクリック]'''。 会議 ID: 5304280674 [https://wikimedia.zoom.us/u/kc2hamfYz9 所在地別のフリーダイヤル番号]。 [[mw:Reading/Web/Desktop Improvements/Updates/Talk to Web/ja|詳細はこちら]]。では当日、お待ちしています![[User:SGrabarczuk (WMF)|SGrabarczuk (WMF)]] ([[User talk:SGrabarczuk (WMF)|会話]]) 2022年7月25日 (月) 16:56 (UTC) <!-- User:SGrabarczuk (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:SGrabarczuk_(WMF)/sandbox/MM/Other_TOP20/ja&oldid=22381336 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Vote for Election Compass Statements == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Vote for Election Compass Statements| You can find this message translated into additional languages on Meta-wiki.]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Vote for Election Compass Statements|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Vote for Election Compass Statements}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' Hi all, Volunteers in the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022|2022 Board of Trustees election]] are invited to [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Community_Voting/Election_Compass/Statements|vote for statements to use in the Election Compass]]. You can vote for the statements you would like to see included in the Election Compass on Meta-wiki. An Election Compass is a tool to help voters select the candidates that best align with their beliefs and views. The community members will propose statements for the candidates to answer using a Lickert scale (agree/neutral/disagree). The candidates’ answers to the statements will be loaded into the Election Compass tool. Voters will use the tool by entering in their answer to the statements (agree/disagree/neutral). The results will show the candidates that best align with the voter’s beliefs and views. Here is the timeline for the Election Compass: *<s>July 8 - 20: Volunteers propose statements for the Election Compass</s> *<s>July 21 - 22: Elections Committee reviews statements for clarity and removes off-topic statements</s> *July 23 - August 1: Volunteers vote on the statements *August 2 - 4: Elections Committee selects the top 15 statements *August 5 - 12: candidates align themselves with the statements *August 15: The Election Compass opens for voters to use to help guide their voting decision The Elections Committee will select the top 15 statements at the beginning of August Best, Movement Strategy and Governance ''This message was sent on behalf of the Board Selection Task Force and the Elections Committee'' <section end="announcement-content" /> </div> [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] 2022年7月26日 (火) 17:57 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=22374876 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Movement Strategy and Governance News – Issue 7 == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="msg-newsletter"/> <div style = "line-height: 1.2"> <span style="font-size:200%;">'''Movement Strategy and Governance News'''</span><br> <span style="font-size:120%; color:#404040;">'''Issue 7, July-September 2022'''</span><span style="font-size:120%; float:right;">[[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7|'''Read the full newsletter''']]</span> ---- Welcome to the 7th issue of Movement Strategy and Governance News! The newsletter distributes relevant news and events about the implementation of Wikimedia's [[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy/Initiatives|Movement Strategy recommendations]], other relevant topics regarding Movement governance, as well as different projects and activities supported by the Movement Strategy and Governance (MSG) team of the Wikimedia Foundation. The MSG Newsletter is delivered quarterly, while the more frequent [[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy/Updates|Movement Strategy Weekly]] will be delivered weekly. Please remember to subscribe [[m:Special:MyLanguage/Global message delivery/Targets/MSG Newsletter Subscription|here]] if you would like to receive future issues of this newsletter. </div><div style="margin-top:3px; padding:10px 10px 10px 20px; background:#fffff; border:2px solid #808080; border-radius:4px; font-size:100%;"> * '''Movement sustainability''': Wikimedia Foundation's annual sustainability report has been published. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A1|continue reading]]) * '''Improving user experience''': recent improvements on the desktop interface for Wikimedia projects. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A2|continue reading]]) * '''Safety and inclusion''': updates on the revision process of the Universal Code of Conduct Enforcement Guidelines. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A3|continue reading]]) * '''Equity in decisionmaking''': reports from Hubs pilots conversations, recent progress from the Movement Charter Drafting Committee, and a new white paper for futures of participation in the Wikimedia movement. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A4|continue reading]]) * '''Stakeholders coordination''': launch of a helpdesk for Affiliates and volunteer communities working on content partnership. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A5|continue reading]]) * '''Leadership development''': updates on leadership projects by Wikimedia movement organizers in Brazil and Cape Verde. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A6|continue reading]]) * '''Internal knowledge management''': launch of a new portal for technical documentation and community resources. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A7|continue reading]]) * '''Innovate in free knowledge''': high-quality audiovisual resources for scientific experiments and a new toolkit to record oral transcripts. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A8|continue reading]]) * '''Evaluate, iterate, and adapt''': results from the Equity Landscape project pilot ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A9|continue reading]]) * '''Other news and updates''': a new forum to discuss Movement Strategy implementation, upcoming Wikimedia Foundation Board of Trustees election, a new podcast to discuss Movement Strategy, and change of personnel for the Foundation's Movement Strategy and Governance team. ([[:m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Newsletter/7#A10|continue reading]]) </div><section end="msg-newsletter"/> </div> Best regards, Movement Strategy and Governance [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] 2022年7月28日 (木) 15:20 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=22374876 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 荒らし、嫌がらせの報告 == Honooo さんが相変わらず、自分の好みでない内容の記事に、修正案を出したり具体的に問題点を指摘することもなく。ただ下記のように暴言を繰り返しています。いや、私も口調は荒いほうですが、一応は問題点を指摘するので。 [[トーク:高校英語の文法/関係詞]] です。 固定リンク [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF:%E9%AB%98%E6%A0%A1%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%96%87%E6%B3%95/%E9%96%A2%E4%BF%82%E8%A9%9E&oldid=206144] 具体的な改善点を指摘して欲しいです。本来、それがwikiのマナーのはずですし、私も何処かでそういうヘルプを見た記憶ありますが、しかしwikibooksでは形骸化しています。 たとえば、「お前の主張はここがこう間違っている。正しくはこうだ。」という主張を出典などをそろえて出すのなら(本来それは「文系」でも「理系」でも共通のマナーですが)、それはそれで私にとっても勉強になるので、読んでみたいのですが、しかし彼はそういう情報を一切出しません。 本来なら、こういうのを、彼とお仲間だった文系コミュニティの人が諌めたりすべきだと思うのですが、まあwikibooksは馴れ合いなのでコミュニティの自浄が期待できないので、談話室にて報告させていただきます。 <pre> == しかし相変わらず糞みたいなことばっか書いてる == あんた頼むからさー,今までここで書いたこと全部消して、永遠に去ってくれない?--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月1日 (月) 22:15 (UTC) == じゃあ質問 == Q.日本語の副詞と英語の副詞の違いを述べよ^^。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月1日 (月) 22:28 (UTC) == うーん == 別にあんたが他人の文を悪文だと判断する権利は奪わないけど、このサイトのそして地球上の多くの人が、まさにあんたの文章がかなりひどい悪文だと思っているよ^^。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月1日 (月) 23:26 (UTC) == 会社,勤務先,教育評論 == 結局あんたによってはこれが至上に価値あるものなのね。英語と日本語、英文法と日本語文法、混同することはあまり良いことだと思われていないと思うけど…--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月1日 (月) 23:31 (UTC) </pre> 以上、引用。 次に出典。 >別にあんたが他人の文を悪文だと判断する権利は奪わないけど、 英文法の記事では出典を出しませんでしたが(文章法の教科書ではなく英語の教科書なので)、中学高校の英語教育が実は日本語教育だってのは、私は1990年代の後半にアニメ系ラジオ番組で当時の流行の男性声優がそういう話をしてたのを聞いた記憶あります(誰だったか忘れた)。 ほか、英語学者の渡辺昇一がマンガ家・小林よしのりと対談したころの書籍で(90年代後半~2005年ごろ)、渡辺氏がそういう話(英文法などを勉強することで日本語が論理的に書けるようになる)をしていた記憶があります。 ほか、『理科系のための作文技術』マンガ版などを過去に立ち読みした際に、たしかフランス語のような語順を意識して書くと良いとアドバイスされていたような記憶もあります。 その他、個人的な体験では、塾などで似たような話を聞いた記憶もあります。昔からよく言われてることで、私は90年代にこの話を聞いたことあるので、「英語教育が日本語教育を兼ねている」というのは相当に昔から言われてることです。 >Q.日本語の副詞と英語の副詞の違いを述べよ^^ 文献の出典は無いですが、しかし小学校だと「形容詞」と「副詞」という区別ではなく「修飾語」と一まとめにしているからか、文法知識が乏しい人だと、形容詞と副詞の違いが分かっていない人は多いのが実感です。私の中学時代(公立中学)の同級生にも、学校の英語の授業で形容詞と副詞を習ってるはずなのに、ここら辺が分かってない人が実際にいました。--[[利用者:すじにくシチュー|すじにくシチュー]] ([[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]]) 2022年8月5日 (金) 00:09 (UTC) :すじ肉さん、まず俺は今から出かけなければいけないので、返信は2,3日待ってください。それにあなたの文は俺にとってはあり得ない悪文、難読文なので、読むのも大変だしね。ただ一言書いておくけど、俺はこのサイトでは基本独り者だよ。勿論ほかのメンバーと話することはあるけど、それはこの、Wikibooksコミュニティの一員として話してるんだよね。むしろあなたがそのコミュニティの会話を上手に作れない方に問題があると思うけどね。確かにお互い暴言者だけど、あなたの暴言の方が質悪いと思うな。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月5日 (金) 00:18 (UTC) :すじ肉さん、結局2、3日待つまでなく返信するけど、では今回は、[[高校英語の文法/関係詞]]、最新の文章を見ないまま、私がトークページに不満を書いた、1~4 のコメントに応じた、問題点の指摘と修正案を書いておくよ。 :<blockquote>1.== しかし相変わらず糞みたいなことばっか書いてる ==あんた頼むからさー,今までここで書いたこと全部消して、永遠に去ってくれない?--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月1日 (月) 22:15 (UTC)</blockquote> :[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E9%AB%98%E6%A0%A1%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%96%87%E6%B3%95%2F%E9%96%A2%E4%BF%82%E8%A9%9E&type=revision&diff=206137&oldid=204375] :↑この時私が読んだ差分はこれだけど、誰が読んでも不適切だらけだと思うけど… :まあまず問題ある文章引用してみようか。そしてそれを指摘するよ。 :<blockquote>世間の大人のなかには、「形容詞」と「副詞」の違いが分かってない人とか、少なからず居るんです。「形容詞」と「副詞」の区別ができていないダメな大人が英語学習(してるつもりのHello や good morning など挨拶(あいさつ)文などの大量暗記)でつまづく定番のポイントが、大体は「関係詞」のあたりです。(学校の授業以外に参考書を一冊も読まないとか、授業で照会した例文の暗記だけで乗り切ろうとする人が、つまづく定番ポイントが、「関係詞」です。)</blockquote> :まず一番悪いのは「ダメな大人」だよね。いやいやおかしいだろ?俺だってあんただってダメな大人だろ? :「してるつもり」も駄目。細かいこと気にするな。幻でも人生は人生。 :「大量暗記」ってのもどうかな?実際にはそんなに人間暗記できないよ。 :「参考書を一冊も読まない」も駄目。読もうが読まなかろうが完全「自由」!!!(^^v :「例文の暗記だけで乗り切ろうとする人」も駄目。仮に乗り切れれば完全OK^^!!!! :ではもう今回はこれだけでも文章が膨れ上がったので、対案は無しで、問題点の指摘だけで終了ね。 :<blockquote>中学英語の授業でもキチンと「形容詞」と「副詞」をそれぞれ教えてるはずなのに、関係代名詞も教えてるのに、授業を聞いてないのか、それとも聞いたけど何も考えずに単語だけ丸暗記したのか。おそらく文科省などが、そういう層(形容詞と副詞の違いを理解できない層)に合わせてか、中学では「関係代名詞」は教えるけど、「関係副詞」は教えないとか、工夫しているのかもしれない。中学は義務教育なので。</blockquote> :「キチンと」がだめ。片仮名が気色悪い。 :「授業を聞いてないのか」がだめ。聞く義務なんかない。 :「聞いたけど何も考えずに単語だけ丸暗記したのか」これも駄目。単語を丸暗記できれば偉い方。何も考えずに生きてる人間などいない。むしろ人類で、間違いなくあんたが、何も考えていない人間。 :「そういう層」がだめ。人間をひとくくりに愚弄しちゃあだめ。 :「形容詞と副詞の違いを理解できない層」もだめ。あんたはこれに拘っているけど、これを知ったら海賊王になれるわけではない。 :「工夫しているのかもしれない」もだめ。あんた文科省の考え全く分かっていない。あんたみたいな人間は10億年たっても文科省に採用される日は来ないだろう。 :「中学は義務教育なので」もだめ。何か義務教育を見下してるよね? :もういいんじゃあないかね、先輩。四つあるうちの一でさえ完結できないよ。とにかくあんたの文章は不適切部分が膨大で、まともな人間はあんたに話しかける事さえ不可能だよ。 :これは一体どうしたらいいのかね?--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月5日 (金) 12:03 (UTC) :またすじにく大先生が妄想炸裂させているから、まぁ、無視しようかと思ったけど、一応簡単にね。 :「彼とお仲間だった文系コミュニティの人」って、なんやねんw まぁ、私とかを念頭に置いているんだろうけどさ。Honoooさんとは、ここで少し会話を交わしているだけですが? その程度で「文系コミュニティ」って、どういう被害妄想よ。 :んで、なんでここで「文系」なんて言葉が出るのかな? まさか、「俺様(すじにく)に文句言っている奴は馬鹿な文系だけだぁぁぁぁ」とでも思っているのかな? 大先生のポンコツ内容を修正・意見しているのはいわゆる理系の人も多いでしょうに。ホントに「文系(=敵・無能)・理系(=味方・有能)」の枠組みでしかもの考えられないんだねぇ。 :ま、今日はこのくらいにしておくよ。大先生の頭悪い・そのくせ妙に傲慢ちきな文章について意見していたら、キリがないからね。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2022年8月5日 (金) 13:13 (UTC) :そうだ、私もどうしても一つ気になることがあって追加するけど、先輩が文系コミュニティという言葉を使うってことは、やっぱりウィキメディア周辺で、先輩が所属する、インチキ理系コミュニティがあるってこと? だとしたらほんとにうんざりだな~。だってもし仮にそれがあるとしたら(でも書いているうちにそんなの無い気がしてきた…)、間違いなくそれはインチキ物理主義低能いじめ大好き理系コミュニティだからね…。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月5日 (金) 18:48 (UTC) == 暴言、嫌がらせ、荒らし、について。 == あのー上の項目で、すじ肉しちゅ~なる人物が、問題点の指摘と修正案とあと出典? とやらを提出すれば暴言OK みたいなこと書いてるけど、インチキの極みじゃあない?基本的に暴言はよくないことだろう。私もここで多々の暴言はいてきたけど、それはその相手が手を付けられない性格歪んだ不適切投稿者だからやむなくそうしてるだけなんだよね。後基本的に嫌がらせも良くないことだね。すじ肉は自分がなんかされたら嫌がらせってすぐ書くけど、そもそもこの人物がこのサイトで他人にどれほど嫌がらせしてきた?しかもこの人物の本文自体が、一般的な他者に対する嫌がらせで満ちているんだよね。後この人物は、平気で他者を荒らし認定するけど、俺が仮に荒らしなら、即時ブロック可能なんだぜ?--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年8月6日 (土) 15:56 (UTC) :有料の教育、有料の報道、との競争なので、 ??? しょう。<br> :アラシは、まともな変人、職業を守る。お金のためにやっている。 、、、の、でしょう。--[[利用者:ビットコインドミナンス|ビットコインドミナンス]] ([[利用者・トーク:ビットコインドミナンス|トーク]]) 2022年11月25日 (金) 19:56 (UTC) ::ビットコインさん、あなたは結局何者かな? 少しでもいいから種明かししてほしいな。あなたの文章は常識的、普通の日本語ではないから、難読だし絡みづらい。「有料の教育、有料の報道」とは誰の事? すじ肉先輩のことかな? 「まともな変人、職業を守る」のは誰? 「アラシ」は誰?--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年11月25日 (金) 21:28 (UTC) == Delay of the 2022 Wikimedia Foundation Board of Trustees election == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Delay of Board of Trustees election| You can find this message translated into additional languages on Meta-wiki.]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Delay of Board of Trustees election|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Delay of Board of Trustees election}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' Hi all, I am reaching out to you today with an update about the timing of the voting for the Board of Trustees election. As many of you are already aware, this year we are offering an [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Community_Voting/Election_Compass|Election Compass]] to help voters identify the alignment of candidates on some key topics. Several candidates requested an extension of the character limitation on their responses expanding on their positions, and the Elections Committee felt their reasoning was consistent with the goals of a fair and equitable election process. To ensure that the longer statements can be translated in time for the election, the Elections Committee and Board Selection Task Force decided to delay the opening of the Board of Trustees election by one week - a time proposed as ideal by staff working to support the election. Although it is not expected that everyone will want to use the Election Compass to inform their voting decision, the Elections Committee felt it was more appropriate to open the voting period with essential translations for community members across languages to use if they wish to make this important decision. The voting will open on August 23 at 00:00 UTC and close on September 6 at 23:59 UTC. Best regards, Matanya, on behalf of the Elections Committee <section end="announcement-content" /> </div> [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]]2022年8月16日 (火) 09:09 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=22374876 のリストを使用して送信したメッセージ --> == The 2022 Board of Trustees election Community Voting period is now open == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/The 2022 Board of Trustees election Community Voting period is now open| You can find this message translated into additional languages on Meta-wiki.]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/The 2022 Board of Trustees election Community Voting period is now open|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/The 2022 Board of Trustees election Community Voting period is now open}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' Hi everyone, The Community Voting period for the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022|2022 Board of Trustees election]] is now open. Here are some helpful links to get you the information you need to vote: * Try the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Community_Voting/Election_Compass|Election Compass]], showing how candidates stand on 15 different topics. * Read the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates|candidate statements]] and [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Affiliate_Organization_Participation/Candidate_Questions|answers to Affiliate questions]] * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Apply to be a Candidate|Learn more about the skills the Board seeks]] and how the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates|Analysis Committee found candidates align with those skills]] If you are ready to vote, you may go to [[Special:SecurePoll/vote/Wikimedia_Foundation_Board_Elections_2022|SecurePoll voting page]] to vote now. '''You may vote from August 23 at 00:00 UTC to September 6 at 23:59 UTC.''' To see about your voter eligibility, please visit the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Voter_eligibility_guidelines|voter eligibility page]]. Best, Movement Strategy and Governance ''This message was sent on behalf of the Board Selection Task Force and the Elections Committee''<br /><section end="announcement-content" /> </div> [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] and [[User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2022年8月23日 (火) 16:51 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=22374876 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ワイド MS フォーラム アウトリーチご参加ください == <section begin="announcement-content" /> 皆さん、こんにちは, [https://forum.movement-strategy.org/ Movement Strategy Forum] (MSフォーラム)は、運動戦略を実施に関する質問や回答のための多言語共同スペースです。 この運動に参加してくださる方に、MSフォーラムでの共同作業をお願いしています。フォーラムの目的は、包括的な多言語プラットフォームを使用して、コミュニティでの共同作業を構築することです。 この [[m:Movement Strategy|運動戦略]]は、ウィキメディア運動の未来を想像し構築するための共同作業です。運動戦略には、コメントからフルタイムのプロジェクトまで、どなたでも参加することができます。 ウィキメディア・アカウントでこのフォーラムをご覧ください。会話に参加し、ご自身の言語で質問をしてください。 運動戦略とガバナンスチーム(MSG)は、2022年5月にMSフォーラムの試行を始めました。2ヶ月のコミュニティーレビュー期間があり、2022年7月24日に終了しました。コミュニティーで検討した際には、いくつもの質問がありました。興味深い会話もありました。[https://forum.movement-strategy.org/t/ms-forum-community-review-report/1436 コミュニティーレビューレポート]でご覧ください。 MSフォーラムで皆さまとお会いできることを楽しみにしております! よろしくお願いします, 運動戦略とガバナンスチーム<section end="announcement-content" /> [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]]2022年8月30日 (火) 16:15 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=22374876 のリストを使用して送信したメッセージ --> == The 2022 Board of Trustees election Community Voting is about to close == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/The 2022 Board of Trustees election Community Voting is about to Close| You can find this message translated into additional languages on Meta-wiki.]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/The 2022 Board of Trustees election Community Voting about to Close|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/The 2022 Board of Trustees election Community Voting is about to Close}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' Hello, The Community Voting period of the 2022 Board of Trustees election started on August 23, 2022, and will close on September 6, 2022 23:59 UTC. There’s still a chance to participate in this election. If you did not vote, please visit the [[Special:SecurePoll/vote/Wikimedia_Foundation_Board_Elections_2022|SecurePoll voting page]] to vote now. To see about your voter eligibility, please visit the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Voter_eligibility_guidelines|voter eligibility page]]. If you need help in making your decision, here are some helpful links: * Try the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Community_Voting/Election_Compass|Election Compass]], showing how candidates stand on 15 different topics. * Read the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates|candidate statements]] and [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Affiliate_Organization_Participation/Candidate_Questions|answers to Affiliate questions]]. *[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Apply to be a Candidate|Learn more about the skills the Board seek]] and how the [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates|Analysis Committee found candidates align with those skills]]. * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Campaign_Videos|Watch the videos of the candidates answering questions proposed by the community]]. For translated versions, please see [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Campaign_Videos#Translations_(subtitles)|here]]. Best, Movement Strategy and Governance [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] & [[User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2022年9月2日 (金) 15:51 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=22374876 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ユニバーサル行動規範の為の下書きの改訂版施行ガイドライン == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement|このメッセージはMeta-wikiで他の言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' 皆さん、こんにちは。 [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Drafting committee#Revisions Committee|ユニバーサル行動規範執行ガイドライン改訂委員会]]は、[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines|'''改定版執行ガイドラインの下書き''']]についてコメントを求めています。これはユニバーサル行動規範 (UCoC)のために設置されます。'''再検討期間は2022年9月8日から2022年10月8日までです'''。 委員会では2022年3月に終了したコミュニティーの投票と同じく5月から7月までのコミュニティー討論から集められたアイディアを基にこの下書きのガイドラインを改訂するのに協力しました。 # UCoCコンディションの種類や目的、適用可能性を確認する。 # 専門家でない人々が取っ付き易い翻訳や知識のための言語を単純化する。 # 賛否などの決定の概念を調査する。 # 告発者と被告発者のプライバシーのバランスを再検討する。 2022年10月8日まで、委員会はこの改訂版に対するコメントや提案を求めています。ここから、改訂委員会はコミュニティの意見をもとにした、将来のガイドラインの改訂を期待しています。 '''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines|メタで改訂版ガイドラインを見つけてください]]''' 誰もが、さまざまな場所でコメントを共有できます。ファシリテーター(進行役)は、どの言語ででも、改訂版ガイドラインの会話ページやメールでコメントすることを歓迎されます。コメントはまた、翻訳の会話ページ、ローカルでの議論、あるいは円卓会議、会話の時間にも共有できます。 UCoCの執行ガイドライン下書き案については、生中継での議論が計画されています。メタで時間と詳細を確認してくださ: [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Conversation hours|'''会話の時間''']] <div class="mw-translate-fuzzy"> ファシリテーション(進行役)チームは、この再検討の期間中に、コミュニティの多数の人たちに手を差し伸ばしてください。もしあなたが、コミュニティで会話が起こらないことがわかれば、議論を主催してください。ファシリテーターはあなたが会談を設定する手伝いをするでしょう。議論は取りまとめられ、2週間ごとに起草委員会(下書きを書く委員会)に示されます。要旨 [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Drafting committee/Digests|はここ(英語)]] で公開される予定です。 </div><section end="announcement-content" /> [[User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] & [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] 2022年9月12日 (月) 15:28 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=23787314 のリストを使用して送信したメッセージ --> == なぜJAWBでは<nowiki>[[オムレツ]]とせずに[[料理本/オムレツ]]</nowiki>とするのでしょう == なぜわざわざ下位ページであることを強調するのですか?検索しにくいと思うのですが。なにより、上位ページがカテゴリーの様相を呈しています。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <span style="font-family:Times"><small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:利用者権限/スタリオン箕浦|権限]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small></span> 2022年9月15日 (木) 06:48 (UTC) :基本的な思想については、[[Wikibooks:編集方針]]や[[Wikibooks・トーク:編集方針]]をご覧ください。また、<nowiki>[[テンプレート:Nav]]</nowiki>のように、この構造を前提としたテンプレートもあります。迷子のページが増えるよりは、構造化してあった方が管理は楽なので、ツリー構造に包括して単独名ページはリダイレクトの方が見通しはいいかなと考えています。ショートカット等の工夫はこれからですね。----[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2022年9月15日 (木) 10:14 (UTC) ::{{コメント2|返信}}カテゴライズをきちんと行えば迷子のページは増えないと思いますが、どうなのでしょう。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <span style="font-family:Times"><small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:利用者権限/スタリオン箕浦|権限]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small></span> 2022年9月15日 (木) 21:56 (UTC) :::Wikipedia は事典だから単項目ページは重要ですが、Wikibooks とWikiversity は参考書、教科書、学習プロジェクトですから、単独名より、構造化の方が重要だと思います。私もバーシティを利用している時にこの問題に気付いて、単独名リダイレクトを時々作っているのですが、全ての場合に普遍的な単独題名が意味を持つわけではないと思っています。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年9月21日 (水) 21:40 (UTC) == The Vector 2022 skin as the default in two weeks? == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> [[File:Wikimania 2022 Vector (2022) Presentation.pdf|thumb|The slides for our presentation at Wikimania 2022|page=26]] Hello. I'm writing on behalf of the [[mw:Reading/Web|Wikimedia Foundation Web team]]. '''In two weeks, we would like to make the Vector 2022 skin the default on this wiki.''' We have been working on it for the past three years. So far, it has been the default on more than 30 wikis, including sister projects, all accounting for more than 1 billion pageviews per month. On average [[phab:T317529#8246686|87% of active logged-in users]] of those wikis use Vector 2022. It would become the default for all logged-out users, and also all logged-in users who currently use Vector legacy. Logged-in users can at any time switch to [[Special:Preferences#mw-prefsection-rendering|any other skins]]. No changes are expected for users of these skins. <div style="width:100%; margin:auto;"><gallery widths="220" heights="150" mode="packed" caption="Top of an article"> Screenshot Historia da moeda do Tíbet - 2022-09-22 - Vector 2010 top.png|Vector legacy (current default) Screenshot Historia da moeda do Tíbet - 2022-09-22 - Vector 2022 top.png|Vector 2022 </gallery><gallery widths="220" heights="150" mode="packed" caption="A section of an article"> Screenshot Historia da moeda do Tíbet - 2022-09-22 - Vector 2010 scrolled.png|Vector legacy (current default) Screenshot Historia da moeda do Tíbet - 2022-09-22 - Vector 2022 scrolled.png|Vector 2022 </gallery></div> === About the skin === '''[Why is a change necessary]''' The current default skin meets the needs of the readers and editors as these were 13 years ago. Since then, new users have begun using Wikimedia projects. [https://diff.wikimedia.org/2022/08/18/prioritizing-equity-within-wikipedias-new-desktop/ The old Vector doesn't meet their needs.] '''[Objective]''' The objective for the new skin is to make the interface more welcoming and comfortable for readers and useful for advanced users. It draws inspiration from previous requests, the [[metawiki:Special:MyLanguage/Community_Wishlist_Survey|Community Wishlist Surveys]], and gadgets and scripts. The work helped our code follow the standards and improve all other skins. [[phab:phame/post/view/290/how_and_why_we_moved_our_skins_to_mustache/|We reduced PHP code in Wikimedia deployed skins by 75%]]. The project has also focused on making it easier to support gadgets and use APIs. '''[Changes and test results]''' The skin introduces a [[mw:Special:MyLanguage/Reading/Web/Desktop Improvements/Features|series of changes]] that improve readability and usability. The new skin does not remove any functionality currently available on the Vector skin. * The sticky header makes it easier to find tools that editors use often. It decreases scrolling to the top of the page by 16%. * The new table of contents makes it easier to navigate to different sections. Readers and editors jumped to different sections of the page 50% more than with the old table of contents. It also looks a bit different on talk pages. * The new search bar is easier to find and makes it easier to find the correct search result from the list. This increased the amount of searches started by 30% on the wikis we tested on. * The skin does not negatively affect pageviews, edit rates, or account creation. There is evidence of increases in pageviews and account creation across partner communities. '''[Try it out]''' Try out the new skin by going to the appearance tab in [[Special:Preferences#mw-prefsection-rendering|your preferences]] and selecting Vector 2022 from the list of skins. === How can editors change and customize this skin? === It's possible to configure and personalize our changes. We support volunteers who create new gadgets and user scripts. Check out [[mw:Special:MyLanguage/Reading/Web/Desktop Improvements/Repository|our repository]] for a list of currently available customizations, or add your own. === Our plan === '''If no large concerns are raised, we plan on deploying in the week of October 3, 2022'''. If your community would like to request more time to discuss the changes, hit the button and write to us. We can adjust the calendar. <div style="text-align: center;">[[mw:Talk:Reading/Web/Desktop Improvements|<span class="plainlinks mw-ui-button">Request for more time to discuss the change</span>]]</div> If you'd like ask our team anything, if you have questions, concerns, or additional thoughts, please ping me here or write on the [[mw:Talk:Reading/Web/Desktop Improvements|talk page of the project]]. We will gladly answer! Also, [[mw:Reading/Web/Desktop Improvements/Frequently asked questions|see our FAQ]]. Thank you! [[mw:User:SGrabarczuk (WMF)|SGrabarczuk (WMF)]] ([[mw:User talk:SGrabarczuk (WMF)|talk]]) 2022年9月22日 (木) 04:14 (UTC) </div> <!-- User:SGrabarczuk (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:SGrabarczuk_(WMF)/sandbox/MM/Varia&oldid=23838600 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 2022年理事会選挙におけるコミュニティ投票期間の暫定的集計を報告 == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Announcing the preliminary results of the 2022 Board of Trustees election Community Voting period| このメッセージはメタウィキ(Meta-wiki)で他の言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Announcing the preliminary results of the 2022 Board of Trustees election Community Voting period|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2022/Announcement/Announcing the preliminary results of the 2022 Board of Trustees election Community Voting period}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' 皆さん、こんにちは、 [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022|2022年理事会選挙]]の過程にご参加いただきありがとうございます。ウィキメディア財団理事会に就任するコミュニティ代表の理事は、皆さんの参加に支えられています。 2022年理事会選挙の暫定的な集計を以下のとおりご報告します。 * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates/Shani_Evenstein_Sigalov|Shani Evenstein Sigalov]] * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Candidates/Mike Peel|Mike Peel]] 今回の理事選挙について詳細は[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Results|結果]]ならびに[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2022/Stats|統計]]をご参照ください。 理事会は、バックグラウンド チェックの実施を含め、最も投票数の多い候補者の審査を完了します。 理事会は、12 月の会議で新しい管理委員を任命する予定です。 草々、 運動戦略と組織統治チーム一同 ''このメッセージは理事会選挙タスクフォースと選挙管理委員会に代わり発信されました''<br /><section end="announcement-content" /> [[User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] & [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] 2022年9月22日 (木) 15:43 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=23787314 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ユニバーサル行動規範の改訂施行ガイドラインの審査期間が終了しました == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement/Consultation Close|このメッセージはメタウィキで他の言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement/Consultation Close|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement/Consultation Close}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' ウィキメディアを利用している皆さんへ [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines|ユニバーサル行動規範(UCoC)施行ガイドライン改訂版]]の検討にご参加いただき、ありがとうございます。UCoCプロジェクトチームと[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Drafting committee#Revisions Committee|UCoC施行ガイドライン改訂委員会]]は、皆様がガイドラインについて議論、提案、質問のために時間を割いてくださったことに感謝いたします。 このコミュニティの振り返りは2022年9月8日から2022年10月8日まで行われました。 この4週間、UCoCプロジェクトチームは、ウィキメディアンが集まり改訂版UCoC施行ガイドラインについて議論できる3つの[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Conversation hours|対話の場]]を含む様々な機会やコミュニティからの貴重な意見を集めてきました。 改訂委員会は、2022年10月の第2週に話し合うときにコミュニティーからの意見を検討する予定です。UCoCプロジェクトチームは、委員会が作業を行うときに最新情報を提供します。2023年1月中旬にコミュニティ全体の投票を予定しているUCoC施行ガイドラインの最終版を準備するため、委員会がすべての進展とマイルストーンについてコミュニティに情報を提供し続けるようプロジェクトチームが支援します。<br> UCoC プロジェクトチーム一同代表、 <section end="announcement-content" /> [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] 2022年10月21日 (金) 16:28 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=23787314 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Invitation to attend “Ask Me Anything about Movement Charter” Sessions == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation/Announcement/Ask Me Anything Sessions|You can find this message translated into additional languages on Meta-wiki.]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation/Announcement/Ask Me Anything Sessions|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Movement Charter/Community Consultation/Announcement/Ask Me Anything Sessions}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}] Hello all, During the 2022 Wikimedia Summit, the [[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Drafting Committee|Movement Charter Drafting Committee]] (MCDC) presented the first outline of the Movement Charter, giving a glimpse on the direction of its future work, and the Charter itself. The MCDC then integrated the initial feedback collected during the Summit. Before proceeding with writing the Charter for the whole Movement, the MCDC wants to interact with community members and gather feedback on the drafts of the three sections: Preamble, Values & Principles, and Roles & Responsibilities (intentions statement). The Movement Charter drafts will be available on the Meta page [[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content|here]] on November 14, 2022. Community wide consultation period on MC will take place from November 20 to December 18, 2022. Learn more about it [[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation|here]]. With the goal of ensuring that people are well informed to fully participate in the conversations and are empowered to contribute their perspective on the Movement Charter, three '''“Ask Me Anything about Movement Charter"''' sessions have been scheduled in different time zones. Everyone in the Wikimedia Movement is invited to attend these conversations. The aim is to learn about Movement Charter - its goal, purpose, why it matters, and how it impacts your community. MCDC members will attend these sessions to answer your questions and hear community feedback. The “Ask Me Anything” sessions accommodate communities from different time zones. Only the presentation of the session is recorded and shared afterwards, no recording of conversations. Below is the list of planned events: * '''Asia/Pacific''': November 4, 2022 at 09:00 UTC ([https://zonestamp.toolforge.org/1667552400 your local time]). Interpretation is available in Chinese and Japanese. * '''Europe/MENA/Sub Saharan Africa''': November 12, 2022 at 15:00 UTC ([https://zonestamp.toolforge.org/1668265257 your local time]). Interpretation is available in Arabic, French and Russian. * '''Latin America/North America/ Western Europe''': November 12, 2022 at 15:00 UTC ([https://zonestamp.toolforge.org/1668265257 your local time]). Interpretation is available in Spanish and Portuguese. On the [[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation|Meta page]] you will find more details; Zoom links will be shared 48 hours ahead of the call. '''Call for Movement Charter Ambassadors''' Individuals or groups from all communities who wish to help include and start conversations in their communities on the Movement Charter are encouraged to become [[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Movement Charter Ambassadors Program/About|Movement Charter Ambassadors]] (MC Ambassadors). MC Ambassadors will carry out their own activities and get financial support for enabling conversations in their own languages. [[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Team|Regional facilitators]] from the Movement Strategy and Governance team are available to support applicants with MC Ambassadors grantmaking. If you are interested please sign up [[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Movement Charter Ambassadors Program/About|here]]. Should you have specific questions, please reach out to the MSG team via email: strategy2030@wikimedia.org or on the MS forum. We thank you for your time and participation. On behalf of the Movement Charter Drafting Committee,<section end="announcement-content" /> </div> [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] and [[User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2022年11月3日 (木) 10:55 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=23787314 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 1ページを創る機能を提供して欲しい。 ==  サーバ機能、具体的にはアパッチのHTML で、1ページを生成するサービスが欲しい。<br> レンタルサーバーとして有料でもいいかもしれない。<br> ジャバスクリプトの実装でほぼ何でもブラウザだけで、実行・実現できる。<br> HTMLページを生成することは、安全が保証されないから、ブラウザは閲覧にに、制限されていると理解して。<br> 個人情報を保存する。安全な仮想の場所が必要だ。 ~と、感じている。しかし、無料ではアラシ、妨害がある。 <br>  自分の記憶を保存するための。場所であるから。有料でも安全かつ、秘密が保証されればいい。<br>  、、、と、考える。--[[利用者:ビットコインドミナンス|ビットコインドミナンス]] ([[利用者・トーク:ビットコインドミナンス|トーク]]) 2022年11月25日 (金) 19:52 (UTC) == 運動憲章に関する対話に参加してみませんか(日本語通訳あり)2022年12月9日(金)日本時間18:00~19:30 == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation/Announcement/Regional conversations - ESEAP|このメッセージはMeta-wikiで他の言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation/Announcement/Regional conversations - ESEAP|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Movement Charter/Community Consultation/Announcement/Regional conversations - ESEAP}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' 皆さん、こんにちは、 [[m:Special:MyLanguage/Movement Charter Drafting Committee|運動憲章起草委員会]] (MCDC)は、運動憲章の3つの草稿項目('''[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Preamble|序文]]'''、'''[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Values & Principles|価値と原則]]'''、'''[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Roles & Responsibilities|役割と責任]]'''(意思表明))について、コミュニティの皆さんのご意見を伺いたく、フィードバックを集めています。 '''フィードバックの共有方法''' 以下の中からお選びいただけます。 皆さんからの率直なご意見をお待ちしております。 * MCDCメンバーと対話ができる'''[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation|コミュニティ聞き取りセッション]]''';に参加する(ESEAP地域のセッション詳細は以下を参照ください) * '''[https://wikimediafoundation.limesurvey.net/743832 アンケート]'''に回答する (任意、匿名可) * '''[[m:Movement Charter/Content|Metaのトークページ]]'''上でフィードバックを共有する * '''運動戦略フォーラム'''上でフィードバックを共有する。 **'''[https://forum.movement-strategy.org/t/movement-charter-preamble/2284 序文]''' **'''[https://forum.movement-strategy.org/t/movement-charter-values-principles/2285 価値と原則]''' **'''[https://forum.movement-strategy.org/t/movement-charter-roles-responsibilities-statement-of-intent/2286 役割と責任]''' (意思表明) または * '''movementcharter@wikimedia.org''' 宛に、日本語でも遠慮なく、メールをお送りください。 [[m:Special:MyLanguage/Movement_Charter/Community_Consultation#Regional_conversation:_East_Asia,_South_East_Asia,_and_the_Pacific|ESEAP地域のコミュニティ聞き取りセッション]]【日本語ライブ通訳あり】 開催予定日時は2022年12月9日(金)18:00~19:30(日本時間)です。セッションはZoomで開催され、リンクはセッションの48時間前にページで共有されます。会話は録音されません。ただし、討議内容の共有については、ファシリテーション・チームがメモを取り、終了後に総括報告書を作成します。発表者をはじめ、皆さんのお名前が報告書に記録されることはありません。 運動憲章について、その目標、なぜそれが重要なのか、そしてそれが皆さんのコミュニティにどのような影響を与えるのかについてもっと知りたい方は、2022年11月の初めに行われた「運動憲章について何でも聞いてみよう」セッションの'''[[commons:File:Ask_Me_Anything_on_Movement_Charter,_Introduction_by_%C3%89rica_Azzellini,_English,_Nov_12,_2022.webm|録画]]'''(英語)をご覧ください。録画は[[commons:File:MCDC_Onboarding_%22Ask_me_Anything%22_session_-_Mandarin.webm|中国語]]と[[commons:File:MCDC_Onboarding_%22Ask_me_Anything%22_session_-_Japanese_language.webm|日本語]]でもご覧いただけます。 ご協力ありがとうございます。 運動憲章起草委員会に代わり、 <section end="announcement-content" /> [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] 2022年12月2日 (金) 08:29 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=23787314 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 運動憲章の内容に関するフィードバックのお願い == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation/Reminder - ESEAP| このメッセージはMeta-wikiで他の言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation/Reminder - ESEAP|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Movement_Charter/Community_Consultation/Reminder_-_ESEAP}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' 皆さん、こんにちは。 現在、運動憲章の3つの草稿項目( [[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Preamble|序文]]、[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Values & Principles|価値と原則]]、[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Roles & Responsibilities|役割と責任]](趣旨説明に相当))について、コミュニティの皆さんのご意見を伺いたく、フィードバックを集めています。 2022年12月9日(金)[https://zonestamp.toolforge.org/1670576448 '''09:00-10:30 協定世界時'''] に行われる [[m:Special:MyLanguage/Movement_Charter/Community_Consultation#Regional_conversation:_East_Asia,_South_East_Asia,_and_the_Pacific|東アジア・東南アジアおよび太平洋地域(ESEAP)のコミュニティ聞き取りセッション(ESEAP)]]にぜひご参加ください。このセッションはZoomで行われますので、[https://wikimedia.zoom.us/j/88407930105?pwd=VVpBaFpKRThtd29mVzk5RCtOa1FaUT09 このリンク]からご参加ください。日本語、インドネシア語、中国標準語の同時通訳がつきます。 '''今回のコミュニティ聞き取り期間は2022年12月18日までとなります。[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Drafting Committee|運動憲章起草委員会]] (MCDC)は、ウィキメディア運動のガバナンスに関心を持たれているすべての方が、憲章草稿の内容についてのお考えやご意見を共有くださることを願っております。ライブ対話への参加以外にも、以下の方法でフィードバックをお寄せいただけます。 * [https://wikimediafoundation.limesurvey.net/743832 '''アンケート''']に回答する (匿名可) * '''[https://forum.movement-strategy.org/t/december-9th-09-00-utc-mcdc-community-consultation-east-southeast-asia-and-the-pacific/2384 運動戦略フォーラム]'''上でフィードバックを共有する * Metaのトークページ上でフィードバックを共有する * movementcharter@wikimedia.org 宛に、メールをお送りください。 また、2022年12月11日(日)に開催される[[m:Special:MyLanguage/ESEAP_Hub/Meetings|ESEAP 第28回コミュニティミーティング]]にて、[[m:Special:MyLanguage/Movement_Strategy_and_Governance/Team|ESEAPファシリテーター(運動戦略とガバナンスチーム)]]に、皆さんのお考えを共有いただけます。ご質問がある場合はお知らせください。この度のコミュニティ聞き取りへのご参加を御礼申し上げます。 どうぞよろしくお願いします。 <br> ウィキメディア財団 <br> 運動戦略とガバナンスチーム より <section end="announcement-content" /> [[User:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] 2022年12月9日 (金) 06:39 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=23787314 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ウィキメディア財団法務部門/お知らせ/2023年 OC および CRC 委員任命の手続き == ''<span class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Legal department/Announcement/2023 OC and CRC appointments process|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation Legal department/Announcement/2023 OC and CRC appointments process}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</span>'' </div> 皆さん、こんにちは。オンブズ委員会<sup>※1</sup>(OC)ならびに事案評価委員会<sup>※2</sup>(CRC)ではそれぞれ委員を募集しています。自薦他薦を問わず、これらのグループに貢献する適任者の方はご応募ください。以下にこの機会の要件および必要な技能を解説します。(※1=Ombuds commission。2=Case Review Committee 。) '''オンブズ委員会とは''' オンブズ委員会(略称OC<sup>※</sup>)の活動範囲はウィキメディアのプロジェクト群全体を見渡し、個人情報保護の方針違反、なかでも[[m:Special:MyLanguage/CheckUser policy|チェックユーザー]]並びに[[m:Special:MyLanguage/Oversight policy|オーバーサイト]]用ツールの発動([https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AE%E6%96%B9%E9%87%9D 秘匿、Suppression]とも)に関する不服申し立てに応じます。調査の当事者同士を仲介する当委員会は、方針違反が確認された場合にウィキメディア財団に最善の対処法を助言します。またこれら調査における法的な求めに応じ、財団の法務顧問、最高経営責任者または理事会を支援する場合もあります。OC の義務と役割の詳細は'''[[m:Special:MyLanguage/Ombuds commission|メタウィキのオンブズ委員会の規定をご参照]]'''ください(※=The Ombuds commission。) この役割は経験を積んだウィキメディアンがボランティアとして担うものとし、いずれかのプロジェクトで活動中であり、チェックユーザー/オーバーサイトツールの使用経験がある〈もしくは〉これらツールをより深く知る意欲があり十分に把握する技能がある人が適しています。委員会の公用語である英語での意思疎通の能力が条件です。役務としてこれらの案件に中立性を保って関与すること、他の役務や関連先との競合が発生した際に身を引く判断ができることが期待されます。委員は'''任期2年'''を務めます(旧来の任期1年から変更された点にご留意ください。) '''事案評価委員会とは''' 事案評価委員会(以下CRC<sup>※1</sup>)は信頼安全部門<sup>※2</sup>による適格な事務局行動<sup>※3</sup>に対する不服申し立て<sup>※4</sup>を審査します。CRCは重要な層としてウィキメディア財団の事務局行動の公平性と偏りのなさをオーバーサイトし保証します。また同財団には確立された慣行や区分<sup>※5</sup>を踏み越えさせないようにします。役割の詳細は'''[[m:Special:MyLanguage/Case Review Committee|メタウィキの事案評価委員会の規定をご参照]]'''ください(※:1=Case Review Committee。2=Trust & Safety。3=office actions。4=appeals。5=established practices or boundaries。) 元役務者もしくは経験を積んだ皆さんで、このグループ参加に関心のある方を公募します。ご応募にあたり、英語に堪能であること(それ以外の外国語能力は強い利点)、[[m:Special:MyLanguage/Trust_and_Safety/Case_Review_Committee/Charter|委員会憲章の条件]]の遵守に異議がないことを条件とします。応募資格を満たし役務に共鳴される場合は、どうぞご応募ください。 委員には'''任期2年'''を務めていただきます。(旧来の任期1と異なる点にご留意願います。) '''これら2委員会いずれかへの応募方法''' 委員の皆さんには[[m:Special:MyLanguage/Confidentiality agreement for nonpublic information|非公開情報の秘密保持契約]]に署名し、適用されるウィキメディア財団理事会方針を必ず遵守していただきます(例えば[[m:Special:MyLanguage/Access to nonpublic information policy|非公開個人データへのアクセス方針]]ならびに[[foundation:Special:MyLanguage/Privacy policy|個人情報保護の財団方針]]。)これらの役職には高度な裁量と信頼が欠かせません。さらに委員の年齢は18歳以上とします。 '''上記のいずれかの役職就任に関心がある皆さん'''は、信頼安全部門(応募がCRCの場合=ca[[File:At sign.svg|16x16px|link=|(_AT_)]]wikimedia.org)もしくは法務部門(同OCの場合=legal[[File:At sign.svg|16x16px|link=|(_AT_)]]wikimedia.org)に、英語で以下の情報を添えご連絡ください。 * 普段の活動をするプロジェクト * 会話あるいは読み書きができる言語 * ウィキメディア運動の内外を問わず、これまでに委員の経験がある場合はその内容 * 任命を受けた場合に OC もしくは CRC でどのように貢献されるか * チェックユーザーツールもしくはオーバーサイトツール(OC専用)を使った経験の有無 * その他、関連するとお考えの上方 '''申し込み期限はすべての時間帯で 2022年12月31日とします。''' よろしければこの呼びかけ状を皆さんが適格と評価され、ご本人も関心を持っておられる人物に転送していただけないでしょうか。よろしくお願いします。 委員会補佐チーム一同 [[User:VChang (WMF)|VChang (WMF)]] 2022年12月12日 (月) 14:58 (UTC) <!-- User:VChang (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=23787314 のリストを使用して送信したメッセージ --> ==<section begin="announcement-header" />皆さんのコミュニティを後押しするために、運動戦略コミュニティ・エンゲージメント・パッケージを活用し、助成金の申請をしましょう。<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> ご挨拶が遅くなり失礼致しました、[https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E5%85%B1%E9%80%9A#A_new_person_to_work_with_the_Japanese_community_from_Wikimedia こちらのお知らせ]の通り、運動戦略とガバナンスチームに加わりました中山純子と申します。どうぞ宜しくお願い致します。本日のご案内は、運動戦略実施助成金についてです。 ウィキメディアの運動戦略を実現させることは、全てのウィキメディアンによる協働の取り組みです。 [[m:Special:MyLanguage/Grants:MSIG/About/ja|運動戦略実施助成金(以下、MSIG)]]は、[[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy/Initiatives/ja|運動戦略イニシアチブ]]の現在の状況を鑑み、さらに一歩前進させるプロジェクトを支援します。 もし、コミュニティとして今まで以上に運動戦略やMSIGへ参加するための例や手引きをお探しでしたら、こちらの「[[m:Special:MyLanguage/Grants:MSIG/Community Engagement Package|コミュニティ・エンゲージメント・パッケージ]]」がお役に立つかもしれません。 この「コミュニティ・エンゲージメント・パッケージ」の目的は、より多くの人々が実施作業に必要と思われる資金を利用できるよう、支援することです。 この助成金の受給者になることで、他のコミュニティ・メンバーが、コミュニティの実情に合った形で貢献ができるよう、更なる助成金を申請することをサポートできます。 このパッケージによって、言葉の壁が取り払われ、コミュニティの皆さんがつながるために、運動戦略について必要な情報が共有できることを期待しています。 運動戦略は双方向のやりとりであり、私たちは常に世界中のウィキメディアンの経験や知識からさらに学ぶことができます。 このパッケージを使い、仲間を育て、サポートすることで、より多くの人がこの資金調達の機会を活用できるのです。 ご興味を持たれた方、ご質問やご質問がある方は、遠慮なく[[en:m:Special:MyLanguage/Movement_Strategy_and_Governance/Team|地域ファシリテーター]]へご連絡ください。 喜んでお手伝いいたします。 準備ができましたら、[[m:Special:MyLanguage/Grants:MSIG/About |このページ]]の手順で応募してください。 ご応募お待ちしております。 <br> ウィキメディア財団 <br> 運動戦略とガバナンスチーム より<section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2022年12月13日 (火) 14:59 (UTC) == Community Wishlist Survey 2023 opens in January == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> ''{{int:Please-translate}}'' (There is [[m:Community Wishlist Survey 2023 opens in January|a translatable version of this message on MetaWiki]]) {{int:Hello}} The [[m:Community Wishlist Survey 2023|'''Community Wishlist Survey (CWS) 2023''']], which lets contributors propose and vote for tools and improvements, starts next month on Monday, [https://zonestamp.toolforge.org/1674496831 23 January 2023, at 18:00 UTC] and will continue annually. We are inviting you to share your ideas for technical improvements to our tools and platforms. Long experience in editing or technical skills is not required. If you have ever used our software and thought of an idea to improve it, this is the place to come share those ideas! The dates for the phases of the Survey will be as follows: * Phase 1: Submit, discuss, and revise proposals – Monday, Jan 23, 2023 to Sunday, Feb 6, 2023 * Phase 2: WMF/Community Tech reviews and organizes proposals – Monday, Jan 30, 2023 to Friday, Feb 10, 2023 * Phase 3: Vote on proposals – Friday, Feb 10, 2023 to Friday, Feb 24, 2023 * Phase 4: Results posted – Tuesday, Feb 28, 2023 If you want to start writing out your ideas ahead of the Survey, you can start thinking about your proposals and draft them in [[m:Community Wishlist Survey/Sandbox|the CWS sandbox]]. We are grateful to all who participated last year. See you in January 2023! </div> {{int:Feedback-thanks-title}} <bdi lang="en" dir="ltr">Community Tech, [[m:User:STei (WMF)|STei (WMF)]]</bdi> 2022年12月15日 (木) 16:44 (UTC) <!-- User:Sannita (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Community_Wishlist_list_for_non-Wikipedias&oldid=24239678 のリストを使用して送信したメッセージ --> ==運動憲章/コミュニティ聞き取り/お知らせ/期間終了間近== ===<section begin="announcement-header" /> 運動憲章:第1回コミュニティ聞き取りがもうすぐ終了します<section end="announcement-header" />=== 皆さん、こんにちは。 [[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Drafting Committee|運動憲章起草委員会]](MCDC)に代わり、運動憲章に関する最初の[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation|コミュニティ全体への聞き取り期間]]にご参加くださった皆さんに感謝申し上げます。 運動に携われている様々な方より[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter|運動憲章]]のフィードバックを共有いただきました。もしまだご意見いただいていない方がいらっしゃいましたら、[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Preamble|草稿に目を通していただき]]、12カ国語以上に対応しております'''[https://wikimediafoundation.limesurvey.net/743832 匿名のアンケート]'''にご記入ください。本アンケートは2023年1月2日まで受付を延長の上、終了いたします。また、メールでも引き続き運動憲章起草委員会にご意見をお寄せください: movementcharter@wikimedia.org '''今後について''' [[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Team|運動戦略とガバナンスチーム]]は、受け取ったフィードバックの要約を含む最終報告書を2023年1月に発行します。この報告書は、さまざまな(情報)発信チャネルを通じて、運動憲章起草委員会およびコミュニティと共有されます。 最終報告書を受け、運動憲章起草委員会は提案内容を検討します。次のバージョンの草稿では、提案がどのように採用されたか、または採用されなかったかについて説明を提供することで、変更点を伝えます。また、批准プロセス案に関する早期フィードバックや、2023年の第2四半期に他章の新規ドラフト作成など、運動憲章の内容への更なる取り組みが、2023年に追加される予定です。 [[m:Special:MyLanguage/Movement_Charter/Drafting_Committee/Newsletter|運動憲章起草委員会ニュースレター(月報)]]にぜひご登録ください。ご希望のトークページに配信されます。メタでは[[m:Special:MyLanguage/Movement_Charter/Drafting_Committee/Updates|毎月の最新情報]]を配信しており、運動憲章起草委員会の進捗状況を常に把握することができます。 [[m:Special:MyLanguage/Movement Strategy and Governance/Movement Charter Ambassadors Program/About|運動憲章大使]]にご興味のある方は、引き続きに登録の上、ご自身のコミュニティをサポートすることができます。2023年第2四半期に予定されている次回の聞き取りに先駆け、運動憲章大使プログラム助成金制度は、個人・団体を問わず、募集を再開いたします。 運動のための憲章構築に向けて、ご尽力いただき有難うございます。 ''運動憲章起草委員会に代わり、''<section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2022年12月17日 (土) 10:35 (UTC) {{DISPLAYTITLE:ユニバーサル行動規範(UCoC)/改訂版実施ガイドライン/お知らせ/投票1}}<languages/> == ユニバーサル行動規範(UCoC)のための改訂版施行ガイドラインに関する選挙が近づいてきました。 == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement/Voting 1|このメッセージは、メタウィキで他の言語にも翻訳されています。]]'' 各位 2023年1月なかばに、 [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct|ユニバーサル行動規範]]のための[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines|施行ガイドライン]]が、コミュニティ全体で2度目の承認投票を受ける予定です。これは、投票者の多数が執行ガイドラインを支持する結果になった[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines/Voting/Results|2022年3月の投票]]に続くものです。前回の選挙期間中、参加者はコミュニティの重要な懸案事項を浮き彫りにすることに貢献しました。[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Community Affairs Committee|コミュニティ事案委員会]]の理事会は、コミュニティの懸案事項を再検討するよう要請しました。 ボランティアが主導する[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Drafting_committee#Revisions_Committee_members|改訂委員会]] は、コミュニティの意見の検討や変更を行うために熱心に取り組みました。彼らは、研修や研修修了承認の必要性、進行過程におけるプライバシーと透明性、文書それ自体の読みやすさと翻訳のしやすさといった、コミュニティの懸案事項を改善しました。 改訂版執行ガイドラインは'''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines|こちら]]'''で、 そして変更箇所の比較対照は '''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Comparison|こちら]]'''で読めます。 '''投票の方法''' '''2023年1月17日'''に、投票が可能になります。'''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Voter information|メタウィキのこのページ]]''' で、「セキュアポール」(ソフトウェア)を使った投票方法の情報を概説しています。 '''投票資格について''' この投票の'''[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Revised enforcement_guidelines/Voter_information#Voting_eligibility|資格条件]]''' はウィキメディア理事会委員選挙と同じです。 投票者の資格について詳しくは、投票者用情報ページをご覧ください。投票者としての資格を満たしている方は、ウィキメディアの利用者アカウントを使って選挙用サーバーにアクセスしてください。 '''投票後に行われること''' 投票は、独立したボランティアグループによって綿密に調べられ、結果は[https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia-l ウィキメディア-l](メーリングリスト)、[https://forum.movement-strategy.org/ 運動戦略フォーラム]、[https://diff.wikimedia.org/ja/ 公式ブログ「ディフ」]および[https://meta.wikimedia.org/wiki/Special:MyLanguage/Main_Page メタウィキ]で公開される予定です。有権者はふたたび投票が可能になり、ガイドラインについての懸案事項を共有することができます。理事会は支援の程度を判断する必要があります。また執行ガイドラインが承認されるべきか、さらに進展させるべきかという自身の判断に基づいて、懸案事項を表明しなければなりません。 UCoC プロジェクトチームを代表して、<section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年1月10日 (火) 13:24 (UTC) == 記事の文体について == [[利用者・トーク:Kwawe#高等学校世界史探究/古代オリエント文明とその周辺Ⅲ について]]から派生した話題です。{{user|Kwawe}}さんは記事を敬体(ですます体)で編集しておられますが、これに私は違和感を持っています。というのも、高等学校の教科書が敬体で書かれているのはおそらく非常にまれです。Wikibooksでの規定として小学校関係記事は敬体という規定があるのは存じていますが、中学校・高等学校に関しての議論がなされていないように思います。是非この機会に規定しておくべきと存じます。なお、Wikipediaは子供から大人の読者を想定していますが、必ず[[w:Wikipedia:表記ガイド#文体|常体でなければなりません]]。 Wikibooksの領域にあまり踏み込むつもりはないですし、Wikipediaほど記事に愛着も持っていないため、高校でも敬体という規定になっても別に構わないと考えています。--[[利用者:Sethemhat|Sethemhat]] ([[利用者・トーク:Sethemhat|トーク]]) 2023年1月12日 (木) 11:44 (UTC) :文体については時々ここでも話題になっていた記憶がありますが、私自身はそれに関して統一方針を作ることがあまり意味ないように思えるので、もし必要とする方がおられましたら、適宜話し合って方針を作っていただきたいですが、その文体に関して個人的に思うことをいくつか書いておきます。 :#ウィキペディアでは常体必須とのことですが、これもあくまで同意推奨であり方針ではない。とはいえ敢えてそれに反する文章を書こうと試みる人はあまりいないでしょう。 :#個人的意見として、常体敬体に限らず、異なるスタイルが混交しても自然な文章とは、あると思う。 :#統一した執筆者がいない Wikiでは、多少異なる文体が混合しても仕方ないと思う。 :#基本的には文体含めて、ここの執筆者が違和感ない文章、段落、ページになることを気にかけて書けばそれでいいように<s>い</s>思う。結果不自然な文章を書いてしまった、そうなってしまったとしても、Wiki なんだから気づいて問題を感じる人が修正すればそれでいいのでは? :--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2023年1月12日 (木) 20:12 (UTC) == 日本語版ウィキ利用者グループ設立準備にあたってご意見をお願いします == はじめまして、主に日本語版ウィキペディアで活動中の利用者'''Kizhiya'''と申します。ウィキメディア財団から助成金を得て利用者グループを設立しようと考えています。 目的は、1.利用者の安全(心理的・法的や犯罪的な危機双方)、2.利用者の活動のバックアップです。よろしければ、ご高覧の上、ノートなどで意見や参加表明などをお願いできませんでしょうか? [https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88:%E5%8A%A9%E6%88%90%E9%87%91%E3%81%A8%E4%BC%81%E7%94%BB/%E6%94%B9%E5%96%84/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%AE%E8%A8%AD%E7%AB%8B%E7%94%B3%E8%AB%8B%E6%9B%B8202 '''日本語版ウィキメディア利用者グループの設立準備申請書案]'''--[[利用者:Kizhiya|Kizhiya]] ([[利用者・トーク:Kizhiya|トーク]]) 2023年1月14日 (土) 18:46 (UTC) :私は、できれば利用者グループが安定して運営できるようになれば、東京都公認のNPO 法人化を目指したいと考えています。すぐには無理でしょうが、その際には東京都に事務所を借りる必要があります。 :ウィキブックス参加者の方々に役に立つかと思われるのは、住所があることで、日本語版利用者グループの「出版社」登録が可能になる点です。出版社登録だけではAmazonでくらいしか出版できませんが、isbnコードを取り、国会図書館に納めることも可能です。ご検討ください。--[[利用者:Kizhiya|Kizhiya]] ([[利用者・トーク:Kizhiya|トーク]]) 2023年1月14日 (土) 19:19 (UTC) :: リンク先が変ですね。[[w:プロジェクト:助成金と企画/改善/日本語版ウィキ利用者グループの設立申請書2023]]でしょうか?(提示されたリンクでは最後の「3」が抜けている)で、「出版社」登録?何それ?おいしいの?というのが第一感です。 --[[利用者:Kyube|kyube]] ([[利用者・トーク:Kyube|トーク]]) 2023年1月14日 (土) 23:58 (UTC) == <section begin="announcement-header" />ユニバーサル行動規範(UCoC)の改訂版執行ガイドラインに対する投票が始まりました。<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement/Voting 2|このメッセージは、メタウィキで他の言語に翻訳されています。]]'' 皆さん、こんにちは。 [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Revised_enforcement_guidelines|改訂版ユニバーサル行動規範執行ガイドライン]]のための[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Revised_enforcement_guidelines/Voting|投票期間]] が始まりました。投票は2週間のあいだ開催され、'''2023年1月31日'''23:59協定世界時 '''(日本時間2月1日08:59)'''に終了します。 投票者の必要条件と投票方法の詳細は、[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Revised_enforcement_guidelines/Voter_information|メタウィキの有権者情報ページ]]をご覧ください。 執行ガイドラインと選挙手続きの詳細は、[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Revised_enforcement_guidelines/Announcement/Voting_1|前回のメッセージ]]をご覧ください。 UCoC プロジェクトチームを代表して、 <section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年1月17日 (火) 02:39 (UTC)  {{DISPLAYTITLE:ユニバーサル行動規範(UCoC)/改訂版執行ガイドライン/お知らせ/投票3}}<noinclude> == <section begin="announcement-header" />ユニバーサル行動規範(UCoC)の改訂版執行ガイドラインに対する投票は、間もなく終了します。 <section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement/Voting 3|このメッセージはメタウィキで他の言語に翻訳されています。]]'' 各位 [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines|改訂版ユニバーサル行動規範執行ガイドライン]] に対する[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Voting|投票]]は、'''2023年1月31日'''協定世界時23:59'''(日本時間2月1日午前8:59)'''に終了します。 投票にあたっての必要資格および投票方法の詳細については[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Voter information|メタウィキの投票者情報ページ]] をご覧ください。 執行ガイドラインと選挙手続きの詳しい情報は、[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Announcement/Voting 1|以前のメッセージ]]を参照してください。 皆さんの声を是非お聞かせいただきたく、お忙しい中誠に恐れ入りますが、是非ご協力のほどお願い致します。 UCoC プロジェクトチーム代表して<section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年1月27日 (金) 02:43 (UTC) == ESEAPハブ暫定委員会, 日本語コミュニティからのメンバーが参加すること | ESEAP Hub Interim Committee looking for member from Japanese Community == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> 日本語ウィキメディアコミュニティの皆さんへ ウィキメディア韓国の[[User:Motoko_C._K.|Gu]]と、ウィキメディア台湾の [[User:Joycewikiwiki|Joyce]] と申します。私たちは'''ESEAPハブ暫定委員会'''のメンバーです。[[ESEAP_Hub/ja|ESEAP]](東アジア・東南アジア・太平洋地域)のウィキメディアンは、より広いウィキメディア運動のための地域的な集合プラットフォームであるESEAPハブを設立しようとしています。 2022年11月にシドニーで開催された [[ESEAP_Conference_2022/Program|ESEAP会議]] の参加者により、正式なESEAPハブ設立に向けた準備グループであるESEAPハブ暫定委員会を組織することを決定しました。会議では、東アジア、東南アジア、オセアニアからの代表者を選出しました。東アジア地域には3席が割り当てられ、そのうち2席は韓国と台湾からの参加者が加わることになりました。'''この委員会に日本語コミュニティの意見をより反映させるために、残り1席には日本語コミュニティからのメンバーが参加することを理想と考えております。''' そこで、この暫定委員会に参加していただける日本語コミュニティーのボランティアを募集します。暫定委員として、ESEAP地域内の他の委員と出会い、地域や国際的な協力の機会を多く得ることができます。また、財団の[[Movement_Strategy_and_Governance/ja|運動戦略とガバナンスチーム]]と密接に連携することになります。ESEAPハブ委員会は、月1回のペースで会議を行い、恒久的かつ長期的なESEAPハブのモデルやガバナンス体制について議論し、計画します。このモデルは2023年8月に開催されるウィキマニア・シンガポールで発表し、フィードバックを求める予定です。 '''基本的にコミュニケーションおよび月例会議での使用言語は英語となりますが、言葉の壁を越えて皆様にご参加いただけるよう最善を尽くして参ります。''' ご質問がございましたら出来る限りお答え致しますので、是非お知らせください。'''ESEAPハブ暫定委員会への参加にご興味いただける方は、2月10日までにお知らせください。このメッセージに返信していただくか、日本語または英語でメールをお送りください。'''ご自身の簡単な紹介、ユーザーページ、ウィキメディア運動への参加などを共有いただけると幸甚です。ご連絡をお待ちしております。 よろしくお願いします。 '''ESEAPハブ暫定委員会のメンバーを代表して、[[User:Motoko_C._K.|Gu]]および[[User:Joycewikiwiki|Joyce]]''' 参考リンク [1] ESEAPハブ:[[ESEAP_Hub/ja|https://meta.wikimedia.org/wiki/ESEAP_Hub/ja]] [2] ハブとは:[[Hubs/ja|https://meta.wikimedia.org/wiki/Hubs/ja]] [3] 進行中のハブ:[[Hubs/Ongoing/ja|https://meta.wikimedia.org/wiki/Hubs/Ongoing/ja]] [4] ウィキマニア2023:[[Wikimania_2023/ja|https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimania_2023/ja]] </div> <!-- User:Joycewikiwiki@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery/ja&oldid=23787314 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Global ban for PlanespotterA320/RespectCE == Per the [[m:Global bans|Global bans]] policy, I'm informing the project of this request for comment: [[m:Requests for comment/Global ban for PlanespotterA320 (2) ]] about banning a member from your community. Thank you.--[[User:Lemonaka|Lemonaka]] ([[User talk:Lemonaka|talk]]) 21:40, 6 February 2023 (UTC) <!-- User:Zabe@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:Lemonaka/Massmessagelist&oldid=24501599 のリストを使用して送信したメッセージ --> {{DISPLAYTITLE:ユニバーサル行動規範/改訂版執行ガイドライン/投票結果のお知らせ}} ==<section begin="announcement-header" />ユニバーサル行動規範(UCoC)改訂版執行ガイドライン投票結果<section end="announcement-header" />== <section begin="announcement-content" /> 先日、全コミュニティを通じて行った[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Revised_enforcement_guidelines |ユニバーサル行動規範(UCoC)改訂版執行ガイドライン]]についての投票で、集計と精査を完了いたしました。参加してくださった皆様に感謝いたします。 146のウィキメディア・コミュニティから、3097の有権者が投票しました。結果は執行ガイドラインに賛成が76% 、反対が24%です。 投票の[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Revised_enforcement_guidelines/Voting_statistics|統計資料]]を公開しています。投票中にいただいたコメントのより詳しい概要は、間もなく公開いたします。 こののち、私たちは、今回の投票で集計した結果とコメントを理事会に提出して、検討を要請します。現在のところ、理事会の検討過程は2023年3月に終了する予定です。検討過程が終わり次第、私たちは皆様に最新情報を提供いたします。 UCoC プロジェクトチームに代わり <section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年2月15日 (水) 04:37 (UTC) == 記事の枝分かれ式分類法について == 前回とはまたちょっと違った内容になりますが。 枝分かれ式分類法は、ご存知の通りxx/yyやxx/yy/zzなど、スラッシュを使って分けますが、例で示すとxxとyyの間に何か文字が入ることがあります。困ったことに、この文字が推測しにくい場合があります。 例えば[[料理本/ラーメン/初級/醤油ラーメン]]。醤油ラーメンのレシピですが、「料理本」と「醤油ラーメン」の間に細かい分類が入っています。「ラーメン」は当然はいるものなのですが、「初級」と入れるのはどうなのでしょう。「初級」を抜いて検索したところ、リダイレクトはありませんでした。 Wikibooksの記事検索の精度が高いので、検索結果に該当記事が表示されることは多いですが、中間に入れるカテゴリを推測しにくいのは少々不便なことではないでしょうか。しかし枝分かれ式もわかりやすいので、推測しにくい文字列を含んだページをまとめて移動しても良いかもしれません。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <span style="font-family:Times"><small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:利用者権限/スタリオン箕浦|権限]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small></span> 2023年2月21日 (火) 12:39 (UTC) :記事の分類やカテゴリ、ページタイトルは、その分野や内容に興味ある方々で、必要を感じる時々に、整理していただきたいですね。ページタイトルを変えても、元のタイトルがリダイレクトで残っていれば、記事が行方不明になることはないように思いますし…。ところで醤油ラーメンのレシピなんてこのサイトにあったのですね。結構求めていました^^。はっきり言って料理本なんて 料理本/醤油ラーメン でいいのでは? と思ってしまいますね。それどころかあまり全体を知らない人は、いきなり 醤油ラーメン のページ、作ってしまいますよね。その辺はある程度不整になってしまいますし、リンクやリダイレクトの作り方で整理する道もあります。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2023年2月21日 (火) 15:45 (UTC) ::{{コメント2|返信}} そう、私も上に全体カテゴリ、下に料理名、などなど、分類するにはスラッシュ一つでいいと思うんです。--[[利用者:スタリオン箕浦|スタリオン箕浦]] <span style="font-family:Times"><small>([[利用者・トーク:スタリオン箕浦|会話]]/[[特別:投稿記録/スタリオン箕浦|投稿記録]]/[[特別:Log/スタリオン箕浦|ログ]]/[[特別:利用者権限/スタリオン箕浦|権限]]/[[特別:メール送信/スタリオン箕浦|メール]])</small></span> 2023年2月21日 (火) 22:53 (UTC) {{DISPLAYTITLE:ウィキメディア財団法務部/2023年利用規約(ToU)更新/執務時間(オフィス・アワー)/お知らせ}}<languages /> == <section begin="announcement-header" />ウィキメディア利用規約の更新に関するコミュニティのフィードバックサイクル<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> 皆さん、こんにちは。 [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Legal_department|ウィキメディア財団法務部]]は、ウィキメディア利用規約の更新を議論するために、コミュニティメンバーとのフィードバック・サイクルを設けます。 [[:foundation:Special:MyLanguage/Terms of Use|利用規約(ToU)]]は、ウィキメディア財団がホストするウェブサイトの利用を規定する法的条件です。 2月から4月にかけて、草案に対するみなさんのご意見を集める予定です。草案はいくつかの言語に翻訳され、フィードバックはどの言語でも受け付けます。 このアップデートは、いくつかの事柄に対応するものです。 * ユニバーサル行動規範の導入 * プロジェクトのテキストをクリエイティブ・コモンズ表示-継承4.0国際「CC BY-SA 4.0」に更新すること * 非公開の有料編集をよりよく扱うための提案 * 欧州デジタルサービス法を含む、財団に影響を与える現行法および最近成立した法律に準拠した規約の制定 フィードバックサイクルの一環として、3月2日と4月4日の2回、執務時間を開催する予定です。 詳しくは、こちらをご参照ください。 * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Legal department/2023 ToU updates/Proposed update|比較によるToUの更新案]] * [[m:Talk:Terms of use|ご意見]]をお寄せいただくページ * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Legal department/2023 ToU updates/Office hours|執務時間]]に関して ウィキメディア財団法務部に代わり<section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年2月21日 (火) 22:15 (UTC) == Editing news 2023 #1 == <section begin="message"/><i>[[m:Special:MyLanguage/VisualEditor/Newsletter/2023/February|他の言語で読む。]] • [[m:Special:MyLanguage/VisualEditor/Newsletter|この多言語版ニュースレターの購読者名簿]]</i> このニュースレターには[[mw:Special:MyLanguage/Editing team|編集]]チームの業務についての主なアップデートが2件あります。 # 編集チームは[[mw:Special:MyLanguage/Talk pages project|会話ページプロジェクト]]に新しい特集記事を追加して終了し、効果的に活動させます。 # チームは新規プロジェクト[[mw:Special:MyLanguage/Edit check|Edit check]]を始めようとしています。 <strong>会話ページプロジェクト</strong> [[File:Page Frame Features on desktop.png|alt=現在全てのウィキメディアウィキのベータ様式で得られる会話ページデザインを示すスクリーンショットは、変更が進んでいます。この様式にはそれぞれ会話での人やコメントの数についての情報が含まれています。|thumb|300px|これから行われる変更の一部]] 編集チームは間もなく[[mw:Special:MyLanguage/Talk_pages_project|会話ページプロジェクト]]の第一段階を終了します。 ほぼ全ての[[mw:Special:MyLanguage/Talk pages project/Usability|新しい形態]]が現在[[Special:Preferences#mw-prefsection-betafeatures|{{int:discussiontools-preference-label}}向けのベータ様式]]で使えます。 ごく最近のコメントのデータのように会話がどのように行われているかの情報を示すことになります。 間もなく新しい"{{int:skin-action-addsection}}"ボタンができます。 [[Special:Preferences#mw-prefsection-editing-discussion]]で停止することができます。 [[mw:Special:MyLanguage/Talk:Talk_pages_project/Usability#c-PPelberg_(WMF)-20230215001000-Feedback:_Proposed_Revisions_to_%22Add_topic%22_button|皆さんの考えを教えてください]]。 [[File:Daily edit completion rates mobile talk pages.png|thumb|300px|テストグループごとの日々の編集完成率:DiscussionTools(テストグループ)とMobileFrontend overlay(管理グループ)]] [[mw:Special:MyLanguage/Talk pages project/Mobile|モバイルサイト上の{{int:discussiontools-preference-label}}]]のためのA/Bテストは終了しています。 編集者は[[mw:Special:MyLanguage/Talk_pages_project/Mobile#Status_Updates|{{int:discussiontools-preference-label}}で最大の成功を収めました]]。 編集チームはモバイルサイトの全編集者のためにこの形式を使えるようにします。 <strong>新規プロジェクト:Edit Check</strong> 編集チームは[[mw:Special:MyLanguage/Edit check|ウィキペディアの新しい編集者を手助けするプロジェクト]]を立ち上げます。「{{int:publishchanges}}」をクリックする前に問題点を確認できるように手助けします。 最初のツールは新しいコンテンツを加える際に参照を加えるように促します。 詳しい案内はこのページを[[mw:Special:MyLanguage/Help:Watchlist|ご覧ください]]。 詳しく知るために[[mw:Special:MyLanguage/Editing_team/Community_Conversations#20230303|2023年3月3日の電話会議に参加できます]]。<section end="message"/> –[[User:Whatamidoing (WMF)|Whatamidoing (WMF)]] ([[User talk:Whatamidoing (WMF)|{{int:Talkpagelinktext}}]]) 2023年2月22日 (水) 23:24 (UTC) <!-- User:Quiddity (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Global_message_delivery/Targets/VisualEditor/Newsletter/Wikis_with_VE&oldid=24611966 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Your wiki will be in read only soon == <section begin="server-switch"/><div class="plainlinks"> [[:m:Special:MyLanguage/Tech/Server switch|他の言語で読む]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-Tech%2FServer+switch&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}] [[foundation:|ウィキメディア財団]]ではメインと予備のデータセンターの切り替えテストを行います。 災害が起こった場合でも、ウィキペディアとその他のウィキメディア・ウィキが確実にオンラインとなるようにするための措置です。 ウィキメディアの技術部門では計画的にテストを行って、すべてが正常に動作することを確認する必要があります。今回のテストでは、あるデータセンターから他のデータセンターへ確実に切り替えられるかどうかを確かめます。そのため、多くのチームでテストや想定外の問題に対処できるよう準備を行う必要があります。 <span lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr">All traffic will switch on '''{{#time:j xg|2023-03-01|en}}'''.</span> テストは '''[https://zonestamp.toolforge.org/{{#time:U|2023-03-01T14:00|en}} {{#time:H:i e|2023-03-01T14:00}}]''' に開始されます。 残念ながら [[mw:Manual:What is MediaWiki?|MediaWiki]] の技術的制約により、切り替え作業中はすべての編集を停止する必要があります。 ご不便をおかけすることをお詫びするとともに、将来的にはそれが最小限にとどめられるよう努めます。 '''閲覧は可能ですが、すべてのウィキにおいて編集ができないタイミングが短時間あります。''' *{{#time:l j xg Y|2023-03-01|ja}} には、最大1時間ほど編集できない時間が発生します。 *この間に編集や保存を行おうとした場合、エラーメッセージが表示されます。 その間に行われた編集が失われないようには努めますが、保証することはできません。 エラーメッセージが表示された場合、通常状態に復帰するまでお待ちください。 その後、編集の保存が可能となっているはずです。 しかし念のため、保存ボタンを押す前に、行った変更のコピーをとっておくことをお勧めします。 ''その他の影響'': *バックグラウンドジョブが遅くなり、場合によっては失われることもあります。 赤リンクの更新が通常時よりも遅くなる場合があります。 特に他のページからリンクされているページを作成した場合、そのページは通常よりも「赤リンク」状態が長くなる場合があります。 長時間にわたって実行されるスクリプトは、停止しなければなりません。 * コードの実装は通常の週と同様に行う見込みです。 しかしながら、作業上の必要性に合わせ、ケースバイケースでいずれかのコードフリーズが計画時間に発生することもあります。 * <span lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr">[[mw:Special:MyLanguage/GitLab|GitLab]] will be unavailable for about 90 minutes.</span> 必要に応じてこの計画は延期されることがあります。 [[wikitech:Switch_Datacenter|wikitech.wikimedia.org で工程表を見る]]ことができます。 変更はすべて工程表で発表しますので、ご参照ください。 この件に関しては今後、さらにお知らせを掲示するかもしれません。 作業開始の30分前から、すべてのウィキで画面にバナーを表示する予定です。 '''この情報を皆さんのコミュニティで共有してください。'''</div><section end="server-switch"/> <span dir=ltr>[[m:User:Trizek (WMF)|Trizek (WMF)]] ([[m:User talk:Trizek (WMF)|{{int:talk}}]])</span> 2023年2月27日 (月) 21:20 (UTC) <!-- User:Trizek (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=24390465 のリストを使用して送信したメッセージ --> == <span lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr">Wikimania 2023 Welcoming Program Submissions</span> == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="wikimania-program-submissions"/>[[File:Wikimania Singapore Logo.svg|right|frameless]]Do you want to host an in-person or virtual session at Wikimania 2023? Maybe a hands-on workshop, a lively discussion, a fun performance, a catchy poster, or a memorable lightning talk? [[wmania:Special:MyLanguage/2023:Program/Submissions|'''Submissions are open until March 28''']]. The event will have dedicated hybrid blocks, so virtual submissions and pre-recorded content are also welcome. If you have any questions, please join us at an upcoming conversation on March 12 or 19, or reach out by email at wikimania@wikimedia.org or on Telegram. More information on-wiki.<section end="wikimania-program-submissions"/> </div> <!-- User:CKoerner (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=24390465 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ウィキバーシティーとの違いを教えてください == 畏れながら、ウィキブックスとウィキバーシティは、どちらにも同じような記事が存在し、どちらも同じような目標を持っているように感じます。言語学の教材などは両サイトにほぼ同じものがあり、違いがよく分かりません。これらのプロジェクトを知ったばかりで、それぞれをよく理解していないがためにこのような疑問を抱いているのかもしれません。愚問でしたら申し訳ありません。--[[利用者:BrassSnail|BrassSnail]] ([[利用者・トーク:BrassSnail|トーク]]) 2023年3月14日 (火) 17:59 (UTC) :一言で書くとウィキバーシティは「学習活動プロジェクト」、ウィキブックスは「教科書参考書制作プロジェクト」、ですね。これは私個人の意見ですが、両プロジェクトともそこそこのルールがありルールページもありますが、結局は参加者がこの言葉でイメージできる活動を、なんとなくやっている、というのが現状だと思います。ウィキペディアは参加者も多く歴史も長いしルール方針その行使の仕方もある程度きっちり固まっていますが、バーシティやブックスは、割といい加減で、野性的な場所ですかね…。敢えて書くならバーシティの方は総論的な学習サイトだから自由度は少し高いのかなーと勝手に思っています。あるいはウィキペディアより面白いことが出来る余地があるのでは、という考えで私は参加しています。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2023年3月16日 (木) 15:36 (UTC) ::成る程、野性的ですね。何となく分かりました。--[[利用者:BrassSnail|BrassSnail]] ([[利用者・トーク:BrassSnail|トーク]]) 2023年4月4日 (火) 16:13 (UTC) {{DISPLAYTITLE:ユニバーサル行動規範(UCoC)/改訂版執行ガイドライン/お知らせ/理事会の承認}}<noinclude> <languages /> {{Universal Code of Conduct/Header}} </noinclude> == <section begin="announcement-header" />理事会はユニバーサル行動規範(UCoC)執行ガイドラインを承認しました。<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> みなさん、こんにちは。 ユニバーサル行動規範(UCoC)の執行ガイドラインに関する重要な更新のお知らせがあります。 2023年1月の執行ガイドライン投票によって、大多数がガイドラインを支持していることがわかりました。受け取ったコメントは369通で、コメントの詳細な要約は間もなく公開されます。3000名以上(3097名)の有権者が投票し、76%が執行ガイドラインを支持しました。[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Revised_enforcement_guidelines/Voting_statistics|メタウィキの投票統計]]をご覧ください。 賛成が増えたため、理事会は、今回の版が2022年の前回の検討期間に示されたさまざまな問題に対処したと受け止めました。理事会委員は執行ガイドライン承認に投票しました。[https://foundation.wikimedia.org/wiki/Resolution:Approval_of_Universal_Code_of_Conduct_Enforcement_Guidelines 決議は財団ウィキでご覧ください]また、詳しくは [https://diff.wikimedia.org/2023/03/21/the-enforcement-guidelines-received-strong-support-from-the-community-what-happens-next/ 財団公式ブログ"Diff"で紹介している2023年の執行ガイドラインの検討過程の背景]もご参照ください。 執行ガイドラインに示された重要な勧告に基づき、次の段階へ進みます。日程についての詳細は間もなく公開します。関心を持ち、参加してくださって、ありがとうございます。 UCoC プロジェクトチームに代わり<section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年3月27日 (月) 03:11 (UTC) == アイヌ語の教科書について == アイヌ語の教材を、インキュベーターのウィキペディアアイヌ語版で製作した([https://incubator.m.wikimedia.org/wiki/Wp/ain/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A9%B1%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8(%E7%9B%AE%E6%AC%A1) Wp/ain/日本語話者のための解説ページ(目次)])のですが、日本語版ウィキブックスに置いた方が適切な気がします。どうでしょうか。--[[利用者:BrassSnail|BrassSnail]] ([[利用者・トーク:BrassSnail|トーク]]) 2023年4月4日 (火) 16:21 (UTC) :歓迎いたします。[[語学]]のページには、すでに赤リンクがありますからそこからページを作成いただければ良いかと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年4月12日 (水) 20:01 (UTC) == <section begin="announcement-header" /> ユニバーサル行動規範(UCoC)改訂版執行ガイドライン承認投票での投票者コメント報告<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> 皆さん、こんにちは。 ユニバーサル行動規範プロジェクトチームは、[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines|改訂版執行ガイドライン]]での承認投票にともなうコメントの分析を完了しました。 改訂版ガイドラインの草稿の内容に関して、合計369名の投票者が18の言語でコメントを残してくださりました(2022年時は、657名が27言語でコメント)。トラスト&セーフティ(信頼と安全)方針チームは分析を終え、コメント内容を、主要なテーマおよび対象領域に分類分けしました。 '''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Revised enforcement guidelines/Voter comments report|報告の翻訳版は、メタウィキのこちらです]]'''。 ユニバーサル行動規範およびその執行ガイドラインに関する詳細は、メタウィキをご参照ください。 ユニバーサル行動規範プロジェクトチームに代わり<section end="announcement-content" />[[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年4月7日 (金) 03:50 (UTC) {{DISPLAYTITLE:運動憲章/批准手続き/批准方法論のレビューの開始}}<languages /> == <section begin="announcement-header" /> 運動憲章の批准方法論に関する早期の意見募集のお知らせ<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> 皆さん、こんにちは。 <div class="mw-translate-fuzzy"> [[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Drafting Committee|運動憲章起草委員会]] (MCDC)は2023年4月10日から28日まで、[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Ratification|運動憲章の批准方法論に関する早期の意見募集]]を行っています。[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter|運動憲章]]の批准はスケジュール通りに2024年初頭に行われる予定です。 </div> <div class="mw-translate-fuzzy"> '''MCDCが意見を求めている[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Ratification|6つの質問]]があります。''' 以下の方法でご意見をお寄せください: * [[m:Special:MyLanguage/Talk:Movement Charter|トークページ]]へのコメント * [https://forum.movement-strategy.org/t/movement-charter-ratification-methodology-community-review-from-10-28-april-2023/2930 運動戦略フォーラム]へのコメント * コミュニティの会話時間への参加 </div> 会話時間 <div class="mw-translate-fuzzy"> * [[m:Special:MyLanguage/Movement_Charter/Community_Consultation#Community_conversation_#1:_18_April,_2023_at_10.00_UTC|コミュニティ会話時間 #1]]: '''4月18日 10:00 UTC''' ([https://zonestamp.toolforge.org/1681812036 日本時間]) * [[m:Special:MyLanguage/Movement_Charter/Community_Consultation#Community_conversation_#2:_24_April_2023_at_17.00_UTC|コミュニティ会話時間 #2]]: '''4月24日 17:00 UTC''' ([https://zonestamp.toolforge.org/1682355603 日本時間]) </div> <div class="mw-translate-fuzzy"> 会話時間は英語で行われます。言語サポートが必要な場合は[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation|コメント]]をお願いします。日本語につきましては3名以上の参加表明があれば、翻訳が付きます。 </div> 運動憲章起草委員会に代わり、<section end="announcement-content" />[[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年4月13日 (木) 04:04 (UTC) == 削除依頼 == {{済み}} [[正則アラビア語/名詞/ア行]] の削除をお願いします--[[利用者:Yashinoki13579|Yashinoki13579]] ([[利用者・トーク:Yashinoki13579|トーク]]) 2023年4月16日 (日) 13:50 (UTC) : ご自身が作成されたページの削除をする場合は記事の一番上に<nowiki>{{即時削除|投稿者依頼}}</nowiki>と記載してください。また、記事名を変えたい場合は「その他」のタブに「移動」というボタンが有るのでそれを使用して記事を移動できます。([[:w:Help:ページの移動#移動の仕方]]参照) [[利用者:Syunsyunminmin|Syunsyunminmin]] ([[利用者・トーク:Syunsyunminmin|トーク]]) 2023年4月16日 (日) 13:57 (UTC) ::わかりました。--[[利用者:Yashinoki13579|Yashinoki13579]] ([[利用者・トーク:Yashinoki13579|トーク]]) 2023年4月16日 (日) 13:59 (UTC) :::{{対処}}対処しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年4月16日 (日) 14:40 (UTC) == ご利用のウィキは間もなく読み取り専用に切り替えます == <section begin="server-switch"/><div class="plainlinks"> [[:m:Special:MyLanguage/Tech/Server switch|他の言語で読む]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-Tech%2FServer+switch&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}] [[foundation:|ウィキメディア財団]]ではメインと予備のデータセンターの切り替えテストを行います。 災害が起こった場合でも、ウィキペディアとその他のウィキメディア・ウィキが確実にオンラインとなるようにするための措置です。 ウィキメディアの技術部門では計画的にテストを行って、すべてが正常に動作することを確認する必要があります。今回のテストでは、あるデータセンターから他のデータセンターへ確実に切り替えられるかどうかを確かめます。そのため、多くのチームでテストや想定外の問題に対処できるよう準備を行う必要があります。 全トラフィックの切り替えは'''{{#time:n月j日|2023-04-26|ja}}'''に行います。 テストは '''[https://zonestamp.toolforge.org/{{#time:U|2023-04-26T14:00|en}} {{#time:H:i e|2023-04-26T14:00}}]''' に開始されます。 残念ながら [[mw:Manual:What is MediaWiki?|MediaWiki]] の技術的制約により、切り替え作業中はすべての編集を停止する必要があります。 ご不便をおかけすることをお詫びするとともに、将来的にはそれが最小限にとどめられるよう努めます。 '''閲覧は可能ですが、すべてのウィキにおいて編集ができないタイミングが短時間あります。''' *{{#time:Y年n月j日(l)|2023-04-26|ja}}には、最大1時間ほど編集できない時間が発生します。 *この間に編集や保存を行おうとした場合、エラーメッセージが表示されます。 その間に行われた編集が失われないようには努めますが、保証することはできません。 エラーメッセージが表示された場合、通常状態に復帰するまでお待ちください。 その後、編集の保存が可能となっているはずです。 しかし念のため、保存ボタンを押す前に、行った変更のコピーをとっておくことをお勧めします。 ''その他の影響'': *バックグラウンドジョブが遅くなり、場合によっては失われることもあります。 赤リンクの更新が通常時よりも遅くなる場合があります。 特に他のページからリンクされているページを作成した場合、そのページは通常よりも「赤リンク」状態が長くなる場合があります。 長時間にわたって実行されるスクリプトは、停止しなければなりません。 * コードの実装は通常の週と同様に行う見込みです。 しかしながら、作業上の必要性に合わせ、ケースバイケースでいずれかのコードフリーズが計画時間に発生することもあります。 * [[mw:Special:MyLanguage/GitLab|GitLab]]は90分ほどの間に利用不可になります。 必要に応じてこの計画は延期されることがあります。 [[wikitech:Switch_Datacenter|wikitech.wikimedia.org で工程表を見る]]ことができます。 変更はすべて工程表で発表しますので、ご参照ください。 この件に関しては今後、さらにお知らせを掲示するかもしれません。 作業開始の30分前から、すべてのウィキで画面にバナーを表示する予定です。 '''この情報を皆さんのコミュニティで共有してください。'''</div><section end="server-switch"/> <bdi lang="en" dir="ltr">[[User:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]]</bdi> 2023年4月21日 (金) 00:41 (UTC) <!-- User:UOzurumba (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Non-Technical_Village_Pumps_distribution_list&oldid=24748237 のリストを使用して送信したメッセージ --> {{DISPLAYTITLE:ウィキメディア財団2023-2024年次計画および会話時間}} == <section begin="announcement-header" />ウィキメディア財団2023-2024年次計画および会話時間<section end="announcement-header" /> == <section begin="announcement-content" /> 2023年7月から2024年6月までの来会計年度におけるウィキメディア財団の[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2023-2024|年次計画案]]を皆さんと共有いたします。年次計画の要約は多言語で提供されます。 '''年次計画案より一部抜粋''' ウィキメディア財団は引き続き移行期にあります。昨年は新しい最高経営責任者と最高製品技術責任者を含む新しい指導者を迎えました。さらに、財団は、役割と責任を定義する将来の憲章から、バナー募金を通じた共有資産の調達方法まで、さまざまな重要な問題について様々な地域のコミュニティとの対話を進めてきました。本年度の年次計画は、複数年かけて解決を目指す戦略的課題をより明確にし、財団の運営方法についてもより詳細な情報を提供することに努めています。 昨年に続き、ウィキメディア財団は年次計画を[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2023-2024/Goals/Equity|公平性の促進]]という運動の戦略に根差します。その意図は、財団の活動を[[m:Special:MyLanguage/Movement_Strategy/Recommendations/Summary|運動戦略の勧告]]とより深く結びつけ、[[m:Special:MyLanguage/Strategy/Wikimedia_movement/2017|2030年の戦略的方向]]に向けてさらに突き詰めて前進させることにあります。今年は、[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2023-2024/Goals/Infrastructure|製品技術]]を軸とした計画を立て、大規模な協業を行う人々やコミュニティのためのプラットフォームとしての私たち独自の役割を強調しています。詳細は、[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2023-2024|メタページ]]をご覧ください。 '''ご意見をお聞かせください''' 年次計画案に対するご意見は、[[m:Talk:Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2023-2024|メタの議論ページ]]にぜひお寄せください。計画案改善を経て、今年6月の財団理事会会合で年次計画と予算が最終的に検討されます。 '''コミュニティとの会話時間''' '''日本時間2023年4月30日(日)15時'''(あなたの[https://zonestamp.toolforge.org/1682834411 現地時間はこちら])にオンラインで行われる会話時間には日本語通訳もつきますので、ぜひ参加ください。[[wmfblog:event/30th-april-annual-planning-call/|Diffカレンダーはこちら]]をご参照ください。チーフ・アドバンスメント・オフィサー兼副最高経営責任者の[[m:User:Lgruwell-WMF|Lisa Seitz Gruwell]]が参加し、更なる情報を共有しながら、皆さんのご意見を伺う予定です。会話時間に関する詳細は、[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Annual_Plan/2023-2024/Collaboration|協業ページ]]をご覧ください。会話時間で皆さんにお会いできることを楽しみにしております。<section end="announcement-content" /> [[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年4月21日 (金) 01:58 (UTC) == <span lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr">Seeking volunteers for the next step in the Universal Code of Conduct process</span> == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="announcement-content" /> :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/U4C Building Committee/Nominations/Announcement|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Universal Code of Conduct/U4C Building Committee/Nominations/Announcement}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' Hello, As follow-up to [https://lists.wikimedia.org/hyperkitty/list/wikimedia-l@lists.wikimedia.org/message/IOMVS7W75ZYMABQGOQ2QH2JAURC3CHGH/ the message about the Universal Code of Conduct Enforcement Guidelines] by Wikimedia Foundation Board of Trustees Vice Chair, Shani Evenstein Sigalov, I am reaching out about the next steps. I want to bring your attention to the next stage of the Universal Code of Conduct process, which is forming a building committee for the Universal Code of Conduct Coordinating Committee (U4C). I invite community members with experience and deep interest in community health and governance to nominate themselves to be part of the U4C building committee, which needs people who are: * Community members in good standing * Knowledgeable about movement community processes, such as, but not limited to, policy drafting, participatory decision making, and application of existing rules and policies on Wikimedia projects * Aware and appreciative of the diversity of the movement, such as, but not limited to, languages spoken, identity, geography, and project type * Committed to participate for the entire U4C Building Committee period from mid-May - December 2023 * Comfortable with engaging in difficult, but productive conversations * Confidently able to communicate in English The Building Committee shall consist of volunteer community members, affiliate board or staff, and Wikimedia Foundation staff. The Universal Code of Conduct has been a process strengthened by the skills and knowledge of the community and I look forward to what the U4C Building Committee creates. If you are interested in joining the Building Committee, please either [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/U4C_Building_Committee/Nominations|sign up on the Meta-Wiki page]], or contact ucocproject[[File:At sign.svg|16x16px|link=|(_AT_)]]wikimedia.org by May 12, 2023. '''[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/U4C_Building_Committee|Read more on Meta-Wiki]]'''. Best regards,<br /><section end="announcement-content" /> </div> [[User:Xeno (WMF)|Xeno (WMF)]] 2023年4月26日 (水) 19:00 (UTC) <!-- User:Xeno (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=24941045 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 削除依頼提出 == Wikipediaのメールで対応中の提出文がまとまったので送付します。 削除依頼ページが保護状態で書き込めないためこちらに転載します。 WMPの目的外利用の[[Wikipedia:個人攻撃はしない]]、[[Wikipedia:礼儀を忘れない]]、[[Wikipedia:エチケット]]、[[Wikipedia:善意に取る]]に明らかに抵触する内容なので'''削除ないし非表示を求めます'''(記事の改善のためという文脈を明らかに逸脱)。残しておく意義は薄いですし、このユーザーのそれは荒らし行為であるとWikipediaでの議論で既に結論が出ています<議論ページの私物化利用(ブログ化/ツイッター化参照)>。 '''トーク:高等学校政治経済/経済/物価の動き''' https://w.wiki/6gXx '''トーク:高等学校家庭総合/わかってくれて当然?…家族の人間関係と家族の問題''' https://w.wiki/6gXz '''トーク:ゲームプログラミング/バランス調整''' https://w.wiki/6gY2 特定ユーザーに対して「死ねと言い放つ」「おまえは心が無い人間」と呼び捨てたり、「悪党が書いた記事」呼ばわりするなど一方的な感情表現が散りばめられているだけで、これを個人攻撃ではないと言い逃れる根拠を見出す方が私には難しいのですが。あと対立するユーザーの使用回線をNTTdokomoだと書き残していることに至っては言うまでもなく。 またIP投稿(既に通算で15回以上グローバルブロック済み)まではいちいち追えないにしても、全wikiメディアでのグローバルロック措置となったユーザーによる'''サブアカウント作成(既に二つのアカウントhttps://w.wiki/6gYR , https://w.wiki/6gYG を4.21時点でブロック済み)はWMP法規上のブロック破りに該当していますし、明確なブロック対象'''なので最低限の対処はしていただきたい。こうもあまりに頑なだと、ヘイトを買うのが怖いから他の管理者任せという不信感を抱きます。 当該人物のブロック破りに関する進行中の議論(五月時点)もあってか、この人物は本アカウントで依頼を出すとすぐにトークページを連投で荒らす上に、Wikipedia管理者にいちいちトークページの保護をメールで依頼しないといけなくなり既に辟易しているので本アカウントでの書き込みは控えます。 [[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年5月9日 (火) 15:44 (UTC) Wikipedia、Wikiversityでは活動を制限する対応が早急に取られる中で、Wikibooksのみ我関せずの姿勢はブロックユーザーに活動の場(逃げ場)を与える黙認行為と見做さざるを得ません。このまま当該人物の編集活動が見過ごされ続ける場合、Wikipediaの本題の方でこちらの管理姿勢についての議題の追加を検討します。 '''・議論のノートに誰かが意見を表明するたびに、書き込んだすべての利用者に対して、口汚く相手を恐喝するという行為を繰り返す ・他責思考のみで動き、ご自身の投稿や利用方法を改善する意思が無い ・被害者意識のみで弁明を繰り返し、発端となってから現在に至るまでの'''ご自身の加害行為を認めない''' ・'''自身に他者を加害する権利があるという前提'''で話を進めようとする ・ブロック破り後の書き込みの大半も、'''票を投じた者への嫌がらせ'''が大半を占め、記事本体の編集活動には関わらない ・ブロック対応に対して、挑発的な表明を繰り返す ・'''なぜ'''グローバルロックの対応が可決されたかをロックされた当人が理解されていない ご本人が未だお気付きでないようですので列挙します。問題となっている点は以上です。またウィキバーシティの利用者複数名から、あなたの現状についてメールで連絡が来ており、こちらも疲弊しているとだけお伝え申し上げておきます。 [[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年5月10日 (水) 00:36 (UTC) :Honooo。凄いねお前。自分たちが絶対正義で、相手の立場尊重する気ゼロか?開いた口がふさがらないとはこのことだ。おまえらより俺の方がはるかに疲弊しているよ。言葉を自分たちに都合よく使うのいい加減にやめろよ。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 00:52 (UTC) :仕方ない、もうちょっと真面目に反論するか。 :1>議論のノートに誰かが意見を表明するたびに、書き込んだすべての利用者に対して、口汚く相手を恐喝するという行為を繰り返す :まずすべての人間に強い口調では書いていない。強い口調で書くのはお前みたいに真正の愚か者だけ。お前みたいのは常に他人を貶める言葉しか書かない。いくら丁寧語使っても悪党は悪党。恐喝もしていない。丁寧語でありえない愚弄と他人の貶めしか書かない奴に、それ相応の反論しているだけ。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 00:59 (UTC) :2>他責思考のみで動き、ご自身の投稿や利用方法を改善する意思が無い :これもお前お得意の言葉尻だけの俺に対する愚弄。俺は常に自分にも他人にもあらゆる責任があると思って生きている。だから例の馬鹿騒ぎの時にも少しは譲歩すると言及した。むしろお前が自分たちがまっさらな正義だと狂って考えていて、多少は譲歩して、他人に優しくする気が一切ない。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:03 (UTC) あなたのおっしゃる相手の立場とは何ですか? ユーザーの立場ではなく、'''自分の立場'''という一人称での話でしょう。あなたのような人にやすやすと使われていい言葉ではありません。 それがすべての人間から嫌われる根源で、それをご自身の口から吐き出されているのですよ。何を言っても無駄なのは承知で伝えますが、あなたに必要なのは自省で、監視の目をくぐってアカウント作成を繰り返すことではありません。 [[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年5月10日 (水) 01:06 (UTC) :お前だって自分の立場だろ?同意する馬鹿がいっぱいいるだけ。俺みたいな人間は常にお前ら気違いに毎日殺されて,いやがらせされて生きているよ。すべての人間からは嫌われていないよ。まともな人はお前らの狂気の嫌がらせ恐れて黙っている。モラルハラスメントって言葉知っている?自省はしないよ。お前が俺の100倍自省せよ。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:10 (UTC) :3>被害者意識のみで弁明を繰り返し、発端となってから現在に至るまでのご自身の加害行為を認めない :俺はこのサイトの本文で既に、被害者と加害者を強く言及する発想自体否定している。あんたはところでモラルハラスメントって言葉知ってる?加害したのは認めるよ。しかしお前らも俺に加害したし、現に今も加害している。とんずらの利用者名とそのプロフィールでの放言は、個人を特定しない、一般的普遍的な加害行為だ。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:11 (UTC) :3>自身に他者を加害する権利があるという前提で話を進めようとする :これも完全なダウト。お前の愚か者の知性で俺を勝手に決めつけているだけ。基本的には人間には他者を加害する権利はない。被害を受けない権利もある。しかし人間場合によっては戦わなければいけない時もある。その時には残念ながら、被害加害義務権利だの甘っちょろい事は言ってられない。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:15 (UTC) :4>ブロック破り後の書き込みの大半も、票を投じた者への嫌がらせが大半を占め、記事本体の編集活動には関わらない :記事本体はそこそこ書いている。いやがらせではなく、俺がグローバルロック食らって完全敗北した後も、お前らが嫌がらせ続けるから、嫌々反応しているだけ。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:18 (UTC) :5>ブロック対応に対して、挑発的な表明を繰り返す :納得していないからね。俺は結局あんたを含め、関わった連中が絶望的な愚か者だから、この事態になったと思っている。この考えは永遠に、宇宙とこの世が滅びても変わらないよ。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:22 (UTC) :5>なぜグローバルロックの対応が可決されたかをロックされた当人が理解されていない :1.堕落が要らんことしたから。 :2.炸裂が愚か者だから。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:24 (UTC) :6>あなたのような人にやすやすと使われていい言葉ではありません。 :あんたの方が言葉をいい加減に、自分に都合よく使っている。いい加減にしてくれよな…。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:26 (UTC) :7>それがすべての人間から嫌われる根源で、それをご自身の口から吐き出されているのですよ。 :あんたはみんなに好かれているわけ? いやいやんなわけないね。幻見て生きるのもいい加減にしろよ。あんたを地獄のように嫌っていて、恨んでる奴なんて腐るほどいるよ。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:28 (UTC) :8>何を言っても無駄なのは承知で伝えますが、あなたに必要なのは自省で、監視の目をくぐってアカウント作成を繰り返すことではありません。 :本当に自省が必要なのはお前だろう。副アカウントは二個しか作っていないよ。今後も作る予定ない。ただあんたらの嫌がらせがあまりにきついので、ついつい書いちゃうんだよ。ソウキコさんにも書いたけど、俺に関しては出来るだけ今後触らないでくれないかな。そうすれば困ったことは一切起こらないと思うけど…--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 01:31 (UTC) ::削除依頼その他については、承知しました。一見理由があることだとは思いますが、現在、即応はできませんので、対応につきましては、少々お待ちください。 ::で、これは、[[利用者:Honooo|Honooo]]さん、[[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]]双方にお願いなのですが、wikibooksに無関係な他のプロジェクトにおける争いを、本プロジェクトにて展開するのは止めていただけますか。基本として本件はユーザー間の争いなので、wikibooksの執筆者であるユーザー間の争いなら、管理者として調停の要があるかと思いますが、今回の件は他のプロジェクトからの貰い火だとしか思えません。wikibooks本体執筆に関わりのない議論が、延々と展開されるのは不本意です。やりたければ、火元でやってください。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年5月10日 (水) 03:13 (UTC) :::'''wikibooksに活動拠点を設けるとサブアカウントの利用者ページで宣言されていることが問題'''だと申しています('''wikibooksをブロック解消活動の拠点にするとハッキリ表明しており迷惑千万''')。 :::対応しないというのは、容認黙認を指すと外野が解釈するのは自然だというお話です。 :::こちらの利用者ページをWikipediaユーザーやシスオペを名指しで'''恨み言を残す場として使われては困る'''のですよ。同じ声は私以外のユーザーからも既に指摘が上がっています。 :::[[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]])--[[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年5月10日 (水) 03:28 (UTC) :::疲弊して気持ちに余裕が無いタイミングで削除依頼を提出した私にも落ち度はあったかと思いますが、それでもあえて言わせていただきますが“Honooo'''さん'''とArimasaki02”など、含みを持たせる対応はあまりにも大人げないのではないのですか? :::TomzoさんとHonoooさんの関係に立ち入るつもりも関心もありませんので。 :::それをこの場に持ち出しているのはそちら側で、この依頼対応においてそれが必要だったとは思いませんでした。 :::仮に言い間違いと弁明されても余計に不快なので、こちらへの連絡は以上とします。 :::[[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年5月10日 (水) 04:20 (UTC) ::::有馬さんさー、あんたって本当に下らない人間なのね。まず俺が全部悪いことにすればソックパペット合法的に作り放題っていうのも無体な話だよね。それからさー、別にグローバルロックされようがブロックされようが、そいつが犯罪者になったわけでも、あんたらが絶大に正義の味方になったわけでもないよ。と、言うかあんたらお得意の勘違いという言葉を使えば、仮に犯罪者相手でもあんたらの態度は絶大に間違っているんだよね。いい加減自分たちが絶大に偉いという幻から覚めたら? 結局グローバルバンだのブロックだの、あんたら愚か者悪党軍団が結託して、気に入らない奴を追い出すのに成功したってだけだろ? いいかげんまともな人間になれよ。--[[特別:投稿記録/168.1.201.118|168.1.201.118]] 2023年5月10日 (水) 10:19 (UTC) :::::このようなやりとりが、展開されるから困るのです。 :::::まず第一に、Honoooさんに関しては、その言動に関して繰り返し注意しているはずです([[利用者・トーク:Honooo#流石に挑発が過ぎます|例1]]、[[利用者・トーク:Honooo#利用者・トーク:Honooo#編集について|例2]]、[[トーク:京大対策#議論の進め方について2|例3]]、[[利用者・トーク:Mauzie683794|例4]])。それでも、本プロジェクトにおいて、聞きいられている様子もなく、他ブロジェクトにおいても同様の行動があって、ユーザー間トラブルが頻発していると言う状況であれば、その表現の中立性を欠いた編集態度自体が(慇懃無礼と思われるほどの丁寧な言葉遣いはそれだけでも中立性への配慮と考えます)、プロジェクトの目的を逸脱した自己表現であると解さざるを得ません。また、出所を確認しておりませんが、「Wikipediaユーザーやシスオペを名指しで恨み言を残す場として使」うなどと言うことは明らかなプロジェクト目的外利用ですので、厳に戒めていただきたいところです。今後、同様の「表現」行動が見られるようであれば、ブロック破りの行動としてブロックの上、記述については削除・不可視化の対応となるかと思います。 :::::Honoooさんは、言葉遣いなど非難に値するところも多いのですが、[[トーク:ゲームプログラミング/バランス調整#じゆうをわれらに|「本文編集で対応してもらいたい」という説得に対してはきちんと答えていただいており]]、その点は、感謝していただけに残念です。 :::::一方で、私は、どのプロジェクトにおいても、そのプロジェクト本体に関わること以外の論争は好みません。そのための書き込みは、目的外利用と考えています。この論争にせよ、きっかけは本文からではないので、調停に積極的になれないのは、以前書いたとおりです。 :::::ということで、ご指摘の3箇所については、表現が不適当であり、不可視化相当であることは認めますが、いずれも、本文作成に関わっているものであり、その過程の発言であるならば、目的外利用とは言いきれるものではないと考えます。この場合は、当事者間の意思を尊重すべきと考えますから、各々その当事者である、[[利用者:すじにくシチュー|すじにくシチュー]]さん、[[利用者:Kwawe]]さんあたりの声なく、削除・不可視化の実行には躊躇を覚えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年5月12日 (金) 07:32 (UTC) 削除指針がtomzoさんのポリシーにそぐわないようですので、こちらもこれ以上強くは申せません。また結果として、度重なる火の粉をかぶせてしまったことを深くお詫びいたします。二月から始まる二カ月以上の対応で疲弊し、感情任せに書いたと言い訳がましく述べましたが、こちらの要求ばかりでそもそもなぜwikibooksで依頼をもちかけた理由を述べておりませんでした。 tomzoさんの憤懣やるかたない気持ちはもっともでした。 こちらが恐れていることの理由の説明責任だけ最後に果たします。 '''前提''' Honoooさんがグローバルロックされた最大の原因は、自分の手前勝手な価値判断で敵認定(Honoooさんが大悪党、成敗すべき極悪人と表現)したユーザーを、自身のユーザーページや相手のトークページで、しつこく相手のアカウント名を特定できる様態で罵倒し続けるからです。そもそもが編集合戦ですらないのです。それに翻弄され、多くの利用者が迷惑を被っています。Honoooさん自身、記事本体のwikipediaでの編集歴はほぼありません。この実態は削除前の過去の履歴をご覧になれば容易にわかります(tomzoさんがわざわざ確認する必要はありません)。 '''ブロックの経緯''' この人物の投稿傾向として、一度私的利用でナワバリ化したトークページや記事のノートを放置しておくと、そこに無関係の愚痴が時間差で書き込まれていく。だから'''放置しておくと雪だるま式に無関係な事柄で膨れ上がる'''。 それを塞ぐ必要があるとあちらの管理者の一人が意見、判断したからです。私も票を投じる際にその意見を追認しています。私的利用と断じる他ない悪用を塞ぐ必要がある。そういう見解一致の下で、二カ月の協議のもとでブロック対応へと踏み切られました。その後、十五回以上のブロック破りと挑発を繰り返され、現在に至ります。 '''依頼の理由''' wikibooksのこれらを削除してほしいと言ったのは、'''こちらで同じことをされる可能性が高いと感じたから'''です。実際に、wikiversityで被害の声が出ていました。また'''ご本人がwikibooksで不当なブロックの解消活動を始めていく、と述べていたことがあり、こちらで悪口の独り言を書かれる場所に使われてはたまったものではない'''とも感じました。こちらまでは日頃監視の目は行き届きませんので。 またことあるごとに、「wikibooksで自分の活動は問題なくできていた。自分の活動がこっち(wikipedia)で騒ぎ立てられるのは、おまえらが歪んでいる」ととれる趣旨の発言が散見されました。当然ながら、少なからず私やあちらの何名かはこちらに良い感情を持っておりません。Wikipediaでの恨みつらみを口にするたびにWikibooksへの回帰思考をチラつかせていた。だから釘をさしておきたかった。そういう経緯です。 '''最後に''' 説明すべき順序が前後したかと思いますが、伝えるべきと感じたことは以上です。'''不当に悪口が書き足されていく場として、マーキングされたリンク先の議論空間が悪用されないのであれば、tomzoさんが表明なされたご意見を尊重したい'''かと思います。そもそも私にこちらに物申す資格がないことは理解しています。 あとこれはこちらの感情ですが、「大悪党だの悪党成敗だのいい加減真っ当になって大人になれだの」言われ続ける中で、中間管理のような役割を任され、今も投稿前も私自身の心境は複雑です。 お手数おかけいたしました。これで本当に最後とします。 なお、これに対して当該人物が挑発投稿をくりかえしても、私から返信を重ねることは二度とありませんので、必要と感じたなら、お手数ですがこの後に生えるかもしれない尻尾はtomzoさんが切り落としていただければと思います。 [[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年5月12日 (金) 11:41 (UTC) ===コメント復帰及び回答=== :'''疑問''' :2023年5月14日 (日) 17:18の版と2023年5月16日 (火) 19:22の版の版指定削除について。 :この版指定削除は、議論の形跡がなく、即時版指定削除としてTomzo氏が行ったものと承知していますが、[[w:Wikipedia:即時版指定削除の方針|即時版指定削除の方針]]では、「長期に亘り荒らし行為に及んでいることが明らかな利用者又は投稿記録の大部分を荒らし行為が占める利用者による編集で、法的懸念があるもの」として「著作権侵害・ライセンス問題」「プライバシー侵害問題」「名誉毀損問題」がある場合に即時版削除できるとしています。 :「利用者アカウントのパスワードの公開があったもの」についても同様の扱いとなっています。 :しかし、削除前の記述を見ても、これらのいずれにも該当しない記述だとしか言えないのですが、どういう根拠に基づいて即時版指定削除を行ったのでしょうか。 :[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E7%89%B9%E5%88%A5:%E3%83%AD%E3%82%B0/delete&page=Wikibooks:%E8%AB%87%E8%A9%B1%E5%AE%A4 削除記録]では、「不適切なコメント・画像・音声・動画や個人情報の開示」があったことになっていますが、「画像・音声・動画や個人情報の開示」は確認できません。 :「不適切なコメント」とのことだと思われますが、どのように不適切なのでしょう?--[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]] ([[利用者・トーク:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|トーク]]) 2023年5月18日 (木) 15:09 (UTC) ::明らかにコメントすべきでないユーザーによるコメントであるため不可視化しています。そうでなければ、ブロックの意味がありません。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年5月18日 (木) 17:35 (UTC) :::「ブロックの意味がない」とするのであれば、ブロックされていることを一番とかに加筆すれば良いのでは? :::その上で内容を公開すれば、ブロックの意味は十分あるのでは? :::少なくとも現状では、履歴だけ見ると意味も分からず削除しているようにか見えないので、削除自体が正当か否かに関わらず、言論弾圧と取られる可能性もあります。削除記録を読んでも、要約欄には「不適切なコメント・画像・音声・動画や個人情報の開示」とあるのみで意味不明ですから。 :::Honooo氏の突然のブロックについては経緯を知らないので何ともいえませんが、コメントを判断材料として残す価値はあると思います。--[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]] ([[利用者・トーク:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|トーク]]) 2023年5月19日 (金) 13:55 (UTC) :::今日(2023年5月21日)3時に書かれたHonooo氏と思われる人物によるコメントが、その日の14時にTomzo氏により'''抹消'''(版指定削除)されたことを報告いたします。 :::要約欄への理由の記載はありませんでした。従来は「不適切なコメント・画像・音声・動画や個人情報の開示」との抽象的な理由を記載。 :::3日前にTomzo氏は「明らかにコメントすべきでないユーザーによるコメントであるため不可視化しています。 :::そうでなければ、ブロックの意味がありません。」とコメントしておりますが、「ブロックされていることを一番とかに加筆すれば良いのでは?」などの反論に対する回答はございません。 :::Honooo氏のブロックが正当だとして、ブロックを突破したコメントを版指定削除しなければ、ブロックの意味がなくなるというのは真実でしょうか。 :::ブロックの保護法益には、大きく分けて一般の利用者に対するものと他の編集者に対するものがあると思うのですが、トークページのコメントは一般の利用者に対するものではおおよそないでしょうから、他の編集者に対するものになると思います。 :::Honooo氏のコメントは読んでいますが、少なくとも前回と前々回については他の編集者に対する侮辱などの個人攻撃といったものではなく、単なる反論といえるでしょう。後のものは、現在精査中です。 :::あ、もちろん版指定削除されているのでGoogleChromeでページ保存して置いたものを読んでいます。一回読んだだけでは何となく間違って解釈しているような気がするので何回も読んでから結論を出すんですよね。だから読むのがおs(ry--[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]] ([[利用者・トーク:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|トーク]]) 2023年5月21日 (日) 07:50 (UTC) ::::経緯は上の議論他を読めばわかるはずです。もともと、WMPの目的外利用の[[Wikipedia:個人攻撃はしない]]、[[Wikipedia:礼儀を忘れない]]、[[Wikipedia:エチケット]]、[[Wikipedia:善意に取る]]に抵触しており、説得・警告などは繰り返し行われております。弁明の機会も十分にあったにも関わらず、それに対して改める態度(主張の内容ではなく、その表現方法。相手を「愚か者」などと呼ぶことは中傷以外のなにものでもありません)がなく、かつ、他プロジェクトにおいての対応から、同一のユーザーからと思われるものは参加を遠慮いただくしかなく、記述を残すことは参加を認めたこととなります。その記述内容については管理者を信用いただくしかなく、不信であれば、他の管理者にご依頼ください。ただし、復帰にあたっては、苦情を申し立てているユーザーもいるため当該管理者等と相談の上進めたいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年5月21日 (日) 08:51 (UTC) :::::「ウィキブックスの管理者(合意のとれた管理者を書く。)や他の利用者(合意のとれた管理者以外の利用者を書く。)はこの利用者の参加を認めていません。」と加筆すれば、「記述を残すことは参加を認めたこととなる」という懸念は十分に解消できるかと思います。--[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]] ([[利用者・トーク:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|トーク]]) 2023年5月21日 (日) 13:35 (UTC) ::::::参考としておきます。今まで困っていませんし、あなた以外に賛同者がいれば、取り組みましょう。上に書いた通り議論のための議論は不本意です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年5月21日 (日) 14:32 (UTC) >Tomzoさんへ WMPのグローバルロックの定義をきちんとご確認下さい。 グローバルロックとは、「ウィキペディア、ウィクショナリー、ウィキメディアコモンズ、ウィキブックスなどすべてのウィキメディア財団 (WMF) のすべての利用可能な言語版における公共のウィキでのログイン使用を防ぐ」措置です。(明文化されています) 単に無期限ブロックでしたらここでの活動にも何も言いませんが、グローバルロックを対象とした話をしています。 Honoooさんのグローバルロックは正式な手続きとコミュニティの合意を経て決定されました。ならば定義を勝手に無視して裁量権を主張されるのではなく、同じくwikipediaでコミュニティ内での正式な手続きに則っていただけませんか?(お答え下さい) [[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年6月14日 (水) 09:11 (UTC) ===コメント復帰及び回答2=== :>Arimasaki02さんへ :グローバルブロックのルールや定義に関する御指摘ありがとうございます。 :ただ一点グローバルブロックについてです。「少なくともここでTomzoさんを責めるのはお門違いです。」としていますが、私はここで(グローバルブロックについて)Tomzo氏を責めているわけではありません。 :グローバルブロックされたアカウントと同一人物に思われるIPアドレスによるコメントが版指定削除されたことを問題にしているのであって、グローバルブロックの正当性自体をTomzo氏に問う、ということはありません。 :そこだけ誤解されていたようでしたので書かせていただきます。--[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]] ([[利用者・トーク:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|トーク]]) 2023年5月23日 (火) 07:49 (UTC) ::Arimasaki02さんへ ::ご指摘以降、Honoooさんの投稿と思われるもの(基本オープンプロクシーからのものなのでブロックの効果は限定的ですし、チェックユーザーも行なっていないため、非常に雑な対応とはなっています)はブロックしていますし、あまつさえ、不可視化まで行っています。この不可視化の正当性自体がWMPのルール上、確立したものかは不明で、今回は私のリスクで行なっているものとご理解ください。以前、[[w:Wikipedia:進行中の荒らし行為/長期/Grimm]]に対する不可視化について、[[利用者:Kanjy|Kanjy]]さんに以下のご指摘([[利用者・トーク:Tomzo#2018年8月17日の権利侵害案件について質問]])を受けており、ブロックされたユーザーといえども、その発言の不可視化については慎重な態度を心がけています。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年5月23日 (火) 09:37 (UTC) >tomzoさんへ グローバルロック後のIP投稿をブロック破りとして処理することがWMP内で一般に定着している時点で、私個人はその解釈を支持しかねます。 ただあくまでこれは方針ではなく主義の話ですので、Tomzoさんの意見の方がかえって中立性を保っていることに一定の理解は寄せたいと思います。このままいつまでもTomzoさんに負担やリスクを強いるのは本意ではないので、やりとりしている管理者等に上記の旨を伝え、別の方法を相談します。ただしその場合、個人名を含む投稿が落ち着いているか、今後発生しないことを条件とさせてください。 >Tomzoさんへ また被告(Honoooさん)の抗議の活動そのものは否定していません。ただしそれは正当な対話の場(wikibooksのユーザーページやノート、談話室などではありません)でなされるべきことだという主張は変わりません。必要に応じて代弁者を立てるなど、正当な抗議の方法はいくらでもあるからです。正当な対話の場を降りておきながら、既に不可視化されていますがここで〇〇〇〇氏や〇〇〇〇など名前がいまだ出続けるのは不本意ですので、不可視化をする必要は無いとこの場ではさすがに申し上げられません。 Honoooさんが意見を表明できる場が必要という点には合意いたします。 ただしその場合、「表現スタイルの改善、個人名をあげた投稿をしない」の二点を守るとお約束いただけた場合のみ、こちらの中立性を保てる範囲での協力となります。現在の状況は対外的に、プロキシサーバーを悪用して恨み言を書き連ねているようにしか映らないので、状況が整うことを望みます。 [[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年5月23日 (火) 10:48 (UTC) Honoooさんのソックパペットに扮したなりすましによる荒らし、差し戻し行為によるページの保護期間延長が決定しました。 また模倣した利用者は近日中のグローバルロック処分のようです。こちらでも形式上、アナウンスしておきます(返信不要)。[[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年6月7日 (水) 06:58 (UTC) :↓[[利用者:設楽]]が誰かなんて管理者だって簡単にわかるかよ。それよりそうやって安易に管理者から情報がおりてくる、お前自身の立場を疑え。…後、[[利用者:すじにくカレー]]さんにもよろしく(^^)/--[[特別:投稿記録/91.197.234.184|91.197.234.184]] 2023年6月24日 (土) 23:02 (UTC) Wikipediaの管理者側からHonoooさんの模倣荒らしのソックパペットが誰かは伝えられておりませんでしたが、 利用者[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]]さんがグローバルロック処分となりましたことを受け、上記やりとりのうち、'''義務教育さんへの私の返答、呼びかけを除去とさせていただきます。(支援撤回の表明)''' [[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年6月14日 (水) 09:07 (UTC) :↑こういう太字を多用する気違いって、結局は一番馬鹿馬鹿しい下らない文章を太字にするよね。まともな人が見たら、ああこいつ馬鹿だなって一発でわかる^^--[[特別:投稿記録/91.197.234.185|91.197.234.185]] 2023年6月24日 (土) 19:39 (UTC) == 改名のやり方 == 私の名前は義務教育学校及び高等学校学習指導要領なのですが、改名方法を誰か教えてください。改名申請のURLを教えていただけると助かります。--[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]] ([[利用者・トーク:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|トーク]]) 2023年5月10日 (水) 15:41 (UTC) :アカウントの改名のことです。--[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]] ([[利用者・トーク:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|トーク]]) 2023年5月10日 (水) 15:43 (UTC) ::アカウント改名については、[[w:Wikipedia:利用者名変更の手引き]]を読むといいですよ。ちなみにこの辺の参照は、各プロジェクトの検索で、「標準」のチェックを外した後で「一般的なヘルプ」をチェックしてから検索すると、割と簡単にたどり着きます。後今あまり頭が明晰な状態ではないんだけど、あなたの左翼と右翼の変更読んだけど、少なくとも私はなかなか若者らしいいい文章だと思ったので、再編集しないでそのままにしておきます。あなたもガンガレ!(^^)v--[[特別:投稿記録/169.59.72.220|169.59.72.220]] 2023年5月10日 (水) 17:05 (UTC) :::ありがとうございます。ガンガレ!--[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|義務教育学校及び高等学校学習指導要領]] ([[利用者・トーク:義務教育学校及び高等学校学習指導要領|トーク]]) 2023年5月11日 (木) 07:55 (UTC) == U4C 設立委員会の選考 == <section begin="announcement-content" /> ユニバーサル行動規範の次の段階は設立委員会を立ち上げ、ユニバーサル行動規範調整委員会(略号U4C)の規範を定めることです。ここで言う設立委員会の選考が終了しました。[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/U4C_Building_Committee|委員各位の顔ぶれ、今後の作業はメタウィキに掲載しましたのでご一読ください]]。<section end="announcement-content" /> -- [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Project|UCoC Project Team]], 2023年5月27日 (土) 04:20 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=25018085 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Groupのメールマガジンについて == このメッセージは日本語版のウィキメディア・プロジェクトに通知しています: [[metawiki:Wikimedians_of_Japan_User_Group/メールマガジン|Wikimedians of Japan User Groupのメールマガジン]]は新しく創設される予定のウィキメディア日本語版ユーザーグループのメールマガジンですが、[[Wikibooks:談話室]]にて購読してはいかがでしょうか--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2023年6月24日 (土) 01:27 (UTC) :異論がなかったため購読します。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2023年7月7日 (金) 11:20 (UTC) == 新しい選挙管理委員会のメンバーを紹介します == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections committee/Nominatons/2023/Announcement - new members|このページはメタウィキで多言語に翻訳されています。]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections committee/Nominatons/2023/Announcement - new members|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections committee/Nominatons/2023/Announcement - new members}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' こんにちは、 <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> We are glad to announce [[listarchive:list/wikimedia-l@lists.wikimedia.org/message/4TALOUFPAP2VDBR27GKRVOP7IGQYU3DB/|the new members and advisors of the Elections Committee]]. The [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections_committee|Elections Committee]] assists with the design and implementation of the process to select Community- and Affiliate-Selected trustees for the Wikimedia Foundation Board of Trustees. After an open nomination process, the strongest candidates spoke with the Board and four candidates were asked to join the Elections Committee. Four other candidates were asked to participate as advisors. </div> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> Thank you to all the community members who submitted their names for consideration. We look forward to working with the Elections Committee in the near future. </div> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> On behalf of the Wikimedia Foundation Board of Trustees, </div><br /><section end="announcement-content" /> [[m:User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2023年6月28日 (水) 17:59 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=25018085 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 保護設定と削除依頼ログの移動提案 == Tomzoさんへ二点要望があります。 先日、Wikipediaの井戸端会議室がHonoooさんの度重なる荒らし行為で保護設定されました。複数名の管理者、利用者に対し、名指しでの嫌がらせ行為がエスカレートしているのでこちらの談話室も一時的な半保護設定を希望します。 二点目に、談話室に私が投稿した削除依頼関連のスレッドですが、いたちごっこが繰り返されHonoooさんのナワバリとして悪用され続けている節があります。したがいまして、こちらのスレッドを私のアカウントトークページに移し、そちらに保護設定をかけて保存する方が望ましいと考えます。スレッドそのものは役目を終えているため、依頼の事実と経過さえ残せればよいものとこちらは判断していますが可能な措置でしょうか?[[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年7月3日 (月) 00:50 (UTC) :{{RFB|コメント}}コミュニティの意思によりますが、私自身は賛成できません。Honoooさんの書き込みについては、見つけ次第、ブロック・削除・不可視化しており、当対応は、現在のところ少なくとも1日1回は行っていて、長時間彼の主張が当プロジェクトで人目にさらされる機会は少ないと考えています、一方、本体記事や各ユーザーのトークページと異なり、「談話室」はアカウントの有無を問わず開かれた空間であるというのが建前なので、半保護などの措置は、連続する悪質な荒らし(過去に経験があります)の時に、本当に一時的になされる措置と考えております。同じことは、「井戸端」にも言い得て、あちらは積極的参加を志向する非ログインユーザーや新規アカウント取得ユーザーも多く、その措置はかなり思い切った措置だなあとは思っています。まあ、単位時間の閲覧数が全く違い、短時間であっても伝搬・影響はかなり大きいのでそのような決定になったのかと想像しますが、その辺りの事情を考慮しても、ご提案については賛成できない次第です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年7月3日 (月) 11:30 (UTC) ::意向は承知いたしました。 ::そうした理由でしたら、提案は取り下げさせていただきます。 ::二カ月以上もの荒らし投稿の対処に割いていただき頭が上がらない思いです。 ::井戸端の保護については、ウィキメディアの特定の人物を薬物中毒者と残す、ウィキメディア以外の掲示板(5ch)の利用者の悪口を書き連ねる、Honoooさんのブロックとまったく無関係の利用者を思い込みで巻き込む、など容認できる表現を超えていることが原因と思われるので、踏み切られた措置に対してはそれぞれの立場があるのだろうと受け止めています。[[利用者:Arimasaki02|Arimasaki02]] ([[利用者・トーク:Arimasaki02|トーク]]) 2023年7月3日 (月) 12:14 (UTC) == 運動憲章/コミュニティ聞き取り/運動憲章の新草案レビューのご案内 == こんにちは。 20年以上にわたり、私たちは情熱的な寄稿者、多様なプロジェクト、献身的なグループや提携団体より成る、他に類を見ないグローバルな運動へと成長してきました。 世界中からの寄稿者により構成される委員会として、私たち運動憲章起草委員会は、何カ月にもわたって協力し、何度もオンラインの委員会や草案作成グループ会議で話し合うことに加え、[https://diff.wikimedia.org/2023/06/26/getting-ready-for-community-conversations-on-the-global-council-and-hubs/ 6月上旬に行われた]直近の会合を含め、過去1年半の間に3回、直接会って集まりました。草案は、広範な努力と改良の結果であり、私たちは皆さんと共有できることを嬉しく思います。草案は、改善と強化の機会を提供し、私たちの運動の未来を形作ることを可能にしてくれます。 私たちは、ウィキメディア運動憲章の作成に共同で取り組むにあたり、皆さんからのご提案やご意見を重視しています。時間が限られていることも理解しています。そのことを念頭に置いて、私たちは、資金分配、グローバル・カウンシルの構成とメンバー、その他皆様のご意見を伺いたい内容について、主要な自由回答式の質問をご用意しています。ご意見は、ウィキ、オンライン会議、または[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation|地域・テーマ別イベント]]を通じてお寄せください。 運動憲章起草委員会に代わり、[[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年7月14日 (金) 22:57 (UTC) == Wikimedians of Japan User Group 2023-07 == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> *'''全体ニュース''' ** 英国のオンライン安全法案から公益プロジェクトの除外を求める公開書簡の[https://wikimedia.org.uk/2023/06/online-safety-bill-open-letter/ 共同署名者を募集]しています。([[:foundationsite:news/2023/06/29/protect-the-future-of-wikipedia-in-the-uk/|詳細]]) <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** 青子守歌さん[[:ja:Wikipedia:管理者解任の投票/青子守歌 20230611|解任投票]]の最終結果で「留任」が確定しました。 ** Syunsyunminminさんが日本語版Wikipediaの管理者に[[:ja:Wikipedia:管理者への立候補/Syunsyunminmin/20230701|信任]]されました。 ** 日本語版Wikipediaでは[[ja:Special:ManageMentors|指導者]]を募集しています。こちらから[[ja:Special:EnrollAsMentor|参加]]下さい。 *[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **[[:ja:光厳天皇|光厳天皇]]が選考を[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/光厳天皇_20230422|通過]] **[[:ja:オーロラ|オーロラ]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/オーロラ_20230428|選考中]](2023年7月28日 (金) 19:50 (JST)まで) **[[:ja:リチャード3世の発掘と再埋葬|リチャード3世の発掘と再埋葬]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/リチャード3世の発掘と再埋葬_20230719|選考中]](2023年10月20日 (金) 02:35 (JST)まで) *[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **2023年7月8日 - [[:ja:モンゴルのヒップホップ|モンゴルのヒップホップ]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/モンゴルのヒップホップ 20230708|選考中]] **2023年7月11日 - [[:ja:高度な気道確保|高度な気道確保]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/高度な気道確保 20230711|選考中]] **2023年7月11日 - [[:ja:与勝諸島|与勝諸島]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/与勝諸島 20230711|選考中]] **2023年7月11日 - [[:ja:我国将来の建築様式を如何にすべきや|我国将来の建築様式を如何にすべきや]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/我国将来の建築様式を如何にすべきや 20230711|選考中]] **2023年7月11日 - [[:ja:甲州市立勝沼図書館|甲州市立勝沼図書館]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/甲州市立勝沼図書館 20230711|選考中]] **2023年7月11日 - [[:ja:世襲貴族|世襲貴族]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/世襲貴族 20230711|選考中]] **2023年7月11日 - [[:ja:気管挿管|気管挿管]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/気管挿管 20230711|選考中]] **2023年7月11日 - [[:ja:神経ブロック|神経ブロック]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/神経ブロック 20230711|選考中]] **2023年7月14日 - [[:ja:ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー|ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー 20230714|選考中]] **2023年7月18日 - [[:ja:INSTANT LOVE|INSTANT LOVE]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/INSTANT LOVE 20230718|選考中]] <br /> *[[:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **2023年6月 - [[:ja:○△□ (絵画)|○△□ (絵画)]] **2023年6月 - [[:ja:高度な気道確保|高度な気道確保]] **2023年6月 - [[:ja:与勝諸島|与勝諸島]] **2023年6月 - [[:ja:我国将来の建築様式を如何にすべきや|我国将来の建築様式を如何にすべきや]] **2023年6月 - [[:ja:甲州市立勝沼図書館|甲州市立勝沼図書館]] *[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考|珍項目の選考]] **[[:ja:ウィルヘルムの叫び|ウィルヘルムの叫び]]が[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考#ウィルヘルムの叫び|選考中]] **[[:ja:コロンビアにおけるカバ|コロンビアにおけるカバ]]が[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考#コロンビアにおけるカバ|選考中]] *[[:ja:Wikipedia:秀逸な一覧の選考|秀逸な一覧の選考]] **現在選考中の記事はありません。 '''[[voy:ja:メインページ|日本語版ウィキボヤージュ]]''' * [[:voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト|国執筆コンテスト]](ヨーロッパ)は[[:voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト/ヨーロッパ/選考|選考中]]です。 '''[[m:Main_Page/ja|メタウィキ]]''' * 日本語話者向けニュース ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 ** Syunsyunminminさんが[[m:Global_sysops/ja|グローバル管理者]]に[[m:Special:Redirect/logid/52788628|信任]]されました。 </div> <hr /> *'''前回配信:2023年6月23日''' </div> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> 一括メッセージ送信者:[[User:Sai10ukazuki|Sai10ukazuki]])<small>[[m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]はこちら。[[m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]はこちら。</small>2023年7月25日 (火) 10:48 (UTC) <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Sai10ukazuki@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=25279602 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Deploying the Phonos in-line audio player to your Wiki == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> {{int:Hello}}! Apologies if this message is not in your language, {{int:Please help translate}} to your language. This wiki will soon be able to use the [[mw:Help:Extension:Phonos#Inline_audio_player_mode|inline audio player]] implemented by the [[mw:Extension:Phonos|Phonos]] extension. This is part of fulfilling a wishlist proposal of providing [[m:Community_Wishlist_Survey_2022/Multimedia_and_Commons/Audio_links_that_play_on_click|audio links that play on click]]. With the inline audio player, you can add text-to-speech audio snippets to wiki pages by simply using a tag: <syntaxhighlight lang="wikitext"> <phonos file="audio file" label="Listen"/> </syntaxhighlight> The above tag will show the text next to a speaker icon, and clicking on it will play the audio instantly without taking you to another page. A common example where you can use this feature is in adding pronunciation to words as illustrated on the [[wiktionary:en:English#Pronunciation|English Wiktionary]] below. <syntaxhighlight lang="wikitext"> {{audio|en|En-uk-English.oga|Audio (UK)}} </syntaxhighlight> Could become: <syntaxhighlight lang="wikitext"> <phonos file="En-uk-English.oga" label="Audio (UK)"/> </syntaxhighlight> The inline audio player will be available in your wiki in 2 weeks time; in the meantime, we would like you to [[mw:Special:MyLanguage/Help:Extension:Phonos|read about the features]] and give us feedback or ask questions about it in this [[mw:Help_talk:Extension:Phonos|talk page]]. Thank you!</div> <bdi lang="en" dir="ltr">[[m:User:UOzurumba (WMF)|UOzurumba (WMF)]], on behalf of the Foundation's Language team</bdi> </div> 2023年7月27日 (木) 02:26 (UTC) <!-- User:UOzurumba (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:UOzurumba_(WMF)/sandbox_announcement_list_(In-line_audio_player)&oldid=25350821 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 運動憲章のハブ草案章について、ご意見をお聞かせください == 皆さん、こんにちは。 運動憲章起草委員会(MCDC)により、[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Hubs|'''ハブ草案章''']]がレビューと聞き取りのために公表されました。尚、[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Content/Global Council|'''グローバル・カウンシル草案章''']]は2週間前に公表されました。 '''憲章の内容への関わり方''' 運動憲章起草委員会は、できるだけ多くの方からのご意見をお待ちしています。2023年9月1日までにメタの議論ページにてご意見をお寄せください: * [[m:Special:MyLanguage/Talk:Movement Charter/Content/Hubs|ハブ草案章]]に関するご意見をお聞かせください。 * [[m:Special:MyLanguage/Talk:Movement Charter/Content/Global Council|グローバル・カウンシル草案章]]に関するご意見をお聞かせください。 その他に、ご都合が合えば[[m:Special:MyLanguage/Movement Charter/Community Consultation|MCDCライブ打ち上げ会合]]にご参加いただき、7月30日[[https://zonestamp.toolforge.org/1690725614 14.00 UTC]](日本時間23時)にMCDCメンバーと直接交流し、ご質問をお寄せください。[https://wikimedia.zoom.us/meeting/register/tZYsdOiurT0vHta6stHaiHHEyrwK3RUPveBR#/ Zoomのリンク]をお送りします。 また、運動憲章起草委員会は、個人またはグループ、特に資金不足のウィキメディアコミュニティに7月30日までに[[m:Special:MyLanguage/Movement_Charter/Ambassadors_Program/Grant|助成金を申請する]]ことを奨励しています。当助成金は、2023年9月から11月にかけて行われる地域別・テーマ別イベントに先立ち、コミュニティの仲間に運動憲章の草稿を理解してもらうための説明会などの対話を企画するために使用することができます。 運動コミュニケーション・チームの[[m:Special:MyLanguage/Communications/Movement Communications|地域スペシャリスト]]がコミュニティ主催者をサポートします。 運動憲章起草委員会に代わり、[[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年7月28日 (金) 07:43 (UTC) == エアコンに関するページを作成したいのですがどうでしょうか == 最近、電気代が高くなっているので、エアコンの節電方法など、上手な使い方に関するページを作りたいのですが、どうでしょうか。--[[特別:投稿記録/2404:7A87:28A0:1900:FD73:D62A:75E8:E1BA|2404:7A87:28A0:1900:FD73:D62A:75E8:E1BA]] 2023年8月13日 (日) 05:55 (UTC) :記述しようとするものが、教科書として記述されるべきか否かは何らかの知識体系(BOK)の一部であって、wikibooksにおいて知識体系として受け入れられているか否かにあるかと考えます。本件につきましては、一般生活の知恵として位置付けられるものであって、大きな括りとしては、[[家政学]]の配下にあって然るべき内容かとか考えますが、直接、子となる記事を作るには、ちょっと括りが大きすぎる気がします。既存記事としては、[[貧乏生活入門]]の配下に入れるのが良さそうですが、必ずしも「貧乏生活」との対応とも限らないので、「家政学」の配下に「日常生活」という階層を新たに作成し、その、一トピックスとして記述するのが適当なのかもしれません。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年8月13日 (日) 14:11 (UTC) == <section begin="announcement-header" />ESEAP(東アジア・東南アジアおよび太平洋地域)ハブ準備評議会の推薦および投票について<section end="announcement-header" /> == ESEAP地域協力にご尽力くださっているみなさんへ ESEAP暫定ハブ委員会の任務は、ウィキマニア2023で終了し、新しい[[m:Special:MyLanguage/ESEAP Preparatory Council/Process|ESEAP準備評議会]] に引き継がれます。 ESEAP準備評議会の任務は、役割と責任に関する文書を完成させることです。 更に、助成金申請用のESEAP初年度パイロット計画を最終策定することです。任期は2024年ESEAPカンファレンスまでです。 準備評議会は9議席で構成されます。 * 4議席は提携団体に割り当てられ、投票権を持つのは提携団体のみです。各提携団体の投票数は最大4票です。 * 3議席は、ESEAP内のコミュニティに割り当てられ、他のコミュニティにより、適正の確認および投票が行われます。各コミュニティの投票数は最大3票です。 * 2議席は個人の利用者に割り当てられ、一般投票により選出されます。各利用者の投票数は最大2票です。 コミュニティより候補者を推薦したい場合は、8月19日までに、[[m:Special:MyLanguage/ESEAP Preparatory Council/Nomination|コミュニティ議席枠にご記入]]ください。[[m:Special:MyLanguage/ESEAP Preparatory Council/Voting|投票]]は2023年8月21日から9月2日まで行われます。 個人枠(利用者による利用者の推薦)は、8月19日までに、[[m:Special:MyLanguage/ESEAP Preparatory Council/Nomination|推薦]]してください。[[m:Special:MyLanguage/ESEAP Preparatory Council/Voting|投票]]は、2023年8月21日より9月2日まで行われます。 投票期間が短く恐縮ですが、ぜひご協力およびご参加お願いします。 ESEAP準備評議会の議席選挙は[[m:Special:MyLanguage/ESEAP_Preparatory_Council/Voting|こちらのメタページ]]上で行われます。 ぜひ一緒に先に進みましょう! ESEAP暫定ハブ委員会に代わり[[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年8月18日 (金) 04:28 (UTC) <section end="announcement-content" /> == Wikimedians of Japan User Group 2023-08 == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> *'''全体ニュース''' ** 新規プロジェクトの[[:m:Abstract Wikipedia/ja|抽象ウィキペディア]]及び[[:f:Wikifunctions:Main_Page|ウィキファンクションズ]]が作成されました。 **8月16日から19日まで18回目となる[[wmania:2023:Wikimania/ja|ウィキマニア2023]]がシンガポールで開催されました。来年は[[wmania:2024:Wikimania|ポーランドで開催]]されます。 *'''Wikimedians of Japan User Group からのお知らせ''' **現在[[m:Wikimedians_of_Japan_User_Group|グループページ]]の多言語化を進めています。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** Ohgiさんが[[ja:WP:OS|オーバーサイト]]に[[m:Special:Redirect/logid/53175480|信任]]されました。(参考:[[ja:Wikipedia:管理者への立候補/Ohgi/20230721 OS|Wikipedia:管理者への立候補/Ohgi/20230721 OS]]) *[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **[[:w:ja:オーロラ|オーロラ]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/オーロラ_20230428|選考中]](2023年8月27日 (日) 19:50 (JST)まで) **[[:w:ja:リチャード3世の発掘と再埋葬|リチャード3世の発掘と再埋葬]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/リチャード3世の発掘と再埋葬_20230719|選考中]](2023年10月20日 (金) 02:35 (JST)まで) **[[:w:ja:アラン・ムーア|アラン・ムーア]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/アラン・ムーア 20230823|選考中]](2023年11月24日 (金) 02:16 (JST)まで) *[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:気管挿管|気管挿管]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/気管挿管 20230711|選考]]を通過 **[[:w:ja:INSTANT LOVE|INSTANT LOVE]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/INSTANT LOVE 20230718|選考]]を通過 **[[:w:ja:レイ・チャップマン|レイ・チャップマン]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/レイ・チャップマン 20230726|選考]]を通過 **[[:w:ja:葵梶葉文染分辻が花染小袖|葵梶葉文染分辻が花染小袖]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/葵梶葉文染分辻が花染小袖 20230803|選考]]を通過 **[[:w:ja:Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 (2020年)|Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 (2020年)]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 (2020年) 20230812|選考]]を通過 **[[:w:ja:ペッカム型擬態|ペッカム型擬態]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ペッカム型擬態 20230811|選考]]を通過 **[[:w:ja:芽|芽]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/芽 20230811|選考]]を通過 **[[:w:ja:神経ブロック|神経ブロック]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/神経ブロック 20230711|選考]]を通過 **[[:w:ja:冬の日 (小説)|冬の日 (小説)]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/冬の日 (小説) 20230815|選考]]を通過 **[[:w:ja:福井市図書館|福井市図書館]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/福井市図書館 20230819|選考]]を通過 **[[:w:ja:コケ植物|コケ植物]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/コケ植物 20230811|選考]]を通過 **[[:w:ja:西阿倉川アイナシ自生地|西阿倉川アイナシ自生地]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/西阿倉川アイナシ自生地 20230803|選考]]を通過 **[[:w:ja:葉身|葉身]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/葉身 20230811|選考]]を通過 **[[:w:ja:茎葉体|茎葉体]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/茎葉体 20230811|選考]]を通過 **[[:w:ja:ケチャップは野菜|ケチャップは野菜]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ケチャップは野菜 20230811|選考]]を通過 **[[:w:ja:東阿倉川イヌナシ自生地|東阿倉川イヌナシ自生地]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/東阿倉川イヌナシ自生地 20230803|選考中]](2023年8月31日 (木) 12:37 (UTC)まで) **[[:w:ja:伊根の舟屋|伊根の舟屋]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/伊根の舟屋 20230811|選考中]](2023年8月25日 (金) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:無痛分娩|無痛分娩]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/無痛分娩 20230811|選考中]](2023年9月8日 (金) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:佐原三菱館|佐原三菱館]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/佐原三菱館 20230821|選考中]](2023年9月4日 (月) 03:00 (UTC)まで) **[[:w:ja:五千頭の龍が昇る聖天宮|五千頭の龍が昇る聖天宮]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/五千頭の龍が昇る聖天宮 20230822|選考中]](2023年9月5日 (水) 23:30 (UTC)まで) **[[:w:ja:アードベッグ蒸留所|アードベッグ蒸留所]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アードベッグ蒸留所 20230823|選考中]](2023年9月6日 (水) 13:08 (UTC)まで) **[[:w:ja:沖縄県の神社の歴史|沖縄県の神社の歴史]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/沖縄県の神社の歴史 20230823|選考中]](2023年9月6日 (水) 13:08 (UTC)まで) **[[:w:ja:オリーブの林|オリーブの林]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/オリーブの林 20230823|選考中]](2023年9月6日 (水) 13:09 (UTC)まで) **[[:w:ja:器楽的幻覚|器楽的幻覚]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/器楽的幻覚 20230823|選考中]](2023年9月6日 (水) 01:05 (UTC)まで) *[[:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **[[:w:ja:葉身|葉身]] **[[:w:ja:ペッカム型擬態|ペッカム型擬態]] **[[:w:ja:茎葉体|茎葉体]] **[[:w:ja:ぜいたくは敵だ|ぜいたくは敵だ]] **[[:w:ja:ケチャップは野菜|ケチャップは野菜]] *[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考|珍項目の選考]] **現在選考中の項目はありません。 *[[:ja:Wikipedia:秀逸な一覧の選考|秀逸な一覧の選考]] **現在選考中の記事はありません。 '''[[voy:ja:メインページ|日本語版ウィキボヤージュ]]''' * [[voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト|国執筆コンテスト]] **[[voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト/ヨーロッパ|第2ターム(ヨーロッパ)]]では[[voy:ja:リヒテンシュタイン|リヒテンシュタイン]]が最優秀賞になりました。 **第3ターム(西アジア・中央アジア・南アジア)が9月3日から開催されます。 '''[[m:Main_Page/ja|メタウィキ]]''' * 日本語話者向けニュース **Sai10ukazukiさんが[[m:Meta:Translation_administrators/ja|翻訳管理者]]に[[m:Special:Redirect/logid/53096248|信任]]されました。 **Chqazさんが[[m:Meta:Translation_administrators/ja|翻訳管理者]]に[[m:Special:Redirect/logid/53306145|信任]]されました。 ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 </div> <hr /> *'''前回配信:2023年7月25日''' </div> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> <small>[[m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]はこちら。[[m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]はこちら。</small>2023年8月25日 (金) 02:13 (UTC) <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Sai10ukazuki@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=25498011 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ユニバーサル行動規範調整委員会による憲章の査読について(お願い) == <section begin="announcement-content" /> :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/U4C Building Committee/Announcement - Review|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Universal Code of Conduct/U4C Building Committee/Announcement - Review}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' 皆さん、こんにちは。 僭越ながら、[[foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal Code of Conduct|ユニバーサル行動規範]]をめぐる作業の次の段階をご紹介します。[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter|ユニバーサル行動規範調整委員会(U4C)による憲章草案]]を整え皆さんに査読をお願いできるようになりました。 [[foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal Code of Conduct/Enforcement guidelines|施行ガイドライン]]<sup>※1</sup>には[[foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal_Code_of_Conduct/Enforcement_guidelines#4.5_U4C_Building_Committee|設定委員会]]<sup>※2</sup>による憲章の草案のまとめが求められ、これはグローバルな委員会の手順と詳細を概説するもので、その名称が [[foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal_Code_of_Conduct/Enforcement_guidelines#4._UCoC_Coordinating_Committee_(U4C)|ユニバーサル行動規範調整委員会(略称U4C)]]<sup>※3, 4</sup>になります。本日まで2、3ヵ月にわたりU4C 設定委員会では協議を重ね、U4C 憲章草案をまとめました。U4C 設定委員会では2023年9月22日を期日として憲章草案に関する皆さんのフィードバックを募集しています。期日を迎えたら、当 U4C 設定委員会では必要に応じて憲章の改訂に取り組む所存で、そのすぐ後にコミュニティによる承認投票にかけるよう計画しています。(※:1=施行ガイドライン、Enforcement Guidelines。2=設定委員会、Building Committee。3=憲章草案、draft charter。4=ユニバーサル行動規範調整委員会、Universal Code of Conduct Coordinating Committee。) までの間に、[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/U4C Building Committee#Conversation hours|対話の時間]]もしくは[[m:Talk:Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter|メタウィキのページ]]にてこの協議にご参加くださいませんでしょうか。 よろしくお願いいたします。<br /><section end="announcement-content" /> [[m:User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]], on behalf of the U4C Building Committee, 2023年8月28日 (月) 15:35 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=25392152 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ご利用のウィキは間もなく読み取り専用に切り替わります == <section begin="server-switch"/><div class="plainlinks"> [[:m:Special:MyLanguage/Tech/Server switch|他の言語で読む]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-Tech%2FServer+switch&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}] <span class="mw-translate-fuzzy">[[foundation:|ウィキメディア財団]]ではメインと予備のデータセンターの切り替えテストを行います。</span> 災害が起こった場合でも、ウィキペディアとその他のウィキメディア・ウィキが確実にオンラインとなるようにするための措置です。 ウィキメディアの技術部門では計画的にテストを行って、すべてが正常に動作することを確認する必要があります。今回のテストでは、あるデータセンターから他のデータセンターへ確実に切り替えられるかどうかを確かめます。そのため、多くのチームでテストや想定外の問題に対処できるよう準備を行う必要があります。 全トラフィックの切り替えは'''{{#time:n月j日|2023-09-20|ja}}'''に行います。 テストは '''[https://zonestamp.toolforge.org/{{#time:U|2023-09-20T14:00|en}} {{#time:H:i e|2023-09-20T14:00}}]''' に開始されます。 残念ながら [[mw:Special:MyLanguage/Manual:What is MediaWiki?|MediaWiki]] の技術的制約により、切り替え作業中はすべての編集を停止する必要があります。 ご不便をおかけすることをお詫びするとともに、将来的にはそれが最小限にとどめられるよう努めます。 '''閲覧は可能ですが、すべてのウィキにおいて編集ができないタイミングが短時間あります。''' *{{#time:Y年n月j日(l)|2023-09-20|ja}}には、最大1時間ほど編集できない時間が発生します。 *この間に編集や保存を行おうとした場合、エラーメッセージが表示されます。 その間に行われた編集が失われないようには努めますが、保証することはできません。 エラーメッセージが表示された場合、通常状態に復帰するまでお待ちください。 その後、編集の保存が可能となっているはずです。 しかし念のため、保存ボタンを押す前に、行った変更のコピーをとっておくことをお勧めします。 ''その他の影響'': *バックグラウンドジョブが遅くなり、場合によっては失われることもあります。 赤リンクの更新が通常時よりも遅くなる場合があります。 特に他のページからリンクされているページを作成した場合、そのページは通常よりも「赤リンク」状態が長くなる場合があります。 長時間にわたって実行されるスクリプトは、停止しなければなりません。 * コードの実装は通常の週と同様に行う見込みです。 しかしながら、作業上の必要性に合わせ、ケースバイケースでいずれかのコードフリーズが計画時間に発生することもあります。 * [[mw:Special:MyLanguage/GitLab|GitLab]]は90分ほどの間に利用不可になります。 必要に応じてこの計画は延期されることがあります。 [[wikitech:Switch_Datacenter|wikitech.wikimedia.org で工程表を見る]]ことができます。 変更はすべて工程表で発表しますので、ご参照ください。 この件に関しては今後、さらにお知らせを掲示するかもしれません。 作業開始の30分前から、すべてのウィキで画面にバナーを表示する予定です。 '''この情報を皆さんのコミュニティで共有してください。'''</div><section end="server-switch"/> [[User:Trizek (WMF)|Trizek_(WMF)]] ([[m:User talk:Trizek (WMF)|talk]]) 2023年9月15日 (金) 09:23 (UTC) <!-- User:Trizek (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Non-Technical_Village_Pumps_distribution_list&oldid=25018086 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2023-09 == *'''全体ニュース''' ** *'''Wikimedians of Japan User Group からのお知らせ''' **現在[[m:Wikimedians_of_Japan_User_Group|グループページ]]の多言語化を進めています。 **参加者・賛同者募集中です。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** *[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **[[:w:ja:オーロラ|オーロラ]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/オーロラ_20230428|選考]]を通過 **[[:w:ja:リチャード3世の発掘と再埋葬|リチャード3世の発掘と再埋葬]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/リチャード3世の発掘と再埋葬_20230719|選考中]](2023年10月20日 (金) 02:35 (JST)まで) **[[:w:ja:アラン・ムーア|アラン・ムーア]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/アラン・ムーア 20230823|選考中]](2023年11月24日 (金) 02:16 (JST)まで) *[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:東阿倉川イヌナシ自生地|東阿倉川イヌナシ自生地]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/東阿倉川イヌナシ自生地 20230803|選考]]を通過 **[[:w:ja:伊根の舟屋|伊根の舟屋]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/伊根の舟屋 20230811|選考]]を通過 **[[:w:ja:無痛分娩|無痛分娩]]が[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/無痛分娩 20230811|選考]]を通過 **[[:w:ja:佐原三菱館|佐原三菱館]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/佐原三菱館 20230821|選考]]を通過 **[[:w:ja:アードベッグ蒸留所|アードベッグ蒸留所]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アードベッグ蒸留所 20230823|選考]]を通過 **[[:w:ja:沖縄県の神社の歴史|沖縄県の神社の歴史]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/沖縄県の神社の歴史 20230823|選考]]を通過 **[[:w:ja:器楽的幻覚|器楽的幻覚]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/器楽的幻覚 20230823|選考]]を通過 **[[:w:ja:ファンタスティック・アドベンチャーズ|ファンタスティック・アドベンチャーズ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ファンタスティック・アドベンチャーズ 20230829|選考]]を通過 **[[:w:ja:ヒュー・パーシー (第3代ノーサンバーランド公爵)|ヒュー・パーシー (第3代ノーサンバーランド公爵)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ヒュー・パーシー (第3代ノーサンバーランド公爵) 20230901|選考]]を通過 **[[:w:ja:ヴァイオリンソナタ (ラヴェル)|ヴァイオリンソナタ (ラヴェル)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ヴァイオリンソナタ (ラヴェル) 20230829|選考]]を通過 **[[:w:ja:心中 (川端康成)|心中 (川端康成)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/心中 (川端康成) 20230906|選考]]を通過 **[[:w:ja:川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴアリエイシヨン|川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴアリエイシヨン]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴアリエイシヨン 20230906|選考]]を通過 **[[:w:ja:ものわりのはしご|ものわりのはしご]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ものわりのはしご 20230907|選考]]を通過 **[[:w:ja:ジョージ・ドディントン (初代メルコム男爵)|ジョージ・ドディントン (初代メルコム男爵)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ジョージ・ドディントン (初代メルコム男爵) 20230907|選考]]を通過 **[[:w:ja:山形土偶|山形土偶]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/山形土偶 20230911|選考中]](2023年10月22日 (日) 16:34 (UTC)まで) **[[:w:ja:くも膜下麻酔|くも膜下麻酔]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/脊髄くも膜下麻酔 20230911|選考中]](2023年10月9日 (月) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:キャッチ=22|キャッチ=22]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/キャッチ=22 20230911|選考中]](2023年9月25日 (月) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:みなみのうお座|みなみのうお座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/みなみのうお座 20230911|選考中]](2023年9月25日 (月) 00:06 (UTC)まで) **[[:w:ja:エミリー・ディキンソン|エミリー・ディキンソン]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/エミリー・ディキンソン 20230911|選考中]](2023年9月25日 (月) 00:06 (UTC)まで) **[[:w:ja:スペンサー・パーシヴァル|スペンサー・パーシヴァル]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/スペンサー・パーシヴァル 20230911|選考中]](2023年9月25日 (月) 00:06 (UTC)まで) **[[:w:ja:鷗外・ナウマン論争|鷗外・ナウマン論争]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鷗外・ナウマン論争 20230912|選考中]](2023年9月26日 (火) 02:13 (UTC)まで) **[[:w:ja:アーディド|アーディド]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アーディド 20230914|選考中]](2023年9月28日 (木) 23:59 (UTC)まで) **[[:w:ja:葛飾北斎|葛飾北斎]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/葛飾北斎 20230917|選考中]](2023年10月1日 (日) 04:17 (UTC)まで) **[[:w:ja:涼宮ハルヒの憂鬱 (アニメ)|涼宮ハルヒの憂鬱 (アニメ)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/涼宮ハルヒの憂鬱 (アニメ) 20230921|選考中]](2023年10月5日 (木) 14:06 (UTC)まで) **[[:w:ja:稲沢電灯|稲沢電灯]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/稲沢電灯 20230921|選考中]](2023年10月5日 (木) 14:28 (UTC)まで) **[[:w:ja:藍川清成|藍川清成]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/藍川清成 20230921|選考中]](2023年10月5日 (木) 14:29 (UTC)まで) *[[:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **[[:w:ja:白綾地秋草模様小袖|白綾地秋草模様小袖]] **[[:w:ja:川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴアリエイシヨン|川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴアリエイシヨン]] **[[:w:ja:心中 (川端康成) ⋅|心中 (川端康成) ]] **[[:w:ja:山形土偶|山形土偶]] *[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考|珍項目の選考]] **現在選考中の項目はありません。 *[[:ja:Wikipedia:秀逸な一覧の選考|秀逸な一覧の選考]] **現在選考中の記事はありません。 '''[[voy:ja:メインページ|日本語版ウィキボヤージュ]]''' * [[voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト|国執筆コンテスト]] :*ターム3[[voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト/西アジア・中央アジア・南アジア|西アジア・中央アジア・南アジア]]が2023年10月7日まで開催中です。 * [[voy:ja:Wikivoyage:おすすめの旅行先|おすすめの旅行先]] ** [[voy:ja:十津川村|十津川村]]が[[voy:ja:Wikivoyage:おすすめの旅行先/選考|選考中]](2023年9月30日 (土) 15:00 (UTC)まで) '''[[m:Main_Page/ja|メタウィキ]]''' * 日本語話者向けニュース ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 * オススメの記事 **[[m:Wiki Loves Women/SheSaid/ja|Wiki Loves Women/SheSaid]] </div> <hr /> *'''前回配信:2023年8月25日''' <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> <small>[[m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]。</small> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Sai10ukazuki@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=25653797 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 「Wikibooks:日本十進分類法」についてカテゴリ利用の形式に == ウィキブックス全体の方針に関わるのでこちらで提案いたします。 教科書探しに役立つページとして[[Wikibooks:日本十進分類法]]が存在しますが、ハイパーリンクを掲載する場所は[[Wikibooks:蔵書一覧]]など数多く存在し、更新が大変となっています。そこで、'''ウィキブックスのページにNDCで分類分けしたカテゴリを設定しませんか。'''先駆者として[[:it:Wikibooks:Classificazione_decimale_Dewey|イタリア版]]、[[:fr:Wikilivres:CDU|フランス版]]がこちらの方針で運用しています。--[[利用者:ざっとの編集所|ざっとの編集所]] ([[利用者・トーク:ざっとの編集所|トーク]]) 2023年9月25日 (月) 03:38 (UTC) 普通にカテゴリ:日本十進分類法がありました……お騒がせしました [[利用者:ざっとの編集所|ざっとの編集所]] ([[利用者・トーク:ざっとの編集所|トーク]]) 2023年9月25日 (月) 05:27 (UTC) {{済み}} == 言語の実在について == 「[[クリーファ語文法]]」が[[user:Sodai Sasaki|Sodai Sasaki]]さんによって執筆が開始されましたが、これは、実在する言語なんでしょうか。Wikipediaなど検索してもヒットしません。ある自然言語または広く受け入れられた人工言語の別名であるならば、その旨、ご教示いただけますでしょうか。そうではなく、創作中の人工言語等である場合、本プロジェクトが掲載ルール等を参照するWikipediaの「[[w:Wikipedia:独自研究は載せない]]」に抵触することとなり、掲載不適当と判断されますが、いかがでしょうか。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年9月29日 (金) 19:39 (UTC) :クリーファ語は私が創作中の人工言語です。「[[w:Wikipedia:独自研究は載せない]]」に抵触する可能性がある事を確認しました。今後の対応などを教えていただけると助かります。 :質問があるのですが、クリーファ語の場合は私自身が作ったものですが、他人の作った人工言語の文法などを細かく解説する場合は抵触しませんか。--[[利用者:Sodai Sasaki|Sodai Sasaki]] ([[利用者・トーク:Sodai Sasaki|トーク]]) 2023年9月29日 (金) 22:24 (UTC) ::記事を白紙化していただければ、「投稿者依頼」として削除いたします。 ::人工言語については、Wiktionaryでも話題になりましたが、結局、「広く受け入れられた」がキーワードかなと。では、その判断基準となると難しいのですが、とりあえず、Wikipediaの記事として長期に安定的に存在するというのがメルクマールになるのではないかと考えています。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年9月29日 (金) 23:07 (UTC) == 提携委員会、オンブズ委員会、事例審査委員会用に開かれた機会 == <section begin="announcement-content" /> <div style="margin:.2em 0 .5em;margin-{{#switch:{{PAGELANGUAGE}}|ar|arc|ary|arz|azb|bcc|bgn|ckb|bqi|dv|fa|fa-af|glk|ha-arab|he|kk-arab|kk-cn|ks|ku-arab|ms-arab|mzn|pnb|prd|ps|sd|ug|ur|ydd|yi=right|left}}:3ex;"> [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Legal department/Committee appointments/Announcement/Short|'''メタウィキの他の言語に翻訳されたこのメッセージが見つかります''']] ''<span class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Legal department/Committee appointments/Announcement/Short|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation Legal department/Committee appointments/Announcement/Short}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</span>''</div> こんにちは、皆さん![[m:Special:MyLanguage/Affiliations Committee|提携委員会]](AffCom)と[[m:Special:MyLanguage/Ombuds_commission|オンブズ委員会]](OC)、[[m:Special:MyLanguage/Trust_and_Safety/Case_Review_Committee|事例審査委員会]](CRC)では新しい委員を探しています。このボランティアグループではコミュニティーや活動に対して重要な構造的な支援や管理支援を行っています。立候補することが奨励されていたりこのグループに貢献すると思われる人を励ますことになります。このグループの役割や必要なスキル、[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation Legal department/Committee appointments|'''メタウィキページ''']]に立候補する機会についての情報があります。 委員会支援チームを代表して<br /><section end="announcement-content" /> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> ~ [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User talk:Keegan (WMF)|talk]]) 2023年10月9日 (月) 16:41 (UTC) </div> <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=25570445 のリストを使用して送信したメッセージ --> == <span lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr">Review and comment on the 2024 Wikimedia Foundation Board of Trustees selection rules package</span> == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/wiki/Wikimedia Foundation elections/2024/Announcement/Rules package review - short| You can find this message translated into additional languages on Meta-wiki.]]'' :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/wiki/Wikimedia Foundation elections/2024/Announcement/Rules package review - short|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:wiki/Wikimedia Foundation elections/2024/Announcement/Rules package review - short}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' Dear all, Please review and comment on the Wikimedia Foundation Board of Trustees selection rules package from now until 29 October 2023. The selection rules package was based on older versions by the Elections Committee and will be used in the 2024 Board of Trustees selection. Providing your comments now will help them provide a smoother, better Board selection process. [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2024|More on the Meta-wiki page]]. Best, Katie Chan <br> Chair of the Elections Committee<br /><section end="announcement-content" /> </div> 2023年10月17日 (火) 01:12 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=25570445 のリストを使用して送信したメッセージ --> == サンドボックスはどうやったら使えるようになりますか?良かったら教えてほしいです == できればでいいです。 これは荒らしやいたずらではありません。しりたいことがあっただけです。 できればでいいのでお答えしていただきたいです。--[[利用者:星空茶都華歌姫|星空茶都華歌姫]] ([[利用者・トーク:星空茶都華歌姫|トーク]]) 2023年10月17日 (火) 01:14 (UTC) :サンドボックスは、試し書きのためのページです。ページ制作後どのように見えるかをプレビューを使うよりも確実に確認できます。また、それを放置しても、定期的に利用者により白紙化されます。一方、共用のテストページなので、確認途中であっても白紙化されることもあります。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年10月17日 (火) 06:08 (UTC) ::返信ありがとうございます。よくわかりました。 ::人にものを教えるのがお上手なお方ですね--[[利用者:星空茶都華歌姫|星空茶都華歌姫]] ([[利用者・トーク:星空茶都華歌姫|トーク]]) 2023年10月17日 (火) 10:29 (UTC) == 「ようこそ実力至上主義の教室へ」という小説のページを作りたいのですが…やり方を教えてくださいっ! == できればでいいです 同時にこのページのルールも小学生に分かりやすく答えていただけると嬉しいです!--[[利用者:星空茶都華歌姫|星空茶都華歌姫]] ([[利用者・トーク:星空茶都華歌姫|トーク]]) 2023年10月17日 (火) 01:19 (UTC) :Wikibooksは、教科書を作成するプロジェクトです。作成されようとするものが、何らかの知識の体系になっている必要があります。「小説」については、あなたが創作したものであるならば、ここは、それを発表する場ではありませんし、他人の書いたものである場合、第一に著作権上問題があってはなりませんし、次に、作品をそのまま記載するのではなく、それが何らかの知識を伝える記述である必要があります。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年10月17日 (火) 06:08 (UTC) ::返信ありがとうございます。ここのサイトのルールがよくわかりました! ::ちなみに他人の書いたものなので「著作権」というものでダメなんですね!勉強になりました。 ::感謝してます--[[利用者:星空茶都華歌姫|星空茶都華歌姫]] ([[利用者・トーク:星空茶都華歌姫|トーク]]) 2023年10月17日 (火) 10:27 (UTC) == The Vector 2022 skin as the default in two weeks? == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> ''[[mw:Special:MyLanguage/Reading/Web/Desktop Improvements/Updates/2023-10 for sister projects|Read this in your language]] • <span class=plainlinks>[https://mediawiki.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-Reading%2FWeb%2FDesktop+Improvements%2FUpdates%2F2023-10+for+sister+projects&language=&action=page&filter= {{Int:please-translate}}]</span> • Please tell other users about these changes'' Hello. I'm writing on behalf of the [[mw:Reading/Web|Wikimedia Foundation Web team]]. '''In two weeks, we would like to make the Vector 2022 skin the default on this wiki.''' [[File:Desktop Improvements - how to enable globally.png|thumb|[[Special:GlobalPreferences|{{int:globalpreferences}}]]]] '''If you prefer keeping the current skin''' select "Vector legacy (2010)" on [[Special:GlobalPreferences#mw-prefsection-rendering|the appearance tab of the global preferences]] and save the change. We encourage you to give the new skin a try, though. Since I last came to you with this question, many things have changed. The skin is now the default on most Wikipedias, and all logos are done! We have also made some tweaks in the skin itself. Below is the text I've sent to you once, but I'm sending it again, just slightly edited, for those who haven't seen it. If you know what this is about, jump straight to the section "Our plan": <div style="margin-left:.5em; border-left:3px dotted #a2a9b1; padding-left:.5em;"> It would become the default for all logged-out users, and also all logged-in users who currently use Vector legacy as a [[Special:Preferences#mw-prefsection-rendering|local]] (but not global) preference. Logged-in users can at any time switch to any other skin. No changes are expected for these skins. <div style="width:100%; margin:auto;"><gallery widths="250" heights="180" mode="packed" caption="Top of an article"> Screenshot Historia da moeda do Tíbet - 2022-09-22 - Vector 2010 top.png|Vector legacy (current default) Screenshot Historia da moeda do Tíbet - 2022-09-22 - Vector 2022 top.png|Vector 2022 </gallery><gallery widths="250" heights="180" mode="packed" caption="A section of an article"> Screenshot Historia da moeda do Tíbet - 2022-09-22 - Vector 2010 scrolled.png|Vector legacy (current default) Screenshot Historia da moeda do Tíbet - 2022-09-22 - Vector 2022 scrolled.png|Vector 2022 </gallery></div> === About the skin === [[File:Wikimania 2022 Vector (2022) Presentation.pdf|thumb|Slides to our Wikimania 2022 presentation. [https://www.youtube.com/watch?v=yC-ItaXDe2A You may also listen to the recording on YouTube (in English)].]] '''[Why is a change necessary]''' When the current default skin was created, it reflected the needs of the readers and editors as these were 14 years ago. Since then, new users have begun using the Internet and Wikimedia projects in different ways. [[wmfblog:2022/08/18/prioritizing-equity-within-wikipedias-new-desktop/|The old Vector does not meet their needs]]. '''[Objective]''' The objective for the Vector 2022 skin is to make the interface more welcoming and comfortable for readers and useful for advanced users. It introduces a series of changes that aim to improve problems new and existing readers and editors were having with the old skin. It draws inspiration from previous user requests, the [[metawiki:Special:MyLanguage/Community_Wishlist_Survey|Community Wishlist Surveys]], and gadgets and scripts. The work helped our code follow the standards and improve all other skins. [[phab:phame/post/view/290/how_and_why_we_moved_our_skins_to_mustache/|The PHP code in the other available skins has been reduced by 75%]]. The project has also focused on making it easier to support gadgets and use APIs. [[File:Screenshot of the Vector-2022 skin's fullscreen toggle.png|thumb]] '''[Changes in a nutshell]''' The skin introduces changes that improve readability and usability. The new skin does not remove any functionality currently available on the Vector skin. * The limited width and pin-able menus allow to adjust the interface to the screen size, and focus on editing or reading. Logged-in and logged-out users may use a toggle button to keep the full width, though. * The sticky header makes it easier to find tools that editors use often. It decreases scrolling to the top of the page by 16%. * The new table of contents makes it easier to navigate to different sections. Readers and editors jump to different sections of the page 50% more than with the old table of contents. It also looks a bit different on talk pages. * The new search bar is easier to find and makes it easier to find the correct search result from the list. This increased the amount of searches started by 30% on the tested wikis. * The skin does not negatively affect pageviews, edit rates, or account creation. There is evidence of increases in pageviews and account creation across partner communities. '''[Customize this skin]''' It's possible to configure and personalize our changes. We support volunteers who create new gadgets and user scripts. Check out [[mw:Special:MyLanguage/Reading/Web/Desktop Improvements/Repository|the repository]] for a list of currently available customizations and changes, or add your own. </div> === Our plan === '''If no large concerns are raised, we plan on deploying on 31 October'''. If you'd like to ask our team anything, if you have questions, concerns, or additional thoughts, please comment in any language. If this is the first comment to my message, make sure to ping me. We will gladly answer! Also, check out [[mw:Reading/Web/Desktop Improvements/Frequently asked questions|our FAQ]]. Thank you! [[User:SGrabarczuk (WMF)|SGrabarczuk (WMF)]] ([[User talk:SGrabarczuk (WMF)|<span class="signature-talk">トーク</span>]]) 2023年10月18日 (水) 23:52 (UTC) </div> <!-- User:SGrabarczuk (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:SGrabarczuk_(WMF)/sandbox/MM/Varia&oldid=25764915 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2023-10 == *'''全体ニュース''' ** *'''Wikimedians of Japan User Group からのお知らせ''' **[[m:Wikimedians_of_Japan_User_Group/members|参加者・賛同者]]募集中です。 **10月27日から11月6日まで日本語版ウィキペディアで大規模なアンケートを行います。期間中にログインすると、ヘッダーに案内が出ます。ご協力をお願いいたします。また[[m:Special:Redirect/revision/25786356|こちらのページ]]からもアンケート案内のページへ飛べます。(アンケート自体は27日からでないと開きません。) **<font color="red">当団体はWMF財団の[[:m:Affiliations Committee/ja|提携団体委員会]]より[[:m:Wikimedia user groups/ja|ユーザーグループ]]として[[:m:Affiliations Committee/Resolutions/Recognition of Wikimedians of Japan User Group|承認]]されました。</font> <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** *[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **[[:w:ja:アラン・ムーア|アラン・ムーア]]が[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/アラン・ムーア 20230823|選考中]](2023年11月24日 (金) 02:16 (JST)まで) *[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:脊髄くも膜下麻酔|脊髄くも膜下麻酔]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/脊髄くも膜下麻酔 20230911|選考]]を通過 **[[:w:ja:みなみのうお座|みなみのうお座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/みなみのうお座 20230911|選考]]を通過 **[[:w:ja:スペンサー・パーシヴァル|スペンサー・パーシヴァル]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/スペンサー・パーシヴァル 20230911|選考]]を通過 **[[:w:ja:アーディド|アーディド]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アーディド 20230914|選考]]を通過 **[[:w:ja:葛飾北斎|葛飾北斎]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/葛飾北斎 20230917|選考]]を通過 **[[:w:ja:稲沢電灯|稲沢電灯]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/稲沢電灯 20230921|選考]]を通過 **[[:w:ja:藍川清成|藍川清成]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/藍川清成 20230921|選考]]を通過 **[[:w:ja:鷗外・ナウマン論争|鷗外・ナウマン論争]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鷗外・ナウマン論争 20230912|選考]]を通過 **[[:w:ja:涼宮ハルヒの憂鬱 (アニメ)|涼宮ハルヒの憂鬱 (アニメ)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/涼宮ハルヒの憂鬱 (アニメ) 20230921|選考]]を通過 **[[:w:ja:日本イスラム教団|日本イスラム教団]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/日本イスラム教団 20231001|選考]]を通過 **[[:w:ja:亜細亜大博覧会|亜細亜大博覧会]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/亜細亜大博覧会 20231015|選考]]を通過 **[[:w:ja:シシンラン群落|シシンラン群落]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/シシンラン群落 20231011|選考]]を通過 **[[:w:ja:日本大博覧会|日本大博覧会]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/日本大博覧会 20231015|選考]]を通過 **[[:w:ja:忘却の河|忘却の河]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/忘却の河 20231011|選考]]を通過 **[[:w:ja:石狩川橋梁|石狩川橋梁]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/石狩川橋梁 20231011|選考]]を通過 **[[:w:ja:掌の小説|掌の小説]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/掌の小説 20231011|選考]]を通過 **[[:w:ja:ピアノ騒音殺人事件|ピアノ騒音殺人事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ピアノ騒音殺人事件 20231002|選考]]を通過 **[[:w:ja:キャッチ=22|キャッチ=22]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/キャッチ=22 20230911|選考]]を通過 **[[:w:ja:微生物|微生物]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/微生物 20231011|選考]]を通過 **[[:w:ja:BEAT EMOTION|BEAT EMOTION]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/BEAT EMOTION 20231014|選考]]を通過 **[[:w:ja:アーノルド・バックス|アーノルド・バックス]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アーノルド・バックス 20231002|選考中]](2023年10月30日 (月) 07:58 (UTC)まで) **[[:w:ja:カエルツボカビ症|カエルツボカビ症]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/カエルツボカビ症 20231011|選考中]](2023年10月25日 (水) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:メタセコイア|メタセコイア]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/メタセコイア 20231011|選考中]](2023年10月25日 (水) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:ユーリ・アンドロポフ|ユーリ・アンドロポフ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ユーリ・アンドロポフ 20231011|選考中]](2023年10月25日 (水) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:テイエムオペラオー|テイエムオペラオー]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/テイエムオペラオー 20231012|選考中]](2023年10月26日 (木) 13:09 (UTC)まで) **[[:w:ja:タアパカ|タアパカ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/タアパカ 20231016|選考中]](2023年10月30日 (月) 23:59 (UTC)まで) *[[:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **[[:w:ja:忘却の河|忘却の河]] **[[:w:ja:富嶽百景 (北斎)|富嶽百景 (北斎)]] **[[:w:ja:源氏物語の和歌|源氏物語の和歌]] **[[:w:ja:シシンラン群落|シシンラン群落]] **[[:w:ja:捨身|捨身]] *[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考|珍項目の選考]] **現在選考中の項目はありません。 *[[:ja:Wikipedia:秀逸な一覧の選考|秀逸な一覧の選考]] **現在選考中の記事はありません。 '''[[voy:ja:メインページ|日本語版ウィキボヤージュ]]''' * [[voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト|国執筆コンテスト]] * [[voy:ja:Wikivoyage:おすすめの旅行先|おすすめの旅行先]] ** [[voy:ja:十津川村|十津川村]]が[[voy:ja:特別:固定リンク/41116|選考]]を通過 '''[[m:Main_Page/ja|メタウィキ]]''' * 日本語話者向けニュース **Syunsyunminminさんが[[m:Meta:Administrators/ja|管理者]]に[[m:Special:Redirect/logid/53548850|信任]]されました。 ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 </div> <hr /> *'''前回配信:2023年9月24日''' <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> <small>[[m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]。[[利用者:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]] ([[利用者・トーク:MediaWiki message delivery|トーク]])</small> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Sai10ukazuki@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=25653797 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2023-11 == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> *'''全体ニュース''' ** *'''Wikimedians of Japan User Group からのお知らせ''' **10月27日から11月6日まで日本語版ウィキペディアで大規模なアンケートを行いました。250件を超える回答をいただきました。回答していただいた方々、ありがとうございました。結果は[[:wmfblog:|Diff]]に発表します。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** *[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **現在選考中の記事はありません。 *[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:アーノルド・バックス|アーノルド・バックス]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アーノルド・バックス 20231002|選考]]を通過 **[[:w:ja:カエルツボカビ症|カエルツボカビ症]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/カエルツボカビ症 20231011|選考]]を通過 **[[:w:ja:メタセコイア|メタセコイア]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/メタセコイア 20231011|選考]]を通過 **[[:w:ja:PSYCHOPATH|PSYCHOPATH]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/PSYCHOPATH 20231028|選考]]を通過 **[[:w:ja:タニワタリノキ連|タニワタリノキ連]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/タニワタリノキ連 20231024|選考]]を通過 **[[:w:ja:宣告|宣告]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/宣告 20231101|選考]]を通過 **[[:w:ja:富嶽百景 (北斎)|富嶽百景 (北斎)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/富嶽百景 (北斎) 20231029|選考]]を通過 **[[:w:ja:日本パノラマ館|日本パノラマ館]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/日本パノラマ館 20231104|選考]]を通過 **[[:w:ja:配膳ロボット|配膳ロボット]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/配膳ロボット 20231111|選考]]を通過 **[[:w:ja:子供のために|子供のために]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/子供のために 20231111|選考]]を通過 **[[:w:ja:術中覚醒|術中覚醒]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/術中覚醒 20231110|選考]]を通過 **[[:w:ja:タアパカ|タアパカ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/タアパカ 20231016|選考]]を通過 **[[:w:ja:四つの口|四つの口]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/四つの口 20231111|選考]]を通過 **[[:w:ja:ジルコニウム火災|ジルコニウム火災]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ジルコニウム火災 20231111|選考]]を通過 **[[:w:ja:中銀カプセルタワービル|中銀カプセルタワービル]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/中銀カプセルタワービル 20231111|選考]]を通過 **[[:w:ja:中央電力 (1938-1942)|中央電力 (1938-1942)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/中央電力 (1938-1942) 20231111|選考]]を通過 **[[:w:ja:点滴静脈注射|点滴静脈注射]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/点滴静脈注射 20231111|選考中]](2023年11月25日 (土) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:キタサンブラック|キタサンブラック]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/キタサンブラック 20231111|選考中]](2023年11月25日 (土) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:金剛型戦艦|金剛型戦艦]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/金剛型戦艦 20231111|選考中]](2023年11月25日 (土) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:アイオワ級戦艦|アイオワ級戦艦]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アイオワ級戦艦 20231111|選考中]](2023年11月25日 (土) 00:06 (UTC)まで) **[[:w:ja:裸子植物|裸子植物]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/裸子植物 20231111|選考中]](2023年11月25日 (土) 00:06 (UTC)まで) **[[:w:ja:北越水力電気|北越水力電気]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/北越水力電気 20231124|選考中]](2023年12月8日 (金) 06:06 (UTC)まで) *[[:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **[[:w:ja:配膳ロボット|配膳ロボット]] **[[:w:ja:書物の保存と修復|書物の保存と修復]] **[[:w:ja:四つの口|四つの口]] **[[:w:ja:子供のために|子供のために]] **[[:w:ja:ジルコニウム火災|ジルコニウム火災]] *[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考|珍項目の選考]] **現在選考中の項目はありません。 *[[:ja:Wikipedia:秀逸な一覧の選考|秀逸な一覧の選考]] **現在選考中の記事はありません。 '''[[voy:ja:メインページ|日本語版ウィキボヤージュ]]''' * [[voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト|国執筆コンテスト]] * [[voy:ja:Wikivoyage:おすすめの旅行先|おすすめの旅行先]] '''[[m:Main_Page/ja|メタウィキ]]''' * 日本語話者向けニュース ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 </div> <hr /> *'''前回配信:2023年10月25日''' </div> -- [[User:Chqaz|Chqaz]] ([[User talk:Chqaz|talk]]) 2023年11月26日 (日) 09:24 (UTC) <!-- User:Johannnes89@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=25901301 のリストを使用して送信したメッセージ --> ==信頼と安全事案評価委員会およびオンブズ委員会が委員を募集中(2023年12月31日まで)== どちらも裁量が大きく信頼性が求められるポジションで、任期は2年間です。英語でのコミュニケーションが可能な、18歳以上の経験豊富な利用者が対象となります。募集要項の詳細については、[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Legal_department/Committee_appointments|メタページ]]をご参照ください。 *[[m:Special:MyLanguage/Trust_and_Safety/Case_Review_Committee|事例審査委員会(CRC)]]は、ウィキメディア財団による事務局行動が公正かつ公平であることを保証し、ウィキメディア財団が確立された慣行や境界を踏み越えないようするための重要な監視役です。 *[[m:Special:MyLanguage/Ombuds_commission|オンブズ委員会(OC)]]は、すべてのウィキメディア・プロジェクトにおいて、特にチェックユーザーとオーバーサイト・ツールの使用における個人情報保護方針の違反に関する苦情を調査するために活動します。 委員会支援チームに代わり、[[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年12月11日 (月) 11:30 (UTC) == <span lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr">(New) Feature on [[mw:Special:MyLanguage/Help:Extension:Kartographer|Kartographer]]: Adding geopoints via QID</span> == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> <section begin="Body"/>Since September 2022, it is possible to create geopoints using a QID. Many wiki contributors have asked for this feature, but it is not being used much. Therefore, we would like to remind you about it. More information can be found on the [[M:WMDE_Technical_Wishes/Geoinformation/Geopoints via QID|project page]]. If you have any comments, please let us know on the [[M:Talk:WMDE Technical Wishes/Geoinformation/Geopoints via QID|talk page]]. – Best regards, the team of Technical Wishes at Wikimedia Deutschland <section end="Body"/> </div> [[M:User:Thereza Mengs (WMDE)|Thereza Mengs (WMDE)]] 2023年12月13日 (水) 12:31 (UTC) <!-- User:Thereza Mengs (WMDE)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=WMDE_Technical_Wishes/Technical_Wishes_News_list_all_village_pumps&oldid=25955829 のリストを使用して送信したメッセージ --> :地図描画の[[mw:Special:MyLanguage/Help:Extension:Kartographer|Kartographer]]に(新)機能追加:Q識別子を採用して位置座標を追加 :2022年9月以降、ウィキデータのQ識別子(QID)を使って地理座標を得ることが可能になりました。この機能を希望する投稿者は多かったものの、実用は少ないままでした。そこで改めて紹介したいと考えます。詳細は当[[metawiki:WMDE_Technical_Wishes/Geoinformation/Geopoints_via_QID|プロジェクトのページ]]をご参照ください。コメントの投稿は、[[metawiki:Talk:WMDE_Technical_Wishes/Geoinformation/Geopoints_via_QID|トークページ]]でお待ちしています。 – 草々、ウィキメディア・ドイツ協会技術要望班一同。--[[利用者:Thereza Mengs (WMDE)|Thereza Mengs (WMDE)]] ([[利用者・トーク:Thereza Mengs (WMDE)|トーク]]) 2023年12月18日 (月) 11:21 (UTC) ==ウィキメディア財団コミュニティ事案委員会/話し合い:2024== マリヤナ・イスカンダー(ウィキメディア財団CEO)主導の[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Community_Affairs_Committee/Talking:_2024/ja|「話し合い:2024」]]が現在実施中です。これは、イスカンダーが一昨年CEO就任前に開始した[https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation_Chief_Executive_Officer/Maryana%E2%80%99s_Listening_Tour/Stats 聞き取りツアー]の続編にもあたり、コミュニティも世界も絶えず変化している中で、ウィキメディア運動の将来を見据えた大きな課題について、世界各地のウィキメディアンとコミュニティ事案委員会や財団幹部が直接対話できる場です。また、話し合いを通じて浮かび上がってくる優先事項は、財団の年次計画策定の上で重要な道しるべとなります。ご興味いただける方は是非[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_Community_Affairs_Committee/Talking:_2024/ja#話し合いましょう|参加方法の詳細]]をご参照ください。[[利用者:JNakayama-WMF|JNakayama-WMF]] ([[利用者・トーク:JNakayama-WMF|トーク]]) 2023年12月14日 (木) 12:57 (UTC) == Wikimedians of Japan User Group 2023-12 == *'''全体ニュース''' ** *'''「Wikimedians of Japan User Group」 からのお知らせ''' **師走の候、今年も残すところあと僅かとなりました。本年は多大なるご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。より一層尽力してまいりますので、今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。 **ここ最近メーリングリスト(wikija-g@lists.wikimedia.org)でのニュースレターの配信が出来ておらず、申し訳ありませんでした。2024年からは会話ページ等への配信だけではなく、メーリングリストでの配信も再開します。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** *[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **現在選考中の記事はありません。 *[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:点滴静脈注射|点滴静脈注射]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/点滴静脈注射 20231111|選考]]を通過 **[[:w:ja:裸子植物|裸子植物]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/裸子植物 20231111|選考]]を通過 **[[:w:ja:ラガヴーリン蒸留所|ラガヴーリン蒸留所]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ラガヴーリン蒸留所 20231127|選考]]を通過 **[[:w:ja:徳川家達|徳川家達]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/徳川家達 20231130|選考]]を通過 **[[:w:ja:金のはさみのカニ|金のはさみのカニ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/金のはさみのカニ 20231130|選考]]を通過 **[[:w:ja:黒い島のひみつ|黒い島のひみつ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/黒い島のひみつ 20231130|選考]]を通過 **[[:w:ja:影との戦い|影との戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/影との戦い 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:ティベリオス3世|ティベリオス3世]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ティベリオス3世 20231212|選考]]を通過 **[[:w:ja:安土往還記|安土往還記]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/安土往還記 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:山本安英|山本安英]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/山本安英 20231130|選考]]を通過 **[[:w:ja:加藤道夫|加藤道夫]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/加藤道夫 20231208|選考]]を通過 **[[:w:ja:「たけくらべ」論争|「たけくらべ」論争]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/「たけくらべ」論争 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 (2021年)|Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 (2021年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 (2021年) 20231217|選考]]を通過 **[[:w:ja:ういろう (企業)|ういろう (企業)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ういろう (企業) 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:ペガスス座|ペガスス座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ペガスス座 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:北越水力電気|北越水力電気]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/北越水力電気 20231124|選考]]を通過 **[[:w:ja:ソテツ|ソテツ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ソテツ 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:カバヤ児童文庫|カバヤ児童文庫]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/カバヤ児童文庫 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:加清純子|加清純子]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/加清純子 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:コー・ケー|コー・ケー]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/コー・ケー 20231211|選考]]を通過 **[[:w:ja:ビザンツ帝国内乱 (1341年-1347年)|ビザンツ帝国内乱 (1341年-1347年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ビザンツ帝国内乱 (1341年-1347年) 20231222|選考]]を通過 **[[:w:ja:日本学術会議|日本学術会議]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/日本学術会議 20231223|選考]]を通過 **[[:w:ja:笠置シヅ子|笠置シヅ子]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/笠置シヅ子 20231218|選考]]を通過 **[[:w:ja:鰊場作業唄|鰊場作業唄]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鰊場作業唄 20231220|選考中]](2024年1月3日 (水) 12:28 (UTC)まで) **[[:w:ja:間人ガニ|間人ガニ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/間人ガニ 20231223|選考中]](2024年1月6日 (土) 07:57 (UTC)まで) **[[:w:ja:パンロン会議|パンロン会議]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/パンロン会議 20231223|選考中]](2024年1月6日 (土) 12:01 (UTC)まで) **[[:w:ja:PlayStation 5のゲームタイトル一覧 (2020年-2021年)|PlayStation 5のゲームタイトル一覧 (2020年-2021年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/PlayStation 5のゲームタイトル一覧 (2020年-2021年) 20231225|選考中]](2024年1月8日 (月) 00:28 (UTC)まで) *[[:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **[[:w:ja:安土往還記|安土往還記]] **[[:w:ja:北越水力電気|北越水力電気]] **[[:w:ja:半生菓子|半生菓子]] **[[:w:ja:「たけくらべ」論争 |「たけくらべ」論争 ]] **[[:w:ja:ういろう (企業)|ういろう (企業)]] **[[:w:ja:カバヤ児童文庫|カバヤ児童文庫]] *[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考|珍項目の選考]] **現在選考中の項目はありません。 *[[:ja:Wikipedia:秀逸な一覧の選考|秀逸な一覧の選考]] **現在選考中の記事はありません。 '''[[voy:ja:メインページ|日本語版ウィキボヤージュ]]''' * [[voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト|国執筆コンテスト]] **国執筆コンテストが開催中です。奮ってご参加ください! '''[[m:Main_Page/ja|メタウィキ]]''' * 日本語話者向けニュース ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 </div> <hr /> *'''前回配信:2023年11月26日''' <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> <small>[[m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]。</small> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Sai10ukazuki@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=25924865 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Do you use Wikidata in Wikimedia sibling projects? Tell us about your experiences == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> ''Note: Apologies for cross-posting and sending in English.'' Hello, the '''[[m:WD4WMP|Wikidata for Wikimedia Projects]]''' team at Wikimedia Deutschland would like to hear about your experiences using Wikidata in the sibling projects. If you are interested in sharing your opinion and insights, please consider signing up for an interview with us in this '''[https://wikimedia.sslsurvey.de/Wikidata-for-Wikimedia-Interviews Registration form]'''.<br> ''Currently, we are only able to conduct interviews in English.'' The front page of the form has more details about what the conversation will be like, including how we would '''compensate''' you for your time. For more information, visit our ''[[m:WD4WMP/AddIssue|project issue page]]'' where you can also share your experiences in written form, without an interview.<br>We look forward to speaking with you, [[m:User:Danny Benjafield (WMDE)|Danny Benjafield (WMDE)]] ([[m:User talk:Danny Benjafield (WMDE)|talk]]) 08:53, 5 January 2024 (UTC) </div> <!-- User:Danny Benjafield (WMDE)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Global_message_delivery/Targets/WD4WMP/ScreenerInvite&oldid=26027495 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Reusing references: Can we look over your shoulder? == ''Apologies for writing in English.'' The Technical Wishes team at Wikimedia Deutschland is planning to [[m:WMDE Technical Wishes/Reusing references|make reusing references easier]]. For our research, we are looking for wiki contributors willing to show us how they are interacting with references. * The format will be a 1-hour video call, where you would share your screen. [https://wikimedia.sslsurvey.de/User-research-into-Reusing-References-Sign-up-Form-2024/en/ More information here]. * Interviews can be conducted in English, German or Dutch. * [[mw:WMDE_Engineering/Participate_in_UX_Activities#Compensation|Compensation is available]]. * Sessions will be held in January and February. * [https://wikimedia.sslsurvey.de/User-research-into-Reusing-References-Sign-up-Form-2024/en/ Sign up here if you are interested.] * Please note that we probably won’t be able to have sessions with everyone who is interested. Our UX researcher will try to create a good balance of wiki contributors, e.g. in terms of wiki experience, tech experience, editing preferences, gender, disability and more. If you’re a fit, she will reach out to you to schedule an appointment. We’re looking forward to seeing you, [[m:User:Thereza Mengs (WMDE)| Thereza Mengs (WMDE)]] <!-- User:Thereza Mengs (WMDE)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=WMDE_Technical_Wishes/Technical_Wishes_News_list_all_village_pumps&oldid=25956752 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ユニバーサル行動規範調整委員会の憲章の批准投票 == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/wiki/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter/Announcement - voting opens|当お知らせの多言語版はメタウィキをご参照ください。]] [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:wiki/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter/Announcement - voting opens}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]'' 皆さん、こんにちは 本日はお知らせがあり、お邪魔しました。実は[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee|ユニバーサル行動規範調整委員会]](U4C)の憲章<sup>※1</sup>の批准投票を受付中です。期限は'''2024年2月2日'''ですので、コミュニティの皆さんには[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Charter/Voter_information|投票と憲章に関するコメント投稿をセキュアポル(SecurePoll)]]経由でお願いします。すでにこの[[foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal_Code_of_Conduct/Enforcement_guidelines|行動規範施行ガイドライン]]<sup>※2</sup>の策定段階でご意見を寄せてくださった皆さんには、ほぼ同じ手順です。(※:1=U4C、Universal Code of Conduct Coordinating Committee。2=UCoC Enforcement Guidelines。) [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter|ユニバーサル行動規範調整委員会による現在の版]]をメタウィキに公開してありますので、翻訳版をご覧いただけます。 まず憲章をご一読いただき、賛否の投票をしてから、この文面を皆さんのコミュニティで共有いただけましたら誠に幸いです。U4C設立委員会としましては、皆さんの投票ご参加を心から願っています。 UCoC プロジェクトチーム代表<section end="announcement-content" /> [[m:User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2024年1月19日 (金) 18:07 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=25853527 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2024-01 == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> *'''全体ニュース''' ** *'''「Wikimedians of Japan User Group」 からのお知らせ''' **Wikimedians of Japan User Groupは、昨年2023年10月から11月にかけてJawpログインユーザーの皆様を対象にアンケートを行いました。1月に、結果報告を[https://diff.wikimedia.org/ja/ ウィキメディア財団公式ブログDiff]に掲載していただきました。調査に協力してくださった皆様に深く感謝いたします。 ***[https://diff.wikimedia.org/ja/2024/01/10/%e3%82%a6%e3%82%a3%e3%82%ad%e3%83%9a%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2%e7%b7%a8%e9%9b%86%e8%80%85%e3%81%ae%e3%83%a2%e3%83%81%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%81%a8%e4%b8%8d%e6%ba%80%e3%80%80/ ウィキペディア編集者のモチベーションと不満 前半] *** [https://diff.wikimedia.org/ja/2024/01/10/%e3%82%a6%e3%82%a3%e3%82%ad%e3%83%9a%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2%e7%b7%a8%e9%9b%86%e8%80%85%e3%81%ae%e3%83%a2%e3%83%81%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%81%a8%e4%b8%8d%e6%ba%80%e3%80%80-2/ ウィキペディア編集者のモチベーションと不満 後半] <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** *[[:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **現在選考中の記事はありません。 *[[:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:鰊場作業唄|鰊場作業唄]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鰊場作業唄 20231220|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:間人ガニ|間人ガニ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/間人ガニ 20231223|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:パンロン会議|パンロン会議]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/パンロン会議 20231223|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:PlayStation 5のゲームタイトル一覧 (2020年-2021年)|PlayStation 5のゲームタイトル一覧 (2020年-2021年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/PlayStation 5のゲームタイトル一覧 (2020年-2021年) 20231225|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:満奇洞|満奇洞]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/満奇洞 20231230|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:くど造|くど造]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/くど造 20231230|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:心停止|心停止]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/心停止 20231229|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:新潟電力|新潟電力]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/新潟電力 20240111|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:新潟電気|新潟電気]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/新潟電気 20240111|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:家屋文鏡|家屋文鏡]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/家屋文鏡 20240111|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:カラブリュエの戦い|カラブリュエの戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/カラブリュエの戦い 20240111|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:さんかく座|さんかく座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/さんかく座 20240111|選考]]を通過しました。 **[[:w:ja:マダガスカルにおける蚕|マダガスカルにおける蚕]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/マダガスカルにおける蚕 20240115|選考中]](2024年1月29日 (月) 03:11 (UTC)まで) **[[:w:ja:大塚陽子|大塚陽子]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/大塚陽子 20240121|選考中]](2024年2月4日 (日) 08:52 (UTC)まで) **[[:w:ja:全身麻酔の歴史|全身麻酔の歴史]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/全身麻酔の歴史 20240111|選考中]](2024年2月7日 (水) 16:27 (UTC)まで) **[[:w:ja:狩野派|狩野派]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/狩野派 20240111|選考中]](2024年2月8日 (木) 00:08 (UTC)まで) *[[:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **[[:w:ja:新潟電力|新潟電力]] **[[:w:ja:新潟電気|新潟電気]] **[[:w:ja:家屋文鏡|家屋文鏡]] **[[:w:ja:全身麻酔の歴史|全身麻酔の歴史]] **[[:w:ja:カラブリュエの戦い|カラブリュエの戦い]] *[[:ja:Wikipedia:珍項目/選考|珍項目の選考]] **[[:w:ja:シャグマアミガサタケ|シャグマアミガサタケ]] *[[:ja:Wikipedia:秀逸な一覧の選考|秀逸な一覧の選考]] **現在選考中の記事はありません。 '''[[voy:ja:メインページ|日本語版ウィキボヤージュ]]''' * [[voy:ja:Wikivoyage:国執筆コンテスト|国執筆コンテスト]] **国執筆コンテストが開催中です。奮ってご参加ください! '''[[m:Main_Page/ja|メタウィキ]]''' * 日本語話者向けニュース ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 </div> <hr /> *'''前回配信:2023年12月31日''' </div> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> <small>[[m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]。</small> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Sai10ukazuki@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=25924865 のリストを使用して送信したメッセージ --> == あと数日で憲章の批准投票と、ユニバーサル行動規範調整委員の投票が終了 == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/wiki/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter/Announcement - voting reminder|当お知らせの多言語版はメタウィキをご参照ください。]] [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:wiki/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter/Announcement - voting reminder}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]'' 皆さん、こんにちは 本日はお知らせがあり、お邪魔しました。実は[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee|ユニバーサル行動規範調整委員会]](U4C)<sup>※1</sup>の投票受付が間もなく'''2024年2月2日'''に終わります。コミュニティの皆さんには[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Charter/Voter_information|セキュアポル(SecurePoll)にて憲章への投票とご意見の投稿をご検討ください]]。すでにこの[[foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal_Code_of_Conduct/Enforcement_guidelines|行動規範施行ガイドライン]]<sup>※2</sup>の策定段階でご意見を寄せてくださった皆さんには、ほぼ同じ手順です。(※:1=U4C、Universal Code of Conduct Coordinating Committee。2=UCoC Enforcement Guidelines。) [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter|ユニバーサル行動規範調整委員会による現在の版]]をメタウィキに公開してありますので、翻訳版をご覧いただけます。 まず憲章をご一読いただき、賛否の投票をしてから、この文面を皆さんのコミュニティで共有いただけましたら誠に幸いです。U4C設立委員会としましては、皆さんの投票ご参加を心からお待ちしております。 UCoC プロジェクトチーム一同になり代わり、よろしくお願いいたします。<section end="announcement-content" /> [[m:User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2024年1月31日 (水) 16:59 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=25853527 のリストを使用して送信したメッセージ --> == UCoC 調整委員会憲章について批准投票結果のお知らせ == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/wiki/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter/Announcement - results|このメッセージはメタウィキ(Meta-wiki)で他の言語に翻訳されています。]] [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:wiki/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter/Announcement - results}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]'' 皆さん、こんにちは。 ユニバーサル行動規範<!-- UCoC -->に関して、引き続き読んでくださりありがとうございます。本日は、[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter|ユニバーサル行動規範調整委員会の憲章]]<!-- UCoC 調整委員会の憲章 / U4Cの憲章 -->に関する[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Charter/Voter_information|批准投票]]の結果についてお知らせします。この批准投票では投票者総数は 1746 名、賛成 1249 票に対して反対 420 票でした。この批准投票では投票者の皆さんから、憲章<sup>※</sup>についてコメントを寄せてもらえるようにしました。("※"=Charter) 投票者のコメントのまとめと票の分析はメタウィキに数週間ほどで公表の予定です。 次の段階についても近々お知らせしますのでお待ちくだされば幸いです。 UCoC プロジェクトチーム一同になり代わり、よろしくお願いいたします。<section end="announcement-content" /> [[m:User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2024年2月12日 (月) 18:23 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=26160150 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2024-02 == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> *'''全体ニュース''' ** *'''「Wikimedians of Japan User Group」 からのお知らせ''' <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** *[[:w:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **[[:w:ja:アースキン・メイ (初代ファーンバラ男爵)|アースキン・メイ (初代ファーンバラ男爵)]]が[[:w:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/アースキン・メイ (初代ファーンバラ男爵) 20240127|選考中]](2024年4月27日 (土) 14:49 (JST)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:ウチキパン|ウチキパン]]が[[Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ウチキパン 20240129|選考]]を通過 **[[:w:ja:広島県産業奨励館|広島県産業奨励館]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/広島県産業奨励館 20240129|選考]]を通過 **[[:w:ja:ナムコ|ナムコ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ナムコ 20240211|選考]]を通過 **[[:w:ja:鵲尾形柄香炉 (国宝)|鵲尾形柄香炉 (国宝)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鵲尾形柄香炉 (国宝) 20240211|選考]]を通過 **[[:w:ja:廻廊にて|廻廊にて]]を[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/廻廊にて 20240211|選考]]を通過 **[[:w:ja:球果|球果]]を[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/球果 20240211|選考]]を通過 **[[:w:ja:鮭 (高橋由一)|鮭 (高橋由一)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鮭 (高橋由一) 20240211|選考]]を通過 **[[:w:ja:外郎売|外郎売]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/外郎売 20240211|選考]]を通過 **[[:w:ja:北斎漫画|北斎漫画]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/北斎漫画_20240211|選考]]を通過 **[[:w:ja:清水澄子 (さゝやき)|清水澄子 (さゝやき)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/清水澄子 (さゝやき)_20240211|選考]]を通過 **[[:w:ja:大阪南港事件|大阪南港事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/大阪南港事件 20240216|選考]]を通過 **[[:w:ja:PlayStation 4のゲームタイトル一覧 (2016年)|PlayStation 4のゲームタイトル一覧 (2016年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/PlayStation 4のゲームタイトル一覧 (2016年) 20240204|選考]]を通過 **[[:w:ja:プライス山 (ブリティッシュコロンビア州)|プライス山 (ブリティッシュコロンビア州)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/プライス山 (ブリティッシュコロンビア州) 20240215|選考]]を通過 **[[:w:ja:バブルネット・フィーディング|バブルネット・フィーディング]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バブルネット・フィーディング 20240219|選考]]を通過 **[[:w:ja:スギ|スギ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/スギ 20240219|選考]]を通過 **[[:w:ja:ウィッチャー3_ワイルドハント|ウィッチャー3_ワイルドハント]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ウィッチャー3_ワイルドハント_20240224|選考中]](2024年3月9日 (土) 15:24 (UTC)まで) **[[:w:ja:舟橋蒔絵硯箱|舟橋蒔絵硯箱]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/舟橋蒔絵硯箱 20240226|選考中]](2024年3月11日 (月) 02:58 (UTC)まで) **[[:w:ja:羽田孜|羽田孜]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/羽田孜 20240226|選考中]](2024年3月11日 (月) 12:26 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **[[:w:ja:鵲尾形柄香炉 (国宝)|鵲尾形柄香炉 (国宝)]] **[[:w:ja:ナムコ|ナムコ]] **[[:w:ja:廻廊にて|廻廊にて]] **[[:w:ja:球果|球果]] **[[:w:ja:鮭 (高橋由一)|鮭 (高橋由一)]] *[[:w:ja:Wikipedia:珍項目/選考|珍項目の選考]] **現在選考中の項目はありません。 *[[:w:ja:Wikipedia:秀逸な一覧の選考|秀逸な一覧の選考]] **現在選考中の記事はありません。 '''[[:m:Main_Page/ja|メタウィキ]]''' * 日本語話者向けニュース ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[:m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 </div> <hr /> *'''前回配信:2024年1月26日''' </div> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]。</small> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=26262302 のリストを使用して送信したメッセージ --> == U4C 憲章の批准投票の結果報告、U4C 委員候補募集のお知らせ == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2024/Announcement – call for candidates| このメッセージはMeta-wikiで他の言語に翻訳されています。]] [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2024/Announcement – call for candidates}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]'' 各位 本日は重要な情報2件に関して、お伝えしたいと思います。第一に、[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter/Vote results|ユニバーサル行動規範調整委員会憲章(U4C)の批准投票に添えられたコメント]]は、集計結果がまとまりました。第二に、U4C の委員立候補の受付が始まり、〆切は2024年4月1日です。 [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee|ユニバーサル行動規範調整委員会]](U4C)<sup>※</sup>とはグローバルな専門グループとして、UCoC が公平かつ一貫して実施されるように図ります。広くコミュニティ参加者の皆さんに、U4C への自薦を呼び掛けています。詳細と U4C の責務は、[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter|U4C 憲章を通読してください]]。(※=Universal Code of Conduct Coordinating Committee。) 憲章に準拠し、U4Cの定員は16名です。内訳はコミュニティ全般の代表8席、地域代表8席であり、ウィキメディア運動の多様性を反映するよう配慮してあります。 詳細の確認、立候補の届けは[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2024|メタウィキ]]でお願いします。 UCoC プロジェクトチーム一同代表<section end="announcement-content" /> [[m:User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2024年3月5日 (火) 16:24 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=26276337 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ウィキメディア財団理事会の2024年改選 == <section begin="announcement-content" /> : ''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2024/Announcement/Selection announcement| このメッセージの多言語版翻訳は、メタウィキで閲覧してください。]]'' : ''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2024/Announcement/Selection announcement|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2024/Announcement/Selection announcement}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div>'' 各位 本年は、ウィキメディア財団理事会において任期満了を迎える理事はコミュニティ代表と提携団体代表の合計4名です[1]。理事会よりウィキメディア運動全域を招集し、当年の改選手続きに参加して投票されるようお願いします。 [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections committee|選挙管理委員会]]はこの手順を監督するにあたり、財団職員の補佐を受けます[2]。理事会組織統治委員会<sup>※1</sup>は2024改選の立候補資格のないコミュニティ代表と提携団体代表の理事から理事改選作業グループ<sup>※2</sup>を指名し、すなわち、Dariusz Jemielniak、Nataliia Tymkiv、Esra'a Al Shafei、Kathy Collins、Shani Evenstein Sigalov の皆さんです[3]。当グループに委任される役割とは、2024年理事改選の手順において理事会の監督、同会に継続して情報を提供することです。選挙管理委員会、理事会、財団職員の役割の詳細は、こちらをご一読願います[4]。(※:1=The Board Governance Committee。2=Board Selection Working Group。) 以下に節目となる日付を示します。 * 2024年5月:立候補受付と候補者に聞きたい質問の募集 * 2024年6月:提携団体の担当者は候補者12名の名簿を作成(立候補者が15名以下の場合は行わない)[5] * 2024年6月-8月:選挙活動の期間 * 2024年8月末/9月初旬:コミュニティの投票期間は2週間 * 2024年10月–11月:候補者名簿の 身元調査 * 2024年12月の理事会ミーティング:新しい理事が着任 2024改選の手順の段取りを見てみましょう - 詳しい日程表、立候補の手順、選挙運動のルール、有権者の要件 - これらは[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2024|メタウィキのこちらのページ]]を参照してご自分のプランを立ててください。 '''選挙ボランティア''' この2024理事改選に関与するもう一つの方法とは、'''選挙ボランティア'''をすることです。選挙ボランティアとは、選挙管理委員会とその対応するコミュニティを結ぶ橋渡しをします。自分のコミュニティが代表権(訳注:間接民主制)を駆使するように、コミュニティを投票に向かわせる存在です。当プログラムとその一員になる方法の詳細は、この[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2024/Election Volunteers|メタウィキのページ]]をご一読ください。 草々 [[m:Special:MyLanguage/User:Pundit|Dariusz Jemielniak]](組織統治委員長、理事会改選作業グループ) [1] https://meta.wikimedia.org/wiki/Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2021/Results#Elected [2] https://foundation.wikimedia.org/wiki/Committee:Elections_Committee_Charter [3] https://foundation.wikimedia.org/wiki/Minutes:2023-08-15#Governance_Committee [4] https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation_elections_committee/Roles [5] 改選議席4席に対する候補者数の理想は12名ですが、候補者が15名を超えると最終候補者名簿づくりが自動処理で始まり、これは提携団体の担当者に選外の候補者を決めてもらうと、漏れた1-3人の候補者に疎外されたと感じさせるかもしれず、担当者に過重な負担を押し付けないように人力で最終候補者名簿を組まないようにしてあります。<section end="announcement-content" /> [[User:MPossoupe_(WMF)|MPossoupe_(WMF)]]2024年3月12日 (火) 19:56 (UTC) <!-- User:MPossoupe (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=26349432 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ご利用のウィキは間もなく読み取り専用に切り替わります == <section begin="server-switch"/><div class="plainlinks"> [[:m:Special:MyLanguage/Tech/Server switch|他の言語で読む]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-Tech%2FServer+switch&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}] <span class="mw-translate-fuzzy">[[foundation:|ウィキメディア財団]]ではメインと予備のデータセンターの切り替えテストを行います。</span> 災害が起こった場合でも、ウィキペディアとその他のウィキメディア・ウィキが確実にオンラインとなるようにするための措置です。 全トラフィックの切り替えは'''{{#time:n月j日|2024-03-20|ja}}'''に行います。 テストは '''[https://zonestamp.toolforge.org/{{#time:U|2024-03-20T14:00|en}} {{#time:H:i e|2024-03-20T14:00}}]''' に開始されます。 残念ながら [[mw:Special:MyLanguage/Manual:What is MediaWiki?|MediaWiki]] の技術的制約により、切り替え作業中はすべての編集を停止する必要があります。 ご不便をおかけすることをお詫びするとともに、将来的にはそれが最小限にとどめられるよう努めます。 '''閲覧は可能ですが、すべてのウィキにおいて編集ができないタイミングが短時間あります。''' *{{#time:Y年n月j日(l)|2024-03-20|ja}}には、最大1時間ほど編集できない時間が発生します。 *この間に編集や保存を行おうとした場合、エラーメッセージが表示されます。 その間に行われた編集が失われないようには努めますが、保証することはできません。 エラーメッセージが表示された場合、通常状態に復帰するまでお待ちください。 その後、編集の保存が可能となっているはずです。 しかし念のため、保存ボタンを押す前に、行った変更のコピーをとっておくことをお勧めします。 ''その他の影響'': *バックグラウンドジョブが遅くなり、場合によっては失われることもあります。 赤リンクの更新が通常時よりも遅くなる場合があります。 特に他のページからリンクされているページを作成した場合、そのページは通常よりも「赤リンク」状態が長くなる場合があります。 長時間にわたって実行されるスクリプトは、停止しなければなりません。 * コードの実装は通常の週と同様に行う見込みです。 しかしながら、作業上の必要性に合わせ、ケースバイケースでいずれかのコードフリーズが計画時間に発生することもあります。 * [[mw:Special:MyLanguage/GitLab|GitLab]]は90分ほどの間に利用不可になります。 必要に応じてこの計画は延期されることがあります。 [[wikitech:Switch_Datacenter|wikitech.wikimedia.org で工程表を見る]]ことができます。 変更はすべて工程表で発表しますので、ご参照ください。 この件に関しては今後、さらにお知らせを掲示するかもしれません。 作業開始の30分前から、すべてのウィキで画面にバナーを表示する予定です。 '''この情報を皆さんのコミュニティで共有してください。'''</div><section end="server-switch"/> [[user:Trizek (WMF)|Trizek (WMF)]], 2024年3月15日 (金) 00:01 (UTC) <!-- User:Trizek (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Non-Technical_Village_Pumps_distribution_list&oldid=25636619 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2024-03 == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> *'''全体ニュース''' **[[:m:Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Election/2024/ja|ユニバーサル行動規範調整委員会の選挙]]の立候補が受付中です。(2024年4月1日(月)(UTC)まで) *'''「Wikimedians of Japan User Group」 からのお知らせ''' ** <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' *ニュース ** *[[:w:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考|秀逸な記事の選考]] **[[:w:ja:アースキン・メイ (初代ファーンバラ男爵)|アースキン・メイ (初代ファーンバラ男爵)]]が[[:w:ja:Wikipedia:秀逸な記事の選考/アースキン・メイ (初代ファーンバラ男爵) 20240127|選考]]を通過 *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:伏見天皇|伏見天皇]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/伏見天皇 20240308|選考]]を通過 **[[:w:ja:トコジラミ|トコジラミ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/トコジラミ 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:山崎蒸溜所|山崎蒸溜所]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/山崎蒸溜所 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:胞子嚢穂|胞子嚢穂]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/胞子嚢穂 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:一姫二太郎|一姫二太郎]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/一姫二太郎 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:ヴァージナルの前に座る若い女|ヴァージナルの前に座る若い女]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ヴァージナルの前に座る若い女 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:南満洲鉄道ケハ7型気動車|南満洲鉄道ケハ7型気動車]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/南満洲鉄道ケハ7型気動車 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:石狩町女子高生誘拐事件|石狩町女子高生誘拐事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/石狩町女子高生誘拐事件 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:天狗草紙|天狗草紙]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/天狗草紙 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:生命|生命]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/生命 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:フェンタニル|フェンタニル]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/フェンタニル 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:根拠に基づく医療|根拠に基づく医療]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/根拠に基づく医療 20240311|選考]]を通過 **[[:w:ja:PlayStation 4のゲームタイトル一覧 (2014年-2015年)|PlayStation 4のゲームタイトル一覧 (2014年-2015年)]]が[[:w:ja:PlayStation 4のゲームタイトル一覧 (2014年-2015年)|PlayStation 4のゲームタイトル一覧 (2014年-2015年)]](2024年4月6日 (土) 07:52 (UTC)まで) **[[:w:ja:ワリード1世|ワリード1世]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ワリード1世_20240323|選考中]](2024年4月6日 (土) 23:59 (UTC)まで) **[[:w:ja:ラーメンズ|ラーメンズ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ラーメンズ 20240324|選考中]](2024年4月7日 (日) 01:13 (UTC)まで) **[[:w:ja:狩野安信|狩野安信]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/狩野安信 20240327|選考中]](2024年4月10日 (水) 01:35 (UTC)まで) **[[:w:ja:チャールズ・ルイス・ティファニー|チャールズ・ルイス・ティファニー]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/チャールズ・ルイス・ティファニー 20240327|選考中]](2024年4月10日 (水) 01:35 (UTC)) **[[:w:ja:シュチェパン・マリ|シュチェパン・マリ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/シュチェパン・マリ 20240327|選考中]](2024年4月10日 (水) 01:35 (UTC)) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|月間新記事賞]] **[[:w:ja:一姫二太郎|一姫二太郎]] **[[:w:ja:指月布袋画賛|指月布袋画賛]] **[[:w:ja:胞子嚢穂|胞子嚢穂]] **[[:w:ja:ヴァージナルの前に座る若い女|ヴァージナルの前に座る若い女]] **[[:w:ja:南満洲鉄道ケハ7型気動車|南満洲鉄道ケハ7型気動車]] **[[:w:ja:ペプシ海軍|ペプシ海軍]] **[[:w:ja:天狗草紙|天狗草紙]] **[[:w:ja:石狩町女子高生誘拐事件|石狩町女子高生誘拐事件]] </div> <hr /> *'''前回配信:2024年2月27日''' </div> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]。</small> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=26436809 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikibooks記事の既存の出版物の原文転載 == Wikibooks内で投稿された記事において、清水書院や東京書籍等刊行の既存の出版物の引き写しのみで構成されたと強く疑われる記事を複数にわたって認めます。 履歴を参照するに、一年間以上に繰り返された同じ利用者による投稿ですが、出版社や著者の許諾があるとは到底思いがたく、権利の侵害に当たる事実に照らして該当する記事の暫定的な非公開を求めます。 出典からの剽窃としかみなすことが難しく、出版元から訴えがあった時に、言い逃れが通用する編集形式とは思い難いです。 現在進行形で膨れ上がっており、なるべくお早い対応を求めます。[[特別:投稿記録/240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1|240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1]]--[[特別:投稿記録/240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1|240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1]] 2024年4月5日 (金) 08:01 (UTC) 備考欄にも記載しました通り、ご本人との対話に虚偽や整合性のとれない内容が多く、対話の継続は困難であったため、後の対応は管理権限のある方にお任せします。 本人聴取よりも、現物との照合を強くお勧めします。[[特別:投稿記録/240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1|240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1]] 2024年4月5日 (金) 12:44 (UTC) == 第1期U4C委員選挙の投票について == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2024/Announcement – vote opens|このメッセージはメタウィキで他の言語に翻訳されています。]] [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2024/Announcement – vote opens}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]'' 皆さん、こんにちは、 本日のお知らせは、現在、ユニバーサル行動規範調整委員会(U4C<sup>※</sup>)の選挙期間中であり、2024年5月9日が最終日である点を述べます(訳注:期日を延長)。選挙の詳細はぜひ[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2024|メタウィキの選挙特設ページ]]を開いて、有権者の要件と選挙の手順をご参照ください。(※=Universal Code of Conduct Coordinating Committee。) U4C(当委員会)はグローバルなグループとして、UCoCの公平で一貫した施行を促そうとしています。コミュニティ参加者の皆さんには過日、当委員会委員への立候補を呼びかけるお知らせを差し上げました。当委員会の詳細情報とその責務の詳細は、[[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter|U4C 憲章]]をご一読願います。 本メッセージをご参加のコミュニティの皆さんにも共有してくだされば幸いです。 UCoC プロジェクトチーム一同になり代わり、よろしくお願いいたします。<section end="announcement-content" /> [[m:User:RamzyM (WMF)|RamzyM (WMF)]] 2024年4月25日 (木) 20:19 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=26390244 のリストを使用して送信したメッセージ --> 6blp1xlksskut2k2knrslo7n3g8ixbs 数学 0 663 247337 239685 2024-04-26T08:18:29Z Nermer314 62933 wikitext text/x-wiki {{NDC|410|*}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|数学|数学}} 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また、特にいくつかの定理は数学的に厳密な証明をすることが 難しい。その様なときには常識的に古典的な物理学の範囲で 起こる現象で適用できる程度に、一般的に 書くことにしたいと思う。 また、現代的にはこの分野は微分形式を用いて書かれることが多いが、 ここではまず最初に古典的な計算法を扱う。 これは、特に物理を専攻としない学習者に配慮するためである。 例えば、電気技術者や機械技術者もベクトル解析は依然として学ばねば ならず、彼らに取っては微分形式の理論はそれほど有用とはいえないものと 思われる。 ベクトル解析の理論は特に電磁気学と関連が深いが、これらの結果は 流体力学や量子力学など、様々な分野で登場する物理の根幹を成す計算法であり、 学習者は十分これらの手法に習熟することが求められる。 なお、ベクトル自体の性質については[[線型代数学/ベクトル]]を参照していただきたい。 ===ベクトル関数の定義=== ====ベクトル関数の定義==== 例えば3次元ベクトルで :<math> \vec r = (x,y,z) </math> とするとき、ある変数tについて x,y,z が、 :<math> (x,y,z) = (x(t),y(t),z(t)) </math> で表わされるとき、 :<math> \vec r </math> を、ベクトルの関数と呼ぶ。 これは、tを時間と見なすときにはある3次元空間中を 物体が動いて行く軌跡の値と見なすことが出来る。 例えば、 :<math> x= t, y=0,z = 0 </math> という軌跡を与えたとき、この値は 物体がxの方向に速度1で等速直線運動しているものとみなすことが できる。 ただし、この定義自体は3次元にとどまらず容易にn次元に拡張することが 出来る。 例えば、 :<math> (x _1,x _2,\cdots ,x _n) = (x _1(t),x _2(t),\cdots ,x _n(t)) </math> のようにn次元のベクトルを取ったときに、そのうちの各要素が ある独立変数tだけに依存すると考えることが出来るとき これは、n次元空間の中の物体の軌跡と考えることが出来る。 ====ベクトルの微分==== ここでは、ベクトルの微分を定義する。 例えば、1次元においては、物体の速度は :<math> \dot x = \frac {x(t+dt) - x(t)}{dt} </math> で与えられた。この値はある時間における物体の 位置の変化率という直接的な物理的意味を持っている。 これらの自然な拡張として一般的な次元において、 :<math> \dot r = \frac {\vec r(t+dt) - \vec r(t)}{dt} </math> によって、ベクトルの微分を定義する。 例えば、1次元空間に限ったときにはこの結果は上の式と一致することが分かる。 このことによって、例えば :<math> (x,y) = (x(t), y(t)) </math> という2次元ベクトルを取ったとき、 物体の速度のx方向成分は :<math> \dot x = \frac {x(t+dt) - x(t)}{dt} </math> によって与えられ、物体の位置のx方向成分のみによることが示唆される。 同様に 物体の速度のy方向成分は 物体の位置のy方向成分のみによっている。 このことは一見当然のように思えるが、実際にはそうではなく 我々が用いている座標系によっている。 例えば、2次元の極座標を用いてみると、 :<math> \vec x = x \vec e _x + y \vec e _y = r \vec e _r </math> と書けるが、 この式を正しく微分すると、 :<math> \vec v = \dot r \vec e _r + r \dot \theta \vec e _\theta </math> が得られ、速度の<math>\theta</math>成分は、物体のr成分にも依存している。 このことは、直接的には<math>\vec e _r</math>自身が時間依存性を持っている。 我々が通常用いる(x,y,z)という座標系は 通常直交座標系と呼ばれるが、(デカルト座標系と呼ばれることも多い。) これらの座標軸の方向は時間的に変わることが無いので、 微分の性質が非常に簡単になっている。 しかし、実際にある物体の動きを記述するとき、直交座標系を用いるより、 その動きに特徴的な量をパラメーターとして用いた方が記述が簡明に なることがある。例えば、太陽のまわりを円運動する惑星の 動きを記述するには、極座標を用いると、物体の運動がもっとも簡潔に記述される。 この様に、運動の種類によって用いるべき座標系が変わって来るため、 それぞれの間の緒量の変化、つまり微分や積分の性質を調べることが重要に なる。 ====関数の勾配==== ここまでで一般的な微分の方法を見た。 ここでは、特に物理的に重要なベクトルの作り方を 見る。 ある関数f(x,y,z) があるものとする。 このとき、 :<math> \textrm{grad} f = ( \frac{\partial{f}}{\partial{x}}, \frac{\partial{f}}{\partial{y}}, \frac{\partial{f}}{\partial{z}}) </math> をfの勾配と呼ぶ。 また、同様にしてn次元では :<math> \textrm{grad} f(x _1, \cdots , x _n) = ( \frac{\partial{f}}{\partial{{x _1}}}, \cdots, \frac{\partial{f}}{\partial{{x _n}}}) </math> によって定義される。 ここで、勾配はこの式の意味によって付けられた名前である。 例えば、 :<math> y= z = 0 </math> に限ってこの式を書いてみる。 このとき、 :<math> \textrm{grad} f = ( \frac{\partial{f}}{\partial{x}}, 0, 0) </math> となるが、これはこの関数fのx方向の傾きに等しい。 つまり、この式は傾きを求める式の複数の方向を用いた場合への一般化と なっている。 より一般的な例として2次元の場合の 例を考えてみる。ここでは :<math> f(x,y) = x^2 + y^2 </math> とおく。 このときこの式の勾配は簡単に計算でき、 :<math> \textrm{grad} f = ( 2 x, 2y, 0) </math> となる。例えば、この式を :<math> x = a, y=0 </math> (aはある定数。) について考えてみる。 このとき、勾配の値は :<math> \textrm{grad} f = ( 2 a, 0, 0) </math> となるが、これはxが正のとき正であり、負のときには負となっている。 つまり、この式はこの関数のx座標軸上で見たときに、 x=0を極少としたすり鉢形のグラフとなっており、更に 原点から離れれば離れるほど、グラフの傾きが増すことを示唆している。 実際この式を数値的にプロットすると、この主張が確かめられる。 *TODO プロットを作製。 次に、この式を :<math> x = 0, y=b </math> (bはある定数。) について考えてみる。 このときにも全く同じ主張が出来、y方向に見ても このグラフはすり鉢状になっている。 また、この式を :<math> x = y= \frac c {\sqrt 2} </math> について考えてみる。このときには :<math> \textrm{grad} f = 2(\frac c {\sqrt 2},\frac c {\sqrt 2}) </math> が得られ、この点では勾配はx軸から<math>\pi/4</math>の方向を向いていることが分かる。 一般に勾配は、関数fが、最も大きな傾きで増加する方向を 向いており、その絶対値はその点でそちらへの微分を取った値に等しい。 また、ある点でのある方向への微分を求めたいときには、 求めたい方向の単位ベクトルを :<math> \vec n </math> としたとき、 :<math> \textrm{grad} f \cdot \vec {n} </math> を計算することで、求めることが出来る。 *説明 勾配の計算では、全ての独立変数に対する微分を求めており、 これらの微分を組み合わせることであらゆる方向への微分を 作ることが出来ることが期待される。 微分の最も低いオーダーでは、それぞれの方向への微分は それぞれの方向の単位ベクトルにそちらの方向への微分の大きさを かけたものに等しいので、ある方向に対する微分を 計算するにはそれらを適切な方向への重みをつけて足し合わせることが 求められる。このとき、ある方向に対する単位ベクトルと ある軸の方向に対する単位ベクトルは、2つの方向の重みを表わしていると 考えられるので、確かにこの値は、そちらの方向への微分となっている。 例えば、 :<math> x = a,y=0 </math> でのy方向の傾きは、 :<math> \textrm{grad} f \cdot \vec {n}= (2a,0)\cdot (0,1)=0 </math> となるが、 これは、この関数の等高線が円形になっていることを考えると 確かにこの点ではy方向の傾きは0になっていなくてはいけない。 ====ベクトルの発散==== 次には逆にあるベクトルを取ったとき、 あるスカラー量を作りだす計算を導入する。 後に示される通り、この量はある点から流れ出す 粒子や場の束の和という物理的意味を持っており、 電磁気学や流体力学で頻繁に用いられる。 実際前者では磁束や電束についての計算に用いられ、 後者では流体中のわきだしや吸い込みなどのまわりで 流体の性質を表わすベクトルがnon-zeroになることが 知られている。 あるベクトルの関数 :<math> \vec a </math> があるとき、 :<math> \textrm{div} \vec a = \frac{\partial{{a _x}}}{\partial{x}} +\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{y}} + \frac{\partial{{a _z}}}{\partial{z}} </math> を、<math>\vec a</math>の発散と呼ぶ。 また、この量もn次元で定義することが出来、そのときの定義は、 :<math> \textrm{div} \vec a = \frac{\partial {a _{1}}}{ {x _1}} +\cdots + \frac{\partial{{a _n}}}{\partial{{x _n}}} </math> で与えられる。 ただし <math> a _i </math> はベクトル <math> \vec a </math> の第i成分である。 この式の物理的意味は上で述べた通りだが、そのことの導出は ガウスの定理の導出によって与えられるため、ここでは扱わない。 ====ベクトルの回転==== ここでもう1つ、物理的に重要な演算を導入する。 この量も電磁気学や流体力学で使われており、 ある経路に沿って積分した値がその経路の中の ある量の積分によって与えられるという定理である。 実際には電磁気学では古典的にある回路を突き抜ける磁束の時間変化が 、その回路内に電流を引き起こすことがレンツの法則として知られている。 この法則は、このようなベクトルの演算によってうまく記述される現象の 例である。 流体力学では、この量は流体中に巻き起こる渦に対応している。 つまり、渦が流れるルートに沿って、流体の速度を積分していけば 0でない値が得られることが期待される。一方、そうでない場合 この値は全ての寄与が打ち消し合い、0になると思われる。 つまり、この量を用いることで、流体中の渦を記述する方法が得られるわけである。 ただし、実際には流体の運動を考えるときには渦が一切発生しないと した方が計算が簡単になることも多い。このような流れは渦無しの流れと 呼ばれ、その性質はよく知られている。 ここからはベクトルの回転の定義を述べる。 あるベクトルの関数 :<math> \vec a </math> があるとき、 :<math> \begin{matrix} \textrm{rot} \vec a = \\ \begin{pmatrix} \frac{\partial{{a _z}}}{\partial{y}} -\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{z}} &\frac{\partial{{a _x}}}{\partial{z}} -\frac{\partial{{a _z}}}{\partial{x}} &\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{x}} -\frac{\partial{{a _x}}}{\partial{y}} \end{pmatrix}\\ = \begin{vmatrix} \vec e _x &\vec e _y&\vec e _z\\ \frac{\partial{{}}}{\partial{{x}}}&\frac{\partial{{}}}{\partial{{y}}}& \frac{\partial{{}}}{\partial{{y}}}\\ a _1&a _2&a _3 \end{vmatrix} \end{matrix} </math> を :<math> \vec a </math> の回転と呼ぶ。 === 記法 === 場の量 <math>f(t, \boldsymbol r)</math> は時間 <math>t</math> と位置 <math>\boldsymbol r</math> に関する量だが、混乱の虞がないときは変数を省略して <math>f</math> のように書く。ベクトルの量は <math>\boldsymbol E, \boldsymbol B</math> のように太字で書く。また、ベクトル量の大きさを同じ文字で <math>E,B</math> のように書く。ベクトルの二乗はそのベクトルの大きさの二乗である。すなわち、 <math>E^2 = \boldsymbol E^2 = |\boldsymbol E|^2</math> である。 ベクトル量による微分は、ベクトル量のおのおのの成分による偏微分によって作られるベクトルのことである。 例えば、 <math>\frac{\partial A}{\partial \boldsymbol r}</math> は勾配に等しい。 また、 <math>\frac{\partial A}{\partial \boldsymbol v} = \begin{pmatrix} \frac{\partial A}{\partial v_x} \\ \frac{\partial A}{\partial v_y} \\ \frac{\partial A}{\partial v_z} \end{pmatrix}</math> この記法は解析力学で必要となるが、そのとき、<math>\boldsymbol r, \boldsymbol v</math> は独立として扱われる。 場の量 <math>A(t,\boldsymbol r)</math> について、ある粒子の軌跡 <math>\boldsymbol r_a</math> に沿った <math>A</math> の変化 <math>\frac{dA(t,\boldsymbol r_a(t))}{dt}</math> は、 <math>\frac{dA(t,\boldsymbol r_a(t))}{dt} = \frac{\partial A} {\partial t} + \frac{d\boldsymbol r_a}{dt} \cdot \frac{\partial A(t,\boldsymbol r)}{\partial \boldsymbol r}</math> である。物理では、わざわざ <math>\boldsymbol r_a</math>と記号を新しく導入することをせずに <math>\frac{dA}{dt} = \frac{\partial A} {\partial t} + \frac{d \boldsymbol r}{dt} \cdot \frac{\partial A}{\partial \boldsymbol r}</math> と書く。<math>\frac{dA}{dt}</math> を完全導関数、<math>\frac{\partial A}{\partial t}, \frac{\partial A}{\partial \boldsymbol r}</math> を偏導関数といい区別する。右辺の第一項は場の時間変化、第二項は粒子が移動による場の変化に対応している。 == ベクトル解析の公式 == ここでは、ベクトル解析の公式を証明する。これらの公式はベクトルを成分表示して単純に計算することでも証明できるが、この方法ではあまりにも煩雑になってしまうためレヴィ・チヴィタ記号を導入して証明する。 === クロネッカーのデルタ === クロネッカーのデルタ <math>\delta_{ij}</math>を {{式番号|<math>\delta_{ij} = \begin{cases} 1 & i=j\\ 0 & i \ne j\end{cases}</math>|1}} で定義する。 === レヴィ・チヴィタ記号 === レヴィ・チヴィタ記号 <math>\varepsilon_{ijk}</math> を {{式番号|<math>\varepsilon_{ijk} = \begin{cases} 1 & \, (i, j, k) = (1, 2, 3), (2, 3, 1), (3, 1, 2) \\ -1 & \, (i, j, k) = (1, 3, 2), (3, 2, 1), (2, 1, 3) \\ 0 & \mathrm{otherwise} \end{cases}</math>|2}} と定義する。すなわち、置換 <math>\sigma=\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ i & j & k \end{pmatrix}</math> (ただし <math>i,j,k</math> は互いに異なる)が偶置換のとき、<math>\varepsilon_{ijk} = 1</math>、奇置換のとき<math>\varepsilon_{ijk} = -1</math> である。また、レヴィ・チヴィタ記号 <math>\varepsilon_{ijk}</math> は <math>\varepsilon_{123} = 1</math> であり、2つの添字を入れ替えると -1 倍される(反対称)もの (e.g. <math>\varepsilon_{213} = -\varepsilon_{123} = -1 ,\,\varepsilon_{231} = -\varepsilon_{213} = 1 </math>)と理解できる。添字に同じ数字があるときはレヴィ・チヴィタ記号は 0 である(e.g. <math>\varepsilon_{111} = 0,\,\varepsilon_{322} = 0</math>)。 基本ベクトル <math>\boldsymbol e_i</math> を <math>\boldsymbol e_i = \begin{pmatrix} \delta_{1i} \\ \delta_{2i} \\ \delta_{3i} \end{pmatrix}</math> とする。すなわち、<math>\boldsymbol e_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix},\boldsymbol e_2 = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \\ 0 \end{pmatrix},\boldsymbol e_3 = \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}</math> である。 <math>\nabla = \begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial x} \\ \frac{\partial}{\partial y} \\ \frac{\partial}{\partial z} \end{pmatrix}</math> をナブラという。 ナブラを通常のベクトル演算と同じように扱うと、grad,div,rotは簡単に : <math> \textrm{grad } f = \nabla f </math> : <math> \textrm{div} \vec a = \nabla \cdot \vec a </math> : <math> \textrm{rot} \vec a = \nabla \times \vec a </math> と書くことが出来る。 ベクトルの成分に微分演算子が入っていることにびっくりするかもしれないが、形式的なものだと思っても良い。 <math> \Delta := \nabla \cdot \nabla = \frac{\partial^2}{\partial x^2} + \frac{\partial^2}{\partial y^2} + \frac{\partial^2}{\partial z^2} </math> をラプラシアンという。スカラー関数 <math> f </math> について <math> \Delta f =\frac{\partial^2f}{\partial x^2} + \frac{\partial^2f}{\partial y^2} + \frac{\partial^2f}{\partial z^2} </math> であり、ベクトル関数 <math> \boldsymbol A </math> について <math> \Delta \boldsymbol A = \begin{pmatrix} \frac{\partial^2A_x}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_x}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_x}{\partial z^2} \\ \frac{\partial^2A_y}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_y}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_y}{\partial z^2} \\ \frac{\partial^2A_z}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_z}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_z}{\partial z^2} \end{pmatrix} </math> である。 以下では、簡単のためにベクトル <math>\boldsymbol A</math>の <math>x</math> 成分 <math>A_x</math> を <math>A_1</math>、 <math>y</math> 成分 <math>A_y</math> を <math>A_2</math>、 <math>z</math> 成分 <math>A_z</math> を <math>A_3</math> と書く。偏微分についても <math>\frac{\partial}{\partial x} = \partial_x = \partial_1</math> などとする。ベクトル <math>\boldsymbol A</math> の 第i成分 <math>A_i</math> を <math>[\boldsymbol A]_i</math> と書く。 ベクトルの外積 <math>\boldsymbol A \times \boldsymbol B</math> の第i成分 <math>[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_i</math> は <math>[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_i = \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}A_jB_k</math> と書ける。ここで <math>\Sigma</math> の添字はそれぞれ1から3までの整数値を動くものとする。この規約は以下の文章にも適用する。 実際に、展開して確認すると、 <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{1jk}A_jB_k &= \varepsilon_{123}A_2B_3 + \varepsilon_{132}A_3B_2 \\ &= A_2B_3 - A_3B_2 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_1 \end{align}</math> <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{2jk}A_jB_k &= \varepsilon_{213}A_1B_3 + \varepsilon_{231}A_3B_1 \\ &= A_3B_1 - A_1B_3 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_2 \end{align}</math> <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{3jk}A_jB_k &= \varepsilon_{312}A_1B_2 + \varepsilon_{321}A_2B_1 \\ &= A_1B_2 - A_2B_1 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_3 \end{align}</math> となる。上の式において、 <math>\sum_{j,k}\varepsilon_{1jk}A_jB_k</math> を展開すると9つの項が出てくるが、その内の7つの <math>\varepsilon_{1jk}</math> が0となるため、2つの項だけが残る。すなわち、<math>j=2,j=3</math> に対応する項(対応する <math>k</math> は <math>\{1,2,3\}</math> のうち1でも <math>j</math> でもないもの)、 <math>\varepsilon_{123},\varepsilon_{132}</math> の項のみが残る。<math>\varepsilon_{2jk},\varepsilon_{3jk}</math> についても同様である。 '''定理''' <math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \boldsymbol e_i\cdot(\boldsymbol e_j \times \boldsymbol e_k) = \begin{vmatrix} \delta_{1i} & \delta_{1j}& \delta_{1k}\\ \delta_{2i} & \delta_{2j}& \delta_{2k}\\ \delta_{3i} & \delta_{3j}& \delta_{3k} \end{vmatrix} </math> が成り立つ。 '''証明''' <math>|\boldsymbol e_1 \, \boldsymbol e_2 \, \boldsymbol e_3| = \begin{vmatrix} 1 & 0 & 0 \\ 0 & 1 & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{vmatrix} = 1 = \varepsilon_{123}</math> である。 これと、行列式の性質より、<math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| </math> は反対称であることから、<math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \, \boldsymbol e_j\, \boldsymbol e_k| </math> を得る。 <math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \boldsymbol e_i\cdot(\boldsymbol e_ j \times \boldsymbol e_k) </math> については直接計算すればよい。 基本ベクトルの定義 <math>\boldsymbol e_i = \begin{pmatrix} \delta_{1i} \\ \delta_{2i} \\ \delta_{3i} \end{pmatrix}</math> を代入して、<math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \begin{vmatrix} \delta_{1i} & \delta_{1j}& \delta_{1k}\\ \delta_{2i} & \delta_{2j}& \delta_{2k}\\ \delta_{3i} & \delta_{3j}& \delta_{3k} \end{vmatrix} </math> を得る。 '''定理''' <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{lmn} = \begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix} = \delta_{il}\left( \delta_{jm}\delta_{kn} - \delta_{jn}\delta_{km} \right) + \delta_{im}\left( \delta_{jn}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kn} \right) + \delta_{in}\left( \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \right) </math> である。 '''証明''' <math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k|,\, \varepsilon_{lmn} = |\boldsymbol e_l \,\boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| </math> より <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{lmn} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k||\boldsymbol e_l \,\boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| = \begin{vmatrix}\boldsymbol e_i^T \\ \boldsymbol e_j^T \\ \boldsymbol e_k^T \end{vmatrix}|\boldsymbol e_l \, \boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| = \begin{vmatrix} \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_n\\ \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_n\\ \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_n \end{vmatrix} = \begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix}. </math> また、 余因子展開をして、 <math>\begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix} = \delta_{il}\left( \delta_{jm}\delta_{kn} - \delta_{jn}\delta_{km} \right) + \delta_{im}\left( \delta_{jn}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kn} \right) + \delta_{in}\left( \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \right) </math> を得る。 '''定理''' # <math>\sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} = \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} </math> # <math>\sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = 2\delta_{kl} </math> # <math>\sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = 6 </math> が成り立つ。ここでも <math>\sum</math> のそれぞれの添字は1,2,3を歩くという規約を採用している。 '''証明''' <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} = \begin{vmatrix} 1 & \delta_{il}& \delta_{im}\\ \delta_{ji} & \delta_{jl}& \delta_{jm}\\ \delta_{ki} & \delta_{kl}& \delta_{km} \end{vmatrix} = (\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - \delta_{il}(\delta_{ji}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{ki}) + \delta_{im}(\delta_{ji}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{ki}) </math> より <math>\begin{align}\sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} &= \sum_i [(\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - \delta_{il}(\delta_{ji}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{ki}) + \delta_{im}(\delta_{ji}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{ki})] \\ &= 3(\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - (\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) + (\delta_{jm}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{km}) \\ &= \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \end{align} </math> <math>\sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = \sum_j \sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = \sum_j (\delta_{jj}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kj}) = 3\delta_{kl} - \delta_{kl} = 2\delta_{kl} </math> <math>\sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = \sum_{k} \sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = \sum_{k} 2\delta_{kk} = 6 </math> === 三重積と四重積 === '''定理''' 次の式が成り立つ。 # スカラー三重積 <math>\boldsymbol A \cdot (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) = \boldsymbol B \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol A) = \boldsymbol C \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B)</math> # ベクトル三重積 <math>\boldsymbol A \times (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)\boldsymbol B - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)\boldsymbol C</math> # スカラー四重積 <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C) (\boldsymbol B \cdot \boldsymbol D) - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol D) (\boldsymbol B \cdot \boldsymbol C)</math> # ベクトル四重積 <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \times (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = [(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot \boldsymbol D] \boldsymbol C - [(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot \boldsymbol C] \boldsymbol D </math> # ヤコビ恒等式 <math>\boldsymbol{A} \times ( \boldsymbol{B} \times \boldsymbol{C} ) + \boldsymbol{B} \times ( \boldsymbol{C} \times \boldsymbol{A} ) + \boldsymbol{C} \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = 0</math> '''証明''' スカラー三重積の証明 <math>\begin{align}\boldsymbol A \cdot (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) &= \sum_i A_i[\boldsymbol B \times \boldsymbol C]_i \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k. \\ \boldsymbol B \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol A) &= \sum_jB_j[\boldsymbol C \times \boldsymbol A]_j\\ &= \sum_{i,j,k}B_j\varepsilon_{jki}C_kA_i \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k.\\ \boldsymbol C \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B) &= \sum_kC_k[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_k \\ &= \sum_{i,j,k}C_k\varepsilon_{kij}A_iB_j \\ &= \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k. \end{align}</math> ベクトル三重積の証明 <math>\begin{align} {[}\boldsymbol A \times (\boldsymbol B \times \boldsymbol C)]_i &= \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}A_j[\boldsymbol B \times \boldsymbol C]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{ijk}A_j\varepsilon_{klm}B_lC_m \\ &= -\sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{kji}\varepsilon_{klm}A_jB_lC_m \\ &= -\sum_{j,l,m}(\delta_{jl}\delta_{im}-\delta_{jm}\delta_{il})A_jB_lC_m\\ &= \sum_{j,l,m}\delta_{jm}\delta_{il}A_jB_lC_m - \sum_{j,l,m}\delta_{jl}\delta_{im}A_jB_lC_m\\ &= \sum_jA_jB_iC_j - \sum_jA_jB_jC_i\\ &= (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)B_i - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)C_i \end{align}</math> スカラー四重積の証明 スカラー三重積及びベクトル三重積を使うと <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = \boldsymbol C \cdot [\boldsymbol D \times (\boldsymbol A \times \boldsymbol B)] = \boldsymbol C \cdot [(\boldsymbol D \cdot \boldsymbol B ) \boldsymbol A - (\boldsymbol D \cdot \boldsymbol A) \boldsymbol B] = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)\boldsymbol B - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)\boldsymbol C.</math> ベクトル四重積の証明 ベクトル三重積よりほとんど自明である。 ヤコビ恒等式の証明 ベクトル三重積の公式を代入して計算するだけである。 === 微分公式 === 上の表式を用いると、複雑な微分の計算を簡便に行なうことが出来る。 '''定理''' <math>\nabla \times (\nabla f) = 0</math> <math>\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A)=0 </math> が成り立つ。 '''証明''' <math>\begin{align} {[\nabla \times (\nabla f)]}_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j[\nabla f]_k \\ &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j\partial_kf \end{align} </math> ここで、<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf </math> について、<math>i>j </math> の項は、 <math>\varepsilon_{jik}\partial_j \partial_if = -\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf </math>と打ち消し合う(<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf + \varepsilon_{jik}\partial_j \partial_if = 0 </math>)。 <math>i=j </math> の項は <math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf = \varepsilon_{iik}\partial_i \partial_if = 0 </math> となるので、結局最後の式は 0 である。 すなわち、<math>\nabla \times (\nabla f) = 0</math> を得る。 <math>\begin{align}\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A) &= \sum_{i} \partial_i[\nabla \times \boldsymbol A]_i \\ &= \sum_{i,j,k} \partial_i \varepsilon_{ijk}\partial_jA_k \\ &= \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k \\ \end{align} </math> ここで、<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k </math> について、<math>i>j </math> の項は、 <math>\varepsilon_{jik}\partial_j \partial_iA_k = -\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k </math>と打ち消し合う(<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k + \varepsilon_{jik}\partial_j \partial_iA_k = 0 </math>)。 <math>i=j </math> の項は <math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k = \varepsilon_{iik}\partial_i \partial_iA_k = 0 </math> となるので、結局最後の式は 0 である。 すなわち、<math>\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A)=0 </math> を得る。 '''定理''' <math> \nabla \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B ) = (\nabla \times \boldsymbol A) \cdot \boldsymbol B - \boldsymbol A \cdot (\nabla \times \boldsymbol B) </math> <math>\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = ( \boldsymbol{B} \cdot \nabla ) \boldsymbol{A} - ( \boldsymbol{A} \cdot \nabla ) \boldsymbol{B} + \boldsymbol{A} ( \nabla \cdot \boldsymbol{B} ) - \boldsymbol{B} ( \nabla \cdot \boldsymbol{A} ) </math> <math>\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B) = \boldsymbol A \times (\nabla \times B) + \boldsymbol B \times (\nabla \times \boldsymbol A) + (\boldsymbol A \cdot \nabla)\boldsymbol B + (\boldsymbol B \cdot \nabla)\boldsymbol A </math> が成り立つ。 '''証明''' <math> \begin{align} \nabla \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B ) &= \sum_{i,j,k} \partial_i (\varepsilon_{ijk} A _j B _k) \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}(\partial _i A _j) B _k + \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk} A _j (\partial _i B _k)\\ &= (\nabla \times \boldsymbol A)\cdot \boldsymbol B - \boldsymbol A \cdot (\nabla \times \boldsymbol B) . \end{align} </math> <math>\begin{align} {[\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} )}]_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j[ \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B}]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{klm}\partial_j(A_lB_m) \\ &= - \sum_{j,k,l,m} \varepsilon_{kji}\varepsilon_{klm}\partial_j(A_lB_m) \\ &= - \sum_{j,l,m} (\delta_{jl}\delta_{im} - \delta_{jm}\delta_{il})\partial_j(A_lB_m) \\ & = \sum_{j,l,m}\delta_{jm}\delta_{il}\partial_j(A_lB_m)-\sum_{j,l,m} \delta_{jl}\delta_{im}\partial_j(A_lB_m)\\ &= \sum_{j} \partial_j(A_iB_j) -\sum_j \partial_j(A_jB_i) \\ &= \sum_{j} B_j\partial_jA_i + \sum_{j} A_i\partial_jB_j - \sum_j B_i\partial_jA_j - \sum_j A_j\partial_jB_i \\ &= (\boldsymbol B \cdot \nabla)A_i + A_i(\nabla \cdot \boldsymbol B) - (\boldsymbol A \cdot \nabla)B_i - B_i(\nabla \cdot \boldsymbol A) \end{align} </math> より、<math>\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = ( \boldsymbol{B} \cdot \nabla ) \boldsymbol{A} - ( \boldsymbol{A} \cdot \nabla ) \boldsymbol{B} + \boldsymbol{A} ( \nabla \cdot \boldsymbol{B} ) - \boldsymbol{B} ( \nabla \cdot \boldsymbol{A} ) </math> が成り立つ。 <math>\begin{align}{[\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)]}_i &= \sum_j \partial_i(A_jB_j)\\ &= \sum_j B_j\partial_iA_j + \sum_j A_j\partial_iB_j.\\ \end{align} </math> ここで、<math>[\boldsymbol A \times(\nabla \times \boldsymbol B)]_i = \sum_j A_j \partial_iB_j - (\boldsymbol A \cdot \nabla) \boldsymbol B_i </math> が成り立つので<ref>この式の導出に困ったらベクトル三重積の導出を参考すること。ただし、微分の扱いに注意すること。ベクトル三重積の導出の六行目までは、Bを∇に読み替えても成立するが、七行目の式変形は成立しない。なぜなら、偏微分とベクトルの成分を入れ替えて <math>\partial_i C_j=C_j \partial_i</math> とすることは当然不可能だからである。</ref>、これを第二項に代入する。第一項についても同様の式が成り立つため、これを代入すると結局、 <math>\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B) = \boldsymbol A \times (\nabla \times B) + \boldsymbol B \times (\nabla \times \boldsymbol A) + (\boldsymbol A \cdot \nabla)\boldsymbol B + (\boldsymbol B \cdot \nabla)\boldsymbol A </math> が得られる。 '''定理''' <math> \nabla \cdot(f\boldsymbol A )= \nabla f \cdot \boldsymbol A + f \nabla \cdot \boldsymbol A </math> <math>\nabla \times(f\boldsymbol A) = \nabla f \times \boldsymbol A + f\nabla \times \boldsymbol A </math> が成り立つ。 '''証明''' <math> \begin{align} \nabla \cdot (f \boldsymbol A) &= \sum_i\partial _i (fA _i)\\ &= \sum_i(\partial _i f ) A _i + \sum_if (\partial _i A _i)\\ &= \nabla f \cdot \boldsymbol A + f\nabla \cdot \boldsymbol A \end{align} </math> <math> \begin{align} {[\nabla \times f \boldsymbol A]}_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j(fA_k)\\ &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_jf \,A_k + \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}f\partial_j \,A_k \\ &= {[\nabla f \times \boldsymbol A]}_i + {[f\nabla \times \boldsymbol A]}_i \end{align} </math> '''定理''' <math>\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A} ) = \nabla (\nabla \cdot \boldsymbol{A} ) - \Delta \boldsymbol{A} </math> が成り立つ。 '''証明''' <math>\begin{align} {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_i &= \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}\partial_j[\nabla \times \boldsymbol A]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{ijk}\partial_j\varepsilon_{klm}\partial_l{ A}_m \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{kij}\varepsilon_{klm}\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j,l,m}(\delta_{il}\delta_{jm} - \delta_{im}\delta_{jl})\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j,l,m}\delta_{il}\delta_{jm}\partial_j\partial_lA_m -\sum_{j,l,m}\delta_{im}\delta_{jl}\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j}\partial_i\partial_jA_j - \sum_{j}\partial_j\partial_jA_i \end{align} </math> それぞれの成分について展開すると <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_1 = \partial_1(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_1 </math> <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_2 = \partial_2(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_2 </math> <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_3 = \partial_3(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_3 </math> である。これは <math>\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A} ) = \nabla (\nabla \cdot \boldsymbol{A} ) - \Delta \boldsymbol{A} </math> であることを意味する。 これらの計算は、電磁気学等で頻繁に用いられるので、よく練習しておかねばならない。 '''定理''' 位置ベクトル <math> \boldsymbol r </math> について <math> r = |\boldsymbol r| =\sqrt{x^2+y^2 + z^2} </math> とすると、<math> \nabla r^n = n r^{n-2}{\boldsymbol r} </math>である。 '''証明''' <math> \frac{\partial}{\partial x}r^n = nr^{n-1}\frac{\partial}{\partial x}\sqrt{x^2 + y^2 + z^2} = nr^{n-1} \frac x r = nr^{n-2}x </math> <math> y,z </math> についても同様である。 すなわち、<math> \nabla r^n = \begin{pmatrix} nr^{n-2}x \\nr^{n-2}y \\nr^{n-2}z\end{pmatrix} = nr^{n-2}\boldsymbol r. </math> === 極座標系 === ここでは、極座標での勾配、発散、ラプラシアンを求める。 極座標では、位置ベクトルは <math>\boldsymbol r = \begin{pmatrix} x\\ y\\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} r\sin\theta\cos\varphi\\ r\sin\theta\sin\varphi\\ r\cos\theta \end{pmatrix} </math> となる。正規直交基底は <math>\boldsymbol e_r := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}\right|} = \begin{pmatrix}\sin\theta\cos\varphi\\ \sin\theta\sin\varphi\\ \cos\theta\end{pmatrix} </math>,<math>\boldsymbol e_\theta := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}\right|} = \frac 1 r \begin{pmatrix}r\cos\theta\cos\varphi\\ r\cos\theta\sin\varphi\\ -r\sin\theta\end{pmatrix} =\begin{pmatrix}\cos\theta\cos\varphi\\ \cos\theta\sin\varphi\\ -\sin\theta\end{pmatrix} </math>,<math>\boldsymbol e_\varphi := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}\right|} = \frac{1}{r\sin\theta}\begin{pmatrix}-r\sin\theta\sin\varphi\\ r\sin\theta\cos\varphi\\ 0 \end{pmatrix} =\begin{pmatrix}-\sin\varphi\\ \cos\varphi\\ 0 \end{pmatrix} </math>である。 微小変位ベクトル <math>d\boldsymbol r = dx\boldsymbol e_x + dy\boldsymbol e_y + dz\boldsymbol e_z </math> は極座標では、 <math>\begin{align}d\boldsymbol r &= \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}dr + \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}d\theta + \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}d\varphi\\ &= \left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}\right|\boldsymbol e_r dr +\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}\right|\boldsymbol e_\theta d\theta + \left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}\right|\boldsymbol e_\varphi d\varphi\\ &= \boldsymbol e_r dr + r\boldsymbol e_\theta d\theta + r\sin\theta\boldsymbol e_\varphi d\varphi \end{align} </math> と書ける。 関数 <math>f </math> の全微分 <math>df </math> は <math>df = \frac{df}{dx}dx + \frac{df}{dy}dy + \frac{df}{dz}dz = \nabla f \cdot d\boldsymbol r </math> となる。 極座標での発散を <math>\nabla f = \nabla_r f \, \boldsymbol e_r + \nabla_\theta f \, \boldsymbol e_\theta + \nabla_\varphi f \, \boldsymbol e_\varphi </math> とすると、<math>\begin{align}df &= \nabla f \cdot d\boldsymbol r \\ &= (\nabla_r f \, \boldsymbol e_r + \nabla_\theta f \, \boldsymbol e_\theta + \nabla_\varphi f \, \boldsymbol e_\varphi)\cdot (\boldsymbol e_r dr + r\boldsymbol e_\theta d\theta + r\sin\theta\boldsymbol e_\varphi d\varphi)\\ &=\nabla_r f\, dr + r\nabla_\theta f \, d\theta + r\sin\theta\nabla_\varphi f \, d\varphi \end{align} </math> である。これと極座標での全微分 <math>df = \frac{\partial f}{\partial r}dr + \frac{\partial f}{\partial \theta}d\theta + \frac{\partial f}{\partial \varphi}d\varphi </math> と比較すると、 <math>\nabla_r f = \frac{\partial f}{\partial r},\nabla_\theta f = \frac{1}{r}\frac{\partial f}{\partial \theta},\nabla_\varphi f = \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}{} </math> を得る。 すなわち、極座標での発散は <math>\nabla f =\frac{\partial f}{\partial r} + \frac{1}{r}\frac{\partial f}{\partial \theta} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}{} </math> である。 基底ベクトルの微分は、 <math>\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial \theta} = \boldsymbol e_\theta,\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial \varphi} = \sin\theta \boldsymbol e_\varphi </math> <math>\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial \theta} = -\boldsymbol e_r,\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial \varphi} = \cos\theta\boldsymbol e_\varphi </math> <math>\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial \theta} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial \varphi} = -\cos\theta\boldsymbol e_r - \sin\theta \boldsymbol e_\theta </math> であることを使って極座標でのベクトル <math>\boldsymbol A </math> の発散を計算すると、 <math>\begin{align}\nabla \cdot A &= \left(\boldsymbol e_r\frac{\partial f}{\partial r} + \boldsymbol e_\theta \frac{1}{r}\frac{\partial }{\partial \theta} + \boldsymbol e_\varphi \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}\right)\cdot (A_r\boldsymbol e_r + A_\theta \boldsymbol e_\theta + A_\varphi \boldsymbol e_\varphi)\\ &= \boldsymbol e_r \cdot \left(\frac{\partial A_r}{\partial r}\boldsymbol e_r\right) + \frac 1 r \boldsymbol e_\theta \cdot \left( \frac{\partial A_\theta}{\partial \theta}\boldsymbol e_\theta + A_r\boldsymbol e_\theta\right) + \frac{1}{r\sin\theta}\boldsymbol e_\varphi \cdot \left( \frac{\partial A_\varphi}{\partial \varphi}\boldsymbol e_\varphi + A_r\sin\theta \boldsymbol e_\varphi + A_\theta\cos\theta\boldsymbol e_\varphi\right)\\ &= \frac{1}{r^2}\frac{\partial (r^2 A_r)}{\partial r} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial (\sin\theta A_\theta)}{\partial \theta} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial A_\varphi}{\partial \varphi} \end{align} </math> となる。 また、ラプラシアンに極座標での勾配と発散を代入すると、 <math>\Delta f = \nabla \cdot \nabla f =\frac{1}{r^2}\frac{\partial }{\partial r}\left(r^2 \frac{\partial f}{\partial r}\right) + \frac{1}{r^2\sin\theta}\frac{\partial }{\partial \theta}\left(\sin\theta\frac{\partial f}{\partial \theta}\right) + \frac{1}{r^2\sin^2\theta}\frac{\partial^2 f}{\partial \varphi^2} </math> となり、ラプラシアンの極座標表示が得られた。 ===テンソル代数=== ====テンソルの定義==== 物理の計算においては、テンソルと呼ばれる量が 頻繁に用いられる。これは3次元における電磁気学の計算や、 古典力学における慣性モーメントなどで用いられるが、 特殊相対論、一般相対論においても用いられる。 ただし、特に一般相対論においては、計量テンソルと呼ばれる 特殊なテンソルが導入されるため、計算が非常に複雑になる。 ここでは、主に3次元のテンソル計算を扱うが、 特殊相対論における計算も少し扱う。 まずは、テンソルを定義する。 あるn次元のベクトルを考える。 このベクトルに対して、一般にあるベクトルからそれと同じ 次元のベクトルに変換するような線形変換を考えることが出来る。 この変換は、そのベクトルを同じ次元のベクトルに変換することから、 n*nの行列で書けることが分かる。 さて、次にこれらのベクトルのいくつかの(m個とする。)直積を取って、 mn個の要素を含む列ベクトルを作ることを考える。 直積の取り方については、[[物理数学I]]を参照。 :<math> V \times V \times \cdots \times V </math> この操作によってできたmnベクトルは、上の行列によって表わされる n行のベクトルから出来たm次のテンソルの一種となっている。 ただし、一般のテンソルはもう少し複雑で、 既に上で得たベクトルとのつながりを忘れてしまったmn次元のベクトルが 上と同じ様な変換性を持つとき、これを上のベクトルに対する m次のテンソルと呼ぶ。 ここでは、さらにこれらのテンソルが従う変換の行列を 構成することを考える。 ここで、先ほど定めたmn行のベクトルの成分のうち、直積を取られる前は別の ベクトルだった部分のそれぞれが、直積を取られる前と同じように変換するような mn*mn次の変換行列を作りたい。 このためには、先ほど定めたn*nの行列による変換のm回の直積を取って、 mn*mnの行列を作ればよい。 このとき行列の直積の性質 :<math> (A _1 \times B _1) \cdot (A _2 \times B _2 ) = A _1 A _2 \times B _1 B _2 </math> から、 この行列が先ほどの性質を満たすことが分かる。 ここで、これらの行列やベクトルは添字をうまくつけることによって 書き表すことが出来る。 先ほど述べたうち、元々のベクトルを :<math> A^\mu </math> と書く。 次に、元々のベクトルを変換する行列を :<math> \Lambda ^{\mu\nu} </math> と書くと、この行列により変換された後のベクトルは、 :<math> \Sigma _{\nu = 1}^{n} \Lambda ^{\mu\nu} A^\nu </math> で表わされる。 ここで、行列を添字を用いて計算する方法を使った。 ただし、物理の計算においては、 "同じ式の中に同じ添字が2回出て来たとき、この2つの添字を 足し合わせる"という規約を用いることが多い。 これをEinsteinの規約と呼び、一般相対論でEinsteinが用いてから よく使われるようになった。 この規約を用いると、上の式は簡単に、 :<math> \Lambda ^{\mu\nu} A^\nu </math> と書かれる。以下の計算では、常にこの規約を用い、 この規約が適用されないところでは、注意書きを行なうこととする。 さらに、元々のベクトルの直積は、 :<math> A^\mu A^\nu </math> となる。 ただし、ここでは、簡単にするためm=2と定めた。 これらを変換するmn*mn行列は :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} </math> となる。 また、これらの行列によって変換されたベクトルは、 :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} A^\rho A^\sigma </math> で表わされる。 これらの変換則から一般的なテンソルを構成することが出来る。 例えば、ここでもm =2と定める。上の議論からこの量は 2つの添字を用いて、 :<math> T^{\mu\nu} </math> と書くことが出来、この量が従う変換則は、 :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} T^{\rho\sigma} </math> となることがわかる。この量をある変換<math>\Lambda </math>に対する、 2次のテンソルと呼ぶ。 ここでは、テンソルの代数を定義した。このことを用いて、 ここからはより複雑な微分を見て行く。 ===多変数関数の積分=== 多変数関数の積分は1変数の場合の拡張によって定義される。 特に、いくつかの計算は物理的な意味が明確であるので 物理数学においても扱われることが多い。 ====ガウスの定理==== ここで直交座標系を用いた場合について、 ある定理を導出する。 この定理は、ベクトルの発散という量の物理的意味を 与えてくれる点で重要である。 :<math> \iiint _V dxdydz \textrm{div} \vec A = \iint d\vec s \vec A </math> が成り立つ。 ここで、左辺の体積積分はある領域について行なわれ、 右辺の表面積分は、その領域を囲む面積全体に対して 行なわれる。 この定理をガウスの定理と呼ぶ。 [[w:ガウス|ガウス]]は19世紀の非常に有名な数学者の名前である。 導出に移る前に、この定理の意味を述べる。 まずは右辺に注目する。右辺の被積分関数 :<math> d\vec s \vec A </math> は、ある点での面積要素に垂直な :<math> \vec A </math> の値を表わしている。これは例えば、 :<math> \vec A </math> が、流体力学でいう流体の流れる速度を表わすベクトルだったとするなら、 その流れのうちで今定めた面積要素から流れだす流量を表わしている。 この量を領域Vを囲む表面全体で足し合わせることから、この量は 領域Vから流れ出す流体の流量の和に等しいことが分かる。 ここで、領域Vの中に流体がわきだして来るような場所が合ったとすると、このとき 領域Vから流れ出す流量は、有限になると考えられる。 このためには、左辺で :<math> \textrm{div} \vec A </math> が流体のわきだしの回りで有限になっていなければならない。 これらのことからベクトルの発散は、 :<math> \textrm{div} \vec A </math> の意味は、ベクトルAのわきだしに対応していることが分かる。 発散という名前は、ベクトルAがどこからか現われて、回りに広がって行く 様子から来ている。 ここからは、この定理の導出に移る。ただし、ここでの導出は直観的なものであり、 局限移行等については数学的に厳密なものではないことを注意しておく。 *導出 まず、ある領域Vを非常に小さい立方体の領域<math>v _i</math>に分割する。 領域Vがどんな形であっても、このことは常に可能だと期待される。 ここで、ある互いに接し合う2つの小さい領域<math>v _1</math>と<math>v _2</math>について この定理が示されたとする。 このとき、領域<math>v _1</math>と領域が<math>v _2</math>接している面を考える。 それぞれの領域からの寄与は、その点でのベクトルの大きさと その面積要素の大きさが同じであることから同じであると考えられ、 また、それらは互いに接しているので、面積分の性質から見て、 それらの寄与は互いに異なった符合を持っている。 ここで、今考えている領域2つを張りつけて新しい領域 <math>v _3</math>を作り、この領域について元の式の左辺を計算すると、 その量は、 :<math> \iiint _{v _1+v _2} dxdydz \textrm{div} \vec A </math> となる。ここで、右辺についても互いに重なった部分の寄与が打ち消し合うことから、 :<math> \iint _{\partial v _3} d\vec s \vec A </math> のように<math>v _3</math>の回りについて元の式の表式が成り立っている。 ここで<math>v _3</math>の囲む領域の表面として :<math> \partial v _3 </math> という表式を導入した。実際にはこの表式は数学の本から来ており、 物理の本でも割合よく用いられる。 結局、小さい立方体についてこの定理が示されれば、元の領域についても この定理が正しいことが分かった。 次にこのことが実際小さい立方体について正しいことを見る。 立方体の辺の長さを<math>\epsilon</math>とする。 このとき、元の式について :<math> \begin{matrix} \textrm{lhs} = \int _v \textrm{div} \vec A\\ = \epsilon^3 \textrm{div} \vec A \end{matrix} </math> となる。 更に、右辺については :<math> \begin{matrix} \textrm{rhs} = A _x(x+\epsilon,y+\epsilon /2,z+\epsilon /2) \epsilon^2 - A _x(x,y+\epsilon /2,z+\epsilon /2) \epsilon^2\\ +A _y(x+\epsilon/2, y+\epsilon,z+\epsilon/2) \epsilon^2 - A _y(x+\epsilon /2,y+\epsilon,z+\epsilon/2) \epsilon^2\\ +A _z(x+\epsilon/2, y+\epsilon/2,z+\epsilon) \epsilon^2 - A _z(x+\epsilon/2, y+\epsilon/2,z) \epsilon^2 \end{matrix} </math> のような表式が得られる。この式は、それぞれの面に対する面積分をあからさまに 積分したものである。ここで、特にそれぞれの面の中心を通るように 積分の点を選んでいる。これは、局限移行をうまく行なうためだが、 もう少し違った点を選んでも結果を得ることは出来る。 次に、上の表式を<math>\epsilon</math>についてテイラー展開する。このとき、 :<math> = \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _x(x,y,z)}}}{\partial{x}} )) + \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _y(x,y,z)}}}{\partial{y}} )) + \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _z(x,y,z)}}}{\partial{z}} )) </math> が得られる。 これをまとめると、 :<math> = \epsilon^3 \textrm{div} \vec A </math> が得られるが、これはちょうど左辺からの式と一致している。 よって、小さい立方体についてはこの定理は正しい。 ====ストークスの定理==== 次にベクトルの回転の物理的意味を特徴づける定理を扱う。 まずは定理を述べる。 :<math> \iint dS \textrm{rot} \vec A = \int d\vec l \vec A </math> が成り立つ。 ここで、この式の左辺はある面積Sについて積分し、 この式の右辺は、その面積の外周についての線積分を行なう。 ここでも、ある面積Sの外周のことを、 :<math> \partial S </math> と書くことがある。 この定理をストークスの定理と呼ぶ。 例えば、 :<math> \vec A </math> を流体の速度ベクトルとしてみる。このとき、速度ベクトルをある面積の 外周について積分したとき、その値はその面積内の速度の回転の積分に 等しい。このことは、速度ベクトルの回転が、これらの流体の渦のような ものに対応していることを示している。 実際、流体力学では :<math> \textrm{rot} \vec u </math> のことを渦度と呼び、流体中の渦の様子を示す重要な量となっている。 この様に、ベクトルの回転はそのベクトルについてある閉じた経路について 積分したものに対応している。 :<math> \textrm{rot} \vec A </math> が全ての点で成り立つ場合、全ての閉経路に対する線積分は0に等しくなる。 これは、流体でいうと渦無しの流れに対応している。 また、この結果は複素解析の線積分の定理の1つに対応しており、その面からも 重要である。複素解析については、[[物理数学II]]で扱う予定である。 *導出 まず、ある面積Sを辺の長さが<math>\epsilon</math>に等しい小さな正方形に分ける。 正方形の大きさが十分小さいとき、このことは常に可能であると期待できる。 ここで、互いに接している小さい正方形についてそれぞれの辺からの線積分の寄与は、 大きさが等しく、符合が反対であることが分かる。このことは、線積分の 経路を反時計回りに取るというきまりを守っていると、その辺で接するためには 積分の向きが逆になっていなくてはいけないということによる。 ここで、今挙げた小さな2つの正方形を張り付けた長方形について 同じ計算を行なう。このとき、互いに張りついた1つの辺からの寄与は打ち消し あうので、同じ計算が張りつけた後の長方形についても成り立つ。 このことを繰りかえせば、小さな正方形についてこの定理が成り立ったとき、 元々の領域についてもこの定理が成り立つと期待できる。 さて、ここで、辺の長さが<math>\epsilon</math>に等しい正方形についてこの定理が 成り立っていることを示す。 これらの正方形の各辺に平行になるように、x,y軸を取って :<math> \iint dS \textrm{rot} \vec A = \int d\vec l \vec A </math> の左辺を計算すると、 :<math> (\textrm{lhs}) = \epsilon ^2 \textrm{rot} \vec A (x+ \epsilon/2,y+\epsilon/2) </math> が成り立つ。 次に右辺について、 :<math> \begin{matrix} (\textrm{rhs}) =\epsilon \{A _x(x+\epsilon/2,y ) - A _x(x+\epsilon/2,y+\epsilon) \}\\ + \epsilon \{A _y(x+\epsilon ,y+\epsilon/2 ) - A _y(x,y+\epsilon/2) \} \\ =\epsilon^2 \{ - \frac{\partial{{A _x }}}{\partial{y}} + \frac{\partial{{A _y}}}{\partial{x}} \} \\ = \epsilon^2 \textrm{rot } \vec A \end{matrix} </math> が得られるが、これは右辺の表式と等しい。 よって、小さい正方形についてこの定理は示された。 また、以前の議論からこのとき元の領域についてもこの定理は正しいことが 分かっている。よって、全ての領域について、この定理は正しいことが 示された。 ===直交座標系でないときの計算=== 直交座標系でないときにも grad,div,rotを計算することが出来る。 ここではまず、座標系の定義を行なうことから始める。 また、上の議論からこのことは全ての領域Vに対してもこの定理が正しいことを 示している。 この定理は電磁気学で頻繁に用いられる重要な定理である。 ---- {{DEFAULTSORT:へくとるかいせき}} [[カテゴリ:ベクトル解析]] phts303a81se5ywxryiopjunryxdrko 民法第612条 0 4592 247315 236295 2024-04-25T21:00:19Z Tomzo 248 /* 判例 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)]] ==条文== (賃借権の譲渡及び転貸の制限) ;第612条 # 賃借人は、賃貸人の承諾を得なければ、その[[賃貸借|賃借権]]を譲り渡し、又は賃借物を転貸することができない。 # 賃借人が前項の規定に違反して第三者に賃借物の使用又は収益をさせたときは、賃貸人は、契約の[[解除]]をすることができる。 ==解説== 賃借人による賃借権の無断譲渡及び無断転貸の禁止と、違反行為がなされた場合の賃貸人の解除権について規定している。 転貸自体は、賃貸人の想定していた賃借人の用法と異なる用法に用いられることであるので賃貸人の承諾を要することは十分な理由があるが、一方で、賃料の支払いに不安がない限り、転貸による利用そのものは、賃貸人にとって不利益なものであるとは限らないため、転貸の事実のみをもって解除することに判例が制限を設け、転貸が転貸人に対する背信的行為と認められる場合、解除できるものとした([[#背信的行為|最判昭和28年09月25日]])。 ==参照条文== ==判例== #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=56007 家屋明渡請求](最高裁判決 昭和26年05月31日) #;賃借権の譲渡または転貸を承諾しない家屋の賃貸人は賃貸借契約を解除せずに譲受人または転借人に対し明渡を求め得るか #:賃借権の譲渡または転貸を承諾しない家屋の賃貸人は、賃借契約を解除しなくても、譲受人または転借人に対しその明渡を求めることができる。 #<span id="背信的行為"></span>[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56009&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和28年09月25日) #;賃借人が賃貸人の承諾なく第三者に賃借物を使用させたときは賃貸人は常に契約を解除しうるか #:賃借人が賃貸人の承諾なく第三者をして賃借物の使用または収益をなさしめた場合でも、賃借人の当該行為を賃貸人に対する背信的行為と認めるにたらない、建物を建設しても差支ないものと信じたような、特段の事情があるときは、賃貸人は契約を解除することはできない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=57474 建物収去土地明渡請求](最高裁判決昭和31年7月20日) #;判決の反射的効力を認めたことが違法とされた一事例 #:土地の適法な転借人およびその者からその所有の地上建物を賃借する者等は、賃借人の土地明渡義務が判決により確定されている場合においても、これがために当然賃貸人の土地明渡の請求を拒みえないものと解すべきではない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52977&hanreiKbn=02 第三者異議等](最高裁判決 昭和36年12月21日)[[民法第601条]] #;賃借人の債務不履行による賃貸借解除と転貸借の終了。 #:賃貸借の終了によつて転貸借は当然にその効力を失うものではないが、賃借人の債務不履行により賃貸借が解除された場合には、その結果転貸人としての義務に履行不能を生じ、よつて転貸借は右賃貸借の終了と同時に終了に帰する。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56231&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和37年03月29日)[[民法第541条]]、[[民法第613条]] #;賃料延滞による賃貸借の解除と転借人に対する催告の要否 #:適法な転貸借がある場合、賃貸人が賃料延滞を理由として賃貸借契約を解除するには、賃借人に対して催告すれば足り、転借人に対して右延滞賃料の支払の機会を与えなければならないものではない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=63782 建物収去、土地明渡請求](最高裁判決 昭和39年12月25日) #;土地賃借権の無断譲渡につき賃貸人に対する背信的行為と認めるに足りない特段の事情があるものとはいえないとされた事例。 #:土地賃借人たる甲会社が右土地上に建築所有する建物を映画興行に使用中、経営不振のため著名な映画会社である乙会社と合併する話が持ち上つてはいたが、未だその話合が具体的にまとまらないうちに、甲会社が賃貸人に無断で乙会社に右建物を売り渡すとともにその敷地の賃借権をも譲渡した場合に、賃貸人がこれを理由として賃貸借契約を解除したときは、その際判示のような事情があり、また、その後乙会社が甲会社を吸収合併したとしても、右賃借権の譲渡につき背信的行為と認めるに足りない特段の事情があるものとして、右解除を無効とすることはできない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56284&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求] (最高裁判決昭和40年05月04日) [[民法第370条]],[[民法第87条]]2項,[[民法第423条]] ##'''土地貸借人が該地上の建物に設定した抵当権の効力は当該土地の賃借権に及ぶか。''' ##:土地賃借人が該土地上に所有する建物について[[抵当権]]を設定した場合には、原則として、右抵当権の効力は当該土地の賃借権に及び、右建物の競落人と賃借人との関係においては、右建物の所有権とともに土地の賃借権も競落人に移転するものと解するのが相当である。 ##'''地上建物に抵当権を設定した土地賃借人は抵当建物の競落人に対し地主に代位して当該土地の明渡を請求できるか。''' ##:前項の場合には、賃借人は、賃貸人において右賃借権の移転を承諾しないときであつても、競落人に対し、土地所有者たる賃貸人に代位して右土地の明渡を請求することはできない #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53915&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決  昭和40年12月17日) #;賃借地上の建物が買戻特約付で第三者に売り渡された場合において右建物の敷地について賃借権の譲渡または転貸がなされなかつたものと解された事例。 #:土地賃借人が、第三者に対し、借地上の建物を買戻特約付で売り渡した場合において、当該売買が、実質上、第三者の債権担保の目的でなされたものであり、終局的確定的に権利を転移する趣旨のものでなく、かつ、買戻権がなお土地賃借人に留保されており、また、土地賃借人が前記建物売買後も引き続きその使用を許容されていた判示の事情のもとにおいては、右建物の敷地について民法第612条にいう賃借権の譲渡または転貸がなされなかつたものと解するのが相当である。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53968&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和41年01月27日) #;無断転貸を背信行為と認めるに足りないとする特段の事情の存否に関する主張・立証責任。 #:賃借地の無断転貸を賃貸人に対する背信行為と認めるに足りないとする特段の事情は、その存在を賃借人において主張・立証すべきである。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=55039&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和44年02月18日) #;賃貸人の承諾を得ない賃借権の譲受または転借が賃貸人に対抗できる場合とその主張・立証責任 #:賃貸人の承諾を得ないで賃借権の譲渡または転貸が行なわれた場合であつても、それが賃貸人に対する背信行為と認めるに足りない特段の事情があるときは、譲受人または転借人は、譲受または転借をもつて、賃貸人に対抗することができ、右の特段の事情については、譲受人または転借人において主張・立証責任を負う。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53173&hanreiKbn=02  建物収去土地明渡請求](最高裁判決  昭和45年12月11日) #;土地賃借権の無断譲渡が背信行為にあたらない場合における賃借権譲渡人の地位 #:土地賃借権の無断譲渡につき、これを賃貸人に対する背信行為と認めるに足りない特段の事情があるため、賃貸人が右無断譲渡を理由に賃貸借契約を解除することができない場合には、譲受人のみが賃借人となり、譲渡人たる前賃借人は、賃貸借契約関係から離脱し、特段の意思表示がないかぎり、賃貸人に対して契約上の債務を負わないものと解するのが相当である。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52018&hanreiKbn=02 建物所有権確認等請求](最高裁判決 昭和47年03月09日) #;賃借地上にある建物の売主と敷地賃借権譲渡の承諾取得義務 #:賃借地上にある建物の売買契約が締結された場合においては、特別の事情のないかぎり、売主は、買主に対し、その建物の敷地の賃借権をも譲渡したものであつて、それに伴い、その賃借権譲渡につき賃貸人の承諾を得る義務を負うものと解すべきである。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53293&hanreiKbn=02 建物明渡](最高裁判決 昭和53年06月29日)[[民事訴訟法第644条]]、競売法25条 #;賃貸中の不動産に対する競売開始決定後賃貸人のした賃借権譲渡の承諾と譲受人の競落人に対する地位 #:賃貸中の不動産に対する競売開始決定の差押の効力発生後賃貸人のした賃借権譲渡の承諾は、特段の事情のない限り、右差押の効力によつて禁止される処分行為にあたらず、譲受人は、賃借権の取得をもつて競落人に対抗することができる。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52547&hanreiKbn=02  建物収去土地明渡](最高裁判決 平成8年10月14日) #;小規模で閉鎖的な有限会社における実質的な経営者の交代と民法612条にいう賃借権の譲渡 #:賃借人である小規模で閉鎖的な有限会社において、持分の譲渡及び役員の交代により実質的な経営者が交代しても、そのことは、民法612条にいう賃借権の譲渡に当たらない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52544&hanreiKbn=02 建物賃料等請求本訴、保証金返還請求反訴](最高裁判決 平成9年02月25日)[[民法第601条]] #;賃借人の債務不履行による賃貸借の解除と賃貸人の承諾のある転貸借の帰すう #:賃貸借が賃借人の債務不履行を理由とする解除により終了した場合、賃貸人の承諾のある転貸借は、原則として、賃貸人が転借人に対して目的物の返還を請求した時に、転貸人の転借人に対する債務の履行不能により終了する。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54787&hanreiKbn=02  建物収去土地明渡等、建物収去土地明渡](最高裁判決  平成9年07月17日) [[民法第369条]] #;借地上の建物の譲渡担保権者が建物の引渡しを受けて使用収益をする場合と民法612条にいう賃借権の譲渡又は転貸 #:借地上の建物につき借地人から譲渡担保権の設定を受けた者が、建物の引渡しを受けて使用又は収益をする場合には、いまだ譲渡担保権が実行されておらず、譲渡担保権設定者による受戻権の行使が可能であるとしても、建物の敷地について民法612条にいう賃借権の譲渡又は転貸がされたものと解するのが相当である。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52262&hanreiKbn=02 建物明渡等請求事件] (最高裁判決 平成14年03月28日)[[民法第1条|民法第1条]]2項,[[借地借家法第34条|借地借家法第34条]] #;事業用ビルの賃貸借契約が賃借人の更新拒絶により終了しても賃貸人が信義則上その終了を再転借人に対抗することができないとされた事例 #:ビルの賃貸,管理を業とする会社を賃借人とする事業用ビル1棟の賃貸借契約が賃借人の更新拒絶により終了した場合において,賃貸人が,賃借人にその知識,経験等を活用してビルを第三者に転貸し収益を上げさせることによって,自ら各室を個別に賃貸することに伴う煩わしさを免れるとともに,賃借人から安定的に賃料収入を得ることを目的として賃貸借契約を締結し,賃借人が第三者に転貸することを賃貸借契約締結の当初から承諾していたものであること,当該ビルの貸室の転借人及び再転借人が,上記のような目的の下に賃貸借契約が締結され転貸及び再転貸の承諾がされることを前提として,転貸借契約及び再転貸借契約を締結し,再転借人が現にその貸室を占有していることなど判示の事実関係があるときは,賃貸人は,信義則上,賃貸借契約の終了をもって再転借人に対抗することができない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=62532&hanreiKbn=02  土地明渡請求事件](最高裁判決  平成17年03月10日)[[民法第597条]]1項,[[民法第616条]] #;土地の無断転貸をした賃借人が賃貸人に対し転借人が不法に投棄した産業廃棄物を賃貸借契約終了時に撤去すべき義務を負うとされた事例 #:土地の賃借人が同土地を無断で転貸し,転借人が同土地に産業廃棄物を不法に投棄したという事実関係の下では,賃借人は,賃貸借契約の終了に基づく原状回復義務として,上記産業廃棄物を撤去すべき義務を負う #:*不動産の賃借人は,賃貸借契約上の義務に違反する行為により生じた賃借目的物の毀損について,賃貸借契約終了時に原状回復義務を負う。 #:*:原審における「産業廃棄物の本件土地への投棄は,専ら転借人が単独で行った犯罪行為であるから,賃借人は,転借人へ無断転貸をしたものの,このような犯罪行為である産業廃棄物の投棄についてまで,賃貸借契約の解除に伴う原状回復義務として責任を負うものではない」旨の判断を覆した。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#2|第2章 契約]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#2-7|第7節 賃貸借]] |[[民法第611条]]<br>(賃借物の一部滅失による賃料の減額請求等) |[[民法第613条]]<br>(転貸の効果) }} {{stub|law}} [[category:民法|612]] 8ovz4t3znw2wjjuzceuwjjugxwy09p2 247316 247315 2024-04-25T21:01:34Z Tomzo 248 /* 判例 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)]] ==条文== (賃借権の譲渡及び転貸の制限) ;第612条 # 賃借人は、賃貸人の承諾を得なければ、その[[賃貸借|賃借権]]を譲り渡し、又は賃借物を転貸することができない。 # 賃借人が前項の規定に違反して第三者に賃借物の使用又は収益をさせたときは、賃貸人は、契約の[[解除]]をすることができる。 ==解説== 賃借人による賃借権の無断譲渡及び無断転貸の禁止と、違反行為がなされた場合の賃貸人の解除権について規定している。 転貸自体は、賃貸人の想定していた賃借人の用法と異なる用法に用いられることであるので賃貸人の承諾を要することは十分な理由があるが、一方で、賃料の支払いに不安がない限り、転貸による利用そのものは、賃貸人にとって不利益なものであるとは限らないため、転貸の事実のみをもって解除することに判例が制限を設け、転貸が転貸人に対する背信的行為と認められる場合、解除できるものとした([[#背信的行為|最判昭和28年09月25日]])。 ==参照条文== ==判例== #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=56007 家屋明渡請求](最高裁判決 昭和26年05月31日) #;賃借権の譲渡または転貸を承諾しない家屋の賃貸人は賃貸借契約を解除せずに譲受人または転借人に対し明渡を求め得るか #:賃借権の譲渡または転貸を承諾しない家屋の賃貸人は、賃借契約を解除しなくても、譲受人または転借人に対しその明渡を求めることができる。 #<span id="背信的行為"></span>[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56009&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和28年09月25日) #;賃借人が賃貸人の承諾なく第三者に賃借物を使用させたときは賃貸人は常に契約を解除しうるか #:賃借人が賃貸人の承諾なく第三者をして賃借物の使用または収益をなさしめた場合でも、賃借人の当該行為を賃貸人に対する背信的行為と認めるにたらない、建物を建設しても差支ないものと信じたような、特段の事情があるときは、賃貸人は契約を解除することはできない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=57474 建物収去土地明渡請求](最高裁判決昭和31年7月20日)民事訴訟法第115条(現・[[民事訴訟法第115条]]) #;判決の反射的効力を認めたことが違法とされた一事例 #:土地の適法な転借人およびその者からその所有の地上建物を賃借する者等は、賃借人の土地明渡義務が判決により確定されている場合においても、これがために当然賃貸人の土地明渡の請求を拒みえないものと解すべきではない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52977&hanreiKbn=02 第三者異議等](最高裁判決 昭和36年12月21日)[[民法第601条]] #;賃借人の債務不履行による賃貸借解除と転貸借の終了。 #:賃貸借の終了によつて転貸借は当然にその効力を失うものではないが、賃借人の債務不履行により賃貸借が解除された場合には、その結果転貸人としての義務に履行不能を生じ、よつて転貸借は右賃貸借の終了と同時に終了に帰する。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56231&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和37年03月29日)[[民法第541条]]、[[民法第613条]] #;賃料延滞による賃貸借の解除と転借人に対する催告の要否 #:適法な転貸借がある場合、賃貸人が賃料延滞を理由として賃貸借契約を解除するには、賃借人に対して催告すれば足り、転借人に対して右延滞賃料の支払の機会を与えなければならないものではない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=63782 建物収去、土地明渡請求](最高裁判決 昭和39年12月25日) #;土地賃借権の無断譲渡につき賃貸人に対する背信的行為と認めるに足りない特段の事情があるものとはいえないとされた事例。 #:土地賃借人たる甲会社が右土地上に建築所有する建物を映画興行に使用中、経営不振のため著名な映画会社である乙会社と合併する話が持ち上つてはいたが、未だその話合が具体的にまとまらないうちに、甲会社が賃貸人に無断で乙会社に右建物を売り渡すとともにその敷地の賃借権をも譲渡した場合に、賃貸人がこれを理由として賃貸借契約を解除したときは、その際判示のような事情があり、また、その後乙会社が甲会社を吸収合併したとしても、右賃借権の譲渡につき背信的行為と認めるに足りない特段の事情があるものとして、右解除を無効とすることはできない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56284&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求] (最高裁判決昭和40年05月04日) [[民法第370条]],[[民法第87条]]2項,[[民法第423条]] ##'''土地貸借人が該地上の建物に設定した抵当権の効力は当該土地の賃借権に及ぶか。''' ##:土地賃借人が該土地上に所有する建物について[[抵当権]]を設定した場合には、原則として、右抵当権の効力は当該土地の賃借権に及び、右建物の競落人と賃借人との関係においては、右建物の所有権とともに土地の賃借権も競落人に移転するものと解するのが相当である。 ##'''地上建物に抵当権を設定した土地賃借人は抵当建物の競落人に対し地主に代位して当該土地の明渡を請求できるか。''' ##:前項の場合には、賃借人は、賃貸人において右賃借権の移転を承諾しないときであつても、競落人に対し、土地所有者たる賃貸人に代位して右土地の明渡を請求することはできない #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53915&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決  昭和40年12月17日) #;賃借地上の建物が買戻特約付で第三者に売り渡された場合において右建物の敷地について賃借権の譲渡または転貸がなされなかつたものと解された事例。 #:土地賃借人が、第三者に対し、借地上の建物を買戻特約付で売り渡した場合において、当該売買が、実質上、第三者の債権担保の目的でなされたものであり、終局的確定的に権利を転移する趣旨のものでなく、かつ、買戻権がなお土地賃借人に留保されており、また、土地賃借人が前記建物売買後も引き続きその使用を許容されていた判示の事情のもとにおいては、右建物の敷地について民法第612条にいう賃借権の譲渡または転貸がなされなかつたものと解するのが相当である。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53968&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和41年01月27日) #;無断転貸を背信行為と認めるに足りないとする特段の事情の存否に関する主張・立証責任。 #:賃借地の無断転貸を賃貸人に対する背信行為と認めるに足りないとする特段の事情は、その存在を賃借人において主張・立証すべきである。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=55039&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和44年02月18日) #;賃貸人の承諾を得ない賃借権の譲受または転借が賃貸人に対抗できる場合とその主張・立証責任 #:賃貸人の承諾を得ないで賃借権の譲渡または転貸が行なわれた場合であつても、それが賃貸人に対する背信行為と認めるに足りない特段の事情があるときは、譲受人または転借人は、譲受または転借をもつて、賃貸人に対抗することができ、右の特段の事情については、譲受人または転借人において主張・立証責任を負う。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53173&hanreiKbn=02  建物収去土地明渡請求](最高裁判決  昭和45年12月11日) #;土地賃借権の無断譲渡が背信行為にあたらない場合における賃借権譲渡人の地位 #:土地賃借権の無断譲渡につき、これを賃貸人に対する背信行為と認めるに足りない特段の事情があるため、賃貸人が右無断譲渡を理由に賃貸借契約を解除することができない場合には、譲受人のみが賃借人となり、譲渡人たる前賃借人は、賃貸借契約関係から離脱し、特段の意思表示がないかぎり、賃貸人に対して契約上の債務を負わないものと解するのが相当である。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52018&hanreiKbn=02 建物所有権確認等請求](最高裁判決 昭和47年03月09日) #;賃借地上にある建物の売主と敷地賃借権譲渡の承諾取得義務 #:賃借地上にある建物の売買契約が締結された場合においては、特別の事情のないかぎり、売主は、買主に対し、その建物の敷地の賃借権をも譲渡したものであつて、それに伴い、その賃借権譲渡につき賃貸人の承諾を得る義務を負うものと解すべきである。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53293&hanreiKbn=02 建物明渡](最高裁判決 昭和53年06月29日)[[民事訴訟法第644条]]、競売法25条 #;賃貸中の不動産に対する競売開始決定後賃貸人のした賃借権譲渡の承諾と譲受人の競落人に対する地位 #:賃貸中の不動産に対する競売開始決定の差押の効力発生後賃貸人のした賃借権譲渡の承諾は、特段の事情のない限り、右差押の効力によつて禁止される処分行為にあたらず、譲受人は、賃借権の取得をもつて競落人に対抗することができる。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52547&hanreiKbn=02  建物収去土地明渡](最高裁判決 平成8年10月14日) #;小規模で閉鎖的な有限会社における実質的な経営者の交代と民法612条にいう賃借権の譲渡 #:賃借人である小規模で閉鎖的な有限会社において、持分の譲渡及び役員の交代により実質的な経営者が交代しても、そのことは、民法612条にいう賃借権の譲渡に当たらない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52544&hanreiKbn=02 建物賃料等請求本訴、保証金返還請求反訴](最高裁判決 平成9年02月25日)[[民法第601条]] #;賃借人の債務不履行による賃貸借の解除と賃貸人の承諾のある転貸借の帰すう #:賃貸借が賃借人の債務不履行を理由とする解除により終了した場合、賃貸人の承諾のある転貸借は、原則として、賃貸人が転借人に対して目的物の返還を請求した時に、転貸人の転借人に対する債務の履行不能により終了する。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54787&hanreiKbn=02  建物収去土地明渡等、建物収去土地明渡](最高裁判決  平成9年07月17日) [[民法第369条]] #;借地上の建物の譲渡担保権者が建物の引渡しを受けて使用収益をする場合と民法612条にいう賃借権の譲渡又は転貸 #:借地上の建物につき借地人から譲渡担保権の設定を受けた者が、建物の引渡しを受けて使用又は収益をする場合には、いまだ譲渡担保権が実行されておらず、譲渡担保権設定者による受戻権の行使が可能であるとしても、建物の敷地について民法612条にいう賃借権の譲渡又は転貸がされたものと解するのが相当である。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52262&hanreiKbn=02 建物明渡等請求事件] (最高裁判決 平成14年03月28日)[[民法第1条|民法第1条]]2項,[[借地借家法第34条|借地借家法第34条]] #;事業用ビルの賃貸借契約が賃借人の更新拒絶により終了しても賃貸人が信義則上その終了を再転借人に対抗することができないとされた事例 #:ビルの賃貸,管理を業とする会社を賃借人とする事業用ビル1棟の賃貸借契約が賃借人の更新拒絶により終了した場合において,賃貸人が,賃借人にその知識,経験等を活用してビルを第三者に転貸し収益を上げさせることによって,自ら各室を個別に賃貸することに伴う煩わしさを免れるとともに,賃借人から安定的に賃料収入を得ることを目的として賃貸借契約を締結し,賃借人が第三者に転貸することを賃貸借契約締結の当初から承諾していたものであること,当該ビルの貸室の転借人及び再転借人が,上記のような目的の下に賃貸借契約が締結され転貸及び再転貸の承諾がされることを前提として,転貸借契約及び再転貸借契約を締結し,再転借人が現にその貸室を占有していることなど判示の事実関係があるときは,賃貸人は,信義則上,賃貸借契約の終了をもって再転借人に対抗することができない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=62532&hanreiKbn=02  土地明渡請求事件](最高裁判決  平成17年03月10日)[[民法第597条]]1項,[[民法第616条]] #;土地の無断転貸をした賃借人が賃貸人に対し転借人が不法に投棄した産業廃棄物を賃貸借契約終了時に撤去すべき義務を負うとされた事例 #:土地の賃借人が同土地を無断で転貸し,転借人が同土地に産業廃棄物を不法に投棄したという事実関係の下では,賃借人は,賃貸借契約の終了に基づく原状回復義務として,上記産業廃棄物を撤去すべき義務を負う #:*不動産の賃借人は,賃貸借契約上の義務に違反する行為により生じた賃借目的物の毀損について,賃貸借契約終了時に原状回復義務を負う。 #:*:原審における「産業廃棄物の本件土地への投棄は,専ら転借人が単独で行った犯罪行為であるから,賃借人は,転借人へ無断転貸をしたものの,このような犯罪行為である産業廃棄物の投棄についてまで,賃貸借契約の解除に伴う原状回復義務として責任を負うものではない」旨の判断を覆した。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#2|第2章 契約]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#2-7|第7節 賃貸借]] 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##:法人に非ざる社団がその名においてその代表者により取得した資産は、構成員に総有的に帰属するものと解すべきである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=55117 建物明渡請求] (最高裁判決 昭和44年2月27日)[[商法第52条]]、[[商法第504条]] ##'''法人格否認の法理''' ##:社団法人において、法人格がまつたくの形骸にすぎない場合またはそれが法律の適用を回避するために濫用される場合には、その法人格を否認することができる。 ##:*およそ社団法人において法人とその構成員たる社員とが法律上別個の人格であることはいうまでもなく、このことは社員が一人である場合でも同様である。しかし、およそ法人格の付与は社会的に存在する団体についてその価値を評価してなされる立法政策によるものであつて、これを権利主体として表現せしめるに値すると認めるときに、法的技術に基づいて行なわれるものなのである。従つて、法人格が全くの形骸にすぎない場合、またはそれが法律の適用を回避するために濫用されるが如き場合においては、法人格を認めることは、法人格なるものの本来の目的に照らして許すべからざるものというべきであり、法人格を否認すべきことが要請される場合を生じるのである。 ##'''実質が個人企業と認められる株式会社における取引の効果の帰属''' ##:株式会社の実質がまつたく個人企業と認められる場合には、これと取引をした相手方は、会社名義でされた取引についても、これを背後にある実体たる個人の行為と認めて、その責任を追求することができ、また、個人名義でされた取引についても、商法504条によらないで、直ちにこれを会社の行為と認めることができる。 ##:*株式会社は準則主義によつて容易に設立され得、かつ、いわゆる一人会社すら可能であるため、株式会社形態がいわば単なる藁人形に過ぎず、会社即個人であり、個人則会社であつて、その実質が全く個人企業と認められるが如き場合を生じるのであつて、このような場合、これと取引する相手方としては、その取引がはたして会社としてなされたか、または個人としてなされたか判然しないことすら多く、相手方の保護を必要とするのである。ここにおいて次のことが認められる。すなわち、このような場合、会社という法的形態の背後に存在する実体たる個人に迫る必要を生じるときは、会社名義でなされた取引であつても、相手方は会社という法人格を否認して恰も法人格のないと同様、その取引をば背後者たる個人の行為であると認めて、その責任を追求することを得、そして、また、個人名義でなされた行為であつても、相手方は敢て商法504条を俟つまでもなく、直ちにその行為を会社の行為であると認め得るのである。けだし、このように解しなければ、個人が株式会社形態を利用することによつて、いわれなく相手方の利益が害される虞があるからである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64103 執行文付与](最高裁判決昭和53年9月14日) #;新会社の設立につき旧会社の債務の支払を免れることを目的とするなどの事情が存する場合において旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文付与を命ずることができないとされた事例 #:新会社の設立について旧会社の負担する債務の支払を免れることを目的とするなど判示の事情が存する場合においても、旧会社と新会社を同一の法人格と解し、又は法人格否認の法理に基づいて、旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文の付与を命ずることはできない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=51992&hanreiKbn=02 売掛金等請求] (最高裁判決 昭和48年10月09日)[[民法第427条]]、[[民法第675条|第675条]]、民事訴訟法第46条 #;権利能力のない社団の取引上の債務と社団構成員の責任 #:権利能力のない社団の代表者が社団の名においてした取引上の債務は、社団の構成員全員に一個の義務として総有的に帰属し、社団の総有財産だけがその責任財産となり、構成員各自は、取引の相手方に対し個人的債務ないし責任を負わない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52488&hanreiKbn=02 所有権確認等] (最高裁判決 平成6年05月31日)[[民法第263条]]、[[民事訴訟法第45条]]、第46条、[[民事訴訟法第58条|第58条]] ##総有権確認請求訴訟において入会団体が原告適格を有する場合 ##:入会権者である村落住民が入会団体を形成し、それが権利能力のない社団に当たる場合には、右入会団体は、構成員全員の総有に属する不動産についての総有権確認請求訴訟の原告適格を有する。 ##権利能力のない社団である入会団体の代表者が総有権確認請求訴訟を原告の代表者として追行する場合における特別の授権の要否 ##:権利能力のない社団である入会団体の代表者が構成員全員の総有に属する不動産について総有権確認請求訴訟を原告の代表者として追行するには、右入会団体の規約等において右不動産を処分するのに必要とされる総会の議決等の手続による授権を要する。 ##権利能力のない社団である入会団体の代表者でない構成員が総有不動産についての登記手続請求訴訟の原告適格を有する場合 ##:権利能力のない社団である入会団体において、規約等に定められた手続により、構成員全員の総有に属する不動産について代表者でない構成員甲を登記名義人とすることとされた場合には、甲は、右不動産についての登記手続請求訴訟の原告適格を有する。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=64103&hanreiKbn=02 執行文付与](最高裁判決 昭和53年09月14日)[[商法第52条]],[[商法第428条]],民訴法第521条 #;新会社の設立につき旧会社の債務の支払を免れることを目的とするなどの事情が存する場合において旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文付与を命ずることができないとされた事例 #:新会社の設立について旧会社の負担する債務の支払を免れることを目的とするなど判示の事情が存する場合においても、旧会社と新会社を同一の法人格と解し、又は法人格否認の法理に基づいて、旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文の付与を命ずることはできない。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#3|第3章 法人]]<br> |[[民法第32条の2]]<br>(同時死亡の推定) |[[民法第34条]]<br>(法人の能力) }} {{stub|law}} [[category:民法|033]] 22yzp89qx3zxazh4exfd831mukrw9n8 247320 247319 2024-04-25T21:59:56Z Tomzo 248 /* 判例 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)]] {{wikipedia|法人}} ==条文== ([[法人]]の成立等) ;第33条 #法人は、この法律その他の法律の規定によらなければ、成立しない。 #学術、技芸、慈善、祭祀、宗教その他の公益を目的とする法人、営利事業を営むことを目的とする法人その他の法人の設立、組織、運営及び管理については、この法律その他の法律の定めるところによる。 ==解説== ===権利能力なき社団=== {{wikipedia|権利能力なき社団}} {{-}} ===法人格否認の法理=== {{wikipedia|法人格否認の法理}} {{-}} ==参照条文== ;第3章 法人 :*本条(法人の成立等) :*[[民法第34条|第34条]](法人の能力) :*[[民法第35条|第35条]](外国法人) :*[[民法第36条|第36条]](登記) :*[[民法第37条|第37条]](外国法人の登記) *[[会社法]] *[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==判例== #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53694&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和39年10月15日) [[民事訴訟法第46条]] ##'''法人に非ざる社団の成立要件。''' ##:法人に非ざる社団が成立するためには、団体としての組織をそなえ、多数決の原則が行なわれ、構成員の変更にかかわらず団体が存続し、その組織において代表の方法、総会の運営、財産の管理等団体としての主要な点が確定していることを要する。 ##'''法人に非ざる社団の資産の帰属。''' ##:法人に非ざる社団がその名においてその代表者により取得した資産は、構成員に総有的に帰属するものと解すべきである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=55117 建物明渡請求] (最高裁判決 昭和44年2月27日)[[商法第52条]]、[[商法第504条]] ##'''法人格否認の法理''' ##:社団法人において、法人格がまつたくの形骸にすぎない場合またはそれが法律の適用を回避するために濫用される場合には、その法人格を否認することができる。 ##:*およそ社団法人において法人とその構成員たる社員とが法律上別個の人格であることはいうまでもなく、このことは社員が一人である場合でも同様である。しかし、およそ法人格の付与は社会的に存在する団体についてその価値を評価してなされる立法政策によるものであつて、これを権利主体として表現せしめるに値すると認めるときに、法的技術に基づいて行なわれるものなのである。従つて、法人格が全くの形骸にすぎない場合、またはそれが法律の適用を回避するために濫用されるが如き場合においては、法人格を認めることは、法人格なるものの本来の目的に照らして許すべからざるものというべきであり、法人格を否認すべきことが要請される場合を生じるのである。 ##'''実質が個人企業と認められる株式会社における取引の効果の帰属''' ##:株式会社の実質がまつたく個人企業と認められる場合には、これと取引をした相手方は、会社名義でされた取引についても、これを背後にある実体たる個人の行為と認めて、その責任を追求することができ、また、個人名義でされた取引についても、商法504条によらないで、直ちにこれを会社の行為と認めることができる。 ##:*株式会社は準則主義によつて容易に設立され得、かつ、いわゆる一人会社すら可能であるため、株式会社形態がいわば単なる藁人形に過ぎず、会社即個人であり、個人則会社であつて、その実質が全く個人企業と認められるが如き場合を生じるのであつて、このような場合、これと取引する相手方としては、その取引がはたして会社としてなされたか、または個人としてなされたか判然しないことすら多く、相手方の保護を必要とするのである。ここにおいて次のことが認められる。すなわち、このような場合、会社という法的形態の背後に存在する実体たる個人に迫る必要を生じるときは、会社名義でなされた取引であつても、相手方は会社という法人格を否認して恰も法人格のないと同様、その取引をば背後者たる個人の行為であると認めて、その責任を追求することを得、そして、また、個人名義でなされた行為であつても、相手方は敢て商法504条を俟つまでもなく、直ちにその行為を会社の行為であると認め得るのである。けだし、このように解しなければ、個人が株式会社形態を利用することによつて、いわれなく相手方の利益が害される虞があるからである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64103 執行文付与](最高裁判決昭和53年9月14日) #;新会社の設立につき旧会社の債務の支払を免れることを目的とするなどの事情が存する場合において旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文付与を命ずることができないとされた事例 #:新会社の設立について旧会社の負担する債務の支払を免れることを目的とするなど判示の事情が存する場合においても、旧会社と新会社を同一の法人格と解し、又は法人格否認の法理に基づいて、旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文の付与を命ずることはできない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=51992&hanreiKbn=02 売掛金等請求] (最高裁判決 昭和48年10月09日)[[民法第427条]]、[[民法第675条|第675条]]、民事訴訟法第46条 #;権利能力のない社団の取引上の債務と社団構成員の責任 #:権利能力のない社団の代表者が社団の名においてした取引上の債務は、社団の構成員全員に一個の義務として総有的に帰属し、社団の総有財産だけがその責任財産となり、構成員各自は、取引の相手方に対し個人的債務ないし責任を負わない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52488&hanreiKbn=02 所有権確認等] (最高裁判決 平成6年05月31日)[[民法第263条]]、[[民事訴訟法第45条]]、第46条、[[民事訴訟法第58条|第58条]] ##'''総有権確認請求訴訟において入会団体が原告適格を有する場合''' ##:入会権者である村落住民が入会団体を形成し、それが権利能力のない社団に当たる場合には、右入会団体は、構成員全員の総有に属する不動産についての総有権確認請求訴訟の原告適格を有する。 ##'''権利能力のない社団である入会団体の代表者が総有権確認請求訴訟を原告の代表者として追行する場合における特別の授権の要否''' ##:権利能力のない社団である入会団体の代表者が構成員全員の総有に属する不動産について総有権確認請求訴訟を原告の代表者として追行するには、右入会団体の規約等において右不動産を処分するのに必要とされる総会の議決等の手続による授権を要する。 ##'''権利能力のない社団である入会団体の代表者でない構成員が総有不動産についての登記手続請求訴訟の原告適格を有する場合''' ##:権利能力のない社団である入会団体において、規約等に定められた手続により、構成員全員の総有に属する不動産について代表者でない構成員甲を登記名義人とすることとされた場合には、甲は、右不動産についての登記手続請求訴訟の原告適格を有する。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=64103&hanreiKbn=02 執行文付与](最高裁判決 昭和53年09月14日)[[商法第52条]],[[商法第428条]],民訴法第521条 #;新会社の設立につき旧会社の債務の支払を免れることを目的とするなどの事情が存する場合において旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文付与を命ずることができないとされた事例 #:新会社の設立について旧会社の負担する債務の支払を免れることを目的とするなど判示の事情が存する場合においても、旧会社と新会社を同一の法人格と解し、又は法人格否認の法理に基づいて、旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文の付与を命ずることはできない。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#3|第3章 法人]]<br> |[[民法第32条の2]]<br>(同時死亡の推定) |[[民法第34条]]<br>(法人の能力) }} {{stub|law}} [[category:民法|033]] fv3clz82ghjstv2p31dsxwopx8lphj3 247321 247320 2024-04-25T22:00:43Z Tomzo 248 /* 判例 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)]] {{wikipedia|法人}} ==条文== ([[法人]]の成立等) ;第33条 #法人は、この法律その他の法律の規定によらなければ、成立しない。 #学術、技芸、慈善、祭祀、宗教その他の公益を目的とする法人、営利事業を営むことを目的とする法人その他の法人の設立、組織、運営及び管理については、この法律その他の法律の定めるところによる。 ==解説== ===権利能力なき社団=== {{wikipedia|権利能力なき社団}} {{-}} ===法人格否認の法理=== {{wikipedia|法人格否認の法理}} {{-}} ==参照条文== ;第3章 法人 :*本条(法人の成立等) :*[[民法第34条|第34条]](法人の能力) :*[[民法第35条|第35条]](外国法人) :*[[民法第36条|第36条]](登記) :*[[民法第37条|第37条]](外国法人の登記) *[[会社法]] *[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==判例== #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53694&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和39年10月15日) [[民事訴訟法第46条]] ##'''法人に非ざる社団の成立要件。''' ##:法人に非ざる社団が成立するためには、団体としての組織をそなえ、多数決の原則が行なわれ、構成員の変更にかかわらず団体が存続し、その組織において代表の方法、総会の運営、財産の管理等団体としての主要な点が確定していることを要する。 ##'''法人に非ざる社団の資産の帰属。''' ##:法人に非ざる社団がその名においてその代表者により取得した資産は、構成員に総有的に帰属するものと解すべきである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=55117 建物明渡請求] (最高裁判決 昭和44年2月27日)[[商法第52条]]、[[商法第504条]] ##'''法人格否認の法理''' ##:社団法人において、法人格がまつたくの形骸にすぎない場合またはそれが法律の適用を回避するために濫用される場合には、その法人格を否認することができる。 ##:*およそ社団法人において法人とその構成員たる社員とが法律上別個の人格であることはいうまでもなく、このことは社員が一人である場合でも同様である。しかし、およそ法人格の付与は社会的に存在する団体についてその価値を評価してなされる立法政策によるものであつて、これを権利主体として表現せしめるに値すると認めるときに、法的技術に基づいて行なわれるものなのである。従つて、法人格が全くの形骸にすぎない場合、またはそれが法律の適用を回避するために濫用されるが如き場合においては、法人格を認めることは、法人格なるものの本来の目的に照らして許すべからざるものというべきであり、法人格を否認すべきことが要請される場合を生じるのである。 ##'''実質が個人企業と認められる株式会社における取引の効果の帰属''' ##:株式会社の実質がまつたく個人企業と認められる場合には、これと取引をした相手方は、会社名義でされた取引についても、これを背後にある実体たる個人の行為と認めて、その責任を追求することができ、また、個人名義でされた取引についても、商法504条によらないで、直ちにこれを会社の行為と認めることができる。 ##:*株式会社は準則主義によつて容易に設立され得、かつ、いわゆる一人会社すら可能であるため、株式会社形態がいわば単なる藁人形に過ぎず、会社即個人であり、個人則会社であつて、その実質が全く個人企業と認められるが如き場合を生じるのであつて、このような場合、これと取引する相手方としては、その取引がはたして会社としてなされたか、または個人としてなされたか判然しないことすら多く、相手方の保護を必要とするのである。ここにおいて次のことが認められる。すなわち、このような場合、会社という法的形態の背後に存在する実体たる個人に迫る必要を生じるときは、会社名義でなされた取引であつても、相手方は会社という法人格を否認して恰も法人格のないと同様、その取引をば背後者たる個人の行為であると認めて、その責任を追求することを得、そして、また、個人名義でなされた行為であつても、相手方は敢て商法504条を俟つまでもなく、直ちにその行為を会社の行為であると認め得るのである。けだし、このように解しなければ、個人が株式会社形態を利用することによつて、いわれなく相手方の利益が害される虞があるからである。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=51992&hanreiKbn=02 売掛金等請求] (最高裁判決 昭和48年10月09日)[[民法第427条]]、[[民法第675条|第675条]]、民事訴訟法第46条 #;権利能力のない社団の取引上の債務と社団構成員の責任 #:権利能力のない社団の代表者が社団の名においてした取引上の債務は、社団の構成員全員に一個の義務として総有的に帰属し、社団の総有財産だけがその責任財産となり、構成員各自は、取引の相手方に対し個人的債務ないし責任を負わない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52488&hanreiKbn=02 所有権確認等] (最高裁判決 平成6年05月31日)[[民法第263条]]、[[民事訴訟法第45条]]、第46条、[[民事訴訟法第58条|第58条]] ##'''総有権確認請求訴訟において入会団体が原告適格を有する場合''' ##:入会権者である村落住民が入会団体を形成し、それが権利能力のない社団に当たる場合には、右入会団体は、構成員全員の総有に属する不動産についての総有権確認請求訴訟の原告適格を有する。 ##'''権利能力のない社団である入会団体の代表者が総有権確認請求訴訟を原告の代表者として追行する場合における特別の授権の要否''' ##:権利能力のない社団である入会団体の代表者が構成員全員の総有に属する不動産について総有権確認請求訴訟を原告の代表者として追行するには、右入会団体の規約等において右不動産を処分するのに必要とされる総会の議決等の手続による授権を要する。 ##'''権利能力のない社団である入会団体の代表者でない構成員が総有不動産についての登記手続請求訴訟の原告適格を有する場合''' ##:権利能力のない社団である入会団体において、規約等に定められた手続により、構成員全員の総有に属する不動産について代表者でない構成員甲を登記名義人とすることとされた場合には、甲は、右不動産についての登記手続請求訴訟の原告適格を有する。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=64103&hanreiKbn=02 執行文付与](最高裁判決 昭和53年09月14日)[[商法第52条]],[[商法第428条]],民訴法第521条 #;新会社の設立につき旧会社の債務の支払を免れることを目的とするなどの事情が存する場合において旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文付与を命ずることができないとされた事例 #:新会社の設立について旧会社の負担する債務の支払を免れることを目的とするなど判示の事情が存する場合においても、旧会社と新会社を同一の法人格と解し、又は法人格否認の法理に基づいて、旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文の付与を命ずることはできない。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#3|第3章 法人]]<br> |[[民法第32条の2]]<br>(同時死亡の推定) |[[民法第34条]]<br>(法人の能力) }} {{stub|law}} [[category:民法|033]] s571497qnxhy9cjp60rk2w1jcbeulxw 民法第448条 0 5656 247317 226695 2024-04-25T21:40:08Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)]] ==条文== (保証人の負担と主たる債務の目的又は態様) ;第448条 # 保証人の負担が債務の目的又は態様において主たる債務より重いときは、これを主たる債務の限度に減縮する。 # 主たる債務の目的又は態様が保証契約の締結後に加重されたときであっても、保証人の負担は加重されない。 ===改正経緯=== 2017年改正において、見出しが「保証人の負担が主たる債務より重い場合」から改正され、第2項が追加された。 ==解説== 保証人が負うべき債務は、主たる債務の範囲内であることを明確に規定し、事後に主たる債務の範囲が拡張した場合であっても、当然に拡大するものでないことを規定する。 ==参照条文== ==判例== #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=53230 請求異議](最高裁判決昭和51年10月21日)民事訴訟法第201条(現・[[民事訴訟法第115条]]) #;保証人敗訴の判決確定後に主債務者勝訴の判決が確定した場合と保証人敗訴の確定判決に対する請求異議 #:債権者から保証人に対する保証債務履行請求訴訟における保証人敗訴の判決が確定した後に債権者から主債務者に対する主債務履行請求訴訟における主債務者勝訴の判決が確定しても、主債務者勝訴の判決が保証債務履行請求訴訟の事実審口頭弁論終結の時までに生じた事由に基づいてされているときは、保証人は、右の主債務者勝訴の確定判決を保証人敗訴の確定判決に対する請求異議の事由にすることはできない。 #:*保証人が主債務者勝訴の確定判決を援用することが許されるにしても、これは、右確定判決の既判力が保証人に拡張されることに基づくものではないと解すべきであり、また、保証人は、保証人敗訴の確定判決の効力として、その判決の基礎となつた事実審口頭弁論終結の時までに提出できたにもかかわらず提出しなかつた事実に基づいてはもはや債権者の権利を争うことは許されないと解すべきところ、保証人敗訴判決の確定後において主債務者勝訴の確定判決があつても、その勝訴の理由が保証人敗訴判決の基礎となつた事実審口頭弁論の終結後に生じた事由に基づくものでない限り、この主債務者勝訴判決を援用して、保証人敗訴の確定判決に対する請求異議事由とするのを認めることは、実質的には前記保証人敗訴の確定判決の効力により保証人が主張することのできない事実に基づいて再び債権者の権利を争うことを容認するのとなんら異なるところがない。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1|第1章 総則]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1-3|第3節 多数当事者の債権及び債務]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1-3-5|第5款 保証債務]] |[[民法第447条]]<br>(保証債務の範囲) |[[民法第449条]]<br>(取り消すことができる債務の保証) }} {{stub|law}} [[category:民法|448]] [[category:民法 2017年改正|448]] 0w7flto07bmi68g7zll07gz0zo2fx8f 民法第786条 0 7118 247311 242061 2024-04-25T20:45:41Z Tomzo 248 /* 判例 */ wikitext text/x-wiki *[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] *[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] ==条文== ([[認知]]に対する反対の事実の主張) ;第786条 :子その他の利害関係人は、認知に対して反対の事実を主張することができる。 ===改正経緯=== 2022年改正にて以下の条文に改正(2024年(令和6年)4月1日施行)。 :本条は、生物学上の父子関係がないにもかかわらず認知がなされた場合には、真実と異なる('''認知に対して反対の事実''')ため無効を主張しうる旨を定めたもので(但し、形成無効であり、無効判決を要する:大審院判決大正11年3月27日)、[[民法第834条#参考|明治民法第834条]]の規定をそのまま継承したものである。時期に関わらず、いつでも主張することができ、主張が可能な者は「子その他の利害関係人」であり、利害関係人には認知をした本人も含まれると解されていた([[#判例1|判例1]]参照)。 :しかしながら、認知者との間に生物学上の父子関係がない場合は、広く利害関係人からいつでも認知無効の訴えを提起され、父子関係が否定されるおそれがあり、子の地位がいつまでも安定しない結果となっており、嫡出否認の否認権者及び否認期間について厳格な制限が設けられている嫡出子との均衡を欠くとして、これらの規律を見直し、認知無効の訴えについても、提訴権者や提訴期間について制限を設けることが必要であるとの見解から<ref>[https://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900001_00038.html 法制審議会民法(親子法制)部会第12回(令和2年11月24日開催※)]</ref>、2022年改正において、以下のとおり改正された。 #次の各号に掲げる者は、それぞれ当該各号に定める時([[民法第783条]]第1項の規定による認知がされた場合にあっては、子の出生の時)から7年以内に限り、認知について反対の事実があることを理由として、認知の無効の訴えを提起することができる。ただし、第3号に掲げる者について、その認知の無効の主張が子の利益を害することが明らかなときは、この限りでない。 ##子又はその法定代理人 子又はその法定代理人が認知を知った時 ##認知をした者 認知の時 ##子の母 子の母が認知を知った時 #子は、その子を認知した者と認知後に継続して同居した期間(当該期間が二以上あるときは、そのうち最も長い期間)が3年を下回るときは、前項(第1号に係る部分に限る。)の規定にかかわらず、21歳に達するまでの間、認知の無効の訴えを提起することができる。ただし、子による認知の無効の主張が認知をした者による養育の状況に照らして認知をした者の利益を著しく害するときは、この限りでない。 #前項の規定は、同項に規定する子の法定代理人が第1項の認知の無効の訴えを提起する場合には、適用しない。 #第1項及び第2項の規定により認知が無効とされた場合であっても、子は、認知をした者が支出した子の監護に要した費用を償還する義務を負わない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== #<span id="判例1"/>[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=83877 認知無効,離婚等請求本訴,損害賠償請求反訴事件](最高裁判決 平成26年1月14日) #;認知者が血縁上の父子関係がないことを理由に認知の無効を主張することの可否 #:認知者は,民法786条に規定する利害関係人に当たり,自らした認知の無効を主張することができ,この理は,認知者が血縁上の父子関係がないことを知りながら認知をした場合においても異ならない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=56082 子の認知無効宣言請求](最高裁判決昭和28年6月26日) #;認知の確定判決がある場合に第三者は認知無効の訴を提起できるか #:認知の判決が正当な当事者の間に確定している以上、該判決は第三者に対しても効力を有するから、これに対し再審の手続で争うのは格別、もはや第三者も反対の事実を主張して認知無効の訴を提起することはできない。 ==参考文献== *『民法(5)親族・相続(第3版)』有斐閣新書(1989年、有斐閣)105頁-116頁(川田昇執筆部分) *泉久雄『親族法』(1997年、有斐閣)204頁-220頁 ==参考== 明治民法において、本条には婚姻届の受理に関する以下の規定があった。趣旨は、[[民法第740条]]に継承された。 :戸籍吏ハ婚姻カ[[民法第741条#参考|第七百四十一条]]第一項、[[民法第744条#参考|第七百四十四条]]第一項、[[民法第750条#参考|第七百五十条]]第一項、[[民法第754条#参考|第七百五十四条]]第一項、[[民法第765条#参考|第七百六十五条]]乃至[[民法第773条#参考|第七百七十三条]]及ヒ[[民法第785条#参考|前条]]第二項ノ規定其他ノ法令ニ違反セサルコトヲ認メタル後ニ非サレハ其届出ヲ受理スルコトヲ得ス但婚姻カ[[民法第741条#参考|第七百四十一条]]第一項又ハ[[民法第750条#参考|第七百五十条]]第一項ノ規定ニ違反スル場合ニ於テ戸籍吏カ注意ヲ為シタルニ拘ハラス当事者カ其届出ヲ為サント欲スルトキハ此限ニ在ラス ==註== <references/> ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-1|第1節 実子]] |[[民法第785条]]<br>(認知の取消しの禁止) |[[民法第787条]]<br>(認知の訴え) }} {{stub|law}} [[category:民法|786]] [[category:民法 2022年改正|786]] 2upwdpx8v7uuvj2nmxvw2w0rwx4va58 247312 247311 2024-04-25T20:48:50Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki *[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] *[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] ==条文== ([[認知]]に対する反対の事実の主張) ;第786条 #次の各号に掲げる者は、それぞれ当該各号に定める時([[民法第783条]]第1項の規定による認知がされた場合にあっては、子の出生の時)から7年以内に限り、認知について反対の事実があることを理由として、認知の無効の訴えを提起することができる。ただし、第3号に掲げる者について、その認知の無効の主張が子の利益を害することが明らかなときは、この限りでない。 ##子又はその法定代理人 子又はその法定代理人が認知を知った時 ##認知をした者 認知の時 ##子の母 子の母が認知を知った時 #子は、その子を認知した者と認知後に継続して同居した期間(当該期間が二以上あるときは、そのうち最も長い期間)が3年を下回るときは、前項(第1号に係る部分に限る。)の規定にかかわらず、21歳に達するまでの間、認知の無効の訴えを提起することができる。ただし、子による認知の無効の主張が認知をした者による養育の状況に照らして認知をした者の利益を著しく害するときは、この限りでない。 #前項の規定は、同項に規定する子の法定代理人が第1項の認知の無効の訴えを提起する場合には、適用しない。 #第1項及び第2項の規定により認知が無効とされた場合であっても、子は、認知をした者が支出した子の監護に要した費用を償還する義務を負わない。 ===改正経緯=== 2022年改正にて以下の条文から改正(2024年(令和6年)4月1日施行)。 :''子その他の利害関係人は、認知に対して反対の事実を主張することができる。'' :本条は、生物学上の父子関係がないにもかかわらず認知がなされた場合には、真実と異なる('''認知に対して反対の事実''')ため無効を主張しうる旨を定めたもので(但し、形成無効であり、無効判決を要する:大審院判決大正11年3月27日)、[[民法第834条#参考|明治民法第834条]]の規定をそのまま継承したものである。時期に関わらず、いつでも主張することができ、主張が可能な者は「子その他の利害関係人」であり、利害関係人には認知をした本人も含まれると解されていた([[#判例1|判例1]]参照)。 :しかしながら、認知者との間に生物学上の父子関係がない場合は、広く利害関係人からいつでも認知無効の訴えを提起され、父子関係が否定されるおそれがあり、子の地位がいつまでも安定しない結果となり、嫡出否認の否認権者及び否認期間について厳格な制限が設けられている嫡出子との均衡を欠くとして、これらの規律を見直し、認知無効の訴えについても、提訴権者や提訴期間について制限を設けることが必要であるとの見解から<ref>[https://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900001_00038.html 法制審議会民法(親子法制)部会第12回(令和2年11月24日開催※)]</ref>、2022年改正において改正された。 ==解説== ==参照条文== ==判例== #<span id="判例1"/>[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=83877 認知無効,離婚等請求本訴,損害賠償請求反訴事件](最高裁判決 平成26年1月14日) #;認知者が血縁上の父子関係がないことを理由に認知の無効を主張することの可否 #:認知者は,民法786条に規定する利害関係人に当たり,自らした認知の無効を主張することができ,この理は,認知者が血縁上の父子関係がないことを知りながら認知をした場合においても異ならない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=56082 子の認知無効宣言請求](最高裁判決昭和28年6月26日) #;認知の確定判決がある場合に第三者は認知無効の訴を提起できるか #:認知の判決が正当な当事者の間に確定している以上、該判決は第三者に対しても効力を有するから、これに対し再審の手続で争うのは格別、もはや第三者も反対の事実を主張して認知無効の訴を提起することはできない。 ==参考文献== *『民法(5)親族・相続(第3版)』有斐閣新書(1989年、有斐閣)105頁-116頁(川田昇執筆部分) *泉久雄『親族法』(1997年、有斐閣)204頁-220頁 ==参考== 明治民法において、本条には婚姻届の受理に関する以下の規定があった。趣旨は、[[民法第740条]]に継承された。 :戸籍吏ハ婚姻カ[[民法第741条#参考|第七百四十一条]]第一項、[[民法第744条#参考|第七百四十四条]]第一項、[[民法第750条#参考|第七百五十条]]第一項、[[民法第754条#参考|第七百五十四条]]第一項、[[民法第765条#参考|第七百六十五条]]乃至[[民法第773条#参考|第七百七十三条]]及ヒ[[民法第785条#参考|前条]]第二項ノ規定其他ノ法令ニ違反セサルコトヲ認メタル後ニ非サレハ其届出ヲ受理スルコトヲ得ス但婚姻カ[[民法第741条#参考|第七百四十一条]]第一項又ハ[[民法第750条#参考|第七百五十条]]第一項ノ規定ニ違反スル場合ニ於テ戸籍吏カ注意ヲ為シタルニ拘ハラス当事者カ其届出ヲ為サント欲スルトキハ此限ニ在ラス ==註== <references/> ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-1|第1節 実子]] |[[民法第785条]]<br>(認知の取消しの禁止) |[[民法第787条]]<br>(認知の訴え) }} {{stub|law}} [[category:民法|786]] [[category:民法 2022年改正|786]] qqnmhtz6ygbcj30krv6g1pu8ck16bxy 247313 247312 2024-04-25T20:49:35Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki *[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] *[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] ==条文== ([[認知]]に対する反対の事実の主張) ;第786条 #次の各号に掲げる者は、それぞれ当該各号に定める時([[民法第783条]]第1項の規定による認知がされた場合にあっては、子の出生の時)から7年以内に限り、認知について反対の事実があることを理由として、認知の無効の訴えを提起することができる。ただし、第3号に掲げる者について、その認知の無効の主張が子の利益を害することが明らかなときは、この限りでない。 ##子又はその法定代理人 ##:子又はその法定代理人が認知を知った時 ##認知をした者 ##:認知の時 ##子の母 ##:子の母が認知を知った時 #子は、その子を認知した者と認知後に継続して同居した期間(当該期間が二以上あるときは、そのうち最も長い期間)が3年を下回るときは、前項(第1号に係る部分に限る。)の規定にかかわらず、21歳に達するまでの間、認知の無効の訴えを提起することができる。ただし、子による認知の無効の主張が認知をした者による養育の状況に照らして認知をした者の利益を著しく害するときは、この限りでない。 #前項の規定は、同項に規定する子の法定代理人が第1項の認知の無効の訴えを提起する場合には、適用しない。 #第1項及び第2項の規定により認知が無効とされた場合であっても、子は、認知をした者が支出した子の監護に要した費用を償還する義務を負わない。 ===改正経緯=== 2022年改正にて以下の条文から改正(2024年(令和6年)4月1日施行)。 :''子その他の利害関係人は、認知に対して反対の事実を主張することができる。'' :本条は、生物学上の父子関係がないにもかかわらず認知がなされた場合には、真実と異なる('''認知に対して反対の事実''')ため無効を主張しうる旨を定めたもので(但し、形成無効であり、無効判決を要する:大審院判決大正11年3月27日)、[[民法第834条#参考|明治民法第834条]]の規定をそのまま継承したものである。時期に関わらず、いつでも主張することができ、主張が可能な者は「子その他の利害関係人」であり、利害関係人には認知をした本人も含まれると解されていた([[#判例1|判例1]]参照)。 :しかしながら、認知者との間に生物学上の父子関係がない場合は、広く利害関係人からいつでも認知無効の訴えを提起され、父子関係が否定されるおそれがあり、子の地位がいつまでも安定しない結果となり、嫡出否認の否認権者及び否認期間について厳格な制限が設けられている嫡出子との均衡を欠くとして、これらの規律を見直し、認知無効の訴えについても、提訴権者や提訴期間について制限を設けることが必要であるとの見解から<ref>[https://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900001_00038.html 法制審議会民法(親子法制)部会第12回(令和2年11月24日開催※)]</ref>、2022年改正において改正された。 ==解説== ==参照条文== ==判例== #<span id="判例1"/>[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=83877 認知無効,離婚等請求本訴,損害賠償請求反訴事件](最高裁判決 平成26年1月14日) #;認知者が血縁上の父子関係がないことを理由に認知の無効を主張することの可否 #:認知者は,民法786条に規定する利害関係人に当たり,自らした認知の無効を主張することができ,この理は,認知者が血縁上の父子関係がないことを知りながら認知をした場合においても異ならない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=56082 子の認知無効宣言請求](最高裁判決昭和28年6月26日) #;認知の確定判決がある場合に第三者は認知無効の訴を提起できるか #:認知の判決が正当な当事者の間に確定している以上、該判決は第三者に対しても効力を有するから、これに対し再審の手続で争うのは格別、もはや第三者も反対の事実を主張して認知無効の訴を提起することはできない。 ==参考文献== *『民法(5)親族・相続(第3版)』有斐閣新書(1989年、有斐閣)105頁-116頁(川田昇執筆部分) *泉久雄『親族法』(1997年、有斐閣)204頁-220頁 ==参考== 明治民法において、本条には婚姻届の受理に関する以下の規定があった。趣旨は、[[民法第740条]]に継承された。 :戸籍吏ハ婚姻カ[[民法第741条#参考|第七百四十一条]]第一項、[[民法第744条#参考|第七百四十四条]]第一項、[[民法第750条#参考|第七百五十条]]第一項、[[民法第754条#参考|第七百五十四条]]第一項、[[民法第765条#参考|第七百六十五条]]乃至[[民法第773条#参考|第七百七十三条]]及ヒ[[民法第785条#参考|前条]]第二項ノ規定其他ノ法令ニ違反セサルコトヲ認メタル後ニ非サレハ其届出ヲ受理スルコトヲ得ス但婚姻カ[[民法第741条#参考|第七百四十一条]]第一項又ハ[[民法第750条#参考|第七百五十条]]第一項ノ規定ニ違反スル場合ニ於テ戸籍吏カ注意ヲ為シタルニ拘ハラス当事者カ其届出ヲ為サント欲スルトキハ此限ニ在ラス ==註== <references/> ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-1|第1節 実子]] |[[民法第785条]]<br>(認知の取消しの禁止) |[[民法第787条]]<br>(認知の訴え) }} {{stub|law}} [[category:民法|786]] [[category:民法 2022年改正|786]] pkuhkrx0mgqn2fwig9hyehf31ceyovy 民事訴訟法第114条 0 8257 247305 225364 2024-04-25T19:44:01Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== ([[既判力]]の範囲) ;第114条 # 確定判決は、主文に包含するものに限り、既判力を有する。 # 相殺のために主張した請求の成立又は不成立の判断は、相殺をもって対抗した額について既判力を有する。 ==解説== 既判力の客観的範囲といわれる。なお、主観的範囲に関しては[[民事訴訟法第115条|次条]]にて定める。 1項の「主文に包含するもの」とは、訴訟物たる権利をいい、理由中の判断はこれに含まれない。訴訟物の単複異同は、判例実務のとる旧訴訟物理論に従えば、実体法上の権利の単複異同に従って決定される。 「主文に包含するもの」とは「判決主文」のことではない点は注意を要する。例えば判決主文中、引換給付を命じる部分は、執行開始要件であって、訴訟物ではないので、その部分の判断は既判力を生じないと考えられている。 ==参照条文== ==判例== #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=57462&hanreiKbn=02  損害賠償請求] (最高裁判決  昭和32年01月31日)[[民法第709条]],民訴法199条1項(現・本条),民訴法709条(→民事執行法) #;後訴における主張が前訴の既判力に牴触しない一事例 #:甲が乙を相手として船舶の所有権確認、同引渡請求の訴(前訴)につき勝訴の確定判決を得た上、さらに乙を相手として、右船舶の滅失毀損による不法行為を理由とし損害賠償請求の訴(後訴)を提起した場合、たとえ前訴において、乙が右船舶を現に占有している事実を認めていたとしても、後訴において、乙が、右船舶は前訴の口頭弁論終結前乙において売却処分し、その頃右船舶が滅失毀損したと主張することは、なんら前訴の既判力に牴触しない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=36605&hanreiKbn=02 損害賠償請求事件](最高裁判決 平成20年07月10日) #;前訴において1個の債権の一部についてのみ判決を求める旨が明示されていたとして,前訴の確定判決の既判力が当該債権の他の部分を請求する後訴に及ばないとされた事例 #:Xが,Yに対し,県が買収を予定していた土地上の樹木についてYがした仮差押命令の申立ての違法を理由として,本案訴訟の応訴等に要した弁護士費用相当額の賠償を求める前訴を提起した後に,同一の不法行為に基づき,県からの買収金の支払が遅れたことによる損害の賠償を求める後訴を提起した場合において,Xは,前訴において,上記仮差押命令の申立てがXによる上記土地の利用と買収金の受領を妨害する不法行為であるとして,買収金の受領が妨害されることによる損害が発生していることをも主張していたものということができるなど判示の事情の下では,Xが前訴において請求する損害賠償請求権と後訴において請求する損害賠償請求権とは1個の債権の一部を構成するものではあるが,前訴において1個の債権の一部についてのみ判決を求める旨が明示されていたものと解すべきであり,前訴の確定判決の既判力は後訴に及ばない。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-5|第5節 裁判]] |[[民事訴訟法第113条|第113条]]<br>(公示送達による意思表示の到達) |[[民事訴訟法第115条|第115条]]<br>(確定判決等の効力が及ぶ者の範囲) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|114]] o56p30wutmw9ctpeuys4pjlrr0ptwk0 民事訴訟法第116条 0 8285 247324 219594 2024-04-25T22:07:13Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (判決の確定時期) ;第116条 # 判決は、控訴若しくは上告([[民事訴訟法第327条|第327条]]第1項([[民事訴訟法第380条|第380条]]第2項において準用する場合を含む。)の上告を除く。)の提起、[[民事訴訟法第318条|第318条]]第1項の申立て又は[[民事訴訟法第357条|第357条]]([[民事訴訟法第357条|第367条]]第2項において準用する場合を含む。)、[[民事訴訟法第378条|第378条]]第1項若しくは[[民事訴訟法第381条の7|第381条の7]]第1項の規定による異議の申立てについて定めた期間の満了前には、確定しないものとする。 # 判決の確定は、前項の期間内にした控訴の提起、同項の上告の提起又は同項の申立てにより、遮断される。 ===改正経緯=== 2022年改正にて、[[民事訴訟法第381条の7|第381条の7]]が新設されたことに伴う改正。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-5|第5節 裁判]] |[[民事訴訟法第115条|第115条]]<br>(確定判決等の効力が及ぶ者の範囲) |[[民事訴訟法第117条|第117条]]<br>(定期金による賠償を命じた確定判決の変更を求める訴え) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|116]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|116]] lkx8kajybpdayhkt5709jhm20qqmz45 247325 247324 2024-04-25T22:10:30Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (判決の確定時期) ;第116条 # 判決は、控訴若しくは上告([[民事訴訟法第327条|第327条]]第1項([[民事訴訟法第380条|第380条]]第2項において準用する場合を含む。)の上告を除く。)の提起、[[民事訴訟法第318条|第318条]]第1項の申立て又は[[民事訴訟法第357条|第357条]]([[民事訴訟法第357条|第367条]]第2項において準用する場合を含む。)、[[民事訴訟法第378条|第378条]]第1項若しくは[[民事訴訟法第381条の7|第381条の7]]第1項の規定による異議の申立てについて定めた期間の満了前には、確定しないものとする。 # 判決の確定は、前項の期間内にした控訴の提起、同項の上告の提起又は同項の申立てにより、遮断される。 ===改正経緯=== 2022年改正にて、[[民事訴訟法第381条の7|第381条の7]]が新設されたことに伴う改正。 ==解説== ==参照条文== *[[民事訴訟規則第48条]](判決確定証明書) *#第一審裁判所の裁判所書記官は、当事者又は利害関係を疎明した第三者の請求により、訴訟記録に基づいて判決の確定についての証明書を交付する。 *#訴訟がなお上訴審に係属中であるときは、前項の規定にかかわらず、上訴裁判所の裁判所書記官が、判決の確定した部分のみについて同項の証明書を交付する。 ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-5|第5節 裁判]] |[[民事訴訟法第115条|第115条]]<br>(確定判決等の効力が及ぶ者の範囲) |[[民事訴訟法第117条|第117条]]<br>(定期金による賠償を命じた確定判決の変更を求める訴え) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|116]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|116]] ptz9usvk0iftwas9aerp9tyxaddudyh 民事訴訟法第115条 0 8770 247322 219593 2024-04-25T22:02:06Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (確定判決等の効力が及ぶ者の範囲) ;第115条 # 確定判決は、次に掲げる者に対してその効力を有する。 ## 当事者 ## 当事者が他人のために原告又は被告となった場合のその他人 ## 前2号に掲げる者の口頭弁論終結後の承継人 ## 前3号に掲げる者のために請求の目的物を所持する者 # 前項の規定は、仮執行の宣言について準用する。 ==解説== 既判力の主観的範囲といわれる。 法的安定性の観点からいえば、既判力の主観的範囲はできるだけ広いほうが望ましい。しかし、それでは手続保障が全く与えられなかった者も既判力を生じる判断に拘束されることになり、手続的正義に反する。そこで、既判力はその訴訟における当事者にだけ及ぶのが原則である(本条第1号)。ただし、例外的に、何らかの形で代替的手続保障が図られている者、また固有の手続保障を与える必要のない者には、既判力を拡張してよいと考えられる(本条第2号ないし第4号) *第2号 *:訴訟担当の場合がこれにあたる。訴訟担当の典型例である債権者代位訴訟([[民法第423条]])を例にとると、G(代位債権者)は、S(債務者)に代位して、SがD(第三債務者)に対して有する債権を行使することができる。このとき、原告はG、被告はDであるが、本条2号の規定により判決の効力はSにも及ぶ。その趣旨は、G(訴訟担当者)の訴訟追行によって代替的手続保障が図られている点に求められる。 *第3号(口頭弁論終結後の承継人) *第4号(所持人) *:例えば、X(賃貸人)がY(賃借人)に対して、賃貸借契約の終了に基づく建物明渡請求を提起した場合に、Yの妻A、子Bは「所持人」にあたり、判決の効力が及ぶ(民法上の占有補助者)。その趣旨は、占有補助者には固有の手続保障を与える必要がない点に求められる。 ==参照条文== ===旧法=== 第201条〔既判力の主観的範囲〕 #確定判決ハ当事者、口頭弁論終結後ノ承継人又ハ其ノ者ノ為請求ノ目的物ヲ所持スル者ニ対シテ其ノ効力ヲ有ス #他人ノ為原告又ハ被告ト為リタル者ニ対スル確定判決ハ其ノ他人ニ対シテモ効力ヲ有ス #前二項ノ規定ハ仮執行ノ宣言ニ之ヲ準用ス ==判例== #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=55926 請求異議](最高裁判決昭和26年4月13日) ##'''裁判上の和解により建物を収去してその敷地を明け渡すべき義務のある者から建物を借り受けその敷地を占有する者と民訴第201条第1項にいわゆる承継人''' ##:裁判上の和解により建物を収去しその敷地を明け渡すべき義務のある者から建物を借り受けその敷地を占有する者は、民訴第201条第1項にいわゆる承継人にあたる。 ##'''民訴第519条第1項にいわゆる債務者の一般承継人の解釈''' ##:[[旧・民事訴訟法第519条|民訴第519条]]第1項にいわゆる債務者の一般承継人には、判決の効力の及ぶ債務者の特定承継人をも含む趣旨に解釈すべきである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=56082 子の認知無効宣言請求](最高裁判決昭和28年6月26日) #;認知の確定判決がある場合に第三者は認知無効の訴を提起できるか #:認知の判決が正当な当事者の間に確定している以上、該判決は第三者に対しても効力を有するから、これに対し再審の手続で争うのは格別、もはや第三者も反対の事実を主張して認知無効の訴を提起することはできない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=57474 建物収去土地明渡請求](最高裁判決昭和31年7月20日) #;判決の反射的効力を認めたことが違法とされた一事例 #:土地の適法な転借人およびその者からその所有の地上建物を賃借する者等は、賃借人の土地明渡義務が判決により確定されている場合においても、これがために当然賃貸人の土地明渡の請求を拒みえないものと解すべきではない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=77694 所有権移転登記手続請求](最高裁判決昭和41年6月2日) ##'''移転登記請求訴訟の被告から二重譲渡を受けた者は民訴法第201条の承継人にあたるか''' ##:不動産買受人甲が売渡人乙に対し所有権移転登記手続履践の請求訴訟を起こし、甲勝訴の判決が確定した場合において、乙から同一不動産の二重譲渡を受けた丙が、右訴の事実審の口頭弁論終結後にその所有権移転登記を経たとしても、丙は、前示確定判決について、民訴法第201条第1項の承継人にあたらない。 ##'''仮執行宣言付判決に基づく登記の効力''' ##:登記義務者の登記申請意思の陳述を求める請求を認容する判決に誤つて仮執行宣言が付せられ、右仮執行宣言付判決に基づいて登記がなされた場合でも、右判決が確定した後は、右登記を有効と解して妨げない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=53175 室明渡請求](最高裁判決昭和46年1月21日) #;占有移転禁止の仮処分決定に違反した占有の移転と本案訴訟の帰すう #:不動産の執行吏保管・占有移転禁止を命ずる仮処分決定に基づく執行を受けた仮処分債務者が、右決定に違反して第三者に占有を移転した場合においても、仮処分債権者は、本案訴訟において、仮処分債務者の占有喪失を顧慮することなく、同人を被告として、不動産の引渡または明渡を請求することができる。 #:通謀による虚偽の登記名義を真正なものに回復するための所有権移転登記手続請求訴訟における被告敗訴の確定判決は、口頭弁論終結後被告から善意で当該不動産を譲り受けた第三者に対してその効力を有しない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52079 所有権確認等請求](最高裁判決昭和48年6月21日) #;通謀による虚偽の登記名義を真正なものに回復するための所有権移転登記手続請求訴訟における被告敗訴の確定判決と口頭弁論終結後被告から善意で当該不動産を譲り受けた第三者 #:通謀による虚偽の登記名義を真正なものに回復するための所有権移転登記手続請求訴訟における被告敗訴の確定判決は、口頭弁論終結後被告から善意で当該不動産を譲り受けた第三者に対してその効力を有しない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=53230 請求異議](最高裁判決昭和51年10月21日)[[民法第448条]] #;保証人敗訴の判決確定後に主債務者勝訴の判決が確定した場合と保証人敗訴の確定判決に対する請求異議 #:債権者から保証人に対する保証債務履行請求訴訟における保証人敗訴の判決が確定した後に債権者から主債務者に対する主債務履行請求訴訟における主債務者勝訴の判決が確定しても、主債務者勝訴の判決が保証債務履行請求訴訟の事実審口頭弁論終結の時までに生じた事由に基づいてされているときは、保証人は、右の主債務者勝訴の確定判決を保証人敗訴の確定判決に対する請求異議の事由にすることはできない。 #:*保証人が主債務者勝訴の確定判決を援用することが許されるにしても、これは、右確定判決の既判力が保証人に拡張されることに基づくものではないと解すべきであり、また、保証人は、保証人敗訴の確定判決の効力として、その判決の基礎となつた事実審口頭弁論終結の時までに提出できたにもかかわらず提出しなかつた事実に基づいてはもはや債権者の権利を争うことは許されないと解すべきところ、保証人敗訴判決の確定後において主債務者勝訴の確定判決があつても、その勝訴の理由が保証人敗訴判決の基礎となつた事実審口頭弁論の終結後に生じた事由に基づくものでない限り、この主債務者勝訴判決を援用して、保証人敗訴の確定判決に対する請求異議事由とするのを認めることは、実質的には前記保証人敗訴の確定判決の効力により保証人が主張することのできない事実に基づいて再び債権者の権利を争うことを容認するのとなんら異なるところがない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64091 執行文付与に対する異議](最高裁判決昭和52年12月23日) #;土地所有権に基づき建物収去土地明渡を命ずる確定判決の基礎となつた口頭弁論の終結後に建物の所有権を取得した者がその終結前に経由した所有権移転仮登記に基づく本登記を経由した場合と口頭弁論終結後の承継人 #:土地所有権に基づき建物収去土地明渡を命ずる確定判決の基礎となつた事実審口頭弁論の終結後に債務者から建物の所有権を取得した者は、その終結前に経由していた所有権移転仮登記に基づく本登記を経由した場合であつても、仮登記の時にさかのぼつて被告適格を承継するものではなく、口頭弁論終結後の承継人にあたる。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64129 損害賠償](最高裁判決昭和53年3月23日) #;不真正連帯債務者中の一人と債権者との間の訴訟において相殺を認めた確定判決の他の債務者に対する効力 #:不真正連帯債務者中の一人と債権者との間で右債務者の反対債権をもつてする相殺を認める判決が確定しても、右判決の効力は他の債務者に及ぶものではない。 #:*不真正連帯債務者の一人と債権者との間で実体法上有効な相殺がなされれば、これによつて債権の消滅した限度で他の債務者の債務も消滅するが、他の債務者と債権者との間の訴訟においてこの債務消滅を認めて判決の基礎とするためには、右相殺が実体法上有効であることを認定判断することを要し、相殺の当事者たる債務者と債権者との間にその相殺の効力を肯定した確定判決が存在する場合であつても、この判決の効力は他の債務者と債権者との間の訴訟に及ぶものではないと解すべきである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64103 執行文付与](最高裁判決昭和53年9月14日) #;新会社の設立につき旧会社の債務の支払を免れることを目的とするなどの事情が存する場合において旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文付与を命ずることができないとされた事例 #:新会社の設立について旧会社の負担する債務の支払を免れることを目的とするなど判示の事情が存する場合においても、旧会社と新会社を同一の法人格と解し、又は法人格否認の法理に基づいて、旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文の付与を命ずることはできない。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-5|第5節 裁判]] |[[民事訴訟法第114条|第114条]]<br>(既判力の範囲) |[[民事訴訟法第116条|第116条]]<br>(判決の確定時期) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|115]] 4d3kz6uqo3y714mhbo41b5s8x11oi9m 247323 247322 2024-04-25T22:03:10Z Tomzo 248 /* 判例 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (確定判決等の効力が及ぶ者の範囲) ;第115条 # 確定判決は、次に掲げる者に対してその効力を有する。 ## 当事者 ## 当事者が他人のために原告又は被告となった場合のその他人 ## 前2号に掲げる者の口頭弁論終結後の承継人 ## 前3号に掲げる者のために請求の目的物を所持する者 # 前項の規定は、仮執行の宣言について準用する。 ==解説== 既判力の主観的範囲といわれる。 法的安定性の観点からいえば、既判力の主観的範囲はできるだけ広いほうが望ましい。しかし、それでは手続保障が全く与えられなかった者も既判力を生じる判断に拘束されることになり、手続的正義に反する。そこで、既判力はその訴訟における当事者にだけ及ぶのが原則である(本条第1号)。ただし、例外的に、何らかの形で代替的手続保障が図られている者、また固有の手続保障を与える必要のない者には、既判力を拡張してよいと考えられる(本条第2号ないし第4号) *第2号 *:訴訟担当の場合がこれにあたる。訴訟担当の典型例である債権者代位訴訟([[民法第423条]])を例にとると、G(代位債権者)は、S(債務者)に代位して、SがD(第三債務者)に対して有する債権を行使することができる。このとき、原告はG、被告はDであるが、本条2号の規定により判決の効力はSにも及ぶ。その趣旨は、G(訴訟担当者)の訴訟追行によって代替的手続保障が図られている点に求められる。 *第3号(口頭弁論終結後の承継人) *第4号(所持人) *:例えば、X(賃貸人)がY(賃借人)に対して、賃貸借契約の終了に基づく建物明渡請求を提起した場合に、Yの妻A、子Bは「所持人」にあたり、判決の効力が及ぶ(民法上の占有補助者)。その趣旨は、占有補助者には固有の手続保障を与える必要がない点に求められる。 ==参照条文== ===旧法=== 第201条〔既判力の主観的範囲〕 #確定判決ハ当事者、口頭弁論終結後ノ承継人又ハ其ノ者ノ為請求ノ目的物ヲ所持スル者ニ対シテ其ノ効力ヲ有ス #他人ノ為原告又ハ被告ト為リタル者ニ対スル確定判決ハ其ノ他人ニ対シテモ効力ヲ有ス #前二項ノ規定ハ仮執行ノ宣言ニ之ヲ準用ス ==判例== #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=55926 請求異議](最高裁判決昭和26年4月13日) ##'''裁判上の和解により建物を収去してその敷地を明け渡すべき義務のある者から建物を借り受けその敷地を占有する者と民訴第201条第1項にいわゆる承継人''' ##:裁判上の和解により建物を収去しその敷地を明け渡すべき義務のある者から建物を借り受けその敷地を占有する者は、民訴第201条第1項にいわゆる承継人にあたる。 ##'''民訴第519条第1項にいわゆる債務者の一般承継人の解釈''' ##:[[旧・民事訴訟法第519条|民訴第519条]]第1項にいわゆる債務者の一般承継人には、判決の効力の及ぶ債務者の特定承継人をも含む趣旨に解釈すべきである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=56082 子の認知無効宣言請求](最高裁判決昭和28年6月26日) #;認知の確定判決がある場合に第三者は認知無効の訴を提起できるか #:認知の判決が正当な当事者の間に確定している以上、該判決は第三者に対しても効力を有するから、これに対し再審の手続で争うのは格別、もはや第三者も反対の事実を主張して認知無効の訴を提起することはできない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=57474 建物収去土地明渡請求](最高裁判決昭和31年7月20日) #;判決の反射的効力を認めたことが違法とされた一事例 #:土地の適法な転借人およびその者からその所有の地上建物を賃借する者等は、賃借人の土地明渡義務が判決により確定されている場合においても、これがために当然賃貸人の土地明渡の請求を拒みえないものと解すべきではない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=77694 所有権移転登記手続請求](最高裁判決昭和41年6月2日) ##'''移転登記請求訴訟の被告から二重譲渡を受けた者は民訴法第201条の承継人にあたるか''' ##:不動産買受人甲が売渡人乙に対し所有権移転登記手続履践の請求訴訟を起こし、甲勝訴の判決が確定した場合において、乙から同一不動産の二重譲渡を受けた丙が、右訴の事実審の口頭弁論終結後にその所有権移転登記を経たとしても、丙は、前示確定判決について、民訴法第201条第1項の承継人にあたらない。 ##'''仮執行宣言付判決に基づく登記の効力''' ##:登記義務者の登記申請意思の陳述を求める請求を認容する判決に誤つて仮執行宣言が付せられ、右仮執行宣言付判決に基づいて登記がなされた場合でも、右判決が確定した後は、右登記を有効と解して妨げない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=53175 室明渡請求](最高裁判決昭和46年1月21日) #;占有移転禁止の仮処分決定に違反した占有の移転と本案訴訟の帰すう #:不動産の執行吏保管・占有移転禁止を命ずる仮処分決定に基づく執行を受けた仮処分債務者が、右決定に違反して第三者に占有を移転した場合においても、仮処分債権者は、本案訴訟において、仮処分債務者の占有喪失を顧慮することなく、同人を被告として、不動産の引渡または明渡を請求することができる。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52079 所有権確認等請求](最高裁判決昭和48年6月21日) #;通謀による虚偽の登記名義を真正なものに回復するための所有権移転登記手続請求訴訟における被告敗訴の確定判決と口頭弁論終結後被告から善意で当該不動産を譲り受けた第三者 #:通謀による虚偽の登記名義を真正なものに回復するための所有権移転登記手続請求訴訟における被告敗訴の確定判決は、口頭弁論終結後被告から善意で当該不動産を譲り受けた第三者に対してその効力を有しない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=53230 請求異議](最高裁判決昭和51年10月21日)[[民法第448条]] #;保証人敗訴の判決確定後に主債務者勝訴の判決が確定した場合と保証人敗訴の確定判決に対する請求異議 #:債権者から保証人に対する保証債務履行請求訴訟における保証人敗訴の判決が確定した後に債権者から主債務者に対する主債務履行請求訴訟における主債務者勝訴の判決が確定しても、主債務者勝訴の判決が保証債務履行請求訴訟の事実審口頭弁論終結の時までに生じた事由に基づいてされているときは、保証人は、右の主債務者勝訴の確定判決を保証人敗訴の確定判決に対する請求異議の事由にすることはできない。 #:*保証人が主債務者勝訴の確定判決を援用することが許されるにしても、これは、右確定判決の既判力が保証人に拡張されることに基づくものではないと解すべきであり、また、保証人は、保証人敗訴の確定判決の効力として、その判決の基礎となつた事実審口頭弁論終結の時までに提出できたにもかかわらず提出しなかつた事実に基づいてはもはや債権者の権利を争うことは許されないと解すべきところ、保証人敗訴判決の確定後において主債務者勝訴の確定判決があつても、その勝訴の理由が保証人敗訴判決の基礎となつた事実審口頭弁論の終結後に生じた事由に基づくものでない限り、この主債務者勝訴判決を援用して、保証人敗訴の確定判決に対する請求異議事由とするのを認めることは、実質的には前記保証人敗訴の確定判決の効力により保証人が主張することのできない事実に基づいて再び債権者の権利を争うことを容認するのとなんら異なるところがない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64091 執行文付与に対する異議](最高裁判決昭和52年12月23日) #;土地所有権に基づき建物収去土地明渡を命ずる確定判決の基礎となつた口頭弁論の終結後に建物の所有権を取得した者がその終結前に経由した所有権移転仮登記に基づく本登記を経由した場合と口頭弁論終結後の承継人 #:土地所有権に基づき建物収去土地明渡を命ずる確定判決の基礎となつた事実審口頭弁論の終結後に債務者から建物の所有権を取得した者は、その終結前に経由していた所有権移転仮登記に基づく本登記を経由した場合であつても、仮登記の時にさかのぼつて被告適格を承継するものではなく、口頭弁論終結後の承継人にあたる。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64129 損害賠償](最高裁判決昭和53年3月23日) #;不真正連帯債務者中の一人と債権者との間の訴訟において相殺を認めた確定判決の他の債務者に対する効力 #:不真正連帯債務者中の一人と債権者との間で右債務者の反対債権をもつてする相殺を認める判決が確定しても、右判決の効力は他の債務者に及ぶものではない。 #:*不真正連帯債務者の一人と債権者との間で実体法上有効な相殺がなされれば、これによつて債権の消滅した限度で他の債務者の債務も消滅するが、他の債務者と債権者との間の訴訟においてこの債務消滅を認めて判決の基礎とするためには、右相殺が実体法上有効であることを認定判断することを要し、相殺の当事者たる債務者と債権者との間にその相殺の効力を肯定した確定判決が存在する場合であつても、この判決の効力は他の債務者と債権者との間の訴訟に及ぶものではないと解すべきである。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64103 執行文付与](最高裁判決昭和53年9月14日) #;新会社の設立につき旧会社の債務の支払を免れることを目的とするなどの事情が存する場合において旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文付与を命ずることができないとされた事例 #:新会社の設立について旧会社の負担する債務の支払を免れることを目的とするなど判示の事情が存する場合においても、旧会社と新会社を同一の法人格と解し、又は法人格否認の法理に基づいて、旧会社に対する債務名義につき新会社に対する強制執行のため執行文の付与を命ずることはできない。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-5|第5節 裁判]] |[[民事訴訟法第114条|第114条]]<br>(既判力の範囲) |[[民事訴訟法第116条|第116条]]<br>(判決の確定時期) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|115]] 2qh5dv08jb1ebofpdcjqucy9vs7cjpl 民事執行法第23条 0 9860 247310 80829 2024-04-25T20:23:59Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事執行法]] ==条文== (強制執行をすることができる者の範囲) ;第23条 #執行証書以外の債務名義による強制執行は、次に掲げる者に対し、又はその者のためにすることができる。 ##債務名義に表示された当事者 ##債務名義に表示された当事者が他人のために当事者となつた場合のその他人 ##前二号に掲げる者の債務名義成立後の承継人([[民事執行法第22条|前条第1号、第2号又は第6号]]に掲げる債務名義にあつては口頭弁論終結後の承継人、同条第3号の二に掲げる債務名義又は同条第7号に掲げる債務名義のうち損害賠償命令に係るものにあつては審理終結後の承継人) #執行証書による強制執行は、執行証書に表示された当事者又は執行証書作成後のその承継人に対し、若しくはこれらの者のためにすることができる。 #第1項に規定する債務名義による強制執行は、同項各号に掲げる者のために請求の目的物を所持する者に対しても、することができる。 ==解説== :執行力の主観的範囲の原則について定める。 :執行力の原則的範囲と拡張範囲は民事訴訟法第115条に定める既判力の範囲と概ね一致し、既判力と同様、原則として前訴の対立「当事者」に限られるが、例外的に一定範囲で拡張されている。 ==参照条文== *[[民事保全法第62条]] ===旧法=== ;民事訴訟法第519条 #執行カアル正本ハ判決ニ表示シタル債権者ノ承継人ノ為ニ之ヲ付与シ又ハ判決ニ表示シタル債務者ノ一般ノ承継人ニ対シ之ヲ付与スルコトヲ得但其承継カ裁判所一一於テ明白ナルトキ又ハ証明書ヲ以テ之ヲ証スルトキニ限ル #此承継カ裁判所ニ於テ明白ナルトキハ之ヲ執行文ニ記載ス可シ ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事執行法|民事執行法]] |[[コンメンタール民事執行法#2|第2章 強制執行]]<br> [[コンメンタール民事執行法#2-1|第1節 総則]]<br> |[[民事執行法第22条]]<br>(債務名義) |[[民事執行法第24条]]<br>(外国裁判所の判決の執行判決) }} {{stub|law}} [[category:民事執行法|023]] rx1dwv7sh6vv1tuf783kvx58366qyzl 民事訴訟法第110条 0 11136 247296 246945 2024-04-25T17:33:16Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (公示送達の要件) ;第110条   #次に掲げる場合には、裁判所書記官は、申立てにより、公示送達をすることができる。 ##当事者の住所、居所その他送達をすべき場所が知れない場合([[民事訴訟法第109条の2|第109条の2]]の規定により送達をすることができる場合を除く。) ##[[民事訴訟法第107条|第107条第1項]]の規定により送達をすることができない場合 ##外国においてすべき送達について、[[民事訴訟法第108条|第108条]]の規定によることができず、又はこれによっても送達をすることができないと認めるべき場合 ##[[民事訴訟法第108条|第108条]]の規定により外国の管轄官庁に嘱託を発した後6月を経過してもその送達を証する書面の送付がない場合 #前項の場合において、裁判所は、訴訟の遅滞を避けるため必要があると認めるときは、申立てがないときであっても、裁判所書記官に公示送達をすべきことを命ずることができる。 #同一の当事者に対する2回目以降の公示送達は、職権でする。ただし、第1項第4号に掲げる場合は、この限りでない。 ===改正経緯=== 2022年改正で、「電磁的記録の送達」に関する規定を整理したことにより、以下のとおり改正。 #第1項第1項 #:送達が「電磁的記録の送達」で可能な場合を除外。 #第1項第3号 #:従来の送達を「書類の送達」として文言を整理。 ==解説== ;第1項 :公示送達が当事者の申立てによることを定めているが、これは職権送達主義(当事者の申立てがなくとも裁判所が送達を相手方当事者にすることができるという立法主義)の例外である。 ==参照条文== ==判例== {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-4|第4節 送達]] |[[民事訴訟法第109条|第109条]]<br>(送達報告書) |[[民事訴訟法第111条|第111条]]<br>(公示送達の方法) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|110]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|110]] s5nebyo4eldpfviwdut6uztuz46ca7w 民事訴訟法第111条 0 11285 247297 246946 2024-04-25T17:39:02Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (公示送達の方法) ;第111条   :公示送達は、次の各号に掲げる区分に応じ、それぞれ当該各号に定める事項を最高裁判所規則で定める方法により不特定多数の者が閲覧することができる状態に置く措置をとるとともに、当該事項が記載された書面を裁判所の掲示場に掲示し、又は当該事項を裁判所に設置した電子計算機の映像面に表示したものの閲覧をすることができる状態に置く措置をとることによってする。 :#書類の公示送達 :#:裁判所書記官が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付すべきこと。 :#電磁的記録の公示送達 :#:裁判所書記官が、送達すべき電磁的記録に記録された事項につき、いつでも送達を受けるべき者に[[民事訴訟法第109条|第109条]]の書面を交付し、又は[[民事訴訟法第109条の2|第109条の2]]第1項本文の規定による措置をとるとともに、同項本文の通知を発すべきこと。 ===改正経緯=== 2022年改正で、「電磁的記録の送達」に関する規定を整理したことにより、以下の文言より改正。 :''公示送達は、裁判所書記官が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付すべき旨を裁判所の掲示場に掲示してする。'' ==解説== ==参照条文== *[[民事訴訟法第113条]](公示送達による意思表示の到達) ==判例== {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-4|第4節 送達]] |[[民事訴訟法第110条|第110条]]<br>(公示送達の要件) |[[民事訴訟法第112条|第112条]]<br>(公示送達の効力発生の時期) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|111]] [[category:会社法 2014年改正|111]] c6sd5yuo85k379zpzjvtyw19jgpz3ft 247298 247297 2024-04-25T17:39:54Z Tomzo 248 /* 判例 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (公示送達の方法) ;第111条   :公示送達は、次の各号に掲げる区分に応じ、それぞれ当該各号に定める事項を最高裁判所規則で定める方法により不特定多数の者が閲覧することができる状態に置く措置をとるとともに、当該事項が記載された書面を裁判所の掲示場に掲示し、又は当該事項を裁判所に設置した電子計算機の映像面に表示したものの閲覧をすることができる状態に置く措置をとることによってする。 :#書類の公示送達 :#:裁判所書記官が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付すべきこと。 :#電磁的記録の公示送達 :#:裁判所書記官が、送達すべき電磁的記録に記録された事項につき、いつでも送達を受けるべき者に[[民事訴訟法第109条|第109条]]の書面を交付し、又は[[民事訴訟法第109条の2|第109条の2]]第1項本文の規定による措置をとるとともに、同項本文の通知を発すべきこと。 ===改正経緯=== 2022年改正で、「電磁的記録の送達」に関する規定を整理したことにより、以下の文言より改正。 :''公示送達は、裁判所書記官が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付すべき旨を裁判所の掲示場に掲示してする。'' ==解説== ==参照条文== *[[民事訴訟法第113条]](公示送達による意思表示の到達) ==判例== {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-4|第4節 送達]] |[[民事訴訟法第110条|第110条]]<br>(公示送達の要件) |[[民事訴訟法第112条|第112条]]<br>(公示送達の効力発生の時期) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|111]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|111]] gggavevgwv6fr3eomj9ep7gpg1y0e4g 247299 247298 2024-04-25T17:45:53Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (公示送達の方法) ;第111条   :公示送達は、次の各号に掲げる区分に応じ、それぞれ当該各号に定める事項を最高裁判所規則で定める方法により不特定多数の者が閲覧することができる状態に置く措置をとるとともに、当該事項が記載された書面を裁判所の掲示場に掲示し、又は当該事項を裁判所に設置した電子計算機の映像面に表示したものの閲覧をすることができる状態に置く措置をとることによってする。 :#書類の公示送達 :#:裁判所書記官が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付すべきこと。 :#電磁的記録の公示送達 :#:裁判所書記官が、送達すべき電磁的記録に記録された事項につき、いつでも送達を受けるべき者に[[民事訴訟法第109条|第109条]]の書面を交付し、又は[[民事訴訟法第109条の2|第109条の2]]第1項本文の規定による措置をとるとともに、同項本文の通知を発すべきこと。 ===改正経緯=== 2022年改正で、「電磁的記録の送達」に関する規定を整理したことにより、以下の文言より改正。 :''公示送達は、裁判所書記官が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付すべき旨を裁判所の掲示場に掲示してする。'' ==解説== ==参照条文== *[[民事訴訟法第113条]](公示送達による意思表示の到達) *[[民事訴訟規則第46条]](公示送達の方法)※令和5年9月19日最高裁判所規則4号改正版現在 *#呼出状の公示送達は、呼出状を掲示場に掲示してする。 *#裁判所書記官は、公示送達があったことを官報又は新聞紙に掲載することができる。外国においてすべき送達については、裁判所書記官は、官報又は新聞紙への掲載に代えて、公示送達があったことを通知することができる。 ==判例== {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-4|第4節 送達]] |[[民事訴訟法第110条|第110条]]<br>(公示送達の要件) |[[民事訴訟法第112条|第112条]]<br>(公示送達の効力発生の時期) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|111]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|111]] cagk054tc5zcyqq1dz0oarstc3gq5a3 民事訴訟法第112条 0 11286 247300 246947 2024-04-25T18:59:50Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (公示送達の効力発生の時期) ;第112条   #公示送達は、[[民事訴訟法第111条|前条]]の規定による措置を開始した日から2週間を経過することによって、その効力を生ずる。ただし、[[民事訴訟法第110条|第110条第3項]]の公示送達は、[[民事訴訟法第111条|前条]]の規定による措置を開始した日の翌日にその効力を生ずる。 #外国においてすべき送達についてした公示送達にあっては、前項の期間は、6週間とする。 #前二項の期間は、短縮することができない。 ===改正経緯=== 2022年改正で、「公示送達の手段が従来の掲示のみでなくなったことに伴う改正。 ==解説== *第110条(公示送達の要件) ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-4|第4節 送達]] |[[民事訴訟法第111条|第111条]]<br>(公示送達の方法) |[[民事訴訟法第113条|第113条]]<br>(公示送達による意思表示の到達) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|112]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|112]] at8926njoclaf98p84amepdau79bmvg 247301 247300 2024-04-25T19:00:09Z Tomzo 248 /* 改正経緯 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (公示送達の効力発生の時期) ;第112条   #公示送達は、[[民事訴訟法第111条|前条]]の規定による措置を開始した日から2週間を経過することによって、その効力を生ずる。ただし、[[民事訴訟法第110条|第110条第3項]]の公示送達は、[[民事訴訟法第111条|前条]]の規定による措置を開始した日の翌日にその効力を生ずる。 #外国においてすべき送達についてした公示送達にあっては、前項の期間は、6週間とする。 #前二項の期間は、短縮することができない。 ===改正経緯=== 2022年改正で、「公示送達の手段が従来の掲示のみでなくなったことに伴い改正。 ==解説== *第110条(公示送達の要件) ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-4|第4節 送達]] |[[民事訴訟法第111条|第111条]]<br>(公示送達の方法) |[[民事訴訟法第113条|第113条]]<br>(公示送達による意思表示の到達) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|112]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|112]] rlxjw3tomgv2cigbukyptvlh4ildbt9 247303 247301 2024-04-25T19:38:30Z Tomzo 248 /* 改正経緯 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (公示送達の効力発生の時期) ;第112条   #公示送達は、[[民事訴訟法第111条|前条]]の規定による措置を開始した日から2週間を経過することによって、その効力を生ずる。ただし、[[民事訴訟法第110条|第110条第3項]]の公示送達は、[[民事訴訟法第111条|前条]]の規定による措置を開始した日の翌日にその効力を生ずる。 #外国においてすべき送達についてした公示送達にあっては、前項の期間は、6週間とする。 #前二項の期間は、短縮することができない。 ===改正経緯=== 2022年改正で、公示送達の手段が従来の掲示のみでなくなったことに伴い改正。 ==解説== *第110条(公示送達の要件) ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-4|第4節 送達]] |[[民事訴訟法第111条|第111条]]<br>(公示送達の方法) |[[民事訴訟法第113条|第113条]]<br>(公示送達による意思表示の到達) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|112]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|112]] jo8ju4nyamf5b9gqy06znaqg3g2ku37 民事訴訟法第113条 0 11287 247304 246948 2024-04-25T19:40:41Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (公示送達による意思表示の到達) ;第113条   :訴訟の当事者が相手方の所在を知ることができない場合において、相手方に対する公示送達がされた書類又は電磁的記録に、その相手方に対しその訴訟の目的である請求又は防御の方法に関する意思表示をする旨の記載又は記録があるときは、その意思表示は、[[民事訴訟法第111条|第111条]]の規定による措置を開始した日から2週間を経過した時に、相手方に到達したものとみなす。この場合においては、[[民法第98条]]第3項ただし書の規定を準用する。 ===改正経緯=== 2022年改正で、公示送達の手段が従来の掲示のみでなくなったことに伴い改正。 ==解説== *第111条(公示送達の方法) *民法第98条(公示による意思表示) ==参照条文== ==判例== {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-4|第4節 送達]] |[[民事訴訟法第112条|第112条]]<br>(公示送達の効力発生の時期) |[[民事訴訟法第114条|第114条]]<br>(既判力の範囲) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|113]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|113]] pzyfnkqaleimx4jmfrn7972d0847f7c 民事訴訟法第128条 0 17998 247332 219606 2024-04-26T04:19:02Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (受継についての裁判) ;第128条 # 訴訟手続の受継の申立てがあった場合には、裁判所は、職権で調査し、理由がないと認めるときは、決定で、その申立てを却下しなければならない。 # [[民事訴訟法第255条|第255条]]([[民事訴訟法第374条|第374条]]第2項において準用する場合を含む。以下この項において同じ。)の規定による[[民事訴訟法第255条|第255条]]第1項に規定する電子判決書又は電子調書の送達後に中断した訴訟手続の受継の申立てがあった場合には、その判決をした裁判所は、その申立てについて裁判をしなければならない。 ==解説== 2022年改正により訴訟記録の電子化に伴い、以下のとおり改正。 :(改正前)判決書又は[[民事訴訟法第254条|第254条]]第2項([[民事訴訟法第374条|第374条]]第2項において準用する場合を含む。)の調書の送達後に :(改正後)第255条(第374条第2項において準用する場合を含む。以下この項において同じ。)の規定による第255条第1項に規定する電子判決書又は電子調書の送達後に ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-6|第6節 訴訟手続の中断及び中止]] |[[民事訴訟法第127条|第127条]]<br>(受継の通知) |[[民事訴訟法第129条|第129条]]<br>(職権による続行命令) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|128]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|128]] odause5ranguvb59jwcidylwydjck2b 民事訴訟法第132条の2 0 18091 247340 219611 2024-04-26T09:49:10Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (訴えの提起前における照会) ;第132条の2 # 訴えを提起しようとする者が訴えの被告となるべき者に対し訴えの提起を予告する通知(以下この章において「予告通知」という。)を書面でした場合には、その予告通知をした者(以下この章において「予告通知者」という。)は、その予告通知を受けた者<u>(以下この章において「被予告通知者」という。)</u>に対し、その予告通知をした日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起した場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面により、又は被予告通知者の選択により書面若しくは電磁的方法(電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法であって最高裁判所規則で定めるものをいう。以下同じ。)のいずれかにより回答するよう、</u>書面により照会をすることができる。ただし、その照会が次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。 ## [[民事訴訟法第163条|第163条]]各号のいずれかに該当する照会 ## 相手方又は第三者の私生活についての秘密に関する事項についての照会であって、これに回答することにより、その相手方又は第三者が社会生活を営むのに支障を生ずるおそれがあるもの ## 相手方又は第三者の営業秘密に関する事項についての照会 # 前項第2号に規定する第三者の私生活についての秘密又は同項第3号に規定する第三者の営業秘密に関する事項についての照会については、相手方がこれに回答することをその第三者が承諾した場合には、これらの規定は、適用しない。 # 予告通知の書面には、提起しようとする訴えに係る請求の要旨及び紛争の要点を記載しなければならない。 # 予告通知をする者は、第1項の規定による書面による予告通知に代えて、当該予告通知を受ける者の承諾を得て、電磁的方法により予告通知をすることができる。この場合において、当該予告通知をする者は、同項の規定による書面による予告通知をしたものとみなす。 # 予告通知者は、第1項の規定による書面による照会に代えて、被予告通知者の承諾を得て、電磁的方法により照会をすることができる。 # 被予告通知者(第1項の規定により書面又は電磁的方法のいずれかにより回答するよう照会を受けたものを除く。)は、同項の規定による書面による回答に代えて、予告通知者の承諾を得て、電磁的方法により回答をすることができる。この場合において、被予告通知者は、同項の規定による書面による回答をしたものとみなす。 # 第1項の照会は、既にした予告通知と重複する予告通知に基づいては、することができない。 ===改正経緯=== 2022改正により以下のとおり改正。 #第1項本文を以下のものより改正。 #:''訴えを提起しようとする者が訴えの被告となるべき者に対し訴えの提起を予告する通知を書面でした場合(以下この章において<del>当該通知を</del>「予告通知」という。)には、その予告通知をした者(以下この章において「予告通知者」という。)は、その予告通知を受けた者に対し、その予告通知をした日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起した場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面で回答するよう、</u>書面で照会をすることができる。ただし、その照会が次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。'' #第1項第1号を以下のとおり改正。 #:(改正前)第163条各号のいずれかに該当する照会 #:(改正後)第163条第1号各号のいずれかに該当する照会 #第4項から第6項までを新設、それに伴い旧第4項を第7項に繰下げ。 ==解説== * 民事訴訟法132条の2の予告通知及び照会については、民事訴訟規則52条の2から52条の4においてその記載事項についてのより詳細な定めがなされている。 * この予告通知及び照会は、国(又は公共団体)に行う事も出来る。その場合は、それぞれの訟務の代表に送る事となるが、国が相手となる訴訟(省庁やその支局、裁判所を相手とした訴訟)を行う予定であれば法務大臣<ref>法務大臣権限法1条より</ref>(公共団体を相手とした訴訟を行う予定であれば公共団体の長<ref>地方自治法[[地方自治法第2条|2条]]、民事訴訟法[[民事訴訟法第29条|29条]]及び[[民事訴訟法第37条|37条]]より。(※なお、都道府県警察に関する訴訟を予定する場合は、一般的には都道府県公安委員会となる(警察法80条より。)。)</ref>)に宛て、予告通知の書面(及び照会事項の記載された書面)を送付する事になる<ref>裁判所平成16年3月25日付事務連絡「裁判所職員の事件処理上の違法行為を理由とする国家賠償請求訴訟について」等より</ref>。 ==参照条文== *[[民事訴訟規則第52条の2]](予告通知の書面の記載事項等) #予告通知の書面には、法第132条の2(訴えの提起前における照会)第3項に規定する請求の要旨及び紛争の要点を記載するほか、次に掲げる事項を記載し、予告通知をする者又はその代理人が記名押印するものとする。 ##予告通知をする者及び予告通知の相手方の氏名又は名称及び住所並びにそれらの代理人の氏名及び住所 ##予告通知の年月日 ##法第132条の2第1項の規定による予告通知である旨 #前項の請求の要旨及び紛争の要点は、具体的に記載しなければならない。 #予告通知においては、できる限り、訴えの提起の予定時期を明らかにしなければならない。 ==判例== ==脚注== <references/> ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-6|第6章 訴えの提起前における証拠収集の処分等]]<br> |[[民事訴訟法第132条|第132条]]<br>(中断及び中止の効果) |[[民事訴訟法第132条の3|第132条の3]]<br>(訴えの提起前における照会) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|132の02]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|132の02]] iydx5hcfzlxrpggsxtc0ea40fvl3mc7 247341 247340 2024-04-26T09:51:50Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (訴えの提起前における照会) ;第132条の2 # 訴えを提起しようとする者が訴えの被告となるべき者に対し訴えの提起を予告する通知(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「予告通知」という。)を書面でした場合には、その予告通知をした者(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「予告通知者」という。)は、その予告通知を受けた者<u>(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「被予告通知者」という。)</u>に対し、その予告通知をした日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起した場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面により、又は被予告通知者の選択により書面若しくは電磁的方法(電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法であって最高裁判所規則で定めるものをいう。以下同じ。)のいずれかにより回答するよう、</u>書面により照会をすることができる。ただし、その照会が次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。 ## [[民事訴訟法第163条|第163条]]各号のいずれかに該当する照会 ## 相手方又は第三者の私生活についての秘密に関する事項についての照会であって、これに回答することにより、その相手方又は第三者が社会生活を営むのに支障を生ずるおそれがあるもの ## 相手方又は第三者の営業秘密に関する事項についての照会 # 前項第2号に規定する第三者の私生活についての秘密又は同項第3号に規定する第三者の営業秘密に関する事項についての照会については、相手方がこれに回答することをその第三者が承諾した場合には、これらの規定は、適用しない。 # 予告通知の書面には、提起しようとする訴えに係る請求の要旨及び紛争の要点を記載しなければならない。 # 予告通知をする者は、第1項の規定による書面による予告通知に代えて、当該予告通知を受ける者の承諾を得て、電磁的方法により予告通知をすることができる。この場合において、当該予告通知をする者は、同項の規定による書面による予告通知をしたものとみなす。 # 予告通知者は、第1項の規定による書面による照会に代えて、被予告通知者の承諾を得て、電磁的方法により照会をすることができる。 # 被予告通知者(第1項の規定により書面又は電磁的方法のいずれかにより回答するよう照会を受けたものを除く。)は、同項の規定による書面による回答に代えて、予告通知者の承諾を得て、電磁的方法により回答をすることができる。この場合において、被予告通知者は、同項の規定による書面による回答をしたものとみなす。 # 第1項の照会は、既にした予告通知と重複する予告通知に基づいては、することができない。 ===改正経緯=== 2022改正により以下のとおり改正。 #第1項本文を以下のものより改正。 #:''訴えを提起しようとする者が訴えの被告となるべき者に対し訴えの提起を予告する通知を書面でした場合(以下この章において<del>当該通知を</del>「予告通知」という。)には、その予告通知をした者(以下この章において「予告通知者」という。)は、その予告通知を受けた者に対し、その予告通知をした日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起した場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面で回答するよう、</u>書面で照会をすることができる。ただし、その照会が次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。'' #第1項第1号を以下のとおり改正。 #:(改正前)第163条各号のいずれかに該当する照会 #:(改正後)第163条第1号各号のいずれかに該当する照会 #第4項から第6項までを新設、それに伴い旧第4項を第7項に繰下げ。 ==解説== * 民事訴訟法132条の2の予告通知及び照会については、民事訴訟規則52条の2から52条の4においてその記載事項についてのより詳細な定めがなされている。 * この予告通知及び照会は、国(又は公共団体)に行う事も出来る。その場合は、それぞれの訟務の代表に送る事となるが、国が相手となる訴訟(省庁やその支局、裁判所を相手とした訴訟)を行う予定であれば法務大臣<ref>法務大臣権限法1条より</ref>(公共団体を相手とした訴訟を行う予定であれば公共団体の長<ref>地方自治法[[地方自治法第2条|2条]]、民事訴訟法[[民事訴訟法第29条|29条]]及び[[民事訴訟法第37条|37条]]より。(※なお、都道府県警察に関する訴訟を予定する場合は、一般的には都道府県公安委員会となる(警察法80条より。)。)</ref>)に宛て、予告通知の書面(及び照会事項の記載された書面)を送付する事になる<ref>裁判所平成16年3月25日付事務連絡「裁判所職員の事件処理上の違法行為を理由とする国家賠償請求訴訟について」等より</ref>。 ==参照条文== *[[民事訴訟規則第52条の2]](予告通知の書面の記載事項等) #予告通知の書面には、法第132条の2(訴えの提起前における照会)第3項に規定する請求の要旨及び紛争の要点を記載するほか、次に掲げる事項を記載し、予告通知をする者又はその代理人が記名押印するものとする。 ##予告通知をする者及び予告通知の相手方の氏名又は名称及び住所並びにそれらの代理人の氏名及び住所 ##予告通知の年月日 ##法第132条の2第1項の規定による予告通知である旨 #前項の請求の要旨及び紛争の要点は、具体的に記載しなければならない。 #予告通知においては、できる限り、訴えの提起の予定時期を明らかにしなければならない。 ==判例== ==脚注== <references/> ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-6|第6章 訴えの提起前における証拠収集の処分等]]<br> |[[民事訴訟法第132条|第132条]]<br>(中断及び中止の効果) |[[民事訴訟法第132条の3|第132条の3]]<br>(訴えの提起前における照会) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|132の02]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|132の02]] 1rouqq7v7o59hbdoqoiaqsm2ji2jmwn 247343 247341 2024-04-26T10:56:01Z Tomzo 248 /* 参照条文 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (訴えの提起前における照会) ;第132条の2 # 訴えを提起しようとする者が訴えの被告となるべき者に対し訴えの提起を予告する通知(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「予告通知」という。)を書面でした場合には、その予告通知をした者(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「予告通知者」という。)は、その予告通知を受けた者<u>(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「被予告通知者」という。)</u>に対し、その予告通知をした日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起した場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面により、又は被予告通知者の選択により書面若しくは電磁的方法(電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法であって最高裁判所規則で定めるものをいう。以下同じ。)のいずれかにより回答するよう、</u>書面により照会をすることができる。ただし、その照会が次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。 ## [[民事訴訟法第163条|第163条]]各号のいずれかに該当する照会 ## 相手方又は第三者の私生活についての秘密に関する事項についての照会であって、これに回答することにより、その相手方又は第三者が社会生活を営むのに支障を生ずるおそれがあるもの ## 相手方又は第三者の営業秘密に関する事項についての照会 # 前項第2号に規定する第三者の私生活についての秘密又は同項第3号に規定する第三者の営業秘密に関する事項についての照会については、相手方がこれに回答することをその第三者が承諾した場合には、これらの規定は、適用しない。 # 予告通知の書面には、提起しようとする訴えに係る請求の要旨及び紛争の要点を記載しなければならない。 # 予告通知をする者は、第1項の規定による書面による予告通知に代えて、当該予告通知を受ける者の承諾を得て、電磁的方法により予告通知をすることができる。この場合において、当該予告通知をする者は、同項の規定による書面による予告通知をしたものとみなす。 # 予告通知者は、第1項の規定による書面による照会に代えて、被予告通知者の承諾を得て、電磁的方法により照会をすることができる。 # 被予告通知者(第1項の規定により書面又は電磁的方法のいずれかにより回答するよう照会を受けたものを除く。)は、同項の規定による書面による回答に代えて、予告通知者の承諾を得て、電磁的方法により回答をすることができる。この場合において、被予告通知者は、同項の規定による書面による回答をしたものとみなす。 # 第1項の照会は、既にした予告通知と重複する予告通知に基づいては、することができない。 ===改正経緯=== 2022改正により以下のとおり改正。 #第1項本文を以下のものより改正。 #:''訴えを提起しようとする者が訴えの被告となるべき者に対し訴えの提起を予告する通知を書面でした場合(以下この章において<del>当該通知を</del>「予告通知」という。)には、その予告通知をした者(以下この章において「予告通知者」という。)は、その予告通知を受けた者に対し、その予告通知をした日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起した場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面で回答するよう、</u>書面で照会をすることができる。ただし、その照会が次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。'' #第1項第1号を以下のとおり改正。 #:(改正前)第163条各号のいずれかに該当する照会 #:(改正後)第163条第1号各号のいずれかに該当する照会 #第4項から第6項までを新設、それに伴い旧第4項を第7項に繰下げ。 ==解説== * 民事訴訟法132条の2の予告通知及び照会については、民事訴訟規則52条の2から52条の4においてその記載事項についてのより詳細な定めがなされている。 * この予告通知及び照会は、国(又は公共団体)に行う事も出来る。その場合は、それぞれの訟務の代表に送る事となるが、国が相手となる訴訟(省庁やその支局、裁判所を相手とした訴訟)を行う予定であれば法務大臣<ref>法務大臣権限法1条より</ref>(公共団体を相手とした訴訟を行う予定であれば公共団体の長<ref>地方自治法[[地方自治法第2条|2条]]、民事訴訟法[[民事訴訟法第29条|29条]]及び[[民事訴訟法第37条|37条]]より。(※なお、都道府県警察に関する訴訟を予定する場合は、一般的には都道府県公安委員会となる(警察法80条より。)。)</ref>)に宛て、予告通知の書面(及び照会事項の記載された書面)を送付する事になる<ref>裁判所平成16年3月25日付事務連絡「裁判所職員の事件処理上の違法行為を理由とする国家賠償請求訴訟について」等より</ref>。 ==参照条文== *[[民事訴訟規則第52条の2]](予告通知の書面の記載事項等) *#予告通知の書面には、法第132条の2(訴えの提起前における照会)第3項に規定する請求の要旨及び紛争の要点を記載するほか、次に掲げる事項を記載し、予告通知をする者又はその代理人が記名押印するものとする。 *##予告通知をする者及び予告通知の相手方の氏名又は名称及び住所並びにそれらの代理人の氏名及び住所 *##予告通知の年月日 *##法第132条の2第1項の規定による予告通知である旨 *#前項の請求の要旨及び紛争の要点は、具体的に記載しなければならない。 *#予告通知においては、できる限り、訴えの提起の予定時期を明らかにしなければならない。 *[[民事訴訟規則第52条の4]](訴えの提起前における照会及び回答の書面の記載事項等) *#法第132条の2(訴えの提起前における照会)第1項の規定による照会及びこれに対する回答は、照会の書面及び回答の書面を相手方に送付してする。この場合において、相手方に代理人があるときは、照会の書面は、当該代理人に対し送付するものとする。 *#前項の照会の書面には、次に掲げる事項を記載し、照会をする者又はその代理人が記名押印するものとする。 *##照会をする者及び照会を受ける者並びにそれらの代理人の氏名 *##照会の根拠となる予告通知の表示 *##照会の年月日 *##照会をする事項(以下この条において「照会事項」という。)及びその必要性 ==判例== ==脚注== <references/> ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-6|第6章 訴えの提起前における証拠収集の処分等]]<br> |[[民事訴訟法第132条|第132条]]<br>(中断及び中止の効果) |[[民事訴訟法第132条の3|第132条の3]]<br>(訴えの提起前における照会) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|132の02]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|132の02]] konbaj9bvolu3wcs3fpii5gjxapjl41 247345 247343 2024-04-26T11:06:26Z Tomzo 248 /* 参照条文 */ wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (訴えの提起前における照会) ;第132条の2 # 訴えを提起しようとする者が訴えの被告となるべき者に対し訴えの提起を予告する通知(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「予告通知」という。)を書面でした場合には、その予告通知をした者(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「予告通知者」という。)は、その予告通知を受けた者<u>(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において「被予告通知者」という。)</u>に対し、その予告通知をした日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起した場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面により、又は被予告通知者の選択により書面若しくは電磁的方法(電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法であって最高裁判所規則で定めるものをいう。以下同じ。)のいずれかにより回答するよう、</u>書面により照会をすることができる。ただし、その照会が次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。 ## [[民事訴訟法第163条|第163条]]各号のいずれかに該当する照会 ## 相手方又は第三者の私生活についての秘密に関する事項についての照会であって、これに回答することにより、その相手方又は第三者が社会生活を営むのに支障を生ずるおそれがあるもの ## 相手方又は第三者の営業秘密に関する事項についての照会 # 前項第2号に規定する第三者の私生活についての秘密又は同項第3号に規定する第三者の営業秘密に関する事項についての照会については、相手方がこれに回答することをその第三者が承諾した場合には、これらの規定は、適用しない。 # 予告通知の書面には、提起しようとする訴えに係る請求の要旨及び紛争の要点を記載しなければならない。 # 予告通知をする者は、第1項の規定による書面による予告通知に代えて、当該予告通知を受ける者の承諾を得て、電磁的方法により予告通知をすることができる。この場合において、当該予告通知をする者は、同項の規定による書面による予告通知をしたものとみなす。 # 予告通知者は、第1項の規定による書面による照会に代えて、被予告通知者の承諾を得て、電磁的方法により照会をすることができる。 # 被予告通知者(第1項の規定により書面又は電磁的方法のいずれかにより回答するよう照会を受けたものを除く。)は、同項の規定による書面による回答に代えて、予告通知者の承諾を得て、電磁的方法により回答をすることができる。この場合において、被予告通知者は、同項の規定による書面による回答をしたものとみなす。 # 第1項の照会は、既にした予告通知と重複する予告通知に基づいては、することができない。 ===改正経緯=== 2022改正により以下のとおり改正。 #第1項本文を以下のものより改正。 #:''訴えを提起しようとする者が訴えの被告となるべき者に対し訴えの提起を予告する通知を書面でした場合(以下この章において<del>当該通知を</del>「予告通知」という。)には、その予告通知をした者(以下この章において「予告通知者」という。)は、その予告通知を受けた者に対し、その予告通知をした日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起した場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面で回答するよう、</u>書面で照会をすることができる。ただし、その照会が次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。'' #第1項第1号を以下のとおり改正。 #:(改正前)第163条各号のいずれかに該当する照会 #:(改正後)第163条第1号各号のいずれかに該当する照会 #第4項から第6項までを新設、それに伴い旧第4項を第7項に繰下げ。 ==解説== * 民事訴訟法132条の2の予告通知及び照会については、民事訴訟規則52条の2から52条の4においてその記載事項についてのより詳細な定めがなされている。 * この予告通知及び照会は、国(又は公共団体)に行う事も出来る。その場合は、それぞれの訟務の代表に送る事となるが、国が相手となる訴訟(省庁やその支局、裁判所を相手とした訴訟)を行う予定であれば法務大臣<ref>法務大臣権限法1条より</ref>(公共団体を相手とした訴訟を行う予定であれば公共団体の長<ref>地方自治法[[地方自治法第2条|2条]]、民事訴訟法[[民事訴訟法第29条|29条]]及び[[民事訴訟法第37条|37条]]より。(※なお、都道府県警察に関する訴訟を予定する場合は、一般的には都道府県公安委員会となる(警察法80条より。)。)</ref>)に宛て、予告通知の書面(及び照会事項の記載された書面)を送付する事になる<ref>裁判所平成16年3月25日付事務連絡「裁判所職員の事件処理上の違法行為を理由とする国家賠償請求訴訟について」等より</ref>。 ==参照条文== *[[民事訴訟規則第52条の2]](予告通知の書面の記載事項等) *#予告通知の書面には、法第132条の2(訴えの提起前における照会)第3項に規定する請求の要旨及び紛争の要点を記載するほか、次に掲げる事項を記載し、予告通知をする者又はその代理人が記名押印するものとする。 *##予告通知をする者及び予告通知の相手方の氏名又は名称及び住所並びにそれらの代理人の氏名及び住所 *##予告通知の年月日 *##法第132条の2第1項の規定による予告通知である旨 *#前項の請求の要旨及び紛争の要点は、具体的に記載しなければならない。 *#予告通知においては、できる限り、訴えの提起の予定時期を明らかにしなければならない。 *[[民事訴訟規則第52条の4]](訴えの提起前における照会及び回答の書面の記載事項等) *#法第132条の2(訴えの提起前における照会)第1項の規定による照会及びこれに対する回答は、照会の書面及び回答の書面を相手方に送付してする。この場合において、相手方に代理人があるときは、照会の書面は、当該代理人に対し送付するものとする。 *#前項の照会の書面には、次に掲げる事項を記載し、照会をする者又はその代理人が記名押印するものとする。 *##照会をする者及び照会を受ける者並びにそれらの代理人の氏名 *##照会の根拠となる予告通知の表示 *##照会の年月日 *##照会をする事項(以下この条において「照会事項」という。)及びその必要性 *##法第132条の2第1項の規定により照会をする旨 *##回答すべき期間 *##照会をする者の住所、郵便番号及びファクシミリの番号 *#第1項の回答の書面には、前項第1号及び第2号に掲げる事項、回答の年月日並びに照会事項に対する回答を記載し、照会を受けた者又はその代理人が記名押印するものとする。この場合において、照会事項中に法第132条の2第1項第1号に掲げる照会に該当することを理由としてその回答を拒絶するものがあるときは、[[民事訴訟法第163条|法第163条]](当事者照会)各号のいずれに該当するかをも、法第132条の2第1項第2号又は第3号に掲げる照会に該当することを理由としてその回答を拒絶するものがあるときは、そのいずれに該当するかをも記載するものとする。 *#照会事項は、項目を分けて記載するものとし、照会事項に対する回答は、できる限り、照会事項の項目に対応させて、かつ、具体的に記載するものとする。 *#前各項の規定は、[[民事訴訟法第132条の3|法第132条の3(訴えの提起前における照会)]]第1項の規定による照会及びこれに対する回答について準用する。 ==判例== ==脚注== <references/> ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-6|第6章 訴えの提起前における証拠収集の処分等]]<br> |[[民事訴訟法第132条|第132条]]<br>(中断及び中止の効果) |[[民事訴訟法第132条の3|第132条の3]]<br>(訴えの提起前における照会) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|132の02]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|132の02]] j7nhjqxahmh2dmv9gwtdz4680way91n 民事訴訟法第132条の3 0 18092 247344 219612 2024-04-26T10:56:39Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (訴えの提起前における照会) ;第132条の3 # 被予告通知者は、予告通知者に対し、当該予告通知者がした予告通知の書面に記載された[[民事訴訟法第132条の2|前条]]第3項の請求の要旨及び紛争の要点に対する答弁の要旨を記載した書面でその予告通知に対する返答をしたときは、予告通知者に対し、その予告通知がされた日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起された場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面により、又は予告通知者の選択により書面若しくは電磁的方法のいずれかにより回答するよう、書面により</u>照会をすることができる。 # [[民事訴訟法第132条の2|前条]]第1項ただし書、第2項及び第4項から第6項までの規定は、前項の場合について準用する。この場合において、同条第4項中「書面による予告通知」とあるのは「書面による返答」と、「電磁的方法により予告通知」とあるのは「電磁的方法により返答」と読み替えるものとする。 # 第1項の照会は、既にされた予告通知と重複する予告通知に対する返答に基づいては、することができない。 ===改正経緯=== 2022改正により以下のとおり改正。 #第1項を以下のものより改正。 #:''予告通知を受けた者<del>(以下この章において「被予告通知者」という。)</del>は、予告通知者に対し、その予告通知の書面に記載された[[民事訴訟法第132条の2|前条]]第3項の請求の要旨及び紛争の要点に対する答弁の要旨を記載した書面でその予告通知に対する返答をしたときは、予告通知者に対し、その予告通知がされた日から4月以内に限り、訴えの提起前に、訴えを提起された場合の主張又は立証を準備するために必要であることが明らかな事項について、相当の期間を定めて、<u>書面で回答するよう、書面で</u>照会をすることができる。<del>この場合においては、同条第1項ただし書及び同条第2項の規定を準用する。</del>'' #第3項を新設、それに伴い旧第2項を文言を整理し第3項に繰下げ。 ==解説== ==参照条文== *[[民事訴訟規則第52条の3]](予告通知に対する返答の書面の記載事項等) *#予告通知に対する返答の書面には、法第132条の3(訴えの提起前における照会)第1項に規定する答弁の要旨を記載するほか、[[民事訴訟規則第52条の2|前条]](予告通知の書面の記載事項等)第1項第1号に規定する事項、返答の年月日及び法第132条の3第1項の規定による返答である旨を記載し、その返答をする者又はその代理人が記名押印するものとする。 *#前項の答弁の要旨は、具体的に記載しなければならない。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-6|第6章 訴えの提起前における証拠収集の処分等]]<br> |[[民事訴訟法第132条の2|第132条の2]]<br>(訴えの提起前における照会) |[[民事訴訟法第132条の4|第132条の4]]<br>(訴えの提起前における証拠収集の処分) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|132の03]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|132の03]] 7b6tq56uaxwzprivirg14y5jigvaj27 民事訴訟法第132条の4 0 18093 247346 247087 2024-04-26T11:27:46Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (訴えの提起前における証拠収集の処分) ;第132条の4 # 裁判所は、予告通知者又は[[民事訴訟法第132条の3|前条]]第1項の返答をした被予告通知者の申立てにより、当該予告通知に係る訴えが提起された場合の立証に必要であることが明らかな証拠となるべきものについて、申立人がこれを自ら収集することが困難であると認められるときは、その予告通知又は返答の相手方(以下[[コンメンタール民事訴訟法#1-6|この章]]において単に「相手方」という。)の意見を聴いて、訴えの提起前に、その収集に係る次に掲げる処分をすることができる。ただし、その収集に要すべき時間又は嘱託を受けるべき者の負担が不相当なものとなることその他の事情により、相当でないと認めるときは、この限りでない。 ##文書([[民事訴訟法第231条|第231条]]に規定する物件を含む。以下この章において同じ。)の所持者にその文書の送付を嘱託し、又は電磁的記録を利用する権限を有する者にその電磁的記録の送付を嘱託すること。 ##必要な調査を官庁若しくは公署、外国の官庁若しくは公署又は学校、商工会議所、取引所その他の団体([[民事訴訟法第132条の5|次条]]第1項第2号において「官公署等」という。)に嘱託すること。 ##専門的な知識経験を有する者にその専門的な知識経験に基づく意見の陳述を嘱託すること。 ##執行官に対し、物の形状、占有関係その他の現況について調査を命ずること。 # 前項の処分の申立ては、予告通知がされた日から4月の不変期間内にしなければならない。ただし、その期間の経過後にその申立てをすることについて相手方の同意があるときは、この限りでない。 # 第1項の処分の申立ては、既にした予告通知と重複する予告通知又はこれに対する返答に基づいては、することができない。 # 裁判所は、第1項の処分をした後において、同項ただし書に規定する事情により相当でないと認められるに至ったときは、その処分を取り消すことができる。 ===改正経緯=== 2022改正により第1項第1号に関し以下のとおり改正。 :(改正前)その文書の送付を嘱託すること。 :(改正後)その文書の送付を嘱託し、又は電磁的記録を利用する権限を有する者にその電磁的記録の送付を嘱託すること。 ==解説== ==参照条文== *<span id="第52条の5"/>[[民事訴訟規則第52条の5]](証拠収集の処分の申立ての方式) *#法第132条の4(訴えの提起前における証拠収集の処分)第1項各号の処分の申立ては、書面でしなければならない。 *#前項の書面には、次に掲げる事項を記載しなければならない。 *##申立ての根拠となる申立人がした予告通知又は返答の相手方(以下この章において単に「相手方」という。)の氏名又は名称及び住所 *##申立てに係る処分の内容 *##申立ての根拠となる申立人又は相手方がした予告通知(以下この項並びに[[#第52条の6|次条(証拠収集の処分の申立書の添付書類)]]第1項各号及び第2項において単に「予告通知」という。)に係る請求の要旨及び紛争の要点 *##予告通知に係る訴えが提起された場合に立証されるべき事実及びこれと申立てに係る処分により得られる証拠となるべきものとの関係 *##申立人が前号の証拠となるべきものを自ら収集することが困難である事由 *##予告通知がされた日から4月の不変期間内にされた申立てであること又はその期間の経過後に申立てをすることについて相手方の同意があること。 *#第1項の書面には、前項各号に掲げる事項のほか、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、それぞれ当該各号に定める事項を記載しなければならない。 *##法第132条の4第1項第1号の処分の申立てをする場合 *##:当該文書の所持者の居所 *##法第132条の4第1項第2号の処分の申立てをする場合 *##:当該嘱託を受けるべき同号に規定する官公署等の所在地 *##法第132条の4第1項第3号の処分の申立てをする場合であって、その申立てが特定の物についての意見の陳述の嘱託に係る場合 *##:当該特定の物の所在地 *##法第132条の4第1項第4号の処分の申立てをする場合 *##:当該調査に係る物の所在地 *#法第132条の4第1項第1号の処分の申立てにおける第2項第2号に掲げる事項の記載は、送付を求める文書([[民事訴訟法第231条|法第231条]](文書に準ずる物件への準用)に規定する物件を含む。)を特定するに足りる事項を明らかにしてしなければならない。法第132条の4第1項第3号又は第4号の処分の申立てにおける前項第3号又は第4号に定める物についても、同様とする。 *#法第132条の4第1項第2号又は第4号の処分の申立てにおける第2項第2号に掲げる事項の記載は、調査を求める事項を明らかにしてしなければならない。同条第1項第3号の処分の申立てにおける意見の陳述を求める事項についても、同様とする。 *#第2項第5号の事由は、疎明しなければならない。 *<span id="第52条の6"/>[[民事訴訟規則第52条の6]](証拠収集の処分の申立書の添付書類) *#[[#第52条の5|前条(証拠収集の処分の申立ての方式)]]第1項の書面(以下この条において「申立書」という。)には、次に掲げる書類を添付しなければならない。 *##予告通知の書面の写し *##予告通知がされた日から4月の不変期間が経過しているときは、前条第2項第6号の相手方の同意を証する書面 *#予告通知に対する返答をした被予告通知者が法第132条の4(訴えの提起前における証拠収集の処分)第1項の処分の申立てをするときは、当該申立書には、前項各号に掲げる書類のほか、当該返答の書面の写しを添付しなければならない。 *#法第132条の4第1項第3号の処分の申立てをする場合において、当該処分が特定の物についての意見の陳述を嘱託するものであり、かつ、当該特定の物に関する権利が登記又は登録をすることができるものであるときは、当該申立書には、当該特定の物の登記事項証明書又は登録原簿に記載されている事項を証明した書面を添付しなければならない。同項第4号の処分の申立てをする場合において、調査に係る物に関する権利が登記又は登録をすることができるものであるときも、同様とする。 ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-6|第6章 訴えの提起前における証拠収集の処分等]]<br> |[[民事訴訟法第132条の3|第132条の3]]<br>(訴えの提起前における照会) |[[民事訴訟法第132条の5|第132条の5]]<br>(証拠収集の処分の管轄裁判所等) }} {{stub|law}} [[category:民事訴訟法|132の04]] [[category:民事訴訟法 2022年改正|132の04]] huzqysnxpvnk237wfb0c41glsuif02t 民事保全法第62条 0 18767 247307 79275 2024-04-25T20:20:27Z Tomzo 248 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民事保全法]] ==条文== ( 占有移転禁止の仮処分命令の効力) ;第62条 # 占有移転禁止の仮処分命令の執行がされたときは、債権者は、本案の債務名義に基づき、次に掲げる者に対し、係争物の引渡し又は明渡しの強制執行をすることができる。 ## 当該占有移転禁止の仮処分命令の執行がされたことを知って当該係争物を占有した者 ## 当該占有移転禁止の仮処分命令の執行後にその執行がされたことを知らないで当該係争物について債務者の占有を承継した者 # 占有移転禁止の仮処分命令の執行後に当該係争物を占有した者は、その執行がされたことを知って占有したものと推定する。 ==解説== :執行力の主観的範囲は[[民事執行法第23条]]に定められるが、本則はその特則となる。 ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事保全法|民事保全法]] |[[コンメンタール民事保全法#4|第4章 仮処分の効力]]<br> |[[民事保全法第61条]]<br>(不動産に関する権利以外の権利についての登記又は登録請求権を保全するための処分禁止の仮処分の効力) |[[民事保全法第63条]]<br>(執行文の付与に対する異議の申立ての理由) }} {{stub|law}} [[category:民事保全法|62]] 6ospnqpweozxlr0qxcbi6y8m7tm790d 学習方法/高校英語 0 19481 247338 247239 2024-04-26T08:39:39Z すじにくシチュー 12058 ===== 語幹は後回し ===== たとえば position 「位置」やopposite「反対側の」などの語幹 -pos は「置く」ですが、 しかしこれを知っていても、そこから impose の意味を類推することは不可能です。 wikitext text/x-wiki == 「高等学校外国語」は実質的に英語 == 文科省の指導要領では、教科名は「外国語」です。 しかし、科目名は「英語コミュニケーション」とか「論理・表現」とか、英語の科目しかありません。「論理・表現」科目の内容も、英語の学習です。 なお、一部の高校で第二外国語を開講していますが、その高校でも英語が必履修です。そもそも高校卒業の要件として、英語の単位を一定以上取得しないと、高校卒業の資格を取得できないはずです。 また、高卒認定試験でも、外国語科目では英語が必修です。 第二外国語を学ぶにせよ英語に専念するにせよ、どちらにせよ、高校生は英語を勉強する必要があります。 ;第二外国語の授業の現状について 大学受験では、いちおうは、文学部の仏文科とか独文科や、語学系の学部のフランス語学科とかの入試で、大学によってはフランス語やドイツ語などの第二外国語も入試も出る大学もあります(高校入試とは違い、大学入試では一部の大学では第二外国語でも受験できます)。しかし第二外国語の学習は検定教科書以外で自習などをする事になります。 フランス語とかドイツ語とかの検定教科書は、存在を聞いたことがありません(つまり、フランス語などの検定教科書は無いはず)。少なくともフランス語の検定教科書は存在しません<ref>pdf [https://konan-wu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1159&file_id=22&file_no=1 前田美樹 著『高校でのフランス語教育: 現状報告 - 授業の活性化と発展に向けて,2011年3月, P35 ] 2023年10月5日に確認.</ref><ref>[https://www.jactfl.or.jp/wdps/wp-content/uploads/2020/03/JACTFL2_87-100.pdf 長谷川由起子 著『高等学校第二外国語必修化提言実現に伴う課題』,2014 , P92]</ref>。もし高校生向けのフランス語などの教材を教科書会社が出版・販売していたとしても、それは検定教科書ではありません。 なお、第二外国語の授業のある高校でのその授業の教材は、大学生向けの教材を用いたり、あるいはその高校独自の教材を用いたりしています。 ;第二外国語の大学受験について 大学入試共通試験(旧センター試験)の科目に、フランス語とドイツ語と中国語と韓国語もあります。語学系の学部・学科など、ごく一部の学科でなら、共通試験のフランス語なども使える場合もあ、そのような大学の学科なら一般入試でも使える可能性もあります。ですが、その他の多くの大学では、第二外国語ではなく英語を受験科目の外国語としては要求しています。 なお、一部の高校ではスペイン語とロシア語とアラビア語の科目もあり高校卒業のための単位として文科省により認められていますが、しかし大学入試共通試験(センター試験)の科目にはスペイン語などは存在していません。このように、高校の単位として日本国に認められていても大学入試共通試験にない科目もあります。 == 学年が無い == 高校英語には、基本的に学年の区別による内容の違いがありません<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=KSgEx5_XfuM 『【大学受験/勉強法/高1・高2】「先取り+効率良い方法」でやったもの勝ち №143』 2024/04/17] 2024年04月17日に確認.</ref>。 いちおう、制度的には文科省の学習指導要領解説では『英語コミュニケーションI』~『英語コミュニケーションIII』みたいに一つの科目がI・II・IIIという3段階に分かれていますが、しかし、あまり細かく教育内容が分類されていません。このため、入試などでは実質的には区別されません。 つまり、けっして「新共通テストだと英語コミュニケーションIまで」とか、そういう事は事実上は無いのです。 つまり、「この学年では、この文法を扱う」みたいなのは無いのが実情です。 たとえば、指導要領解説では、英語コミュニケーションIIIは、下記のように英語コミュニケーションIIの発展とは定められているものの、具体的に何を扱うかは定められていません。 <blockquote> 「英語コミュニケーションⅢ」は,原則として「英語コミュニケーションⅡ」を 履修した後に,更に英語の履修を希望する生徒の能力・適性などに応じて選択履修 させる科目として創設した。五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた 統合的な言語活動を通して,五つの領域の総合的な指導を,生涯にわたる自律的な 学習につながるよう発展的に行う科目である。特に,多様な語句や文を目的や場面, 状況などに応じて適切に使って,情報や考え,気持ちなどを論理的に詳しく話した り書いたりして伝える又は伝え合うことなどができるようになることを目標として いる。また,取り扱う語については,②に示す語に 700 〜 950 語程度の新語を加え た語とした。 </blockquote> 「論理・表現」のI・II・IIIも同様、指導要領では、それぞれの段階で具体的に何を扱うかは、定められていません。 このため、自宅での学習としては、自分の高校で使っている教科書だけにとらわれず、単語集など補助教材も活用して、学年にこだわらずに勉強する必要があります。 == IPA(国際音声記号)を学ぼう == IPA(International Phonetic Alphabet, 国際音声記号)とは世界中の言語の発音を表記できるように開発された記号である。これが、英語の単語を発音する際、重要であることは明白であろう。日本には、「英語には日本語にはない音が存在する」「英語は発音が大事」などと声高に叫ぶが、どうやってその音を調音するかという肝要なことは教えていない高校も存在するようだ。しかし、調音方法を知らずに第一言語に存在しない音を発音しろというのは不可能と言っていい。IPAを学ぶ際には必然的に音声の調音方法を体系的に学ぶことになる。したがって、フィーリングではなく理論に基づいた音声の発音が可能となる。 * [http://www.coelang.tufs.ac.jp/ipa/index.php IPAモジュール] * [[w:子音|子音]] * [[w:調音部位|調音部位]] * [[w:調音方法|調音方法]] * [[w:母音|母音]] * [[w:国際音声記号|国際音声記号]] * [[wikipedia:IPA_vowel_chart_with_audio|母音のIPAとその発音]] * [[wikipedia:IPA_pulmonic_consonant_chart_with_audio|子音のIPAとその発音]] * [[w:英語学#%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%BB%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E5%AD%A6|英語の音素]] == 参考書と辞書と単語集が基本 == 高校英語の検定教科書は授業で教師が解説するのを前提にしているため独学用には作られていなません。 なので、予習復習や独学や受験準備などは教科書では無理です。なので、受験準備などのために教科書とは別に高校レベルの参考書や単語集が必要ですので、早めに購入しておきましょう。 たぶん、普通の高校なら、単語集なども購入させられると思います。もし学校で購入を指定されていなくても、まずは高校基礎と高校中級レベルの単語集を購入しましょう。 実際の検定教科書を見てみると、高校1年向けの検定教科書で、もう高校3年向けの4500語レベルの単語集にある単語が紹介されていることもあります。 とはいえ、さすがに高校1年で4500語レベルまで習得するのは困難です。 そこで普段の家庭などでの勉強では3000語レベルまでを勉強しておいて、検定教科書を読んでて単語集で見当たらない語があれば、そこだけ辞書に頼るのがラクでしょう。ただし既に単語帳で覚えた単語も用法が不明瞭ならば辞書を引くと良いであろう。単語帳は意味は載っているものの、用法は詳しく載っていないことが多いからである。また、少しは辞書の使い方も練習すべきです。 ともかく、高校では単語集がないと、まともに英語を勉強できないだろうと思います 検定教科書は入試対策本ではないので、大学受験を考えている人は、英語の勉強では検定教科書ばかりに深入りしすぎてはいけません。 ともかく、大学受験対策は、あくまで市販の参考書と辞書と単語集などで行います。 == 大学入試に出づらい分野など == === 教科書の学習目標を真に受けないように === 高校英語の学習指導要領などが掲げている目標の中には、高校生には荷が重い目標もあります。 検定教科書の英語表現IIの実物を見比べると、どうも英語でのプレゼンテーションなどが指導要領などで目標に掲げられているようですが、しかし正直、高校生には英語プレゼンテーションは荷が重いでしょう。英語以外の教科の学習を考えると、高校段階では外国語でのプレゼンテーションの習得は非現実的です。 高校英語のプレゼンテーション単元も、中学英語の留学生との会話の単元などと同じで、実際の多くの高校の教育現場ではそれを実行できる場面はまずないかと思います。 2022年の時点では、文科省の英語教育の目標が、かなり高負担な内容ですので、大学入試の傾向とは検定教科書の傾向は、差が大きいかと思います。 昔から教科書と受験英語との間には差がありましたが、とくに近年、上述のように教育目標の負担増の理由で、入試との差異が大きくなっているだろうと思います。なので大学受験を考える人は、教科書の勉強だけでなく、うまく学習スケジュールを自己管理する必要があるでしょう。 === 自己意見の英作文は入試に出ないところもある === 足きりのある大学(たとえば国立大や医学部など)でないかぎり、採点の手間があるので一般入試では数十語もある英作文は出されない可能性が高い、実態があります。 さて、昨今の教科書では、日本のことを英語で説明する課題がよくあります。検定教科書にあるので、いちおうは新共通試験などの出題範囲ではあるわけですが、やはりこれも大学入試の出題傾向の兼ね合いを考える必要があります。 難関大学の入試で要求される単語は、抽象性の高い単語、または学術的な単語などです。 === スピーキング === 英語スピーキングは、大学入試では採点の手間があるので、一般入試ではスピーチの実施はされない。もし入試でスピーチングをやるとしたら、せいぜい、受験者数が比較的に少人数に限られる推薦入試でしょう。 また、英検3級以上ではスピーングの試験がある。英検などの英語系資格を取っておくと入試でいくらか優遇される場合があるので、そういったものを使いたい人にはスピーキングの勉強をする必要がある。 == 教科書ガイドを購入するほうがいい場合 == 教科書ガイドを買わなくても高校英語は勉強できるのですが、色々な理由により、教科書ガイドがあると効率的です。 英語教師のなかには低能な教員もいて、宿題などで、数学など他教科の予習復習の時間を無視して、毎週のように「辞書で教科書の英文の意味を調べてこい」などと、英語科目の事しか考えずに宿題を出す人がいます。 特に英語は、文系大学の志望でも理系大学の志望でも活用するため、教師がうぬぼれていて傲慢な場合があります。 このような英語教師の場合、もし教科書ガイドがあれば、辞書で調べる時間を、大幅に減らせることができます。教科書ガイドによって、空いた時間を活用することができ、単語の練習など、より本質的な勉強ができるようになります。 ただし、ガイドには、あまり細かい答えまで書いてありません。中学までの教科書ガイドとは違います。 == 英語勉強法マニアにならないように == ここに描かれた勉強法を覚えるよりも、まずは、とにかく、3000語レベルまでは英単語の習得のほうが重要です。勉強法マニアになっても、語学では価値がありません。勉強法を調べるよりも、実際に勉強してください。 とくに英語教育についての評論では、多くの評論家が英語教育を評論したがるし、また市販の英語教材などでも英語教育のノウハウをうたっている商品も多いですし、中には英語が苦手なのにウサンくさい勉強法(自称)を掲げる人も多くいるので、あまり勉強法そのものに深入りしないようにしてください。 勉強法に迷ったときにだけ、市販の参考書などに書かれた信頼できる勉強法などを参考にしてください。 == 単語 == まず、単語数3000語あたりの中級レベルを謡っている英単語集を1冊買いましょう。 初級レベル 1700~1800あたりのものは、これは一応高校レベルの単語も紹介していますが、ほとんどの単語が中学レベルなので、当面は読む必要がありません。 また、初級レベルの単語集のうち、中学で習わない可能性の高い単語は、中級レベルの単語集にも書いてあるので、わざわざ初級レベルを買う必要がありません。 さて、単語集の使い方は、赤シートを使って英単語の和訳を隠して、英単語のイメージを思い浮かべてから、その英単語の和訳を見て自分が思い浮かべたイメージと合致するか確認してみたりして、もし合致していたら次の単語へ、一方もし合致していなかったらチェックをして次の単語のテストを行う。これを1~2回もすれば英単語を覚えています。 中学単語については、意味のほうで中学では習わなかった意味がある可能性があるかもしれないので、そちらに注目してください。参考書をつくっている会社は、そうなるように工夫して参考書を編集しています。 === 学習の優先順位 === もしかしたら、英語の単語を覚える作業は文法等の勉強をすることよりも大切なことかもしれません。 市販の学習ノウハウ本でも、高校英語および大学受験英語では、英単語力が決め手になると主張されています<ref>船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日120ページ</ref>。 英文読解で、もし単語の意味が分からないと、せっかく文法の知識があっても、理解できない文も大学入試では多くあります。また大学入試では、暗記を要求される単語数が、ずいぶんと多くなります。 もっと言えば、単語という基礎があってこそ覚えた文の組み立て方が生きてくるのです 大学受験の標準(おおむね4500語レベル)~やや発展レベルまでの単語であれば、単語はいくら覚えても損はありません。学校で教えてもらう英単語だけで満足しないでください。近年では様々な出版社から英単語帳が出ています。 === 英単語集の選び方 === ==== 基本の要求事項 ==== ===== セットになる別単語も必要 ===== 高校レベルでは、新しい単語の意味を覚えるときは、単語の日本語の訳の字面だけを覚えても不十分です。 いくつかの予備校の単語集には英単語の勉強法も書かれており、どれを見ても大抵、「新しい単語の学習では、一緒につかう単語とセットで覚えろ」といった内容が書かれています。 動詞も同様、セットになる名詞と一緒に練習するべきです。もっとも、普通の市販の単語集なら、そういうセットになる単語も書かれているので、市販の単語集で勉強すれば問題ありません。 進出単語がセットでなくても覚えられるのは、せいぜい中学の前半までです。高校ではもう、単語を1語ずつ単独でバラバラに勉強するのは、やめましょう。 しかし、ネット上の英語勉強サイトには、サイト作者・企業の手抜きからか、日本語の訳だけを羅列したような低品質なサイトもあります。まったくネットは参考になりません。きちんと市販の単語集を買いましょう。 ===== 類義語や対義語、例文など必須 ===== まず、単語の学習では、けっしてヤミクモに多くの単語を覚えるのではなく、類義語や対義語との違いなども把握しなければなりません。そのため、例文なども交えつつ把握しながら勉強する必要があります。 なので、例文などの少ない単語集は、少なくとも高校基礎レベルとしてはアウトです。 ;入試では単語は文章で出る また、大学入試問題では基本、単語だけで意味を問うような出題は、まず無いのが傾向です。基本的に、たとえば長文読解のなかで単語の意味を読み取れるかをみる出題とか、あるいは空欄補充問題で一文か二文が出されてその分中の空欄に適する単語を選ぶ問題とかです。どちらにせよ入試の英語では、文章としていくつもの単語が組み合わさった形で出題されます。 少なくとも私大入試でも、マーチ理系とか四工大の入試は、2020年代でも過去の2001年でも、出題方法はそういう文章的な傾向です。 読者の中には「例文が無いほうが覚えやすい」という特性の人もいるかもしれませんが、しかし入試問題は文章の形式で出るので、いつかは文章形式にも慣れる必要があります。 中学レベルとか1800語レベルとかの初等的な単語なら、単語だけをいくつも覚える事もあるかもしれませんが、しかし抽象度の高くなってくる3000語以上の単語の場合、まずは桐原/東京書籍の単語集のように文章で例文を覚えるほうが無難です。 ===== 語幹は後回し ===== たとえば position 「位置」やopposite「反対側の」などの語幹 -pos は「置く」ですが、 しかしこれを知っていても、そこから impose の意味を類推することは不可能です。 語幹から類推すると、「内側(in, im?)に置く?」となるでしょうが、しかし実際の意味はそれとは違います。 なお、impose は動詞で、税金などを「課す」という意味です。しいて言うなら、置くというより、押し付ける、か。 どうしても語幹を学びたいなら、先に単語全体の意味を覚え、あとから記憶を定着させるために語幹を学ぶという順序です。 きみたち、中学社会で「歴史」を学ぶより先に、「地理」で現状を学んだでしょ(中学によって例外がある。地歴を同時に教えるのも、法的には可)。それと同じ。 いくら歴史を学んで起源を知っても、そこから現状に到達することは出来ません。 縄文時代やネアンデルタール人を知っても、そこからスマホやパソコンには決して直接的には到達できません。 ==== 結局どうすればいいか ==== 高校生向けの参考書は、セット語彙や類義語・対義語の紹介の必要性など、そういう事をきちんと理解しているので、とりあえず高校生むけの単語集を買えばとくに問題はないのです。 しかし、高校生向けではない市販の英検対策やTOEFL対策本などの資格本の中には、単語を多く掲載したいあまりに、例文や類義語などを省略ぎみの単語集も(英検対策本などでは)多くあります。 なので高校生は、英検対策ではなく、まずは高校生向けの単語集を買いましょう。1社の単語集しか使わないと例文がどうしても不足するので、少なくとも4500語レベル付近では1社だけでなく2社以上が必要です。 ただし、一定以上の難関大を目指す場合、残念ながら、4500語レベルを超えて、緑鉄単語集などのやや難しめの単語集が必要かもしれません。 たとえば premise 「前提」という単語は、どんなに桐原4500や東京書籍4500を見ても掲載されていない単語ですが、旺文社1900および緑鉄単語集に載っていて、英検準1級のため出題範囲になっています。 このように、やや高校範囲を超えた単語でも、残念ながら国立大学や難関私大が出題してきます。 このため、なるべく旺文社1900に早く入るべきであり、また、旺文社1900をマスターしなくても、ひとまず緑鉄単語集に入る必要があるかもしれません(難関大を目指す場合は)。 それでも、まだ旺文社1900および緑鉄単語集は、まだマシなほうです。なぜなら、ほかの単語集だと、mayhem (メイヘム)「大混乱」とかの英検1級の単語を紹介している単語集もあります。きっと、それを出す大学もあるのでしょう。さすがに緑鉄にも mayhem は無い。 なので、現役高校生でも、比較的に精選された単語の並んでいる緑鉄単語集を、さっさと買って読んでしまいましょう。緑鉄単語集には、桐原・東京書籍の単語集では見かけない単語もありますが、しかしそれでも緑鉄単語集には使用頻度の比較的に高そうな単語が選ばれています。 ==== 英検などは後回し ==== 現代では、高校の教科書レベル自体、上がっています。昭和の後半や平成の初期は、今で言う3000語レベルが、高校卒業レベルでした。 しかし、令和の今では、4500語レベルが、高校卒業レベルです。 なので本来なら、時代が大きく違えば、英検の級の数値は比較の参考になりません。つまり、年月とともに資格試験で保証された知識は、少しずつ錆びていくのです。 英検などを受けたいなら、高校生向けの単語集を買って習得したあとなら、必要に応じて英検対策本などを買うのは構いませんが、しかしいきなり最初から英検対策本などを買うのは失敗の道です。 なお、もし英検を参考にするなら、準1級までを買えば十分でしょう。なぜなら、緑鉄単語集と英検1級の単語集とを比べてみましたが、傾向がだいぶ違っています。 あと、英検準1級 ~ 1級の単語には、kitty (キティ)「子猫」とか bishop (ビショップ)「司教」とか、おそらく米英での使用頻度は高いのでしょうが、しかし日本の大学入試では出題しづらい単語も多々あります。社会科や理科などの学問的な話題につなげにくい単語で、そのため大学入試には出題しづらい単語も英検準1級・英検1級にはあります。 大学はあくまで学問のための場所です。特に難関大学は、研究機関を目指しています。 ところどころ、英検1級本のなかにも、受験単語集でも見かける単語もありますが(外来語などで見聞きする単語もあるので)、そういう単語は緑鉄単語集あたりもでカバーできると思います。英検1級の本は、せいぜい、大学入試の出題の元ネタを探すくらいにしかなりません。 どのみち、英検1級の単語だけ覚えても、英作文とかを解けなければ英検合格しません。趣味で英検1級本を読むのはいいですが、時間を掛けないようにしましょう。1回読み書きすれば充分だと思います。 ==== 英単語集のパターン ==== 英単語集には、主に2パターンあって、 :・ パターン1: 単語を分野別にまとめているパターン(たとえば「旅行」の意味の単語なら、trip と tour と travel をひとつのページにまとめていたりする)の英単語集 と、 :・ パターン2: もうひとつのパターンとして、入試出題の頻度順に統計的に並べた英単語集 があります。 初めて高校英語を勉強する場合は、とりあえず、'''分野別に単語をまとめたパターンの参考書のほうが、使いやすい'''と思います。 なぜなら、分野別の単語集のほうが、類義語や対義語なども、まとめて勉強できるからです。 いっぽう、入試出題の頻度順に統計的に並べた単語集は、高校後半~高校3年からの仕上げなどで用いるのが効果的でしょう。 さて、分野別に単語をまとめたパターンの英単語集で勉強する場合は、レベルが「中学3年〜高校初期」「高校必修」「共通テスト」「二次試験」と何段階に分かれていたりしますが、とりあえず、高校1年の時点で、「高校必修」レベル(3000語レベル)と「共通テスト」レベル(4500語レベル付近)の2冊を買ってしまってください。 高校必修レベルの単語集を買えば、その単語集で中学レベルの復習もしますので、わざわざ中学レベルの復習をふくむ単語集を買う必要はないのです。 自分で単語集を予習する際は、次のペースで予習します。「全部覚える」ではなく「全部勉強する」がポイントです。 :・ 高校1年: 「高校必修」レベル(3000語レベル)〜「センター試験」レベル(4500語レベル付近)の単語を高校1年の終わりまでに全部勉強する。 :・ 高校2年: 「センター試験」レベル(4500語レベル)の単語を高校2年の終わりまでに全部勉強する。 :・ 高校3年: 「二次試験」レベル(4500語レベル+アルファ)の単語を高校3年の2学期の終わりくらいまでに全部勉強する。 これとは別に単語集がもう少し必要ですが(入試用単語集を1~2冊)、まずは上記を出来るようになってください。 注意点として、学校から配布されるような東京書籍や桐原の基本的な単語集は(ただし桐原の灰色のヤツは難関大用なのでのぞく)、高校2年のうちに終わらせる必要があります。 つまり、高校1年のあいだに、予習をして、「高校必修」(3000語レベル)およびレベルの単語集を、ひととおり書き写して、勉強してしまう必要があります。(覚えられるかどうかは別として。) 4500レベルまでいければ理想ですが、それが無理でも必ず高校1年のあいだに3000レベルを終わらせてください。「終わらせる」とは「7割ほど覚える」という意味です(英語以外の教科も考えて、この数字)。これが終わらせられないと、大学受験の現役合格は難しいでしょう。一見するとハイペースですが、実は後述のように中学で習う単語が3000レベルには多いので、意外とラクです。 また、「全部覚える」ではなく「全部勉強する」とありますが、その単語の100%の単語を覚えられなくても70%を覚えたら、次学年の単語集を1回だけ全単語を学び始めてください(たとえ新単語を1回の書き取りで1周しただけでは30%しか覚えられなくても、もし新単語に1000語も触れたら合計300語を覚えられるから、そっちのほうが最初は効率的だからです)。 この、最初に1冊の書き取りをさらっとする勉強法は、他教科たとえば数学では通じない勉強法かもしれません。数学では公式だけでなく応用力なども問われるからです。しかし英単語はそういうのではなく、ほぼ単なる暗記なので(米英なら幼児・児童でも分かる程度の理解力で十分)、なので単語集をさっさと1冊、一周したほうが効率的に覚えられるのです。 さて、いまの単語集を7割ほど習得したら、次学年用の新単語集を購入して1回書き取りだけで一周しつつ、並行(へいこう)して、現学年用の単語集の完成度を上げていき100%に近づけていきます。 特に、高校2年用の単語集は、入試でも基本的な運用力を問う問題として狙われやすいので、それも押さえておきましょう。裏を返すと高校1年用の単語集は、これは例外的に高校受験で狙われやすいもの以外は深入りしなくても良いでしょう。 高校必修レベル(高校1年レベル)には、中学校できちんと5教科を勉強していれば、読みがある程度は身についているハズの単語が、多いのです。 なので、さっさと高校必修レベルをひととおり練習して終わらせてしまい、次ステップの「センター試験」レベルに時間を掛けたほうが得です。 なお、高校によっては、高校3年になっても「センター試験」レベルの単語集までしか、高校3年の英語の授業では扱わない場合があります。 なので、'''授業とは別に、自分で単語集を予習する必要があります'''。 では、なぜ、上記のスケジュール(「高校必修」レベルの単語を高校1年の終わりまでに全部勉強するスケジュール)のようにするのが合理的かいうと、最終的に高校卒業までに(つまり高校3年の終わりまでに)、「二次試験」レベルの単語集(4,500語+アルファ)を終わらせる必要があるので、そこから逆算して、高校2年の終わりまでに「センター試験」レベルの単語集を終わらせる必要があります。 なお、新共通テスト・旧センター単語とは別の大学受験単語の傾向では、早稲田大など一部の難関大と、国公立との傾向が違います。(wiki追記: 例外として東京外語大(国立)や英文科などを除けば、)平均的な地方国立大よりも早稲田大のほうが英単語が難しいです<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=E-U8m3en_E0 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13 ]</ref>。理系の人は、そういう早稲田みたいな難関大の英単語を相手にしてはいけないというか、仮に購入したとしても、けっしてその難関大用の単語集の全単語を覚えようとしてはいけません。 {{コラム|高校生になったら1800語レベルに深入りしてはいけない| 1700語~1800語レベルの単語集は、たとえ全部をマスターしなくても、高校生になったら、いったん3000語レベルの学習に進まないといけません。もし、そこそこの偏差値55以上の私立高校に入学したのなら、最初から3000語レベルを使っても良いくらいです。 なぜなら英語教育の理論で、1700語~1800語レベルの英語は、身の回りの物事を表すための英語が中心という、単語の選定基準になっています。 いっぽう、3000語レベルでは、主に社会的な概念を表す単語が追加されてきます。 なお、英検の単語も似た選定基準であり、準2級からは、単語にそういう社会的な概念を表す単語が追加されていく選定基準になっています。 このため、いつまでも1800語レベルにいると、学習対象の語彙が片寄ってしまい、幼稚な語彙力になってしまいます。 例外として知能障害とかで、抽象的な概念がまったく理解できない障害者とかでないかぎり、高校生になったら、なるべく早めに高校3000語レベルにいったん進んでください。 覚えきれてない1800語レベルを復習して仕上げるのは、いったん3000語レベルを学んだあとにしてください。 }} {{コラム|5000語レベル以上の単語集は真に受けないように| 難関私大の6000語レベル以上ありそうな英語は、そもそも正しい英語なのか、疑問もあります。20世紀の話ですが、1990年代に売れた書籍『超勉強法』によると、英文科のある大学教授が欧米に留学したら、自身の英語が欧米人には通じなかった、というエピソードが紹介されています。(『超勉強法』著者の野口悠紀雄(のぐち ゆきお)のことではない。野口が聞いた、ほかの大学教授の話。)そもそも1990年代以前の昭和の英文科の大学教授がこのような惨状なので、あまり古い1990年代~2001年ごろを初版とする単語集にある難しすぎる単語は、たとえ有名大学で出題された過去がある単語および例文でも、あまり真に受けてはいけません。 英語の教科の場合、入試問題は、たとえ大学教授が作成しているからって、それだけでは問題の質を信用してはいけません。おそらく、20世紀の大学受験英語では、実用例を無視した、あまりに難しい言い回しの英文が出題されていた時代も過去にはあったのでしょう(あくまで難関私大の話です。平均的な偏差値の私大の話ではありません)。 難単語は、複数の大学で出題されるなどして、ようやく、まあ勉強する価値のありそうな単語です。とはいえ、いくつも各大学の過去問集を見ることは無理なので、そこで難関大むけの単語集で、近年に改訂・出版された5000語レベル以上ありそうな単語集を複数社、読むことになるでしょうか。 このように、4500語レベルの終盤までと、それ以降の5000語レベル以上とでは、単語の勉強法を微妙に変える必要があります。 1990年代後半や2010年までは「ゆとり教育」などと教育用語では言われますが、しかし受験英語など、一部の科目の難関大の英語は、今よりも難しい面もあるので、勘違いしないように注意が必要です。 }} さて、高校2年の終わりまでに、4500レベルつまり「センター試験」レベルの単語集を終わらせるためには、逆算すれば、高校1年の終わりまでに3000レベルの「高校必修」レベルの単語集を、勉強してしまう必要があることが分かります。 そうするためには、普段からの予習も必要です。 また、もし「今読んでいる章を完全に覚えてから、次の章に進む」などというふうに勉強していると、特定の分野の単語ばかりを覚えることになってしまい、入試に対応できません。特に、学校で、このような分野別にまとめられた英単語を用いている場合に、気をつけましょう。 また、現代の高校英語の単語の紹介順序は、もはや学年別になっていません。高校1年の検定教科書でも、すでに3000語レベルの単語や4500語レベルの単語も平気で紹介したりしています。 現代の検定教科書がそうだということは、現代の入試もそうだという可能性があるということです。なので、あまり単語集の最初のほうばかりに詳しくなっても、現代ではあまりメリットがありません。 また、予習をしないと、たとえば学習ペースの配分ミスを起かしやすく、たとえば高校3年の終わりごろになって、やっと桐原4500語・東京書籍4500語レベルにしか到達できずに、そのため高校3年終わりの時点では「二次試験」レベルに対応したプラスアルファの単語集(旺文社や、予備校系の単語集)に到達できずに、志望校に不合格になってしまうような、ペース配分の失敗を起こしやすい原因にも、なります。 なので、とにかく、予習をして、単語集の先のほうへと進んでいくのが、合理的な勉強法なのです。 ==== 予備校系パターン ==== 単語集にはさらに、「論理性重視で解説が多めの単語集」と「単語が多めの単語集」があります。 で、高校で与えられるような桐原・東京書籍・旺文社は、実は単語が多めの単語集です。網羅(もうら)しているタイプです。 高校単語の範囲は広いので、少なくとも4500語レベルについては、まずこの3冊のうちの2冊が、受験までに、ほぼ必須で必要です。 しかしこれだけだと、論理的な知識が不足します。桐原などの単語数が多めの単語集などでは、スペース不足などの都合で解説できない知識が、いくつもあるのです。 そういうのを、予備校などの補足的な単語集で補う必要があるのです。だからもう高校2年の半ばあたりから、予備校系の単語集も読み始めてしまうのも良いかもしれません。 ですが、あくまで予備校単語集「も」です。基本はまず、桐原・東京書籍・旺文社のような、高校英語を一通りカバーしている単語集をベースにするべきでしょう。 予備校系の参考書は、実は、意外と受験英語以外の単語もあります。単語集の編集方針として「英字新聞なども読み込んで、単語を選んだ」みたいな事を喧伝している単語集もあります。もっとも、その実態は、英検準1級や英検2級以下または同等の資格試験でも、英字新聞などで使われるような定番の単語を選んだだけです。 なので、たとえば軍事用語のような本当に専門的な単語などは、そういう予備校系の単語集からは除外されています。軍事用語とか国際ニュースではよく聞きますが、しかし単語集には書いてません。 それが良いか悪いか分かりませんが、そういうものです。 このように、実は以外と、予備校系の単語集は、著者の個性が強いです。 読者の中には、てっきり「予備校の単語集って、単に出題頻度準に掲載しているんじゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、実際は違います。そういう頻度順の掲載・編集をやってるのは、旺文社の『ターゲット』シリーズです。なので、世間の塾・予備校などでは、まず入試傾向を押さえるためのターゲットと併用して、別の駿台単語集とか緑鉄単語集とかああいうのを補助的に使ってるのです(さらに学校では桐原とか東京書籍とか数研とか使ってるのが前提)。 旺文社と同じことを駿台などの他社がやっても、旺文社の本と似た単語集が出来上がるだけで後追いになってしますので市場価値が低いし、書いてる人もツマラナイでしょうし、なので予備校系の単語集は、旺文社ターゲット本には無い独自の単語を加えています。 歴史的には、駿台(すんだい)予備校や河合塾(かわいじゅく)などの予備校は、実は意外と、受験対策だけの機関ではないのです。受験対策もしますが、著作にはすこし予備校講師の研究的な趣味もあります。典型的なのが、駿台の物理学者の山本義隆(やまもと よしたか)の微積物理の参考書であり、あの本の内容の半分は著者・山本の趣味です。都心の予備校では、もともと大学卒業・院卒業をしたての若手の研究者が予備校でバイトしていた時代もあり、このため予備校系の教材には教育実験的あるいは研究的な内容も含まれています。 もともと浪人生を予備校はターゲットにしていた事もあり、なので予備校の教材では、大学受験範囲を少し超えた内容なども、過去には予備校の教材などで教えていた時代もあります。 微積物理の参考書なら難しすぎて時間が掛かりすぎて現役生には不適かもしれません。しかし英単語なら、単なる暗記科目なのでそういう心配は無く、比較的に短時間で通読できるので、さっさと気に入った単語集を買って読んでしまいましょう。 駿台単語集を読むのに別に数学・物理の知識とかいらないし、緑鉄単語集とか読むのに医学部受験するような学力も不要です。あれらの単語集は、単なる、桐原4500・東京書籍4500では書かれないような、やや応用的な単語や用法や派生語なども掛かれただけの、少し発展的なだけの単語集です。 ==== 2社目の単語集が必要 ==== 単語集は、1社だけでは対応できません。たとえば東京書籍を使っている場合、東京書籍の単語集には例文が書いてある用法でも、桐原の単語集には例文が書いてない用法もあります(例文なしで意味紹介のみ、という場合がよくある)。同様、桐原の単語集にはあるのに東京書籍にない用法もあります。 この問題に対応するため、高校2年になってからは、たとえば東京書籍を使っているなら、もう一つ別の会社の単語集'''も'''使いましょう。何を使うかは、個人の判断に任せます。しかし、何を使おうが、1社だけでは太刀打ちできません。(昭和の昔なら、ここまで考えなくても大丈夫でした。まだ高校2年生は、昭和なら単語集は1社だけでオッケーだった。しかし令和だと事情が違います。) 実際、塾・予備校などでも、高校で良く買わされる単語集(東京書籍や桐原)とは別の単語集・熟語集をもう1社ぶん買い与えるのが基本であり、受験生は結局、2社の単語集・熟語集を使うことになります。別に東京書籍・桐原のもう一方でなくとも、予備校系の単語集でも良いし、あるいは旺文社ターゲットなどでも構いません。とにかくもう1社ぶん、必要です。 別に2社の単語集を読み比べる必要はありません。新聞のメディアリテラシーの練習とかじゃないので。、 また、一応、単語集のレベルに応じて、上級レベルの単語帳で、過去に下級レベル単語集で習った単語の新しい別用法を教えることもよくあります。なので、東京書籍でも桐原でも、まずは1社ぶんを全部やるのも必要です。どちらかをメインにすると決めたほうが良いでしょう。 高校1年レベルの単語集(3000語以下)はもう1社目では仮に省くとしても(なお、省かずに1周しても構いません)、それでも高校2年次以降の単語集で、もう1社ぶんが必要になってしまいます。このため、どうあがいても単語集だけで最低もう2冊は(2年生の4500語レベル単語集と、やや難関大用の単語集で、合計2冊)、これが平均的な私大に一般受験するのでも必要です。 昭和の昔なら1冊だけで十分だったかもしれませんが、しかし令和は入試の単語が増えたので、そういうわけにも行かなくなりました。 また、上記と関連して、新共通テストも3000語レベルとされていますが、実際には4500語レベルの単語も新共通テストに出てくると思われます。なぜなら上述のように、3000語レベルと4500語レベルの単語に明瞭な境界線は無いからです(さすがに5500語レベルとか7000語レベルとかを要求する事は新共通テストでは出題が無いというだけです)。少なくとも20001年ごろの旧センター試験の時代、学校で渡された3000語レベルの単語集をこなしていてもセンター対応できない受験失敗例もよく聞かれました。(当時、センター試験の出題傾向について上述のような問題が知られていなかったので、進学校でも今でいう3000語レベルしか対応しない高校もよくあった。) :※ なお、説明の都合上、2001年ごろについても「3000語」レベルとか言いましたが、実際には単語数の算出基準が変わっており、現在の単語数の数え方には一致しません。 === 単語の練習法 === ==== まずは書籍の教材 ==== とりあえず、最初の一回は、単語と用法を一度は目で見ないと覚えられません。なので、参考書や単語集、などを最低でも一度は読みましょう。 日本人にとっての英単語は、聞くだけでは覚えられません。なぜなら、もし一度も読んだことのない単語を音声教材で聞いても、そもそも発音が聞き取れなかったりして、頭に単語が入らないからです。 なので、まずは、目で見て読む、書籍の英単語の教材を読みましょう。、 音声教材が役立つかもしれないタイミングは、上記の目で見る書籍の教材を使ったあとの復習以降からです。最初の学習では、音声教材はあまり役立ちません。 もし音声教材を使うなら、 :書籍 → 音声教材 の順序です。 ==== 復習では音声教材などを活用して短時間に ==== 高校英語は単語数が多く、あまり復習に時間を掛けられません。なので、音声教材などを使用して(旺文社ターゲットの本を買うと、その音声教材のダウンロード権が付いてきます)、受験対策としての復習を短時間で終わらせてください。 音声教材だと、1冊あたり2~3時間で復習が終わります。 (ただし、学校の定期テストなど対策の復習は別です。定期テスト対策では、教師に「テストに出すぞ」と言われた単語を、重点的に書き取りなども含めて練習してください。) 人間の集中力は、復習には向いてません。なので、復習をする場合、音声教材などを利用しましょう。 現代の高校で覚える必要のある語は、4000語とか5000語とか膨大にあり、しかも1冊だけでなく、「桐原または東京書籍の単語集 + 旺文社ターゲット + 予備校など他の単語集 」みたいに複数を使うので、それを集中力を維持したまま復習をしつづけるのは常人には無理です。 明治時代ならともかく、もう現代では高校範囲の単語が増えすぎて、音声教材などを使って無理やり記憶しないと、無理です。しかしこのような英語教育だと、家にパソコンが無い環境の子供には英語学習が不利ですが、しかし文部科学省および日本の国立大学がそういう教育を推進しているので仕方ない。文句があるなら文科省や国立大学とか新共通テストの作成団体とかに文句を言ってください。 数学と違って、高校の英語は論理的な科目ではないので、書籍で能動的に復習してもあまりメリットが無く、もう音声教材などを駆使して受動的に英単語を暗記するしかありません。そしてその音声を使ってでも暗記するしかない英単語が、よりによって21世紀の日本では英語教育の中心になってしまっていますので、音声教材を活用してください。 もはや「辞書などを活用して、単語の理解を深める」という理想は、もう21世紀では高校範囲の単語の量が膨大になりすぎて、もはや時間的に無理です。そういうのが有効だったのは昭和の時代まで、でしょう。 なお、「単語集には例文が必要」とどこかで言ったと思いますが、しかし復習の音声教材の場合には、例文は不要です。音声教材での復習の場合は、単語だけの日本語訳と英語発音さえ、ありさえすればいいのです。 もしかしたら、長文読解や問題練習をするよりも先に、英単語の音声教材のほうが21世紀の英語学習では必要かもしれません。 音声教材による暗記は、機械的な丸暗記に近いですが、しかしそうでもしないと単語が多すぎて高校3年間でカバーしきれず、長文読解や問題練習にも時間を掛けることができなくなってしまいます。 長文読解には、時間が掛かってしまいます。21世紀の今や、単語力を高めないと、長文読解に時間が掛かり、効率が悪くなってしまうからです。 たとえば皆さん、英単語 obvious を聞いたら、5秒で「obvious 明らか」という和訳が脳内に出ますか? ほとんどの英単語の和訳がこのハイスピードで出ないと、難関大の入試では長文読解が試験時間内に出来ないのです。 なので、音声教材でのハイスピードの丸暗記で、この脳内の和訳スピードを高めるしかないのです。 入試対策では、現代の'''国公立大をふくむ'''大学入試英語は、けっこうな長文で、4500語レベルの英単語が出ます。 なのに、もし1つの単語を思い出すのに20秒とか30秒とか掛けたり、あるいは前後の分かる単語からの推測に20秒も掛けては、もう読解の時間が足りず、不合格になってしまうのです。 おそらくもう、文科省は英語教育のコントロール能力を失っています。なぜなら文科省は探究学習を推進していますが、しかし'''「探究学習」では、英語長文のハイスピード化にまったく対応できない'''からです。にもかかわらず、大学受験において、英語や英検の占める比重が、どんどん重くなっています。もう文科省は、教育政策の細部が矛盾しています。たぶんもう、文科省は自分たちの教育の実情がどうなっているかも理解できていないか、あるいはコントロール能力を失っています。 さて、中学を卒業したばかりの「go 行く」「come 来る」「sit down 座る」とかなら、みなさんも5秒で出てくるでしょう。まるでペットのイヌの躾(しつけ)みたいな go , come ,sit ですが、しかしまさに家畜のシツケみたいなハイスピードで「obvious 明らか」と瞬時に5秒くらいで和訳が出てこないと、もう入試問題を時間内に解けません。 プライドを捨て、そこらのサラリーマンみたいな社畜(しゃちく)のようになってください。そういう態度を、日本の大学入試は要求しています。 イヌみたいな態度で、英単語の音声教材のリスニングという躾(しつけ)に従ってください。 さて、英単語の音声教材を聞くのを1周か2周して、それでも頭に入らない単語だけ、書籍の英単語集などに戻って確認して重点的に覚えましょう。それでも頭に入らない単語は、もう、模試などで出会った単語だけ復習するとか、ほかの教科の学習もあるので、最悪、あきらめるしかないと思います。時間が足りません。 ==== どのレベルから始めるか ==== さて、いきなり高校1年で入試対策レベルの単語集を使っても効率が悪いので、まずは基礎レベルの単語から始めるのが良いでしょう。 読解練習や文法練習よりも先に、単語力を増やす練習が大事です。熟語集の暗記よりも先に単語集あるいは単語・熟語集の暗記を優先してください。 英単語を勉強する際、まず最初は、なるべく早く、その単語集の全体の単語と例文を書き終えます。もちろん、それだけでは全部の単語は覚えられませんが、そのほうが次の理屈で効率が良いです<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=E-U8m3en_E0 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13 ]</ref>。 たとえば1000語ある単語帳を2週間ですべて単語と例文をそれぞれ1回だけ書き写したとしましょう(実際は他教科もあるので無理かもしれないが置いとく)。 たとえ3割しか覚えられなくても、なんと計算上、300語もの単語(=1000×0.3)をたった2週間で覚えられます。たった1周するだけで良いのです。というか、むしろ、けっして3回や5回も書き写すのではなく、最初はたった1回のほうが良いのです。 もしこれを同じ期間に100個だけ限定して熱心に難度も読み書きして覚える方法をすると、たとえ仮に100%覚えたと仮定しても、計算上は100語までしか覚えられません。まして実際には100%は無理でしょうから、よくて80%を覚えて、80語ていどでしょうか。 よって、先に単語集の単語を、たとえ覚えられなくても良いので、全部の単語を書き写すほうが効率が良いのです。 じっくりと何度も読み書きをして確実に覚えるのは、そのあとからです。 入試の現状で、どの教科も覚えることが増えて時間が無いのに、英語では多くの単語を覚えないといけないので、こういう工夫が必要です<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=E-U8m3en_E0 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13 ]</ref>。 また、参考サイトには書いてないですが、とにかく早めに単語を学ばないと、いつまで経っても英文読解の勉強を始められません。よって、高校入学後の割と早い時期や、および高校2年の初めごろに、まずは、それぞれの学年にあった単語集の単語を一通り通読する必要があります。 高校や塾などの小テストで週に50語~100語とか覚えるのは、それはそれでヤレバいいのですが、それとは別に、単語帳を1周、ぜんぶ早めに書き写すのです。 大学入試では、高校入試と違って、国公立の大学ですら、理系の高校生などを無視した、教科書レベルをやや超えた難単語を平気で入試に出してきます。このため、とにかく上記のような工夫が必要です。 標準レベルの3000語レベルの単語が高校2年あたりでひととおり終わったあたりから、桐原・東京書籍の4,500語に加えて予備校など受験対応の単語集も買って練習します。まだ、平均レベルの単語集を覚え切れて無くても構わないので、受験レベル(4500~5500)の単語集を勉強します。 学生・受験生の勉強科目は、数学など、英語科目以外にもあるので、大変でしょう。ですが、うまくスケジュールを工夫して時間を作ってください。 さらに単語を定着させるためには、英文読解やリスニングなどの単語以外の他の練習もします。 === 単語集のレベル別の利用法 === ==== 初級レベル(1700~1800語)はまず不要 ==== 中学できちんと勉強してきた人なら、初級レベル(1800語)レベルの 単語集には、高校生には不要です。これは、どちらかというと中学3年~高校受験用のものです。 普通に受験勉強をしてきて偏差値48以上ぐらいの人なら、1800語レベルは買う必要はありません、。 本屋で表紙を見ると「高校基礎レベル」とか書いてあるかもしれませんが、ウソではないですが誤解を招く表現です。表紙の宣伝文句は信用しないでおくのが安全です。 この1700~1800語レベルは、おおむね英検3級レベルか、それに毛の生えた程度です。英検3級と英検準2級との間には、かなり難度の開きがあるので、このレベルの教材は英検教材コーナーにはないので、これはこれで1700~1800語レベルは出版・販売されてると便利です。 この1700~1800レベルの後半を見ると、中学で習わない単語も書いてありますが、しかしそれを買わなくても3000語レベルにも同様の単語が書いてあります。 たとえばある1700レベルの単語集で injure (けがをする)という単語を見つけましたが、同じ出版社の 3000語レベルでも同じ単語がありました。 わざわざ初級レベルの単語集で練習しなくても、中級(3000語レベル)の練習での例文の書き取りなどのついでに、自然と初級レベルの単語のスペルも身についていきます なお、初級レベル(1700~1800)の単語集の中に書いてある「高校1年 基礎レベル」みたいな難度の情報は、あまり信用してはいけません。(実際に買ってみて読んで確認しました。)ある単語集でそのレベルの単語を確認したら、いくつも中学レベルの単語がありました。 year (年)とか month (月)とかの中学で習ったはずの単語が、「高校1年 基礎レベル」になっていました。 どうしても1700~1800語レベルを活用するなら、どっちかというと単語練習よりも、高校受験のレベル確認用と言うか、「高校受験の終わり~遅くとも高校1年の1学期の終わりまでには、大体この程度の単語は出来るようになって欲しい」といった確認のためのツールでしょうか。 ==== 3000語レベル ==== ===== 基本 ===== 特別な事情がないかぎり、高校生は3000語レベルから単語集を勉強すると良いでしょう。 いきなり3000語を使うのは中学と高校の橋渡しに不安かもしれませんが、しかし出版社側が3000語レベル本の冒頭の第1章で、中学単語の復習およびそれを高校の視点で理解しなおす勉強をしてあります。桐原と東京書籍のどちらとも3000語レベルの本の第1章は、そういう中高の橋渡しのための単語の紹介です。 逆に、4500語レベルの本には、そういう橋渡しが書いてないので、高校1年では4500語レベルは不適切です。 * スペル暗記の対象について スペルの暗記について、実は中級の単語であっても、すべてを暗記する必要はないし、すべてのスペル暗記は面倒です。優先して覚えるべき単語は、知的レベルの高い単語です。 また、東京書籍『コーパス』シリーズの単語集の前書きを見てみると、実は3000語レベルは「受信語彙」としており、つまりリーディング用の語彙にすぎず、受験の英作文などでは高校新出単語の多くは基本的に用いないことを想定しています。 受験では短時間に英文を書かないといけないので、中学レベルに毛の生えた単語力に、若干の高校中級レベルの単語を加えて、それで英作文を完成させれば十分なのです。もちろんビジネスの仕事の英文とは違いますが、そういう実務の英作文はそういう専門家の大人にまかせればいいのであり、高校生には関係ないです。 東京書籍の意見ではないですが、具体的に単語例を挙げて説明するなら、たとえば respond「応答する」 と nod 「うなづく」だったら、respondのほうを優先してスペルを覚えなければなりません。 なぜなら、respond のほうが名詞形の response などもあり、応用が多く、意味も広範であり英作文などで使わざるを得ない可能性が高いからです。一方で nod のほうの用途は、誰かがうなづく場面どまりです。また、ノッドの名詞形や形容詞形はないと思います。 また、nod はビジネス英語などでも agree 「賛成する」で言い換え可能です。入試の英作文ですら、ほとんどの場合は agree で十分でしょう。 この nod のように、利用価値の低い単語は、スペル暗記は後回しです。せいぜいリーディング用に「そういう単語もあるんだなあ・・・」と知っていれば十分です。 実は中堅私大や地方国立の英文の単語は、学科によっては案外センター試験ほど難しくない場合もあります。 さて、残念なことに、高校の単語集あたりから、だんだんと英語教育の質が形骸化しており、単語集がやみくもに単語数を多く紹介したいあまりに説明不足になってきています。 たとえば中級単語で content (満足する)という形容詞があるのですが、じゃあ satisfied (満足する)とどう違うのかは、単語集には書いていません。なぜならcontent は中級レベル、satisfied は初級レベルの単語なので、本を別冊にまたいでしまうからです。こういう縦割り教育なのが現状です。 辞書で content を調べるような思慮深い人は、他の単語を覚える勉強時間が不足してしまうので入試では不利になってしまうわけです。ひどいもんです。 * 2冊買うべきかどうか 3000語レベルの単語集(桐原『データベース3000』や東京書籍『コーパス3000』)については、2冊そろえるべきか1冊に集中すべきか、判断が分かれるでしょう。実際に各自が単語集を読んでみて判断してください。べつに2冊あっても構いませんし便利ですが、他の教科の勉強などもあるので、難しいところです。 旺文社の『英単語ターゲット1200』も、中級レベルでしょう。 あるいは、2冊そろえれば例文の数が単純計算で2倍になるので、辞書でいちいち高校レベルの例文を探す手間が減りますので、2冊目の単語集にはそういう活用法もあるかもしれません。あるいは、問題練習とかの手間を2冊目の単語集で減らせるかもしれません。 このように2冊目の単語集は便利かもしれませんが、しかし目的が上級レベル(4500~5500語)と中級レベル(3000語)では違います。 まあ各自がどうするか判断してください。 なお、東京書籍『コーパス3000』は、数字だけ見れば桐原『データベース3000』と同じですが、しかし東京書籍のほうで3000語レベルのもの(たとえばinjure)が桐原の4500語レベルに書いてあったり、あるいは別の単語ではその逆で桐原3000レベルの単語が東京書籍4500語に書いてあったりと、あまり分類は明確ではありません。 ===== 3000語の語法は初めは深追いするな ===== 偏差値の低め~平均程度の大学のなかには、4500語レベルの単語をあまり出さない代わりに、3000語レベルの範囲の単語で、やたらと細かい語法を要求する問題もあります。 しかし、4500語レベルや5500語レベルも勉強する一方で、いつまでも3000語の語法ばかりを覚え続けるわけにもいきません。 だから勉強法としては、極端なことを言えば、3000語の語法を熱心に練習するよりも先に、まず4500語レベルの単語集で一通り、単語の訳を暗記したほうがマシです。 実際、入試問題にも、そういう傾向もあります。 文系私大の偏差値50前後の平均的な大学が3000語レベルの細かい語法を4択問題などで聞いてくる一方で、文系私大の偏差値60くらいの大学のある出題が、4500語レベルで単語の和訳の丸暗記だけで4択問題が解けてしまう、といったような出題事例も少なからずあります。 ==== 上級レベル(4500~5500)の単語集について ==== ===== 原則 ===== もし大学受験を目指しているなら、高校3年くらいになったら、4500語+アルファの単語集にステップアップします。ここでいうアルファは、予備校などの出している、補足的な単語集です。 いっぽう、桐原の5500語レベルの単語集は、あれは志望校などの傾向の確認用などで、辞書的に使うものです。 桐原5500をメインにするべきではありません。桐原4500語または東京書籍4500語を一通りクリアしたのなら、メインの単語集としては旺文社1900または予備校系の単語集に入るべきです。 5500語レベルの単語集の使い方なのですが、かなり難しいです。ここでいう5500語レベルとは、桐原『データベース5500』を想定しています。 旺文社の(1200ではなく)『英単語ターゲット1900』は、実はやや高レベルです。東京書籍4500・桐原4500にはない単語でも、旺文社1900には記述されていることもあります。なお、それらの単語の元ネタは、受験過去問もありますが、じつは英検2級~準1級あたりです。 旺文社のは、数字の小ささにダマされてはいけません。桐原や東京書籍の数字とは、旺文社の数字は意味が違います。 桐原4500はその装丁の厳めしさなどに比べて、実はやや単語のレベルは控えめです。東京書籍も桐原のスタイルを踏襲しているような所があり、やや控えめのレベルです。 だから旺文社は、派生語などで、桐原・東京書籍が紹介してない単語をポンポンとたくさん紹介しています。 このため、現代でも勉強法としては、「まずは高校2年の終わりまでに東京書籍または桐原の出している高校用参考集をベースに勉強。高校3年あたりで旺文社のレベル高めの単語集を買い足して勉強する」といった感じになるでしょうか。 4500語レベル単語集では、桐原と東京書籍のどちらの単語集でも不足です。なぜなら、単語集1冊だけでは、例文不足かつ解説不足により、あまり役立ちません。なので少なくとも上級レベルだけ、出版社を変えて2冊、必要でしょう。東京書籍4500+旺文社1900にするか、それとも桐原4500+旺文社1900にするか、判断は読者に任せます。 具体的に単語をあげて説明すると、たとえば「限定する」という意味のrestrict と confine、ともに似たような意味ですが、単語集には意味の細かい違いは書いていないか、書かれていても強調されていません。 桐原の単語集だとこの2つが類義語だという情報はあるのですが、しかしニュアンスの違いが説明不測です。 一方、東京書籍および旺文社だと、restrict を「制限する」の意味で説明しているのでニュアンスの違いは分かりますが、しかしconfineと類義語である情報が欠落していました。 さてconfine のほうが、「地理的に制限する」=「閉じ込める」のような意味合いが強いのですが、旺文社の単語集だと「閉じ込める」の意味もあるのですが、しかし桐原の単語集にはそこまで書いていないのです。 かといって東京書籍のほうには、confine の「限定する」の意味が書かれていません。 また、restrictは(限度内に)「制限する」という意味もあります。むしろ、こっちの意味で紹介している単語集もあります。 どちらの単語集を使うにも、例文が不足しており、ひとつの単語集だけでは意味がまったく分かりません。困った教育状況です。本来なら入試に出題する単語を減らすなどして理解を深めさせるべきでしょうが、しかしそういった教育が出来ていないのが日本の現実です。 それでも、まだしも大学受験用の単語集は、なんとか教育効果を高めようとした形跡も見られるのでマシです。なので、単語集を2つ組み合わせると、なんとか役立ちます。一方、TOEIC 高得点用の教材とか英検の1級あたりの教材の単語集とか、やたらと単語数を多くしているばかりで、ひどいものです。(資格本の活用法については別セクションで述べる。要点:出題傾向を把握する目的だけに英語資格本を使う。) なお、桐原の場合、紹介する単語数そのものは旺文社などと比べて減りますが、その代わり、桐原の密度の高さが長所であり、桐原では他の単語集には無い語法などを紹介しているなど、単語1つあたりの情報量が桐原では増えています。なので、桐原の単語集も油断はできません。 一見すると、桐原の単語の項目のひとつずつの情報量は多くないように見えますが、しかし、桐原では別ページの紹介単語を用いた熟語をまとめたページなどがあるので、それを含めると桐原の単語ひとつあたりの情報量は多くなります。 かといって高校生としては、英単語集ばかりをそう何社も比較して勉強するのは無理でしょうから(数学など他教科の勉強も必要だし、英語の勉強も単語以外にも読解練習やリスニングなど多々あるので)、受験では結局、すべての単語は覚えきれない状態で挑むことになるでしょうか。 大学受験もその後の資格試験も、けっして満点はとる必要は無く、人生の目的に必要な志望校などの合格最低点を上回って合格さえ出来ればいいのです。 別に大学受験の英語に限った話ではないですが、大学受験において、平均以上の大学の入試では満点をとるのは基本的には困難であり、普通は満点は無理です。小中学校の校内テストと事情が異なります。 ===== 4500語以上のスペルは実は覚えなくていい ===== 実を言うと英語のスペルの暗記については、4500語レベルおよびそれ以上のレベルの単語のスペルは、まず覚える必要が低いです。 なぜなら英作文や和文英訳であまり使わないからです。 また、桐原5500や、東京書籍4500の後半部の単語などは、実はもうその1~2回のスペル練習すら、しないでも済むのです。おおよそのスペルと用法のイメージを頭に入れれば十分でしょう。 また、グローバル人材の育成などを目指す大学ならば、英作文などを要求してくると思いますが、だったら英作文で使うようなレベルの中級英語(4500)で十分なのです。むしろ、4500語レベルですらスペルミスなく習得していたら、かなりの勉強家です。 ましてや5500語レベルの単語については、読解問題で出題されたときに意味を把握できればいいのです。 仮に、桐原5500語レベルの単語のスペルを暗記させる問題を出す大学があっても、どうせ他の現役受験生の多くも解けない問題なので、実質的にスペル暗記は5500語レベルでは無視していいでしょう。 一部の浪人生で文系専願の人なら解けるかもしれませんが、難関大を目指して4浪だの8浪だのしている連中と、現役生は張り合ってはなりません。 TOEICなどの国際的な資格試験では普通、書き取りをしません。なぜなら採点の手間の都合で、TOEICでは選択問題ばかりです。大学側が入試で入学後のTOEIC対策などを考えた出題をしたとしても、スペル対策はもはや不要なのです。 英検でスペル暗記を使うかもしれませんが、しかし英検は日本でしか評価されません。 桐原5500は論外として、 正直、時間的に現役高校生が、桐原『データベース4500』と東京書籍『コーパス4500』または旺文社『英単語ターゲット1900』を使いこなすレベルにクリアするのですら、高校3年間では少しキツいと思います。たぶん多くの高校生は予想では3年生のときに「上級レベルの単語集の用法や用例を覚えている最中に、時間切れで、高校3年の卒業式を迎える」という結果になると思います。なぜなら、このレベルで、急に単語を覚えるのが難しくなるからです。かといって中級レベルまでしか勉強しないと、卒業後の実務のリーディングにも不便なので、上級レベルを高校3年で教えるのにも意義のあることなので、教育者には悩みどころなのでしょう。 なので勉強法としては、4500語レベルをクリアできなくてもいいので、ある程度の勉強をしたら、予備校などの出しているレベル高めの単語集をいくつか買います。 諸般の事情で、東京書籍・桐原・旺文社が紹介していないが、高校生に勉強してほしい定番の単語みたいなのがあって、そういうのが予備校系の単語集で紹介されています。 ==== 予備校の単語集は何をしているか ==== 歴史的な事情で、今の4500語レベルの単語集には書かれていないが実は昔の1990年代ごろまでの高レベル単語集には書かれていた単語があります。 そういう単語が、難関大学で狙われるかもしれません。 旺文社1900や桐原・東京書籍4500語にない単語の正体のひとつは、そういう昔の課程の単語です。 で、それが予備校系の単語集の元ネタのひとつでもあります。 東京書籍・桐原の3000語レベルや4500語レベルで旅行会話のような実用英語が増えたりビジネス英単語などが増えたので、昔なら4500語レベルに書いてあった単語のいくつかが今は5500語レベルにハミ出ているのです。 なので、予備校などの出す、受験レベルの単語集が1~2冊は必要です。そういうハミ出た単語だけ、あとは予備校系の単語集で抑えておけば十分なのです。 予備校の単語集を見てみましたが、実はそれほど特別な英単語はないのです。また、じつは、桐原4500などの学校向け単語集の単語すべてを均等に覚える必要はなく、やや傾向があります。 たとえば旅行英語で使う単語など、検定教科書にあるから桐原・東京書籍は紹介しているものの、あまり大学が重視してない項目もあります。 だから、桐原/東京書籍 に加えて、旺文社ターゲット、さらに別の予備校系などの高校3年レベルの単語集を何か1~2冊つかって知識の穴埋めをすれば、もう十分でしょう。 もしかしたら、高校2年からもう、予備校の出版している難関向けの単語集を使ってもいいかもしれません。 市販の予備校の単語集を見ても、けっして、桐原5500語レベルの単語を片っ端からは教えていません。桐原5500のアレは、高校生には習得が無理だと思われているのでしょう。 ==== 受験英語の特殊事情 ==== 大学受験英語の特殊な事情ですが、明らかに高校範囲外で実用的にもメッタに使われていない英単語が難関大学で出されており、当然に読めないのですが、しかしなぜか他の文章の単語から文脈にとって意味をとれるようになっています。 もちろん、現実ではそんな好都合なことは滅多に無いのですが、受験の英文はたいてい都合よくそうなっています。 また、万が一、他の英文の文脈から読めない単語が出ても、どうせ他の多くの受験生も解けないので、そういう問題は解けるようにしておく必要がありません。 ともかく、入試対策としては最低限、東京書籍4500・桐原4500をベースに、さらに旺文社1900で派生語を固める必要があります。 しかし、それとは別に、予備校などの出す、プラス・アルファ的な受験レベルの単語集が1~2冊は必要です。 歴史的な事情で、今の4500語レベルの単語集には書かれていないが実は昔の高レベル単語集には書かれていた単語があって、4500語と旺文社1900をひととおりクリアしたあとは、そういう歴史的経緯のある単語だけ予備校単語集で攻略すればいいのです。 ==== 英単語集の読書計画 ==== 最初から高校在学中の読書計画に、英単語集の読書を想定して組み込んでおくと良いでしょう。また、桐原・東京書籍・旺文社あたりに基本の単語集とは別に、他社の少しだけ発展的な単語集を読書感覚で読むと良いでしょう。 高校必修の範囲を越えた単語や派生語などは、読書感覚でひととおり解説に目を通すだけの単語集の勉強でも十分に対応できる場合も多くあります。 しかし、いちども読んだこともない単語は、さすがに入試で対応できません。だから、一度でも解説に目を通してしまえば、済む単語も多くあるのです。 なので、広く浅くでいいので、読書しておく必要があります。 === 大学受験に必要な単語量について === 一般に、大学受験で、難関な学校の英語を読み解くには4000語程度を知っていることが望ましい。 世間でよくある勘違いとして、「近年はリスニング導入などにより単語数が減ったから、用法を覚えるのを中心にすべきだ」という知ったかぶりの勘違いがありますが、しかしそれは「90年代のような(現代換算で)6000語レベルとか7000語レベルとかやってた受験戦争の時代ほどは、2020年代では多くの単語を覚える必要が無い」という意味です。そんだけ昭和や平成初期の受験戦争は、片寄っていたというだけです。現代だと早稲田や上智の英文あたりしか出さない難しい英単語を、昔はマーチ文系学部や関関同立なども出していた、というだけです。 2020年代の現在での平均的な大学受験レベルである4500語レベルまでは、さっさと目指してドンドンと覚えてください。もちろん用法なども覚えるのは当然です。 「単語数が減った」という意味は、「英検1級にしか出ないような超マニアック単語は出ない」という意味です。(たとえば redemption 「(キリスト教用語)人間の罪のあがない」(なお、おそらく「罪」とは宗教的な原罪)みたいなマニアック単語は大学受験では出ないという意味。) 2001年ころは実際に入試に英検1級の redemption が出たかはともかく、ひょっとしたら英検1級単語もチラホラと出るかもしれないとして、一部の文系受験生はそういう単語も勉強してたわけです(まだ今ほど受験ノウハウが、インターネットで共有されてなかった時代だったので)。 つまり、難解な単語も多い桐原5500は、あれでもマシなほうなのです(なぜなら、実際に入試に出た単語を中心に掲載しているので)。英検1級の単語集は、桐原5500をはるかに超え、もっとマニアックで(高校生にとっては)ひどい教材です。そういうのが英検1級です。 === 学部ごとによる出題傾向の違い === 単語集などで出題校を見ると、学部名が書いてないですが、実際は学部によって出題傾向がけっこう違います。少なくとも1990年代はそうでした。 基本的に、理系の学部では、5500語レベルのような、あまりに難しい単語は出ません。そういうのを出すのは、よほどの難関私大や、それも文系の学科です。少なくとも2001年ごろはそうでした。理系学部が出すのは基本、化学英語を除けば、せいぜい旺文社ターゲット1900のような、どこの書店の参考書コーナーでも入るような単語です。少なくとも2001年ころの私大では、法政大学の理系学部および東京理科大および四工大(芝浦工大や工学院大など)はそうでした。2001年くらいの昔なら3000語レベルの単語力でも、マーチ理系や四工大に合格しました。もしネットなどで歴史として「4500語レベルが無いと、2001年ごろはマーチ理系や四工大に受からなかった」と主張する人がいたら、ウソツキです(あくまで2001年ごろは、3000語レベルだった、という過去です。2020年代ならマーチ理系の四工大でも4500語レベルが出るかもしれません)。 今だと4500語レベルの単語集(東京書籍や桐原のヤツ)を高校で与えられることも多いでしょうから「簡単そう」だと誤解してそうですが、しかし実際は4500語レベルは決して簡単ではないのです。塾・予備校などの関係者で「簡単だ」と言ってる人は、まあ文系科目しか出来ないハッタリ人間か、理系なら浪人出身か、現役合格の実績なら医学部受験サイボーグみたいな人とかです。 理系の学部の入試では、英文科ほど難しい5500語レベル以上の単語は出てきません。もし仮に出てきたとしても、相手する価値が無い大学です。それとは別に、理系の大学では、科学英語などが出る場合があります。特に私大は、少なくとも1990年代はそうでした(当時、科学英語の参考書が少ないにも関わらず、マーチでも青学あたりがそういうの出していた)。私立だけでなく国立でも、東大や東工大などの国立の難関理系大学でも、昔は科学英語を出してた時代もありました(今はどうか知りません)。 ほか、最近はどうか知りませんが、桐原5500の単語を見ると「輸血」の英語など、ちょくちょく医学的な英語があったりして、90年代くらいの昔は出たようです。 常識的に、医学部などで、そういう長文でも出したのでしょう。もしかしたら他学部の出題かもしれませんが、志望以外の専攻の専門用語までは付き合いきれません。 もし今の書店の受験参考書コーナーにそういう科学英語の単語集があれば、今でも出るのだろうし、無ければ、出ないと出版社が判断したのでしょうから、書店の状況に従えば安全だと思います。 赤本などの過去問などで、もしかしたらそういう専門的な英単語を勉強できるかもしれません。志望校にも寄るので、念のため、過去問などを確認してください。 もし、普通の書店にある単語集に無い単語ばかり出す国立大学があれば、批判されるべきです。国民の税金で運営されているのですから、どこに住んでる国民でも勉強できる単語でないといけません。 私大の単語はどうか知りません。 早慶マーチなどの大学の英語では、専門科目の英米の原書を読む授業が、理系学部でも文系学部でも存在していたらしいですが(今は知りません)、たとえそういう科目の単位を取れてる大卒だからって、付属高校出身者は4500語レベルや5500語レベルの単語をいちいち片っ端(かたっぱし)から覚えてるわけではないのです。授業で習った単語だけ、(理系にとっての科学英語と同じように)専門用語のようなものとして覚えてるだけです。少なくとも立教大学の法学部の付属高出身の卒業生はそうでした。 === 単語の小テストばかりを受けても、復習しなければ単語力は身に付かない === 学校や塾で、単語の小テストを受けさせられる場合もあるでしょう。「単語集の○○ページから△△ページまでを小テストで出すので、書き取り練習して覚えるように」という小テストです。 たいていの高校生の場合、予習はテスト前にしますが、いっぽうで復習をしているかどうかは、個人任せです。 ですが、小テストをいくら受けても、復習しなければ、単語力は増えません。 もし、単語の小テストを受けたままで、その後は復習せずに、ほったらかしにしてしまったら、何も単語力が伸びません。 単語テストは、テストを受けた後に、自分の未修得の単語を復習するために存在しているので、テスト後に復習をする必要があります。(もちろん、テスト前に予習も必要である。予習をしていれば、未修得の単語が減るので、復習の単語数が減る。) 要するに、小テストの使い方は、全国模試の使い方と同じです。 全国の高校や塾のうちの一部では、どうも、小テストの目的を忘れていて、「とにかく毎週、単語の小テストをすればいい」と安易に考えているような教育も、ある気がします。 ここを読んでいる読者高校生は、小テスト本来の目的を思い出して、小テスト後には復習と予習をしましょう。 さて、たいていの高校や塾では、1週間に1回のペースで、単語20〜50語ほどの記憶をはかる小テストをしていると思います。 1週間ごとに50語ほどのペースで単語小テストをしていれば、充分にハイペースですので、それ以上は週あたりの単語数を増やす必要はありません。(英語が好きなら、さらに勝手に単語数のペースを増やせばいいだろう。) 裏を返せば、復習をしきれない量の単語小テストを毎回受けさせられても、非効率です。例えば、1週間ごとに300語の単語小テストを高校で受けたとしても(ただし高校1年の1学期だと、中学英語の復習で、そういう数百問のテストもありうる。しかしそれは期間限定)、そんなに英単語ばかり復習しきれないでしょう。(数学など他教科の勉強もありますし。) 万が一、そういう高校や塾の場合(1週間に300語の単語小テストの場合)、その高校や塾の小テストは後回しにして、自分で単語を予習・復習しましょう。 ただし、定期試験や期末試験などで、今までの単語小テストの合計の数百語のなかから単語が出題される場合は、多くあるので、その復習はしましょう。つまり、学期内の小テストは、その学期中に復習し始めましょう。(どのみち、テスト後にも補習などがあるだろうが・・・) 夏休み明けや、冬休み明けに、前の学期の小テストの範囲内の単語が出題されたりしますので、休み中にも、復習しましょう。(予習も忘れずに。小テストは最終目的ではなく、入試合格などが、より本質的な目的なので。) 同様に、3学期の年度末の期末テストなら、1年間の小テスト範囲の合計1000語ちかくがテスト範囲に含まれる場合も多いので、その復習はしましょう。つまり、年度内の小テストは、その年度中に復習し始めましょう。(どのみち、テスト後にも補習などがあるが。) == 文法 == === 完璧な文法理解はあきらめる === ==== 背景 ==== 高校では、中学英語の不正確な文法を、修正するような内容も習います。 しかし、だからといって、けっして完全にネイティブ級な英文法を目指してはいけません。高校生には無理です(大学生ですら無理だろう)。それこそ、米英生まれの人以外は、もう専業の英語教師みたいに年以上も勉強しないと到達できない水準の世界です。 なので、大学受験で要求される文法は、せいぜい、大学受験用のどの参考書にも書いてあるレベルの基本的な文法さえ理解できればいいのです。 そういう基本事項さえ押さえていれば、少しくらい文法が不正確でも、たぶん大学受験では多めに見てくれます。仮に多めに見てもらえなくても、もうそこまでの対策の時間は高校生にはありません。 じつは、受験参考書の文法解説すら、本当はまだまだ説明不足です。ですが、大学受験参考書を超える内容はもう、高校生には時間的には無理だし、数学など他の教科の勉強も必要なので、あきらめる必要があります。 これはつまり、大学受験の英作文でも、実は少しくらいマチガイがあっても良いのです。どの参考書にもある基本的な文法事項さえ押さえてあれば、少しくらい文法が間違っていても、大学は許容するでしょう。(許容しない大学があっても、英数学など英語以外の他教科の勉強を無視した大学なので、無視していい。なお、国公立の東京外国語大学では、受験生に数学を要求しています。) 日本人と外国人の立場を変えれば分かります。日本在住の外国人タレントとかで、もう十年以上の長いあいだ日本に住んでいる人ですら、ときどき文法ミスをしますし、日本語の発音も日本人とは少し違います。ですが、それを日本社会は許容します。 英語でも同じことです。向こうの国の人は、少しくらい日本人の英語の単語の並びや発音がヘンでも、話の内容がシッカリしていれば、聞いてくれます。 ==== 対策 ==== 上記のような背景のため、大学受験対策の英文法の勉強としては、せいせい平均レベルの問題集をせいぜい2冊ほどクリアすれば十分です。せいぜい、複合問題とかを解ければ、充分でしょう。 もっと言うなら、'''英作文の入試問題の場合、文法がすこしくらい間違っていてもいい'''のです。どの教科書・参考書にも書いてある基本を学んだ形跡さえある英作文を書ければ、あとは意味が通じれば、たとえば英作文中で冠詞がすこしくらい抜けててもいい、もしくは余計な冠詞があっても良い(本来は冠詞をつけない名詞に a とか the とか書いてもいい)のです。(ただし、あくまで「意味が通じるなら」の条件つきです。冠詞を間違えると意味が通じない英作文の場合は、間違えてはいけません。) 英作文の問題なんて、せいぜい英作文の参考書を数冊と、あとは普通の英文法の参考書の内容を押さえておいて、一通り学んだ形跡さえあれば、あとはもう小さなミスは受け入れるしかありません。仮に入試でその文法ミスが減点されようが、もう対策の時間がありません。 たとえば、日本語訳に引っ張られて、英語では、その単語には使わない冠詞をつけくわえても、そういうミスはもう、受け入れるしかありません。「英語以外にも日本語の知識も多いがゆえに、間違えてしまう」という類のミスは、もう受け入れるしかないのです。 日本語の学力に限らず、数学の学力でも理科でも社会でも、'''他教科の学力が高いがゆえに発生しやすいミスは、受け入れるしかありません'''。仮にこういう知識の多さゆえのミスをひどく減点する採点者のいる大学があっても、そういう大学はあまり教育水準が高くないので、もう相手しないほうが良いです。 また、辞書や一部の参考書のコラムにしか書いてないような細かい文法はもう、いちいち覚えてられないので、間違えてもいいのです。 また、仮に文法にミスが無くても単語にミスがあれば英作文では減点されかねないので、単語を学ぶほうが重要です。 ともかく英作文では、けっして「小さなミスを避ける」という発想ではなく、「'''大きなミスをなくすために、小さなミスを許容する'''」という発想の転換のほうが重要でしょう。 大きなミスにつながりかねない、文型とか過去形・完了形とか仮定法とか関係詞とか、「もし間違えると、意味がまったく変わってしまったり、逆の意味になってしまいかねない」という、そういう単元を重点的に身に着ける必要があります。いっぽう、助動詞などの高校で習うような微妙なニュアンスの違いとかは(たとえば助動詞 will は、「明日は日曜日だ」みたいな確実な未来では使わないというニュアンスがある)、間違えても小さなミスですので、ある程度は小さなミスを英作文では妥協する必要があります。 英作文では、よほど簡単な文でない限り、ミスは無くせません。また、だいたい英作文を要求してくる大学は、そこそこの長さの英作文を要求してきます。よって、ミスをゼロにしようという発想では、ネイティブ以外では対処できません。 たとえば、英作文がまったく逆の意味に受け取られてしまうような大きなミスは、避けなければいけません。また、そもそも米英人に通じないような文章も、避けなければいけません。 しかし裏を返せば、英作文で少しくらいニュアンスが変わってしまっても、教科書レベルの文法をきちんと押さえていて、もとの和文の意味の90%くらいが通じるなら、ミスは受け入れざるを得ません。 ;大学入試も英検・TOEICも単語重視 文法の要求水準がそんなに高くないので、平均的な文法問題集をクリアしたら、そのあとは単語などを勉強したほうが良いと思います。 もし仮に、文法で難問を入試に出してくるブランド大学があったとしても、そういう大学は単語力も多く要求してくるでしょうから、文法の難問よりも単語力の増強に時間を当てたほうが良いでしょう。 英検など検定試験では、単語については大学受験を超える単語も要求されます。しかし文法については上述の通り、大学受験を超えるような文法理解は英検・TOEICですら要求されないです。世間の人は、そもそも受験参考書を超える文法知識の存在そのものを知らない人すらも多くいるくらいです。 === 参考書で勉強する === 高校英語の英文法の勉強は、検定教科書ではなく参考書で勉強するのが定石、基本です。 なので、まずは参考書を買い始めましょう。普通科高校なら、おそらく高校の入学時、検定教科書の購入と一緒に、参考書も買わされると思います。 もし大学受験を考えるなら、英文法の参考書を買わなければなりません。 とりあえず、下記に後述する網羅形式の本を持っていれば、ひとまずは安心でしょう。 === 高校英文法は例外も多い === 中学の英文法の教育では、規則的・論理的な文法事項だけが取り上げられたのですが、高校は違います。 このことからか、高校英語では英文法の参考書のスタンスがいくつか分かれています。 1. 例外的な事例にはあまり深入りせず、基本的な事項を重視したスタンス 2. 辞書的に、英文法のあらゆるパターンを網羅的に掲載したスタンス があります。(実際にはこの中間の編集方針の参考書もあるが、説明の都合上、二極に単純化することにする。) 予備校系の講義形式をうたった参考書のいくつかや、高校英文法の入門書などの参考書のいくつかは、基礎的な重要事項を特に重視したスタンスです。(そのため、例外的な事項の説明は省かれているか、少なめです。) いっぽう、高校にもよりますが、高校で配布されるような昔からの、いかめしい感じのする参考書は、辞書的・網羅的なスタンスの参考書です。 センター試験などを考えるなら、網羅的なスタンスの文法参考書を最終的には読んで覚えざるを得ません。 一応、網羅本だけでも受験対策は可能ですが、塾や予備校などに通ってない人や、高校の授業の質に不安のある人は、さらに基礎的な事項を重視したスタンスの文法参考書もあると良いかもしれません。 例えば理系の中堅私大などで、あまり例外的な文法事項を要求するとは思えません。 ただし、これは私大の場合の話です。国公立の志望の場合は、共通試験を対策せざるを得ず、そのため二次試験がどうなっていようが、その対策のために辞書的・網羅的な参考書を読まざるを得ません。 TOEICなどの資格試験が近年重視されており、大学でも私大などで推薦入試や自己推薦などでTOEICの成績を考慮する大学も多く、企業もTOEICを表向きには重視していますが、TOEICは文法教育における論理性や高校生の論理性の涵養に配慮する義務はありません。なので、この問題の逃げ場は、大学受験にはありません。TOEICが果たして本当に実用英語かどうかはともかく、世間一般で「実用英語」だろうとは言われています。 === 網羅本でも全部の構文は紹介していない === 例えば比較級の構文「A is B no more than C is D」は、ある参考書(網羅本)には紹介されていませんでした。 高校英語で習う構文は多いので、複合的な構文などは、網羅本といえども一冊の参考書では紹介しきれないのです。 もし英語だけしか学習しないので済むのであれば(実際は違いますが)、英文法の網羅本の参考書を2冊や3冊も読み比べることで自分にあった参考書を選べばいいですが、しかし他教科の勉強もあるので、そうはいきません。 悩みどころです。各自、うまく対応してください。 また、大学生・社会人向けの厚めの文法参考書でも、すべての構文が書いてあるわけではないです。例えば『ロイヤル英文法』という大人向けのやや専門的かつ高度な英文法参考書がありますが、「all the +比較級」の構文は書いてありませんでしたし、巻末の索引を調べてもありません。 だから、大人向けの文法参考書を読んだところで、この問題「網羅本でも全部の構文は紹介していない」は解決しないのです。 === 時間配分 === 文法の学習は当然に必要ですし、入試にも良く出ます。しかし、文法の学習にばかり時間を掛けてはなりません。 高校に入学すると、高校の範囲の文法事項を、おそらく学校や塾などで急に教わり始めるでしょう。それらの文法の新知識の学習も大事ですし、当然に学習するべき知識ですが、読者のみなさんは英単語の学習も欠かさないようにしてください。文法なんて覚えることも少ないし、大学受験をするなら最終的には大学受験のころにまで文法を覚えられれば良いのです。なので文法の難問を練習する時間があるなら、それよりも、まず先に単語を優先的に勉強して語彙力を増やしたほうが効率的でしょう。 また、入試の文法問題も、文法の知識だけで解ける問題は少なく、単語の知識や語法の知識などと組み合わせないと解けない問題なども、入試では、よく出題されやすいです。なので、単語の知識が、大学受験対策では優先的に必要なのです。 2010年以降なら、中学校で、すでに大まかな文法の枠組みは習っています。2022年では、仮定法すら中学校で習っているはずです。もはや高校で習うのは、無生物主語など若干の単元と、あとは仮定法過去完了だとか、現在完了進行形とかくらいです。 そういった合わせ技は、それほど熱心に勉強しなくても、入門的な問題集などで問題練習すれば、普通に習得できます。 === 高校英文法は実は少しウソ知識 === 高校生用の文法参考書は、高校標準レベルの参考書は、基本的には、中学英語の復習も兼ねています。 このため、普通なら、高校1年生は復習のためにわざわざ中学参考書を買いなおす必要はないです。 それよりも重要なこととして、実は高校英語の文法参考書には、不正確な知識があるという事です。中学英語が理解重視のため少し不正確でかなりひどいカタコト英語が中学生用の参考書・教科書にあるので、同様に高校の英文法も少しだけ不正確なウソの知識があるのです。 さて、単語集では基礎レベルの単語集の前半が、中学英語の復習を兼ねているように、実は高校英文法の参考書も、少なくない割と多くの部分が中学の復習や、中学で習った分類など理解の再構成を兼ねています。 単語集ほどではありませんが、高校の文法参考書でも、あまり序盤にある中学文法の復習の部分には、高校でも深入りする必要がないことが、上述の考察・市場調査などから分かります。 また、このことに気づけば、つまり単語以外の知識で、一部の参考書にしか紹介されていない細かい文法の理論的な知識は、入試対策としては覚える必要が低いことが導かれます。単語集だと、細かい発展的な単語も入試に出ますが、しかし文法書については事情が違います。高校英文法には、深入りせずに、広く浅く学ぶのが安全でしょう。 文法参考書に書いてある知識がそもそも初学者の理解しやすさを重視したためのウソ知識なのですから、むしろ、けっして鵜吞みにして深入りしてはイケナイのです。 ほか、使用頻度の少ない表現など、参考書によって説明が微妙に食い違っています。たとえば接続詞 lest は、ある参考書では、「文語的であり、あまり使われない」と主張する一方、他社の参考書では「(for fear よりも)頻度は lest のほうが高い」(ジーニアス)と主張していたりします。 こういうふうに、細かい表現の英米での利用状況には諸説あるので、あまり参考書を鵜呑みにしすぎないようにしましょう。 === 大学生向けの参考書は例文不足 === 大学生むけの参考書は高校生向けのものと、用途がやや異なります。 高校生は、高校生向けをターゲット層にした一般の高校生向けの英文法参考書を中心に勉強しましょう。 === 細かなニュアンスの違いは覚えなくて良い === 受験勉強では、細かなニュアンスの暗記よりも、英単語をたくさん覚えなければなりません。また英語以外の国語や数学などの勉強も必要です。 参考書で勉強をする際、あまり細かなニュアンスの違いの暗記に入り込まないように注意してください。 実際、ある検定教科書でも、文法事項の類似表現などは、たとえば Would you ~? と Could you ~? などの依頼表現としてのニュアンスの違いは説明していません。せいぜい、 「Please と比べたらWould You および Could you は丁寧な言い回しである」という程度のニュアンスさえ把握できていれば大学受験レベルでは十分です。 参考書にはもしかしたらもっと細かいニュアンスの違いなどが書いてあるかもしれませんが、そういう詳細な情報はせいぜい参考程度にしましょう。 実は参考書でも、もう細かいニュアンスの違いは教えていない書籍も多くあります。 つまり、大学受験用の英語参考書には2種類あり、 :ひとつは受験用に入試に出る最低限のことだけを教える参考書と、 :もうひとつは細かいニュアンスの違いなども教える参考書と、 そういう2種類があります。 なお、上記とは別に英語研究者用の文法参考書がありますが、大学受験には全く対応していないので間違えて購入しないでください。 最低限のことを教える文法参考書の例として、ジーニアス英和辞典を出している大修館書店は高校生向けの文法参考書(『ジーニアス総合英語』)も出していますが、しかし文法参考書のほうでは辞書ほど細かいニュアンスの違いを説明していないのが現状です。 特に新共通試験(旧制度のセンター試験に相当)などの公共機関の試験や、英検・TOEICなどの資格試験では、細かいニュアンスを問う問題はまず出題が難しいでしょう。西暦2000年以降、国公立人気などでセンター試験や新共通試験の影響がどんどん強まっている影響も考えれば、文法学習であまり深入りニュアンスに深入りするメリットは残念ながら少ないのが現状だろうと思います。 それが英語教育として良いかどうか不明ですが、現在の大学入試の対策として要求される文法教育とはそういうものです。 基本構文などの細かなニュアンスの違いは、英会話などではそれなりに重要ですが、しかし入試や画一的な資格試験では英会話をそこまで細かく採点できないので、したがってニュアンスの違いに基づく使い分けもそれらの試験では出題されづらいことになります。新共通試験にリスニング試験はありますが、しかし実際に会話をさせる試験はありません。 裏を返せば、細かいニュアンスに深入りした文法参考書は、高校卒業後の英会話などの英語学習などのステップアップで使うのが効果的かもしれません。 高校の文法参考書の題名は、「文法」と書いてあるものを選んでもいいですが、2022年の書店で確認したところ『総合英語』と書かれている参考書も文法事項が中心的です。 === 各社ごとの注意 === 参考書えらびの際に、高校1年生がたぶん勘違いしそうなことを、述べておく。 * 大修館「ジーニアス」と数研出版「チャート式」の細かさ 大修館「ジーニアス」ブランドは、辞書では昔から細かい説明で有名であり進学校などではジーニアスの辞書が勧められるとの噂も昔からよくあります。ですが、しかし「ジーニアス」ブランドの文法参考書はあまり細かくありません。注意してください。 別に細かい文法参考書がいいだの悪いだのという話ではなく、ともかく、辞書のような細かさを「ジーニアス」文法参考書に期待してはいけません。用途が違います。 いっぽう、数研出版のチャート式の文法参考書のほうが、多くの構文が細かく網羅的・羅列的には書いてある傾向にあります。このため、1990年代の昔からよくチャート式の一番難しいバージョン(白・黄・青など色々バージョンがある)が進学校などでの参考書として配布されることもありました(かつては赤チャートが難しかったが、現代は赤が廃止され次点だった青チャートが一番難しいバージョンになっている)。 ただし、果たして2020年代の現代の入試にもチャート式が効果的かどうかは分かりません(会話重視・リスニング重視や単語重視など、入試の流行の変化もあるので)。 * 文英堂「インスパイア」と学研の参考書の入門者対応 なお、かつて文英堂『シグマベスト』というシリーズが、1990年代~2001年くらいは高校入門レベルの参考書として定番だったが、現代はそもそも英語のシグマベストが無いのと(英語は『インスパイア』に変更)、しかし同社・文英堂の『インスパイア』は、難しめです。高校生むけの一般的な参考書のなかでは、たぶんインスパイアが一番情報量が多いと思います(青チャートよりもインスパイアのほうが説明が細かいです)。 暗記科目なので、難しくても、とりあえず読めますが、しかし『インスパイア』のレベルはやや受験レベルを少し超えている記述もチラホラあります。 なお、例えば理科など他教科でも『シグマベスト』は実は2010年以降の現代はなかなか発展的であり難しくなってきていて、情報も細かく羅列的である。90年代の当時とは『シグマベスト』の中身の難しさが違うので、参考書選びのさいには、けっして90年代のままの世間の大人たちの評価を鵜吞みにしないように注意。 背景として、90年代の昔は、英数理の参考書選びのパターンとして、「シグマベストで入門レベルをカバーして、チャート式で高度な事項を勉強」という有名パターンがありました(なお、国語と社会科のチャート式は参考書としては無い)。あるいは、「その教科が苦手ならシグマベストを選ぶ。その教科が得意ならチャート式を選ぶ。」のようなパターンが90年代にありました。 しかし、現代では シグマ + チャート のパターンが、もはや上述の出版事情の変化で通用しなくなってるので注意。 2010年台の今だと例えば学研が高校入門レベルの初等的な参考書の立場だが、90年代の昔、学研がまだ高校参考書にあまり参入しておらず(昔の学研は小中学校むけの教材ばかりがメインだった)、当時は文英堂のシグマベストが今の学研の高校参考書に近い立場だったという背景事情がある。 === 文法参考書の選びかた === インターネットで参考書の形式やレベルなどを調べたり、または、教師や塾講師、チューター、同じ学生などからの評判なども参考にしながら、実際に書店で参考書の内容を閲覧するなどして選ぶといいだろう。 また、古本屋などで参考書を購入すると出費を抑えられる可能性がある。 中学英語は昔とカリキュラムが大幅に変わったので古本屋は論外だが、高校英語は昔から到達地点が同じままなので、文法学習はちょっとぐらい古い本でも特に問題ないかもしれないかもしれない。とりあえず、古本屋で英文法書を購入するなら、なるべく最近のものを購入したほうがいいだろう。 「大学英文法」とかそういうのは一般的には無い。文法は高校英語で、とりあえずゴールである。あとは単語や熟語を増やすのが、その後の道である。 英語教師などを目指す人のための細かい英文法理論書はあるが、高校生には必要ない。なお、書店によってはそういう教師向けの英文法理論書が高校英語コーナーに売っていたりするので、間違えて買わないように。わかった上で買うなら自己責任で。 === 高校の文法参考書はどういうものか === 「時事的な文法」とか無いので、もし改訂などあっても、あまり頻繁に買い換える必要は無い。 他のセクションでも言ってるかもしれないが、「大学英文法」と言うのはない。なので、文法において「大学教養レベルの先取り」とかは不要であるし、そもそも存在しないし、そういう教材もまず無い。 このことは、大学受験においては、つまり文法問題は、高校生向けのやや高レベルな参考書を習得できたら、それ以上は英語教師でも目指さないかぎりは、英文科向けのさらに高度な文法書には進む必要は無い、という事である。 英文科の学生などに向けた文法書は、あれは教師向けまたは研究者向けの参考書である。内容も、基本的には高校生向けの文法参考書に書いてある内容を、大学生または教師志望者などの視点やレベルに合わせて書き直した程度のものである。なのでともかく、受験生には不要である。 このことから、ゴールが明確に定まり、受験生向けのやや高度なレベルの参考書がゴールである。 そこから逆算すると、あまり多くの参考書を読み漁る必要はない。せいぜい、2冊読めば十分だろう。 高校1年レベルから分かりそうな易しめのレベルのものと、あとは少し難しめの感じのもう一冊で十分である。もしかしたらどちらか片方だけでも十分かもしれない。 また、説明を省略したが、前提として、高校の参考書は、学年別とかには売ってない(書店で実物を見れば分かると思うが)。 なので参考書での学習の際にも、いちいち学年ごとにペースを3等分とかして「私は1年生なので、参考書の前半の3分の1だけ読む」みたいなことはする必要は無いし、むしろ現代では3等分すべきでもない。 つまり、参考書は高校1年で購入したら、とりあえず、さっさと通読すべきである。現代の中学・高校のカリキュラムなら、文法参考書の通読は中学英文法の復習にもなるので、まずは通読しよう。 そして何回か通読したら、問題集などにチャレンジしたり、あるいは単語なども増やそう。 これがもし英語でなく数学の勉強法だったら、先の学年の内容を通読するよりも学校で習った単元の復習などを重視するのも手かもしれないが、しかし英語はあまりそういう単元ではない。 高校の授業や定期テストなどは、あれはあれで教育ノウハウが詰まっているので活用すればいいが、別にそれを活用したからといって文法参考書を通読できなくなるわけでもない。 それに塾などだと、参考書の後ろのほうにある無生物主語などを高校クラスでは1年で先に教える流儀もある。 参考書の最初のほうにある文型がどうのこうのと言った話は、どうせ塾の中学生クラスや中学参考書などでも既に教えている可能性があるので、塾の高校生クラスではそういうのはもう後回しにして、先に無生物主語や仮定法など参考書の後半の単元を教えるというパターンもある。家庭での自習などの際にはご参考に。 また、そもそも2年の終わりくらいから高校や塾などで全国模試などを次第に受け始めることを考えるなら、けっして高校3年間で学校の授業で文法を習うのを待つのではなく、自習によって高校2年の後半の段階までに一通り、高校生むけの単元である無生物主語やら仮定法過去完了やら分詞構文などを含めて、とりあえず文法参考書は全ページを通読は済ましておいて、加えて問題練習を軽くでいいのでしておくべきだろう。 そして、高校3年では模試なども活用して、問題練習で定着させていく、・・・という段取りである。 == 熟語 == 単語集の前半のほうにも、実務ではあまり使わないだろう熟語、つまり、より平易な表現に言い換えることの多い表現がよくあります(少なくともこのセクションのある編集者が、ネット上の海外英語では見たことない表現がいくつもありました)。 中学1~2年で習うレベルの単語の組み合わせで作れるマニアックな熟語がいくつかあるので、学習時に注意が必要です。単語集では編集の都合上、そういうマニアック熟語が前半のほうに書いてありますが、正直、後回しにすべき熟語です。 一方、 come true (実現する)のような、たとえば構成する単語と意味が近い場合なら、学習効果は高いです。たとえばtrue 「=真実」と「実現する」は比較的に意味が近いです。参考書でも、よくSVC文型の例としてcome true が出てくるので、こっちは重要事項です。 しかし残念ながら、単語集にある出題頻度の情報を見ると、come true は出題頻度が低いようです。 そのほか優先して覚えるべき熟語は、たとえば no longer ~「もはや~ない」のように構文的な熟語や、あるいはget over ~「克服する。回復する」(= overcome)のように中学レベルの単語には言い換えできなくてその熟語表現を使わざるを得ない可能性の高そうな熟語とか、そういうのです。 このような熟語の教育状況になってるのは、つまり残念なことですが、「英語教育での英作文などでは、実務的を想定した教育がされておらず、つまり形骸化している可能性がある」という事です。 「出題頻度順」の掲載をうたった単語集で前半のほうに、不便なマニアック熟語があるので、つまり入試では、実際には仕事などで英語を使うつもりのない人たちを想定した入試が行われているという証拠です。 英作文をする際、getで一語で説明できることを「come by ~」で表現する可能性は実用では低いでしょう。英会話でも、果たして米英人が、日本人相手に come by で説明するでしょうか。はなはだ疑問です。 なぜなら外国人は、もし英語が得意な日本人相手なら躊躇なくobtain のような非熟語を会話で使うだろうし、あるいは「英語が苦手な日本人かな」と思って気を使ってくれるなら get で表現してくれるでしょう。 come の基本的な意味は「来る」ですから、熟語come byの「入手」とは、かけ離れています。おそらく「手元に来る」的なニュアンスなのでしょうが、しかし「by」からそれを想像するのは、かなり前置詞「by」の基本の意味から離れています。そういう、基本単語の意味からの距離の大きい表現は、実務では学習コストが高いので、いろいろと不便なのです。 不便とはいえ、海外での利用の可能性がないとは言えないので日本の受験英語でも教えられていますが、なるべくなら後回しにしたいマニアック熟語表現です。 come true 「実現する」のようなSVC文型の例にもなるような教育的な熟語だと出題頻度が低いようですが、これはつまり、入試出題者が、高校生の学習効果を見る良問よりも「落とすための問題」「ヒッカケ問題」を21世紀の少子化の時代になっても未だに出題し続けているという証拠でしょうか。 == リスニング == まずは、前提となる単語力をつける必要がある。その上で、参考書で、音声CDつきの参考書などで聞き取り練習をするなどすればいいだろう。また、例えばYouTubeやTEDなどで自分の興味のある分野の英語を聞くなどしてもいいだろう。 テレビのNHK教育の英語番組は、学校の授業用に作られており、大学受験対策には作られていないこと、洋画は字幕や吹き替えに尺や字数の都合などで意訳が多いため学習には向いてないとする意見もある。 さて、新共通テストの場合なら、回答の選択肢が4択で与えられるわけですから、その選択肢の中からリスニング内容に一番ちかいのを選べればいいのです。すべての単語を1回で聞き取る必要はありません。それはプロの同時通訳者でも無理です。(なお、試験によっては2回ほど放送される場合もある。) すべての単語を聞き取るような問題は、おそらく共通テスト出題者は、作成しないだろうと思います。仮に作成したとしたら、かなりゆっくりと発音するリスニング問題でしょう。 テレビの生放送で、定型業務ではない政治討論の番組などで音声モードを英語モードに切り替えをして視聴してみると分かるのですが、実は生放送ではプロの同時通訳者ですら完全には流暢(りゅうちょう)には翻訳を出来ないのがプロでも実態です。テレビ生放送の英語は、プロですら、ややカタコト(片言)気味の翻訳になります。しかもテレビ番組などは、実は事前に原稿・台本があり、その原稿が事前にスタッフなどに渡されて読まれており、それをもとに撮影および音声収録をしています。それですら、少しカタコトの同時通訳なのです。 なお、テレビの原稿・台本のようにプロの同時通訳では、話題にある程度の予備知識が必要です。しかし新共通テストでは、そこまで個別のトピックのある話題には踏み込まないでしょう。(ただし、難関私大や国立二次試験はどうか知りません。もっとも受験生には他の勉強もあるので、普通に英文読解などの教科書・参考書によくある話題に触れておけば十分でしょう。) == 読解 == === 英文の読解スピードはもうアップしない === 世の中には、速読・速聴を歌う教材もありますが、あいにく、どんなに単語力を磨いても英文を読んでも、例外としてネイティブみたいに英語漬けの生活でも送らないかぎりは、一定以上は速度はアップしません。つまり、けっして日本語を読むのと同じスピードでは、高校生では英語の長文を読めるようになりません。 たとえ大学レベルとされる英検準1級レベルの単語をいくつも知っていても、例えば英検準2級(高校1~2年程度とされる)の長文のたった10行を読むのにも3分とか5分とか掛かってしまいます。それですら、3分で確実に読めて意味を正確につかめるなら早いほうです。 なぜ高校英語ではこうなるかというと、高校英語は、もはや中学卒業までの分かりやすい表現ではなく、実際の英語の文章に近づけた言い回しに変わってくるので、読むのに時間がどうしても掛かってきます。 また内容も、社会的な内容が増えてきます。(例外として、日常会話の文章でもないかぎりは。) たとえ知ってる単語ばかりを使っている文章でも、英語の一つの単語には複数の意味があるので、どの意味かを考えながら文を行きつ戻りつ前後に読むので、読むのに時間はそこそこ掛かってしまいます。 ときとして推測した意味が外れて別の意味で使われている場合もあるので、読むのにかなりの時間が掛かることもあります。 よって、あまりスピードアップを目指すのではなく、時間さえ掛ければ読める長文の種類を増やしていくのがコツでしょう。 なお、説明の都合として英検の長文を使いましたが、実際の大学入試の出題傾向は、英検とは微妙に異なります。たとえば旅行英語みたいなのは、英検ではよく出ますが、大学入試では(志望学科にもよりますが)出題の頻度は低めです。少なくとも、理工系の学部学科では、旅行英語みたいなのは入試にめったに出ません。 正直、浪人生でもないかぎり、高校生むけの平均的な英語長文の教材すら、ろくに終わらないと思います。 Z会の速読英単語の標準レベルのヤツ(「速読英単語 必修編」)は、あれは習得しなくてもマーチ理系とか四工大とかに2001年くらいなら合格しました。(ただし、今はどうか知りません。) 2001年ごろの当時の高校生たちは、桐原の単語集だけだと短文しかないので読解練習ができないから、Z会のアレを補助的に買ってたのであって。べつに2001年当時の高校生たちは、Z会のアレだけで単語の勉強をしてたわけではありません。 だいたい、高校英語の検定教科書などの学校配布のリーディング教材ですら、全部を読み終えずに高校卒業する人が昔から多いのが実情です。 結局、長文を読む勉強には、あまり深入りせずにいるのが良いでしょう。長文は、単語や文法などの理解の確認のための手段にとどめ、つまり、まるで「問題練習」の代わりとしての手段にとどめるのが良いと思います。普段の英語学習は、長文読解ではなく、単語の練習に重点を置くほうが良いでしょう。 1960年代みたいな単語の少なかったと思われる昭和のなかばごろの時代なら、長文読解を中心に勉強時間を掛けるのもアリだったかもしれませんが、しかし21世紀は高校範囲の単語が大幅に増えたので、もう長文読解を中心に単語を学ぶのは無理でしょう。 === 教材えらび === 読解練習をしたい場合は、まずは学校でのリーディングの教科書などをきちんと読むのは当然ですが、そのほかにも参考書があると便利かもしれません。 書店の参考書コーナーに、高校生用の英文読解の参考書などが置いてあるはずですから、それら高校生用の参考書で勉強してください。 大学入試の英文では、平均以上の難度の大学になると、単語の知識がないと、まったく内容が把握できないでしょう。なので、読解練習だけでなく単語の勉強もしてください。とりあえず単語集などで4500語レベルまでの範囲の単語は最低限、ひととおり学習してください。 長文読解の参考書選びのコツとして、自分にレベルのあっている参考書を選ぶ必要があります。知らない単語が多すぎる場合、あっていません<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=sdWI6jIzwiQ CASTDICE TV『配られてもやらなくていい「ハズレ」学校参考書 代わりに何をやるべき?』2024/04/15] 2024年04月15日に確認.</ref>。もし長文教材で知っている単語が3割未満の場合、もっと平易な長文教材を使うか、あるいはまず先に単語集を学ぶべきです。(ただし、学校の検定教科書や、学校配布のリーディング教材については別です。上記の話は、自分で買った参考書などの話をしています。) 英語の場合、自分のレベルに合ってない参考書を使っても、学力が伸びづらいのです。数学などと違って英語は思考力がそれほど伸びない科目なので、レベルのあってない英語参考書だと、時間の無駄になりやすいのです<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=sdWI6jIzwiQ CASTDICE TV『配られてもやらなくていい「ハズレ」学校参考書 代わりに何をやるべき?』2024/04/15] 2024年04月15日に確認.</ref>。 長文は、せいぜい過去問や予想問題などで志望校や新共通テストなどの傾向をつかむ程度にとどめておいて、普段の英語学習では単語帳での単語習得を優先したほうが良いでしょう。 単語集は背伸びして少し難しめのものを買ってもいいですが、一方で長文読解の本は逆に少しやさしめのものを買うのがコツです。 * 試験での読解問題の時間配分について 出題英文を読むのに時間が掛かりますから、試験中の時間の配分にも気をつけてください。まずは単語力を増やすと読解スピードも上がるので(ただし前の節で説明したように、スピードには上限があります)、普段の勉強では単語力を増やしてください。 試験中の配分の対策として、実際の入試では、たとえば、長文読解問題よりも先に、短時間で解けそうな単語問題・文法問題などを先に解くとかして、時間配分の対策をしてください。あるいは、設問の問題文を先に読んでおいて、見当をつけてから長文を読むなどという方法もあります。ここらへんの対策は、じっさいに過去問や想定問題などを解いて練習してください。基本的に、入試国語での現代文などでの読解問題対策などの際の時間配分と似ていると思います。 ただし、時間配分のテクニックばかりを磨いてもダメであり、単語力などを増やさないと、読解スピードも上がりません。 * 学部と出題内容の関係 入試では、ときどき、志望先の学部の内容に関する記述が出る場合もあります。また、高校で習う教科に関する記述が出る場合もあります。もっとも、べつに必ずしも志望先学部と近い内容の英文が出題されるとは限らず、あまり関係のない内容の英文も出題される場合もあります。 どちらにせよ、合格後の人生も考えて、学生は、志望先学部に近い内容の高校教科の勉強もしておいたほうが安全でしょう。たとえば経済学部に進学志望なら高校政治経済などの参考書を読んでおくとか、あるいは理工学部に志望なら理科・数学の参考書を読んでおいたほうが安全でしょう。 == 発音・英会話など == 基本的には、標準的な参考書でカバーでき、あとは単語の記憶量を増やす練習とか、リスニングの練習とかの対策でよいです。あとは参考書などの英会話文例や発音問題を覚えておけば、入試での、だいたいの発音や英会話の試験もカバーできます。 * 入試の発音問題について 発音問題は、入試に英単語と発音記号を照らしあわせる問題は出ます。ですが、自分で発音することは、入試ではない。 * 入試での英会話について 大学入試では文章題などで、英会話の空欄を埋める問題などが出されるかもしれません。いっぽう、大学側が、直接受験生と会話をする試験は、一般入試では出ないでしょう。 ただし、いくら一般入試に会話が出にくいといっても、基本的な会話くらいは、せっかく高校で習うのですから、きちんと練習してください。そもそも建前上は、高校で習うことは、高校生は学習するべきということになっています。そして大学側だってバカじゃないんだから、なるべくきちんと勉強している受験生を優先的に合格させたいのです。 == 英作文 == 英作文の練習よりも、まず先に文法学習や単語の記憶量を増やす勉強を優先したほうが安全でしょう。単語の記憶量が増えて、文法や熟語なども覚えれば、英作文なども、自然と上達します。逆に言うと、英作文だけを勉強しようとしても、難しいです。なお、単に英単語の意味や綴りを覚えているだけでは英作はできない。動詞ならば他動詞(Vt)なのか自動詞(Vi)なのか両方あるのか,他動詞ならば第4文型(SVOO)や第5文型(SVOC)をとれるのか,名詞ならば可算名詞(C)なのか不可算名詞なのかなど(これ以外にもたくさんある),とにかく用法まで正確に知っておく必要がある。従って辞書を引く必要がある。 == 問題集を信じすぎるな == 問題練習をする際には、必ずしも偏差値順にステップアップする必要は無い、という事です。 また、日本人の高校生のレベルを越える難しすぎる問題は、そもそも解けるようになる必要もないでしょう。 選択問題では、高校レベルで習得できるレベルでの、初心者のよくやるミスをしない事のような、明らかに間違った言い回しを排除する事さえできれば、それでいいでしょう。 納得の行かない問題の対策はやりすぎないようにスキップして、他の勉強をすべきです。英語の勉強なら、もっと確実に偏差値アップの出来る勉強、たとえば単語力を増やすなどの勉強をしましょう。 == あきらめるべき事 == === 第二外国語は、あきらめるべき === ==== 入試に第二外国語は出ない ==== 高校によっては、第二外国語の授業を用意している高校もあります。 共通テストや二次試験では英語以外の外国語を使えるところもあるが、特別な理由がないなら英語を選択したほうがいいだろう。 また、中国語を勉強しても、漢文の入試問題を解くのには役立ちません。 帰国子女とか、あるいは進路志望が語学関連の分野で無い限り、あまり第二外国語には手を伸ばさないほうが良いでしょう。 == 英語の資格試験 == === 英検2級が「高校卒業レベル」というのはデマである === デマで「英検2級が高校卒業程度」と言うのは不正確であり(公式がそう宣言しているかもしれませんが、デマです)、正しくは、「英検2級の単語のうちの一部を、平均的な大学入試問題が採用している」です。 今度、2025年に「英検準2級プラス」という、従来の英検準2級と英検2級とのあいだに新設の級ができます。 その公式サンプル問題を見てみると、単語で yelling という<ref>[https://www.eiken.or.jp/eiken/item/2025rw_sample1.pdf 公益財団法人日本英語検定協会 『Grade Pre-2 Plus_サンプル.indd - 2025rw_sample1.pdf』] 2024年04月16日に確認.</ref>、普通の単語集に乗ってない単語があります。桐原4500/5500にも無いし、東京書籍4500にもない単語です。旺文社1900にしか yelling はありません。なお、yell は「叫ぶ」という意味の動詞であり、スポーツの応援の「エール」はこの語です。 ほか、narrow 「狭い」という、桐原4500や東京書籍4500には例文の書いてない、単語紹介しかない単語が、英検準2プラスで出題されています。 英検2級ではなく、そのひとつ前の英検準2級プラスでもう、この難しさです。 このように、英検は、準2級あたりから、だんだん大学受験単語集に無い独自の単語が増えてきます。 英検は、べつに大学受験生のためだけの試験ではないので、大学受験では出ないような単語も英検には含まれています。義務教育である中学校レベルの英検5級や4級では、そのような英検独自の語彙は無いですが、しかし英検2級の前後からは増えてきます。 このため、英検対策は学習すべき単語は増え、人によっては受験単語集よりも英検対策のほうが難しくなります。サンプル問題を見た感じ、英検準2級プラスで、もう高校卒業レベルです。少なくとも、2025年以降の英検準2級プラスはもう、2001年くらいのマーチ理系や四工大には合格できるレベルの英語力です(最近のマーチ理系や四工大がどうかは知りません)。 正直、大学受験で英検を推薦要件や総合型選抜などに採用している大学は、こういった事をどのくらい把握できているか不安ではあります。 === 一般入試対策ではTOEIC対策などには手を出さないほうが安全 === 英語能力を測る国際的な試験のTOEFLやTOEICなどは、高校生の学習用には作られていません。そもそも日本人に内容を合わせていません。 それにTOEICとTOEFLのどちらとも、試験の目的が、日本の高校英語の教育目的とは違います。 TOEICとTOEFLのどちらも目的は、英米への留学や海外生活のためなどの語学が目的です。日本の大学入試や、日本の大学での英語論文読解などの目的には、TOEIC・TOEFLなどは合わせていません。TOEFLとかTOEICとかで、ハイスコアを目指すのは、大学受験対策とは目的がズレています。 なお、そもそもTOEICをつくったのは日本の通産省(当時)であり、通産省がアメリカの非営利テスト開発機関、ETS(Educational Testing Service)に依頼をして、日本がつくったテストです。 よって、TOEICの出題内容は、アメリカ国内での実用とは若干、ズレていますので、てっきり実用英語だとは勘違いしないようにしましょう。また、てっきりTOEICは(OECDあたりの)「国際機関のつくった試験である」などと勘違いしないようにしましょう。 さらに、TOEICの参考書などにある「高校生レベルは◯◯点」などの数値も、じゃっかん、疑わしいので、あまり鵜呑みにしないようにしましょう。 ;* 平均点 :なお、高校生のTOEICの平均点は、年度にもよりますが、2018年の時点では、高校生の平均点はおおよそ350~400点くらいです。なおTOEICの満点は990点です。 ネット上では「TOEIC 600点が英検2級相当」という言説が出回っており、英検2級が高校英語レベルを出題範囲として想定していることから、あたかも「高校を卒業したら TOEIC 600 点で当然」みたいな言説が出回っていますが、しかし2018年の統計などをもとに考えれば、この言説はデタラメです。 また、「TOEIC 600点が英検2級相当」という言説の根拠も、よくよく調べてみると、2001年くらいに英検2級保持者にTOEICの点数をアンケートしたところ TOEIC 400点~800点あたりに得点がバラついたという統計を、とりあえず平均値をとって600点としただけにすぎないのが実態です。 高校の数学で統計値の「分散」という概念を習います。分散を知らないと、統計詐欺にダマされてしまいます。 ;* TOEICは事実上は文系向けの試験である :世の中には、文系の大人が多く、その影響で、学生でも理系科目をサボってまで英語の勉強をして、英語の成績を上げる人がいます。TOEICの平均点も、そういう文系の人間を基準に算出されてしまいます。 :一般入試や国公立受験、理系の学部などを目指す人は、けっして、そういう文系の大人や、文系しかできない学生を多く含むTOEIC平均点を、参考にしてはいけません。 :* 4択問題と難易度 :TOEICの各問題は基本的に4択問題ですので、デタラメに選択しても、990点満点(約1000点)中のうちの4分の1である約250点を取れます。 : さらに、欧米で英米への留学希望者むけのテストなどとして知られている英語検定試験はTOEFLです。 TOEICは、日本と韓国で流行っている英語検定です。 また、英検は日本人用の試験ですが、しかし高校生用には試験が作られていません。中学生・高校生なども意識して英検は作られているでしょうが、しかし、中高生だけを意識してはいません。 英検を入試対策で使うなら、志望校合格などが保証されないかぎりは、なるべく英検'''準'''1級までに止めるのが無難です。 * 推薦入試などの評価事項になることも ただし、推薦入試ではTOEICやTOEFL、英検などの成績が考慮される場合もあります。 * 難関大学への対策用としての場合 大学によっては、入試で高校レベルを超えた、かなり難しい英語を出す場合もあります。そういう大学に対応する場合、市販の受験参考書では太刀打ちできないかもしれません。このような場合、しかたなくTOEFL対策や英検1級対策などの参考書が必要な場合もあるかもしれません。 * 就職活動でのTOEIC評価について ただし、大学生の就職活動では、企業にTOEICなどの点数を聞かれることもあります。就職活動時のエントリーシートに、最初からTOEICなど成績の記入欄がある場合もあります。また、外国大学への留学の際に、TOEICなどで一定以上の成績を修めることが必須の要件とされる場合も多いです。たとえ英語圏以外の国の大学への留学でも、TOEICやTOEFLなどの成績が必須要件として必要な場合があります。 なので高校生でも、TOEIC受験の機会があれば、受験をするのも良いでしょう。 ただし、TOEICの成績が良いからと言って、けっして、それだけで企業が「即・採用」をするなんて事はありません。 高校生の段階では、TOEICなどの語学検定については、もし受験できるなら、視野を広げるような目的で検定を受けるのが良いでしょう。 == 英語の検定教科書にある時事や古典文学の勉強は不要だし、危険 == 中学高校の英語の検定教科書には、他の教科では説明しづらい時事や古典文学、最近の日本のアニメやマンガの、海外での人気について、英文で紹介されたりするかもしれません。しかし、そもそも、本来の目的は英語を学ぶということなので、これらの題材で得た知識がそのまま大学受験に役に立つということはありません。 == 脚注 == [[カテゴリ:英語]] 3uwd6zvjlmv4pgccrkijndj9jwr85r2 Lua/式 0 34829 247326 244051 2024-04-25T23:07:20Z Ef3 694 校閲と推敲 wikitext text/x-wiki {{Nav}} これまでに説明したように、式は値を持ち、評価されるコードの断片です。式は直接実行されることはありません(関数呼び出しの例外を除く)、そのため、次のような式だけで構成されたスクリプトはエラーになります: :<syntaxhighlight lang=lua> 3 + 5 -- 上記のコードは、式だけしかを含んでいないのでエラーです。 -- コンピュータは '3 + 5' を実行できません。それは意味をなしません。 </syntaxhighlight> コードは一連の文の並びで構成されなければなりません。これらの文には、文が実行するために操作する値として使用される式が含まれることがあります。 この章のいくつかのコード例は有効なコードではありません。次の章では文について説明し、有効なコードの書き方を始めることができます。 == 型 == 式を評価することは、その値を計算してその値を見つけることです。 特定の式が評価された場合の値は、環境やスタックレベルに依存することがあります。 この値は時々数値であり、時々テキストであり、他の多くのデータ型のいずれかであるため、「型がある」と言われています。 Luaでは、プログラミング全般で、式は通常、1つ以上の値と0個以上の演算子で構成されます。一部の演算子は特定の型としか使用できません(たとえば、テキストを除算しようとするのは不合理ですが、数値を除算することは合理的です)。演算子には2種類あります:単項演算子と二項演算子です。単項演算子は1つの値しか取りません。たとえば、単項の-演算子は、パラメータとして1つの数値を取ります: <code>-5</code>、<code>-3</code>、<code>-6</code>などです。これは1つの数値をパラメータとして取り、その数値を否定します(符号を反転した値を返すという意味)。一方、二項演算子の<code>-</code>は、二つの値を取り、最初の値から2番目の値を引きます:<code>5 - 3</code>、<code>8 - 6</code>、<code>4 - 9</code>などです。 値の型を文字列として取得することができます。これは<code>type</code>関数を使用します: <syntaxhighlight lang=lua> print(type(32425)) --> number </syntaxhighlight> === 数値 === 数値は通常、量を表しますが、他にも多くの用途に使用できます。Luaの数値型は、ほとんどが実数と同様の方法で機能します。数値は整数、10進数、10進指数、または16進数として構築することができます。以下はいくつかの有効な数値の例です: * 3 * 3.0 * 3.1416 * 314.16e-2 * 0.31416E1 * 0xff * 0x56 ==== 算術演算 ==== Luaの数値の演算子は次の通りです: :{| class="wikitable" |+ Luaの算術演算一覧 |- ! 演算 !! 文法 !! 概要 !! 例 !! 結果 |- ! 算術否定 | -<var>a</var> || <var>a</var> の符号を反転しその値を返す || -3.14159 || 3.14159 |- ! 加算 | <var>a</var> + <var>b</var> || <var>a</var> と <var>b</var> の和を返す || 5.2 + 3.6 || 8.8 |- ! 減算 | <var>a</var> - <var>b</var> || <var>a</var> から <var>b</var> 差を返す || 6.7 - 1.2 || 5.5 |- ! 乗算 | <var>a</var> * <var>b</var> || <var>a</var> と <var>b</var> の積を返す || 3.2 * 1.5 || 4.8 |- ! 指数関数 | <var>a</var> ^ <var>b</var> || <var>a</var> の <var>b</var>乗、または<var>a</var> と <var>b</var> の冪指数を返す|| 5 ^ 2 ||25 |- ! 除算 | <var>a</var> / <var>b</var> || <var>a</var> と <var>b</var> の商を返す || 6.4 / 2 || 3.2 |- ! 剰余 | <var>a</var> % <var>b</var> || <var>a</var> と <var>b</var> の剰余を返す|| 5 % 3 || 2 |- ! 整数除算 | <var>a</var> // <var>b</var> || <var>a</var> と <var>b</var> の商を整数で返す || 6.4 // 2 || 3 |} これらの演算子のうち、最後のもの以外は基本的な数学演算子と同じです。最後の演算子はモジュロ演算子と呼ばれ、単純に1つの数値を別の数値で割った余りを計算します。たとえば、<code>5 % 3</code>は、<code>5</code>を<code>3</code>で割った余りが<code>2</code>であるため、結果は<code>2</code>になります。このモジュロ演算子は他の演算子よりも一般的ではありませんが、複数の用途があります。 ==== 整数 ==== Lua 5.3で新しい数値のサブタイプ、整数が追加されました。数値は整数または浮動小数点数のいずれかになります。浮動小数点数は上記で説明した数値と同様ですが、整数は小数部を持たない数値です。浮動小数点の除算(<code>/</code>)と冪乗は常にオペランドを浮動小数点数に変換しますが、他のすべての演算子は、両方のオペランドが整数である場合には整数を返します。それ以外の場合は、床除算演算子(<code>//</code>)を除き、結果は浮動小数点数になります。 === Nil型 === Nilは値<code>nil</code>の型であり、その主な特性は他のどの値とも異なることです。通常、有用な値がないことを表す。値nilを持つものの例をいくつか挙げます。 * 値を代入する前にアクセスした変数の値 * スコープ外の変数にアクセスしたときの値 * 割当てられていないテーブルのキーの値 * 文字列を数値に変換できない場合に <code>tonumber</code> が返す値 さらに高度なことを言えば、意図的に<code>nil</code>値を代入することで、変数やテーブルへの参照を取り除き、ガベージコレクタにメモリを再利用させることができます。 === 論理型 === 論理型の値は<code>true</code>か<code>false</code>のどちらかであり、それ以外はありえません。 これはLuaではキーワードである<code>true</code>と<code>false</code>で表記されます。 重要なのは、<code>nil</code>は前述したように異なるデータ型であることです。 <code>and</code>、<code>or</code>、<code>not()</code>は通常論理型に関連しますが、Luaではどのデータ型にも使用できます。 :{| class="wikitable" |+ Luaの論理演算子 |- ! 演算 !! 文法 !! 概要 |- ! 論理否定 | not <var>a</var> | もし <var>a</var> が false または nil ならば true を、それ以外ならば false を返す。 |- ! 論理積 | <var>a</var> and <var>b</var> | もし <var>a</var> が <code>false</code> または <code>nil</code> ならば <var>a</var> を、それ以外ならば <var>b</var> を返す。 |- ! 論理和 | <var>a</var> or <var>b</var> | もし <var>a</var> が <code>false</code> でも <code>nil</code> でもなければ <var>a</var> を、それ以外ならば <var>b</var> を返す。 |} 基本的に、<code>not</code>演算子は論理値を否定するだけであり(<code>true</code>の場合は<code>false</code>になり、<code>false</code>の場合は<code>true</code>になります)、<code>and</code>演算子は両方が<code>true</code>の場合に<code>true</code>を返します。 そうでない場合は<code>true</code>と<code>false</code>を返し、引数のいずれかが<code>true</code>の場合は<code>or</code>演算子が<code>true</code>を返し、それ以外の場合は<code>false</code>を返します。しかし、これは正確な仕組みではなく、正確な仕組みは上の表で説明したとおりです。Luaでは、論理式では値<code>false</code>と<code>nil</code>は両方とも<code>false</code>と見なされますが、他のすべては<code>true</code>と見なされます(0と空の文字列も)。 次の章で紹介する関係演算子(<code><</code>, <code>></code>, <code><=</code>, <code>>=</code>, <code>~=</code>, <code>==</code>)は、必ずしも論理値をオペランドとして受け取る必要はありません これは調整が難しい場合があります。わかりやすくするために、ここにいくつかの真理値表または式と結果の組合せを示します。 ここで、<code>x</code>は<code>nil</code>、<code>true</code>、または<code>false</code>になります。 :{| class="wikitable" |+ 論理演算と結果 |- ! 式 ! 結果 |- | <code>true and x</code> | <code>x</code> |- | <code>false and x</code> | <code>false</code> |- | <code>nil and x</code> | <code>nil</code> |- | | |- | <code>true or x</code> | <code>true</code> |- | <code>false or x</code> | <code>x</code> |- | <code>nil or x</code> | <code>x</code> |- |} これは、やや直感に反して、次のことを意味します。 :{| class="wikitable" |+ 論理積と偽値 |- ! 式 ! 結果 |- | <code>false and nil</code> | <code>false</code> |- | <code>nil and false</code> | <code>nil</code> |- |} さらに :{| class="wikitable" |+ 偽値間の比較 |- ! 式 ! 結果 |- | <code>false == nil</code><br><code>nil == false</code> | <code>false</code> |- | <code>nil and false</code> | <code>nil</code> |- |} :{| class="wikitable" |+ 論理否定 |- ! 式 ! 結果 |- | <code>not(false)</code><br><code>not(nil)</code> | <code>true</code> |- | <code>not(true)</code> | <code>false</code> |- |} === 文字列 === 文字列(''Strings'')とは、テキストを表現するために使用できる文字の並びのことです。Luaでは二重引用符、一重引用符、大括弧(<code>[ ]</code>)で囲んで記述します。 このことは以前[[{{BOOKNAME}}/はじめに#コメント|コメントについてのセクション]]で取り上げました(なお、コメントと文字列には、大括弧で区切れること以外に共通点はなく、コメントの場合はハイフン2つで始まります)。大括弧で囲まれていない文字列は、1行分しか続きません。 このため、大括弧を使わずに何行も続く文字列を作るには、エスケープシーケンスを使うしかありません。 これは、場合によっては一重引用符(<code>'</code>)や二重引用符(<code>"</code>)を挿入する唯一の方法でもあります。 エスケープシーケンスには、エスケープ文字(Luaでは常にバックスラッシュ(' \'))と、エスケープする文字を識別するための識別子の2つが含まれます。 :{| class="wikitable" |+ Lua のエスケープシーケンス ! エスケープシーケンス !! 概要 |- | \n || 改行 |- | \" || 二重引用符 |- | \' || 一重引用符 |- | \\ || バックスラッシュ |- | \t || 水平タブ |- | \### || ### は 0 から 255 までの数字でなければなりません。結果は対応する[[Wikipedia:ASCII|ASCII]]文字になります。 |} エスケープシーケンスは、文字を文字列に直接入れると問題が発生する場合に使用されます。たとえば、二重引用符で囲まれたテキスト文字列があり、二重引用符を含める必要がある場合は、文字列を別の文字で囲むか、二重引用符をエスケープする必要があります。大括弧で区切られた文字列内の文字をエスケープする必要はありません。これはすべての文字に当てはまります。大括弧で区切られた文字列内のすべての文字は、そのまま使用されます。<code>%</code>文字は、文字列パターン(''string patterns'')で魔法の文字をエスケープするために使用されますが、「エスケープ」という用語は別のコンテキストで使用されます。 :<syntaxhighlight lang=lua> "これは有効な文字列" 'これも有効な文字列' "これは有効な \" 'エスケープされていない一重引用符とエスケープされた二重引用符を含む文字列" [[ これは、複数の行に 続けることができます。 一重引用符、二重引用符、その他すべてを含むことができる(--コメントも含む)。 開いている大括弧と同じレベルの閉じる大括弧以外は(エスケープ文字も含めて)無視されます。 ]] "これは有効な文字列で、タブ \t, 二重引用符 \" そして バックスラッシュ \\ を含みます。" "これは " は、途中にエスケープされていない二重引用符があるため、有効な文字列ではありません。" </syntaxhighlight> 便宜上、文字列の先頭の長い括弧の直後に改行がある場合、その改行は無視される。したがって,次の2つの文字列は等価である。 <syntaxhighlight lang=lua> [[これは何行にもわたって 続く文字列です]] [[ これは何行にもわたって 続く文字列です]] -- 2番目の文字列の冒頭の長い括弧の直後には改行があるので、その改行は無視される。 </syntaxhighlight> 文字列の長さを数値として得るには、単項の長さ演算子('#')を使用します。 :<syntaxhighlight lang=lua> print(#("This is a string")) --> 16 </syntaxhighlight> ==== 連結 ==== <blockquote class="templatequote"> 形式言語理論やコンピュータプログラミングにおいて、文字列の連結は2つの文字列を端から端まで結合する操作である。例えば、"snow" と "ball" を連結すると "snowball" となる。 -- Wikipedia : [[Wikipedia:Concatenation|Concatenation]] </blockquote> Luaの文字列連結演算子はドット2つ('..')で表されます。以下は、"snow" と "ball" を連結し、結果を表示する連結の例です。 :<syntaxhighlight lang=lua> print("snow" .. "ball") --> snowball </syntaxhighlight> :このコードは、"snow" と "ball" を連結し、その結果を表示します。 === その他の型 === Luaの4つの基本型(数値、論理型、nil、文字列)については前項までで説明しましたが、関数、テーブル、ユーザーデータ、スレッドの4つの型が抜けています。関数は、呼出したり、値を受け取ったり、値を返したりすることができるコードの断片のことです。テーブルは、データ操作に使用できるデータ構造です。ユーザーデータは、Luaが組込まれたアプリケーションの内部で使用され、アプリケーションが制御するオブジェクトを介してLuaとそのプログラムが通信できるようにします。最後にスレッドですが、これはコルーチンによって使用され、多くの関数を同時に実行することができます。これらは全て後述しますので、他のデータ型があることだけは覚えておいてください。 == リテラル == リテラル(''Literals'')は、ソースコードで固定値を表すための表記です。スレッドとユーザーデータを除くすべての値は、Luaではリテラルとして表すことができます。たとえば、文字列リテラル(文字列に評価されるリテラル)は、文字列が表す必要のあるテキストを一重引用符、二重引用符、または大括弧で囲んで構成します。一方、数値リテラルは、10進表記(例:<code>12.43</code>)、科学的記数法(例:<code>3.1416e-2</code> と <code>0.31416E1</code>)または16進表記(例:<code>0xff</code>)を使用して表現された数値で構成されます。 <!-- 5.3 で整数が導入されたので、この部分は若干の書換えが必要 --> == 型強制 == 型強制(''Coercion'')とは、あるデータ型の値を別のデータ型の値に変換することです。Luaでは、文字列と数値の間に自動的に強制型変換が行われます。文字列に算術演算を施すと、この文字列を数値に変換しようとします。逆に、文字列を想定していたのに数値が使われた場合、その数値は文字列に変換されます。これはLuaの演算子にも、デフォルト関数(言語が提供する関数)にも当てはまります。<!-- 概ね Type coercion の事を言っているようなので Coercion を型強制としました。 --> <syntaxhighlight lang=lua> print("122" + 1) --> 123 print("The number is " .. 5 .. ".") --> The number is 5. </syntaxhighlight> 数値から文字列、文字列から数値への強制変換は、<code>tostring</code>関数と<code>tonumber</code>関数を用いて手動で行うことも可能です。前者は引数として数値を受け取ってそれを文字列に変換し、後者は引数として文字列を受け取ってそれを数値に変換します(第2引数にはデフォルトの10進数とは異なる基数を任意で与えることができます)。 == ビット演算 == Lua 5.3以降、2進数(ビットパターン)を操作するためのビット演算子が用意されています。これらの演算子は、他の演算子ほど頻繁に使用されるものではないので、必要ない場合はこのセクションを読み飛ばしてもかまいません。 Luaのビット演算子は、常に整数を対象とし、必要な場合はオペランドを変換します。また、整数を与えることもできます。 <dfn>ビット単位のAND</dfn>演算(演算子<code>&</code>を使用)は、同じ長さの2つのバイナリ表現のビットの各ペアに対して論理積を実行します。 たとえば、<code>5 & 3</code> は1と評価されます。これは、これらの数値の2進表現を見ると説明できます(下付き文字は基数を表すために使用されます)。 <math>(5)_{10} = (0101)_2</math> <math>(3)_{10} = (0011)_2</math> <math>(1)_{10} = (0001)_2</math> 5と3の2進数表現において、ある位置のビットが1であれば(最後のビットのように)、その位置のビットは結果的に1となり、それ以外の場合は0となります。 <dfn>ビット単位のOR</dfn>演算(演算子<code>|</code>を使用)は、ビット単位のANDと同じように機能し、論理積を実行する代わりに論理和を実行します。 したがって、<code>5 | 3</code>は7と評価されます: <math>(5)_{10} = (0101)_2</math> <math>(3)_{10} = (0011)_2</math> <math>(7)_{10} = (0111)_2</math> ここで、最終結果の各位置のビットが0になるのは、2つのオペランドの2進表現がその位置に0ビットを持つときだけであることがわかります。 <dfn>ビット単位のXOR</dfn>演算(演算子<code>~</code>を使用)は他の2つの演算と同じように機能しますが、特定の位置では、ビットの1つであり、両方ではない場合、最後のビットは1つだけです。 オペランドは1です(排他的論理和や論理不一致と呼ばれる演算です)。 <math>(5)_{10} = (0101)_2</math> <math>(3)_{10} = (0011)_2</math> <math>(6)_{10} = (0110)_2</math> これは前の例と同じですが、両方のオペランドの最後のビットが1であったため、結果の最後のビットが1ではなく0であることがわかります。 <dfn>ビット単位のNOT</ dfn>演算(演算子 <code>~</code> を使用)は、一意のオペランドの各ビットに対して論理否定を実行します。つまり、各0が1になり、各1が0になります。 <code>~7</code> は-8と評価されます: <math>(7)_{10} = (0111)_2</math> <math>(8)_{10} = (1000)_2</math> ここでは、オペランドで0だったため、結果の最初のビットが1になり、他のビットはすべて1だったため0になりました。 [[File:Rotate left logically.svg|Left shift]][[File:Rotate right arithmetically.svg|Right shift]] これらのビット演算子に加えて、Lua5.3は算術ビットシフトもサポートしています。 <dfn>左シフト</dfn>は、演算子<code><<</code>を使用し、左側に示されています。これは、すべてのビットを、第2オペランドに対応するビット数だけ左にシフトすることで構成されます。 <dfn>右シフト</dfn>は、演算子<code>>></code>で示され、右に示されていますが、同じように動作しますが、方向が逆になります。 == 演算子の優先順位 == 演算子の優先順位は、Luaでも一般的な数学と同じように機能します。ある演算子は他の演算子より先に評価され、括弧を使って演算の実行順序を任意に変更することができます。演算子が評価される優先順位は、以下のリストのように、優先順位の高いものから低いものへとなっています。これらの演算子の中には、まだ説明していないものもありますが、本書のどこかですべて取り上げる予定です。 # 累乗: <code>^</code> # 単項演算: <code>not</code>, <code>#</code>, <code>-</code>, <code>~</code> # レベル2数学演算子: <code>*</code>, <code>/</code>, <code>//</code>, <code>%</code> # レベル1数学演算子: <code>+</code>, <code>-</code> # 連結: <code>..</code> # ビットシフト: <code><<</code>, <code>>></code> # ビット単位のAND: <code>&</code> # ビット単位のXOR: <code>~</code> # ビット単位のOR: <code>|</code> # 関係演算子: <code><</code>, <code>></code>, <code><=</code>, <code>>=</code>, <code>~=</code>, <code>==</code> # 論理積: <code>and</code> # 論理和: <code>or</code> == Quiz == <quiz display="simple"> {What will <code>print(type(type(5.2)))</code> output? | type="{}"} { string (i) } {What will the expression <code>0 or 8</code> return? | type="()"} { - <syntaxhighlight lang=lua>true</syntaxhighlight> || <code>and</code> and <code>or</code> return their arguments rather than a boolean value. - <syntaxhighlight lang=lua>false</syntaxhighlight> || All values different than <code>false</code> and <code>nil</code> are considered as 'true' (even 0). + <syntaxhighlight lang=lua>0</syntaxhighlight> || <code>or</code> returns the first argument, since it is neither <code>false</code> nor <code>nil</code>. - <syntaxhighlight lang=lua>8</syntaxhighlight> || <code>or</code> returns the first argument, since it is neither <code>false</code> nor <code>nil</code>. 0 is considered as 'true'. } {Which strings are valid? | type="[]"} { + <code>"test's test"</code> || No escaping for the single quote required, since the string is limited by double quotes. + <code>'test\'s test'</code> || Escaping is necessary here. - <code>"test"s test"</code> || There is a double quote in the middle of a double quoted string. + <code>'test"s test'</code> || No escaping for the double quote required, since the string is limited by single quotes. + <code>"test\'s test"</code> || Escaping is optional here. - <code>'test's test'</code> || There is a single quote in the middle of a single quoted string. } {Which expressions give the string <code>"1223"</code>? | type="[]"} { - <code>"122" + 3</code> || Yields the number 125. + <code>"122" .. 3</code> - <code>"12" + "23"</code> || Yields the number 35. + <code>12 .. 23</code> } {True or false? <code>not 5^3 == 5</code> | type="()"} { - <code>true</code> || Beware the operator precedence (<code>not</code> is higher than <code>==</code>)! The expression is equivalent to <code>(not 5^3) == 5</code>, which evaluates first to <code>false == 5</code> and thus to <code>false</code>. + <code>false</code> } </quiz> {{Nav}} 9i0xmr013pgprr1cdlrs8jgd2z3nza0 プログラミング言語/関数型言語 0 35025 247327 204631 2024-04-25T23:33:42Z Ef3 694 /* 関数型プログラミング言語 */ ポリシング wikitext text/x-wiki {{Nav}} <!-- {{mergefrom|Computer Programming/Functional programming}} --> == 関数型プログラミング言語 == 関数型プログラミング言語は、宣言型プログラミング(''declarative programming'')の一形態であり、プログラムの挙動を記述する際に環境の動作に関するルールを定義し、その後は言語が処理を行うようにします。 これは手続き型言語とは異なり、機械に具体的な手順を指示するのではなく、問題の本質的な解決法を記述することに焦点を当てています。 関数型プログラミングの特徴として、数学的な関数を評価するという考え方があります。このスタイルでは、副作用を避け、純粋関数を重視します。階乗関数の例を挙げると、以下のようになります。 :<syntaxhighlight lang=haskell> fac 0 = 1 fac n = (fac (n-1)) * n </syntaxhighlight> このような再帰的な定義は、数学的帰納法に基づいています。しかし、単純な再帰ではスタックを消費し(O(n)スタックスペースを使います)、効率が悪い場合があります。この問題を解決するために、累積器パラメーター(''accumulator parameter'')を使用することができます。 :<syntaxhighlight lang=haskell> facb 0 acc = acc facb n acc = facb (n-1) (n*acc) fac n = facb n 1 </syntaxhighlight> このようにすることで、再帰の最適化が可能になります。関数型プログラミングは、プロトタイピングや数学的証明がしやすく、また関数の合成や抽象化が得意なため、非常に強力なプログラミングパラダイムです。 一般的な関数型言語は、ラムダ計算を基盤としていますが、これは従来の手続き型言語とは異なる特徴を持ちます。重要な違いの1つは、副作用についてです。関数型言語では、関数の評価結果が引数にのみ依存し、外部の状態を変更しない純粋関数が推奨されます。これにより、プログラムの挙動を理解しやすく、テストやデバッグが容易になります。 Haskellは純粋な関数型言語の代表的な例であり、副作用を極力排除し、強力な型システムを持つことで安全性と表現力を両立させています。一方で、SchemeやMLなどの言語では、型システムや評価戦略に異なるアプローチが取られていますが、基本的な関数型プログラミングの原則は共通しています。 関数型プログラミングには大きな用途があります。関数型言語をコードのプロトタイプとして使い、手続き型言語よりも関数型コードを書いて、それが望ましい結果を生成することを証明するのは多くの場合簡単です。そして、手続き型の技術を使って最適化します。関数型はバイナリツリーを非常に効率的にトラバースすることができます。 * TODO: 一般的な関数型言語がラムダ計算とどう違うか、重要な副作用について説明しなさい(ただし、[[Haskell]]については言及すること)。 ** SchemeとMLは整数、浮動小数点数、リスト、文字列のような型が内蔵されている ** Schemeはテールコール最適化を持っています。 ** Schemeはcurryの代わりに複数引数の関数を持つ ** Schemeは全ての構成要素に関数表記を用い、括弧を必要とします。 ** Schemeはハイジェニックマクロです。 ** MLは推論を伴う静的型付け ** MLのパターンマッチ構成 ** MLは単一引数の関数しか持たないが、curryingやタプルを使って複数引数をシミュレートできる ** MLでは、関数の呼出しにラムダ計算を使いますが、組み込みの構成要素にはキーワードを使います(つまり、ifの関数表記を使いません). ラムダはアウトスコープで参照される変数への参照を保持し、なおかつこれらの関数を保存して呼出し関数が長く戻ったときに呼出すことができるため、ラムダを使用する言語にはガベージコレクションがあります。関数型プログラミング 「純粋関数」を書くことに焦点を当てた宣言型プログラミングのサブセットです。関数型プログラミングは、宣言型プログラミングの一種です。これに対して、[[C Sharp|C#]]、[[Visual Basic]]、[[C++]]、[[Java]]などのオブジェクト指向プログラミング(OOP)言語を含む主流の言語は、主に命令型(手続き型)プログラミングをサポートするように設計されています。コンピュータサイエンスでは、関数型プログラミングはプログラミングパラダイム(コンピュータプログラムの構造と要素の構築スタイル)の一つで、計算を数学関数の評価として扱い、状態の変化や変更可能なデータを回避しています。宣言型のプログラミングパラダイムであり、プログラミングは文の代わりに式や宣言で行われます。関数型コードでは、関数の出力値は関数に渡された引数にのみ依存するため、引数 x に同じ値を指定して関数fを2回呼出すと、毎回同じ結果 f(x) が得られます。これは、ローカルまたはグローバルな状態に依存する手続きが、同じ引数で異なるプログラム状態から呼出されると異なる結果を生成する場合があるのとは対照的です。副作用、すなわち関数の入力に依存しない状態の変化を排除することで、プログラムの挙動を理解し予測することが非常に容易になります。これが、関数型プログラミングの開発の主な動機の1つです。 [[W:コンビネーター論理|コンビネーター論理]]は、[[W:モーゼス・シェンフィンケル|モーゼス・シェンフィンケル]]と[[W:ハスケル・カリー|ハスケル・カリー]]によって開発された、同等の理論的基盤です。もともとは、数学の基礎をより明確にするために開発されました。コンビネーター論理は一般にラムダより抽象的と認識されており、ラムダより先に発明されました。 * レキシカルスコープとダイナミックスコープ {{Nav}} s85aqyp78ornjput43kientb55lh4ij Wikibooks:GUS2Wiki 4 35248 247302 246831 2024-04-25T19:32:16Z Alexis Jazz 56315 Updating gadget usage statistics from [[Special:GadgetUsage]] ([[phab:T121049]]) wikitext text/x-wiki {{#ifexist:Project:GUS2Wiki/top|{{/top}}|This page provides a historical record of [[Special:GadgetUsage]] through its page history. 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To customize this message or add categories, create [[/top]].}} 以下のデータは 2024-04-25T09:37:35Z に最終更新されたキャッシュです。 {| class="sortable wikitable" ! ガジェット !! data-sort-type="number" | 利用者の数 !! data-sort-type="number" | 活動中の利用者 |- |Blackskin || 8 || 0 |- |Navigation popups || 92 || 3 |- |UTCLiveClock || 48 || 1 |- |edittop || 58 || 2 |- |exlinks || 52 || 1 |- |removeAccessKeys || 8 || 0 |- |wikEd || 48 || 1 |} * [[特別:GadgetUsage]] * [[m:Meta:GUS2Wiki/Script|GUS2Wiki]] <!-- data in CSV format: Blackskin,8,0 Navigation popups,92,3 UTCLiveClock,48,1 edittop,58,2 exlinks,52,1 removeAccessKeys,8,0 wikEd,48,1 --> dru83h15ir7b0f1pl0wl2m6d6brcf7s ChromeOS 0 35526 247331 226683 2024-04-26T04:05:50Z Ef3 694 /* Linuxアプリケーションのインストール */ Linux開発環境はベータではなくなった。 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|Google ChromeOS}} <div style="width: fit-content;float:left; margin: 0 2rem 0 0">__TOC__</div> Google ChromeOS<ref>公式でも ChromeOS と Chrome OS の表記が混在していますが、本項では ChromeOS に統一しました。</ref>は、Googleが開発したクラウドベースのオペレーティングシステムで、主にChromebookと呼ばれるラップトップコンピュータで使用されています。ChromeOSは、シンプルで使いやすく、高速な起動時間と長時間のバッテリー寿命を備えています。また、Googleのオンラインサービスにシームレスにアクセスできるように設計されており、GoogleドキュメントやGmailなどのアプリケーションを使用するために最適化されています。 == ChromeOS の概要 == ChromeOSは、Googleが開発したオペレーティングシステムです。このOSは、Chromeブラウザをベースにしており、Webアプリケーションを中心に設計されています。 ChromeOSは、軽量で高速であることが特徴で、クラウド上のサーバーに保存されたデータを使用することが前提となっています。そのため、ローカルストレージの代わりにGoogle Driveなどのオンラインストレージサービスが使用されます。また、Googleの各種サービスとの統合が強化されており、Googleドキュメント、Gmail、Googleカレンダーなどを容易に利用することができます。 ChromeOSは、Chromebookと呼ばれるノートパソコンや、Chromeboxと呼ばれるデスクトップコンピュータなどのデバイスで使用されます。ChromeOSは、セキュリティが強化されており、自動的にアップデートされるため、セキュリティ上のリスクを最小限に抑えることができます。また、ChromeOSは、Androidアプリを実行できるようになり、より多くのアプリケーションを利用することができます。 {{clear}} == ChromeOS の利点 == ChromeOSの利点は、以下の通りです。 # 高速かつ軽量:ChromeOSは、高速かつ軽量であり、起動時間が短く、アプリケーションの起動も速いため、生産性が向上します。 # セキュリティ:ChromeOSは、セキュリティが強化されています。自動的にアップデートされるため、最新のセキュリティパッチが適用され、セキュリティ上のリスクを最小限に抑えることができます。また、アップデートプロセスは非常に迅速で、通常数分以内に完了します。 # 簡単な管理:ChromeOSは、クラウドベースの管理システムであるGoogle Workspaceと統合されており、管理が簡単です。また、一度に多数のデバイスを管理できるため、大規模な展開にも適しています。 # オフラインでの使用:ChromeOSは、オフラインでの使用も可能です。Google Driveなどのオンラインストレージにデータを保存することで、オフラインでの作業も可能になります。 # Androidアプリの利用:ChromeOSは、Androidアプリを実行できるため、多数のアプリケーションが利用可能です。これにより、ユーザーはより多くのアプリケーションを利用でき、より多様な用途に使用できます。 # 低価格:Chromebookは、他のノートパソコンに比べて低価格であり、コストパフォーマンスが高いため、学校や企業などでの大規模な展開にも適しています。 {{コラム| Google ChromeOS Flex |2=[[W:ChromeOS Flex|ChromeOS Flex]]は、Neverwareが開発したCloudReady OSの改良版であり、Googleの傘下に入った後に開発されました。このオペレーティングシステムは、中古パソコンにChromebookと同等の操作性を提供することができます。また、純正のChromebookと同様に高速な起動時間や長時間のバッテリー寿命が特徴です。 ChromeOS Flexの最大の利点は、中古のパソコンでもインストールが可能であることです。ただし、通常のChromebookとは異なり、Google PlayやAndroidアプリ、仮想マシンのサポートができないことや、一部のハードウェアが動作しないことがあります。しかし、低スペックのパソコンにも対応しているため、既存のハードウェアを活用することができます。 ChromeOS Flexを利用するには、必要なスペックがあります。それは、インテルまたはAMDのx86 CPU64ビット以上、4ギガバイト以上のメモリ、16ギガバイト以上の内蔵ストレージ、およびUSBメモリからのブート対応が必須です。 また、ChromeOS Flexを利用して中古パソコンを販売している業者も存在します。ChromeOS Flexは、中古パソコンを再利用することにより、廃棄物の削減にも貢献しています。 Google の ChromeOS Flex の発表に前後して、Microsoft Windows 11 のシステム要件<ref>[https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications#table1 Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する]</ref>が発表され、多くのPCがWindows11 のサポート対象外となることが露見し、ChromeOS Flex が一躍注目されました。 }} {{コラム|GIGAスクール構想|2=GIGAスクール構想は、日本の文部科学省が2019年に開始した取り組みであり、全国の児童・生徒に1人1台のコンピューターと高速ネットワークを整備することを目的としています。これは、学校のICT環境整備状況が脆弱であり、地域間での整備状況の格差が大きいという危機的状況に対処するために始まったものです。GIGAスクール構想は、2019年12月に閣議決定され、2021年度3月までに1,742自治体等(96.1%)が整備済みとなり、小・中学生一人一台教育用端末の整備がほぼ完了しました。 ChromeOSは、『GIGAスクール構想の実現 標準仕様書』<ref>[https://www.mext.go.jp/content/20200303-mxt_jogai02-000003278_407.pdf GIGAスクール構想の実現 標準仕様書](2022-09-03 閲覧)</ref>で、「学習者用コンピュータ(児童生徒用)」として指定された3種 # Microsoft Windows 端末 # Google ChromeOS 端末 # iPadOS 端末 の1つとして挙げられ、ChromeOSが全体の40.1%、Windowsが30.4%、iPadOSが29.0%と<ref>[https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00006/112500185/ GIGAスクール端末の利活用 小学校84%、中学校91%が全学年で開始 - データは語る:日経クロステック Active]</ref><ref>原資料では iOS となっていましたが、iPadのOSは iPadOS で『GIGAスクール構想の実現 標準仕様書』でも「iPadOS 端末」としているので iPadOS としました。</ref>、ChromeOSの採用が目立ちました<ref>GIGAスクール構想でChromeOSの採用が多かった理由に様々な分析がありますが、標準仕様書のハードウェア・スペックは当時の水準から考えても低く、特にChromeOSとWindowsを比較するとストレージの容量以外は同じスペックで、相対的に使用資源の少ないChromeOSが軽快に動作し、Windowsが鈍重に感じられることが理由の1つに挙げられます。</ref>。 }} 以下に、ChromeOS、Windows、iPadOSの比較を表形式でまとめました。 {| class=wikitable |+ ChromeOS、Windows、iPadOSの比較 |- !機能/特徴 !ChromeOS !Windows !iPadOS |- !セキュリティ性 |高い |平均的 |高い |- !ハードウェア要件 |低い |高い |平均的 |- !ソフトウェア/アプリケーション |Google Playストアのアプリ、Linuxアプリに対応 |多数のソフトウェア/アプリケーションに対応 |App Storeのアプリに対応 |- !オフライン利用 |一部のアプリ/機能のみ利用可 |多数のアプリ/機能がオフライン利用可 |一部のアプリ/機能のみ利用可 |- !マルチタスク性 |高い |高い |平均的 |- !ファイル管理 |Google Driveを中心にしたクラウドストレージ |ローカルストレージやクラウドストレージに対応 |iCloudを中心にしたクラウドストレージ |- !タッチスクリーン対応 |一部のデバイスに対応 |一部のデバイスに対応 |ほぼ全てのデバイスに対応 |- !ペン入力対応 |一部のデバイスに対応 |一部のデバイスに対応 |ほぼ全てのデバイスに対応 |- !価格 |低価格から中価格 |低価格から高価格 |中価格から高価格 |} 以上のように、ChromeOSは低価格でありながらセキュリティ性が高く、Google PlayストアのアプリやLinuxアプリに対応している点が特徴的です。 一方、Windowsは多数のソフトウェア/アプリケーションに対応しているものの、価格が高く、ハードウェア要件が高いために高性能なデバイスが必要になることがあります。 iPadOSは、タッチスクリーンやペン入力に対応しており、クラウドストレージにはiCloudがありますが、比較的高価なデバイスが多い点が特徴的です。 == デバイスのセットアップ == Chromebookのセットアップには、以下の手順が含まれます。 === Chromebookの起動 === Chromebookを開封し、電源ボタンを押して起動します。初回起動時には、言語、キーボードの設定、ネットワーク接続の設定を行う必要があります。 === Wi-Fi接続 === Chromebookの初回起動時には、Wi-Fi接続の設定を行う必要があります。接続先のWi-Fiネットワークを選択し、パスワードを入力することで接続が可能になります。 === Googleアカウントの設定 === Chromebookの初回起動時には、Googleアカウントを設定する必要があります。Googleアカウントを持っている場合は、ログインすることができます。Googleアカウントを持っていない場合は、新しいアカウントを作成することができます。 Googleアカウントの設定が完了すると、Chromebookは自動的にGoogleのサービスと同期され、Googleドライブ、Gmail、Googleカレンダーなどのアプリケーションを使用することができます。 以上がChromebookのセットアップの基本的な手順です。Chromebookは、簡単にセットアップでき、使いやすく、安全なオペレーティングシステムです。 == Chromebookの基本操作 == Chromebookの基本操作には、以下の手順が含まれます。 === デスクトップとシェル === Chromebookのデスクトップは、Google Chromeブラウザのウィンドウとして表示されます。アプリケーションを起動するには、左下のアプリ一覧からアプリをクリックするか、タスクバーにピン留めすることができます。 Chromebookのシェルは、Linuxベースのターミナルウィンドウとしてアクセスできます。シェルを開くには、Ctrl + Alt + Tを押して、ターミナルウィンドウを開くことができます。 === ウィンドウの操作 === Chromebookでは、複数のウィンドウを同時に開いて作業することができます。ウィンドウの移動は、Alt + Tabを使用することで行えます。ウィンドウの最大化と最小化は、ウィンドウ右上のアイコンをクリックすることで行えます。また、ウィンドウのサイズを調整するには、ウィンドウの右下にあるサイズ変更アイコンをクリックして、ウィンドウのサイズを変更することができます。 === ファイルの管理 === Chromebookでは、Google Driveやローカルストレージを使用して、ファイルの管理を行うことができます。Google Driveには、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション、PDFファイルなどを保存できます。ローカルストレージには、写真、音楽、ビデオ、ダウンロードファイルなどを保存できます。 ファイルを開くには、Google Driveやローカルストレージからファイルをクリックするか、Chromebookのファイルマネージャーを使用することができます。ファイルマネージャーには、フォルダー、ファイル、ドライブなどが表示されます。ファイルマネージャーを開くには、タスクバーからファイルマネージャーアイコンをクリックします。 以上がChromebookの基本操作の手順です。Chromebookは、シンプルで使いやすいオペレーティングシステムであり、高速かつ軽量なため、生産性を向上させるために必要な操作が簡単に行えます。 == Googleアプリケーションの使い方 == ChromeOSには、Googleのさまざまなアプリケーションが搭載されています。以下では、主要なアプリケーションであるGmail、Googleドライブ、Googleカレンダーの使い方を紹介します。 === Gmail === Gmailは、Googleが提供するメールサービスです。Chromebookのデフォルトのメールアプリケーションとして使用することができます。Gmailは、スパムフィルター、自動返信、カレンダーとの連携、複数のアカウントの管理など、多数の便利な機能を提供しています。 Gmailを使用するには、Googleアカウントにログインする必要があります。ログイン後、左側のサイドバーからメールを送信したり、受信したりすることができます。また、Gmailの検索機能を使用して、過去に受信したメールを検索することもできます。 === Googleドライブ === Googleドライブは、クラウドストレージサービスであり、Googleが提供するオンラインストレージサービスです。Googleドライブには、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション、PDFファイルなどのドキュメントを保存できます。また、Googleドライブに保存されたドキュメントは、Googleの共同編集機能を使用して、複数の人が同時に編集できます。 Googleドライブを使用するには、Googleアカウントにログインする必要があります。ログイン後、Googleドライブのウェブサイトにアクセスすることができます。ファイルのアップロード、共同編集、フォルダーの作成、共有など、多数の便利な機能を提供しています。 === Googleカレンダー === Googleカレンダーは、Googleが提供するカレンダーアプリケーションです。Googleカレンダーには、予定の作成、共有、通知、リマインダーなど、多数の便利な機能があります。 Googleカレンダーを使用するには、Googleアカウントにログインする必要があります。ログイン後、Googleカレンダーのウェブサイトにアクセスすることができます。予定の作成や共有、通知、リマインダーなど、多数の便利な機能を提供しています。 以上が、Chromebookに搭載されている主要なGoogleアプリケーションの使い方です。これらのアプリケーションは、Googleアカウントにログインするだけで利用することが可能です。 == Chromebookの高度な操作 == 以下は、Chromebookの高度な操作に関する内容です。 === キーボードショートカット === Chromebookには、多数のキーボードショートカットが用意されています。これらのショートカットを使用することで、タブの切り替え、画面のスクロール、ウィンドウの最大化/最小化などを簡単に行うことができます。 Chromebookの主なキーボードショートカットには、以下のものがあります。 * Ctrl + Alt + T: ターミナルを開く * Alt + 検索キー: アプリケーションメニューを開く * Ctrl + Shift + Q (2回): Chromebookをシャットダウンする * Ctrl + Shift + L: ログアウトする * Ctrl + Shift + W: タブをすべて閉じる * Ctrl + Shift + N: シークレットウィンドウを開く === Chromebookの設定 === Chromebookの設定は、Chromebookのステータスエリアをクリックして、設定アイコン(⚙)を選択することでアクセスできます。設定アイコンをクリックすると、Wi-Fi、Bluetooth、音量、スクリーンの明るさなど、多数の設定を変更できるメニューが表示されます。 Chromebookの設定メニューには、Chromebookの管理、デバイス、システム、アプリなどのカテゴリがあります。各カテゴリには、多数の設定項目が含まれています。たとえば、「デバイス」カテゴリには、マウス、タッチパッド、外部ディスプレイ、ストレージなどの設定項目があります。 === Linuxアプリケーションのインストール === Chromebookには、Linuxアプリケーションをインストールして使用することができます。Linuxアプリケーションをインストールするには、ChromebookにLinux開発環境をインストールする必要があります。 Linuxをインストールするには、Chromebookの設定メニューで「デベロッパー » Linux開発環境」オプションを有効にします。Linuxが有効になった後、Linux用のターミナルが利用可能になります。 Linux用のターミナルを使用して、DebianベースのLinuxパッケージ管理システムである「apt-get」を使用して、Linuxアプリケーションをインストールすることができます。 === ChromeOSでLinuxが動作する仕組み === Chrome OSは、Linuxカーネルをベースにしているため、Linuxアプリケーションを実行することができます。Chrome OSには、Linuxコンテナ(LXC)を使用して、Linuxアプリケーションを実行する機能が組み込まれています。 LXCは、Linuxコンテナとも呼ばれ、Linuxカーネルを共有する軽量な仮想化技術です。LXCは、LinuxホストOS内に複数の独立したLinuxコンテナを作成できます。各コンテナは、異なるLinuxディストリビューションを実行できますが、ホストOSのカーネルを共有するため、システムリソースの使用効率が高く、実行オーバーヘッドが少ないという利点があります。 Chrome OSでは、Linuxコンテナを使って、Linuxアプリケーションを実行することができます。Chrome OSのLinuxコンテナは、仮想マシンとして動作するわけではありません。代わりに、Linuxアプリケーションを実行するために必要な環境を提供するように設計されています。Chrome OSのLinuxコンテナは、ホストOSのLinuxカーネルを共有するため、仮想マシンと比較して高速に起動できます。 Linuxコンテナを使用して、Chrome OSにLinuxアプリケーションをインストールするには、まずChrome OSの設定メニューからLinuxコンテナ機能を有効にする必要があります。次に、Linuxターミナルを起動し、Linuxアプリケーションをインストールするために必要なコマンドを入力することができます。Linuxコンテナは、Chrome OSのネイティブなファイルシステムにアクセスできるため、Linuxアプリケーションがファイルを読み取ったり書き込んだりすることができます。 ---- Chrome OSにおけるLinuxアプリケーションの実行には、以下の要素が組み合わさっています。 * Crostini: Chrome OSの仮想化機能で、LXD(Linuxコンテナ)を使用して、Linuxアプリケーションを実行するための環境を提供します。Crostiniを使用すると、Chrome OS上で簡単にLinuxアプリケーションを実行できます。 * crosh: Chrome OSの開発者向けのコンソールで、Linuxコマンドラインにアクセスすることができます。croshは、Chromebookのシステム情報の表示やデバッグ、ネットワークの設定など、様々な目的で使用されます。 * Wayland: Waylandは、ChromeOSに搭載されているディスプレイサーバーであり、Linux環境を実行するために利用されています。Waylandは、X Window Systemよりも軽量であり、ChromeOSのセキュリティ機能との互換性が高いことが特徴です。 * vsh: Crostini内のLinux仮想マシンにアクセスするためのコマンドラインツールです。vshを使用すると、Crostini内のLinux仮想マシンでLinuxコマンドラインにアクセスできます。 * termina: Chrome OSの仮想化マネージャで、CrostiniのためのLinux仮想マシンを実行します。terminaは、Chromebookのセキュリティ機能の一つであるセキュアブートによって保護されています。 * vmc: terminaを管理するためのコマンドラインツールです。vmcを使用すると、Crostini仮想マシンを作成、削除、起動、停止などの操作を実行できます。 * LXD: LXDは、LXC(Linuxコンテナ)の管理ツールで、Crostiniで使用されます。LXDを使用すると、複数のLinuxコンテナを管理し、データの共有、ネットワークの設定、リソースの割り当てなどの機能を提供できます。 * LXC: LXCは、Linuxコンテナとも呼ばれる軽量な仮想化技術で、Crostiniで使用されます。LXCを使用すると、Linuxアプリケーションを実行するために必要な環境を提供することができます。LXCは、Chrome OSのネイティブなファイルシステムにアクセスできるため、Linuxアプリケーションがファイルを読み取ったり書き込んだりすることができます。 これらの要素が組み合わさって、Chrome OS上でLinuxアプリケーションを実行する仕組みが構築されています。 == トラブルシューティング == 以下は、Chromebookのトラブルシューティングに関する内容です。 === Chromebookの問題の特定 === Chromebookには、多数の問題が発生する可能性があります。たとえば、Chromebookが起動しない、Wi-Fiに接続できない、アプリケーションがクラッシュするなどの問題があります。 問題を特定するには、Chromebookの設定メニューで「問題の解決」オプションを使用します。問題の解決オプションを使用すると、問題が発生したときに取るべき手順が表示されます。たとえば、Wi-Fiに接続できない場合は、Wi-Fiアイコンをクリックして「問題の解決」オプションを選択することができます。問題の解決オプションを使用しても問題が解決しない場合は、Googleのサポートに連絡することができます。 === ネットワーク接続の問題解決 === Chromebookでネットワーク接続の問題が発生した場合は、以下の手順を実行して解決することができます。 * Wi-Fiをオンにする * Wi-Fiアイコンをクリックして、接続したいWi-Fiネットワークを選択する * Wi-Fiネットワークに接続できない場合は、パスワードが正しいことを確認する * Wi-Fiネットワークに接続できない場合は、ルーターの再起動を試みる * ルーターの再起動が効果がない場合は、Chromebookを再起動する === システムのリセット === Chromebookのシステムをリセットすることで、問題を解決することができます。システムをリセットするには、以下の手順を実行します。 * Chromebookをシャットダウンする * パワーボタンを押して、Chromebookを再起動する * Chromebookのログイン画面で、Esc + Refresh + Powerを同時に押す * 「Powerwash」オプションを選択して、Chromebookをリセットする システムをリセットすると、Chromebookのすべてのデータと設定が削除されます。リセット後に再びログインすると、Chromebookは新しい状態で開始されます。 {{コラム|ChromiumOSとChromeOS|2=Chromium OSとChrome OSは、Googleによって開発されたオペレーティングシステムです。 Chromium OSは、Googleがオープンソースで開発しているオペレーティングシステムで、主にWebアプリケーションの実行を目的としています。Chromium OSは、Chromeブラウザをベースとしており、Googleが提供する多くのWebアプリケーションをサポートしています。また、Chromium OSは、セキュリティを強化するために、アプリケーションの実行をサンドボックス化するなどの機能を備えています。Chromium OSは、オープンソースであるため、誰でも自由に使用、改変、配布することができます。 一方、Chrome OSは、Chromium OSをベースにGoogleが開発した商用のオペレーティングシステムです。Chrome OSは、Chromium OSと同様にWebアプリケーションの実行に特化していますが、商用製品として提供されるため、セキュリティやユーザーインターフェースなどの点で、より洗練された仕組みを備えています。また、Chrome OSは、Chromebookというハードウェアプラットフォームに最適化されており、ChromebookにはChrome OSがプリインストールされています。 簡単に言えば、Chromium OSはオープンソースのプロジェクトで、誰でも自由に使用できるオペレーティングシステムであり、一方のChrome OSは商用のオペレーティングシステムであり、Googleが提供するハードウェアプラットフォームでのみ使用できます。 }} == 脚註 == <references /> == 外部リンク == * [https://www.google.com/intl/ja_jp/chromebook/chrome-os/ ChromeOS の機能 - Google Chromebook](Google) * [https://chromeos.dev/ ChromeOS for developers](en) [[Category:ChromeOS|*]] [[Category:オペレーティングシステム]] {{NDC|007.64}} 874mqnl0q1eff9lhk97x5ipndfi1ct2 プログラミング/関数型プログラミング 0 37118 247328 224340 2024-04-25T23:43:29Z Ef3 694 /*関数型プログラミングの特徴と利点*/ 関数型プログラミングの特徴と具体的なコード例を挙げて、その違いを説明しました。ここからは、関数型プログラミングが持つさらなる特徴や利点について解説します。 wikitext text/x-wiki 関数型プログラミングは、プログラムを関数の集合として捉え、副作用を排除することでプログラムの可読性や信頼性を高めるプログラミングスタイルです。ここでは、関数型プログラミングの特徴と具体的なコード例を解説します。 == 特徴 == * 関数は引数と戻り値だけで、外部の状態を変更しない * 関数は再利用しやすいように細かく分割される * データの変換を高階関数を使って行うことが多い * 遅延評価や無限リストを使うことができる == コード例 == === 1. リストの要素を加算する === :<syntaxhighlight lang=python2> # 非関数型プログラミング def sum_list(lst): total = 0 for x in lst: total += x return total # 関数型プログラミング def sum_list(lst): return reduce(lambda x, y: x + y, lst, 0) </syntaxhighlight> :この例はpython2で、リストの要素を加算する関数を非関数型プログラミングと関数型プログラミングで実装しました。非関数型プログラミングでは、ループを使ってリストの要素を加算していますが、関数型プログラミングでは、<code>reduce</code>関数を使ってリストの要素を加算しています。<code>reduce</code>関数は、リストの各要素に対して指定された関数を適用し、結果を累積する関数です。 === 2. リストの要素を2倍にする === :<syntaxhighlight lang=python2> # 非関数型プログラミング def double_list(lst): result = [] for x in lst: result.append(x * 2) return result # 関数型プログラミング def double_list(lst): return list(map(lambda x: x * 2, lst)) # リスト内包表記 def double_list(lst): return [x * 2 for x in lst] </syntaxhighlight> : この例では、リストの要素を2倍にする関数を非関数型プログラミングと関数型プログラミングで実装しました。非関数型プログラミングでは、ループを使ってリストの要素を2倍にして新しいリストを作成していますが、関数型プログラミングでは、<code>map</code>関数を使ってリストの各要素に対して指定された関数を適用して新しいリストを作成しています。<code>map</code>関数は、リストの各要素に対して指定された関数を適用し、結果を新しいリストに格納する関数です。 === 関数型プログラミングの特徴と利点 === 関数型プログラミングの特徴と具体的なコード例を挙げて、その違いを説明しました。ここからは、関数型プログラミングが持つさらなる特徴や利点について解説します。 # '''データ不変性(Immutability):''' #: 関数型プログラミングでは、データは不変性を持ちます。つまり、一度定義されたデータは変更されることがなく、新しいデータを生成する際には変換や加工を行います。これにより、予測可能性や並行処理の安全性が向上します。 # '''再帰(Recursion):''' #: 再帰は関数型プログラミングの重要な概念であり、反復の代わりに再帰を使用して問題を解決します。再帰的なアプローチは、数学的帰納法と密接に関連しており、複雑な問題をシンプルな関数の組み合わせで解決する手法を提供します。 # '''高階関数(Higher-Order Functions):''' #: 高階関数は、他の関数を引数や戻り値として扱う関数です。関数をデータとして操作できるため、コードの再利用性が向上し、柔軟性が増します。例えば、mapやreduceなどの高階関数は、データ変換や集約を行う際に非常に便利です。 # '''遅延評価(Lazy Evaluation):''' #: 遅延評価は、評価の必要が生じるまで値を計算しない特性です。これにより、無限リストや遅延シーケンスを効率的に扱うことができます。必要なときにのみ計算を行うため、メモリ使用量を抑えつつ効率的なプログラムを実現できます。 # '''データ変換の統一性:''' #: 関数型プログラミングでは、データ変換を高階関数や再帰的な関数で行うことが一般的です。この統一されたアプローチにより、コードの可読性が向上し、バグの発生確率が低くなります。 関数型プログラミングは、これらの特徴により、複雑な問題をシンプルに解決する手段を提供します。データの不変性や副作用の排除により、プログラムの保守性や拡張性が向上し、信頼性の高いコードを開発することが可能です。 上記の特徴や利点を持つ関数型プログラミングは、特に大規模で複雑なシステムの開発や並行処理の実装において、その真価を発揮します。そのため、関数型プログラミングは近年注目を集めており、多くのプログラマにとって重要なスキルとなっています。 [[カテゴリ:プログラミング|かんすうかたふろくらみんく]] 7d2g5jr9afq6db2fd69iexg0xse8vxn 高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ10 0 39437 247335 247289 2024-04-26T07:35:13Z すじにくシチュー 12058 /* ※ 分割用タイトル */ vanish と形容詞 vain 「無駄な」は関連語(グランドセンチュリー)。 wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 消滅・滅亡 perish と vanish と disappear 消える vanish と disappear 「消す」については[[類義語_4500語レベル_サブページ15]] perish は「(災害などで)死ぬ」のを perish で桐原5500が紹介している。なので、perish には「消滅する」という意味があるが、どちらかというと殺されるような感じで「消滅する」(桐原5500)。 単語集にはないが、大学の研究者についての格言で、publish or perish 「(論文などを)発表しろ、でなければ消えろ」というのがある。パブリッシュとペーリッシュの発音とスペルが似ている駄洒落にもなっている。意味合いとしては、大学教員は研究者としての意義で税金などの援助を受けていたりするので、それができないなら邪魔なので大学からは消えてくれ、というふうに日本では解釈されている。 コレで覚えるほうが、perish を覚えやすいだろう。 vanish と disappear は、べつに死んだり滅んだとかは限らない。単に見えなくなった場合もあるかもしれないが、vanish と disappear である。 だが、vanish は、(単に突然に)「消える」が第一の意味であるが、派生的に 「恐竜が地球上から消える」という用法で東京書籍が vanish を使っているように、死んだことにより消えたものにもvanish を使うこともある(東京書籍4500)。辞書によると、絶滅にはvanish を使う(ジーニアス和英)。 だが、vanishを死んだものに使うのは派生的な用法。なので、 perish 「死に去る」で覚えるのが高校生には良いだろう。 なお、banish「追放する」とは別単語。旺文社1900のvanishの項目の注記でしか banish を紹介していないので、深入りしなくていい。 「禁止する」ban と関連あるかと辞書を見てみたが、特に関連は無さそうである。 「禁止する」ban については [[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ10]] で紹介ずみ。(※ 2024年4月現在、同じページ) vanish と形容詞 vain 「無駄な」は関連語(グランドセンチュリー)。 副詞句 in vain 「無駄に」が、よく紹介される。 He tried in vain to extinguish the fire. 「彼は火を消そうとしたが無駄だった」(グランドセンチュリー、鉄緑に似た例文) のように、動詞のあとに in vain を使う。 ほか、入試範囲外のようだが vanity 「虚栄心」「うぬぼれ」という単語がある(桐原4500、旺文社1900に一応 vanity がある)。 disappear は単に姿が見えなくなること。appearの対義語。 vanish とdisappear の境界はあまり明瞭ではない。「少年が人ごみに姿を消す」を桐原は vanish で説明する一方、 東京書籍は飛行機が「視界から消える」ことをdisappear で説明している。 「消す」については[[類義語_4500語レベル_サブページ15]] なお、erase , delete (※ 範囲外)火を消す extinguish ---- 「禁止する」 forbid, prohibit, ban 「抑制する」 inhibit prohibit および ban は法律または規則による「禁止する」。 ban のほうが口語的。だが ban は短い単語なので、新聞見出しなどで ban はよく使われる(ジーニアス)。 :※ 英字新聞が単語集や(おそらく入試英語や英語検定などの)元ネタなので、よって試験などでの ban の使用頻度はそこそこ高いと思われる。 prohibit については、辞書などでよく、喫煙禁止の例文があり、 You are prohibited from smoking in this room. 「この部屋での喫煙は禁止です。」 のように使われる(東京書籍4500をもとに、ジーニアスの例文の「この部屋」に改変)。 法律が禁止する場合、 The law prohibits ~「その法律は~を禁止している」 のように使う。(ジーニアスおよび旺文社1900) スペルの似ている inhibit は「抑制する」「妨げる」。 inhibit の派生の名詞 「インヒビター」inhibitor が、よく薬品などの化学反応の抑性物質の名前で使われる。 forbid が一般的な「禁止する」であり、法律・規則による場合と、そうでない場合のどちらでも使われる(東京書籍)。 forbid の活用は、 現在形 forbid - 過去形 forbad または forbade - 過去分詞 forbidden である。 ---- 公表 publish , release publish には「出版」の意味のほかにも「公表」の意味がある。そもそも「公開」を意味する public と、publishの語源は同じである(ジーニアスで確認)。 だが、いくつかの分野では、release が「公表」の意味で使われる場合もある。 release は「解放する」の意味が第一義であるが。 たとえば企業などによる、テレビなど報道機関に向けた情報公開はプレスリリース press release という(ジーニアスおよびセンチュリーで press の項目に書いてある)。 なお、ここでいうプレス press とは、「報道機関」の意味。press は名詞では、新聞やテレビなどといった「報道機関」の意味もある。通例、報道機関のことをいう場合は the をつけて the press となる(the press は単語集に普通に書いてある)。 映画の公開の開始やレコードの販売開始などもrelease と言うが、本項目では触れない。 push と press の違いについては本ページでは深入りしない。「圧力」が pressure のことから、press は「強く押し付ける」とか「しっかりと押す」のような意味合いで使われる場合もあるだろう。 なお、depression と言う単語が「憂うつ」「低気圧」「不況」の意味である。 不況だから「憂うつ」なのか、それとも、「抑うつ」といわれるように何か抑圧を感じていて「憂うつ」なのかは分からないが、関連付けて覚えよう。 なお、動詞形 depress は、「落胆させる」「不景気にする」の意味(桐原4500)。 ---- 出現 appear と emerge emerge を「現れる」と説明している単語集もありますが(桐原4500)、しかし「(見えないところから)出てくる」ぐらいに考えるべきです(※ ジーニアス上岩辞典などを参考)。実際、ジーニアス英和辞典でそう説明しています。 桐原4500が「春になると昆虫が現れる」という文でemearge を使っているのも、冬のあいだは卵だったりして人目につかない場所に隠れていたのが、明らかになった、というような意味合いでしょう。 なお、よく非常事態をemergency といいますが、この動詞 emerge の名詞形 emeregence (「出現」、「脱出」)の派生系の名詞です(ジーニアス英和辞典にそう書いてあります)。 桐原4500にemergence が書いてあるのですが、どうせなら非常事態 emergency も覚えてしまうのがよいでしょう。 appear は(登場する的なニュアンスで(※ 桐原4500))「現れる」。 だが、appearは「出現する」で覚えたほうが良いだろう。ジーニアス和英で「出現する」を調べれば appear が書いてある。 東京書籍4500も桐原4500も「出現する」という言い回しを避けている。いったいこの出版社は、「出現」という言葉にどういうイメージを持っているんだか。emergeとの混同を防ぎたいのだろうか。 なお appear にはSVC文型で「~に見える」という意味もあり、lookのSVC文型と同じような意味の用法もある。 このようなSVC文型で有名な動詞は、 look(見える), sound(聞こえる), smell(匂う), feel(感じられる) , taste(味がする) , seem(思われる) , などがある<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P137</ref>。 ---- 許可する permit と allow とadmit 撮影許可や駐車許可など規律で「許可する」が permit である(東京書籍4500)。 単語集にはない情報だが、パソコンで「アクセス許可」などの設定でファイルごとに「読み取り専用」「読み書き自由」とかファイルの所有者などを設定するアレも、Unix系システムでは パーミッション ( permission )という<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-7188 コトバンク『 パーミッション』 ASCII.jpデジタル用語辞典「パーミッション」の解説 ] 2022年5月14日に確認. </ref>。 単語集の話に戻ると、派生的に父親が娘の留学を「許可した」みたいに使う場合もあるが(桐原4500)、派生的な用法であるので、まずはpermission「許可」で覚えるのがよい。 His father permitted him to study abroad. 「彼の父は、彼が留学することを許した。」(桐原4500) しかし、allowで留学を「許可」する文章を書いてもよく、実際に啓林館の検定教科書『Standard Vision Quest』にallowの留学の可否の例文がある。 My parents won't allow me to study abroad. 「(※私の両親は)私が留学するのを許さない」<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P66</ref> :※ カッコ内「(※私の両親は)」は、wiki側での補充。検定教科書には訳なし。 ジーニアス英和辞典によれば、後述の名詞形 permission には、「許可」のほか「認可」の意味もある。 動詞 permit には認可の意味はないが(ジーニアス英和で確認)、名詞形 permissionのニュアンスをくんで使うのが良いだろう。 子供などに許可を与える場合は普通はallowを使う(東京書籍4500で説明、および旺文社1200に文例あり)。 一方、名詞形 allowance だと、給料の通勤手当(つうきんてあて)だとか家族手当などの「手当て」という意味になる(東京書籍、ジーニアス)。基本的に allowance に許可の意味は無い。辞書をみれば、allowance には税の「控除」(こうじょ)などの意味もある。 なぜ、こういう事になっているかというと、実はもともと allow のもとの語は、「割り当て」という意味だった。なので、むしろ「手当て」の意味のほうが語源に近い。 実は辞書を見ると、allow には税の「控除をする」などの意味もある(ジーニアス)。 逆に、動詞 allow の「許す」の意味のほうが、語源から遠いのである。 さて、熟語 allow for ~ は「考慮に入れる」の意味である(東京書籍4500)。 このように allow はあまり「許可」に特化した語ではない。 permit のほうが「許可」に特化している。 なお単語集には、allowance の例文は無い(東京、桐原、旺文社)。 admit は、入学・入場などを「許可する」こと(桐原4500)。だからadmission は「入学(入場)許可」・「入場料」の意味である。 ただし、admit には、(いやいやながら、あるいは仕方なく)しぶしぶ「認める」という用法もある(東京書籍4500および旺文社1900)。ジーニアス英和辞典を見ると、自身の罪や失敗や自身のおろかさなどを認める際に admit を使った例文がある。 「いやいやながら受け入れる」的なニュアンスだろう。 なおジーニアス英和によるとadmitの本義は「受け入れることを認める」とある。 なお、「嫌々ながらの」「しぶしぶの」は reluctant である。桐原に「しぶしぶの」という和訳がある。 「しぶしぶ」・「嫌々ながらに」は reluctantly である。東京書籍に「しぶしぶ」という和訳がある。 be reluctant to ~(動詞)で「~するのに気が進まない」である。 典型的な例文が、 be reluctant to go there. 「そこに行くのに気が進まない。」 である(東京書籍に同じ例文。旺文社が行き先が違うが go の例文)。 forgive forgive は、悪い事をした人を「許す」の意味(単語集に書いてあるのはコレ)。 このほか、辞書の forgive の項目には、借金などの免除の意味もあるが、単語集には書いてないし(旺文社1900にだけ書いてあるが例文なし)、高校生には重要性が低いだろうから覚えなくていい。 * 承認 recognize いちおう、旺文社1900の単語集にはrecognition 「承認」とあるが、ほかの単語集では紹介されていない。旺文社にも、「承認」の意味でのrecoznizeの例文は無い。 recognize には、新政権の「承認」などの意味もある。辞書によくあるのは、新政権やイスラエルなどが周辺諸国から承認 recognize を拒まれるという内容の例文。 ---- 過失を認める admit, acknowledge admit には、(いやいやながら、あるいは仕方なく)しぶしぶ「認める」という用法もある(東京書籍4500および旺文社1900)。ジーニアス英和辞典を見ると、自身の罪や失敗や自身のおろかさなどを認める際に admit を使った例文がある。 「いやいやながら受け入れる」的なニュアンスだろう。 なおジーニアス英和によるとadmitの本義は「受け入れることを認める」とある。 acknowledge はアクナリッジまたはアクナーリッジのように発音する。 アクノウ(×)以下略とは発音しない。 acknowledge は「事実であると認める」という意味であるが、誤りを認める場合にも使われる。 センチュリーいわく、admit とは違い、しぶしぶ過ちを認めるようなニュアンスは acknowledge には無い。 典型的な例文が、 acknowledge one's mistake 「過ちを認める」 である(東京書籍、センチュリー、旺文社)。 たとえば東京書籍は She acknowledged her mistake. 「彼女は自分のミスを認めた。」 である。 センチュリーは I acknowledge my mistake. 「私は自分のミスを認めます。」 である。 その他、単語集にはないが、好意などに対して「会釈する」という意味や、手紙や贈り物などに対して、「送り主に受け取ったことを知らせる」という意味もある。 ---- 考慮 consider と allow 動詞 consider が「考慮する」。名詞ではないので注意。 allow for ~ が「考慮に入れる」。 take ~ into consideration が「考慮に入れる」。 ※ 高校生はとりあえず consider および take ~ into consideration を覚えるのが良いだろう。こっちのほうが大人っぽい表現だろう。 allow for ~ は覚えるのが難しい割に、個々の単語を見てもイメージがわきづらい。また、比較的に子供っぽい表現だろう。手間をかけて子供っぽい表現を覚えるのは損である。 実際、桐原3000では、allowを使った「考慮に入れる」の表現は紹介していない。 一応、旺文社の熟語1000にallow for ~ の「考慮に入れる」の熟語があるが。 ---- 「規制」と「規則」 日本語の問題でもあるのだが、「規制」は禁止とは限らない。 英語で「規制する」 regulate は、たとえば「米価を統制する」の「統制する」とか(ジーニアス)、警官の道路交通整理とか(東京書籍、センチュリー)、そういうのにも regulate を使う。 たとえば 「警官は交通を取り締まっている。」 The police are regulating the traffic. である(東京書籍。センチュリーに似た例文)。 なお、「交通規則」は単に traffic rules で言える(桐原4500の rule)。 また、名詞形 regulation は、「規制」「規則」である。つまり、英語では規制と規則とを区別していない。センチュリーいわく、rule よりも細かいのが regulation であるとのこと。 また、法律ではないので、政府や公共機関による規制である必要はないのが「規制」regulation であり、たとえば「自主規制」the voluntary regulation of the press などの単語もある(ジーニアス)。 規制の内容によっては、「取り締まり」の内容の場合もある(センチュリー)。 あと、自動車の交通違反の「取り締まり」だって、別に自動車の運転は禁止していないわけです。 世間には「取り締まり」というと禁止と勘違いする人がいますが、それは規則の内容次第です。 なお、規制 regulate の成り立ちは、出来事などの「規則的な」、生活などの「規則正しい」という意味の単語 regular の派生である(ジーニアスで確認)。 旺文社が紹介しているが、regulation には「調整」という意味もある。 辞書によると、「温度の調節」 the regulation of temperature とか(センチュリー、ジーニアス)、ガスなどの流量を調整するのも(ジーニアス)、 regulation である。 「安全基準」 safety regulation である。 なお、「時間に規則正しい」は punctual (パンクチュアル)である(旺文社、桐原)。 He is always punctual. 「彼はいつも時間を守る。」 のように使う(旺文社、桐原)。東京書籍は punctual を紹介せず。 名詞形は punctuality 「時間厳守」である(桐原5500)。 なお、「規制を撤廃する」は deregulate である(東京書籍)。 「銃規制」は gun control である(東京書籍3000・control、ジーニアス)。 「規則に従う」は obey the rule である(センチュリー、旺文社)。 obey は、規則のほか、教師や親や上司などに従うのにも、obeyを使うこともできる。 (ジーニアスいわく)「親に従う」obey one's parents (センチュリーいわく)「教師に従う」 obey one's teachers 「法に従う」「法を守る」 obey the law などである。 辞書によっては和訳で、規則や法に「従う」と言う代わりに、規則や法を「守る」と和訳している辞書もあり、ジーニアス英和がそうである。 名詞 obedience は「従順」「服従」の意味(旺文社、桐原)。 形容詞 obedient は「従順な」の意味(東京書籍、旺文社)。 ---- 確信 形容詞 confident と 動詞 convince 賭けてもいいくらいの「確信」 bet 形容詞 confidentは、自分の能力に対する「確信している」の意味がある。また、他社への「信頼している」の意味がある。 単なる確信のsureとは、そこが違う。 熟語集などによっては、そこが書いてないレベルの低いものもある。(※熟語集を買うときも、やみくもに語数の多いものを買うのではなく、類義語との違いを説明しているものを買おう。) 動詞 convince は(~が事実であることの)「確信させる」・「納得させる」であり、無罪を「確信させる」などが典型的(桐原4500および旺文社・熟語1000)。 そのほか、勝利を「確信させる」とかが convince である。 なので、「確信する」人物は、動詞 convince の目的格の人物である。(主語が確信するのではない。) そもそも、convince は(形容詞ではなく)動詞であり、他動詞である。 ただし、受身形 be convinced with ~ とすることで、主語が「確信している」ことをあらわすこともできる(桐原4500)。 なお、convince A of B で、「AにBを納得させる」の意味にもなる。 そのほか certain や sure などで「確信している」を表現できるが、中学で習うのだろうから省略。ほか、certain については対義語 uncertain (不確かな)を覚え足せば十分だろう。 やや口語的だが、bet (お金などを)「賭ける」(かける)なんていうのもあり、これに「きっと ~ だと思う」の用法もある(鉄緑)。 鉄緑いわく、暗記的には「賭ける」のほうを語源と見なすべきで、そこから派生的に「きっと~だと思う」という意味になったと覚えるほうが良いだろうという見解。 旺文社1900は、これを bet「確信する」「賭ける」という単語だとしている。 「掛け金」のことを名詞で「ベット」 bet というが 、それと同じ。 東京書籍、桐原は bet を紹介せず。だが、旺文社だけならまだしも緑鉄も紹介している単語となると、きっと入試には出るのだろう。 ---- 適合・適応 adapt とadjust 慣らす orient まず、「適合する」は adapt を第一に覚える。 電気のアダプター adapter と同じ語源。(ジーニアス英和辞典で adapter が電気のアレであることを確認。) アダプターは和製英語ではなく、本物の英語。 adaptとスペルの似た単語でadoptというのがあるが、これは「採用する」の意味だが、ほかにも「養子にする」がある(旺文社1400にだけ養子の意味も紹介されている)。adoptの養子の意味はたぶん入試には出ないだろうが、記憶の補強材料として知っておけば「採用」のほうも覚えやすいだろう。 養子も採用の対象と考えるのが英語的な言語のセンス。大体の単語集ではよく例文で「新しい政策を採用する」 adopt a new policy のような感じの例文を見かける。 adjust は「調節する」を第一に覚えて(※桐原4500 の見解)、派生的に 「adjust to ~」で「~に慣れる」のような意味なんだと覚える(実際の言語の歴史がそうかは知らない)。 よく事務室とかにある、高さ調節のできるイスとかの下に付いているアレを「アジャスター」という。東京書籍 4500 が例文でイスの調節を adjust で紹介している。 「暗闇に目が慣れる」表現を桐原・東京書籍とも adjust で表現。 なお、東京書籍が「適応」、桐原が「適合」と表現。 「慣らす」は動詞 orient である(旺文社1900)。 単語集では旺文社しか紹介していない。桐原4500・5500と東京書籍4500と鉄緑単語集は、紹介していない。 orient the student to the school 「学生を学校にならす」 みたいなのが典型的。 塾などで、新学期のときとか入塾のときとかに「オリエンテーション」があるが、あれと同じ。 なお、名詞形は orientation である、 ヨーロッパから見ての「東洋」「東方」のことをオリエント Orient というが、それと同じ語源(ジーニアス、グランドセンチュリー)。なお、東洋の場合は冒頭 オー が大文字 O になる なぜかそれが色々あってか、「ならす」の意味になっている。辞書を見ても、なぜ「東方」が「ならす」になったのか書いてないので、どうしようもない。私たちは、なれるしかない。 なお、「東洋の」「東洋人の」は形容詞 Oriental である。 ---- 捕獲 capture と seize と arrest seize は「押収する」(桐原4500)。および seize ~(=人)by arm で「人の腕をつかむ」。「つかまえる」ではなく「つかむ」。 arrest は「逮捕する」。under arrest で「逮捕されている」 capture が(人・動物などを)「捕まえる」などの一般の意味。東京書籍4500が「人・動物などを」といっている。 capture で動詞にも名詞にもなる。 また名詞 captureで「捕虜」の意味がある(桐原4500)。また旺文社は「捕虜になった兵士」a captured soldier としている。 しかし、単語集にはないが、現代では、軍事用語では、「戦争捕虜」のことを POW という。Prisoner of War の略である。また、日本語で「捕虜」と言ったら、普通は戦争における捕虜のことである。 なお、俗語ですが、IOW で in other words の略称。 これ自体は入試に出ませんが、重要なことして、 * 現代英語でも in other words はよく使う表現であること * 字数の削減などの理由で現代のネットでは慣用句・熟語が短縮されること があります。 ツイッターなどのSNSでは字数制限がありますので、かつて一部のネット掲示板などでしか使用されなかった IOW のような非公式な表現が、現代では次第にツイッターなどでも広く使われるようになってきています。 ほか、接続詞 so も、ネットではよく使われます。 いっぽう、therefore などの固い言い回しだと、字数を多く消費してしまいます。 かつて、日本の英語教材などに so は「女性的な表現」または口語的な表現などと書かれていたかもしれませんが、しかしネットの登場で事情は変わりました。字数の制限という事情です。 ノーベル経済学者のクルーグマンが、彼のツイッター投稿中で "so" を接続詞的に使っているの目撃したことがあります。まさかクルーグマンがオカマなわけはないので、つまり so が「女性的な表現」という言説が現代では誤りです。 なお、「国防」は英語で national defense である(旺文社1900の項目 allocate )。べつに日本が憲法の理由で国防と言い換えてるわけではなく、英語でも「国・防」の語順で national defense という。<!-- defence はイギリス英語。defense でオートコレクトが発動するかもしれないが、ジーニアスで確認Bしたところ、末尾が -se の defense であっている。 --> さて、ジーニアス英和によると、captureで「心をとらえる」とか(コンピュータなどでデータを)「集積する」の意味もあるが、しかし単語集には紹介がない。 なお、「データ」 data は本来は名詞 datum の複数形だが、しかし現代では単数形として data を使ってもいい。 なお prisoner は「囚人」(しゅうじん)である(東京書籍4500・桐原4500)。 和英辞典だと「捕虜」でprisonerが書いてあるが(センチュリー和英)、しかし、まずprisonerは「囚人」だと覚えよう。 catch は中学英語なので、説明を省略。 ---- 理解 understand と comprehend comprehend は単に形式ばった表現に過ぎず(※センチュリー英和辞典の見解)、意味は特にunderstandingと違いはない。 ジーニアス英和辞典では「知的に十分に理解する」と書いてあったが、しかし例文を見ても、そうは思えなかったは。 ただし、名詞形のcomprehension で「理解」・「理解力」の意味があることは覚えておこう。桐原・東京書籍の単語集4500を見ても名詞形の例文はないが。 ---- 類似 alike と look like と similar と resemble :※ なお、「同等の」equal, 「相当の」equivalent については[[高等学校英語 英単語/類義語 3000語レベル サブページ2]]で紹介。 alike は、主語が複数形であり、それらのものが互いに「似ている」の意味。なので、SV文型になる。 「○○ and □□ are alike .」 で、「○○と□□は似ている」のように使う。 The two ~ are very much alike. 「その2つの~はよく似ている。」というパターンの例文もよくある(桐原4500、旺文社1400など)。※ 「alike」を「似ている」と訳すか「よく似ている」と訳すかで和文のパターンが分かれるが、あまり本質的でないので深入りしない。旺文社1400だと「very much alike 」で「とてもよく似ている」と和訳している。 similar は、 ○○ is similar to B . で「○○は□□に似ている」のように使う。 Tom is similar to John. みたいな例文になる(出典はとくに無し)。 東京書籍3000に in a similar way 「似た方法で」と例文がある。なお、このように名詞を修飾する場合は similar を使う(旺文社1400)。 現代の単語集にはないが、ジーニアス英和にもあるが、数学の図形の「相似」が similar である。たとえば「相似三角形」なら similar triangle である。 さて、旺文社1900の単語集によれば similarity は「類似」「類似点」である(旺文社1900)。同様に数学の「相似」も similarity であると、ジーニアス英和で確認できる。 ジーニアス英和によると、「ネコとトラには共通点がある。」という例文で There is a similarity 〜 という表現をしている。桐原4500には「類似」しか紹介していないが、できれば「類似点」の用法も覚えたい。 なお、東京書籍4500にはsimilarity の紹介は無い。 similarly で「同様に」「同じく」の意味。 なお、形容詞 same(セイム) は「同じ」「同一の」という意味。 「形容詞 similar は、同じというほどではないが、かなり同じに近い何かであり、つまりsimilar で『似ている』という意味になる」・・・というふうに関連づけて覚えれば、暗鬼が定着しやすいだろう。 look like は S look like O . で「SがOに似ている」の意味。よく文法参考書で、SV文型またはSVO文型の解説でよく書いてあるかもしれない。 前置詞 like は、単独では「~のような」の意味である。(類似とは、ややニュアンスが違う。) なお、単語集にないが、形容詞 like というのがあり、これは「ほぼ同じ」の意味であるので、similar より意味が強い。(どの辞書にも書いてある。) ※ 高校の単語集にある like は、前置詞の用法のやつ。 動詞 resemble は、SVO文型で、 S resemble O. 「SはOに似ている」の意味。 resemble は進行形では使わない(旺文社1400、桐原4500)。 resembleに限らず、行為を表さない動詞は通常、進行形は不可である。この種の動詞にはresemble も含めて紹介すれば、belong「所属する」,exist「存在する」、contain「含んでいる」、resemble「似ている」などがある<ref>検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P28 </ref>。 look like よりも単語が難しいので文法参考書では印象がうすいかもしれないが、しかし一語で「似ている」ことを表せるので resemble も覚えておきたい。 類似の意味の名詞として、similarity もresemblance も「類似」の意味(桐原4500)。 単語集には無いが、similarにだけ「相似」の意味がある(辞書にもそうある)。(だから数学の図形の「相似」にもsimilarを使う) 単語集には無いが、辞書を見れば、similarity もresemblance の両方とも「類似」または「類似点」の意味がある。さらにlikeness という形容詞likeの名詞形もあり、これも「類似」または「類似点」の意味がある。 センチュリー英和辞典では likeness とresembleの違いを説明しているが、ジーニアスは違いの説明を放棄する程度に、これらの名詞のニュアンスの違いは微妙である。 ---- 期待や予想など expect は「期待する」であり、まず期待の意味を覚えるべきだが、「予想する」の意味もある。 predictが「予想する」の意味。 ---- 発生 happen と occur とarise 問題を「引き起こす」 pose ジーニアス英和のoccurの説明によれば happenもoccurも、偶然に起こったことについて「起こる」の意味で使う。 occur のほうが、あらたまった語。 arise は、問題が発生したときに使う。 動詞 pose は、問題や危険などを「引き起こす」(旺文社、)。 東京書籍、桐原には書いてないが、旺文社1900と緑鉄にある。 なお、緑鉄には、問題・質問を「提起する」の意味のほうがある。 一時休止の pause とは別の単語。 「カメラの前でポーズをとる」などのposeと同じ単語。 なお pose for a picture 「写真のためのポーズをとる」(旺文社1900、緑鉄に似た例文) 辞書を見ても例文が少ない。 語源的には -pose には「置く」のような意味がある(グランドセンチュリー、)。 impose 「課す」「押し付ける」 opposite 「反対の」 とか、そういった場所に「置く」的な語源。 impose a tax 「税金を課す」(桐原) impose a fine 「罰金を課す」(東京書籍) pose そのものは高校単語ではないが、その派生語のimpose や opposite などが高校単語なので、したがって、さかのぼって pose も入試に出題される的な。 ---- 正確 accurate と correct とright と precise と exact 後述のように accurate と precise は、「精密な」のニュアンスがある。 accurate は、東京書籍4500には(情報・数値などが)「正確な」とある。しかし「精密な」で覚えるほうが理解しやすいだろう。 桐原4500だと、「精密な」の例文を紹介してあり、物理実験での測定値の「正確」にaccurateを用いている。 名詞形 accuracy について、単語集にある「正確さ」で覚えるよりも、ジーニアス英和にある「精度」で覚えるほうが理解しやすいだろう。 correct は、単に正解か不正解のような場合のように、合ってると場合に使う「正確な」である。 形容詞 right も同じように正解か不正解かの「正確な」の意味だが、多義語である。右とか権利とかもrightなので。 あらたまった場では、「正解」には correct のほうが安全だろう。 correct には、動詞として「訂正する」の意味もある。 なお、「考えを改める」の意味で「考えを修正する」ともいうが、この「考えを改める」は動詞 revise (リバイズ)である。発音注意。最後は「ズ」 z の音である。 出版物を「改訂する」も revise であり、つまりそういうニュアンス。東京書籍4500や桐原5500に revise があるが、これで覚えるよりも、単語集にないが名詞形 revision で覚えたほうが良いだろう。英和辞典をみれば revision で、「改訂」・「改訂版」の意味。センチュリー英和によれば「憲法を改正する」は revise the Constitution である。 単語集にないが、動詞 amend が法案・憲法などを「改正する」意味と、ほかの意味では文章などを「修正する」意味であり、たとえばジーニアス英和に amend the Constitution 「憲法を改正する」という例文がある。 ただ、名詞形 amendment の意味は、改正案ではなく、(たとえば憲法修正第21条(禁酒法廃止法)のような)「改正条項」といった細かい単位である。 * 精密 accurate と precise precise instrument で「精密機器」。 単語集で先に紹介している初等的な単語は、 accurate のほう(たとえば旺文社1400で、accuracy のみ紹介。東京書籍3000も同様にaccurateのみ紹介) ジーニアスが言ってるが、precise (プリサイス)は、測定・機器などが「正確な」。 一方、辞書にはないが accurate は、良い測定機械などで得られたデータなどについて、誤差が少ないという意味での「精度が高い」。 のようなニュアンス。 あと、スペルの似ている「貴重な」「大切な」 precious (プレシャス)と混同しないように。 さて、「精密な」のprecise について、ジーニアス英和の指摘しているように、計算誤差の少ないことを precise というので、境界はあいまい。 東京書籍4500 でも、precise number 「正確な数値」を紹介。 辞書だけにあるが、「きちょうめんな」のことを precise という。be precise in ~ で、「~に、きちょうめん」の意味。 exact も同様、 be exact in ~ で、「~に、きちょうめん」の意味。 センチュリー英和に、これらの類語の違いが書いてあるが、しかし信用できない。精密機器 precise instrument などの用例に合わないと思う。 副詞 exactly 東京書籍4500 では、副詞 exactly だけを例文で紹介している。形容詞exactは例文なし。 おそらく、exactの例文を、違いの説明の難しさで、あきらめたのだろう。 東京書籍4500およびジーニアスにあるが、 exactly the same で、「まったく同じ」。 つまり、exactly で「まさしく」の意味がある。 「きっちり10人」exactly ten people とか(ジーニアス)、「きっちり6時22分」exactly six twenty-two とか(センチュリー)、「きっちり1年後」exactly one year from now とか(東京書籍)。 ---- 賛成 approve と agree と support と favor approve は、案などに「賛成する」という意味がある。 ところがagreeもジーニアス英和によると、案などに「賛成する」の意味もある。 agree to ~(案)で、「~(案)に賛成する」である。 I agree to this plan. 「(私は)この案に賛成です」 である。 ここでの to は、前置詞 toとして直後に名詞が来る場合もあれば、不定詞 to として直後に動詞の原形が来る場合もある。 なお、人に賛成する場合は、toではなくwithを使う。つまり、agreeにはagree with ~(人)の熟語で「~(人)に意見が一致する」の意味もある。 I agree with you. 「私はあなたに賛成です。」(ジーニアスを参考) である。 だが実際には、 I agree with your argument. 「あなたの意見に賛成する。」のように、所有格が来る場合、with を使うこともある(英文はジーニアスで確認)。旺文社1900でも、派生の動詞 disagree「賛成しない」だが disagree with the speaker's opinion 「演説者の意見に不賛成である」という例文がある。 また、この例のように、 agree と disagree の直後の前置詞の使いかたは、基本的には同じである。 ともかく、agree は辞書にも、熟語としてではなく agree の基本的な意味のひとつとして「意見が一致する」の意味もあると書いてあるほどである。 agree to ~(名詞) と、 agree to ~(動詞)で、ニュアンスが微妙に違う。 to 不定詞のほうが、賛成している主語に、協力的な意味での積極性がある(ジーニアスで閣員)。 派生の意味の名詞 disagree は「賛成しない」「反対する」の意味である(ジーニアスで確認)。賛成の否定なのか反対なのかは、文脈によって判断する必要がある。 さて、approveについては、単語集にないが、ジーニアス英和によると「承認する」「是認する」の意味もある。 桐原4500にあるapproveの例文の「両親が賛成する」は、どちらかというと「承認する」の意味だろう。 approve of ~(案など) の形でよく用いられる。 Her father approved of her marriage. 「彼女の父親は彼女の結婚を認めた。」 (※東京書籍4500をもとにwiki自作の例文.) なお disapprove は、「承認しない」の意味である<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P63</ref>。 Her father disapproved of her marriage. 「彼女の父親は彼女の結婚を認めなかった。」 (wiki自作の例文.) 「結婚」marriage はよく「反対」の例文にもあり、たとえば旺文社1900に 「彼女の両親は彼女の結婚を認めなかった。」 Her parents objected to her marriage. という例文がある。「~に反対する」は object to である。 センチュリー agree を調べると、類義語がそのほかにも accede , acquiesce , assent , concur , consent など書いてあるが、もう大学受験以降のレベルだろうから、本wiki本ページでは無視する。、 (桐原4500でなく、超上級レベルの)桐原5500に、assent と consent は書いてあった。 一方、桐原5500にはaccedeとacquiesceは無い。 approveだと「承認」のニュアンスがあるから、あらたまった場で「承認」でない立場の「賛成」を表したい場合などに、assent が便利かもしれないだろう。 「委員長が提案に同意」という表現で、桐原が assent を使っている。 つまり、assent は、賛成というよりも「同意する」ぐらいのニュアンスだろう。 support は、意見などを「支持する」の意味。 support ~(意見)で、「~を支持する」である。 I support her idea. 「私は彼女のアイデアを支持した。」 のように使う(旺文社1200を参考に、例文をwikiで自作)。 なお、「意見」は opinion なので、 I support her opinion. 「私は彼女の意見を支持した。」 である(東京書籍3000にほぼ同じ例文あり)。 単語集にはないが、opinion には、医者や弁護士などの「鑑定」という意味もあり、保健体育などでセカンド・オピニオン a second opinion を習っているはずである。second opinion も英語(ジーニアス opinion)。 support の対義語は object to である<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P63</ref>。 support ⇔ object to 東京書籍4500の例文で、 object to the proposal 「提案に反対する」 というのがある。 ちなみに、「賛否両論」は pros and cons である<ref>『Vision Quest English Expression II』啓林館、平成29年2月28日検定済、令和4年度用、令和3年12月10日発行、P84 </ref>。 「お気に入りの」の意味の形容詞 favorite の動詞形 favor に、実は「賛成する」の意味もある。 ジーニアス和英やセンチュリー和英に、favor の最初の意味で「賛成する」が書いてある。 なので、たぶん米英ではそうなのだろう。 だがしかし、東京書籍も桐原もfavorの「賛成する」の意味を紹介していない。あまり、日本の高校生への教育の意義を見出せないのだろう。 そもそも、東京も桐原も動詞としての favor を紹介しておらず、名詞としての favor しか紹介していない、。 桐原はfavorの意味を「好意」とだけ紹介している。 東京書籍は「親切な行為」「支持」としている。 行為と好意は別の用法。 will you do me a favor? 「お願いがあるんだけど。」 という慣用表現があり(東京書籍にも書いてある。)、「親切な行為」とはこれのこと。 May I ask a favor of you?  「お願いがあるんだけど。」 ともいう(ジーニアス、センチュリーで確認)。 旺文社1900には、favor の動詞の意味「賛成する」も書いてあるが。 ---- 収集 gather と collect と accumulate accumulate は、桐原5500によると「蓄積する」であり、東京書籍4500では「(長時間)・・・をためる」の意味での「集める」である。 桐原によると、地層の堆積の形容詞も accumulate である。東京書籍によると、学説の長年の証拠集めが accumulate である。 gather は、人が「集まる」でよく使う。 だが、gatherには「集めて、一つにまとめる」ようなニュアンスがある。センチュリー英和によると、例文で、子供がおもちゃをgather で「集めて」箱に入れた、という例文もある。 実際、センチュリーおよびジーニアスに、gatherの意味で「かき集める」という用法がある。 人や動物が「群がる」ならflock という動詞があるが(旺文社)、使用できる場合が限られる。人を「集める」のでは使えず、「群らがる」でないと使えない。 People flocks to ~(場所) で 「人々が~に群がる」である。 そのほか、flock には名詞として、羊や鳥の「群れ」などの意味もある(桐原)。 a flock of トリs で「トリの群れ」 他の動物の群れでは使えない。ウシやウマの「群れ」は herd である。魚の「群れ」は school である。 なお単語集にはない語だが、「散らかっている」状態は名詞 mess である<ref>高等学校外国語『CROWN English Communication I』三省堂、2021年1月29日 文部科学省検定済、2022年3月30日発行、P191 , Appendix Lesson2</ref>。messは形容詞ではなく名詞なので注意。 messの典型的な例文として、 The room is a mess. 「部屋が散らかっている。」 がある。 さて、ジーニアスによると、枯れ草を集めるのも gather である。 センチュリー英和によれば趣味などで収集しているものについては、gather も collect も使うのだが、しかしジーニアス英和 gather などの項目によれば、どちらかというと collect のほうが趣味の「収集」としては好まれるとしている。(ジーニアスは、趣味の収集では gather を使うべきではないというスタンス) このようなニュアンスの違いがあるので逆に、ゴミなどの収集では gather が好まれるだろう。 検定教科書『All aboard! English Communication I』(東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P117)を読んでると、海洋ゴミの収集に関するシーンで gather という単語があるので、たぶんそういう意味。(教師用指導書は未確認なので、推測だが。) ただし、農作物を「採取する」のに gather を使うので(ジーニアス英和にもセンチュリー英和にも書いてある)、collectとのニュアンスの違いは微妙ではある。 もっとも、「掃除をする」clean up という平易な表現もあるので、こちらでニュアンスの問題を回避する手もある。 副詞でtogether (一緒に)というのがあるが、センチュリー英和によると「togetherと同語源」である。 「情報収集をする」場合にgatherを使う用法がある。旺文社1400の例文中に(犬が嗅覚で)「周囲の情報を集める」gather information about their surroundings. とあるし、 ジーニアスにも「本を書くために情報を集める」 gather information for a book とあるし、 センチュリーにも「私たちはこのことについて必要な情報すべてを集めた」We have gathered all the necessary information on this matter. という例文がある。 旺文社には『gatherは「集める」の一般的な語。collectは目的を持って「集める」。』とあるが、しかし上述の「情報を集める」のように目的のある行為でもgatherを使うので、慣用的な部分もある。犬はともかく、ジーニアスの「本を書くため」という目的がある例文でもgatherを用いている。 collect は、ものを「集める」でよく使う。 ただ、どちらかというと、collectは「集めて入手する」ぐらいのニュアンスだろう。 ジーニアス英和だとcollectの意味で「収集する」と書いてある。 単語集にはないが、辞書によるとcollectには(税金や料金などを)「集金する」とか、精神集中の意味で「集中」するなどの意味もある。 だからか単語集ではcollectを「収集する」とだけ決め付けるわけにもいかないのだろうか。 センチュリー英和のcolectの説明にもあるが、collectには「選り分けて集める」ようなニュアンスがあるが、その意味ではgatherは使用不可。 中学校で collect を習って高校で gather を習うという順序だからか、なんとなくcollectを「集める」一般で使いそうだが、実際はそうではない。 集会、集合 assemble, 辞書を見たが、assemble は「集合させる」「集会させる」および「集合する」などの意味もある。(その他、assemble には、機械などを部品から「組み立てる」の意味もある。組立ての意味については、別の類似表現の項目で説明する。) assemble は、けっして単に「集まる」のではなく、より正しくは assemble とは何かの目的を達成するために(人々が)集まったり(人々を)集めたりするわけである。 名詞形 assembly は、「組立て」「集会」の意味。単語集だと「集会」のほうが先に書いてあるが、組立てのほうで先に覚えよう。 アメリカの州議会を Assembly という。センチュリー英和によると、国連総会も the General Assembly とのこと。 つまり、機械などの「組立て」と、「集会」や「議会」などが、同じ assembly という単語であると覚えればいい。動詞 assemble はその派生として覚えれば、暗記の負担の節約になる。 コンピュータ用語で「アセンブラ」や「ビルド」とかあるが、しかし日常語の用法と合わないので、このページでは説明を省略する。 なお、記者会見は a press conference である(東京書籍4500)。 ---- 構成 compose, consist be composed of ~ 「~で構成される」 consist of ~ 「~で構成される」 compose は、受身形 be composed of ~ で「~で構成される」。 compose には「作曲する」の意味もあるが、東京書籍以外は紹介していない。桐原と旺文社は、作曲の意味を紹介せず。作曲や創作などの意味で使う場合は、センチュリー英和や東京書籍の例文にあるが、compose は能動形で使う。 人間社会の組織などが「(○○な人員)から構成される」という表現は、compose でも consist でも、どちらでもいい。 なお後述するが consist は能動形で、 consist of ~ 「~で構成される」 である。 compose で、桐原および旺文社およびセンチュリーは、組織が構成される例文を紹介。 しかし、センチュリー英和の例文を見ると、consist でも「クラスは12人の男子生徒と13人の女子生徒で構成される」という例文もあるので、あまりconmpose と consist の違いはハッキリしない。 なお、名詞 component は「部品」「構成要素」の意味。たとえば東京書籍4500では、例文で自動車の製造部品を car component としている。桐原4500でも、「すべての部品は組み立てられる前に検査を受けなければならない」という例文で component を使っている。 つまり、component は部品の、しっかりとした言い方。 その他、「成分」の意味もある(桐原4500)。 「構成要素」とは、たとえば旺文社1900では、「炭素はすべての細胞に不可欠な構成要素である。」という例文で component を使っている。 consist は、能動形で、 consist ~ で、「~から成り立つ」 。 センチュリー英和にある例文「クラスは12人の男子生徒と13人の女子生徒で構成される」 This class consists of 12 boys and 13 girls . このように、consist は能動形で使う。 ---- 準備する prepare , organize, arrange 人間たちの集団の「組織」は organization である。 動詞 organize は「組織する」である。 だが、「準備する」の意味もある。 そして、この「準備する」に類義語の意味が多い。 準備する prepare , organize, arrange 上記すべて「準備する」の意味である。 東京書籍4500と緑鉄単語集は、arrange と organize が類義語だと言っている。 organize は、行事・活動などを「準備する」の意味(桐原、東京書籍)。基本的には、organize の「準備する」は、組織的な活動の準備のようである。 個人的な活動の準備には、 prepare などを使うのが良いだろう。 なお、べつに会議を「準備する」などにprepare を使っても良い(桐原4500)。 日本だと「編曲する」の意味の arrange が有名だが、それはいくつもある arrange の意味のうちの一つに過ぎない。 arrange a meeting 「会議の手配をする」(東京書籍4500)、「会合の手配をする」(桐原4500) arrangement 「手配」(桐原4500)、「手はず」(東京書籍4500)、「手配・配置」(旺文社1900) arrangement には「協定」(桐原)、「取り決め」(旺文社)の意味もある。 arrange a party 「パーティの計画をする」(東京書籍)、「パーティの段取りをする」(旺文社) ---- 建設、建築、建造 construct , build 建設業のことを construction という。 build と construct の違いは、construct は比較的に大掛かりなものを建てるときに使う(東京書籍3000および同社4500)。 このように、constructは、比較的に高度なものを建てることを言うが、しかし実際には英和辞典(センチュリー)の例文を見ると、「家を建てる」なども construct でいうこともある。 桐原4500やセンチュリーにある例文だが、比喩ではない建築的な意味での「橋をかける」は construct a bridge である。 under construction で、ビル(センチュリー英和)や橋(ジーニアス英和)などが「建設中」。 なお、スペルの似ている constitute は(組織などを)「設立する」。憲法は constitution。しばしば「憲法」は大文字で Constitution である。 高層ビルを建設するのは construct が望ましいだろう。 東京書籍3000 に、 Some high-rise buildings are being constructed. という例文がある。 いっぽう、「高層ビルをビルドする」は、あまりにも幼稚。 construct の対義語は、語源的には、destruct (デストラクト)「破壊する」であり(ジー二アス construct ,センチュリー construction )、東京書籍の単語集にも construct と destruct は対義語だと書いてある。 だが、建物の破壊の仕方といっても、「解体」とか色々な言い回しがあるので、果たして日本語でいう「解体」のような表現を英語でどう言うのかは知らないし、英米での建築の言い回しを知らない。 そのためか、桐原4500では、construct の対義語を紹介していない。 米英では、通行人に工事中を知らせる掲示の文言は、センチュリーいわく、「この先工事中」 Construction ahead という文言とのこと。 旺文社に「工事中」 under construction という例文があるが、なんとなく日本での印象から掲示かという印象をうけるが、旺文社 construct 項目のどこにも掲示の文面だとは書いていない。 さて一方、家を「建てる」は、build でも construct でも、どちらでもいい。桐原3000には、buildで「家を建てる」の例文を紹介している。 「ローマは一日にして成らず」 ''Roma was not built in a day.'' <ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P56</ref> set up set up はテント(a tent)や看板(a sign)などを立てる。 この他、set upには「創業する」「創設する」の意味もある。 ---- 組立て assemble, build , 「組立てる」はまず assemble で覚えよう。とくに、(機械などを)部品から「組み立てる」ようなニュアンスが assemble にはあるだろう。 さて、単語集ではbuldの「組立てる」を教えておらず、つまり桐原4500 にも東京書籍3000 にも、build の「組立てる」の意味は書いてない。 build はまず「建てる」が本質的な意味であり、組立ての意味はあくまで派生的な用法だと思うと良いだろう。 センチュリー英和によると、自動車 car の組立てで build を用いている。 もちろん、assemble で car を組み立てても良い。ジーニアス英和辞典にcar をassenmble する例文が書いてある。 また、工場の「組立てライン」のことを assembly line というので(センチュリー英和に書いてある)、自動車など工業製品もassemble で組み立てていいだろう。 ジーニアスだと assembly line で「流れ作業」と書いてあるが、確かにそうだが、ちょっと例が古すぎるかと。近代アメリカのフォード生産方式とかじゃないんだから。 このように、辞書は一冊だけでなく、複数を読み比べるのが良いだろう。 桐原4500や東京書籍4500を見ると、「集まる」「集める」の意味でしか assemble を紹介してないが、まったく受験英語はピント外れで困る。簡便してほしい。 辞書を見たが、assemble は「集合させる」「集会させる」および「集合する」などの意味である。 、 assemble は、けっして単に「集まる」のではなく、より正しくは assemble とは何かの目的を達成するために(人々が)集まったり(人々を)集めたりするわけである。 名詞形 assembly は、「組立て」「集会」の意味。単語集だと「集会」のほうが先に書いてあるが、組立てのほうで先に覚えよう。 アメリカの州議会を Assembly という。センチュリー英和によると、国連総会も the General Assembly とのこと。 つまり、機械などの「組立て」と、「集会」や「議会」などが、同じ assembly という単語であると覚えればいい。動詞 assemble はその派生として覚えれば、暗記の負担の節約になる。 コンピュータ用語で「アセンブラ」や「ビルド」とかあるが、しかし日常語の用法と合わないので、このページでは説明を省略する。 [[カテゴリ:英語]] 612uuklerunpvurckzj8w4ffslhnwmr 高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ15 0 39438 247290 247284 2024-04-25T12:01:58Z すじにくシチュー 12058 恐怖 fear、 horror, dread wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 設立 constitute と establish と found found という動詞がある。動詞「見つける」find の 過去形foundとは別に、原形で「設立する」のfoundという動詞がある。 「設立する」は活用が、 原形 found - 過去形 founded - 過去分詞 founded と変化をする。 foundの意味は「設立する」。「創設者」を名詞 founder と言うのを記憶の土台にすると、覚えやすいだろう。名詞 foundation で「基礎・基盤」や「建設・設立」などの意味。化粧でファンデーションとあるが、あれは和製英語ではなく、れっきとして foundation cream という英単語がある(ジーニアス英和で確認)。 ちなみに金融などで「ファンド」といわれる単語は fund (原形がfund )というまったく別の単語。組織などの「資金」「基金」が名詞でfundである。動詞 fund は、組織などに「資金を出す」こと(旺文社1400)。 なお、「基金の基金を集める」は raise a fund である(旺文社1400。ジーニアス)。また、raise money で「資金を集める」である(東京書籍4500。桐原4500)。 constitute は、議会や制度などを「設立する」。 なお、センチュリー英和によると、「議会を設立する」 constitute an assembly とのこと。 establish は、組織を「設立する」。たとえば桐原4500に「早稲田大学を設立する」という例文で establish が紹介されている。 ジーニアス英和によると、政府・学校・会社などを「設立する」のが establish である。 センチュリー英和によると、国家・政府などを「樹立する」のも establish である。 だが、それよりもestablishは、単語集にはないが、評判などを「確立する」の意味で覚えるほうが良い。 たとえば、センチュリー英和やジーニアス英和にあるが、国家体制など既存の「体制側」や「支配層」のことを establishment という。 いっぽう constitute には、こういったニュアンスはないだろうから。 set up set up は「創業する」「創設する」の意味である。 このほか、set upには、テント(a tent)や看板(a sign)などを「立てる」という意味もある。 センチュリー英和にもあるが、コンピュータの初期設定のことを set up という。 ---- 主張 claim と insist と argue と contend 議論する argue, discuss 討論する debate 言及する mention , refer センチュリー英和によると、claimは、当然の権利として「主張する」、あるいは事実であるとして「主張する」の意味。 claimとinsistのどちらにも、「要求する」の意味がある。 だが、claimの要求は、権利としての要求である(東京書籍4500)。 いっぽう insistの要求は、単に強く要求しているだけである。 insistは、特に、強く「主張する」意味である。 ジーニアス英和およびセンチュリー英和では、無罪の主張でinsist on が用いられている。 日本語の、批判のような意味での「クレーム」は、和製英語であり、センチュリー英和のclaimの説明によると、英語にこの意味はない。 なお、「文句を言う」は英語で complain である。 :(※ たぶん範囲外?)海外旅行などで「荷物の受け取り」のことを baggage claim という<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P140</ref>。このように、日本語の「クレーム」と英語のclaim は、だいぶニュアンスが違う。 記号「!」 のことを exclamation (イクスクラメイション)というが、これも動詞 exclaim (イクスクレイム)「さけぶ」の名詞形である。 なお、荷物 baggage は集合名詞なので たとえば複数の荷物を言うときは、 ~ pieces of baggage になる<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P153</ref>(桐原3000)。 発音注意であり、baggage 「バギッジ」である。 なおbaggageはアメリカ英語。イギリス英語だと luggage 「荷物」になる。 一方、「カバン」bagは具体的なカバンのことをいうので、普通に数えられるので、bagの複数形は bags である<ref>『All aboard! English Communication I』、東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P145</ref>(桐原3000)。 さて、claim する人(主張者)のことは claimant である。 ただし、権利の主張などは、insistとclaimのどちらでも良い。 argue は、理由をあげて「主張する」の意味である(東京書籍4500)。argue that ~ で「~だと主張する」の意味である。argue with ~(人) で「~(人)と言い争う」の意味である(桐原4500および旺文社1400)。 なお、argueには、用法によっては、やや非友好的に「議論する」ニュアンスもある。ジーニアス英和にも、argue は「discussよりも非友好的」と記述がある。 たとえば検定教科書 "Standard Vision Quest I" でも、 argueは「言い争う」といった意味であると紹介する一方、discuss は「議論する」であると紹介している<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 ただし、実際には argue には「説得する」などの意味の用法もあるので、ニュアンスの違いはあまり明確ではない。 センチュリー英和に、弁護士の「弁論」をargueとした例文があったが、もし法廷闘争での敵対陣営同士の「弁論」ならargueのほうが、ふさわしいだろう。 なお、「口論する」は quarrel である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 debate は、特定の議題について二手に分かれて意見を論じ合うことであり(東京書籍4500、辞書グランドセンチュリー)、賛否が対立している議題についてのことが比較的に多い(辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー)。 なお、単語集では、debateの単語自体は旺文社も桐原も紹介しており、「討論する」の意味で紹介している。 contend は、(東京書籍4500いわく)「強く主張する」とか、(桐原5500いわく)「論争する」とかの意味。 桐原5500の例文にあるが、contend in court で「法廷で争う」。 旺文社1900によると名詞 contention で「主張」「論点」の意味。 旺文社1900とセンチュリー英和が紹介しているが contend that ~ で「~だと主張する」。 旺文社1900 で熟語 an issue of contention (「議論の対象となる問題」)が紹介されてるが、しかしジーニアス英和でもセンチュリー英和でも確認できなかった。 * 異議を唱える challenge challenge には課題や競技相手などに「挑戦する」の意味もあるが、議論などで相手に「異議を唱える」の意味もある。 たとえばジーニアス英和からの抜粋だが、 I challenged her. 「私は彼女に異議を唱えた。」 旺文社1900からの抜粋だが、 He challenged the common belief. 「彼は常識に異議を唱えた。」 センチュリーからの抜粋で、 He challenged my statement. 「彼は私の言うことに異議を唱えた。」 challenging で「やりがいのある」。東京書籍3000に例文がある。辞書を見ても、あまり例文が無いので、当ページでは紹介しない。 なお単語集にはないが、ジーニアスによると、競技などで challenger 「挑戦者」 ⇔ defender 「選手権保持者」(防衛側) である。defender の項目で調べると書いてある。 競技では、challenge は試合を「申し込む」などの意味である。 たとえば、東京書籍3000の例文だが、 Dan challenged me to a game of tennis. 「ダンは私にテニスの試合を申し込んだ。」 また、センチュリー英和に似たような例文 I challenged Betty to a game of tennis. 「私はベティにテニスの試合を申し込んだ。」 がある。 言及する mention , refer to :※ なお、東京書籍4500と桐原4500は、referとmentionが類義語という見解。 :東京書籍はrefer と mention を同一ページで紹介しており、類義語という見解のようだ。桐原も、別々のページだが、それぞれ類義語としてお互いにreferとmentionを紹介している。 refer には「参照する」という意味もあるが、「言及する」という意味もある。 そして、どの単語集でも、referの第一の意味は「言及する」である(旺文社1400、桐原、東京書籍4500)。 読者はついつい、refer の第一の意味を「参照する」としたいと思うかもしれないが(mentionにはその意味はないので)、しかし、そういうわけにはいかないのである。 というのも、類義語である mention は、けっして、一般的などんな「言及」でも使える意味ではない。 mention は、話のなかで単に名前を上げるとか、話で簡単に触れる程度のことである(東京書籍4500、ジーニアス)。 なお、 not to mention ~「~は、いうまでもなく」(東京書籍4500、旺文社1400) refer は、ふつう refer to ~ 「~に言及する」 のように前置詞 to をつけて使う(桐原、東京書籍、旺文社)。 なお、参照するの意味でも、 refer to ~ 「~を参照する」(東京書籍、旺文社) のように前置詞 to をつける。 ---- 防御 defend , guard , protect まず、「ガードマン」は和製。 guard だけで「警備員」の意味がある。特に、警備員であることを強調したい場合、 a security guard という(東京書籍、旺文社)。 a security をつけずに「警備員」と使用してもいい。桐原3000の英文は銀行の「警備員」に、 a security をつけていない。 さて、defend は動詞。guardは名詞および動詞。protectは動詞。 なお、guardian とは、未成年などの「後見人」のこと。旺文社1900ではguardian を「保護者」「後見人」と紹介している。 そのほか、センチュリーでは、たとえば世界平和の「守護者」とか、そういう意味の「守護者」のことを guardian という。そのほか、ジーニアスには guardian の意味のひとつに「保護者」と書いてある。 protect は、病気などから「守る」場合にも使えるが(東京書籍3000)、ジーニアスによると人間などの相手でも使っていいようである。 辞書や単語集では「保護する」と訳される場合もある。 名詞 protection は「保護」の意味。 辞書によると、関税によって国内産業を「保護」することも protect である。また、風雨からの保護の「雨よけ」「風よけ」も 名詞 protection である。 さて、ジーニアスによると、「家族を守る」でprotect one's family である。ジーニアスでは文脈は述べていないが、普通の感覚では、病気とかではなく犯罪などから家族を守ることだろう。 日光(sunlight, sun)から目を守ったり(ジーニアス、センチュリー)、肌を守ったりするのも(桐原4500)、protectである。 たとえば、 protect one's eyes from sunlight 「日光から目を守る」 である。 protect 〜 from B で、「〜(守られる対象)をB(危険側)から守る。」である。 なお、子育てなどでいう「過保護」は英語で overprotect である(桐原5500)。 ---- 汚染 pollute と contaminate 違いは不明確。 桐原5500にcontaminate がある。polluteは桐原・東京書籍の4500にある。 一応、ジーニアス英和および桐原5500には、「毒物や放射能」による汚染を contaminate としているが、彼らがそういう説を言っているだけ。クラウン英和はその説を採用していない、 実際にクラウンの例文を見ると、車の排気ガス汚染で、contaminate という動詞を用いている。 :Car exhaust contaminate the air. 車の排気ガスは大気を汚染する。 という文がクラウン英和にある。 しかし東京書籍4500では、工場の煤煙による大気汚染が pollute である。 クラウン英和にある大気汚染 air pollution のように、そういう用語が既にあるので、実務では業界の用語ごと覚えるしかない。 ※高校生としては、不正確かもしれないが、とりあえず「汚染」はすべてpolluteで覚えておいて、実務などで「この場合はcontaminete を使え」と修正された場合にだけ contaminate を使うのが良いだろう。 ---- 傷(きず) wound, injured, harm, hurt 動詞 wound は、刃物・銃などで「傷つける」、「負傷させる」。桐原3000だと「傷つける」、東京書籍4500だと「負傷させる」。 ジーニアス英和hurtの説明によると、戦いでの負傷には wound を使うとのこと。 hurt は、感情なども含む「傷つける」。偶然か英米人のダジャレかどうか知らないが、心のheart と、心を「傷つける」 hurt とで発音が近い。関連付けて覚えよう。 センチュリー英和だと、hurtには、「傷による苦痛に重点がある」とのこと。 名詞 injury が「けが」という意味。これが「けが」の基本的な単語である。 さて、~ be injured で「~が、けがをする」の意味である。 ~ be injured in ・・・ で「~(けが人)が,・・・(原因)でけがをする」である。 単語集によくある典型的な例文が、 「彼はその事故でけがをした。」 He was injured in the accident. である。 単語集では、自動詞 hurt で「痛む」の意味があり、東京書籍4500で例文を紹介。一方、桐原4500は例文なし。 「おなかが痛い」(※東京書籍4500)とか(靴擦れで)「かかとが痛い」(※センチュリー)とかでも、hurtを使っていい。 桐原4500に名詞 hurt で、「傷」の意味が紹介されている(例文なし)。東京書籍4500にはなし。 hurt には「けが」・「傷」・「苦痛」の意味がある。 「傷」の意味では、injuryとほぼ同義だと、ジーニアス英和が言っている。 hurtとpainの違いが気になるが、あいにく辞書には書いてなかった。 ややしいことに「痛み」を意味する名詞 pain には、「苦労」の意味もある。苦痛ではなく苦労なので、いい意味でも使われる。 なお、painは名詞の用法が基本的な意味だし、名詞の意味は「痛み」。 hurt は動詞の用法が基本的な意味だし、動詞の意味は「傷つける」。 辞書を見ると、実は動詞のpainもあるが、これは「痛む」の意味である。(「傷つける」ではない)painはあくまで「痛み」に関する単語 名詞 harm は「害」の意味。なお、harmful で「有害な」の意味の形容詞<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P111 </ref>。 東京書籍およびジーニアスによると、日光や光によって「目をいためる」のは harm である。 飲酒や喫煙などの「害」がharm 。桐原4500に喫煙の害。センチュリー英和に飲酒の害。 このように、比較的に痛みを伴わないものにも使われる。(センチュリーにもそう書いてある。) だが、「目をいためる」ように、実際に痛いこともある場合にも使われるので、まあ傾向の程度。 ネットでときどき「有害コンテンツ」という用語があるが、「有害コンテンツ」も英語で harmful contents である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P121</ref>。 ほか、旺文社1900のsubstance ’物質)の項目が言うには、飲食物などに含まれていたら困る「有害物質」は harmful substances である。 さて、動詞 suffer が「苦しむ」という意味だが、 be suffering from ~ で、「~(原因)で、苦しい(つらい)」的な意味。 東京書籍 be suffering from a toothache 歯が痛くてつらい 桐原 be suffering from a backache 背中が痛くて苦しい などと訳している。 ジーニアスによると、 「風邪をひいている」 be suffering a cold のように痛み以外でも使っていい。ほか、「英国はインフレで苦しんでいる」 be suffering from inflation のように使ってもいい。 ---- やわらげる relieve, ease 苦痛などを「やわらげる」は動詞 relieve である。 典型的な例文で、(風邪薬などで)「頭痛をやわらげる」 relieve a headache がある(東京書籍4500およびセンチュリー)。 誰が風邪薬を飲んで誰の頭痛をやわらげるのかによって、飲んだのが「私」だったら relieve my headache になったり、教材ごとに主語による多少の違いがある。 どちらにせよ、単に柔らかいわけでもなく、単に軽減するわけでもなく、苦痛などを減らすのが relieve である。 relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。 熟語 get rid of ~ 「~を取り除く」と関連づけて覚えよう。実際、桐原4500がそういう構成である。 :※ 今のページでは深入りしないが、前置詞 of には「分離」の意味がある。当wikiの文法ページでも、分離のof は 『[[高校英語の文法/前置詞#of]]』で説明。上記の relieve A of B や get rid of の of は、この分離の of である。 さて、名詞形は relief であり、「安心」「緩和」「救援」などの意味である(単語集にある)。単語集にはないが、野球のリリーフも同じrelief である(センチュリーで確認)。 sigh with relief で「安堵(あんど)のため息をつく」である。sigh (発音「サイ」)は、動詞としては「ため息をつく」、名詞としては「ため息」である。 例文は、 She sighed with relief. 「彼女は安堵のため息をついた」 である(東京書籍4500 項目 sigh。旺文社1900 項目 sigh)。 ともかく、「安心」的なのが relieve のイメージなので、be relieved to ~(動詞) で「~で安心した」という形容詞的な用法になる。 というか、辞書ではジーニアス英和でもセンチュリー英和でも、 relieved を形容詞として紹介している。 ease (イーズ)という動詞および名詞がある。これも動詞ease は「やわらげる」「取り除く」の意味である。これは形容詞の「簡単な」 easyの、名詞計および動詞形である。 名詞 ease は「容易さ」「気楽さ」「軽減」の意味である。 This medicine eases the pain. 「この薬は痛みをやわらげる。」 のように使う(東京書籍および旺文社に似た例文)。 ジーニアスによると、頭痛 headache をやわらげるのに ease を用いてよく、旺文社によると胃痛 stomach pain をやわらげるのに ease を用いている。 このような薬による「取り除く」「やわらげる」の意味での ease は、ジーニアスによると、relieve とほぼ同義語とのこと。 ---- 取り除く remove, eliminate (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear remove は、「取り外す」の意味に近い。 たとえばパソコンのUSBスティックメモリなどを「リムーバル・メディア」などというが、取り外したあとに、別に捨てるわけでもなく、消去するわけでもない。 このように、remove は単に「取り外す」「取り除く」というニュアンスである。 名詞 removal (リムーバル)「取り外し」という単語も存在しています(東京書籍4500)。 形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」という単語もあります(東京書籍4500)。 「リムーバル」はけっして形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」の誤記ではないです。間違えないように。 一方、eliminate は、取り除いたあとに、処分することを念頭に置いている。または、取り除いたあとに、再度の取り付けの意思がないものに使う。 なので、eliminate で取り除かれるものは、ゴミだったり、あるいは犯罪などの社会悪だったりする。 または、解決すべき問題を片付けることも eliminate である(東京書籍)。 だから eliminate の訳語は「取り除く」である。外すのではなく「除く」に、そういうニュアンスがある。 eliminate (A) from (B) で、「AからBを除去する」である。fromの後ろにあるBが、抹消されるべき対象である。 こういう単語なので、単語集にはないが、ジーニアスを見れば、敵軍などを全滅させる事も eliminate と言うこともある。 なお、生物種の「絶滅」は extinction (エクスティンクション)である。 熟語 get rid of ~ は、そこまであれこれと考えていない。remove的にも使われるし、eliminate 的にも使われる。あるいは、remove と eliminate の中間だと思っておけばいいかもしれない。 さて、 exclude は、「除外する」である。 これよりも、形容詞の exclusive エクスクルーシブの意味「排他的な」のほうが分かりやすいので、そちらを説明する。 exclusive 「排他的」とは、最初から内部に入れない、という意味である。 だからexclude は、最初から中に入れないように「締め出す」という意味もある(桐原で確認)。 excludeの「除外する」の意味については、可能性などを「除外する」という意味もあり、ジーニアスの例文だと、たとえば「明日、雨が降る可能性は除外できる」みたいな割と平和的な「除外する」にも exclude を用いることもできる。 そのほか、exclude は、見当などの際に「考慮に入れない」という意味もあり(ジーニアス、センチュリー、旺文社で確認)、たとえば旺文社の例文では「税金は価格から除外されている」という意味の英文で exclude を受身計で用いている。 なお、対義語は include であり、「含む」という意味である。 たとえば「税込み 5ドル」は <nowiki>$5,</nowiki> tax include である。 典型的な例文は、 「料金は税込みですか?」 Does the price include tax? がある( ジーニアス(ただしpriceでなくrate)、 東京書籍(ただし「料金」でなく「価格」と和訳) )。 また、-clude とは「閉じる」の意味である。 だから、たとえば conclude は、話を閉じるので「結論づける」「締めくくる」の意味。conclusion は「結論」の意味。 (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear clear「取り除く」 は『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ40]]』で説明するので、今のページでは説明を省略。 get rid of については、別単元の「relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。」の関連知識として、別単元で説明したと思う(もし今後の編集で消えていても、知ったことではない)。 ---- 消去する erase , delete (※ 範囲外)火を消す extinguish 鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すのが erase である。 また、消しゴムをアメリカ英語で eraser (イレイサー、イレイザー)という(東京書籍1800、旺文社1900)。なおイギリス英語では rubber である。 黒板ふきも eraser である(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 コンピュータのデータを消すのは、erase も delete も使われるが(ジーニアスで確認)、しかし現代では delete でデータ消去を表すのが普通である。 実際、パソコンのキーボードにも delete キーがある。 旺文社の例文も、メールの削除を delete で表現している。 なお、東京書籍と桐原の単語集には delete は見当たらない。 昔なつかしいテープのデータを消去するのには、erase が使われるようである(ジーニアス、センチュリーにerase でテープのデータを消す用法あり)。 erase で消すのは、文字のほかにも、感情を「消す」などの表現でも使われる(ジーニアス、)。 「記憶を消せればいいのに」みたいな表現でも erase を使う(旺文社、ジーニアス)。 辞書にはないが、delete はもともと動詞で「削除する」「消去する」の意味であるが、現代ではパソコンのデリートキーを表す名詞として、delete が名詞としても使われる(旺文社1900)。辞書のほうが遅れている。旺文社1900が正しい。 なお、名詞形 deletion 「消去」「削除」という単語もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 高校範囲外ですが、火を「消す」は動詞 extinguish (イクステングィッシュ)です。 extinguish は一見すると見慣れないですが、実は高校範囲の単語「絶滅」 extinction (イクスティンクション)の動詞形です。 extinction のスペルのままでは動詞の意味は無いです(センチュリー、ジー二アス)。 消防士による「消火する」から(ジー二アス)、たばこの火を「消す」まで(センチュリー)、extinguish で表現できます。 なお、extinct は形容詞「絶滅した」「消滅した」です。 ほか、生態系の「絶滅危惧種」は an endangered species である(桐原4500 species、ジー二アス endangered)。東京書籍と旺文社には、species の項目自体はあるが、絶滅危惧種はない。 なお、植物の「種」(たね)は、seed という別の単語である(東京書籍4500、桐原3000)。 典型的な例文は、 「農場に種をまく」 plant seeds in the field である(東京書籍4500、桐原3000)。 plant は「種をまく」という意味の動詞。 field は「農場」である。 動詞として seed 「種をまく」という用法もあるが、旺文社以外1200は紹介していない。少なくとも、桐原3000と東京書籍4500には、動詞の用法が紹介されていない。 ---- 疑い suspect ,doubt doubt ~は、「~が信じがたい」の意味。 → don't think に近い たとえば doubt if ~で「~かどうか疑わしい」。doubt that~で「~でないと思う」である。 suspect ~ は、「どうも~のようだ」のような意味(ジーニアス英和) → think に近い 旺文社1400にあるdoubt 例文で、 doubt ifの例文「私は神が存在するかどうか疑わしく思う」I doubt if god sexists. および doubt that の例文 「私は神は実在しないと思う」I doubt that god exist. が覚えやすいだろう。 suspect~ の 目的語(~)の部分は、原因や容疑などがくる。 例文として「食中毒を疑う」 suspect food poisoning とか(東京書籍4500)、 容疑者は名詞 suspect である。 このほか dubious と言う「疑わしいと思う」(桐原5500)という単語があるが、辞書の例文が不足していてよく分からなかった。単語集では桐原5500に書いてある。 ---- 治療と回復 「治す」 heal, cure , 「~'''が'''回復する」(自動詞)は recover 「~'''を'''回復する」(他動詞)は restore 「気分の回復」は refresh 「(健康などを)取り戻す」は regain 医療や薬などによって、けが や病気を「治す」一般的な語は cure である。 外傷を治す場合は heal が好んで使われる。 cure ~(人) の語順である。 けが を治す場合、 cure ~(人) of □□(けが・病気) の語順である。 典型的な例文が 「その薬が彼の病気を治すでしょう」 The medicine will cure him of his disease. である(ジーニアスの例文を改造し、「あなたの病気」から「彼の病気」に変更)。 桐原にも似た例文があり、 This medicine will cure him of the disease. 「この薬が彼の病気を治すだろう。」 とある。 his disease か the disease かなどの多少の違いはあるが、まあこんな感じの英文になる。 get rid of ~ などと同様に、ofの後ろには取り除かれるべき物が来る。 heal も同様、 heal ~(人) of □□(けが) の語順である。 だが、東京書籍4500および桐原4500いわく、 heal the wound 「けがを治す」のように、ofを使わずに使われる場合もある。 recover は「回復する」である。 recover from ~ で「~から回復する」である。 動詞 restore は、 「秩序を回復する」 restore order のような例文が辞書で典型的(ジーニアスとセンチュリーの両方にある)。 さて、旺文社 store 項目によると、パソコンなどで、データをバックアップすることは store である。 そして、単語集にはないが、バックアップをもとに設定データなどを自動的に「復元する」ことを restore という事がよくある。 辞書によると、古い建築物や美術品などを復元することも restore である。 東京書籍4500では、教会を修復するのを restore としている。その教会が古いかどうかは東京書籍4500には書いてない。 桐原では、桐原5500にrestoreが書いてある。 けがの回復ではなく、ちょっとした疲れやノドの渇きや気分などを、軽い飲食物や短時間の休養などで回復させるぐらいの場合は、動詞 refresh (リフレッシュ)で表せる。 旺文社1900がrefreshを紹介している。桐原・東京書籍は紹介せず。 ジーニアスいわく、冷たい水を飲むのも refresh である。 refresh は主語や述語の語順のつかいかわけが難しいので、例文を省略する。 センチュリーいわく、入浴で疲れをとるのも refresh である。また、ジーニアスでもセンチュリーでも、アルコールで気分を回復するのが refresh である。 そのほか、ジーニアスによると、コンピュータなどのディスプレイ上の画像が更新されるのも refresh である。これからのIT時代は覚えておきたい。 regain one's health で「健康を取り戻す」という慣用表現である(ジーニアス、旺文社1900)。 旺文社1900にしかなく、番号 1502 / 1900 の単語。少なくとも桐原4500・5500と東京書籍4500にはない。 He regained his health. 「彼は健康を取り戻した」 のように使う(センチュリー)。 「意識を取り戻す」 regain consciousness もよく使われる(ジーニアス、旺文社1900)。 たぶん She regained consciousness のように使う(旺文社に似た例文)。 また、この用例から分かるように、健康的なものを取り戻す場合、普通は主語が自身の健康を取り戻すのに regain を使う。 「自由を取り戻す」(センチュリー)とか「都市を取り戻す」(ジーニアス)とかの政治的なことも regain である。 ---- 蓄え store , stock store は「店」という意味の名詞でもあるが、「蓄える」という意味の動詞でもあり、さらに「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもある。 なお、storeを「店」の意味で使うのはアメリカ英語。イギリス英語では店はshopである。桐原3000にも東京書籍3000にも書いてある。storeは3000語レベル。 stock は「在庫」や「株式」という意味の名詞でもあるが、「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもあり、さらに商品を「店に置く」「仕入れる」などの意味の動詞でもある。桐原と旺文社は、「仕入れる」の意味まで単語を紹介している(ただし例文なしで単語のみ)。 stockは4500語レベル。 しかし単語集では、ややこしいので、stockについては、「株式」「在庫」の意味の名詞だとしてしか、紹介していない。しかし実はstockも動詞の用法があるのである。 センチュリーによると、食料の「蓄え」は、stock でも store でもよい。 たとえばセンチュリーのstockの例文は「我々の食料の蓄え」Our stock of food である。センチュリーのstoreの例文は(リスが冬に備えての)「食料を蓄える」lay in a store of food である。 このように、どっちでも食料 food を蓄えられるので、区別がつかない。 storeは別にリスのような動物限定というわけでもなく、たとえばセンチュリーで図書の「蔵書」 a book of store などの表現もある。 storeが店での商売関係というわけでもない(もし商売に限定だすると、図書の蔵書とかリスの食料とか、説明がつかない)。 なので、stock に「株式」「在庫」の意味があると覚えるしかない。 桐原および旺文社いわく、 be out of stock で「在庫が切れている」 の意味。桐原は例文も紹介。旺文社は例文なし。東京書籍は紹介せず。 例文は桐原も東京書籍も旺文社も、在庫の例文である。 単語紹介だけでが、桐原いわく「株式市場」stock market 旺文社いわく「証券取引所」the stock exchange である。 語源を調べてみても、 stock の語源は木の「棒」stick と同じだと書いてあるだけで、stock と storeとの区別には役立たない。 さて、単語集にはないが、パソコンなどのハードディスクなどの貯蔵量のデータ記録デバイスのことをストレージ storage という。 ついで、単語集にある情報だが、 storage は、「貯蔵庫」や「保存庫」の意味で、東京書籍4500の巻末にだけ、解説なしで、単語と例文だけ書いてある。 辞書を確認のため見たが、ジーニアス英和は家具の「保管」を storage といい、センチュリー英和は単に「倉庫」を storage といい、あまり共通性はなさそうなので、深入りしない。 ---- 愚か(おろか) 形容詞 foolish, stupid, silly, ridiculous などがある。 このうち、 foolish, stupid, silly, は、「愚かだ」「馬鹿げている」の意味。 このうち silly は口語調。 <nowiki>Don't be silly.</nowiki> で「馬鹿げたことを言わないで。」という典型的な例文があり、東京書籍4500でも紹介されている。 名詞foolが形容詞になったのが foolish である。 stupid は、辞書によると、foolish よりも、けなしの意味が強い。口頭では使わないほうが安全だろう。 ridiculous は、「不合理で馬鹿げている」という意味。センチュリーによると、ridiculousには、あざけりや物笑いの意味もあるとのこと。 単に「不合理だ」の意味なら、 absurd を使う。桐原5500にabsurdが書いてある。なるべくabsurdを使うほうが高尚だろう。 センチュリーによると、absurdは、不合理さ・非常識さを強調している。 ---- 移行と移転と移動 migrate, transfer , 移住する immigrate と emigrate 解決 settle ,solve 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony 議論 argument, debate, controversy 桐原4500に名詞形migrant (移住者)が書いてありますが、英語では動詞 migrateとは「移住する」や、渡り鳥の「渡る」のことです。 しかし単語集にはないですが、そのほかにもmigrateには、IT用語では古いシステムに入っていたデータやプログラムを新しいシステムの中へと「移す」ことや、開発環境などのシステムを新システムへと「移行する」という意味もあります<ref>[https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/migration.html マイグレーション | IT用語辞典 | 大塚商会]</ref>。 なお似た言葉にreplaceがありますが、これはサポート切れなどで古くなったりして(obsolete)使えなくなったソフトウェアなどを現在の稼働中の使えるバージョンのものに「置き換える」(replace)ことを意味します。 英語では、「『移住』にシステム環境『移行』の意味もある」と覚えることが本質的な理解でしょう。 なお、スペルの似ている immigrate に、(外国から)「移住する」の意味があります(桐原4500)。またなお、桐原4500にも書いてあるが、空港などの入国管理が名詞 immigration である。英会話の教材などでよく immigration が出てくる。 immigrate と migrate の意味の違いを把握するため、辞書の説明に逆らって、私たちは migrate は(環境を)「移行する」で覚えましょう。 これが、moveやtransfer と、migrate との違いです。 なお、語源的には(鉄緑単語集)、 「(外国から)移住する」 immigrate 「(外国へ)移住する」 emigrate です(東京書籍、桐原)。 接頭辞のim- は in(内へ)みたいな意味です。 接頭辞のe- は、ex(外へ)みたいな意味です。 しかし、実際には混同して使われることもあります(ジーニアス)。 実際には、 どちらも immigrate from Japan to the United States emigrate to the United States from Japan のように、前置詞 to や from を補います。 ジーニアスによると、 immigrate to the United States from Japan のような逆の順序になっている場合もあらしいです。 私たち日本人としては、深入りする必要ないでしょう。 前置詞が補われるし、長文読解で出たときに単に immigrate も emigrate も 「移住する」と訳して読めばいいからです。 動詞のあとに来るのが出身地か目的地なのかが違いです。 immigrant 「移民」です。 emigrant 「移民」です。 immigration 「移住」です。 transfer に「転勤する」「転勤させる」の意味があります(桐原4500)。 「転勤させる」ほうは他動詞なのでtransferでもいいのは分かりますが、「転勤する」と「移住する」の区別が難しいです。まあ、おそらく他動詞からの類推か、慣用的にtransfer が定着しただけでしょう。 なお、辞書にありますが「転校」や(プロ選手などの)「移籍」もtransferです。 高校生物の遺伝に関連する細胞物質のひとつで、トランスファーRNA (transfer RNA)というのがあります。こういうのと関連づけて覚えましょう。 また、列車・バスなどの乗り換えも transfer です。 スペルの似た単語で、transport という動詞および名詞がありますが、動詞 transport は「輸送する」です。 transfer 「乗り換え」はおそらくtransport 「輸送する」との関連で定着した表現でしょうか。 単語集にも辞書にもないですが、インターネット用語で HTTP というのがありますが、これは「Hypertext Transfer Protocol 」の略です。データなどを「転送する」のも transfer です。 センチュリー英和によると、銀行口座に「振り込む」もtransfer とのことなので、おそらく「送金する」のようなニュアンスでしょう。 なお、ジーニアス英和およびセンチュリー英和によると、法律用語で、財産などを「譲渡する」もtransferです。 transition という名詞が別にあります。transition は、移行期にあるものについての「移行」のことです。桐原4500 では「議会制民主主義への移行」、旺文社1900では「自動運転車への移行」を例文にしています。 なお、人が「定住する」は settle ですが、人が「移住する」の意味もあります(東京書籍3000)。settle には「解決する」という意味もあります(桐原4500、旺文社1900)。 揉め事(もめごと)などを法的に解決するときに settle を使う。 settle the dispute 「紛争を解決する」(桐原4500、ジーニアス) ※ ジーニアスは settle a dispute 「紛争にけりをつける」 このように、和訳は少し違ってもいい。 なお、 We settled the international dispute. 「我々はその国際紛争を解決した。」(東京書籍4500) settle in Hawaii 「ハワイに移住(定住)する」(※ 何か予備校か英検の単語集に書いてあった例) They settled in California. 「彼らはカリフォルニアに移住した。」(東京書籍4500) settle the legal problem 「法的問題を解決する」(旺文社1900) 名詞形は settlement で「解決」「入植」の意味。settle には「移住」の意味もあるので、settlement には「入植」の意味もある。 ジーニアスいわく、警察が「解決する」のは solve である。 settle と solve の区別が難しい。 The police solved the crime. 「警察はその犯罪を解決した」(ジーニアス) 学校の問題や学問の問題などを解くのは solve である。(ジーニアス) グランドセンチュリーいわく、solve は謎(なぞ)を解くのに重点がある事が多い。(しかし上記の警察の例とか微妙だが。)settle は、論争などを解決すること、との事(グランドセンチュリーがそう言っている)。solve の意味のページで、グランドセンチュリーがそう説明している。 本当かどうかは知らない。 桐原4500も例文で settle an argument 「論争を解決する」(桐原4500) とそのまま「論争」を使っている。 東京書籍も同様 They finally settled the argument. 「彼らはついに論争を解決した」 名詞形 settlement には、「入植」「植民(地)」の意味もある。 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony plantation は、世間では「植民地」と訳されることもあるが、しかし、やや誤訳である。 桐原4500・東京書籍4500 いわく plantation 「大農場」 とのこと。必ずしも、歴史上の植民地でなくても良い(ジーニアス)。だから「大農園」という訳語なわけで。大農園のほか plantation 「栽培場」という訳語もある(ジーニアス)。ただし、「大農場」と訳さなくても、そのまま「プランテーション」と訳しても良いだろう(東京書籍4500が訳語「プランテーション」を紹介)。 a banana plantation 「バナナの大農園」(東京書籍) a coffee plantation 「コーヒーの大農園」(グランドセンチュリー) グランドセンチュリーいわく、plantation は、植民地ならぬ「植林地」であると。 つまり、植民地で植物を栽培する大農園みたいなアレが plantation 。 必ずしも殖民地が農園とは限らないので。日本の戦前の韓国や台湾の殖民地とか、農園もあったかもしれないが、工場とかもあっただろうし。東アジアは、アメリカ大陸ほどには、そんなに広くない。 旺文社の出題頻度順の「英単語ターゲット」シリーズには見当たらず、出題頻度が低いようである。だが、東京書籍4500の難関大の単語にplantationがあるので、どこかの難関大が英文でplantationを使ったのだろう。 なお、名詞 plant は「植物」「工場」の意味。 もともとplantは、「苗を足で踏む」とか「種をまく」とか農業系の用語だったらしい。おそらく、そこから生産行為として「工場」などの意味も派生したのだろう。 なお、工場の意味での例文が単語集には無いので、めったに出ないのだろう。 動詞 water「水をやる」と組み合わせて、 water the plant 「花に水をやる」(旺文社1200、桐原4500-) 桐原4500が plant で「考えを植え付ける」という高度な用法を紹介しているが、しかし例文も無いし、まして東京書籍や旺文社は紹介していないので、入試に出ないのだろう。受験生の時間には限りがあるし、何でも覚えるのは負担が重い。 colony も「植民地」。colonyは集合的なニュアンス。「集落」みたいな。実際、colonyには「集落」という意味もある(ジーニアス)。 colony も歴史用語でも使うので(桐原4500で、フランスのアルジェリア植民地)、ほかの settlement との区別は難しい。 Algeria is formerly a French colony. 「アルジェリアは以前はフランスの植民地だった。」(桐原4500) Malaysia is formerly a British colony. 「マレージアは以前は英国の植民地だった。」(旺文社1400(緑)) とまあ、歴史的にはこのように  「西洋諸国はかつて多くの植民地を持っていた。」Western Countries once had a lot of colonies. (東京書籍3000) 東京書籍3000に、 「植民地を建設する」plant a colony という、これまた、類義語的にややこしい例文がありやがる、 桐原4500・旺文社1900で形容詞 colonial 「植民地の」の単語紹介があるが、例文が無いので、どうせ出ないのだろう。 動詞形 colonize 「植民地化する」を旺文社1900が紹介。 東京書籍3000が「開拓者」 colonist を紹介。東京書籍しか紹介してないので、たぶん入試に出ない。 「論争」も名詞 argument のほか、形容詞 controversial 「物議をかもす」なんてのもあり、国公立をふくむ大学入試に出る(東京書籍4500の報告)。 旺文社1900いわく、controversial 「論争のまととなる」「論争好きな」は英検準1級に出てくる単語とのこと。 つまり、一部の大学は、私大だけでなく国公立大も含め、英検準1級の内容を出してくる。 「議論」もまた、argument, debate, controversy など、類義語がいくつもある。 この区別はちょっと高校生には無理そう。辞書を見ても違いが分からなかった。 argument, controversy には、特に、論争の対立などに重点が置かれてそうだが、証拠が無い。 debate は、名詞「議論」のほか、動詞「議論する」の意味もあり、政治家などが会議で議論するのも debate である(旺文社1900、桐原4500)。 単語集には無いが、「討論会」をdebate と言っても良い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。つまり、討論会などの「ディベート」は、けっして和製英語ではなく、れっきとした正式な英語である。 a heated debate 「白熱した議論」(旺文社1900、グランドセンチュリー) a problem under debate 「論争中の問題」(ジーニアス、旺文社1900) 東京書籍4500いわく、校則について(校内集会か何かで)議論するのも debate で良いとのこと。 国会とか校内集会とか、なんか堅苦しそうな場での議論・論争が debate な傾向がありそう。(実際の日本の国会ではヤジが飛ぶが、考えないでおく) 弁護士に解決を依頼するときは settle である。(旺文社1900) settle down で「落ち着く」(桐原4500、旺文社1900)  ※ 例文は単語集に無し ---- 調査と探検 explore, expedition explore 調査のための「探検」 expedition 「遠征」・「探検」 He went on an expedition to the Arctic 「彼は北極へ探検に行った。」(東京書籍(主語を旺文社と入れ替え)) She went on an expedition to the South Pole 「彼女は南極へ探検に出発した。」(旺文社1900(主語を東京書籍と入れ替え)) 北極は別に North Pole でも構わないと思います。実際、ジーニアスがそうです。 They went on an expedition to the North Pole. 「彼らは北極探検に出かけた」 「探検隊」の意味の場合もあります(旺文社、東京書籍、ジーニアス、グランドセンチュリー)。 「エベレスト探検隊」のように(旺文社、ジーニアス)、特に調査の目的が無くても使えるのが expedition である。 桐原4500 および鉄緑単語集は expedition を扱っていない。 ---- 決定 determine ,decide 辞書にはないが、determine は、断固とした決意で「決心する」「決定する」である。 形容詞 determined がセンチュリー英和によると断固とした決意の意味なので、動詞determineのほうもそういうニュアンスである。 あと、ジーニアス英和にあるが、判決を下すのも determine である。 あと、予備知識がないと気づかないだろうが、東京書籍4500にある例文のように、専門家などが原因などを「特定する」ことや、判定するのも determine である。 実際には、あまり断固としてなくても determine が使われるような例文もちらほらとあるが、あくまで派生的な用法だと思うべきだろう。 だから名詞形 determination は、「決心」「決意」と覚えるべきだし、実際に桐原4500や東京書籍4500でそういう和訳である。 be determined to ~(動詞) で「~する決心をする」 である。受身形で「決心する」になる。 たとえば He was determined to ~ 「彼は~する決心をしていた」 のように使う。また、完了形にせず、過去形のままで使う(桐原4500の例文、ジーニアスの例文など)。 能動形でも「決心する」の用法もあるが、普通は上述のように受身形で使う(ジーニアス)。 検定教科書で三省堂 CROWN Iを読んでいると、高校1年でもう be determine to do を扱っている。 対する decision は、和訳は「決定」である(東京書籍4500)。桐原によるとdecisionは「決定・決断」だが、しかし上述のように、どちらかというとdesicionは比較的に「決定」のニュアンスのほうに近いだろう。 resolve でも「決意する」だが、東京書籍4500だと彼女をデートにさそう「決心」という例文であり、まったくもって断固とした必死さが足りない。 そんなのよりも、会議などの「議決」のことを resolution というのを覚えたほうが良いだろう。桐原4500に「決心」「決議」と単語の和訳だけ書いてある(例文はなし)。 ---- 減少 decrease, decline , reduce, diminish 静かな silent(沈黙に重点), quiet まず、高校英語で増減を表す場合につかう典型的な単語は、increase (「増える」「増やす」の意味)および、対義語の decrease(「減る」「減らす」の意味)である。 increase および decrease は、数・量の増減のときのみに使う(東京書籍3000)。 ただし、だからといって decrease 以外は数量に使えないかというと、そうでもなく、たとえば decline は出生率の減少でも使う(グランドセンチュリー)。 しかし、decline には、どうやら「力が衰える」的なニュアンスがあるようであり、ジーニアスでは decline の意味は「減少する」という見解ではなく、decline は「(体力・健康などが)衰える」「(価値などが)低下する」という意味だという見解である。 diminish は、恐怖を「減らす」とか(桐原5500(東北大の過去問))、不安を「減らす」とか(旺文社1900)、そういう質的な意味の減らすに使う。 よって、diminish には、べつに「衰える」みたいなニュアンスは無い。 また、数量の減少にも diminish は使ってよい。 なので旺文社1900は、数量の減少に使う場合は、decrease の類義語のように使ってよいという見解である(旺文社1900)。 ただし辞書および東京書籍4500だと、diminish も、なにか衰えなどのマイナスイメージのような例文ばかりであり、偶然なのか、それとも桐原・旺文社との見解の相違なのか、気になる。 さて、decrease の例として、たとえば、三省堂『CROWN II』「英語表現」教科書では、パラグラフ・リーディング/ライティングの説明で、留学生に関する分析の文章を扱っているのだが、留学生の「増加/減少」<!-- 「/」は原著が全角文字なので、それに合わせた。 -->にそれぞれ increase/decrease という表現を使っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P81</ref>。 この例のように、 increase (増加)と decrease (減少)は対になって使える便利な表現であるので、まずはこれを覚えよう。 熟語というほどではないが、 ~(主語) increased by □□(数値) percent. で、「~が□□%上昇した。」である。たとえば上記のパターンで、東京書籍4500では「その商品の売り上げ」Sales of the product だし、旺文社199では「日本の実質GDP」Japan's real GDP である。桐原3000には数値上昇の例文なし。桐原は昔から単語集では定番だが、しかし桐原だけでは勉強できないこともある。 increase で増える数値はなにも百分率(パーセント)でなくてもよく、たとえばジーニアス英和では、「体重は2キロ増えて60キロになった」 increased by two kilograms to 60 kilograms. という例文もある。 on the increase で「増大して」の意味。なお、ここでの increase は名詞。 東京書籍4500では「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. センチュリー英和では「大都会における犯罪は増加しつつある。」 Crime in big city is on the increase. ジーニアスは on the increase の例文なし。このように、ひとつの英和辞典だけでは勉強できない。 別に on the increase を使わずとも、現在増加中のものは現在完了進行形で書いてもよく、桐原3000がそうであり、 「車の台数が増え続けている」 The number of cars have been increasing. である。 ジーニアス英和にある説明だが、よく、The number of ~ increased. で「~が増えた。」と言う例文があるが、「The number of 」を省いて直接「 ~ increased. 」のように言ってもいい。 実際、東京4500の例文「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. でも、 the number of は無い。 on the increase のbe動詞が単数形(is)なのか複数形(are)なのか食い違いがあるが、英和辞典を見ても、とくに言及はされていない。 increasingly で「ますます」の意味が紹介されているが(東京書籍4500。旺文社1900)、しかし例文は無い。 さて、decline は自動詞であり、つまりdeclineは「低下する」「減少する」の意味である。 declineの典型的な例文が「出生率は低下している。」であり、東京書籍4500では The birth date is declining. 「出生率は低下している。」 である。 似た例文が、旺文社1400にもあり、 「出生率は低下し続けている。」 The birth rate continues to decline. である(旺文社1400)。 なお検定教科書にも decline の単語は掲載されている<ref> 、『CROWN English Communication III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P45</ref>。和訳が検定教科書に書かれてないので不明だが、その検定教科書では経済の議論の紹介で decline が使われているので、「低下する」の意味にて decline を用いているのだろう。 decline には、申し出・誘いなどを「断る」の意味もあり、桐原4500に紹介されているのはこっちの意味だけ。 しかし、高校の検定教科書に、「少子化」 declining birth rate が紹介されているので、「減少」の意味のほうもキチンと覚えよう<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P18 </ref>。 名詞形 declination が、ていねいな断りの意味。 reject (計画などの「拒絶」。※却下のような意味)や refuse (拒絶)だと意味が強すぎるのだろう。 reduce は「減少させる」。3R運動のリサイクル、リユース、リデュースのあれ。  「減少」は名詞 decrease と名詞 reduction がある。 reduction は、「削減」のニュアンスで使われることが比較的に多く、桐原4500および東京書籍4500の例文が経費削減である。 reduce costs で「経費を削減する」である。 このほか、diminish や drop や fall などがあるが、やや高校範囲を超える。一応、diminishは桐原5500および東京書籍4500には書いてある。(桐原4500には書いてない。)な 一応、diminish は、検定教科書『CROWN III』で使われている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P73</ref>。 CROWN III にある例文は But the war 1990's, the threat of war diminished. という文章(抜粋)である。検定教科書に和訳がないので答えは不明だが、「しかし、1990年代には、戦争のおそれも少なくなった」ような意味である。 直前の文章では、「20世紀は戦争が多く」みたいなことを英語で言っているので、おそらくそういう意味だろう。 辞書で diminish を確認したところ、ジーニアスもセンチュリーも悪い意味に使う例文のほうが多いが、しかしCROWN IIIの検定教科書によると、とくにdiminish には悪い意味合いは無いようである。 桐原5500に書いてある例文も、 We can diminish our fear. 「恐怖を減らすことはできる。」(抜粋) なので、別にdiminish に悪い意味合いはない。 なお、桐原5500の例文は東北大の過去問。ネットでは「地方国立の入試英語なんて教科書レベル」などの言説もあるが、まあ確かに教科書にはdimisihも書いてあるものの、大分、学習量は大きい。 drop やfall は、旺文社1400の巻末にある類義語の章にだけある(本編には解説なし)。 dropは数量や人口、価格などの減少で使われる「口語的」な語(旺文社が「口語的」と言っている)。ただ、ノーベル経済学者クルーグマンのツイッターを読んでたら、「インフレの減速」のような意味で普通に drop を使っていた。 価格の低下だけでなく、派生してインフレの減速にもdropが使われることから、もしかしたら経済学などでは文語的に drop という単語が使われている可能性もあるかもしれない。 なお、「急騰する」は soar である(桐原5500、旺文社1900)。 単語集の例文だと完了形で have soared だが、急騰の結果として現在でも株価が高いなら完了形にするのが無難だろう。 インフレ率の上昇でも株価の上昇でも何でもいいが、たとえば旺文社1900が株価の上昇の典型的な例文 The stock prices of the company has soared . 「その会社の株価が急上昇した。」 である。 ジーニアスは野菜の価格の急騰、桐原5500は米価の急騰である。たとえばジーニアスでは The price of vegetables is shoring. 「野菜の価格が急騰している。」 である。この野菜の例文のように、進行形ならもちろん、現在も急騰の真っ最中になる。 時制ついでに桐原5500の例文を紹介すると、 Figure showed the price of rice had soared to record levels. 「数字は米価が記録的な水準にまで急騰したことを示していた。」 である。 なお「痛い」soreと同じ発音である。 ついでに言うと、よく景気の先行きについての見通しで「悲観的」だの「楽観的」だのマスコミ用語でいうが、これは英語でもそう言い、 「悲観主義」は英語でpessimism (ペシミズム)である。 「楽観主義」は英語で optimism (オプティミズム)である。 スペルよりも、まずカタカナで『ペシミズム』『オプティミズム』と覚えてしまおう。社会評論などの書籍などを読んでいると、ときどき外来語として「ペシミズム」などの用語を使っている場合もある。 典型的な例文として 東京書籍4500で「ボブは自分の将来について楽観的だ。」 Bob is optimistic about his future. である。 似たような例文が旺文社1900にもあり、「彼女は自分の将来について楽観的な気持ちだ。」 She feels optimistic about her future. である。 桐原4500が紹介しているが、なにも将来でなく経済に楽観や悲観を感じてもいいのである。 桐原によれば、「彼はその国の将来について楽観主義を表明した。」 He has expressed optimism about the country's economy. である。 wikiオリジナルの例文だが「トムは経済の先行きに悲観的だ。」なら、さしずめ Tom is pessimistic about the country's economy. とでもなろうか。 なお、英和辞典を見ても、例文が「~は将来に楽観的だ」とか「将来に悲観的になってはいけない」ばかりである。optimistic などの単語が経済予想や株価予想に使えることすら、辞書だけでの勉強では全然分からない。とはいえ、あまり良い市販の英語教材がない。 ともかく、また、これらの例文のように、 be optimistic about ~ で「~に楽観的だ」となる(東京書籍4500)。悲観の場合も pessimistic で同様。 念のため、派生語も含めて一覧にすると、 optimism 「楽観主義」、 optimistic 「楽観的な」、 optimist 「楽観主義者」(旺文社1900に紹介あり)、 pessimism「悲観主義」、 pessimistic「悲観的な」、 pessimist 「悲観主義者」、 である。 {{コラム|| 価値や能力を「高める」場合、enhance (エンハンス)という動詞が使われることもある。だが、辞書でも例文が少なく、あまりいい例文が見当たらないので、説明は省略。旺文社1900だと、603/1900の位置でenhanceを紹介している。だが東京書籍4500では、巻末ちかくで enhance を紹介である。桐原に至っては、4500語レベルではなく桐原5500の後半ちかくでenhanceを紹介である。 なお、遺伝学の用語でエンハンサーというのがあり、サイト『脳科学辞典』によると「 エンハンサーとは、遺伝子の転写量を増加させる作用をもつDNA領域のことをいう。プロモーターからの距離や位置、方向に関係なく働く[1][2][3]。サイレンサー(遺伝子の転写を抑制するDNA領域)とともに、遺伝子の発現調節で重要な役割を果たす。」とのこと<ref>[https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC 佐藤 達也、斎藤 哲一郎、『エンハンサー』、原稿受付日:2013年3月25日 原稿完成日:2015年1月15日]</ref>。 ほか、和製かもしれないが、音楽用語でDTM用語で、「エンハンサー」という機器がある。なお、近年ではエキサイターとも言うらしい。もしかしたら微妙に機能が違うかもしれないが、特定分野なので深入りしない。 サイレンサーというのは、銃などの減温装置などもサイレンサーというので、おそらく何かしら「エンハンサー」という機械装置が欧米にもあってそれを由来にした生物学用語なのだろうが、調べきれなかった。 なお、いくら銃に持ち運びできるような装置を取り付けても、さすがに無音にできるわけではないので(消音ではない)、「サイレンサー」という表現は誇大広告。近年は、銃の消音装置は「サプレッサー」 suppressor (「抑制するもの」というような意味)という。なお生物学では、過去の間違った学説にもとづく架空の分子に「サプレッサー」と言う用語が使われたことがあって、そのため、この語の使用をひかえている。 :(※ 「サプレッサーT細胞」。存在が疑問視・否定されているので、この細胞名は覚えなくていい。なお「T細胞」自体は免疫細胞として存在するので覚えよう。) なお、このsuppressも高校英語であり、東京書籍4500および旺文社1900に書いてある。 suppressには(人間の集団を)「鎮圧する」の意味がある。 The police suppressed the protesters. 「警察は抗議する人々を鎮圧した。」(東京書籍4500の例文を改変) みたいに使う。 なおジーニアス、グランドセンチュリーだと The police suppressed the revolt. 「警察は反乱を鎮圧した。」 のような例文がある。revoltは高校範囲外。 東京書籍が気を利かして、中学歴史の宗教革命で「プロテスタント」を習ってるので、抗議者 protesters の例文のほうが高校生に分かりやすいだろうという気遣い(きづかい)。 silent を辞書で調べてたら、「沈黙の抗議」a silent protest という例文がジーニアスにもグランドセンチュリーにもあった。ついでに覚えよう。silentも高校英語(東京書籍4500、桐原3000、旺文社1200(いちばん簡単な黄色本))。 名詞形は silence サイレンス。 今の中学音楽の教科書は知らないが、むかし中学音楽の教科書で、サイモン&ガーファンクル(ミュージシャンのコンビ)の サウンドオブサイレンス と言う曲が掲載されていた。なので知ってる人も多かった。 The audience became silent. 「観客は静かになった。」 みたいな例文がよくある。 さて、suppress サプレスに戻る。桐原4500および5500には suppress が見つからない。 なお、suppressor はジーニアスにはあり、suppressor 「消音装置」。グランドセンチュリーにsuppressorは無い。 The streets were silent. 「通りは静かだった。」(東京書籍4500) ジーニアスに a silent street という例文があるが、street の訳が「通り」ではなく「街」。「静まり返った街」と訳している。 keep silent や remain silent で「沈黙を保つ」(東京書籍4500がremain のみ紹介。ジーニアスで両方を紹介) silent と quiet も類義語である。(桐原3000) silent は、物を言わないことに重点がある。(ジーニアス)。ただし、人間以外にも silent を使うことがあり(上述の silent street のように)、「静かな」の意味もある。 quiet との区別は難しい。 ジーニアスいわく、 a silent volcano 「休火山」= a dormant volcano とのことだが、しかしネットの画像検索で silent volcano を調べると噴火の画像ばかりである。 ほか、 The audience fell silent. 「観客は静かになった。」(東京書籍4500) ジーニアスいわく、fall silent で「急に黙り込む」とのこと。東京書籍とジーニアスの見解が微妙に一致しない。 }} ---- 想像 vision, imagination, image vision は「想像」の意味があるが、「見通し」の意味もある。もっとも、見通しの意味では名詞 perspective がさらに高尚。 なお、perspective はどちらかというと「視点」の意味である。大局的な視点=見通しのようなニュアンスが perspective である。東京書籍が(大局的な)「視点」、桐原が「観点」。だが、別に大局的でなくても美術の遠近画法のことを perspective というので、東京書籍の説明はいかがなものか。 from a different perspective で、「違った視点から」 たとえばジーニアスいなる例文think about the problem from a different perspective で、「その問題を違う観点から考える」となる。ジーニアスは「観点」、東京書籍4500は「視点」と訳しているが、別にどちらでもいい。 different の部分を別の形容詞にすれば、 from ~ perspective で、「~の視点(観点)から」になる。 なお、スペルの似ているprospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 たとえば形容詞 prospective は「有望な」の意味である。 ジーニアス英和によると、もともとはprospectは高いところからの「展望」のような意味だったようである。桐原4500にprospectが書いてある。 「見込み」outlook という単語もある(桐原5500 のprospect)。桐原5500では prospect の「見込み」の類義語として紹介されている。 もし、「観察力」とかを言いたい場合、observe 「観察する」である。 「洞察力」なら、penetrating 「洞察力のある」である(旺文社1900。桐原5500)。ただし、洞察力の意味での例文は単語集に無い。動詞penetrate には「浸透する」の意味もあって、そちらの例文が市販の単語集には書いてある。 もっと簡単な単語としては insight 「洞察力」という名詞があるので、これを使って洞察力を表現する方法もある。 なお、 語法 give A insight into B で「AにBの見識を与える」 である。 名詞 vision にも、「見通し」「洞察力」などの意味があるので、これでも洞察力を表現できるだろう。ただし、単語集にその用法での例文は無い。 旺文社1900によれば、 a one's(myなど) point of view で「〜の観点から」の意味。だが、これを直接暗記するよりも、まず名詞 view には、「眺め」の意味のほかにも、「見解」の意味があることまず知るべき。 慣用的に in my view, 「私の考えでは、」(ジーニアス、センチュリー)という表現がある。「考え」と訳しているが、「私の見解ですが、」くらいに訳したほうが分かり易いだろう。ただし、英語の view には、個人的な感情も含んで見方を示しているので、そういう意味で辞書では「意見」としたのかもしれない。 だが、 in my view は、ジーニアスによれば、in my opinion よりも控え目な言い回しとして使われる。 まあ、読者の自己責任で和訳してください。 単語集にはないが、viewpoint 「観点」という単語がある。ジーニアスの例だと、 From an economic viewpoint, 「経済的な見地からすると、」(その計画には利点がない) と続く。 センチュリーだと、 〜 from the viewpoint of employees. 「従業員からの立場からみれば」(昇給はよいことだ) となる。 旺文社の大学入試出る順シリーズに a point of view が書いてあるから、たぶん入試に良く出るんだろうが、正直言って瑣末な単語であろう。実際、桐原も東京書籍も a point of view を紹介していない。ジーニアスやセンチュリーにすら、少なくともview の項目には書いてない。辞書でpoint で調べると point of view が書いてあるが。 たとえば、センチュリー英和では「アメリカ人の視点から見ると、」(謝罪は自分の誤りを認めたことになる) From an American point of view, 〜 ジーニアス英和では「財政的見知では、」(これは由々しき問題だ) From a financial point of view, 〜 などの例文がある。 熟語 in terms of ~ で「~の点から」。なお terms はterm の複数形。東京書籍4500と桐原4500に似た例文があって、東京書籍「その計画は費用の点から現実的ではない」The plan is not realistic in terms of cost. なんで terms と複数形なのか不明と思うだろうが、しかし英和辞典にも in terms of と複数形で紹介されているので、受け入れてもらうしかない。 いっぽう、桐原「この計画は時間と費用の関係で現実的ではない。」 This schedule <nowiki>isn't</nowiki> realistic in terms of time and costs. term ついでに言うと、医療の末期医寮などでターミナルなんとか terminal 〜 とかあるが、辞書で確認すると用語term と末期terminal の語源は一応は同じだが、事実上は意味のまったく違う別の単語だと思うほうが良いだろう。東京書籍4500がそういう見解であり、「用語」 term と 「末期の」「終末の」 terminal を別々の項目として紹介している。 「末期の」の典型的な例文としては、「末期ガン」 terminal cancer がある(東京書籍4500. ジーニアス、センチュリー)。 桐原4500 では terminate 「終わりにする」が紹介。terminateの紹介位置が巻末ちかくの付録のため、例文なし。 駅や空港などのターミナル terminal も、同じスペルである。駅近くなどのターミナルも、もともとは何かの終着のことだったのだろう。 なお、駅が公共バスなどの終点である事例は多い。 そういうバスターミナルのことも、ジーニアス英和いわく a bus terminal であり、またはセンチュリー英和いわく単に terminal という。 センチュリー英和は、バスのターミナルを単に「終点」と訳している。 さて、term には、「用語」の意味の他にも、「期限」「期間」の意味がある。 形容詞 long-term で「長期の」という意味である(旺文社1900)。 単語集にはないが、termination 「満期」「満期の」という単語がある。term にはそういう、限度のある期間的な何かのニュアンスもある。関連づけて覚えよう。 小中高の学校の「学期」もtermであるが、普通は3学期制の「学期」のことをいう(ジーニアスsemester で確認。ほか旺文社 semester )。大学の「前期」「後期」といった2学期制の場合は semester という(旺文社、ジーニアス semester )。 なお、日本の大学は、年間で「前期」「後期」という2学期制である。少なくとも日本の大学はそうである。 英米では、「秋学期」the fall semester と、「春学期」 the spring semester という言い方をする。 普通、英米では、9月から翌年1月までが「前期」the first semester であり(センチュリーで確認)、「秋学期」the fall semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 普通、英米では、2月から8月までが「後期」the second semester であり(センチュリーで確認)、「春学期」the spring semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 果たして大学でもし3学期制の学校があったら何というのかは知らない。まあ、単語なんて所詮は、社会の現状に合わせて言葉が作られるので、社会に存在しない制度の呼び名を考えてもラチがあかない。 imagination は「想像する行為」または「想像力」のこと。 image は、想像によって脳内に思い浮かんだ「像」や「印象」のこと。 動詞形は imagine である。実はimageも動詞とみる場合もあるが、しかしジーニアス英和ではimageの動詞用法は不採用である(ジーニアスでimageを見ても、動詞の用法は無い)。センチュリー英和だと、imageの動詞の用法が書いてある。 形容詞 imaginary は、「想像上の」「架空の」「実在しない」である(ジーニアス英和。センチュリー英和)。 ジーニアスでもセンチュリーでも、「創造」ではなく「想像上の」である。 スペルの似た imagery という単語があり、旺文社には『(集合的に)「比喩的表現」』と書いてある。辞書を見てもジーニアスでしか見つからず、例文もなく、よく分からないので説明を省略。 単語集にはないが、理科のレンズの実像(a real image)や虚像(a virtual image)などの「像」も image である(ジーニアス英和)。 旺文社1900にあるが、テレビの「画像」も image である。上述のレンズとテレビを合わせて考えれば、つまり、光学の像も image であるし、実際に英和辞典ではそう紹介している。 なお、イメージダウンなどは和製英語。イメージが悪化した場合は a bad image のように言う(ジーニアスで確認)。 なお、仏像とか銅像とか、ああいったのは「塑像」(そぞう)とか「彫像」(ちょうぞう)とかいうが、「塑像」・「彫像」の英語は statue (スタチュー)である。単語集を見ると巻末の索引に statue が書いてないので一見すると高校の範囲外だが、しかし自由 liberty で東京書籍4500を見れば「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P28に「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。 このように、「自由の女神像」 the statue of liberty は事実上の高校必須の単語である。 liberty「自由」は普通、国家権力からの自由の事を言う。 だから liberal は形容詞「自由主義の」または名詞「自由主義者」の意味がある。(桐原4500が名詞「自由主義者」も紹介している。東京書籍は形容詞だけ。) liberalism 「自由主義」である。 statue は、桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P31に「ブロンズ像」 a bronze statue が書いてある。 光学ついでに言うと、「反射する」は reflect である。典型的な例文が、「日光を反射する」reflect sunlight である(東京書籍4500、センチュリー)。 ジーニアスには「鏡は光を反射する」 A mirror reflects a light. という例文もある。 だが、桐原4500や旺文社1900では、reflectの、意見などを「反映する」の意味のほうが紹介されている。 とりあえず、ジーニアスによれば「世論を反映する」 reflect public opinion である。 センチュリーや桐原や旺文社を見ても、「反映する」は他動詞的に使うのか自動詞的に使うのか、能動形や受動形か、あまり使い方がはっきりしない。 reflect on ~で「熟考する」「回想する」の意味(旺文社1900では熟考、東京書籍では回想を紹介)。東京書籍のには例文あり。著作権のため本ページでは紹介しない。 名詞形には reflection と reflex がある。意味が微妙に違うので、必要な場合には英和辞典で確認せよ。 なお、単なる「視野」や「視界」のことは view である。だが、辞書でviewの項目を見ると、「見解」の意味が先に書いてある。少なくともジーニアス英和とセンチュリー英和はそうである。辞書よりも単語集で勉強しよう。 ---- 可能性 possibility, probability, likelihood 成功の見込み、成功の可能性 prospect 潜在能力 potential probability (プロバビリティー)は「見込み」「確率」の意味(旺文社1900)。数学の「確率」で probability が使われるので、もし確率ではない単なる「可能性」のことをいいたい場合は、別の言い回しが必要な場合もあるだろう。 関連語として、副詞 probably「たぶん」がある(旺文社、桐原)。 形容詞 probable (プロバブル)については It is probable that ~  「たぶん~だ」 の意味(桐原4500、旺文社に似た和訳)。 対義語 impossible (インポッシブル)「不可能である」も覚えておきたい。 ほか、prospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 「可能性」を意味する likelihood (ライクリフッド)という単語もある(旺文社1900巻末)。副詞 likely 「ありそうな」の名詞形である。 possible (ポッシブル)について、 It is possible that 人 to do で「人が do するのは可能だ」の意味(桐原4500、東京書籍3000)。 capability (ケイパビリテイー)は「能力」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 ability (アビリティー)は「能力」「才能」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 「たぶん」を意味する副詞の maybe(メイビー) と perhaps(パハップス) と probably(プロバブリー) については、省略。書きたくない。 東京書籍3000が、ひとまとめで maybe や perhaps と probably を説明している。 東京書籍3000は紹介していないが、 likely (ライクリー)形容詞「ありそうな」、副詞「たぶん」という単語もある。 名詞および形容詞のpotential (ポテンシャル)は翻訳の都合で(名詞の場合なら)「可能性」と訳す場合もあるが、なるべく「潜在能力」 potential という訳で覚えましょう。 形容詞としての場合、「潜在的な」で potential を覚えましょう(桐原3000巻末)。 物理学の位置エネルギーのことを英語で potential と言いますので、科学的な専門用語でもあります。 桐原3000巻末のセンター試験特集によると、「潜在能力」などの意味ですが potential はセンター試験での出題をされた単語らしいです。 センター出題の背景事情として、ポテンシャルは物理学などで使う用語だという背景があります。 日本語でも、物理学の専門書などを見ると、普通に「ポテンシャルエネルギー」とか単に「ポテンシャル」などと言ったりもします。 ---- 計画 scheme, plan, project, schedule ~するつもり intend , plan 桐原4500 が scheme を「たくらみ」の意味だけ例文で紹介している。勘弁してほしい。 まず、旺文社1900 が例文で、政府の「新しい住宅供給計画」を The new housing scheme といってるように、比較的にきっちりとした計画のことである。 桐原・旺文社の単語集にもあるように schemeに「体系」とかの意味もあって、だからニュアンス的には、体系だった計画のような感じがある。 念のためジーニアス英和を見ると、scheme の意味として「政府の公共計画」、「会社の事業計画」などが挙げられている。 そして、そういう派生として、「陰謀」(旺文社)、「たくらみ」(桐原)を覚えるべきだろう。語源はともかく。暗記の負担を減らす理解としては、たとえば :陰謀は大規模・身の程知らず → 大規模な計画は scheme という → じゃあ陰謀も scheme でいいか 的な連想とかで覚えるのがラクかと。 高校生に語源の知識はいらないし、もし語源が「たくらみ」だというなら、そういう情報を先に教えるべきだし、念のためジーニアスで語源を見てもsdhemeの語源は『「形」が原義』とのことだし、あるいはもし有名大学が入試でscheme の「計画」の意味も出題せずにschemeの「たくらみ」を出題しているならその大学が批判されるべきだろう。 なので、ジーニアスもいってるように、scheme は plan よりも固い語である。 ジーニアス英和やセンチュリー英和にあるように 大綱とか図式とか、学問などの体系とか、教育体系とかも scheme という。 たとえばセンチュリー英和が教育体系なら an educational scheme だと言っている。 plan は「計画」をあらわす一般的な語(ジーニアス)。 project は、長期の「計画」を表す(東京書籍3000)。projectを「事業」「プロジェクト」などと訳す場合もある。東京書籍では「プロジェクト」という訳語を紹介している。 辞書では特にplan と project の違いは述べられていない。だが project の用例を見ると、橋やダムなど公共インフラの建設計画などがよく project で表現される。 「ダム建設の事業」 the project ro build the dam である(東京書籍3000。センチュリーに似た例文)。 「橋の建設の事業」なら a project to build bridges である(ジーニアス)。 別に公共インフラでなくてもよく、ビルの建設計画でも良い。 なお、大規模な工事などを「計画する」という意味で動詞 project もある。アクセントが名詞と動詞とで異なる。 名詞は、プ「ラ」ジェクトの「ラ」にアクセントがある。なお、日本語では「プロジェクト」と書かれるが、英語ではどちらかというと「ロ」ではなく「ラ」であり、プロジェクトである(センチュリー、ジーニアス)。 動詞は、プロ「ジェ」クトの「ジェ」にアクセントがある。 学生などの研究課題も project という、 schedule は「予定表」「計画表」の意味(東京書籍3000、旺文社1200)。だが、「予定」「計画」の意味でも使われることがあるので、planなどとの区別は難しい。 on schedule で「予定通りに」の意味(旺文社、桐原3000)。 飛行機とか電車とかの運行が予定通りの場合は schedule を使う(東京書籍、桐原)。 ほか、忙しい場合の表現として、 I have a tight schedule next week. 「来週は予定がぎっしり詰まっている。」(東京書籍3000) I have a busy schedule this week, 「私は今週、予定がぎっしり詰まっている。」(旺文社1200) のように使う。 a train schedule 「列車の時刻表」(東京書籍3000、グランドセンチュリー) 他にも動詞「予定されている」 schedule の例文は単語集にあるが、著作権的に省略。単語集を買って読んで。 計画する plan , intend 動詞 intend to ~ 「~するつもり」は、計画だが、やや欲求・意思に重点を置いている。 動詞 plan は、計画性に重点を置いている。 plan to ~ は「~することを計画している」と訳すのが普通。(「~するつもり」ではなく) plan a trip to Hawaii 「ハワイ旅行を計画する」(東書3000) plan to go to Ireland 「アイルランドに行くことを計画する」(桐原4500) 進学などの予定は、intend も plan も使う。 Bob intends to learn karate in Japan.「ボブは日本で空手を習うつもりだ」(東書3000) Most of these students intend to continue their education at university. 「ここの大半の生徒は大学へ進学するつもりだ」(桐原4500) べつに進学や就職でなくても、 She intends to go to bed early tonight.「彼女は今晩早くねるつもり」(桐原1900) Where do you intend to go to tomorrow? 「明日どこへ行くつもりだい」(ジーニアス) のように intend は今日とか明日の予定でもいい。 名詞形は intention 「意図」である。単語集には例文は無し。高校レベルを超える。(いちおう、東書4500に「意図する」のintend の例文あり。) ただ、どうしても「意図的」とか言いたい場合は、intentional とかintentinally みたいにその系統の語を使うのが安全そうである。 桐原5500 に deliberate 「意図的な」という語があるが(昔の上智大に出た単語らしい)、intention などとの使い分けが英和辞典を見ても言及されておらず、またネットで調べても情報が一致しない。あるサイトでは、欲求にしたがった意図だという主張もあれば、別のサイトでは熟考した上でも意図だという主張もあり、不一致である。 なお「配達」などの delivery とは語尾のvが違う。bとvの違い。 いちおう deliberate に「熟考した上での」という意味もあるが、しかし、あまり行儀のよろしくない行動にも deliberate の「意図的な」を使う例文もあるので(たとえば故意犯みたいな)。・ a deliberate insult 意図的な侮辱(ジーニアス) the fire was stated deliberately その放火は意図的だった(グランドセンチュリー) みたいな。 もちろん悪事だけでなく、良いことにもdeliberate を使ってよい。 a deliberate refusal よく考えた上での辞退(ジーニアス) ---- 陰謀(主に「共謀」) conspiracy たくらむ scheme 高校英語としては、陰謀で覚えるのは conspiracy と、あとはschemeで十分だろう。 ジーニアス和英辞典によると。「たくらむ」には、plot, conspire , scheme , contrive ,hatch がある。 これらの単語には、陰謀以外の意味で使われるものあり、 比較的に簡単な単語なら、 plot は、よく数学的なグラフに「点を打つ」とかの意味で使われる。 なんと高校の単語集には plot がない(桐原3000・4500・5500と東京書籍3000・4500を調べた)。点 point とか教えてるのに「点を打つ」plot がないとは、英語教育の界隈はどういう了見か。反省を願う。中学数学レベルの簡単な英単語も教えられないくせに conspiracy とか教えているのか。 一応、「x軸」 x-axis とか「y軸」y-axis とかは、検定教科書で見かける<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P145</ref>。 ジーニアス英和で plot を見ると、「(裏切りの)陰謀」「たくらみ」が最初の意味だが、なんだかなあ。いまどき plot なんて数学の座標で使うのが人生で最初だと思うが。 センチュリー英和の言うように、地図や図面などに位置を書き込むことがプロット。 なお、小説などの筋書きも plot といい、センチュリーはこの筋書きの意味をplotの名詞の項目で最初に紹介している(動詞のほうは、「たくらむ」だけ紹介)。 しかしセンチュリーのほうだと、動詞には、図面や地図に位置を書き込むことの動詞がない。 本当もう勘弁してほしい。英和辞典ともあろうものが中学校レベルの英語くらい書けないのか。 scheme は上述のような体系的な「計画」だし、 hatch は(鳥などが)「ひなからかえる」「卵からかえる」「卵をかえす」とかの意味。船などの昇降口のハッチ hatch とスペルが同じ。 contrive には、(ジーニアス英和によると)「考案する」・「うまくやりとげる」の意味もある。 conspire が、「共謀する」の意味。桐原5500でも、conspiracy の例文の主語が複数形になっているので、和訳には「陰謀」とあるが内容は「共謀」である。 ちなみに「陰謀」の名詞は、桐原5500が紹介しているのは、intrigue (イントリーグ)とconspiracy (コンスピラシー)である。 これだと意味が強すぎるので(政府転覆とか)、ちょっと何かをたくらんでいるぐらいの場合に、scheme とか plot とかを使うとよいのだろう。 ジーニアス英和で intrigue を調べてみたが、例文がなく、よくわからなかった。なお、名詞も動詞も intrigue である。 ---- 多様性 variety ,diversity 東京書籍4500は variety と diversity の違いの細かい説明をあきらめている。 diversity のほうが高尚な言い回し。 東京書籍の言うには、形容詞 variousが「いろいろ」「さまざま」。名詞 diversity が「多様性」である。 熟語 a variety of ~で「様々な」の意味(桐原4500)。 桐原4500および旺文社1900に至っては、そもそもdiversityの項目・ページではvarietyを紹介していない。 桐原4500 が「民族の多様性」 ethnic diversity という表現を使っている。 センチュリー英和がdiversityの項目で biological diversity 「生物学的多様性」という表現を使っている。 「生物多様性」のことを biodiversity または biological diversity という(旺文社1400)。 biodiversity は辞書(ジーニアス、センチュリー)に書いてある。 辞書のbio- の項目では、biological diversity は辞書では見つからなかった。 なお、ややこしいことに、diversity およびvariationには「差異」「相違」という意味もある。 和製英語のバライエティーおよにバリエーションは、やや意味が間違っている。 variation は、「差異」・「相違」・「変化」の意味(東京書籍4500および旺文社1900)。高校数学ではわかりづらいが、大学の数学で「変分法」という微分積分の発展的な分野のようなものがあって、これに variation という英語が相当している。( [https://kotobank.jp/word/%E5%A4%89%E5%88%86%E6%B3%95-131413 コトバンク『変分法』] )この変分計算では、関数中にある変数の代入値を少しだけ変化させたら関数がどう変化するかを考察しているので、英単語 variation の訳語のニュアンスに近い。 なお「微分」はdifferential、導関数はderivative なので、混同しないように(※ 大学受験に出ないので覚えなくて言い)。 桐原4500の例文にもあるが a diversity of ~ で「多種多様な~」の意味。 a diversity of wildlife で「多種多様な野生生物」と桐原4500が紹介。 なお余談だが、近年では国籍や性別(男・女のほかにも、さらにはLGBTなど)などの多様性のこともよく「ダイバーシティ」 diversity といい、よく人権などの関係した議論でこの用語護が出てくる。今後の公民科目などの範囲になるだろうから、本・英単語集のページでは深入りしない事にする。 ---- 十分・充分 sufficient ,adequate, enough sufficient ⇔ deficient 適切である suit, be adequate for, enough は形容詞にも副詞にも使われる。 sufficient と adequate は形容詞。 ジーニアス英和に、adequate の類語が sufficient , enough だと書いてあるが、ニュアンスの違いは見当たらなかった。 形容詞 sufficient 「十分な」は enough よりも固い語である。 だが、その用法だけではない。 強制ではないが、sufficient は、質・量ともに十分な場合に好まれて使われるニュアンスがある(センチュリー)。 一方、単に量が多い場合や、特に質が問われない場合などに enough を使うという、使い分けがある。 be sufficient to ~(動詞) 「~するのに十分である」 である(桐原、東京書籍)。 sufficient の名詞形は sufficiency 「十分足りること」である(桐原)。 対義語は insufficient 「不十分な」、または deficient 「不足した」(デフシュント)である(東京書籍)。 センチュリーいわく、sufficient では質も問われるニュアンスがあることも合わせれば、対義語との関係は、 (質・量とも)「十分な」sufficient ⇔ deficient(質・量が)「不足した」 である。 センチュリーの訳語を比較した範囲では、insufficient よりも deficient のほうが絶対量の不足という意味合いが強そうであった。そのためか、deficinet は「欠乏」と訳されることもある(センチュリー)。つまり deficient 「欠乏した」「不足した」などの意味である。 名詞形 deficiency 「不足」「欠乏」「欠陥」という単語もある(旺文社 deficit 項目、センチュリー)。 ほか、貿易赤字などの「赤字」は 名詞 deficit (デフィシット)である。 つまり、「赤字」 deficit である。 「貿易赤字」は a trade deficit である(旺文社、センチュリー)。 数学用語だが、「十分条件」は sufficient condition である(旺文社1400)。なお、「必要条件」は necessary condition である(旺文社1400)。 sufficient O(目的語) to V(動詞の原形) で、「Vするのに十分な量のO」 ~ be sufficient to V で、「~はVするのに十分だ」 be adequate for ~ は、「~に十分な」とのことだが(東京書籍)、しかしジーニアスを見ても例文がなく、よく分からなかった。 be adequate for ~には「~するのに適している」の意味もある(桐原)。 「適切である」を言いたいなら、動詞 suit (スート)ひとつで足りるだろう。 たとえば 「このソフトウェアはプログラミングに適切です。」 This software suits programming. のように(wikiオリジナルの例文)。 suit 自体は桐原4500・東京書籍4500・旺文社1900の3冊とも紹介しているのだが、 しかし「適切である」の例文は、東京書籍しか紹介していない。 しかも、待ち合わせの時間が「好都合である」の訳。 違う英文だが、 (待ち合わせの時間を聞かれた返事で)「金曜日が好都合です」 Friday suits me. のような使い方(オリジナル。ジー二アスに似た例文。センチュリーに似た例文)。 桐原が紹介している例文は背広のスーツだし、旺文社のは「訴訟する」の suit である。 ---- 不足 lack , shortage かつて受験英語などで「欠乏」lack ,「不足」shortageのような使い分けがあったが(実際、ネット検索するとそういう説明も出てくる)、しかしこの分け方は正しくない。なぜなら、英和辞典で lack の項目を見れば、単に不足している場合でも lack を使っているからだ。 lack と shortage の違いは、たとえば「同情に欠ける」とか「常識に欠ける」がlackである。 センチュリー英和を読むと形容詞 lacking の説明で、be lacking in common sense という例文で、「その学生は常識が足りない」という例文もある。 どうも、lack は、慣用句として、配慮が欠けている場合に使うのが英米では自然なのかもしれない。また、その言い回しが、配慮を欠けている事実自体を主張するおかにも、どうも不足の現状に対して非難や批判などのニュアンスも込めてlackが使われていそうである。 おそらく、辞書にあるlackの訳語の「欠乏」が間違っている。ジーニアスにもセンチュリーにも「欠乏」が書いてあるが、正しくは「欠如」(けつじょ)である。(ジーニアスに「欠如」が書いてある。)あるいは、辞書にはないが「欠落」あたりだろうか。欠乏の「乏」とは貧乏の「ぼう」である。 ジーニアスには、lackについて「十分にはないことをいう。まったくない場合はabsence」といっている。ジーニアスはせっかくここまで説明しておいて、なぜ「欠乏」という訳語を使い続けるのか。 欠席のことを be absent from (classなど)というが、上述のabsenceはその形容詞absentの名詞形。つまり、英語では「欠乏」と「欠席」とが同じ単語だという事。 absenceは、ゼロの状態だから、「ゼロでないけれど、大幅に足りない」みたいな表現には向かない。そういう深刻な不足を言いたい場合は、たとえば a serious shortage となるだろう。実際、センチュリ-のsortageの項目に例として a serious shortage (深刻な不足)や an acute shortage (深刻な不足)や a severe shortage (深刻な不足)などが 書いてある。<!-- 原著で訳語「深刻な不足」をそれぞれの単語に書いてあるので、けっしてwikiでひとまとめにしないこと。またニュアンスも微妙に違う。--> さて、食料やら金銭やらが物理的に足りない場合は、どちらでもいいが、辞書を見る限り shortage のほうがそういう物資の不足での例文が多い。 たとえば東京書籍4500にあるが water shortage である。 食料不足は、東京書籍4500では The shortage of foodだが、センチュリー英和では food shortage である。 労働者不足が the shortage of labors である(旺文社1400(簡単なほう))。 医師不足が a shortage of doctors である(桐原4500)。 冠詞 a と the の違いは文脈に応じただけのものなので、読者は気にしなくていい。 なお、lack は動詞の場合もある。 単語集を見ても、lackとshrtageの違いとか、書いてない。まったく。 ---- 直観と直感 intuitive(直観), 洞察 insight 英語というより日本語の問題なのだが、「直観」と「直感」では意味が違うので注意が必要である。 「直観」には、洞察力のようなニュアンスがある。 だから 直観の intuitive は、「直観的な」「直観力のある」などと訳す(東京書籍4500)。 名詞形 intuition だが、桐原5500の例文の和訳で(なお東大の過去問例文)「動物、中でも人間は起こりそうなことに関して鋭い直観力を発達させたと考えることができるだろう。」 We <nowiki>coudn't</nowiki> expect animals, especially humans, to have developed sharp intuitions about probably. とある。 英和辞典でintuitive などを見ても、ほとんど例文がないので(センチュリーには例文がなかった)、桐原のこの例文を学ぶのが良いだろう。 あるいは英和中辞典などを見れば例文があるのかもしれないが、さすがに高校英語でそこまでする必要はないだろう。 あと、東大は辞書を見ても満足に例文のない単語を大学入試に出しているわけだが、はてさて、見識が問われますなあ。まさか高校生に中辞典を買わせるつもりでもあるまいし。 もっとも、「洞察」「洞察力」については insight という別の専用の単語があり、普通に4500語レベルの単語集にある。 いっぽう、「直感」は、単なる勘に近い。和英辞典によれば、hunch とか scent が直感である。(高校の単語集にはない) センチュリー英和によれば hunch は「虫の知らせ」で、口語のニュアンスがある。 scent には、名詞 scent には「勘」の意味もあるが、「臭い」とか「嗅覚」とか「香水」の意味なので、動詞scent には「かぎつける」の意味もある。 hunch も scent もこういうふうに口語っぽい内容なので、まあ単語集には出ないだろう。 そのほか、名詞 instinct (本能)にも「勘」の意味があるが、どちらかというとinstinctは「本能」で覚えたほうがいいだろう。 ---- 結果 consequence , result 辞書にはconsequenceでは「結果の重要性を意識している。resultより固い語」とか書かれるが、 だが、東京書籍4500にはconsequenceは「通例望ましくない内容について用いられる」と説明がある。 実際、センチュリー英和で例文を見れば 「戦争の結果」In the consequence of the warだとか ジーニアス英和だが「結果として戦争になった」have grave consequence (「重大な結果をもたらず」※戦争の婉曲表現)とか、 あと形容詞だが「天候不順の結果の食糧危機」food shortage consequent on bad water とか、 そんな例文ばかりである。 どうやら consequenceは、結果の深刻性を感じてほしい的なニュアンスのようだ。 なお桐原4500および旺文社1900みても、そういうニュアンス説明は無い。 ---- 取得・獲得 acquire acquire は、(技術・知識などを)(努力して)「得る」の意味。(東京書籍4500など) 典型的な例文で、 acquire a new skill 「新しいスキルを身につける」 がある(東京書籍4500。旺文社1400にも近い例文)。 「外国語を習得する」acquire foreign languages という例文もよくある。(桐原4500。センチュリー英和aquireの項目) 辞書にはよくaquireの用法で「(知識などを)身につける」とあるが、しかし語学のようなレベルの「知識」である。 acquire には「習得」以外の用法もあって、 努力して大金や土地などを「獲得する」ことも acquire というが、単語集には例文がないので、説明を省略。桐原の単語集に「(努力して)獲得する」とだけ説明してあって、技術の習得の話をしてないのは、土地などの獲得を意識したものだろう。 ---- 「異国風」 exotic 形容詞 exotic (イグザティック)は、通例では、欧米人の目からみて「異国風」という意味であり(旺文社)、けっして単に異国風なだけでなく、加えて、めずらしくて面白かったり興味をひかれる性質のことである(ジーニアス、センチュリー)。 具体的にいうと、日本国内で言うなら、京都などの寺社は exotic だろう(特に出典は無い)。日本に存在していても、東京の高層ビル群などは exotic には写らないだろう。 日本語でもローマ字読みで「エキゾチック」と言う。日本でも、よく文学評論とか芸術評論とかで使われる単語なので、覚えておきたい。もっとも日本で「エキゾチック」と言う場合、東南アジアや中東やアフリカなどの観光的な光景なので、英語とは微妙にニュアンスが違うが。 さて英語では、動物や植物が「外来種」や「外国産」などの場合も exotic という。農産物だけでなく、言葉が外国由来の場合も exotic という。 旺文社の単語集で、動物園の例で exotic と言っているのは、そういうニュアンスもあるだろう。 桐原と東京書籍の単語集では、exotic が見当たらない。 辞書によると、「外国の」・「外国人」という意味もあるとのこと。言葉が外国由来の場合も exotic というので、それと関連づけて「外国人」なども覚えよう。 ---- 広さ broad, vast broad は、幅が「広い」。 典型的な例文が 「(道幅の)広い通り」 a broad street である(東京書籍4500および桐原4500)。 幅広い知識 a broad knowledge とか(ジーニアス)、「幅広い趣味」 a broad range of hobby とか(東京書籍4500)のように、物体以外の知的興味の広範さにもbroadを使う。 インターネットのブロードバンド broadband のブロードと同じ単語(東京書籍4500)。 vastは、面積が「広大な」である(東京書籍4500)。だが実際はセンチュリー英和では、ビル(建築物)や宇宙などもvastだとする例文を提示している。 broad の対義語は narrow 「狭い」。 体積が大きいのは huge 「巨大な」。(桐原4500。ジーニアス英和) なお、「体積」は英語で volume である(旺文社1400、桐原4500)。volumeの意味は、「体積。容積。音のボリューム。本などの一巻。」の意味である。 turn the volume up で「音のボリュームを上げる」である(旺文社、東京)。 「音量を下げる」なら turn the volume down である(東京)。 コンテナの「容積」とかも、volume である(旺文社)。 the volume of the container 「コンテナの容積」である。 科学や工業などの「容積」「体積」でなくとも、たとえば「交通量」the volume of the traffic とか(東京書籍)、「ごみの量」the volume of garbage とかにも volume は使われる。 ---- 娯楽 amuse , entertain センチュリー英和によれば amuse は笑わせる事などのような意味での「楽しませる」。 entertain は、知的な面白さに重点がある。 entertain でよくある例文が、話や音楽で聴衆を楽しませる系の例文(東京書籍4500およびセンチュリー英和)。 たとえば entertain the audience で「聴衆を楽しませる」(東京書籍)。 また、熟語 entertain A with B で「AをBで楽しませる」。 センチュリー英和によれば Now let me entertain you with music. で「それでは音楽でお楽しみください」。 entertain には、自宅で客を「もてなす」の意味もある。 よくある例文が、ホームパーティなどで友人をもてなす系。 entertain their friends at their home 「友人をパーティでもてなす」(東京書籍) entertain our friends at a party 「自宅で友人をもてなす」(旺文社1400) ただし、実際の例文を見ると、あまり違いは明確ではない。 名詞形のamusement もentertainment も、それぞれ「娯楽」の意味で使われる。 ---- 殺害 murder , kill murder (マーダー)は「殺害する」の意味の動詞、および名詞としての用法では「殺人」一般の意味である。「殺人犯」はスペルが murderer (マーダラー)であり、スペルが微妙に違う。混同しないように。 「殺人未遂」は an attempt murder である(東京4500)。 「殺人事件」は a case of murder である。 なお、attempt は、困難なことを「試みる」という意味の動詞および名詞(東京書籍)。ジーニアスは、入念な計画と実施の必要な試みが attempt だと説明している。 名詞としての attempt は「試み」などと訳す。 典型的な例文で、 attempt to escape 「逃げようと試みる」 がある(東京書籍3000、桐原4500)。 脱走計画だとかそんなのだけでなく、ジーニアスいわく、エベレスト登頂の「試み」でも attempt とのこと。 90年代、かつて英語単語集に「massacre」(マサカ)という「大虐殺する」の意味の単語がよく載っていが、現代の単語州には無い。「まさか、人を殺すとは!?」という語呂合わせでよく紹介されてたものである。昔の単語集には、ちょくちょくコラム的にゴロ合わせなどが紹介されていた。 英和辞典(ジーニアス、センチュリー)で確認したところ、massacre に「大虐殺」の意味はあるが、一個人の「殺害する」のような意味は紹介されていない。語呂が不正確である。 しかし、近年に「虐殺」でよく目にするのは genocide である。ルワンダ虐殺とか、歴史的に名前が残っている事件の虐殺は genocide が普通であろう。検定教科書でもルワンダの虐殺について genocide という表記を行っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P75 </ref>。 kill や killerとの違いは、killは人間以外のものにも使う。人だけでなく、動物や植物、虫、植物なども、それらを殺したり、あるいはそれらに殺されたりする場合に、killである。 たとえば「魚を殺す」 kill fish である(東京書籍1800)。 それどころか、交通事故などで「死ぬ」場合も kill である。 be killed in ~(戦争や事故など)で「~で死ぬ」の意味。典型的な例文が「大勢の人がその戦争で死んだ。」 Many people are killed in the war. である。(桐原3000と旺文社1200に似た例文あり) killer については単語集にはないが、名詞として「殺人犯」や「殺すもの」の意味のほかにも、形容詞として「致命的な」の意味もあり、たとえば「致死的な病気」 a killer disease などの例文が典型的。 ---- 奪う・盗むなど 奪う deprive wikiオリジナルの例文だが、 The war deprived the children of the liberty. 「戦争が子供たちから自由を奪った。」 のように言う。 桐原4500に「戦争が、この子供たちからふつうの家庭生活を奪った。」 The war deprived these children of a normal home life. とある。 旺文社1900では「軍隊が国民から自由を奪った。」 The military deprived the citizen of their liberty. である。、 自由は別にliberty でなく freedom でもよく、たとえば東京書籍4500では、 「多くの子供たちが自由を奪われている」 A lot of children are deprived their freedom. とある。 熟語 be deprived of~ で「~を奪われている」である(東京書籍4500)。 また、deprive A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(旺文社1900。桐原4500)。 盗む rob , steal 動詞 rob は、ふつう、強盗とか 引ったくり とかスリに使う。スリかと思われる例文については、たとえば旺文社1900にある(電車で女性から財布を奪う例文)。 rob A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(桐原4500。東京書籍4500)。 東京書籍に典型的な例文「彼らは銀行強盗をした。」 They robbed the bank. である。 派生語として、「強盗」 robber がある。「強盗事件」は robbery である(桐原4500。東京書籍4500)。 スペルの似ている rid という名詞・動詞があるが、「取り除く」の意味である。 熟語で get rid of ~ で「~を取り除く」である。 rob と rid は意味がまったく違うので、混同しないように注意。 なお、こっそりと者を盗む「泥棒」はthief (シーフ)である(桐原4500)。桐原3000を読めば、こっそり盗む者がthief であるし、ジーニアス英和の thief の項目にもそう書いてある。 なお、複数形は thieves である。ナイフの複数形の活用と同様。さすがにthiefの複数形を筆記で入試に出すのは瑣末すぎるので出題されないだろうが、まあ参考に。 こっそり「盗む」は steal である。桐原3000を読めば、stealの意味は「こっそりと」盗む、と書いてある。 なお、スペルの似ているsteel は「鋼」(はがね)。 さて、「盗む」stealの活用は、 steal - stole (過去形)- stolen (過去分詞) である。 東京書籍4500の例文「泥棒が私のコンピュータを盗んだ。」 A thief stole my computer. が典型的な例文であろう。 主語が被害者の場合、have ~ stolen になり、「~を盗まれる」の意味である。 典型的な例文 「私は自転車を盗まれた。」 I had my bicycle stolen. がある。東京書籍4500と旺文社1400に、ほぼ同じ例文がある。 腕時計が盗まれるのも典型的で、センチュリー英和の桐原3000がそうであり、 「私は腕時計を盗まれた。」 I had my watch stolen. である。 なお、ジーニアスにあるが、バーグラー burglar は「押し込みの夜盗」。センチュリ-によると、burglar は「(押し入り)強盗」。さすがにここまでは入試に出ないだろう。念のため桐原4500・5500と東京書籍4500を読んだが、もちろんバーグラー burglar は無い。 ---- 気づく notice, realize, recognize, perceive 「きびしい」 harsh, strict, severe, rigid realize は、和訳では「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというと realize の意味は「認識を改める」である。 典型的な例文で、「彼は自身の過ちに気づいた。」 He realized his mistake. みたいなのがある。 いっぽう、notice は単に、物事が目について「気づいた」という意味である。 なお、realize は英国では realise である。<!-- PC設定によっては realise でオートコレクト発動するが、これはイギリス英語をアメリカ英語では読み取れないため。 --> なお、realize には(計画や夢などを)「実現する」という、まったく別の意味の用法もある。 たとえば「私の夢を実現する」なら realize my dream である(東京書籍4500)。あるいは realize my ambition である(旺文社1900)。 リアリティ reality という単語があるが、日本では小説や英語など創作物などの迫真性などのことをいうが、英語でもそのような創作物の評価における reality の用法はあるが(センチュリー英和で確認)、しかしもっと一般に「警官は彼が述べたことが真実かどうか疑った。」のような文章における「真実性」にも reality が使われる(センチュリー永和で確認)。 reality はけっして創作物に限った表現ではない。 旺文社1900では reality の意味を「現実(性)」としている。 実際、ジーニアス英和を確認すれば、そういう用法もあり、「人生のきびしい現実」みたいな例文でrality をジーニアスは使っている。 旺文社1900にも、harsh の項目で、a harsh reality 「厳しい現実」を紹介している。 なお、real と true の違いで、 true は主に話が「本当の」という意味で使う(東京書籍3000)。 いっぽう、real には、材質などが「本物の」という意味がある。 だから、real money 「本物のお金」とか、real diamond (本物のダイアモンド)などで使われる。 harsh「きびしい」(発音は「ハーシュ」)も、単語集に普通に書いてある。 気候が「きびしい」とか、批判や対応が「きびしい」などのことを harsh という。 東京書籍4500に a harsh winter 「寒さのきびしい冬」という例文がある。 旺文社1900に、harsh environment 「きびしい環境」と言う例文がある。 (桐原4500語レベルではなく、)桐原3000いわく、天候の場合は severe(シビア) でも「きびしい」を表現できる。東京書籍4500で確認したところ、批判の過酷な場合の「きびしい」でも severe を使うこともある。 harsh と severe のニュアンスの違いについては、特に書かれていない。 なお、規則などが厳格で「きびしい」と言いたい場合は strict である。 strict には、説明などが「厳密な」の意味もある。高校の分詞構文の単元で、 「厳密に言えば」 strictly speaking, などを習うだろう。 ほか、形容詞 rigid (リジッド)でも「厳格な」を言える。単語集(旺文社1900、東京書籍4500、桐原5500)には、この厳格の用例が書いてある。 だが、それよりも物理学の「剛体」が rigid body として覚えたほうがいい。ジーニアスに、rigid は「剛体の」だと書いてある。 単に、「変形しづらい」みたいな意味での「固い」「堅い」のような意味が rigid である。 ジーニアスには、「変形しやすい」flexible の対義語であると紹介している。 規則の融通がきかないのが rigid だと、ジーニアスに書いてある。そういう意味である。 ほか、rigid には「顔がこわばった」「手足がこわばった」などの意味もある。 なお、rigid は発音注意の単語(旺文社)。 ほか、名詞形 rigidity 「厳格」「硬直」などの意味がある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。桐原だと「硬直」の意味が書いてないが、ジーニアスとセンチュリーの rigidity にしっかりと「硬直」が書いてある。 頑固オヤジみたいに「頑固な」「頑固である」と言いたい場合は stubborn (スタボーン)である(桐原、旺文社)。東京書籍は紹介してない。単語集にはないが、辞書で典型的な、「断固とした拒否(拒絶)」a stubborn refusal がある(ジーニアス、センチュリー)。そのほか、stubborn には軍隊などの(または軍隊などへの)抵抗が「不屈(ふくつ)の」という意味もある(ジーニアス)。 (厳格ではなく)「厳粛な」と言いたい場合は solemn だが(桐原5500)、あまり平易な例文が無い。 法律的な宣誓などが厳粛なことや、音楽などが荘厳なことまで、 solemn で表現できる(ジ-ニアス、センチュリー)。 「誓う」という意味の動詞 pledges(プレッジ)も、単なる約束 promise とは違い、厳粛 solemn に約束することであり、たとえば外交などの約束で使われる(旺文社1900の例文もそう、ジー二アスにもそういう例文あり)。その他、公約などで pledge 「約束する」を使う。または名詞として pledge には「公約」の意味もある。 ※ ほか、批評が低評価で「厳しい」は damning (ダムニング)だが(センチュリー)、範囲外。 さて、virtual の話題。 ジーニアスを見れば、「仮想現実」 a virtual reality などの例文もある。 旺文社1900を見ると virtualの項目で、副詞 virtually 「事実上の」などもあるが、例文はない。東京書籍4500および桐原4500には例文は無い。桐原5500に副詞 virtually の例文あり、早大の過去問。 なお、桐原5500のviatually の項目いわく、「実質的には(≒practically)」「ほとんど(≒almost, as good as)」である。 念のため桐原3000および東京書籍3000を見たが、virtual などの紹介なし。 practical は「練習」 practiceの派生語。practice には「練習」のほか、理念・理論などの「実践」という意味がある。よって形容詞 practical には「実践的な」「実用的な」「現実的な」などの意味があり、よって副詞 practically には「実質的には」「実際的には」などのような意味がある。 余談だが、昨今、日本の芸能界では「リアリティ・ショー」などが問題になっているが、しかし英和辞典で見ると該当する単語は reality TV である(ジーニアス英和、センチュリー英和、の両方で確認)。 recognize は「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというとrecognizeは「見分けがつく」という意味である。 「足音でジムだと気づいた」とか(ジーニアス英和)、「帽子でジェーンだと気づいた」(センチュリー英和)とか、そういうのがrecgnizeである。 センチュリーから例文を抜粋すると、 I recognized Jane by ~ で、「~でジェーンだと気づいた」 のようになる。 一応、recognize には、新政権の「承認」などの意味もある。 辞書によくあるのは、新政権やイスラエルなどが周辺諸国から承認 recognize を拒まれるという内容の例文。 自分の間違いを認めたり認めないのも recognize である。 ジーニアスの例文では間違いを認め、 「彼は自分の間違いを認めた」He recognized that he was wrong. である。 センチュリーの例文では間違いを認めず、 「彼は自分の間違いをどうしても認めようとしなかった。」 He wouldn't recognize his mistake. である。 桐原4500ではrecognize を「認識する」、旺文社1900ではrecognizeを「識別する」とあるが、上述のようなそういう意味である。 perceive 「気づく」について。 名詞形 perception が「知覚」の意味である。この名詞形を覚えるべきである。 「知覚」とは、たとえば桐原のperceive の例文に「ネコは色を知覚することができない」とあるように、そういう意味である。 旺文社と東京書籍は「気づく」の意味の perceive 例文を紹介しているが、桐原は「知覚する」の perceive 例文を紹介するスタンスである。 perception については「認識」の意味もあり、桐原・旺文社にも書いてあるが、しかし「知覚」を覚えれば連想できるだろう。一方、認識から知覚を連想するのは難しいだろう。東京書籍では、perceptionの「認識」は紹介しておらず、「知覚」だけしか紹介していない。このように、知覚のほうが、この語 perception の本質であろう。 * cognitive 「認知の」 cognitive という形容詞があり、旺文社では「認知の」と紹介され、東京書籍では「認識の」「認知の」と紹介されるが、しかし辞書を見ても説明が少なく、よく分からない。桐原に至っては、cognitiveを紹介していない(桐原5500,桐原4500,桐原3000で確認)。 東京書籍でも、巻末で解説なしで、単語と例文だけの紹介である。しかし、旺文社1900での番号は 279/1900 と、かなり前半のほうである。 旺文社1900いわく「脳の認知機能」 the cognitive function of the brain 東京書籍4500いわく「認知能力」cognitive ability らしい。 どうやら、cognitive は心理学または脳科学などの専門用語っぽいニュアンスのようだが、しかし英和辞典では確認できなかった(ジーニアス英和とセンチュリー英和を見た上で)。 旺文社いわく、「軽度認知障害」が、mild cognitive impairment (MCI)とのこと。 ---- 過酷な terrible, severe, harsh ひどい terrible, awful terrible (テリブル)は翻訳の都合でときには「過酷な」と訳される場合もあるが(ジーニアス)、たとえば暑さがterribleなら「過酷な暑さ」と訳される場合もあるが、 しかし、very bad くらいが terrible のニュアンスである(ジーニアス)。 なので、 terrible は(程度が)「ひどい」と覚えるべきである。 実際、東京書籍4500も桐原3000も、 terrible の意味を「ひどい」としている。 東京書籍3000は「ひどい体験」をterrible な体験としている(著作権のため、本ページでは「体験」は和訳せず)。 こういうふうに使う。 ほか、副詞 terribly は、 たとえば 「とても疲れたよ」 I'm terribly tired. のように(ジーニアスに同じ例文)、強調するのに使う。 実はよい方向を強調するのにも terribly は使う(ジーニアス、センチュリー)。 (著作権のため、本ページでは例文は紹介せず) terrible は語そのものにveryのような強調の意味を含むので、terribleをveryで修飾できない。 同様に、delicious(とてもおいしい)、enormous(とても大きい)、huge(巨大な)、marvelous(すばらしい)、terrible(ひどい)、tremendous(ものすごい)、などの形容詞はveryでは修飾できない。これらの語を修飾するには、reallyやcompletelyなどを使う 名詞形 terror (テラー)は「恐怖」「テロ行為」という意味がある。 なので、terrible には「恐怖の」という意味もあるが、この場合は horrible (ホリブル)で表現するほうが誤解のおそれなく無難だろう。 名詞 territory (テリトリー)「領土」「なわばり」も覚えておきたい(桐原4500、東京書籍4500)。三省堂 CROWN I を見ると、もう高校1年で territory を教えている。動物などの「なわばり」も territory で表せる。 なお、「国境」は単に border で通じる。 American border みたいに、国名の形容詞のあとに border を言えば、それでアメリカ国境の意味になる。 severe と harsh は他の節で紹介したので省略。 「過酷な」と言いたい場合、まずは severe (シビア)の使用を検討するのがよいだろう。 痛みが「ひどい」場合は severe を使うほうが無難だろう。 a severe pain 「ひどい痛み」(ジーニアス和英) である。 形容詞 awful (オーフル)「ひどい」は、悪い意味だけでなく、よい意味でも使われる(センチュリーで確認)。桐原3000語レベル、東京書籍4500語レベル。 よって、awful は terrible とほぼ同じ意味。 もともと名詞 awe が「畏敬」(いけい)の意味である。 だが、awful は、なんだか口語的に「ひどい」「すごい」「おそろしい」みたいな意味になってしまっている。 ---- 全体の whole,total ---- 思う think, suppose think は「思う」と中学で習うが、辞書で調べてみると、意外とthinkは確信の度合いが高い。 センチュリー英和なども解説しているが、「推測する」といいたい場合は、think ではなく suppose を使うのが適切である。 つまり、「推測する」は suppose である。 推測よりも、やや確信の度合いが高い程度の場合に think を使うのが適切である。 名詞 supposition で「仮定」の意味。 まったく意味の違う用法だが、熟語 be supposed to ''do'' で、「~(do)することになっている」の意味。 よくある例文は、「彼は7時にここに来ることになっていた。」の類。 He was supposed to come here at 7 o'clock. である。だが、この過去形での「was supposed 」の文は、実際には彼は7時に来なかったことを含意している(ジーニアス英和より)。東京書籍4500に似たような例文があるが、しかし東京書籍4500では含意の件には触れていない。 センチュリー英和によると、be supposed to do は、「(慣習や法律などによって)...するものと考えられている。」とあるので、表面的な言い回しこそ控えめだが、実際の意図はやや強制的・義務的な主張のニュアンスが高そうである。 否定形 be not supposed to do にいたっては「~してはいけない」の意味である(東京書籍4500)。 ---- 証明・証拠 証明・証拠 proof ,demonstration evidence 証拠 役所などの証明書 certificate (裁判所などで)証言する testify (※高校必修範囲外だと思ったら、三省堂 CROWN I にあった) proof には、「証明」「証拠」の2つの意味があるが、なるべく「証明」のほうで覚えるべきである。 なぜなら、数学の「証明」のことを proof というからである(ジーニアスで確認)。 私たちは、高校卒業後もなるべく教育レベルの高い外国人の英文を読むべきであろう。そして教育レベルの高い人ならば、外国の中学高校の数学は習得しているはずなので、よって外国人の彼らには証明を proof という習慣がついているはずである。外国の中学高校レベルの数学の用語も知らない頭の悪い外国人の英文なぞ、読むに値しない。 なお、動詞 prove は「証明する」の意味である。 evidence が、証拠のひとつひとつのことである。ジーニアスによれば、proofは「evidence を積み重ねた最終的な証拠」のことであるとされる。 だが、それよりも、proofは「証明」であると覚える方がよいだろう。 また、少なくとも日本の学問の世界では、個々の実験事実や個別の統計のような、個々の証拠のことは evidence というのが普通である。英語でどういうのか知らないが。 桐原の単語集にあるが、裁判などの「証拠」も「証言」も evidence である。英語では、「証言」と「証拠」を分けずに evidence という。 単語集にはないが、どうしても発言による「証言」であることを強調したい場合は verbal evidence という(ジーニアス英和で確認)。 ジーニアス英和辞典で確認すれば、「証人」すらも evidence である。 prove to be ~ で「~だと分かる。」「~となる。」「~と判明する。」である。 辞書の例文が、事業などが prove to be a success 「成功となる」またはprove to be successful 「成功となる」である(ジーニアスとセンチュリーの両方)。東京書籍4500の例文もこの類。 桐原4500だけ He was proved to be innocent 「彼は無実だと判明した」である。 旺文社1900には、 prove to be ~ の例文は無い。 実はデモンストレーション demonstration 「証明」の意味がある。 一般的には、英語では、行動によって意志を表したり、あるいは、たとえば新製品の実演販売みたいに実演などによって説明すること等を demonstration という。 集団などのデモ行進も、同じ demonstration である。 センチュリーの例文だが、戦争反対のデモなら demonstration against the war である。 一般に、demonstration against ~で「~反対のデモ」である。 だから東京書籍にある「新空港に反対するデモ」なら demonstration against the new airport である。 能力の証明なども demonstrate であり、東京書籍に紹介されている。 旺文社1900でしか説明していないが、感情をあらわにすることも demonstrate である。だが、感情のデモは例文もないので、深入りする必要はないだろう。 動詞形は demonstrate である。 ジーニアス和英を見ると、実はdemonstraite やdemonstration には「論証する」などの意味もあり、旺文社1900が紹介しているが、しかし桐原も東京書籍も「論証する」の意味は紹介していない。 センチュリーは、証明についてのdemonstration の意味は、論証ではなく「実証する」であると説明している。 ジーニアスの例文を見ると、「哲学的論理」の論証の例文である。 demonstrate が「論証する」と言っても、どうやら、数学のような論証ではないようだ。 ---- 仮定や論理的思考など 仮定する assume, suppose 当然と思う assume 仮定 assumption, supposition 仮説 hypothesis 前提 premise 推測 supposition 「推論する」 infer 仮説 hypothesis 動詞 assume は、「仮定する」「想定する」「決め付ける」などの意味。 共通するニュアンスは、ジーニアスいわく、明確な証拠がなくても想定すること。 名詞形が assumption である。 assume that ~ で「~だと思い込む」(桐原)または「~を当然のことだと思う」(旺文社)である。 たとえば、旺文社の例文「私たちは日本の列車がいつも定刻どおりに運行することを当然と思う」が assume that の例である。 ジーニアスによると、三段論法の「前提」などで、assumption が使われるとのこと。 このため論理的な議論ではassume や assumption が使われると思われるので、覚えておきたい単語である。 しかし、suppose にも「仮定する」の意味がある。 だが名詞形 supposition が「推測」の意味である。なので、suppose はどちらかというと「推測する」のニュアンスが強い。 桐原の単語集にはsuppose は「推測する」の意味しか書いてないが(東京書籍に至っては「思う」しかない)、しかしセンチュリーを見ればsupposeの意味として「推測する」のほかにも「仮定する」も書いてあるのが実態である。なお、旺文社1900でだけ、例文なしで「仮定する」の意味も紹介してえる。 「仮説」と「仮定」は違う。 「仮定」とは、たとえば「仮に○○だとしたら、□□は××になるはずだ」の前半「仮に○○だとしたら」のこと。仮に定めるので「仮定」というわけである。 一方、「仮説」とは、「~の原因は、□□が××だからだ。なぜならば(以下略)」という原因をとなえる主張のうち、まだ真実かどうかの評価が確定してない主張のこと。 「仮説」は英語で hypothesis である。 単語集の例文によると、科学者が立てたりするのが「仮説」である(旺文社、桐原、※ 東京書籍は少し特殊)。 辞書だと「仮定」の意味もあるが(ジーニアス、センチュリーで確認)、しかし単語集はどれも、それを採用していない。なんらかの事情があるのだろう。 「仮定」を言いたいなら assumption で済むし、高度な学問をするなら「仮定」と「仮説」は分離すべきであるし。 ともかく「仮説」は証明あるいは検証するためのものである。 「仮説を証明する」は prove a hypothesis である(旺文社、ジーニアス)。 なお「前提」 premise である(旺文社1900、鉄緑、辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー) 東京書籍4500と桐原4500には載ってない。辞書を見ても例文は少ないので、説明は省略。 infer という動詞があり、事実や根拠などをもとに「推論する」という単語である。 infer that ◯◯(文節) from ~ で「~を根拠に◯◯だと推論する」という意味である。 桐原5500も旺文社も、infer の例文では from で根拠を提示している。 そもそも日本語の「推論する」というのは、事実や根拠をもとに推理・推測することだと、広辞苑(1992年)にも書いてある。 広辞苑の例文にも「事実から推論する。」とある。 ともかく、このように「推論」は根拠とともに使うべき単語である。 infer で推論する内容は、べつに学問的な内容である必要はなく、たとえば「彼女の沈黙から怒っているのだと察した」とか(ジーニアス)、そういうのでも構わない。 infer にはこのほか、「暗示する」(= imply )という単語もあるが、imply という「暗示する」の意味の単語で代用できるので、説明を省略する。 名詞形は inference 「推論」「推理」であり(旺文社)、推論するという行為(旺文社、ジーニアス)または推論の結果によって得られた結論のことを言う(センチュリー)。 by inference で「推論によって」(旺文社)、「推測によって」(センチュリー)である。 ---- 扱う deal with ~, treat 対処する address, deal with 処理する cope with, handle 乗り切る cope with, 克服する overcome treat は普通、厚遇する「扱う」の場合に使う。つまり、treatは「厚遇する」である。 ただし、和訳の都合で、「厚遇する」だと表現が硬くなる場合によく「扱う」と訳される。 だが、「扱う」で覚えてしまうと類似語とのニュアンスの違いが覚えづらくなってしまうので、treat は「厚遇する」で覚えよう。 治療の場合にも treat を使う。 deal with ~は、「~を処理する」「~を契約する」などの意味である。 典型的な例文が「苦情を処理する」 deal with complaints である(東京書籍4500。旺文社1900)。 ジーニアスで確認したところ、 deal with にも厚遇の用法もあるが、本ページでは触れないとする。 deal は「分配する」「配る」の意味である(東京書籍4500でも紹介)。 トランプなどの札を「配る」のが dealである。 だからトランプの札を配る人をディーラー dealer とも言う。 deal には「商取引」の意味もある。だから、ある種の商品の「販売人」「販売業者」のことを dealer とも言う。桐原4500が「販売業者」としている。ジーニアスは「販売人」。 同じスペル deal で 「量」の意味がある。 a good deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。 a great deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。東京書籍4500では、 a great deal of ~ で「非常にたくさんの~」としており、数えられない名詞に用いるとしている。 桐原の例文では、 a good deal of snow 「かなり多量の雪」、東京書籍の例文では a great deal of time 「たくさんの時間」、と訳している。 address には「対処する」の意味がある。だが単語集では、旺文社1900しか紹介していない。 address a problem 「問題に対処する」(旺文社)、「課題に対処する」(グランドセンチュリー) ほか、addressには「演説する」の意味があり、桐原4500でしか紹介されていない。 address the nation 「国民に演説する」(桐原、ジーニアス) cope withe は、(問題を)「処理する」、(難局などを)「乗り切る」の意味。 deal with と比べて、あまり cope with は聞かないが、しかしどの単語集にも書いてある、高校4500語レベルの単語である。 overcome 「打ち勝つ」「克服する」と比べて、cope with は、問題を片づける的なニュアンスが強い。 overcome は、片づけたことよりも、それを乗り越えた自分の心の成長に重点がある的なニュアンス。 典型的な cope の例文は、 cope with the problem 「問題を処理する」(東京書籍、旺文社、) deal にはdeal with 「対処する」のほかにも、deal 「分配する」の意味もある。 下記で説明する。 ---- 分配・配分 distribute, deal 食料や出版物などを分配する場合、普通は distribute を使う(東京書籍4500)。東京書籍では「出版物」では「印刷物」としているが(例文でリーフレット leaflet を想定)、しかしトランプの札も印刷物であるので、このページでは「出版物」と表現した。 典型的な例文が distribute food to the ~で「~に食料を配る」である。 辞書によっては「金を配る」場合もあり、その場合は distribute money to the poor 「まずしい人に金を配る」である。(センチュリーを参考) 「子供たちにリーフレットを配る」なら、 distribute leaflets to the children となろうか(wikiオリジナル。東京書籍およびジーニアスの例文を参考に組み合わせ)。 東京書籍4500だけでなくセンチュリー英和でもリーフレット leaflets を配る例文である。 単語集にはないが、電気屋などで買えるテレビ信号などの分配器をよくよく見ると、ディストリビューターと言ったりしている。実際、ジーニアスで分配器 distributor である。 単語集にはないが、数学でいう確率分布などの「分布」も distribution である。しかし高校生に「確率分布」と言って通じづらい。 ジーニアスによれば、生物学などでの植物の「分布」も distribution である。高校生は植物のほうが覚えやすいだろう。 deal については「扱う」の項目で説明したとおり。トランプの札などを配ったりするのが deal である。 20世紀前半のアメリカの大不況についての「ニューディール政策」は、この配りなおしの意味だというのが辞書グランドセンチュリーの見解。 単語集には無いが、日本語で「自動車のディーラー」と言うが、その deal と同じ意味。辞書には、dealer のほうに書いてある(グランドセンチュリー)。ジーニアスだと dealership で調べれば書いてある。 自動車に限らず、dealer は「販売業者」のような意味。 ---- 比例 ratio, rate, proportion 3:2とか 4:7 とか、とにかく個別の比や比率のことは ratio (レイショウ)という。 そういった個別の比ではなく、たとえば数学で「AとBとは比例関係にある」のような「比例関係にある」のことを形容詞で proportional と言う。 名詞 proportion は比例関係。 そういうのではなく、たとえば利子率など何かの比率のことは rate (レイト)という。 なお、利子率や金利は interest rate という。ここでいうinterest は、「興味」の interest と同じスペル。 桐原4500によると、「失業率」は the unemployment rate である。 東京書籍4500によると、「出生率」は the birth rate である。 proportion には、全体の中で占める「割合」という意味もある。 桐原4500および旺文社1400に熟語 at any rate 「とにかく」が紹介されているが、例文は無い。 実際には ratio にも比例関係の意味があったり、proportion で個別の比に言及することもあるが、ニュアンス的には上記の感じのはず。 例文は省略。著作権的な問題をクリアできそうな典型的な例文が見つからなかったので、読者が単語集などで読者が自身で調べてほしい。 * 合理的 rational, 「合理的な」は英語で rational である。これ単独だと覚えづらいが、実は比率 ratio と冒頭のスペルが同じだし、発音も「レイショウ」と「レショナル」でほぼ同じである。 なお、数学の「有理数」も rational number であり、同じスペルの rational である。 だからか和訳も気をきかしてか、有「理」数となっているわけであろう。(ここら辺の話題は、数学英語の専門書に書いてある、有名な話である。)明治時代あたりの数学者に感謝しよう。 そして、「有理数」とは、整数の比例で表される数のことである。(数学的な厳密性は置いておく。) つまり欧米人の数学のできる人は、「合理的な」=「整数の比例の」が同じ単語であると認識しているわけである。 こうやって考えると、「比例」ratioさえ知っておけば、そこから「合理的」 rational も普通に覚えられる。 なお、「非合理な」は irrational である。 さて、rational でよくある例文は、「合理的な決断」a rational decision である。東京書籍4500と桐原4500の両方に、「合理的な決断」 a rational decision が書かれている。 ついでに、「自然数」は a natural number である。単語集には「自然数」は書かれていないが。 「実数」は a real number である。 「自然数」も「実数」も、英語または対応するドイツ語あたりを、日本語に直訳しただけである。 なお、「論理的な」は logical (ロジカル)である。「論理」が logic なので、それから覚えよう。 reasonable (リースナブル)と言う形容詞には、「理にかなった」という意味があるが、しかし「値段が手ごろな」という意味もあるので、使いどころが難しそうである。 ---- 出席 attend, present 形容詞 present は、「出席している」の意味もあるが、名詞形 presence に「存在感」の意味がある。 attend が、会議や授業などに「出席する」である。 典型的な例文が、attend the meeting 「会議に出席する」である(センチュリー、東京書籍4500)。 だが、attend school で、毎日規則的に「学校に通っている」の意味である(センチュリー、東京書籍4500)。 学校や教会に規則的に通うのは attend を使う。「教会に通う」の例文なら attend church である(センチュリー)。 授業の出席のattendの例文が、辞書でも単語集でも見つからない。 授業の出席については、present を使うのが安全だろう。 なので、辞書にはないが、どちらかというとattend は、出席するために「~に出ている」の意味ぐらいで解釈したほうがよいかもしれない。 名詞 attention が「注意」の意味である。attention が「注意」なのも、「注意を向かわせる」みたいな意味ぐらいで解釈したほうが、出席の「~に出ている」くらい 旺文社1900いわく、pay attention to ~で「~に注意を払う」である(なお、ここでのtoは(不定詞ではなく)前置詞の用法)。桐原によれば、attend to ~ともいう(toは前置詞としての用法)。 あまり attend と present の概念の違いがハッキリしていない。実務の際は、勤務先の業界の慣習などに任せて使い分けのが良いだろう。 ---- 寄付 donate, contribute 単語集を見てたら、「勘弁してほしいなあ」とあきれたが、contributeには「寄付」の意味もあるが、現代のIT社会では普通はcontributeは「貢献する」の意味である。 「寄付する」はdonateである。 しかも、単語集には、contributeの項目を見ても、donateについては書いてない。donateの項目を見ても、contributeについては書いてない。 たとえばwebサーバなどのよく使われるOSのLinux(リナックス)の場合、寄付以外にも多くの協力活動があって(テストに参加するとか)、そういう諸々の協力活動の全体のことを contribute と言っているのが普通である。 そして、その協力活動の中のひとつに寄付もあって、その寄付が donate という言い回しである。 実際、debian(デビアン) というLinuxの一種のwebサイトはそうである<ref>[https://www.debian.org/intro/help Debian -- Contribute: How you can help Debian] 2022年5月1日に確認.</ref>。 ページ"Contribute: How you can help Debian"の中に、下記のようにいくつも項目があって、 <pre> Contribute: How you can help Debian Coding and Maintaining Packages Testing and Bug Squashing Writing Documentation and Tagging Packages Translating and Localizing Helping other Users Organizing Events Donate Money, Hardware, or Bandwidth Use Debian How your Organization can support Debian </pre> その項目のひとつとして"Donate Money, Hardware, or Bandwidth"があるという構成である。 もっとも、wikipediaのサーバを動かしているOSはDebianではなく Ubuntu(ウブントゥ)というイギリス製OSであるのだが、このUbunutの本家イギリス語版のwebサイトのページで寄付のページには contribute と書いてあるので<ref>[https://ubuntu.com/download/desktop/thank-you Thank you for your contribution | Ubuntu]</ref>、contributeで寄付を意味しても間違いではない。 よく、医療で「血液ドナー」とか何かの提供者のことをドナーdonorというが(旺文社1900)、これもdonateの派生である。 なお、donor の発音はドウナーである。旺文社1900では発音の注意をしている。 なお、ジーニアスとセンチュリーで確認したところ、blood donor とは単なる「献血者」のこと。クルマの「献血車」にあらず。 ジーニアス英和によれば、ドナーカード donor card も英語でそのまま通じる。 なお、桐原3000の donor 項目いわく、「血液バンク」は a blood bank とのこと(桐原3000)。 なお、名詞形は donation 「寄付」である。 単語集によると、make a donation で「寄付する」である(東京書籍、桐原)。 make a donation to our school で「学校に寄付する」。 make a donation to church で「教会に寄付する」 donate で使う場合、ジーニアス英和に donate a money to Red cross 「赤十字に寄付する」という例文があった。 debianのサイトでも donate a money と言っているように、普通は 「donate a 金または金額」のパターンである。 実際、センチュリー英和では donate $1,000 to a charity 「慈善事業に千ドル寄付する」である。 contribute で金銭を寄付する場合でも同様、 「contribute 金額 to 相手」のパターンである(桐原、東京書籍)。 contributeの単語集が金額の例ばかりであるが、センチュリーによれば a money で寄付してもいい。 センチュリーいわく contribute a lot of money to church 「教会に多額の寄付をする」である。 contribute には、なにか望ましくないことの「一因になる」という意味もあり、たとえば「二酸化炭素は温暖化の一因になる」とか(旺文社)、「砂糖は虫歯の一因になる」とか(センチュリー)、「喫煙がガンの一因になる」とか(ジーニアス)。 良いことの一因になった場合にもcontributeを使うが、ただし和訳の際、普通は「寄与した」と訳すだろう。 ---- 闘争と努力 struggle, strive 努力する endeavor , 不和と摩擦 strife, friction, conflict 紛争 strife, dispute 口論 quarrel, dispute 意見を戦わす dispute, tackle 「努力する」には、struggle と strive と endeavor があるが、高校生はまず struggle を覚えるのが良い。 strive だと、後述のように闘争の意味合いに解釈される可能性がある。 実際、単語集でも、struggle を先に紹介しており、strive はかなり後半で紹介する。 動詞 struggle は「もがく」「あがく」などの意味だが、「努力する」「奮闘する」のような意味もある。 病気や苦痛などから逃れるために「戦う」のような意味もある。 struggle to ~(動詞) で、「~するために努力する」である(東京書籍)。 struggle with ~ で「~と闘う」である。 struggle for ~で「~を求めて闘う」である。ジーニアスによれば、struggle for independence で「独立を求めて闘う」。旺文社によればstruggle for equal right で「平等権を求めて闘う」 名詞も struggle であり、「闘い」「努力」の意味である。 だが、生存競争を a struggle for existence という(旺文社1900にあり。ジーニアス、センチュリーで確認)。 あまり使い分け方ははっきりしないので、慣習に合わせるしかない。 単語集にはないが、権力闘争は a power struggle といったり(ジーニアス)、a struggle for power という(センチュリー)。 endeavor (エンデバー)は動詞で「~しようと努力する」、名詞では「(真剣で継続的な)努力」の意味だが(ジーニアス、センチュリー)、なぜか単語集には、あまり積極的に紹介されてない。endeavor は東京書籍では巻末おくりだし、桐原では5500おくりである。 アメリカの宇宙船の名前でエンデバーというのが昔あったので、特に悪い意味は無いだろう。 しかし、なぜだか、単語集はあまりエンデバーという単語を紹介していない。 動詞として使うときは endeavor to ~(動詞) 「~しようと努力する」 である(東京書籍、桐原、ジーニアス、センチュリー)。 strive という単語があり、これも「努力する」や「闘う」の意味である。桐原だと闘争の意味が書いてないが、東京書籍にきちんとstriveの「奮闘する」が書かれている。 これは比喩的な奮闘ではなく、後述するように名詞形で実際の戦争を扱う。 strive for ~で「~を目指して努力する」または「~を求めて努力する」の意味である。 旺文社1900には動詞 strive の項に、派生の名詞形 strife がスペルと和訳「争い」「不和」だけ紹介されている。 他の単語集には名詞形が書かれていないが、strive には実は派生の名詞形が2つあり、striving と strife である。 辞書にも、strife と strive の関係が書いてないが、明らかにstrife と strive はお互いに派生であろう。少なくとも旺文社1900は 名詞 strife は 動詞 strive の派生だという見解である。辞書のほうが頭悪い。 striving が「努力」の意味。 strife は「紛争」や「不和」など、ぶっそうな意味である。 辞書によると、政治闘争は a political strife である(ジーニアス、センチュリー)。 しかし、ジーニアスによれば、民族紛争などは conflict を使う場合もある。 山川出版の英語版・詳説世界史では自衛隊PKO派遣先の、いわば「紛争地帯」に相当する場所を conflict zone と言っている<ref>橋場弦 ほか監修『WORLD HISTORY for HighScool 英文詳説世界史』、2019年10月15日 第1版 第3刷発行、P.412</ref>。 一方、センチュリーだと、「その二国間には紛争がある。」There is strife between the two countries. とある。 ジーニアスによれば、家族紛争を a family strife という。 dispute には、「紛争」「口論」「議論」「意義を唱える」などの広い意味がある(桐原)。「意義を唱える」は旺文社の解釈。 「議論」を訳す場合でも、「議論を戦わす」のように(東京書籍、センチュリー)、意見の対立に主眼が置かれている。センチュリーにいたっては、感情的な対立があるとのニュアンスがあるとまで述べている。 だからか労働争議を a labor dispute ともいう(ジーニアス、センチュリー)。 いっぽう、単に意見や議論を戦わせるだけなら、動詞 tackle である(センチュリー、桐原)。ジーニアスにいたっては、tackle の意味で「戦う」の言葉は使わず、tackle は意見を「論じ合う」だとしている。 センチュリーは、「賃上げ(on a raise)をボスにかけあう」を動詞 tackle としている。文脈は違うが、旺文社でも「予算」がどうのこうのと、tackle で金を話をしている。 動詞としては tackle には「問題に取り組む」という用法もある(桐原、東京)。 典型的な例文は、 tackle the problem 「その問題に取り組む」 である(桐原、東京書籍)。 なお、tackle は、ラグビーなどの名詞「タックル」、動詞「タックルする」と同じ単語でもある。 肉体的な単なる「闘い」「闘う」は fight とか battle で良いだろう。 「不和」については friction 「摩擦」を使うも言い換えもある。物理学の「摩擦」 friction と同じ単語である。 「静止摩擦」は static friction である(旺文社1900の static 項目)。ジーニアス・センチュリーのstatic 項目では見つからなかったが、たしかに静止摩擦は static friction だたはずである。 なお、「静電気」は static electricity である(旺文社1900、ジーニアス static 項目、センチュリー static 項目)。 さて、friction の話題に戻る。東京書籍4500と桐原4500・5500には、friction が載っていない。旺文社1900にだけ friction がある。 外交の「不和」には、friction を使える(ジーニアス、センチュリー)。というか、英語で「貿易摩擦」を trade friction と言う(旺文社)。ジーニアス英和やセンチュリー英和で貿易摩擦を確認したかったが、見つからなかった。辞書でfriction で調べてもtradeで調べても、ジーニアスとセンチュリーでは見当たらない。 和英のほうでジーニアス和英を調べると、「貿易摩擦」は trade friction または trade conflict というとのこと。 外交の不和で strife を使うと戦争の恐れの高い不和だと誤解されかねないだろうから、貿易摩擦のようなお金の問題では friction で十分だろう。 さて、努力について、 effort という名詞があるが、しかしこれは名詞である。 なのでeffortで「努力する」と言いたい場合、東京書籍やジーニアスによれば make an effort のようになる。意外と難しい。 effort to ~(動詞)で「~するための努力」である。 東京書籍にあるが、make a great effort 「大変な努力をする」のように、great などの形容詞がつくこともある。 ---- 傾向 tendency, trend, inclination 角度が「傾く」 lean 流れ current , flow 「傾向がある」 tend(動詞), inclined (形容詞), ミスなど好ましくないことをする傾向がある be liable to ~ その他、好ましくない傾向がある be prone to ~ センチュリー英和を見ると、trend と tendency の違いが説明されている。 tendencyは、たとえばセンチュリーにある「赤ん坊は空腹になると泣くものだ」とか「弱い母音は消失する傾向がある」のように、本来的に、何かのおきる傾向のあること。 trend は「流行」や現在の「趨勢」(すうせい)や「風潮」などの傾向。ジーニアスを見れば「趨勢」や「風潮」の意味も書いてある。 なお、衣服の流行は fashion である(東京書籍3000、桐原3000)。一応、ジーニアスには、衣服だけでなく文学や芸術の流行も fashion ということもあると書いてあるが、しかしセンチュリーは採用していない。 なお、mode も衣服の「流行」の意味であるが、現代では廃れている表現だとジーニアスはいっているし、桐原と東京書籍の単語集に mode は無い。 しかし、旺文社1900にmode があり、「方式」「形態」などの意味である。後述の「携帯」の誤字ではなく、確かに旺文社1900のmodeの項目に「形態」と書いてある。 旺文社1900の単語集は入試準拠なので、おそらく教科書にはないが入試によくある表現なのだろう。総数1900のうちの844番目にmodeがあった。 旺文社1900のいうmode関連の派生表現のひとつで、携帯電話の「マナーモード」は silent mode である。 ほか、物理学の弦の振動などの「モード」もこの単語だったと思うが、辞書には無いので不明(ジーニアスとセンチュリーの両方とも確認したが見つからなかった)。 さて、tendency の話題に戻る。 さきほど trend は「趨勢」や「風潮」だと言ったが、だがジーニアスによると、現在の株価の傾向などで(トレンド trend ではなく) tendency を用いている例文もあり、実際には使い分けは明確ではない。 tendency の動詞形は tend であり、「傾向がある」の意味。というか、動詞 tend の名詞形が tendency である。 tendの意味も、本来的に "~をする傾向がある" という意味での「傾向がある」である。 tend to ~(動詞)「~する傾向がある」の形でよく使われる。 ほかにも、 tendに「世話をする」という意味もあるが、だがこれは、名詞 tender「やさしさ」の動詞形だとみなすべきだろう。 ややこしいことに、動詞 tender は「提出する」「支払う」の意味である。だが単語集に動詞 tender がないので、無視しよう。 一方、trendについて。 センチュリーによれば、「新しい流行」 a new trend とか使う。 東京書籍に the current trend 「現在の流行」という例文もある。 東京書籍によれば、「最近は小型車が売れている」的な意味の流行も trend である。 また、旺文社によれば、「最近は高齢者には運転をやめさせるのが傾向である」というのも trend である。 旺文社の例文を考えれば、和訳が「傾向」であろうが、内容が最近の風潮なので、trendを使うのが正しいわけだ。 形容詞 trendy 「流行の先端を行く」の意味である。 角度が傾くのは lean 「傾く」です。 lean forward 「前方に傾く」(東京書籍4500、)、「前かがみになる」(旺文社1900) The tower leaned a little to the west. 「その塔は西にすこし傾いている」(東京書籍およびグランドセンチュリーの文を改変) いちおうlean にも傾向の意味もありますが、例文を紹介していません(桐原4500、旺文社)。なお、桐原は、tend と lean を類義語と考えており、同じページで紹介しています。 入試には出ないが、ジーニアスいわく、「共産主義に傾倒する」 lean toward communism とかの「傾倒する」も lean とのこと・ 「傾倒する」という日本語を知っていると、なんか頭が良さそうですね。 * 「流れ」 current, flow flow は「流れる」と言う意味の動詞だが、名詞では川などの「流れ」を言う。 current は、「流れている」という意味の形容詞だが、名詞では「海流」や「電流」などの「流れ」も言う。 川も海流も同じ水の流れなのに、なぜか使い分けをするのである。 東京書籍3000でも桐原3000でも、flowの例文で、川の流れを扱っているので、そういう単語だと納得してもらうしかない。 英語というのは、あまり論理的ではなく、慣習などで使い分けが決まっている部分もある。 東京書籍に書いてあるが、気体の流れも液体の流れも flow である。 普通科高校では習わないが、工業高校などで流量計などの機器を扱う際、その流量計を英語で「フローメータ」などという。また、その計器で測定する流れのことは普通は「フロー」flow と読んでいる。 風の流れや川の流れという言い方ではなく、わざわざ「気体」「液体」と東京書籍が言ってるのは、たぶん、そういう流量計などを見越しての表記だろう。 実際、ジーニアスを見てると、「液体・気体の流出量(流入量)」という意味もかかれている。東京書籍はおそらく英和辞典のflowのこういう意味を参考にしたと思われる。 さらっと「流量計」と言ってしまったが、流体力学では流出量も流入量も区別せず、まとめて「流量」(りゅうりょう)と呼び、それ(つまり「流量」)を flow と言うのである。 実際、ジーニアスでは、たとえば人口の「流入」もflow であるし、センチュリーでは(石油らしき)ガロン単位の液体の「流出」もflow である。 そのほか、お金の「流れ」については、経済学ではカレントもフローもどちらとも使う表現なので、深入りしない。 さらに混乱させるが、discharge 「解放する」・「釈放する」、「解雇する」「解任する」の意味の単語(東京書籍の巻末)にも、実は「流れる」の意味がある(ジーニアス)。「アマゾン川が大西洋に注いでいる」という例文で、discharge を使っており、ここでは flow into と同じだと、ジーニアスは言っている。 煙などの排出も discharge であり、いったい流出なのか流入なのか、はっきりしない。 専門用語などで flow と区別したい場合、discharge を使うこともある。 だから、たとえば流体力学で、理論値と実測値との違いの比率のことを discharge coefficient といい、よく「流量係数」とか「流量係数」とか言う。分野によって和訳が違うので、和訳は気にしなくていい。証拠に英語版ウィキペディアの記事 [[:en:w:discharge coefficient]] (流出係数)があります。 あと、discharge には名詞の用法もある(ジーニアス)。東京書籍には動詞の用法「解放する」以下略しか書いてない。 そんなことよりも、「解放」「釈放」の意味を、液体の排出などと関連づけて覚えよう。なんか解き放たれて自由に動ける的なイメージが discharge である。 なお、日本でも、よく、解雇や解任のことを、比喩的に「自由の身」みたいとか「長い夏休み」みたいに言います。なので、そこから派生的に、discharge の複数の意味を把握できます。 洋の東西を問わず、人間の言語センスは似たようなもんです。(あるいは、もしかしたら日本人が英語discharge を真似たのかもしれません。) 「頭脳流出」は a brain drain という(旺文社1900、ジーニアス、センチュリー)。ややダジャレっぽい語感もするので真に受けるわけにはいかないが、drainの基本的な意味は「流出する」である。(なお、このように brain には「脳」の意味のほかにも「頭脳」の意味もある(桐原3000)。) だが drain には、体力などを「消耗させる」という意味もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 drain my strength 「体力を消耗させる」 である(センチュリー。ジーニアスに似た例文)。 体力が流出していくイメージか。 台所の「排水口」とかも名詞 drain である。屋内の下水などに向かって流出させる側の台所の排水口が drain である。 その他、排水管が drain である(ジーニアス)。 * 傾向 tend, inclined まず、tend は動詞。 inclined (インクラインド)は形容詞。 なので be inclined to ~(動詞) で「~する傾向がある」 のように使う。inclined to do を使いたい場合、be動詞が必要。 一方、tend は動詞なので、be動詞なしで、 tend to ~(動詞) 「~する傾向がある」 である。名詞形はtendency 「傾向」である。 実は動詞 incline (インクライン)「傾ける」という単語があって、「傾ける」「その気にさせる」の意味である(東京書籍)。 坂(slope)などの物理的な「傾き」やその角度なども 名詞 incline である(ジーニアス)。 桐原は inclined などは紹介していない(桐原4500および桐原5500を確認)。 単語集にはないが、「話を聞こうと耳を傾ける」incline my ear to ~ 、みたいな表現にも incline を使う(センチュリー)。というか、おそらくこの英語表現が先にあって、それに合わせて日本で「傾聴」みたいな表現が生まれた可能性。 また、このように incline には、好意などによって、「関心を向ける」のような意味もある。 このためか、名詞形 inclination (インクリネイション)には「傾向」の意味のほかにも、「好み」の意味もある(旺文社)。 ただし、必ずしも inclination は「好み」とは限らず、たとえば「彼は太りやすい」のような体質や(ジーニアス)、「この車は横滑りしやすい」とか(センチュリー)、そのほか性質や、性向なども inclination である(ジーニアス)。 どちらにせよ、とりあえず inclination の中心的な意味は「傾向」だと覚えておけば問題ないだろう。 単語集にはないが、坂や屋根などの物理的な「傾き」やその傾斜の角度なども inclination という(ジーニアス、センチュリー)。 liable (ライアブル)は、好ましくないことをする傾向や、好ましくない状態になりがちな傾向のある場合に使う(ジーニアス、センチュリーで確認)。なお旺文社では発音注意している。 和訳では liable は単に「~しがちである」と訳す場合があるが(桐原4500、旺文社1900)、「好ましくないことをする傾向」だという条件をしっかりと理解しておこう。、 be liable to ~(動詞の原型)で「~(ミスなどの行動)をしがちである」 のように訳す。 ほか、典型的な例文 be liable to illness 「病気にかかりがちである」(旺文社、ジーニアス) がある。なおこの場合、to が不定詞ではなく名詞に対する前置詞に変わっている。 なお、「ミスをする」make a mistake または make mistakes である。なお、桐原3000およびジーニアスでは、make a mistake 「間違える」と訳している。 なので、ともかく be liable to make mistakes 「ミスをする傾向がある」 である(旺文社)。 形容詞 prone (プロウン)は、望ましくないことについて「~の傾向がある」の意味(ジーニアス、センチュリー)。 病気になりやすいとか、怒りやすいとか、そういうのも prone を使える。例文は辞書を見て(著作権の都合)。 単語集には、なぜか、望ましくないことに使う前提が書かれていない(旺文社、東京書籍の巻末)。 だが、辞書には前提が書かれている。 単語集にある典型的な例文は、 be prone to error 「間違いを起こしやすい」 である(旺文社、東京書籍の巻末)。 to は前置詞でもよく、動名詞 to でもよい。つまり、prone to の後ろにくるのは、名詞 でも 動詞の原型 でも良い。 earthquake-prone 「事故多発地域」の意味である(センチュリー、旺文社)。 ---- mistake と error ジーニアスによると、 mistake は不注意や勘違いによる間違い。 error は、計算の誤りや、裁判の誤審など。 ・・・とのこと。 また、センチュリーいわく 「不注意な間違いをする」make a careless mistake とのこと。 だから mistake は、「勘違い」とか(ジーニアス)、「誤解」「思い違い」とかで(ジーニアス、センチュリー)覚えたほうがいいかもしれない。 mistake を「誤り」「間違い」と訳しても間違いではない(ジーニアス、センチュリー)。そういう訳がジーニアスにもセンチュリーにもある。 ---- 現在の current , present, modern current は、形容詞「現在の」が入試ではよく出るが、しかし名詞では「流れ」の意味である。 海流とか電流とかの流れにcurrentを使う。 東京書籍およびジーニアスが紹介しているが、「暖流」は a warm current である。 ついでにジーニアスが紹介している「寒流」は a cold current である。 current は、まず名詞「流れ」を覚えるべきであり、形容詞「現在の」はその派生として覚えるのが良いだろう。 ジーニアスで調べた語源でも、「走っている」→「流れている」→「現在通用している」というような意味の変遷らしい。 さて、current 関連の名詞として、単語集にはないが、電流の直流 D.C. とは direct current の略である。 交流 A.C. も Alternating current である(ジーニアスで確認)。 通貨はcurency (カレンシー)である。 単語集にはないが、国際的に安全な通貨のことを経済学ではハードカレンシーといい hard currency と書く。) 「現在の」を意味する形容詞には、current のほかにも present がある。 present は、たとえば英文法の「現在形」や「現在進行形」などの「現在」も present である。 「現在」のpresent と 「贈り物」の present とスペルも発音も同じである。また、「出席している」の形容詞 present と同じ単語である。 present と current のニュアンスの違いは、辞書では特に言及されてないが、current には「流通」や「通用」のような意味合いもあるというところだろうか。 * 現代 modern と contemporary なお、modern は、「近代の」「現代の」という意味であり、歴史的なニュアンスで使う。 modern も単語集にあるので、覚えよう。 単語集にないが、たとえば「近代文学」modern literature のように(センチュリーで確認)。なお、「現代」はmodern times という。 桐原4500にあるが、(科目名ではない意味での)「現代社会」は、modern society である。 動詞 modernize は「近代化する」「現代化する」の意味である(東京書籍4500および桐原4500)。 しかし、contemporary という単語も存在し「現代の」という意味であり、しかも、旺文社いわく「現代日本文学」は contemporary Japanese literature である。 東京書籍4500いわく、contemporary と modern の違いは単に、芸術様式の話題では contemporaryが「現代の」の意味で使われるとのこと。 だからか、東京書籍・桐原・旺文社の3つともすべてに単語 contemporary art 「現代美術」がある。 その他、contemporary には「同時代の」と言う意味もあり、東京書籍いわく、「ピカソとダリは同時代の人」という内容で、語法 be contemporary with ~ を使っている。 * temporary temporary は「一時的な」の意味の形容詞。 典型的な例文が 「一時的な仕事」 a temporary job である(東京書籍、旺文社)。 なお、ジーニアスとセンチュリーでは、同じ a temporary job を「臨時の仕事」と訳している。 対義語は permanent である。 つまり、 temporary ⇔ permanent である。 なお、いわゆる「アルバイト」は、英語で part-time job である(ジーニアス和英「アルバイト」で確認)。side job ともいう(ジーニアス和英)。 日本語の「パート主婦」のような、勤務時間の短い意味合いは、英語のpart time jobには無い。 そもそもアルバイトはドイツ語に由来する言い回しだし、しかもドイツ語では「仕事」という意味らしい(本書は英語の教科書なのでドイツ語には深入りしない)。 「永久歯」を permanent teeth という(ジーニアス、東京書籍)。 東京書籍いわく、「終身雇用」を a permanent job というとの事だが、しかしジーニアス英和やセンチュリー英和では確認できなかった。 ---- 強制 force, enforce, compel , oblige 義務 duty 辞書によくあるcompel の典型的な例文が「病気のため仕方なく~せざるを得なかった」的な例文。こういうときにcompelを使うようである。 辞書によると、compel はforce よりも意味が弱く、oblige (オブライジ)よりも意味が強い、 普通、oblige (オブライジ)は「義務づける」と訳す。 単語集にはないが、思想の用語で「高貴たる者の義務と責任」と言う(英語ではなく)フランス語で noblesse oblige ノブレス・オブリジュ という単語があり、社会的エリートが兼ね備えるべき義務感のことを言う。 さて、英語では、名詞形 obligation が「義務」の意味。センチュリー英和で確認したが、法律的な「義務」も、道徳的な「義務」も obligation である。 桐原4500では obligationの意味に「義理」を加えて、「義務」「義理」がobligation だとしている。 旺文社1900では、 obligationの意味に「責任」を加えて、「義務」「責任」がobligation だとしている。まあ、「高貴なる者の義務と責任」が世界各国エリートの基礎教養なので、知的な英文ではそういうニュアンスで obligation が使われることも多いのだろう。 東京書籍4500 には、oblige の紹介は無い。 force は「強制する」の意味。 さて、「軍隊」「武力」も force である。 軍隊によって「~が強制された」という場合、どうすればいいのだろうか? 桐原4500では、force「強制する」の例文での「軍隊」を troop という単語で表現して、forceの同音意義語の問題をうまく回避している。 桐原の例文が「政府軍が反乱軍に降伏することを強制した。」と言う例文である。 なお「政府軍」は the government troops である。 反乱軍は the rebels である。「降伏すること」は to surrender である。 troop とか rebel とか、索引に無い単語ばかりである。 enforce は、強制一般の意味もあるが、法律によって強制する、というニュアンスがあり、例文もそういうのが多い。だがラグビーでエンフォースという用語がある。ラグビーの説明はしたくないので説明は省略。 センチュリーの英語によると、警察が市民に法を強制したりするのが enforce である。 桐原4500によると、法律を施行するのが enforce である。警官が法律を守らせる場合も、the police enforces the law のように、目的語は法律になる。 旺文社1900および東京書籍4500にも、似たような警官と法律の enforce 例文がある。 こういう事情もあってか、旺文社は1900はenforceの意味を「施行する」「実施する」としている。 桐原は、enforceの意味を「施行する」「遵守させる」としている。 なお、死刑執行で誰かを「処刑する」のは英語で execute (イクセキュート)である。 「死刑執行」「処刑」は execution である(桐原5500で「死刑執行」、旺文社1900)。 execute には、計画・命令などを実行したり、仕事を「成し遂げる」などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。ジーニアスによると「最後までやる」が原義のほうの意味とのこと。 処刑の意味は、処刑で「片付ける」的なニュアンスだろうか(特に言及されてはいない)。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。 計画などの実行で使われるといっても、ただし、こういう固い語なので、技術の必要な難しい計画などの実行で使われるのが普通である(ジーニアス)。 また、このことからか、企業の重役のことをエグゼクティブ executive ともいう(旺文社、桐原5500)。executive には名詞「重役」の意味のほか、形容詞「経営上の」「行政杖の」などの意味もある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。 さて、「義務」「強制」概念の話にもどる。 義務教育も法律で強制されているが、しかし旺文社の例文によると、義務教育には oblige を使っている。 センチュリーを読んでたら、未成年の子供が起こした事故の弁償も oblige である。 桐原だと「大臣は半年に一度、報告書を提出することを義務づけられていた。」の義務づけが was obliged to send in a report である。 まあ、大臣はエリートだからだろう。 センチュリーで「世論の批判のため引退を余儀なくされた」の「余儀なく」もoblige である。まあ政治家という、国家権力者の一員たるものの義務と責任的な意味合いだろう。 しかし東京書籍4500は、compel の例文で「世論が大臣を辞職に追い込んだ。」を 使っており、センチュリーに反している。 まあ、とくに統一的な用法は無いのだろう。 なお桐原は、「その法律が雇い主に、(※ 社員の)健康保険を掛けることを強いる」をcompel としている。「(※ )」内はwikiでの追記。 単語集にはないが辞書によくある典型的な例文が、病気で「~を余儀なくされる」をcompelで表現することである。 センチュリー風に He was compelled by illness to ~なら「彼は病気で~を余儀なくされた」である。 ジーニアス風に His illness compelled him to ~ なら、直訳すれば「病気が彼に~することを余儀なくさせた」だが、無生物主語の和訳が高校の授業で嫌われるので、「彼は病気で」と訳す。英文学とかだと無生物の主語とか普通にあると思うし、普通の日本語でも文学・文芸でなくとも「病気が彼に~を余儀なくさせた」とか通じると思うし、なのに、かたくなに無生物主語の和訳を認めない高校英語教師や塾講師などはどういう了見なのだろうか。理解しがたい。 ジーニアスは、本人の納得の上で余儀なくされる場合を oblige といい、そうでない場合つまり「本人の意思に反してさせる場合はforce や make を用いる」としている。 しかし、ジーニアスの例文では、税金を払う義務も oblige としている。 判断基準が不明である。 やはり、高貴たる者の義務と責任を基準に考えるのが良いだろう。 * 義務 duty, obligation 「義務」「義理」は英語で duty である。ジーニアスで確認したところ「義理」の意味もある。 on duty で「勤務時間中で」。 off duty で「勤務時間外で」 duty は、職務上の義務でも使われるが、道徳的な義務でも使われる。 その他、duty に「関税」の意味あり。桐原4500によれば、「ワインの関税」 duty on wine である。「免税店」は duty-off shop である。 obligation との違いとして、ジーニアスは obligation は「外的な事情から生じる義務」としているが、どうだろうか。ノブレス・オブリジとか、そうではないと思うが。 そう覚えるよりも do one's(myなど) duty で「~の義務を果たす」などの慣用表現で覚えるほうがよいと思う。なお、東京書籍4500と旺文社1900に、例文中に do one's duty がある。 obligation にはそういう平易な慣用表現は無いと思うので。 ---- 「分類する」 sort, classify sort は、情報Iで習う、数値データなどの整列の「ソート」と同じ語であるが、しかし旺文社1900以外では、sortの「整列」の意味を紹介していない。また、例文も無い。辞書ですら、ジーニアスもグランドセンチュリーも、整列を紹介していない。所持しているジーニアスの版が古く1990年代のものなので最近の版ではどうか知らないが、グランドセンチュリーのほうは2017年の版なのに紹介していない。 :※ なお、当の「情報I」科目のソート自体、実教出版の『情報I』でしか紹介されていない(他社の東京書籍や数研出版や日本文教出版などは紹介していない)。 :※ あまり英語教育の界隈では、データの整列は出題されづらいのだろう。(ただし、理系の大学はどうか知らない。)大学入試の単語集を見ても、文科系の大学ばかり出題の過去例文を扱うので(東京理科大とか芝浦工大とかああいう私大の過去例文は、英単語集で紹介されづらい)、理系の出題傾向がどうなっているか分かりづらい。 さて、上記の「分類する」の使い分けは、あまりハッキリしない。 単語集の例文などを見ると、どうやら書店や図書館などで書籍を「分類する」は classify を使っているようだ。 旺文社では「本は作家の名前によって分類されている。」 The books are classified according to the author's name. 東京書籍では「本はテーマによって分類されている。」 The books are classified according to subject. である。 ジーニアスでも、受動形でなく能動形でだが図書館での本の分類に classify を用いている。 なお、(英和ではなく和英辞典の)ジーニアス和英によると、ごみの「分別」は separate である。 sort には名詞で「種類」という意味もあり、ほぼ、「種類」の意味での kind と似た意味である。 a kind of ~ 「~の一種」の代わりに、a sort of ~ で「~の一種」と言う場合もある。 しかし、別の用法で sort of で「多少の」「いくらかの」という意味もあるので、文脈から判断すること。 class には「等級」と言う意味もあるので、「等級づけをする」なら classify のほうが望ましいだろう。 余談だが、classify には「機密の」の意味があって、旺文社1900で document を見ると、 leak classified document 「機密文書を漏洩する」 という例文もある。 動詞 leak は、液体や秘密などが「漏れる」とか「漏らす」の意味。東京書籍と桐原の3000語レベルにも4500語レベルにも書いてない。桐原5500に書いてある。 桐原5500の例文は秘密を「漏らす」ほうの内容。 なお、文書ではなく情報の「機密情報」については旺文社 leak を見ると、 a secret information と言っている。 桐原4500では、「機密情報」を confidential information と言っている(桐原4500のmake関係の熟語のmake use of ~ の項目)。 2010年にWikiリークという、各国政府などの機密情報をネット公開する海外サイトが世界的に話題になったからか、単語集では leak の例文が機密の漏洩ばかり。だが、もちろん液体などが漏れる場合にも普通に leak は使われる。 なお、wikibooksなど当wikiプロジェクトは、wikiリークとは全く別の組織。「wiki」とはソフト名の一種なので、まったく別の組織でも、wikiソフトを使っていると組織名がwikiなんとかと、似たような名称になることもある。 なおleakの名詞形は leakage であり、「漏れ」「漏出」「漏洩」の意味(旺文社1900)。だが、単語 leak 自体でも名詞の意味もあり、同じような「漏れ」という意味(桐原5500)。 「秘密」については、secret や classify の他に、confidence (カーンフィデンス)という単語もある。 だが、このconfidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 「信頼」と「自信」と「確信」については和訳でも同じ「信」の文字があるから、まあ連想できるとして(信頼の対象が自己になれば「自信」。「確信」とは、信じている自分への自信。など)、問題は「秘密」である。 信頼しあっている間柄での秘密、的なイメージで覚えるのが良いだろう。 形容詞 confidential の意味なら「内密の」というのがセンチュリー和英にもある。 だが、名詞の「秘密」のことを「内密」とは言わないので、confidence は「秘密」と訳すしかない。辞書もそうなっている。 ジーニアスによれば、「秘密文書」は confidential documents とのこと。 ---- 確認 check, confirm , confident check が「チェックする」である。 硬い態度など firm「確固たる」, rigid「厳格な」, stubborn 「頑固な」、stiff(肩などが)「硬直した」、 英語のチェック check はいろんな意味で使われ、意外と難しいので、日本語でそのまま「チェックする」と意味を覚えてしまうのが良い。東京書籍1800の単語集を見ても、checkの意味の説明で「チェックする」とそのまま書いてある。 check は「確認する」ことにも使われるし、確認したことを証拠に残すためのチェックマーク( ✓ )の記述にも使われるし、「点検する」ことにも使われるし、「照合する」にも使われるし、チェスの王手(いわゆるチェックメイト)にも使われる。このように意外と難しいからか、桐原4500では4500レベルとしてcheckを紹介している。 confirm が「確認する」「身元を証明する」である。(東京書籍4500) なお、別の語で firm という語には「断固とした」「確固たる」の意味がある(旺文社1900、東京書籍4500)。 比較的に悪い意味は無く、 firm muscles 「引き締まった筋肉」(東京書籍4500、ジーニアス) のように、形を変える柔軟さをもった場合にも使います(グランドセンチュリー、東京書籍4500)。 ほか、 a firm belief 「硬い信念」(東京書籍4500、ジーニアス) a firm decision 「ゆるぎなき決定」「確固たる決定」(旺文社1900、ジーニアス) です。 「頑固な」 stubborn (スタボーン)とか、(肩などが)「硬直した」stiff とはニュアンスが違います。 形容詞 rigid (リジッド)は「厳格な」です。 別のまとめで、「きびしい」harsh, strict, severe, rigid を説明しているので、そちらも参考にしてください。 「会社」や「商店」などの名詞 firm と同じ発音の語です(旺文社、桐原4500)。 a law firm 「法律事務所」(旺文社、グランドセンチュリー、) なお、a law firm は米語です。 チェックについては、チェックリスト check list が英語にもあることを知るべきだろうか。 工場労働など屋内での社会人の点検業務では、可能なかぎり、忘れのないように点検内容を一覧表の list リストにして、それにチェックマーク( ✓ )を入れることで漏らさずにチェックをするという方法がある。 なお、チェックマークを入れるための視覚欄(大きめな □ )のことを、チェックボックス check box といい、これも英語にある(ジーニアスで確認)。 こういうチェックリストやチェックボックスの存在を知っていれば、check の「点検する」や「照合する」の意味も覚えやすいだろう。 語学の勉強というのは、こういうふうに英語以外のビジネス知識なども必要なのである。 checkを「チェックする」と覚えればいいと言ったものの、ただし上述のチェックボックスやチェックリストのように、仕事でも知的な仕事なら check という英語は使うので、覚えておく必要があるだろう。 桐原4500では、「医者が患者の血圧を調べる」という内容の例文でチェック check を使っている。check はそういう専門性の高い用途にも耐えうる単語でもある。 ほか、小切手も check といい、同じスペルだが、説明を省略する。ホテルなどのチェックイン check in , チェックアウト check out も同じ単語だが、説明を省略する。 IT系でも、よく会員制webサイトの登録画面などで説明書きを読んだか確認するためのチェックボックスが、海外サイトではよく使われる。 社会人になって就職するなどして、品質検査の方法などを習っていないので、あまり「チェックとは何か?」とか深入りしても、埒(らち)が あかない。 confirm は、高校生には馴染みがないかもしれないが、IT系では意外とよく、会員制webサイトのパスワード登録の画面などとして、海外サイトではよく使われる。 身元証明の典型的な例文で、誰々の「身元を証明する」という例文があり、 たとえば東京書籍4500では 「彼女の身元を証明する」confirm her identity がある。 旺文社の例文を少し改造して(「郵便局員が私の身元を確認した」という内容)、「彼が私の身元を確認した」なら He confirmed my identity となるだろう。 「裏づける」の典型な例文が、裁判などでの「新たな証拠が彼の話を裏づけた」であり、東京書籍によれば、 「新たな証拠が彼の話を裏づけた」 The new evidence confirmed his story. である。 桐原4500にも、現在完了形であるが、ほぼ同じ英文がある。 confirm の名詞形は confirmation である。旺文社1900にだけ紹介されている(桐原4500と東京書籍4500はconfirmationを紹介していない)。 confident については、別の項目で説明した。confidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 単語集に共通の例文が見当たらないので、辞書などを購入して読んでほしい。 * 検査 なお、和英辞典で「検査」を見ると、testやinspectなど色々な単語がある。 testはどちらかというと「試験」である。 血液検査が blood test であり、聴力検査が hearing test だし、日本語では「検査」でも英語では test だったりする場合もある。 「テスト」と聞いて、日本の学校の学力試験しか思いつかないのなら、改めよう。英語では普通に、医療や工業などの検査でも test は使われるからである。 inspect は、査察官や検閲官をinsepector と言うので、そういうニュアンスもあるので、検閲・査察のニュアンスが強く、日本の「検査」には1対1には対応しない。 東京書籍と桐原の単語集には inspect がないので、気にしなくていい。米英の行政の事情を知らないと inspector などは理解できないだろう。日本の高校生には不要な知識であろう。inspector という、そういう高校で習わない行政用語があるという事だけを知っておけば十分だろう。 なお、実は旺文社1900に inspect と inspector がある。inspector には「検査官」の意味のほか、「警部」の意味もあるとのこと。 だが、そもそも、英語の文脈においける「警部」とは何かという問題がある。ジーニアスでinspectorを見ると、米では「警視正」、英では「警部」とのこと。まあ、警察組織の現場職での上のほうの人、ぐらいの意味だろうか。 なお、「捜査員」は investigator である。これだけだと難しそうだが、米国のFBIこと「連邦捜査局」が the Federal Bureau Investigation である(旺文社)。 「捜査する」は investigate である。 典型的な例文が 「警察がその殺人事件を捜査している。」 The police are investigating the murder. である(桐原、ジーニアス)。 なお、federal (フェデラル)は形容詞としては「連邦の」という意味であり、名詞としては「連邦」の意味である(ジー二アス)。 もうひとつの典型的な例文が、 「警察がその自動車事故の原因を調査している。」 The police are investigating the cause of the car accident. である(東京書籍、センチュリー)。事故なので、捜査ではなく「調査」。東京書籍でも「調査」になっているし、センチュリーでは「調べている」としている。 なお、「探偵」と「刑事」は detective である。英語では、「探偵」と「刑事」が同じ単語なのである。 動詞 detect の意味は、東京書籍いわく、何か見つけづらいものを「探知」「発見する」などの意味である。センチュリーいわく、隠されているものや悪事などを見つける場合に使うことが多いとのこと。 単語集にはないが、「探知機」が detector である(ジーニアスで確認できる)。ジーニアスいわく、金属探知機は a metal detector である。 この例のように、 detect で発見するのは別に犯罪事件の犯人でなくてもよく、たとえば桐原の例文では病院でのガン(癌) cancer を「発見する」ことを detect としている。 センチュリーいわく「ガス漏れを見つける」は detect a gas leak である。 センチュリーいわく、嘘を見破るのも detect である。東京書籍いわく、「スパイを見破る」は detect a spy とのこと。 locate という「位置する」と言う意味の動詞がある。名詞形 location が「位置」 の意味である。 この locate には、なにかの場所を「突き止める」という意味もある。 東京書籍が detect の単語の次に、locateの例文で「アジトを突き止める」を紹介しているが、著作権の都合があるので本ページでは紹介しない。 なお、アジトは a safe house である(東京書籍)。またアジトとは、犯罪組織や反乱組織などの「隠れ家」のこと。 なお、「隠れる」は hide である。 太陽が雲に「隠れる」みたいな平和的な「隠れる」も、犯人が「隠れる」も、 hide である(センチュリーで確認)。 「太陽が雲に隠れる」 The sun is hidden by clouds である(ジーニアスとセンチュリーに、ほぼ同じ例文)。 なお、「隠れ家」「隠れ場所」には、hide-out という言い方もある(ジーニアスいわく「隠れ場所」)。旺文社では hide-out を「隠れ家」「潜伏場所」と紹介。 hide の活用は hide - hid - hidden/hid である。 さて、conceal という、「隠す」という意味の単語があり、物や秘密を「隠す」場合に使われる。 辞書を見た限り、conceal には、人が隠れるような用法はない。 単語集を見ると、conceal の例文で、感情を「隠す」ような例文もあれば(旺文社)、爆弾が「隠されていた」という例文もある(桐原)。 隠された秘密を「暴く」のは reveal や uncover がある。 ---- 暴露(ばくろ) reveal, uncover, disclose reveal は、意図的に秘密を暴いた場合のほかにも、不注意などで秘密が漏れた場合にも用いる。旺文社の例文も秘密が漏れた場合である。 名詞形 revelation である。 よくある例文は、 「真相を明らかにする」 reveal the truth である(東京書籍に和訳・英文とも同じ文。センチュリーでは「真相を漏らす」と訳)。 そのほか、単語集にはないが、物理的に隠れているなどして見えなかったものが見えるよう現れる事も reveal というが、単語集にないので無視する。 なお、光や危険などに「暴露する」ことは expose である(桐原)。 暴露(ばくろ)は「ばくろ」と読む。「ぼうろ」(×)ではない。 disclose 意図的に秘密を暴いたり、あるいは自分や自組織の秘密を公表したりする場合は、 disclose のほうが適切かもしれない。 固い言い回しなので、暴露や公表や自白などの対象となる秘密は、たとえばセンチュリーでは「彼はスパイであったこと」だとか、「その男の正体」だとか、 あるいはジーニアスでは「真実を新聞に暴露する」とか、なんかそんな感じの秘密ばかりである。 名詞形「公開」「暴露」は disclosure である。 「情報公開」は disclosure of information である(ジーニアス、旺文社)。 東京書籍4500および桐原4500には disclose が無い。 uncover 「真相を明らかにする」 uncover the truth のように使う(東京書籍)。桐原4500には例文なし。東京書籍は巻末おくりなので、解説なし。 uncover の語源は、見れば分かると思うが「カバーを取る」である(ジーニアスで確認)。 なので、単語集にはないが、容器などの「フタを取る」も uncover である(ジーニアス、センチュリーで確認)。 そして単語集(旺文社)にあるが、遺跡などを発掘するのも uncover である(旺文社)。遺跡を埋めている土などをフタに見立てて覚えよう。 ---- 不安 anxiety, alarm, dread 恐怖 fear、 horror, dread 料金 fare , fee ,charge 経費 expense 警報 alarm 警戒 alert 警告 warning, caution 旺文社1900によると、alarm の出題番号が549 で、alarm が「不安」「恐れ」を第一義で紹介されており、anxiety (「不安」「心配」)の形容詞 anxious の583番よりも alarm のほうが早い。 勘弁してほしい。 まずalarm は普通、警報器のことである。実際、東京書籍3000では、alarm は「警報器」「目覚まし時計」の意味でしか紹介していない。 桐原4500ですら、「驚き」「恐怖」の意味を紹介しているが、しかしalarmの第一義はあくまで「警報(器)」というのが桐原のスタンスである。 とはいえ、旺文社は大学入試の出題順に紹介しているだけである。つまり、日本の大学入試がロクでもないのだろう。 なお、ジーニアスによると、alarm の第一義は「驚き」「恐怖」である。なお、語源はイタリア語の「武器を取れ」all'armeである。 なるほど、alarm アラームの語尾 -arm が「武器」 arm と同じわけである。 現代では、普通、「驚いた」は be surprised at などを使うだろう。 どうしても「驚き」「恐怖」の意味で使いたいなら、死の恐怖のある文脈で使うと、頭良さそうに見えると思う。 ジーニアスの例文でも、「シカは驚いて逃げていった」の例文で in alarm という用法を使っている。狩人や肉食動物などによる死の恐怖を感じたシカ的な用法。 しかし、ジーニアスによれば、恐怖の意味での alarm は「fear より固い語」である。 fear (フィエア)は「恐怖」「不安」である。まずfear は「恐怖」で覚えよう。4500語レベルではなく、桐原3000と旺文社1400にfearはある。あと東京書籍4500。 典型的な例文が、「高所恐怖症です」であり、ジーニアスと東京書籍にそういう例文がある。 I have a fear of heights. 「私は高所恐怖症だ。」 である。 単語集にはないが、辞書によくある例文が「恐怖で顔が真っ青になる」であり、 turn pale with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。センチュリーが pale (ぺイル)である。 ジーニアスだと、white を使い、 turn white with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。 なお、形容詞 fearful で「恐ろしい」「恐れている」の意味。 なお、horror で、戦場での死の恐怖も表現できる。日本語の「ホラー」のような幽霊やら悪魔などのオカルト限定のような制限は無い。 dread は、「ひどく怖がる」「ひどく恐れる」のような意味。fearよりも、dread は恐れる度合いが強い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 形容詞 dreadful 「ひどい」「おそろしい」の意味。 horrible などとの類義語であり(グランドセンチュリー)、区別は難しそうである。 なお、鉄緑は fearful を類義語としている。 料金 fare , fee ,charge fear とスペルの似ている fare(フェア) は「運賃」「なりゆき」であり、意味がまったく違う。 「運賃」、言い換えれば「乗り物の料金」が fare である。医師や弁護士などの料金は fee である(旺文社1400)。 「電車の運賃」a train fare である(旺文社1400、桐原4500、東京書籍4500巻末)。「電車賃」と和訳しても良い(桐原4500)。「列車の運賃」でも良い(東京書籍4500巻末)。なお、文脈に応じて複数形 train fares にしても良い(東京書籍4500巻末)。 単語集だと「電車」ばかりだが、別にバス料金でもタクシー料金でも良い。「料金」でなく「運賃」で訳してもいい。つまり、 :a bus fare 「バス料金」「バス運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) :a taxi fare 「タクシー料金」「タクシー運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) である。 なお、「運賃」fare は、形容詞「公平な」 fair と同音である(旺文社1400、ジーニアス)。 だが、医師でも弁護士でもない施設の「入場料」も an entrance fee である(東京書籍3000巻末、旺文社1400)。 entrance の代わりに admission を使う場合もある。つまり、 an admission fee「入場料」ともいう。(桐原4500 admission の項目、旺文社1400 admission の項目)。 「授業料」(旺文社1400)や「受講料」(桐原4500)も fee である。 charge は「サービスに対する料金」(旺文社1400、桐原4500) なお in charge of ~ 「~の担当で」(旺文社1400、桐原4500) 「罰金」は a fine である。 expense は、「人件費」とか「医療費」とか「学費」とか(旺文社「人件費」、グランドセンチュリーがその他)、経費をいうときの「費用」(旺文社)。 おそらく、帳簿的というか、家庭内のことでも家計簿的なのが expense かと。 ほか、スポーツの「フェアプレーの精神」などの意味の「フェア」は fair であり、スペルがまったく違う。なお、この形容詞 fairは「公平な」の意味である(桐原4500など)。 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の 名詞 fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である(桐原4500)。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 なお、ジーニアス和英の affair の項目によると、「時事問題」は current affairs である。 「浮気」とか「不倫」とかも affair と言う。恋愛雑誌やらで時々「アフェア」とか言う単語があるのは、この意味だろう。 なお、「外交」を一言でいうと diplomacy (ディプロウマシ)である(桐原4500など)。「外交官」が diplomat である。形容詞 diplomatic は「外交の」である。 さて、「警報器」alarm の典型的な例文が 「火災警報器」 a fire alarm である。これは東京書籍も桐原も紹介している。 なお、スペルの似ているアラート alert は、alert は名詞では「警報」「警戒」の意味だが、形容詞では「警戒している」の意味がある。(桐原5500、旺文社1900) また、形容詞でalert は「油断しない」の意味もある(東京書籍4500)。 単語集の「警戒している」の例文では、よく警察官や兵士などの警戒が出てくる。 警察官の場合なら、 The police officer is alert ・・・ で、「警察官は警戒している」の意味になる。 つまり、 ~(人) be alert の語順になる。 warning は「警告」である。翻訳の都合で「警報」と訳したほうが自然な場合もあるが、warning の意味としてまず第一に覚えるべきは「警告」である。 東京書籍で「洪水」 flood を見ると、「洪水警報」 flood warning がある。辞書 warning では確認できなかったが(ジーニアスとセンチュリーで、warningとfloodの両方を確認)、しかしセンチュリーいわく「空襲警報」が air-raid warning なので、たぶん洪水警報も合っているのだろう。 warn は「警告する」であり、医師が患者に「酒を飲みすぎないように警告する」とか(センチュリー)、嵐の接近を警告するとか(センチュリーとか)、そういうニュアンスである。 warn ◯◯(人) of ~ で「◯◯(人)に~を警告する」である。 記法を変えれば、 warn A of B 「BについてAに警告する」 です(桐原、旺文社、東京書籍)。 東京書籍が紹介していますが、 warn me of the enemy 「敵がいるぞと私に警告する」 です。 なお桐原は、喫煙の危険性(risk)を警告する例文です。ジーニアスは、旅路か何かの危険(danger )を警告する例文です。危険という概念で統一的に説明できそうですが、直接的に言い回しを覚えたほうが早いでしょう。 of はよく「~の」と中学で教わりますが、それだと意味が通りません。 さて、inform 「(情報などを)知らせる」という単語にも、 inform A of B 「BについてAに知らせる」 という語法があります。 桐原が inform him of the result 「彼に結果を知らせる」 のような例文を紹介しています。 なお、典型例の言い回しは、 Please inform me of the change in ~ 「~の変更を私に知らせてくれ」 です(旺文社、センチュリー)。 ともかく、warn A of B は inform A of B と関連づけて覚えましょう。 桐原がそういう覚え方を進めています(warn と inform を同一ページで教えている)。 ただし、東京書籍のようなcrisis (危機)など関連語の紹介は、桐原では同一ページにないですが。どの単語集も、一長一短です。 なお、東京書籍3000には、なんと inform の項目がありません。information はあるのですが。 なお、information は数えられない名詞なので複数形が無いので、「2つの情報」は two pieces of information と表す。「ひとつの情報」は a piece of information です(東京書籍3000)。 桐原は、remind A of B(思い出させる) や convince A of B(納得させる、確信させる) や inform A of B と warn A of B や suspect A of B (疑う)などをまとめて、 「関連の of」という概念を提唱しています。 ただ、そう解釈しなくても、 このうち、「警告する」warn と「思い出させる」remind も情報提供の一種ですので、 「情報提供の of 」とでも言える概念で、 remind A of B と inform A of B と warn A of B をまとめられます。 だとすると、暗記するのは残りの convince A of B (Bを納得/確信させる)と suspect A of B (B(容疑など)の疑いをかける)だけに減らせます。 このうち、 convince は、他人に何かの納得をさせる際に、説得などの情報提供が行われるでしょうから、広い意味での「情報提供の of 」と言えるかもしれません。暗記の負担がこれで減ります。 だとすると、残りは suspect A of B 「AにBの疑いをかける」です。 この場合、なんの情報提供もしていません。 また、of B の部分は形容詞的な意味です。 made of ~ で、「~を材料に作る」とかの意味であり、完成品を一目で見て材料が分かるなら made of です。 材料が、完成品を一目みてもわからない場合は made from ~ です。 この suspect A of B と made of B の共通する「of B」で、「性質の of」とかの概念を考えてもいいかもしれません(英語学でどうかは知りません。自己責任で)。 ほか、英文法で、「It is 形容詞 of 人」と「It is 形容詞 for 人」の使い分けなどがあります。人の性質を言う場合は「of 人」です。これから類推する方法もあるかもしれません。 まあ、最終的には suspect A of B 「AにBの疑いをかける」を直接的に覚えるしかありません。 warn ◯◯(人) against ~ing で「◯◯(人)に~しないように警告する」である。 たとえば、よくある例文が、「彼は道路を横断しないように私に警告した」(ジーニアス)あるいは川を渡らないように私に警告した(東京書籍)、であり、 He warned me of against crossing the river. 「彼は川を渡らないように私に警告した」 である。 動詞および名詞の caution は、動詞としては、たとえば医者などが肝硬変の患者に「酒を飲むな」と注意・警告するときの「注意する」「警告する」が caution である(桐原5500)。東京書籍4500の例文も、薬の取扱いの注意を caution としている例文。 ただし、辞書では、警察などの警告・注意もcautionである。このため、warningとの区別は、なかなか難しい。 ジーニアスが言うには、cautionのほうがwarningよりも軽いとのこと。 形容詞 anxious (アンクシャス)は「心配している」「不安に思っている」である。 be anxious about ~ で「~を心配している」である。 He is anxious about ~ なら「彼は~を心配している」である。 よくある例文が、「彼は試験の結果を心配している」であり、東京書籍とジーニアスにそれに似た例文がある、 He was anxious about the result of exam. 「彼は試験の結果を心配している。」 となろう。(wikiオリジナル) ジーニアスだと、母親視点の「息子のテスト」だが、まあこういう例文がよくる。 be anxious for ~ は「~を切望している」である。 桐原の「新しいコピー機が欲しくてたまらない」なら be anxious for new copy machine である。 ジーニアスだと(私は)「新しいコンピュータが欲しかった」なので、 I was anxious for a new computer. 「新しいコンピュータが欲しかった。」(※ ジーニアスanxious例文から引用) である。 名詞形 anxiety で「不安」「心配」「切望」である。東京書籍4500には「切望」が書いてないが、しかし桐原4500と旺文社1900には切望が書いてある。 なお、 eager (イーガー) は「熱望している」である。切望 anxious とは、ややニュアンスが違う。 ---- 思い出関係 remind ,recall ,remember 動詞 「remind <人> of ~」は、「<人>に ~ を思い出させる」である。 典型的な例文は、 That song remind me of ~ 「あの歌は私に ~ を思い出させる」 さらに、 That song remind me of my school days. 「あの歌は私に学生時代(の日々)を思い出させる」(東京書籍3000) とか That song remind me of the old days. 「あの歌は私に古き日々を思い出させる」(旺文社1900に似た例文) とか、古き良き日々を思い出す例文が典型的。歌は記憶のスイッチ。 動詞 recall は、主語が「思い出す」である(東京書籍、桐原4500、旺文社)。 典型的な例文は、 I can't recall the name of ~ 「~の名前を思い出せない」 のような例文。このように、意識的に思い出そうとするときに recall を使うことが多い。グランドセンチュリーいわく、「忘れたことを思い出そうとことさら努力する」のが recall である。 いちおう、recall にも実は「思い出させる」の用法もあるが(ジーニアス、グランドセンチュリー)、しかし単語集ではこの用法は触れていない。 なお、商品を「回収する」 recall と同じ単語である(規律4500)。 remember は、「覚えている」の意味が基本だが、実は「思いだす」の用法もある。 いっぽう、「思い出させる」の用法は無い。 remember me ~ing の意味は「私が~したことを思い出す」の意味である。 けっして、私「に」思い出させるわけではない。 なお、過去に「~したことを覚えている」場合は remember ~ing (動名詞) これからする予定を「忘れずに~する」のは remember to do (不定詞) である。 ---- 武器・兵器 weapon, arm 大量破壊兵器は weapons of mass destruction であり、略称は WMD である(桐原4500、旺文社1900、ジー二アス)。 また、核兵器は nuclear weapons である(桐原4500、旺文社1900、東京書籍、ジー二アス)。 だいたい、arms だと、「腕」(うで)と まぎらわしい。 兵器には、なるべく weapon を使うのが無難だろう。 なお、動植物の角(つの)や爪(つめ)や刺(とげ)なども、weapon である(ジー二アス)。 weapon は、日本では「兵器」と訳される場合が多いが、しかし英語では weapon は広く攻撃のための道具を表す用語である。 単語集にはないが、山川の英語版・世界史にあった単語で、 rearmament が「再軍備」である(ジーニアス)。ナチスによるドイツの「再軍備」みたいな文脈で rearmament を使える。 ほか、disarmament が「軍縮」である。啓林館 Vision Quest I(P.111) が「軍縮」disarmament を紹介しています。 なお、名詞 army は「陸軍」「軍隊」の意味です(桐原3000、旺文社1400(緑)、東京書籍4500)。 「海軍」は navy (ネイビー)です(東京書籍、桐原)。 「空軍」は air force です(東京書籍、桐原)。 「軍事の」は military です(東京書籍、桐原)。 陸軍と海軍も空軍もまとめて「軍隊」と言いたい場合、army だと陸軍とまぎらわしいので、military force という場合もあります(東京書籍)。 ただし、「軍事力」も military force です(桐原)。 このため、翻訳などの際は、文脈にあわせて、うまく訳してください。 軍「隊」との混同を嫌ってか、単語を power を使って「軍事力」は military power という用法もある(ジーニアス military、センチュリー power)。 ほか、「軍隊」を the armed forces と言ってもいい(桐原、forces ) 「兵士」は soldier (ソルジャー)です(東京書籍、桐原)。 東京書籍いわく、さらに「将校」(しょうこう)は officer (オフィサー)です。 とはいえ、「将校」(しょうこう)と言っても、何のことだか分からないのが普通の高校生でしょう。 軍隊の上層部や、将来的にそうなる見込みの高い軍隊の大学を出た軍人や、あるいは同程度に一定以上の階級の高い指揮官のことを、将校と言います。 最下級の階級である兵士は当然、将校ではないです。 「兵士長」とか「軍曹」とかの現場の下の方の中間管理職も、ふつうは将校とは言わないです。ただし、文脈によっては、「軍曹」なども将校という場合があるかもしれません。 『「将校」という単語くらい知っとけや。日本史の勉強すれば出てくるんだからさ~』というのが、東京書籍の心のさけびでしょうか。 戦後の自衛隊ではあまり「将校」とは聞かなくなりましたが、海外の軍隊の説明だと今でも使います。 戦前でも、よく二・二六事件とかで「青年将校」がどうのこうの、という解説を読みます。こういう英語を知っていると、英語力だけでなく日本史などの知識も披露できて、頭よさそうに見えます。 桐原いわく「兵役」(へいえき)は military service です。 「英語を勉強するなら、こんくらい知っておけや」という桐原の心のさけびです。 まず、諸外国でもヨーロッパなどで今でも徴兵制、つまり兵役があります。2020年代でも、スイス、オーストリアは徴兵制があります。 ここでいう service とは、公共の下僕のような意味もあるかと思います。 たとえば「召使い」は英語で servant (サーバント)ですが、なんと単語集に書いていません。 桐原の単語周いわく、serve は「仕える」とか「提供する」とかの意味です(桐原4500)。 今ではネットのサーバー server とか、派生の名詞が使われています(ジーニアス、センチュリー)。 ただし、ネットの情報提供については、「プロバイダー業者」などというように provide が「(情報などを)提供する」の意味で好んで使われる場合もあります(桐原)。 交通インフラや電力インフラなどの公共インフラなどの提供も service です(ジーニアス)。慈善事業も service です(センチュリー)。 「兵役」(へいえき)は military service を覚えるときも、そういうのと関連づけて覚えましょう。 ---- 安売り・特売 フェア、セール、バザール sale のみ高校英語 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 なお、セールは英語でも sale で「安売り」(桐原3000、東京書籍3000)や「特売」(旺文社1200)や「バーゲンセール」(東京書籍3000)の意味がある。sell とは別に、sale (セール)「販売」という単語がある(東京書籍3000、桐原3000)。 なお、セールスポイントは英語で selling point である(旺文社1200(黄色)、ジー二アスで確認)。 セールスポイントは和製英語。 なお、単語集にはないが、セールスマン(販売員)は英語でも salesman であるが、男女平等の観点から salesperson という表現が米英では好まれるだろう(ジー二アス)。 salesman は、外交販売員(日本でいう「セールスマン」)にも使われるが、英語では単なる店員も salesman で表せる。 複数形 sales で「売り上げ高」の意味もある(桐原3000)。なお桐原では「売上高」3文字ではなく「売り上げ高」5文字の表記。 単語集にはないだろうが、バザーとの違いについて触れる。 ジーニアスによると、英語の bazaar は、慈善などの目的のために特別に催される市場である。だから教会などがバザーするわけである。しかし、イランなど中東の商店街のことも bazaar である。英語の単なる「雑貨屋」のことも bazaar という。 バザーを「安売り祭り」みたいな意味で使うのは、どうやら和製のようだ。 啓林館 Vision quest( P.62 )で、ディスカウント discount 「値引き」、バーゲン bargain 「お買い得品」などが紹介されていました。 ---- 必要不可欠 不可欠な essential, vital, indispensable 必要な necessary 搾る squeeze, extract 搾取する squeeze, exploit 桐原4500に vital の意味は「生命の」とあるので、まずこれで覚えよう。 また桐原4500いわく、vitality の意味は「生命力」である。 入試では vital の他の意味の「不可欠だ」「活気のある」などが問われるかも知れないが、まずはvitalの単語のイメージが生命力であることをつかもう。 vial → 「生命に必要」→「不可欠」という連想、 および vital → 「生命力にあふれる」→「活気のある」という連想、 で覚えれば、暗鬼の負担が減るだろう。 旺文社1900の例文で、「防衛戦略が国家の安全保障にとって不可欠だ」という例文で「不可欠」を vital としている例文がある。 これだって、「国家の生存に必要」→「国防に不可欠」みたいなイメージで把握できるだろう。 なお、桐原4500は「自転車が生活に不可欠」で不可欠がvital、東京書籍4500は「外国語が教育に不可欠」で不可欠がvital、という内容。 ともかく、vital は「活気のある」という意味もあるが、「生命の」とか「不可欠な」のような意味もある。 別の単語の話をする。 もし、単に「活気のある」「元気はつらつな」と言いたい場合は、形容詞 vigorous (ビゴラス)という単語でも一応は表現できる。東京書籍は「活発な」「力強い」と紹介しており、「活発な運動」 vigorous exercise という例文がある(東京書籍4500巻末)。ただ、辞書で 名詞形 vigor (ビガー)や 形容詞 vigorous の用例を見ると、「激しい(スポーツなどの)運動」とか「猛烈な抗議」とか、やや意味合いが強い用例も多いので、注意が必要であろう。 Z会のTOEIC対策本では、同じ vigorous exercise という単語を、「激しい運動がもとで、疲労で倒れた」という内容の文章で用いている<ref>松本茂 監修『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』、Z会、2014年3月10日 ver.4第7刷発行、P.382</ref>。 このように、vigorous exercise は、いい意味でも悪い意味でも使う。 肉体的に元気のあるだけでなく、精神的にも「精力的な」という表現でも vigorous が使える。 なお、「猛烈な抗議」などの猛烈でも vigorous あるいは名詞形 vigor を使う(ジーニアス、センチュリー)。 protest a plan with vigor 「計画に猛反対する」(センチュリー) make a vigorous protest 「猛烈な抗議をする」(ジーニアス) である。 essential は「不可欠な」という意味。 だが、「エッセンシャル・オイル」essential oil という芳香性の油を考えれば分かるように、なんだか抽出物みたいなイメージ。 名詞形 essence 「本質」「エキス」で覚えるほうが理解しやすいだろう。 (なお、名詞 extract にも「エキス」「抽出物」「抜粋」の意味がある。extract は動詞として「抽出する」の意味もある。(東京書籍が動詞を紹介。旺文社は名詞も紹介。桐原は紹介せず)。動詞と名詞とで発音が異なる。名詞は エキストラクト。動詞は イクストラクト。「抽出」「摘出」の行為自体は extraction という名詞である(旺文社)。) あるいは、「必須アミノ酸」が essential amino acid である(ジーニアスで確認)。 抽出ついでに言うと、abstract も「抽出」という意味(桐原4500巻末)。abstract には「抽象的な」の意味もあるが、まずは抽出の意味で覚えよう。というか日本語でも、「抽象的」の「抽」の文字は、「抽出」の「抽」の字である。なお、冒頭のab-は、ここでは分離を意味する接頭辞。absent「欠席の」のabとabstractのabは同じ意味(桐原4500)。 なお、「具体的な」は concrete である。 エッセンシャルの話に戻ると、たとえば、生物学書の『キャンベル エッセンシャル生物学』 "Campbell Essential Biology" という500ページ以上ありそうな分厚い生物学書がある。(なお、amazon米国版では何故かこの本が18歳以上が購入禁止なのでリンクは紹介しない。) エッセンシャルというのは、そういう感じの意味。 桐原では、「食事は不可欠だ」みたいな例文でも essential を使っている。 なお、「食事」は英語で meal (ミール)である(essential の文に合うかどうかは知らない)。 食事しないと死ぬので、生命維持の観点では vital でもあるが、しかしそういう死を防ぐためのものでも essential で言い表す場合もある。 さて、単語集によくある例文が、「~は健康に欠かせない」 be essential for good health  であり、東京書籍と桐原がそうである。 東京書籍だと「運動は健康に欠かせない」、桐原だと「食事は健康に欠かせない」的な内容である。 運動 exercise なら、 Exercise is essential for good health. 「運動は健康に欠かせない。」(東京書籍4500より引用) である。 「搾る」の extract を squeezeのニュアンスの違いについて。 extract は「抽出する」が第一の意味のようなものである。 -tract が「引っ張る」という意味でもあることから想像できるように(センチュリー)、extractは、目的物を、自分の方向に向かってこさせるイメージである。 だからextractで果汁を「しぼる」のは、その手段にすぎない。 だから、濃縮エキスの抽出のような、搾るだけでは不可能なことも、extract なら出来る。 ほか、薬品などを使って何かの成分を抽出するのも extract である(ジーニアスで確認)。 ほか、歯科医が歯を抜くのも extract である(センチュリー、ジーニアス)。 パソコンのファイルの圧縮・展開でいう「展開」も extract です。 いっぽう、extract には「抜粋する」の意味や、抜粋して「要約する」という意味もあります(センチュリー)。 抜粋すると情報量が減るのに、圧縮ファイルを展開すると情報量は増えます。 妙に感じるかもしれません。 しかし辞書でextract を調べると、秘密などの情報を「聞き出す」「暴き出す」のような意味もあります(センチュリー)。圧縮していて読み取れない情報を「暴き出す」ようなイメージでしょうか。 もっとも、最近のパソコンでは、オペレーティングシステムが高度なので、圧縮されたままでも読み取りのできる場合もありますが。 逆に、圧縮・展開の「圧縮」は compress です。 日本でも、機械などの空気圧縮機でいうコンプレッサーなどの外来語で有名です(ただし、高校生には目にする機会(チャンス)がないかもしれません)。しかし意外なことに単語衆にはcompressはありません。 高校・中学でIT教育が必履修になるなどしてもう年月も経ってますので、どうせあと10年か20年したら「圧縮」・「展開」などIT用語も英単語に加わるでしょうから、先手を打って、このページにまとめておきます(ならないとしても、もしその場合は実務では役立たずなので未来の高校英語の単語衆に価値ないので、価値ない単語集に従う必要ないです。私たちが目指すべきは、大学合格する英単語ではなく、仕事で使える英単語です。仕事を無視した英単語学習をしても最終的に淘汰されるだけの弱肉強食です)。 英語だと、たとえばジーニアスでは、自動車エンジンにおける空気の圧縮のことを compress で表現しています。 なお、空調機のエアコンの「コン」はコンディショナーの略ですので、混同しないように。 センチュリーを見ると、コンピュータ用語のファイル圧縮も compress だと書いてあります(センチュリー、ジーニアス)。 ほか、綿(わた、めん)などを圧縮して小さくするのも compress です(センチュリー)。 ややこしいことに、compress にも、話を「要約する」という意味があります(センチュリー、ジーニアス)。 いまどき、「要約」はsummary でしょうから、compress は綿やファイルなどを「小さくする」(つまり圧縮)の意味で覚えるのが良いと思います。 まとめると、 ファイルの「圧縮」は compress です。 ファイルの「展開」は extract です。 さて、「しぼる」の話題にもどります。 squeeze は、にぎるように力を内側に押し付けるイメージである。だから squeeze で、資金を「圧迫する」なども表現できる。 では、具体的に extract と squeeze のニュアンスの違いを見ていこう。 「エキス」や「抽出する」のextract について。 extract juice from a orange で「オレンジからジュースをしぼり出す」「オレンジの果汁を搾る(しぼる)」 の意味(センチュリーや旺文社)。 文脈によっては、oranges ではなく an orange でも構わない。ジーニアスでは、レモンの複数形 lemons から果汁を搾り取っている。 「搾る」は、squeeze もある。 果物などをしぼって果汁をとるのが典型的で、 squeeze a lemon 「レモンをしぼる」 が典型的(センチュリー、旺文社)。 果汁を明示したい場合 「オレンジから果汁をしぼる」squeeze juice from an orange と言える(東京書籍4500の巻末。ジーニアスだと lemon で似た例文)。 squeeze lemon juice on ~(食品など) で「レモン果汁を~にかける」である(桐原4500、ジーニアスに似た例文)。 「労働者をしぼりとる」「労働者を搾取する」のような表現でも、squeeze を使える(桐原5500、センチュリー)。 なお、いわゆる「ブラック企業」のような会社(労働者を低賃金で長時間働かせる工場など)は、英語では sweatshop (スウェトシャプ)といい、「搾取工場」などと訳される(旺文社1900)。sweat (スウェト)は「汗」という意味の名詞である(桐原4500)。東京書籍4500は sweat および sweatshop を紹介せず。 なお、動詞 exploit 「搾取する」である(旺文社1400(緑)、桐原4500)。 典型的な例文が、 exploit one's workers 「労働者を搾取する」 であろう(ジー二アス、東京書籍、旺文社に似た例文)。 ほか、exploit には、たとえば地熱発電や自然資源などといった資源などを「開発する」の意味や(旺文社1400、桐原4500)、機会などを「利用する」という意味もある(東京書籍4500)。 家計のやりくりなど、なんらかの資金のやりくりなどで、お金をなんとか「絞り出す」というのにもsqueeze は使える(センチュリー)。 ただし、ほかの意味で squeeze には予算などを「圧迫(あっぱく)する」という意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 資金のやりくりと、資金の圧迫では、ほぼ逆の意味になるので、読解のさいには文脈からどちらなのかを読み取ろう。 squeeze には「押し入る」「押し込む」や、人ごみや席などへの「割り込む」「割り込ませる」という意味もあり(センチュリーが押し入りと割り込み。ジーニアスは割り込み のみ)、旺文社が「押し入る」を紹介している。「圧迫する」から「押し入る」などを連想しよう。 indispensable 「不可欠な」は桐原5500巻末や旺文社1900本文と東京書籍4500巻末が紹介しているが、これを直接に覚えるよりも前に、まず、銀行などの「現金支払い機」dispenser (ディスペンサー)を覚えよう(ジーニアスで銀行の「現金支払い機が dispenser だと確認)。 動詞 dispense は、「分配する」とか、機械が「出す」という意味である(ジーニアス、センチュリー)。 なので、コーヒーなどの自動販売機も dispenser である(センチュリー)。 で、形容詞 dispensable は「それほど必要ではない」「なくても済む」の意味である。 「自分はなくても済むので(dispensable なので)、他人に分配できる(dispense できる)」→「分配する機械がデイスペンサー」とでも、こじつけて覚えよう。 で、in- はここでは否定の接頭辞なので、 indispensable 「必要なので分配するわけにはいかない」→「つまり、必要不可欠」→単に「必要不可欠」と言えば済む のように indispensable を覚えるのが、関連の語彙も覚えられて一石二鳥だろう。 旺文社1900だけ、indispensable の項目で、派生語の dispense 「分配する」「施す」「~なしで済ませる」を紹介している。 桐原5500は、indispensable の類義語で、essential や integral を紹介している。 be indispensable for ~(ないと困る物) 「~は必要不可欠である」 のように使う(旺文社1900、東京書籍4500)が、文脈によっては for でなく別の前置詞や接続詞の場合もある(桐原4500)。 ---- 要約 summary, brief summary (サマリー)が「要約」の一般的な語でしょう(特に出典は無い)。 要約のまとめ方や業界によって、outline (アウトライン)や brief (ブリーフ)など、別の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 「要約する」の意味が、extract 、compress 、summarize などの単語があります。要約のことを summary (サマリー)と言います。サマリーの動詞形が summarize (サマライズ)です。 ほか、brief も、名詞では「簡潔な説明」の意味、動詞では(読みやすいように手短かに簡略化された説明にする、という意味での)「要約する」の意味です。 桐原4500が brief を「要約」の意味で紹介しています(桐原4500)。 in brief 「手短かに」 の意味です(桐原、旺文社)。 また、 keep it brief 「手短かにする」 です(東京書籍、旺文社)。it の部分は、必要に応じて適した目的語に変えます。 名詞形 briefing は、「簡潔な説明」の意味もありますいが、「事前の打ち合わせ」の意味でも使われます(旺文社)。 compress と extract は、現代ではコンピュータ上の処理で使うし、現代の商業の著作物の大半はパソコンで作られているので、やや使用の歳には注意が必要かもしれません。 summarize のほうがいいかもしれません。 一方、 summarize もまた、辞書や単語集では「要約」を名詞 summary と簡単に言いますが(桐原4500、旺文社1900)、実はサマリー summary と日本語の「要約」は微妙に違います。 英語では、1~2行ていどの短文で短くまとめることを summary と言うこともよくあります。brief だと「記者会見」など別の意味に誤解されるからか、本来なら "brief" というべき単なる1~2行ていどの事実報告でも英米では summary でそういう1行程度の事実報告を言い表す場合もあります。 brief だと、たとえば press briefing が「報道向け説明会」で使われたり(ジー二アス)、briefing session が「定例記者会見」だったり(ジー二アス)、ややニュアンスが「要約」とは異なります。全体像を理解しやすくするよりも、brief は短時間に発表することがニュアンスにあります。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。execution は「処刑」の意味です。 この例のように、summary は日本の「要約」とは、ややニュアンスが違う場合もある。 さて、米英の外交官の著作した回顧録(かいころく)の出版物で読んだのですが、 外交官は、定期的に サマリー summary という1~3行ていどの事実関係の報告を本国によく送るするらしいです。 日本語では、新聞やテレビのニュースにおける「短信」(たんしん)が短いので、近いでしょうか。 大使館の職員でもありますから記者会見(ブリーフィング)とは区別する必要もあるでしょうから、brief ではなく summary でそういう短いを言うのも合理的でしょう。 なお、「回顧録」(かいころく)は英語で memoir (メモワール)です(旺文社1900、ジー二アス)。単語集では、旺文社1900にのみあり、受験英語としてではなく英検準1級対策として紹介されている語です。桐原4500・5500および東京書籍4500にはありません。 外交官とか、この手の報告では、分析は極力交えず、事実だけを報告します。分析は、別途、本国のほうで行ってもらうのです。こうすることで、外交官は情報収集にのみ専念できます。 外交官は滞在先が友好国とは限りませんし、(自国以外との)紛争当事国などの場合もあります。もし友好国でない場合、もしかしたら滞在先の警察や軍隊によって通信が盗聴されたりしているかもしれません。そういう環境で、あまり分析を外交官側で行うべきではないでしょう。 なので、ともかく summary のほか、日本語には「要約」の他に適切な表現があまりないので、summary の訳は「要約」で通じますし、辞書や単語衆にも「要約」だと書いていますし、「まとめ」でも構いません(旺文社)。 「要約」のほか、ジーニアスには「概略」や「大要」、センチュリーには「概要」や「大略」なども書いてありますが、しかし上述のように、1~2行ていどに縮めて報告する書類形式というビジネスなど実務での背景がありますので、いちばん短い感じのしそうな「要約」が無難な表現でしょう。 実際、単語集にも、名詞 summary は「要約」で紹介されています。 これから紹介するのは高校範囲外の単語ですが、英語では、1行要約ではなくて、せいぜい5~8行くらいの文章で要点を列挙して書いたのは outline (アウトライン)などと言います(※高校の範囲外)。 アウトラインを書く場合も、できえば箇条書きにするなどして(ジーにアス)、全体構造を見やすくする必要があります。 ジー二アスには行数の条件は書いてないですが、普通、箇条書きされた説明は、長くて5~8行ていどのものでしょう。1行の箇条書きとか意味不明ですし、100行の箇条書きとか論外です。 ジーニアスいわく、そういう箇条書きされたものが本来のアウトラインとのことです。ジーニアスでは「概略」「概説」、センチュリーでは「概要」「あらまし」を outline 訳にしています。 outline の訳語を覚えるよりも、『箇条書きする等して手短かにまとめたものを「アウトライン」という』と覚えたほうが応用が利くでしょう。 仕事の報告での情報のやりとりなどで、もし1行要約だと短すぎて情報不足なときに、アウトラインによる報告が役立ちます。そういう使い分けをするのが大事です。 もしかしたら英米人のなかには、そういう使い分けをしない人もいるかもしれませんが、そういう人はレポートの書き方を知らない人であり、つまり知的レベルの低い人なので、相手する必要はないです。 まとめると、summary が「要約」の一般的な語だとみなせるでしょう。 要約のまとめ方や業界によって、outline や brief など、専用の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 ---- 重要 crucial, important 決定的な crucial , decisive 4500語レベルの単語集に crucial (クルーシャル)と言う単語があって「決定的な」「主要な」という意味である。 だが、decisive という「決定的な」の意味の単語がある。(東京書籍4500に単語だけ紹介されている。旺文社1900の巻末の章に、単語だけ「決定的な」「断固とした」と意味が紹介されている。桐原4500にはない。桐原5500にある。) ジーニアスいわく、「決戦」は a decisive battle である。 ジーニアスの例文では、decisiveは「将来を決定する」という意味もあると説明している。 東京書籍4500の crucial 項目の例文で、「そのオーディションに合格することは私の将来にとって決定的な意味をもっている」とある。 ジーニアスでcrucialを見たら、「重要である」という意味であり、例文が「我々が決勝戦に勝つには、彼の支えが重要である。」の「とても重要である」が crucial である。なお、「決勝戦」はその項目を見る限りは the final match である。 crucial の意味で、桐原と東京書籍には「決定的な」と書いてあるが、正直、decisiveのような断固とした気迫が足りない。「決戦」で負けると死ぬが、オーディションで負けたり「決勝戦」で負けても死ぬわけでもあるまい。 あまり論理的ではないが、decisive は、おそらくスペルが同じく"d"から始まる determination 「決心」「決意」の影響を受けてきたのだろうか。 動詞 decide と動詞 determine の違いについては、別セクションで語る予定。 crucial の意味は「非常に重要な」(桐原)で十分だろう。旺文社1900に至っては、「決定的な」の意味は紹介せず、crucial では「重要な」として紹介していない。 まあ、important よりかは重要度が高いつもりのニュアンスでしかないだろう。 旺文社1900では「書類を確認する際は注意することが重要である。」でcrucial を用いている。 桐原4500では「国際貿易はこの国の発展に非常に重要だ。」で crucial を用いている。 まあ、センチュリーcrucial の例文にあるように「彼のホームランは我々の勝利を決定的にした。」でcrucial を用いているように、命をかけるほどでもない野球の試合でも決定的な瞬間はあると思うので、そういう場合は crucial を使うのも良いだろう。 桐原5500にcrucial で「命にかかわる」の意味を紹介しているが、しかしジーニアス英和およびセンチュリー英和では確認できなかった。 そもそも vital という「生命維持に必要な」の意味の形容詞がある(センチュリーで確認)。 そもそも「重要」という概念自体、言葉の割には、vital のような生命への必要不可欠さが足りない。 ---- 外国の alien, foreign 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 「Foreign Affairs」は直訳すれば「外交の関心事」みたいな意味の雑誌名であろう。 なお、日本の「外務省」も英語版ホームページでは Ministry of foreign affairs である<ref>[https://www.mofa.go.jp/index.html "Ministry of Foreign Affairs of Japan" ] 2022年5月4日に確認. </ref>。 海外旅行とか海外出張とかでは必要な単語のひとつなので、頭の片隅に入れておこう。 ministry とはイギリス英語で省庁のこと。ただしアメリカでは、省庁を department と呼んでいる。 つまり日本政府は、「省庁」についてはイギリス英語を採用。 デパートなんて百貨店っぽい。なお百貨店は英語で department store である。 なおイギリスでも、新設の省庁については department を用いることもあると、ジーニアスは説明している。 さて、「省庁」の呼び名には、あまり深入りしてほしくない。 それより重要なのは、「大臣」 minister である。 大臣のことを minister という。単語集では「大臣」minister の項目に書いてあるが、「外務大臣」は foreign minister である。 今の単語集にはあまり書いてないが、昔はよく「総理大臣」は英語で the prime minister だと高校で習ったものである。いちおう、東京書籍の例文中に「総理大臣」the prime minister がある。桐原には書いてない。 説明の都合上、先に「省庁」 ministry を紹介したが、覚えるなら先に「大臣」minister から覚えたほうが良い。 語源としても、ラテン語で「従者」とかのことをミニステルと言うので、先に「大臣」→「省庁」の順番で単語ができたと考えるほうが合理的である。ジーニアスにも、ラテン語とは買いてないが、「召使い」がminister の語源だと書いてある。 prime については、主要という意味での「第一の」という意味である。センチュリーにある訳語だが、「第一位の」というのがニュアンスに近いだろう。 primeの語源はもともと、カトリックの日課の「最初の」礼拝のこと(ジーニアスで確認)。 primeはこういう意味なので、単に一番目であるだけでなく、さらに重要性の高いものに使われるというニュアンスがある。 ただし、実際の用例では、国家一番や世界一番でなくとも、たとえば肉が美味しい場合でも「極上の肉一切れ」 a prime cut of meat という風にも使う(ジーニアスで確認)。センチュリーにも似た例文がある。 「全盛期」、「絶頂期」という意味もあり、 in prime of his life(またはcareer) 「彼の人生(またはキャリア)の全盛期」みたいにも使う。 「全盛期」には、ほかに短い類義語が無さそうである。和英辞典で「全盛」を見ると、prime のほかに pride とか summer があるが、しかし英和でそれらの項目を確認しても、ニュアンスが違う。pride のほうは、pride of place という語句で「最高位」「最上位」という意味だし、summer は人生における「壮年」などの比喩でしかない。 名詞 foreigner は「外国人」 である。ただ、英語ではこの言い方は差別的な意味合いがあるとのこと。桐原3000いわく、なるべく、たとえば「カナダ人」 Canadian など具体的に言うべきとのこと。 alien alien (発音: エイリアン)は「宇宙人」という意味があるので、なんとなく、あまりよくないイメージを読者は持ちがちかもしれないが、しかしジーニアスで確認すると、法律上の用語で「外国の」「異国の」という用法がある。 センチュリーによると、市民権をもたない外国人のことを alien と言うとのこと。 alien は、名詞も形容詞も同じスペルの alien である。 名詞 alien は「外国人」「宇宙人」の意味。 形容詞 alien は「外国の」「外国人の」の意味と、「異質の」「なじみがない」の意味。 よくある例文が「その習慣には、なじみがない」で、習慣 custom に alien で「なじみがない」という内容の英文を東京書籍とジーニアスで見かけた。 語法は、 ~(習慣など) is alien to □□(人々) で、 「~(習慣)は□□(の人々)には、なじみがない」の意味。 たとえば、 alien to us なら「私たちにとって、なじみのない」という意味(ジーニアスおよび桐原)。 ---- 国内の domestic, internal (※範囲外) 「国内総生産」GDPは gross domestic product のことである。domestic violence は「家庭内暴力」である。 「国内の」という意味での domestic が、「外国の」 foreign の対義語である。 domestic ⇔ foreign さて、 「国内の」 を意味する形容詞 internal は、「国内問題」というとき internal affairs という(ジーニアス、センチュリーで確認)。 なお、数学の図形の幾何学の、「内角」も internal angle である(ジーニアスで確認)。 internal には医療などで「内服の」や「体内の」などの意味もあるが、共通の例文が確認できなかったので、説明を省略する。 なお外角は external angle または exterior angleである(ジーニアス和英で確認。英和にはない。和英)。 なお、「幾何学」は geometry (ジオメトリー)である(旺文社1900)。なお「地理学」はgeography (ジオグラフィー)である(桐原4500、東京書籍4500)。「地形」や「地勢」などもgeography である(東京書籍)。 geo- (ジオ)というのは「地球の」とか「地理の」という意味だが(ジーニアス)、幾何学にも使う。おそらく、古代のヨーロッパでは幾何学の知識を活用して、地図などを作成していたのだろう。 「ユークリッド幾何学」は英語で Euclidean geometry である(旺文社1900、)。「ユークリッド幾何学」というのは、日本では中学の数学で、図形の証明として習う、あの理論の体系のこと。「タレスの定理」とか「中心円の定理」とか、あそこら辺が「ユークリッド幾何学」。紀元前のギリシアの数学者エウクレイデスの名前にちなんで、英語読みでユークリッドになる。 なお、X-Y座標を使って計算する座標幾何学は、ユークリッドではなく「デカルト幾何学」という別の理論体系。デカルトは中世フランスの数学者。デカルトあたりが、座標幾何学の理論を整備しはじめたので。 さて、形容詞 interior は「内部の」という意味の形容詞だが(ジーニアス)、しかし普通は家や自動車の内壁に対して interior を使う(ジーニアス)。 ジーニアス英和の interior によると、幾何学の「内角」を interior angle で表してもいいとのこと。旺文社1900も東京書籍4500も、建築物の「室内の壁」を the interior walls としている。なお、東京書籍は「内部の壁」と和訳。 ---- 生産量 output, production 「生産」を意味する production に、「生産高」の意味もある(ジーニアス)。なお、単語集では、prodcution の「生産高」の意味までは説明していない(東京4500、桐原4500、旺文社1900を確認)。 increase production で 「生産量を増やす」である(ジーニアス)。センチュリーでも、文章は違って完了形などになるが、「映画製作が減少」という内容の文で production を生産量の意味で使っている。 より平易に output でも「生産高」を言える(旺文社、ジーニアス)。 工場などの生産高から(ジーニアス)、芸術などの産物まで(センチュリー)、output で表現していい。 production や produce には、「大量生産」のようなニュアンスがある(東京書籍)。 なお「大量生産」は mass production である(センチュリー)。 なお、テレビ番組や音楽作品などの生産から、その生産された作品なども production である(ジーニアス)。 output の対義語は input である。 つまり input ⇔ output である。 input で、名詞としtrは、仕事や活動などへの資材や労働力などの「投入量」、コンピュータへの「入力」を意味する。また動詞としては、「投入する」や「入力する」の意味である(ジーニアス、センチュリー)。 旺文社の単語集には、inputに投入量の意味がないが、しかし辞書で「投入量」を確認できる。 同様に、対義語のoutput は、仕事や活動などの「生産高」や、コンピュータからの「出力」である。動詞としても同様に「産出する」(ジーニアス)や「結果を出す」(センチュリー)や「出力する」である。 input には、仕事・活動などへの援助としての情報提供やアイディア提供などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 東京書籍や桐原の単語集には input や output が見当たらなかった。だがこれからのIT時代、必要になる単語であるので、ぜひとも意味を理解しておきたい単語である。 ---- 「外国」と「海外」 外国へ abroad 海外へ overseas 「外国に」「外国へ」は abroad であり、副詞である。 「海外に」「海外へ」は overseas であり、副詞である。 overseas は字ヅラだけ見れば、海を越えて外国に行くことだが、アメリカでは実際にはヨーロッパへ行くことに使われる事が多い(ジーニアス)。 travel overseas で「海外へ旅行する」である(旺文社)。 travel abroad で「外国へ旅行する」であるが、東京書籍では「海外へ旅行する」と訳している。 from overseas で「海外から」である(旺文社)。 abroad の典型的な例文が、 「私は外国へ(一度も)行ったことがない。」 I have never been abroad. である(東京書籍、桐原)。東京書籍と桐原で、同じ英文。桐原のほうには和訳で「一度も」がある。 ---- 結果 result, outcome, consequence 桐原4500と東京書籍4500の後半にoutcomeの単語の紹介があるが、良書とも解説を諦めている。 単に 結果のことを result だけでなく outcomeとも言うと、知っておくしかない。 consequenseは、単に「結果」を、固い言い回しにしただけであるが、東京書籍4500によると、「通例望ましく結果にconsequenceを用いる」とこのこと。 センチュリーと東京書籍に「深刻な結果」 a serious consequence と言う例文がある。 副詞 consequently は「その結果として」「したがって」の意味。 ---- 考え concept, notion ,ほか(idea, thought ,など色々ある) concept は、たとえば相対性理論の考えだとか、割と抽象的なことに使う。桐原4500いわく、「アインシュタインの相対性理論の概念」は Einstein's concept of relativity である。 notion は、そこまで抽象的でなく、たとえば人生観(ジーニアス)とか宗教観(センチュリー)とか。 ジーニアスでは「人生は航海だという考え」の「考え」を notion としている。 旺文社だと「概念」と言ってるが、無視していい。 概念というより「観念」だろう。 あるいは「観念」という用語をしらない高校生に向けて「概念」と書いたのかもしれないが、そんな底学力層のことは読者は気にしなくていい。 その他、ジーニアスで「意見」、センチュリーで「意向」だと言ってるが、両辞書で説明が一致しないので無視する。 ---- 「規範」と「基準」 規範 code 基準 normal (学校などの)規律、しつけ discipline 普通 normal, ordinary 「行動」と「指導」と「行儀」、「実践」 行動 action、conduct(指導のニュアンス)、behavior (行儀のニュアンス)、 practice(理論・理念の実践)、perform 習慣・慣習 practice 、 custom、クセ habit codeには「規範」「暗号」「法典」などの意味がある。 まず、codeの規範について。 ドレスコード dress code は「服装規程」のことである。「ドレスコード」「服装規程」とは、たとえばクラシック音楽コンサートホールとかの上流階級っぽい施設に入場しようとするとき、どんなに金を持っていても、もし服装が短パンとかジーパンとかだと入場を断られることがある。 成人男性の場合なら、背広とかのフォーマル formal な服装とかでないと、そういう場所には入場できないのである。そういうのをドレスコードと言う。 商業施設に限らず、たとえば冠婚葬祭(かんこん そうさい)とかの行事でも、その内容に見合った服装が求められる。 旺文社1900の例文が例文としてドレスコードを紹介しており、まさに大学進学を目指す階級にふさわしく、とても良い。 ダジャレだろうけど、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコード press codeという。普通に科目「日本史B」とか「日本史探究」で、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコードと言うと習う。ついでに覚えよう。英和辞典には press code は見当たらず、どうもGHQの造語っぽい。 ドレスコードの場合、codeは訳では「規則」や「規程」ではあるが、マナー的なニュアンスもある。 ジーニアスで確認したが「不文律」 code of silence という単語がある。 「行動規範」 は a code of conduct である。 ここら辺の表現が、上流階級に求められるマナー的な code であろうか。 その他、ビジネスライク名表現だが、「業務規程」 code of practice というのもある。 なお、「行動規範」 は a code of conduct のついでに言うと、「行動」conduct も類義語があり、behavior が類語後である。なお、旺文社ターゲット1400(中級の難度の本)が、conduct と behave を同じページで紹介している(おそらく旺文社もこれを類義語だと見なしているのだろう)。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多い.音楽の「指揮者」をコンダクター conductor と言うのも、これだろう。 The orchestra was conducted by Seiji Ozawa. そのオーケストラは小澤征爾によって指揮された。(東京書籍4500) とか conduct the orchestra オーケストを指揮する(桐原3000) とか典型。 高校英語では出ないだろうが、物理学の電気伝導のことを conduct という事もある。conduct には、指導とか伝導とかのようなニュアンスがある。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多いが、必ずしもそうとは限らない conduct interview インタビューを行う(東京書籍4500) conduct research 調査を行う(旺文社1400) のように調査研究を行うのに使う場合もある。 behave は、動詞「ふるまう」だが、ニュアンス的には「行儀」のニュアンス。 behave oneself で「行儀よくする」(桐原3000、旺文社1400) I can't stand His behavior. 彼のふるまいには我慢できない. (東京書籍4500) 東京書籍の例のように、behavior そのものには、指導的なニュアンスは無く、行儀が悪い場合にも使うようである。 conduct は動詞。「行う」、「指揮する」。「指揮者」は語尾が異なり conductor である。 behavior は名詞で「ふるまい」「行動」。behaveは動詞で「ふるまう」。 単なる物理的な「行動」は action である。 旺文社1900の例文「被害者の救出には、すばやい行動を必要とする。」の、「素早い行動」 a swift action という語がある。 動詞は act 「行動する」である。だが、名詞 act 「行い」という意味もある(東京書籍3000)。 面倒なので、名詞 act とaction のニュアンスの差には触れない。 さて、桐原3000は、act「行動する」 と perform (楽器を)「演奏する」、(劇を)「演じる」などを同じページに書いている。 これだけだと、なぜ同義語か分からないが、実はperformには、(仕事などを)「実行する」という意味もある(東京書籍3000)。ジーニアスいわく、do, carry out よりも固い語。グランドセンチュリーいわく、doよりも文章語的。 perform an experiment「実験を実行する」(旺文社1900、ジーニアス) perform live 「ライブ演奏をする」(東京書籍)、「生演奏をする」(グランドセンチュリー) 日本ではよくパフォーマンスライブと言うが、しかし辞書にその語は見当たらない(少なくとも、ジーニアスとグランドセンチュリーには無い)。 なお、名詞形 performance は存在する。 performance 「公演」「実行」「性能」の意味。 「性能」は、「機械のパフォーマンス」とか言うときのperfomance と同じ語。 さて、パフォー ムperform ではなくプラクティス practice。 practice に、理念や理論などの「実践」の意味があり、単語集にもあります(桐原4500、旺文社ターゲット1900)。 practical 「実践的な」「実用的な」という単語もあるので(東京書籍4500、)、これと関連づけましょう。ほか、思想用語ですが、プラグマティズムという語があり、米国的な実用主義のことです。なお、プラグマティズムはドイツ語やギリシア語が語源なので、高校生には深入りは不要。 熟語で put ~ into practice で「~を実践する」 put his new ideas into practice 「彼の新しいアイデアを実践する」(旺文社1900、ジーニアスに似た例文あり) the idea to put his ideas into practice 「彼のアイデアを実行するチャンス」(桐原4500) とか典型です。なお桐原3000にもpracticeがありますが、3000では練習の意味しか書いてません。 practice his religion 「宗教を実践する」(ジーニアス、桐原5500をもとに作成したオリジナル) She practices vegetarianism. 彼女は菜食主義を実践している。(東京書籍3000そのまま) ほか、 practical experience 「実地の経験」(東京書籍4500、桐原4500) が典型です。 対義語は theoretical 「理論上の」です(東京書籍4500、桐原4500)。セオレティカルと、語尾がティカルになります。セオ「リカル」ではないです。セオ「レティカル」です。 「実用的な車」 practical car (東京書籍4500)、実地の経験ある大工 practical carpenter (三省堂グランドセンチュリー) たぶん大工が高校範囲でないので、東京書籍が気を利かして car 「車」に置き換えたのだろうと思います。 なお、理科などの実験は experiment です(東京書籍3000、旺文社1900)。 旺文社1900だとpracticeとexperiment が同じページに書いてあり、おそらく、類義語のようなものと見なしています。 practice には「練習」の意味があります。というか、先に「練習」の意味のほうを、多くの中高生用の学校用の単語集では習います。 exercise にも「練習」の意味がありますが、上記のように practice は宗教や思想にも使うので、なんかニュアンスが少しだけ重いです。practice の場合、exerciseよりも継続的に行い、技能の習得を目的とする練習のことです(グランドセンチュリー)。 また、単語集には例文が無いですが、practiceには「慣習」の意味もあります(ないのは例文だけであり、意味紹介はある)。「練習」などの派生的に覚えましょう。 宗教とか地域文化とかそういう単語で practice が使われている場合は、宗教の実践なのか、それとも宗教の慣習なのか、どちらなのか判別が面倒です。このため、入試では要求されないでしょう。あまり特定の宗教に深入りするのも入試的にアレですし。 慣習・習慣 practice 、custom、habit practice には、社会の「慣習」「習慣」の意味があります(旺文社1900、鉄緑)。 桐原・東京書籍には「慣習」「習慣」の意味は書いてないですが、しかし旺文社1900に書いてあるので、大学入試の出題範囲かと思われます。英検準2級にも「習慣」の意味の practice は出ます。鉄緑単語集でも、「習慣」practice を押さえています。 custom は、社会の習慣でも(東京書籍4500、旺文1900)、個人の習慣でも使う(桐原3000で個人の習慣を紹介)。 社会の慣習の意味の場合、custom と practice の区別は難しい。 custom やhabitは、意外と難度の高い単語と見なされており、東京書籍4500や旺文社1900など上級レベルの単語集でも紹介されてる。 habit は個人の習慣。個人の「癖」(くせ)が habit である。 このためか旺文社1900および東京書籍4500では対比として custom を「社会的な慣習」としているが、しかし実は個人の習慣にも custom を使う(桐原3000)。 the custom of visiting shrine on Wew Year Day 「神社を新年に参拝する風習」(旺文社1900) the custom of giving year-end gift 「お歳暮を贈る慣習」(東京書籍4500) もちろん日本以外の外国にも custom を使ってよく、 another country's customs 「他国の慣習」(桐原3000) habit で入試で典型的なのが、個人の食習慣。 well-balanced eating habits 「バランスのとれた食習慣」(旺文社1900) the habit of eating between meals 「間食の習慣」(東京書籍4500) She has a habit of playing with her hair when she's nervous. 「彼女には緊張すると髪をいじるくせがある」(桐原3000そのまま) ※辞書を見ても他にろくな例文が無いので、そのまま紹介 habit of ~ing で「~する習慣」である(旺文社1900)。 She has a habit of speaking quickly when she is angry. 「彼女には起こったときに早口で話すくせがある」(東京書籍4500そのまま) つまり単語集の典型例として、 He / She has a habit of ~ing ○○ when he/she is □□. 「彼/彼女には□□したときに〇〇を~するくせがある」 この桐原の例のように、無意識の「癖」にhabit を使う。 だが、他にも、喫煙とか麻薬とかそうのの悪癖にも habit を使う(ジーニアス)。この悪癖は入試には出ないだろう。辞書を見ても、麻薬とかそういうのの habit ばかりなので、桐原の髪の例文をそのまま紹介させてもらった。 しかし、良い習慣にも habit を使っても良い(東京書籍4500など)。 healthy habits 「健康的な習慣」(東京書籍4500) habit of rising early 「早起きの習慣」(ジーニアス)、habit of getting up early 「早起きの習慣」(グランドセンチュリー) 「習慣」の意味で practice を使う場合、地域などの集団の慣習。宗教とか風土とか。 ※ 入試範囲外だが汚職などの悪風の場合も、practiceを使う(ジーニアス)。 マナー以外にも code は使い、「民法」は the civil code , 「刑法」は the criminal code である。 だが、「lawで十分じゃん?」と思ったのか、東京書籍4500ではcodeの項目を見ても「暗号」しか紹介していない。なお、桐原4500の例文が、アメリカの各州の刑法 criminal code の違いの話題(いわゆる「州法」)。 おそらく東京書籍は、マナーの話をしたいなら manner で済むだろう、という発想だろう。なお、manner も英語であり、東京書籍4500にもmannerが書いてある。 「暗号」については、典型的な例文が 「暗号を解く」 break a code である(東京書籍4500, 桐原4500)。 normal (ノーマル)は、日常的には「普通の」「平均的な」という意味である。 だが、学問としては、労働などの「基準量」の意味を覚えておきたい。 日本では最近はすたれた言い回しだが、ソ連語の由来で「ノルマ」という、たとえば1日あたりの、しなければならない労働の最低量として「ノルマ」という語があった。 単語集にはないが、辞書で normal の意味に、数学の「直角の」という意味もある。おそらく、古代ギリシア人あたりが、角度の基準として直角(90度)を採用したのだろう。 なお、数値的な「平均の」を言いたいなら、 average である。形容詞「平均の」も名詞「平均」も average である。桐原4500では、normal のページといっしょにaverage も書いてある。 normal の対義語 abnormal は「異常の」「異常な」の意味である。 逆に考えれば、normal の意味は、「通常の」「正常の」でもある。桐原のnormal に「正常な」が書いてある。東京書籍の副詞 normally に「通常は」が書いてある。 ordinary 「ふつうの」「平凡な」は、よく「生活」と結びついて、ordinary life 「ふつうの生活」(東京書籍の訳)または「平凡な生活」(桐原の訳) ordinary はこのように、並外れた部分がないというニュアンスがある。 逆に対義語の extraordinary は、「並外れた」の意味である。 「異常気象」は extraordinary weather である(東京書籍、ジーニアス)。 単語集にはないが、「臨時国会」も an extraordinary Diet session (ジーニアス)あるいは an extraordinary session of Diet (センチュリー)のように言えることも、覚えておきたい。なお、Diet とは、日本の「国会」のこと。外国の国会の呼び名は違っている場合も多いので、外国の国会のことを言いたい際には、その国ごとの呼び方を調べること。 そのほか、ルールに従わせるための統制や、そのための訓練のことなどを、 discipline という。 子供の「しつけ」や、学校の規律などが discipline である。 ジーニアスいわく 「学校の規律」 school discipline である。 また、センチュリーいわく「学校での規律」は discipline in school である。 子育てや教育にかぎらず、たとえば行政などの「金融統制」は financial discipline である(ジーニアス)。 そのほか、単語週では旺文社1900しか紹介していないが、大学での「学科」や「学問分野」のことも discipline という。辞書には普通に「学科」も「学問分野」も書いてある(ジーニアスで確認)。なお、実は旺文社では「学問分野」しか書いてないが、説明の都合で段落冒頭では「学科」も加えて紹介した。 ---- 通訳と翻訳 「通訳する」「解釈する」 interpret 「翻訳する」 translate 「通訳」とは、普通、口頭での翻訳のこと。 だから翻訳サイトの「グーグル翻訳」も、べつに口頭でのやりとりではないので、英語では google translate なわけである。 「通訳者」は interpreter である。 「同時通訳」は simultaneous interpretation である(旺文社 simultaneous、ジーニアス、センチュリー)。 simultaneous は「サイマルテイニアス」と読む。シミュ~とは読まない。 名詞形の「通訳」「解釈」は interpretation である(旺文社)。 東京書籍と桐原だと「解釈」の意味しか紹介していないが、しかし上述のように「同時通訳」でも interpretation は使われるので、「通訳」の意味も覚えるべきだろう。 なお、数学の「連立方程式」は simultaneous equation である(ジーニアス)。 simultaneous の部分が「連立」である。 「方程式」は equation である。 翻訳者は translator である。 [[カテゴリ:英語]] 1oe1og381f8i1u7vvany9taid6350ix 247291 247290 2024-04-25T12:06:36Z すじにくシチュー 12058 wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 設立 constitute と establish と found found という動詞がある。動詞「見つける」find の 過去形foundとは別に、原形で「設立する」のfoundという動詞がある。 「設立する」は活用が、 原形 found - 過去形 founded - 過去分詞 founded と変化をする。 foundの意味は「設立する」。「創設者」を名詞 founder と言うのを記憶の土台にすると、覚えやすいだろう。名詞 foundation で「基礎・基盤」や「建設・設立」などの意味。化粧でファンデーションとあるが、あれは和製英語ではなく、れっきとして foundation cream という英単語がある(ジーニアス英和で確認)。 ちなみに金融などで「ファンド」といわれる単語は fund (原形がfund )というまったく別の単語。組織などの「資金」「基金」が名詞でfundである。動詞 fund は、組織などに「資金を出す」こと(旺文社1400)。 なお、「基金の基金を集める」は raise a fund である(旺文社1400。ジーニアス)。また、raise money で「資金を集める」である(東京書籍4500。桐原4500)。 constitute は、議会や制度などを「設立する」。 なお、センチュリー英和によると、「議会を設立する」 constitute an assembly とのこと。 establish は、組織を「設立する」。たとえば桐原4500に「早稲田大学を設立する」という例文で establish が紹介されている。 ジーニアス英和によると、政府・学校・会社などを「設立する」のが establish である。 センチュリー英和によると、国家・政府などを「樹立する」のも establish である。 だが、それよりもestablishは、単語集にはないが、評判などを「確立する」の意味で覚えるほうが良い。 たとえば、センチュリー英和やジーニアス英和にあるが、国家体制など既存の「体制側」や「支配層」のことを establishment という。 いっぽう constitute には、こういったニュアンスはないだろうから。 set up set up は「創業する」「創設する」の意味である。 このほか、set upには、テント(a tent)や看板(a sign)などを「立てる」という意味もある。 センチュリー英和にもあるが、コンピュータの初期設定のことを set up という。 ---- 主張 claim と insist と argue と contend 議論する argue, discuss 討論する debate 言及する mention , refer センチュリー英和によると、claimは、当然の権利として「主張する」、あるいは事実であるとして「主張する」の意味。 claimとinsistのどちらにも、「要求する」の意味がある。 だが、claimの要求は、権利としての要求である(東京書籍4500)。 いっぽう insistの要求は、単に強く要求しているだけである。 insistは、特に、強く「主張する」意味である。 ジーニアス英和およびセンチュリー英和では、無罪の主張でinsist on が用いられている。 日本語の、批判のような意味での「クレーム」は、和製英語であり、センチュリー英和のclaimの説明によると、英語にこの意味はない。 なお、「文句を言う」は英語で complain である。 :(※ たぶん範囲外?)海外旅行などで「荷物の受け取り」のことを baggage claim という<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P140</ref>。このように、日本語の「クレーム」と英語のclaim は、だいぶニュアンスが違う。 記号「!」 のことを exclamation (イクスクラメイション)というが、これも動詞 exclaim (イクスクレイム)「さけぶ」の名詞形である。 なお、荷物 baggage は集合名詞なので たとえば複数の荷物を言うときは、 ~ pieces of baggage になる<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P153</ref>(桐原3000)。 発音注意であり、baggage 「バギッジ」である。 なおbaggageはアメリカ英語。イギリス英語だと luggage 「荷物」になる。 一方、「カバン」bagは具体的なカバンのことをいうので、普通に数えられるので、bagの複数形は bags である<ref>『All aboard! English Communication I』、東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P145</ref>(桐原3000)。 さて、claim する人(主張者)のことは claimant である。 ただし、権利の主張などは、insistとclaimのどちらでも良い。 argue は、理由をあげて「主張する」の意味である(東京書籍4500)。argue that ~ で「~だと主張する」の意味である。argue with ~(人) で「~(人)と言い争う」の意味である(桐原4500および旺文社1400)。 なお、argueには、用法によっては、やや非友好的に「議論する」ニュアンスもある。ジーニアス英和にも、argue は「discussよりも非友好的」と記述がある。 たとえば検定教科書 "Standard Vision Quest I" でも、 argueは「言い争う」といった意味であると紹介する一方、discuss は「議論する」であると紹介している<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 ただし、実際には argue には「説得する」などの意味の用法もあるので、ニュアンスの違いはあまり明確ではない。 センチュリー英和に、弁護士の「弁論」をargueとした例文があったが、もし法廷闘争での敵対陣営同士の「弁論」ならargueのほうが、ふさわしいだろう。 なお、「口論する」は quarrel である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 debate は、特定の議題について二手に分かれて意見を論じ合うことであり(東京書籍4500、辞書グランドセンチュリー)、賛否が対立している議題についてのことが比較的に多い(辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー)。 なお、単語集では、debateの単語自体は旺文社も桐原も紹介しており、「討論する」の意味で紹介している。 contend は、(東京書籍4500いわく)「強く主張する」とか、(桐原5500いわく)「論争する」とかの意味。 桐原5500の例文にあるが、contend in court で「法廷で争う」。 旺文社1900によると名詞 contention で「主張」「論点」の意味。 旺文社1900とセンチュリー英和が紹介しているが contend that ~ で「~だと主張する」。 旺文社1900 で熟語 an issue of contention (「議論の対象となる問題」)が紹介されてるが、しかしジーニアス英和でもセンチュリー英和でも確認できなかった。 * 異議を唱える challenge challenge には課題や競技相手などに「挑戦する」の意味もあるが、議論などで相手に「異議を唱える」の意味もある。 たとえばジーニアス英和からの抜粋だが、 I challenged her. 「私は彼女に異議を唱えた。」 旺文社1900からの抜粋だが、 He challenged the common belief. 「彼は常識に異議を唱えた。」 センチュリーからの抜粋で、 He challenged my statement. 「彼は私の言うことに異議を唱えた。」 challenging で「やりがいのある」。東京書籍3000に例文がある。辞書を見ても、あまり例文が無いので、当ページでは紹介しない。 なお単語集にはないが、ジーニアスによると、競技などで challenger 「挑戦者」 ⇔ defender 「選手権保持者」(防衛側) である。defender の項目で調べると書いてある。 競技では、challenge は試合を「申し込む」などの意味である。 たとえば、東京書籍3000の例文だが、 Dan challenged me to a game of tennis. 「ダンは私にテニスの試合を申し込んだ。」 また、センチュリー英和に似たような例文 I challenged Betty to a game of tennis. 「私はベティにテニスの試合を申し込んだ。」 がある。 言及する mention , refer to :※ なお、東京書籍4500と桐原4500は、referとmentionが類義語という見解。 :東京書籍はrefer と mention を同一ページで紹介しており、類義語という見解のようだ。桐原も、別々のページだが、それぞれ類義語としてお互いにreferとmentionを紹介している。 refer には「参照する」という意味もあるが、「言及する」という意味もある。 そして、どの単語集でも、referの第一の意味は「言及する」である(旺文社1400、桐原、東京書籍4500)。 読者はついつい、refer の第一の意味を「参照する」としたいと思うかもしれないが(mentionにはその意味はないので)、しかし、そういうわけにはいかないのである。 というのも、類義語である mention は、けっして、一般的などんな「言及」でも使える意味ではない。 mention は、話のなかで単に名前を上げるとか、話で簡単に触れる程度のことである(東京書籍4500、ジーニアス)。 なお、 not to mention ~「~は、いうまでもなく」(東京書籍4500、旺文社1400) refer は、ふつう refer to ~ 「~に言及する」 のように前置詞 to をつけて使う(桐原、東京書籍、旺文社)。 なお、参照するの意味でも、 refer to ~ 「~を参照する」(東京書籍、旺文社) のように前置詞 to をつける。 ---- 防御 defend , guard , protect まず、「ガードマン」は和製。 guard だけで「警備員」の意味がある。特に、警備員であることを強調したい場合、 a security guard という(東京書籍、旺文社)。 a security をつけずに「警備員」と使用してもいい。桐原3000の英文は銀行の「警備員」に、 a security をつけていない。 さて、defend は動詞。guardは名詞および動詞。protectは動詞。 なお、guardian とは、未成年などの「後見人」のこと。旺文社1900ではguardian を「保護者」「後見人」と紹介している。 そのほか、センチュリーでは、たとえば世界平和の「守護者」とか、そういう意味の「守護者」のことを guardian という。そのほか、ジーニアスには guardian の意味のひとつに「保護者」と書いてある。 protect は、病気などから「守る」場合にも使えるが(東京書籍3000)、ジーニアスによると人間などの相手でも使っていいようである。 辞書や単語集では「保護する」と訳される場合もある。 名詞 protection は「保護」の意味。 辞書によると、関税によって国内産業を「保護」することも protect である。また、風雨からの保護の「雨よけ」「風よけ」も 名詞 protection である。 さて、ジーニアスによると、「家族を守る」でprotect one's family である。ジーニアスでは文脈は述べていないが、普通の感覚では、病気とかではなく犯罪などから家族を守ることだろう。 日光(sunlight, sun)から目を守ったり(ジーニアス、センチュリー)、肌を守ったりするのも(桐原4500)、protectである。 たとえば、 protect one's eyes from sunlight 「日光から目を守る」 である。 protect 〜 from B で、「〜(守られる対象)をB(危険側)から守る。」である。 なお、子育てなどでいう「過保護」は英語で overprotect である(桐原5500)。 ---- 汚染 pollute と contaminate 違いは不明確。 桐原5500にcontaminate がある。polluteは桐原・東京書籍の4500にある。 一応、ジーニアス英和および桐原5500には、「毒物や放射能」による汚染を contaminate としているが、彼らがそういう説を言っているだけ。クラウン英和はその説を採用していない、 実際にクラウンの例文を見ると、車の排気ガス汚染で、contaminate という動詞を用いている。 :Car exhaust contaminate the air. 車の排気ガスは大気を汚染する。 という文がクラウン英和にある。 しかし東京書籍4500では、工場の煤煙による大気汚染が pollute である。 クラウン英和にある大気汚染 air pollution のように、そういう用語が既にあるので、実務では業界の用語ごと覚えるしかない。 ※高校生としては、不正確かもしれないが、とりあえず「汚染」はすべてpolluteで覚えておいて、実務などで「この場合はcontaminete を使え」と修正された場合にだけ contaminate を使うのが良いだろう。 ---- 傷(きず) wound, injured, harm, hurt 動詞 wound は、刃物・銃などで「傷つける」、「負傷させる」。桐原3000だと「傷つける」、東京書籍4500だと「負傷させる」。 ジーニアス英和hurtの説明によると、戦いでの負傷には wound を使うとのこと。 hurt は、感情なども含む「傷つける」。偶然か英米人のダジャレかどうか知らないが、心のheart と、心を「傷つける」 hurt とで発音が近い。関連付けて覚えよう。 センチュリー英和だと、hurtには、「傷による苦痛に重点がある」とのこと。 名詞 injury が「けが」という意味。これが「けが」の基本的な単語である。 さて、~ be injured で「~が、けがをする」の意味である。 ~ be injured in ・・・ で「~(けが人)が,・・・(原因)でけがをする」である。 単語集によくある典型的な例文が、 「彼はその事故でけがをした。」 He was injured in the accident. である。 単語集では、自動詞 hurt で「痛む」の意味があり、東京書籍4500で例文を紹介。一方、桐原4500は例文なし。 「おなかが痛い」(※東京書籍4500)とか(靴擦れで)「かかとが痛い」(※センチュリー)とかでも、hurtを使っていい。 桐原4500に名詞 hurt で、「傷」の意味が紹介されている(例文なし)。東京書籍4500にはなし。 hurt には「けが」・「傷」・「苦痛」の意味がある。 「傷」の意味では、injuryとほぼ同義だと、ジーニアス英和が言っている。 hurtとpainの違いが気になるが、あいにく辞書には書いてなかった。 ややしいことに「痛み」を意味する名詞 pain には、「苦労」の意味もある。苦痛ではなく苦労なので、いい意味でも使われる。 なお、painは名詞の用法が基本的な意味だし、名詞の意味は「痛み」。 hurt は動詞の用法が基本的な意味だし、動詞の意味は「傷つける」。 辞書を見ると、実は動詞のpainもあるが、これは「痛む」の意味である。(「傷つける」ではない)painはあくまで「痛み」に関する単語 名詞 harm は「害」の意味。なお、harmful で「有害な」の意味の形容詞<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P111 </ref>。 東京書籍およびジーニアスによると、日光や光によって「目をいためる」のは harm である。 飲酒や喫煙などの「害」がharm 。桐原4500に喫煙の害。センチュリー英和に飲酒の害。 このように、比較的に痛みを伴わないものにも使われる。(センチュリーにもそう書いてある。) だが、「目をいためる」ように、実際に痛いこともある場合にも使われるので、まあ傾向の程度。 ネットでときどき「有害コンテンツ」という用語があるが、「有害コンテンツ」も英語で harmful contents である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P121</ref>。 ほか、旺文社1900のsubstance ’物質)の項目が言うには、飲食物などに含まれていたら困る「有害物質」は harmful substances である。 さて、動詞 suffer が「苦しむ」という意味だが、 be suffering from ~ で、「~(原因)で、苦しい(つらい)」的な意味。 東京書籍 be suffering from a toothache 歯が痛くてつらい 桐原 be suffering from a backache 背中が痛くて苦しい などと訳している。 ジーニアスによると、 「風邪をひいている」 be suffering a cold のように痛み以外でも使っていい。ほか、「英国はインフレで苦しんでいる」 be suffering from inflation のように使ってもいい。 ---- やわらげる relieve, ease 苦痛などを「やわらげる」は動詞 relieve である。 典型的な例文で、(風邪薬などで)「頭痛をやわらげる」 relieve a headache がある(東京書籍4500およびセンチュリー)。 誰が風邪薬を飲んで誰の頭痛をやわらげるのかによって、飲んだのが「私」だったら relieve my headache になったり、教材ごとに主語による多少の違いがある。 どちらにせよ、単に柔らかいわけでもなく、単に軽減するわけでもなく、苦痛などを減らすのが relieve である。 relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。 熟語 get rid of ~ 「~を取り除く」と関連づけて覚えよう。実際、桐原4500がそういう構成である。 :※ 今のページでは深入りしないが、前置詞 of には「分離」の意味がある。当wikiの文法ページでも、分離のof は 『[[高校英語の文法/前置詞#of]]』で説明。上記の relieve A of B や get rid of の of は、この分離の of である。 さて、名詞形は relief であり、「安心」「緩和」「救援」などの意味である(単語集にある)。単語集にはないが、野球のリリーフも同じrelief である(センチュリーで確認)。 sigh with relief で「安堵(あんど)のため息をつく」である。sigh (発音「サイ」)は、動詞としては「ため息をつく」、名詞としては「ため息」である。 例文は、 She sighed with relief. 「彼女は安堵のため息をついた」 である(東京書籍4500 項目 sigh。旺文社1900 項目 sigh)。 ともかく、「安心」的なのが relieve のイメージなので、be relieved to ~(動詞) で「~で安心した」という形容詞的な用法になる。 というか、辞書ではジーニアス英和でもセンチュリー英和でも、 relieved を形容詞として紹介している。 ease (イーズ)という動詞および名詞がある。これも動詞ease は「やわらげる」「取り除く」の意味である。これは形容詞の「簡単な」 easyの、名詞計および動詞形である。 名詞 ease は「容易さ」「気楽さ」「軽減」の意味である。 This medicine eases the pain. 「この薬は痛みをやわらげる。」 のように使う(東京書籍および旺文社に似た例文)。 ジーニアスによると、頭痛 headache をやわらげるのに ease を用いてよく、旺文社によると胃痛 stomach pain をやわらげるのに ease を用いている。 このような薬による「取り除く」「やわらげる」の意味での ease は、ジーニアスによると、relieve とほぼ同義語とのこと。 ---- 取り除く remove, eliminate (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear remove は、「取り外す」の意味に近い。 たとえばパソコンのUSBスティックメモリなどを「リムーバル・メディア」などというが、取り外したあとに、別に捨てるわけでもなく、消去するわけでもない。 このように、remove は単に「取り外す」「取り除く」というニュアンスである。 名詞 removal (リムーバル)「取り外し」という単語も存在しています(東京書籍4500)。 形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」という単語もあります(東京書籍4500)。 「リムーバル」はけっして形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」の誤記ではないです。間違えないように。 一方、eliminate は、取り除いたあとに、処分することを念頭に置いている。または、取り除いたあとに、再度の取り付けの意思がないものに使う。 なので、eliminate で取り除かれるものは、ゴミだったり、あるいは犯罪などの社会悪だったりする。 または、解決すべき問題を片付けることも eliminate である(東京書籍)。 だから eliminate の訳語は「取り除く」である。外すのではなく「除く」に、そういうニュアンスがある。 eliminate (A) from (B) で、「AからBを除去する」である。fromの後ろにあるBが、抹消されるべき対象である。 こういう単語なので、単語集にはないが、ジーニアスを見れば、敵軍などを全滅させる事も eliminate と言うこともある。 なお、生物種の「絶滅」は extinction (エクスティンクション)である。 熟語 get rid of ~ は、そこまであれこれと考えていない。remove的にも使われるし、eliminate 的にも使われる。あるいは、remove と eliminate の中間だと思っておけばいいかもしれない。 さて、 exclude は、「除外する」である。 これよりも、形容詞の exclusive エクスクルーシブの意味「排他的な」のほうが分かりやすいので、そちらを説明する。 exclusive 「排他的」とは、最初から内部に入れない、という意味である。 だからexclude は、最初から中に入れないように「締め出す」という意味もある(桐原で確認)。 excludeの「除外する」の意味については、可能性などを「除外する」という意味もあり、ジーニアスの例文だと、たとえば「明日、雨が降る可能性は除外できる」みたいな割と平和的な「除外する」にも exclude を用いることもできる。 そのほか、exclude は、見当などの際に「考慮に入れない」という意味もあり(ジーニアス、センチュリー、旺文社で確認)、たとえば旺文社の例文では「税金は価格から除外されている」という意味の英文で exclude を受身計で用いている。 なお、対義語は include であり、「含む」という意味である。 たとえば「税込み 5ドル」は <nowiki>$5,</nowiki> tax include である。 典型的な例文は、 「料金は税込みですか?」 Does the price include tax? がある( ジーニアス(ただしpriceでなくrate)、 東京書籍(ただし「料金」でなく「価格」と和訳) )。 また、-clude とは「閉じる」の意味である。 だから、たとえば conclude は、話を閉じるので「結論づける」「締めくくる」の意味。conclusion は「結論」の意味。 (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear clear「取り除く」 は『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ40]]』で説明するので、今のページでは説明を省略。 get rid of については、別単元の「relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。」の関連知識として、別単元で説明したと思う(もし今後の編集で消えていても、知ったことではない)。 ---- 消去する erase , delete (※ 範囲外)火を消す extinguish 鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すのが erase である。 また、消しゴムをアメリカ英語で eraser (イレイサー、イレイザー)という(東京書籍1800、旺文社1900)。なおイギリス英語では rubber である。 黒板ふきも eraser である(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 コンピュータのデータを消すのは、erase も delete も使われるが(ジーニアスで確認)、しかし現代では delete でデータ消去を表すのが普通である。 実際、パソコンのキーボードにも delete キーがある。 旺文社の例文も、メールの削除を delete で表現している。 なお、東京書籍と桐原の単語集には delete は見当たらない。 昔なつかしいテープのデータを消去するのには、erase が使われるようである(ジーニアス、センチュリーにerase でテープのデータを消す用法あり)。 erase で消すのは、文字のほかにも、感情を「消す」などの表現でも使われる(ジーニアス、)。 「記憶を消せればいいのに」みたいな表現でも erase を使う(旺文社、ジーニアス)。 辞書にはないが、delete はもともと動詞で「削除する」「消去する」の意味であるが、現代ではパソコンのデリートキーを表す名詞として、delete が名詞としても使われる(旺文社1900)。辞書のほうが遅れている。旺文社1900が正しい。 なお、名詞形 deletion 「消去」「削除」という単語もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 高校範囲外ですが、火を「消す」は動詞 extinguish (イクステングィッシュ)です。 extinguish は一見すると見慣れないですが、実は高校範囲の単語「絶滅」 extinction (イクスティンクション)の動詞形です。 extinction のスペルのままでは動詞の意味は無いです(センチュリー、ジー二アス)。 消防士による「消火する」から(ジー二アス)、たばこの火を「消す」まで(センチュリー)、extinguish で表現できます。 なお、extinct は形容詞「絶滅した」「消滅した」です。 ほか、生態系の「絶滅危惧種」は an endangered species である(桐原4500 species、ジー二アス endangered)。東京書籍と旺文社には、species の項目自体はあるが、絶滅危惧種はない。 なお、植物の「種」(たね)は、seed という別の単語である(東京書籍4500、桐原3000)。 典型的な例文は、 「農場に種をまく」 plant seeds in the field である(東京書籍4500、桐原3000)。 plant は「種をまく」という意味の動詞。 field は「農場」である。 動詞として seed 「種をまく」という用法もあるが、旺文社以外1200は紹介していない。少なくとも、桐原3000と東京書籍4500には、動詞の用法が紹介されていない。 ---- 疑い suspect ,doubt doubt ~は、「~が信じがたい」の意味。 → don't think に近い たとえば doubt if ~で「~かどうか疑わしい」。doubt that~で「~でないと思う」である。 suspect ~ は、「どうも~のようだ」のような意味(ジーニアス英和) → think に近い 旺文社1400にあるdoubt 例文で、 doubt ifの例文「私は神が存在するかどうか疑わしく思う」I doubt if god sexists. および doubt that の例文 「私は神は実在しないと思う」I doubt that god exist. が覚えやすいだろう。 suspect~ の 目的語(~)の部分は、原因や容疑などがくる。 例文として「食中毒を疑う」 suspect food poisoning とか(東京書籍4500)、 容疑者は名詞 suspect である。 このほか dubious と言う「疑わしいと思う」(桐原5500)という単語があるが、辞書の例文が不足していてよく分からなかった。単語集では桐原5500に書いてある。 ---- 治療と回復 「治す」 heal, cure , 「~'''が'''回復する」(自動詞)は recover 「~'''を'''回復する」(他動詞)は restore 「気分の回復」は refresh 「(健康などを)取り戻す」は regain 医療や薬などによって、けが や病気を「治す」一般的な語は cure である。 外傷を治す場合は heal が好んで使われる。 cure ~(人) の語順である。 けが を治す場合、 cure ~(人) of □□(けが・病気) の語順である。 典型的な例文が 「その薬が彼の病気を治すでしょう」 The medicine will cure him of his disease. である(ジーニアスの例文を改造し、「あなたの病気」から「彼の病気」に変更)。 桐原にも似た例文があり、 This medicine will cure him of the disease. 「この薬が彼の病気を治すだろう。」 とある。 his disease か the disease かなどの多少の違いはあるが、まあこんな感じの英文になる。 get rid of ~ などと同様に、ofの後ろには取り除かれるべき物が来る。 heal も同様、 heal ~(人) of □□(けが) の語順である。 だが、東京書籍4500および桐原4500いわく、 heal the wound 「けがを治す」のように、ofを使わずに使われる場合もある。 recover は「回復する」である。 recover from ~ で「~から回復する」である。 動詞 restore は、 「秩序を回復する」 restore order のような例文が辞書で典型的(ジーニアスとセンチュリーの両方にある)。 さて、旺文社 store 項目によると、パソコンなどで、データをバックアップすることは store である。 そして、単語集にはないが、バックアップをもとに設定データなどを自動的に「復元する」ことを restore という事がよくある。 辞書によると、古い建築物や美術品などを復元することも restore である。 東京書籍4500では、教会を修復するのを restore としている。その教会が古いかどうかは東京書籍4500には書いてない。 桐原では、桐原5500にrestoreが書いてある。 けがの回復ではなく、ちょっとした疲れやノドの渇きや気分などを、軽い飲食物や短時間の休養などで回復させるぐらいの場合は、動詞 refresh (リフレッシュ)で表せる。 旺文社1900がrefreshを紹介している。桐原・東京書籍は紹介せず。 ジーニアスいわく、冷たい水を飲むのも refresh である。 refresh は主語や述語の語順のつかいかわけが難しいので、例文を省略する。 センチュリーいわく、入浴で疲れをとるのも refresh である。また、ジーニアスでもセンチュリーでも、アルコールで気分を回復するのが refresh である。 そのほか、ジーニアスによると、コンピュータなどのディスプレイ上の画像が更新されるのも refresh である。これからのIT時代は覚えておきたい。 regain one's health で「健康を取り戻す」という慣用表現である(ジーニアス、旺文社1900)。 旺文社1900にしかなく、番号 1502 / 1900 の単語。少なくとも桐原4500・5500と東京書籍4500にはない。 He regained his health. 「彼は健康を取り戻した」 のように使う(センチュリー)。 「意識を取り戻す」 regain consciousness もよく使われる(ジーニアス、旺文社1900)。 たぶん She regained consciousness のように使う(旺文社に似た例文)。 また、この用例から分かるように、健康的なものを取り戻す場合、普通は主語が自身の健康を取り戻すのに regain を使う。 「自由を取り戻す」(センチュリー)とか「都市を取り戻す」(ジーニアス)とかの政治的なことも regain である。 ---- 蓄え store , stock store は「店」という意味の名詞でもあるが、「蓄える」という意味の動詞でもあり、さらに「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもある。 なお、storeを「店」の意味で使うのはアメリカ英語。イギリス英語では店はshopである。桐原3000にも東京書籍3000にも書いてある。storeは3000語レベル。 stock は「在庫」や「株式」という意味の名詞でもあるが、「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもあり、さらに商品を「店に置く」「仕入れる」などの意味の動詞でもある。桐原と旺文社は、「仕入れる」の意味まで単語を紹介している(ただし例文なしで単語のみ)。 stockは4500語レベル。 しかし単語集では、ややこしいので、stockについては、「株式」「在庫」の意味の名詞だとしてしか、紹介していない。しかし実はstockも動詞の用法があるのである。 センチュリーによると、食料の「蓄え」は、stock でも store でもよい。 たとえばセンチュリーのstockの例文は「我々の食料の蓄え」Our stock of food である。センチュリーのstoreの例文は(リスが冬に備えての)「食料を蓄える」lay in a store of food である。 このように、どっちでも食料 food を蓄えられるので、区別がつかない。 storeは別にリスのような動物限定というわけでもなく、たとえばセンチュリーで図書の「蔵書」 a book of store などの表現もある。 storeが店での商売関係というわけでもない(もし商売に限定だすると、図書の蔵書とかリスの食料とか、説明がつかない)。 なので、stock に「株式」「在庫」の意味があると覚えるしかない。 桐原および旺文社いわく、 be out of stock で「在庫が切れている」 の意味。桐原は例文も紹介。旺文社は例文なし。東京書籍は紹介せず。 例文は桐原も東京書籍も旺文社も、在庫の例文である。 単語紹介だけでが、桐原いわく「株式市場」stock market 旺文社いわく「証券取引所」the stock exchange である。 語源を調べてみても、 stock の語源は木の「棒」stick と同じだと書いてあるだけで、stock と storeとの区別には役立たない。 さて、単語集にはないが、パソコンなどのハードディスクなどの貯蔵量のデータ記録デバイスのことをストレージ storage という。 ついで、単語集にある情報だが、 storage は、「貯蔵庫」や「保存庫」の意味で、東京書籍4500の巻末にだけ、解説なしで、単語と例文だけ書いてある。 辞書を確認のため見たが、ジーニアス英和は家具の「保管」を storage といい、センチュリー英和は単に「倉庫」を storage といい、あまり共通性はなさそうなので、深入りしない。 ---- 愚か(おろか) 形容詞 foolish, stupid, silly, ridiculous などがある。 このうち、 foolish, stupid, silly, は、「愚かだ」「馬鹿げている」の意味。 このうち silly は口語調。 <nowiki>Don't be silly.</nowiki> で「馬鹿げたことを言わないで。」という典型的な例文があり、東京書籍4500でも紹介されている。 名詞foolが形容詞になったのが foolish である。 stupid は、辞書によると、foolish よりも、けなしの意味が強い。口頭では使わないほうが安全だろう。 ridiculous は、「不合理で馬鹿げている」という意味。センチュリーによると、ridiculousには、あざけりや物笑いの意味もあるとのこと。 単に「不合理だ」の意味なら、 absurd を使う。桐原5500にabsurdが書いてある。なるべくabsurdを使うほうが高尚だろう。 センチュリーによると、absurdは、不合理さ・非常識さを強調している。 ---- 移行と移転と移動 migrate, transfer , 移住する immigrate と emigrate 解決 settle ,solve 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony 議論 argument, debate, controversy 桐原4500に名詞形migrant (移住者)が書いてありますが、英語では動詞 migrateとは「移住する」や、渡り鳥の「渡る」のことです。 しかし単語集にはないですが、そのほかにもmigrateには、IT用語では古いシステムに入っていたデータやプログラムを新しいシステムの中へと「移す」ことや、開発環境などのシステムを新システムへと「移行する」という意味もあります<ref>[https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/migration.html マイグレーション | IT用語辞典 | 大塚商会]</ref>。 なお似た言葉にreplaceがありますが、これはサポート切れなどで古くなったりして(obsolete)使えなくなったソフトウェアなどを現在の稼働中の使えるバージョンのものに「置き換える」(replace)ことを意味します。 英語では、「『移住』にシステム環境『移行』の意味もある」と覚えることが本質的な理解でしょう。 なお、スペルの似ている immigrate に、(外国から)「移住する」の意味があります(桐原4500)。またなお、桐原4500にも書いてあるが、空港などの入国管理が名詞 immigration である。英会話の教材などでよく immigration が出てくる。 immigrate と migrate の意味の違いを把握するため、辞書の説明に逆らって、私たちは migrate は(環境を)「移行する」で覚えましょう。 これが、moveやtransfer と、migrate との違いです。 なお、語源的には(鉄緑単語集)、 「(外国から)移住する」 immigrate 「(外国へ)移住する」 emigrate です(東京書籍、桐原)。 接頭辞のim- は in(内へ)みたいな意味です。 接頭辞のe- は、ex(外へ)みたいな意味です。 しかし、実際には混同して使われることもあります(ジーニアス)。 実際には、 どちらも immigrate from Japan to the United States emigrate to the United States from Japan のように、前置詞 to や from を補います。 ジーニアスによると、 immigrate to the United States from Japan のような逆の順序になっている場合もあらしいです。 私たち日本人としては、深入りする必要ないでしょう。 前置詞が補われるし、長文読解で出たときに単に immigrate も emigrate も 「移住する」と訳して読めばいいからです。 動詞のあとに来るのが出身地か目的地なのかが違いです。 immigrant 「移民」です。 emigrant 「移民」です。 immigration 「移住」です。 transfer に「転勤する」「転勤させる」の意味があります(桐原4500)。 「転勤させる」ほうは他動詞なのでtransferでもいいのは分かりますが、「転勤する」と「移住する」の区別が難しいです。まあ、おそらく他動詞からの類推か、慣用的にtransfer が定着しただけでしょう。 なお、辞書にありますが「転校」や(プロ選手などの)「移籍」もtransferです。 高校生物の遺伝に関連する細胞物質のひとつで、トランスファーRNA (transfer RNA)というのがあります。こういうのと関連づけて覚えましょう。 また、列車・バスなどの乗り換えも transfer です。 スペルの似た単語で、transport という動詞および名詞がありますが、動詞 transport は「輸送する」です。 transfer 「乗り換え」はおそらくtransport 「輸送する」との関連で定着した表現でしょうか。 単語集にも辞書にもないですが、インターネット用語で HTTP というのがありますが、これは「Hypertext Transfer Protocol 」の略です。データなどを「転送する」のも transfer です。 センチュリー英和によると、銀行口座に「振り込む」もtransfer とのことなので、おそらく「送金する」のようなニュアンスでしょう。 なお、ジーニアス英和およびセンチュリー英和によると、法律用語で、財産などを「譲渡する」もtransferです。 transition という名詞が別にあります。transition は、移行期にあるものについての「移行」のことです。桐原4500 では「議会制民主主義への移行」、旺文社1900では「自動運転車への移行」を例文にしています。 なお、人が「定住する」は settle ですが、人が「移住する」の意味もあります(東京書籍3000)。settle には「解決する」という意味もあります(桐原4500、旺文社1900)。 揉め事(もめごと)などを法的に解決するときに settle を使う。 settle the dispute 「紛争を解決する」(桐原4500、ジーニアス) ※ ジーニアスは settle a dispute 「紛争にけりをつける」 このように、和訳は少し違ってもいい。 なお、 We settled the international dispute. 「我々はその国際紛争を解決した。」(東京書籍4500) settle in Hawaii 「ハワイに移住(定住)する」(※ 何か予備校か英検の単語集に書いてあった例) They settled in California. 「彼らはカリフォルニアに移住した。」(東京書籍4500) settle the legal problem 「法的問題を解決する」(旺文社1900) 名詞形は settlement で「解決」「入植」の意味。settle には「移住」の意味もあるので、settlement には「入植」の意味もある。 ジーニアスいわく、警察が「解決する」のは solve である。 settle と solve の区別が難しい。 The police solved the crime. 「警察はその犯罪を解決した」(ジーニアス) 学校の問題や学問の問題などを解くのは solve である。(ジーニアス) グランドセンチュリーいわく、solve は謎(なぞ)を解くのに重点がある事が多い。(しかし上記の警察の例とか微妙だが。)settle は、論争などを解決すること、との事(グランドセンチュリーがそう言っている)。solve の意味のページで、グランドセンチュリーがそう説明している。 本当かどうかは知らない。 桐原4500も例文で settle an argument 「論争を解決する」(桐原4500) とそのまま「論争」を使っている。 東京書籍も同様 They finally settled the argument. 「彼らはついに論争を解決した」 名詞形 settlement には、「入植」「植民(地)」の意味もある。 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony plantation は、世間では「植民地」と訳されることもあるが、しかし、やや誤訳である。 桐原4500・東京書籍4500 いわく plantation 「大農場」 とのこと。必ずしも、歴史上の植民地でなくても良い(ジーニアス)。だから「大農園」という訳語なわけで。大農園のほか plantation 「栽培場」という訳語もある(ジーニアス)。ただし、「大農場」と訳さなくても、そのまま「プランテーション」と訳しても良いだろう(東京書籍4500が訳語「プランテーション」を紹介)。 a banana plantation 「バナナの大農園」(東京書籍) a coffee plantation 「コーヒーの大農園」(グランドセンチュリー) グランドセンチュリーいわく、plantation は、植民地ならぬ「植林地」であると。 つまり、植民地で植物を栽培する大農園みたいなアレが plantation 。 必ずしも殖民地が農園とは限らないので。日本の戦前の韓国や台湾の殖民地とか、農園もあったかもしれないが、工場とかもあっただろうし。東アジアは、アメリカ大陸ほどには、そんなに広くない。 旺文社の出題頻度順の「英単語ターゲット」シリーズには見当たらず、出題頻度が低いようである。だが、東京書籍4500の難関大の単語にplantationがあるので、どこかの難関大が英文でplantationを使ったのだろう。 なお、名詞 plant は「植物」「工場」の意味。 もともとplantは、「苗を足で踏む」とか「種をまく」とか農業系の用語だったらしい。おそらく、そこから生産行為として「工場」などの意味も派生したのだろう。 なお、工場の意味での例文が単語集には無いので、めったに出ないのだろう。 動詞 water「水をやる」と組み合わせて、 water the plant 「花に水をやる」(旺文社1200、桐原4500-) 桐原4500が plant で「考えを植え付ける」という高度な用法を紹介しているが、しかし例文も無いし、まして東京書籍や旺文社は紹介していないので、入試に出ないのだろう。受験生の時間には限りがあるし、何でも覚えるのは負担が重い。 colony も「植民地」。colonyは集合的なニュアンス。「集落」みたいな。実際、colonyには「集落」という意味もある(ジーニアス)。 colony も歴史用語でも使うので(桐原4500で、フランスのアルジェリア植民地)、ほかの settlement との区別は難しい。 Algeria is formerly a French colony. 「アルジェリアは以前はフランスの植民地だった。」(桐原4500) Malaysia is formerly a British colony. 「マレージアは以前は英国の植民地だった。」(旺文社1400(緑)) とまあ、歴史的にはこのように  「西洋諸国はかつて多くの植民地を持っていた。」Western Countries once had a lot of colonies. (東京書籍3000) 東京書籍3000に、 「植民地を建設する」plant a colony という、これまた、類義語的にややこしい例文がありやがる、 桐原4500・旺文社1900で形容詞 colonial 「植民地の」の単語紹介があるが、例文が無いので、どうせ出ないのだろう。 動詞形 colonize 「植民地化する」を旺文社1900が紹介。 東京書籍3000が「開拓者」 colonist を紹介。東京書籍しか紹介してないので、たぶん入試に出ない。 「論争」も名詞 argument のほか、形容詞 controversial 「物議をかもす」なんてのもあり、国公立をふくむ大学入試に出る(東京書籍4500の報告)。 旺文社1900いわく、controversial 「論争のまととなる」「論争好きな」は英検準1級に出てくる単語とのこと。 つまり、一部の大学は、私大だけでなく国公立大も含め、英検準1級の内容を出してくる。 「議論」もまた、argument, debate, controversy など、類義語がいくつもある。 この区別はちょっと高校生には無理そう。辞書を見ても違いが分からなかった。 argument, controversy には、特に、論争の対立などに重点が置かれてそうだが、証拠が無い。 debate は、名詞「議論」のほか、動詞「議論する」の意味もあり、政治家などが会議で議論するのも debate である(旺文社1900、桐原4500)。 単語集には無いが、「討論会」をdebate と言っても良い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。つまり、討論会などの「ディベート」は、けっして和製英語ではなく、れっきとした正式な英語である。 a heated debate 「白熱した議論」(旺文社1900、グランドセンチュリー) a problem under debate 「論争中の問題」(ジーニアス、旺文社1900) 東京書籍4500いわく、校則について(校内集会か何かで)議論するのも debate で良いとのこと。 国会とか校内集会とか、なんか堅苦しそうな場での議論・論争が debate な傾向がありそう。(実際の日本の国会ではヤジが飛ぶが、考えないでおく) 弁護士に解決を依頼するときは settle である。(旺文社1900) settle down で「落ち着く」(桐原4500、旺文社1900)  ※ 例文は単語集に無し ---- 調査と探検 explore, expedition explore 調査のための「探検」 expedition 「遠征」・「探検」 He went on an expedition to the Arctic 「彼は北極へ探検に行った。」(東京書籍(主語を旺文社と入れ替え)) She went on an expedition to the South Pole 「彼女は南極へ探検に出発した。」(旺文社1900(主語を東京書籍と入れ替え)) 北極は別に North Pole でも構わないと思います。実際、ジーニアスがそうです。 They went on an expedition to the North Pole. 「彼らは北極探検に出かけた」 「探検隊」の意味の場合もあります(旺文社、東京書籍、ジーニアス、グランドセンチュリー)。 「エベレスト探検隊」のように(旺文社、ジーニアス)、特に調査の目的が無くても使えるのが expedition である。 桐原4500 および鉄緑単語集は expedition を扱っていない。 ---- 決定 determine ,decide 辞書にはないが、determine は、断固とした決意で「決心する」「決定する」である。 形容詞 determined がセンチュリー英和によると断固とした決意の意味なので、動詞determineのほうもそういうニュアンスである。 あと、ジーニアス英和にあるが、判決を下すのも determine である。 あと、予備知識がないと気づかないだろうが、東京書籍4500にある例文のように、専門家などが原因などを「特定する」ことや、判定するのも determine である。 実際には、あまり断固としてなくても determine が使われるような例文もちらほらとあるが、あくまで派生的な用法だと思うべきだろう。 だから名詞形 determination は、「決心」「決意」と覚えるべきだし、実際に桐原4500や東京書籍4500でそういう和訳である。 be determined to ~(動詞) で「~する決心をする」 である。受身形で「決心する」になる。 たとえば He was determined to ~ 「彼は~する決心をしていた」 のように使う。また、完了形にせず、過去形のままで使う(桐原4500の例文、ジーニアスの例文など)。 能動形でも「決心する」の用法もあるが、普通は上述のように受身形で使う(ジーニアス)。 検定教科書で三省堂 CROWN Iを読んでいると、高校1年でもう be determine to do を扱っている。 対する decision は、和訳は「決定」である(東京書籍4500)。桐原によるとdecisionは「決定・決断」だが、しかし上述のように、どちらかというとdesicionは比較的に「決定」のニュアンスのほうに近いだろう。 resolve でも「決意する」だが、東京書籍4500だと彼女をデートにさそう「決心」という例文であり、まったくもって断固とした必死さが足りない。 そんなのよりも、会議などの「議決」のことを resolution というのを覚えたほうが良いだろう。桐原4500に「決心」「決議」と単語の和訳だけ書いてある(例文はなし)。 ---- 減少 decrease, decline , reduce, diminish 静かな silent(沈黙に重点), quiet まず、高校英語で増減を表す場合につかう典型的な単語は、increase (「増える」「増やす」の意味)および、対義語の decrease(「減る」「減らす」の意味)である。 increase および decrease は、数・量の増減のときのみに使う(東京書籍3000)。 ただし、だからといって decrease 以外は数量に使えないかというと、そうでもなく、たとえば decline は出生率の減少でも使う(グランドセンチュリー)。 しかし、decline には、どうやら「力が衰える」的なニュアンスがあるようであり、ジーニアスでは decline の意味は「減少する」という見解ではなく、decline は「(体力・健康などが)衰える」「(価値などが)低下する」という意味だという見解である。 diminish は、恐怖を「減らす」とか(桐原5500(東北大の過去問))、不安を「減らす」とか(旺文社1900)、そういう質的な意味の減らすに使う。 よって、diminish には、べつに「衰える」みたいなニュアンスは無い。 また、数量の減少にも diminish は使ってよい。 なので旺文社1900は、数量の減少に使う場合は、decrease の類義語のように使ってよいという見解である(旺文社1900)。 ただし辞書および東京書籍4500だと、diminish も、なにか衰えなどのマイナスイメージのような例文ばかりであり、偶然なのか、それとも桐原・旺文社との見解の相違なのか、気になる。 さて、decrease の例として、たとえば、三省堂『CROWN II』「英語表現」教科書では、パラグラフ・リーディング/ライティングの説明で、留学生に関する分析の文章を扱っているのだが、留学生の「増加/減少」<!-- 「/」は原著が全角文字なので、それに合わせた。 -->にそれぞれ increase/decrease という表現を使っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P81</ref>。 この例のように、 increase (増加)と decrease (減少)は対になって使える便利な表現であるので、まずはこれを覚えよう。 熟語というほどではないが、 ~(主語) increased by □□(数値) percent. で、「~が□□%上昇した。」である。たとえば上記のパターンで、東京書籍4500では「その商品の売り上げ」Sales of the product だし、旺文社199では「日本の実質GDP」Japan's real GDP である。桐原3000には数値上昇の例文なし。桐原は昔から単語集では定番だが、しかし桐原だけでは勉強できないこともある。 increase で増える数値はなにも百分率(パーセント)でなくてもよく、たとえばジーニアス英和では、「体重は2キロ増えて60キロになった」 increased by two kilograms to 60 kilograms. という例文もある。 on the increase で「増大して」の意味。なお、ここでの increase は名詞。 東京書籍4500では「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. センチュリー英和では「大都会における犯罪は増加しつつある。」 Crime in big city is on the increase. ジーニアスは on the increase の例文なし。このように、ひとつの英和辞典だけでは勉強できない。 別に on the increase を使わずとも、現在増加中のものは現在完了進行形で書いてもよく、桐原3000がそうであり、 「車の台数が増え続けている」 The number of cars have been increasing. である。 ジーニアス英和にある説明だが、よく、The number of ~ increased. で「~が増えた。」と言う例文があるが、「The number of 」を省いて直接「 ~ increased. 」のように言ってもいい。 実際、東京4500の例文「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. でも、 the number of は無い。 on the increase のbe動詞が単数形(is)なのか複数形(are)なのか食い違いがあるが、英和辞典を見ても、とくに言及はされていない。 increasingly で「ますます」の意味が紹介されているが(東京書籍4500。旺文社1900)、しかし例文は無い。 さて、decline は自動詞であり、つまりdeclineは「低下する」「減少する」の意味である。 declineの典型的な例文が「出生率は低下している。」であり、東京書籍4500では The birth date is declining. 「出生率は低下している。」 である。 似た例文が、旺文社1400にもあり、 「出生率は低下し続けている。」 The birth rate continues to decline. である(旺文社1400)。 なお検定教科書にも decline の単語は掲載されている<ref> 、『CROWN English Communication III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P45</ref>。和訳が検定教科書に書かれてないので不明だが、その検定教科書では経済の議論の紹介で decline が使われているので、「低下する」の意味にて decline を用いているのだろう。 decline には、申し出・誘いなどを「断る」の意味もあり、桐原4500に紹介されているのはこっちの意味だけ。 しかし、高校の検定教科書に、「少子化」 declining birth rate が紹介されているので、「減少」の意味のほうもキチンと覚えよう<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P18 </ref>。 名詞形 declination が、ていねいな断りの意味。 reject (計画などの「拒絶」。※却下のような意味)や refuse (拒絶)だと意味が強すぎるのだろう。 reduce は「減少させる」。3R運動のリサイクル、リユース、リデュースのあれ。  「減少」は名詞 decrease と名詞 reduction がある。 reduction は、「削減」のニュアンスで使われることが比較的に多く、桐原4500および東京書籍4500の例文が経費削減である。 reduce costs で「経費を削減する」である。 このほか、diminish や drop や fall などがあるが、やや高校範囲を超える。一応、diminishは桐原5500および東京書籍4500には書いてある。(桐原4500には書いてない。)な 一応、diminish は、検定教科書『CROWN III』で使われている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P73</ref>。 CROWN III にある例文は But the war 1990's, the threat of war diminished. という文章(抜粋)である。検定教科書に和訳がないので答えは不明だが、「しかし、1990年代には、戦争のおそれも少なくなった」ような意味である。 直前の文章では、「20世紀は戦争が多く」みたいなことを英語で言っているので、おそらくそういう意味だろう。 辞書で diminish を確認したところ、ジーニアスもセンチュリーも悪い意味に使う例文のほうが多いが、しかしCROWN IIIの検定教科書によると、とくにdiminish には悪い意味合いは無いようである。 桐原5500に書いてある例文も、 We can diminish our fear. 「恐怖を減らすことはできる。」(抜粋) なので、別にdiminish に悪い意味合いはない。 なお、桐原5500の例文は東北大の過去問。ネットでは「地方国立の入試英語なんて教科書レベル」などの言説もあるが、まあ確かに教科書にはdimisihも書いてあるものの、大分、学習量は大きい。 drop やfall は、旺文社1400の巻末にある類義語の章にだけある(本編には解説なし)。 dropは数量や人口、価格などの減少で使われる「口語的」な語(旺文社が「口語的」と言っている)。ただ、ノーベル経済学者クルーグマンのツイッターを読んでたら、「インフレの減速」のような意味で普通に drop を使っていた。 価格の低下だけでなく、派生してインフレの減速にもdropが使われることから、もしかしたら経済学などでは文語的に drop という単語が使われている可能性もあるかもしれない。 なお、「急騰する」は soar である(桐原5500、旺文社1900)。 単語集の例文だと完了形で have soared だが、急騰の結果として現在でも株価が高いなら完了形にするのが無難だろう。 インフレ率の上昇でも株価の上昇でも何でもいいが、たとえば旺文社1900が株価の上昇の典型的な例文 The stock prices of the company has soared . 「その会社の株価が急上昇した。」 である。 ジーニアスは野菜の価格の急騰、桐原5500は米価の急騰である。たとえばジーニアスでは The price of vegetables is shoring. 「野菜の価格が急騰している。」 である。この野菜の例文のように、進行形ならもちろん、現在も急騰の真っ最中になる。 時制ついでに桐原5500の例文を紹介すると、 Figure showed the price of rice had soared to record levels. 「数字は米価が記録的な水準にまで急騰したことを示していた。」 である。 なお「痛い」soreと同じ発音である。 ついでに言うと、よく景気の先行きについての見通しで「悲観的」だの「楽観的」だのマスコミ用語でいうが、これは英語でもそう言い、 「悲観主義」は英語でpessimism (ペシミズム)である。 「楽観主義」は英語で optimism (オプティミズム)である。 スペルよりも、まずカタカナで『ペシミズム』『オプティミズム』と覚えてしまおう。社会評論などの書籍などを読んでいると、ときどき外来語として「ペシミズム」などの用語を使っている場合もある。 典型的な例文として 東京書籍4500で「ボブは自分の将来について楽観的だ。」 Bob is optimistic about his future. である。 似たような例文が旺文社1900にもあり、「彼女は自分の将来について楽観的な気持ちだ。」 She feels optimistic about her future. である。 桐原4500が紹介しているが、なにも将来でなく経済に楽観や悲観を感じてもいいのである。 桐原によれば、「彼はその国の将来について楽観主義を表明した。」 He has expressed optimism about the country's economy. である。 wikiオリジナルの例文だが「トムは経済の先行きに悲観的だ。」なら、さしずめ Tom is pessimistic about the country's economy. とでもなろうか。 なお、英和辞典を見ても、例文が「~は将来に楽観的だ」とか「将来に悲観的になってはいけない」ばかりである。optimistic などの単語が経済予想や株価予想に使えることすら、辞書だけでの勉強では全然分からない。とはいえ、あまり良い市販の英語教材がない。 ともかく、また、これらの例文のように、 be optimistic about ~ で「~に楽観的だ」となる(東京書籍4500)。悲観の場合も pessimistic で同様。 念のため、派生語も含めて一覧にすると、 optimism 「楽観主義」、 optimistic 「楽観的な」、 optimist 「楽観主義者」(旺文社1900に紹介あり)、 pessimism「悲観主義」、 pessimistic「悲観的な」、 pessimist 「悲観主義者」、 である。 {{コラム|| 価値や能力を「高める」場合、enhance (エンハンス)という動詞が使われることもある。だが、辞書でも例文が少なく、あまりいい例文が見当たらないので、説明は省略。旺文社1900だと、603/1900の位置でenhanceを紹介している。だが東京書籍4500では、巻末ちかくで enhance を紹介である。桐原に至っては、4500語レベルではなく桐原5500の後半ちかくでenhanceを紹介である。 なお、遺伝学の用語でエンハンサーというのがあり、サイト『脳科学辞典』によると「 エンハンサーとは、遺伝子の転写量を増加させる作用をもつDNA領域のことをいう。プロモーターからの距離や位置、方向に関係なく働く[1][2][3]。サイレンサー(遺伝子の転写を抑制するDNA領域)とともに、遺伝子の発現調節で重要な役割を果たす。」とのこと<ref>[https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC 佐藤 達也、斎藤 哲一郎、『エンハンサー』、原稿受付日:2013年3月25日 原稿完成日:2015年1月15日]</ref>。 ほか、和製かもしれないが、音楽用語でDTM用語で、「エンハンサー」という機器がある。なお、近年ではエキサイターとも言うらしい。もしかしたら微妙に機能が違うかもしれないが、特定分野なので深入りしない。 サイレンサーというのは、銃などの減温装置などもサイレンサーというので、おそらく何かしら「エンハンサー」という機械装置が欧米にもあってそれを由来にした生物学用語なのだろうが、調べきれなかった。 なお、いくら銃に持ち運びできるような装置を取り付けても、さすがに無音にできるわけではないので(消音ではない)、「サイレンサー」という表現は誇大広告。近年は、銃の消音装置は「サプレッサー」 suppressor (「抑制するもの」というような意味)という。なお生物学では、過去の間違った学説にもとづく架空の分子に「サプレッサー」と言う用語が使われたことがあって、そのため、この語の使用をひかえている。 :(※ 「サプレッサーT細胞」。存在が疑問視・否定されているので、この細胞名は覚えなくていい。なお「T細胞」自体は免疫細胞として存在するので覚えよう。) なお、このsuppressも高校英語であり、東京書籍4500および旺文社1900に書いてある。 suppressには(人間の集団を)「鎮圧する」の意味がある。 The police suppressed the protesters. 「警察は抗議する人々を鎮圧した。」(東京書籍4500の例文を改変) みたいに使う。 なおジーニアス、グランドセンチュリーだと The police suppressed the revolt. 「警察は反乱を鎮圧した。」 のような例文がある。revoltは高校範囲外。 東京書籍が気を利かして、中学歴史の宗教革命で「プロテスタント」を習ってるので、抗議者 protesters の例文のほうが高校生に分かりやすいだろうという気遣い(きづかい)。 silent を辞書で調べてたら、「沈黙の抗議」a silent protest という例文がジーニアスにもグランドセンチュリーにもあった。ついでに覚えよう。silentも高校英語(東京書籍4500、桐原3000、旺文社1200(いちばん簡単な黄色本))。 名詞形は silence サイレンス。 今の中学音楽の教科書は知らないが、むかし中学音楽の教科書で、サイモン&ガーファンクル(ミュージシャンのコンビ)の サウンドオブサイレンス と言う曲が掲載されていた。なので知ってる人も多かった。 The audience became silent. 「観客は静かになった。」 みたいな例文がよくある。 さて、suppress サプレスに戻る。桐原4500および5500には suppress が見つからない。 なお、suppressor はジーニアスにはあり、suppressor 「消音装置」。グランドセンチュリーにsuppressorは無い。 The streets were silent. 「通りは静かだった。」(東京書籍4500) ジーニアスに a silent street という例文があるが、street の訳が「通り」ではなく「街」。「静まり返った街」と訳している。 keep silent や remain silent で「沈黙を保つ」(東京書籍4500がremain のみ紹介。ジーニアスで両方を紹介) silent と quiet も類義語である。(桐原3000) silent は、物を言わないことに重点がある。(ジーニアス)。ただし、人間以外にも silent を使うことがあり(上述の silent street のように)、「静かな」の意味もある。 quiet との区別は難しい。 ジーニアスいわく、 a silent volcano 「休火山」= a dormant volcano とのことだが、しかしネットの画像検索で silent volcano を調べると噴火の画像ばかりである。 ほか、 The audience fell silent. 「観客は静かになった。」(東京書籍4500) ジーニアスいわく、fall silent で「急に黙り込む」とのこと。東京書籍とジーニアスの見解が微妙に一致しない。 }} ---- 想像 vision, imagination, image vision は「想像」の意味があるが、「見通し」の意味もある。もっとも、見通しの意味では名詞 perspective がさらに高尚。 なお、perspective はどちらかというと「視点」の意味である。大局的な視点=見通しのようなニュアンスが perspective である。東京書籍が(大局的な)「視点」、桐原が「観点」。だが、別に大局的でなくても美術の遠近画法のことを perspective というので、東京書籍の説明はいかがなものか。 from a different perspective で、「違った視点から」 たとえばジーニアスいなる例文think about the problem from a different perspective で、「その問題を違う観点から考える」となる。ジーニアスは「観点」、東京書籍4500は「視点」と訳しているが、別にどちらでもいい。 different の部分を別の形容詞にすれば、 from ~ perspective で、「~の視点(観点)から」になる。 なお、スペルの似ているprospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 たとえば形容詞 prospective は「有望な」の意味である。 ジーニアス英和によると、もともとはprospectは高いところからの「展望」のような意味だったようである。桐原4500にprospectが書いてある。 「見込み」outlook という単語もある(桐原5500 のprospect)。桐原5500では prospect の「見込み」の類義語として紹介されている。 もし、「観察力」とかを言いたい場合、observe 「観察する」である。 「洞察力」なら、penetrating 「洞察力のある」である(旺文社1900。桐原5500)。ただし、洞察力の意味での例文は単語集に無い。動詞penetrate には「浸透する」の意味もあって、そちらの例文が市販の単語集には書いてある。 もっと簡単な単語としては insight 「洞察力」という名詞があるので、これを使って洞察力を表現する方法もある。 なお、 語法 give A insight into B で「AにBの見識を与える」 である。 名詞 vision にも、「見通し」「洞察力」などの意味があるので、これでも洞察力を表現できるだろう。ただし、単語集にその用法での例文は無い。 旺文社1900によれば、 a one's(myなど) point of view で「〜の観点から」の意味。だが、これを直接暗記するよりも、まず名詞 view には、「眺め」の意味のほかにも、「見解」の意味があることまず知るべき。 慣用的に in my view, 「私の考えでは、」(ジーニアス、センチュリー)という表現がある。「考え」と訳しているが、「私の見解ですが、」くらいに訳したほうが分かり易いだろう。ただし、英語の view には、個人的な感情も含んで見方を示しているので、そういう意味で辞書では「意見」としたのかもしれない。 だが、 in my view は、ジーニアスによれば、in my opinion よりも控え目な言い回しとして使われる。 まあ、読者の自己責任で和訳してください。 単語集にはないが、viewpoint 「観点」という単語がある。ジーニアスの例だと、 From an economic viewpoint, 「経済的な見地からすると、」(その計画には利点がない) と続く。 センチュリーだと、 〜 from the viewpoint of employees. 「従業員からの立場からみれば」(昇給はよいことだ) となる。 旺文社の大学入試出る順シリーズに a point of view が書いてあるから、たぶん入試に良く出るんだろうが、正直言って瑣末な単語であろう。実際、桐原も東京書籍も a point of view を紹介していない。ジーニアスやセンチュリーにすら、少なくともview の項目には書いてない。辞書でpoint で調べると point of view が書いてあるが。 たとえば、センチュリー英和では「アメリカ人の視点から見ると、」(謝罪は自分の誤りを認めたことになる) From an American point of view, 〜 ジーニアス英和では「財政的見知では、」(これは由々しき問題だ) From a financial point of view, 〜 などの例文がある。 熟語 in terms of ~ で「~の点から」。なお terms はterm の複数形。東京書籍4500と桐原4500に似た例文があって、東京書籍「その計画は費用の点から現実的ではない」The plan is not realistic in terms of cost. なんで terms と複数形なのか不明と思うだろうが、しかし英和辞典にも in terms of と複数形で紹介されているので、受け入れてもらうしかない。 いっぽう、桐原「この計画は時間と費用の関係で現実的ではない。」 This schedule <nowiki>isn't</nowiki> realistic in terms of time and costs. term ついでに言うと、医療の末期医寮などでターミナルなんとか terminal 〜 とかあるが、辞書で確認すると用語term と末期terminal の語源は一応は同じだが、事実上は意味のまったく違う別の単語だと思うほうが良いだろう。東京書籍4500がそういう見解であり、「用語」 term と 「末期の」「終末の」 terminal を別々の項目として紹介している。 「末期の」の典型的な例文としては、「末期ガン」 terminal cancer がある(東京書籍4500. ジーニアス、センチュリー)。 桐原4500 では terminate 「終わりにする」が紹介。terminateの紹介位置が巻末ちかくの付録のため、例文なし。 駅や空港などのターミナル terminal も、同じスペルである。駅近くなどのターミナルも、もともとは何かの終着のことだったのだろう。 なお、駅が公共バスなどの終点である事例は多い。 そういうバスターミナルのことも、ジーニアス英和いわく a bus terminal であり、またはセンチュリー英和いわく単に terminal という。 センチュリー英和は、バスのターミナルを単に「終点」と訳している。 さて、term には、「用語」の意味の他にも、「期限」「期間」の意味がある。 形容詞 long-term で「長期の」という意味である(旺文社1900)。 単語集にはないが、termination 「満期」「満期の」という単語がある。term にはそういう、限度のある期間的な何かのニュアンスもある。関連づけて覚えよう。 小中高の学校の「学期」もtermであるが、普通は3学期制の「学期」のことをいう(ジーニアスsemester で確認。ほか旺文社 semester )。大学の「前期」「後期」といった2学期制の場合は semester という(旺文社、ジーニアス semester )。 なお、日本の大学は、年間で「前期」「後期」という2学期制である。少なくとも日本の大学はそうである。 英米では、「秋学期」the fall semester と、「春学期」 the spring semester という言い方をする。 普通、英米では、9月から翌年1月までが「前期」the first semester であり(センチュリーで確認)、「秋学期」the fall semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 普通、英米では、2月から8月までが「後期」the second semester であり(センチュリーで確認)、「春学期」the spring semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 果たして大学でもし3学期制の学校があったら何というのかは知らない。まあ、単語なんて所詮は、社会の現状に合わせて言葉が作られるので、社会に存在しない制度の呼び名を考えてもラチがあかない。 imagination は「想像する行為」または「想像力」のこと。 image は、想像によって脳内に思い浮かんだ「像」や「印象」のこと。 動詞形は imagine である。実はimageも動詞とみる場合もあるが、しかしジーニアス英和ではimageの動詞用法は不採用である(ジーニアスでimageを見ても、動詞の用法は無い)。センチュリー英和だと、imageの動詞の用法が書いてある。 形容詞 imaginary は、「想像上の」「架空の」「実在しない」である(ジーニアス英和。センチュリー英和)。 ジーニアスでもセンチュリーでも、「創造」ではなく「想像上の」である。 スペルの似た imagery という単語があり、旺文社には『(集合的に)「比喩的表現」』と書いてある。辞書を見てもジーニアスでしか見つからず、例文もなく、よく分からないので説明を省略。 単語集にはないが、理科のレンズの実像(a real image)や虚像(a virtual image)などの「像」も image である(ジーニアス英和)。 旺文社1900にあるが、テレビの「画像」も image である。上述のレンズとテレビを合わせて考えれば、つまり、光学の像も image であるし、実際に英和辞典ではそう紹介している。 なお、イメージダウンなどは和製英語。イメージが悪化した場合は a bad image のように言う(ジーニアスで確認)。 なお、仏像とか銅像とか、ああいったのは「塑像」(そぞう)とか「彫像」(ちょうぞう)とかいうが、「塑像」・「彫像」の英語は statue (スタチュー)である。単語集を見ると巻末の索引に statue が書いてないので一見すると高校の範囲外だが、しかし自由 liberty で東京書籍4500を見れば「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P28に「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。 このように、「自由の女神像」 the statue of liberty は事実上の高校必須の単語である。 liberty「自由」は普通、国家権力からの自由の事を言う。 だから liberal は形容詞「自由主義の」または名詞「自由主義者」の意味がある。(桐原4500が名詞「自由主義者」も紹介している。東京書籍は形容詞だけ。) liberalism 「自由主義」である。 statue は、桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P31に「ブロンズ像」 a bronze statue が書いてある。 光学ついでに言うと、「反射する」は reflect である。典型的な例文が、「日光を反射する」reflect sunlight である(東京書籍4500、センチュリー)。 ジーニアスには「鏡は光を反射する」 A mirror reflects a light. という例文もある。 だが、桐原4500や旺文社1900では、reflectの、意見などを「反映する」の意味のほうが紹介されている。 とりあえず、ジーニアスによれば「世論を反映する」 reflect public opinion である。 センチュリーや桐原や旺文社を見ても、「反映する」は他動詞的に使うのか自動詞的に使うのか、能動形や受動形か、あまり使い方がはっきりしない。 reflect on ~で「熟考する」「回想する」の意味(旺文社1900では熟考、東京書籍では回想を紹介)。東京書籍のには例文あり。著作権のため本ページでは紹介しない。 名詞形には reflection と reflex がある。意味が微妙に違うので、必要な場合には英和辞典で確認せよ。 なお、単なる「視野」や「視界」のことは view である。だが、辞書でviewの項目を見ると、「見解」の意味が先に書いてある。少なくともジーニアス英和とセンチュリー英和はそうである。辞書よりも単語集で勉強しよう。 ---- 可能性 possibility, probability, likelihood 成功の見込み、成功の可能性 prospect 潜在能力 potential probability (プロバビリティー)は「見込み」「確率」の意味(旺文社1900)。数学の「確率」で probability が使われるので、もし確率ではない単なる「可能性」のことをいいたい場合は、別の言い回しが必要な場合もあるだろう。 関連語として、副詞 probably「たぶん」がある(旺文社、桐原)。 形容詞 probable (プロバブル)については It is probable that ~  「たぶん~だ」 の意味(桐原4500、旺文社に似た和訳)。 対義語 impossible (インポッシブル)「不可能である」も覚えておきたい。 ほか、prospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 「可能性」を意味する likelihood (ライクリフッド)という単語もある(旺文社1900巻末)。副詞 likely 「ありそうな」の名詞形である。 possible (ポッシブル)について、 It is possible that 人 to do で「人が do するのは可能だ」の意味(桐原4500、東京書籍3000)。 capability (ケイパビリテイー)は「能力」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 ability (アビリティー)は「能力」「才能」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 「たぶん」を意味する副詞の maybe(メイビー) と perhaps(パハップス) と probably(プロバブリー) については、省略。書きたくない。 東京書籍3000が、ひとまとめで maybe や perhaps と probably を説明している。 東京書籍3000は紹介していないが、 likely (ライクリー)形容詞「ありそうな」、副詞「たぶん」という単語もある。 名詞および形容詞のpotential (ポテンシャル)は翻訳の都合で(名詞の場合なら)「可能性」と訳す場合もあるが、なるべく「潜在能力」 potential という訳で覚えましょう。 形容詞としての場合、「潜在的な」で potential を覚えましょう(桐原3000巻末)。 物理学の位置エネルギーのことを英語で potential と言いますので、科学的な専門用語でもあります。 桐原3000巻末のセンター試験特集によると、「潜在能力」などの意味ですが potential はセンター試験での出題をされた単語らしいです。 センター出題の背景事情として、ポテンシャルは物理学などで使う用語だという背景があります。 日本語でも、物理学の専門書などを見ると、普通に「ポテンシャルエネルギー」とか単に「ポテンシャル」などと言ったりもします。 ---- 計画 scheme, plan, project, schedule ~するつもり intend , plan 桐原4500 が scheme を「たくらみ」の意味だけ例文で紹介している。勘弁してほしい。 まず、旺文社1900 が例文で、政府の「新しい住宅供給計画」を The new housing scheme といってるように、比較的にきっちりとした計画のことである。 桐原・旺文社の単語集にもあるように schemeに「体系」とかの意味もあって、だからニュアンス的には、体系だった計画のような感じがある。 念のためジーニアス英和を見ると、scheme の意味として「政府の公共計画」、「会社の事業計画」などが挙げられている。 そして、そういう派生として、「陰謀」(旺文社)、「たくらみ」(桐原)を覚えるべきだろう。語源はともかく。暗記の負担を減らす理解としては、たとえば :陰謀は大規模・身の程知らず → 大規模な計画は scheme という → じゃあ陰謀も scheme でいいか 的な連想とかで覚えるのがラクかと。 高校生に語源の知識はいらないし、もし語源が「たくらみ」だというなら、そういう情報を先に教えるべきだし、念のためジーニアスで語源を見てもsdhemeの語源は『「形」が原義』とのことだし、あるいはもし有名大学が入試でscheme の「計画」の意味も出題せずにschemeの「たくらみ」を出題しているならその大学が批判されるべきだろう。 なので、ジーニアスもいってるように、scheme は plan よりも固い語である。 ジーニアス英和やセンチュリー英和にあるように 大綱とか図式とか、学問などの体系とか、教育体系とかも scheme という。 たとえばセンチュリー英和が教育体系なら an educational scheme だと言っている。 plan は「計画」をあらわす一般的な語(ジーニアス)。 project は、長期の「計画」を表す(東京書籍3000)。projectを「事業」「プロジェクト」などと訳す場合もある。東京書籍では「プロジェクト」という訳語を紹介している。 辞書では特にplan と project の違いは述べられていない。だが project の用例を見ると、橋やダムなど公共インフラの建設計画などがよく project で表現される。 「ダム建設の事業」 the project ro build the dam である(東京書籍3000。センチュリーに似た例文)。 「橋の建設の事業」なら a project to build bridges である(ジーニアス)。 別に公共インフラでなくてもよく、ビルの建設計画でも良い。 なお、大規模な工事などを「計画する」という意味で動詞 project もある。アクセントが名詞と動詞とで異なる。 名詞は、プ「ラ」ジェクトの「ラ」にアクセントがある。なお、日本語では「プロジェクト」と書かれるが、英語ではどちらかというと「ロ」ではなく「ラ」であり、プロジェクトである(センチュリー、ジーニアス)。 動詞は、プロ「ジェ」クトの「ジェ」にアクセントがある。 学生などの研究課題も project という、 schedule は「予定表」「計画表」の意味(東京書籍3000、旺文社1200)。だが、「予定」「計画」の意味でも使われることがあるので、planなどとの区別は難しい。 on schedule で「予定通りに」の意味(旺文社、桐原3000)。 飛行機とか電車とかの運行が予定通りの場合は schedule を使う(東京書籍、桐原)。 ほか、忙しい場合の表現として、 I have a tight schedule next week. 「来週は予定がぎっしり詰まっている。」(東京書籍3000) I have a busy schedule this week, 「私は今週、予定がぎっしり詰まっている。」(旺文社1200) のように使う。 a train schedule 「列車の時刻表」(東京書籍3000、グランドセンチュリー) 他にも動詞「予定されている」 schedule の例文は単語集にあるが、著作権的に省略。単語集を買って読んで。 計画する plan , intend 動詞 intend to ~ 「~するつもり」は、計画だが、やや欲求・意思に重点を置いている。 動詞 plan は、計画性に重点を置いている。 plan to ~ は「~することを計画している」と訳すのが普通。(「~するつもり」ではなく) plan a trip to Hawaii 「ハワイ旅行を計画する」(東書3000) plan to go to Ireland 「アイルランドに行くことを計画する」(桐原4500) 進学などの予定は、intend も plan も使う。 Bob intends to learn karate in Japan.「ボブは日本で空手を習うつもりだ」(東書3000) Most of these students intend to continue their education at university. 「ここの大半の生徒は大学へ進学するつもりだ」(桐原4500) べつに進学や就職でなくても、 She intends to go to bed early tonight.「彼女は今晩早くねるつもり」(桐原1900) Where do you intend to go to tomorrow? 「明日どこへ行くつもりだい」(ジーニアス) のように intend は今日とか明日の予定でもいい。 名詞形は intention 「意図」である。単語集には例文は無し。高校レベルを超える。(いちおう、東書4500に「意図する」のintend の例文あり。) ただ、どうしても「意図的」とか言いたい場合は、intentional とかintentinally みたいにその系統の語を使うのが安全そうである。 桐原5500 に deliberate 「意図的な」という語があるが(昔の上智大に出た単語らしい)、intention などとの使い分けが英和辞典を見ても言及されておらず、またネットで調べても情報が一致しない。あるサイトでは、欲求にしたがった意図だという主張もあれば、別のサイトでは熟考した上でも意図だという主張もあり、不一致である。 なお「配達」などの delivery とは語尾のvが違う。bとvの違い。 いちおう deliberate に「熟考した上での」という意味もあるが、しかし、あまり行儀のよろしくない行動にも deliberate の「意図的な」を使う例文もあるので(たとえば故意犯みたいな)。・ a deliberate insult 意図的な侮辱(ジーニアス) the fire was stated deliberately その放火は意図的だった(グランドセンチュリー) みたいな。 もちろん悪事だけでなく、良いことにもdeliberate を使ってよい。 a deliberate refusal よく考えた上での辞退(ジーニアス) ---- 陰謀(主に「共謀」) conspiracy たくらむ scheme 高校英語としては、陰謀で覚えるのは conspiracy と、あとはschemeで十分だろう。 ジーニアス和英辞典によると。「たくらむ」には、plot, conspire , scheme , contrive ,hatch がある。 これらの単語には、陰謀以外の意味で使われるものあり、 比較的に簡単な単語なら、 plot は、よく数学的なグラフに「点を打つ」とかの意味で使われる。 なんと高校の単語集には plot がない(桐原3000・4500・5500と東京書籍3000・4500を調べた)。点 point とか教えてるのに「点を打つ」plot がないとは、英語教育の界隈はどういう了見か。反省を願う。中学数学レベルの簡単な英単語も教えられないくせに conspiracy とか教えているのか。 一応、「x軸」 x-axis とか「y軸」y-axis とかは、検定教科書で見かける<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P145</ref>。 ジーニアス英和で plot を見ると、「(裏切りの)陰謀」「たくらみ」が最初の意味だが、なんだかなあ。いまどき plot なんて数学の座標で使うのが人生で最初だと思うが。 センチュリー英和の言うように、地図や図面などに位置を書き込むことがプロット。 なお、小説などの筋書きも plot といい、センチュリーはこの筋書きの意味をplotの名詞の項目で最初に紹介している(動詞のほうは、「たくらむ」だけ紹介)。 しかしセンチュリーのほうだと、動詞には、図面や地図に位置を書き込むことの動詞がない。 本当もう勘弁してほしい。英和辞典ともあろうものが中学校レベルの英語くらい書けないのか。 scheme は上述のような体系的な「計画」だし、 hatch は(鳥などが)「ひなからかえる」「卵からかえる」「卵をかえす」とかの意味。船などの昇降口のハッチ hatch とスペルが同じ。 contrive には、(ジーニアス英和によると)「考案する」・「うまくやりとげる」の意味もある。 conspire が、「共謀する」の意味。桐原5500でも、conspiracy の例文の主語が複数形になっているので、和訳には「陰謀」とあるが内容は「共謀」である。 ちなみに「陰謀」の名詞は、桐原5500が紹介しているのは、intrigue (イントリーグ)とconspiracy (コンスピラシー)である。 これだと意味が強すぎるので(政府転覆とか)、ちょっと何かをたくらんでいるぐらいの場合に、scheme とか plot とかを使うとよいのだろう。 ジーニアス英和で intrigue を調べてみたが、例文がなく、よくわからなかった。なお、名詞も動詞も intrigue である。 ---- 多様性 variety ,diversity 東京書籍4500は variety と diversity の違いの細かい説明をあきらめている。 diversity のほうが高尚な言い回し。 東京書籍の言うには、形容詞 variousが「いろいろ」「さまざま」。名詞 diversity が「多様性」である。 熟語 a variety of ~で「様々な」の意味(桐原4500)。 桐原4500および旺文社1900に至っては、そもそもdiversityの項目・ページではvarietyを紹介していない。 桐原4500 が「民族の多様性」 ethnic diversity という表現を使っている。 センチュリー英和がdiversityの項目で biological diversity 「生物学的多様性」という表現を使っている。 「生物多様性」のことを biodiversity または biological diversity という(旺文社1400)。 biodiversity は辞書(ジーニアス、センチュリー)に書いてある。 辞書のbio- の項目では、biological diversity は辞書では見つからなかった。 なお、ややこしいことに、diversity およびvariationには「差異」「相違」という意味もある。 和製英語のバライエティーおよにバリエーションは、やや意味が間違っている。 variation は、「差異」・「相違」・「変化」の意味(東京書籍4500および旺文社1900)。高校数学ではわかりづらいが、大学の数学で「変分法」という微分積分の発展的な分野のようなものがあって、これに variation という英語が相当している。( [https://kotobank.jp/word/%E5%A4%89%E5%88%86%E6%B3%95-131413 コトバンク『変分法』] )この変分計算では、関数中にある変数の代入値を少しだけ変化させたら関数がどう変化するかを考察しているので、英単語 variation の訳語のニュアンスに近い。 なお「微分」はdifferential、導関数はderivative なので、混同しないように(※ 大学受験に出ないので覚えなくて言い)。 桐原4500の例文にもあるが a diversity of ~ で「多種多様な~」の意味。 a diversity of wildlife で「多種多様な野生生物」と桐原4500が紹介。 なお余談だが、近年では国籍や性別(男・女のほかにも、さらにはLGBTなど)などの多様性のこともよく「ダイバーシティ」 diversity といい、よく人権などの関係した議論でこの用語護が出てくる。今後の公民科目などの範囲になるだろうから、本・英単語集のページでは深入りしない事にする。 ---- 十分・充分 sufficient ,adequate, enough sufficient ⇔ deficient 適切である suit, be adequate for, enough は形容詞にも副詞にも使われる。 sufficient と adequate は形容詞。 ジーニアス英和に、adequate の類語が sufficient , enough だと書いてあるが、ニュアンスの違いは見当たらなかった。 形容詞 sufficient 「十分な」は enough よりも固い語である。 だが、その用法だけではない。 強制ではないが、sufficient は、質・量ともに十分な場合に好まれて使われるニュアンスがある(センチュリー)。 一方、単に量が多い場合や、特に質が問われない場合などに enough を使うという、使い分けがある。 be sufficient to ~(動詞) 「~するのに十分である」 である(桐原、東京書籍)。 sufficient の名詞形は sufficiency 「十分足りること」である(桐原)。 対義語は insufficient 「不十分な」、または deficient 「不足した」(デフシュント)である(東京書籍)。 センチュリーいわく、sufficient では質も問われるニュアンスがあることも合わせれば、対義語との関係は、 (質・量とも)「十分な」sufficient ⇔ deficient(質・量が)「不足した」 である。 センチュリーの訳語を比較した範囲では、insufficient よりも deficient のほうが絶対量の不足という意味合いが強そうであった。そのためか、deficinet は「欠乏」と訳されることもある(センチュリー)。つまり deficient 「欠乏した」「不足した」などの意味である。 名詞形 deficiency 「不足」「欠乏」「欠陥」という単語もある(旺文社 deficit 項目、センチュリー)。 ほか、貿易赤字などの「赤字」は 名詞 deficit (デフィシット)である。 つまり、「赤字」 deficit である。 「貿易赤字」は a trade deficit である(旺文社、センチュリー)。 数学用語だが、「十分条件」は sufficient condition である(旺文社1400)。なお、「必要条件」は necessary condition である(旺文社1400)。 sufficient O(目的語) to V(動詞の原形) で、「Vするのに十分な量のO」 ~ be sufficient to V で、「~はVするのに十分だ」 be adequate for ~ は、「~に十分な」とのことだが(東京書籍)、しかしジーニアスを見ても例文がなく、よく分からなかった。 be adequate for ~には「~するのに適している」の意味もある(桐原)。 「適切である」を言いたいなら、動詞 suit (スート)ひとつで足りるだろう。 たとえば 「このソフトウェアはプログラミングに適切です。」 This software suits programming. のように(wikiオリジナルの例文)。 suit 自体は桐原4500・東京書籍4500・旺文社1900の3冊とも紹介しているのだが、 しかし「適切である」の例文は、東京書籍しか紹介していない。 しかも、待ち合わせの時間が「好都合である」の訳。 違う英文だが、 (待ち合わせの時間を聞かれた返事で)「金曜日が好都合です」 Friday suits me. のような使い方(オリジナル。ジー二アスに似た例文。センチュリーに似た例文)。 桐原が紹介している例文は背広のスーツだし、旺文社のは「訴訟する」の suit である。 ---- 不足 lack , shortage かつて受験英語などで「欠乏」lack ,「不足」shortageのような使い分けがあったが(実際、ネット検索するとそういう説明も出てくる)、しかしこの分け方は正しくない。なぜなら、英和辞典で lack の項目を見れば、単に不足している場合でも lack を使っているからだ。 lack と shortage の違いは、たとえば「同情に欠ける」とか「常識に欠ける」がlackである。 センチュリー英和を読むと形容詞 lacking の説明で、be lacking in common sense という例文で、「その学生は常識が足りない」という例文もある。 どうも、lack は、慣用句として、配慮が欠けている場合に使うのが英米では自然なのかもしれない。また、その言い回しが、配慮を欠けている事実自体を主張するおかにも、どうも不足の現状に対して非難や批判などのニュアンスも込めてlackが使われていそうである。 おそらく、辞書にあるlackの訳語の「欠乏」が間違っている。ジーニアスにもセンチュリーにも「欠乏」が書いてあるが、正しくは「欠如」(けつじょ)である。(ジーニアスに「欠如」が書いてある。)あるいは、辞書にはないが「欠落」あたりだろうか。欠乏の「乏」とは貧乏の「ぼう」である。 ジーニアスには、lackについて「十分にはないことをいう。まったくない場合はabsence」といっている。ジーニアスはせっかくここまで説明しておいて、なぜ「欠乏」という訳語を使い続けるのか。 欠席のことを be absent from (classなど)というが、上述のabsenceはその形容詞absentの名詞形。つまり、英語では「欠乏」と「欠席」とが同じ単語だという事。 absenceは、ゼロの状態だから、「ゼロでないけれど、大幅に足りない」みたいな表現には向かない。そういう深刻な不足を言いたい場合は、たとえば a serious shortage となるだろう。実際、センチュリ-のsortageの項目に例として a serious shortage (深刻な不足)や an acute shortage (深刻な不足)や a severe shortage (深刻な不足)などが 書いてある。<!-- 原著で訳語「深刻な不足」をそれぞれの単語に書いてあるので、けっしてwikiでひとまとめにしないこと。またニュアンスも微妙に違う。--> さて、食料やら金銭やらが物理的に足りない場合は、どちらでもいいが、辞書を見る限り shortage のほうがそういう物資の不足での例文が多い。 たとえば東京書籍4500にあるが water shortage である。 食料不足は、東京書籍4500では The shortage of foodだが、センチュリー英和では food shortage である。 労働者不足が the shortage of labors である(旺文社1400(簡単なほう))。 医師不足が a shortage of doctors である(桐原4500)。 冠詞 a と the の違いは文脈に応じただけのものなので、読者は気にしなくていい。 なお、lack は動詞の場合もある。 単語集を見ても、lackとshrtageの違いとか、書いてない。まったく。 ---- 直観と直感 intuitive(直観), 洞察 insight 英語というより日本語の問題なのだが、「直観」と「直感」では意味が違うので注意が必要である。 「直観」には、洞察力のようなニュアンスがある。 だから 直観の intuitive は、「直観的な」「直観力のある」などと訳す(東京書籍4500)。 名詞形 intuition だが、桐原5500の例文の和訳で(なお東大の過去問例文)「動物、中でも人間は起こりそうなことに関して鋭い直観力を発達させたと考えることができるだろう。」 We <nowiki>coudn't</nowiki> expect animals, especially humans, to have developed sharp intuitions about probably. とある。 英和辞典でintuitive などを見ても、ほとんど例文がないので(センチュリーには例文がなかった)、桐原のこの例文を学ぶのが良いだろう。 あるいは英和中辞典などを見れば例文があるのかもしれないが、さすがに高校英語でそこまでする必要はないだろう。 あと、東大は辞書を見ても満足に例文のない単語を大学入試に出しているわけだが、はてさて、見識が問われますなあ。まさか高校生に中辞典を買わせるつもりでもあるまいし。 もっとも、「洞察」「洞察力」については insight という別の専用の単語があり、普通に4500語レベルの単語集にある。 いっぽう、「直感」は、単なる勘に近い。和英辞典によれば、hunch とか scent が直感である。(高校の単語集にはない) センチュリー英和によれば hunch は「虫の知らせ」で、口語のニュアンスがある。 scent には、名詞 scent には「勘」の意味もあるが、「臭い」とか「嗅覚」とか「香水」の意味なので、動詞scent には「かぎつける」の意味もある。 hunch も scent もこういうふうに口語っぽい内容なので、まあ単語集には出ないだろう。 そのほか、名詞 instinct (本能)にも「勘」の意味があるが、どちらかというとinstinctは「本能」で覚えたほうがいいだろう。 ---- 結果 consequence , result 辞書にはconsequenceでは「結果の重要性を意識している。resultより固い語」とか書かれるが、 だが、東京書籍4500にはconsequenceは「通例望ましくない内容について用いられる」と説明がある。 実際、センチュリー英和で例文を見れば 「戦争の結果」In the consequence of the warだとか ジーニアス英和だが「結果として戦争になった」have grave consequence (「重大な結果をもたらず」※戦争の婉曲表現)とか、 あと形容詞だが「天候不順の結果の食糧危機」food shortage consequent on bad water とか、 そんな例文ばかりである。 どうやら consequenceは、結果の深刻性を感じてほしい的なニュアンスのようだ。 なお桐原4500および旺文社1900みても、そういうニュアンス説明は無い。 ---- 取得・獲得 acquire acquire は、(技術・知識などを)(努力して)「得る」の意味。(東京書籍4500など) 典型的な例文で、 acquire a new skill 「新しいスキルを身につける」 がある(東京書籍4500。旺文社1400にも近い例文)。 「外国語を習得する」acquire foreign languages という例文もよくある。(桐原4500。センチュリー英和aquireの項目) 辞書にはよくaquireの用法で「(知識などを)身につける」とあるが、しかし語学のようなレベルの「知識」である。 acquire には「習得」以外の用法もあって、 努力して大金や土地などを「獲得する」ことも acquire というが、単語集には例文がないので、説明を省略。桐原の単語集に「(努力して)獲得する」とだけ説明してあって、技術の習得の話をしてないのは、土地などの獲得を意識したものだろう。 ---- 「異国風」 exotic 形容詞 exotic (イグザティック)は、通例では、欧米人の目からみて「異国風」という意味であり(旺文社)、けっして単に異国風なだけでなく、加えて、めずらしくて面白かったり興味をひかれる性質のことである(ジーニアス、センチュリー)。 具体的にいうと、日本国内で言うなら、京都などの寺社は exotic だろう(特に出典は無い)。日本に存在していても、東京の高層ビル群などは exotic には写らないだろう。 日本語でもローマ字読みで「エキゾチック」と言う。日本でも、よく文学評論とか芸術評論とかで使われる単語なので、覚えておきたい。もっとも日本で「エキゾチック」と言う場合、東南アジアや中東やアフリカなどの観光的な光景なので、英語とは微妙にニュアンスが違うが。 さて英語では、動物や植物が「外来種」や「外国産」などの場合も exotic という。農産物だけでなく、言葉が外国由来の場合も exotic という。 旺文社の単語集で、動物園の例で exotic と言っているのは、そういうニュアンスもあるだろう。 桐原と東京書籍の単語集では、exotic が見当たらない。 辞書によると、「外国の」・「外国人」という意味もあるとのこと。言葉が外国由来の場合も exotic というので、それと関連づけて「外国人」なども覚えよう。 ---- 広さ broad, vast broad は、幅が「広い」。 典型的な例文が 「(道幅の)広い通り」 a broad street である(東京書籍4500および桐原4500)。 幅広い知識 a broad knowledge とか(ジーニアス)、「幅広い趣味」 a broad range of hobby とか(東京書籍4500)のように、物体以外の知的興味の広範さにもbroadを使う。 インターネットのブロードバンド broadband のブロードと同じ単語(東京書籍4500)。 vastは、面積が「広大な」である(東京書籍4500)。だが実際はセンチュリー英和では、ビル(建築物)や宇宙などもvastだとする例文を提示している。 broad の対義語は narrow 「狭い」。 体積が大きいのは huge 「巨大な」。(桐原4500。ジーニアス英和) なお、「体積」は英語で volume である(旺文社1400、桐原4500)。volumeの意味は、「体積。容積。音のボリューム。本などの一巻。」の意味である。 turn the volume up で「音のボリュームを上げる」である(旺文社、東京)。 「音量を下げる」なら turn the volume down である(東京)。 コンテナの「容積」とかも、volume である(旺文社)。 the volume of the container 「コンテナの容積」である。 科学や工業などの「容積」「体積」でなくとも、たとえば「交通量」the volume of the traffic とか(東京書籍)、「ごみの量」the volume of garbage とかにも volume は使われる。 ---- 娯楽 amuse , entertain センチュリー英和によれば amuse は笑わせる事などのような意味での「楽しませる」。 entertain は、知的な面白さに重点がある。 entertain でよくある例文が、話や音楽で聴衆を楽しませる系の例文(東京書籍4500およびセンチュリー英和)。 たとえば entertain the audience で「聴衆を楽しませる」(東京書籍)。 また、熟語 entertain A with B で「AをBで楽しませる」。 センチュリー英和によれば Now let me entertain you with music. で「それでは音楽でお楽しみください」。 entertain には、自宅で客を「もてなす」の意味もある。 よくある例文が、ホームパーティなどで友人をもてなす系。 entertain their friends at their home 「友人をパーティでもてなす」(東京書籍) entertain our friends at a party 「自宅で友人をもてなす」(旺文社1400) ただし、実際の例文を見ると、あまり違いは明確ではない。 名詞形のamusement もentertainment も、それぞれ「娯楽」の意味で使われる。 ---- 殺害 murder , kill murder (マーダー)は「殺害する」の意味の動詞、および名詞としての用法では「殺人」一般の意味である。「殺人犯」はスペルが murderer (マーダラー)であり、スペルが微妙に違う。混同しないように。 「殺人未遂」は an attempt murder である(東京4500)。 「殺人事件」は a case of murder である。 なお、attempt は、困難なことを「試みる」という意味の動詞および名詞(東京書籍)。ジーニアスは、入念な計画と実施の必要な試みが attempt だと説明している。 名詞としての attempt は「試み」などと訳す。 典型的な例文で、 attempt to escape 「逃げようと試みる」 がある(東京書籍3000、桐原4500)。 脱走計画だとかそんなのだけでなく、ジーニアスいわく、エベレスト登頂の「試み」でも attempt とのこと。 90年代、かつて英語単語集に「massacre」(マサカ)という「大虐殺する」の意味の単語がよく載っていが、現代の単語州には無い。「まさか、人を殺すとは!?」という語呂合わせでよく紹介されてたものである。昔の単語集には、ちょくちょくコラム的にゴロ合わせなどが紹介されていた。 英和辞典(ジーニアス、センチュリー)で確認したところ、massacre に「大虐殺」の意味はあるが、一個人の「殺害する」のような意味は紹介されていない。語呂が不正確である。 しかし、近年に「虐殺」でよく目にするのは genocide である。ルワンダ虐殺とか、歴史的に名前が残っている事件の虐殺は genocide が普通であろう。検定教科書でもルワンダの虐殺について genocide という表記を行っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P75 </ref>。 kill や killerとの違いは、killは人間以外のものにも使う。人だけでなく、動物や植物、虫、植物なども、それらを殺したり、あるいはそれらに殺されたりする場合に、killである。 たとえば「魚を殺す」 kill fish である(東京書籍1800)。 それどころか、交通事故などで「死ぬ」場合も kill である。 be killed in ~(戦争や事故など)で「~で死ぬ」の意味。典型的な例文が「大勢の人がその戦争で死んだ。」 Many people are killed in the war. である。(桐原3000と旺文社1200に似た例文あり) killer については単語集にはないが、名詞として「殺人犯」や「殺すもの」の意味のほかにも、形容詞として「致命的な」の意味もあり、たとえば「致死的な病気」 a killer disease などの例文が典型的。 ---- 奪う・盗むなど 奪う deprive wikiオリジナルの例文だが、 The war deprived the children of the liberty. 「戦争が子供たちから自由を奪った。」 のように言う。 桐原4500に「戦争が、この子供たちからふつうの家庭生活を奪った。」 The war deprived these children of a normal home life. とある。 旺文社1900では「軍隊が国民から自由を奪った。」 The military deprived the citizen of their liberty. である。、 自由は別にliberty でなく freedom でもよく、たとえば東京書籍4500では、 「多くの子供たちが自由を奪われている」 A lot of children are deprived their freedom. とある。 熟語 be deprived of~ で「~を奪われている」である(東京書籍4500)。 また、deprive A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(旺文社1900。桐原4500)。 盗む rob , steal 動詞 rob は、ふつう、強盗とか 引ったくり とかスリに使う。スリかと思われる例文については、たとえば旺文社1900にある(電車で女性から財布を奪う例文)。 rob A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(桐原4500。東京書籍4500)。 東京書籍に典型的な例文「彼らは銀行強盗をした。」 They robbed the bank. である。 派生語として、「強盗」 robber がある。「強盗事件」は robbery である(桐原4500。東京書籍4500)。 スペルの似ている rid という名詞・動詞があるが、「取り除く」の意味である。 熟語で get rid of ~ で「~を取り除く」である。 rob と rid は意味がまったく違うので、混同しないように注意。 なお、こっそりと者を盗む「泥棒」はthief (シーフ)である(桐原4500)。桐原3000を読めば、こっそり盗む者がthief であるし、ジーニアス英和の thief の項目にもそう書いてある。 なお、複数形は thieves である。ナイフの複数形の活用と同様。さすがにthiefの複数形を筆記で入試に出すのは瑣末すぎるので出題されないだろうが、まあ参考に。 こっそり「盗む」は steal である。桐原3000を読めば、stealの意味は「こっそりと」盗む、と書いてある。 なお、スペルの似ているsteel は「鋼」(はがね)。 さて、「盗む」stealの活用は、 steal - stole (過去形)- stolen (過去分詞) である。 東京書籍4500の例文「泥棒が私のコンピュータを盗んだ。」 A thief stole my computer. が典型的な例文であろう。 主語が被害者の場合、have ~ stolen になり、「~を盗まれる」の意味である。 典型的な例文 「私は自転車を盗まれた。」 I had my bicycle stolen. がある。東京書籍4500と旺文社1400に、ほぼ同じ例文がある。 腕時計が盗まれるのも典型的で、センチュリー英和の桐原3000がそうであり、 「私は腕時計を盗まれた。」 I had my watch stolen. である。 なお、ジーニアスにあるが、バーグラー burglar は「押し込みの夜盗」。センチュリ-によると、burglar は「(押し入り)強盗」。さすがにここまでは入試に出ないだろう。念のため桐原4500・5500と東京書籍4500を読んだが、もちろんバーグラー burglar は無い。 ---- 気づく notice, realize, recognize, perceive 「きびしい」 harsh, strict, severe, rigid realize は、和訳では「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというと realize の意味は「認識を改める」である。 典型的な例文で、「彼は自身の過ちに気づいた。」 He realized his mistake. みたいなのがある。 いっぽう、notice は単に、物事が目について「気づいた」という意味である。 なお、realize は英国では realise である。<!-- PC設定によっては realise でオートコレクト発動するが、これはイギリス英語をアメリカ英語では読み取れないため。 --> なお、realize には(計画や夢などを)「実現する」という、まったく別の意味の用法もある。 たとえば「私の夢を実現する」なら realize my dream である(東京書籍4500)。あるいは realize my ambition である(旺文社1900)。 リアリティ reality という単語があるが、日本では小説や英語など創作物などの迫真性などのことをいうが、英語でもそのような創作物の評価における reality の用法はあるが(センチュリー英和で確認)、しかしもっと一般に「警官は彼が述べたことが真実かどうか疑った。」のような文章における「真実性」にも reality が使われる(センチュリー永和で確認)。 reality はけっして創作物に限った表現ではない。 旺文社1900では reality の意味を「現実(性)」としている。 実際、ジーニアス英和を確認すれば、そういう用法もあり、「人生のきびしい現実」みたいな例文でrality をジーニアスは使っている。 旺文社1900にも、harsh の項目で、a harsh reality 「厳しい現実」を紹介している。 なお、real と true の違いで、 true は主に話が「本当の」という意味で使う(東京書籍3000)。 いっぽう、real には、材質などが「本物の」という意味がある。 だから、real money 「本物のお金」とか、real diamond (本物のダイアモンド)などで使われる。 harsh「きびしい」(発音は「ハーシュ」)も、単語集に普通に書いてある。 気候が「きびしい」とか、批判や対応が「きびしい」などのことを harsh という。 東京書籍4500に a harsh winter 「寒さのきびしい冬」という例文がある。 旺文社1900に、harsh environment 「きびしい環境」と言う例文がある。 (桐原4500語レベルではなく、)桐原3000いわく、天候の場合は severe(シビア) でも「きびしい」を表現できる。東京書籍4500で確認したところ、批判の過酷な場合の「きびしい」でも severe を使うこともある。 harsh と severe のニュアンスの違いについては、特に書かれていない。 なお、規則などが厳格で「きびしい」と言いたい場合は strict である。 strict には、説明などが「厳密な」の意味もある。高校の分詞構文の単元で、 「厳密に言えば」 strictly speaking, などを習うだろう。 ほか、形容詞 rigid (リジッド)でも「厳格な」を言える。単語集(旺文社1900、東京書籍4500、桐原5500)には、この厳格の用例が書いてある。 だが、それよりも物理学の「剛体」が rigid body として覚えたほうがいい。ジーニアスに、rigid は「剛体の」だと書いてある。 単に、「変形しづらい」みたいな意味での「固い」「堅い」のような意味が rigid である。 ジーニアスには、「変形しやすい」flexible の対義語であると紹介している。 規則の融通がきかないのが rigid だと、ジーニアスに書いてある。そういう意味である。 ほか、rigid には「顔がこわばった」「手足がこわばった」などの意味もある。 なお、rigid は発音注意の単語(旺文社)。 ほか、名詞形 rigidity 「厳格」「硬直」などの意味がある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。桐原だと「硬直」の意味が書いてないが、ジーニアスとセンチュリーの rigidity にしっかりと「硬直」が書いてある。 頑固オヤジみたいに「頑固な」「頑固である」と言いたい場合は stubborn (スタボーン)である(桐原、旺文社)。東京書籍は紹介してない。単語集にはないが、辞書で典型的な、「断固とした拒否(拒絶)」a stubborn refusal がある(ジーニアス、センチュリー)。そのほか、stubborn には軍隊などの(または軍隊などへの)抵抗が「不屈(ふくつ)の」という意味もある(ジーニアス)。 (厳格ではなく)「厳粛な」と言いたい場合は solemn だが(桐原5500)、あまり平易な例文が無い。 法律的な宣誓などが厳粛なことや、音楽などが荘厳なことまで、 solemn で表現できる(ジ-ニアス、センチュリー)。 「誓う」という意味の動詞 pledges(プレッジ)も、単なる約束 promise とは違い、厳粛 solemn に約束することであり、たとえば外交などの約束で使われる(旺文社1900の例文もそう、ジー二アスにもそういう例文あり)。その他、公約などで pledge 「約束する」を使う。または名詞として pledge には「公約」の意味もある。 ※ ほか、批評が低評価で「厳しい」は damning (ダムニング)だが(センチュリー)、範囲外。 さて、virtual の話題。 ジーニアスを見れば、「仮想現実」 a virtual reality などの例文もある。 旺文社1900を見ると virtualの項目で、副詞 virtually 「事実上の」などもあるが、例文はない。東京書籍4500および桐原4500には例文は無い。桐原5500に副詞 virtually の例文あり、早大の過去問。 なお、桐原5500のviatually の項目いわく、「実質的には(≒practically)」「ほとんど(≒almost, as good as)」である。 念のため桐原3000および東京書籍3000を見たが、virtual などの紹介なし。 practical は「練習」 practiceの派生語。practice には「練習」のほか、理念・理論などの「実践」という意味がある。よって形容詞 practical には「実践的な」「実用的な」「現実的な」などの意味があり、よって副詞 practically には「実質的には」「実際的には」などのような意味がある。 余談だが、昨今、日本の芸能界では「リアリティ・ショー」などが問題になっているが、しかし英和辞典で見ると該当する単語は reality TV である(ジーニアス英和、センチュリー英和、の両方で確認)。 recognize は「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというとrecognizeは「見分けがつく」という意味である。 「足音でジムだと気づいた」とか(ジーニアス英和)、「帽子でジェーンだと気づいた」(センチュリー英和)とか、そういうのがrecgnizeである。 センチュリーから例文を抜粋すると、 I recognized Jane by ~ で、「~でジェーンだと気づいた」 のようになる。 一応、recognize には、新政権の「承認」などの意味もある。 辞書によくあるのは、新政権やイスラエルなどが周辺諸国から承認 recognize を拒まれるという内容の例文。 自分の間違いを認めたり認めないのも recognize である。 ジーニアスの例文では間違いを認め、 「彼は自分の間違いを認めた」He recognized that he was wrong. である。 センチュリーの例文では間違いを認めず、 「彼は自分の間違いをどうしても認めようとしなかった。」 He wouldn't recognize his mistake. である。 桐原4500ではrecognize を「認識する」、旺文社1900ではrecognizeを「識別する」とあるが、上述のようなそういう意味である。 perceive 「気づく」について。 名詞形 perception が「知覚」の意味である。この名詞形を覚えるべきである。 「知覚」とは、たとえば桐原のperceive の例文に「ネコは色を知覚することができない」とあるように、そういう意味である。 旺文社と東京書籍は「気づく」の意味の perceive 例文を紹介しているが、桐原は「知覚する」の perceive 例文を紹介するスタンスである。 perception については「認識」の意味もあり、桐原・旺文社にも書いてあるが、しかし「知覚」を覚えれば連想できるだろう。一方、認識から知覚を連想するのは難しいだろう。東京書籍では、perceptionの「認識」は紹介しておらず、「知覚」だけしか紹介していない。このように、知覚のほうが、この語 perception の本質であろう。 * cognitive 「認知の」 cognitive という形容詞があり、旺文社では「認知の」と紹介され、東京書籍では「認識の」「認知の」と紹介されるが、しかし辞書を見ても説明が少なく、よく分からない。桐原に至っては、cognitiveを紹介していない(桐原5500,桐原4500,桐原3000で確認)。 東京書籍でも、巻末で解説なしで、単語と例文だけの紹介である。しかし、旺文社1900での番号は 279/1900 と、かなり前半のほうである。 旺文社1900いわく「脳の認知機能」 the cognitive function of the brain 東京書籍4500いわく「認知能力」cognitive ability らしい。 どうやら、cognitive は心理学または脳科学などの専門用語っぽいニュアンスのようだが、しかし英和辞典では確認できなかった(ジーニアス英和とセンチュリー英和を見た上で)。 旺文社いわく、「軽度認知障害」が、mild cognitive impairment (MCI)とのこと。 ---- 過酷な terrible, severe, harsh ひどい terrible, awful terrible (テリブル)は翻訳の都合でときには「過酷な」と訳される場合もあるが(ジーニアス)、たとえば暑さがterribleなら「過酷な暑さ」と訳される場合もあるが、 しかし、very bad くらいが terrible のニュアンスである(ジーニアス)。 なので、 terrible は(程度が)「ひどい」と覚えるべきである。 実際、東京書籍4500も桐原3000も、 terrible の意味を「ひどい」としている。 東京書籍3000は「ひどい体験」をterrible な体験としている(著作権のため、本ページでは「体験」は和訳せず)。 こういうふうに使う。 ほか、副詞 terribly は、 たとえば 「とても疲れたよ」 I'm terribly tired. のように(ジーニアスに同じ例文)、強調するのに使う。 実はよい方向を強調するのにも terribly は使う(ジーニアス、センチュリー)。 (著作権のため、本ページでは例文は紹介せず) terrible は語そのものにveryのような強調の意味を含むので、terribleをveryで修飾できない。 同様に、delicious(とてもおいしい)、enormous(とても大きい)、huge(巨大な)、marvelous(すばらしい)、terrible(ひどい)、tremendous(ものすごい)、などの形容詞はveryでは修飾できない。これらの語を修飾するには、reallyやcompletelyなどを使う 名詞形 terror (テラー)は「恐怖」「テロ行為」という意味がある。 なので、terrible には「恐怖の」という意味もあるが、この場合は horrible (ホリブル)で表現するほうが誤解のおそれなく無難だろう。 名詞 territory (テリトリー)「領土」「なわばり」も覚えておきたい(桐原4500、東京書籍4500)。三省堂 CROWN I を見ると、もう高校1年で territory を教えている。動物などの「なわばり」も territory で表せる。 なお、「国境」は単に border で通じる。 American border みたいに、国名の形容詞のあとに border を言えば、それでアメリカ国境の意味になる。 severe と harsh は他の節で紹介したので省略。 「過酷な」と言いたい場合、まずは severe (シビア)の使用を検討するのがよいだろう。 痛みが「ひどい」場合は severe を使うほうが無難だろう。 a severe pain 「ひどい痛み」(ジーニアス和英) である。 形容詞 awful (オーフル)「ひどい」は、悪い意味だけでなく、よい意味でも使われる(センチュリーで確認)。桐原3000語レベル、東京書籍4500語レベル。 よって、awful は terrible とほぼ同じ意味。 もともと名詞 awe が「畏敬」(いけい)の意味である。 だが、awful は、なんだか口語的に「ひどい」「すごい」「おそろしい」みたいな意味になってしまっている。 ---- 全体の whole,total ---- 思う think, suppose think は「思う」と中学で習うが、辞書で調べてみると、意外とthinkは確信の度合いが高い。 センチュリー英和なども解説しているが、「推測する」といいたい場合は、think ではなく suppose を使うのが適切である。 つまり、「推測する」は suppose である。 推測よりも、やや確信の度合いが高い程度の場合に think を使うのが適切である。 名詞 supposition で「仮定」の意味。 まったく意味の違う用法だが、熟語 be supposed to ''do'' で、「~(do)することになっている」の意味。 よくある例文は、「彼は7時にここに来ることになっていた。」の類。 He was supposed to come here at 7 o'clock. である。だが、この過去形での「was supposed 」の文は、実際には彼は7時に来なかったことを含意している(ジーニアス英和より)。東京書籍4500に似たような例文があるが、しかし東京書籍4500では含意の件には触れていない。 センチュリー英和によると、be supposed to do は、「(慣習や法律などによって)...するものと考えられている。」とあるので、表面的な言い回しこそ控えめだが、実際の意図はやや強制的・義務的な主張のニュアンスが高そうである。 否定形 be not supposed to do にいたっては「~してはいけない」の意味である(東京書籍4500)。 ---- 証明・証拠 証明・証拠 proof ,demonstration evidence 証拠 役所などの証明書 certificate (裁判所などで)証言する testify (※高校必修範囲外だと思ったら、三省堂 CROWN I にあった) proof には、「証明」「証拠」の2つの意味があるが、なるべく「証明」のほうで覚えるべきである。 なぜなら、数学の「証明」のことを proof というからである(ジーニアスで確認)。 私たちは、高校卒業後もなるべく教育レベルの高い外国人の英文を読むべきであろう。そして教育レベルの高い人ならば、外国の中学高校の数学は習得しているはずなので、よって外国人の彼らには証明を proof という習慣がついているはずである。外国の中学高校レベルの数学の用語も知らない頭の悪い外国人の英文なぞ、読むに値しない。 なお、動詞 prove は「証明する」の意味である。 evidence が、証拠のひとつひとつのことである。ジーニアスによれば、proofは「evidence を積み重ねた最終的な証拠」のことであるとされる。 だが、それよりも、proofは「証明」であると覚える方がよいだろう。 また、少なくとも日本の学問の世界では、個々の実験事実や個別の統計のような、個々の証拠のことは evidence というのが普通である。英語でどういうのか知らないが。 桐原の単語集にあるが、裁判などの「証拠」も「証言」も evidence である。英語では、「証言」と「証拠」を分けずに evidence という。 単語集にはないが、どうしても発言による「証言」であることを強調したい場合は verbal evidence という(ジーニアス英和で確認)。 ジーニアス英和辞典で確認すれば、「証人」すらも evidence である。 prove to be ~ で「~だと分かる。」「~となる。」「~と判明する。」である。 辞書の例文が、事業などが prove to be a success 「成功となる」またはprove to be successful 「成功となる」である(ジーニアスとセンチュリーの両方)。東京書籍4500の例文もこの類。 桐原4500だけ He was proved to be innocent 「彼は無実だと判明した」である。 旺文社1900には、 prove to be ~ の例文は無い。 実はデモンストレーション demonstration 「証明」の意味がある。 一般的には、英語では、行動によって意志を表したり、あるいは、たとえば新製品の実演販売みたいに実演などによって説明すること等を demonstration という。 集団などのデモ行進も、同じ demonstration である。 センチュリーの例文だが、戦争反対のデモなら demonstration against the war である。 一般に、demonstration against ~で「~反対のデモ」である。 だから東京書籍にある「新空港に反対するデモ」なら demonstration against the new airport である。 能力の証明なども demonstrate であり、東京書籍に紹介されている。 旺文社1900でしか説明していないが、感情をあらわにすることも demonstrate である。だが、感情のデモは例文もないので、深入りする必要はないだろう。 動詞形は demonstrate である。 ジーニアス和英を見ると、実はdemonstraite やdemonstration には「論証する」などの意味もあり、旺文社1900が紹介しているが、しかし桐原も東京書籍も「論証する」の意味は紹介していない。 センチュリーは、証明についてのdemonstration の意味は、論証ではなく「実証する」であると説明している。 ジーニアスの例文を見ると、「哲学的論理」の論証の例文である。 demonstrate が「論証する」と言っても、どうやら、数学のような論証ではないようだ。 ---- 仮定や論理的思考など 仮定する assume, suppose 当然と思う assume 仮定 assumption, supposition 仮説 hypothesis 前提 premise 推測 supposition 「推論する」 infer 仮説 hypothesis 動詞 assume は、「仮定する」「想定する」「決め付ける」などの意味。 共通するニュアンスは、ジーニアスいわく、明確な証拠がなくても想定すること。 名詞形が assumption である。 assume that ~ で「~だと思い込む」(桐原)または「~を当然のことだと思う」(旺文社)である。 たとえば、旺文社の例文「私たちは日本の列車がいつも定刻どおりに運行することを当然と思う」が assume that の例である。 ジーニアスによると、三段論法の「前提」などで、assumption が使われるとのこと。 このため論理的な議論ではassume や assumption が使われると思われるので、覚えておきたい単語である。 しかし、suppose にも「仮定する」の意味がある。 だが名詞形 supposition が「推測」の意味である。なので、suppose はどちらかというと「推測する」のニュアンスが強い。 桐原の単語集にはsuppose は「推測する」の意味しか書いてないが(東京書籍に至っては「思う」しかない)、しかしセンチュリーを見ればsupposeの意味として「推測する」のほかにも「仮定する」も書いてあるのが実態である。なお、旺文社1900でだけ、例文なしで「仮定する」の意味も紹介してえる。 「仮説」と「仮定」は違う。 「仮定」とは、たとえば「仮に○○だとしたら、□□は××になるはずだ」の前半「仮に○○だとしたら」のこと。仮に定めるので「仮定」というわけである。 一方、「仮説」とは、「~の原因は、□□が××だからだ。なぜならば(以下略)」という原因をとなえる主張のうち、まだ真実かどうかの評価が確定してない主張のこと。 「仮説」は英語で hypothesis である。 単語集の例文によると、科学者が立てたりするのが「仮説」である(旺文社、桐原、※ 東京書籍は少し特殊)。 辞書だと「仮定」の意味もあるが(ジーニアス、センチュリーで確認)、しかし単語集はどれも、それを採用していない。なんらかの事情があるのだろう。 「仮定」を言いたいなら assumption で済むし、高度な学問をするなら「仮定」と「仮説」は分離すべきであるし。 ともかく「仮説」は証明あるいは検証するためのものである。 「仮説を証明する」は prove a hypothesis である(旺文社、ジーニアス)。 なお「前提」 premise である(旺文社1900、鉄緑、辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー) 東京書籍4500と桐原4500には載ってない。辞書を見ても例文は少ないので、説明は省略。 infer という動詞があり、事実や根拠などをもとに「推論する」という単語である。 infer that ◯◯(文節) from ~ で「~を根拠に◯◯だと推論する」という意味である。 桐原5500も旺文社も、infer の例文では from で根拠を提示している。 そもそも日本語の「推論する」というのは、事実や根拠をもとに推理・推測することだと、広辞苑(1992年)にも書いてある。 広辞苑の例文にも「事実から推論する。」とある。 ともかく、このように「推論」は根拠とともに使うべき単語である。 infer で推論する内容は、べつに学問的な内容である必要はなく、たとえば「彼女の沈黙から怒っているのだと察した」とか(ジーニアス)、そういうのでも構わない。 infer にはこのほか、「暗示する」(= imply )という単語もあるが、imply という「暗示する」の意味の単語で代用できるので、説明を省略する。 名詞形は inference 「推論」「推理」であり(旺文社)、推論するという行為(旺文社、ジーニアス)または推論の結果によって得られた結論のことを言う(センチュリー)。 by inference で「推論によって」(旺文社)、「推測によって」(センチュリー)である。 ---- 扱う deal with ~, treat 対処する address, deal with 処理する cope with, handle 乗り切る cope with, 克服する overcome treat は普通、厚遇する「扱う」の場合に使う。つまり、treatは「厚遇する」である。 ただし、和訳の都合で、「厚遇する」だと表現が硬くなる場合によく「扱う」と訳される。 だが、「扱う」で覚えてしまうと類似語とのニュアンスの違いが覚えづらくなってしまうので、treat は「厚遇する」で覚えよう。 治療の場合にも treat を使う。 deal with ~は、「~を処理する」「~を契約する」などの意味である。 典型的な例文が「苦情を処理する」 deal with complaints である(東京書籍4500。旺文社1900)。 ジーニアスで確認したところ、 deal with にも厚遇の用法もあるが、本ページでは触れないとする。 deal は「分配する」「配る」の意味である(東京書籍4500でも紹介)。 トランプなどの札を「配る」のが dealである。 だからトランプの札を配る人をディーラー dealer とも言う。 deal には「商取引」の意味もある。だから、ある種の商品の「販売人」「販売業者」のことを dealer とも言う。桐原4500が「販売業者」としている。ジーニアスは「販売人」。 同じスペル deal で 「量」の意味がある。 a good deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。 a great deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。東京書籍4500では、 a great deal of ~ で「非常にたくさんの~」としており、数えられない名詞に用いるとしている。 桐原の例文では、 a good deal of snow 「かなり多量の雪」、東京書籍の例文では a great deal of time 「たくさんの時間」、と訳している。 address には「対処する」の意味がある。だが単語集では、旺文社1900しか紹介していない。 address a problem 「問題に対処する」(旺文社)、「課題に対処する」(グランドセンチュリー) ほか、addressには「演説する」の意味があり、桐原4500でしか紹介されていない。 address the nation 「国民に演説する」(桐原、ジーニアス) cope withe は、(問題を)「処理する」、(難局などを)「乗り切る」の意味。 deal with と比べて、あまり cope with は聞かないが、しかしどの単語集にも書いてある、高校4500語レベルの単語である。 overcome 「打ち勝つ」「克服する」と比べて、cope with は、問題を片づける的なニュアンスが強い。 overcome は、片づけたことよりも、それを乗り越えた自分の心の成長に重点がある的なニュアンス。 典型的な cope の例文は、 cope with the problem 「問題を処理する」(東京書籍、旺文社、) deal にはdeal with 「対処する」のほかにも、deal 「分配する」の意味もある。 下記で説明する。 ---- 分配・配分 distribute, deal 食料や出版物などを分配する場合、普通は distribute を使う(東京書籍4500)。東京書籍では「出版物」では「印刷物」としているが(例文でリーフレット leaflet を想定)、しかしトランプの札も印刷物であるので、このページでは「出版物」と表現した。 典型的な例文が distribute food to the ~で「~に食料を配る」である。 辞書によっては「金を配る」場合もあり、その場合は distribute money to the poor 「まずしい人に金を配る」である。(センチュリーを参考) 「子供たちにリーフレットを配る」なら、 distribute leaflets to the children となろうか(wikiオリジナル。東京書籍およびジーニアスの例文を参考に組み合わせ)。 東京書籍4500だけでなくセンチュリー英和でもリーフレット leaflets を配る例文である。 単語集にはないが、電気屋などで買えるテレビ信号などの分配器をよくよく見ると、ディストリビューターと言ったりしている。実際、ジーニアスで分配器 distributor である。 単語集にはないが、数学でいう確率分布などの「分布」も distribution である。しかし高校生に「確率分布」と言って通じづらい。 ジーニアスによれば、生物学などでの植物の「分布」も distribution である。高校生は植物のほうが覚えやすいだろう。 deal については「扱う」の項目で説明したとおり。トランプの札などを配ったりするのが deal である。 20世紀前半のアメリカの大不況についての「ニューディール政策」は、この配りなおしの意味だというのが辞書グランドセンチュリーの見解。 単語集には無いが、日本語で「自動車のディーラー」と言うが、その deal と同じ意味。辞書には、dealer のほうに書いてある(グランドセンチュリー)。ジーニアスだと dealership で調べれば書いてある。 自動車に限らず、dealer は「販売業者」のような意味。 ---- 比例 ratio, rate, proportion 3:2とか 4:7 とか、とにかく個別の比や比率のことは ratio (レイショウ)という。 そういった個別の比ではなく、たとえば数学で「AとBとは比例関係にある」のような「比例関係にある」のことを形容詞で proportional と言う。 名詞 proportion は比例関係。 そういうのではなく、たとえば利子率など何かの比率のことは rate (レイト)という。 なお、利子率や金利は interest rate という。ここでいうinterest は、「興味」の interest と同じスペル。 桐原4500によると、「失業率」は the unemployment rate である。 東京書籍4500によると、「出生率」は the birth rate である。 proportion には、全体の中で占める「割合」という意味もある。 桐原4500および旺文社1400に熟語 at any rate 「とにかく」が紹介されているが、例文は無い。 実際には ratio にも比例関係の意味があったり、proportion で個別の比に言及することもあるが、ニュアンス的には上記の感じのはず。 例文は省略。著作権的な問題をクリアできそうな典型的な例文が見つからなかったので、読者が単語集などで読者が自身で調べてほしい。 * 合理的 rational, 「合理的な」は英語で rational である。これ単独だと覚えづらいが、実は比率 ratio と冒頭のスペルが同じだし、発音も「レイショウ」と「レショナル」でほぼ同じである。 なお、数学の「有理数」も rational number であり、同じスペルの rational である。 だからか和訳も気をきかしてか、有「理」数となっているわけであろう。(ここら辺の話題は、数学英語の専門書に書いてある、有名な話である。)明治時代あたりの数学者に感謝しよう。 そして、「有理数」とは、整数の比例で表される数のことである。(数学的な厳密性は置いておく。) つまり欧米人の数学のできる人は、「合理的な」=「整数の比例の」が同じ単語であると認識しているわけである。 こうやって考えると、「比例」ratioさえ知っておけば、そこから「合理的」 rational も普通に覚えられる。 なお、「非合理な」は irrational である。 さて、rational でよくある例文は、「合理的な決断」a rational decision である。東京書籍4500と桐原4500の両方に、「合理的な決断」 a rational decision が書かれている。 ついでに、「自然数」は a natural number である。単語集には「自然数」は書かれていないが。 「実数」は a real number である。 「自然数」も「実数」も、英語または対応するドイツ語あたりを、日本語に直訳しただけである。 なお、「論理的な」は logical (ロジカル)である。「論理」が logic なので、それから覚えよう。 reasonable (リースナブル)と言う形容詞には、「理にかなった」という意味があるが、しかし「値段が手ごろな」という意味もあるので、使いどころが難しそうである。 ---- 出席 attend, present 形容詞 present は、「出席している」の意味もあるが、名詞形 presence に「存在感」の意味がある。 attend が、会議や授業などに「出席する」である。 典型的な例文が、attend the meeting 「会議に出席する」である(センチュリー、東京書籍4500)。 だが、attend school で、毎日規則的に「学校に通っている」の意味である(センチュリー、東京書籍4500)。 学校や教会に規則的に通うのは attend を使う。「教会に通う」の例文なら attend church である(センチュリー)。 授業の出席のattendの例文が、辞書でも単語集でも見つからない。 授業の出席については、present を使うのが安全だろう。 なので、辞書にはないが、どちらかというとattend は、出席するために「~に出ている」の意味ぐらいで解釈したほうがよいかもしれない。 名詞 attention が「注意」の意味である。attention が「注意」なのも、「注意を向かわせる」みたいな意味ぐらいで解釈したほうが、出席の「~に出ている」くらい 旺文社1900いわく、pay attention to ~で「~に注意を払う」である(なお、ここでのtoは(不定詞ではなく)前置詞の用法)。桐原によれば、attend to ~ともいう(toは前置詞としての用法)。 あまり attend と present の概念の違いがハッキリしていない。実務の際は、勤務先の業界の慣習などに任せて使い分けのが良いだろう。 ---- 寄付 donate, contribute 単語集を見てたら、「勘弁してほしいなあ」とあきれたが、contributeには「寄付」の意味もあるが、現代のIT社会では普通はcontributeは「貢献する」の意味である。 「寄付する」はdonateである。 しかも、単語集には、contributeの項目を見ても、donateについては書いてない。donateの項目を見ても、contributeについては書いてない。 たとえばwebサーバなどのよく使われるOSのLinux(リナックス)の場合、寄付以外にも多くの協力活動があって(テストに参加するとか)、そういう諸々の協力活動の全体のことを contribute と言っているのが普通である。 そして、その協力活動の中のひとつに寄付もあって、その寄付が donate という言い回しである。 実際、debian(デビアン) というLinuxの一種のwebサイトはそうである<ref>[https://www.debian.org/intro/help Debian -- Contribute: How you can help Debian] 2022年5月1日に確認.</ref>。 ページ"Contribute: How you can help Debian"の中に、下記のようにいくつも項目があって、 <pre> Contribute: How you can help Debian Coding and Maintaining Packages Testing and Bug Squashing Writing Documentation and Tagging Packages Translating and Localizing Helping other Users Organizing Events Donate Money, Hardware, or Bandwidth Use Debian How your Organization can support Debian </pre> その項目のひとつとして"Donate Money, Hardware, or Bandwidth"があるという構成である。 もっとも、wikipediaのサーバを動かしているOSはDebianではなく Ubuntu(ウブントゥ)というイギリス製OSであるのだが、このUbunutの本家イギリス語版のwebサイトのページで寄付のページには contribute と書いてあるので<ref>[https://ubuntu.com/download/desktop/thank-you Thank you for your contribution | Ubuntu]</ref>、contributeで寄付を意味しても間違いではない。 よく、医療で「血液ドナー」とか何かの提供者のことをドナーdonorというが(旺文社1900)、これもdonateの派生である。 なお、donor の発音はドウナーである。旺文社1900では発音の注意をしている。 なお、ジーニアスとセンチュリーで確認したところ、blood donor とは単なる「献血者」のこと。クルマの「献血車」にあらず。 ジーニアス英和によれば、ドナーカード donor card も英語でそのまま通じる。 なお、桐原3000の donor 項目いわく、「血液バンク」は a blood bank とのこと(桐原3000)。 なお、名詞形は donation 「寄付」である。 単語集によると、make a donation で「寄付する」である(東京書籍、桐原)。 make a donation to our school で「学校に寄付する」。 make a donation to church で「教会に寄付する」 donate で使う場合、ジーニアス英和に donate a money to Red cross 「赤十字に寄付する」という例文があった。 debianのサイトでも donate a money と言っているように、普通は 「donate a 金または金額」のパターンである。 実際、センチュリー英和では donate $1,000 to a charity 「慈善事業に千ドル寄付する」である。 contribute で金銭を寄付する場合でも同様、 「contribute 金額 to 相手」のパターンである(桐原、東京書籍)。 contributeの単語集が金額の例ばかりであるが、センチュリーによれば a money で寄付してもいい。 センチュリーいわく contribute a lot of money to church 「教会に多額の寄付をする」である。 contribute には、なにか望ましくないことの「一因になる」という意味もあり、たとえば「二酸化炭素は温暖化の一因になる」とか(旺文社)、「砂糖は虫歯の一因になる」とか(センチュリー)、「喫煙がガンの一因になる」とか(ジーニアス)。 良いことの一因になった場合にもcontributeを使うが、ただし和訳の際、普通は「寄与した」と訳すだろう。 ---- 闘争と努力 struggle, strive 努力する endeavor , 不和と摩擦 strife, friction, conflict 紛争 strife, dispute 口論 quarrel, dispute 意見を戦わす dispute, tackle 「努力する」には、struggle と strive と endeavor があるが、高校生はまず struggle を覚えるのが良い。 strive だと、後述のように闘争の意味合いに解釈される可能性がある。 実際、単語集でも、struggle を先に紹介しており、strive はかなり後半で紹介する。 動詞 struggle は「もがく」「あがく」などの意味だが、「努力する」「奮闘する」のような意味もある。 病気や苦痛などから逃れるために「戦う」のような意味もある。 struggle to ~(動詞) で、「~するために努力する」である(東京書籍)。 struggle with ~ で「~と闘う」である。 struggle for ~で「~を求めて闘う」である。ジーニアスによれば、struggle for independence で「独立を求めて闘う」。旺文社によればstruggle for equal right で「平等権を求めて闘う」 名詞も struggle であり、「闘い」「努力」の意味である。 だが、生存競争を a struggle for existence という(旺文社1900にあり。ジーニアス、センチュリーで確認)。 あまり使い分け方ははっきりしないので、慣習に合わせるしかない。 単語集にはないが、権力闘争は a power struggle といったり(ジーニアス)、a struggle for power という(センチュリー)。 endeavor (エンデバー)は動詞で「~しようと努力する」、名詞では「(真剣で継続的な)努力」の意味だが(ジーニアス、センチュリー)、なぜか単語集には、あまり積極的に紹介されてない。endeavor は東京書籍では巻末おくりだし、桐原では5500おくりである。 アメリカの宇宙船の名前でエンデバーというのが昔あったので、特に悪い意味は無いだろう。 しかし、なぜだか、単語集はあまりエンデバーという単語を紹介していない。 動詞として使うときは endeavor to ~(動詞) 「~しようと努力する」 である(東京書籍、桐原、ジーニアス、センチュリー)。 strive という単語があり、これも「努力する」や「闘う」の意味である。桐原だと闘争の意味が書いてないが、東京書籍にきちんとstriveの「奮闘する」が書かれている。 これは比喩的な奮闘ではなく、後述するように名詞形で実際の戦争を扱う。 strive for ~で「~を目指して努力する」または「~を求めて努力する」の意味である。 旺文社1900には動詞 strive の項に、派生の名詞形 strife がスペルと和訳「争い」「不和」だけ紹介されている。 他の単語集には名詞形が書かれていないが、strive には実は派生の名詞形が2つあり、striving と strife である。 辞書にも、strife と strive の関係が書いてないが、明らかにstrife と strive はお互いに派生であろう。少なくとも旺文社1900は 名詞 strife は 動詞 strive の派生だという見解である。辞書のほうが頭悪い。 striving が「努力」の意味。 strife は「紛争」や「不和」など、ぶっそうな意味である。 辞書によると、政治闘争は a political strife である(ジーニアス、センチュリー)。 しかし、ジーニアスによれば、民族紛争などは conflict を使う場合もある。 山川出版の英語版・詳説世界史では自衛隊PKO派遣先の、いわば「紛争地帯」に相当する場所を conflict zone と言っている<ref>橋場弦 ほか監修『WORLD HISTORY for HighScool 英文詳説世界史』、2019年10月15日 第1版 第3刷発行、P.412</ref>。 一方、センチュリーだと、「その二国間には紛争がある。」There is strife between the two countries. とある。 ジーニアスによれば、家族紛争を a family strife という。 dispute には、「紛争」「口論」「議論」「意義を唱える」などの広い意味がある(桐原)。「意義を唱える」は旺文社の解釈。 「議論」を訳す場合でも、「議論を戦わす」のように(東京書籍、センチュリー)、意見の対立に主眼が置かれている。センチュリーにいたっては、感情的な対立があるとのニュアンスがあるとまで述べている。 だからか労働争議を a labor dispute ともいう(ジーニアス、センチュリー)。 いっぽう、単に意見や議論を戦わせるだけなら、動詞 tackle である(センチュリー、桐原)。ジーニアスにいたっては、tackle の意味で「戦う」の言葉は使わず、tackle は意見を「論じ合う」だとしている。 センチュリーは、「賃上げ(on a raise)をボスにかけあう」を動詞 tackle としている。文脈は違うが、旺文社でも「予算」がどうのこうのと、tackle で金を話をしている。 動詞としては tackle には「問題に取り組む」という用法もある(桐原、東京)。 典型的な例文は、 tackle the problem 「その問題に取り組む」 である(桐原、東京書籍)。 なお、tackle は、ラグビーなどの名詞「タックル」、動詞「タックルする」と同じ単語でもある。 肉体的な単なる「闘い」「闘う」は fight とか battle で良いだろう。 「不和」については friction 「摩擦」を使うも言い換えもある。物理学の「摩擦」 friction と同じ単語である。 「静止摩擦」は static friction である(旺文社1900の static 項目)。ジーニアス・センチュリーのstatic 項目では見つからなかったが、たしかに静止摩擦は static friction だたはずである。 なお、「静電気」は static electricity である(旺文社1900、ジーニアス static 項目、センチュリー static 項目)。 さて、friction の話題に戻る。東京書籍4500と桐原4500・5500には、friction が載っていない。旺文社1900にだけ friction がある。 外交の「不和」には、friction を使える(ジーニアス、センチュリー)。というか、英語で「貿易摩擦」を trade friction と言う(旺文社)。ジーニアス英和やセンチュリー英和で貿易摩擦を確認したかったが、見つからなかった。辞書でfriction で調べてもtradeで調べても、ジーニアスとセンチュリーでは見当たらない。 和英のほうでジーニアス和英を調べると、「貿易摩擦」は trade friction または trade conflict というとのこと。 外交の不和で strife を使うと戦争の恐れの高い不和だと誤解されかねないだろうから、貿易摩擦のようなお金の問題では friction で十分だろう。 さて、努力について、 effort という名詞があるが、しかしこれは名詞である。 なのでeffortで「努力する」と言いたい場合、東京書籍やジーニアスによれば make an effort のようになる。意外と難しい。 effort to ~(動詞)で「~するための努力」である。 東京書籍にあるが、make a great effort 「大変な努力をする」のように、great などの形容詞がつくこともある。 ---- 傾向 tendency, trend, inclination 角度が「傾く」 lean 流れ current , flow 「傾向がある」 tend(動詞), inclined (形容詞), ミスなど好ましくないことをする傾向がある be liable to ~ その他、好ましくない傾向がある be prone to ~ センチュリー英和を見ると、trend と tendency の違いが説明されている。 tendencyは、たとえばセンチュリーにある「赤ん坊は空腹になると泣くものだ」とか「弱い母音は消失する傾向がある」のように、本来的に、何かのおきる傾向のあること。 trend は「流行」や現在の「趨勢」(すうせい)や「風潮」などの傾向。ジーニアスを見れば「趨勢」や「風潮」の意味も書いてある。 なお、衣服の流行は fashion である(東京書籍3000、桐原3000)。一応、ジーニアスには、衣服だけでなく文学や芸術の流行も fashion ということもあると書いてあるが、しかしセンチュリーは採用していない。 なお、mode も衣服の「流行」の意味であるが、現代では廃れている表現だとジーニアスはいっているし、桐原と東京書籍の単語集に mode は無い。 しかし、旺文社1900にmode があり、「方式」「形態」などの意味である。後述の「携帯」の誤字ではなく、確かに旺文社1900のmodeの項目に「形態」と書いてある。 旺文社1900の単語集は入試準拠なので、おそらく教科書にはないが入試によくある表現なのだろう。総数1900のうちの844番目にmodeがあった。 旺文社1900のいうmode関連の派生表現のひとつで、携帯電話の「マナーモード」は silent mode である。 ほか、物理学の弦の振動などの「モード」もこの単語だったと思うが、辞書には無いので不明(ジーニアスとセンチュリーの両方とも確認したが見つからなかった)。 さて、tendency の話題に戻る。 さきほど trend は「趨勢」や「風潮」だと言ったが、だがジーニアスによると、現在の株価の傾向などで(トレンド trend ではなく) tendency を用いている例文もあり、実際には使い分けは明確ではない。 tendency の動詞形は tend であり、「傾向がある」の意味。というか、動詞 tend の名詞形が tendency である。 tendの意味も、本来的に "~をする傾向がある" という意味での「傾向がある」である。 tend to ~(動詞)「~する傾向がある」の形でよく使われる。 ほかにも、 tendに「世話をする」という意味もあるが、だがこれは、名詞 tender「やさしさ」の動詞形だとみなすべきだろう。 ややこしいことに、動詞 tender は「提出する」「支払う」の意味である。だが単語集に動詞 tender がないので、無視しよう。 一方、trendについて。 センチュリーによれば、「新しい流行」 a new trend とか使う。 東京書籍に the current trend 「現在の流行」という例文もある。 東京書籍によれば、「最近は小型車が売れている」的な意味の流行も trend である。 また、旺文社によれば、「最近は高齢者には運転をやめさせるのが傾向である」というのも trend である。 旺文社の例文を考えれば、和訳が「傾向」であろうが、内容が最近の風潮なので、trendを使うのが正しいわけだ。 形容詞 trendy 「流行の先端を行く」の意味である。 角度が傾くのは lean 「傾く」です。 lean forward 「前方に傾く」(東京書籍4500、)、「前かがみになる」(旺文社1900) The tower leaned a little to the west. 「その塔は西にすこし傾いている」(東京書籍およびグランドセンチュリーの文を改変) いちおうlean にも傾向の意味もありますが、例文を紹介していません(桐原4500、旺文社)。なお、桐原は、tend と lean を類義語と考えており、同じページで紹介しています。 入試には出ないが、ジーニアスいわく、「共産主義に傾倒する」 lean toward communism とかの「傾倒する」も lean とのこと・ 「傾倒する」という日本語を知っていると、なんか頭が良さそうですね。 * 「流れ」 current, flow flow は「流れる」と言う意味の動詞だが、名詞では川などの「流れ」を言う。 current は、「流れている」という意味の形容詞だが、名詞では「海流」や「電流」などの「流れ」も言う。 川も海流も同じ水の流れなのに、なぜか使い分けをするのである。 東京書籍3000でも桐原3000でも、flowの例文で、川の流れを扱っているので、そういう単語だと納得してもらうしかない。 英語というのは、あまり論理的ではなく、慣習などで使い分けが決まっている部分もある。 東京書籍に書いてあるが、気体の流れも液体の流れも flow である。 普通科高校では習わないが、工業高校などで流量計などの機器を扱う際、その流量計を英語で「フローメータ」などという。また、その計器で測定する流れのことは普通は「フロー」flow と読んでいる。 風の流れや川の流れという言い方ではなく、わざわざ「気体」「液体」と東京書籍が言ってるのは、たぶん、そういう流量計などを見越しての表記だろう。 実際、ジーニアスを見てると、「液体・気体の流出量(流入量)」という意味もかかれている。東京書籍はおそらく英和辞典のflowのこういう意味を参考にしたと思われる。 さらっと「流量計」と言ってしまったが、流体力学では流出量も流入量も区別せず、まとめて「流量」(りゅうりょう)と呼び、それ(つまり「流量」)を flow と言うのである。 実際、ジーニアスでは、たとえば人口の「流入」もflow であるし、センチュリーでは(石油らしき)ガロン単位の液体の「流出」もflow である。 そのほか、お金の「流れ」については、経済学ではカレントもフローもどちらとも使う表現なので、深入りしない。 さらに混乱させるが、discharge 「解放する」・「釈放する」、「解雇する」「解任する」の意味の単語(東京書籍の巻末)にも、実は「流れる」の意味がある(ジーニアス)。「アマゾン川が大西洋に注いでいる」という例文で、discharge を使っており、ここでは flow into と同じだと、ジーニアスは言っている。 煙などの排出も discharge であり、いったい流出なのか流入なのか、はっきりしない。 専門用語などで flow と区別したい場合、discharge を使うこともある。 だから、たとえば流体力学で、理論値と実測値との違いの比率のことを discharge coefficient といい、よく「流量係数」とか「流量係数」とか言う。分野によって和訳が違うので、和訳は気にしなくていい。証拠に英語版ウィキペディアの記事 [[:en:w:discharge coefficient]] (流出係数)があります。 あと、discharge には名詞の用法もある(ジーニアス)。東京書籍には動詞の用法「解放する」以下略しか書いてない。 そんなことよりも、「解放」「釈放」の意味を、液体の排出などと関連づけて覚えよう。なんか解き放たれて自由に動ける的なイメージが discharge である。 なお、日本でも、よく、解雇や解任のことを、比喩的に「自由の身」みたいとか「長い夏休み」みたいに言います。なので、そこから派生的に、discharge の複数の意味を把握できます。 洋の東西を問わず、人間の言語センスは似たようなもんです。(あるいは、もしかしたら日本人が英語discharge を真似たのかもしれません。) 「頭脳流出」は a brain drain という(旺文社1900、ジーニアス、センチュリー)。ややダジャレっぽい語感もするので真に受けるわけにはいかないが、drainの基本的な意味は「流出する」である。(なお、このように brain には「脳」の意味のほかにも「頭脳」の意味もある(桐原3000)。) だが drain には、体力などを「消耗させる」という意味もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 drain my strength 「体力を消耗させる」 である(センチュリー。ジーニアスに似た例文)。 体力が流出していくイメージか。 台所の「排水口」とかも名詞 drain である。屋内の下水などに向かって流出させる側の台所の排水口が drain である。 その他、排水管が drain である(ジーニアス)。 * 傾向 tend, inclined まず、tend は動詞。 inclined (インクラインド)は形容詞。 なので be inclined to ~(動詞) で「~する傾向がある」 のように使う。inclined to do を使いたい場合、be動詞が必要。 一方、tend は動詞なので、be動詞なしで、 tend to ~(動詞) 「~する傾向がある」 である。名詞形はtendency 「傾向」である。 実は動詞 incline (インクライン)「傾ける」という単語があって、「傾ける」「その気にさせる」の意味である(東京書籍)。 坂(slope)などの物理的な「傾き」やその角度なども 名詞 incline である(ジーニアス)。 桐原は inclined などは紹介していない(桐原4500および桐原5500を確認)。 単語集にはないが、「話を聞こうと耳を傾ける」incline my ear to ~ 、みたいな表現にも incline を使う(センチュリー)。というか、おそらくこの英語表現が先にあって、それに合わせて日本で「傾聴」みたいな表現が生まれた可能性。 また、このように incline には、好意などによって、「関心を向ける」のような意味もある。 このためか、名詞形 inclination (インクリネイション)には「傾向」の意味のほかにも、「好み」の意味もある(旺文社)。 ただし、必ずしも inclination は「好み」とは限らず、たとえば「彼は太りやすい」のような体質や(ジーニアス)、「この車は横滑りしやすい」とか(センチュリー)、そのほか性質や、性向なども inclination である(ジーニアス)。 どちらにせよ、とりあえず inclination の中心的な意味は「傾向」だと覚えておけば問題ないだろう。 単語集にはないが、坂や屋根などの物理的な「傾き」やその傾斜の角度なども inclination という(ジーニアス、センチュリー)。 liable (ライアブル)は、好ましくないことをする傾向や、好ましくない状態になりがちな傾向のある場合に使う(ジーニアス、センチュリーで確認)。なお旺文社では発音注意している。 和訳では liable は単に「~しがちである」と訳す場合があるが(桐原4500、旺文社1900)、「好ましくないことをする傾向」だという条件をしっかりと理解しておこう。、 be liable to ~(動詞の原型)で「~(ミスなどの行動)をしがちである」 のように訳す。 ほか、典型的な例文 be liable to illness 「病気にかかりがちである」(旺文社、ジーニアス) がある。なおこの場合、to が不定詞ではなく名詞に対する前置詞に変わっている。 なお、「ミスをする」make a mistake または make mistakes である。なお、桐原3000およびジーニアスでは、make a mistake 「間違える」と訳している。 なので、ともかく be liable to make mistakes 「ミスをする傾向がある」 である(旺文社)。 形容詞 prone (プロウン)は、望ましくないことについて「~の傾向がある」の意味(ジーニアス、センチュリー)。 病気になりやすいとか、怒りやすいとか、そういうのも prone を使える。例文は辞書を見て(著作権の都合)。 単語集には、なぜか、望ましくないことに使う前提が書かれていない(旺文社、東京書籍の巻末)。 だが、辞書には前提が書かれている。 単語集にある典型的な例文は、 be prone to error 「間違いを起こしやすい」 である(旺文社、東京書籍の巻末)。 to は前置詞でもよく、動名詞 to でもよい。つまり、prone to の後ろにくるのは、名詞 でも 動詞の原型 でも良い。 earthquake-prone 「事故多発地域」の意味である(センチュリー、旺文社)。 ---- mistake と error ジーニアスによると、 mistake は不注意や勘違いによる間違い。 error は、計算の誤りや、裁判の誤審など。 ・・・とのこと。 また、センチュリーいわく 「不注意な間違いをする」make a careless mistake とのこと。 だから mistake は、「勘違い」とか(ジーニアス)、「誤解」「思い違い」とかで(ジーニアス、センチュリー)覚えたほうがいいかもしれない。 mistake を「誤り」「間違い」と訳しても間違いではない(ジーニアス、センチュリー)。そういう訳がジーニアスにもセンチュリーにもある。 ---- 現在の current , present, modern current は、形容詞「現在の」が入試ではよく出るが、しかし名詞では「流れ」の意味である。 海流とか電流とかの流れにcurrentを使う。 東京書籍およびジーニアスが紹介しているが、「暖流」は a warm current である。 ついでにジーニアスが紹介している「寒流」は a cold current である。 current は、まず名詞「流れ」を覚えるべきであり、形容詞「現在の」はその派生として覚えるのが良いだろう。 ジーニアスで調べた語源でも、「走っている」→「流れている」→「現在通用している」というような意味の変遷らしい。 さて、current 関連の名詞として、単語集にはないが、電流の直流 D.C. とは direct current の略である。 交流 A.C. も Alternating current である(ジーニアスで確認)。 通貨はcurency (カレンシー)である。 単語集にはないが、国際的に安全な通貨のことを経済学ではハードカレンシーといい hard currency と書く。) 「現在の」を意味する形容詞には、current のほかにも present がある。 present は、たとえば英文法の「現在形」や「現在進行形」などの「現在」も present である。 「現在」のpresent と 「贈り物」の present とスペルも発音も同じである。また、「出席している」の形容詞 present と同じ単語である。 present と current のニュアンスの違いは、辞書では特に言及されてないが、current には「流通」や「通用」のような意味合いもあるというところだろうか。 * 現代 modern と contemporary なお、modern は、「近代の」「現代の」という意味であり、歴史的なニュアンスで使う。 modern も単語集にあるので、覚えよう。 単語集にないが、たとえば「近代文学」modern literature のように(センチュリーで確認)。なお、「現代」はmodern times という。 桐原4500にあるが、(科目名ではない意味での)「現代社会」は、modern society である。 動詞 modernize は「近代化する」「現代化する」の意味である(東京書籍4500および桐原4500)。 しかし、contemporary という単語も存在し「現代の」という意味であり、しかも、旺文社いわく「現代日本文学」は contemporary Japanese literature である。 東京書籍4500いわく、contemporary と modern の違いは単に、芸術様式の話題では contemporaryが「現代の」の意味で使われるとのこと。 だからか、東京書籍・桐原・旺文社の3つともすべてに単語 contemporary art 「現代美術」がある。 その他、contemporary には「同時代の」と言う意味もあり、東京書籍いわく、「ピカソとダリは同時代の人」という内容で、語法 be contemporary with ~ を使っている。 * temporary temporary は「一時的な」の意味の形容詞。 典型的な例文が 「一時的な仕事」 a temporary job である(東京書籍、旺文社)。 なお、ジーニアスとセンチュリーでは、同じ a temporary job を「臨時の仕事」と訳している。 対義語は permanent である。 つまり、 temporary ⇔ permanent である。 なお、いわゆる「アルバイト」は、英語で part-time job である(ジーニアス和英「アルバイト」で確認)。side job ともいう(ジーニアス和英)。 日本語の「パート主婦」のような、勤務時間の短い意味合いは、英語のpart time jobには無い。 そもそもアルバイトはドイツ語に由来する言い回しだし、しかもドイツ語では「仕事」という意味らしい(本書は英語の教科書なのでドイツ語には深入りしない)。 「永久歯」を permanent teeth という(ジーニアス、東京書籍)。 東京書籍いわく、「終身雇用」を a permanent job というとの事だが、しかしジーニアス英和やセンチュリー英和では確認できなかった。 ---- 強制 force, enforce, compel , oblige 義務 duty 辞書によくあるcompel の典型的な例文が「病気のため仕方なく~せざるを得なかった」的な例文。こういうときにcompelを使うようである。 辞書によると、compel はforce よりも意味が弱く、oblige (オブライジ)よりも意味が強い、 普通、oblige (オブライジ)は「義務づける」と訳す。 単語集にはないが、思想の用語で「高貴たる者の義務と責任」と言う(英語ではなく)フランス語で noblesse oblige ノブレス・オブリジュ という単語があり、社会的エリートが兼ね備えるべき義務感のことを言う。 さて、英語では、名詞形 obligation が「義務」の意味。センチュリー英和で確認したが、法律的な「義務」も、道徳的な「義務」も obligation である。 桐原4500では obligationの意味に「義理」を加えて、「義務」「義理」がobligation だとしている。 旺文社1900では、 obligationの意味に「責任」を加えて、「義務」「責任」がobligation だとしている。まあ、「高貴なる者の義務と責任」が世界各国エリートの基礎教養なので、知的な英文ではそういうニュアンスで obligation が使われることも多いのだろう。 東京書籍4500 には、oblige の紹介は無い。 force は「強制する」の意味。 さて、「軍隊」「武力」も force である。 軍隊によって「~が強制された」という場合、どうすればいいのだろうか? 桐原4500では、force「強制する」の例文での「軍隊」を troop という単語で表現して、forceの同音意義語の問題をうまく回避している。 桐原の例文が「政府軍が反乱軍に降伏することを強制した。」と言う例文である。 なお「政府軍」は the government troops である。 反乱軍は the rebels である。「降伏すること」は to surrender である。 troop とか rebel とか、索引に無い単語ばかりである。 enforce は、強制一般の意味もあるが、法律によって強制する、というニュアンスがあり、例文もそういうのが多い。だがラグビーでエンフォースという用語がある。ラグビーの説明はしたくないので説明は省略。 センチュリーの英語によると、警察が市民に法を強制したりするのが enforce である。 桐原4500によると、法律を施行するのが enforce である。警官が法律を守らせる場合も、the police enforces the law のように、目的語は法律になる。 旺文社1900および東京書籍4500にも、似たような警官と法律の enforce 例文がある。 こういう事情もあってか、旺文社は1900はenforceの意味を「施行する」「実施する」としている。 桐原は、enforceの意味を「施行する」「遵守させる」としている。 なお、死刑執行で誰かを「処刑する」のは英語で execute (イクセキュート)である。 「死刑執行」「処刑」は execution である(桐原5500で「死刑執行」、旺文社1900)。 execute には、計画・命令などを実行したり、仕事を「成し遂げる」などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。ジーニアスによると「最後までやる」が原義のほうの意味とのこと。 処刑の意味は、処刑で「片付ける」的なニュアンスだろうか(特に言及されてはいない)。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。 計画などの実行で使われるといっても、ただし、こういう固い語なので、技術の必要な難しい計画などの実行で使われるのが普通である(ジーニアス)。 また、このことからか、企業の重役のことをエグゼクティブ executive ともいう(旺文社、桐原5500)。executive には名詞「重役」の意味のほか、形容詞「経営上の」「行政杖の」などの意味もある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。 さて、「義務」「強制」概念の話にもどる。 義務教育も法律で強制されているが、しかし旺文社の例文によると、義務教育には oblige を使っている。 センチュリーを読んでたら、未成年の子供が起こした事故の弁償も oblige である。 桐原だと「大臣は半年に一度、報告書を提出することを義務づけられていた。」の義務づけが was obliged to send in a report である。 まあ、大臣はエリートだからだろう。 センチュリーで「世論の批判のため引退を余儀なくされた」の「余儀なく」もoblige である。まあ政治家という、国家権力者の一員たるものの義務と責任的な意味合いだろう。 しかし東京書籍4500は、compel の例文で「世論が大臣を辞職に追い込んだ。」を 使っており、センチュリーに反している。 まあ、とくに統一的な用法は無いのだろう。 なお桐原は、「その法律が雇い主に、(※ 社員の)健康保険を掛けることを強いる」をcompel としている。「(※ )」内はwikiでの追記。 単語集にはないが辞書によくある典型的な例文が、病気で「~を余儀なくされる」をcompelで表現することである。 センチュリー風に He was compelled by illness to ~なら「彼は病気で~を余儀なくされた」である。 ジーニアス風に His illness compelled him to ~ なら、直訳すれば「病気が彼に~することを余儀なくさせた」だが、無生物主語の和訳が高校の授業で嫌われるので、「彼は病気で」と訳す。英文学とかだと無生物の主語とか普通にあると思うし、普通の日本語でも文学・文芸でなくとも「病気が彼に~を余儀なくさせた」とか通じると思うし、なのに、かたくなに無生物主語の和訳を認めない高校英語教師や塾講師などはどういう了見なのだろうか。理解しがたい。 ジーニアスは、本人の納得の上で余儀なくされる場合を oblige といい、そうでない場合つまり「本人の意思に反してさせる場合はforce や make を用いる」としている。 しかし、ジーニアスの例文では、税金を払う義務も oblige としている。 判断基準が不明である。 やはり、高貴たる者の義務と責任を基準に考えるのが良いだろう。 * 義務 duty, obligation 「義務」「義理」は英語で duty である。ジーニアスで確認したところ「義理」の意味もある。 on duty で「勤務時間中で」。 off duty で「勤務時間外で」 duty は、職務上の義務でも使われるが、道徳的な義務でも使われる。 その他、duty に「関税」の意味あり。桐原4500によれば、「ワインの関税」 duty on wine である。「免税店」は duty-off shop である。 obligation との違いとして、ジーニアスは obligation は「外的な事情から生じる義務」としているが、どうだろうか。ノブレス・オブリジとか、そうではないと思うが。 そう覚えるよりも do one's(myなど) duty で「~の義務を果たす」などの慣用表現で覚えるほうがよいと思う。なお、東京書籍4500と旺文社1900に、例文中に do one's duty がある。 obligation にはそういう平易な慣用表現は無いと思うので。 ---- 「分類する」 sort, classify sort は、情報Iで習う、数値データなどの整列の「ソート」と同じ語であるが、しかし旺文社1900以外では、sortの「整列」の意味を紹介していない。また、例文も無い。辞書ですら、ジーニアスもグランドセンチュリーも、整列を紹介していない。所持しているジーニアスの版が古く1990年代のものなので最近の版ではどうか知らないが、グランドセンチュリーのほうは2017年の版なのに紹介していない。 :※ なお、当の「情報I」科目のソート自体、実教出版の『情報I』でしか紹介されていない(他社の東京書籍や数研出版や日本文教出版などは紹介していない)。 :※ あまり英語教育の界隈では、データの整列は出題されづらいのだろう。(ただし、理系の大学はどうか知らない。)大学入試の単語集を見ても、文科系の大学ばかり出題の過去例文を扱うので(東京理科大とか芝浦工大とかああいう私大の過去例文は、英単語集で紹介されづらい)、理系の出題傾向がどうなっているか分かりづらい。 さて、上記の「分類する」の使い分けは、あまりハッキリしない。 単語集の例文などを見ると、どうやら書店や図書館などで書籍を「分類する」は classify を使っているようだ。 旺文社では「本は作家の名前によって分類されている。」 The books are classified according to the author's name. 東京書籍では「本はテーマによって分類されている。」 The books are classified according to subject. である。 ジーニアスでも、受動形でなく能動形でだが図書館での本の分類に classify を用いている。 なお、(英和ではなく和英辞典の)ジーニアス和英によると、ごみの「分別」は separate である。 sort には名詞で「種類」という意味もあり、ほぼ、「種類」の意味での kind と似た意味である。 a kind of ~ 「~の一種」の代わりに、a sort of ~ で「~の一種」と言う場合もある。 しかし、別の用法で sort of で「多少の」「いくらかの」という意味もあるので、文脈から判断すること。 class には「等級」と言う意味もあるので、「等級づけをする」なら classify のほうが望ましいだろう。 余談だが、classify には「機密の」の意味があって、旺文社1900で document を見ると、 leak classified document 「機密文書を漏洩する」 という例文もある。 動詞 leak は、液体や秘密などが「漏れる」とか「漏らす」の意味。東京書籍と桐原の3000語レベルにも4500語レベルにも書いてない。桐原5500に書いてある。 桐原5500の例文は秘密を「漏らす」ほうの内容。 なお、文書ではなく情報の「機密情報」については旺文社 leak を見ると、 a secret information と言っている。 桐原4500では、「機密情報」を confidential information と言っている(桐原4500のmake関係の熟語のmake use of ~ の項目)。 2010年にWikiリークという、各国政府などの機密情報をネット公開する海外サイトが世界的に話題になったからか、単語集では leak の例文が機密の漏洩ばかり。だが、もちろん液体などが漏れる場合にも普通に leak は使われる。 なお、wikibooksなど当wikiプロジェクトは、wikiリークとは全く別の組織。「wiki」とはソフト名の一種なので、まったく別の組織でも、wikiソフトを使っていると組織名がwikiなんとかと、似たような名称になることもある。 なおleakの名詞形は leakage であり、「漏れ」「漏出」「漏洩」の意味(旺文社1900)。だが、単語 leak 自体でも名詞の意味もあり、同じような「漏れ」という意味(桐原5500)。 「秘密」については、secret や classify の他に、confidence (カーンフィデンス)という単語もある。 だが、このconfidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 「信頼」と「自信」と「確信」については和訳でも同じ「信」の文字があるから、まあ連想できるとして(信頼の対象が自己になれば「自信」。「確信」とは、信じている自分への自信。など)、問題は「秘密」である。 信頼しあっている間柄での秘密、的なイメージで覚えるのが良いだろう。 形容詞 confidential の意味なら「内密の」というのがセンチュリー和英にもある。 だが、名詞の「秘密」のことを「内密」とは言わないので、confidence は「秘密」と訳すしかない。辞書もそうなっている。 ジーニアスによれば、「秘密文書」は confidential documents とのこと。 ---- 確認 check, confirm , confident check が「チェックする」である。 硬い態度など firm「確固たる」, rigid「厳格な」, stubborn 「頑固な」、stiff(肩などが)「硬直した」、 英語のチェック check はいろんな意味で使われ、意外と難しいので、日本語でそのまま「チェックする」と意味を覚えてしまうのが良い。東京書籍1800の単語集を見ても、checkの意味の説明で「チェックする」とそのまま書いてある。 check は「確認する」ことにも使われるし、確認したことを証拠に残すためのチェックマーク( ✓ )の記述にも使われるし、「点検する」ことにも使われるし、「照合する」にも使われるし、チェスの王手(いわゆるチェックメイト)にも使われる。このように意外と難しいからか、桐原4500では4500レベルとしてcheckを紹介している。 confirm が「確認する」「身元を証明する」である。(東京書籍4500) なお、別の語で firm という語には「断固とした」「確固たる」の意味がある(旺文社1900、東京書籍4500)。 比較的に悪い意味は無く、 firm muscles 「引き締まった筋肉」(東京書籍4500、ジーニアス) のように、形を変える柔軟さをもった場合にも使います(グランドセンチュリー、東京書籍4500)。 ほか、 a firm belief 「硬い信念」(東京書籍4500、ジーニアス) a firm decision 「ゆるぎなき決定」「確固たる決定」(旺文社1900、ジーニアス) です。 「頑固な」 stubborn (スタボーン)とか、(肩などが)「硬直した」stiff とはニュアンスが違います。 形容詞 rigid (リジッド)は「厳格な」です。 別のまとめで、「きびしい」harsh, strict, severe, rigid を説明しているので、そちらも参考にしてください。 「会社」や「商店」などの名詞 firm と同じ発音の語です(旺文社、桐原4500)。 a law firm 「法律事務所」(旺文社、グランドセンチュリー、) なお、a law firm は米語です。 チェックについては、チェックリスト check list が英語にもあることを知るべきだろうか。 工場労働など屋内での社会人の点検業務では、可能なかぎり、忘れのないように点検内容を一覧表の list リストにして、それにチェックマーク( ✓ )を入れることで漏らさずにチェックをするという方法がある。 なお、チェックマークを入れるための視覚欄(大きめな □ )のことを、チェックボックス check box といい、これも英語にある(ジーニアスで確認)。 こういうチェックリストやチェックボックスの存在を知っていれば、check の「点検する」や「照合する」の意味も覚えやすいだろう。 語学の勉強というのは、こういうふうに英語以外のビジネス知識なども必要なのである。 checkを「チェックする」と覚えればいいと言ったものの、ただし上述のチェックボックスやチェックリストのように、仕事でも知的な仕事なら check という英語は使うので、覚えておく必要があるだろう。 桐原4500では、「医者が患者の血圧を調べる」という内容の例文でチェック check を使っている。check はそういう専門性の高い用途にも耐えうる単語でもある。 ほか、小切手も check といい、同じスペルだが、説明を省略する。ホテルなどのチェックイン check in , チェックアウト check out も同じ単語だが、説明を省略する。 IT系でも、よく会員制webサイトの登録画面などで説明書きを読んだか確認するためのチェックボックスが、海外サイトではよく使われる。 社会人になって就職するなどして、品質検査の方法などを習っていないので、あまり「チェックとは何か?」とか深入りしても、埒(らち)が あかない。 confirm は、高校生には馴染みがないかもしれないが、IT系では意外とよく、会員制webサイトのパスワード登録の画面などとして、海外サイトではよく使われる。 身元証明の典型的な例文で、誰々の「身元を証明する」という例文があり、 たとえば東京書籍4500では 「彼女の身元を証明する」confirm her identity がある。 旺文社の例文を少し改造して(「郵便局員が私の身元を確認した」という内容)、「彼が私の身元を確認した」なら He confirmed my identity となるだろう。 「裏づける」の典型な例文が、裁判などでの「新たな証拠が彼の話を裏づけた」であり、東京書籍によれば、 「新たな証拠が彼の話を裏づけた」 The new evidence confirmed his story. である。 桐原4500にも、現在完了形であるが、ほぼ同じ英文がある。 confirm の名詞形は confirmation である。旺文社1900にだけ紹介されている(桐原4500と東京書籍4500はconfirmationを紹介していない)。 confident については、別の項目で説明した。confidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 単語集に共通の例文が見当たらないので、辞書などを購入して読んでほしい。 * 検査 なお、和英辞典で「検査」を見ると、testやinspectなど色々な単語がある。 testはどちらかというと「試験」である。 血液検査が blood test であり、聴力検査が hearing test だし、日本語では「検査」でも英語では test だったりする場合もある。 「テスト」と聞いて、日本の学校の学力試験しか思いつかないのなら、改めよう。英語では普通に、医療や工業などの検査でも test は使われるからである。 inspect は、査察官や検閲官をinsepector と言うので、そういうニュアンスもあるので、検閲・査察のニュアンスが強く、日本の「検査」には1対1には対応しない。 東京書籍と桐原の単語集には inspect がないので、気にしなくていい。米英の行政の事情を知らないと inspector などは理解できないだろう。日本の高校生には不要な知識であろう。inspector という、そういう高校で習わない行政用語があるという事だけを知っておけば十分だろう。 なお、実は旺文社1900に inspect と inspector がある。inspector には「検査官」の意味のほか、「警部」の意味もあるとのこと。 だが、そもそも、英語の文脈においける「警部」とは何かという問題がある。ジーニアスでinspectorを見ると、米では「警視正」、英では「警部」とのこと。まあ、警察組織の現場職での上のほうの人、ぐらいの意味だろうか。 なお、「捜査員」は investigator である。これだけだと難しそうだが、米国のFBIこと「連邦捜査局」が the Federal Bureau Investigation である(旺文社)。 「捜査する」は investigate である。 典型的な例文が 「警察がその殺人事件を捜査している。」 The police are investigating the murder. である(桐原、ジーニアス)。 なお、federal (フェデラル)は形容詞としては「連邦の」という意味であり、名詞としては「連邦」の意味である(ジー二アス)。 もうひとつの典型的な例文が、 「警察がその自動車事故の原因を調査している。」 The police are investigating the cause of the car accident. である(東京書籍、センチュリー)。事故なので、捜査ではなく「調査」。東京書籍でも「調査」になっているし、センチュリーでは「調べている」としている。 なお、「探偵」と「刑事」は detective である。英語では、「探偵」と「刑事」が同じ単語なのである。 動詞 detect の意味は、東京書籍いわく、何か見つけづらいものを「探知」「発見する」などの意味である。センチュリーいわく、隠されているものや悪事などを見つける場合に使うことが多いとのこと。 単語集にはないが、「探知機」が detector である(ジーニアスで確認できる)。ジーニアスいわく、金属探知機は a metal detector である。 この例のように、 detect で発見するのは別に犯罪事件の犯人でなくてもよく、たとえば桐原の例文では病院でのガン(癌) cancer を「発見する」ことを detect としている。 センチュリーいわく「ガス漏れを見つける」は detect a gas leak である。 センチュリーいわく、嘘を見破るのも detect である。東京書籍いわく、「スパイを見破る」は detect a spy とのこと。 locate という「位置する」と言う意味の動詞がある。名詞形 location が「位置」 の意味である。 この locate には、なにかの場所を「突き止める」という意味もある。 東京書籍が detect の単語の次に、locateの例文で「アジトを突き止める」を紹介しているが、著作権の都合があるので本ページでは紹介しない。 なお、アジトは a safe house である(東京書籍)。またアジトとは、犯罪組織や反乱組織などの「隠れ家」のこと。 なお、「隠れる」は hide である。 太陽が雲に「隠れる」みたいな平和的な「隠れる」も、犯人が「隠れる」も、 hide である(センチュリーで確認)。 「太陽が雲に隠れる」 The sun is hidden by clouds である(ジーニアスとセンチュリーに、ほぼ同じ例文)。 なお、「隠れ家」「隠れ場所」には、hide-out という言い方もある(ジーニアスいわく「隠れ場所」)。旺文社では hide-out を「隠れ家」「潜伏場所」と紹介。 hide の活用は hide - hid - hidden/hid である。 さて、conceal という、「隠す」という意味の単語があり、物や秘密を「隠す」場合に使われる。 辞書を見た限り、conceal には、人が隠れるような用法はない。 単語集を見ると、conceal の例文で、感情を「隠す」ような例文もあれば(旺文社)、爆弾が「隠されていた」という例文もある(桐原)。 隠された秘密を「暴く」のは reveal や uncover がある。 ---- 暴露(ばくろ) reveal, uncover, disclose reveal は、意図的に秘密を暴いた場合のほかにも、不注意などで秘密が漏れた場合にも用いる。旺文社の例文も秘密が漏れた場合である。 名詞形 revelation である。 よくある例文は、 「真相を明らかにする」 reveal the truth である(東京書籍に和訳・英文とも同じ文。センチュリーでは「真相を漏らす」と訳)。 そのほか、単語集にはないが、物理的に隠れているなどして見えなかったものが見えるよう現れる事も reveal というが、単語集にないので無視する。 なお、光や危険などに「暴露する」ことは expose である(桐原)。 暴露(ばくろ)は「ばくろ」と読む。「ぼうろ」(×)ではない。 disclose 意図的に秘密を暴いたり、あるいは自分や自組織の秘密を公表したりする場合は、 disclose のほうが適切かもしれない。 固い言い回しなので、暴露や公表や自白などの対象となる秘密は、たとえばセンチュリーでは「彼はスパイであったこと」だとか、「その男の正体」だとか、 あるいはジーニアスでは「真実を新聞に暴露する」とか、なんかそんな感じの秘密ばかりである。 名詞形「公開」「暴露」は disclosure である。 「情報公開」は disclosure of information である(ジーニアス、旺文社)。 東京書籍4500および桐原4500には disclose が無い。 uncover 「真相を明らかにする」 uncover the truth のように使う(東京書籍)。桐原4500には例文なし。東京書籍は巻末おくりなので、解説なし。 uncover の語源は、見れば分かると思うが「カバーを取る」である(ジーニアスで確認)。 なので、単語集にはないが、容器などの「フタを取る」も uncover である(ジーニアス、センチュリーで確認)。 そして単語集(旺文社)にあるが、遺跡などを発掘するのも uncover である(旺文社)。遺跡を埋めている土などをフタに見立てて覚えよう。 ---- 不安 anxiety, alarm, dread 恐怖 fear、 horror, dread 料金 fare , fee ,charge 経費 expense 警報 alarm 警戒 alert 警告 warning, caution 旺文社1900によると、alarm の出題番号が549 で、alarm が「不安」「恐れ」を第一義で紹介されており、anxiety (「不安」「心配」)の形容詞 anxious の583番よりも alarm のほうが早い。 勘弁してほしい。 まずalarm は普通、警報器のことである。実際、東京書籍3000では、alarm は「警報器」「目覚まし時計」の意味でしか紹介していない。 桐原4500ですら、「驚き」「恐怖」の意味を紹介しているが、しかしalarmの第一義はあくまで「警報(器)」というのが桐原のスタンスである。 とはいえ、旺文社は大学入試の出題順に紹介しているだけである。つまり、日本の大学入試がロクでもないのだろう。 なお、ジーニアスによると、alarm の第一義は「驚き」「恐怖」である。なお、語源はイタリア語の「武器を取れ」all'armeである。 なるほど、alarm アラームの語尾 -arm が「武器」 arm と同じわけである。 現代では、普通、「驚いた」は be surprised at などを使うだろう。 どうしても「驚き」「恐怖」の意味で使いたいなら、死の恐怖のある文脈で使うと、頭良さそうに見えると思う。 ジーニアスの例文でも、「シカは驚いて逃げていった」の例文で in alarm という用法を使っている。狩人や肉食動物などによる死の恐怖を感じたシカ的な用法。 しかし、ジーニアスによれば、恐怖の意味での alarm は「fear より固い語」である。 fear (フィエア)は「恐怖」「不安」である。まずfear は「恐怖」で覚えよう。4500語レベルではなく、桐原3000と旺文社1400にfearはある。あと東京書籍4500。 典型的な例文が、「高所恐怖症です」であり、ジーニアスと東京書籍にそういう例文がある。 I have a fear of heights. 「私は高所恐怖症だ。」 である。 単語集にはないが、辞書によくある例文が「恐怖で顔が真っ青になる」であり、 turn pale with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。センチュリーが pale (ぺイル)である。 ジーニアスだと、white を使い、 turn white with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。 なお、形容詞 fearful で「恐ろしい」「恐れている」の意味。 なお、horror で、戦場での死の恐怖も表現できる。日本語の「ホラー」のような幽霊やら悪魔などのオカルト限定のような制限は無い。 dread (ドレッド)は、「ひどく怖がる」「ひどく恐れる」のような意味。fearよりも、dread は恐れる度合いが強い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 旺文社いわく、発音注意。「ドレッド」である。発音およびスペル的には、髪型のドレッドヘア dreadlocks とか、戦艦のドレッドノート級 (弩級戦艦) dreadnought ,dreadn'''au'''ght とかのdreadと同じスペル(語源がどうかは知らない)。 形容詞 dreadful 「ひどい」「おそろしい」の意味。 horrible などとの類義語であり(グランドセンチュリー)、区別は難しそうである。 なお、鉄緑は fearful を類義語としている。 料金 fare , fee ,charge fear とスペルの似ている fare(フェア) は「運賃」「なりゆき」であり、意味がまったく違う。 「運賃」、言い換えれば「乗り物の料金」が fare である。医師や弁護士などの料金は fee である(旺文社1400)。 「電車の運賃」a train fare である(旺文社1400、桐原4500、東京書籍4500巻末)。「電車賃」と和訳しても良い(桐原4500)。「列車の運賃」でも良い(東京書籍4500巻末)。なお、文脈に応じて複数形 train fares にしても良い(東京書籍4500巻末)。 単語集だと「電車」ばかりだが、別にバス料金でもタクシー料金でも良い。「料金」でなく「運賃」で訳してもいい。つまり、 :a bus fare 「バス料金」「バス運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) :a taxi fare 「タクシー料金」「タクシー運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) である。 なお、「運賃」fare は、形容詞「公平な」 fair と同音である(旺文社1400、ジーニアス)。 だが、医師でも弁護士でもない施設の「入場料」も an entrance fee である(東京書籍3000巻末、旺文社1400)。 entrance の代わりに admission を使う場合もある。つまり、 an admission fee「入場料」ともいう。(桐原4500 admission の項目、旺文社1400 admission の項目)。 「授業料」(旺文社1400)や「受講料」(桐原4500)も fee である。 charge は「サービスに対する料金」(旺文社1400、桐原4500) なお in charge of ~ 「~の担当で」(旺文社1400、桐原4500) 「罰金」は a fine である。 expense は、「人件費」とか「医療費」とか「学費」とか(旺文社「人件費」、グランドセンチュリーがその他)、経費をいうときの「費用」(旺文社)。 おそらく、帳簿的というか、家庭内のことでも家計簿的なのが expense かと。 ほか、スポーツの「フェアプレーの精神」などの意味の「フェア」は fair であり、スペルがまったく違う。なお、この形容詞 fairは「公平な」の意味である(桐原4500など)。 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の 名詞 fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である(桐原4500)。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 なお、ジーニアス和英の affair の項目によると、「時事問題」は current affairs である。 「浮気」とか「不倫」とかも affair と言う。恋愛雑誌やらで時々「アフェア」とか言う単語があるのは、この意味だろう。 なお、「外交」を一言でいうと diplomacy (ディプロウマシ)である(桐原4500など)。「外交官」が diplomat である。形容詞 diplomatic は「外交の」である。 さて、「警報器」alarm の典型的な例文が 「火災警報器」 a fire alarm である。これは東京書籍も桐原も紹介している。 なお、スペルの似ているアラート alert は、alert は名詞では「警報」「警戒」の意味だが、形容詞では「警戒している」の意味がある。(桐原5500、旺文社1900) また、形容詞でalert は「油断しない」の意味もある(東京書籍4500)。 単語集の「警戒している」の例文では、よく警察官や兵士などの警戒が出てくる。 警察官の場合なら、 The police officer is alert ・・・ で、「警察官は警戒している」の意味になる。 つまり、 ~(人) be alert の語順になる。 warning は「警告」である。翻訳の都合で「警報」と訳したほうが自然な場合もあるが、warning の意味としてまず第一に覚えるべきは「警告」である。 東京書籍で「洪水」 flood を見ると、「洪水警報」 flood warning がある。辞書 warning では確認できなかったが(ジーニアスとセンチュリーで、warningとfloodの両方を確認)、しかしセンチュリーいわく「空襲警報」が air-raid warning なので、たぶん洪水警報も合っているのだろう。 warn は「警告する」であり、医師が患者に「酒を飲みすぎないように警告する」とか(センチュリー)、嵐の接近を警告するとか(センチュリーとか)、そういうニュアンスである。 warn ◯◯(人) of ~ で「◯◯(人)に~を警告する」である。 記法を変えれば、 warn A of B 「BについてAに警告する」 です(桐原、旺文社、東京書籍)。 東京書籍が紹介していますが、 warn me of the enemy 「敵がいるぞと私に警告する」 です。 なお桐原は、喫煙の危険性(risk)を警告する例文です。ジーニアスは、旅路か何かの危険(danger )を警告する例文です。危険という概念で統一的に説明できそうですが、直接的に言い回しを覚えたほうが早いでしょう。 of はよく「~の」と中学で教わりますが、それだと意味が通りません。 さて、inform 「(情報などを)知らせる」という単語にも、 inform A of B 「BについてAに知らせる」 という語法があります。 桐原が inform him of the result 「彼に結果を知らせる」 のような例文を紹介しています。 なお、典型例の言い回しは、 Please inform me of the change in ~ 「~の変更を私に知らせてくれ」 です(旺文社、センチュリー)。 ともかく、warn A of B は inform A of B と関連づけて覚えましょう。 桐原がそういう覚え方を進めています(warn と inform を同一ページで教えている)。 ただし、東京書籍のようなcrisis (危機)など関連語の紹介は、桐原では同一ページにないですが。どの単語集も、一長一短です。 なお、東京書籍3000には、なんと inform の項目がありません。information はあるのですが。 なお、information は数えられない名詞なので複数形が無いので、「2つの情報」は two pieces of information と表す。「ひとつの情報」は a piece of information です(東京書籍3000)。 桐原は、remind A of B(思い出させる) や convince A of B(納得させる、確信させる) や inform A of B と warn A of B や suspect A of B (疑う)などをまとめて、 「関連の of」という概念を提唱しています。 ただ、そう解釈しなくても、 このうち、「警告する」warn と「思い出させる」remind も情報提供の一種ですので、 「情報提供の of 」とでも言える概念で、 remind A of B と inform A of B と warn A of B をまとめられます。 だとすると、暗記するのは残りの convince A of B (Bを納得/確信させる)と suspect A of B (B(容疑など)の疑いをかける)だけに減らせます。 このうち、 convince は、他人に何かの納得をさせる際に、説得などの情報提供が行われるでしょうから、広い意味での「情報提供の of 」と言えるかもしれません。暗記の負担がこれで減ります。 だとすると、残りは suspect A of B 「AにBの疑いをかける」です。 この場合、なんの情報提供もしていません。 また、of B の部分は形容詞的な意味です。 made of ~ で、「~を材料に作る」とかの意味であり、完成品を一目で見て材料が分かるなら made of です。 材料が、完成品を一目みてもわからない場合は made from ~ です。 この suspect A of B と made of B の共通する「of B」で、「性質の of」とかの概念を考えてもいいかもしれません(英語学でどうかは知りません。自己責任で)。 ほか、英文法で、「It is 形容詞 of 人」と「It is 形容詞 for 人」の使い分けなどがあります。人の性質を言う場合は「of 人」です。これから類推する方法もあるかもしれません。 まあ、最終的には suspect A of B 「AにBの疑いをかける」を直接的に覚えるしかありません。 warn ◯◯(人) against ~ing で「◯◯(人)に~しないように警告する」である。 たとえば、よくある例文が、「彼は道路を横断しないように私に警告した」(ジーニアス)あるいは川を渡らないように私に警告した(東京書籍)、であり、 He warned me of against crossing the river. 「彼は川を渡らないように私に警告した」 である。 動詞および名詞の caution は、動詞としては、たとえば医者などが肝硬変の患者に「酒を飲むな」と注意・警告するときの「注意する」「警告する」が caution である(桐原5500)。東京書籍4500の例文も、薬の取扱いの注意を caution としている例文。 ただし、辞書では、警察などの警告・注意もcautionである。このため、warningとの区別は、なかなか難しい。 ジーニアスが言うには、cautionのほうがwarningよりも軽いとのこと。 形容詞 anxious (アンクシャス)は「心配している」「不安に思っている」である。 be anxious about ~ で「~を心配している」である。 He is anxious about ~ なら「彼は~を心配している」である。 よくある例文が、「彼は試験の結果を心配している」であり、東京書籍とジーニアスにそれに似た例文がある、 He was anxious about the result of exam. 「彼は試験の結果を心配している。」 となろう。(wikiオリジナル) ジーニアスだと、母親視点の「息子のテスト」だが、まあこういう例文がよくる。 be anxious for ~ は「~を切望している」である。 桐原の「新しいコピー機が欲しくてたまらない」なら be anxious for new copy machine である。 ジーニアスだと(私は)「新しいコンピュータが欲しかった」なので、 I was anxious for a new computer. 「新しいコンピュータが欲しかった。」(※ ジーニアスanxious例文から引用) である。 名詞形 anxiety で「不安」「心配」「切望」である。東京書籍4500には「切望」が書いてないが、しかし桐原4500と旺文社1900には切望が書いてある。 なお、 eager (イーガー) は「熱望している」である。切望 anxious とは、ややニュアンスが違う。 ---- 思い出関係 remind ,recall ,remember 動詞 「remind <人> of ~」は、「<人>に ~ を思い出させる」である。 典型的な例文は、 That song remind me of ~ 「あの歌は私に ~ を思い出させる」 さらに、 That song remind me of my school days. 「あの歌は私に学生時代(の日々)を思い出させる」(東京書籍3000) とか That song remind me of the old days. 「あの歌は私に古き日々を思い出させる」(旺文社1900に似た例文) とか、古き良き日々を思い出す例文が典型的。歌は記憶のスイッチ。 動詞 recall は、主語が「思い出す」である(東京書籍、桐原4500、旺文社)。 典型的な例文は、 I can't recall the name of ~ 「~の名前を思い出せない」 のような例文。このように、意識的に思い出そうとするときに recall を使うことが多い。グランドセンチュリーいわく、「忘れたことを思い出そうとことさら努力する」のが recall である。 いちおう、recall にも実は「思い出させる」の用法もあるが(ジーニアス、グランドセンチュリー)、しかし単語集ではこの用法は触れていない。 なお、商品を「回収する」 recall と同じ単語である(規律4500)。 remember は、「覚えている」の意味が基本だが、実は「思いだす」の用法もある。 いっぽう、「思い出させる」の用法は無い。 remember me ~ing の意味は「私が~したことを思い出す」の意味である。 けっして、私「に」思い出させるわけではない。 なお、過去に「~したことを覚えている」場合は remember ~ing (動名詞) これからする予定を「忘れずに~する」のは remember to do (不定詞) である。 ---- 武器・兵器 weapon, arm 大量破壊兵器は weapons of mass destruction であり、略称は WMD である(桐原4500、旺文社1900、ジー二アス)。 また、核兵器は nuclear weapons である(桐原4500、旺文社1900、東京書籍、ジー二アス)。 だいたい、arms だと、「腕」(うで)と まぎらわしい。 兵器には、なるべく weapon を使うのが無難だろう。 なお、動植物の角(つの)や爪(つめ)や刺(とげ)なども、weapon である(ジー二アス)。 weapon は、日本では「兵器」と訳される場合が多いが、しかし英語では weapon は広く攻撃のための道具を表す用語である。 単語集にはないが、山川の英語版・世界史にあった単語で、 rearmament が「再軍備」である(ジーニアス)。ナチスによるドイツの「再軍備」みたいな文脈で rearmament を使える。 ほか、disarmament が「軍縮」である。啓林館 Vision Quest I(P.111) が「軍縮」disarmament を紹介しています。 なお、名詞 army は「陸軍」「軍隊」の意味です(桐原3000、旺文社1400(緑)、東京書籍4500)。 「海軍」は navy (ネイビー)です(東京書籍、桐原)。 「空軍」は air force です(東京書籍、桐原)。 「軍事の」は military です(東京書籍、桐原)。 陸軍と海軍も空軍もまとめて「軍隊」と言いたい場合、army だと陸軍とまぎらわしいので、military force という場合もあります(東京書籍)。 ただし、「軍事力」も military force です(桐原)。 このため、翻訳などの際は、文脈にあわせて、うまく訳してください。 軍「隊」との混同を嫌ってか、単語を power を使って「軍事力」は military power という用法もある(ジーニアス military、センチュリー power)。 ほか、「軍隊」を the armed forces と言ってもいい(桐原、forces ) 「兵士」は soldier (ソルジャー)です(東京書籍、桐原)。 東京書籍いわく、さらに「将校」(しょうこう)は officer (オフィサー)です。 とはいえ、「将校」(しょうこう)と言っても、何のことだか分からないのが普通の高校生でしょう。 軍隊の上層部や、将来的にそうなる見込みの高い軍隊の大学を出た軍人や、あるいは同程度に一定以上の階級の高い指揮官のことを、将校と言います。 最下級の階級である兵士は当然、将校ではないです。 「兵士長」とか「軍曹」とかの現場の下の方の中間管理職も、ふつうは将校とは言わないです。ただし、文脈によっては、「軍曹」なども将校という場合があるかもしれません。 『「将校」という単語くらい知っとけや。日本史の勉強すれば出てくるんだからさ~』というのが、東京書籍の心のさけびでしょうか。 戦後の自衛隊ではあまり「将校」とは聞かなくなりましたが、海外の軍隊の説明だと今でも使います。 戦前でも、よく二・二六事件とかで「青年将校」がどうのこうの、という解説を読みます。こういう英語を知っていると、英語力だけでなく日本史などの知識も披露できて、頭よさそうに見えます。 桐原いわく「兵役」(へいえき)は military service です。 「英語を勉強するなら、こんくらい知っておけや」という桐原の心のさけびです。 まず、諸外国でもヨーロッパなどで今でも徴兵制、つまり兵役があります。2020年代でも、スイス、オーストリアは徴兵制があります。 ここでいう service とは、公共の下僕のような意味もあるかと思います。 たとえば「召使い」は英語で servant (サーバント)ですが、なんと単語集に書いていません。 桐原の単語周いわく、serve は「仕える」とか「提供する」とかの意味です(桐原4500)。 今ではネットのサーバー server とか、派生の名詞が使われています(ジーニアス、センチュリー)。 ただし、ネットの情報提供については、「プロバイダー業者」などというように provide が「(情報などを)提供する」の意味で好んで使われる場合もあります(桐原)。 交通インフラや電力インフラなどの公共インフラなどの提供も service です(ジーニアス)。慈善事業も service です(センチュリー)。 「兵役」(へいえき)は military service を覚えるときも、そういうのと関連づけて覚えましょう。 ---- 安売り・特売 フェア、セール、バザール sale のみ高校英語 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 なお、セールは英語でも sale で「安売り」(桐原3000、東京書籍3000)や「特売」(旺文社1200)や「バーゲンセール」(東京書籍3000)の意味がある。sell とは別に、sale (セール)「販売」という単語がある(東京書籍3000、桐原3000)。 なお、セールスポイントは英語で selling point である(旺文社1200(黄色)、ジー二アスで確認)。 セールスポイントは和製英語。 なお、単語集にはないが、セールスマン(販売員)は英語でも salesman であるが、男女平等の観点から salesperson という表現が米英では好まれるだろう(ジー二アス)。 salesman は、外交販売員(日本でいう「セールスマン」)にも使われるが、英語では単なる店員も salesman で表せる。 複数形 sales で「売り上げ高」の意味もある(桐原3000)。なお桐原では「売上高」3文字ではなく「売り上げ高」5文字の表記。 単語集にはないだろうが、バザーとの違いについて触れる。 ジーニアスによると、英語の bazaar は、慈善などの目的のために特別に催される市場である。だから教会などがバザーするわけである。しかし、イランなど中東の商店街のことも bazaar である。英語の単なる「雑貨屋」のことも bazaar という。 バザーを「安売り祭り」みたいな意味で使うのは、どうやら和製のようだ。 啓林館 Vision quest( P.62 )で、ディスカウント discount 「値引き」、バーゲン bargain 「お買い得品」などが紹介されていました。 ---- 必要不可欠 不可欠な essential, vital, indispensable 必要な necessary 搾る squeeze, extract 搾取する squeeze, exploit 桐原4500に vital の意味は「生命の」とあるので、まずこれで覚えよう。 また桐原4500いわく、vitality の意味は「生命力」である。 入試では vital の他の意味の「不可欠だ」「活気のある」などが問われるかも知れないが、まずはvitalの単語のイメージが生命力であることをつかもう。 vial → 「生命に必要」→「不可欠」という連想、 および vital → 「生命力にあふれる」→「活気のある」という連想、 で覚えれば、暗鬼の負担が減るだろう。 旺文社1900の例文で、「防衛戦略が国家の安全保障にとって不可欠だ」という例文で「不可欠」を vital としている例文がある。 これだって、「国家の生存に必要」→「国防に不可欠」みたいなイメージで把握できるだろう。 なお、桐原4500は「自転車が生活に不可欠」で不可欠がvital、東京書籍4500は「外国語が教育に不可欠」で不可欠がvital、という内容。 ともかく、vital は「活気のある」という意味もあるが、「生命の」とか「不可欠な」のような意味もある。 別の単語の話をする。 もし、単に「活気のある」「元気はつらつな」と言いたい場合は、形容詞 vigorous (ビゴラス)という単語でも一応は表現できる。東京書籍は「活発な」「力強い」と紹介しており、「活発な運動」 vigorous exercise という例文がある(東京書籍4500巻末)。ただ、辞書で 名詞形 vigor (ビガー)や 形容詞 vigorous の用例を見ると、「激しい(スポーツなどの)運動」とか「猛烈な抗議」とか、やや意味合いが強い用例も多いので、注意が必要であろう。 Z会のTOEIC対策本では、同じ vigorous exercise という単語を、「激しい運動がもとで、疲労で倒れた」という内容の文章で用いている<ref>松本茂 監修『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』、Z会、2014年3月10日 ver.4第7刷発行、P.382</ref>。 このように、vigorous exercise は、いい意味でも悪い意味でも使う。 肉体的に元気のあるだけでなく、精神的にも「精力的な」という表現でも vigorous が使える。 なお、「猛烈な抗議」などの猛烈でも vigorous あるいは名詞形 vigor を使う(ジーニアス、センチュリー)。 protest a plan with vigor 「計画に猛反対する」(センチュリー) make a vigorous protest 「猛烈な抗議をする」(ジーニアス) である。 essential は「不可欠な」という意味。 だが、「エッセンシャル・オイル」essential oil という芳香性の油を考えれば分かるように、なんだか抽出物みたいなイメージ。 名詞形 essence 「本質」「エキス」で覚えるほうが理解しやすいだろう。 (なお、名詞 extract にも「エキス」「抽出物」「抜粋」の意味がある。extract は動詞として「抽出する」の意味もある。(東京書籍が動詞を紹介。旺文社は名詞も紹介。桐原は紹介せず)。動詞と名詞とで発音が異なる。名詞は エキストラクト。動詞は イクストラクト。「抽出」「摘出」の行為自体は extraction という名詞である(旺文社)。) あるいは、「必須アミノ酸」が essential amino acid である(ジーニアスで確認)。 抽出ついでに言うと、abstract も「抽出」という意味(桐原4500巻末)。abstract には「抽象的な」の意味もあるが、まずは抽出の意味で覚えよう。というか日本語でも、「抽象的」の「抽」の文字は、「抽出」の「抽」の字である。なお、冒頭のab-は、ここでは分離を意味する接頭辞。absent「欠席の」のabとabstractのabは同じ意味(桐原4500)。 なお、「具体的な」は concrete である。 エッセンシャルの話に戻ると、たとえば、生物学書の『キャンベル エッセンシャル生物学』 "Campbell Essential Biology" という500ページ以上ありそうな分厚い生物学書がある。(なお、amazon米国版では何故かこの本が18歳以上が購入禁止なのでリンクは紹介しない。) エッセンシャルというのは、そういう感じの意味。 桐原では、「食事は不可欠だ」みたいな例文でも essential を使っている。 なお、「食事」は英語で meal (ミール)である(essential の文に合うかどうかは知らない)。 食事しないと死ぬので、生命維持の観点では vital でもあるが、しかしそういう死を防ぐためのものでも essential で言い表す場合もある。 さて、単語集によくある例文が、「~は健康に欠かせない」 be essential for good health  であり、東京書籍と桐原がそうである。 東京書籍だと「運動は健康に欠かせない」、桐原だと「食事は健康に欠かせない」的な内容である。 運動 exercise なら、 Exercise is essential for good health. 「運動は健康に欠かせない。」(東京書籍4500より引用) である。 「搾る」の extract を squeezeのニュアンスの違いについて。 extract は「抽出する」が第一の意味のようなものである。 -tract が「引っ張る」という意味でもあることから想像できるように(センチュリー)、extractは、目的物を、自分の方向に向かってこさせるイメージである。 だからextractで果汁を「しぼる」のは、その手段にすぎない。 だから、濃縮エキスの抽出のような、搾るだけでは不可能なことも、extract なら出来る。 ほか、薬品などを使って何かの成分を抽出するのも extract である(ジーニアスで確認)。 ほか、歯科医が歯を抜くのも extract である(センチュリー、ジーニアス)。 パソコンのファイルの圧縮・展開でいう「展開」も extract です。 いっぽう、extract には「抜粋する」の意味や、抜粋して「要約する」という意味もあります(センチュリー)。 抜粋すると情報量が減るのに、圧縮ファイルを展開すると情報量は増えます。 妙に感じるかもしれません。 しかし辞書でextract を調べると、秘密などの情報を「聞き出す」「暴き出す」のような意味もあります(センチュリー)。圧縮していて読み取れない情報を「暴き出す」ようなイメージでしょうか。 もっとも、最近のパソコンでは、オペレーティングシステムが高度なので、圧縮されたままでも読み取りのできる場合もありますが。 逆に、圧縮・展開の「圧縮」は compress です。 日本でも、機械などの空気圧縮機でいうコンプレッサーなどの外来語で有名です(ただし、高校生には目にする機会(チャンス)がないかもしれません)。しかし意外なことに単語衆にはcompressはありません。 高校・中学でIT教育が必履修になるなどしてもう年月も経ってますので、どうせあと10年か20年したら「圧縮」・「展開」などIT用語も英単語に加わるでしょうから、先手を打って、このページにまとめておきます(ならないとしても、もしその場合は実務では役立たずなので未来の高校英語の単語衆に価値ないので、価値ない単語集に従う必要ないです。私たちが目指すべきは、大学合格する英単語ではなく、仕事で使える英単語です。仕事を無視した英単語学習をしても最終的に淘汰されるだけの弱肉強食です)。 英語だと、たとえばジーニアスでは、自動車エンジンにおける空気の圧縮のことを compress で表現しています。 なお、空調機のエアコンの「コン」はコンディショナーの略ですので、混同しないように。 センチュリーを見ると、コンピュータ用語のファイル圧縮も compress だと書いてあります(センチュリー、ジーニアス)。 ほか、綿(わた、めん)などを圧縮して小さくするのも compress です(センチュリー)。 ややこしいことに、compress にも、話を「要約する」という意味があります(センチュリー、ジーニアス)。 いまどき、「要約」はsummary でしょうから、compress は綿やファイルなどを「小さくする」(つまり圧縮)の意味で覚えるのが良いと思います。 まとめると、 ファイルの「圧縮」は compress です。 ファイルの「展開」は extract です。 さて、「しぼる」の話題にもどります。 squeeze は、にぎるように力を内側に押し付けるイメージである。だから squeeze で、資金を「圧迫する」なども表現できる。 では、具体的に extract と squeeze のニュアンスの違いを見ていこう。 「エキス」や「抽出する」のextract について。 extract juice from a orange で「オレンジからジュースをしぼり出す」「オレンジの果汁を搾る(しぼる)」 の意味(センチュリーや旺文社)。 文脈によっては、oranges ではなく an orange でも構わない。ジーニアスでは、レモンの複数形 lemons から果汁を搾り取っている。 「搾る」は、squeeze もある。 果物などをしぼって果汁をとるのが典型的で、 squeeze a lemon 「レモンをしぼる」 が典型的(センチュリー、旺文社)。 果汁を明示したい場合 「オレンジから果汁をしぼる」squeeze juice from an orange と言える(東京書籍4500の巻末。ジーニアスだと lemon で似た例文)。 squeeze lemon juice on ~(食品など) で「レモン果汁を~にかける」である(桐原4500、ジーニアスに似た例文)。 「労働者をしぼりとる」「労働者を搾取する」のような表現でも、squeeze を使える(桐原5500、センチュリー)。 なお、いわゆる「ブラック企業」のような会社(労働者を低賃金で長時間働かせる工場など)は、英語では sweatshop (スウェトシャプ)といい、「搾取工場」などと訳される(旺文社1900)。sweat (スウェト)は「汗」という意味の名詞である(桐原4500)。東京書籍4500は sweat および sweatshop を紹介せず。 なお、動詞 exploit 「搾取する」である(旺文社1400(緑)、桐原4500)。 典型的な例文が、 exploit one's workers 「労働者を搾取する」 であろう(ジー二アス、東京書籍、旺文社に似た例文)。 ほか、exploit には、たとえば地熱発電や自然資源などといった資源などを「開発する」の意味や(旺文社1400、桐原4500)、機会などを「利用する」という意味もある(東京書籍4500)。 家計のやりくりなど、なんらかの資金のやりくりなどで、お金をなんとか「絞り出す」というのにもsqueeze は使える(センチュリー)。 ただし、ほかの意味で squeeze には予算などを「圧迫(あっぱく)する」という意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 資金のやりくりと、資金の圧迫では、ほぼ逆の意味になるので、読解のさいには文脈からどちらなのかを読み取ろう。 squeeze には「押し入る」「押し込む」や、人ごみや席などへの「割り込む」「割り込ませる」という意味もあり(センチュリーが押し入りと割り込み。ジーニアスは割り込み のみ)、旺文社が「押し入る」を紹介している。「圧迫する」から「押し入る」などを連想しよう。 indispensable 「不可欠な」は桐原5500巻末や旺文社1900本文と東京書籍4500巻末が紹介しているが、これを直接に覚えるよりも前に、まず、銀行などの「現金支払い機」dispenser (ディスペンサー)を覚えよう(ジーニアスで銀行の「現金支払い機が dispenser だと確認)。 動詞 dispense は、「分配する」とか、機械が「出す」という意味である(ジーニアス、センチュリー)。 なので、コーヒーなどの自動販売機も dispenser である(センチュリー)。 で、形容詞 dispensable は「それほど必要ではない」「なくても済む」の意味である。 「自分はなくても済むので(dispensable なので)、他人に分配できる(dispense できる)」→「分配する機械がデイスペンサー」とでも、こじつけて覚えよう。 で、in- はここでは否定の接頭辞なので、 indispensable 「必要なので分配するわけにはいかない」→「つまり、必要不可欠」→単に「必要不可欠」と言えば済む のように indispensable を覚えるのが、関連の語彙も覚えられて一石二鳥だろう。 旺文社1900だけ、indispensable の項目で、派生語の dispense 「分配する」「施す」「~なしで済ませる」を紹介している。 桐原5500は、indispensable の類義語で、essential や integral を紹介している。 be indispensable for ~(ないと困る物) 「~は必要不可欠である」 のように使う(旺文社1900、東京書籍4500)が、文脈によっては for でなく別の前置詞や接続詞の場合もある(桐原4500)。 ---- 要約 summary, brief summary (サマリー)が「要約」の一般的な語でしょう(特に出典は無い)。 要約のまとめ方や業界によって、outline (アウトライン)や brief (ブリーフ)など、別の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 「要約する」の意味が、extract 、compress 、summarize などの単語があります。要約のことを summary (サマリー)と言います。サマリーの動詞形が summarize (サマライズ)です。 ほか、brief も、名詞では「簡潔な説明」の意味、動詞では(読みやすいように手短かに簡略化された説明にする、という意味での)「要約する」の意味です。 桐原4500が brief を「要約」の意味で紹介しています(桐原4500)。 in brief 「手短かに」 の意味です(桐原、旺文社)。 また、 keep it brief 「手短かにする」 です(東京書籍、旺文社)。it の部分は、必要に応じて適した目的語に変えます。 名詞形 briefing は、「簡潔な説明」の意味もありますいが、「事前の打ち合わせ」の意味でも使われます(旺文社)。 compress と extract は、現代ではコンピュータ上の処理で使うし、現代の商業の著作物の大半はパソコンで作られているので、やや使用の歳には注意が必要かもしれません。 summarize のほうがいいかもしれません。 一方、 summarize もまた、辞書や単語集では「要約」を名詞 summary と簡単に言いますが(桐原4500、旺文社1900)、実はサマリー summary と日本語の「要約」は微妙に違います。 英語では、1~2行ていどの短文で短くまとめることを summary と言うこともよくあります。brief だと「記者会見」など別の意味に誤解されるからか、本来なら "brief" というべき単なる1~2行ていどの事実報告でも英米では summary でそういう1行程度の事実報告を言い表す場合もあります。 brief だと、たとえば press briefing が「報道向け説明会」で使われたり(ジー二アス)、briefing session が「定例記者会見」だったり(ジー二アス)、ややニュアンスが「要約」とは異なります。全体像を理解しやすくするよりも、brief は短時間に発表することがニュアンスにあります。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。execution は「処刑」の意味です。 この例のように、summary は日本の「要約」とは、ややニュアンスが違う場合もある。 さて、米英の外交官の著作した回顧録(かいころく)の出版物で読んだのですが、 外交官は、定期的に サマリー summary という1~3行ていどの事実関係の報告を本国によく送るするらしいです。 日本語では、新聞やテレビのニュースにおける「短信」(たんしん)が短いので、近いでしょうか。 大使館の職員でもありますから記者会見(ブリーフィング)とは区別する必要もあるでしょうから、brief ではなく summary でそういう短いを言うのも合理的でしょう。 なお、「回顧録」(かいころく)は英語で memoir (メモワール)です(旺文社1900、ジー二アス)。単語集では、旺文社1900にのみあり、受験英語としてではなく英検準1級対策として紹介されている語です。桐原4500・5500および東京書籍4500にはありません。 外交官とか、この手の報告では、分析は極力交えず、事実だけを報告します。分析は、別途、本国のほうで行ってもらうのです。こうすることで、外交官は情報収集にのみ専念できます。 外交官は滞在先が友好国とは限りませんし、(自国以外との)紛争当事国などの場合もあります。もし友好国でない場合、もしかしたら滞在先の警察や軍隊によって通信が盗聴されたりしているかもしれません。そういう環境で、あまり分析を外交官側で行うべきではないでしょう。 なので、ともかく summary のほか、日本語には「要約」の他に適切な表現があまりないので、summary の訳は「要約」で通じますし、辞書や単語衆にも「要約」だと書いていますし、「まとめ」でも構いません(旺文社)。 「要約」のほか、ジーニアスには「概略」や「大要」、センチュリーには「概要」や「大略」なども書いてありますが、しかし上述のように、1~2行ていどに縮めて報告する書類形式というビジネスなど実務での背景がありますので、いちばん短い感じのしそうな「要約」が無難な表現でしょう。 実際、単語集にも、名詞 summary は「要約」で紹介されています。 これから紹介するのは高校範囲外の単語ですが、英語では、1行要約ではなくて、せいぜい5~8行くらいの文章で要点を列挙して書いたのは outline (アウトライン)などと言います(※高校の範囲外)。 アウトラインを書く場合も、できえば箇条書きにするなどして(ジーにアス)、全体構造を見やすくする必要があります。 ジー二アスには行数の条件は書いてないですが、普通、箇条書きされた説明は、長くて5~8行ていどのものでしょう。1行の箇条書きとか意味不明ですし、100行の箇条書きとか論外です。 ジーニアスいわく、そういう箇条書きされたものが本来のアウトラインとのことです。ジーニアスでは「概略」「概説」、センチュリーでは「概要」「あらまし」を outline 訳にしています。 outline の訳語を覚えるよりも、『箇条書きする等して手短かにまとめたものを「アウトライン」という』と覚えたほうが応用が利くでしょう。 仕事の報告での情報のやりとりなどで、もし1行要約だと短すぎて情報不足なときに、アウトラインによる報告が役立ちます。そういう使い分けをするのが大事です。 もしかしたら英米人のなかには、そういう使い分けをしない人もいるかもしれませんが、そういう人はレポートの書き方を知らない人であり、つまり知的レベルの低い人なので、相手する必要はないです。 まとめると、summary が「要約」の一般的な語だとみなせるでしょう。 要約のまとめ方や業界によって、outline や brief など、専用の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 ---- 重要 crucial, important 決定的な crucial , decisive 4500語レベルの単語集に crucial (クルーシャル)と言う単語があって「決定的な」「主要な」という意味である。 だが、decisive という「決定的な」の意味の単語がある。(東京書籍4500に単語だけ紹介されている。旺文社1900の巻末の章に、単語だけ「決定的な」「断固とした」と意味が紹介されている。桐原4500にはない。桐原5500にある。) ジーニアスいわく、「決戦」は a decisive battle である。 ジーニアスの例文では、decisiveは「将来を決定する」という意味もあると説明している。 東京書籍4500の crucial 項目の例文で、「そのオーディションに合格することは私の将来にとって決定的な意味をもっている」とある。 ジーニアスでcrucialを見たら、「重要である」という意味であり、例文が「我々が決勝戦に勝つには、彼の支えが重要である。」の「とても重要である」が crucial である。なお、「決勝戦」はその項目を見る限りは the final match である。 crucial の意味で、桐原と東京書籍には「決定的な」と書いてあるが、正直、decisiveのような断固とした気迫が足りない。「決戦」で負けると死ぬが、オーディションで負けたり「決勝戦」で負けても死ぬわけでもあるまい。 あまり論理的ではないが、decisive は、おそらくスペルが同じく"d"から始まる determination 「決心」「決意」の影響を受けてきたのだろうか。 動詞 decide と動詞 determine の違いについては、別セクションで語る予定。 crucial の意味は「非常に重要な」(桐原)で十分だろう。旺文社1900に至っては、「決定的な」の意味は紹介せず、crucial では「重要な」として紹介していない。 まあ、important よりかは重要度が高いつもりのニュアンスでしかないだろう。 旺文社1900では「書類を確認する際は注意することが重要である。」でcrucial を用いている。 桐原4500では「国際貿易はこの国の発展に非常に重要だ。」で crucial を用いている。 まあ、センチュリーcrucial の例文にあるように「彼のホームランは我々の勝利を決定的にした。」でcrucial を用いているように、命をかけるほどでもない野球の試合でも決定的な瞬間はあると思うので、そういう場合は crucial を使うのも良いだろう。 桐原5500にcrucial で「命にかかわる」の意味を紹介しているが、しかしジーニアス英和およびセンチュリー英和では確認できなかった。 そもそも vital という「生命維持に必要な」の意味の形容詞がある(センチュリーで確認)。 そもそも「重要」という概念自体、言葉の割には、vital のような生命への必要不可欠さが足りない。 ---- 外国の alien, foreign 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 「Foreign Affairs」は直訳すれば「外交の関心事」みたいな意味の雑誌名であろう。 なお、日本の「外務省」も英語版ホームページでは Ministry of foreign affairs である<ref>[https://www.mofa.go.jp/index.html "Ministry of Foreign Affairs of Japan" ] 2022年5月4日に確認. </ref>。 海外旅行とか海外出張とかでは必要な単語のひとつなので、頭の片隅に入れておこう。 ministry とはイギリス英語で省庁のこと。ただしアメリカでは、省庁を department と呼んでいる。 つまり日本政府は、「省庁」についてはイギリス英語を採用。 デパートなんて百貨店っぽい。なお百貨店は英語で department store である。 なおイギリスでも、新設の省庁については department を用いることもあると、ジーニアスは説明している。 さて、「省庁」の呼び名には、あまり深入りしてほしくない。 それより重要なのは、「大臣」 minister である。 大臣のことを minister という。単語集では「大臣」minister の項目に書いてあるが、「外務大臣」は foreign minister である。 今の単語集にはあまり書いてないが、昔はよく「総理大臣」は英語で the prime minister だと高校で習ったものである。いちおう、東京書籍の例文中に「総理大臣」the prime minister がある。桐原には書いてない。 説明の都合上、先に「省庁」 ministry を紹介したが、覚えるなら先に「大臣」minister から覚えたほうが良い。 語源としても、ラテン語で「従者」とかのことをミニステルと言うので、先に「大臣」→「省庁」の順番で単語ができたと考えるほうが合理的である。ジーニアスにも、ラテン語とは買いてないが、「召使い」がminister の語源だと書いてある。 prime については、主要という意味での「第一の」という意味である。センチュリーにある訳語だが、「第一位の」というのがニュアンスに近いだろう。 primeの語源はもともと、カトリックの日課の「最初の」礼拝のこと(ジーニアスで確認)。 primeはこういう意味なので、単に一番目であるだけでなく、さらに重要性の高いものに使われるというニュアンスがある。 ただし、実際の用例では、国家一番や世界一番でなくとも、たとえば肉が美味しい場合でも「極上の肉一切れ」 a prime cut of meat という風にも使う(ジーニアスで確認)。センチュリーにも似た例文がある。 「全盛期」、「絶頂期」という意味もあり、 in prime of his life(またはcareer) 「彼の人生(またはキャリア)の全盛期」みたいにも使う。 「全盛期」には、ほかに短い類義語が無さそうである。和英辞典で「全盛」を見ると、prime のほかに pride とか summer があるが、しかし英和でそれらの項目を確認しても、ニュアンスが違う。pride のほうは、pride of place という語句で「最高位」「最上位」という意味だし、summer は人生における「壮年」などの比喩でしかない。 名詞 foreigner は「外国人」 である。ただ、英語ではこの言い方は差別的な意味合いがあるとのこと。桐原3000いわく、なるべく、たとえば「カナダ人」 Canadian など具体的に言うべきとのこと。 alien alien (発音: エイリアン)は「宇宙人」という意味があるので、なんとなく、あまりよくないイメージを読者は持ちがちかもしれないが、しかしジーニアスで確認すると、法律上の用語で「外国の」「異国の」という用法がある。 センチュリーによると、市民権をもたない外国人のことを alien と言うとのこと。 alien は、名詞も形容詞も同じスペルの alien である。 名詞 alien は「外国人」「宇宙人」の意味。 形容詞 alien は「外国の」「外国人の」の意味と、「異質の」「なじみがない」の意味。 よくある例文が「その習慣には、なじみがない」で、習慣 custom に alien で「なじみがない」という内容の英文を東京書籍とジーニアスで見かけた。 語法は、 ~(習慣など) is alien to □□(人々) で、 「~(習慣)は□□(の人々)には、なじみがない」の意味。 たとえば、 alien to us なら「私たちにとって、なじみのない」という意味(ジーニアスおよび桐原)。 ---- 国内の domestic, internal (※範囲外) 「国内総生産」GDPは gross domestic product のことである。domestic violence は「家庭内暴力」である。 「国内の」という意味での domestic が、「外国の」 foreign の対義語である。 domestic ⇔ foreign さて、 「国内の」 を意味する形容詞 internal は、「国内問題」というとき internal affairs という(ジーニアス、センチュリーで確認)。 なお、数学の図形の幾何学の、「内角」も internal angle である(ジーニアスで確認)。 internal には医療などで「内服の」や「体内の」などの意味もあるが、共通の例文が確認できなかったので、説明を省略する。 なお外角は external angle または exterior angleである(ジーニアス和英で確認。英和にはない。和英)。 なお、「幾何学」は geometry (ジオメトリー)である(旺文社1900)。なお「地理学」はgeography (ジオグラフィー)である(桐原4500、東京書籍4500)。「地形」や「地勢」などもgeography である(東京書籍)。 geo- (ジオ)というのは「地球の」とか「地理の」という意味だが(ジーニアス)、幾何学にも使う。おそらく、古代のヨーロッパでは幾何学の知識を活用して、地図などを作成していたのだろう。 「ユークリッド幾何学」は英語で Euclidean geometry である(旺文社1900、)。「ユークリッド幾何学」というのは、日本では中学の数学で、図形の証明として習う、あの理論の体系のこと。「タレスの定理」とか「中心円の定理」とか、あそこら辺が「ユークリッド幾何学」。紀元前のギリシアの数学者エウクレイデスの名前にちなんで、英語読みでユークリッドになる。 なお、X-Y座標を使って計算する座標幾何学は、ユークリッドではなく「デカルト幾何学」という別の理論体系。デカルトは中世フランスの数学者。デカルトあたりが、座標幾何学の理論を整備しはじめたので。 さて、形容詞 interior は「内部の」という意味の形容詞だが(ジーニアス)、しかし普通は家や自動車の内壁に対して interior を使う(ジーニアス)。 ジーニアス英和の interior によると、幾何学の「内角」を interior angle で表してもいいとのこと。旺文社1900も東京書籍4500も、建築物の「室内の壁」を the interior walls としている。なお、東京書籍は「内部の壁」と和訳。 ---- 生産量 output, production 「生産」を意味する production に、「生産高」の意味もある(ジーニアス)。なお、単語集では、prodcution の「生産高」の意味までは説明していない(東京4500、桐原4500、旺文社1900を確認)。 increase production で 「生産量を増やす」である(ジーニアス)。センチュリーでも、文章は違って完了形などになるが、「映画製作が減少」という内容の文で production を生産量の意味で使っている。 より平易に output でも「生産高」を言える(旺文社、ジーニアス)。 工場などの生産高から(ジーニアス)、芸術などの産物まで(センチュリー)、output で表現していい。 production や produce には、「大量生産」のようなニュアンスがある(東京書籍)。 なお「大量生産」は mass production である(センチュリー)。 なお、テレビ番組や音楽作品などの生産から、その生産された作品なども production である(ジーニアス)。 output の対義語は input である。 つまり input ⇔ output である。 input で、名詞としtrは、仕事や活動などへの資材や労働力などの「投入量」、コンピュータへの「入力」を意味する。また動詞としては、「投入する」や「入力する」の意味である(ジーニアス、センチュリー)。 旺文社の単語集には、inputに投入量の意味がないが、しかし辞書で「投入量」を確認できる。 同様に、対義語のoutput は、仕事や活動などの「生産高」や、コンピュータからの「出力」である。動詞としても同様に「産出する」(ジーニアス)や「結果を出す」(センチュリー)や「出力する」である。 input には、仕事・活動などへの援助としての情報提供やアイディア提供などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 東京書籍や桐原の単語集には input や output が見当たらなかった。だがこれからのIT時代、必要になる単語であるので、ぜひとも意味を理解しておきたい単語である。 ---- 「外国」と「海外」 外国へ abroad 海外へ overseas 「外国に」「外国へ」は abroad であり、副詞である。 「海外に」「海外へ」は overseas であり、副詞である。 overseas は字ヅラだけ見れば、海を越えて外国に行くことだが、アメリカでは実際にはヨーロッパへ行くことに使われる事が多い(ジーニアス)。 travel overseas で「海外へ旅行する」である(旺文社)。 travel abroad で「外国へ旅行する」であるが、東京書籍では「海外へ旅行する」と訳している。 from overseas で「海外から」である(旺文社)。 abroad の典型的な例文が、 「私は外国へ(一度も)行ったことがない。」 I have never been abroad. である(東京書籍、桐原)。東京書籍と桐原で、同じ英文。桐原のほうには和訳で「一度も」がある。 ---- 結果 result, outcome, consequence 桐原4500と東京書籍4500の後半にoutcomeの単語の紹介があるが、良書とも解説を諦めている。 単に 結果のことを result だけでなく outcomeとも言うと、知っておくしかない。 consequenseは、単に「結果」を、固い言い回しにしただけであるが、東京書籍4500によると、「通例望ましく結果にconsequenceを用いる」とこのこと。 センチュリーと東京書籍に「深刻な結果」 a serious consequence と言う例文がある。 副詞 consequently は「その結果として」「したがって」の意味。 ---- 考え concept, notion ,ほか(idea, thought ,など色々ある) concept は、たとえば相対性理論の考えだとか、割と抽象的なことに使う。桐原4500いわく、「アインシュタインの相対性理論の概念」は Einstein's concept of relativity である。 notion は、そこまで抽象的でなく、たとえば人生観(ジーニアス)とか宗教観(センチュリー)とか。 ジーニアスでは「人生は航海だという考え」の「考え」を notion としている。 旺文社だと「概念」と言ってるが、無視していい。 概念というより「観念」だろう。 あるいは「観念」という用語をしらない高校生に向けて「概念」と書いたのかもしれないが、そんな底学力層のことは読者は気にしなくていい。 その他、ジーニアスで「意見」、センチュリーで「意向」だと言ってるが、両辞書で説明が一致しないので無視する。 ---- 「規範」と「基準」 規範 code 基準 normal (学校などの)規律、しつけ discipline 普通 normal, ordinary 「行動」と「指導」と「行儀」、「実践」 行動 action、conduct(指導のニュアンス)、behavior (行儀のニュアンス)、 practice(理論・理念の実践)、perform 習慣・慣習 practice 、 custom、クセ habit codeには「規範」「暗号」「法典」などの意味がある。 まず、codeの規範について。 ドレスコード dress code は「服装規程」のことである。「ドレスコード」「服装規程」とは、たとえばクラシック音楽コンサートホールとかの上流階級っぽい施設に入場しようとするとき、どんなに金を持っていても、もし服装が短パンとかジーパンとかだと入場を断られることがある。 成人男性の場合なら、背広とかのフォーマル formal な服装とかでないと、そういう場所には入場できないのである。そういうのをドレスコードと言う。 商業施設に限らず、たとえば冠婚葬祭(かんこん そうさい)とかの行事でも、その内容に見合った服装が求められる。 旺文社1900の例文が例文としてドレスコードを紹介しており、まさに大学進学を目指す階級にふさわしく、とても良い。 ダジャレだろうけど、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコード press codeという。普通に科目「日本史B」とか「日本史探究」で、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコードと言うと習う。ついでに覚えよう。英和辞典には press code は見当たらず、どうもGHQの造語っぽい。 ドレスコードの場合、codeは訳では「規則」や「規程」ではあるが、マナー的なニュアンスもある。 ジーニアスで確認したが「不文律」 code of silence という単語がある。 「行動規範」 は a code of conduct である。 ここら辺の表現が、上流階級に求められるマナー的な code であろうか。 その他、ビジネスライク名表現だが、「業務規程」 code of practice というのもある。 なお、「行動規範」 は a code of conduct のついでに言うと、「行動」conduct も類義語があり、behavior が類語後である。なお、旺文社ターゲット1400(中級の難度の本)が、conduct と behave を同じページで紹介している(おそらく旺文社もこれを類義語だと見なしているのだろう)。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多い.音楽の「指揮者」をコンダクター conductor と言うのも、これだろう。 The orchestra was conducted by Seiji Ozawa. そのオーケストラは小澤征爾によって指揮された。(東京書籍4500) とか conduct the orchestra オーケストを指揮する(桐原3000) とか典型。 高校英語では出ないだろうが、物理学の電気伝導のことを conduct という事もある。conduct には、指導とか伝導とかのようなニュアンスがある。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多いが、必ずしもそうとは限らない conduct interview インタビューを行う(東京書籍4500) conduct research 調査を行う(旺文社1400) のように調査研究を行うのに使う場合もある。 behave は、動詞「ふるまう」だが、ニュアンス的には「行儀」のニュアンス。 behave oneself で「行儀よくする」(桐原3000、旺文社1400) I can't stand His behavior. 彼のふるまいには我慢できない. (東京書籍4500) 東京書籍の例のように、behavior そのものには、指導的なニュアンスは無く、行儀が悪い場合にも使うようである。 conduct は動詞。「行う」、「指揮する」。「指揮者」は語尾が異なり conductor である。 behavior は名詞で「ふるまい」「行動」。behaveは動詞で「ふるまう」。 単なる物理的な「行動」は action である。 旺文社1900の例文「被害者の救出には、すばやい行動を必要とする。」の、「素早い行動」 a swift action という語がある。 動詞は act 「行動する」である。だが、名詞 act 「行い」という意味もある(東京書籍3000)。 面倒なので、名詞 act とaction のニュアンスの差には触れない。 さて、桐原3000は、act「行動する」 と perform (楽器を)「演奏する」、(劇を)「演じる」などを同じページに書いている。 これだけだと、なぜ同義語か分からないが、実はperformには、(仕事などを)「実行する」という意味もある(東京書籍3000)。ジーニアスいわく、do, carry out よりも固い語。グランドセンチュリーいわく、doよりも文章語的。 perform an experiment「実験を実行する」(旺文社1900、ジーニアス) perform live 「ライブ演奏をする」(東京書籍)、「生演奏をする」(グランドセンチュリー) 日本ではよくパフォーマンスライブと言うが、しかし辞書にその語は見当たらない(少なくとも、ジーニアスとグランドセンチュリーには無い)。 なお、名詞形 performance は存在する。 performance 「公演」「実行」「性能」の意味。 「性能」は、「機械のパフォーマンス」とか言うときのperfomance と同じ語。 さて、パフォー ムperform ではなくプラクティス practice。 practice に、理念や理論などの「実践」の意味があり、単語集にもあります(桐原4500、旺文社ターゲット1900)。 practical 「実践的な」「実用的な」という単語もあるので(東京書籍4500、)、これと関連づけましょう。ほか、思想用語ですが、プラグマティズムという語があり、米国的な実用主義のことです。なお、プラグマティズムはドイツ語やギリシア語が語源なので、高校生には深入りは不要。 熟語で put ~ into practice で「~を実践する」 put his new ideas into practice 「彼の新しいアイデアを実践する」(旺文社1900、ジーニアスに似た例文あり) the idea to put his ideas into practice 「彼のアイデアを実行するチャンス」(桐原4500) とか典型です。なお桐原3000にもpracticeがありますが、3000では練習の意味しか書いてません。 practice his religion 「宗教を実践する」(ジーニアス、桐原5500をもとに作成したオリジナル) She practices vegetarianism. 彼女は菜食主義を実践している。(東京書籍3000そのまま) ほか、 practical experience 「実地の経験」(東京書籍4500、桐原4500) が典型です。 対義語は theoretical 「理論上の」です(東京書籍4500、桐原4500)。セオレティカルと、語尾がティカルになります。セオ「リカル」ではないです。セオ「レティカル」です。 「実用的な車」 practical car (東京書籍4500)、実地の経験ある大工 practical carpenter (三省堂グランドセンチュリー) たぶん大工が高校範囲でないので、東京書籍が気を利かして car 「車」に置き換えたのだろうと思います。 なお、理科などの実験は experiment です(東京書籍3000、旺文社1900)。 旺文社1900だとpracticeとexperiment が同じページに書いてあり、おそらく、類義語のようなものと見なしています。 practice には「練習」の意味があります。というか、先に「練習」の意味のほうを、多くの中高生用の学校用の単語集では習います。 exercise にも「練習」の意味がありますが、上記のように practice は宗教や思想にも使うので、なんかニュアンスが少しだけ重いです。practice の場合、exerciseよりも継続的に行い、技能の習得を目的とする練習のことです(グランドセンチュリー)。 また、単語集には例文が無いですが、practiceには「慣習」の意味もあります(ないのは例文だけであり、意味紹介はある)。「練習」などの派生的に覚えましょう。 宗教とか地域文化とかそういう単語で practice が使われている場合は、宗教の実践なのか、それとも宗教の慣習なのか、どちらなのか判別が面倒です。このため、入試では要求されないでしょう。あまり特定の宗教に深入りするのも入試的にアレですし。 慣習・習慣 practice 、custom、habit practice には、社会の「慣習」「習慣」の意味があります(旺文社1900、鉄緑)。 桐原・東京書籍には「慣習」「習慣」の意味は書いてないですが、しかし旺文社1900に書いてあるので、大学入試の出題範囲かと思われます。英検準2級にも「習慣」の意味の practice は出ます。鉄緑単語集でも、「習慣」practice を押さえています。 custom は、社会の習慣でも(東京書籍4500、旺文1900)、個人の習慣でも使う(桐原3000で個人の習慣を紹介)。 社会の慣習の意味の場合、custom と practice の区別は難しい。 custom やhabitは、意外と難度の高い単語と見なされており、東京書籍4500や旺文社1900など上級レベルの単語集でも紹介されてる。 habit は個人の習慣。個人の「癖」(くせ)が habit である。 このためか旺文社1900および東京書籍4500では対比として custom を「社会的な慣習」としているが、しかし実は個人の習慣にも custom を使う(桐原3000)。 the custom of visiting shrine on Wew Year Day 「神社を新年に参拝する風習」(旺文社1900) the custom of giving year-end gift 「お歳暮を贈る慣習」(東京書籍4500) もちろん日本以外の外国にも custom を使ってよく、 another country's customs 「他国の慣習」(桐原3000) habit で入試で典型的なのが、個人の食習慣。 well-balanced eating habits 「バランスのとれた食習慣」(旺文社1900) the habit of eating between meals 「間食の習慣」(東京書籍4500) She has a habit of playing with her hair when she's nervous. 「彼女には緊張すると髪をいじるくせがある」(桐原3000そのまま) ※辞書を見ても他にろくな例文が無いので、そのまま紹介 habit of ~ing で「~する習慣」である(旺文社1900)。 She has a habit of speaking quickly when she is angry. 「彼女には起こったときに早口で話すくせがある」(東京書籍4500そのまま) つまり単語集の典型例として、 He / She has a habit of ~ing ○○ when he/she is □□. 「彼/彼女には□□したときに〇〇を~するくせがある」 この桐原の例のように、無意識の「癖」にhabit を使う。 だが、他にも、喫煙とか麻薬とかそうのの悪癖にも habit を使う(ジーニアス)。この悪癖は入試には出ないだろう。辞書を見ても、麻薬とかそういうのの habit ばかりなので、桐原の髪の例文をそのまま紹介させてもらった。 しかし、良い習慣にも habit を使っても良い(東京書籍4500など)。 healthy habits 「健康的な習慣」(東京書籍4500) habit of rising early 「早起きの習慣」(ジーニアス)、habit of getting up early 「早起きの習慣」(グランドセンチュリー) 「習慣」の意味で practice を使う場合、地域などの集団の慣習。宗教とか風土とか。 ※ 入試範囲外だが汚職などの悪風の場合も、practiceを使う(ジーニアス)。 マナー以外にも code は使い、「民法」は the civil code , 「刑法」は the criminal code である。 だが、「lawで十分じゃん?」と思ったのか、東京書籍4500ではcodeの項目を見ても「暗号」しか紹介していない。なお、桐原4500の例文が、アメリカの各州の刑法 criminal code の違いの話題(いわゆる「州法」)。 おそらく東京書籍は、マナーの話をしたいなら manner で済むだろう、という発想だろう。なお、manner も英語であり、東京書籍4500にもmannerが書いてある。 「暗号」については、典型的な例文が 「暗号を解く」 break a code である(東京書籍4500, 桐原4500)。 normal (ノーマル)は、日常的には「普通の」「平均的な」という意味である。 だが、学問としては、労働などの「基準量」の意味を覚えておきたい。 日本では最近はすたれた言い回しだが、ソ連語の由来で「ノルマ」という、たとえば1日あたりの、しなければならない労働の最低量として「ノルマ」という語があった。 単語集にはないが、辞書で normal の意味に、数学の「直角の」という意味もある。おそらく、古代ギリシア人あたりが、角度の基準として直角(90度)を採用したのだろう。 なお、数値的な「平均の」を言いたいなら、 average である。形容詞「平均の」も名詞「平均」も average である。桐原4500では、normal のページといっしょにaverage も書いてある。 normal の対義語 abnormal は「異常の」「異常な」の意味である。 逆に考えれば、normal の意味は、「通常の」「正常の」でもある。桐原のnormal に「正常な」が書いてある。東京書籍の副詞 normally に「通常は」が書いてある。 ordinary 「ふつうの」「平凡な」は、よく「生活」と結びついて、ordinary life 「ふつうの生活」(東京書籍の訳)または「平凡な生活」(桐原の訳) ordinary はこのように、並外れた部分がないというニュアンスがある。 逆に対義語の extraordinary は、「並外れた」の意味である。 「異常気象」は extraordinary weather である(東京書籍、ジーニアス)。 単語集にはないが、「臨時国会」も an extraordinary Diet session (ジーニアス)あるいは an extraordinary session of Diet (センチュリー)のように言えることも、覚えておきたい。なお、Diet とは、日本の「国会」のこと。外国の国会の呼び名は違っている場合も多いので、外国の国会のことを言いたい際には、その国ごとの呼び方を調べること。 そのほか、ルールに従わせるための統制や、そのための訓練のことなどを、 discipline という。 子供の「しつけ」や、学校の規律などが discipline である。 ジーニアスいわく 「学校の規律」 school discipline である。 また、センチュリーいわく「学校での規律」は discipline in school である。 子育てや教育にかぎらず、たとえば行政などの「金融統制」は financial discipline である(ジーニアス)。 そのほか、単語週では旺文社1900しか紹介していないが、大学での「学科」や「学問分野」のことも discipline という。辞書には普通に「学科」も「学問分野」も書いてある(ジーニアスで確認)。なお、実は旺文社では「学問分野」しか書いてないが、説明の都合で段落冒頭では「学科」も加えて紹介した。 ---- 通訳と翻訳 「通訳する」「解釈する」 interpret 「翻訳する」 translate 「通訳」とは、普通、口頭での翻訳のこと。 だから翻訳サイトの「グーグル翻訳」も、べつに口頭でのやりとりではないので、英語では google translate なわけである。 「通訳者」は interpreter である。 「同時通訳」は simultaneous interpretation である(旺文社 simultaneous、ジーニアス、センチュリー)。 simultaneous は「サイマルテイニアス」と読む。シミュ~とは読まない。 名詞形の「通訳」「解釈」は interpretation である(旺文社)。 東京書籍と桐原だと「解釈」の意味しか紹介していないが、しかし上述のように「同時通訳」でも interpretation は使われるので、「通訳」の意味も覚えるべきだろう。 なお、数学の「連立方程式」は simultaneous equation である(ジーニアス)。 simultaneous の部分が「連立」である。 「方程式」は equation である。 翻訳者は translator である。 [[カテゴリ:英語]] aekhba4vigdhwmnaytitfrixjnp8zx8 247292 247291 2024-04-25T12:08:22Z すじにくシチュー 12058 /* ※ 分割用タイトル */ wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 設立 constitute と establish と found found という動詞がある。動詞「見つける」find の 過去形foundとは別に、原形で「設立する」のfoundという動詞がある。 「設立する」は活用が、 原形 found - 過去形 founded - 過去分詞 founded と変化をする。 foundの意味は「設立する」。「創設者」を名詞 founder と言うのを記憶の土台にすると、覚えやすいだろう。名詞 foundation で「基礎・基盤」や「建設・設立」などの意味。化粧でファンデーションとあるが、あれは和製英語ではなく、れっきとして foundation cream という英単語がある(ジーニアス英和で確認)。 ちなみに金融などで「ファンド」といわれる単語は fund (原形がfund )というまったく別の単語。組織などの「資金」「基金」が名詞でfundである。動詞 fund は、組織などに「資金を出す」こと(旺文社1400)。 なお、「基金の基金を集める」は raise a fund である(旺文社1400。ジーニアス)。また、raise money で「資金を集める」である(東京書籍4500。桐原4500)。 constitute は、議会や制度などを「設立する」。 なお、センチュリー英和によると、「議会を設立する」 constitute an assembly とのこと。 establish は、組織を「設立する」。たとえば桐原4500に「早稲田大学を設立する」という例文で establish が紹介されている。 ジーニアス英和によると、政府・学校・会社などを「設立する」のが establish である。 センチュリー英和によると、国家・政府などを「樹立する」のも establish である。 だが、それよりもestablishは、単語集にはないが、評判などを「確立する」の意味で覚えるほうが良い。 たとえば、センチュリー英和やジーニアス英和にあるが、国家体制など既存の「体制側」や「支配層」のことを establishment という。 いっぽう constitute には、こういったニュアンスはないだろうから。 set up set up は「創業する」「創設する」の意味である。 このほか、set upには、テント(a tent)や看板(a sign)などを「立てる」という意味もある。 センチュリー英和にもあるが、コンピュータの初期設定のことを set up という。 ---- 主張 claim と insist と argue と contend 議論する argue, discuss 討論する debate 言及する mention , refer センチュリー英和によると、claimは、当然の権利として「主張する」、あるいは事実であるとして「主張する」の意味。 claimとinsistのどちらにも、「要求する」の意味がある。 だが、claimの要求は、権利としての要求である(東京書籍4500)。 いっぽう insistの要求は、単に強く要求しているだけである。 insistは、特に、強く「主張する」意味である。 ジーニアス英和およびセンチュリー英和では、無罪の主張でinsist on が用いられている。 日本語の、批判のような意味での「クレーム」は、和製英語であり、センチュリー英和のclaimの説明によると、英語にこの意味はない。 なお、「文句を言う」は英語で complain である。 :(※ たぶん範囲外?)海外旅行などで「荷物の受け取り」のことを baggage claim という<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P140</ref>。このように、日本語の「クレーム」と英語のclaim は、だいぶニュアンスが違う。 記号「!」 のことを exclamation (イクスクラメイション)というが、これも動詞 exclaim (イクスクレイム)「さけぶ」の名詞形である。 なお、荷物 baggage は集合名詞なので たとえば複数の荷物を言うときは、 ~ pieces of baggage になる<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P153</ref>(桐原3000)。 発音注意であり、baggage 「バギッジ」である。 なおbaggageはアメリカ英語。イギリス英語だと luggage 「荷物」になる。 一方、「カバン」bagは具体的なカバンのことをいうので、普通に数えられるので、bagの複数形は bags である<ref>『All aboard! English Communication I』、東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P145</ref>(桐原3000)。 さて、claim する人(主張者)のことは claimant である。 ただし、権利の主張などは、insistとclaimのどちらでも良い。 argue は、理由をあげて「主張する」の意味である(東京書籍4500)。argue that ~ で「~だと主張する」の意味である。argue with ~(人) で「~(人)と言い争う」の意味である(桐原4500および旺文社1400)。 なお、argueには、用法によっては、やや非友好的に「議論する」ニュアンスもある。ジーニアス英和にも、argue は「discussよりも非友好的」と記述がある。 たとえば検定教科書 "Standard Vision Quest I" でも、 argueは「言い争う」といった意味であると紹介する一方、discuss は「議論する」であると紹介している<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 ただし、実際には argue には「説得する」などの意味の用法もあるので、ニュアンスの違いはあまり明確ではない。 センチュリー英和に、弁護士の「弁論」をargueとした例文があったが、もし法廷闘争での敵対陣営同士の「弁論」ならargueのほうが、ふさわしいだろう。 なお、「口論する」は quarrel である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 debate は、特定の議題について二手に分かれて意見を論じ合うことであり(東京書籍4500、辞書グランドセンチュリー)、賛否が対立している議題についてのことが比較的に多い(辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー)。 なお、単語集では、debateの単語自体は旺文社も桐原も紹介しており、「討論する」の意味で紹介している。 contend は、(東京書籍4500いわく)「強く主張する」とか、(桐原5500いわく)「論争する」とかの意味。 桐原5500の例文にあるが、contend in court で「法廷で争う」。 旺文社1900によると名詞 contention で「主張」「論点」の意味。 旺文社1900とセンチュリー英和が紹介しているが contend that ~ で「~だと主張する」。 旺文社1900 で熟語 an issue of contention (「議論の対象となる問題」)が紹介されてるが、しかしジーニアス英和でもセンチュリー英和でも確認できなかった。 * 異議を唱える challenge challenge には課題や競技相手などに「挑戦する」の意味もあるが、議論などで相手に「異議を唱える」の意味もある。 たとえばジーニアス英和からの抜粋だが、 I challenged her. 「私は彼女に異議を唱えた。」 旺文社1900からの抜粋だが、 He challenged the common belief. 「彼は常識に異議を唱えた。」 センチュリーからの抜粋で、 He challenged my statement. 「彼は私の言うことに異議を唱えた。」 challenging で「やりがいのある」。東京書籍3000に例文がある。辞書を見ても、あまり例文が無いので、当ページでは紹介しない。 なお単語集にはないが、ジーニアスによると、競技などで challenger 「挑戦者」 ⇔ defender 「選手権保持者」(防衛側) である。defender の項目で調べると書いてある。 競技では、challenge は試合を「申し込む」などの意味である。 たとえば、東京書籍3000の例文だが、 Dan challenged me to a game of tennis. 「ダンは私にテニスの試合を申し込んだ。」 また、センチュリー英和に似たような例文 I challenged Betty to a game of tennis. 「私はベティにテニスの試合を申し込んだ。」 がある。 言及する mention , refer to :※ なお、東京書籍4500と桐原4500は、referとmentionが類義語という見解。 :東京書籍はrefer と mention を同一ページで紹介しており、類義語という見解のようだ。桐原も、別々のページだが、それぞれ類義語としてお互いにreferとmentionを紹介している。 refer には「参照する」という意味もあるが、「言及する」という意味もある。 そして、どの単語集でも、referの第一の意味は「言及する」である(旺文社1400、桐原、東京書籍4500)。 読者はついつい、refer の第一の意味を「参照する」としたいと思うかもしれないが(mentionにはその意味はないので)、しかし、そういうわけにはいかないのである。 というのも、類義語である mention は、けっして、一般的などんな「言及」でも使える意味ではない。 mention は、話のなかで単に名前を上げるとか、話で簡単に触れる程度のことである(東京書籍4500、ジーニアス)。 なお、 not to mention ~「~は、いうまでもなく」(東京書籍4500、旺文社1400) refer は、ふつう refer to ~ 「~に言及する」 のように前置詞 to をつけて使う(桐原、東京書籍、旺文社)。 なお、参照するの意味でも、 refer to ~ 「~を参照する」(東京書籍、旺文社) のように前置詞 to をつける。 ---- 防御 defend , guard , protect まず、「ガードマン」は和製。 guard だけで「警備員」の意味がある。特に、警備員であることを強調したい場合、 a security guard という(東京書籍、旺文社)。 a security をつけずに「警備員」と使用してもいい。桐原3000の英文は銀行の「警備員」に、 a security をつけていない。 さて、defend は動詞。guardは名詞および動詞。protectは動詞。 なお、guardian とは、未成年などの「後見人」のこと。旺文社1900ではguardian を「保護者」「後見人」と紹介している。 そのほか、センチュリーでは、たとえば世界平和の「守護者」とか、そういう意味の「守護者」のことを guardian という。そのほか、ジーニアスには guardian の意味のひとつに「保護者」と書いてある。 protect は、病気などから「守る」場合にも使えるが(東京書籍3000)、ジーニアスによると人間などの相手でも使っていいようである。 辞書や単語集では「保護する」と訳される場合もある。 名詞 protection は「保護」の意味。 辞書によると、関税によって国内産業を「保護」することも protect である。また、風雨からの保護の「雨よけ」「風よけ」も 名詞 protection である。 さて、ジーニアスによると、「家族を守る」でprotect one's family である。ジーニアスでは文脈は述べていないが、普通の感覚では、病気とかではなく犯罪などから家族を守ることだろう。 日光(sunlight, sun)から目を守ったり(ジーニアス、センチュリー)、肌を守ったりするのも(桐原4500)、protectである。 たとえば、 protect one's eyes from sunlight 「日光から目を守る」 である。 protect 〜 from B で、「〜(守られる対象)をB(危険側)から守る。」である。 なお、子育てなどでいう「過保護」は英語で overprotect である(桐原5500)。 ---- 汚染 pollute と contaminate 違いは不明確。 桐原5500にcontaminate がある。polluteは桐原・東京書籍の4500にある。 一応、ジーニアス英和および桐原5500には、「毒物や放射能」による汚染を contaminate としているが、彼らがそういう説を言っているだけ。クラウン英和はその説を採用していない、 実際にクラウンの例文を見ると、車の排気ガス汚染で、contaminate という動詞を用いている。 :Car exhaust contaminate the air. 車の排気ガスは大気を汚染する。 という文がクラウン英和にある。 しかし東京書籍4500では、工場の煤煙による大気汚染が pollute である。 クラウン英和にある大気汚染 air pollution のように、そういう用語が既にあるので、実務では業界の用語ごと覚えるしかない。 ※高校生としては、不正確かもしれないが、とりあえず「汚染」はすべてpolluteで覚えておいて、実務などで「この場合はcontaminete を使え」と修正された場合にだけ contaminate を使うのが良いだろう。 ---- 傷(きず) wound, injured, harm, hurt 動詞 wound は、刃物・銃などで「傷つける」、「負傷させる」。桐原3000だと「傷つける」、東京書籍4500だと「負傷させる」。 ジーニアス英和hurtの説明によると、戦いでの負傷には wound を使うとのこと。 hurt は、感情なども含む「傷つける」。偶然か英米人のダジャレかどうか知らないが、心のheart と、心を「傷つける」 hurt とで発音が近い。関連付けて覚えよう。 センチュリー英和だと、hurtには、「傷による苦痛に重点がある」とのこと。 名詞 injury が「けが」という意味。これが「けが」の基本的な単語である。 さて、~ be injured で「~が、けがをする」の意味である。 ~ be injured in ・・・ で「~(けが人)が,・・・(原因)でけがをする」である。 単語集によくある典型的な例文が、 「彼はその事故でけがをした。」 He was injured in the accident. である。 単語集では、自動詞 hurt で「痛む」の意味があり、東京書籍4500で例文を紹介。一方、桐原4500は例文なし。 「おなかが痛い」(※東京書籍4500)とか(靴擦れで)「かかとが痛い」(※センチュリー)とかでも、hurtを使っていい。 桐原4500に名詞 hurt で、「傷」の意味が紹介されている(例文なし)。東京書籍4500にはなし。 hurt には「けが」・「傷」・「苦痛」の意味がある。 「傷」の意味では、injuryとほぼ同義だと、ジーニアス英和が言っている。 hurtとpainの違いが気になるが、あいにく辞書には書いてなかった。 ややしいことに「痛み」を意味する名詞 pain には、「苦労」の意味もある。苦痛ではなく苦労なので、いい意味でも使われる。 なお、painは名詞の用法が基本的な意味だし、名詞の意味は「痛み」。 hurt は動詞の用法が基本的な意味だし、動詞の意味は「傷つける」。 辞書を見ると、実は動詞のpainもあるが、これは「痛む」の意味である。(「傷つける」ではない)painはあくまで「痛み」に関する単語 名詞 harm は「害」の意味。なお、harmful で「有害な」の意味の形容詞<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P111 </ref>。 東京書籍およびジーニアスによると、日光や光によって「目をいためる」のは harm である。 飲酒や喫煙などの「害」がharm 。桐原4500に喫煙の害。センチュリー英和に飲酒の害。 このように、比較的に痛みを伴わないものにも使われる。(センチュリーにもそう書いてある。) だが、「目をいためる」ように、実際に痛いこともある場合にも使われるので、まあ傾向の程度。 ネットでときどき「有害コンテンツ」という用語があるが、「有害コンテンツ」も英語で harmful contents である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P121</ref>。 ほか、旺文社1900のsubstance ’物質)の項目が言うには、飲食物などに含まれていたら困る「有害物質」は harmful substances である。 さて、動詞 suffer が「苦しむ」という意味だが、 be suffering from ~ で、「~(原因)で、苦しい(つらい)」的な意味。 東京書籍 be suffering from a toothache 歯が痛くてつらい 桐原 be suffering from a backache 背中が痛くて苦しい などと訳している。 ジーニアスによると、 「風邪をひいている」 be suffering a cold のように痛み以外でも使っていい。ほか、「英国はインフレで苦しんでいる」 be suffering from inflation のように使ってもいい。 ---- やわらげる relieve, ease 苦痛などを「やわらげる」は動詞 relieve である。 典型的な例文で、(風邪薬などで)「頭痛をやわらげる」 relieve a headache がある(東京書籍4500およびセンチュリー)。 誰が風邪薬を飲んで誰の頭痛をやわらげるのかによって、飲んだのが「私」だったら relieve my headache になったり、教材ごとに主語による多少の違いがある。 どちらにせよ、単に柔らかいわけでもなく、単に軽減するわけでもなく、苦痛などを減らすのが relieve である。 relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。 熟語 get rid of ~ 「~を取り除く」と関連づけて覚えよう。実際、桐原4500がそういう構成である。 :※ 今のページでは深入りしないが、前置詞 of には「分離」の意味がある。当wikiの文法ページでも、分離のof は 『[[高校英語の文法/前置詞#of]]』で説明。上記の relieve A of B や get rid of の of は、この分離の of である。 さて、名詞形は relief であり、「安心」「緩和」「救援」などの意味である(単語集にある)。単語集にはないが、野球のリリーフも同じrelief である(センチュリーで確認)。 sigh with relief で「安堵(あんど)のため息をつく」である。sigh (発音「サイ」)は、動詞としては「ため息をつく」、名詞としては「ため息」である。 例文は、 She sighed with relief. 「彼女は安堵のため息をついた」 である(東京書籍4500 項目 sigh。旺文社1900 項目 sigh)。 ともかく、「安心」的なのが relieve のイメージなので、be relieved to ~(動詞) で「~で安心した」という形容詞的な用法になる。 というか、辞書ではジーニアス英和でもセンチュリー英和でも、 relieved を形容詞として紹介している。 ease (イーズ)という動詞および名詞がある。これも動詞ease は「やわらげる」「取り除く」の意味である。これは形容詞の「簡単な」 easyの、名詞計および動詞形である。 名詞 ease は「容易さ」「気楽さ」「軽減」の意味である。 This medicine eases the pain. 「この薬は痛みをやわらげる。」 のように使う(東京書籍および旺文社に似た例文)。 ジーニアスによると、頭痛 headache をやわらげるのに ease を用いてよく、旺文社によると胃痛 stomach pain をやわらげるのに ease を用いている。 このような薬による「取り除く」「やわらげる」の意味での ease は、ジーニアスによると、relieve とほぼ同義語とのこと。 ---- 取り除く remove, eliminate (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear remove は、「取り外す」の意味に近い。 たとえばパソコンのUSBスティックメモリなどを「リムーバル・メディア」などというが、取り外したあとに、別に捨てるわけでもなく、消去するわけでもない。 このように、remove は単に「取り外す」「取り除く」というニュアンスである。 名詞 removal (リムーバル)「取り外し」という単語も存在しています(東京書籍4500)。 形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」という単語もあります(東京書籍4500)。 「リムーバル」はけっして形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」の誤記ではないです。間違えないように。 一方、eliminate は、取り除いたあとに、処分することを念頭に置いている。または、取り除いたあとに、再度の取り付けの意思がないものに使う。 なので、eliminate で取り除かれるものは、ゴミだったり、あるいは犯罪などの社会悪だったりする。 または、解決すべき問題を片付けることも eliminate である(東京書籍)。 だから eliminate の訳語は「取り除く」である。外すのではなく「除く」に、そういうニュアンスがある。 eliminate (A) from (B) で、「AからBを除去する」である。fromの後ろにあるBが、抹消されるべき対象である。 こういう単語なので、単語集にはないが、ジーニアスを見れば、敵軍などを全滅させる事も eliminate と言うこともある。 なお、生物種の「絶滅」は extinction (エクスティンクション)である。 熟語 get rid of ~ は、そこまであれこれと考えていない。remove的にも使われるし、eliminate 的にも使われる。あるいは、remove と eliminate の中間だと思っておけばいいかもしれない。 さて、 exclude は、「除外する」である。 これよりも、形容詞の exclusive エクスクルーシブの意味「排他的な」のほうが分かりやすいので、そちらを説明する。 exclusive 「排他的」とは、最初から内部に入れない、という意味である。 だからexclude は、最初から中に入れないように「締め出す」という意味もある(桐原で確認)。 excludeの「除外する」の意味については、可能性などを「除外する」という意味もあり、ジーニアスの例文だと、たとえば「明日、雨が降る可能性は除外できる」みたいな割と平和的な「除外する」にも exclude を用いることもできる。 そのほか、exclude は、見当などの際に「考慮に入れない」という意味もあり(ジーニアス、センチュリー、旺文社で確認)、たとえば旺文社の例文では「税金は価格から除外されている」という意味の英文で exclude を受身計で用いている。 なお、対義語は include であり、「含む」という意味である。 たとえば「税込み 5ドル」は <nowiki>$5,</nowiki> tax include である。 典型的な例文は、 「料金は税込みですか?」 Does the price include tax? がある( ジーニアス(ただしpriceでなくrate)、 東京書籍(ただし「料金」でなく「価格」と和訳) )。 また、-clude とは「閉じる」の意味である。 だから、たとえば conclude は、話を閉じるので「結論づける」「締めくくる」の意味。conclusion は「結論」の意味。 (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear clear「取り除く」 は『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ40]]』で説明するので、今のページでは説明を省略。 get rid of については、別単元の「relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。」の関連知識として、別単元で説明したと思う(もし今後の編集で消えていても、知ったことではない)。 ---- 消去する erase , delete (※ 範囲外)火を消す extinguish 鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すのが erase である。 また、消しゴムをアメリカ英語で eraser (イレイサー、イレイザー)という(東京書籍1800、旺文社1900)。なおイギリス英語では rubber である。 黒板ふきも eraser である(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 コンピュータのデータを消すのは、erase も delete も使われるが(ジーニアスで確認)、しかし現代では delete でデータ消去を表すのが普通である。 実際、パソコンのキーボードにも delete キーがある。 旺文社の例文も、メールの削除を delete で表現している。 なお、東京書籍と桐原の単語集には delete は見当たらない。 昔なつかしいテープのデータを消去するのには、erase が使われるようである(ジーニアス、センチュリーにerase でテープのデータを消す用法あり)。 erase で消すのは、文字のほかにも、感情を「消す」などの表現でも使われる(ジーニアス、)。 「記憶を消せればいいのに」みたいな表現でも erase を使う(旺文社、ジーニアス)。 辞書にはないが、delete はもともと動詞で「削除する」「消去する」の意味であるが、現代ではパソコンのデリートキーを表す名詞として、delete が名詞としても使われる(旺文社1900)。辞書のほうが遅れている。旺文社1900が正しい。 なお、名詞形 deletion 「消去」「削除」という単語もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 高校範囲外ですが、火を「消す」は動詞 extinguish (イクステングィッシュ)です。 extinguish は一見すると見慣れないですが、実は高校範囲の単語「絶滅」 extinction (イクスティンクション)の動詞形です。 extinction のスペルのままでは動詞の意味は無いです(センチュリー、ジー二アス)。 消防士による「消火する」から(ジー二アス)、たばこの火を「消す」まで(センチュリー)、extinguish で表現できます。 なお、extinct は形容詞「絶滅した」「消滅した」です。 ほか、生態系の「絶滅危惧種」は an endangered species である(桐原4500 species、ジー二アス endangered)。東京書籍と旺文社には、species の項目自体はあるが、絶滅危惧種はない。 なお、植物の「種」(たね)は、seed という別の単語である(東京書籍4500、桐原3000)。 典型的な例文は、 「農場に種をまく」 plant seeds in the field である(東京書籍4500、桐原3000)。 plant は「種をまく」という意味の動詞。 field は「農場」である。 動詞として seed 「種をまく」という用法もあるが、旺文社以外1200は紹介していない。少なくとも、桐原3000と東京書籍4500には、動詞の用法が紹介されていない。 ---- 疑い suspect ,doubt doubt ~は、「~が信じがたい」の意味。 → don't think に近い たとえば doubt if ~で「~かどうか疑わしい」。doubt that~で「~でないと思う」である。 suspect ~ は、「どうも~のようだ」のような意味(ジーニアス英和) → think に近い 旺文社1400にあるdoubt 例文で、 doubt ifの例文「私は神が存在するかどうか疑わしく思う」I doubt if god sexists. および doubt that の例文 「私は神は実在しないと思う」I doubt that god exist. が覚えやすいだろう。 suspect~ の 目的語(~)の部分は、原因や容疑などがくる。 例文として「食中毒を疑う」 suspect food poisoning とか(東京書籍4500)、 容疑者は名詞 suspect である。 このほか dubious と言う「疑わしいと思う」(桐原5500)という単語があるが、辞書の例文が不足していてよく分からなかった。単語集では桐原5500に書いてある。 ---- 治療と回復 「治す」 heal, cure , 「~'''が'''回復する」(自動詞)は recover 「~'''を'''回復する」(他動詞)は restore 「気分の回復」は refresh 「(健康などを)取り戻す」は regain 医療や薬などによって、けが や病気を「治す」一般的な語は cure である。 外傷を治す場合は heal が好んで使われる。 cure ~(人) の語順である。 けが を治す場合、 cure ~(人) of □□(けが・病気) の語順である。 典型的な例文が 「その薬が彼の病気を治すでしょう」 The medicine will cure him of his disease. である(ジーニアスの例文を改造し、「あなたの病気」から「彼の病気」に変更)。 桐原にも似た例文があり、 This medicine will cure him of the disease. 「この薬が彼の病気を治すだろう。」 とある。 his disease か the disease かなどの多少の違いはあるが、まあこんな感じの英文になる。 get rid of ~ などと同様に、ofの後ろには取り除かれるべき物が来る。 heal も同様、 heal ~(人) of □□(けが) の語順である。 だが、東京書籍4500および桐原4500いわく、 heal the wound 「けがを治す」のように、ofを使わずに使われる場合もある。 recover は「回復する」である。 recover from ~ で「~から回復する」である。 動詞 restore は、 「秩序を回復する」 restore order のような例文が辞書で典型的(ジーニアスとセンチュリーの両方にある)。 さて、旺文社 store 項目によると、パソコンなどで、データをバックアップすることは store である。 そして、単語集にはないが、バックアップをもとに設定データなどを自動的に「復元する」ことを restore という事がよくある。 辞書によると、古い建築物や美術品などを復元することも restore である。 東京書籍4500では、教会を修復するのを restore としている。その教会が古いかどうかは東京書籍4500には書いてない。 桐原では、桐原5500にrestoreが書いてある。 けがの回復ではなく、ちょっとした疲れやノドの渇きや気分などを、軽い飲食物や短時間の休養などで回復させるぐらいの場合は、動詞 refresh (リフレッシュ)で表せる。 旺文社1900がrefreshを紹介している。桐原・東京書籍は紹介せず。 ジーニアスいわく、冷たい水を飲むのも refresh である。 refresh は主語や述語の語順のつかいかわけが難しいので、例文を省略する。 センチュリーいわく、入浴で疲れをとるのも refresh である。また、ジーニアスでもセンチュリーでも、アルコールで気分を回復するのが refresh である。 そのほか、ジーニアスによると、コンピュータなどのディスプレイ上の画像が更新されるのも refresh である。これからのIT時代は覚えておきたい。 regain one's health で「健康を取り戻す」という慣用表現である(ジーニアス、旺文社1900)。 旺文社1900にしかなく、番号 1502 / 1900 の単語。少なくとも桐原4500・5500と東京書籍4500にはない。 He regained his health. 「彼は健康を取り戻した」 のように使う(センチュリー)。 「意識を取り戻す」 regain consciousness もよく使われる(ジーニアス、旺文社1900)。 たぶん She regained consciousness のように使う(旺文社に似た例文)。 また、この用例から分かるように、健康的なものを取り戻す場合、普通は主語が自身の健康を取り戻すのに regain を使う。 「自由を取り戻す」(センチュリー)とか「都市を取り戻す」(ジーニアス)とかの政治的なことも regain である。 ---- 蓄え store , stock store は「店」という意味の名詞でもあるが、「蓄える」という意味の動詞でもあり、さらに「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもある。 なお、storeを「店」の意味で使うのはアメリカ英語。イギリス英語では店はshopである。桐原3000にも東京書籍3000にも書いてある。storeは3000語レベル。 stock は「在庫」や「株式」という意味の名詞でもあるが、「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもあり、さらに商品を「店に置く」「仕入れる」などの意味の動詞でもある。桐原と旺文社は、「仕入れる」の意味まで単語を紹介している(ただし例文なしで単語のみ)。 stockは4500語レベル。 しかし単語集では、ややこしいので、stockについては、「株式」「在庫」の意味の名詞だとしてしか、紹介していない。しかし実はstockも動詞の用法があるのである。 センチュリーによると、食料の「蓄え」は、stock でも store でもよい。 たとえばセンチュリーのstockの例文は「我々の食料の蓄え」Our stock of food である。センチュリーのstoreの例文は(リスが冬に備えての)「食料を蓄える」lay in a store of food である。 このように、どっちでも食料 food を蓄えられるので、区別がつかない。 storeは別にリスのような動物限定というわけでもなく、たとえばセンチュリーで図書の「蔵書」 a book of store などの表現もある。 storeが店での商売関係というわけでもない(もし商売に限定だすると、図書の蔵書とかリスの食料とか、説明がつかない)。 なので、stock に「株式」「在庫」の意味があると覚えるしかない。 桐原および旺文社いわく、 be out of stock で「在庫が切れている」 の意味。桐原は例文も紹介。旺文社は例文なし。東京書籍は紹介せず。 例文は桐原も東京書籍も旺文社も、在庫の例文である。 単語紹介だけでが、桐原いわく「株式市場」stock market 旺文社いわく「証券取引所」the stock exchange である。 語源を調べてみても、 stock の語源は木の「棒」stick と同じだと書いてあるだけで、stock と storeとの区別には役立たない。 さて、単語集にはないが、パソコンなどのハードディスクなどの貯蔵量のデータ記録デバイスのことをストレージ storage という。 ついで、単語集にある情報だが、 storage は、「貯蔵庫」や「保存庫」の意味で、東京書籍4500の巻末にだけ、解説なしで、単語と例文だけ書いてある。 辞書を確認のため見たが、ジーニアス英和は家具の「保管」を storage といい、センチュリー英和は単に「倉庫」を storage といい、あまり共通性はなさそうなので、深入りしない。 ---- 愚か(おろか) 形容詞 foolish, stupid, silly, ridiculous などがある。 このうち、 foolish, stupid, silly, は、「愚かだ」「馬鹿げている」の意味。 このうち silly は口語調。 <nowiki>Don't be silly.</nowiki> で「馬鹿げたことを言わないで。」という典型的な例文があり、東京書籍4500でも紹介されている。 名詞foolが形容詞になったのが foolish である。 stupid は、辞書によると、foolish よりも、けなしの意味が強い。口頭では使わないほうが安全だろう。 ridiculous は、「不合理で馬鹿げている」という意味。センチュリーによると、ridiculousには、あざけりや物笑いの意味もあるとのこと。 単に「不合理だ」の意味なら、 absurd を使う。桐原5500にabsurdが書いてある。なるべくabsurdを使うほうが高尚だろう。 センチュリーによると、absurdは、不合理さ・非常識さを強調している。 ---- 移行と移転と移動 migrate, transfer , 移住する immigrate と emigrate 解決 settle ,solve 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony 議論 argument, debate, controversy 桐原4500に名詞形migrant (移住者)が書いてありますが、英語では動詞 migrateとは「移住する」や、渡り鳥の「渡る」のことです。 しかし単語集にはないですが、そのほかにもmigrateには、IT用語では古いシステムに入っていたデータやプログラムを新しいシステムの中へと「移す」ことや、開発環境などのシステムを新システムへと「移行する」という意味もあります<ref>[https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/migration.html マイグレーション | IT用語辞典 | 大塚商会]</ref>。 なお似た言葉にreplaceがありますが、これはサポート切れなどで古くなったりして(obsolete)使えなくなったソフトウェアなどを現在の稼働中の使えるバージョンのものに「置き換える」(replace)ことを意味します。 英語では、「『移住』にシステム環境『移行』の意味もある」と覚えることが本質的な理解でしょう。 なお、スペルの似ている immigrate に、(外国から)「移住する」の意味があります(桐原4500)。またなお、桐原4500にも書いてあるが、空港などの入国管理が名詞 immigration である。英会話の教材などでよく immigration が出てくる。 immigrate と migrate の意味の違いを把握するため、辞書の説明に逆らって、私たちは migrate は(環境を)「移行する」で覚えましょう。 これが、moveやtransfer と、migrate との違いです。 なお、語源的には(鉄緑単語集)、 「(外国から)移住する」 immigrate 「(外国へ)移住する」 emigrate です(東京書籍、桐原)。 接頭辞のim- は in(内へ)みたいな意味です。 接頭辞のe- は、ex(外へ)みたいな意味です。 しかし、実際には混同して使われることもあります(ジーニアス)。 実際には、 どちらも immigrate from Japan to the United States emigrate to the United States from Japan のように、前置詞 to や from を補います。 ジーニアスによると、 immigrate to the United States from Japan のような逆の順序になっている場合もあらしいです。 私たち日本人としては、深入りする必要ないでしょう。 前置詞が補われるし、長文読解で出たときに単に immigrate も emigrate も 「移住する」と訳して読めばいいからです。 動詞のあとに来るのが出身地か目的地なのかが違いです。 immigrant 「移民」です。 emigrant 「移民」です。 immigration 「移住」です。 transfer に「転勤する」「転勤させる」の意味があります(桐原4500)。 「転勤させる」ほうは他動詞なのでtransferでもいいのは分かりますが、「転勤する」と「移住する」の区別が難しいです。まあ、おそらく他動詞からの類推か、慣用的にtransfer が定着しただけでしょう。 なお、辞書にありますが「転校」や(プロ選手などの)「移籍」もtransferです。 高校生物の遺伝に関連する細胞物質のひとつで、トランスファーRNA (transfer RNA)というのがあります。こういうのと関連づけて覚えましょう。 また、列車・バスなどの乗り換えも transfer です。 スペルの似た単語で、transport という動詞および名詞がありますが、動詞 transport は「輸送する」です。 transfer 「乗り換え」はおそらくtransport 「輸送する」との関連で定着した表現でしょうか。 単語集にも辞書にもないですが、インターネット用語で HTTP というのがありますが、これは「Hypertext Transfer Protocol 」の略です。データなどを「転送する」のも transfer です。 センチュリー英和によると、銀行口座に「振り込む」もtransfer とのことなので、おそらく「送金する」のようなニュアンスでしょう。 なお、ジーニアス英和およびセンチュリー英和によると、法律用語で、財産などを「譲渡する」もtransferです。 transition という名詞が別にあります。transition は、移行期にあるものについての「移行」のことです。桐原4500 では「議会制民主主義への移行」、旺文社1900では「自動運転車への移行」を例文にしています。 なお、人が「定住する」は settle ですが、人が「移住する」の意味もあります(東京書籍3000)。settle には「解決する」という意味もあります(桐原4500、旺文社1900)。 揉め事(もめごと)などを法的に解決するときに settle を使う。 settle the dispute 「紛争を解決する」(桐原4500、ジーニアス) ※ ジーニアスは settle a dispute 「紛争にけりをつける」 このように、和訳は少し違ってもいい。 なお、 We settled the international dispute. 「我々はその国際紛争を解決した。」(東京書籍4500) settle in Hawaii 「ハワイに移住(定住)する」(※ 何か予備校か英検の単語集に書いてあった例) They settled in California. 「彼らはカリフォルニアに移住した。」(東京書籍4500) settle the legal problem 「法的問題を解決する」(旺文社1900) 名詞形は settlement で「解決」「入植」の意味。settle には「移住」の意味もあるので、settlement には「入植」の意味もある。 ジーニアスいわく、警察が「解決する」のは solve である。 settle と solve の区別が難しい。 The police solved the crime. 「警察はその犯罪を解決した」(ジーニアス) 学校の問題や学問の問題などを解くのは solve である。(ジーニアス) グランドセンチュリーいわく、solve は謎(なぞ)を解くのに重点がある事が多い。(しかし上記の警察の例とか微妙だが。)settle は、論争などを解決すること、との事(グランドセンチュリーがそう言っている)。solve の意味のページで、グランドセンチュリーがそう説明している。 本当かどうかは知らない。 桐原4500も例文で settle an argument 「論争を解決する」(桐原4500) とそのまま「論争」を使っている。 東京書籍も同様 They finally settled the argument. 「彼らはついに論争を解決した」 名詞形 settlement には、「入植」「植民(地)」の意味もある。 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony plantation は、世間では「植民地」と訳されることもあるが、しかし、やや誤訳である。 桐原4500・東京書籍4500 いわく plantation 「大農場」 とのこと。必ずしも、歴史上の植民地でなくても良い(ジーニアス)。だから「大農園」という訳語なわけで。大農園のほか plantation 「栽培場」という訳語もある(ジーニアス)。ただし、「大農場」と訳さなくても、そのまま「プランテーション」と訳しても良いだろう(東京書籍4500が訳語「プランテーション」を紹介)。 a banana plantation 「バナナの大農園」(東京書籍) a coffee plantation 「コーヒーの大農園」(グランドセンチュリー) グランドセンチュリーいわく、plantation は、植民地ならぬ「植林地」であると。 つまり、植民地で植物を栽培する大農園みたいなアレが plantation 。 必ずしも殖民地が農園とは限らないので。日本の戦前の韓国や台湾の殖民地とか、農園もあったかもしれないが、工場とかもあっただろうし。東アジアは、アメリカ大陸ほどには、そんなに広くない。 旺文社の出題頻度順の「英単語ターゲット」シリーズには見当たらず、出題頻度が低いようである。だが、東京書籍4500の難関大の単語にplantationがあるので、どこかの難関大が英文でplantationを使ったのだろう。 なお、名詞 plant は「植物」「工場」の意味。 もともとplantは、「苗を足で踏む」とか「種をまく」とか農業系の用語だったらしい。おそらく、そこから生産行為として「工場」などの意味も派生したのだろう。 なお、工場の意味での例文が単語集には無いので、めったに出ないのだろう。 動詞 water「水をやる」と組み合わせて、 water the plant 「花に水をやる」(旺文社1200、桐原4500-) 桐原4500が plant で「考えを植え付ける」という高度な用法を紹介しているが、しかし例文も無いし、まして東京書籍や旺文社は紹介していないので、入試に出ないのだろう。受験生の時間には限りがあるし、何でも覚えるのは負担が重い。 colony も「植民地」。colonyは集合的なニュアンス。「集落」みたいな。実際、colonyには「集落」という意味もある(ジーニアス)。 colony も歴史用語でも使うので(桐原4500で、フランスのアルジェリア植民地)、ほかの settlement との区別は難しい。 Algeria is formerly a French colony. 「アルジェリアは以前はフランスの植民地だった。」(桐原4500) Malaysia is formerly a British colony. 「マレージアは以前は英国の植民地だった。」(旺文社1400(緑)) とまあ、歴史的にはこのように  「西洋諸国はかつて多くの植民地を持っていた。」Western Countries once had a lot of colonies. (東京書籍3000) 東京書籍3000に、 「植民地を建設する」plant a colony という、これまた、類義語的にややこしい例文がありやがる、 桐原4500・旺文社1900で形容詞 colonial 「植民地の」の単語紹介があるが、例文が無いので、どうせ出ないのだろう。 動詞形 colonize 「植民地化する」を旺文社1900が紹介。 東京書籍3000が「開拓者」 colonist を紹介。東京書籍しか紹介してないので、たぶん入試に出ない。 「論争」も名詞 argument のほか、形容詞 controversial 「物議をかもす」なんてのもあり、国公立をふくむ大学入試に出る(東京書籍4500の報告)。 旺文社1900いわく、controversial 「論争のまととなる」「論争好きな」は英検準1級に出てくる単語とのこと。 つまり、一部の大学は、私大だけでなく国公立大も含め、英検準1級の内容を出してくる。 「議論」もまた、argument, debate, controversy など、類義語がいくつもある。 この区別はちょっと高校生には無理そう。辞書を見ても違いが分からなかった。 argument, controversy には、特に、論争の対立などに重点が置かれてそうだが、証拠が無い。 debate は、名詞「議論」のほか、動詞「議論する」の意味もあり、政治家などが会議で議論するのも debate である(旺文社1900、桐原4500)。 単語集には無いが、「討論会」をdebate と言っても良い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。つまり、討論会などの「ディベート」は、けっして和製英語ではなく、れっきとした正式な英語である。 a heated debate 「白熱した議論」(旺文社1900、グランドセンチュリー) a problem under debate 「論争中の問題」(ジーニアス、旺文社1900) 東京書籍4500いわく、校則について(校内集会か何かで)議論するのも debate で良いとのこと。 国会とか校内集会とか、なんか堅苦しそうな場での議論・論争が debate な傾向がありそう。(実際の日本の国会ではヤジが飛ぶが、考えないでおく) 弁護士に解決を依頼するときは settle である。(旺文社1900) settle down で「落ち着く」(桐原4500、旺文社1900)  ※ 例文は単語集に無し ---- 調査と探検 explore, expedition explore 調査のための「探検」 expedition 「遠征」・「探検」 He went on an expedition to the Arctic 「彼は北極へ探検に行った。」(東京書籍(主語を旺文社と入れ替え)) She went on an expedition to the South Pole 「彼女は南極へ探検に出発した。」(旺文社1900(主語を東京書籍と入れ替え)) 北極は別に North Pole でも構わないと思います。実際、ジーニアスがそうです。 They went on an expedition to the North Pole. 「彼らは北極探検に出かけた」 「探検隊」の意味の場合もあります(旺文社、東京書籍、ジーニアス、グランドセンチュリー)。 「エベレスト探検隊」のように(旺文社、ジーニアス)、特に調査の目的が無くても使えるのが expedition である。 桐原4500 および鉄緑単語集は expedition を扱っていない。 ---- 決定 determine ,decide 辞書にはないが、determine は、断固とした決意で「決心する」「決定する」である。 形容詞 determined がセンチュリー英和によると断固とした決意の意味なので、動詞determineのほうもそういうニュアンスである。 あと、ジーニアス英和にあるが、判決を下すのも determine である。 あと、予備知識がないと気づかないだろうが、東京書籍4500にある例文のように、専門家などが原因などを「特定する」ことや、判定するのも determine である。 実際には、あまり断固としてなくても determine が使われるような例文もちらほらとあるが、あくまで派生的な用法だと思うべきだろう。 だから名詞形 determination は、「決心」「決意」と覚えるべきだし、実際に桐原4500や東京書籍4500でそういう和訳である。 be determined to ~(動詞) で「~する決心をする」 である。受身形で「決心する」になる。 たとえば He was determined to ~ 「彼は~する決心をしていた」 のように使う。また、完了形にせず、過去形のままで使う(桐原4500の例文、ジーニアスの例文など)。 能動形でも「決心する」の用法もあるが、普通は上述のように受身形で使う(ジーニアス)。 検定教科書で三省堂 CROWN Iを読んでいると、高校1年でもう be determine to do を扱っている。 対する decision は、和訳は「決定」である(東京書籍4500)。桐原によるとdecisionは「決定・決断」だが、しかし上述のように、どちらかというとdesicionは比較的に「決定」のニュアンスのほうに近いだろう。 resolve でも「決意する」だが、東京書籍4500だと彼女をデートにさそう「決心」という例文であり、まったくもって断固とした必死さが足りない。 そんなのよりも、会議などの「議決」のことを resolution というのを覚えたほうが良いだろう。桐原4500に「決心」「決議」と単語の和訳だけ書いてある(例文はなし)。 ---- 減少 decrease, decline , reduce, diminish 静かな silent(沈黙に重点), quiet まず、高校英語で増減を表す場合につかう典型的な単語は、increase (「増える」「増やす」の意味)および、対義語の decrease(「減る」「減らす」の意味)である。 increase および decrease は、数・量の増減のときのみに使う(東京書籍3000)。 ただし、だからといって decrease 以外は数量に使えないかというと、そうでもなく、たとえば decline は出生率の減少でも使う(グランドセンチュリー)。 しかし、decline には、どうやら「力が衰える」的なニュアンスがあるようであり、ジーニアスでは decline の意味は「減少する」という見解ではなく、decline は「(体力・健康などが)衰える」「(価値などが)低下する」という意味だという見解である。 diminish は、恐怖を「減らす」とか(桐原5500(東北大の過去問))、不安を「減らす」とか(旺文社1900)、そういう質的な意味の減らすに使う。 よって、diminish には、べつに「衰える」みたいなニュアンスは無い。 また、数量の減少にも diminish は使ってよい。 なので旺文社1900は、数量の減少に使う場合は、decrease の類義語のように使ってよいという見解である(旺文社1900)。 ただし辞書および東京書籍4500だと、diminish も、なにか衰えなどのマイナスイメージのような例文ばかりであり、偶然なのか、それとも桐原・旺文社との見解の相違なのか、気になる。 さて、decrease の例として、たとえば、三省堂『CROWN II』「英語表現」教科書では、パラグラフ・リーディング/ライティングの説明で、留学生に関する分析の文章を扱っているのだが、留学生の「増加/減少」<!-- 「/」は原著が全角文字なので、それに合わせた。 -->にそれぞれ increase/decrease という表現を使っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P81</ref>。 この例のように、 increase (増加)と decrease (減少)は対になって使える便利な表現であるので、まずはこれを覚えよう。 熟語というほどではないが、 ~(主語) increased by □□(数値) percent. で、「~が□□%上昇した。」である。たとえば上記のパターンで、東京書籍4500では「その商品の売り上げ」Sales of the product だし、旺文社199では「日本の実質GDP」Japan's real GDP である。桐原3000には数値上昇の例文なし。桐原は昔から単語集では定番だが、しかし桐原だけでは勉強できないこともある。 increase で増える数値はなにも百分率(パーセント)でなくてもよく、たとえばジーニアス英和では、「体重は2キロ増えて60キロになった」 increased by two kilograms to 60 kilograms. という例文もある。 on the increase で「増大して」の意味。なお、ここでの increase は名詞。 東京書籍4500では「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. センチュリー英和では「大都会における犯罪は増加しつつある。」 Crime in big city is on the increase. ジーニアスは on the increase の例文なし。このように、ひとつの英和辞典だけでは勉強できない。 別に on the increase を使わずとも、現在増加中のものは現在完了進行形で書いてもよく、桐原3000がそうであり、 「車の台数が増え続けている」 The number of cars have been increasing. である。 ジーニアス英和にある説明だが、よく、The number of ~ increased. で「~が増えた。」と言う例文があるが、「The number of 」を省いて直接「 ~ increased. 」のように言ってもいい。 実際、東京4500の例文「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. でも、 the number of は無い。 on the increase のbe動詞が単数形(is)なのか複数形(are)なのか食い違いがあるが、英和辞典を見ても、とくに言及はされていない。 increasingly で「ますます」の意味が紹介されているが(東京書籍4500。旺文社1900)、しかし例文は無い。 さて、decline は自動詞であり、つまりdeclineは「低下する」「減少する」の意味である。 declineの典型的な例文が「出生率は低下している。」であり、東京書籍4500では The birth date is declining. 「出生率は低下している。」 である。 似た例文が、旺文社1400にもあり、 「出生率は低下し続けている。」 The birth rate continues to decline. である(旺文社1400)。 なお検定教科書にも decline の単語は掲載されている<ref> 、『CROWN English Communication III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P45</ref>。和訳が検定教科書に書かれてないので不明だが、その検定教科書では経済の議論の紹介で decline が使われているので、「低下する」の意味にて decline を用いているのだろう。 decline には、申し出・誘いなどを「断る」の意味もあり、桐原4500に紹介されているのはこっちの意味だけ。 しかし、高校の検定教科書に、「少子化」 declining birth rate が紹介されているので、「減少」の意味のほうもキチンと覚えよう<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P18 </ref>。 名詞形 declination が、ていねいな断りの意味。 reject (計画などの「拒絶」。※却下のような意味)や refuse (拒絶)だと意味が強すぎるのだろう。 reduce は「減少させる」。3R運動のリサイクル、リユース、リデュースのあれ。  「減少」は名詞 decrease と名詞 reduction がある。 reduction は、「削減」のニュアンスで使われることが比較的に多く、桐原4500および東京書籍4500の例文が経費削減である。 reduce costs で「経費を削減する」である。 このほか、diminish や drop や fall などがあるが、やや高校範囲を超える。一応、diminishは桐原5500および東京書籍4500には書いてある。(桐原4500には書いてない。)な 一応、diminish は、検定教科書『CROWN III』で使われている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P73</ref>。 CROWN III にある例文は But the war 1990's, the threat of war diminished. という文章(抜粋)である。検定教科書に和訳がないので答えは不明だが、「しかし、1990年代には、戦争のおそれも少なくなった」ような意味である。 直前の文章では、「20世紀は戦争が多く」みたいなことを英語で言っているので、おそらくそういう意味だろう。 辞書で diminish を確認したところ、ジーニアスもセンチュリーも悪い意味に使う例文のほうが多いが、しかしCROWN IIIの検定教科書によると、とくにdiminish には悪い意味合いは無いようである。 桐原5500に書いてある例文も、 We can diminish our fear. 「恐怖を減らすことはできる。」(抜粋) なので、別にdiminish に悪い意味合いはない。 なお、桐原5500の例文は東北大の過去問。ネットでは「地方国立の入試英語なんて教科書レベル」などの言説もあるが、まあ確かに教科書にはdimisihも書いてあるものの、大分、学習量は大きい。 drop やfall は、旺文社1400の巻末にある類義語の章にだけある(本編には解説なし)。 dropは数量や人口、価格などの減少で使われる「口語的」な語(旺文社が「口語的」と言っている)。ただ、ノーベル経済学者クルーグマンのツイッターを読んでたら、「インフレの減速」のような意味で普通に drop を使っていた。 価格の低下だけでなく、派生してインフレの減速にもdropが使われることから、もしかしたら経済学などでは文語的に drop という単語が使われている可能性もあるかもしれない。 なお、「急騰する」は soar である(桐原5500、旺文社1900)。 単語集の例文だと完了形で have soared だが、急騰の結果として現在でも株価が高いなら完了形にするのが無難だろう。 インフレ率の上昇でも株価の上昇でも何でもいいが、たとえば旺文社1900が株価の上昇の典型的な例文 The stock prices of the company has soared . 「その会社の株価が急上昇した。」 である。 ジーニアスは野菜の価格の急騰、桐原5500は米価の急騰である。たとえばジーニアスでは The price of vegetables is shoring. 「野菜の価格が急騰している。」 である。この野菜の例文のように、進行形ならもちろん、現在も急騰の真っ最中になる。 時制ついでに桐原5500の例文を紹介すると、 Figure showed the price of rice had soared to record levels. 「数字は米価が記録的な水準にまで急騰したことを示していた。」 である。 なお「痛い」soreと同じ発音である。 ついでに言うと、よく景気の先行きについての見通しで「悲観的」だの「楽観的」だのマスコミ用語でいうが、これは英語でもそう言い、 「悲観主義」は英語でpessimism (ペシミズム)である。 「楽観主義」は英語で optimism (オプティミズム)である。 スペルよりも、まずカタカナで『ペシミズム』『オプティミズム』と覚えてしまおう。社会評論などの書籍などを読んでいると、ときどき外来語として「ペシミズム」などの用語を使っている場合もある。 典型的な例文として 東京書籍4500で「ボブは自分の将来について楽観的だ。」 Bob is optimistic about his future. である。 似たような例文が旺文社1900にもあり、「彼女は自分の将来について楽観的な気持ちだ。」 She feels optimistic about her future. である。 桐原4500が紹介しているが、なにも将来でなく経済に楽観や悲観を感じてもいいのである。 桐原によれば、「彼はその国の将来について楽観主義を表明した。」 He has expressed optimism about the country's economy. である。 wikiオリジナルの例文だが「トムは経済の先行きに悲観的だ。」なら、さしずめ Tom is pessimistic about the country's economy. とでもなろうか。 なお、英和辞典を見ても、例文が「~は将来に楽観的だ」とか「将来に悲観的になってはいけない」ばかりである。optimistic などの単語が経済予想や株価予想に使えることすら、辞書だけでの勉強では全然分からない。とはいえ、あまり良い市販の英語教材がない。 ともかく、また、これらの例文のように、 be optimistic about ~ で「~に楽観的だ」となる(東京書籍4500)。悲観の場合も pessimistic で同様。 念のため、派生語も含めて一覧にすると、 optimism 「楽観主義」、 optimistic 「楽観的な」、 optimist 「楽観主義者」(旺文社1900に紹介あり)、 pessimism「悲観主義」、 pessimistic「悲観的な」、 pessimist 「悲観主義者」、 である。 {{コラム|| 価値や能力を「高める」場合、enhance (エンハンス)という動詞が使われることもある。だが、辞書でも例文が少なく、あまりいい例文が見当たらないので、説明は省略。旺文社1900だと、603/1900の位置でenhanceを紹介している。だが東京書籍4500では、巻末ちかくで enhance を紹介である。桐原に至っては、4500語レベルではなく桐原5500の後半ちかくでenhanceを紹介である。 なお、遺伝学の用語でエンハンサーというのがあり、サイト『脳科学辞典』によると「 エンハンサーとは、遺伝子の転写量を増加させる作用をもつDNA領域のことをいう。プロモーターからの距離や位置、方向に関係なく働く[1][2][3]。サイレンサー(遺伝子の転写を抑制するDNA領域)とともに、遺伝子の発現調節で重要な役割を果たす。」とのこと<ref>[https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC 佐藤 達也、斎藤 哲一郎、『エンハンサー』、原稿受付日:2013年3月25日 原稿完成日:2015年1月15日]</ref>。 ほか、和製かもしれないが、音楽用語でDTM用語で、「エンハンサー」という機器がある。なお、近年ではエキサイターとも言うらしい。もしかしたら微妙に機能が違うかもしれないが、特定分野なので深入りしない。 サイレンサーというのは、銃などの減温装置などもサイレンサーというので、おそらく何かしら「エンハンサー」という機械装置が欧米にもあってそれを由来にした生物学用語なのだろうが、調べきれなかった。 なお、いくら銃に持ち運びできるような装置を取り付けても、さすがに無音にできるわけではないので(消音ではない)、「サイレンサー」という表現は誇大広告。近年は、銃の消音装置は「サプレッサー」 suppressor (「抑制するもの」というような意味)という。なお生物学では、過去の間違った学説にもとづく架空の分子に「サプレッサー」と言う用語が使われたことがあって、そのため、この語の使用をひかえている。 :(※ 「サプレッサーT細胞」。存在が疑問視・否定されているので、この細胞名は覚えなくていい。なお「T細胞」自体は免疫細胞として存在するので覚えよう。) なお、このsuppressも高校英語であり、東京書籍4500および旺文社1900に書いてある。 suppressには(人間の集団を)「鎮圧する」の意味がある。 The police suppressed the protesters. 「警察は抗議する人々を鎮圧した。」(東京書籍4500の例文を改変) みたいに使う。 なおジーニアス、グランドセンチュリーだと The police suppressed the revolt. 「警察は反乱を鎮圧した。」 のような例文がある。revoltは高校範囲外。 東京書籍が気を利かして、中学歴史の宗教革命で「プロテスタント」を習ってるので、抗議者 protesters の例文のほうが高校生に分かりやすいだろうという気遣い(きづかい)。 silent を辞書で調べてたら、「沈黙の抗議」a silent protest という例文がジーニアスにもグランドセンチュリーにもあった。ついでに覚えよう。silentも高校英語(東京書籍4500、桐原3000、旺文社1200(いちばん簡単な黄色本))。 名詞形は silence サイレンス。 今の中学音楽の教科書は知らないが、むかし中学音楽の教科書で、サイモン&ガーファンクル(ミュージシャンのコンビ)の サウンドオブサイレンス と言う曲が掲載されていた。なので知ってる人も多かった。 The audience became silent. 「観客は静かになった。」 みたいな例文がよくある。 さて、suppress サプレスに戻る。桐原4500および5500には suppress が見つからない。 なお、suppressor はジーニアスにはあり、suppressor 「消音装置」。グランドセンチュリーにsuppressorは無い。 The streets were silent. 「通りは静かだった。」(東京書籍4500) ジーニアスに a silent street という例文があるが、street の訳が「通り」ではなく「街」。「静まり返った街」と訳している。 keep silent や remain silent で「沈黙を保つ」(東京書籍4500がremain のみ紹介。ジーニアスで両方を紹介) silent と quiet も類義語である。(桐原3000) silent は、物を言わないことに重点がある。(ジーニアス)。ただし、人間以外にも silent を使うことがあり(上述の silent street のように)、「静かな」の意味もある。 quiet との区別は難しい。 ジーニアスいわく、 a silent volcano 「休火山」= a dormant volcano とのことだが、しかしネットの画像検索で silent volcano を調べると噴火の画像ばかりである。 ほか、 The audience fell silent. 「観客は静かになった。」(東京書籍4500) ジーニアスいわく、fall silent で「急に黙り込む」とのこと。東京書籍とジーニアスの見解が微妙に一致しない。 }} ---- 想像 vision, imagination, image vision は「想像」の意味があるが、「見通し」の意味もある。もっとも、見通しの意味では名詞 perspective がさらに高尚。 なお、perspective はどちらかというと「視点」の意味である。大局的な視点=見通しのようなニュアンスが perspective である。東京書籍が(大局的な)「視点」、桐原が「観点」。だが、別に大局的でなくても美術の遠近画法のことを perspective というので、東京書籍の説明はいかがなものか。 from a different perspective で、「違った視点から」 たとえばジーニアスいなる例文think about the problem from a different perspective で、「その問題を違う観点から考える」となる。ジーニアスは「観点」、東京書籍4500は「視点」と訳しているが、別にどちらでもいい。 different の部分を別の形容詞にすれば、 from ~ perspective で、「~の視点(観点)から」になる。 なお、スペルの似ているprospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 たとえば形容詞 prospective は「有望な」の意味である。 ジーニアス英和によると、もともとはprospectは高いところからの「展望」のような意味だったようである。桐原4500にprospectが書いてある。 「見込み」outlook という単語もある(桐原5500 のprospect)。桐原5500では prospect の「見込み」の類義語として紹介されている。 もし、「観察力」とかを言いたい場合、observe 「観察する」である。 「洞察力」なら、penetrating 「洞察力のある」である(旺文社1900。桐原5500)。ただし、洞察力の意味での例文は単語集に無い。動詞penetrate には「浸透する」の意味もあって、そちらの例文が市販の単語集には書いてある。 もっと簡単な単語としては insight 「洞察力」という名詞があるので、これを使って洞察力を表現する方法もある。 なお、 語法 give A insight into B で「AにBの見識を与える」 である。 名詞 vision にも、「見通し」「洞察力」などの意味があるので、これでも洞察力を表現できるだろう。ただし、単語集にその用法での例文は無い。 旺文社1900によれば、 a one's(myなど) point of view で「〜の観点から」の意味。だが、これを直接暗記するよりも、まず名詞 view には、「眺め」の意味のほかにも、「見解」の意味があることまず知るべき。 慣用的に in my view, 「私の考えでは、」(ジーニアス、センチュリー)という表現がある。「考え」と訳しているが、「私の見解ですが、」くらいに訳したほうが分かり易いだろう。ただし、英語の view には、個人的な感情も含んで見方を示しているので、そういう意味で辞書では「意見」としたのかもしれない。 だが、 in my view は、ジーニアスによれば、in my opinion よりも控え目な言い回しとして使われる。 まあ、読者の自己責任で和訳してください。 単語集にはないが、viewpoint 「観点」という単語がある。ジーニアスの例だと、 From an economic viewpoint, 「経済的な見地からすると、」(その計画には利点がない) と続く。 センチュリーだと、 〜 from the viewpoint of employees. 「従業員からの立場からみれば」(昇給はよいことだ) となる。 旺文社の大学入試出る順シリーズに a point of view が書いてあるから、たぶん入試に良く出るんだろうが、正直言って瑣末な単語であろう。実際、桐原も東京書籍も a point of view を紹介していない。ジーニアスやセンチュリーにすら、少なくともview の項目には書いてない。辞書でpoint で調べると point of view が書いてあるが。 たとえば、センチュリー英和では「アメリカ人の視点から見ると、」(謝罪は自分の誤りを認めたことになる) From an American point of view, 〜 ジーニアス英和では「財政的見知では、」(これは由々しき問題だ) From a financial point of view, 〜 などの例文がある。 熟語 in terms of ~ で「~の点から」。なお terms はterm の複数形。東京書籍4500と桐原4500に似た例文があって、東京書籍「その計画は費用の点から現実的ではない」The plan is not realistic in terms of cost. なんで terms と複数形なのか不明と思うだろうが、しかし英和辞典にも in terms of と複数形で紹介されているので、受け入れてもらうしかない。 いっぽう、桐原「この計画は時間と費用の関係で現実的ではない。」 This schedule <nowiki>isn't</nowiki> realistic in terms of time and costs. term ついでに言うと、医療の末期医寮などでターミナルなんとか terminal 〜 とかあるが、辞書で確認すると用語term と末期terminal の語源は一応は同じだが、事実上は意味のまったく違う別の単語だと思うほうが良いだろう。東京書籍4500がそういう見解であり、「用語」 term と 「末期の」「終末の」 terminal を別々の項目として紹介している。 「末期の」の典型的な例文としては、「末期ガン」 terminal cancer がある(東京書籍4500. ジーニアス、センチュリー)。 桐原4500 では terminate 「終わりにする」が紹介。terminateの紹介位置が巻末ちかくの付録のため、例文なし。 駅や空港などのターミナル terminal も、同じスペルである。駅近くなどのターミナルも、もともとは何かの終着のことだったのだろう。 なお、駅が公共バスなどの終点である事例は多い。 そういうバスターミナルのことも、ジーニアス英和いわく a bus terminal であり、またはセンチュリー英和いわく単に terminal という。 センチュリー英和は、バスのターミナルを単に「終点」と訳している。 さて、term には、「用語」の意味の他にも、「期限」「期間」の意味がある。 形容詞 long-term で「長期の」という意味である(旺文社1900)。 単語集にはないが、termination 「満期」「満期の」という単語がある。term にはそういう、限度のある期間的な何かのニュアンスもある。関連づけて覚えよう。 小中高の学校の「学期」もtermであるが、普通は3学期制の「学期」のことをいう(ジーニアスsemester で確認。ほか旺文社 semester )。大学の「前期」「後期」といった2学期制の場合は semester という(旺文社、ジーニアス semester )。 なお、日本の大学は、年間で「前期」「後期」という2学期制である。少なくとも日本の大学はそうである。 英米では、「秋学期」the fall semester と、「春学期」 the spring semester という言い方をする。 普通、英米では、9月から翌年1月までが「前期」the first semester であり(センチュリーで確認)、「秋学期」the fall semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 普通、英米では、2月から8月までが「後期」the second semester であり(センチュリーで確認)、「春学期」the spring semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 果たして大学でもし3学期制の学校があったら何というのかは知らない。まあ、単語なんて所詮は、社会の現状に合わせて言葉が作られるので、社会に存在しない制度の呼び名を考えてもラチがあかない。 imagination は「想像する行為」または「想像力」のこと。 image は、想像によって脳内に思い浮かんだ「像」や「印象」のこと。 動詞形は imagine である。実はimageも動詞とみる場合もあるが、しかしジーニアス英和ではimageの動詞用法は不採用である(ジーニアスでimageを見ても、動詞の用法は無い)。センチュリー英和だと、imageの動詞の用法が書いてある。 形容詞 imaginary は、「想像上の」「架空の」「実在しない」である(ジーニアス英和。センチュリー英和)。 ジーニアスでもセンチュリーでも、「創造」ではなく「想像上の」である。 スペルの似た imagery という単語があり、旺文社には『(集合的に)「比喩的表現」』と書いてある。辞書を見てもジーニアスでしか見つからず、例文もなく、よく分からないので説明を省略。 単語集にはないが、理科のレンズの実像(a real image)や虚像(a virtual image)などの「像」も image である(ジーニアス英和)。 旺文社1900にあるが、テレビの「画像」も image である。上述のレンズとテレビを合わせて考えれば、つまり、光学の像も image であるし、実際に英和辞典ではそう紹介している。 なお、イメージダウンなどは和製英語。イメージが悪化した場合は a bad image のように言う(ジーニアスで確認)。 なお、仏像とか銅像とか、ああいったのは「塑像」(そぞう)とか「彫像」(ちょうぞう)とかいうが、「塑像」・「彫像」の英語は statue (スタチュー)である。単語集を見ると巻末の索引に statue が書いてないので一見すると高校の範囲外だが、しかし自由 liberty で東京書籍4500を見れば「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P28に「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。 このように、「自由の女神像」 the statue of liberty は事実上の高校必須の単語である。 liberty「自由」は普通、国家権力からの自由の事を言う。 だから liberal は形容詞「自由主義の」または名詞「自由主義者」の意味がある。(桐原4500が名詞「自由主義者」も紹介している。東京書籍は形容詞だけ。) liberalism 「自由主義」である。 statue は、桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P31に「ブロンズ像」 a bronze statue が書いてある。 光学ついでに言うと、「反射する」は reflect である。典型的な例文が、「日光を反射する」reflect sunlight である(東京書籍4500、センチュリー)。 ジーニアスには「鏡は光を反射する」 A mirror reflects a light. という例文もある。 だが、桐原4500や旺文社1900では、reflectの、意見などを「反映する」の意味のほうが紹介されている。 とりあえず、ジーニアスによれば「世論を反映する」 reflect public opinion である。 センチュリーや桐原や旺文社を見ても、「反映する」は他動詞的に使うのか自動詞的に使うのか、能動形や受動形か、あまり使い方がはっきりしない。 reflect on ~で「熟考する」「回想する」の意味(旺文社1900では熟考、東京書籍では回想を紹介)。東京書籍のには例文あり。著作権のため本ページでは紹介しない。 名詞形には reflection と reflex がある。意味が微妙に違うので、必要な場合には英和辞典で確認せよ。 なお、単なる「視野」や「視界」のことは view である。だが、辞書でviewの項目を見ると、「見解」の意味が先に書いてある。少なくともジーニアス英和とセンチュリー英和はそうである。辞書よりも単語集で勉強しよう。 ---- 可能性 possibility, probability, likelihood 成功の見込み、成功の可能性 prospect 潜在能力 potential probability (プロバビリティー)は「見込み」「確率」の意味(旺文社1900)。数学の「確率」で probability が使われるので、もし確率ではない単なる「可能性」のことをいいたい場合は、別の言い回しが必要な場合もあるだろう。 関連語として、副詞 probably「たぶん」がある(旺文社、桐原)。 形容詞 probable (プロバブル)については It is probable that ~  「たぶん~だ」 の意味(桐原4500、旺文社に似た和訳)。 対義語 impossible (インポッシブル)「不可能である」も覚えておきたい。 ほか、prospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 「可能性」を意味する likelihood (ライクリフッド)という単語もある(旺文社1900巻末)。副詞 likely 「ありそうな」の名詞形である。 possible (ポッシブル)について、 It is possible that 人 to do で「人が do するのは可能だ」の意味(桐原4500、東京書籍3000)。 capability (ケイパビリテイー)は「能力」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 ability (アビリティー)は「能力」「才能」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 「たぶん」を意味する副詞の maybe(メイビー) と perhaps(パハップス) と probably(プロバブリー) については、省略。書きたくない。 東京書籍3000が、ひとまとめで maybe や perhaps と probably を説明している。 東京書籍3000は紹介していないが、 likely (ライクリー)形容詞「ありそうな」、副詞「たぶん」という単語もある。 名詞および形容詞のpotential (ポテンシャル)は翻訳の都合で(名詞の場合なら)「可能性」と訳す場合もあるが、なるべく「潜在能力」 potential という訳で覚えましょう。 形容詞としての場合、「潜在的な」で potential を覚えましょう(桐原3000巻末)。 物理学の位置エネルギーのことを英語で potential と言いますので、科学的な専門用語でもあります。 桐原3000巻末のセンター試験特集によると、「潜在能力」などの意味ですが potential はセンター試験での出題をされた単語らしいです。 センター出題の背景事情として、ポテンシャルは物理学などで使う用語だという背景があります。 日本語でも、物理学の専門書などを見ると、普通に「ポテンシャルエネルギー」とか単に「ポテンシャル」などと言ったりもします。 ---- 計画 scheme, plan, project, schedule ~するつもり intend , plan 桐原4500 が scheme を「たくらみ」の意味だけ例文で紹介している。勘弁してほしい。 まず、旺文社1900 が例文で、政府の「新しい住宅供給計画」を The new housing scheme といってるように、比較的にきっちりとした計画のことである。 桐原・旺文社の単語集にもあるように schemeに「体系」とかの意味もあって、だからニュアンス的には、体系だった計画のような感じがある。 念のためジーニアス英和を見ると、scheme の意味として「政府の公共計画」、「会社の事業計画」などが挙げられている。 そして、そういう派生として、「陰謀」(旺文社)、「たくらみ」(桐原)を覚えるべきだろう。語源はともかく。暗記の負担を減らす理解としては、たとえば :陰謀は大規模・身の程知らず → 大規模な計画は scheme という → じゃあ陰謀も scheme でいいか 的な連想とかで覚えるのがラクかと。 高校生に語源の知識はいらないし、もし語源が「たくらみ」だというなら、そういう情報を先に教えるべきだし、念のためジーニアスで語源を見てもsdhemeの語源は『「形」が原義』とのことだし、あるいはもし有名大学が入試でscheme の「計画」の意味も出題せずにschemeの「たくらみ」を出題しているならその大学が批判されるべきだろう。 なので、ジーニアスもいってるように、scheme は plan よりも固い語である。 ジーニアス英和やセンチュリー英和にあるように 大綱とか図式とか、学問などの体系とか、教育体系とかも scheme という。 たとえばセンチュリー英和が教育体系なら an educational scheme だと言っている。 plan は「計画」をあらわす一般的な語(ジーニアス)。 project は、長期の「計画」を表す(東京書籍3000)。projectを「事業」「プロジェクト」などと訳す場合もある。東京書籍では「プロジェクト」という訳語を紹介している。 辞書では特にplan と project の違いは述べられていない。だが project の用例を見ると、橋やダムなど公共インフラの建設計画などがよく project で表現される。 「ダム建設の事業」 the project ro build the dam である(東京書籍3000。センチュリーに似た例文)。 「橋の建設の事業」なら a project to build bridges である(ジーニアス)。 別に公共インフラでなくてもよく、ビルの建設計画でも良い。 なお、大規模な工事などを「計画する」という意味で動詞 project もある。アクセントが名詞と動詞とで異なる。 名詞は、プ「ラ」ジェクトの「ラ」にアクセントがある。なお、日本語では「プロジェクト」と書かれるが、英語ではどちらかというと「ロ」ではなく「ラ」であり、プロジェクトである(センチュリー、ジーニアス)。 動詞は、プロ「ジェ」クトの「ジェ」にアクセントがある。 学生などの研究課題も project という、 schedule は「予定表」「計画表」の意味(東京書籍3000、旺文社1200)。だが、「予定」「計画」の意味でも使われることがあるので、planなどとの区別は難しい。 on schedule で「予定通りに」の意味(旺文社、桐原3000)。 飛行機とか電車とかの運行が予定通りの場合は schedule を使う(東京書籍、桐原)。 ほか、忙しい場合の表現として、 I have a tight schedule next week. 「来週は予定がぎっしり詰まっている。」(東京書籍3000) I have a busy schedule this week, 「私は今週、予定がぎっしり詰まっている。」(旺文社1200) のように使う。 a train schedule 「列車の時刻表」(東京書籍3000、グランドセンチュリー) 他にも動詞「予定されている」 schedule の例文は単語集にあるが、著作権的に省略。単語集を買って読んで。 計画する plan , intend 動詞 intend to ~ 「~するつもり」は、計画だが、やや欲求・意思に重点を置いている。 動詞 plan は、計画性に重点を置いている。 plan to ~ は「~することを計画している」と訳すのが普通。(「~するつもり」ではなく) plan a trip to Hawaii 「ハワイ旅行を計画する」(東書3000) plan to go to Ireland 「アイルランドに行くことを計画する」(桐原4500) 進学などの予定は、intend も plan も使う。 Bob intends to learn karate in Japan.「ボブは日本で空手を習うつもりだ」(東書3000) Most of these students intend to continue their education at university. 「ここの大半の生徒は大学へ進学するつもりだ」(桐原4500) べつに進学や就職でなくても、 She intends to go to bed early tonight.「彼女は今晩早くねるつもり」(桐原1900) Where do you intend to go to tomorrow? 「明日どこへ行くつもりだい」(ジーニアス) のように intend は今日とか明日の予定でもいい。 名詞形は intention 「意図」である。単語集には例文は無し。高校レベルを超える。(いちおう、東書4500に「意図する」のintend の例文あり。) ただ、どうしても「意図的」とか言いたい場合は、intentional とかintentinally みたいにその系統の語を使うのが安全そうである。 桐原5500 に deliberate 「意図的な」という語があるが(昔の上智大に出た単語らしい)、intention などとの使い分けが英和辞典を見ても言及されておらず、またネットで調べても情報が一致しない。あるサイトでは、欲求にしたがった意図だという主張もあれば、別のサイトでは熟考した上でも意図だという主張もあり、不一致である。 なお「配達」などの delivery とは語尾のvが違う。bとvの違い。 いちおう deliberate に「熟考した上での」という意味もあるが、しかし、あまり行儀のよろしくない行動にも deliberate の「意図的な」を使う例文もあるので(たとえば故意犯みたいな)。・ a deliberate insult 意図的な侮辱(ジーニアス) the fire was stated deliberately その放火は意図的だった(グランドセンチュリー) みたいな。 もちろん悪事だけでなく、良いことにもdeliberate を使ってよい。 a deliberate refusal よく考えた上での辞退(ジーニアス) ---- 陰謀(主に「共謀」) conspiracy たくらむ scheme 高校英語としては、陰謀で覚えるのは conspiracy と、あとはschemeで十分だろう。 ジーニアス和英辞典によると。「たくらむ」には、plot, conspire , scheme , contrive ,hatch がある。 これらの単語には、陰謀以外の意味で使われるものあり、 比較的に簡単な単語なら、 plot は、よく数学的なグラフに「点を打つ」とかの意味で使われる。 なんと高校の単語集には plot がない(桐原3000・4500・5500と東京書籍3000・4500を調べた)。点 point とか教えてるのに「点を打つ」plot がないとは、英語教育の界隈はどういう了見か。反省を願う。中学数学レベルの簡単な英単語も教えられないくせに conspiracy とか教えているのか。 一応、「x軸」 x-axis とか「y軸」y-axis とかは、検定教科書で見かける<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P145</ref>。 ジーニアス英和で plot を見ると、「(裏切りの)陰謀」「たくらみ」が最初の意味だが、なんだかなあ。いまどき plot なんて数学の座標で使うのが人生で最初だと思うが。 センチュリー英和の言うように、地図や図面などに位置を書き込むことがプロット。 なお、小説などの筋書きも plot といい、センチュリーはこの筋書きの意味をplotの名詞の項目で最初に紹介している(動詞のほうは、「たくらむ」だけ紹介)。 しかしセンチュリーのほうだと、動詞には、図面や地図に位置を書き込むことの動詞がない。 本当もう勘弁してほしい。英和辞典ともあろうものが中学校レベルの英語くらい書けないのか。 scheme は上述のような体系的な「計画」だし、 hatch は(鳥などが)「ひなからかえる」「卵からかえる」「卵をかえす」とかの意味。船などの昇降口のハッチ hatch とスペルが同じ。 contrive には、(ジーニアス英和によると)「考案する」・「うまくやりとげる」の意味もある。 conspire が、「共謀する」の意味。桐原5500でも、conspiracy の例文の主語が複数形になっているので、和訳には「陰謀」とあるが内容は「共謀」である。 ちなみに「陰謀」の名詞は、桐原5500が紹介しているのは、intrigue (イントリーグ)とconspiracy (コンスピラシー)である。 これだと意味が強すぎるので(政府転覆とか)、ちょっと何かをたくらんでいるぐらいの場合に、scheme とか plot とかを使うとよいのだろう。 ジーニアス英和で intrigue を調べてみたが、例文がなく、よくわからなかった。なお、名詞も動詞も intrigue である。 ---- 多様性 variety ,diversity 東京書籍4500は variety と diversity の違いの細かい説明をあきらめている。 diversity のほうが高尚な言い回し。 東京書籍の言うには、形容詞 variousが「いろいろ」「さまざま」。名詞 diversity が「多様性」である。 熟語 a variety of ~で「様々な」の意味(桐原4500)。 桐原4500および旺文社1900に至っては、そもそもdiversityの項目・ページではvarietyを紹介していない。 桐原4500 が「民族の多様性」 ethnic diversity という表現を使っている。 センチュリー英和がdiversityの項目で biological diversity 「生物学的多様性」という表現を使っている。 「生物多様性」のことを biodiversity または biological diversity という(旺文社1400)。 biodiversity は辞書(ジーニアス、センチュリー)に書いてある。 辞書のbio- の項目では、biological diversity は辞書では見つからなかった。 なお、ややこしいことに、diversity およびvariationには「差異」「相違」という意味もある。 和製英語のバライエティーおよにバリエーションは、やや意味が間違っている。 variation は、「差異」・「相違」・「変化」の意味(東京書籍4500および旺文社1900)。高校数学ではわかりづらいが、大学の数学で「変分法」という微分積分の発展的な分野のようなものがあって、これに variation という英語が相当している。( [https://kotobank.jp/word/%E5%A4%89%E5%88%86%E6%B3%95-131413 コトバンク『変分法』] )この変分計算では、関数中にある変数の代入値を少しだけ変化させたら関数がどう変化するかを考察しているので、英単語 variation の訳語のニュアンスに近い。 なお「微分」はdifferential、導関数はderivative なので、混同しないように(※ 大学受験に出ないので覚えなくて言い)。 桐原4500の例文にもあるが a diversity of ~ で「多種多様な~」の意味。 a diversity of wildlife で「多種多様な野生生物」と桐原4500が紹介。 なお余談だが、近年では国籍や性別(男・女のほかにも、さらにはLGBTなど)などの多様性のこともよく「ダイバーシティ」 diversity といい、よく人権などの関係した議論でこの用語護が出てくる。今後の公民科目などの範囲になるだろうから、本・英単語集のページでは深入りしない事にする。 ---- 十分・充分 sufficient ,adequate, enough sufficient ⇔ deficient 適切である suit, be adequate for, enough は形容詞にも副詞にも使われる。 sufficient と adequate は形容詞。 ジーニアス英和に、adequate の類語が sufficient , enough だと書いてあるが、ニュアンスの違いは見当たらなかった。 形容詞 sufficient 「十分な」は enough よりも固い語である。 だが、その用法だけではない。 強制ではないが、sufficient は、質・量ともに十分な場合に好まれて使われるニュアンスがある(センチュリー)。 一方、単に量が多い場合や、特に質が問われない場合などに enough を使うという、使い分けがある。 be sufficient to ~(動詞) 「~するのに十分である」 である(桐原、東京書籍)。 sufficient の名詞形は sufficiency 「十分足りること」である(桐原)。 対義語は insufficient 「不十分な」、または deficient 「不足した」(デフシュント)である(東京書籍)。 センチュリーいわく、sufficient では質も問われるニュアンスがあることも合わせれば、対義語との関係は、 (質・量とも)「十分な」sufficient ⇔ deficient(質・量が)「不足した」 である。 センチュリーの訳語を比較した範囲では、insufficient よりも deficient のほうが絶対量の不足という意味合いが強そうであった。そのためか、deficinet は「欠乏」と訳されることもある(センチュリー)。つまり deficient 「欠乏した」「不足した」などの意味である。 名詞形 deficiency 「不足」「欠乏」「欠陥」という単語もある(旺文社 deficit 項目、センチュリー)。 ほか、貿易赤字などの「赤字」は 名詞 deficit (デフィシット)である。 つまり、「赤字」 deficit である。 「貿易赤字」は a trade deficit である(旺文社、センチュリー)。 数学用語だが、「十分条件」は sufficient condition である(旺文社1400)。なお、「必要条件」は necessary condition である(旺文社1400)。 sufficient O(目的語) to V(動詞の原形) で、「Vするのに十分な量のO」 ~ be sufficient to V で、「~はVするのに十分だ」 be adequate for ~ は、「~に十分な」とのことだが(東京書籍)、しかしジーニアスを見ても例文がなく、よく分からなかった。 be adequate for ~には「~するのに適している」の意味もある(桐原)。 「適切である」を言いたいなら、動詞 suit (スート)ひとつで足りるだろう。 たとえば 「このソフトウェアはプログラミングに適切です。」 This software suits programming. のように(wikiオリジナルの例文)。 suit 自体は桐原4500・東京書籍4500・旺文社1900の3冊とも紹介しているのだが、 しかし「適切である」の例文は、東京書籍しか紹介していない。 しかも、待ち合わせの時間が「好都合である」の訳。 違う英文だが、 (待ち合わせの時間を聞かれた返事で)「金曜日が好都合です」 Friday suits me. のような使い方(オリジナル。ジー二アスに似た例文。センチュリーに似た例文)。 桐原が紹介している例文は背広のスーツだし、旺文社のは「訴訟する」の suit である。 ---- 不足 lack , shortage かつて受験英語などで「欠乏」lack ,「不足」shortageのような使い分けがあったが(実際、ネット検索するとそういう説明も出てくる)、しかしこの分け方は正しくない。なぜなら、英和辞典で lack の項目を見れば、単に不足している場合でも lack を使っているからだ。 lack と shortage の違いは、たとえば「同情に欠ける」とか「常識に欠ける」がlackである。 センチュリー英和を読むと形容詞 lacking の説明で、be lacking in common sense という例文で、「その学生は常識が足りない」という例文もある。 どうも、lack は、慣用句として、配慮が欠けている場合に使うのが英米では自然なのかもしれない。また、その言い回しが、配慮を欠けている事実自体を主張するおかにも、どうも不足の現状に対して非難や批判などのニュアンスも込めてlackが使われていそうである。 おそらく、辞書にあるlackの訳語の「欠乏」が間違っている。ジーニアスにもセンチュリーにも「欠乏」が書いてあるが、正しくは「欠如」(けつじょ)である。(ジーニアスに「欠如」が書いてある。)あるいは、辞書にはないが「欠落」あたりだろうか。欠乏の「乏」とは貧乏の「ぼう」である。 ジーニアスには、lackについて「十分にはないことをいう。まったくない場合はabsence」といっている。ジーニアスはせっかくここまで説明しておいて、なぜ「欠乏」という訳語を使い続けるのか。 欠席のことを be absent from (classなど)というが、上述のabsenceはその形容詞absentの名詞形。つまり、英語では「欠乏」と「欠席」とが同じ単語だという事。 absenceは、ゼロの状態だから、「ゼロでないけれど、大幅に足りない」みたいな表現には向かない。そういう深刻な不足を言いたい場合は、たとえば a serious shortage となるだろう。実際、センチュリ-のsortageの項目に例として a serious shortage (深刻な不足)や an acute shortage (深刻な不足)や a severe shortage (深刻な不足)などが 書いてある。<!-- 原著で訳語「深刻な不足」をそれぞれの単語に書いてあるので、けっしてwikiでひとまとめにしないこと。またニュアンスも微妙に違う。--> さて、食料やら金銭やらが物理的に足りない場合は、どちらでもいいが、辞書を見る限り shortage のほうがそういう物資の不足での例文が多い。 たとえば東京書籍4500にあるが water shortage である。 食料不足は、東京書籍4500では The shortage of foodだが、センチュリー英和では food shortage である。 労働者不足が the shortage of labors である(旺文社1400(簡単なほう))。 医師不足が a shortage of doctors である(桐原4500)。 冠詞 a と the の違いは文脈に応じただけのものなので、読者は気にしなくていい。 なお、lack は動詞の場合もある。 単語集を見ても、lackとshrtageの違いとか、書いてない。まったく。 ---- 直観と直感 intuitive(直観), 洞察 insight 英語というより日本語の問題なのだが、「直観」と「直感」では意味が違うので注意が必要である。 「直観」には、洞察力のようなニュアンスがある。 だから 直観の intuitive は、「直観的な」「直観力のある」などと訳す(東京書籍4500)。 名詞形 intuition だが、桐原5500の例文の和訳で(なお東大の過去問例文)「動物、中でも人間は起こりそうなことに関して鋭い直観力を発達させたと考えることができるだろう。」 We <nowiki>coudn't</nowiki> expect animals, especially humans, to have developed sharp intuitions about probably. とある。 英和辞典でintuitive などを見ても、ほとんど例文がないので(センチュリーには例文がなかった)、桐原のこの例文を学ぶのが良いだろう。 あるいは英和中辞典などを見れば例文があるのかもしれないが、さすがに高校英語でそこまでする必要はないだろう。 あと、東大は辞書を見ても満足に例文のない単語を大学入試に出しているわけだが、はてさて、見識が問われますなあ。まさか高校生に中辞典を買わせるつもりでもあるまいし。 もっとも、「洞察」「洞察力」については insight という別の専用の単語があり、普通に4500語レベルの単語集にある。 いっぽう、「直感」は、単なる勘に近い。和英辞典によれば、hunch とか scent が直感である。(高校の単語集にはない) センチュリー英和によれば hunch は「虫の知らせ」で、口語のニュアンスがある。 scent には、名詞 scent には「勘」の意味もあるが、「臭い」とか「嗅覚」とか「香水」の意味なので、動詞scent には「かぎつける」の意味もある。 hunch も scent もこういうふうに口語っぽい内容なので、まあ単語集には出ないだろう。 そのほか、名詞 instinct (本能)にも「勘」の意味があるが、どちらかというとinstinctは「本能」で覚えたほうがいいだろう。 ---- 結果 consequence , result 辞書にはconsequenceでは「結果の重要性を意識している。resultより固い語」とか書かれるが、 だが、東京書籍4500にはconsequenceは「通例望ましくない内容について用いられる」と説明がある。 実際、センチュリー英和で例文を見れば 「戦争の結果」In the consequence of the warだとか ジーニアス英和だが「結果として戦争になった」have grave consequence (「重大な結果をもたらず」※戦争の婉曲表現)とか、 あと形容詞だが「天候不順の結果の食糧危機」food shortage consequent on bad water とか、 そんな例文ばかりである。 どうやら consequenceは、結果の深刻性を感じてほしい的なニュアンスのようだ。 なお桐原4500および旺文社1900みても、そういうニュアンス説明は無い。 ---- 取得・獲得 acquire acquire は、(技術・知識などを)(努力して)「得る」の意味。(東京書籍4500など) 典型的な例文で、 acquire a new skill 「新しいスキルを身につける」 がある(東京書籍4500。旺文社1400にも近い例文)。 「外国語を習得する」acquire foreign languages という例文もよくある。(桐原4500。センチュリー英和aquireの項目) 辞書にはよくaquireの用法で「(知識などを)身につける」とあるが、しかし語学のようなレベルの「知識」である。 acquire には「習得」以外の用法もあって、 努力して大金や土地などを「獲得する」ことも acquire というが、単語集には例文がないので、説明を省略。桐原の単語集に「(努力して)獲得する」とだけ説明してあって、技術の習得の話をしてないのは、土地などの獲得を意識したものだろう。 ---- 「異国風」 exotic 形容詞 exotic (イグザティック)は、通例では、欧米人の目からみて「異国風」という意味であり(旺文社)、けっして単に異国風なだけでなく、加えて、めずらしくて面白かったり興味をひかれる性質のことである(ジーニアス、センチュリー)。 具体的にいうと、日本国内で言うなら、京都などの寺社は exotic だろう(特に出典は無い)。日本に存在していても、東京の高層ビル群などは exotic には写らないだろう。 日本語でもローマ字読みで「エキゾチック」と言う。日本でも、よく文学評論とか芸術評論とかで使われる単語なので、覚えておきたい。もっとも日本で「エキゾチック」と言う場合、東南アジアや中東やアフリカなどの観光的な光景なので、英語とは微妙にニュアンスが違うが。 さて英語では、動物や植物が「外来種」や「外国産」などの場合も exotic という。農産物だけでなく、言葉が外国由来の場合も exotic という。 旺文社の単語集で、動物園の例で exotic と言っているのは、そういうニュアンスもあるだろう。 桐原と東京書籍の単語集では、exotic が見当たらない。 辞書によると、「外国の」・「外国人」という意味もあるとのこと。言葉が外国由来の場合も exotic というので、それと関連づけて「外国人」なども覚えよう。 ---- 広さ broad, vast broad は、幅が「広い」。 典型的な例文が 「(道幅の)広い通り」 a broad street である(東京書籍4500および桐原4500)。 幅広い知識 a broad knowledge とか(ジーニアス)、「幅広い趣味」 a broad range of hobby とか(東京書籍4500)のように、物体以外の知的興味の広範さにもbroadを使う。 インターネットのブロードバンド broadband のブロードと同じ単語(東京書籍4500)。 vastは、面積が「広大な」である(東京書籍4500)。だが実際はセンチュリー英和では、ビル(建築物)や宇宙などもvastだとする例文を提示している。 broad の対義語は narrow 「狭い」。 体積が大きいのは huge 「巨大な」。(桐原4500。ジーニアス英和) なお、「体積」は英語で volume である(旺文社1400、桐原4500)。volumeの意味は、「体積。容積。音のボリューム。本などの一巻。」の意味である。 turn the volume up で「音のボリュームを上げる」である(旺文社、東京)。 「音量を下げる」なら turn the volume down である(東京)。 コンテナの「容積」とかも、volume である(旺文社)。 the volume of the container 「コンテナの容積」である。 科学や工業などの「容積」「体積」でなくとも、たとえば「交通量」the volume of the traffic とか(東京書籍)、「ごみの量」the volume of garbage とかにも volume は使われる。 ---- 娯楽 amuse , entertain センチュリー英和によれば amuse は笑わせる事などのような意味での「楽しませる」。 entertain は、知的な面白さに重点がある。 entertain でよくある例文が、話や音楽で聴衆を楽しませる系の例文(東京書籍4500およびセンチュリー英和)。 たとえば entertain the audience で「聴衆を楽しませる」(東京書籍)。 また、熟語 entertain A with B で「AをBで楽しませる」。 センチュリー英和によれば Now let me entertain you with music. で「それでは音楽でお楽しみください」。 entertain には、自宅で客を「もてなす」の意味もある。 よくある例文が、ホームパーティなどで友人をもてなす系。 entertain their friends at their home 「友人をパーティでもてなす」(東京書籍) entertain our friends at a party 「自宅で友人をもてなす」(旺文社1400) ただし、実際の例文を見ると、あまり違いは明確ではない。 名詞形のamusement もentertainment も、それぞれ「娯楽」の意味で使われる。 ---- 殺害 murder , kill murder (マーダー)は「殺害する」の意味の動詞、および名詞としての用法では「殺人」一般の意味である。「殺人犯」はスペルが murderer (マーダラー)であり、スペルが微妙に違う。混同しないように。 「殺人未遂」は an attempt murder である(東京4500)。 「殺人事件」は a case of murder である。 なお、attempt は、困難なことを「試みる」という意味の動詞および名詞(東京書籍)。ジーニアスは、入念な計画と実施の必要な試みが attempt だと説明している。 名詞としての attempt は「試み」などと訳す。 典型的な例文で、 attempt to escape 「逃げようと試みる」 がある(東京書籍3000、桐原4500)。 脱走計画だとかそんなのだけでなく、ジーニアスいわく、エベレスト登頂の「試み」でも attempt とのこと。 90年代、かつて英語単語集に「massacre」(マサカ)という「大虐殺する」の意味の単語がよく載っていが、現代の単語州には無い。「まさか、人を殺すとは!?」という語呂合わせでよく紹介されてたものである。昔の単語集には、ちょくちょくコラム的にゴロ合わせなどが紹介されていた。 英和辞典(ジーニアス、センチュリー)で確認したところ、massacre に「大虐殺」の意味はあるが、一個人の「殺害する」のような意味は紹介されていない。語呂が不正確である。 しかし、近年に「虐殺」でよく目にするのは genocide である。ルワンダ虐殺とか、歴史的に名前が残っている事件の虐殺は genocide が普通であろう。検定教科書でもルワンダの虐殺について genocide という表記を行っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P75 </ref>。 kill や killerとの違いは、killは人間以外のものにも使う。人だけでなく、動物や植物、虫、植物なども、それらを殺したり、あるいはそれらに殺されたりする場合に、killである。 たとえば「魚を殺す」 kill fish である(東京書籍1800)。 それどころか、交通事故などで「死ぬ」場合も kill である。 be killed in ~(戦争や事故など)で「~で死ぬ」の意味。典型的な例文が「大勢の人がその戦争で死んだ。」 Many people are killed in the war. である。(桐原3000と旺文社1200に似た例文あり) killer については単語集にはないが、名詞として「殺人犯」や「殺すもの」の意味のほかにも、形容詞として「致命的な」の意味もあり、たとえば「致死的な病気」 a killer disease などの例文が典型的。 ---- 奪う・盗むなど 奪う deprive wikiオリジナルの例文だが、 The war deprived the children of the liberty. 「戦争が子供たちから自由を奪った。」 のように言う。 桐原4500に「戦争が、この子供たちからふつうの家庭生活を奪った。」 The war deprived these children of a normal home life. とある。 旺文社1900では「軍隊が国民から自由を奪った。」 The military deprived the citizen of their liberty. である。、 自由は別にliberty でなく freedom でもよく、たとえば東京書籍4500では、 「多くの子供たちが自由を奪われている」 A lot of children are deprived their freedom. とある。 熟語 be deprived of~ で「~を奪われている」である(東京書籍4500)。 また、deprive A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(旺文社1900。桐原4500)。 盗む rob , steal 動詞 rob は、ふつう、強盗とか 引ったくり とかスリに使う。スリかと思われる例文については、たとえば旺文社1900にある(電車で女性から財布を奪う例文)。 rob A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(桐原4500。東京書籍4500)。 東京書籍に典型的な例文「彼らは銀行強盗をした。」 They robbed the bank. である。 派生語として、「強盗」 robber がある。「強盗事件」は robbery である(桐原4500。東京書籍4500)。 スペルの似ている rid という名詞・動詞があるが、「取り除く」の意味である。 熟語で get rid of ~ で「~を取り除く」である。 rob と rid は意味がまったく違うので、混同しないように注意。 なお、こっそりと者を盗む「泥棒」はthief (シーフ)である(桐原4500)。桐原3000を読めば、こっそり盗む者がthief であるし、ジーニアス英和の thief の項目にもそう書いてある。 なお、複数形は thieves である。ナイフの複数形の活用と同様。さすがにthiefの複数形を筆記で入試に出すのは瑣末すぎるので出題されないだろうが、まあ参考に。 こっそり「盗む」は steal である。桐原3000を読めば、stealの意味は「こっそりと」盗む、と書いてある。 なお、スペルの似ているsteel は「鋼」(はがね)。 さて、「盗む」stealの活用は、 steal - stole (過去形)- stolen (過去分詞) である。 東京書籍4500の例文「泥棒が私のコンピュータを盗んだ。」 A thief stole my computer. が典型的な例文であろう。 主語が被害者の場合、have ~ stolen になり、「~を盗まれる」の意味である。 典型的な例文 「私は自転車を盗まれた。」 I had my bicycle stolen. がある。東京書籍4500と旺文社1400に、ほぼ同じ例文がある。 腕時計が盗まれるのも典型的で、センチュリー英和の桐原3000がそうであり、 「私は腕時計を盗まれた。」 I had my watch stolen. である。 なお、ジーニアスにあるが、バーグラー burglar は「押し込みの夜盗」。センチュリ-によると、burglar は「(押し入り)強盗」。さすがにここまでは入試に出ないだろう。念のため桐原4500・5500と東京書籍4500を読んだが、もちろんバーグラー burglar は無い。 ---- 気づく notice, realize, recognize, perceive 「きびしい」 harsh, strict, severe, rigid realize は、和訳では「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというと realize の意味は「認識を改める」である。 典型的な例文で、「彼は自身の過ちに気づいた。」 He realized his mistake. みたいなのがある。 いっぽう、notice は単に、物事が目について「気づいた」という意味である。 なお、realize は英国では realise である。<!-- PC設定によっては realise でオートコレクト発動するが、これはイギリス英語をアメリカ英語では読み取れないため。 --> なお、realize には(計画や夢などを)「実現する」という、まったく別の意味の用法もある。 たとえば「私の夢を実現する」なら realize my dream である(東京書籍4500)。あるいは realize my ambition である(旺文社1900)。 リアリティ reality という単語があるが、日本では小説や英語など創作物などの迫真性などのことをいうが、英語でもそのような創作物の評価における reality の用法はあるが(センチュリー英和で確認)、しかしもっと一般に「警官は彼が述べたことが真実かどうか疑った。」のような文章における「真実性」にも reality が使われる(センチュリー永和で確認)。 reality はけっして創作物に限った表現ではない。 旺文社1900では reality の意味を「現実(性)」としている。 実際、ジーニアス英和を確認すれば、そういう用法もあり、「人生のきびしい現実」みたいな例文でrality をジーニアスは使っている。 旺文社1900にも、harsh の項目で、a harsh reality 「厳しい現実」を紹介している。 なお、real と true の違いで、 true は主に話が「本当の」という意味で使う(東京書籍3000)。 いっぽう、real には、材質などが「本物の」という意味がある。 だから、real money 「本物のお金」とか、real diamond (本物のダイアモンド)などで使われる。 harsh「きびしい」(発音は「ハーシュ」)も、単語集に普通に書いてある。 気候が「きびしい」とか、批判や対応が「きびしい」などのことを harsh という。 東京書籍4500に a harsh winter 「寒さのきびしい冬」という例文がある。 旺文社1900に、harsh environment 「きびしい環境」と言う例文がある。 (桐原4500語レベルではなく、)桐原3000いわく、天候の場合は severe(シビア) でも「きびしい」を表現できる。東京書籍4500で確認したところ、批判の過酷な場合の「きびしい」でも severe を使うこともある。 harsh と severe のニュアンスの違いについては、特に書かれていない。 なお、規則などが厳格で「きびしい」と言いたい場合は strict である。 strict には、説明などが「厳密な」の意味もある。高校の分詞構文の単元で、 「厳密に言えば」 strictly speaking, などを習うだろう。 ほか、形容詞 rigid (リジッド)でも「厳格な」を言える。単語集(旺文社1900、東京書籍4500、桐原5500)には、この厳格の用例が書いてある。 だが、それよりも物理学の「剛体」が rigid body として覚えたほうがいい。ジーニアスに、rigid は「剛体の」だと書いてある。 単に、「変形しづらい」みたいな意味での「固い」「堅い」のような意味が rigid である。 ジーニアスには、「変形しやすい」flexible の対義語であると紹介している。 規則の融通がきかないのが rigid だと、ジーニアスに書いてある。そういう意味である。 ほか、rigid には「顔がこわばった」「手足がこわばった」などの意味もある。 なお、rigid は発音注意の単語(旺文社)。 ほか、名詞形 rigidity 「厳格」「硬直」などの意味がある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。桐原だと「硬直」の意味が書いてないが、ジーニアスとセンチュリーの rigidity にしっかりと「硬直」が書いてある。 頑固オヤジみたいに「頑固な」「頑固である」と言いたい場合は stubborn (スタボーン)である(桐原、旺文社)。東京書籍は紹介してない。単語集にはないが、辞書で典型的な、「断固とした拒否(拒絶)」a stubborn refusal がある(ジーニアス、センチュリー)。そのほか、stubborn には軍隊などの(または軍隊などへの)抵抗が「不屈(ふくつ)の」という意味もある(ジーニアス)。 (厳格ではなく)「厳粛な」と言いたい場合は solemn だが(桐原5500)、あまり平易な例文が無い。 法律的な宣誓などが厳粛なことや、音楽などが荘厳なことまで、 solemn で表現できる(ジ-ニアス、センチュリー)。 「誓う」という意味の動詞 pledges(プレッジ)も、単なる約束 promise とは違い、厳粛 solemn に約束することであり、たとえば外交などの約束で使われる(旺文社1900の例文もそう、ジー二アスにもそういう例文あり)。その他、公約などで pledge 「約束する」を使う。または名詞として pledge には「公約」の意味もある。 ※ ほか、批評が低評価で「厳しい」は damning (ダムニング)だが(センチュリー)、範囲外。 さて、virtual の話題。 ジーニアスを見れば、「仮想現実」 a virtual reality などの例文もある。 旺文社1900を見ると virtualの項目で、副詞 virtually 「事実上の」などもあるが、例文はない。東京書籍4500および桐原4500には例文は無い。桐原5500に副詞 virtually の例文あり、早大の過去問。 なお、桐原5500のviatually の項目いわく、「実質的には(≒practically)」「ほとんど(≒almost, as good as)」である。 念のため桐原3000および東京書籍3000を見たが、virtual などの紹介なし。 practical は「練習」 practiceの派生語。practice には「練習」のほか、理念・理論などの「実践」という意味がある。よって形容詞 practical には「実践的な」「実用的な」「現実的な」などの意味があり、よって副詞 practically には「実質的には」「実際的には」などのような意味がある。 余談だが、昨今、日本の芸能界では「リアリティ・ショー」などが問題になっているが、しかし英和辞典で見ると該当する単語は reality TV である(ジーニアス英和、センチュリー英和、の両方で確認)。 recognize は「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというとrecognizeは「見分けがつく」という意味である。 「足音でジムだと気づいた」とか(ジーニアス英和)、「帽子でジェーンだと気づいた」(センチュリー英和)とか、そういうのがrecgnizeである。 センチュリーから例文を抜粋すると、 I recognized Jane by ~ で、「~でジェーンだと気づいた」 のようになる。 一応、recognize には、新政権の「承認」などの意味もある。 辞書によくあるのは、新政権やイスラエルなどが周辺諸国から承認 recognize を拒まれるという内容の例文。 自分の間違いを認めたり認めないのも recognize である。 ジーニアスの例文では間違いを認め、 「彼は自分の間違いを認めた」He recognized that he was wrong. である。 センチュリーの例文では間違いを認めず、 「彼は自分の間違いをどうしても認めようとしなかった。」 He wouldn't recognize his mistake. である。 桐原4500ではrecognize を「認識する」、旺文社1900ではrecognizeを「識別する」とあるが、上述のようなそういう意味である。 perceive 「気づく」について。 名詞形 perception が「知覚」の意味である。この名詞形を覚えるべきである。 「知覚」とは、たとえば桐原のperceive の例文に「ネコは色を知覚することができない」とあるように、そういう意味である。 旺文社と東京書籍は「気づく」の意味の perceive 例文を紹介しているが、桐原は「知覚する」の perceive 例文を紹介するスタンスである。 perception については「認識」の意味もあり、桐原・旺文社にも書いてあるが、しかし「知覚」を覚えれば連想できるだろう。一方、認識から知覚を連想するのは難しいだろう。東京書籍では、perceptionの「認識」は紹介しておらず、「知覚」だけしか紹介していない。このように、知覚のほうが、この語 perception の本質であろう。 * cognitive 「認知の」 cognitive という形容詞があり、旺文社では「認知の」と紹介され、東京書籍では「認識の」「認知の」と紹介されるが、しかし辞書を見ても説明が少なく、よく分からない。桐原に至っては、cognitiveを紹介していない(桐原5500,桐原4500,桐原3000で確認)。 東京書籍でも、巻末で解説なしで、単語と例文だけの紹介である。しかし、旺文社1900での番号は 279/1900 と、かなり前半のほうである。 旺文社1900いわく「脳の認知機能」 the cognitive function of the brain 東京書籍4500いわく「認知能力」cognitive ability らしい。 どうやら、cognitive は心理学または脳科学などの専門用語っぽいニュアンスのようだが、しかし英和辞典では確認できなかった(ジーニアス英和とセンチュリー英和を見た上で)。 旺文社いわく、「軽度認知障害」が、mild cognitive impairment (MCI)とのこと。 ---- 過酷な terrible, severe, harsh ひどい terrible, awful terrible (テリブル)は翻訳の都合でときには「過酷な」と訳される場合もあるが(ジーニアス)、たとえば暑さがterribleなら「過酷な暑さ」と訳される場合もあるが、 しかし、very bad くらいが terrible のニュアンスである(ジーニアス)。 なので、 terrible は(程度が)「ひどい」と覚えるべきである。 実際、東京書籍4500も桐原3000も、 terrible の意味を「ひどい」としている。 東京書籍3000は「ひどい体験」をterrible な体験としている(著作権のため、本ページでは「体験」は和訳せず)。 こういうふうに使う。 ほか、副詞 terribly は、 たとえば 「とても疲れたよ」 I'm terribly tired. のように(ジーニアスに同じ例文)、強調するのに使う。 実はよい方向を強調するのにも terribly は使う(ジーニアス、センチュリー)。 (著作権のため、本ページでは例文は紹介せず) terrible は語そのものにveryのような強調の意味を含むので、terribleをveryで修飾できない。 同様に、delicious(とてもおいしい)、enormous(とても大きい)、huge(巨大な)、marvelous(すばらしい)、terrible(ひどい)、tremendous(ものすごい)、などの形容詞はveryでは修飾できない。これらの語を修飾するには、reallyやcompletelyなどを使う 名詞形 terror (テラー)は「恐怖」「テロ行為」という意味がある。 なので、terrible には「恐怖の」という意味もあるが、この場合は horrible (ホリブル)で表現するほうが誤解のおそれなく無難だろう。 名詞 territory (テリトリー)「領土」「なわばり」も覚えておきたい(桐原4500、東京書籍4500)。三省堂 CROWN I を見ると、もう高校1年で territory を教えている。動物などの「なわばり」も territory で表せる。 なお、「国境」は単に border で通じる。 American border みたいに、国名の形容詞のあとに border を言えば、それでアメリカ国境の意味になる。 severe と harsh は他の節で紹介したので省略。 「過酷な」と言いたい場合、まずは severe (シビア)の使用を検討するのがよいだろう。 痛みが「ひどい」場合は severe を使うほうが無難だろう。 a severe pain 「ひどい痛み」(ジーニアス和英) である。 形容詞 awful (オーフル)「ひどい」は、悪い意味だけでなく、よい意味でも使われる(センチュリーで確認)。桐原3000語レベル、東京書籍4500語レベル。 よって、awful は terrible とほぼ同じ意味。 もともと名詞 awe が「畏敬」(いけい)の意味である。 だが、awful は、なんだか口語的に「ひどい」「すごい」「おそろしい」みたいな意味になってしまっている。 ---- 全体の whole,total ---- 思う think, suppose think は「思う」と中学で習うが、辞書で調べてみると、意外とthinkは確信の度合いが高い。 センチュリー英和なども解説しているが、「推測する」といいたい場合は、think ではなく suppose を使うのが適切である。 つまり、「推測する」は suppose である。 推測よりも、やや確信の度合いが高い程度の場合に think を使うのが適切である。 名詞 supposition で「仮定」の意味。 まったく意味の違う用法だが、熟語 be supposed to ''do'' で、「~(do)することになっている」の意味。 よくある例文は、「彼は7時にここに来ることになっていた。」の類。 He was supposed to come here at 7 o'clock. である。だが、この過去形での「was supposed 」の文は、実際には彼は7時に来なかったことを含意している(ジーニアス英和より)。東京書籍4500に似たような例文があるが、しかし東京書籍4500では含意の件には触れていない。 センチュリー英和によると、be supposed to do は、「(慣習や法律などによって)...するものと考えられている。」とあるので、表面的な言い回しこそ控えめだが、実際の意図はやや強制的・義務的な主張のニュアンスが高そうである。 否定形 be not supposed to do にいたっては「~してはいけない」の意味である(東京書籍4500)。 ---- 証明・証拠 証明・証拠 proof ,demonstration evidence 証拠 役所などの証明書 certificate (裁判所などで)証言する testify (※高校必修範囲外だと思ったら、三省堂 CROWN I にあった) proof には、「証明」「証拠」の2つの意味があるが、なるべく「証明」のほうで覚えるべきである。 なぜなら、数学の「証明」のことを proof というからである(ジーニアスで確認)。 私たちは、高校卒業後もなるべく教育レベルの高い外国人の英文を読むべきであろう。そして教育レベルの高い人ならば、外国の中学高校の数学は習得しているはずなので、よって外国人の彼らには証明を proof という習慣がついているはずである。外国の中学高校レベルの数学の用語も知らない頭の悪い外国人の英文なぞ、読むに値しない。 なお、動詞 prove は「証明する」の意味である。 evidence が、証拠のひとつひとつのことである。ジーニアスによれば、proofは「evidence を積み重ねた最終的な証拠」のことであるとされる。 だが、それよりも、proofは「証明」であると覚える方がよいだろう。 また、少なくとも日本の学問の世界では、個々の実験事実や個別の統計のような、個々の証拠のことは evidence というのが普通である。英語でどういうのか知らないが。 桐原の単語集にあるが、裁判などの「証拠」も「証言」も evidence である。英語では、「証言」と「証拠」を分けずに evidence という。 単語集にはないが、どうしても発言による「証言」であることを強調したい場合は verbal evidence という(ジーニアス英和で確認)。 ジーニアス英和辞典で確認すれば、「証人」すらも evidence である。 prove to be ~ で「~だと分かる。」「~となる。」「~と判明する。」である。 辞書の例文が、事業などが prove to be a success 「成功となる」またはprove to be successful 「成功となる」である(ジーニアスとセンチュリーの両方)。東京書籍4500の例文もこの類。 桐原4500だけ He was proved to be innocent 「彼は無実だと判明した」である。 旺文社1900には、 prove to be ~ の例文は無い。 実はデモンストレーション demonstration 「証明」の意味がある。 一般的には、英語では、行動によって意志を表したり、あるいは、たとえば新製品の実演販売みたいに実演などによって説明すること等を demonstration という。 集団などのデモ行進も、同じ demonstration である。 センチュリーの例文だが、戦争反対のデモなら demonstration against the war である。 一般に、demonstration against ~で「~反対のデモ」である。 だから東京書籍にある「新空港に反対するデモ」なら demonstration against the new airport である。 能力の証明なども demonstrate であり、東京書籍に紹介されている。 旺文社1900でしか説明していないが、感情をあらわにすることも demonstrate である。だが、感情のデモは例文もないので、深入りする必要はないだろう。 動詞形は demonstrate である。 ジーニアス和英を見ると、実はdemonstraite やdemonstration には「論証する」などの意味もあり、旺文社1900が紹介しているが、しかし桐原も東京書籍も「論証する」の意味は紹介していない。 センチュリーは、証明についてのdemonstration の意味は、論証ではなく「実証する」であると説明している。 ジーニアスの例文を見ると、「哲学的論理」の論証の例文である。 demonstrate が「論証する」と言っても、どうやら、数学のような論証ではないようだ。 ---- 仮定や論理的思考など 仮定する assume, suppose 当然と思う assume 仮定 assumption, supposition 仮説 hypothesis 前提 premise 推測 supposition 「推論する」 infer 仮説 hypothesis 動詞 assume は、「仮定する」「想定する」「決め付ける」などの意味。 共通するニュアンスは、ジーニアスいわく、明確な証拠がなくても想定すること。 名詞形が assumption である。 assume that ~ で「~だと思い込む」(桐原)または「~を当然のことだと思う」(旺文社)である。 たとえば、旺文社の例文「私たちは日本の列車がいつも定刻どおりに運行することを当然と思う」が assume that の例である。 ジーニアスによると、三段論法の「前提」などで、assumption が使われるとのこと。 このため論理的な議論ではassume や assumption が使われると思われるので、覚えておきたい単語である。 しかし、suppose にも「仮定する」の意味がある。 だが名詞形 supposition が「推測」の意味である。なので、suppose はどちらかというと「推測する」のニュアンスが強い。 桐原の単語集にはsuppose は「推測する」の意味しか書いてないが(東京書籍に至っては「思う」しかない)、しかしセンチュリーを見ればsupposeの意味として「推測する」のほかにも「仮定する」も書いてあるのが実態である。なお、旺文社1900でだけ、例文なしで「仮定する」の意味も紹介してえる。 「仮説」と「仮定」は違う。 「仮定」とは、たとえば「仮に○○だとしたら、□□は××になるはずだ」の前半「仮に○○だとしたら」のこと。仮に定めるので「仮定」というわけである。 一方、「仮説」とは、「~の原因は、□□が××だからだ。なぜならば(以下略)」という原因をとなえる主張のうち、まだ真実かどうかの評価が確定してない主張のこと。 「仮説」は英語で hypothesis である。 単語集の例文によると、科学者が立てたりするのが「仮説」である(旺文社、桐原、※ 東京書籍は少し特殊)。 辞書だと「仮定」の意味もあるが(ジーニアス、センチュリーで確認)、しかし単語集はどれも、それを採用していない。なんらかの事情があるのだろう。 「仮定」を言いたいなら assumption で済むし、高度な学問をするなら「仮定」と「仮説」は分離すべきであるし。 ともかく「仮説」は証明あるいは検証するためのものである。 「仮説を証明する」は prove a hypothesis である(旺文社、ジーニアス)。 なお「前提」 premise である(旺文社1900、鉄緑、辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー) 東京書籍4500と桐原4500には載ってない。辞書を見ても例文は少ないので、説明は省略。 infer という動詞があり、事実や根拠などをもとに「推論する」という単語である。 infer that ◯◯(文節) from ~ で「~を根拠に◯◯だと推論する」という意味である。 桐原5500も旺文社も、infer の例文では from で根拠を提示している。 そもそも日本語の「推論する」というのは、事実や根拠をもとに推理・推測することだと、広辞苑(1992年)にも書いてある。 広辞苑の例文にも「事実から推論する。」とある。 ともかく、このように「推論」は根拠とともに使うべき単語である。 infer で推論する内容は、べつに学問的な内容である必要はなく、たとえば「彼女の沈黙から怒っているのだと察した」とか(ジーニアス)、そういうのでも構わない。 infer にはこのほか、「暗示する」(= imply )という単語もあるが、imply という「暗示する」の意味の単語で代用できるので、説明を省略する。 名詞形は inference 「推論」「推理」であり(旺文社)、推論するという行為(旺文社、ジーニアス)または推論の結果によって得られた結論のことを言う(センチュリー)。 by inference で「推論によって」(旺文社)、「推測によって」(センチュリー)である。 ---- 扱う deal with ~, treat 対処する address, deal with 処理する cope with, handle 乗り切る cope with, 克服する overcome treat は普通、厚遇する「扱う」の場合に使う。つまり、treatは「厚遇する」である。 ただし、和訳の都合で、「厚遇する」だと表現が硬くなる場合によく「扱う」と訳される。 だが、「扱う」で覚えてしまうと類似語とのニュアンスの違いが覚えづらくなってしまうので、treat は「厚遇する」で覚えよう。 治療の場合にも treat を使う。 deal with ~は、「~を処理する」「~を契約する」などの意味である。 典型的な例文が「苦情を処理する」 deal with complaints である(東京書籍4500。旺文社1900)。 ジーニアスで確認したところ、 deal with にも厚遇の用法もあるが、本ページでは触れないとする。 deal は「分配する」「配る」の意味である(東京書籍4500でも紹介)。 トランプなどの札を「配る」のが dealである。 だからトランプの札を配る人をディーラー dealer とも言う。 deal には「商取引」の意味もある。だから、ある種の商品の「販売人」「販売業者」のことを dealer とも言う。桐原4500が「販売業者」としている。ジーニアスは「販売人」。 同じスペル deal で 「量」の意味がある。 a good deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。 a great deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。東京書籍4500では、 a great deal of ~ で「非常にたくさんの~」としており、数えられない名詞に用いるとしている。 桐原の例文では、 a good deal of snow 「かなり多量の雪」、東京書籍の例文では a great deal of time 「たくさんの時間」、と訳している。 address には「対処する」の意味がある。だが単語集では、旺文社1900しか紹介していない。 address a problem 「問題に対処する」(旺文社)、「課題に対処する」(グランドセンチュリー) ほか、addressには「演説する」の意味があり、桐原4500でしか紹介されていない。 address the nation 「国民に演説する」(桐原、ジーニアス) cope withe は、(問題を)「処理する」、(難局などを)「乗り切る」の意味。 deal with と比べて、あまり cope with は聞かないが、しかしどの単語集にも書いてある、高校4500語レベルの単語である。 overcome 「打ち勝つ」「克服する」と比べて、cope with は、問題を片づける的なニュアンスが強い。 overcome は、片づけたことよりも、それを乗り越えた自分の心の成長に重点がある的なニュアンス。 典型的な cope の例文は、 cope with the problem 「問題を処理する」(東京書籍、旺文社、) deal にはdeal with 「対処する」のほかにも、deal 「分配する」の意味もある。 下記で説明する。 ---- 分配・配分 distribute, deal 食料や出版物などを分配する場合、普通は distribute を使う(東京書籍4500)。東京書籍では「出版物」では「印刷物」としているが(例文でリーフレット leaflet を想定)、しかしトランプの札も印刷物であるので、このページでは「出版物」と表現した。 典型的な例文が distribute food to the ~で「~に食料を配る」である。 辞書によっては「金を配る」場合もあり、その場合は distribute money to the poor 「まずしい人に金を配る」である。(センチュリーを参考) 「子供たちにリーフレットを配る」なら、 distribute leaflets to the children となろうか(wikiオリジナル。東京書籍およびジーニアスの例文を参考に組み合わせ)。 東京書籍4500だけでなくセンチュリー英和でもリーフレット leaflets を配る例文である。 単語集にはないが、電気屋などで買えるテレビ信号などの分配器をよくよく見ると、ディストリビューターと言ったりしている。実際、ジーニアスで分配器 distributor である。 単語集にはないが、数学でいう確率分布などの「分布」も distribution である。しかし高校生に「確率分布」と言って通じづらい。 ジーニアスによれば、生物学などでの植物の「分布」も distribution である。高校生は植物のほうが覚えやすいだろう。 deal については「扱う」の項目で説明したとおり。トランプの札などを配ったりするのが deal である。 20世紀前半のアメリカの大不況についての「ニューディール政策」は、この配りなおしの意味だというのが辞書グランドセンチュリーの見解。 単語集には無いが、日本語で「自動車のディーラー」と言うが、その deal と同じ意味。辞書には、dealer のほうに書いてある(グランドセンチュリー)。ジーニアスだと dealership で調べれば書いてある。 自動車に限らず、dealer は「販売業者」のような意味。 ---- 比例 ratio, rate, proportion 3:2とか 4:7 とか、とにかく個別の比や比率のことは ratio (レイショウ)という。 そういった個別の比ではなく、たとえば数学で「AとBとは比例関係にある」のような「比例関係にある」のことを形容詞で proportional と言う。 名詞 proportion は比例関係。 そういうのではなく、たとえば利子率など何かの比率のことは rate (レイト)という。 なお、利子率や金利は interest rate という。ここでいうinterest は、「興味」の interest と同じスペル。 桐原4500によると、「失業率」は the unemployment rate である。 東京書籍4500によると、「出生率」は the birth rate である。 proportion には、全体の中で占める「割合」という意味もある。 桐原4500および旺文社1400に熟語 at any rate 「とにかく」が紹介されているが、例文は無い。 実際には ratio にも比例関係の意味があったり、proportion で個別の比に言及することもあるが、ニュアンス的には上記の感じのはず。 例文は省略。著作権的な問題をクリアできそうな典型的な例文が見つからなかったので、読者が単語集などで読者が自身で調べてほしい。 * 合理的 rational, 「合理的な」は英語で rational である。これ単独だと覚えづらいが、実は比率 ratio と冒頭のスペルが同じだし、発音も「レイショウ」と「レショナル」でほぼ同じである。 なお、数学の「有理数」も rational number であり、同じスペルの rational である。 だからか和訳も気をきかしてか、有「理」数となっているわけであろう。(ここら辺の話題は、数学英語の専門書に書いてある、有名な話である。)明治時代あたりの数学者に感謝しよう。 そして、「有理数」とは、整数の比例で表される数のことである。(数学的な厳密性は置いておく。) つまり欧米人の数学のできる人は、「合理的な」=「整数の比例の」が同じ単語であると認識しているわけである。 こうやって考えると、「比例」ratioさえ知っておけば、そこから「合理的」 rational も普通に覚えられる。 なお、「非合理な」は irrational である。 さて、rational でよくある例文は、「合理的な決断」a rational decision である。東京書籍4500と桐原4500の両方に、「合理的な決断」 a rational decision が書かれている。 ついでに、「自然数」は a natural number である。単語集には「自然数」は書かれていないが。 「実数」は a real number である。 「自然数」も「実数」も、英語または対応するドイツ語あたりを、日本語に直訳しただけである。 なお、「論理的な」は logical (ロジカル)である。「論理」が logic なので、それから覚えよう。 reasonable (リースナブル)と言う形容詞には、「理にかなった」という意味があるが、しかし「値段が手ごろな」という意味もあるので、使いどころが難しそうである。 ---- 出席 attend, present 形容詞 present は、「出席している」の意味もあるが、名詞形 presence に「存在感」の意味がある。 attend が、会議や授業などに「出席する」である。 典型的な例文が、attend the meeting 「会議に出席する」である(センチュリー、東京書籍4500)。 だが、attend school で、毎日規則的に「学校に通っている」の意味である(センチュリー、東京書籍4500)。 学校や教会に規則的に通うのは attend を使う。「教会に通う」の例文なら attend church である(センチュリー)。 授業の出席のattendの例文が、辞書でも単語集でも見つからない。 授業の出席については、present を使うのが安全だろう。 なので、辞書にはないが、どちらかというとattend は、出席するために「~に出ている」の意味ぐらいで解釈したほうがよいかもしれない。 名詞 attention が「注意」の意味である。attention が「注意」なのも、「注意を向かわせる」みたいな意味ぐらいで解釈したほうが、出席の「~に出ている」くらい 旺文社1900いわく、pay attention to ~で「~に注意を払う」である(なお、ここでのtoは(不定詞ではなく)前置詞の用法)。桐原によれば、attend to ~ともいう(toは前置詞としての用法)。 あまり attend と present の概念の違いがハッキリしていない。実務の際は、勤務先の業界の慣習などに任せて使い分けのが良いだろう。 ---- 寄付 donate, contribute 単語集を見てたら、「勘弁してほしいなあ」とあきれたが、contributeには「寄付」の意味もあるが、現代のIT社会では普通はcontributeは「貢献する」の意味である。 「寄付する」はdonateである。 しかも、単語集には、contributeの項目を見ても、donateについては書いてない。donateの項目を見ても、contributeについては書いてない。 たとえばwebサーバなどのよく使われるOSのLinux(リナックス)の場合、寄付以外にも多くの協力活動があって(テストに参加するとか)、そういう諸々の協力活動の全体のことを contribute と言っているのが普通である。 そして、その協力活動の中のひとつに寄付もあって、その寄付が donate という言い回しである。 実際、debian(デビアン) というLinuxの一種のwebサイトはそうである<ref>[https://www.debian.org/intro/help Debian -- Contribute: How you can help Debian] 2022年5月1日に確認.</ref>。 ページ"Contribute: How you can help Debian"の中に、下記のようにいくつも項目があって、 <pre> Contribute: How you can help Debian Coding and Maintaining Packages Testing and Bug Squashing Writing Documentation and Tagging Packages Translating and Localizing Helping other Users Organizing Events Donate Money, Hardware, or Bandwidth Use Debian How your Organization can support Debian </pre> その項目のひとつとして"Donate Money, Hardware, or Bandwidth"があるという構成である。 もっとも、wikipediaのサーバを動かしているOSはDebianではなく Ubuntu(ウブントゥ)というイギリス製OSであるのだが、このUbunutの本家イギリス語版のwebサイトのページで寄付のページには contribute と書いてあるので<ref>[https://ubuntu.com/download/desktop/thank-you Thank you for your contribution | Ubuntu]</ref>、contributeで寄付を意味しても間違いではない。 よく、医療で「血液ドナー」とか何かの提供者のことをドナーdonorというが(旺文社1900)、これもdonateの派生である。 なお、donor の発音はドウナーである。旺文社1900では発音の注意をしている。 なお、ジーニアスとセンチュリーで確認したところ、blood donor とは単なる「献血者」のこと。クルマの「献血車」にあらず。 ジーニアス英和によれば、ドナーカード donor card も英語でそのまま通じる。 なお、桐原3000の donor 項目いわく、「血液バンク」は a blood bank とのこと(桐原3000)。 なお、名詞形は donation 「寄付」である。 単語集によると、make a donation で「寄付する」である(東京書籍、桐原)。 make a donation to our school で「学校に寄付する」。 make a donation to church で「教会に寄付する」 donate で使う場合、ジーニアス英和に donate a money to Red cross 「赤十字に寄付する」という例文があった。 debianのサイトでも donate a money と言っているように、普通は 「donate a 金または金額」のパターンである。 実際、センチュリー英和では donate $1,000 to a charity 「慈善事業に千ドル寄付する」である。 contribute で金銭を寄付する場合でも同様、 「contribute 金額 to 相手」のパターンである(桐原、東京書籍)。 contributeの単語集が金額の例ばかりであるが、センチュリーによれば a money で寄付してもいい。 センチュリーいわく contribute a lot of money to church 「教会に多額の寄付をする」である。 contribute には、なにか望ましくないことの「一因になる」という意味もあり、たとえば「二酸化炭素は温暖化の一因になる」とか(旺文社)、「砂糖は虫歯の一因になる」とか(センチュリー)、「喫煙がガンの一因になる」とか(ジーニアス)。 良いことの一因になった場合にもcontributeを使うが、ただし和訳の際、普通は「寄与した」と訳すだろう。 ---- 闘争と努力 struggle, strive 努力する endeavor , 不和と摩擦 strife, friction, conflict 紛争 strife, dispute 口論 quarrel, dispute 意見を戦わす dispute, tackle 「努力する」には、struggle と strive と endeavor があるが、高校生はまず struggle を覚えるのが良い。 strive だと、後述のように闘争の意味合いに解釈される可能性がある。 実際、単語集でも、struggle を先に紹介しており、strive はかなり後半で紹介する。 動詞 struggle は「もがく」「あがく」などの意味だが、「努力する」「奮闘する」のような意味もある。 病気や苦痛などから逃れるために「戦う」のような意味もある。 struggle to ~(動詞) で、「~するために努力する」である(東京書籍)。 struggle with ~ で「~と闘う」である。 struggle for ~で「~を求めて闘う」である。ジーニアスによれば、struggle for independence で「独立を求めて闘う」。旺文社によればstruggle for equal right で「平等権を求めて闘う」 名詞も struggle であり、「闘い」「努力」の意味である。 だが、生存競争を a struggle for existence という(旺文社1900にあり。ジーニアス、センチュリーで確認)。 あまり使い分け方ははっきりしないので、慣習に合わせるしかない。 単語集にはないが、権力闘争は a power struggle といったり(ジーニアス)、a struggle for power という(センチュリー)。 endeavor (エンデバー)は動詞で「~しようと努力する」、名詞では「(真剣で継続的な)努力」の意味だが(ジーニアス、センチュリー)、なぜか単語集には、あまり積極的に紹介されてない。endeavor は東京書籍では巻末おくりだし、桐原では5500おくりである。 アメリカの宇宙船の名前でエンデバーというのが昔あったので、特に悪い意味は無いだろう。 しかし、なぜだか、単語集はあまりエンデバーという単語を紹介していない。 動詞として使うときは endeavor to ~(動詞) 「~しようと努力する」 である(東京書籍、桐原、ジーニアス、センチュリー)。 strive という単語があり、これも「努力する」や「闘う」の意味である。桐原だと闘争の意味が書いてないが、東京書籍にきちんとstriveの「奮闘する」が書かれている。 これは比喩的な奮闘ではなく、後述するように名詞形で実際の戦争を扱う。 strive for ~で「~を目指して努力する」または「~を求めて努力する」の意味である。 旺文社1900には動詞 strive の項に、派生の名詞形 strife がスペルと和訳「争い」「不和」だけ紹介されている。 他の単語集には名詞形が書かれていないが、strive には実は派生の名詞形が2つあり、striving と strife である。 辞書にも、strife と strive の関係が書いてないが、明らかにstrife と strive はお互いに派生であろう。少なくとも旺文社1900は 名詞 strife は 動詞 strive の派生だという見解である。辞書のほうが頭悪い。 striving が「努力」の意味。 strife は「紛争」や「不和」など、ぶっそうな意味である。 辞書によると、政治闘争は a political strife である(ジーニアス、センチュリー)。 しかし、ジーニアスによれば、民族紛争などは conflict を使う場合もある。 山川出版の英語版・詳説世界史では自衛隊PKO派遣先の、いわば「紛争地帯」に相当する場所を conflict zone と言っている<ref>橋場弦 ほか監修『WORLD HISTORY for HighScool 英文詳説世界史』、2019年10月15日 第1版 第3刷発行、P.412</ref>。 一方、センチュリーだと、「その二国間には紛争がある。」There is strife between the two countries. とある。 ジーニアスによれば、家族紛争を a family strife という。 dispute には、「紛争」「口論」「議論」「意義を唱える」などの広い意味がある(桐原)。「意義を唱える」は旺文社の解釈。 「議論」を訳す場合でも、「議論を戦わす」のように(東京書籍、センチュリー)、意見の対立に主眼が置かれている。センチュリーにいたっては、感情的な対立があるとのニュアンスがあるとまで述べている。 だからか労働争議を a labor dispute ともいう(ジーニアス、センチュリー)。 いっぽう、単に意見や議論を戦わせるだけなら、動詞 tackle である(センチュリー、桐原)。ジーニアスにいたっては、tackle の意味で「戦う」の言葉は使わず、tackle は意見を「論じ合う」だとしている。 センチュリーは、「賃上げ(on a raise)をボスにかけあう」を動詞 tackle としている。文脈は違うが、旺文社でも「予算」がどうのこうのと、tackle で金を話をしている。 動詞としては tackle には「問題に取り組む」という用法もある(桐原、東京)。 典型的な例文は、 tackle the problem 「その問題に取り組む」 である(桐原、東京書籍)。 なお、tackle は、ラグビーなどの名詞「タックル」、動詞「タックルする」と同じ単語でもある。 肉体的な単なる「闘い」「闘う」は fight とか battle で良いだろう。 「不和」については friction 「摩擦」を使うも言い換えもある。物理学の「摩擦」 friction と同じ単語である。 「静止摩擦」は static friction である(旺文社1900の static 項目)。ジーニアス・センチュリーのstatic 項目では見つからなかったが、たしかに静止摩擦は static friction だたはずである。 なお、「静電気」は static electricity である(旺文社1900、ジーニアス static 項目、センチュリー static 項目)。 さて、friction の話題に戻る。東京書籍4500と桐原4500・5500には、friction が載っていない。旺文社1900にだけ friction がある。 外交の「不和」には、friction を使える(ジーニアス、センチュリー)。というか、英語で「貿易摩擦」を trade friction と言う(旺文社)。ジーニアス英和やセンチュリー英和で貿易摩擦を確認したかったが、見つからなかった。辞書でfriction で調べてもtradeで調べても、ジーニアスとセンチュリーでは見当たらない。 和英のほうでジーニアス和英を調べると、「貿易摩擦」は trade friction または trade conflict というとのこと。 外交の不和で strife を使うと戦争の恐れの高い不和だと誤解されかねないだろうから、貿易摩擦のようなお金の問題では friction で十分だろう。 さて、努力について、 effort という名詞があるが、しかしこれは名詞である。 なのでeffortで「努力する」と言いたい場合、東京書籍やジーニアスによれば make an effort のようになる。意外と難しい。 effort to ~(動詞)で「~するための努力」である。 東京書籍にあるが、make a great effort 「大変な努力をする」のように、great などの形容詞がつくこともある。 ---- 傾向 tendency, trend, inclination 角度が「傾く」 lean 流れ current , flow 「傾向がある」 tend(動詞), inclined (形容詞), ミスなど好ましくないことをする傾向がある be liable to ~ その他、好ましくない傾向がある be prone to ~ センチュリー英和を見ると、trend と tendency の違いが説明されている。 tendencyは、たとえばセンチュリーにある「赤ん坊は空腹になると泣くものだ」とか「弱い母音は消失する傾向がある」のように、本来的に、何かのおきる傾向のあること。 trend は「流行」や現在の「趨勢」(すうせい)や「風潮」などの傾向。ジーニアスを見れば「趨勢」や「風潮」の意味も書いてある。 なお、衣服の流行は fashion である(東京書籍3000、桐原3000)。一応、ジーニアスには、衣服だけでなく文学や芸術の流行も fashion ということもあると書いてあるが、しかしセンチュリーは採用していない。 なお、mode も衣服の「流行」の意味であるが、現代では廃れている表現だとジーニアスはいっているし、桐原と東京書籍の単語集に mode は無い。 しかし、旺文社1900にmode があり、「方式」「形態」などの意味である。後述の「携帯」の誤字ではなく、確かに旺文社1900のmodeの項目に「形態」と書いてある。 旺文社1900の単語集は入試準拠なので、おそらく教科書にはないが入試によくある表現なのだろう。総数1900のうちの844番目にmodeがあった。 旺文社1900のいうmode関連の派生表現のひとつで、携帯電話の「マナーモード」は silent mode である。 ほか、物理学の弦の振動などの「モード」もこの単語だったと思うが、辞書には無いので不明(ジーニアスとセンチュリーの両方とも確認したが見つからなかった)。 さて、tendency の話題に戻る。 さきほど trend は「趨勢」や「風潮」だと言ったが、だがジーニアスによると、現在の株価の傾向などで(トレンド trend ではなく) tendency を用いている例文もあり、実際には使い分けは明確ではない。 tendency の動詞形は tend であり、「傾向がある」の意味。というか、動詞 tend の名詞形が tendency である。 tendの意味も、本来的に "~をする傾向がある" という意味での「傾向がある」である。 tend to ~(動詞)「~する傾向がある」の形でよく使われる。 ほかにも、 tendに「世話をする」という意味もあるが、だがこれは、名詞 tender「やさしさ」の動詞形だとみなすべきだろう。 ややこしいことに、動詞 tender は「提出する」「支払う」の意味である。だが単語集に動詞 tender がないので、無視しよう。 一方、trendについて。 センチュリーによれば、「新しい流行」 a new trend とか使う。 東京書籍に the current trend 「現在の流行」という例文もある。 東京書籍によれば、「最近は小型車が売れている」的な意味の流行も trend である。 また、旺文社によれば、「最近は高齢者には運転をやめさせるのが傾向である」というのも trend である。 旺文社の例文を考えれば、和訳が「傾向」であろうが、内容が最近の風潮なので、trendを使うのが正しいわけだ。 形容詞 trendy 「流行の先端を行く」の意味である。 角度が傾くのは lean 「傾く」です。 lean forward 「前方に傾く」(東京書籍4500、)、「前かがみになる」(旺文社1900) The tower leaned a little to the west. 「その塔は西にすこし傾いている」(東京書籍およびグランドセンチュリーの文を改変) いちおうlean にも傾向の意味もありますが、例文を紹介していません(桐原4500、旺文社)。なお、桐原は、tend と lean を類義語と考えており、同じページで紹介しています。 入試には出ないが、ジーニアスいわく、「共産主義に傾倒する」 lean toward communism とかの「傾倒する」も lean とのこと・ 「傾倒する」という日本語を知っていると、なんか頭が良さそうですね。 * 「流れ」 current, flow flow は「流れる」と言う意味の動詞だが、名詞では川などの「流れ」を言う。 current は、「流れている」という意味の形容詞だが、名詞では「海流」や「電流」などの「流れ」も言う。 川も海流も同じ水の流れなのに、なぜか使い分けをするのである。 東京書籍3000でも桐原3000でも、flowの例文で、川の流れを扱っているので、そういう単語だと納得してもらうしかない。 英語というのは、あまり論理的ではなく、慣習などで使い分けが決まっている部分もある。 東京書籍に書いてあるが、気体の流れも液体の流れも flow である。 普通科高校では習わないが、工業高校などで流量計などの機器を扱う際、その流量計を英語で「フローメータ」などという。また、その計器で測定する流れのことは普通は「フロー」flow と読んでいる。 風の流れや川の流れという言い方ではなく、わざわざ「気体」「液体」と東京書籍が言ってるのは、たぶん、そういう流量計などを見越しての表記だろう。 実際、ジーニアスを見てると、「液体・気体の流出量(流入量)」という意味もかかれている。東京書籍はおそらく英和辞典のflowのこういう意味を参考にしたと思われる。 さらっと「流量計」と言ってしまったが、流体力学では流出量も流入量も区別せず、まとめて「流量」(りゅうりょう)と呼び、それ(つまり「流量」)を flow と言うのである。 実際、ジーニアスでは、たとえば人口の「流入」もflow であるし、センチュリーでは(石油らしき)ガロン単位の液体の「流出」もflow である。 そのほか、お金の「流れ」については、経済学ではカレントもフローもどちらとも使う表現なので、深入りしない。 さらに混乱させるが、discharge 「解放する」・「釈放する」、「解雇する」「解任する」の意味の単語(東京書籍の巻末)にも、実は「流れる」の意味がある(ジーニアス)。「アマゾン川が大西洋に注いでいる」という例文で、discharge を使っており、ここでは flow into と同じだと、ジーニアスは言っている。 煙などの排出も discharge であり、いったい流出なのか流入なのか、はっきりしない。 専門用語などで flow と区別したい場合、discharge を使うこともある。 だから、たとえば流体力学で、理論値と実測値との違いの比率のことを discharge coefficient といい、よく「流量係数」とか「流量係数」とか言う。分野によって和訳が違うので、和訳は気にしなくていい。証拠に英語版ウィキペディアの記事 [[:en:w:discharge coefficient]] (流出係数)があります。 あと、discharge には名詞の用法もある(ジーニアス)。東京書籍には動詞の用法「解放する」以下略しか書いてない。 そんなことよりも、「解放」「釈放」の意味を、液体の排出などと関連づけて覚えよう。なんか解き放たれて自由に動ける的なイメージが discharge である。 なお、日本でも、よく、解雇や解任のことを、比喩的に「自由の身」みたいとか「長い夏休み」みたいに言います。なので、そこから派生的に、discharge の複数の意味を把握できます。 洋の東西を問わず、人間の言語センスは似たようなもんです。(あるいは、もしかしたら日本人が英語discharge を真似たのかもしれません。) 「頭脳流出」は a brain drain という(旺文社1900、ジーニアス、センチュリー)。ややダジャレっぽい語感もするので真に受けるわけにはいかないが、drainの基本的な意味は「流出する」である。(なお、このように brain には「脳」の意味のほかにも「頭脳」の意味もある(桐原3000)。) だが drain には、体力などを「消耗させる」という意味もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 drain my strength 「体力を消耗させる」 である(センチュリー。ジーニアスに似た例文)。 体力が流出していくイメージか。 台所の「排水口」とかも名詞 drain である。屋内の下水などに向かって流出させる側の台所の排水口が drain である。 その他、排水管が drain である(ジーニアス)。 * 傾向 tend, inclined まず、tend は動詞。 inclined (インクラインド)は形容詞。 なので be inclined to ~(動詞) で「~する傾向がある」 のように使う。inclined to do を使いたい場合、be動詞が必要。 一方、tend は動詞なので、be動詞なしで、 tend to ~(動詞) 「~する傾向がある」 である。名詞形はtendency 「傾向」である。 実は動詞 incline (インクライン)「傾ける」という単語があって、「傾ける」「その気にさせる」の意味である(東京書籍)。 坂(slope)などの物理的な「傾き」やその角度なども 名詞 incline である(ジーニアス)。 桐原は inclined などは紹介していない(桐原4500および桐原5500を確認)。 単語集にはないが、「話を聞こうと耳を傾ける」incline my ear to ~ 、みたいな表現にも incline を使う(センチュリー)。というか、おそらくこの英語表現が先にあって、それに合わせて日本で「傾聴」みたいな表現が生まれた可能性。 また、このように incline には、好意などによって、「関心を向ける」のような意味もある。 このためか、名詞形 inclination (インクリネイション)には「傾向」の意味のほかにも、「好み」の意味もある(旺文社)。 ただし、必ずしも inclination は「好み」とは限らず、たとえば「彼は太りやすい」のような体質や(ジーニアス)、「この車は横滑りしやすい」とか(センチュリー)、そのほか性質や、性向なども inclination である(ジーニアス)。 どちらにせよ、とりあえず inclination の中心的な意味は「傾向」だと覚えておけば問題ないだろう。 単語集にはないが、坂や屋根などの物理的な「傾き」やその傾斜の角度なども inclination という(ジーニアス、センチュリー)。 liable (ライアブル)は、好ましくないことをする傾向や、好ましくない状態になりがちな傾向のある場合に使う(ジーニアス、センチュリーで確認)。なお旺文社では発音注意している。 和訳では liable は単に「~しがちである」と訳す場合があるが(桐原4500、旺文社1900)、「好ましくないことをする傾向」だという条件をしっかりと理解しておこう。、 be liable to ~(動詞の原型)で「~(ミスなどの行動)をしがちである」 のように訳す。 ほか、典型的な例文 be liable to illness 「病気にかかりがちである」(旺文社、ジーニアス) がある。なおこの場合、to が不定詞ではなく名詞に対する前置詞に変わっている。 なお、「ミスをする」make a mistake または make mistakes である。なお、桐原3000およびジーニアスでは、make a mistake 「間違える」と訳している。 なので、ともかく be liable to make mistakes 「ミスをする傾向がある」 である(旺文社)。 形容詞 prone (プロウン)は、望ましくないことについて「~の傾向がある」の意味(ジーニアス、センチュリー)。 病気になりやすいとか、怒りやすいとか、そういうのも prone を使える。例文は辞書を見て(著作権の都合)。 単語集には、なぜか、望ましくないことに使う前提が書かれていない(旺文社、東京書籍の巻末)。 だが、辞書には前提が書かれている。 単語集にある典型的な例文は、 be prone to error 「間違いを起こしやすい」 である(旺文社、東京書籍の巻末)。 to は前置詞でもよく、動名詞 to でもよい。つまり、prone to の後ろにくるのは、名詞 でも 動詞の原型 でも良い。 earthquake-prone 「事故多発地域」の意味である(センチュリー、旺文社)。 ---- mistake と error ジーニアスによると、 mistake は不注意や勘違いによる間違い。 error は、計算の誤りや、裁判の誤審など。 ・・・とのこと。 また、センチュリーいわく 「不注意な間違いをする」make a careless mistake とのこと。 だから mistake は、「勘違い」とか(ジーニアス)、「誤解」「思い違い」とかで(ジーニアス、センチュリー)覚えたほうがいいかもしれない。 mistake を「誤り」「間違い」と訳しても間違いではない(ジーニアス、センチュリー)。そういう訳がジーニアスにもセンチュリーにもある。 ---- 現在の current , present, modern current は、形容詞「現在の」が入試ではよく出るが、しかし名詞では「流れ」の意味である。 海流とか電流とかの流れにcurrentを使う。 東京書籍およびジーニアスが紹介しているが、「暖流」は a warm current である。 ついでにジーニアスが紹介している「寒流」は a cold current である。 current は、まず名詞「流れ」を覚えるべきであり、形容詞「現在の」はその派生として覚えるのが良いだろう。 ジーニアスで調べた語源でも、「走っている」→「流れている」→「現在通用している」というような意味の変遷らしい。 さて、current 関連の名詞として、単語集にはないが、電流の直流 D.C. とは direct current の略である。 交流 A.C. も Alternating current である(ジーニアスで確認)。 通貨はcurency (カレンシー)である。 単語集にはないが、国際的に安全な通貨のことを経済学ではハードカレンシーといい hard currency と書く。) 「現在の」を意味する形容詞には、current のほかにも present がある。 present は、たとえば英文法の「現在形」や「現在進行形」などの「現在」も present である。 「現在」のpresent と 「贈り物」の present とスペルも発音も同じである。また、「出席している」の形容詞 present と同じ単語である。 present と current のニュアンスの違いは、辞書では特に言及されてないが、current には「流通」や「通用」のような意味合いもあるというところだろうか。 * 現代 modern と contemporary なお、modern は、「近代の」「現代の」という意味であり、歴史的なニュアンスで使う。 modern も単語集にあるので、覚えよう。 単語集にないが、たとえば「近代文学」modern literature のように(センチュリーで確認)。なお、「現代」はmodern times という。 桐原4500にあるが、(科目名ではない意味での)「現代社会」は、modern society である。 動詞 modernize は「近代化する」「現代化する」の意味である(東京書籍4500および桐原4500)。 しかし、contemporary という単語も存在し「現代の」という意味であり、しかも、旺文社いわく「現代日本文学」は contemporary Japanese literature である。 東京書籍4500いわく、contemporary と modern の違いは単に、芸術様式の話題では contemporaryが「現代の」の意味で使われるとのこと。 だからか、東京書籍・桐原・旺文社の3つともすべてに単語 contemporary art 「現代美術」がある。 その他、contemporary には「同時代の」と言う意味もあり、東京書籍いわく、「ピカソとダリは同時代の人」という内容で、語法 be contemporary with ~ を使っている。 * temporary temporary は「一時的な」の意味の形容詞。 典型的な例文が 「一時的な仕事」 a temporary job である(東京書籍、旺文社)。 なお、ジーニアスとセンチュリーでは、同じ a temporary job を「臨時の仕事」と訳している。 対義語は permanent である。 つまり、 temporary ⇔ permanent である。 なお、いわゆる「アルバイト」は、英語で part-time job である(ジーニアス和英「アルバイト」で確認)。side job ともいう(ジーニアス和英)。 日本語の「パート主婦」のような、勤務時間の短い意味合いは、英語のpart time jobには無い。 そもそもアルバイトはドイツ語に由来する言い回しだし、しかもドイツ語では「仕事」という意味らしい(本書は英語の教科書なのでドイツ語には深入りしない)。 「永久歯」を permanent teeth という(ジーニアス、東京書籍)。 東京書籍いわく、「終身雇用」を a permanent job というとの事だが、しかしジーニアス英和やセンチュリー英和では確認できなかった。 ---- 強制 force, enforce, compel , oblige 義務 duty 辞書によくあるcompel の典型的な例文が「病気のため仕方なく~せざるを得なかった」的な例文。こういうときにcompelを使うようである。 辞書によると、compel はforce よりも意味が弱く、oblige (オブライジ)よりも意味が強い、 普通、oblige (オブライジ)は「義務づける」と訳す。 単語集にはないが、思想の用語で「高貴たる者の義務と責任」と言う(英語ではなく)フランス語で noblesse oblige ノブレス・オブリジュ という単語があり、社会的エリートが兼ね備えるべき義務感のことを言う。 さて、英語では、名詞形 obligation が「義務」の意味。センチュリー英和で確認したが、法律的な「義務」も、道徳的な「義務」も obligation である。 桐原4500では obligationの意味に「義理」を加えて、「義務」「義理」がobligation だとしている。 旺文社1900では、 obligationの意味に「責任」を加えて、「義務」「責任」がobligation だとしている。まあ、「高貴なる者の義務と責任」が世界各国エリートの基礎教養なので、知的な英文ではそういうニュアンスで obligation が使われることも多いのだろう。 東京書籍4500 には、oblige の紹介は無い。 force は「強制する」の意味。 さて、「軍隊」「武力」も force である。 軍隊によって「~が強制された」という場合、どうすればいいのだろうか? 桐原4500では、force「強制する」の例文での「軍隊」を troop という単語で表現して、forceの同音意義語の問題をうまく回避している。 桐原の例文が「政府軍が反乱軍に降伏することを強制した。」と言う例文である。 なお「政府軍」は the government troops である。 反乱軍は the rebels である。「降伏すること」は to surrender である。 troop とか rebel とか、索引に無い単語ばかりである。 enforce は、強制一般の意味もあるが、法律によって強制する、というニュアンスがあり、例文もそういうのが多い。だがラグビーでエンフォースという用語がある。ラグビーの説明はしたくないので説明は省略。 センチュリーの英語によると、警察が市民に法を強制したりするのが enforce である。 桐原4500によると、法律を施行するのが enforce である。警官が法律を守らせる場合も、the police enforces the law のように、目的語は法律になる。 旺文社1900および東京書籍4500にも、似たような警官と法律の enforce 例文がある。 こういう事情もあってか、旺文社は1900はenforceの意味を「施行する」「実施する」としている。 桐原は、enforceの意味を「施行する」「遵守させる」としている。 なお、死刑執行で誰かを「処刑する」のは英語で execute (イクセキュート)である。 「死刑執行」「処刑」は execution である(桐原5500で「死刑執行」、旺文社1900)。 execute には、計画・命令などを実行したり、仕事を「成し遂げる」などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。ジーニアスによると「最後までやる」が原義のほうの意味とのこと。 処刑の意味は、処刑で「片付ける」的なニュアンスだろうか(特に言及されてはいない)。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。 計画などの実行で使われるといっても、ただし、こういう固い語なので、技術の必要な難しい計画などの実行で使われるのが普通である(ジーニアス)。 また、このことからか、企業の重役のことをエグゼクティブ executive ともいう(旺文社、桐原5500)。executive には名詞「重役」の意味のほか、形容詞「経営上の」「行政杖の」などの意味もある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。 さて、「義務」「強制」概念の話にもどる。 義務教育も法律で強制されているが、しかし旺文社の例文によると、義務教育には oblige を使っている。 センチュリーを読んでたら、未成年の子供が起こした事故の弁償も oblige である。 桐原だと「大臣は半年に一度、報告書を提出することを義務づけられていた。」の義務づけが was obliged to send in a report である。 まあ、大臣はエリートだからだろう。 センチュリーで「世論の批判のため引退を余儀なくされた」の「余儀なく」もoblige である。まあ政治家という、国家権力者の一員たるものの義務と責任的な意味合いだろう。 しかし東京書籍4500は、compel の例文で「世論が大臣を辞職に追い込んだ。」を 使っており、センチュリーに反している。 まあ、とくに統一的な用法は無いのだろう。 なお桐原は、「その法律が雇い主に、(※ 社員の)健康保険を掛けることを強いる」をcompel としている。「(※ )」内はwikiでの追記。 単語集にはないが辞書によくある典型的な例文が、病気で「~を余儀なくされる」をcompelで表現することである。 センチュリー風に He was compelled by illness to ~なら「彼は病気で~を余儀なくされた」である。 ジーニアス風に His illness compelled him to ~ なら、直訳すれば「病気が彼に~することを余儀なくさせた」だが、無生物主語の和訳が高校の授業で嫌われるので、「彼は病気で」と訳す。英文学とかだと無生物の主語とか普通にあると思うし、普通の日本語でも文学・文芸でなくとも「病気が彼に~を余儀なくさせた」とか通じると思うし、なのに、かたくなに無生物主語の和訳を認めない高校英語教師や塾講師などはどういう了見なのだろうか。理解しがたい。 ジーニアスは、本人の納得の上で余儀なくされる場合を oblige といい、そうでない場合つまり「本人の意思に反してさせる場合はforce や make を用いる」としている。 しかし、ジーニアスの例文では、税金を払う義務も oblige としている。 判断基準が不明である。 やはり、高貴たる者の義務と責任を基準に考えるのが良いだろう。 * 義務 duty, obligation 「義務」「義理」は英語で duty である。ジーニアスで確認したところ「義理」の意味もある。 on duty で「勤務時間中で」。 off duty で「勤務時間外で」 duty は、職務上の義務でも使われるが、道徳的な義務でも使われる。 その他、duty に「関税」の意味あり。桐原4500によれば、「ワインの関税」 duty on wine である。「免税店」は duty-off shop である。 obligation との違いとして、ジーニアスは obligation は「外的な事情から生じる義務」としているが、どうだろうか。ノブレス・オブリジとか、そうではないと思うが。 そう覚えるよりも do one's(myなど) duty で「~の義務を果たす」などの慣用表現で覚えるほうがよいと思う。なお、東京書籍4500と旺文社1900に、例文中に do one's duty がある。 obligation にはそういう平易な慣用表現は無いと思うので。 ---- 「分類する」 sort, classify sort は、情報Iで習う、数値データなどの整列の「ソート」と同じ語であるが、しかし旺文社1900以外では、sortの「整列」の意味を紹介していない。また、例文も無い。辞書ですら、ジーニアスもグランドセンチュリーも、整列を紹介していない。所持しているジーニアスの版が古く1990年代のものなので最近の版ではどうか知らないが、グランドセンチュリーのほうは2017年の版なのに紹介していない。 :※ なお、当の「情報I」科目のソート自体、実教出版の『情報I』でしか紹介されていない(他社の東京書籍や数研出版や日本文教出版などは紹介していない)。 :※ あまり英語教育の界隈では、データの整列は出題されづらいのだろう。(ただし、理系の大学はどうか知らない。)大学入試の単語集を見ても、文科系の大学ばかり出題の過去例文を扱うので(東京理科大とか芝浦工大とかああいう私大の過去例文は、英単語集で紹介されづらい)、理系の出題傾向がどうなっているか分かりづらい。 さて、上記の「分類する」の使い分けは、あまりハッキリしない。 単語集の例文などを見ると、どうやら書店や図書館などで書籍を「分類する」は classify を使っているようだ。 旺文社では「本は作家の名前によって分類されている。」 The books are classified according to the author's name. 東京書籍では「本はテーマによって分類されている。」 The books are classified according to subject. である。 ジーニアスでも、受動形でなく能動形でだが図書館での本の分類に classify を用いている。 なお、(英和ではなく和英辞典の)ジーニアス和英によると、ごみの「分別」は separate である。 sort には名詞で「種類」という意味もあり、ほぼ、「種類」の意味での kind と似た意味である。 a kind of ~ 「~の一種」の代わりに、a sort of ~ で「~の一種」と言う場合もある。 しかし、別の用法で sort of で「多少の」「いくらかの」という意味もあるので、文脈から判断すること。 class には「等級」と言う意味もあるので、「等級づけをする」なら classify のほうが望ましいだろう。 余談だが、classify には「機密の」の意味があって、旺文社1900で document を見ると、 leak classified document 「機密文書を漏洩する」 という例文もある。 動詞 leak は、液体や秘密などが「漏れる」とか「漏らす」の意味。東京書籍と桐原の3000語レベルにも4500語レベルにも書いてない。桐原5500に書いてある。 桐原5500の例文は秘密を「漏らす」ほうの内容。 なお、文書ではなく情報の「機密情報」については旺文社 leak を見ると、 a secret information と言っている。 桐原4500では、「機密情報」を confidential information と言っている(桐原4500のmake関係の熟語のmake use of ~ の項目)。 2010年にWikiリークという、各国政府などの機密情報をネット公開する海外サイトが世界的に話題になったからか、単語集では leak の例文が機密の漏洩ばかり。だが、もちろん液体などが漏れる場合にも普通に leak は使われる。 なお、wikibooksなど当wikiプロジェクトは、wikiリークとは全く別の組織。「wiki」とはソフト名の一種なので、まったく別の組織でも、wikiソフトを使っていると組織名がwikiなんとかと、似たような名称になることもある。 なおleakの名詞形は leakage であり、「漏れ」「漏出」「漏洩」の意味(旺文社1900)。だが、単語 leak 自体でも名詞の意味もあり、同じような「漏れ」という意味(桐原5500)。 「秘密」については、secret や classify の他に、confidence (カーンフィデンス)という単語もある。 だが、このconfidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 「信頼」と「自信」と「確信」については和訳でも同じ「信」の文字があるから、まあ連想できるとして(信頼の対象が自己になれば「自信」。「確信」とは、信じている自分への自信。など)、問題は「秘密」である。 信頼しあっている間柄での秘密、的なイメージで覚えるのが良いだろう。 形容詞 confidential の意味なら「内密の」というのがセンチュリー和英にもある。 だが、名詞の「秘密」のことを「内密」とは言わないので、confidence は「秘密」と訳すしかない。辞書もそうなっている。 ジーニアスによれば、「秘密文書」は confidential documents とのこと。 ---- 確認 check, confirm , confident check が「チェックする」である。 硬い態度など firm「確固たる」, rigid「厳格な」, stubborn 「頑固な」、stiff(肩などが)「硬直した」、 英語のチェック check はいろんな意味で使われ、意外と難しいので、日本語でそのまま「チェックする」と意味を覚えてしまうのが良い。東京書籍1800の単語集を見ても、checkの意味の説明で「チェックする」とそのまま書いてある。 check は「確認する」ことにも使われるし、確認したことを証拠に残すためのチェックマーク( ✓ )の記述にも使われるし、「点検する」ことにも使われるし、「照合する」にも使われるし、チェスの王手(いわゆるチェックメイト)にも使われる。このように意外と難しいからか、桐原4500では4500レベルとしてcheckを紹介している。 confirm が「確認する」「身元を証明する」である。(東京書籍4500) なお、別の語で firm という語には「断固とした」「確固たる」の意味がある(旺文社1900、東京書籍4500)。 比較的に悪い意味は無く、 firm muscles 「引き締まった筋肉」(東京書籍4500、ジーニアス) のように、形を変える柔軟さをもった場合にも使います(グランドセンチュリー、東京書籍4500)。 ほか、 a firm belief 「硬い信念」(東京書籍4500、ジーニアス) a firm decision 「ゆるぎなき決定」「確固たる決定」(旺文社1900、ジーニアス) です。 「頑固な」 stubborn (スタボーン)とか、(肩などが)「硬直した」stiff とはニュアンスが違います。 形容詞 rigid (リジッド)は「厳格な」です。 別のまとめで、「きびしい」harsh, strict, severe, rigid を説明しているので、そちらも参考にしてください。 「会社」や「商店」などの名詞 firm と同じ発音の語です(旺文社、桐原4500)。 a law firm 「法律事務所」(旺文社、グランドセンチュリー、) なお、a law firm は米語です。 チェックについては、チェックリスト check list が英語にもあることを知るべきだろうか。 工場労働など屋内での社会人の点検業務では、可能なかぎり、忘れのないように点検内容を一覧表の list リストにして、それにチェックマーク( ✓ )を入れることで漏らさずにチェックをするという方法がある。 なお、チェックマークを入れるための視覚欄(大きめな □ )のことを、チェックボックス check box といい、これも英語にある(ジーニアスで確認)。 こういうチェックリストやチェックボックスの存在を知っていれば、check の「点検する」や「照合する」の意味も覚えやすいだろう。 語学の勉強というのは、こういうふうに英語以外のビジネス知識なども必要なのである。 checkを「チェックする」と覚えればいいと言ったものの、ただし上述のチェックボックスやチェックリストのように、仕事でも知的な仕事なら check という英語は使うので、覚えておく必要があるだろう。 桐原4500では、「医者が患者の血圧を調べる」という内容の例文でチェック check を使っている。check はそういう専門性の高い用途にも耐えうる単語でもある。 ほか、小切手も check といい、同じスペルだが、説明を省略する。ホテルなどのチェックイン check in , チェックアウト check out も同じ単語だが、説明を省略する。 IT系でも、よく会員制webサイトの登録画面などで説明書きを読んだか確認するためのチェックボックスが、海外サイトではよく使われる。 社会人になって就職するなどして、品質検査の方法などを習っていないので、あまり「チェックとは何か?」とか深入りしても、埒(らち)が あかない。 confirm は、高校生には馴染みがないかもしれないが、IT系では意外とよく、会員制webサイトのパスワード登録の画面などとして、海外サイトではよく使われる。 身元証明の典型的な例文で、誰々の「身元を証明する」という例文があり、 たとえば東京書籍4500では 「彼女の身元を証明する」confirm her identity がある。 旺文社の例文を少し改造して(「郵便局員が私の身元を確認した」という内容)、「彼が私の身元を確認した」なら He confirmed my identity となるだろう。 「裏づける」の典型な例文が、裁判などでの「新たな証拠が彼の話を裏づけた」であり、東京書籍によれば、 「新たな証拠が彼の話を裏づけた」 The new evidence confirmed his story. である。 桐原4500にも、現在完了形であるが、ほぼ同じ英文がある。 confirm の名詞形は confirmation である。旺文社1900にだけ紹介されている(桐原4500と東京書籍4500はconfirmationを紹介していない)。 confident については、別の項目で説明した。confidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 単語集に共通の例文が見当たらないので、辞書などを購入して読んでほしい。 * 検査 なお、和英辞典で「検査」を見ると、testやinspectなど色々な単語がある。 testはどちらかというと「試験」である。 血液検査が blood test であり、聴力検査が hearing test だし、日本語では「検査」でも英語では test だったりする場合もある。 「テスト」と聞いて、日本の学校の学力試験しか思いつかないのなら、改めよう。英語では普通に、医療や工業などの検査でも test は使われるからである。 inspect は、査察官や検閲官をinsepector と言うので、そういうニュアンスもあるので、検閲・査察のニュアンスが強く、日本の「検査」には1対1には対応しない。 東京書籍と桐原の単語集には inspect がないので、気にしなくていい。米英の行政の事情を知らないと inspector などは理解できないだろう。日本の高校生には不要な知識であろう。inspector という、そういう高校で習わない行政用語があるという事だけを知っておけば十分だろう。 なお、実は旺文社1900に inspect と inspector がある。inspector には「検査官」の意味のほか、「警部」の意味もあるとのこと。 だが、そもそも、英語の文脈においける「警部」とは何かという問題がある。ジーニアスでinspectorを見ると、米では「警視正」、英では「警部」とのこと。まあ、警察組織の現場職での上のほうの人、ぐらいの意味だろうか。 なお、「捜査員」は investigator である。これだけだと難しそうだが、米国のFBIこと「連邦捜査局」が the Federal Bureau Investigation である(旺文社)。 「捜査する」は investigate である。 典型的な例文が 「警察がその殺人事件を捜査している。」 The police are investigating the murder. である(桐原、ジーニアス)。 なお、federal (フェデラル)は形容詞としては「連邦の」という意味であり、名詞としては「連邦」の意味である(ジー二アス)。 もうひとつの典型的な例文が、 「警察がその自動車事故の原因を調査している。」 The police are investigating the cause of the car accident. である(東京書籍、センチュリー)。事故なので、捜査ではなく「調査」。東京書籍でも「調査」になっているし、センチュリーでは「調べている」としている。 なお、「探偵」と「刑事」は detective である。英語では、「探偵」と「刑事」が同じ単語なのである。 動詞 detect の意味は、東京書籍いわく、何か見つけづらいものを「探知」「発見する」などの意味である。センチュリーいわく、隠されているものや悪事などを見つける場合に使うことが多いとのこと。 単語集にはないが、「探知機」が detector である(ジーニアスで確認できる)。ジーニアスいわく、金属探知機は a metal detector である。 この例のように、 detect で発見するのは別に犯罪事件の犯人でなくてもよく、たとえば桐原の例文では病院でのガン(癌) cancer を「発見する」ことを detect としている。 センチュリーいわく「ガス漏れを見つける」は detect a gas leak である。 センチュリーいわく、嘘を見破るのも detect である。東京書籍いわく、「スパイを見破る」は detect a spy とのこと。 locate という「位置する」と言う意味の動詞がある。名詞形 location が「位置」 の意味である。 この locate には、なにかの場所を「突き止める」という意味もある。 東京書籍が detect の単語の次に、locateの例文で「アジトを突き止める」を紹介しているが、著作権の都合があるので本ページでは紹介しない。 なお、アジトは a safe house である(東京書籍)。またアジトとは、犯罪組織や反乱組織などの「隠れ家」のこと。 なお、「隠れる」は hide である。 太陽が雲に「隠れる」みたいな平和的な「隠れる」も、犯人が「隠れる」も、 hide である(センチュリーで確認)。 「太陽が雲に隠れる」 The sun is hidden by clouds である(ジーニアスとセンチュリーに、ほぼ同じ例文)。 なお、「隠れ家」「隠れ場所」には、hide-out という言い方もある(ジーニアスいわく「隠れ場所」)。旺文社では hide-out を「隠れ家」「潜伏場所」と紹介。 hide の活用は hide - hid - hidden/hid である。 さて、conceal という、「隠す」という意味の単語があり、物や秘密を「隠す」場合に使われる。 辞書を見た限り、conceal には、人が隠れるような用法はない。 単語集を見ると、conceal の例文で、感情を「隠す」ような例文もあれば(旺文社)、爆弾が「隠されていた」という例文もある(桐原)。 隠された秘密を「暴く」のは reveal や uncover がある。 ---- 暴露(ばくろ) reveal, uncover, disclose reveal は、意図的に秘密を暴いた場合のほかにも、不注意などで秘密が漏れた場合にも用いる。旺文社の例文も秘密が漏れた場合である。 名詞形 revelation である。 よくある例文は、 「真相を明らかにする」 reveal the truth である(東京書籍に和訳・英文とも同じ文。センチュリーでは「真相を漏らす」と訳)。 そのほか、単語集にはないが、物理的に隠れているなどして見えなかったものが見えるよう現れる事も reveal というが、単語集にないので無視する。 なお、光や危険などに「暴露する」ことは expose である(桐原)。 暴露(ばくろ)は「ばくろ」と読む。「ぼうろ」(×)ではない。 disclose 意図的に秘密を暴いたり、あるいは自分や自組織の秘密を公表したりする場合は、 disclose のほうが適切かもしれない。 固い言い回しなので、暴露や公表や自白などの対象となる秘密は、たとえばセンチュリーでは「彼はスパイであったこと」だとか、「その男の正体」だとか、 あるいはジーニアスでは「真実を新聞に暴露する」とか、なんかそんな感じの秘密ばかりである。 名詞形「公開」「暴露」は disclosure である。 「情報公開」は disclosure of information である(ジーニアス、旺文社)。 東京書籍4500および桐原4500には disclose が無い。 uncover 「真相を明らかにする」 uncover the truth のように使う(東京書籍)。桐原4500には例文なし。東京書籍は巻末おくりなので、解説なし。 uncover の語源は、見れば分かると思うが「カバーを取る」である(ジーニアスで確認)。 なので、単語集にはないが、容器などの「フタを取る」も uncover である(ジーニアス、センチュリーで確認)。 そして単語集(旺文社)にあるが、遺跡などを発掘するのも uncover である(旺文社)。遺跡を埋めている土などをフタに見立てて覚えよう。 ---- 不安 anxiety, alarm, dread 恐怖 fear、 horror, dread 料金 fare , fee ,charge 経費 expense 警報 alarm 警戒 alert 警告 warning, caution 旺文社1900によると、alarm の出題番号が549 で、alarm が「不安」「恐れ」を第一義で紹介されており、anxiety (「不安」「心配」)の形容詞 anxious の583番よりも alarm のほうが早い。 勘弁してほしい。 まずalarm は普通、警報器のことである。実際、東京書籍3000では、alarm は「警報器」「目覚まし時計」の意味でしか紹介していない。 桐原4500ですら、「驚き」「恐怖」の意味を紹介しているが、しかしalarmの第一義はあくまで「警報(器)」というのが桐原のスタンスである。 とはいえ、旺文社は大学入試の出題順に紹介しているだけである。つまり、日本の大学入試がロクでもないのだろう。 なお、ジーニアスによると、alarm の第一義は「驚き」「恐怖」である。なお、語源はイタリア語の「武器を取れ」all'armeである。 なるほど、alarm アラームの語尾 -arm が「武器」 arm と同じわけである。 現代では、普通、「驚いた」は be surprised at などを使うだろう。 どうしても「驚き」「恐怖」の意味で使いたいなら、死の恐怖のある文脈で使うと、頭良さそうに見えると思う。 ジーニアスの例文でも、「シカは驚いて逃げていった」の例文で in alarm という用法を使っている。狩人や肉食動物などによる死の恐怖を感じたシカ的な用法。 しかし、ジーニアスによれば、恐怖の意味での alarm は「fear より固い語」である。 fear (フィエア)は「恐怖」「不安」である。まずfear は「恐怖」で覚えよう。4500語レベルではなく、桐原3000と旺文社1400にfearはある。あと東京書籍4500。 典型的な例文が、「高所恐怖症です」であり、ジーニアスと東京書籍にそういう例文がある。 I have a fear of heights. 「私は高所恐怖症だ。」 である。 単語集にはないが、辞書によくある例文が「恐怖で顔が真っ青になる」であり、 turn pale with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。センチュリーが pale (ぺイル)である。 ジーニアスだと、white を使い、 turn white with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。 なお、形容詞 fearful で「恐ろしい」「恐れている」の意味。 なお、horror で、戦場での死の恐怖も表現できる。日本語の「ホラー」のような幽霊やら悪魔などのオカルト限定のような制限は無い。 dread (ドレッド)は、「ひどく怖がる」「ひどく恐れる」のような意味。fearよりも、dread は恐れる度合いが強い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 旺文社いわく、発音注意。「ドレッド」である。 :(※ 範囲外)発音およびスペル的には、髪型のドレッドヘア dreadlocks とか、戦艦のドレッドノート級 (弩級戦艦) dreadnought ,dreadn'''au'''ght とかのdreadと同じスペル(語源がどうかは知らない)。 形容詞 dreadful 「ひどい」「おそろしい」の意味。 horrible などとの類義語であり(グランドセンチュリー)、区別は難しそうである。 なお、鉄緑は fearful を類義語としている。 料金 fare , fee ,charge fear とスペルの似ている fare(フェア) は「運賃」「なりゆき」であり、意味がまったく違う。 「運賃」、言い換えれば「乗り物の料金」が fare である。医師や弁護士などの料金は fee である(旺文社1400)。 「電車の運賃」a train fare である(旺文社1400、桐原4500、東京書籍4500巻末)。「電車賃」と和訳しても良い(桐原4500)。「列車の運賃」でも良い(東京書籍4500巻末)。なお、文脈に応じて複数形 train fares にしても良い(東京書籍4500巻末)。 単語集だと「電車」ばかりだが、別にバス料金でもタクシー料金でも良い。「料金」でなく「運賃」で訳してもいい。つまり、 :a bus fare 「バス料金」「バス運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) :a taxi fare 「タクシー料金」「タクシー運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) である。 なお、「運賃」fare は、形容詞「公平な」 fair と同音である(旺文社1400、ジーニアス)。 だが、医師でも弁護士でもない施設の「入場料」も an entrance fee である(東京書籍3000巻末、旺文社1400)。 entrance の代わりに admission を使う場合もある。つまり、 an admission fee「入場料」ともいう。(桐原4500 admission の項目、旺文社1400 admission の項目)。 「授業料」(旺文社1400)や「受講料」(桐原4500)も fee である。 charge は「サービスに対する料金」(旺文社1400、桐原4500) なお in charge of ~ 「~の担当で」(旺文社1400、桐原4500) 「罰金」は a fine である。 expense は、「人件費」とか「医療費」とか「学費」とか(旺文社「人件費」、グランドセンチュリーがその他)、経費をいうときの「費用」(旺文社)。 おそらく、帳簿的というか、家庭内のことでも家計簿的なのが expense かと。 ほか、スポーツの「フェアプレーの精神」などの意味の「フェア」は fair であり、スペルがまったく違う。なお、この形容詞 fairは「公平な」の意味である(桐原4500など)。 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の 名詞 fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である(桐原4500)。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 なお、ジーニアス和英の affair の項目によると、「時事問題」は current affairs である。 「浮気」とか「不倫」とかも affair と言う。恋愛雑誌やらで時々「アフェア」とか言う単語があるのは、この意味だろう。 なお、「外交」を一言でいうと diplomacy (ディプロウマシ)である(桐原4500など)。「外交官」が diplomat である。形容詞 diplomatic は「外交の」である。 さて、「警報器」alarm の典型的な例文が 「火災警報器」 a fire alarm である。これは東京書籍も桐原も紹介している。 なお、スペルの似ているアラート alert は、alert は名詞では「警報」「警戒」の意味だが、形容詞では「警戒している」の意味がある。(桐原5500、旺文社1900) また、形容詞でalert は「油断しない」の意味もある(東京書籍4500)。 単語集の「警戒している」の例文では、よく警察官や兵士などの警戒が出てくる。 警察官の場合なら、 The police officer is alert ・・・ で、「警察官は警戒している」の意味になる。 つまり、 ~(人) be alert の語順になる。 warning は「警告」である。翻訳の都合で「警報」と訳したほうが自然な場合もあるが、warning の意味としてまず第一に覚えるべきは「警告」である。 東京書籍で「洪水」 flood を見ると、「洪水警報」 flood warning がある。辞書 warning では確認できなかったが(ジーニアスとセンチュリーで、warningとfloodの両方を確認)、しかしセンチュリーいわく「空襲警報」が air-raid warning なので、たぶん洪水警報も合っているのだろう。 warn は「警告する」であり、医師が患者に「酒を飲みすぎないように警告する」とか(センチュリー)、嵐の接近を警告するとか(センチュリーとか)、そういうニュアンスである。 warn ◯◯(人) of ~ で「◯◯(人)に~を警告する」である。 記法を変えれば、 warn A of B 「BについてAに警告する」 です(桐原、旺文社、東京書籍)。 東京書籍が紹介していますが、 warn me of the enemy 「敵がいるぞと私に警告する」 です。 なお桐原は、喫煙の危険性(risk)を警告する例文です。ジーニアスは、旅路か何かの危険(danger )を警告する例文です。危険という概念で統一的に説明できそうですが、直接的に言い回しを覚えたほうが早いでしょう。 of はよく「~の」と中学で教わりますが、それだと意味が通りません。 さて、inform 「(情報などを)知らせる」という単語にも、 inform A of B 「BについてAに知らせる」 という語法があります。 桐原が inform him of the result 「彼に結果を知らせる」 のような例文を紹介しています。 なお、典型例の言い回しは、 Please inform me of the change in ~ 「~の変更を私に知らせてくれ」 です(旺文社、センチュリー)。 ともかく、warn A of B は inform A of B と関連づけて覚えましょう。 桐原がそういう覚え方を進めています(warn と inform を同一ページで教えている)。 ただし、東京書籍のようなcrisis (危機)など関連語の紹介は、桐原では同一ページにないですが。どの単語集も、一長一短です。 なお、東京書籍3000には、なんと inform の項目がありません。information はあるのですが。 なお、information は数えられない名詞なので複数形が無いので、「2つの情報」は two pieces of information と表す。「ひとつの情報」は a piece of information です(東京書籍3000)。 桐原は、remind A of B(思い出させる) や convince A of B(納得させる、確信させる) や inform A of B と warn A of B や suspect A of B (疑う)などをまとめて、 「関連の of」という概念を提唱しています。 ただ、そう解釈しなくても、 このうち、「警告する」warn と「思い出させる」remind も情報提供の一種ですので、 「情報提供の of 」とでも言える概念で、 remind A of B と inform A of B と warn A of B をまとめられます。 だとすると、暗記するのは残りの convince A of B (Bを納得/確信させる)と suspect A of B (B(容疑など)の疑いをかける)だけに減らせます。 このうち、 convince は、他人に何かの納得をさせる際に、説得などの情報提供が行われるでしょうから、広い意味での「情報提供の of 」と言えるかもしれません。暗記の負担がこれで減ります。 だとすると、残りは suspect A of B 「AにBの疑いをかける」です。 この場合、なんの情報提供もしていません。 また、of B の部分は形容詞的な意味です。 made of ~ で、「~を材料に作る」とかの意味であり、完成品を一目で見て材料が分かるなら made of です。 材料が、完成品を一目みてもわからない場合は made from ~ です。 この suspect A of B と made of B の共通する「of B」で、「性質の of」とかの概念を考えてもいいかもしれません(英語学でどうかは知りません。自己責任で)。 ほか、英文法で、「It is 形容詞 of 人」と「It is 形容詞 for 人」の使い分けなどがあります。人の性質を言う場合は「of 人」です。これから類推する方法もあるかもしれません。 まあ、最終的には suspect A of B 「AにBの疑いをかける」を直接的に覚えるしかありません。 warn ◯◯(人) against ~ing で「◯◯(人)に~しないように警告する」である。 たとえば、よくある例文が、「彼は道路を横断しないように私に警告した」(ジーニアス)あるいは川を渡らないように私に警告した(東京書籍)、であり、 He warned me of against crossing the river. 「彼は川を渡らないように私に警告した」 である。 動詞および名詞の caution は、動詞としては、たとえば医者などが肝硬変の患者に「酒を飲むな」と注意・警告するときの「注意する」「警告する」が caution である(桐原5500)。東京書籍4500の例文も、薬の取扱いの注意を caution としている例文。 ただし、辞書では、警察などの警告・注意もcautionである。このため、warningとの区別は、なかなか難しい。 ジーニアスが言うには、cautionのほうがwarningよりも軽いとのこと。 形容詞 anxious (アンクシャス)は「心配している」「不安に思っている」である。 be anxious about ~ で「~を心配している」である。 He is anxious about ~ なら「彼は~を心配している」である。 よくある例文が、「彼は試験の結果を心配している」であり、東京書籍とジーニアスにそれに似た例文がある、 He was anxious about the result of exam. 「彼は試験の結果を心配している。」 となろう。(wikiオリジナル) ジーニアスだと、母親視点の「息子のテスト」だが、まあこういう例文がよくる。 be anxious for ~ は「~を切望している」である。 桐原の「新しいコピー機が欲しくてたまらない」なら be anxious for new copy machine である。 ジーニアスだと(私は)「新しいコンピュータが欲しかった」なので、 I was anxious for a new computer. 「新しいコンピュータが欲しかった。」(※ ジーニアスanxious例文から引用) である。 名詞形 anxiety で「不安」「心配」「切望」である。東京書籍4500には「切望」が書いてないが、しかし桐原4500と旺文社1900には切望が書いてある。 なお、 eager (イーガー) は「熱望している」である。切望 anxious とは、ややニュアンスが違う。 ---- 思い出関係 remind ,recall ,remember 動詞 「remind <人> of ~」は、「<人>に ~ を思い出させる」である。 典型的な例文は、 That song remind me of ~ 「あの歌は私に ~ を思い出させる」 さらに、 That song remind me of my school days. 「あの歌は私に学生時代(の日々)を思い出させる」(東京書籍3000) とか That song remind me of the old days. 「あの歌は私に古き日々を思い出させる」(旺文社1900に似た例文) とか、古き良き日々を思い出す例文が典型的。歌は記憶のスイッチ。 動詞 recall は、主語が「思い出す」である(東京書籍、桐原4500、旺文社)。 典型的な例文は、 I can't recall the name of ~ 「~の名前を思い出せない」 のような例文。このように、意識的に思い出そうとするときに recall を使うことが多い。グランドセンチュリーいわく、「忘れたことを思い出そうとことさら努力する」のが recall である。 いちおう、recall にも実は「思い出させる」の用法もあるが(ジーニアス、グランドセンチュリー)、しかし単語集ではこの用法は触れていない。 なお、商品を「回収する」 recall と同じ単語である(規律4500)。 remember は、「覚えている」の意味が基本だが、実は「思いだす」の用法もある。 いっぽう、「思い出させる」の用法は無い。 remember me ~ing の意味は「私が~したことを思い出す」の意味である。 けっして、私「に」思い出させるわけではない。 なお、過去に「~したことを覚えている」場合は remember ~ing (動名詞) これからする予定を「忘れずに~する」のは remember to do (不定詞) である。 ---- 武器・兵器 weapon, arm 大量破壊兵器は weapons of mass destruction であり、略称は WMD である(桐原4500、旺文社1900、ジー二アス)。 また、核兵器は nuclear weapons である(桐原4500、旺文社1900、東京書籍、ジー二アス)。 だいたい、arms だと、「腕」(うで)と まぎらわしい。 兵器には、なるべく weapon を使うのが無難だろう。 なお、動植物の角(つの)や爪(つめ)や刺(とげ)なども、weapon である(ジー二アス)。 weapon は、日本では「兵器」と訳される場合が多いが、しかし英語では weapon は広く攻撃のための道具を表す用語である。 単語集にはないが、山川の英語版・世界史にあった単語で、 rearmament が「再軍備」である(ジーニアス)。ナチスによるドイツの「再軍備」みたいな文脈で rearmament を使える。 ほか、disarmament が「軍縮」である。啓林館 Vision Quest I(P.111) が「軍縮」disarmament を紹介しています。 なお、名詞 army は「陸軍」「軍隊」の意味です(桐原3000、旺文社1400(緑)、東京書籍4500)。 「海軍」は navy (ネイビー)です(東京書籍、桐原)。 「空軍」は air force です(東京書籍、桐原)。 「軍事の」は military です(東京書籍、桐原)。 陸軍と海軍も空軍もまとめて「軍隊」と言いたい場合、army だと陸軍とまぎらわしいので、military force という場合もあります(東京書籍)。 ただし、「軍事力」も military force です(桐原)。 このため、翻訳などの際は、文脈にあわせて、うまく訳してください。 軍「隊」との混同を嫌ってか、単語を power を使って「軍事力」は military power という用法もある(ジーニアス military、センチュリー power)。 ほか、「軍隊」を the armed forces と言ってもいい(桐原、forces ) 「兵士」は soldier (ソルジャー)です(東京書籍、桐原)。 東京書籍いわく、さらに「将校」(しょうこう)は officer (オフィサー)です。 とはいえ、「将校」(しょうこう)と言っても、何のことだか分からないのが普通の高校生でしょう。 軍隊の上層部や、将来的にそうなる見込みの高い軍隊の大学を出た軍人や、あるいは同程度に一定以上の階級の高い指揮官のことを、将校と言います。 最下級の階級である兵士は当然、将校ではないです。 「兵士長」とか「軍曹」とかの現場の下の方の中間管理職も、ふつうは将校とは言わないです。ただし、文脈によっては、「軍曹」なども将校という場合があるかもしれません。 『「将校」という単語くらい知っとけや。日本史の勉強すれば出てくるんだからさ~』というのが、東京書籍の心のさけびでしょうか。 戦後の自衛隊ではあまり「将校」とは聞かなくなりましたが、海外の軍隊の説明だと今でも使います。 戦前でも、よく二・二六事件とかで「青年将校」がどうのこうの、という解説を読みます。こういう英語を知っていると、英語力だけでなく日本史などの知識も披露できて、頭よさそうに見えます。 桐原いわく「兵役」(へいえき)は military service です。 「英語を勉強するなら、こんくらい知っておけや」という桐原の心のさけびです。 まず、諸外国でもヨーロッパなどで今でも徴兵制、つまり兵役があります。2020年代でも、スイス、オーストリアは徴兵制があります。 ここでいう service とは、公共の下僕のような意味もあるかと思います。 たとえば「召使い」は英語で servant (サーバント)ですが、なんと単語集に書いていません。 桐原の単語周いわく、serve は「仕える」とか「提供する」とかの意味です(桐原4500)。 今ではネットのサーバー server とか、派生の名詞が使われています(ジーニアス、センチュリー)。 ただし、ネットの情報提供については、「プロバイダー業者」などというように provide が「(情報などを)提供する」の意味で好んで使われる場合もあります(桐原)。 交通インフラや電力インフラなどの公共インフラなどの提供も service です(ジーニアス)。慈善事業も service です(センチュリー)。 「兵役」(へいえき)は military service を覚えるときも、そういうのと関連づけて覚えましょう。 ---- 安売り・特売 フェア、セール、バザール sale のみ高校英語 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 なお、セールは英語でも sale で「安売り」(桐原3000、東京書籍3000)や「特売」(旺文社1200)や「バーゲンセール」(東京書籍3000)の意味がある。sell とは別に、sale (セール)「販売」という単語がある(東京書籍3000、桐原3000)。 なお、セールスポイントは英語で selling point である(旺文社1200(黄色)、ジー二アスで確認)。 セールスポイントは和製英語。 なお、単語集にはないが、セールスマン(販売員)は英語でも salesman であるが、男女平等の観点から salesperson という表現が米英では好まれるだろう(ジー二アス)。 salesman は、外交販売員(日本でいう「セールスマン」)にも使われるが、英語では単なる店員も salesman で表せる。 複数形 sales で「売り上げ高」の意味もある(桐原3000)。なお桐原では「売上高」3文字ではなく「売り上げ高」5文字の表記。 単語集にはないだろうが、バザーとの違いについて触れる。 ジーニアスによると、英語の bazaar は、慈善などの目的のために特別に催される市場である。だから教会などがバザーするわけである。しかし、イランなど中東の商店街のことも bazaar である。英語の単なる「雑貨屋」のことも bazaar という。 バザーを「安売り祭り」みたいな意味で使うのは、どうやら和製のようだ。 啓林館 Vision quest( P.62 )で、ディスカウント discount 「値引き」、バーゲン bargain 「お買い得品」などが紹介されていました。 ---- 必要不可欠 不可欠な essential, vital, indispensable 必要な necessary 搾る squeeze, extract 搾取する squeeze, exploit 桐原4500に vital の意味は「生命の」とあるので、まずこれで覚えよう。 また桐原4500いわく、vitality の意味は「生命力」である。 入試では vital の他の意味の「不可欠だ」「活気のある」などが問われるかも知れないが、まずはvitalの単語のイメージが生命力であることをつかもう。 vial → 「生命に必要」→「不可欠」という連想、 および vital → 「生命力にあふれる」→「活気のある」という連想、 で覚えれば、暗鬼の負担が減るだろう。 旺文社1900の例文で、「防衛戦略が国家の安全保障にとって不可欠だ」という例文で「不可欠」を vital としている例文がある。 これだって、「国家の生存に必要」→「国防に不可欠」みたいなイメージで把握できるだろう。 なお、桐原4500は「自転車が生活に不可欠」で不可欠がvital、東京書籍4500は「外国語が教育に不可欠」で不可欠がvital、という内容。 ともかく、vital は「活気のある」という意味もあるが、「生命の」とか「不可欠な」のような意味もある。 別の単語の話をする。 もし、単に「活気のある」「元気はつらつな」と言いたい場合は、形容詞 vigorous (ビゴラス)という単語でも一応は表現できる。東京書籍は「活発な」「力強い」と紹介しており、「活発な運動」 vigorous exercise という例文がある(東京書籍4500巻末)。ただ、辞書で 名詞形 vigor (ビガー)や 形容詞 vigorous の用例を見ると、「激しい(スポーツなどの)運動」とか「猛烈な抗議」とか、やや意味合いが強い用例も多いので、注意が必要であろう。 Z会のTOEIC対策本では、同じ vigorous exercise という単語を、「激しい運動がもとで、疲労で倒れた」という内容の文章で用いている<ref>松本茂 監修『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』、Z会、2014年3月10日 ver.4第7刷発行、P.382</ref>。 このように、vigorous exercise は、いい意味でも悪い意味でも使う。 肉体的に元気のあるだけでなく、精神的にも「精力的な」という表現でも vigorous が使える。 なお、「猛烈な抗議」などの猛烈でも vigorous あるいは名詞形 vigor を使う(ジーニアス、センチュリー)。 protest a plan with vigor 「計画に猛反対する」(センチュリー) make a vigorous protest 「猛烈な抗議をする」(ジーニアス) である。 essential は「不可欠な」という意味。 だが、「エッセンシャル・オイル」essential oil という芳香性の油を考えれば分かるように、なんだか抽出物みたいなイメージ。 名詞形 essence 「本質」「エキス」で覚えるほうが理解しやすいだろう。 (なお、名詞 extract にも「エキス」「抽出物」「抜粋」の意味がある。extract は動詞として「抽出する」の意味もある。(東京書籍が動詞を紹介。旺文社は名詞も紹介。桐原は紹介せず)。動詞と名詞とで発音が異なる。名詞は エキストラクト。動詞は イクストラクト。「抽出」「摘出」の行為自体は extraction という名詞である(旺文社)。) あるいは、「必須アミノ酸」が essential amino acid である(ジーニアスで確認)。 抽出ついでに言うと、abstract も「抽出」という意味(桐原4500巻末)。abstract には「抽象的な」の意味もあるが、まずは抽出の意味で覚えよう。というか日本語でも、「抽象的」の「抽」の文字は、「抽出」の「抽」の字である。なお、冒頭のab-は、ここでは分離を意味する接頭辞。absent「欠席の」のabとabstractのabは同じ意味(桐原4500)。 なお、「具体的な」は concrete である。 エッセンシャルの話に戻ると、たとえば、生物学書の『キャンベル エッセンシャル生物学』 "Campbell Essential Biology" という500ページ以上ありそうな分厚い生物学書がある。(なお、amazon米国版では何故かこの本が18歳以上が購入禁止なのでリンクは紹介しない。) エッセンシャルというのは、そういう感じの意味。 桐原では、「食事は不可欠だ」みたいな例文でも essential を使っている。 なお、「食事」は英語で meal (ミール)である(essential の文に合うかどうかは知らない)。 食事しないと死ぬので、生命維持の観点では vital でもあるが、しかしそういう死を防ぐためのものでも essential で言い表す場合もある。 さて、単語集によくある例文が、「~は健康に欠かせない」 be essential for good health  であり、東京書籍と桐原がそうである。 東京書籍だと「運動は健康に欠かせない」、桐原だと「食事は健康に欠かせない」的な内容である。 運動 exercise なら、 Exercise is essential for good health. 「運動は健康に欠かせない。」(東京書籍4500より引用) である。 「搾る」の extract を squeezeのニュアンスの違いについて。 extract は「抽出する」が第一の意味のようなものである。 -tract が「引っ張る」という意味でもあることから想像できるように(センチュリー)、extractは、目的物を、自分の方向に向かってこさせるイメージである。 だからextractで果汁を「しぼる」のは、その手段にすぎない。 だから、濃縮エキスの抽出のような、搾るだけでは不可能なことも、extract なら出来る。 ほか、薬品などを使って何かの成分を抽出するのも extract である(ジーニアスで確認)。 ほか、歯科医が歯を抜くのも extract である(センチュリー、ジーニアス)。 パソコンのファイルの圧縮・展開でいう「展開」も extract です。 いっぽう、extract には「抜粋する」の意味や、抜粋して「要約する」という意味もあります(センチュリー)。 抜粋すると情報量が減るのに、圧縮ファイルを展開すると情報量は増えます。 妙に感じるかもしれません。 しかし辞書でextract を調べると、秘密などの情報を「聞き出す」「暴き出す」のような意味もあります(センチュリー)。圧縮していて読み取れない情報を「暴き出す」ようなイメージでしょうか。 もっとも、最近のパソコンでは、オペレーティングシステムが高度なので、圧縮されたままでも読み取りのできる場合もありますが。 逆に、圧縮・展開の「圧縮」は compress です。 日本でも、機械などの空気圧縮機でいうコンプレッサーなどの外来語で有名です(ただし、高校生には目にする機会(チャンス)がないかもしれません)。しかし意外なことに単語衆にはcompressはありません。 高校・中学でIT教育が必履修になるなどしてもう年月も経ってますので、どうせあと10年か20年したら「圧縮」・「展開」などIT用語も英単語に加わるでしょうから、先手を打って、このページにまとめておきます(ならないとしても、もしその場合は実務では役立たずなので未来の高校英語の単語衆に価値ないので、価値ない単語集に従う必要ないです。私たちが目指すべきは、大学合格する英単語ではなく、仕事で使える英単語です。仕事を無視した英単語学習をしても最終的に淘汰されるだけの弱肉強食です)。 英語だと、たとえばジーニアスでは、自動車エンジンにおける空気の圧縮のことを compress で表現しています。 なお、空調機のエアコンの「コン」はコンディショナーの略ですので、混同しないように。 センチュリーを見ると、コンピュータ用語のファイル圧縮も compress だと書いてあります(センチュリー、ジーニアス)。 ほか、綿(わた、めん)などを圧縮して小さくするのも compress です(センチュリー)。 ややこしいことに、compress にも、話を「要約する」という意味があります(センチュリー、ジーニアス)。 いまどき、「要約」はsummary でしょうから、compress は綿やファイルなどを「小さくする」(つまり圧縮)の意味で覚えるのが良いと思います。 まとめると、 ファイルの「圧縮」は compress です。 ファイルの「展開」は extract です。 さて、「しぼる」の話題にもどります。 squeeze は、にぎるように力を内側に押し付けるイメージである。だから squeeze で、資金を「圧迫する」なども表現できる。 では、具体的に extract と squeeze のニュアンスの違いを見ていこう。 「エキス」や「抽出する」のextract について。 extract juice from a orange で「オレンジからジュースをしぼり出す」「オレンジの果汁を搾る(しぼる)」 の意味(センチュリーや旺文社)。 文脈によっては、oranges ではなく an orange でも構わない。ジーニアスでは、レモンの複数形 lemons から果汁を搾り取っている。 「搾る」は、squeeze もある。 果物などをしぼって果汁をとるのが典型的で、 squeeze a lemon 「レモンをしぼる」 が典型的(センチュリー、旺文社)。 果汁を明示したい場合 「オレンジから果汁をしぼる」squeeze juice from an orange と言える(東京書籍4500の巻末。ジーニアスだと lemon で似た例文)。 squeeze lemon juice on ~(食品など) で「レモン果汁を~にかける」である(桐原4500、ジーニアスに似た例文)。 「労働者をしぼりとる」「労働者を搾取する」のような表現でも、squeeze を使える(桐原5500、センチュリー)。 なお、いわゆる「ブラック企業」のような会社(労働者を低賃金で長時間働かせる工場など)は、英語では sweatshop (スウェトシャプ)といい、「搾取工場」などと訳される(旺文社1900)。sweat (スウェト)は「汗」という意味の名詞である(桐原4500)。東京書籍4500は sweat および sweatshop を紹介せず。 なお、動詞 exploit 「搾取する」である(旺文社1400(緑)、桐原4500)。 典型的な例文が、 exploit one's workers 「労働者を搾取する」 であろう(ジー二アス、東京書籍、旺文社に似た例文)。 ほか、exploit には、たとえば地熱発電や自然資源などといった資源などを「開発する」の意味や(旺文社1400、桐原4500)、機会などを「利用する」という意味もある(東京書籍4500)。 家計のやりくりなど、なんらかの資金のやりくりなどで、お金をなんとか「絞り出す」というのにもsqueeze は使える(センチュリー)。 ただし、ほかの意味で squeeze には予算などを「圧迫(あっぱく)する」という意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 資金のやりくりと、資金の圧迫では、ほぼ逆の意味になるので、読解のさいには文脈からどちらなのかを読み取ろう。 squeeze には「押し入る」「押し込む」や、人ごみや席などへの「割り込む」「割り込ませる」という意味もあり(センチュリーが押し入りと割り込み。ジーニアスは割り込み のみ)、旺文社が「押し入る」を紹介している。「圧迫する」から「押し入る」などを連想しよう。 indispensable 「不可欠な」は桐原5500巻末や旺文社1900本文と東京書籍4500巻末が紹介しているが、これを直接に覚えるよりも前に、まず、銀行などの「現金支払い機」dispenser (ディスペンサー)を覚えよう(ジーニアスで銀行の「現金支払い機が dispenser だと確認)。 動詞 dispense は、「分配する」とか、機械が「出す」という意味である(ジーニアス、センチュリー)。 なので、コーヒーなどの自動販売機も dispenser である(センチュリー)。 で、形容詞 dispensable は「それほど必要ではない」「なくても済む」の意味である。 「自分はなくても済むので(dispensable なので)、他人に分配できる(dispense できる)」→「分配する機械がデイスペンサー」とでも、こじつけて覚えよう。 で、in- はここでは否定の接頭辞なので、 indispensable 「必要なので分配するわけにはいかない」→「つまり、必要不可欠」→単に「必要不可欠」と言えば済む のように indispensable を覚えるのが、関連の語彙も覚えられて一石二鳥だろう。 旺文社1900だけ、indispensable の項目で、派生語の dispense 「分配する」「施す」「~なしで済ませる」を紹介している。 桐原5500は、indispensable の類義語で、essential や integral を紹介している。 be indispensable for ~(ないと困る物) 「~は必要不可欠である」 のように使う(旺文社1900、東京書籍4500)が、文脈によっては for でなく別の前置詞や接続詞の場合もある(桐原4500)。 ---- 要約 summary, brief summary (サマリー)が「要約」の一般的な語でしょう(特に出典は無い)。 要約のまとめ方や業界によって、outline (アウトライン)や brief (ブリーフ)など、別の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 「要約する」の意味が、extract 、compress 、summarize などの単語があります。要約のことを summary (サマリー)と言います。サマリーの動詞形が summarize (サマライズ)です。 ほか、brief も、名詞では「簡潔な説明」の意味、動詞では(読みやすいように手短かに簡略化された説明にする、という意味での)「要約する」の意味です。 桐原4500が brief を「要約」の意味で紹介しています(桐原4500)。 in brief 「手短かに」 の意味です(桐原、旺文社)。 また、 keep it brief 「手短かにする」 です(東京書籍、旺文社)。it の部分は、必要に応じて適した目的語に変えます。 名詞形 briefing は、「簡潔な説明」の意味もありますいが、「事前の打ち合わせ」の意味でも使われます(旺文社)。 compress と extract は、現代ではコンピュータ上の処理で使うし、現代の商業の著作物の大半はパソコンで作られているので、やや使用の歳には注意が必要かもしれません。 summarize のほうがいいかもしれません。 一方、 summarize もまた、辞書や単語集では「要約」を名詞 summary と簡単に言いますが(桐原4500、旺文社1900)、実はサマリー summary と日本語の「要約」は微妙に違います。 英語では、1~2行ていどの短文で短くまとめることを summary と言うこともよくあります。brief だと「記者会見」など別の意味に誤解されるからか、本来なら "brief" というべき単なる1~2行ていどの事実報告でも英米では summary でそういう1行程度の事実報告を言い表す場合もあります。 brief だと、たとえば press briefing が「報道向け説明会」で使われたり(ジー二アス)、briefing session が「定例記者会見」だったり(ジー二アス)、ややニュアンスが「要約」とは異なります。全体像を理解しやすくするよりも、brief は短時間に発表することがニュアンスにあります。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。execution は「処刑」の意味です。 この例のように、summary は日本の「要約」とは、ややニュアンスが違う場合もある。 さて、米英の外交官の著作した回顧録(かいころく)の出版物で読んだのですが、 外交官は、定期的に サマリー summary という1~3行ていどの事実関係の報告を本国によく送るするらしいです。 日本語では、新聞やテレビのニュースにおける「短信」(たんしん)が短いので、近いでしょうか。 大使館の職員でもありますから記者会見(ブリーフィング)とは区別する必要もあるでしょうから、brief ではなく summary でそういう短いを言うのも合理的でしょう。 なお、「回顧録」(かいころく)は英語で memoir (メモワール)です(旺文社1900、ジー二アス)。単語集では、旺文社1900にのみあり、受験英語としてではなく英検準1級対策として紹介されている語です。桐原4500・5500および東京書籍4500にはありません。 外交官とか、この手の報告では、分析は極力交えず、事実だけを報告します。分析は、別途、本国のほうで行ってもらうのです。こうすることで、外交官は情報収集にのみ専念できます。 外交官は滞在先が友好国とは限りませんし、(自国以外との)紛争当事国などの場合もあります。もし友好国でない場合、もしかしたら滞在先の警察や軍隊によって通信が盗聴されたりしているかもしれません。そういう環境で、あまり分析を外交官側で行うべきではないでしょう。 なので、ともかく summary のほか、日本語には「要約」の他に適切な表現があまりないので、summary の訳は「要約」で通じますし、辞書や単語衆にも「要約」だと書いていますし、「まとめ」でも構いません(旺文社)。 「要約」のほか、ジーニアスには「概略」や「大要」、センチュリーには「概要」や「大略」なども書いてありますが、しかし上述のように、1~2行ていどに縮めて報告する書類形式というビジネスなど実務での背景がありますので、いちばん短い感じのしそうな「要約」が無難な表現でしょう。 実際、単語集にも、名詞 summary は「要約」で紹介されています。 これから紹介するのは高校範囲外の単語ですが、英語では、1行要約ではなくて、せいぜい5~8行くらいの文章で要点を列挙して書いたのは outline (アウトライン)などと言います(※高校の範囲外)。 アウトラインを書く場合も、できえば箇条書きにするなどして(ジーにアス)、全体構造を見やすくする必要があります。 ジー二アスには行数の条件は書いてないですが、普通、箇条書きされた説明は、長くて5~8行ていどのものでしょう。1行の箇条書きとか意味不明ですし、100行の箇条書きとか論外です。 ジーニアスいわく、そういう箇条書きされたものが本来のアウトラインとのことです。ジーニアスでは「概略」「概説」、センチュリーでは「概要」「あらまし」を outline 訳にしています。 outline の訳語を覚えるよりも、『箇条書きする等して手短かにまとめたものを「アウトライン」という』と覚えたほうが応用が利くでしょう。 仕事の報告での情報のやりとりなどで、もし1行要約だと短すぎて情報不足なときに、アウトラインによる報告が役立ちます。そういう使い分けをするのが大事です。 もしかしたら英米人のなかには、そういう使い分けをしない人もいるかもしれませんが、そういう人はレポートの書き方を知らない人であり、つまり知的レベルの低い人なので、相手する必要はないです。 まとめると、summary が「要約」の一般的な語だとみなせるでしょう。 要約のまとめ方や業界によって、outline や brief など、専用の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 ---- 重要 crucial, important 決定的な crucial , decisive 4500語レベルの単語集に crucial (クルーシャル)と言う単語があって「決定的な」「主要な」という意味である。 だが、decisive という「決定的な」の意味の単語がある。(東京書籍4500に単語だけ紹介されている。旺文社1900の巻末の章に、単語だけ「決定的な」「断固とした」と意味が紹介されている。桐原4500にはない。桐原5500にある。) ジーニアスいわく、「決戦」は a decisive battle である。 ジーニアスの例文では、decisiveは「将来を決定する」という意味もあると説明している。 東京書籍4500の crucial 項目の例文で、「そのオーディションに合格することは私の将来にとって決定的な意味をもっている」とある。 ジーニアスでcrucialを見たら、「重要である」という意味であり、例文が「我々が決勝戦に勝つには、彼の支えが重要である。」の「とても重要である」が crucial である。なお、「決勝戦」はその項目を見る限りは the final match である。 crucial の意味で、桐原と東京書籍には「決定的な」と書いてあるが、正直、decisiveのような断固とした気迫が足りない。「決戦」で負けると死ぬが、オーディションで負けたり「決勝戦」で負けても死ぬわけでもあるまい。 あまり論理的ではないが、decisive は、おそらくスペルが同じく"d"から始まる determination 「決心」「決意」の影響を受けてきたのだろうか。 動詞 decide と動詞 determine の違いについては、別セクションで語る予定。 crucial の意味は「非常に重要な」(桐原)で十分だろう。旺文社1900に至っては、「決定的な」の意味は紹介せず、crucial では「重要な」として紹介していない。 まあ、important よりかは重要度が高いつもりのニュアンスでしかないだろう。 旺文社1900では「書類を確認する際は注意することが重要である。」でcrucial を用いている。 桐原4500では「国際貿易はこの国の発展に非常に重要だ。」で crucial を用いている。 まあ、センチュリーcrucial の例文にあるように「彼のホームランは我々の勝利を決定的にした。」でcrucial を用いているように、命をかけるほどでもない野球の試合でも決定的な瞬間はあると思うので、そういう場合は crucial を使うのも良いだろう。 桐原5500にcrucial で「命にかかわる」の意味を紹介しているが、しかしジーニアス英和およびセンチュリー英和では確認できなかった。 そもそも vital という「生命維持に必要な」の意味の形容詞がある(センチュリーで確認)。 そもそも「重要」という概念自体、言葉の割には、vital のような生命への必要不可欠さが足りない。 ---- 外国の alien, foreign 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 「Foreign Affairs」は直訳すれば「外交の関心事」みたいな意味の雑誌名であろう。 なお、日本の「外務省」も英語版ホームページでは Ministry of foreign affairs である<ref>[https://www.mofa.go.jp/index.html "Ministry of Foreign Affairs of Japan" ] 2022年5月4日に確認. </ref>。 海外旅行とか海外出張とかでは必要な単語のひとつなので、頭の片隅に入れておこう。 ministry とはイギリス英語で省庁のこと。ただしアメリカでは、省庁を department と呼んでいる。 つまり日本政府は、「省庁」についてはイギリス英語を採用。 デパートなんて百貨店っぽい。なお百貨店は英語で department store である。 なおイギリスでも、新設の省庁については department を用いることもあると、ジーニアスは説明している。 さて、「省庁」の呼び名には、あまり深入りしてほしくない。 それより重要なのは、「大臣」 minister である。 大臣のことを minister という。単語集では「大臣」minister の項目に書いてあるが、「外務大臣」は foreign minister である。 今の単語集にはあまり書いてないが、昔はよく「総理大臣」は英語で the prime minister だと高校で習ったものである。いちおう、東京書籍の例文中に「総理大臣」the prime minister がある。桐原には書いてない。 説明の都合上、先に「省庁」 ministry を紹介したが、覚えるなら先に「大臣」minister から覚えたほうが良い。 語源としても、ラテン語で「従者」とかのことをミニステルと言うので、先に「大臣」→「省庁」の順番で単語ができたと考えるほうが合理的である。ジーニアスにも、ラテン語とは買いてないが、「召使い」がminister の語源だと書いてある。 prime については、主要という意味での「第一の」という意味である。センチュリーにある訳語だが、「第一位の」というのがニュアンスに近いだろう。 primeの語源はもともと、カトリックの日課の「最初の」礼拝のこと(ジーニアスで確認)。 primeはこういう意味なので、単に一番目であるだけでなく、さらに重要性の高いものに使われるというニュアンスがある。 ただし、実際の用例では、国家一番や世界一番でなくとも、たとえば肉が美味しい場合でも「極上の肉一切れ」 a prime cut of meat という風にも使う(ジーニアスで確認)。センチュリーにも似た例文がある。 「全盛期」、「絶頂期」という意味もあり、 in prime of his life(またはcareer) 「彼の人生(またはキャリア)の全盛期」みたいにも使う。 「全盛期」には、ほかに短い類義語が無さそうである。和英辞典で「全盛」を見ると、prime のほかに pride とか summer があるが、しかし英和でそれらの項目を確認しても、ニュアンスが違う。pride のほうは、pride of place という語句で「最高位」「最上位」という意味だし、summer は人生における「壮年」などの比喩でしかない。 名詞 foreigner は「外国人」 である。ただ、英語ではこの言い方は差別的な意味合いがあるとのこと。桐原3000いわく、なるべく、たとえば「カナダ人」 Canadian など具体的に言うべきとのこと。 alien alien (発音: エイリアン)は「宇宙人」という意味があるので、なんとなく、あまりよくないイメージを読者は持ちがちかもしれないが、しかしジーニアスで確認すると、法律上の用語で「外国の」「異国の」という用法がある。 センチュリーによると、市民権をもたない外国人のことを alien と言うとのこと。 alien は、名詞も形容詞も同じスペルの alien である。 名詞 alien は「外国人」「宇宙人」の意味。 形容詞 alien は「外国の」「外国人の」の意味と、「異質の」「なじみがない」の意味。 よくある例文が「その習慣には、なじみがない」で、習慣 custom に alien で「なじみがない」という内容の英文を東京書籍とジーニアスで見かけた。 語法は、 ~(習慣など) is alien to □□(人々) で、 「~(習慣)は□□(の人々)には、なじみがない」の意味。 たとえば、 alien to us なら「私たちにとって、なじみのない」という意味(ジーニアスおよび桐原)。 ---- 国内の domestic, internal (※範囲外) 「国内総生産」GDPは gross domestic product のことである。domestic violence は「家庭内暴力」である。 「国内の」という意味での domestic が、「外国の」 foreign の対義語である。 domestic ⇔ foreign さて、 「国内の」 を意味する形容詞 internal は、「国内問題」というとき internal affairs という(ジーニアス、センチュリーで確認)。 なお、数学の図形の幾何学の、「内角」も internal angle である(ジーニアスで確認)。 internal には医療などで「内服の」や「体内の」などの意味もあるが、共通の例文が確認できなかったので、説明を省略する。 なお外角は external angle または exterior angleである(ジーニアス和英で確認。英和にはない。和英)。 なお、「幾何学」は geometry (ジオメトリー)である(旺文社1900)。なお「地理学」はgeography (ジオグラフィー)である(桐原4500、東京書籍4500)。「地形」や「地勢」などもgeography である(東京書籍)。 geo- (ジオ)というのは「地球の」とか「地理の」という意味だが(ジーニアス)、幾何学にも使う。おそらく、古代のヨーロッパでは幾何学の知識を活用して、地図などを作成していたのだろう。 「ユークリッド幾何学」は英語で Euclidean geometry である(旺文社1900、)。「ユークリッド幾何学」というのは、日本では中学の数学で、図形の証明として習う、あの理論の体系のこと。「タレスの定理」とか「中心円の定理」とか、あそこら辺が「ユークリッド幾何学」。紀元前のギリシアの数学者エウクレイデスの名前にちなんで、英語読みでユークリッドになる。 なお、X-Y座標を使って計算する座標幾何学は、ユークリッドではなく「デカルト幾何学」という別の理論体系。デカルトは中世フランスの数学者。デカルトあたりが、座標幾何学の理論を整備しはじめたので。 さて、形容詞 interior は「内部の」という意味の形容詞だが(ジーニアス)、しかし普通は家や自動車の内壁に対して interior を使う(ジーニアス)。 ジーニアス英和の interior によると、幾何学の「内角」を interior angle で表してもいいとのこと。旺文社1900も東京書籍4500も、建築物の「室内の壁」を the interior walls としている。なお、東京書籍は「内部の壁」と和訳。 ---- 生産量 output, production 「生産」を意味する production に、「生産高」の意味もある(ジーニアス)。なお、単語集では、prodcution の「生産高」の意味までは説明していない(東京4500、桐原4500、旺文社1900を確認)。 increase production で 「生産量を増やす」である(ジーニアス)。センチュリーでも、文章は違って完了形などになるが、「映画製作が減少」という内容の文で production を生産量の意味で使っている。 より平易に output でも「生産高」を言える(旺文社、ジーニアス)。 工場などの生産高から(ジーニアス)、芸術などの産物まで(センチュリー)、output で表現していい。 production や produce には、「大量生産」のようなニュアンスがある(東京書籍)。 なお「大量生産」は mass production である(センチュリー)。 なお、テレビ番組や音楽作品などの生産から、その生産された作品なども production である(ジーニアス)。 output の対義語は input である。 つまり input ⇔ output である。 input で、名詞としtrは、仕事や活動などへの資材や労働力などの「投入量」、コンピュータへの「入力」を意味する。また動詞としては、「投入する」や「入力する」の意味である(ジーニアス、センチュリー)。 旺文社の単語集には、inputに投入量の意味がないが、しかし辞書で「投入量」を確認できる。 同様に、対義語のoutput は、仕事や活動などの「生産高」や、コンピュータからの「出力」である。動詞としても同様に「産出する」(ジーニアス)や「結果を出す」(センチュリー)や「出力する」である。 input には、仕事・活動などへの援助としての情報提供やアイディア提供などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 東京書籍や桐原の単語集には input や output が見当たらなかった。だがこれからのIT時代、必要になる単語であるので、ぜひとも意味を理解しておきたい単語である。 ---- 「外国」と「海外」 外国へ abroad 海外へ overseas 「外国に」「外国へ」は abroad であり、副詞である。 「海外に」「海外へ」は overseas であり、副詞である。 overseas は字ヅラだけ見れば、海を越えて外国に行くことだが、アメリカでは実際にはヨーロッパへ行くことに使われる事が多い(ジーニアス)。 travel overseas で「海外へ旅行する」である(旺文社)。 travel abroad で「外国へ旅行する」であるが、東京書籍では「海外へ旅行する」と訳している。 from overseas で「海外から」である(旺文社)。 abroad の典型的な例文が、 「私は外国へ(一度も)行ったことがない。」 I have never been abroad. である(東京書籍、桐原)。東京書籍と桐原で、同じ英文。桐原のほうには和訳で「一度も」がある。 ---- 結果 result, outcome, consequence 桐原4500と東京書籍4500の後半にoutcomeの単語の紹介があるが、良書とも解説を諦めている。 単に 結果のことを result だけでなく outcomeとも言うと、知っておくしかない。 consequenseは、単に「結果」を、固い言い回しにしただけであるが、東京書籍4500によると、「通例望ましく結果にconsequenceを用いる」とこのこと。 センチュリーと東京書籍に「深刻な結果」 a serious consequence と言う例文がある。 副詞 consequently は「その結果として」「したがって」の意味。 ---- 考え concept, notion ,ほか(idea, thought ,など色々ある) concept は、たとえば相対性理論の考えだとか、割と抽象的なことに使う。桐原4500いわく、「アインシュタインの相対性理論の概念」は Einstein's concept of relativity である。 notion は、そこまで抽象的でなく、たとえば人生観(ジーニアス)とか宗教観(センチュリー)とか。 ジーニアスでは「人生は航海だという考え」の「考え」を notion としている。 旺文社だと「概念」と言ってるが、無視していい。 概念というより「観念」だろう。 あるいは「観念」という用語をしらない高校生に向けて「概念」と書いたのかもしれないが、そんな底学力層のことは読者は気にしなくていい。 その他、ジーニアスで「意見」、センチュリーで「意向」だと言ってるが、両辞書で説明が一致しないので無視する。 ---- 「規範」と「基準」 規範 code 基準 normal (学校などの)規律、しつけ discipline 普通 normal, ordinary 「行動」と「指導」と「行儀」、「実践」 行動 action、conduct(指導のニュアンス)、behavior (行儀のニュアンス)、 practice(理論・理念の実践)、perform 習慣・慣習 practice 、 custom、クセ habit codeには「規範」「暗号」「法典」などの意味がある。 まず、codeの規範について。 ドレスコード dress code は「服装規程」のことである。「ドレスコード」「服装規程」とは、たとえばクラシック音楽コンサートホールとかの上流階級っぽい施設に入場しようとするとき、どんなに金を持っていても、もし服装が短パンとかジーパンとかだと入場を断られることがある。 成人男性の場合なら、背広とかのフォーマル formal な服装とかでないと、そういう場所には入場できないのである。そういうのをドレスコードと言う。 商業施設に限らず、たとえば冠婚葬祭(かんこん そうさい)とかの行事でも、その内容に見合った服装が求められる。 旺文社1900の例文が例文としてドレスコードを紹介しており、まさに大学進学を目指す階級にふさわしく、とても良い。 ダジャレだろうけど、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコード press codeという。普通に科目「日本史B」とか「日本史探究」で、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコードと言うと習う。ついでに覚えよう。英和辞典には press code は見当たらず、どうもGHQの造語っぽい。 ドレスコードの場合、codeは訳では「規則」や「規程」ではあるが、マナー的なニュアンスもある。 ジーニアスで確認したが「不文律」 code of silence という単語がある。 「行動規範」 は a code of conduct である。 ここら辺の表現が、上流階級に求められるマナー的な code であろうか。 その他、ビジネスライク名表現だが、「業務規程」 code of practice というのもある。 なお、「行動規範」 は a code of conduct のついでに言うと、「行動」conduct も類義語があり、behavior が類語後である。なお、旺文社ターゲット1400(中級の難度の本)が、conduct と behave を同じページで紹介している(おそらく旺文社もこれを類義語だと見なしているのだろう)。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多い.音楽の「指揮者」をコンダクター conductor と言うのも、これだろう。 The orchestra was conducted by Seiji Ozawa. そのオーケストラは小澤征爾によって指揮された。(東京書籍4500) とか conduct the orchestra オーケストを指揮する(桐原3000) とか典型。 高校英語では出ないだろうが、物理学の電気伝導のことを conduct という事もある。conduct には、指導とか伝導とかのようなニュアンスがある。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多いが、必ずしもそうとは限らない conduct interview インタビューを行う(東京書籍4500) conduct research 調査を行う(旺文社1400) のように調査研究を行うのに使う場合もある。 behave は、動詞「ふるまう」だが、ニュアンス的には「行儀」のニュアンス。 behave oneself で「行儀よくする」(桐原3000、旺文社1400) I can't stand His behavior. 彼のふるまいには我慢できない. (東京書籍4500) 東京書籍の例のように、behavior そのものには、指導的なニュアンスは無く、行儀が悪い場合にも使うようである。 conduct は動詞。「行う」、「指揮する」。「指揮者」は語尾が異なり conductor である。 behavior は名詞で「ふるまい」「行動」。behaveは動詞で「ふるまう」。 単なる物理的な「行動」は action である。 旺文社1900の例文「被害者の救出には、すばやい行動を必要とする。」の、「素早い行動」 a swift action という語がある。 動詞は act 「行動する」である。だが、名詞 act 「行い」という意味もある(東京書籍3000)。 面倒なので、名詞 act とaction のニュアンスの差には触れない。 さて、桐原3000は、act「行動する」 と perform (楽器を)「演奏する」、(劇を)「演じる」などを同じページに書いている。 これだけだと、なぜ同義語か分からないが、実はperformには、(仕事などを)「実行する」という意味もある(東京書籍3000)。ジーニアスいわく、do, carry out よりも固い語。グランドセンチュリーいわく、doよりも文章語的。 perform an experiment「実験を実行する」(旺文社1900、ジーニアス) perform live 「ライブ演奏をする」(東京書籍)、「生演奏をする」(グランドセンチュリー) 日本ではよくパフォーマンスライブと言うが、しかし辞書にその語は見当たらない(少なくとも、ジーニアスとグランドセンチュリーには無い)。 なお、名詞形 performance は存在する。 performance 「公演」「実行」「性能」の意味。 「性能」は、「機械のパフォーマンス」とか言うときのperfomance と同じ語。 さて、パフォー ムperform ではなくプラクティス practice。 practice に、理念や理論などの「実践」の意味があり、単語集にもあります(桐原4500、旺文社ターゲット1900)。 practical 「実践的な」「実用的な」という単語もあるので(東京書籍4500、)、これと関連づけましょう。ほか、思想用語ですが、プラグマティズムという語があり、米国的な実用主義のことです。なお、プラグマティズムはドイツ語やギリシア語が語源なので、高校生には深入りは不要。 熟語で put ~ into practice で「~を実践する」 put his new ideas into practice 「彼の新しいアイデアを実践する」(旺文社1900、ジーニアスに似た例文あり) the idea to put his ideas into practice 「彼のアイデアを実行するチャンス」(桐原4500) とか典型です。なお桐原3000にもpracticeがありますが、3000では練習の意味しか書いてません。 practice his religion 「宗教を実践する」(ジーニアス、桐原5500をもとに作成したオリジナル) She practices vegetarianism. 彼女は菜食主義を実践している。(東京書籍3000そのまま) ほか、 practical experience 「実地の経験」(東京書籍4500、桐原4500) が典型です。 対義語は theoretical 「理論上の」です(東京書籍4500、桐原4500)。セオレティカルと、語尾がティカルになります。セオ「リカル」ではないです。セオ「レティカル」です。 「実用的な車」 practical car (東京書籍4500)、実地の経験ある大工 practical carpenter (三省堂グランドセンチュリー) たぶん大工が高校範囲でないので、東京書籍が気を利かして car 「車」に置き換えたのだろうと思います。 なお、理科などの実験は experiment です(東京書籍3000、旺文社1900)。 旺文社1900だとpracticeとexperiment が同じページに書いてあり、おそらく、類義語のようなものと見なしています。 practice には「練習」の意味があります。というか、先に「練習」の意味のほうを、多くの中高生用の学校用の単語集では習います。 exercise にも「練習」の意味がありますが、上記のように practice は宗教や思想にも使うので、なんかニュアンスが少しだけ重いです。practice の場合、exerciseよりも継続的に行い、技能の習得を目的とする練習のことです(グランドセンチュリー)。 また、単語集には例文が無いですが、practiceには「慣習」の意味もあります(ないのは例文だけであり、意味紹介はある)。「練習」などの派生的に覚えましょう。 宗教とか地域文化とかそういう単語で practice が使われている場合は、宗教の実践なのか、それとも宗教の慣習なのか、どちらなのか判別が面倒です。このため、入試では要求されないでしょう。あまり特定の宗教に深入りするのも入試的にアレですし。 慣習・習慣 practice 、custom、habit practice には、社会の「慣習」「習慣」の意味があります(旺文社1900、鉄緑)。 桐原・東京書籍には「慣習」「習慣」の意味は書いてないですが、しかし旺文社1900に書いてあるので、大学入試の出題範囲かと思われます。英検準2級にも「習慣」の意味の practice は出ます。鉄緑単語集でも、「習慣」practice を押さえています。 custom は、社会の習慣でも(東京書籍4500、旺文1900)、個人の習慣でも使う(桐原3000で個人の習慣を紹介)。 社会の慣習の意味の場合、custom と practice の区別は難しい。 custom やhabitは、意外と難度の高い単語と見なされており、東京書籍4500や旺文社1900など上級レベルの単語集でも紹介されてる。 habit は個人の習慣。個人の「癖」(くせ)が habit である。 このためか旺文社1900および東京書籍4500では対比として custom を「社会的な慣習」としているが、しかし実は個人の習慣にも custom を使う(桐原3000)。 the custom of visiting shrine on Wew Year Day 「神社を新年に参拝する風習」(旺文社1900) the custom of giving year-end gift 「お歳暮を贈る慣習」(東京書籍4500) もちろん日本以外の外国にも custom を使ってよく、 another country's customs 「他国の慣習」(桐原3000) habit で入試で典型的なのが、個人の食習慣。 well-balanced eating habits 「バランスのとれた食習慣」(旺文社1900) the habit of eating between meals 「間食の習慣」(東京書籍4500) She has a habit of playing with her hair when she's nervous. 「彼女には緊張すると髪をいじるくせがある」(桐原3000そのまま) ※辞書を見ても他にろくな例文が無いので、そのまま紹介 habit of ~ing で「~する習慣」である(旺文社1900)。 She has a habit of speaking quickly when she is angry. 「彼女には起こったときに早口で話すくせがある」(東京書籍4500そのまま) つまり単語集の典型例として、 He / She has a habit of ~ing ○○ when he/she is □□. 「彼/彼女には□□したときに〇〇を~するくせがある」 この桐原の例のように、無意識の「癖」にhabit を使う。 だが、他にも、喫煙とか麻薬とかそうのの悪癖にも habit を使う(ジーニアス)。この悪癖は入試には出ないだろう。辞書を見ても、麻薬とかそういうのの habit ばかりなので、桐原の髪の例文をそのまま紹介させてもらった。 しかし、良い習慣にも habit を使っても良い(東京書籍4500など)。 healthy habits 「健康的な習慣」(東京書籍4500) habit of rising early 「早起きの習慣」(ジーニアス)、habit of getting up early 「早起きの習慣」(グランドセンチュリー) 「習慣」の意味で practice を使う場合、地域などの集団の慣習。宗教とか風土とか。 ※ 入試範囲外だが汚職などの悪風の場合も、practiceを使う(ジーニアス)。 マナー以外にも code は使い、「民法」は the civil code , 「刑法」は the criminal code である。 だが、「lawで十分じゃん?」と思ったのか、東京書籍4500ではcodeの項目を見ても「暗号」しか紹介していない。なお、桐原4500の例文が、アメリカの各州の刑法 criminal code の違いの話題(いわゆる「州法」)。 おそらく東京書籍は、マナーの話をしたいなら manner で済むだろう、という発想だろう。なお、manner も英語であり、東京書籍4500にもmannerが書いてある。 「暗号」については、典型的な例文が 「暗号を解く」 break a code である(東京書籍4500, 桐原4500)。 normal (ノーマル)は、日常的には「普通の」「平均的な」という意味である。 だが、学問としては、労働などの「基準量」の意味を覚えておきたい。 日本では最近はすたれた言い回しだが、ソ連語の由来で「ノルマ」という、たとえば1日あたりの、しなければならない労働の最低量として「ノルマ」という語があった。 単語集にはないが、辞書で normal の意味に、数学の「直角の」という意味もある。おそらく、古代ギリシア人あたりが、角度の基準として直角(90度)を採用したのだろう。 なお、数値的な「平均の」を言いたいなら、 average である。形容詞「平均の」も名詞「平均」も average である。桐原4500では、normal のページといっしょにaverage も書いてある。 normal の対義語 abnormal は「異常の」「異常な」の意味である。 逆に考えれば、normal の意味は、「通常の」「正常の」でもある。桐原のnormal に「正常な」が書いてある。東京書籍の副詞 normally に「通常は」が書いてある。 ordinary 「ふつうの」「平凡な」は、よく「生活」と結びついて、ordinary life 「ふつうの生活」(東京書籍の訳)または「平凡な生活」(桐原の訳) ordinary はこのように、並外れた部分がないというニュアンスがある。 逆に対義語の extraordinary は、「並外れた」の意味である。 「異常気象」は extraordinary weather である(東京書籍、ジーニアス)。 単語集にはないが、「臨時国会」も an extraordinary Diet session (ジーニアス)あるいは an extraordinary session of Diet (センチュリー)のように言えることも、覚えておきたい。なお、Diet とは、日本の「国会」のこと。外国の国会の呼び名は違っている場合も多いので、外国の国会のことを言いたい際には、その国ごとの呼び方を調べること。 そのほか、ルールに従わせるための統制や、そのための訓練のことなどを、 discipline という。 子供の「しつけ」や、学校の規律などが discipline である。 ジーニアスいわく 「学校の規律」 school discipline である。 また、センチュリーいわく「学校での規律」は discipline in school である。 子育てや教育にかぎらず、たとえば行政などの「金融統制」は financial discipline である(ジーニアス)。 そのほか、単語週では旺文社1900しか紹介していないが、大学での「学科」や「学問分野」のことも discipline という。辞書には普通に「学科」も「学問分野」も書いてある(ジーニアスで確認)。なお、実は旺文社では「学問分野」しか書いてないが、説明の都合で段落冒頭では「学科」も加えて紹介した。 ---- 通訳と翻訳 「通訳する」「解釈する」 interpret 「翻訳する」 translate 「通訳」とは、普通、口頭での翻訳のこと。 だから翻訳サイトの「グーグル翻訳」も、べつに口頭でのやりとりではないので、英語では google translate なわけである。 「通訳者」は interpreter である。 「同時通訳」は simultaneous interpretation である(旺文社 simultaneous、ジーニアス、センチュリー)。 simultaneous は「サイマルテイニアス」と読む。シミュ~とは読まない。 名詞形の「通訳」「解釈」は interpretation である(旺文社)。 東京書籍と桐原だと「解釈」の意味しか紹介していないが、しかし上述のように「同時通訳」でも interpretation は使われるので、「通訳」の意味も覚えるべきだろう。 なお、数学の「連立方程式」は simultaneous equation である(ジーニアス)。 simultaneous の部分が「連立」である。 「方程式」は equation である。 翻訳者は translator である。 [[カテゴリ:英語]] 2j0itotopema0ucvgthc3x5v2x7lqxz 247334 247292 2024-04-26T07:28:43Z すじにくシチュー 12058 (ただし鉄緑単語集が extinguish を紹介しています。) wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 設立 constitute と establish と found found という動詞がある。動詞「見つける」find の 過去形foundとは別に、原形で「設立する」のfoundという動詞がある。 「設立する」は活用が、 原形 found - 過去形 founded - 過去分詞 founded と変化をする。 foundの意味は「設立する」。「創設者」を名詞 founder と言うのを記憶の土台にすると、覚えやすいだろう。名詞 foundation で「基礎・基盤」や「建設・設立」などの意味。化粧でファンデーションとあるが、あれは和製英語ではなく、れっきとして foundation cream という英単語がある(ジーニアス英和で確認)。 ちなみに金融などで「ファンド」といわれる単語は fund (原形がfund )というまったく別の単語。組織などの「資金」「基金」が名詞でfundである。動詞 fund は、組織などに「資金を出す」こと(旺文社1400)。 なお、「基金の基金を集める」は raise a fund である(旺文社1400。ジーニアス)。また、raise money で「資金を集める」である(東京書籍4500。桐原4500)。 constitute は、議会や制度などを「設立する」。 なお、センチュリー英和によると、「議会を設立する」 constitute an assembly とのこと。 establish は、組織を「設立する」。たとえば桐原4500に「早稲田大学を設立する」という例文で establish が紹介されている。 ジーニアス英和によると、政府・学校・会社などを「設立する」のが establish である。 センチュリー英和によると、国家・政府などを「樹立する」のも establish である。 だが、それよりもestablishは、単語集にはないが、評判などを「確立する」の意味で覚えるほうが良い。 たとえば、センチュリー英和やジーニアス英和にあるが、国家体制など既存の「体制側」や「支配層」のことを establishment という。 いっぽう constitute には、こういったニュアンスはないだろうから。 set up set up は「創業する」「創設する」の意味である。 このほか、set upには、テント(a tent)や看板(a sign)などを「立てる」という意味もある。 センチュリー英和にもあるが、コンピュータの初期設定のことを set up という。 ---- 主張 claim と insist と argue と contend 議論する argue, discuss 討論する debate 言及する mention , refer センチュリー英和によると、claimは、当然の権利として「主張する」、あるいは事実であるとして「主張する」の意味。 claimとinsistのどちらにも、「要求する」の意味がある。 だが、claimの要求は、権利としての要求である(東京書籍4500)。 いっぽう insistの要求は、単に強く要求しているだけである。 insistは、特に、強く「主張する」意味である。 ジーニアス英和およびセンチュリー英和では、無罪の主張でinsist on が用いられている。 日本語の、批判のような意味での「クレーム」は、和製英語であり、センチュリー英和のclaimの説明によると、英語にこの意味はない。 なお、「文句を言う」は英語で complain である。 :(※ たぶん範囲外?)海外旅行などで「荷物の受け取り」のことを baggage claim という<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P140</ref>。このように、日本語の「クレーム」と英語のclaim は、だいぶニュアンスが違う。 記号「!」 のことを exclamation (イクスクラメイション)というが、これも動詞 exclaim (イクスクレイム)「さけぶ」の名詞形である。 なお、荷物 baggage は集合名詞なので たとえば複数の荷物を言うときは、 ~ pieces of baggage になる<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P153</ref>(桐原3000)。 発音注意であり、baggage 「バギッジ」である。 なおbaggageはアメリカ英語。イギリス英語だと luggage 「荷物」になる。 一方、「カバン」bagは具体的なカバンのことをいうので、普通に数えられるので、bagの複数形は bags である<ref>『All aboard! English Communication I』、東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P145</ref>(桐原3000)。 さて、claim する人(主張者)のことは claimant である。 ただし、権利の主張などは、insistとclaimのどちらでも良い。 argue は、理由をあげて「主張する」の意味である(東京書籍4500)。argue that ~ で「~だと主張する」の意味である。argue with ~(人) で「~(人)と言い争う」の意味である(桐原4500および旺文社1400)。 なお、argueには、用法によっては、やや非友好的に「議論する」ニュアンスもある。ジーニアス英和にも、argue は「discussよりも非友好的」と記述がある。 たとえば検定教科書 "Standard Vision Quest I" でも、 argueは「言い争う」といった意味であると紹介する一方、discuss は「議論する」であると紹介している<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 ただし、実際には argue には「説得する」などの意味の用法もあるので、ニュアンスの違いはあまり明確ではない。 センチュリー英和に、弁護士の「弁論」をargueとした例文があったが、もし法廷闘争での敵対陣営同士の「弁論」ならargueのほうが、ふさわしいだろう。 なお、「口論する」は quarrel である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 debate は、特定の議題について二手に分かれて意見を論じ合うことであり(東京書籍4500、辞書グランドセンチュリー)、賛否が対立している議題についてのことが比較的に多い(辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー)。 なお、単語集では、debateの単語自体は旺文社も桐原も紹介しており、「討論する」の意味で紹介している。 contend は、(東京書籍4500いわく)「強く主張する」とか、(桐原5500いわく)「論争する」とかの意味。 桐原5500の例文にあるが、contend in court で「法廷で争う」。 旺文社1900によると名詞 contention で「主張」「論点」の意味。 旺文社1900とセンチュリー英和が紹介しているが contend that ~ で「~だと主張する」。 旺文社1900 で熟語 an issue of contention (「議論の対象となる問題」)が紹介されてるが、しかしジーニアス英和でもセンチュリー英和でも確認できなかった。 * 異議を唱える challenge challenge には課題や競技相手などに「挑戦する」の意味もあるが、議論などで相手に「異議を唱える」の意味もある。 たとえばジーニアス英和からの抜粋だが、 I challenged her. 「私は彼女に異議を唱えた。」 旺文社1900からの抜粋だが、 He challenged the common belief. 「彼は常識に異議を唱えた。」 センチュリーからの抜粋で、 He challenged my statement. 「彼は私の言うことに異議を唱えた。」 challenging で「やりがいのある」。東京書籍3000に例文がある。辞書を見ても、あまり例文が無いので、当ページでは紹介しない。 なお単語集にはないが、ジーニアスによると、競技などで challenger 「挑戦者」 ⇔ defender 「選手権保持者」(防衛側) である。defender の項目で調べると書いてある。 競技では、challenge は試合を「申し込む」などの意味である。 たとえば、東京書籍3000の例文だが、 Dan challenged me to a game of tennis. 「ダンは私にテニスの試合を申し込んだ。」 また、センチュリー英和に似たような例文 I challenged Betty to a game of tennis. 「私はベティにテニスの試合を申し込んだ。」 がある。 言及する mention , refer to :※ なお、東京書籍4500と桐原4500は、referとmentionが類義語という見解。 :東京書籍はrefer と mention を同一ページで紹介しており、類義語という見解のようだ。桐原も、別々のページだが、それぞれ類義語としてお互いにreferとmentionを紹介している。 refer には「参照する」という意味もあるが、「言及する」という意味もある。 そして、どの単語集でも、referの第一の意味は「言及する」である(旺文社1400、桐原、東京書籍4500)。 読者はついつい、refer の第一の意味を「参照する」としたいと思うかもしれないが(mentionにはその意味はないので)、しかし、そういうわけにはいかないのである。 というのも、類義語である mention は、けっして、一般的などんな「言及」でも使える意味ではない。 mention は、話のなかで単に名前を上げるとか、話で簡単に触れる程度のことである(東京書籍4500、ジーニアス)。 なお、 not to mention ~「~は、いうまでもなく」(東京書籍4500、旺文社1400) refer は、ふつう refer to ~ 「~に言及する」 のように前置詞 to をつけて使う(桐原、東京書籍、旺文社)。 なお、参照するの意味でも、 refer to ~ 「~を参照する」(東京書籍、旺文社) のように前置詞 to をつける。 ---- 防御 defend , guard , protect まず、「ガードマン」は和製。 guard だけで「警備員」の意味がある。特に、警備員であることを強調したい場合、 a security guard という(東京書籍、旺文社)。 a security をつけずに「警備員」と使用してもいい。桐原3000の英文は銀行の「警備員」に、 a security をつけていない。 さて、defend は動詞。guardは名詞および動詞。protectは動詞。 なお、guardian とは、未成年などの「後見人」のこと。旺文社1900ではguardian を「保護者」「後見人」と紹介している。 そのほか、センチュリーでは、たとえば世界平和の「守護者」とか、そういう意味の「守護者」のことを guardian という。そのほか、ジーニアスには guardian の意味のひとつに「保護者」と書いてある。 protect は、病気などから「守る」場合にも使えるが(東京書籍3000)、ジーニアスによると人間などの相手でも使っていいようである。 辞書や単語集では「保護する」と訳される場合もある。 名詞 protection は「保護」の意味。 辞書によると、関税によって国内産業を「保護」することも protect である。また、風雨からの保護の「雨よけ」「風よけ」も 名詞 protection である。 さて、ジーニアスによると、「家族を守る」でprotect one's family である。ジーニアスでは文脈は述べていないが、普通の感覚では、病気とかではなく犯罪などから家族を守ることだろう。 日光(sunlight, sun)から目を守ったり(ジーニアス、センチュリー)、肌を守ったりするのも(桐原4500)、protectである。 たとえば、 protect one's eyes from sunlight 「日光から目を守る」 である。 protect 〜 from B で、「〜(守られる対象)をB(危険側)から守る。」である。 なお、子育てなどでいう「過保護」は英語で overprotect である(桐原5500)。 ---- 汚染 pollute と contaminate 違いは不明確。 桐原5500にcontaminate がある。polluteは桐原・東京書籍の4500にある。 一応、ジーニアス英和および桐原5500には、「毒物や放射能」による汚染を contaminate としているが、彼らがそういう説を言っているだけ。クラウン英和はその説を採用していない、 実際にクラウンの例文を見ると、車の排気ガス汚染で、contaminate という動詞を用いている。 :Car exhaust contaminate the air. 車の排気ガスは大気を汚染する。 という文がクラウン英和にある。 しかし東京書籍4500では、工場の煤煙による大気汚染が pollute である。 クラウン英和にある大気汚染 air pollution のように、そういう用語が既にあるので、実務では業界の用語ごと覚えるしかない。 ※高校生としては、不正確かもしれないが、とりあえず「汚染」はすべてpolluteで覚えておいて、実務などで「この場合はcontaminete を使え」と修正された場合にだけ contaminate を使うのが良いだろう。 ---- 傷(きず) wound, injured, harm, hurt 動詞 wound は、刃物・銃などで「傷つける」、「負傷させる」。桐原3000だと「傷つける」、東京書籍4500だと「負傷させる」。 ジーニアス英和hurtの説明によると、戦いでの負傷には wound を使うとのこと。 hurt は、感情なども含む「傷つける」。偶然か英米人のダジャレかどうか知らないが、心のheart と、心を「傷つける」 hurt とで発音が近い。関連付けて覚えよう。 センチュリー英和だと、hurtには、「傷による苦痛に重点がある」とのこと。 名詞 injury が「けが」という意味。これが「けが」の基本的な単語である。 さて、~ be injured で「~が、けがをする」の意味である。 ~ be injured in ・・・ で「~(けが人)が,・・・(原因)でけがをする」である。 単語集によくある典型的な例文が、 「彼はその事故でけがをした。」 He was injured in the accident. である。 単語集では、自動詞 hurt で「痛む」の意味があり、東京書籍4500で例文を紹介。一方、桐原4500は例文なし。 「おなかが痛い」(※東京書籍4500)とか(靴擦れで)「かかとが痛い」(※センチュリー)とかでも、hurtを使っていい。 桐原4500に名詞 hurt で、「傷」の意味が紹介されている(例文なし)。東京書籍4500にはなし。 hurt には「けが」・「傷」・「苦痛」の意味がある。 「傷」の意味では、injuryとほぼ同義だと、ジーニアス英和が言っている。 hurtとpainの違いが気になるが、あいにく辞書には書いてなかった。 ややしいことに「痛み」を意味する名詞 pain には、「苦労」の意味もある。苦痛ではなく苦労なので、いい意味でも使われる。 なお、painは名詞の用法が基本的な意味だし、名詞の意味は「痛み」。 hurt は動詞の用法が基本的な意味だし、動詞の意味は「傷つける」。 辞書を見ると、実は動詞のpainもあるが、これは「痛む」の意味である。(「傷つける」ではない)painはあくまで「痛み」に関する単語 名詞 harm は「害」の意味。なお、harmful で「有害な」の意味の形容詞<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P111 </ref>。 東京書籍およびジーニアスによると、日光や光によって「目をいためる」のは harm である。 飲酒や喫煙などの「害」がharm 。桐原4500に喫煙の害。センチュリー英和に飲酒の害。 このように、比較的に痛みを伴わないものにも使われる。(センチュリーにもそう書いてある。) だが、「目をいためる」ように、実際に痛いこともある場合にも使われるので、まあ傾向の程度。 ネットでときどき「有害コンテンツ」という用語があるが、「有害コンテンツ」も英語で harmful contents である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P121</ref>。 ほか、旺文社1900のsubstance ’物質)の項目が言うには、飲食物などに含まれていたら困る「有害物質」は harmful substances である。 さて、動詞 suffer が「苦しむ」という意味だが、 be suffering from ~ で、「~(原因)で、苦しい(つらい)」的な意味。 東京書籍 be suffering from a toothache 歯が痛くてつらい 桐原 be suffering from a backache 背中が痛くて苦しい などと訳している。 ジーニアスによると、 「風邪をひいている」 be suffering a cold のように痛み以外でも使っていい。ほか、「英国はインフレで苦しんでいる」 be suffering from inflation のように使ってもいい。 ---- やわらげる relieve, ease 苦痛などを「やわらげる」は動詞 relieve である。 典型的な例文で、(風邪薬などで)「頭痛をやわらげる」 relieve a headache がある(東京書籍4500およびセンチュリー)。 誰が風邪薬を飲んで誰の頭痛をやわらげるのかによって、飲んだのが「私」だったら relieve my headache になったり、教材ごとに主語による多少の違いがある。 どちらにせよ、単に柔らかいわけでもなく、単に軽減するわけでもなく、苦痛などを減らすのが relieve である。 relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。 熟語 get rid of ~ 「~を取り除く」と関連づけて覚えよう。実際、桐原4500がそういう構成である。 :※ 今のページでは深入りしないが、前置詞 of には「分離」の意味がある。当wikiの文法ページでも、分離のof は 『[[高校英語の文法/前置詞#of]]』で説明。上記の relieve A of B や get rid of の of は、この分離の of である。 さて、名詞形は relief であり、「安心」「緩和」「救援」などの意味である(単語集にある)。単語集にはないが、野球のリリーフも同じrelief である(センチュリーで確認)。 sigh with relief で「安堵(あんど)のため息をつく」である。sigh (発音「サイ」)は、動詞としては「ため息をつく」、名詞としては「ため息」である。 例文は、 She sighed with relief. 「彼女は安堵のため息をついた」 である(東京書籍4500 項目 sigh。旺文社1900 項目 sigh)。 ともかく、「安心」的なのが relieve のイメージなので、be relieved to ~(動詞) で「~で安心した」という形容詞的な用法になる。 というか、辞書ではジーニアス英和でもセンチュリー英和でも、 relieved を形容詞として紹介している。 ease (イーズ)という動詞および名詞がある。これも動詞ease は「やわらげる」「取り除く」の意味である。これは形容詞の「簡単な」 easyの、名詞計および動詞形である。 名詞 ease は「容易さ」「気楽さ」「軽減」の意味である。 This medicine eases the pain. 「この薬は痛みをやわらげる。」 のように使う(東京書籍および旺文社に似た例文)。 ジーニアスによると、頭痛 headache をやわらげるのに ease を用いてよく、旺文社によると胃痛 stomach pain をやわらげるのに ease を用いている。 このような薬による「取り除く」「やわらげる」の意味での ease は、ジーニアスによると、relieve とほぼ同義語とのこと。 ---- 取り除く remove, eliminate (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear remove は、「取り外す」の意味に近い。 たとえばパソコンのUSBスティックメモリなどを「リムーバル・メディア」などというが、取り外したあとに、別に捨てるわけでもなく、消去するわけでもない。 このように、remove は単に「取り外す」「取り除く」というニュアンスである。 名詞 removal (リムーバル)「取り外し」という単語も存在しています(東京書籍4500)。 形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」という単語もあります(東京書籍4500)。 「リムーバル」はけっして形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」の誤記ではないです。間違えないように。 一方、eliminate は、取り除いたあとに、処分することを念頭に置いている。または、取り除いたあとに、再度の取り付けの意思がないものに使う。 なので、eliminate で取り除かれるものは、ゴミだったり、あるいは犯罪などの社会悪だったりする。 または、解決すべき問題を片付けることも eliminate である(東京書籍)。 だから eliminate の訳語は「取り除く」である。外すのではなく「除く」に、そういうニュアンスがある。 eliminate (A) from (B) で、「AからBを除去する」である。fromの後ろにあるBが、抹消されるべき対象である。 こういう単語なので、単語集にはないが、ジーニアスを見れば、敵軍などを全滅させる事も eliminate と言うこともある。 なお、生物種の「絶滅」は extinction (エクスティンクション)である。 熟語 get rid of ~ は、そこまであれこれと考えていない。remove的にも使われるし、eliminate 的にも使われる。あるいは、remove と eliminate の中間だと思っておけばいいかもしれない。 さて、 exclude は、「除外する」である。 これよりも、形容詞の exclusive エクスクルーシブの意味「排他的な」のほうが分かりやすいので、そちらを説明する。 exclusive 「排他的」とは、最初から内部に入れない、という意味である。 だからexclude は、最初から中に入れないように「締め出す」という意味もある(桐原で確認)。 excludeの「除外する」の意味については、可能性などを「除外する」という意味もあり、ジーニアスの例文だと、たとえば「明日、雨が降る可能性は除外できる」みたいな割と平和的な「除外する」にも exclude を用いることもできる。 そのほか、exclude は、見当などの際に「考慮に入れない」という意味もあり(ジーニアス、センチュリー、旺文社で確認)、たとえば旺文社の例文では「税金は価格から除外されている」という意味の英文で exclude を受身計で用いている。 なお、対義語は include であり、「含む」という意味である。 たとえば「税込み 5ドル」は <nowiki>$5,</nowiki> tax include である。 典型的な例文は、 「料金は税込みですか?」 Does the price include tax? がある( ジーニアス(ただしpriceでなくrate)、 東京書籍(ただし「料金」でなく「価格」と和訳) )。 また、-clude とは「閉じる」の意味である。 だから、たとえば conclude は、話を閉じるので「結論づける」「締めくくる」の意味。conclusion は「結論」の意味。 (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear clear「取り除く」 は『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ40]]』で説明するので、今のページでは説明を省略。 get rid of については、別単元の「relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。」の関連知識として、別単元で説明したと思う(もし今後の編集で消えていても、知ったことではない)。 ---- 消去する erase , delete (※ 範囲外)火を消す extinguish 鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すのが erase である。 また、消しゴムをアメリカ英語で eraser (イレイサー、イレイザー)という(東京書籍1800、旺文社1900)。なおイギリス英語では rubber である。 黒板ふきも eraser である(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 コンピュータのデータを消すのは、erase も delete も使われるが(ジーニアスで確認)、しかし現代では delete でデータ消去を表すのが普通である。 実際、パソコンのキーボードにも delete キーがある。 旺文社の例文も、メールの削除を delete で表現している。 なお、東京書籍と桐原の単語集には delete は見当たらない。 昔なつかしいテープのデータを消去するのには、erase が使われるようである(ジーニアス、センチュリーにerase でテープのデータを消す用法あり)。 erase で消すのは、文字のほかにも、感情を「消す」などの表現でも使われる(ジーニアス、)。 「記憶を消せればいいのに」みたいな表現でも erase を使う(旺文社、ジーニアス)。 辞書にはないが、delete はもともと動詞で「削除する」「消去する」の意味であるが、現代ではパソコンのデリートキーを表す名詞として、delete が名詞としても使われる(旺文社1900)。辞書のほうが遅れている。旺文社1900が正しい。 なお、名詞形 deletion 「消去」「削除」という単語もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 高校範囲外ですが、火を「消す」は動詞 extinguish (イクステングィッシュ)です。(ただし鉄緑単語集が extinguish を紹介しています。) extinguish は一見すると見慣れないですが、実は高校範囲の単語「絶滅」 extinction (イクスティンクション)の動詞形です。 extinction のスペルのままでは動詞の意味は無いです(センチュリー、ジー二アス)。 消防士による「消火する」から(ジー二アス)、たばこの火を「消す」まで(センチュリー)、extinguish で表現できます。 なお、extinct は形容詞「絶滅した」「消滅した」です。 ほか、生態系の「絶滅危惧種」は an endangered species である(桐原4500 species、ジー二アス endangered)。東京書籍と旺文社には、species の項目自体はあるが、絶滅危惧種はない。 ほか植物の「種」(たね)は、seed という別の単語である(東京書籍4500、桐原3000)。 典型的な例文は、 「農場に種をまく」 plant seeds in the field である(東京書籍4500、桐原3000)。 plant は「種をまく」という意味の動詞。 field は「農場」である。 動詞として seed 「種をまく」という用法もあるが、旺文社以外1200は紹介していない。少なくとも、桐原3000と東京書籍4500には、動詞の用法が紹介されていない。 ---- 疑い suspect ,doubt doubt ~は、「~が信じがたい」の意味。 → don't think に近い たとえば doubt if ~で「~かどうか疑わしい」。doubt that~で「~でないと思う」である。 suspect ~ は、「どうも~のようだ」のような意味(ジーニアス英和) → think に近い 旺文社1400にあるdoubt 例文で、 doubt ifの例文「私は神が存在するかどうか疑わしく思う」I doubt if god sexists. および doubt that の例文 「私は神は実在しないと思う」I doubt that god exist. が覚えやすいだろう。 suspect~ の 目的語(~)の部分は、原因や容疑などがくる。 例文として「食中毒を疑う」 suspect food poisoning とか(東京書籍4500)、 容疑者は名詞 suspect である。 このほか dubious と言う「疑わしいと思う」(桐原5500)という単語があるが、辞書の例文が不足していてよく分からなかった。単語集では桐原5500に書いてある。 ---- 治療と回復 「治す」 heal, cure , 「~'''が'''回復する」(自動詞)は recover 「~'''を'''回復する」(他動詞)は restore 「気分の回復」は refresh 「(健康などを)取り戻す」は regain 医療や薬などによって、けが や病気を「治す」一般的な語は cure である。 外傷を治す場合は heal が好んで使われる。 cure ~(人) の語順である。 けが を治す場合、 cure ~(人) of □□(けが・病気) の語順である。 典型的な例文が 「その薬が彼の病気を治すでしょう」 The medicine will cure him of his disease. である(ジーニアスの例文を改造し、「あなたの病気」から「彼の病気」に変更)。 桐原にも似た例文があり、 This medicine will cure him of the disease. 「この薬が彼の病気を治すだろう。」 とある。 his disease か the disease かなどの多少の違いはあるが、まあこんな感じの英文になる。 get rid of ~ などと同様に、ofの後ろには取り除かれるべき物が来る。 heal も同様、 heal ~(人) of □□(けが) の語順である。 だが、東京書籍4500および桐原4500いわく、 heal the wound 「けがを治す」のように、ofを使わずに使われる場合もある。 recover は「回復する」である。 recover from ~ で「~から回復する」である。 動詞 restore は、 「秩序を回復する」 restore order のような例文が辞書で典型的(ジーニアスとセンチュリーの両方にある)。 さて、旺文社 store 項目によると、パソコンなどで、データをバックアップすることは store である。 そして、単語集にはないが、バックアップをもとに設定データなどを自動的に「復元する」ことを restore という事がよくある。 辞書によると、古い建築物や美術品などを復元することも restore である。 東京書籍4500では、教会を修復するのを restore としている。その教会が古いかどうかは東京書籍4500には書いてない。 桐原では、桐原5500にrestoreが書いてある。 けがの回復ではなく、ちょっとした疲れやノドの渇きや気分などを、軽い飲食物や短時間の休養などで回復させるぐらいの場合は、動詞 refresh (リフレッシュ)で表せる。 旺文社1900がrefreshを紹介している。桐原・東京書籍は紹介せず。 ジーニアスいわく、冷たい水を飲むのも refresh である。 refresh は主語や述語の語順のつかいかわけが難しいので、例文を省略する。 センチュリーいわく、入浴で疲れをとるのも refresh である。また、ジーニアスでもセンチュリーでも、アルコールで気分を回復するのが refresh である。 そのほか、ジーニアスによると、コンピュータなどのディスプレイ上の画像が更新されるのも refresh である。これからのIT時代は覚えておきたい。 regain one's health で「健康を取り戻す」という慣用表現である(ジーニアス、旺文社1900)。 旺文社1900にしかなく、番号 1502 / 1900 の単語。少なくとも桐原4500・5500と東京書籍4500にはない。 He regained his health. 「彼は健康を取り戻した」 のように使う(センチュリー)。 「意識を取り戻す」 regain consciousness もよく使われる(ジーニアス、旺文社1900)。 たぶん She regained consciousness のように使う(旺文社に似た例文)。 また、この用例から分かるように、健康的なものを取り戻す場合、普通は主語が自身の健康を取り戻すのに regain を使う。 「自由を取り戻す」(センチュリー)とか「都市を取り戻す」(ジーニアス)とかの政治的なことも regain である。 ---- 蓄え store , stock store は「店」という意味の名詞でもあるが、「蓄える」という意味の動詞でもあり、さらに「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもある。 なお、storeを「店」の意味で使うのはアメリカ英語。イギリス英語では店はshopである。桐原3000にも東京書籍3000にも書いてある。storeは3000語レベル。 stock は「在庫」や「株式」という意味の名詞でもあるが、「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもあり、さらに商品を「店に置く」「仕入れる」などの意味の動詞でもある。桐原と旺文社は、「仕入れる」の意味まで単語を紹介している(ただし例文なしで単語のみ)。 stockは4500語レベル。 しかし単語集では、ややこしいので、stockについては、「株式」「在庫」の意味の名詞だとしてしか、紹介していない。しかし実はstockも動詞の用法があるのである。 センチュリーによると、食料の「蓄え」は、stock でも store でもよい。 たとえばセンチュリーのstockの例文は「我々の食料の蓄え」Our stock of food である。センチュリーのstoreの例文は(リスが冬に備えての)「食料を蓄える」lay in a store of food である。 このように、どっちでも食料 food を蓄えられるので、区別がつかない。 storeは別にリスのような動物限定というわけでもなく、たとえばセンチュリーで図書の「蔵書」 a book of store などの表現もある。 storeが店での商売関係というわけでもない(もし商売に限定だすると、図書の蔵書とかリスの食料とか、説明がつかない)。 なので、stock に「株式」「在庫」の意味があると覚えるしかない。 桐原および旺文社いわく、 be out of stock で「在庫が切れている」 の意味。桐原は例文も紹介。旺文社は例文なし。東京書籍は紹介せず。 例文は桐原も東京書籍も旺文社も、在庫の例文である。 単語紹介だけでが、桐原いわく「株式市場」stock market 旺文社いわく「証券取引所」the stock exchange である。 語源を調べてみても、 stock の語源は木の「棒」stick と同じだと書いてあるだけで、stock と storeとの区別には役立たない。 さて、単語集にはないが、パソコンなどのハードディスクなどの貯蔵量のデータ記録デバイスのことをストレージ storage という。 ついで、単語集にある情報だが、 storage は、「貯蔵庫」や「保存庫」の意味で、東京書籍4500の巻末にだけ、解説なしで、単語と例文だけ書いてある。 辞書を確認のため見たが、ジーニアス英和は家具の「保管」を storage といい、センチュリー英和は単に「倉庫」を storage といい、あまり共通性はなさそうなので、深入りしない。 ---- 愚か(おろか) 形容詞 foolish, stupid, silly, ridiculous などがある。 このうち、 foolish, stupid, silly, は、「愚かだ」「馬鹿げている」の意味。 このうち silly は口語調。 <nowiki>Don't be silly.</nowiki> で「馬鹿げたことを言わないで。」という典型的な例文があり、東京書籍4500でも紹介されている。 名詞foolが形容詞になったのが foolish である。 stupid は、辞書によると、foolish よりも、けなしの意味が強い。口頭では使わないほうが安全だろう。 ridiculous は、「不合理で馬鹿げている」という意味。センチュリーによると、ridiculousには、あざけりや物笑いの意味もあるとのこと。 単に「不合理だ」の意味なら、 absurd を使う。桐原5500にabsurdが書いてある。なるべくabsurdを使うほうが高尚だろう。 センチュリーによると、absurdは、不合理さ・非常識さを強調している。 ---- 移行と移転と移動 migrate, transfer , 移住する immigrate と emigrate 解決 settle ,solve 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony 議論 argument, debate, controversy 桐原4500に名詞形migrant (移住者)が書いてありますが、英語では動詞 migrateとは「移住する」や、渡り鳥の「渡る」のことです。 しかし単語集にはないですが、そのほかにもmigrateには、IT用語では古いシステムに入っていたデータやプログラムを新しいシステムの中へと「移す」ことや、開発環境などのシステムを新システムへと「移行する」という意味もあります<ref>[https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/migration.html マイグレーション | IT用語辞典 | 大塚商会]</ref>。 なお似た言葉にreplaceがありますが、これはサポート切れなどで古くなったりして(obsolete)使えなくなったソフトウェアなどを現在の稼働中の使えるバージョンのものに「置き換える」(replace)ことを意味します。 英語では、「『移住』にシステム環境『移行』の意味もある」と覚えることが本質的な理解でしょう。 なお、スペルの似ている immigrate に、(外国から)「移住する」の意味があります(桐原4500)。またなお、桐原4500にも書いてあるが、空港などの入国管理が名詞 immigration である。英会話の教材などでよく immigration が出てくる。 immigrate と migrate の意味の違いを把握するため、辞書の説明に逆らって、私たちは migrate は(環境を)「移行する」で覚えましょう。 これが、moveやtransfer と、migrate との違いです。 なお、語源的には(鉄緑単語集)、 「(外国から)移住する」 immigrate 「(外国へ)移住する」 emigrate です(東京書籍、桐原)。 接頭辞のim- は in(内へ)みたいな意味です。 接頭辞のe- は、ex(外へ)みたいな意味です。 しかし、実際には混同して使われることもあります(ジーニアス)。 実際には、 どちらも immigrate from Japan to the United States emigrate to the United States from Japan のように、前置詞 to や from を補います。 ジーニアスによると、 immigrate to the United States from Japan のような逆の順序になっている場合もあらしいです。 私たち日本人としては、深入りする必要ないでしょう。 前置詞が補われるし、長文読解で出たときに単に immigrate も emigrate も 「移住する」と訳して読めばいいからです。 動詞のあとに来るのが出身地か目的地なのかが違いです。 immigrant 「移民」です。 emigrant 「移民」です。 immigration 「移住」です。 transfer に「転勤する」「転勤させる」の意味があります(桐原4500)。 「転勤させる」ほうは他動詞なのでtransferでもいいのは分かりますが、「転勤する」と「移住する」の区別が難しいです。まあ、おそらく他動詞からの類推か、慣用的にtransfer が定着しただけでしょう。 なお、辞書にありますが「転校」や(プロ選手などの)「移籍」もtransferです。 高校生物の遺伝に関連する細胞物質のひとつで、トランスファーRNA (transfer RNA)というのがあります。こういうのと関連づけて覚えましょう。 また、列車・バスなどの乗り換えも transfer です。 スペルの似た単語で、transport という動詞および名詞がありますが、動詞 transport は「輸送する」です。 transfer 「乗り換え」はおそらくtransport 「輸送する」との関連で定着した表現でしょうか。 単語集にも辞書にもないですが、インターネット用語で HTTP というのがありますが、これは「Hypertext Transfer Protocol 」の略です。データなどを「転送する」のも transfer です。 センチュリー英和によると、銀行口座に「振り込む」もtransfer とのことなので、おそらく「送金する」のようなニュアンスでしょう。 なお、ジーニアス英和およびセンチュリー英和によると、法律用語で、財産などを「譲渡する」もtransferです。 transition という名詞が別にあります。transition は、移行期にあるものについての「移行」のことです。桐原4500 では「議会制民主主義への移行」、旺文社1900では「自動運転車への移行」を例文にしています。 なお、人が「定住する」は settle ですが、人が「移住する」の意味もあります(東京書籍3000)。settle には「解決する」という意味もあります(桐原4500、旺文社1900)。 揉め事(もめごと)などを法的に解決するときに settle を使う。 settle the dispute 「紛争を解決する」(桐原4500、ジーニアス) ※ ジーニアスは settle a dispute 「紛争にけりをつける」 このように、和訳は少し違ってもいい。 なお、 We settled the international dispute. 「我々はその国際紛争を解決した。」(東京書籍4500) settle in Hawaii 「ハワイに移住(定住)する」(※ 何か予備校か英検の単語集に書いてあった例) They settled in California. 「彼らはカリフォルニアに移住した。」(東京書籍4500) settle the legal problem 「法的問題を解決する」(旺文社1900) 名詞形は settlement で「解決」「入植」の意味。settle には「移住」の意味もあるので、settlement には「入植」の意味もある。 ジーニアスいわく、警察が「解決する」のは solve である。 settle と solve の区別が難しい。 The police solved the crime. 「警察はその犯罪を解決した」(ジーニアス) 学校の問題や学問の問題などを解くのは solve である。(ジーニアス) グランドセンチュリーいわく、solve は謎(なぞ)を解くのに重点がある事が多い。(しかし上記の警察の例とか微妙だが。)settle は、論争などを解決すること、との事(グランドセンチュリーがそう言っている)。solve の意味のページで、グランドセンチュリーがそう説明している。 本当かどうかは知らない。 桐原4500も例文で settle an argument 「論争を解決する」(桐原4500) とそのまま「論争」を使っている。 東京書籍も同様 They finally settled the argument. 「彼らはついに論争を解決した」 名詞形 settlement には、「入植」「植民(地)」の意味もある。 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony plantation は、世間では「植民地」と訳されることもあるが、しかし、やや誤訳である。 桐原4500・東京書籍4500 いわく plantation 「大農場」 とのこと。必ずしも、歴史上の植民地でなくても良い(ジーニアス)。だから「大農園」という訳語なわけで。大農園のほか plantation 「栽培場」という訳語もある(ジーニアス)。ただし、「大農場」と訳さなくても、そのまま「プランテーション」と訳しても良いだろう(東京書籍4500が訳語「プランテーション」を紹介)。 a banana plantation 「バナナの大農園」(東京書籍) a coffee plantation 「コーヒーの大農園」(グランドセンチュリー) グランドセンチュリーいわく、plantation は、植民地ならぬ「植林地」であると。 つまり、植民地で植物を栽培する大農園みたいなアレが plantation 。 必ずしも殖民地が農園とは限らないので。日本の戦前の韓国や台湾の殖民地とか、農園もあったかもしれないが、工場とかもあっただろうし。東アジアは、アメリカ大陸ほどには、そんなに広くない。 旺文社の出題頻度順の「英単語ターゲット」シリーズには見当たらず、出題頻度が低いようである。だが、東京書籍4500の難関大の単語にplantationがあるので、どこかの難関大が英文でplantationを使ったのだろう。 なお、名詞 plant は「植物」「工場」の意味。 もともとplantは、「苗を足で踏む」とか「種をまく」とか農業系の用語だったらしい。おそらく、そこから生産行為として「工場」などの意味も派生したのだろう。 なお、工場の意味での例文が単語集には無いので、めったに出ないのだろう。 動詞 water「水をやる」と組み合わせて、 water the plant 「花に水をやる」(旺文社1200、桐原4500-) 桐原4500が plant で「考えを植え付ける」という高度な用法を紹介しているが、しかし例文も無いし、まして東京書籍や旺文社は紹介していないので、入試に出ないのだろう。受験生の時間には限りがあるし、何でも覚えるのは負担が重い。 colony も「植民地」。colonyは集合的なニュアンス。「集落」みたいな。実際、colonyには「集落」という意味もある(ジーニアス)。 colony も歴史用語でも使うので(桐原4500で、フランスのアルジェリア植民地)、ほかの settlement との区別は難しい。 Algeria is formerly a French colony. 「アルジェリアは以前はフランスの植民地だった。」(桐原4500) Malaysia is formerly a British colony. 「マレージアは以前は英国の植民地だった。」(旺文社1400(緑)) とまあ、歴史的にはこのように  「西洋諸国はかつて多くの植民地を持っていた。」Western Countries once had a lot of colonies. (東京書籍3000) 東京書籍3000に、 「植民地を建設する」plant a colony という、これまた、類義語的にややこしい例文がありやがる、 桐原4500・旺文社1900で形容詞 colonial 「植民地の」の単語紹介があるが、例文が無いので、どうせ出ないのだろう。 動詞形 colonize 「植民地化する」を旺文社1900が紹介。 東京書籍3000が「開拓者」 colonist を紹介。東京書籍しか紹介してないので、たぶん入試に出ない。 「論争」も名詞 argument のほか、形容詞 controversial 「物議をかもす」なんてのもあり、国公立をふくむ大学入試に出る(東京書籍4500の報告)。 旺文社1900いわく、controversial 「論争のまととなる」「論争好きな」は英検準1級に出てくる単語とのこと。 つまり、一部の大学は、私大だけでなく国公立大も含め、英検準1級の内容を出してくる。 「議論」もまた、argument, debate, controversy など、類義語がいくつもある。 この区別はちょっと高校生には無理そう。辞書を見ても違いが分からなかった。 argument, controversy には、特に、論争の対立などに重点が置かれてそうだが、証拠が無い。 debate は、名詞「議論」のほか、動詞「議論する」の意味もあり、政治家などが会議で議論するのも debate である(旺文社1900、桐原4500)。 単語集には無いが、「討論会」をdebate と言っても良い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。つまり、討論会などの「ディベート」は、けっして和製英語ではなく、れっきとした正式な英語である。 a heated debate 「白熱した議論」(旺文社1900、グランドセンチュリー) a problem under debate 「論争中の問題」(ジーニアス、旺文社1900) 東京書籍4500いわく、校則について(校内集会か何かで)議論するのも debate で良いとのこと。 国会とか校内集会とか、なんか堅苦しそうな場での議論・論争が debate な傾向がありそう。(実際の日本の国会ではヤジが飛ぶが、考えないでおく) 弁護士に解決を依頼するときは settle である。(旺文社1900) settle down で「落ち着く」(桐原4500、旺文社1900)  ※ 例文は単語集に無し ---- 調査と探検 explore, expedition explore 調査のための「探検」 expedition 「遠征」・「探検」 He went on an expedition to the Arctic 「彼は北極へ探検に行った。」(東京書籍(主語を旺文社と入れ替え)) She went on an expedition to the South Pole 「彼女は南極へ探検に出発した。」(旺文社1900(主語を東京書籍と入れ替え)) 北極は別に North Pole でも構わないと思います。実際、ジーニアスがそうです。 They went on an expedition to the North Pole. 「彼らは北極探検に出かけた」 「探検隊」の意味の場合もあります(旺文社、東京書籍、ジーニアス、グランドセンチュリー)。 「エベレスト探検隊」のように(旺文社、ジーニアス)、特に調査の目的が無くても使えるのが expedition である。 桐原4500 および鉄緑単語集は expedition を扱っていない。 ---- 決定 determine ,decide 辞書にはないが、determine は、断固とした決意で「決心する」「決定する」である。 形容詞 determined がセンチュリー英和によると断固とした決意の意味なので、動詞determineのほうもそういうニュアンスである。 あと、ジーニアス英和にあるが、判決を下すのも determine である。 あと、予備知識がないと気づかないだろうが、東京書籍4500にある例文のように、専門家などが原因などを「特定する」ことや、判定するのも determine である。 実際には、あまり断固としてなくても determine が使われるような例文もちらほらとあるが、あくまで派生的な用法だと思うべきだろう。 だから名詞形 determination は、「決心」「決意」と覚えるべきだし、実際に桐原4500や東京書籍4500でそういう和訳である。 be determined to ~(動詞) で「~する決心をする」 である。受身形で「決心する」になる。 たとえば He was determined to ~ 「彼は~する決心をしていた」 のように使う。また、完了形にせず、過去形のままで使う(桐原4500の例文、ジーニアスの例文など)。 能動形でも「決心する」の用法もあるが、普通は上述のように受身形で使う(ジーニアス)。 検定教科書で三省堂 CROWN Iを読んでいると、高校1年でもう be determine to do を扱っている。 対する decision は、和訳は「決定」である(東京書籍4500)。桐原によるとdecisionは「決定・決断」だが、しかし上述のように、どちらかというとdesicionは比較的に「決定」のニュアンスのほうに近いだろう。 resolve でも「決意する」だが、東京書籍4500だと彼女をデートにさそう「決心」という例文であり、まったくもって断固とした必死さが足りない。 そんなのよりも、会議などの「議決」のことを resolution というのを覚えたほうが良いだろう。桐原4500に「決心」「決議」と単語の和訳だけ書いてある(例文はなし)。 ---- 減少 decrease, decline , reduce, diminish 静かな silent(沈黙に重点), quiet まず、高校英語で増減を表す場合につかう典型的な単語は、increase (「増える」「増やす」の意味)および、対義語の decrease(「減る」「減らす」の意味)である。 increase および decrease は、数・量の増減のときのみに使う(東京書籍3000)。 ただし、だからといって decrease 以外は数量に使えないかというと、そうでもなく、たとえば decline は出生率の減少でも使う(グランドセンチュリー)。 しかし、decline には、どうやら「力が衰える」的なニュアンスがあるようであり、ジーニアスでは decline の意味は「減少する」という見解ではなく、decline は「(体力・健康などが)衰える」「(価値などが)低下する」という意味だという見解である。 diminish は、恐怖を「減らす」とか(桐原5500(東北大の過去問))、不安を「減らす」とか(旺文社1900)、そういう質的な意味の減らすに使う。 よって、diminish には、べつに「衰える」みたいなニュアンスは無い。 また、数量の減少にも diminish は使ってよい。 なので旺文社1900は、数量の減少に使う場合は、decrease の類義語のように使ってよいという見解である(旺文社1900)。 ただし辞書および東京書籍4500だと、diminish も、なにか衰えなどのマイナスイメージのような例文ばかりであり、偶然なのか、それとも桐原・旺文社との見解の相違なのか、気になる。 さて、decrease の例として、たとえば、三省堂『CROWN II』「英語表現」教科書では、パラグラフ・リーディング/ライティングの説明で、留学生に関する分析の文章を扱っているのだが、留学生の「増加/減少」<!-- 「/」は原著が全角文字なので、それに合わせた。 -->にそれぞれ increase/decrease という表現を使っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P81</ref>。 この例のように、 increase (増加)と decrease (減少)は対になって使える便利な表現であるので、まずはこれを覚えよう。 熟語というほどではないが、 ~(主語) increased by □□(数値) percent. で、「~が□□%上昇した。」である。たとえば上記のパターンで、東京書籍4500では「その商品の売り上げ」Sales of the product だし、旺文社199では「日本の実質GDP」Japan's real GDP である。桐原3000には数値上昇の例文なし。桐原は昔から単語集では定番だが、しかし桐原だけでは勉強できないこともある。 increase で増える数値はなにも百分率(パーセント)でなくてもよく、たとえばジーニアス英和では、「体重は2キロ増えて60キロになった」 increased by two kilograms to 60 kilograms. という例文もある。 on the increase で「増大して」の意味。なお、ここでの increase は名詞。 東京書籍4500では「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. センチュリー英和では「大都会における犯罪は増加しつつある。」 Crime in big city is on the increase. ジーニアスは on the increase の例文なし。このように、ひとつの英和辞典だけでは勉強できない。 別に on the increase を使わずとも、現在増加中のものは現在完了進行形で書いてもよく、桐原3000がそうであり、 「車の台数が増え続けている」 The number of cars have been increasing. である。 ジーニアス英和にある説明だが、よく、The number of ~ increased. で「~が増えた。」と言う例文があるが、「The number of 」を省いて直接「 ~ increased. 」のように言ってもいい。 実際、東京4500の例文「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. でも、 the number of は無い。 on the increase のbe動詞が単数形(is)なのか複数形(are)なのか食い違いがあるが、英和辞典を見ても、とくに言及はされていない。 increasingly で「ますます」の意味が紹介されているが(東京書籍4500。旺文社1900)、しかし例文は無い。 さて、decline は自動詞であり、つまりdeclineは「低下する」「減少する」の意味である。 declineの典型的な例文が「出生率は低下している。」であり、東京書籍4500では The birth date is declining. 「出生率は低下している。」 である。 似た例文が、旺文社1400にもあり、 「出生率は低下し続けている。」 The birth rate continues to decline. である(旺文社1400)。 なお検定教科書にも decline の単語は掲載されている<ref> 、『CROWN English Communication III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P45</ref>。和訳が検定教科書に書かれてないので不明だが、その検定教科書では経済の議論の紹介で decline が使われているので、「低下する」の意味にて decline を用いているのだろう。 decline には、申し出・誘いなどを「断る」の意味もあり、桐原4500に紹介されているのはこっちの意味だけ。 しかし、高校の検定教科書に、「少子化」 declining birth rate が紹介されているので、「減少」の意味のほうもキチンと覚えよう<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P18 </ref>。 名詞形 declination が、ていねいな断りの意味。 reject (計画などの「拒絶」。※却下のような意味)や refuse (拒絶)だと意味が強すぎるのだろう。 reduce は「減少させる」。3R運動のリサイクル、リユース、リデュースのあれ。  「減少」は名詞 decrease と名詞 reduction がある。 reduction は、「削減」のニュアンスで使われることが比較的に多く、桐原4500および東京書籍4500の例文が経費削減である。 reduce costs で「経費を削減する」である。 このほか、diminish や drop や fall などがあるが、やや高校範囲を超える。一応、diminishは桐原5500および東京書籍4500には書いてある。(桐原4500には書いてない。)な 一応、diminish は、検定教科書『CROWN III』で使われている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P73</ref>。 CROWN III にある例文は But the war 1990's, the threat of war diminished. という文章(抜粋)である。検定教科書に和訳がないので答えは不明だが、「しかし、1990年代には、戦争のおそれも少なくなった」ような意味である。 直前の文章では、「20世紀は戦争が多く」みたいなことを英語で言っているので、おそらくそういう意味だろう。 辞書で diminish を確認したところ、ジーニアスもセンチュリーも悪い意味に使う例文のほうが多いが、しかしCROWN IIIの検定教科書によると、とくにdiminish には悪い意味合いは無いようである。 桐原5500に書いてある例文も、 We can diminish our fear. 「恐怖を減らすことはできる。」(抜粋) なので、別にdiminish に悪い意味合いはない。 なお、桐原5500の例文は東北大の過去問。ネットでは「地方国立の入試英語なんて教科書レベル」などの言説もあるが、まあ確かに教科書にはdimisihも書いてあるものの、大分、学習量は大きい。 drop やfall は、旺文社1400の巻末にある類義語の章にだけある(本編には解説なし)。 dropは数量や人口、価格などの減少で使われる「口語的」な語(旺文社が「口語的」と言っている)。ただ、ノーベル経済学者クルーグマンのツイッターを読んでたら、「インフレの減速」のような意味で普通に drop を使っていた。 価格の低下だけでなく、派生してインフレの減速にもdropが使われることから、もしかしたら経済学などでは文語的に drop という単語が使われている可能性もあるかもしれない。 なお、「急騰する」は soar である(桐原5500、旺文社1900)。 単語集の例文だと完了形で have soared だが、急騰の結果として現在でも株価が高いなら完了形にするのが無難だろう。 インフレ率の上昇でも株価の上昇でも何でもいいが、たとえば旺文社1900が株価の上昇の典型的な例文 The stock prices of the company has soared . 「その会社の株価が急上昇した。」 である。 ジーニアスは野菜の価格の急騰、桐原5500は米価の急騰である。たとえばジーニアスでは The price of vegetables is shoring. 「野菜の価格が急騰している。」 である。この野菜の例文のように、進行形ならもちろん、現在も急騰の真っ最中になる。 時制ついでに桐原5500の例文を紹介すると、 Figure showed the price of rice had soared to record levels. 「数字は米価が記録的な水準にまで急騰したことを示していた。」 である。 なお「痛い」soreと同じ発音である。 ついでに言うと、よく景気の先行きについての見通しで「悲観的」だの「楽観的」だのマスコミ用語でいうが、これは英語でもそう言い、 「悲観主義」は英語でpessimism (ペシミズム)である。 「楽観主義」は英語で optimism (オプティミズム)である。 スペルよりも、まずカタカナで『ペシミズム』『オプティミズム』と覚えてしまおう。社会評論などの書籍などを読んでいると、ときどき外来語として「ペシミズム」などの用語を使っている場合もある。 典型的な例文として 東京書籍4500で「ボブは自分の将来について楽観的だ。」 Bob is optimistic about his future. である。 似たような例文が旺文社1900にもあり、「彼女は自分の将来について楽観的な気持ちだ。」 She feels optimistic about her future. である。 桐原4500が紹介しているが、なにも将来でなく経済に楽観や悲観を感じてもいいのである。 桐原によれば、「彼はその国の将来について楽観主義を表明した。」 He has expressed optimism about the country's economy. である。 wikiオリジナルの例文だが「トムは経済の先行きに悲観的だ。」なら、さしずめ Tom is pessimistic about the country's economy. とでもなろうか。 なお、英和辞典を見ても、例文が「~は将来に楽観的だ」とか「将来に悲観的になってはいけない」ばかりである。optimistic などの単語が経済予想や株価予想に使えることすら、辞書だけでの勉強では全然分からない。とはいえ、あまり良い市販の英語教材がない。 ともかく、また、これらの例文のように、 be optimistic about ~ で「~に楽観的だ」となる(東京書籍4500)。悲観の場合も pessimistic で同様。 念のため、派生語も含めて一覧にすると、 optimism 「楽観主義」、 optimistic 「楽観的な」、 optimist 「楽観主義者」(旺文社1900に紹介あり)、 pessimism「悲観主義」、 pessimistic「悲観的な」、 pessimist 「悲観主義者」、 である。 {{コラム|| 価値や能力を「高める」場合、enhance (エンハンス)という動詞が使われることもある。だが、辞書でも例文が少なく、あまりいい例文が見当たらないので、説明は省略。旺文社1900だと、603/1900の位置でenhanceを紹介している。だが東京書籍4500では、巻末ちかくで enhance を紹介である。桐原に至っては、4500語レベルではなく桐原5500の後半ちかくでenhanceを紹介である。 なお、遺伝学の用語でエンハンサーというのがあり、サイト『脳科学辞典』によると「 エンハンサーとは、遺伝子の転写量を増加させる作用をもつDNA領域のことをいう。プロモーターからの距離や位置、方向に関係なく働く[1][2][3]。サイレンサー(遺伝子の転写を抑制するDNA領域)とともに、遺伝子の発現調節で重要な役割を果たす。」とのこと<ref>[https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC 佐藤 達也、斎藤 哲一郎、『エンハンサー』、原稿受付日:2013年3月25日 原稿完成日:2015年1月15日]</ref>。 ほか、和製かもしれないが、音楽用語でDTM用語で、「エンハンサー」という機器がある。なお、近年ではエキサイターとも言うらしい。もしかしたら微妙に機能が違うかもしれないが、特定分野なので深入りしない。 サイレンサーというのは、銃などの減温装置などもサイレンサーというので、おそらく何かしら「エンハンサー」という機械装置が欧米にもあってそれを由来にした生物学用語なのだろうが、調べきれなかった。 なお、いくら銃に持ち運びできるような装置を取り付けても、さすがに無音にできるわけではないので(消音ではない)、「サイレンサー」という表現は誇大広告。近年は、銃の消音装置は「サプレッサー」 suppressor (「抑制するもの」というような意味)という。なお生物学では、過去の間違った学説にもとづく架空の分子に「サプレッサー」と言う用語が使われたことがあって、そのため、この語の使用をひかえている。 :(※ 「サプレッサーT細胞」。存在が疑問視・否定されているので、この細胞名は覚えなくていい。なお「T細胞」自体は免疫細胞として存在するので覚えよう。) なお、このsuppressも高校英語であり、東京書籍4500および旺文社1900に書いてある。 suppressには(人間の集団を)「鎮圧する」の意味がある。 The police suppressed the protesters. 「警察は抗議する人々を鎮圧した。」(東京書籍4500の例文を改変) みたいに使う。 なおジーニアス、グランドセンチュリーだと The police suppressed the revolt. 「警察は反乱を鎮圧した。」 のような例文がある。revoltは高校範囲外。 東京書籍が気を利かして、中学歴史の宗教革命で「プロテスタント」を習ってるので、抗議者 protesters の例文のほうが高校生に分かりやすいだろうという気遣い(きづかい)。 silent を辞書で調べてたら、「沈黙の抗議」a silent protest という例文がジーニアスにもグランドセンチュリーにもあった。ついでに覚えよう。silentも高校英語(東京書籍4500、桐原3000、旺文社1200(いちばん簡単な黄色本))。 名詞形は silence サイレンス。 今の中学音楽の教科書は知らないが、むかし中学音楽の教科書で、サイモン&ガーファンクル(ミュージシャンのコンビ)の サウンドオブサイレンス と言う曲が掲載されていた。なので知ってる人も多かった。 The audience became silent. 「観客は静かになった。」 みたいな例文がよくある。 さて、suppress サプレスに戻る。桐原4500および5500には suppress が見つからない。 なお、suppressor はジーニアスにはあり、suppressor 「消音装置」。グランドセンチュリーにsuppressorは無い。 The streets were silent. 「通りは静かだった。」(東京書籍4500) ジーニアスに a silent street という例文があるが、street の訳が「通り」ではなく「街」。「静まり返った街」と訳している。 keep silent や remain silent で「沈黙を保つ」(東京書籍4500がremain のみ紹介。ジーニアスで両方を紹介) silent と quiet も類義語である。(桐原3000) silent は、物を言わないことに重点がある。(ジーニアス)。ただし、人間以外にも silent を使うことがあり(上述の silent street のように)、「静かな」の意味もある。 quiet との区別は難しい。 ジーニアスいわく、 a silent volcano 「休火山」= a dormant volcano とのことだが、しかしネットの画像検索で silent volcano を調べると噴火の画像ばかりである。 ほか、 The audience fell silent. 「観客は静かになった。」(東京書籍4500) ジーニアスいわく、fall silent で「急に黙り込む」とのこと。東京書籍とジーニアスの見解が微妙に一致しない。 }} ---- 想像 vision, imagination, image vision は「想像」の意味があるが、「見通し」の意味もある。もっとも、見通しの意味では名詞 perspective がさらに高尚。 なお、perspective はどちらかというと「視点」の意味である。大局的な視点=見通しのようなニュアンスが perspective である。東京書籍が(大局的な)「視点」、桐原が「観点」。だが、別に大局的でなくても美術の遠近画法のことを perspective というので、東京書籍の説明はいかがなものか。 from a different perspective で、「違った視点から」 たとえばジーニアスいなる例文think about the problem from a different perspective で、「その問題を違う観点から考える」となる。ジーニアスは「観点」、東京書籍4500は「視点」と訳しているが、別にどちらでもいい。 different の部分を別の形容詞にすれば、 from ~ perspective で、「~の視点(観点)から」になる。 なお、スペルの似ているprospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 たとえば形容詞 prospective は「有望な」の意味である。 ジーニアス英和によると、もともとはprospectは高いところからの「展望」のような意味だったようである。桐原4500にprospectが書いてある。 「見込み」outlook という単語もある(桐原5500 のprospect)。桐原5500では prospect の「見込み」の類義語として紹介されている。 もし、「観察力」とかを言いたい場合、observe 「観察する」である。 「洞察力」なら、penetrating 「洞察力のある」である(旺文社1900。桐原5500)。ただし、洞察力の意味での例文は単語集に無い。動詞penetrate には「浸透する」の意味もあって、そちらの例文が市販の単語集には書いてある。 もっと簡単な単語としては insight 「洞察力」という名詞があるので、これを使って洞察力を表現する方法もある。 なお、 語法 give A insight into B で「AにBの見識を与える」 である。 名詞 vision にも、「見通し」「洞察力」などの意味があるので、これでも洞察力を表現できるだろう。ただし、単語集にその用法での例文は無い。 旺文社1900によれば、 a one's(myなど) point of view で「〜の観点から」の意味。だが、これを直接暗記するよりも、まず名詞 view には、「眺め」の意味のほかにも、「見解」の意味があることまず知るべき。 慣用的に in my view, 「私の考えでは、」(ジーニアス、センチュリー)という表現がある。「考え」と訳しているが、「私の見解ですが、」くらいに訳したほうが分かり易いだろう。ただし、英語の view には、個人的な感情も含んで見方を示しているので、そういう意味で辞書では「意見」としたのかもしれない。 だが、 in my view は、ジーニアスによれば、in my opinion よりも控え目な言い回しとして使われる。 まあ、読者の自己責任で和訳してください。 単語集にはないが、viewpoint 「観点」という単語がある。ジーニアスの例だと、 From an economic viewpoint, 「経済的な見地からすると、」(その計画には利点がない) と続く。 センチュリーだと、 〜 from the viewpoint of employees. 「従業員からの立場からみれば」(昇給はよいことだ) となる。 旺文社の大学入試出る順シリーズに a point of view が書いてあるから、たぶん入試に良く出るんだろうが、正直言って瑣末な単語であろう。実際、桐原も東京書籍も a point of view を紹介していない。ジーニアスやセンチュリーにすら、少なくともview の項目には書いてない。辞書でpoint で調べると point of view が書いてあるが。 たとえば、センチュリー英和では「アメリカ人の視点から見ると、」(謝罪は自分の誤りを認めたことになる) From an American point of view, 〜 ジーニアス英和では「財政的見知では、」(これは由々しき問題だ) From a financial point of view, 〜 などの例文がある。 熟語 in terms of ~ で「~の点から」。なお terms はterm の複数形。東京書籍4500と桐原4500に似た例文があって、東京書籍「その計画は費用の点から現実的ではない」The plan is not realistic in terms of cost. なんで terms と複数形なのか不明と思うだろうが、しかし英和辞典にも in terms of と複数形で紹介されているので、受け入れてもらうしかない。 いっぽう、桐原「この計画は時間と費用の関係で現実的ではない。」 This schedule <nowiki>isn't</nowiki> realistic in terms of time and costs. term ついでに言うと、医療の末期医寮などでターミナルなんとか terminal 〜 とかあるが、辞書で確認すると用語term と末期terminal の語源は一応は同じだが、事実上は意味のまったく違う別の単語だと思うほうが良いだろう。東京書籍4500がそういう見解であり、「用語」 term と 「末期の」「終末の」 terminal を別々の項目として紹介している。 「末期の」の典型的な例文としては、「末期ガン」 terminal cancer がある(東京書籍4500. ジーニアス、センチュリー)。 桐原4500 では terminate 「終わりにする」が紹介。terminateの紹介位置が巻末ちかくの付録のため、例文なし。 駅や空港などのターミナル terminal も、同じスペルである。駅近くなどのターミナルも、もともとは何かの終着のことだったのだろう。 なお、駅が公共バスなどの終点である事例は多い。 そういうバスターミナルのことも、ジーニアス英和いわく a bus terminal であり、またはセンチュリー英和いわく単に terminal という。 センチュリー英和は、バスのターミナルを単に「終点」と訳している。 さて、term には、「用語」の意味の他にも、「期限」「期間」の意味がある。 形容詞 long-term で「長期の」という意味である(旺文社1900)。 単語集にはないが、termination 「満期」「満期の」という単語がある。term にはそういう、限度のある期間的な何かのニュアンスもある。関連づけて覚えよう。 小中高の学校の「学期」もtermであるが、普通は3学期制の「学期」のことをいう(ジーニアスsemester で確認。ほか旺文社 semester )。大学の「前期」「後期」といった2学期制の場合は semester という(旺文社、ジーニアス semester )。 なお、日本の大学は、年間で「前期」「後期」という2学期制である。少なくとも日本の大学はそうである。 英米では、「秋学期」the fall semester と、「春学期」 the spring semester という言い方をする。 普通、英米では、9月から翌年1月までが「前期」the first semester であり(センチュリーで確認)、「秋学期」the fall semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 普通、英米では、2月から8月までが「後期」the second semester であり(センチュリーで確認)、「春学期」the spring semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 果たして大学でもし3学期制の学校があったら何というのかは知らない。まあ、単語なんて所詮は、社会の現状に合わせて言葉が作られるので、社会に存在しない制度の呼び名を考えてもラチがあかない。 imagination は「想像する行為」または「想像力」のこと。 image は、想像によって脳内に思い浮かんだ「像」や「印象」のこと。 動詞形は imagine である。実はimageも動詞とみる場合もあるが、しかしジーニアス英和ではimageの動詞用法は不採用である(ジーニアスでimageを見ても、動詞の用法は無い)。センチュリー英和だと、imageの動詞の用法が書いてある。 形容詞 imaginary は、「想像上の」「架空の」「実在しない」である(ジーニアス英和。センチュリー英和)。 ジーニアスでもセンチュリーでも、「創造」ではなく「想像上の」である。 スペルの似た imagery という単語があり、旺文社には『(集合的に)「比喩的表現」』と書いてある。辞書を見てもジーニアスでしか見つからず、例文もなく、よく分からないので説明を省略。 単語集にはないが、理科のレンズの実像(a real image)や虚像(a virtual image)などの「像」も image である(ジーニアス英和)。 旺文社1900にあるが、テレビの「画像」も image である。上述のレンズとテレビを合わせて考えれば、つまり、光学の像も image であるし、実際に英和辞典ではそう紹介している。 なお、イメージダウンなどは和製英語。イメージが悪化した場合は a bad image のように言う(ジーニアスで確認)。 なお、仏像とか銅像とか、ああいったのは「塑像」(そぞう)とか「彫像」(ちょうぞう)とかいうが、「塑像」・「彫像」の英語は statue (スタチュー)である。単語集を見ると巻末の索引に statue が書いてないので一見すると高校の範囲外だが、しかし自由 liberty で東京書籍4500を見れば「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P28に「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。 このように、「自由の女神像」 the statue of liberty は事実上の高校必須の単語である。 liberty「自由」は普通、国家権力からの自由の事を言う。 だから liberal は形容詞「自由主義の」または名詞「自由主義者」の意味がある。(桐原4500が名詞「自由主義者」も紹介している。東京書籍は形容詞だけ。) liberalism 「自由主義」である。 statue は、桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P31に「ブロンズ像」 a bronze statue が書いてある。 光学ついでに言うと、「反射する」は reflect である。典型的な例文が、「日光を反射する」reflect sunlight である(東京書籍4500、センチュリー)。 ジーニアスには「鏡は光を反射する」 A mirror reflects a light. という例文もある。 だが、桐原4500や旺文社1900では、reflectの、意見などを「反映する」の意味のほうが紹介されている。 とりあえず、ジーニアスによれば「世論を反映する」 reflect public opinion である。 センチュリーや桐原や旺文社を見ても、「反映する」は他動詞的に使うのか自動詞的に使うのか、能動形や受動形か、あまり使い方がはっきりしない。 reflect on ~で「熟考する」「回想する」の意味(旺文社1900では熟考、東京書籍では回想を紹介)。東京書籍のには例文あり。著作権のため本ページでは紹介しない。 名詞形には reflection と reflex がある。意味が微妙に違うので、必要な場合には英和辞典で確認せよ。 なお、単なる「視野」や「視界」のことは view である。だが、辞書でviewの項目を見ると、「見解」の意味が先に書いてある。少なくともジーニアス英和とセンチュリー英和はそうである。辞書よりも単語集で勉強しよう。 ---- 可能性 possibility, probability, likelihood 成功の見込み、成功の可能性 prospect 潜在能力 potential probability (プロバビリティー)は「見込み」「確率」の意味(旺文社1900)。数学の「確率」で probability が使われるので、もし確率ではない単なる「可能性」のことをいいたい場合は、別の言い回しが必要な場合もあるだろう。 関連語として、副詞 probably「たぶん」がある(旺文社、桐原)。 形容詞 probable (プロバブル)については It is probable that ~  「たぶん~だ」 の意味(桐原4500、旺文社に似た和訳)。 対義語 impossible (インポッシブル)「不可能である」も覚えておきたい。 ほか、prospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 「可能性」を意味する likelihood (ライクリフッド)という単語もある(旺文社1900巻末)。副詞 likely 「ありそうな」の名詞形である。 possible (ポッシブル)について、 It is possible that 人 to do で「人が do するのは可能だ」の意味(桐原4500、東京書籍3000)。 capability (ケイパビリテイー)は「能力」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 ability (アビリティー)は「能力」「才能」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 「たぶん」を意味する副詞の maybe(メイビー) と perhaps(パハップス) と probably(プロバブリー) については、省略。書きたくない。 東京書籍3000が、ひとまとめで maybe や perhaps と probably を説明している。 東京書籍3000は紹介していないが、 likely (ライクリー)形容詞「ありそうな」、副詞「たぶん」という単語もある。 名詞および形容詞のpotential (ポテンシャル)は翻訳の都合で(名詞の場合なら)「可能性」と訳す場合もあるが、なるべく「潜在能力」 potential という訳で覚えましょう。 形容詞としての場合、「潜在的な」で potential を覚えましょう(桐原3000巻末)。 物理学の位置エネルギーのことを英語で potential と言いますので、科学的な専門用語でもあります。 桐原3000巻末のセンター試験特集によると、「潜在能力」などの意味ですが potential はセンター試験での出題をされた単語らしいです。 センター出題の背景事情として、ポテンシャルは物理学などで使う用語だという背景があります。 日本語でも、物理学の専門書などを見ると、普通に「ポテンシャルエネルギー」とか単に「ポテンシャル」などと言ったりもします。 ---- 計画 scheme, plan, project, schedule ~するつもり intend , plan 桐原4500 が scheme を「たくらみ」の意味だけ例文で紹介している。勘弁してほしい。 まず、旺文社1900 が例文で、政府の「新しい住宅供給計画」を The new housing scheme といってるように、比較的にきっちりとした計画のことである。 桐原・旺文社の単語集にもあるように schemeに「体系」とかの意味もあって、だからニュアンス的には、体系だった計画のような感じがある。 念のためジーニアス英和を見ると、scheme の意味として「政府の公共計画」、「会社の事業計画」などが挙げられている。 そして、そういう派生として、「陰謀」(旺文社)、「たくらみ」(桐原)を覚えるべきだろう。語源はともかく。暗記の負担を減らす理解としては、たとえば :陰謀は大規模・身の程知らず → 大規模な計画は scheme という → じゃあ陰謀も scheme でいいか 的な連想とかで覚えるのがラクかと。 高校生に語源の知識はいらないし、もし語源が「たくらみ」だというなら、そういう情報を先に教えるべきだし、念のためジーニアスで語源を見てもsdhemeの語源は『「形」が原義』とのことだし、あるいはもし有名大学が入試でscheme の「計画」の意味も出題せずにschemeの「たくらみ」を出題しているならその大学が批判されるべきだろう。 なので、ジーニアスもいってるように、scheme は plan よりも固い語である。 ジーニアス英和やセンチュリー英和にあるように 大綱とか図式とか、学問などの体系とか、教育体系とかも scheme という。 たとえばセンチュリー英和が教育体系なら an educational scheme だと言っている。 plan は「計画」をあらわす一般的な語(ジーニアス)。 project は、長期の「計画」を表す(東京書籍3000)。projectを「事業」「プロジェクト」などと訳す場合もある。東京書籍では「プロジェクト」という訳語を紹介している。 辞書では特にplan と project の違いは述べられていない。だが project の用例を見ると、橋やダムなど公共インフラの建設計画などがよく project で表現される。 「ダム建設の事業」 the project ro build the dam である(東京書籍3000。センチュリーに似た例文)。 「橋の建設の事業」なら a project to build bridges である(ジーニアス)。 別に公共インフラでなくてもよく、ビルの建設計画でも良い。 なお、大規模な工事などを「計画する」という意味で動詞 project もある。アクセントが名詞と動詞とで異なる。 名詞は、プ「ラ」ジェクトの「ラ」にアクセントがある。なお、日本語では「プロジェクト」と書かれるが、英語ではどちらかというと「ロ」ではなく「ラ」であり、プロジェクトである(センチュリー、ジーニアス)。 動詞は、プロ「ジェ」クトの「ジェ」にアクセントがある。 学生などの研究課題も project という、 schedule は「予定表」「計画表」の意味(東京書籍3000、旺文社1200)。だが、「予定」「計画」の意味でも使われることがあるので、planなどとの区別は難しい。 on schedule で「予定通りに」の意味(旺文社、桐原3000)。 飛行機とか電車とかの運行が予定通りの場合は schedule を使う(東京書籍、桐原)。 ほか、忙しい場合の表現として、 I have a tight schedule next week. 「来週は予定がぎっしり詰まっている。」(東京書籍3000) I have a busy schedule this week, 「私は今週、予定がぎっしり詰まっている。」(旺文社1200) のように使う。 a train schedule 「列車の時刻表」(東京書籍3000、グランドセンチュリー) 他にも動詞「予定されている」 schedule の例文は単語集にあるが、著作権的に省略。単語集を買って読んで。 計画する plan , intend 動詞 intend to ~ 「~するつもり」は、計画だが、やや欲求・意思に重点を置いている。 動詞 plan は、計画性に重点を置いている。 plan to ~ は「~することを計画している」と訳すのが普通。(「~するつもり」ではなく) plan a trip to Hawaii 「ハワイ旅行を計画する」(東書3000) plan to go to Ireland 「アイルランドに行くことを計画する」(桐原4500) 進学などの予定は、intend も plan も使う。 Bob intends to learn karate in Japan.「ボブは日本で空手を習うつもりだ」(東書3000) Most of these students intend to continue their education at university. 「ここの大半の生徒は大学へ進学するつもりだ」(桐原4500) べつに進学や就職でなくても、 She intends to go to bed early tonight.「彼女は今晩早くねるつもり」(桐原1900) Where do you intend to go to tomorrow? 「明日どこへ行くつもりだい」(ジーニアス) のように intend は今日とか明日の予定でもいい。 名詞形は intention 「意図」である。単語集には例文は無し。高校レベルを超える。(いちおう、東書4500に「意図する」のintend の例文あり。) ただ、どうしても「意図的」とか言いたい場合は、intentional とかintentinally みたいにその系統の語を使うのが安全そうである。 桐原5500 に deliberate 「意図的な」という語があるが(昔の上智大に出た単語らしい)、intention などとの使い分けが英和辞典を見ても言及されておらず、またネットで調べても情報が一致しない。あるサイトでは、欲求にしたがった意図だという主張もあれば、別のサイトでは熟考した上でも意図だという主張もあり、不一致である。 なお「配達」などの delivery とは語尾のvが違う。bとvの違い。 いちおう deliberate に「熟考した上での」という意味もあるが、しかし、あまり行儀のよろしくない行動にも deliberate の「意図的な」を使う例文もあるので(たとえば故意犯みたいな)。・ a deliberate insult 意図的な侮辱(ジーニアス) the fire was stated deliberately その放火は意図的だった(グランドセンチュリー) みたいな。 もちろん悪事だけでなく、良いことにもdeliberate を使ってよい。 a deliberate refusal よく考えた上での辞退(ジーニアス) ---- 陰謀(主に「共謀」) conspiracy たくらむ scheme 高校英語としては、陰謀で覚えるのは conspiracy と、あとはschemeで十分だろう。 ジーニアス和英辞典によると。「たくらむ」には、plot, conspire , scheme , contrive ,hatch がある。 これらの単語には、陰謀以外の意味で使われるものあり、 比較的に簡単な単語なら、 plot は、よく数学的なグラフに「点を打つ」とかの意味で使われる。 なんと高校の単語集には plot がない(桐原3000・4500・5500と東京書籍3000・4500を調べた)。点 point とか教えてるのに「点を打つ」plot がないとは、英語教育の界隈はどういう了見か。反省を願う。中学数学レベルの簡単な英単語も教えられないくせに conspiracy とか教えているのか。 一応、「x軸」 x-axis とか「y軸」y-axis とかは、検定教科書で見かける<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P145</ref>。 ジーニアス英和で plot を見ると、「(裏切りの)陰謀」「たくらみ」が最初の意味だが、なんだかなあ。いまどき plot なんて数学の座標で使うのが人生で最初だと思うが。 センチュリー英和の言うように、地図や図面などに位置を書き込むことがプロット。 なお、小説などの筋書きも plot といい、センチュリーはこの筋書きの意味をplotの名詞の項目で最初に紹介している(動詞のほうは、「たくらむ」だけ紹介)。 しかしセンチュリーのほうだと、動詞には、図面や地図に位置を書き込むことの動詞がない。 本当もう勘弁してほしい。英和辞典ともあろうものが中学校レベルの英語くらい書けないのか。 scheme は上述のような体系的な「計画」だし、 hatch は(鳥などが)「ひなからかえる」「卵からかえる」「卵をかえす」とかの意味。船などの昇降口のハッチ hatch とスペルが同じ。 contrive には、(ジーニアス英和によると)「考案する」・「うまくやりとげる」の意味もある。 conspire が、「共謀する」の意味。桐原5500でも、conspiracy の例文の主語が複数形になっているので、和訳には「陰謀」とあるが内容は「共謀」である。 ちなみに「陰謀」の名詞は、桐原5500が紹介しているのは、intrigue (イントリーグ)とconspiracy (コンスピラシー)である。 これだと意味が強すぎるので(政府転覆とか)、ちょっと何かをたくらんでいるぐらいの場合に、scheme とか plot とかを使うとよいのだろう。 ジーニアス英和で intrigue を調べてみたが、例文がなく、よくわからなかった。なお、名詞も動詞も intrigue である。 ---- 多様性 variety ,diversity 東京書籍4500は variety と diversity の違いの細かい説明をあきらめている。 diversity のほうが高尚な言い回し。 東京書籍の言うには、形容詞 variousが「いろいろ」「さまざま」。名詞 diversity が「多様性」である。 熟語 a variety of ~で「様々な」の意味(桐原4500)。 桐原4500および旺文社1900に至っては、そもそもdiversityの項目・ページではvarietyを紹介していない。 桐原4500 が「民族の多様性」 ethnic diversity という表現を使っている。 センチュリー英和がdiversityの項目で biological diversity 「生物学的多様性」という表現を使っている。 「生物多様性」のことを biodiversity または biological diversity という(旺文社1400)。 biodiversity は辞書(ジーニアス、センチュリー)に書いてある。 辞書のbio- の項目では、biological diversity は辞書では見つからなかった。 なお、ややこしいことに、diversity およびvariationには「差異」「相違」という意味もある。 和製英語のバライエティーおよにバリエーションは、やや意味が間違っている。 variation は、「差異」・「相違」・「変化」の意味(東京書籍4500および旺文社1900)。高校数学ではわかりづらいが、大学の数学で「変分法」という微分積分の発展的な分野のようなものがあって、これに variation という英語が相当している。( [https://kotobank.jp/word/%E5%A4%89%E5%88%86%E6%B3%95-131413 コトバンク『変分法』] )この変分計算では、関数中にある変数の代入値を少しだけ変化させたら関数がどう変化するかを考察しているので、英単語 variation の訳語のニュアンスに近い。 なお「微分」はdifferential、導関数はderivative なので、混同しないように(※ 大学受験に出ないので覚えなくて言い)。 桐原4500の例文にもあるが a diversity of ~ で「多種多様な~」の意味。 a diversity of wildlife で「多種多様な野生生物」と桐原4500が紹介。 なお余談だが、近年では国籍や性別(男・女のほかにも、さらにはLGBTなど)などの多様性のこともよく「ダイバーシティ」 diversity といい、よく人権などの関係した議論でこの用語護が出てくる。今後の公民科目などの範囲になるだろうから、本・英単語集のページでは深入りしない事にする。 ---- 十分・充分 sufficient ,adequate, enough sufficient ⇔ deficient 適切である suit, be adequate for, enough は形容詞にも副詞にも使われる。 sufficient と adequate は形容詞。 ジーニアス英和に、adequate の類語が sufficient , enough だと書いてあるが、ニュアンスの違いは見当たらなかった。 形容詞 sufficient 「十分な」は enough よりも固い語である。 だが、その用法だけではない。 強制ではないが、sufficient は、質・量ともに十分な場合に好まれて使われるニュアンスがある(センチュリー)。 一方、単に量が多い場合や、特に質が問われない場合などに enough を使うという、使い分けがある。 be sufficient to ~(動詞) 「~するのに十分である」 である(桐原、東京書籍)。 sufficient の名詞形は sufficiency 「十分足りること」である(桐原)。 対義語は insufficient 「不十分な」、または deficient 「不足した」(デフシュント)である(東京書籍)。 センチュリーいわく、sufficient では質も問われるニュアンスがあることも合わせれば、対義語との関係は、 (質・量とも)「十分な」sufficient ⇔ deficient(質・量が)「不足した」 である。 センチュリーの訳語を比較した範囲では、insufficient よりも deficient のほうが絶対量の不足という意味合いが強そうであった。そのためか、deficinet は「欠乏」と訳されることもある(センチュリー)。つまり deficient 「欠乏した」「不足した」などの意味である。 名詞形 deficiency 「不足」「欠乏」「欠陥」という単語もある(旺文社 deficit 項目、センチュリー)。 ほか、貿易赤字などの「赤字」は 名詞 deficit (デフィシット)である。 つまり、「赤字」 deficit である。 「貿易赤字」は a trade deficit である(旺文社、センチュリー)。 数学用語だが、「十分条件」は sufficient condition である(旺文社1400)。なお、「必要条件」は necessary condition である(旺文社1400)。 sufficient O(目的語) to V(動詞の原形) で、「Vするのに十分な量のO」 ~ be sufficient to V で、「~はVするのに十分だ」 be adequate for ~ は、「~に十分な」とのことだが(東京書籍)、しかしジーニアスを見ても例文がなく、よく分からなかった。 be adequate for ~には「~するのに適している」の意味もある(桐原)。 「適切である」を言いたいなら、動詞 suit (スート)ひとつで足りるだろう。 たとえば 「このソフトウェアはプログラミングに適切です。」 This software suits programming. のように(wikiオリジナルの例文)。 suit 自体は桐原4500・東京書籍4500・旺文社1900の3冊とも紹介しているのだが、 しかし「適切である」の例文は、東京書籍しか紹介していない。 しかも、待ち合わせの時間が「好都合である」の訳。 違う英文だが、 (待ち合わせの時間を聞かれた返事で)「金曜日が好都合です」 Friday suits me. のような使い方(オリジナル。ジー二アスに似た例文。センチュリーに似た例文)。 桐原が紹介している例文は背広のスーツだし、旺文社のは「訴訟する」の suit である。 ---- 不足 lack , shortage かつて受験英語などで「欠乏」lack ,「不足」shortageのような使い分けがあったが(実際、ネット検索するとそういう説明も出てくる)、しかしこの分け方は正しくない。なぜなら、英和辞典で lack の項目を見れば、単に不足している場合でも lack を使っているからだ。 lack と shortage の違いは、たとえば「同情に欠ける」とか「常識に欠ける」がlackである。 センチュリー英和を読むと形容詞 lacking の説明で、be lacking in common sense という例文で、「その学生は常識が足りない」という例文もある。 どうも、lack は、慣用句として、配慮が欠けている場合に使うのが英米では自然なのかもしれない。また、その言い回しが、配慮を欠けている事実自体を主張するおかにも、どうも不足の現状に対して非難や批判などのニュアンスも込めてlackが使われていそうである。 おそらく、辞書にあるlackの訳語の「欠乏」が間違っている。ジーニアスにもセンチュリーにも「欠乏」が書いてあるが、正しくは「欠如」(けつじょ)である。(ジーニアスに「欠如」が書いてある。)あるいは、辞書にはないが「欠落」あたりだろうか。欠乏の「乏」とは貧乏の「ぼう」である。 ジーニアスには、lackについて「十分にはないことをいう。まったくない場合はabsence」といっている。ジーニアスはせっかくここまで説明しておいて、なぜ「欠乏」という訳語を使い続けるのか。 欠席のことを be absent from (classなど)というが、上述のabsenceはその形容詞absentの名詞形。つまり、英語では「欠乏」と「欠席」とが同じ単語だという事。 absenceは、ゼロの状態だから、「ゼロでないけれど、大幅に足りない」みたいな表現には向かない。そういう深刻な不足を言いたい場合は、たとえば a serious shortage となるだろう。実際、センチュリ-のsortageの項目に例として a serious shortage (深刻な不足)や an acute shortage (深刻な不足)や a severe shortage (深刻な不足)などが 書いてある。<!-- 原著で訳語「深刻な不足」をそれぞれの単語に書いてあるので、けっしてwikiでひとまとめにしないこと。またニュアンスも微妙に違う。--> さて、食料やら金銭やらが物理的に足りない場合は、どちらでもいいが、辞書を見る限り shortage のほうがそういう物資の不足での例文が多い。 たとえば東京書籍4500にあるが water shortage である。 食料不足は、東京書籍4500では The shortage of foodだが、センチュリー英和では food shortage である。 労働者不足が the shortage of labors である(旺文社1400(簡単なほう))。 医師不足が a shortage of doctors である(桐原4500)。 冠詞 a と the の違いは文脈に応じただけのものなので、読者は気にしなくていい。 なお、lack は動詞の場合もある。 単語集を見ても、lackとshrtageの違いとか、書いてない。まったく。 ---- 直観と直感 intuitive(直観), 洞察 insight 英語というより日本語の問題なのだが、「直観」と「直感」では意味が違うので注意が必要である。 「直観」には、洞察力のようなニュアンスがある。 だから 直観の intuitive は、「直観的な」「直観力のある」などと訳す(東京書籍4500)。 名詞形 intuition だが、桐原5500の例文の和訳で(なお東大の過去問例文)「動物、中でも人間は起こりそうなことに関して鋭い直観力を発達させたと考えることができるだろう。」 We <nowiki>coudn't</nowiki> expect animals, especially humans, to have developed sharp intuitions about probably. とある。 英和辞典でintuitive などを見ても、ほとんど例文がないので(センチュリーには例文がなかった)、桐原のこの例文を学ぶのが良いだろう。 あるいは英和中辞典などを見れば例文があるのかもしれないが、さすがに高校英語でそこまでする必要はないだろう。 あと、東大は辞書を見ても満足に例文のない単語を大学入試に出しているわけだが、はてさて、見識が問われますなあ。まさか高校生に中辞典を買わせるつもりでもあるまいし。 もっとも、「洞察」「洞察力」については insight という別の専用の単語があり、普通に4500語レベルの単語集にある。 いっぽう、「直感」は、単なる勘に近い。和英辞典によれば、hunch とか scent が直感である。(高校の単語集にはない) センチュリー英和によれば hunch は「虫の知らせ」で、口語のニュアンスがある。 scent には、名詞 scent には「勘」の意味もあるが、「臭い」とか「嗅覚」とか「香水」の意味なので、動詞scent には「かぎつける」の意味もある。 hunch も scent もこういうふうに口語っぽい内容なので、まあ単語集には出ないだろう。 そのほか、名詞 instinct (本能)にも「勘」の意味があるが、どちらかというとinstinctは「本能」で覚えたほうがいいだろう。 ---- 結果 consequence , result 辞書にはconsequenceでは「結果の重要性を意識している。resultより固い語」とか書かれるが、 だが、東京書籍4500にはconsequenceは「通例望ましくない内容について用いられる」と説明がある。 実際、センチュリー英和で例文を見れば 「戦争の結果」In the consequence of the warだとか ジーニアス英和だが「結果として戦争になった」have grave consequence (「重大な結果をもたらず」※戦争の婉曲表現)とか、 あと形容詞だが「天候不順の結果の食糧危機」food shortage consequent on bad water とか、 そんな例文ばかりである。 どうやら consequenceは、結果の深刻性を感じてほしい的なニュアンスのようだ。 なお桐原4500および旺文社1900みても、そういうニュアンス説明は無い。 ---- 取得・獲得 acquire acquire は、(技術・知識などを)(努力して)「得る」の意味。(東京書籍4500など) 典型的な例文で、 acquire a new skill 「新しいスキルを身につける」 がある(東京書籍4500。旺文社1400にも近い例文)。 「外国語を習得する」acquire foreign languages という例文もよくある。(桐原4500。センチュリー英和aquireの項目) 辞書にはよくaquireの用法で「(知識などを)身につける」とあるが、しかし語学のようなレベルの「知識」である。 acquire には「習得」以外の用法もあって、 努力して大金や土地などを「獲得する」ことも acquire というが、単語集には例文がないので、説明を省略。桐原の単語集に「(努力して)獲得する」とだけ説明してあって、技術の習得の話をしてないのは、土地などの獲得を意識したものだろう。 ---- 「異国風」 exotic 形容詞 exotic (イグザティック)は、通例では、欧米人の目からみて「異国風」という意味であり(旺文社)、けっして単に異国風なだけでなく、加えて、めずらしくて面白かったり興味をひかれる性質のことである(ジーニアス、センチュリー)。 具体的にいうと、日本国内で言うなら、京都などの寺社は exotic だろう(特に出典は無い)。日本に存在していても、東京の高層ビル群などは exotic には写らないだろう。 日本語でもローマ字読みで「エキゾチック」と言う。日本でも、よく文学評論とか芸術評論とかで使われる単語なので、覚えておきたい。もっとも日本で「エキゾチック」と言う場合、東南アジアや中東やアフリカなどの観光的な光景なので、英語とは微妙にニュアンスが違うが。 さて英語では、動物や植物が「外来種」や「外国産」などの場合も exotic という。農産物だけでなく、言葉が外国由来の場合も exotic という。 旺文社の単語集で、動物園の例で exotic と言っているのは、そういうニュアンスもあるだろう。 桐原と東京書籍の単語集では、exotic が見当たらない。 辞書によると、「外国の」・「外国人」という意味もあるとのこと。言葉が外国由来の場合も exotic というので、それと関連づけて「外国人」なども覚えよう。 ---- 広さ broad, vast broad は、幅が「広い」。 典型的な例文が 「(道幅の)広い通り」 a broad street である(東京書籍4500および桐原4500)。 幅広い知識 a broad knowledge とか(ジーニアス)、「幅広い趣味」 a broad range of hobby とか(東京書籍4500)のように、物体以外の知的興味の広範さにもbroadを使う。 インターネットのブロードバンド broadband のブロードと同じ単語(東京書籍4500)。 vastは、面積が「広大な」である(東京書籍4500)。だが実際はセンチュリー英和では、ビル(建築物)や宇宙などもvastだとする例文を提示している。 broad の対義語は narrow 「狭い」。 体積が大きいのは huge 「巨大な」。(桐原4500。ジーニアス英和) なお、「体積」は英語で volume である(旺文社1400、桐原4500)。volumeの意味は、「体積。容積。音のボリューム。本などの一巻。」の意味である。 turn the volume up で「音のボリュームを上げる」である(旺文社、東京)。 「音量を下げる」なら turn the volume down である(東京)。 コンテナの「容積」とかも、volume である(旺文社)。 the volume of the container 「コンテナの容積」である。 科学や工業などの「容積」「体積」でなくとも、たとえば「交通量」the volume of the traffic とか(東京書籍)、「ごみの量」the volume of garbage とかにも volume は使われる。 ---- 娯楽 amuse , entertain センチュリー英和によれば amuse は笑わせる事などのような意味での「楽しませる」。 entertain は、知的な面白さに重点がある。 entertain でよくある例文が、話や音楽で聴衆を楽しませる系の例文(東京書籍4500およびセンチュリー英和)。 たとえば entertain the audience で「聴衆を楽しませる」(東京書籍)。 また、熟語 entertain A with B で「AをBで楽しませる」。 センチュリー英和によれば Now let me entertain you with music. で「それでは音楽でお楽しみください」。 entertain には、自宅で客を「もてなす」の意味もある。 よくある例文が、ホームパーティなどで友人をもてなす系。 entertain their friends at their home 「友人をパーティでもてなす」(東京書籍) entertain our friends at a party 「自宅で友人をもてなす」(旺文社1400) ただし、実際の例文を見ると、あまり違いは明確ではない。 名詞形のamusement もentertainment も、それぞれ「娯楽」の意味で使われる。 ---- 殺害 murder , kill murder (マーダー)は「殺害する」の意味の動詞、および名詞としての用法では「殺人」一般の意味である。「殺人犯」はスペルが murderer (マーダラー)であり、スペルが微妙に違う。混同しないように。 「殺人未遂」は an attempt murder である(東京4500)。 「殺人事件」は a case of murder である。 なお、attempt は、困難なことを「試みる」という意味の動詞および名詞(東京書籍)。ジーニアスは、入念な計画と実施の必要な試みが attempt だと説明している。 名詞としての attempt は「試み」などと訳す。 典型的な例文で、 attempt to escape 「逃げようと試みる」 がある(東京書籍3000、桐原4500)。 脱走計画だとかそんなのだけでなく、ジーニアスいわく、エベレスト登頂の「試み」でも attempt とのこと。 90年代、かつて英語単語集に「massacre」(マサカ)という「大虐殺する」の意味の単語がよく載っていが、現代の単語州には無い。「まさか、人を殺すとは!?」という語呂合わせでよく紹介されてたものである。昔の単語集には、ちょくちょくコラム的にゴロ合わせなどが紹介されていた。 英和辞典(ジーニアス、センチュリー)で確認したところ、massacre に「大虐殺」の意味はあるが、一個人の「殺害する」のような意味は紹介されていない。語呂が不正確である。 しかし、近年に「虐殺」でよく目にするのは genocide である。ルワンダ虐殺とか、歴史的に名前が残っている事件の虐殺は genocide が普通であろう。検定教科書でもルワンダの虐殺について genocide という表記を行っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P75 </ref>。 kill や killerとの違いは、killは人間以外のものにも使う。人だけでなく、動物や植物、虫、植物なども、それらを殺したり、あるいはそれらに殺されたりする場合に、killである。 たとえば「魚を殺す」 kill fish である(東京書籍1800)。 それどころか、交通事故などで「死ぬ」場合も kill である。 be killed in ~(戦争や事故など)で「~で死ぬ」の意味。典型的な例文が「大勢の人がその戦争で死んだ。」 Many people are killed in the war. である。(桐原3000と旺文社1200に似た例文あり) killer については単語集にはないが、名詞として「殺人犯」や「殺すもの」の意味のほかにも、形容詞として「致命的な」の意味もあり、たとえば「致死的な病気」 a killer disease などの例文が典型的。 ---- 奪う・盗むなど 奪う deprive wikiオリジナルの例文だが、 The war deprived the children of the liberty. 「戦争が子供たちから自由を奪った。」 のように言う。 桐原4500に「戦争が、この子供たちからふつうの家庭生活を奪った。」 The war deprived these children of a normal home life. とある。 旺文社1900では「軍隊が国民から自由を奪った。」 The military deprived the citizen of their liberty. である。、 自由は別にliberty でなく freedom でもよく、たとえば東京書籍4500では、 「多くの子供たちが自由を奪われている」 A lot of children are deprived their freedom. とある。 熟語 be deprived of~ で「~を奪われている」である(東京書籍4500)。 また、deprive A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(旺文社1900。桐原4500)。 盗む rob , steal 動詞 rob は、ふつう、強盗とか 引ったくり とかスリに使う。スリかと思われる例文については、たとえば旺文社1900にある(電車で女性から財布を奪う例文)。 rob A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(桐原4500。東京書籍4500)。 東京書籍に典型的な例文「彼らは銀行強盗をした。」 They robbed the bank. である。 派生語として、「強盗」 robber がある。「強盗事件」は robbery である(桐原4500。東京書籍4500)。 スペルの似ている rid という名詞・動詞があるが、「取り除く」の意味である。 熟語で get rid of ~ で「~を取り除く」である。 rob と rid は意味がまったく違うので、混同しないように注意。 なお、こっそりと者を盗む「泥棒」はthief (シーフ)である(桐原4500)。桐原3000を読めば、こっそり盗む者がthief であるし、ジーニアス英和の thief の項目にもそう書いてある。 なお、複数形は thieves である。ナイフの複数形の活用と同様。さすがにthiefの複数形を筆記で入試に出すのは瑣末すぎるので出題されないだろうが、まあ参考に。 こっそり「盗む」は steal である。桐原3000を読めば、stealの意味は「こっそりと」盗む、と書いてある。 なお、スペルの似ているsteel は「鋼」(はがね)。 さて、「盗む」stealの活用は、 steal - stole (過去形)- stolen (過去分詞) である。 東京書籍4500の例文「泥棒が私のコンピュータを盗んだ。」 A thief stole my computer. が典型的な例文であろう。 主語が被害者の場合、have ~ stolen になり、「~を盗まれる」の意味である。 典型的な例文 「私は自転車を盗まれた。」 I had my bicycle stolen. がある。東京書籍4500と旺文社1400に、ほぼ同じ例文がある。 腕時計が盗まれるのも典型的で、センチュリー英和の桐原3000がそうであり、 「私は腕時計を盗まれた。」 I had my watch stolen. である。 なお、ジーニアスにあるが、バーグラー burglar は「押し込みの夜盗」。センチュリ-によると、burglar は「(押し入り)強盗」。さすがにここまでは入試に出ないだろう。念のため桐原4500・5500と東京書籍4500を読んだが、もちろんバーグラー burglar は無い。 ---- 気づく notice, realize, recognize, perceive 「きびしい」 harsh, strict, severe, rigid realize は、和訳では「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというと realize の意味は「認識を改める」である。 典型的な例文で、「彼は自身の過ちに気づいた。」 He realized his mistake. みたいなのがある。 いっぽう、notice は単に、物事が目について「気づいた」という意味である。 なお、realize は英国では realise である。<!-- PC設定によっては realise でオートコレクト発動するが、これはイギリス英語をアメリカ英語では読み取れないため。 --> なお、realize には(計画や夢などを)「実現する」という、まったく別の意味の用法もある。 たとえば「私の夢を実現する」なら realize my dream である(東京書籍4500)。あるいは realize my ambition である(旺文社1900)。 リアリティ reality という単語があるが、日本では小説や英語など創作物などの迫真性などのことをいうが、英語でもそのような創作物の評価における reality の用法はあるが(センチュリー英和で確認)、しかしもっと一般に「警官は彼が述べたことが真実かどうか疑った。」のような文章における「真実性」にも reality が使われる(センチュリー永和で確認)。 reality はけっして創作物に限った表現ではない。 旺文社1900では reality の意味を「現実(性)」としている。 実際、ジーニアス英和を確認すれば、そういう用法もあり、「人生のきびしい現実」みたいな例文でrality をジーニアスは使っている。 旺文社1900にも、harsh の項目で、a harsh reality 「厳しい現実」を紹介している。 なお、real と true の違いで、 true は主に話が「本当の」という意味で使う(東京書籍3000)。 いっぽう、real には、材質などが「本物の」という意味がある。 だから、real money 「本物のお金」とか、real diamond (本物のダイアモンド)などで使われる。 harsh「きびしい」(発音は「ハーシュ」)も、単語集に普通に書いてある。 気候が「きびしい」とか、批判や対応が「きびしい」などのことを harsh という。 東京書籍4500に a harsh winter 「寒さのきびしい冬」という例文がある。 旺文社1900に、harsh environment 「きびしい環境」と言う例文がある。 (桐原4500語レベルではなく、)桐原3000いわく、天候の場合は severe(シビア) でも「きびしい」を表現できる。東京書籍4500で確認したところ、批判の過酷な場合の「きびしい」でも severe を使うこともある。 harsh と severe のニュアンスの違いについては、特に書かれていない。 なお、規則などが厳格で「きびしい」と言いたい場合は strict である。 strict には、説明などが「厳密な」の意味もある。高校の分詞構文の単元で、 「厳密に言えば」 strictly speaking, などを習うだろう。 ほか、形容詞 rigid (リジッド)でも「厳格な」を言える。単語集(旺文社1900、東京書籍4500、桐原5500)には、この厳格の用例が書いてある。 だが、それよりも物理学の「剛体」が rigid body として覚えたほうがいい。ジーニアスに、rigid は「剛体の」だと書いてある。 単に、「変形しづらい」みたいな意味での「固い」「堅い」のような意味が rigid である。 ジーニアスには、「変形しやすい」flexible の対義語であると紹介している。 規則の融通がきかないのが rigid だと、ジーニアスに書いてある。そういう意味である。 ほか、rigid には「顔がこわばった」「手足がこわばった」などの意味もある。 なお、rigid は発音注意の単語(旺文社)。 ほか、名詞形 rigidity 「厳格」「硬直」などの意味がある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。桐原だと「硬直」の意味が書いてないが、ジーニアスとセンチュリーの rigidity にしっかりと「硬直」が書いてある。 頑固オヤジみたいに「頑固な」「頑固である」と言いたい場合は stubborn (スタボーン)である(桐原、旺文社)。東京書籍は紹介してない。単語集にはないが、辞書で典型的な、「断固とした拒否(拒絶)」a stubborn refusal がある(ジーニアス、センチュリー)。そのほか、stubborn には軍隊などの(または軍隊などへの)抵抗が「不屈(ふくつ)の」という意味もある(ジーニアス)。 (厳格ではなく)「厳粛な」と言いたい場合は solemn だが(桐原5500)、あまり平易な例文が無い。 法律的な宣誓などが厳粛なことや、音楽などが荘厳なことまで、 solemn で表現できる(ジ-ニアス、センチュリー)。 「誓う」という意味の動詞 pledges(プレッジ)も、単なる約束 promise とは違い、厳粛 solemn に約束することであり、たとえば外交などの約束で使われる(旺文社1900の例文もそう、ジー二アスにもそういう例文あり)。その他、公約などで pledge 「約束する」を使う。または名詞として pledge には「公約」の意味もある。 ※ ほか、批評が低評価で「厳しい」は damning (ダムニング)だが(センチュリー)、範囲外。 さて、virtual の話題。 ジーニアスを見れば、「仮想現実」 a virtual reality などの例文もある。 旺文社1900を見ると virtualの項目で、副詞 virtually 「事実上の」などもあるが、例文はない。東京書籍4500および桐原4500には例文は無い。桐原5500に副詞 virtually の例文あり、早大の過去問。 なお、桐原5500のviatually の項目いわく、「実質的には(≒practically)」「ほとんど(≒almost, as good as)」である。 念のため桐原3000および東京書籍3000を見たが、virtual などの紹介なし。 practical は「練習」 practiceの派生語。practice には「練習」のほか、理念・理論などの「実践」という意味がある。よって形容詞 practical には「実践的な」「実用的な」「現実的な」などの意味があり、よって副詞 practically には「実質的には」「実際的には」などのような意味がある。 余談だが、昨今、日本の芸能界では「リアリティ・ショー」などが問題になっているが、しかし英和辞典で見ると該当する単語は reality TV である(ジーニアス英和、センチュリー英和、の両方で確認)。 recognize は「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというとrecognizeは「見分けがつく」という意味である。 「足音でジムだと気づいた」とか(ジーニアス英和)、「帽子でジェーンだと気づいた」(センチュリー英和)とか、そういうのがrecgnizeである。 センチュリーから例文を抜粋すると、 I recognized Jane by ~ で、「~でジェーンだと気づいた」 のようになる。 一応、recognize には、新政権の「承認」などの意味もある。 辞書によくあるのは、新政権やイスラエルなどが周辺諸国から承認 recognize を拒まれるという内容の例文。 自分の間違いを認めたり認めないのも recognize である。 ジーニアスの例文では間違いを認め、 「彼は自分の間違いを認めた」He recognized that he was wrong. である。 センチュリーの例文では間違いを認めず、 「彼は自分の間違いをどうしても認めようとしなかった。」 He wouldn't recognize his mistake. である。 桐原4500ではrecognize を「認識する」、旺文社1900ではrecognizeを「識別する」とあるが、上述のようなそういう意味である。 perceive 「気づく」について。 名詞形 perception が「知覚」の意味である。この名詞形を覚えるべきである。 「知覚」とは、たとえば桐原のperceive の例文に「ネコは色を知覚することができない」とあるように、そういう意味である。 旺文社と東京書籍は「気づく」の意味の perceive 例文を紹介しているが、桐原は「知覚する」の perceive 例文を紹介するスタンスである。 perception については「認識」の意味もあり、桐原・旺文社にも書いてあるが、しかし「知覚」を覚えれば連想できるだろう。一方、認識から知覚を連想するのは難しいだろう。東京書籍では、perceptionの「認識」は紹介しておらず、「知覚」だけしか紹介していない。このように、知覚のほうが、この語 perception の本質であろう。 * cognitive 「認知の」 cognitive という形容詞があり、旺文社では「認知の」と紹介され、東京書籍では「認識の」「認知の」と紹介されるが、しかし辞書を見ても説明が少なく、よく分からない。桐原に至っては、cognitiveを紹介していない(桐原5500,桐原4500,桐原3000で確認)。 東京書籍でも、巻末で解説なしで、単語と例文だけの紹介である。しかし、旺文社1900での番号は 279/1900 と、かなり前半のほうである。 旺文社1900いわく「脳の認知機能」 the cognitive function of the brain 東京書籍4500いわく「認知能力」cognitive ability らしい。 どうやら、cognitive は心理学または脳科学などの専門用語っぽいニュアンスのようだが、しかし英和辞典では確認できなかった(ジーニアス英和とセンチュリー英和を見た上で)。 旺文社いわく、「軽度認知障害」が、mild cognitive impairment (MCI)とのこと。 ---- 過酷な terrible, severe, harsh ひどい terrible, awful terrible (テリブル)は翻訳の都合でときには「過酷な」と訳される場合もあるが(ジーニアス)、たとえば暑さがterribleなら「過酷な暑さ」と訳される場合もあるが、 しかし、very bad くらいが terrible のニュアンスである(ジーニアス)。 なので、 terrible は(程度が)「ひどい」と覚えるべきである。 実際、東京書籍4500も桐原3000も、 terrible の意味を「ひどい」としている。 東京書籍3000は「ひどい体験」をterrible な体験としている(著作権のため、本ページでは「体験」は和訳せず)。 こういうふうに使う。 ほか、副詞 terribly は、 たとえば 「とても疲れたよ」 I'm terribly tired. のように(ジーニアスに同じ例文)、強調するのに使う。 実はよい方向を強調するのにも terribly は使う(ジーニアス、センチュリー)。 (著作権のため、本ページでは例文は紹介せず) terrible は語そのものにveryのような強調の意味を含むので、terribleをveryで修飾できない。 同様に、delicious(とてもおいしい)、enormous(とても大きい)、huge(巨大な)、marvelous(すばらしい)、terrible(ひどい)、tremendous(ものすごい)、などの形容詞はveryでは修飾できない。これらの語を修飾するには、reallyやcompletelyなどを使う 名詞形 terror (テラー)は「恐怖」「テロ行為」という意味がある。 なので、terrible には「恐怖の」という意味もあるが、この場合は horrible (ホリブル)で表現するほうが誤解のおそれなく無難だろう。 名詞 territory (テリトリー)「領土」「なわばり」も覚えておきたい(桐原4500、東京書籍4500)。三省堂 CROWN I を見ると、もう高校1年で territory を教えている。動物などの「なわばり」も territory で表せる。 なお、「国境」は単に border で通じる。 American border みたいに、国名の形容詞のあとに border を言えば、それでアメリカ国境の意味になる。 severe と harsh は他の節で紹介したので省略。 「過酷な」と言いたい場合、まずは severe (シビア)の使用を検討するのがよいだろう。 痛みが「ひどい」場合は severe を使うほうが無難だろう。 a severe pain 「ひどい痛み」(ジーニアス和英) である。 形容詞 awful (オーフル)「ひどい」は、悪い意味だけでなく、よい意味でも使われる(センチュリーで確認)。桐原3000語レベル、東京書籍4500語レベル。 よって、awful は terrible とほぼ同じ意味。 もともと名詞 awe が「畏敬」(いけい)の意味である。 だが、awful は、なんだか口語的に「ひどい」「すごい」「おそろしい」みたいな意味になってしまっている。 ---- 全体の whole,total ---- 思う think, suppose think は「思う」と中学で習うが、辞書で調べてみると、意外とthinkは確信の度合いが高い。 センチュリー英和なども解説しているが、「推測する」といいたい場合は、think ではなく suppose を使うのが適切である。 つまり、「推測する」は suppose である。 推測よりも、やや確信の度合いが高い程度の場合に think を使うのが適切である。 名詞 supposition で「仮定」の意味。 まったく意味の違う用法だが、熟語 be supposed to ''do'' で、「~(do)することになっている」の意味。 よくある例文は、「彼は7時にここに来ることになっていた。」の類。 He was supposed to come here at 7 o'clock. である。だが、この過去形での「was supposed 」の文は、実際には彼は7時に来なかったことを含意している(ジーニアス英和より)。東京書籍4500に似たような例文があるが、しかし東京書籍4500では含意の件には触れていない。 センチュリー英和によると、be supposed to do は、「(慣習や法律などによって)...するものと考えられている。」とあるので、表面的な言い回しこそ控えめだが、実際の意図はやや強制的・義務的な主張のニュアンスが高そうである。 否定形 be not supposed to do にいたっては「~してはいけない」の意味である(東京書籍4500)。 ---- 証明・証拠 証明・証拠 proof ,demonstration evidence 証拠 役所などの証明書 certificate (裁判所などで)証言する testify (※高校必修範囲外だと思ったら、三省堂 CROWN I にあった) proof には、「証明」「証拠」の2つの意味があるが、なるべく「証明」のほうで覚えるべきである。 なぜなら、数学の「証明」のことを proof というからである(ジーニアスで確認)。 私たちは、高校卒業後もなるべく教育レベルの高い外国人の英文を読むべきであろう。そして教育レベルの高い人ならば、外国の中学高校の数学は習得しているはずなので、よって外国人の彼らには証明を proof という習慣がついているはずである。外国の中学高校レベルの数学の用語も知らない頭の悪い外国人の英文なぞ、読むに値しない。 なお、動詞 prove は「証明する」の意味である。 evidence が、証拠のひとつひとつのことである。ジーニアスによれば、proofは「evidence を積み重ねた最終的な証拠」のことであるとされる。 だが、それよりも、proofは「証明」であると覚える方がよいだろう。 また、少なくとも日本の学問の世界では、個々の実験事実や個別の統計のような、個々の証拠のことは evidence というのが普通である。英語でどういうのか知らないが。 桐原の単語集にあるが、裁判などの「証拠」も「証言」も evidence である。英語では、「証言」と「証拠」を分けずに evidence という。 単語集にはないが、どうしても発言による「証言」であることを強調したい場合は verbal evidence という(ジーニアス英和で確認)。 ジーニアス英和辞典で確認すれば、「証人」すらも evidence である。 prove to be ~ で「~だと分かる。」「~となる。」「~と判明する。」である。 辞書の例文が、事業などが prove to be a success 「成功となる」またはprove to be successful 「成功となる」である(ジーニアスとセンチュリーの両方)。東京書籍4500の例文もこの類。 桐原4500だけ He was proved to be innocent 「彼は無実だと判明した」である。 旺文社1900には、 prove to be ~ の例文は無い。 実はデモンストレーション demonstration 「証明」の意味がある。 一般的には、英語では、行動によって意志を表したり、あるいは、たとえば新製品の実演販売みたいに実演などによって説明すること等を demonstration という。 集団などのデモ行進も、同じ demonstration である。 センチュリーの例文だが、戦争反対のデモなら demonstration against the war である。 一般に、demonstration against ~で「~反対のデモ」である。 だから東京書籍にある「新空港に反対するデモ」なら demonstration against the new airport である。 能力の証明なども demonstrate であり、東京書籍に紹介されている。 旺文社1900でしか説明していないが、感情をあらわにすることも demonstrate である。だが、感情のデモは例文もないので、深入りする必要はないだろう。 動詞形は demonstrate である。 ジーニアス和英を見ると、実はdemonstraite やdemonstration には「論証する」などの意味もあり、旺文社1900が紹介しているが、しかし桐原も東京書籍も「論証する」の意味は紹介していない。 センチュリーは、証明についてのdemonstration の意味は、論証ではなく「実証する」であると説明している。 ジーニアスの例文を見ると、「哲学的論理」の論証の例文である。 demonstrate が「論証する」と言っても、どうやら、数学のような論証ではないようだ。 ---- 仮定や論理的思考など 仮定する assume, suppose 当然と思う assume 仮定 assumption, supposition 仮説 hypothesis 前提 premise 推測 supposition 「推論する」 infer 仮説 hypothesis 動詞 assume は、「仮定する」「想定する」「決め付ける」などの意味。 共通するニュアンスは、ジーニアスいわく、明確な証拠がなくても想定すること。 名詞形が assumption である。 assume that ~ で「~だと思い込む」(桐原)または「~を当然のことだと思う」(旺文社)である。 たとえば、旺文社の例文「私たちは日本の列車がいつも定刻どおりに運行することを当然と思う」が assume that の例である。 ジーニアスによると、三段論法の「前提」などで、assumption が使われるとのこと。 このため論理的な議論ではassume や assumption が使われると思われるので、覚えておきたい単語である。 しかし、suppose にも「仮定する」の意味がある。 だが名詞形 supposition が「推測」の意味である。なので、suppose はどちらかというと「推測する」のニュアンスが強い。 桐原の単語集にはsuppose は「推測する」の意味しか書いてないが(東京書籍に至っては「思う」しかない)、しかしセンチュリーを見ればsupposeの意味として「推測する」のほかにも「仮定する」も書いてあるのが実態である。なお、旺文社1900でだけ、例文なしで「仮定する」の意味も紹介してえる。 「仮説」と「仮定」は違う。 「仮定」とは、たとえば「仮に○○だとしたら、□□は××になるはずだ」の前半「仮に○○だとしたら」のこと。仮に定めるので「仮定」というわけである。 一方、「仮説」とは、「~の原因は、□□が××だからだ。なぜならば(以下略)」という原因をとなえる主張のうち、まだ真実かどうかの評価が確定してない主張のこと。 「仮説」は英語で hypothesis である。 単語集の例文によると、科学者が立てたりするのが「仮説」である(旺文社、桐原、※ 東京書籍は少し特殊)。 辞書だと「仮定」の意味もあるが(ジーニアス、センチュリーで確認)、しかし単語集はどれも、それを採用していない。なんらかの事情があるのだろう。 「仮定」を言いたいなら assumption で済むし、高度な学問をするなら「仮定」と「仮説」は分離すべきであるし。 ともかく「仮説」は証明あるいは検証するためのものである。 「仮説を証明する」は prove a hypothesis である(旺文社、ジーニアス)。 なお「前提」 premise である(旺文社1900、鉄緑、辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー) 東京書籍4500と桐原4500には載ってない。辞書を見ても例文は少ないので、説明は省略。 infer という動詞があり、事実や根拠などをもとに「推論する」という単語である。 infer that ◯◯(文節) from ~ で「~を根拠に◯◯だと推論する」という意味である。 桐原5500も旺文社も、infer の例文では from で根拠を提示している。 そもそも日本語の「推論する」というのは、事実や根拠をもとに推理・推測することだと、広辞苑(1992年)にも書いてある。 広辞苑の例文にも「事実から推論する。」とある。 ともかく、このように「推論」は根拠とともに使うべき単語である。 infer で推論する内容は、べつに学問的な内容である必要はなく、たとえば「彼女の沈黙から怒っているのだと察した」とか(ジーニアス)、そういうのでも構わない。 infer にはこのほか、「暗示する」(= imply )という単語もあるが、imply という「暗示する」の意味の単語で代用できるので、説明を省略する。 名詞形は inference 「推論」「推理」であり(旺文社)、推論するという行為(旺文社、ジーニアス)または推論の結果によって得られた結論のことを言う(センチュリー)。 by inference で「推論によって」(旺文社)、「推測によって」(センチュリー)である。 ---- 扱う deal with ~, treat 対処する address, deal with 処理する cope with, handle 乗り切る cope with, 克服する overcome treat は普通、厚遇する「扱う」の場合に使う。つまり、treatは「厚遇する」である。 ただし、和訳の都合で、「厚遇する」だと表現が硬くなる場合によく「扱う」と訳される。 だが、「扱う」で覚えてしまうと類似語とのニュアンスの違いが覚えづらくなってしまうので、treat は「厚遇する」で覚えよう。 治療の場合にも treat を使う。 deal with ~は、「~を処理する」「~を契約する」などの意味である。 典型的な例文が「苦情を処理する」 deal with complaints である(東京書籍4500。旺文社1900)。 ジーニアスで確認したところ、 deal with にも厚遇の用法もあるが、本ページでは触れないとする。 deal は「分配する」「配る」の意味である(東京書籍4500でも紹介)。 トランプなどの札を「配る」のが dealである。 だからトランプの札を配る人をディーラー dealer とも言う。 deal には「商取引」の意味もある。だから、ある種の商品の「販売人」「販売業者」のことを dealer とも言う。桐原4500が「販売業者」としている。ジーニアスは「販売人」。 同じスペル deal で 「量」の意味がある。 a good deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。 a great deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。東京書籍4500では、 a great deal of ~ で「非常にたくさんの~」としており、数えられない名詞に用いるとしている。 桐原の例文では、 a good deal of snow 「かなり多量の雪」、東京書籍の例文では a great deal of time 「たくさんの時間」、と訳している。 address には「対処する」の意味がある。だが単語集では、旺文社1900しか紹介していない。 address a problem 「問題に対処する」(旺文社)、「課題に対処する」(グランドセンチュリー) ほか、addressには「演説する」の意味があり、桐原4500でしか紹介されていない。 address the nation 「国民に演説する」(桐原、ジーニアス) cope withe は、(問題を)「処理する」、(難局などを)「乗り切る」の意味。 deal with と比べて、あまり cope with は聞かないが、しかしどの単語集にも書いてある、高校4500語レベルの単語である。 overcome 「打ち勝つ」「克服する」と比べて、cope with は、問題を片づける的なニュアンスが強い。 overcome は、片づけたことよりも、それを乗り越えた自分の心の成長に重点がある的なニュアンス。 典型的な cope の例文は、 cope with the problem 「問題を処理する」(東京書籍、旺文社、) deal にはdeal with 「対処する」のほかにも、deal 「分配する」の意味もある。 下記で説明する。 ---- 分配・配分 distribute, deal 食料や出版物などを分配する場合、普通は distribute を使う(東京書籍4500)。東京書籍では「出版物」では「印刷物」としているが(例文でリーフレット leaflet を想定)、しかしトランプの札も印刷物であるので、このページでは「出版物」と表現した。 典型的な例文が distribute food to the ~で「~に食料を配る」である。 辞書によっては「金を配る」場合もあり、その場合は distribute money to the poor 「まずしい人に金を配る」である。(センチュリーを参考) 「子供たちにリーフレットを配る」なら、 distribute leaflets to the children となろうか(wikiオリジナル。東京書籍およびジーニアスの例文を参考に組み合わせ)。 東京書籍4500だけでなくセンチュリー英和でもリーフレット leaflets を配る例文である。 単語集にはないが、電気屋などで買えるテレビ信号などの分配器をよくよく見ると、ディストリビューターと言ったりしている。実際、ジーニアスで分配器 distributor である。 単語集にはないが、数学でいう確率分布などの「分布」も distribution である。しかし高校生に「確率分布」と言って通じづらい。 ジーニアスによれば、生物学などでの植物の「分布」も distribution である。高校生は植物のほうが覚えやすいだろう。 deal については「扱う」の項目で説明したとおり。トランプの札などを配ったりするのが deal である。 20世紀前半のアメリカの大不況についての「ニューディール政策」は、この配りなおしの意味だというのが辞書グランドセンチュリーの見解。 単語集には無いが、日本語で「自動車のディーラー」と言うが、その deal と同じ意味。辞書には、dealer のほうに書いてある(グランドセンチュリー)。ジーニアスだと dealership で調べれば書いてある。 自動車に限らず、dealer は「販売業者」のような意味。 ---- 比例 ratio, rate, proportion 3:2とか 4:7 とか、とにかく個別の比や比率のことは ratio (レイショウ)という。 そういった個別の比ではなく、たとえば数学で「AとBとは比例関係にある」のような「比例関係にある」のことを形容詞で proportional と言う。 名詞 proportion は比例関係。 そういうのではなく、たとえば利子率など何かの比率のことは rate (レイト)という。 なお、利子率や金利は interest rate という。ここでいうinterest は、「興味」の interest と同じスペル。 桐原4500によると、「失業率」は the unemployment rate である。 東京書籍4500によると、「出生率」は the birth rate である。 proportion には、全体の中で占める「割合」という意味もある。 桐原4500および旺文社1400に熟語 at any rate 「とにかく」が紹介されているが、例文は無い。 実際には ratio にも比例関係の意味があったり、proportion で個別の比に言及することもあるが、ニュアンス的には上記の感じのはず。 例文は省略。著作権的な問題をクリアできそうな典型的な例文が見つからなかったので、読者が単語集などで読者が自身で調べてほしい。 * 合理的 rational, 「合理的な」は英語で rational である。これ単独だと覚えづらいが、実は比率 ratio と冒頭のスペルが同じだし、発音も「レイショウ」と「レショナル」でほぼ同じである。 なお、数学の「有理数」も rational number であり、同じスペルの rational である。 だからか和訳も気をきかしてか、有「理」数となっているわけであろう。(ここら辺の話題は、数学英語の専門書に書いてある、有名な話である。)明治時代あたりの数学者に感謝しよう。 そして、「有理数」とは、整数の比例で表される数のことである。(数学的な厳密性は置いておく。) つまり欧米人の数学のできる人は、「合理的な」=「整数の比例の」が同じ単語であると認識しているわけである。 こうやって考えると、「比例」ratioさえ知っておけば、そこから「合理的」 rational も普通に覚えられる。 なお、「非合理な」は irrational である。 さて、rational でよくある例文は、「合理的な決断」a rational decision である。東京書籍4500と桐原4500の両方に、「合理的な決断」 a rational decision が書かれている。 ついでに、「自然数」は a natural number である。単語集には「自然数」は書かれていないが。 「実数」は a real number である。 「自然数」も「実数」も、英語または対応するドイツ語あたりを、日本語に直訳しただけである。 なお、「論理的な」は logical (ロジカル)である。「論理」が logic なので、それから覚えよう。 reasonable (リースナブル)と言う形容詞には、「理にかなった」という意味があるが、しかし「値段が手ごろな」という意味もあるので、使いどころが難しそうである。 ---- 出席 attend, present 形容詞 present は、「出席している」の意味もあるが、名詞形 presence に「存在感」の意味がある。 attend が、会議や授業などに「出席する」である。 典型的な例文が、attend the meeting 「会議に出席する」である(センチュリー、東京書籍4500)。 だが、attend school で、毎日規則的に「学校に通っている」の意味である(センチュリー、東京書籍4500)。 学校や教会に規則的に通うのは attend を使う。「教会に通う」の例文なら attend church である(センチュリー)。 授業の出席のattendの例文が、辞書でも単語集でも見つからない。 授業の出席については、present を使うのが安全だろう。 なので、辞書にはないが、どちらかというとattend は、出席するために「~に出ている」の意味ぐらいで解釈したほうがよいかもしれない。 名詞 attention が「注意」の意味である。attention が「注意」なのも、「注意を向かわせる」みたいな意味ぐらいで解釈したほうが、出席の「~に出ている」くらい 旺文社1900いわく、pay attention to ~で「~に注意を払う」である(なお、ここでのtoは(不定詞ではなく)前置詞の用法)。桐原によれば、attend to ~ともいう(toは前置詞としての用法)。 あまり attend と present の概念の違いがハッキリしていない。実務の際は、勤務先の業界の慣習などに任せて使い分けのが良いだろう。 ---- 寄付 donate, contribute 単語集を見てたら、「勘弁してほしいなあ」とあきれたが、contributeには「寄付」の意味もあるが、現代のIT社会では普通はcontributeは「貢献する」の意味である。 「寄付する」はdonateである。 しかも、単語集には、contributeの項目を見ても、donateについては書いてない。donateの項目を見ても、contributeについては書いてない。 たとえばwebサーバなどのよく使われるOSのLinux(リナックス)の場合、寄付以外にも多くの協力活動があって(テストに参加するとか)、そういう諸々の協力活動の全体のことを contribute と言っているのが普通である。 そして、その協力活動の中のひとつに寄付もあって、その寄付が donate という言い回しである。 実際、debian(デビアン) というLinuxの一種のwebサイトはそうである<ref>[https://www.debian.org/intro/help Debian -- Contribute: How you can help Debian] 2022年5月1日に確認.</ref>。 ページ"Contribute: How you can help Debian"の中に、下記のようにいくつも項目があって、 <pre> Contribute: How you can help Debian Coding and Maintaining Packages Testing and Bug Squashing Writing Documentation and Tagging Packages Translating and Localizing Helping other Users Organizing Events Donate Money, Hardware, or Bandwidth Use Debian How your Organization can support Debian </pre> その項目のひとつとして"Donate Money, Hardware, or Bandwidth"があるという構成である。 もっとも、wikipediaのサーバを動かしているOSはDebianではなく Ubuntu(ウブントゥ)というイギリス製OSであるのだが、このUbunutの本家イギリス語版のwebサイトのページで寄付のページには contribute と書いてあるので<ref>[https://ubuntu.com/download/desktop/thank-you Thank you for your contribution | Ubuntu]</ref>、contributeで寄付を意味しても間違いではない。 よく、医療で「血液ドナー」とか何かの提供者のことをドナーdonorというが(旺文社1900)、これもdonateの派生である。 なお、donor の発音はドウナーである。旺文社1900では発音の注意をしている。 なお、ジーニアスとセンチュリーで確認したところ、blood donor とは単なる「献血者」のこと。クルマの「献血車」にあらず。 ジーニアス英和によれば、ドナーカード donor card も英語でそのまま通じる。 なお、桐原3000の donor 項目いわく、「血液バンク」は a blood bank とのこと(桐原3000)。 なお、名詞形は donation 「寄付」である。 単語集によると、make a donation で「寄付する」である(東京書籍、桐原)。 make a donation to our school で「学校に寄付する」。 make a donation to church で「教会に寄付する」 donate で使う場合、ジーニアス英和に donate a money to Red cross 「赤十字に寄付する」という例文があった。 debianのサイトでも donate a money と言っているように、普通は 「donate a 金または金額」のパターンである。 実際、センチュリー英和では donate $1,000 to a charity 「慈善事業に千ドル寄付する」である。 contribute で金銭を寄付する場合でも同様、 「contribute 金額 to 相手」のパターンである(桐原、東京書籍)。 contributeの単語集が金額の例ばかりであるが、センチュリーによれば a money で寄付してもいい。 センチュリーいわく contribute a lot of money to church 「教会に多額の寄付をする」である。 contribute には、なにか望ましくないことの「一因になる」という意味もあり、たとえば「二酸化炭素は温暖化の一因になる」とか(旺文社)、「砂糖は虫歯の一因になる」とか(センチュリー)、「喫煙がガンの一因になる」とか(ジーニアス)。 良いことの一因になった場合にもcontributeを使うが、ただし和訳の際、普通は「寄与した」と訳すだろう。 ---- 闘争と努力 struggle, strive 努力する endeavor , 不和と摩擦 strife, friction, conflict 紛争 strife, dispute 口論 quarrel, dispute 意見を戦わす dispute, tackle 「努力する」には、struggle と strive と endeavor があるが、高校生はまず struggle を覚えるのが良い。 strive だと、後述のように闘争の意味合いに解釈される可能性がある。 実際、単語集でも、struggle を先に紹介しており、strive はかなり後半で紹介する。 動詞 struggle は「もがく」「あがく」などの意味だが、「努力する」「奮闘する」のような意味もある。 病気や苦痛などから逃れるために「戦う」のような意味もある。 struggle to ~(動詞) で、「~するために努力する」である(東京書籍)。 struggle with ~ で「~と闘う」である。 struggle for ~で「~を求めて闘う」である。ジーニアスによれば、struggle for independence で「独立を求めて闘う」。旺文社によればstruggle for equal right で「平等権を求めて闘う」 名詞も struggle であり、「闘い」「努力」の意味である。 だが、生存競争を a struggle for existence という(旺文社1900にあり。ジーニアス、センチュリーで確認)。 あまり使い分け方ははっきりしないので、慣習に合わせるしかない。 単語集にはないが、権力闘争は a power struggle といったり(ジーニアス)、a struggle for power という(センチュリー)。 endeavor (エンデバー)は動詞で「~しようと努力する」、名詞では「(真剣で継続的な)努力」の意味だが(ジーニアス、センチュリー)、なぜか単語集には、あまり積極的に紹介されてない。endeavor は東京書籍では巻末おくりだし、桐原では5500おくりである。 アメリカの宇宙船の名前でエンデバーというのが昔あったので、特に悪い意味は無いだろう。 しかし、なぜだか、単語集はあまりエンデバーという単語を紹介していない。 動詞として使うときは endeavor to ~(動詞) 「~しようと努力する」 である(東京書籍、桐原、ジーニアス、センチュリー)。 strive という単語があり、これも「努力する」や「闘う」の意味である。桐原だと闘争の意味が書いてないが、東京書籍にきちんとstriveの「奮闘する」が書かれている。 これは比喩的な奮闘ではなく、後述するように名詞形で実際の戦争を扱う。 strive for ~で「~を目指して努力する」または「~を求めて努力する」の意味である。 旺文社1900には動詞 strive の項に、派生の名詞形 strife がスペルと和訳「争い」「不和」だけ紹介されている。 他の単語集には名詞形が書かれていないが、strive には実は派生の名詞形が2つあり、striving と strife である。 辞書にも、strife と strive の関係が書いてないが、明らかにstrife と strive はお互いに派生であろう。少なくとも旺文社1900は 名詞 strife は 動詞 strive の派生だという見解である。辞書のほうが頭悪い。 striving が「努力」の意味。 strife は「紛争」や「不和」など、ぶっそうな意味である。 辞書によると、政治闘争は a political strife である(ジーニアス、センチュリー)。 しかし、ジーニアスによれば、民族紛争などは conflict を使う場合もある。 山川出版の英語版・詳説世界史では自衛隊PKO派遣先の、いわば「紛争地帯」に相当する場所を conflict zone と言っている<ref>橋場弦 ほか監修『WORLD HISTORY for HighScool 英文詳説世界史』、2019年10月15日 第1版 第3刷発行、P.412</ref>。 一方、センチュリーだと、「その二国間には紛争がある。」There is strife between the two countries. とある。 ジーニアスによれば、家族紛争を a family strife という。 dispute には、「紛争」「口論」「議論」「意義を唱える」などの広い意味がある(桐原)。「意義を唱える」は旺文社の解釈。 「議論」を訳す場合でも、「議論を戦わす」のように(東京書籍、センチュリー)、意見の対立に主眼が置かれている。センチュリーにいたっては、感情的な対立があるとのニュアンスがあるとまで述べている。 だからか労働争議を a labor dispute ともいう(ジーニアス、センチュリー)。 いっぽう、単に意見や議論を戦わせるだけなら、動詞 tackle である(センチュリー、桐原)。ジーニアスにいたっては、tackle の意味で「戦う」の言葉は使わず、tackle は意見を「論じ合う」だとしている。 センチュリーは、「賃上げ(on a raise)をボスにかけあう」を動詞 tackle としている。文脈は違うが、旺文社でも「予算」がどうのこうのと、tackle で金を話をしている。 動詞としては tackle には「問題に取り組む」という用法もある(桐原、東京)。 典型的な例文は、 tackle the problem 「その問題に取り組む」 である(桐原、東京書籍)。 なお、tackle は、ラグビーなどの名詞「タックル」、動詞「タックルする」と同じ単語でもある。 肉体的な単なる「闘い」「闘う」は fight とか battle で良いだろう。 「不和」については friction 「摩擦」を使うも言い換えもある。物理学の「摩擦」 friction と同じ単語である。 「静止摩擦」は static friction である(旺文社1900の static 項目)。ジーニアス・センチュリーのstatic 項目では見つからなかったが、たしかに静止摩擦は static friction だたはずである。 なお、「静電気」は static electricity である(旺文社1900、ジーニアス static 項目、センチュリー static 項目)。 さて、friction の話題に戻る。東京書籍4500と桐原4500・5500には、friction が載っていない。旺文社1900にだけ friction がある。 外交の「不和」には、friction を使える(ジーニアス、センチュリー)。というか、英語で「貿易摩擦」を trade friction と言う(旺文社)。ジーニアス英和やセンチュリー英和で貿易摩擦を確認したかったが、見つからなかった。辞書でfriction で調べてもtradeで調べても、ジーニアスとセンチュリーでは見当たらない。 和英のほうでジーニアス和英を調べると、「貿易摩擦」は trade friction または trade conflict というとのこと。 外交の不和で strife を使うと戦争の恐れの高い不和だと誤解されかねないだろうから、貿易摩擦のようなお金の問題では friction で十分だろう。 さて、努力について、 effort という名詞があるが、しかしこれは名詞である。 なのでeffortで「努力する」と言いたい場合、東京書籍やジーニアスによれば make an effort のようになる。意外と難しい。 effort to ~(動詞)で「~するための努力」である。 東京書籍にあるが、make a great effort 「大変な努力をする」のように、great などの形容詞がつくこともある。 ---- 傾向 tendency, trend, inclination 角度が「傾く」 lean 流れ current , flow 「傾向がある」 tend(動詞), inclined (形容詞), ミスなど好ましくないことをする傾向がある be liable to ~ その他、好ましくない傾向がある be prone to ~ センチュリー英和を見ると、trend と tendency の違いが説明されている。 tendencyは、たとえばセンチュリーにある「赤ん坊は空腹になると泣くものだ」とか「弱い母音は消失する傾向がある」のように、本来的に、何かのおきる傾向のあること。 trend は「流行」や現在の「趨勢」(すうせい)や「風潮」などの傾向。ジーニアスを見れば「趨勢」や「風潮」の意味も書いてある。 なお、衣服の流行は fashion である(東京書籍3000、桐原3000)。一応、ジーニアスには、衣服だけでなく文学や芸術の流行も fashion ということもあると書いてあるが、しかしセンチュリーは採用していない。 なお、mode も衣服の「流行」の意味であるが、現代では廃れている表現だとジーニアスはいっているし、桐原と東京書籍の単語集に mode は無い。 しかし、旺文社1900にmode があり、「方式」「形態」などの意味である。後述の「携帯」の誤字ではなく、確かに旺文社1900のmodeの項目に「形態」と書いてある。 旺文社1900の単語集は入試準拠なので、おそらく教科書にはないが入試によくある表現なのだろう。総数1900のうちの844番目にmodeがあった。 旺文社1900のいうmode関連の派生表現のひとつで、携帯電話の「マナーモード」は silent mode である。 ほか、物理学の弦の振動などの「モード」もこの単語だったと思うが、辞書には無いので不明(ジーニアスとセンチュリーの両方とも確認したが見つからなかった)。 さて、tendency の話題に戻る。 さきほど trend は「趨勢」や「風潮」だと言ったが、だがジーニアスによると、現在の株価の傾向などで(トレンド trend ではなく) tendency を用いている例文もあり、実際には使い分けは明確ではない。 tendency の動詞形は tend であり、「傾向がある」の意味。というか、動詞 tend の名詞形が tendency である。 tendの意味も、本来的に "~をする傾向がある" という意味での「傾向がある」である。 tend to ~(動詞)「~する傾向がある」の形でよく使われる。 ほかにも、 tendに「世話をする」という意味もあるが、だがこれは、名詞 tender「やさしさ」の動詞形だとみなすべきだろう。 ややこしいことに、動詞 tender は「提出する」「支払う」の意味である。だが単語集に動詞 tender がないので、無視しよう。 一方、trendについて。 センチュリーによれば、「新しい流行」 a new trend とか使う。 東京書籍に the current trend 「現在の流行」という例文もある。 東京書籍によれば、「最近は小型車が売れている」的な意味の流行も trend である。 また、旺文社によれば、「最近は高齢者には運転をやめさせるのが傾向である」というのも trend である。 旺文社の例文を考えれば、和訳が「傾向」であろうが、内容が最近の風潮なので、trendを使うのが正しいわけだ。 形容詞 trendy 「流行の先端を行く」の意味である。 角度が傾くのは lean 「傾く」です。 lean forward 「前方に傾く」(東京書籍4500、)、「前かがみになる」(旺文社1900) The tower leaned a little to the west. 「その塔は西にすこし傾いている」(東京書籍およびグランドセンチュリーの文を改変) いちおうlean にも傾向の意味もありますが、例文を紹介していません(桐原4500、旺文社)。なお、桐原は、tend と lean を類義語と考えており、同じページで紹介しています。 入試には出ないが、ジーニアスいわく、「共産主義に傾倒する」 lean toward communism とかの「傾倒する」も lean とのこと・ 「傾倒する」という日本語を知っていると、なんか頭が良さそうですね。 * 「流れ」 current, flow flow は「流れる」と言う意味の動詞だが、名詞では川などの「流れ」を言う。 current は、「流れている」という意味の形容詞だが、名詞では「海流」や「電流」などの「流れ」も言う。 川も海流も同じ水の流れなのに、なぜか使い分けをするのである。 東京書籍3000でも桐原3000でも、flowの例文で、川の流れを扱っているので、そういう単語だと納得してもらうしかない。 英語というのは、あまり論理的ではなく、慣習などで使い分けが決まっている部分もある。 東京書籍に書いてあるが、気体の流れも液体の流れも flow である。 普通科高校では習わないが、工業高校などで流量計などの機器を扱う際、その流量計を英語で「フローメータ」などという。また、その計器で測定する流れのことは普通は「フロー」flow と読んでいる。 風の流れや川の流れという言い方ではなく、わざわざ「気体」「液体」と東京書籍が言ってるのは、たぶん、そういう流量計などを見越しての表記だろう。 実際、ジーニアスを見てると、「液体・気体の流出量(流入量)」という意味もかかれている。東京書籍はおそらく英和辞典のflowのこういう意味を参考にしたと思われる。 さらっと「流量計」と言ってしまったが、流体力学では流出量も流入量も区別せず、まとめて「流量」(りゅうりょう)と呼び、それ(つまり「流量」)を flow と言うのである。 実際、ジーニアスでは、たとえば人口の「流入」もflow であるし、センチュリーでは(石油らしき)ガロン単位の液体の「流出」もflow である。 そのほか、お金の「流れ」については、経済学ではカレントもフローもどちらとも使う表現なので、深入りしない。 さらに混乱させるが、discharge 「解放する」・「釈放する」、「解雇する」「解任する」の意味の単語(東京書籍の巻末)にも、実は「流れる」の意味がある(ジーニアス)。「アマゾン川が大西洋に注いでいる」という例文で、discharge を使っており、ここでは flow into と同じだと、ジーニアスは言っている。 煙などの排出も discharge であり、いったい流出なのか流入なのか、はっきりしない。 専門用語などで flow と区別したい場合、discharge を使うこともある。 だから、たとえば流体力学で、理論値と実測値との違いの比率のことを discharge coefficient といい、よく「流量係数」とか「流量係数」とか言う。分野によって和訳が違うので、和訳は気にしなくていい。証拠に英語版ウィキペディアの記事 [[:en:w:discharge coefficient]] (流出係数)があります。 あと、discharge には名詞の用法もある(ジーニアス)。東京書籍には動詞の用法「解放する」以下略しか書いてない。 そんなことよりも、「解放」「釈放」の意味を、液体の排出などと関連づけて覚えよう。なんか解き放たれて自由に動ける的なイメージが discharge である。 なお、日本でも、よく、解雇や解任のことを、比喩的に「自由の身」みたいとか「長い夏休み」みたいに言います。なので、そこから派生的に、discharge の複数の意味を把握できます。 洋の東西を問わず、人間の言語センスは似たようなもんです。(あるいは、もしかしたら日本人が英語discharge を真似たのかもしれません。) 「頭脳流出」は a brain drain という(旺文社1900、ジーニアス、センチュリー)。ややダジャレっぽい語感もするので真に受けるわけにはいかないが、drainの基本的な意味は「流出する」である。(なお、このように brain には「脳」の意味のほかにも「頭脳」の意味もある(桐原3000)。) だが drain には、体力などを「消耗させる」という意味もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 drain my strength 「体力を消耗させる」 である(センチュリー。ジーニアスに似た例文)。 体力が流出していくイメージか。 台所の「排水口」とかも名詞 drain である。屋内の下水などに向かって流出させる側の台所の排水口が drain である。 その他、排水管が drain である(ジーニアス)。 * 傾向 tend, inclined まず、tend は動詞。 inclined (インクラインド)は形容詞。 なので be inclined to ~(動詞) で「~する傾向がある」 のように使う。inclined to do を使いたい場合、be動詞が必要。 一方、tend は動詞なので、be動詞なしで、 tend to ~(動詞) 「~する傾向がある」 である。名詞形はtendency 「傾向」である。 実は動詞 incline (インクライン)「傾ける」という単語があって、「傾ける」「その気にさせる」の意味である(東京書籍)。 坂(slope)などの物理的な「傾き」やその角度なども 名詞 incline である(ジーニアス)。 桐原は inclined などは紹介していない(桐原4500および桐原5500を確認)。 単語集にはないが、「話を聞こうと耳を傾ける」incline my ear to ~ 、みたいな表現にも incline を使う(センチュリー)。というか、おそらくこの英語表現が先にあって、それに合わせて日本で「傾聴」みたいな表現が生まれた可能性。 また、このように incline には、好意などによって、「関心を向ける」のような意味もある。 このためか、名詞形 inclination (インクリネイション)には「傾向」の意味のほかにも、「好み」の意味もある(旺文社)。 ただし、必ずしも inclination は「好み」とは限らず、たとえば「彼は太りやすい」のような体質や(ジーニアス)、「この車は横滑りしやすい」とか(センチュリー)、そのほか性質や、性向なども inclination である(ジーニアス)。 どちらにせよ、とりあえず inclination の中心的な意味は「傾向」だと覚えておけば問題ないだろう。 単語集にはないが、坂や屋根などの物理的な「傾き」やその傾斜の角度なども inclination という(ジーニアス、センチュリー)。 liable (ライアブル)は、好ましくないことをする傾向や、好ましくない状態になりがちな傾向のある場合に使う(ジーニアス、センチュリーで確認)。なお旺文社では発音注意している。 和訳では liable は単に「~しがちである」と訳す場合があるが(桐原4500、旺文社1900)、「好ましくないことをする傾向」だという条件をしっかりと理解しておこう。、 be liable to ~(動詞の原型)で「~(ミスなどの行動)をしがちである」 のように訳す。 ほか、典型的な例文 be liable to illness 「病気にかかりがちである」(旺文社、ジーニアス) がある。なおこの場合、to が不定詞ではなく名詞に対する前置詞に変わっている。 なお、「ミスをする」make a mistake または make mistakes である。なお、桐原3000およびジーニアスでは、make a mistake 「間違える」と訳している。 なので、ともかく be liable to make mistakes 「ミスをする傾向がある」 である(旺文社)。 形容詞 prone (プロウン)は、望ましくないことについて「~の傾向がある」の意味(ジーニアス、センチュリー)。 病気になりやすいとか、怒りやすいとか、そういうのも prone を使える。例文は辞書を見て(著作権の都合)。 単語集には、なぜか、望ましくないことに使う前提が書かれていない(旺文社、東京書籍の巻末)。 だが、辞書には前提が書かれている。 単語集にある典型的な例文は、 be prone to error 「間違いを起こしやすい」 である(旺文社、東京書籍の巻末)。 to は前置詞でもよく、動名詞 to でもよい。つまり、prone to の後ろにくるのは、名詞 でも 動詞の原型 でも良い。 earthquake-prone 「事故多発地域」の意味である(センチュリー、旺文社)。 ---- mistake と error ジーニアスによると、 mistake は不注意や勘違いによる間違い。 error は、計算の誤りや、裁判の誤審など。 ・・・とのこと。 また、センチュリーいわく 「不注意な間違いをする」make a careless mistake とのこと。 だから mistake は、「勘違い」とか(ジーニアス)、「誤解」「思い違い」とかで(ジーニアス、センチュリー)覚えたほうがいいかもしれない。 mistake を「誤り」「間違い」と訳しても間違いではない(ジーニアス、センチュリー)。そういう訳がジーニアスにもセンチュリーにもある。 ---- 現在の current , present, modern current は、形容詞「現在の」が入試ではよく出るが、しかし名詞では「流れ」の意味である。 海流とか電流とかの流れにcurrentを使う。 東京書籍およびジーニアスが紹介しているが、「暖流」は a warm current である。 ついでにジーニアスが紹介している「寒流」は a cold current である。 current は、まず名詞「流れ」を覚えるべきであり、形容詞「現在の」はその派生として覚えるのが良いだろう。 ジーニアスで調べた語源でも、「走っている」→「流れている」→「現在通用している」というような意味の変遷らしい。 さて、current 関連の名詞として、単語集にはないが、電流の直流 D.C. とは direct current の略である。 交流 A.C. も Alternating current である(ジーニアスで確認)。 通貨はcurency (カレンシー)である。 単語集にはないが、国際的に安全な通貨のことを経済学ではハードカレンシーといい hard currency と書く。) 「現在の」を意味する形容詞には、current のほかにも present がある。 present は、たとえば英文法の「現在形」や「現在進行形」などの「現在」も present である。 「現在」のpresent と 「贈り物」の present とスペルも発音も同じである。また、「出席している」の形容詞 present と同じ単語である。 present と current のニュアンスの違いは、辞書では特に言及されてないが、current には「流通」や「通用」のような意味合いもあるというところだろうか。 * 現代 modern と contemporary なお、modern は、「近代の」「現代の」という意味であり、歴史的なニュアンスで使う。 modern も単語集にあるので、覚えよう。 単語集にないが、たとえば「近代文学」modern literature のように(センチュリーで確認)。なお、「現代」はmodern times という。 桐原4500にあるが、(科目名ではない意味での)「現代社会」は、modern society である。 動詞 modernize は「近代化する」「現代化する」の意味である(東京書籍4500および桐原4500)。 しかし、contemporary という単語も存在し「現代の」という意味であり、しかも、旺文社いわく「現代日本文学」は contemporary Japanese literature である。 東京書籍4500いわく、contemporary と modern の違いは単に、芸術様式の話題では contemporaryが「現代の」の意味で使われるとのこと。 だからか、東京書籍・桐原・旺文社の3つともすべてに単語 contemporary art 「現代美術」がある。 その他、contemporary には「同時代の」と言う意味もあり、東京書籍いわく、「ピカソとダリは同時代の人」という内容で、語法 be contemporary with ~ を使っている。 * temporary temporary は「一時的な」の意味の形容詞。 典型的な例文が 「一時的な仕事」 a temporary job である(東京書籍、旺文社)。 なお、ジーニアスとセンチュリーでは、同じ a temporary job を「臨時の仕事」と訳している。 対義語は permanent である。 つまり、 temporary ⇔ permanent である。 なお、いわゆる「アルバイト」は、英語で part-time job である(ジーニアス和英「アルバイト」で確認)。side job ともいう(ジーニアス和英)。 日本語の「パート主婦」のような、勤務時間の短い意味合いは、英語のpart time jobには無い。 そもそもアルバイトはドイツ語に由来する言い回しだし、しかもドイツ語では「仕事」という意味らしい(本書は英語の教科書なのでドイツ語には深入りしない)。 「永久歯」を permanent teeth という(ジーニアス、東京書籍)。 東京書籍いわく、「終身雇用」を a permanent job というとの事だが、しかしジーニアス英和やセンチュリー英和では確認できなかった。 ---- 強制 force, enforce, compel , oblige 義務 duty 辞書によくあるcompel の典型的な例文が「病気のため仕方なく~せざるを得なかった」的な例文。こういうときにcompelを使うようである。 辞書によると、compel はforce よりも意味が弱く、oblige (オブライジ)よりも意味が強い、 普通、oblige (オブライジ)は「義務づける」と訳す。 単語集にはないが、思想の用語で「高貴たる者の義務と責任」と言う(英語ではなく)フランス語で noblesse oblige ノブレス・オブリジュ という単語があり、社会的エリートが兼ね備えるべき義務感のことを言う。 さて、英語では、名詞形 obligation が「義務」の意味。センチュリー英和で確認したが、法律的な「義務」も、道徳的な「義務」も obligation である。 桐原4500では obligationの意味に「義理」を加えて、「義務」「義理」がobligation だとしている。 旺文社1900では、 obligationの意味に「責任」を加えて、「義務」「責任」がobligation だとしている。まあ、「高貴なる者の義務と責任」が世界各国エリートの基礎教養なので、知的な英文ではそういうニュアンスで obligation が使われることも多いのだろう。 東京書籍4500 には、oblige の紹介は無い。 force は「強制する」の意味。 さて、「軍隊」「武力」も force である。 軍隊によって「~が強制された」という場合、どうすればいいのだろうか? 桐原4500では、force「強制する」の例文での「軍隊」を troop という単語で表現して、forceの同音意義語の問題をうまく回避している。 桐原の例文が「政府軍が反乱軍に降伏することを強制した。」と言う例文である。 なお「政府軍」は the government troops である。 反乱軍は the rebels である。「降伏すること」は to surrender である。 troop とか rebel とか、索引に無い単語ばかりである。 enforce は、強制一般の意味もあるが、法律によって強制する、というニュアンスがあり、例文もそういうのが多い。だがラグビーでエンフォースという用語がある。ラグビーの説明はしたくないので説明は省略。 センチュリーの英語によると、警察が市民に法を強制したりするのが enforce である。 桐原4500によると、法律を施行するのが enforce である。警官が法律を守らせる場合も、the police enforces the law のように、目的語は法律になる。 旺文社1900および東京書籍4500にも、似たような警官と法律の enforce 例文がある。 こういう事情もあってか、旺文社は1900はenforceの意味を「施行する」「実施する」としている。 桐原は、enforceの意味を「施行する」「遵守させる」としている。 なお、死刑執行で誰かを「処刑する」のは英語で execute (イクセキュート)である。 「死刑執行」「処刑」は execution である(桐原5500で「死刑執行」、旺文社1900)。 execute には、計画・命令などを実行したり、仕事を「成し遂げる」などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。ジーニアスによると「最後までやる」が原義のほうの意味とのこと。 処刑の意味は、処刑で「片付ける」的なニュアンスだろうか(特に言及されてはいない)。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。 計画などの実行で使われるといっても、ただし、こういう固い語なので、技術の必要な難しい計画などの実行で使われるのが普通である(ジーニアス)。 また、このことからか、企業の重役のことをエグゼクティブ executive ともいう(旺文社、桐原5500)。executive には名詞「重役」の意味のほか、形容詞「経営上の」「行政杖の」などの意味もある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。 さて、「義務」「強制」概念の話にもどる。 義務教育も法律で強制されているが、しかし旺文社の例文によると、義務教育には oblige を使っている。 センチュリーを読んでたら、未成年の子供が起こした事故の弁償も oblige である。 桐原だと「大臣は半年に一度、報告書を提出することを義務づけられていた。」の義務づけが was obliged to send in a report である。 まあ、大臣はエリートだからだろう。 センチュリーで「世論の批判のため引退を余儀なくされた」の「余儀なく」もoblige である。まあ政治家という、国家権力者の一員たるものの義務と責任的な意味合いだろう。 しかし東京書籍4500は、compel の例文で「世論が大臣を辞職に追い込んだ。」を 使っており、センチュリーに反している。 まあ、とくに統一的な用法は無いのだろう。 なお桐原は、「その法律が雇い主に、(※ 社員の)健康保険を掛けることを強いる」をcompel としている。「(※ )」内はwikiでの追記。 単語集にはないが辞書によくある典型的な例文が、病気で「~を余儀なくされる」をcompelで表現することである。 センチュリー風に He was compelled by illness to ~なら「彼は病気で~を余儀なくされた」である。 ジーニアス風に His illness compelled him to ~ なら、直訳すれば「病気が彼に~することを余儀なくさせた」だが、無生物主語の和訳が高校の授業で嫌われるので、「彼は病気で」と訳す。英文学とかだと無生物の主語とか普通にあると思うし、普通の日本語でも文学・文芸でなくとも「病気が彼に~を余儀なくさせた」とか通じると思うし、なのに、かたくなに無生物主語の和訳を認めない高校英語教師や塾講師などはどういう了見なのだろうか。理解しがたい。 ジーニアスは、本人の納得の上で余儀なくされる場合を oblige といい、そうでない場合つまり「本人の意思に反してさせる場合はforce や make を用いる」としている。 しかし、ジーニアスの例文では、税金を払う義務も oblige としている。 判断基準が不明である。 やはり、高貴たる者の義務と責任を基準に考えるのが良いだろう。 * 義務 duty, obligation 「義務」「義理」は英語で duty である。ジーニアスで確認したところ「義理」の意味もある。 on duty で「勤務時間中で」。 off duty で「勤務時間外で」 duty は、職務上の義務でも使われるが、道徳的な義務でも使われる。 その他、duty に「関税」の意味あり。桐原4500によれば、「ワインの関税」 duty on wine である。「免税店」は duty-off shop である。 obligation との違いとして、ジーニアスは obligation は「外的な事情から生じる義務」としているが、どうだろうか。ノブレス・オブリジとか、そうではないと思うが。 そう覚えるよりも do one's(myなど) duty で「~の義務を果たす」などの慣用表現で覚えるほうがよいと思う。なお、東京書籍4500と旺文社1900に、例文中に do one's duty がある。 obligation にはそういう平易な慣用表現は無いと思うので。 ---- 「分類する」 sort, classify sort は、情報Iで習う、数値データなどの整列の「ソート」と同じ語であるが、しかし旺文社1900以外では、sortの「整列」の意味を紹介していない。また、例文も無い。辞書ですら、ジーニアスもグランドセンチュリーも、整列を紹介していない。所持しているジーニアスの版が古く1990年代のものなので最近の版ではどうか知らないが、グランドセンチュリーのほうは2017年の版なのに紹介していない。 :※ なお、当の「情報I」科目のソート自体、実教出版の『情報I』でしか紹介されていない(他社の東京書籍や数研出版や日本文教出版などは紹介していない)。 :※ あまり英語教育の界隈では、データの整列は出題されづらいのだろう。(ただし、理系の大学はどうか知らない。)大学入試の単語集を見ても、文科系の大学ばかり出題の過去例文を扱うので(東京理科大とか芝浦工大とかああいう私大の過去例文は、英単語集で紹介されづらい)、理系の出題傾向がどうなっているか分かりづらい。 さて、上記の「分類する」の使い分けは、あまりハッキリしない。 単語集の例文などを見ると、どうやら書店や図書館などで書籍を「分類する」は classify を使っているようだ。 旺文社では「本は作家の名前によって分類されている。」 The books are classified according to the author's name. 東京書籍では「本はテーマによって分類されている。」 The books are classified according to subject. である。 ジーニアスでも、受動形でなく能動形でだが図書館での本の分類に classify を用いている。 なお、(英和ではなく和英辞典の)ジーニアス和英によると、ごみの「分別」は separate である。 sort には名詞で「種類」という意味もあり、ほぼ、「種類」の意味での kind と似た意味である。 a kind of ~ 「~の一種」の代わりに、a sort of ~ で「~の一種」と言う場合もある。 しかし、別の用法で sort of で「多少の」「いくらかの」という意味もあるので、文脈から判断すること。 class には「等級」と言う意味もあるので、「等級づけをする」なら classify のほうが望ましいだろう。 余談だが、classify には「機密の」の意味があって、旺文社1900で document を見ると、 leak classified document 「機密文書を漏洩する」 という例文もある。 動詞 leak は、液体や秘密などが「漏れる」とか「漏らす」の意味。東京書籍と桐原の3000語レベルにも4500語レベルにも書いてない。桐原5500に書いてある。 桐原5500の例文は秘密を「漏らす」ほうの内容。 なお、文書ではなく情報の「機密情報」については旺文社 leak を見ると、 a secret information と言っている。 桐原4500では、「機密情報」を confidential information と言っている(桐原4500のmake関係の熟語のmake use of ~ の項目)。 2010年にWikiリークという、各国政府などの機密情報をネット公開する海外サイトが世界的に話題になったからか、単語集では leak の例文が機密の漏洩ばかり。だが、もちろん液体などが漏れる場合にも普通に leak は使われる。 なお、wikibooksなど当wikiプロジェクトは、wikiリークとは全く別の組織。「wiki」とはソフト名の一種なので、まったく別の組織でも、wikiソフトを使っていると組織名がwikiなんとかと、似たような名称になることもある。 なおleakの名詞形は leakage であり、「漏れ」「漏出」「漏洩」の意味(旺文社1900)。だが、単語 leak 自体でも名詞の意味もあり、同じような「漏れ」という意味(桐原5500)。 「秘密」については、secret や classify の他に、confidence (カーンフィデンス)という単語もある。 だが、このconfidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 「信頼」と「自信」と「確信」については和訳でも同じ「信」の文字があるから、まあ連想できるとして(信頼の対象が自己になれば「自信」。「確信」とは、信じている自分への自信。など)、問題は「秘密」である。 信頼しあっている間柄での秘密、的なイメージで覚えるのが良いだろう。 形容詞 confidential の意味なら「内密の」というのがセンチュリー和英にもある。 だが、名詞の「秘密」のことを「内密」とは言わないので、confidence は「秘密」と訳すしかない。辞書もそうなっている。 ジーニアスによれば、「秘密文書」は confidential documents とのこと。 ---- 確認 check, confirm , confident check が「チェックする」である。 硬い態度など firm「確固たる」, rigid「厳格な」, stubborn 「頑固な」、stiff(肩などが)「硬直した」、 英語のチェック check はいろんな意味で使われ、意外と難しいので、日本語でそのまま「チェックする」と意味を覚えてしまうのが良い。東京書籍1800の単語集を見ても、checkの意味の説明で「チェックする」とそのまま書いてある。 check は「確認する」ことにも使われるし、確認したことを証拠に残すためのチェックマーク( ✓ )の記述にも使われるし、「点検する」ことにも使われるし、「照合する」にも使われるし、チェスの王手(いわゆるチェックメイト)にも使われる。このように意外と難しいからか、桐原4500では4500レベルとしてcheckを紹介している。 confirm が「確認する」「身元を証明する」である。(東京書籍4500) なお、別の語で firm という語には「断固とした」「確固たる」の意味がある(旺文社1900、東京書籍4500)。 比較的に悪い意味は無く、 firm muscles 「引き締まった筋肉」(東京書籍4500、ジーニアス) のように、形を変える柔軟さをもった場合にも使います(グランドセンチュリー、東京書籍4500)。 ほか、 a firm belief 「硬い信念」(東京書籍4500、ジーニアス) a firm decision 「ゆるぎなき決定」「確固たる決定」(旺文社1900、ジーニアス) です。 「頑固な」 stubborn (スタボーン)とか、(肩などが)「硬直した」stiff とはニュアンスが違います。 形容詞 rigid (リジッド)は「厳格な」です。 別のまとめで、「きびしい」harsh, strict, severe, rigid を説明しているので、そちらも参考にしてください。 「会社」や「商店」などの名詞 firm と同じ発音の語です(旺文社、桐原4500)。 a law firm 「法律事務所」(旺文社、グランドセンチュリー、) なお、a law firm は米語です。 チェックについては、チェックリスト check list が英語にもあることを知るべきだろうか。 工場労働など屋内での社会人の点検業務では、可能なかぎり、忘れのないように点検内容を一覧表の list リストにして、それにチェックマーク( ✓ )を入れることで漏らさずにチェックをするという方法がある。 なお、チェックマークを入れるための視覚欄(大きめな □ )のことを、チェックボックス check box といい、これも英語にある(ジーニアスで確認)。 こういうチェックリストやチェックボックスの存在を知っていれば、check の「点検する」や「照合する」の意味も覚えやすいだろう。 語学の勉強というのは、こういうふうに英語以外のビジネス知識なども必要なのである。 checkを「チェックする」と覚えればいいと言ったものの、ただし上述のチェックボックスやチェックリストのように、仕事でも知的な仕事なら check という英語は使うので、覚えておく必要があるだろう。 桐原4500では、「医者が患者の血圧を調べる」という内容の例文でチェック check を使っている。check はそういう専門性の高い用途にも耐えうる単語でもある。 ほか、小切手も check といい、同じスペルだが、説明を省略する。ホテルなどのチェックイン check in , チェックアウト check out も同じ単語だが、説明を省略する。 IT系でも、よく会員制webサイトの登録画面などで説明書きを読んだか確認するためのチェックボックスが、海外サイトではよく使われる。 社会人になって就職するなどして、品質検査の方法などを習っていないので、あまり「チェックとは何か?」とか深入りしても、埒(らち)が あかない。 confirm は、高校生には馴染みがないかもしれないが、IT系では意外とよく、会員制webサイトのパスワード登録の画面などとして、海外サイトではよく使われる。 身元証明の典型的な例文で、誰々の「身元を証明する」という例文があり、 たとえば東京書籍4500では 「彼女の身元を証明する」confirm her identity がある。 旺文社の例文を少し改造して(「郵便局員が私の身元を確認した」という内容)、「彼が私の身元を確認した」なら He confirmed my identity となるだろう。 「裏づける」の典型な例文が、裁判などでの「新たな証拠が彼の話を裏づけた」であり、東京書籍によれば、 「新たな証拠が彼の話を裏づけた」 The new evidence confirmed his story. である。 桐原4500にも、現在完了形であるが、ほぼ同じ英文がある。 confirm の名詞形は confirmation である。旺文社1900にだけ紹介されている(桐原4500と東京書籍4500はconfirmationを紹介していない)。 confident については、別の項目で説明した。confidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 単語集に共通の例文が見当たらないので、辞書などを購入して読んでほしい。 * 検査 なお、和英辞典で「検査」を見ると、testやinspectなど色々な単語がある。 testはどちらかというと「試験」である。 血液検査が blood test であり、聴力検査が hearing test だし、日本語では「検査」でも英語では test だったりする場合もある。 「テスト」と聞いて、日本の学校の学力試験しか思いつかないのなら、改めよう。英語では普通に、医療や工業などの検査でも test は使われるからである。 inspect は、査察官や検閲官をinsepector と言うので、そういうニュアンスもあるので、検閲・査察のニュアンスが強く、日本の「検査」には1対1には対応しない。 東京書籍と桐原の単語集には inspect がないので、気にしなくていい。米英の行政の事情を知らないと inspector などは理解できないだろう。日本の高校生には不要な知識であろう。inspector という、そういう高校で習わない行政用語があるという事だけを知っておけば十分だろう。 なお、実は旺文社1900に inspect と inspector がある。inspector には「検査官」の意味のほか、「警部」の意味もあるとのこと。 だが、そもそも、英語の文脈においける「警部」とは何かという問題がある。ジーニアスでinspectorを見ると、米では「警視正」、英では「警部」とのこと。まあ、警察組織の現場職での上のほうの人、ぐらいの意味だろうか。 なお、「捜査員」は investigator である。これだけだと難しそうだが、米国のFBIこと「連邦捜査局」が the Federal Bureau Investigation である(旺文社)。 「捜査する」は investigate である。 典型的な例文が 「警察がその殺人事件を捜査している。」 The police are investigating the murder. である(桐原、ジーニアス)。 なお、federal (フェデラル)は形容詞としては「連邦の」という意味であり、名詞としては「連邦」の意味である(ジー二アス)。 もうひとつの典型的な例文が、 「警察がその自動車事故の原因を調査している。」 The police are investigating the cause of the car accident. である(東京書籍、センチュリー)。事故なので、捜査ではなく「調査」。東京書籍でも「調査」になっているし、センチュリーでは「調べている」としている。 なお、「探偵」と「刑事」は detective である。英語では、「探偵」と「刑事」が同じ単語なのである。 動詞 detect の意味は、東京書籍いわく、何か見つけづらいものを「探知」「発見する」などの意味である。センチュリーいわく、隠されているものや悪事などを見つける場合に使うことが多いとのこと。 単語集にはないが、「探知機」が detector である(ジーニアスで確認できる)。ジーニアスいわく、金属探知機は a metal detector である。 この例のように、 detect で発見するのは別に犯罪事件の犯人でなくてもよく、たとえば桐原の例文では病院でのガン(癌) cancer を「発見する」ことを detect としている。 センチュリーいわく「ガス漏れを見つける」は detect a gas leak である。 センチュリーいわく、嘘を見破るのも detect である。東京書籍いわく、「スパイを見破る」は detect a spy とのこと。 locate という「位置する」と言う意味の動詞がある。名詞形 location が「位置」 の意味である。 この locate には、なにかの場所を「突き止める」という意味もある。 東京書籍が detect の単語の次に、locateの例文で「アジトを突き止める」を紹介しているが、著作権の都合があるので本ページでは紹介しない。 なお、アジトは a safe house である(東京書籍)。またアジトとは、犯罪組織や反乱組織などの「隠れ家」のこと。 なお、「隠れる」は hide である。 太陽が雲に「隠れる」みたいな平和的な「隠れる」も、犯人が「隠れる」も、 hide である(センチュリーで確認)。 「太陽が雲に隠れる」 The sun is hidden by clouds である(ジーニアスとセンチュリーに、ほぼ同じ例文)。 なお、「隠れ家」「隠れ場所」には、hide-out という言い方もある(ジーニアスいわく「隠れ場所」)。旺文社では hide-out を「隠れ家」「潜伏場所」と紹介。 hide の活用は hide - hid - hidden/hid である。 さて、conceal という、「隠す」という意味の単語があり、物や秘密を「隠す」場合に使われる。 辞書を見た限り、conceal には、人が隠れるような用法はない。 単語集を見ると、conceal の例文で、感情を「隠す」ような例文もあれば(旺文社)、爆弾が「隠されていた」という例文もある(桐原)。 隠された秘密を「暴く」のは reveal や uncover がある。 ---- 暴露(ばくろ) reveal, uncover, disclose reveal は、意図的に秘密を暴いた場合のほかにも、不注意などで秘密が漏れた場合にも用いる。旺文社の例文も秘密が漏れた場合である。 名詞形 revelation である。 よくある例文は、 「真相を明らかにする」 reveal the truth である(東京書籍に和訳・英文とも同じ文。センチュリーでは「真相を漏らす」と訳)。 そのほか、単語集にはないが、物理的に隠れているなどして見えなかったものが見えるよう現れる事も reveal というが、単語集にないので無視する。 なお、光や危険などに「暴露する」ことは expose である(桐原)。 暴露(ばくろ)は「ばくろ」と読む。「ぼうろ」(×)ではない。 disclose 意図的に秘密を暴いたり、あるいは自分や自組織の秘密を公表したりする場合は、 disclose のほうが適切かもしれない。 固い言い回しなので、暴露や公表や自白などの対象となる秘密は、たとえばセンチュリーでは「彼はスパイであったこと」だとか、「その男の正体」だとか、 あるいはジーニアスでは「真実を新聞に暴露する」とか、なんかそんな感じの秘密ばかりである。 名詞形「公開」「暴露」は disclosure である。 「情報公開」は disclosure of information である(ジーニアス、旺文社)。 東京書籍4500および桐原4500には disclose が無い。 uncover 「真相を明らかにする」 uncover the truth のように使う(東京書籍)。桐原4500には例文なし。東京書籍は巻末おくりなので、解説なし。 uncover の語源は、見れば分かると思うが「カバーを取る」である(ジーニアスで確認)。 なので、単語集にはないが、容器などの「フタを取る」も uncover である(ジーニアス、センチュリーで確認)。 そして単語集(旺文社)にあるが、遺跡などを発掘するのも uncover である(旺文社)。遺跡を埋めている土などをフタに見立てて覚えよう。 ---- 不安 anxiety, alarm, dread 恐怖 fear、 horror, dread 料金 fare , fee ,charge 経費 expense 警報 alarm 警戒 alert 警告 warning, caution 旺文社1900によると、alarm の出題番号が549 で、alarm が「不安」「恐れ」を第一義で紹介されており、anxiety (「不安」「心配」)の形容詞 anxious の583番よりも alarm のほうが早い。 勘弁してほしい。 まずalarm は普通、警報器のことである。実際、東京書籍3000では、alarm は「警報器」「目覚まし時計」の意味でしか紹介していない。 桐原4500ですら、「驚き」「恐怖」の意味を紹介しているが、しかしalarmの第一義はあくまで「警報(器)」というのが桐原のスタンスである。 とはいえ、旺文社は大学入試の出題順に紹介しているだけである。つまり、日本の大学入試がロクでもないのだろう。 なお、ジーニアスによると、alarm の第一義は「驚き」「恐怖」である。なお、語源はイタリア語の「武器を取れ」all'armeである。 なるほど、alarm アラームの語尾 -arm が「武器」 arm と同じわけである。 現代では、普通、「驚いた」は be surprised at などを使うだろう。 どうしても「驚き」「恐怖」の意味で使いたいなら、死の恐怖のある文脈で使うと、頭良さそうに見えると思う。 ジーニアスの例文でも、「シカは驚いて逃げていった」の例文で in alarm という用法を使っている。狩人や肉食動物などによる死の恐怖を感じたシカ的な用法。 しかし、ジーニアスによれば、恐怖の意味での alarm は「fear より固い語」である。 fear (フィエア)は「恐怖」「不安」である。まずfear は「恐怖」で覚えよう。4500語レベルではなく、桐原3000と旺文社1400にfearはある。あと東京書籍4500。 典型的な例文が、「高所恐怖症です」であり、ジーニアスと東京書籍にそういう例文がある。 I have a fear of heights. 「私は高所恐怖症だ。」 である。 単語集にはないが、辞書によくある例文が「恐怖で顔が真っ青になる」であり、 turn pale with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。センチュリーが pale (ぺイル)である。 ジーニアスだと、white を使い、 turn white with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。 なお、形容詞 fearful で「恐ろしい」「恐れている」の意味。 なお、horror で、戦場での死の恐怖も表現できる。日本語の「ホラー」のような幽霊やら悪魔などのオカルト限定のような制限は無い。 dread (ドレッド)は、「ひどく怖がる」「ひどく恐れる」のような意味。fearよりも、dread は恐れる度合いが強い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 旺文社いわく、発音注意。「ドレッド」である。 :(※ 範囲外)発音およびスペル的には、髪型のドレッドヘア dreadlocks とか、戦艦のドレッドノート級 (弩級戦艦) dreadnought ,dreadn'''au'''ght とかのdreadと同じスペル(語源がどうかは知らない)。 形容詞 dreadful 「ひどい」「おそろしい」の意味。 horrible などとの類義語であり(グランドセンチュリー)、区別は難しそうである。 なお、鉄緑は fearful を類義語としている。 料金 fare , fee ,charge fear とスペルの似ている fare(フェア) は「運賃」「なりゆき」であり、意味がまったく違う。 「運賃」、言い換えれば「乗り物の料金」が fare である。医師や弁護士などの料金は fee である(旺文社1400)。 「電車の運賃」a train fare である(旺文社1400、桐原4500、東京書籍4500巻末)。「電車賃」と和訳しても良い(桐原4500)。「列車の運賃」でも良い(東京書籍4500巻末)。なお、文脈に応じて複数形 train fares にしても良い(東京書籍4500巻末)。 単語集だと「電車」ばかりだが、別にバス料金でもタクシー料金でも良い。「料金」でなく「運賃」で訳してもいい。つまり、 :a bus fare 「バス料金」「バス運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) :a taxi fare 「タクシー料金」「タクシー運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) である。 なお、「運賃」fare は、形容詞「公平な」 fair と同音である(旺文社1400、ジーニアス)。 だが、医師でも弁護士でもない施設の「入場料」も an entrance fee である(東京書籍3000巻末、旺文社1400)。 entrance の代わりに admission を使う場合もある。つまり、 an admission fee「入場料」ともいう。(桐原4500 admission の項目、旺文社1400 admission の項目)。 「授業料」(旺文社1400)や「受講料」(桐原4500)も fee である。 charge は「サービスに対する料金」(旺文社1400、桐原4500) なお in charge of ~ 「~の担当で」(旺文社1400、桐原4500) 「罰金」は a fine である。 expense は、「人件費」とか「医療費」とか「学費」とか(旺文社「人件費」、グランドセンチュリーがその他)、経費をいうときの「費用」(旺文社)。 おそらく、帳簿的というか、家庭内のことでも家計簿的なのが expense かと。 ほか、スポーツの「フェアプレーの精神」などの意味の「フェア」は fair であり、スペルがまったく違う。なお、この形容詞 fairは「公平な」の意味である(桐原4500など)。 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の 名詞 fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である(桐原4500)。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 なお、ジーニアス和英の affair の項目によると、「時事問題」は current affairs である。 「浮気」とか「不倫」とかも affair と言う。恋愛雑誌やらで時々「アフェア」とか言う単語があるのは、この意味だろう。 なお、「外交」を一言でいうと diplomacy (ディプロウマシ)である(桐原4500など)。「外交官」が diplomat である。形容詞 diplomatic は「外交の」である。 さて、「警報器」alarm の典型的な例文が 「火災警報器」 a fire alarm である。これは東京書籍も桐原も紹介している。 なお、スペルの似ているアラート alert は、alert は名詞では「警報」「警戒」の意味だが、形容詞では「警戒している」の意味がある。(桐原5500、旺文社1900) また、形容詞でalert は「油断しない」の意味もある(東京書籍4500)。 単語集の「警戒している」の例文では、よく警察官や兵士などの警戒が出てくる。 警察官の場合なら、 The police officer is alert ・・・ で、「警察官は警戒している」の意味になる。 つまり、 ~(人) be alert の語順になる。 warning は「警告」である。翻訳の都合で「警報」と訳したほうが自然な場合もあるが、warning の意味としてまず第一に覚えるべきは「警告」である。 東京書籍で「洪水」 flood を見ると、「洪水警報」 flood warning がある。辞書 warning では確認できなかったが(ジーニアスとセンチュリーで、warningとfloodの両方を確認)、しかしセンチュリーいわく「空襲警報」が air-raid warning なので、たぶん洪水警報も合っているのだろう。 warn は「警告する」であり、医師が患者に「酒を飲みすぎないように警告する」とか(センチュリー)、嵐の接近を警告するとか(センチュリーとか)、そういうニュアンスである。 warn ◯◯(人) of ~ で「◯◯(人)に~を警告する」である。 記法を変えれば、 warn A of B 「BについてAに警告する」 です(桐原、旺文社、東京書籍)。 東京書籍が紹介していますが、 warn me of the enemy 「敵がいるぞと私に警告する」 です。 なお桐原は、喫煙の危険性(risk)を警告する例文です。ジーニアスは、旅路か何かの危険(danger )を警告する例文です。危険という概念で統一的に説明できそうですが、直接的に言い回しを覚えたほうが早いでしょう。 of はよく「~の」と中学で教わりますが、それだと意味が通りません。 さて、inform 「(情報などを)知らせる」という単語にも、 inform A of B 「BについてAに知らせる」 という語法があります。 桐原が inform him of the result 「彼に結果を知らせる」 のような例文を紹介しています。 なお、典型例の言い回しは、 Please inform me of the change in ~ 「~の変更を私に知らせてくれ」 です(旺文社、センチュリー)。 ともかく、warn A of B は inform A of B と関連づけて覚えましょう。 桐原がそういう覚え方を進めています(warn と inform を同一ページで教えている)。 ただし、東京書籍のようなcrisis (危機)など関連語の紹介は、桐原では同一ページにないですが。どの単語集も、一長一短です。 なお、東京書籍3000には、なんと inform の項目がありません。information はあるのですが。 なお、information は数えられない名詞なので複数形が無いので、「2つの情報」は two pieces of information と表す。「ひとつの情報」は a piece of information です(東京書籍3000)。 桐原は、remind A of B(思い出させる) や convince A of B(納得させる、確信させる) や inform A of B と warn A of B や suspect A of B (疑う)などをまとめて、 「関連の of」という概念を提唱しています。 ただ、そう解釈しなくても、 このうち、「警告する」warn と「思い出させる」remind も情報提供の一種ですので、 「情報提供の of 」とでも言える概念で、 remind A of B と inform A of B と warn A of B をまとめられます。 だとすると、暗記するのは残りの convince A of B (Bを納得/確信させる)と suspect A of B (B(容疑など)の疑いをかける)だけに減らせます。 このうち、 convince は、他人に何かの納得をさせる際に、説得などの情報提供が行われるでしょうから、広い意味での「情報提供の of 」と言えるかもしれません。暗記の負担がこれで減ります。 だとすると、残りは suspect A of B 「AにBの疑いをかける」です。 この場合、なんの情報提供もしていません。 また、of B の部分は形容詞的な意味です。 made of ~ で、「~を材料に作る」とかの意味であり、完成品を一目で見て材料が分かるなら made of です。 材料が、完成品を一目みてもわからない場合は made from ~ です。 この suspect A of B と made of B の共通する「of B」で、「性質の of」とかの概念を考えてもいいかもしれません(英語学でどうかは知りません。自己責任で)。 ほか、英文法で、「It is 形容詞 of 人」と「It is 形容詞 for 人」の使い分けなどがあります。人の性質を言う場合は「of 人」です。これから類推する方法もあるかもしれません。 まあ、最終的には suspect A of B 「AにBの疑いをかける」を直接的に覚えるしかありません。 warn ◯◯(人) against ~ing で「◯◯(人)に~しないように警告する」である。 たとえば、よくある例文が、「彼は道路を横断しないように私に警告した」(ジーニアス)あるいは川を渡らないように私に警告した(東京書籍)、であり、 He warned me of against crossing the river. 「彼は川を渡らないように私に警告した」 である。 動詞および名詞の caution は、動詞としては、たとえば医者などが肝硬変の患者に「酒を飲むな」と注意・警告するときの「注意する」「警告する」が caution である(桐原5500)。東京書籍4500の例文も、薬の取扱いの注意を caution としている例文。 ただし、辞書では、警察などの警告・注意もcautionである。このため、warningとの区別は、なかなか難しい。 ジーニアスが言うには、cautionのほうがwarningよりも軽いとのこと。 形容詞 anxious (アンクシャス)は「心配している」「不安に思っている」である。 be anxious about ~ で「~を心配している」である。 He is anxious about ~ なら「彼は~を心配している」である。 よくある例文が、「彼は試験の結果を心配している」であり、東京書籍とジーニアスにそれに似た例文がある、 He was anxious about the result of exam. 「彼は試験の結果を心配している。」 となろう。(wikiオリジナル) ジーニアスだと、母親視点の「息子のテスト」だが、まあこういう例文がよくる。 be anxious for ~ は「~を切望している」である。 桐原の「新しいコピー機が欲しくてたまらない」なら be anxious for new copy machine である。 ジーニアスだと(私は)「新しいコンピュータが欲しかった」なので、 I was anxious for a new computer. 「新しいコンピュータが欲しかった。」(※ ジーニアスanxious例文から引用) である。 名詞形 anxiety で「不安」「心配」「切望」である。東京書籍4500には「切望」が書いてないが、しかし桐原4500と旺文社1900には切望が書いてある。 なお、 eager (イーガー) は「熱望している」である。切望 anxious とは、ややニュアンスが違う。 ---- 思い出関係 remind ,recall ,remember 動詞 「remind <人> of ~」は、「<人>に ~ を思い出させる」である。 典型的な例文は、 That song remind me of ~ 「あの歌は私に ~ を思い出させる」 さらに、 That song remind me of my school days. 「あの歌は私に学生時代(の日々)を思い出させる」(東京書籍3000) とか That song remind me of the old days. 「あの歌は私に古き日々を思い出させる」(旺文社1900に似た例文) とか、古き良き日々を思い出す例文が典型的。歌は記憶のスイッチ。 動詞 recall は、主語が「思い出す」である(東京書籍、桐原4500、旺文社)。 典型的な例文は、 I can't recall the name of ~ 「~の名前を思い出せない」 のような例文。このように、意識的に思い出そうとするときに recall を使うことが多い。グランドセンチュリーいわく、「忘れたことを思い出そうとことさら努力する」のが recall である。 いちおう、recall にも実は「思い出させる」の用法もあるが(ジーニアス、グランドセンチュリー)、しかし単語集ではこの用法は触れていない。 なお、商品を「回収する」 recall と同じ単語である(規律4500)。 remember は、「覚えている」の意味が基本だが、実は「思いだす」の用法もある。 いっぽう、「思い出させる」の用法は無い。 remember me ~ing の意味は「私が~したことを思い出す」の意味である。 けっして、私「に」思い出させるわけではない。 なお、過去に「~したことを覚えている」場合は remember ~ing (動名詞) これからする予定を「忘れずに~する」のは remember to do (不定詞) である。 ---- 武器・兵器 weapon, arm 大量破壊兵器は weapons of mass destruction であり、略称は WMD である(桐原4500、旺文社1900、ジー二アス)。 また、核兵器は nuclear weapons である(桐原4500、旺文社1900、東京書籍、ジー二アス)。 だいたい、arms だと、「腕」(うで)と まぎらわしい。 兵器には、なるべく weapon を使うのが無難だろう。 なお、動植物の角(つの)や爪(つめ)や刺(とげ)なども、weapon である(ジー二アス)。 weapon は、日本では「兵器」と訳される場合が多いが、しかし英語では weapon は広く攻撃のための道具を表す用語である。 単語集にはないが、山川の英語版・世界史にあった単語で、 rearmament が「再軍備」である(ジーニアス)。ナチスによるドイツの「再軍備」みたいな文脈で rearmament を使える。 ほか、disarmament が「軍縮」である。啓林館 Vision Quest I(P.111) が「軍縮」disarmament を紹介しています。 なお、名詞 army は「陸軍」「軍隊」の意味です(桐原3000、旺文社1400(緑)、東京書籍4500)。 「海軍」は navy (ネイビー)です(東京書籍、桐原)。 「空軍」は air force です(東京書籍、桐原)。 「軍事の」は military です(東京書籍、桐原)。 陸軍と海軍も空軍もまとめて「軍隊」と言いたい場合、army だと陸軍とまぎらわしいので、military force という場合もあります(東京書籍)。 ただし、「軍事力」も military force です(桐原)。 このため、翻訳などの際は、文脈にあわせて、うまく訳してください。 軍「隊」との混同を嫌ってか、単語を power を使って「軍事力」は military power という用法もある(ジーニアス military、センチュリー power)。 ほか、「軍隊」を the armed forces と言ってもいい(桐原、forces ) 「兵士」は soldier (ソルジャー)です(東京書籍、桐原)。 東京書籍いわく、さらに「将校」(しょうこう)は officer (オフィサー)です。 とはいえ、「将校」(しょうこう)と言っても、何のことだか分からないのが普通の高校生でしょう。 軍隊の上層部や、将来的にそうなる見込みの高い軍隊の大学を出た軍人や、あるいは同程度に一定以上の階級の高い指揮官のことを、将校と言います。 最下級の階級である兵士は当然、将校ではないです。 「兵士長」とか「軍曹」とかの現場の下の方の中間管理職も、ふつうは将校とは言わないです。ただし、文脈によっては、「軍曹」なども将校という場合があるかもしれません。 『「将校」という単語くらい知っとけや。日本史の勉強すれば出てくるんだからさ~』というのが、東京書籍の心のさけびでしょうか。 戦後の自衛隊ではあまり「将校」とは聞かなくなりましたが、海外の軍隊の説明だと今でも使います。 戦前でも、よく二・二六事件とかで「青年将校」がどうのこうの、という解説を読みます。こういう英語を知っていると、英語力だけでなく日本史などの知識も披露できて、頭よさそうに見えます。 桐原いわく「兵役」(へいえき)は military service です。 「英語を勉強するなら、こんくらい知っておけや」という桐原の心のさけびです。 まず、諸外国でもヨーロッパなどで今でも徴兵制、つまり兵役があります。2020年代でも、スイス、オーストリアは徴兵制があります。 ここでいう service とは、公共の下僕のような意味もあるかと思います。 たとえば「召使い」は英語で servant (サーバント)ですが、なんと単語集に書いていません。 桐原の単語周いわく、serve は「仕える」とか「提供する」とかの意味です(桐原4500)。 今ではネットのサーバー server とか、派生の名詞が使われています(ジーニアス、センチュリー)。 ただし、ネットの情報提供については、「プロバイダー業者」などというように provide が「(情報などを)提供する」の意味で好んで使われる場合もあります(桐原)。 交通インフラや電力インフラなどの公共インフラなどの提供も service です(ジーニアス)。慈善事業も service です(センチュリー)。 「兵役」(へいえき)は military service を覚えるときも、そういうのと関連づけて覚えましょう。 ---- 安売り・特売 フェア、セール、バザール sale のみ高校英語 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 なお、セールは英語でも sale で「安売り」(桐原3000、東京書籍3000)や「特売」(旺文社1200)や「バーゲンセール」(東京書籍3000)の意味がある。sell とは別に、sale (セール)「販売」という単語がある(東京書籍3000、桐原3000)。 なお、セールスポイントは英語で selling point である(旺文社1200(黄色)、ジー二アスで確認)。 セールスポイントは和製英語。 なお、単語集にはないが、セールスマン(販売員)は英語でも salesman であるが、男女平等の観点から salesperson という表現が米英では好まれるだろう(ジー二アス)。 salesman は、外交販売員(日本でいう「セールスマン」)にも使われるが、英語では単なる店員も salesman で表せる。 複数形 sales で「売り上げ高」の意味もある(桐原3000)。なお桐原では「売上高」3文字ではなく「売り上げ高」5文字の表記。 単語集にはないだろうが、バザーとの違いについて触れる。 ジーニアスによると、英語の bazaar は、慈善などの目的のために特別に催される市場である。だから教会などがバザーするわけである。しかし、イランなど中東の商店街のことも bazaar である。英語の単なる「雑貨屋」のことも bazaar という。 バザーを「安売り祭り」みたいな意味で使うのは、どうやら和製のようだ。 啓林館 Vision quest( P.62 )で、ディスカウント discount 「値引き」、バーゲン bargain 「お買い得品」などが紹介されていました。 ---- 必要不可欠 不可欠な essential, vital, indispensable 必要な necessary 搾る squeeze, extract 搾取する squeeze, exploit 桐原4500に vital の意味は「生命の」とあるので、まずこれで覚えよう。 また桐原4500いわく、vitality の意味は「生命力」である。 入試では vital の他の意味の「不可欠だ」「活気のある」などが問われるかも知れないが、まずはvitalの単語のイメージが生命力であることをつかもう。 vial → 「生命に必要」→「不可欠」という連想、 および vital → 「生命力にあふれる」→「活気のある」という連想、 で覚えれば、暗鬼の負担が減るだろう。 旺文社1900の例文で、「防衛戦略が国家の安全保障にとって不可欠だ」という例文で「不可欠」を vital としている例文がある。 これだって、「国家の生存に必要」→「国防に不可欠」みたいなイメージで把握できるだろう。 なお、桐原4500は「自転車が生活に不可欠」で不可欠がvital、東京書籍4500は「外国語が教育に不可欠」で不可欠がvital、という内容。 ともかく、vital は「活気のある」という意味もあるが、「生命の」とか「不可欠な」のような意味もある。 別の単語の話をする。 もし、単に「活気のある」「元気はつらつな」と言いたい場合は、形容詞 vigorous (ビゴラス)という単語でも一応は表現できる。東京書籍は「活発な」「力強い」と紹介しており、「活発な運動」 vigorous exercise という例文がある(東京書籍4500巻末)。ただ、辞書で 名詞形 vigor (ビガー)や 形容詞 vigorous の用例を見ると、「激しい(スポーツなどの)運動」とか「猛烈な抗議」とか、やや意味合いが強い用例も多いので、注意が必要であろう。 Z会のTOEIC対策本では、同じ vigorous exercise という単語を、「激しい運動がもとで、疲労で倒れた」という内容の文章で用いている<ref>松本茂 監修『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』、Z会、2014年3月10日 ver.4第7刷発行、P.382</ref>。 このように、vigorous exercise は、いい意味でも悪い意味でも使う。 肉体的に元気のあるだけでなく、精神的にも「精力的な」という表現でも vigorous が使える。 なお、「猛烈な抗議」などの猛烈でも vigorous あるいは名詞形 vigor を使う(ジーニアス、センチュリー)。 protest a plan with vigor 「計画に猛反対する」(センチュリー) make a vigorous protest 「猛烈な抗議をする」(ジーニアス) である。 essential は「不可欠な」という意味。 だが、「エッセンシャル・オイル」essential oil という芳香性の油を考えれば分かるように、なんだか抽出物みたいなイメージ。 名詞形 essence 「本質」「エキス」で覚えるほうが理解しやすいだろう。 (なお、名詞 extract にも「エキス」「抽出物」「抜粋」の意味がある。extract は動詞として「抽出する」の意味もある。(東京書籍が動詞を紹介。旺文社は名詞も紹介。桐原は紹介せず)。動詞と名詞とで発音が異なる。名詞は エキストラクト。動詞は イクストラクト。「抽出」「摘出」の行為自体は extraction という名詞である(旺文社)。) あるいは、「必須アミノ酸」が essential amino acid である(ジーニアスで確認)。 抽出ついでに言うと、abstract も「抽出」という意味(桐原4500巻末)。abstract には「抽象的な」の意味もあるが、まずは抽出の意味で覚えよう。というか日本語でも、「抽象的」の「抽」の文字は、「抽出」の「抽」の字である。なお、冒頭のab-は、ここでは分離を意味する接頭辞。absent「欠席の」のabとabstractのabは同じ意味(桐原4500)。 なお、「具体的な」は concrete である。 エッセンシャルの話に戻ると、たとえば、生物学書の『キャンベル エッセンシャル生物学』 "Campbell Essential Biology" という500ページ以上ありそうな分厚い生物学書がある。(なお、amazon米国版では何故かこの本が18歳以上が購入禁止なのでリンクは紹介しない。) エッセンシャルというのは、そういう感じの意味。 桐原では、「食事は不可欠だ」みたいな例文でも essential を使っている。 なお、「食事」は英語で meal (ミール)である(essential の文に合うかどうかは知らない)。 食事しないと死ぬので、生命維持の観点では vital でもあるが、しかしそういう死を防ぐためのものでも essential で言い表す場合もある。 さて、単語集によくある例文が、「~は健康に欠かせない」 be essential for good health  であり、東京書籍と桐原がそうである。 東京書籍だと「運動は健康に欠かせない」、桐原だと「食事は健康に欠かせない」的な内容である。 運動 exercise なら、 Exercise is essential for good health. 「運動は健康に欠かせない。」(東京書籍4500より引用) である。 「搾る」の extract を squeezeのニュアンスの違いについて。 extract は「抽出する」が第一の意味のようなものである。 -tract が「引っ張る」という意味でもあることから想像できるように(センチュリー)、extractは、目的物を、自分の方向に向かってこさせるイメージである。 だからextractで果汁を「しぼる」のは、その手段にすぎない。 だから、濃縮エキスの抽出のような、搾るだけでは不可能なことも、extract なら出来る。 ほか、薬品などを使って何かの成分を抽出するのも extract である(ジーニアスで確認)。 ほか、歯科医が歯を抜くのも extract である(センチュリー、ジーニアス)。 パソコンのファイルの圧縮・展開でいう「展開」も extract です。 いっぽう、extract には「抜粋する」の意味や、抜粋して「要約する」という意味もあります(センチュリー)。 抜粋すると情報量が減るのに、圧縮ファイルを展開すると情報量は増えます。 妙に感じるかもしれません。 しかし辞書でextract を調べると、秘密などの情報を「聞き出す」「暴き出す」のような意味もあります(センチュリー)。圧縮していて読み取れない情報を「暴き出す」ようなイメージでしょうか。 もっとも、最近のパソコンでは、オペレーティングシステムが高度なので、圧縮されたままでも読み取りのできる場合もありますが。 逆に、圧縮・展開の「圧縮」は compress です。 日本でも、機械などの空気圧縮機でいうコンプレッサーなどの外来語で有名です(ただし、高校生には目にする機会(チャンス)がないかもしれません)。しかし意外なことに単語衆にはcompressはありません。 高校・中学でIT教育が必履修になるなどしてもう年月も経ってますので、どうせあと10年か20年したら「圧縮」・「展開」などIT用語も英単語に加わるでしょうから、先手を打って、このページにまとめておきます(ならないとしても、もしその場合は実務では役立たずなので未来の高校英語の単語衆に価値ないので、価値ない単語集に従う必要ないです。私たちが目指すべきは、大学合格する英単語ではなく、仕事で使える英単語です。仕事を無視した英単語学習をしても最終的に淘汰されるだけの弱肉強食です)。 英語だと、たとえばジーニアスでは、自動車エンジンにおける空気の圧縮のことを compress で表現しています。 なお、空調機のエアコンの「コン」はコンディショナーの略ですので、混同しないように。 センチュリーを見ると、コンピュータ用語のファイル圧縮も compress だと書いてあります(センチュリー、ジーニアス)。 ほか、綿(わた、めん)などを圧縮して小さくするのも compress です(センチュリー)。 ややこしいことに、compress にも、話を「要約する」という意味があります(センチュリー、ジーニアス)。 いまどき、「要約」はsummary でしょうから、compress は綿やファイルなどを「小さくする」(つまり圧縮)の意味で覚えるのが良いと思います。 まとめると、 ファイルの「圧縮」は compress です。 ファイルの「展開」は extract です。 さて、「しぼる」の話題にもどります。 squeeze は、にぎるように力を内側に押し付けるイメージである。だから squeeze で、資金を「圧迫する」なども表現できる。 では、具体的に extract と squeeze のニュアンスの違いを見ていこう。 「エキス」や「抽出する」のextract について。 extract juice from a orange で「オレンジからジュースをしぼり出す」「オレンジの果汁を搾る(しぼる)」 の意味(センチュリーや旺文社)。 文脈によっては、oranges ではなく an orange でも構わない。ジーニアスでは、レモンの複数形 lemons から果汁を搾り取っている。 「搾る」は、squeeze もある。 果物などをしぼって果汁をとるのが典型的で、 squeeze a lemon 「レモンをしぼる」 が典型的(センチュリー、旺文社)。 果汁を明示したい場合 「オレンジから果汁をしぼる」squeeze juice from an orange と言える(東京書籍4500の巻末。ジーニアスだと lemon で似た例文)。 squeeze lemon juice on ~(食品など) で「レモン果汁を~にかける」である(桐原4500、ジーニアスに似た例文)。 「労働者をしぼりとる」「労働者を搾取する」のような表現でも、squeeze を使える(桐原5500、センチュリー)。 なお、いわゆる「ブラック企業」のような会社(労働者を低賃金で長時間働かせる工場など)は、英語では sweatshop (スウェトシャプ)といい、「搾取工場」などと訳される(旺文社1900)。sweat (スウェト)は「汗」という意味の名詞である(桐原4500)。東京書籍4500は sweat および sweatshop を紹介せず。 なお、動詞 exploit 「搾取する」である(旺文社1400(緑)、桐原4500)。 典型的な例文が、 exploit one's workers 「労働者を搾取する」 であろう(ジー二アス、東京書籍、旺文社に似た例文)。 ほか、exploit には、たとえば地熱発電や自然資源などといった資源などを「開発する」の意味や(旺文社1400、桐原4500)、機会などを「利用する」という意味もある(東京書籍4500)。 家計のやりくりなど、なんらかの資金のやりくりなどで、お金をなんとか「絞り出す」というのにもsqueeze は使える(センチュリー)。 ただし、ほかの意味で squeeze には予算などを「圧迫(あっぱく)する」という意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 資金のやりくりと、資金の圧迫では、ほぼ逆の意味になるので、読解のさいには文脈からどちらなのかを読み取ろう。 squeeze には「押し入る」「押し込む」や、人ごみや席などへの「割り込む」「割り込ませる」という意味もあり(センチュリーが押し入りと割り込み。ジーニアスは割り込み のみ)、旺文社が「押し入る」を紹介している。「圧迫する」から「押し入る」などを連想しよう。 indispensable 「不可欠な」は桐原5500巻末や旺文社1900本文と東京書籍4500巻末が紹介しているが、これを直接に覚えるよりも前に、まず、銀行などの「現金支払い機」dispenser (ディスペンサー)を覚えよう(ジーニアスで銀行の「現金支払い機が dispenser だと確認)。 動詞 dispense は、「分配する」とか、機械が「出す」という意味である(ジーニアス、センチュリー)。 なので、コーヒーなどの自動販売機も dispenser である(センチュリー)。 で、形容詞 dispensable は「それほど必要ではない」「なくても済む」の意味である。 「自分はなくても済むので(dispensable なので)、他人に分配できる(dispense できる)」→「分配する機械がデイスペンサー」とでも、こじつけて覚えよう。 で、in- はここでは否定の接頭辞なので、 indispensable 「必要なので分配するわけにはいかない」→「つまり、必要不可欠」→単に「必要不可欠」と言えば済む のように indispensable を覚えるのが、関連の語彙も覚えられて一石二鳥だろう。 旺文社1900だけ、indispensable の項目で、派生語の dispense 「分配する」「施す」「~なしで済ませる」を紹介している。 桐原5500は、indispensable の類義語で、essential や integral を紹介している。 be indispensable for ~(ないと困る物) 「~は必要不可欠である」 のように使う(旺文社1900、東京書籍4500)が、文脈によっては for でなく別の前置詞や接続詞の場合もある(桐原4500)。 ---- 要約 summary, brief summary (サマリー)が「要約」の一般的な語でしょう(特に出典は無い)。 要約のまとめ方や業界によって、outline (アウトライン)や brief (ブリーフ)など、別の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 「要約する」の意味が、extract 、compress 、summarize などの単語があります。要約のことを summary (サマリー)と言います。サマリーの動詞形が summarize (サマライズ)です。 ほか、brief も、名詞では「簡潔な説明」の意味、動詞では(読みやすいように手短かに簡略化された説明にする、という意味での)「要約する」の意味です。 桐原4500が brief を「要約」の意味で紹介しています(桐原4500)。 in brief 「手短かに」 の意味です(桐原、旺文社)。 また、 keep it brief 「手短かにする」 です(東京書籍、旺文社)。it の部分は、必要に応じて適した目的語に変えます。 名詞形 briefing は、「簡潔な説明」の意味もありますいが、「事前の打ち合わせ」の意味でも使われます(旺文社)。 compress と extract は、現代ではコンピュータ上の処理で使うし、現代の商業の著作物の大半はパソコンで作られているので、やや使用の歳には注意が必要かもしれません。 summarize のほうがいいかもしれません。 一方、 summarize もまた、辞書や単語集では「要約」を名詞 summary と簡単に言いますが(桐原4500、旺文社1900)、実はサマリー summary と日本語の「要約」は微妙に違います。 英語では、1~2行ていどの短文で短くまとめることを summary と言うこともよくあります。brief だと「記者会見」など別の意味に誤解されるからか、本来なら "brief" というべき単なる1~2行ていどの事実報告でも英米では summary でそういう1行程度の事実報告を言い表す場合もあります。 brief だと、たとえば press briefing が「報道向け説明会」で使われたり(ジー二アス)、briefing session が「定例記者会見」だったり(ジー二アス)、ややニュアンスが「要約」とは異なります。全体像を理解しやすくするよりも、brief は短時間に発表することがニュアンスにあります。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。execution は「処刑」の意味です。 この例のように、summary は日本の「要約」とは、ややニュアンスが違う場合もある。 さて、米英の外交官の著作した回顧録(かいころく)の出版物で読んだのですが、 外交官は、定期的に サマリー summary という1~3行ていどの事実関係の報告を本国によく送るするらしいです。 日本語では、新聞やテレビのニュースにおける「短信」(たんしん)が短いので、近いでしょうか。 大使館の職員でもありますから記者会見(ブリーフィング)とは区別する必要もあるでしょうから、brief ではなく summary でそういう短いを言うのも合理的でしょう。 なお、「回顧録」(かいころく)は英語で memoir (メモワール)です(旺文社1900、ジー二アス)。単語集では、旺文社1900にのみあり、受験英語としてではなく英検準1級対策として紹介されている語です。桐原4500・5500および東京書籍4500にはありません。 外交官とか、この手の報告では、分析は極力交えず、事実だけを報告します。分析は、別途、本国のほうで行ってもらうのです。こうすることで、外交官は情報収集にのみ専念できます。 外交官は滞在先が友好国とは限りませんし、(自国以外との)紛争当事国などの場合もあります。もし友好国でない場合、もしかしたら滞在先の警察や軍隊によって通信が盗聴されたりしているかもしれません。そういう環境で、あまり分析を外交官側で行うべきではないでしょう。 なので、ともかく summary のほか、日本語には「要約」の他に適切な表現があまりないので、summary の訳は「要約」で通じますし、辞書や単語衆にも「要約」だと書いていますし、「まとめ」でも構いません(旺文社)。 「要約」のほか、ジーニアスには「概略」や「大要」、センチュリーには「概要」や「大略」なども書いてありますが、しかし上述のように、1~2行ていどに縮めて報告する書類形式というビジネスなど実務での背景がありますので、いちばん短い感じのしそうな「要約」が無難な表現でしょう。 実際、単語集にも、名詞 summary は「要約」で紹介されています。 これから紹介するのは高校範囲外の単語ですが、英語では、1行要約ではなくて、せいぜい5~8行くらいの文章で要点を列挙して書いたのは outline (アウトライン)などと言います(※高校の範囲外)。 アウトラインを書く場合も、できえば箇条書きにするなどして(ジーにアス)、全体構造を見やすくする必要があります。 ジー二アスには行数の条件は書いてないですが、普通、箇条書きされた説明は、長くて5~8行ていどのものでしょう。1行の箇条書きとか意味不明ですし、100行の箇条書きとか論外です。 ジーニアスいわく、そういう箇条書きされたものが本来のアウトラインとのことです。ジーニアスでは「概略」「概説」、センチュリーでは「概要」「あらまし」を outline 訳にしています。 outline の訳語を覚えるよりも、『箇条書きする等して手短かにまとめたものを「アウトライン」という』と覚えたほうが応用が利くでしょう。 仕事の報告での情報のやりとりなどで、もし1行要約だと短すぎて情報不足なときに、アウトラインによる報告が役立ちます。そういう使い分けをするのが大事です。 もしかしたら英米人のなかには、そういう使い分けをしない人もいるかもしれませんが、そういう人はレポートの書き方を知らない人であり、つまり知的レベルの低い人なので、相手する必要はないです。 まとめると、summary が「要約」の一般的な語だとみなせるでしょう。 要約のまとめ方や業界によって、outline や brief など、専用の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 ---- 重要 crucial, important 決定的な crucial , decisive 4500語レベルの単語集に crucial (クルーシャル)と言う単語があって「決定的な」「主要な」という意味である。 だが、decisive という「決定的な」の意味の単語がある。(東京書籍4500に単語だけ紹介されている。旺文社1900の巻末の章に、単語だけ「決定的な」「断固とした」と意味が紹介されている。桐原4500にはない。桐原5500にある。) ジーニアスいわく、「決戦」は a decisive battle である。 ジーニアスの例文では、decisiveは「将来を決定する」という意味もあると説明している。 東京書籍4500の crucial 項目の例文で、「そのオーディションに合格することは私の将来にとって決定的な意味をもっている」とある。 ジーニアスでcrucialを見たら、「重要である」という意味であり、例文が「我々が決勝戦に勝つには、彼の支えが重要である。」の「とても重要である」が crucial である。なお、「決勝戦」はその項目を見る限りは the final match である。 crucial の意味で、桐原と東京書籍には「決定的な」と書いてあるが、正直、decisiveのような断固とした気迫が足りない。「決戦」で負けると死ぬが、オーディションで負けたり「決勝戦」で負けても死ぬわけでもあるまい。 あまり論理的ではないが、decisive は、おそらくスペルが同じく"d"から始まる determination 「決心」「決意」の影響を受けてきたのだろうか。 動詞 decide と動詞 determine の違いについては、別セクションで語る予定。 crucial の意味は「非常に重要な」(桐原)で十分だろう。旺文社1900に至っては、「決定的な」の意味は紹介せず、crucial では「重要な」として紹介していない。 まあ、important よりかは重要度が高いつもりのニュアンスでしかないだろう。 旺文社1900では「書類を確認する際は注意することが重要である。」でcrucial を用いている。 桐原4500では「国際貿易はこの国の発展に非常に重要だ。」で crucial を用いている。 まあ、センチュリーcrucial の例文にあるように「彼のホームランは我々の勝利を決定的にした。」でcrucial を用いているように、命をかけるほどでもない野球の試合でも決定的な瞬間はあると思うので、そういう場合は crucial を使うのも良いだろう。 桐原5500にcrucial で「命にかかわる」の意味を紹介しているが、しかしジーニアス英和およびセンチュリー英和では確認できなかった。 そもそも vital という「生命維持に必要な」の意味の形容詞がある(センチュリーで確認)。 そもそも「重要」という概念自体、言葉の割には、vital のような生命への必要不可欠さが足りない。 ---- 外国の alien, foreign 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 「Foreign Affairs」は直訳すれば「外交の関心事」みたいな意味の雑誌名であろう。 なお、日本の「外務省」も英語版ホームページでは Ministry of foreign affairs である<ref>[https://www.mofa.go.jp/index.html "Ministry of Foreign Affairs of Japan" ] 2022年5月4日に確認. </ref>。 海外旅行とか海外出張とかでは必要な単語のひとつなので、頭の片隅に入れておこう。 ministry とはイギリス英語で省庁のこと。ただしアメリカでは、省庁を department と呼んでいる。 つまり日本政府は、「省庁」についてはイギリス英語を採用。 デパートなんて百貨店っぽい。なお百貨店は英語で department store である。 なおイギリスでも、新設の省庁については department を用いることもあると、ジーニアスは説明している。 さて、「省庁」の呼び名には、あまり深入りしてほしくない。 それより重要なのは、「大臣」 minister である。 大臣のことを minister という。単語集では「大臣」minister の項目に書いてあるが、「外務大臣」は foreign minister である。 今の単語集にはあまり書いてないが、昔はよく「総理大臣」は英語で the prime minister だと高校で習ったものである。いちおう、東京書籍の例文中に「総理大臣」the prime minister がある。桐原には書いてない。 説明の都合上、先に「省庁」 ministry を紹介したが、覚えるなら先に「大臣」minister から覚えたほうが良い。 語源としても、ラテン語で「従者」とかのことをミニステルと言うので、先に「大臣」→「省庁」の順番で単語ができたと考えるほうが合理的である。ジーニアスにも、ラテン語とは買いてないが、「召使い」がminister の語源だと書いてある。 prime については、主要という意味での「第一の」という意味である。センチュリーにある訳語だが、「第一位の」というのがニュアンスに近いだろう。 primeの語源はもともと、カトリックの日課の「最初の」礼拝のこと(ジーニアスで確認)。 primeはこういう意味なので、単に一番目であるだけでなく、さらに重要性の高いものに使われるというニュアンスがある。 ただし、実際の用例では、国家一番や世界一番でなくとも、たとえば肉が美味しい場合でも「極上の肉一切れ」 a prime cut of meat という風にも使う(ジーニアスで確認)。センチュリーにも似た例文がある。 「全盛期」、「絶頂期」という意味もあり、 in prime of his life(またはcareer) 「彼の人生(またはキャリア)の全盛期」みたいにも使う。 「全盛期」には、ほかに短い類義語が無さそうである。和英辞典で「全盛」を見ると、prime のほかに pride とか summer があるが、しかし英和でそれらの項目を確認しても、ニュアンスが違う。pride のほうは、pride of place という語句で「最高位」「最上位」という意味だし、summer は人生における「壮年」などの比喩でしかない。 名詞 foreigner は「外国人」 である。ただ、英語ではこの言い方は差別的な意味合いがあるとのこと。桐原3000いわく、なるべく、たとえば「カナダ人」 Canadian など具体的に言うべきとのこと。 alien alien (発音: エイリアン)は「宇宙人」という意味があるので、なんとなく、あまりよくないイメージを読者は持ちがちかもしれないが、しかしジーニアスで確認すると、法律上の用語で「外国の」「異国の」という用法がある。 センチュリーによると、市民権をもたない外国人のことを alien と言うとのこと。 alien は、名詞も形容詞も同じスペルの alien である。 名詞 alien は「外国人」「宇宙人」の意味。 形容詞 alien は「外国の」「外国人の」の意味と、「異質の」「なじみがない」の意味。 よくある例文が「その習慣には、なじみがない」で、習慣 custom に alien で「なじみがない」という内容の英文を東京書籍とジーニアスで見かけた。 語法は、 ~(習慣など) is alien to □□(人々) で、 「~(習慣)は□□(の人々)には、なじみがない」の意味。 たとえば、 alien to us なら「私たちにとって、なじみのない」という意味(ジーニアスおよび桐原)。 ---- 国内の domestic, internal (※範囲外) 「国内総生産」GDPは gross domestic product のことである。domestic violence は「家庭内暴力」である。 「国内の」という意味での domestic が、「外国の」 foreign の対義語である。 domestic ⇔ foreign さて、 「国内の」 を意味する形容詞 internal は、「国内問題」というとき internal affairs という(ジーニアス、センチュリーで確認)。 なお、数学の図形の幾何学の、「内角」も internal angle である(ジーニアスで確認)。 internal には医療などで「内服の」や「体内の」などの意味もあるが、共通の例文が確認できなかったので、説明を省略する。 なお外角は external angle または exterior angleである(ジーニアス和英で確認。英和にはない。和英)。 なお、「幾何学」は geometry (ジオメトリー)である(旺文社1900)。なお「地理学」はgeography (ジオグラフィー)である(桐原4500、東京書籍4500)。「地形」や「地勢」などもgeography である(東京書籍)。 geo- (ジオ)というのは「地球の」とか「地理の」という意味だが(ジーニアス)、幾何学にも使う。おそらく、古代のヨーロッパでは幾何学の知識を活用して、地図などを作成していたのだろう。 「ユークリッド幾何学」は英語で Euclidean geometry である(旺文社1900、)。「ユークリッド幾何学」というのは、日本では中学の数学で、図形の証明として習う、あの理論の体系のこと。「タレスの定理」とか「中心円の定理」とか、あそこら辺が「ユークリッド幾何学」。紀元前のギリシアの数学者エウクレイデスの名前にちなんで、英語読みでユークリッドになる。 なお、X-Y座標を使って計算する座標幾何学は、ユークリッドではなく「デカルト幾何学」という別の理論体系。デカルトは中世フランスの数学者。デカルトあたりが、座標幾何学の理論を整備しはじめたので。 さて、形容詞 interior は「内部の」という意味の形容詞だが(ジーニアス)、しかし普通は家や自動車の内壁に対して interior を使う(ジーニアス)。 ジーニアス英和の interior によると、幾何学の「内角」を interior angle で表してもいいとのこと。旺文社1900も東京書籍4500も、建築物の「室内の壁」を the interior walls としている。なお、東京書籍は「内部の壁」と和訳。 ---- 生産量 output, production 「生産」を意味する production に、「生産高」の意味もある(ジーニアス)。なお、単語集では、prodcution の「生産高」の意味までは説明していない(東京4500、桐原4500、旺文社1900を確認)。 increase production で 「生産量を増やす」である(ジーニアス)。センチュリーでも、文章は違って完了形などになるが、「映画製作が減少」という内容の文で production を生産量の意味で使っている。 より平易に output でも「生産高」を言える(旺文社、ジーニアス)。 工場などの生産高から(ジーニアス)、芸術などの産物まで(センチュリー)、output で表現していい。 production や produce には、「大量生産」のようなニュアンスがある(東京書籍)。 なお「大量生産」は mass production である(センチュリー)。 なお、テレビ番組や音楽作品などの生産から、その生産された作品なども production である(ジーニアス)。 output の対義語は input である。 つまり input ⇔ output である。 input で、名詞としtrは、仕事や活動などへの資材や労働力などの「投入量」、コンピュータへの「入力」を意味する。また動詞としては、「投入する」や「入力する」の意味である(ジーニアス、センチュリー)。 旺文社の単語集には、inputに投入量の意味がないが、しかし辞書で「投入量」を確認できる。 同様に、対義語のoutput は、仕事や活動などの「生産高」や、コンピュータからの「出力」である。動詞としても同様に「産出する」(ジーニアス)や「結果を出す」(センチュリー)や「出力する」である。 input には、仕事・活動などへの援助としての情報提供やアイディア提供などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 東京書籍や桐原の単語集には input や output が見当たらなかった。だがこれからのIT時代、必要になる単語であるので、ぜひとも意味を理解しておきたい単語である。 ---- 「外国」と「海外」 外国へ abroad 海外へ overseas 「外国に」「外国へ」は abroad であり、副詞である。 「海外に」「海外へ」は overseas であり、副詞である。 overseas は字ヅラだけ見れば、海を越えて外国に行くことだが、アメリカでは実際にはヨーロッパへ行くことに使われる事が多い(ジーニアス)。 travel overseas で「海外へ旅行する」である(旺文社)。 travel abroad で「外国へ旅行する」であるが、東京書籍では「海外へ旅行する」と訳している。 from overseas で「海外から」である(旺文社)。 abroad の典型的な例文が、 「私は外国へ(一度も)行ったことがない。」 I have never been abroad. である(東京書籍、桐原)。東京書籍と桐原で、同じ英文。桐原のほうには和訳で「一度も」がある。 ---- 結果 result, outcome, consequence 桐原4500と東京書籍4500の後半にoutcomeの単語の紹介があるが、良書とも解説を諦めている。 単に 結果のことを result だけでなく outcomeとも言うと、知っておくしかない。 consequenseは、単に「結果」を、固い言い回しにしただけであるが、東京書籍4500によると、「通例望ましく結果にconsequenceを用いる」とこのこと。 センチュリーと東京書籍に「深刻な結果」 a serious consequence と言う例文がある。 副詞 consequently は「その結果として」「したがって」の意味。 ---- 考え concept, notion ,ほか(idea, thought ,など色々ある) concept は、たとえば相対性理論の考えだとか、割と抽象的なことに使う。桐原4500いわく、「アインシュタインの相対性理論の概念」は Einstein's concept of relativity である。 notion は、そこまで抽象的でなく、たとえば人生観(ジーニアス)とか宗教観(センチュリー)とか。 ジーニアスでは「人生は航海だという考え」の「考え」を notion としている。 旺文社だと「概念」と言ってるが、無視していい。 概念というより「観念」だろう。 あるいは「観念」という用語をしらない高校生に向けて「概念」と書いたのかもしれないが、そんな底学力層のことは読者は気にしなくていい。 その他、ジーニアスで「意見」、センチュリーで「意向」だと言ってるが、両辞書で説明が一致しないので無視する。 ---- 「規範」と「基準」 規範 code 基準 normal (学校などの)規律、しつけ discipline 普通 normal, ordinary 「行動」と「指導」と「行儀」、「実践」 行動 action、conduct(指導のニュアンス)、behavior (行儀のニュアンス)、 practice(理論・理念の実践)、perform 習慣・慣習 practice 、 custom、クセ habit codeには「規範」「暗号」「法典」などの意味がある。 まず、codeの規範について。 ドレスコード dress code は「服装規程」のことである。「ドレスコード」「服装規程」とは、たとえばクラシック音楽コンサートホールとかの上流階級っぽい施設に入場しようとするとき、どんなに金を持っていても、もし服装が短パンとかジーパンとかだと入場を断られることがある。 成人男性の場合なら、背広とかのフォーマル formal な服装とかでないと、そういう場所には入場できないのである。そういうのをドレスコードと言う。 商業施設に限らず、たとえば冠婚葬祭(かんこん そうさい)とかの行事でも、その内容に見合った服装が求められる。 旺文社1900の例文が例文としてドレスコードを紹介しており、まさに大学進学を目指す階級にふさわしく、とても良い。 ダジャレだろうけど、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコード press codeという。普通に科目「日本史B」とか「日本史探究」で、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコードと言うと習う。ついでに覚えよう。英和辞典には press code は見当たらず、どうもGHQの造語っぽい。 ドレスコードの場合、codeは訳では「規則」や「規程」ではあるが、マナー的なニュアンスもある。 ジーニアスで確認したが「不文律」 code of silence という単語がある。 「行動規範」 は a code of conduct である。 ここら辺の表現が、上流階級に求められるマナー的な code であろうか。 その他、ビジネスライク名表現だが、「業務規程」 code of practice というのもある。 なお、「行動規範」 は a code of conduct のついでに言うと、「行動」conduct も類義語があり、behavior が類語後である。なお、旺文社ターゲット1400(中級の難度の本)が、conduct と behave を同じページで紹介している(おそらく旺文社もこれを類義語だと見なしているのだろう)。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多い.音楽の「指揮者」をコンダクター conductor と言うのも、これだろう。 The orchestra was conducted by Seiji Ozawa. そのオーケストラは小澤征爾によって指揮された。(東京書籍4500) とか conduct the orchestra オーケストを指揮する(桐原3000) とか典型。 高校英語では出ないだろうが、物理学の電気伝導のことを conduct という事もある。conduct には、指導とか伝導とかのようなニュアンスがある。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多いが、必ずしもそうとは限らない conduct interview インタビューを行う(東京書籍4500) conduct research 調査を行う(旺文社1400) のように調査研究を行うのに使う場合もある。 behave は、動詞「ふるまう」だが、ニュアンス的には「行儀」のニュアンス。 behave oneself で「行儀よくする」(桐原3000、旺文社1400) I can't stand His behavior. 彼のふるまいには我慢できない. (東京書籍4500) 東京書籍の例のように、behavior そのものには、指導的なニュアンスは無く、行儀が悪い場合にも使うようである。 conduct は動詞。「行う」、「指揮する」。「指揮者」は語尾が異なり conductor である。 behavior は名詞で「ふるまい」「行動」。behaveは動詞で「ふるまう」。 単なる物理的な「行動」は action である。 旺文社1900の例文「被害者の救出には、すばやい行動を必要とする。」の、「素早い行動」 a swift action という語がある。 動詞は act 「行動する」である。だが、名詞 act 「行い」という意味もある(東京書籍3000)。 面倒なので、名詞 act とaction のニュアンスの差には触れない。 さて、桐原3000は、act「行動する」 と perform (楽器を)「演奏する」、(劇を)「演じる」などを同じページに書いている。 これだけだと、なぜ同義語か分からないが、実はperformには、(仕事などを)「実行する」という意味もある(東京書籍3000)。ジーニアスいわく、do, carry out よりも固い語。グランドセンチュリーいわく、doよりも文章語的。 perform an experiment「実験を実行する」(旺文社1900、ジーニアス) perform live 「ライブ演奏をする」(東京書籍)、「生演奏をする」(グランドセンチュリー) 日本ではよくパフォーマンスライブと言うが、しかし辞書にその語は見当たらない(少なくとも、ジーニアスとグランドセンチュリーには無い)。 なお、名詞形 performance は存在する。 performance 「公演」「実行」「性能」の意味。 「性能」は、「機械のパフォーマンス」とか言うときのperfomance と同じ語。 さて、パフォー ムperform ではなくプラクティス practice。 practice に、理念や理論などの「実践」の意味があり、単語集にもあります(桐原4500、旺文社ターゲット1900)。 practical 「実践的な」「実用的な」という単語もあるので(東京書籍4500、)、これと関連づけましょう。ほか、思想用語ですが、プラグマティズムという語があり、米国的な実用主義のことです。なお、プラグマティズムはドイツ語やギリシア語が語源なので、高校生には深入りは不要。 熟語で put ~ into practice で「~を実践する」 put his new ideas into practice 「彼の新しいアイデアを実践する」(旺文社1900、ジーニアスに似た例文あり) the idea to put his ideas into practice 「彼のアイデアを実行するチャンス」(桐原4500) とか典型です。なお桐原3000にもpracticeがありますが、3000では練習の意味しか書いてません。 practice his religion 「宗教を実践する」(ジーニアス、桐原5500をもとに作成したオリジナル) She practices vegetarianism. 彼女は菜食主義を実践している。(東京書籍3000そのまま) ほか、 practical experience 「実地の経験」(東京書籍4500、桐原4500) が典型です。 対義語は theoretical 「理論上の」です(東京書籍4500、桐原4500)。セオレティカルと、語尾がティカルになります。セオ「リカル」ではないです。セオ「レティカル」です。 「実用的な車」 practical car (東京書籍4500)、実地の経験ある大工 practical carpenter (三省堂グランドセンチュリー) たぶん大工が高校範囲でないので、東京書籍が気を利かして car 「車」に置き換えたのだろうと思います。 なお、理科などの実験は experiment です(東京書籍3000、旺文社1900)。 旺文社1900だとpracticeとexperiment が同じページに書いてあり、おそらく、類義語のようなものと見なしています。 practice には「練習」の意味があります。というか、先に「練習」の意味のほうを、多くの中高生用の学校用の単語集では習います。 exercise にも「練習」の意味がありますが、上記のように practice は宗教や思想にも使うので、なんかニュアンスが少しだけ重いです。practice の場合、exerciseよりも継続的に行い、技能の習得を目的とする練習のことです(グランドセンチュリー)。 また、単語集には例文が無いですが、practiceには「慣習」の意味もあります(ないのは例文だけであり、意味紹介はある)。「練習」などの派生的に覚えましょう。 宗教とか地域文化とかそういう単語で practice が使われている場合は、宗教の実践なのか、それとも宗教の慣習なのか、どちらなのか判別が面倒です。このため、入試では要求されないでしょう。あまり特定の宗教に深入りするのも入試的にアレですし。 慣習・習慣 practice 、custom、habit practice には、社会の「慣習」「習慣」の意味があります(旺文社1900、鉄緑)。 桐原・東京書籍には「慣習」「習慣」の意味は書いてないですが、しかし旺文社1900に書いてあるので、大学入試の出題範囲かと思われます。英検準2級にも「習慣」の意味の practice は出ます。鉄緑単語集でも、「習慣」practice を押さえています。 custom は、社会の習慣でも(東京書籍4500、旺文1900)、個人の習慣でも使う(桐原3000で個人の習慣を紹介)。 社会の慣習の意味の場合、custom と practice の区別は難しい。 custom やhabitは、意外と難度の高い単語と見なされており、東京書籍4500や旺文社1900など上級レベルの単語集でも紹介されてる。 habit は個人の習慣。個人の「癖」(くせ)が habit である。 このためか旺文社1900および東京書籍4500では対比として custom を「社会的な慣習」としているが、しかし実は個人の習慣にも custom を使う(桐原3000)。 the custom of visiting shrine on Wew Year Day 「神社を新年に参拝する風習」(旺文社1900) the custom of giving year-end gift 「お歳暮を贈る慣習」(東京書籍4500) もちろん日本以外の外国にも custom を使ってよく、 another country's customs 「他国の慣習」(桐原3000) habit で入試で典型的なのが、個人の食習慣。 well-balanced eating habits 「バランスのとれた食習慣」(旺文社1900) the habit of eating between meals 「間食の習慣」(東京書籍4500) She has a habit of playing with her hair when she's nervous. 「彼女には緊張すると髪をいじるくせがある」(桐原3000そのまま) ※辞書を見ても他にろくな例文が無いので、そのまま紹介 habit of ~ing で「~する習慣」である(旺文社1900)。 She has a habit of speaking quickly when she is angry. 「彼女には起こったときに早口で話すくせがある」(東京書籍4500そのまま) つまり単語集の典型例として、 He / She has a habit of ~ing ○○ when he/she is □□. 「彼/彼女には□□したときに〇〇を~するくせがある」 この桐原の例のように、無意識の「癖」にhabit を使う。 だが、他にも、喫煙とか麻薬とかそうのの悪癖にも habit を使う(ジーニアス)。この悪癖は入試には出ないだろう。辞書を見ても、麻薬とかそういうのの habit ばかりなので、桐原の髪の例文をそのまま紹介させてもらった。 しかし、良い習慣にも habit を使っても良い(東京書籍4500など)。 healthy habits 「健康的な習慣」(東京書籍4500) habit of rising early 「早起きの習慣」(ジーニアス)、habit of getting up early 「早起きの習慣」(グランドセンチュリー) 「習慣」の意味で practice を使う場合、地域などの集団の慣習。宗教とか風土とか。 ※ 入試範囲外だが汚職などの悪風の場合も、practiceを使う(ジーニアス)。 マナー以外にも code は使い、「民法」は the civil code , 「刑法」は the criminal code である。 だが、「lawで十分じゃん?」と思ったのか、東京書籍4500ではcodeの項目を見ても「暗号」しか紹介していない。なお、桐原4500の例文が、アメリカの各州の刑法 criminal code の違いの話題(いわゆる「州法」)。 おそらく東京書籍は、マナーの話をしたいなら manner で済むだろう、という発想だろう。なお、manner も英語であり、東京書籍4500にもmannerが書いてある。 「暗号」については、典型的な例文が 「暗号を解く」 break a code である(東京書籍4500, 桐原4500)。 normal (ノーマル)は、日常的には「普通の」「平均的な」という意味である。 だが、学問としては、労働などの「基準量」の意味を覚えておきたい。 日本では最近はすたれた言い回しだが、ソ連語の由来で「ノルマ」という、たとえば1日あたりの、しなければならない労働の最低量として「ノルマ」という語があった。 単語集にはないが、辞書で normal の意味に、数学の「直角の」という意味もある。おそらく、古代ギリシア人あたりが、角度の基準として直角(90度)を採用したのだろう。 なお、数値的な「平均の」を言いたいなら、 average である。形容詞「平均の」も名詞「平均」も average である。桐原4500では、normal のページといっしょにaverage も書いてある。 normal の対義語 abnormal は「異常の」「異常な」の意味である。 逆に考えれば、normal の意味は、「通常の」「正常の」でもある。桐原のnormal に「正常な」が書いてある。東京書籍の副詞 normally に「通常は」が書いてある。 ordinary 「ふつうの」「平凡な」は、よく「生活」と結びついて、ordinary life 「ふつうの生活」(東京書籍の訳)または「平凡な生活」(桐原の訳) ordinary はこのように、並外れた部分がないというニュアンスがある。 逆に対義語の extraordinary は、「並外れた」の意味である。 「異常気象」は extraordinary weather である(東京書籍、ジーニアス)。 単語集にはないが、「臨時国会」も an extraordinary Diet session (ジーニアス)あるいは an extraordinary session of Diet (センチュリー)のように言えることも、覚えておきたい。なお、Diet とは、日本の「国会」のこと。外国の国会の呼び名は違っている場合も多いので、外国の国会のことを言いたい際には、その国ごとの呼び方を調べること。 そのほか、ルールに従わせるための統制や、そのための訓練のことなどを、 discipline という。 子供の「しつけ」や、学校の規律などが discipline である。 ジーニアスいわく 「学校の規律」 school discipline である。 また、センチュリーいわく「学校での規律」は discipline in school である。 子育てや教育にかぎらず、たとえば行政などの「金融統制」は financial discipline である(ジーニアス)。 そのほか、単語週では旺文社1900しか紹介していないが、大学での「学科」や「学問分野」のことも discipline という。辞書には普通に「学科」も「学問分野」も書いてある(ジーニアスで確認)。なお、実は旺文社では「学問分野」しか書いてないが、説明の都合で段落冒頭では「学科」も加えて紹介した。 ---- 通訳と翻訳 「通訳する」「解釈する」 interpret 「翻訳する」 translate 「通訳」とは、普通、口頭での翻訳のこと。 だから翻訳サイトの「グーグル翻訳」も、べつに口頭でのやりとりではないので、英語では google translate なわけである。 「通訳者」は interpreter である。 「同時通訳」は simultaneous interpretation である(旺文社 simultaneous、ジーニアス、センチュリー)。 simultaneous は「サイマルテイニアス」と読む。シミュ~とは読まない。 名詞形の「通訳」「解釈」は interpretation である(旺文社)。 東京書籍と桐原だと「解釈」の意味しか紹介していないが、しかし上述のように「同時通訳」でも interpretation は使われるので、「通訳」の意味も覚えるべきだろう。 なお、数学の「連立方程式」は simultaneous equation である(ジーニアス)。 simultaneous の部分が「連立」である。 「方程式」は equation である。 翻訳者は translator である。 [[カテゴリ:英語]] 9rn11pc38f3din9i06lwl0ece7ky30f 247336 247334 2024-04-26T08:10:50Z すじにくシチュー 12058 関係 relation, 相対的・親戚 relative 形容詞 related , relevant など wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 設立 constitute と establish と found found という動詞がある。動詞「見つける」find の 過去形foundとは別に、原形で「設立する」のfoundという動詞がある。 「設立する」は活用が、 原形 found - 過去形 founded - 過去分詞 founded と変化をする。 foundの意味は「設立する」。「創設者」を名詞 founder と言うのを記憶の土台にすると、覚えやすいだろう。名詞 foundation で「基礎・基盤」や「建設・設立」などの意味。化粧でファンデーションとあるが、あれは和製英語ではなく、れっきとして foundation cream という英単語がある(ジーニアス英和で確認)。 ちなみに金融などで「ファンド」といわれる単語は fund (原形がfund )というまったく別の単語。組織などの「資金」「基金」が名詞でfundである。動詞 fund は、組織などに「資金を出す」こと(旺文社1400)。 なお、「基金の基金を集める」は raise a fund である(旺文社1400。ジーニアス)。また、raise money で「資金を集める」である(東京書籍4500。桐原4500)。 constitute は、議会や制度などを「設立する」。 なお、センチュリー英和によると、「議会を設立する」 constitute an assembly とのこと。 establish は、組織を「設立する」。たとえば桐原4500に「早稲田大学を設立する」という例文で establish が紹介されている。 ジーニアス英和によると、政府・学校・会社などを「設立する」のが establish である。 センチュリー英和によると、国家・政府などを「樹立する」のも establish である。 だが、それよりもestablishは、単語集にはないが、評判などを「確立する」の意味で覚えるほうが良い。 たとえば、センチュリー英和やジーニアス英和にあるが、国家体制など既存の「体制側」や「支配層」のことを establishment という。 いっぽう constitute には、こういったニュアンスはないだろうから。 set up set up は「創業する」「創設する」の意味である。 このほか、set upには、テント(a tent)や看板(a sign)などを「立てる」という意味もある。 センチュリー英和にもあるが、コンピュータの初期設定のことを set up という。 ---- 主張 claim と insist と argue と contend 議論する argue, discuss 討論する debate 言及する mention , refer センチュリー英和によると、claimは、当然の権利として「主張する」、あるいは事実であるとして「主張する」の意味。 claimとinsistのどちらにも、「要求する」の意味がある。 だが、claimの要求は、権利としての要求である(東京書籍4500)。 いっぽう insistの要求は、単に強く要求しているだけである。 insistは、特に、強く「主張する」意味である。 ジーニアス英和およびセンチュリー英和では、無罪の主張でinsist on が用いられている。 日本語の、批判のような意味での「クレーム」は、和製英語であり、センチュリー英和のclaimの説明によると、英語にこの意味はない。 なお、「文句を言う」は英語で complain である。 :(※ たぶん範囲外?)海外旅行などで「荷物の受け取り」のことを baggage claim という<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P140</ref>。このように、日本語の「クレーム」と英語のclaim は、だいぶニュアンスが違う。 記号「!」 のことを exclamation (イクスクラメイション)というが、これも動詞 exclaim (イクスクレイム)「さけぶ」の名詞形である。 なお、荷物 baggage は集合名詞なので たとえば複数の荷物を言うときは、 ~ pieces of baggage になる<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P153</ref>(桐原3000)。 発音注意であり、baggage 「バギッジ」である。 なおbaggageはアメリカ英語。イギリス英語だと luggage 「荷物」になる。 一方、「カバン」bagは具体的なカバンのことをいうので、普通に数えられるので、bagの複数形は bags である<ref>『All aboard! English Communication I』、東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P145</ref>(桐原3000)。 さて、claim する人(主張者)のことは claimant である。 ただし、権利の主張などは、insistとclaimのどちらでも良い。 argue は、理由をあげて「主張する」の意味である(東京書籍4500)。argue that ~ で「~だと主張する」の意味である。argue with ~(人) で「~(人)と言い争う」の意味である(桐原4500および旺文社1400)。 なお、argueには、用法によっては、やや非友好的に「議論する」ニュアンスもある。ジーニアス英和にも、argue は「discussよりも非友好的」と記述がある。 たとえば検定教科書 "Standard Vision Quest I" でも、 argueは「言い争う」といった意味であると紹介する一方、discuss は「議論する」であると紹介している<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 ただし、実際には argue には「説得する」などの意味の用法もあるので、ニュアンスの違いはあまり明確ではない。 センチュリー英和に、弁護士の「弁論」をargueとした例文があったが、もし法廷闘争での敵対陣営同士の「弁論」ならargueのほうが、ふさわしいだろう。 なお、「口論する」は quarrel である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 debate は、特定の議題について二手に分かれて意見を論じ合うことであり(東京書籍4500、辞書グランドセンチュリー)、賛否が対立している議題についてのことが比較的に多い(辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー)。 なお、単語集では、debateの単語自体は旺文社も桐原も紹介しており、「討論する」の意味で紹介している。 contend は、(東京書籍4500いわく)「強く主張する」とか、(桐原5500いわく)「論争する」とかの意味。 桐原5500の例文にあるが、contend in court で「法廷で争う」。 旺文社1900によると名詞 contention で「主張」「論点」の意味。 旺文社1900とセンチュリー英和が紹介しているが contend that ~ で「~だと主張する」。 旺文社1900 で熟語 an issue of contention (「議論の対象となる問題」)が紹介されてるが、しかしジーニアス英和でもセンチュリー英和でも確認できなかった。 * 異議を唱える challenge challenge には課題や競技相手などに「挑戦する」の意味もあるが、議論などで相手に「異議を唱える」の意味もある。 たとえばジーニアス英和からの抜粋だが、 I challenged her. 「私は彼女に異議を唱えた。」 旺文社1900からの抜粋だが、 He challenged the common belief. 「彼は常識に異議を唱えた。」 センチュリーからの抜粋で、 He challenged my statement. 「彼は私の言うことに異議を唱えた。」 challenging で「やりがいのある」。東京書籍3000に例文がある。辞書を見ても、あまり例文が無いので、当ページでは紹介しない。 なお単語集にはないが、ジーニアスによると、競技などで challenger 「挑戦者」 ⇔ defender 「選手権保持者」(防衛側) である。defender の項目で調べると書いてある。 競技では、challenge は試合を「申し込む」などの意味である。 たとえば、東京書籍3000の例文だが、 Dan challenged me to a game of tennis. 「ダンは私にテニスの試合を申し込んだ。」 また、センチュリー英和に似たような例文 I challenged Betty to a game of tennis. 「私はベティにテニスの試合を申し込んだ。」 がある。 言及する mention , refer to :※ なお、東京書籍4500と桐原4500は、referとmentionが類義語という見解。 :東京書籍はrefer と mention を同一ページで紹介しており、類義語という見解のようだ。桐原も、別々のページだが、それぞれ類義語としてお互いにreferとmentionを紹介している。 refer には「参照する」という意味もあるが、「言及する」という意味もある。 そして、どの単語集でも、referの第一の意味は「言及する」である(旺文社1400、桐原、東京書籍4500)。 読者はついつい、refer の第一の意味を「参照する」としたいと思うかもしれないが(mentionにはその意味はないので)、しかし、そういうわけにはいかないのである。 というのも、類義語である mention は、けっして、一般的などんな「言及」でも使える意味ではない。 mention は、話のなかで単に名前を上げるとか、話で簡単に触れる程度のことである(東京書籍4500、ジーニアス)。 なお、 not to mention ~「~は、いうまでもなく」(東京書籍4500、旺文社1400) refer は、ふつう refer to ~ 「~に言及する」 のように前置詞 to をつけて使う(桐原、東京書籍、旺文社)。 なお、参照するの意味でも、 refer to ~ 「~を参照する」(東京書籍、旺文社) のように前置詞 to をつける。 ---- 防御 defend , guard , protect まず、「ガードマン」は和製。 guard だけで「警備員」の意味がある。特に、警備員であることを強調したい場合、 a security guard という(東京書籍、旺文社)。 a security をつけずに「警備員」と使用してもいい。桐原3000の英文は銀行の「警備員」に、 a security をつけていない。 さて、defend は動詞。guardは名詞および動詞。protectは動詞。 なお、guardian とは、未成年などの「後見人」のこと。旺文社1900ではguardian を「保護者」「後見人」と紹介している。 そのほか、センチュリーでは、たとえば世界平和の「守護者」とか、そういう意味の「守護者」のことを guardian という。そのほか、ジーニアスには guardian の意味のひとつに「保護者」と書いてある。 protect は、病気などから「守る」場合にも使えるが(東京書籍3000)、ジーニアスによると人間などの相手でも使っていいようである。 辞書や単語集では「保護する」と訳される場合もある。 名詞 protection は「保護」の意味。 辞書によると、関税によって国内産業を「保護」することも protect である。また、風雨からの保護の「雨よけ」「風よけ」も 名詞 protection である。 さて、ジーニアスによると、「家族を守る」でprotect one's family である。ジーニアスでは文脈は述べていないが、普通の感覚では、病気とかではなく犯罪などから家族を守ることだろう。 日光(sunlight, sun)から目を守ったり(ジーニアス、センチュリー)、肌を守ったりするのも(桐原4500)、protectである。 たとえば、 protect one's eyes from sunlight 「日光から目を守る」 である。 protect 〜 from B で、「〜(守られる対象)をB(危険側)から守る。」である。 なお、子育てなどでいう「過保護」は英語で overprotect である(桐原5500)。 ---- 汚染 pollute と contaminate 違いは不明確。 桐原5500にcontaminate がある。polluteは桐原・東京書籍の4500にある。 一応、ジーニアス英和および桐原5500には、「毒物や放射能」による汚染を contaminate としているが、彼らがそういう説を言っているだけ。クラウン英和はその説を採用していない、 実際にクラウンの例文を見ると、車の排気ガス汚染で、contaminate という動詞を用いている。 :Car exhaust contaminate the air. 車の排気ガスは大気を汚染する。 という文がクラウン英和にある。 しかし東京書籍4500では、工場の煤煙による大気汚染が pollute である。 クラウン英和にある大気汚染 air pollution のように、そういう用語が既にあるので、実務では業界の用語ごと覚えるしかない。 ※高校生としては、不正確かもしれないが、とりあえず「汚染」はすべてpolluteで覚えておいて、実務などで「この場合はcontaminete を使え」と修正された場合にだけ contaminate を使うのが良いだろう。 ---- 傷(きず) wound, injured, harm, hurt 動詞 wound は、刃物・銃などで「傷つける」、「負傷させる」。桐原3000だと「傷つける」、東京書籍4500だと「負傷させる」。 ジーニアス英和hurtの説明によると、戦いでの負傷には wound を使うとのこと。 hurt は、感情なども含む「傷つける」。偶然か英米人のダジャレかどうか知らないが、心のheart と、心を「傷つける」 hurt とで発音が近い。関連付けて覚えよう。 センチュリー英和だと、hurtには、「傷による苦痛に重点がある」とのこと。 名詞 injury が「けが」という意味。これが「けが」の基本的な単語である。 さて、~ be injured で「~が、けがをする」の意味である。 ~ be injured in ・・・ で「~(けが人)が,・・・(原因)でけがをする」である。 単語集によくある典型的な例文が、 「彼はその事故でけがをした。」 He was injured in the accident. である。 単語集では、自動詞 hurt で「痛む」の意味があり、東京書籍4500で例文を紹介。一方、桐原4500は例文なし。 「おなかが痛い」(※東京書籍4500)とか(靴擦れで)「かかとが痛い」(※センチュリー)とかでも、hurtを使っていい。 桐原4500に名詞 hurt で、「傷」の意味が紹介されている(例文なし)。東京書籍4500にはなし。 hurt には「けが」・「傷」・「苦痛」の意味がある。 「傷」の意味では、injuryとほぼ同義だと、ジーニアス英和が言っている。 hurtとpainの違いが気になるが、あいにく辞書には書いてなかった。 ややしいことに「痛み」を意味する名詞 pain には、「苦労」の意味もある。苦痛ではなく苦労なので、いい意味でも使われる。 なお、painは名詞の用法が基本的な意味だし、名詞の意味は「痛み」。 hurt は動詞の用法が基本的な意味だし、動詞の意味は「傷つける」。 辞書を見ると、実は動詞のpainもあるが、これは「痛む」の意味である。(「傷つける」ではない)painはあくまで「痛み」に関する単語 名詞 harm は「害」の意味。なお、harmful で「有害な」の意味の形容詞<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P111 </ref>。 東京書籍およびジーニアスによると、日光や光によって「目をいためる」のは harm である。 飲酒や喫煙などの「害」がharm 。桐原4500に喫煙の害。センチュリー英和に飲酒の害。 このように、比較的に痛みを伴わないものにも使われる。(センチュリーにもそう書いてある。) だが、「目をいためる」ように、実際に痛いこともある場合にも使われるので、まあ傾向の程度。 ネットでときどき「有害コンテンツ」という用語があるが、「有害コンテンツ」も英語で harmful contents である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P121</ref>。 ほか、旺文社1900のsubstance ’物質)の項目が言うには、飲食物などに含まれていたら困る「有害物質」は harmful substances である。 さて、動詞 suffer が「苦しむ」という意味だが、 be suffering from ~ で、「~(原因)で、苦しい(つらい)」的な意味。 東京書籍 be suffering from a toothache 歯が痛くてつらい 桐原 be suffering from a backache 背中が痛くて苦しい などと訳している。 ジーニアスによると、 「風邪をひいている」 be suffering a cold のように痛み以外でも使っていい。ほか、「英国はインフレで苦しんでいる」 be suffering from inflation のように使ってもいい。 ---- やわらげる relieve, ease 苦痛などを「やわらげる」は動詞 relieve である。 典型的な例文で、(風邪薬などで)「頭痛をやわらげる」 relieve a headache がある(東京書籍4500およびセンチュリー)。 誰が風邪薬を飲んで誰の頭痛をやわらげるのかによって、飲んだのが「私」だったら relieve my headache になったり、教材ごとに主語による多少の違いがある。 どちらにせよ、単に柔らかいわけでもなく、単に軽減するわけでもなく、苦痛などを減らすのが relieve である。 relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。 熟語 get rid of ~ 「~を取り除く」と関連づけて覚えよう。実際、桐原4500がそういう構成である。 :※ 今のページでは深入りしないが、前置詞 of には「分離」の意味がある。当wikiの文法ページでも、分離のof は 『[[高校英語の文法/前置詞#of]]』で説明。上記の relieve A of B や get rid of の of は、この分離の of である。 さて、名詞形は relief であり、「安心」「緩和」「救援」などの意味である(単語集にある)。単語集にはないが、野球のリリーフも同じrelief である(センチュリーで確認)。 sigh with relief で「安堵(あんど)のため息をつく」である。sigh (発音「サイ」)は、動詞としては「ため息をつく」、名詞としては「ため息」である。 例文は、 She sighed with relief. 「彼女は安堵のため息をついた」 である(東京書籍4500 項目 sigh。旺文社1900 項目 sigh)。 ともかく、「安心」的なのが relieve のイメージなので、be relieved to ~(動詞) で「~で安心した」という形容詞的な用法になる。 というか、辞書ではジーニアス英和でもセンチュリー英和でも、 relieved を形容詞として紹介している。 ease (イーズ)という動詞および名詞がある。これも動詞ease は「やわらげる」「取り除く」の意味である。これは形容詞の「簡単な」 easyの、名詞計および動詞形である。 名詞 ease は「容易さ」「気楽さ」「軽減」の意味である。 This medicine eases the pain. 「この薬は痛みをやわらげる。」 のように使う(東京書籍および旺文社に似た例文)。 ジーニアスによると、頭痛 headache をやわらげるのに ease を用いてよく、旺文社によると胃痛 stomach pain をやわらげるのに ease を用いている。 このような薬による「取り除く」「やわらげる」の意味での ease は、ジーニアスによると、relieve とほぼ同義語とのこと。 ---- 取り除く remove, eliminate (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear remove は、「取り外す」の意味に近い。 たとえばパソコンのUSBスティックメモリなどを「リムーバル・メディア」などというが、取り外したあとに、別に捨てるわけでもなく、消去するわけでもない。 このように、remove は単に「取り外す」「取り除く」というニュアンスである。 名詞 removal (リムーバル)「取り外し」という単語も存在しています(東京書籍4500)。 形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」という単語もあります(東京書籍4500)。 「リムーバル」はけっして形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」の誤記ではないです。間違えないように。 一方、eliminate は、取り除いたあとに、処分することを念頭に置いている。または、取り除いたあとに、再度の取り付けの意思がないものに使う。 なので、eliminate で取り除かれるものは、ゴミだったり、あるいは犯罪などの社会悪だったりする。 または、解決すべき問題を片付けることも eliminate である(東京書籍)。 だから eliminate の訳語は「取り除く」である。外すのではなく「除く」に、そういうニュアンスがある。 eliminate (A) from (B) で、「AからBを除去する」である。fromの後ろにあるBが、抹消されるべき対象である。 こういう単語なので、単語集にはないが、ジーニアスを見れば、敵軍などを全滅させる事も eliminate と言うこともある。 なお、生物種の「絶滅」は extinction (エクスティンクション)である。 熟語 get rid of ~ は、そこまであれこれと考えていない。remove的にも使われるし、eliminate 的にも使われる。あるいは、remove と eliminate の中間だと思っておけばいいかもしれない。 さて、 exclude は、「除外する」である。 これよりも、形容詞の exclusive エクスクルーシブの意味「排他的な」のほうが分かりやすいので、そちらを説明する。 exclusive 「排他的」とは、最初から内部に入れない、という意味である。 だからexclude は、最初から中に入れないように「締め出す」という意味もある(桐原で確認)。 excludeの「除外する」の意味については、可能性などを「除外する」という意味もあり、ジーニアスの例文だと、たとえば「明日、雨が降る可能性は除外できる」みたいな割と平和的な「除外する」にも exclude を用いることもできる。 そのほか、exclude は、見当などの際に「考慮に入れない」という意味もあり(ジーニアス、センチュリー、旺文社で確認)、たとえば旺文社の例文では「税金は価格から除外されている」という意味の英文で exclude を受身計で用いている。 なお、対義語は include であり、「含む」という意味である。 たとえば「税込み 5ドル」は <nowiki>$5,</nowiki> tax include である。 典型的な例文は、 「料金は税込みですか?」 Does the price include tax? がある( ジーニアス(ただしpriceでなくrate)、 東京書籍(ただし「料金」でなく「価格」と和訳) )。 また、-clude とは「閉じる」の意味である。 だから、たとえば conclude は、話を閉じるので「結論づける」「締めくくる」の意味。conclusion は「結論」の意味。 (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear clear「取り除く」 は『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ40]]』で説明するので、今のページでは説明を省略。 get rid of については、別単元の「relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。」の関連知識として、別単元で説明したと思う(もし今後の編集で消えていても、知ったことではない)。 ---- 消去する erase , delete (※ 範囲外)火を消す extinguish 鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すのが erase である。 また、消しゴムをアメリカ英語で eraser (イレイサー、イレイザー)という(東京書籍1800、旺文社1900)。なおイギリス英語では rubber である。 黒板ふきも eraser である(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 コンピュータのデータを消すのは、erase も delete も使われるが(ジーニアスで確認)、しかし現代では delete でデータ消去を表すのが普通である。 実際、パソコンのキーボードにも delete キーがある。 旺文社の例文も、メールの削除を delete で表現している。 なお、東京書籍と桐原の単語集には delete は見当たらない。 昔なつかしいテープのデータを消去するのには、erase が使われるようである(ジーニアス、センチュリーにerase でテープのデータを消す用法あり)。 erase で消すのは、文字のほかにも、感情を「消す」などの表現でも使われる(ジーニアス、)。 「記憶を消せればいいのに」みたいな表現でも erase を使う(旺文社、ジーニアス)。 辞書にはないが、delete はもともと動詞で「削除する」「消去する」の意味であるが、現代ではパソコンのデリートキーを表す名詞として、delete が名詞としても使われる(旺文社1900)。辞書のほうが遅れている。旺文社1900が正しい。 なお、名詞形 deletion 「消去」「削除」という単語もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 高校範囲外ですが、火を「消す」は動詞 extinguish (イクステングィッシュ)です。(ただし鉄緑単語集が extinguish を紹介しています。) extinguish は一見すると見慣れないですが、実は高校範囲の単語「絶滅」 extinction (イクスティンクション)の動詞形です。 extinction のスペルのままでは動詞の意味は無いです(センチュリー、ジー二アス)。 消防士による「消火する」から(ジー二アス)、たばこの火を「消す」まで(センチュリー)、extinguish で表現できます。 なお、extinct は形容詞「絶滅した」「消滅した」です。 ほか、生態系の「絶滅危惧種」は an endangered species である(桐原4500 species、ジー二アス endangered)。東京書籍と旺文社には、species の項目自体はあるが、絶滅危惧種はない。 ほか植物の「種」(たね)は、seed という別の単語である(東京書籍4500、桐原3000)。 典型的な例文は、 「農場に種をまく」 plant seeds in the field である(東京書籍4500、桐原3000)。 plant は「種をまく」という意味の動詞。 field は「農場」である。 動詞として seed 「種をまく」という用法もあるが、旺文社以外1200は紹介していない。少なくとも、桐原3000と東京書籍4500には、動詞の用法が紹介されていない。 ---- 疑い suspect ,doubt doubt ~は、「~が信じがたい」の意味。 → don't think に近い たとえば doubt if ~で「~かどうか疑わしい」。doubt that~で「~でないと思う」である。 suspect ~ は、「どうも~のようだ」のような意味(ジーニアス英和) → think に近い 旺文社1400にあるdoubt 例文で、 doubt ifの例文「私は神が存在するかどうか疑わしく思う」I doubt if god sexists. および doubt that の例文 「私は神は実在しないと思う」I doubt that god exist. が覚えやすいだろう。 suspect~ の 目的語(~)の部分は、原因や容疑などがくる。 例文として「食中毒を疑う」 suspect food poisoning とか(東京書籍4500)、 容疑者は名詞 suspect である。 このほか dubious と言う「疑わしいと思う」(桐原5500)という単語があるが、辞書の例文が不足していてよく分からなかった。単語集では桐原5500に書いてある。 ---- 治療と回復 「治す」 heal, cure , 「~'''が'''回復する」(自動詞)は recover 「~'''を'''回復する」(他動詞)は restore 「気分の回復」は refresh 「(健康などを)取り戻す」は regain 医療や薬などによって、けが や病気を「治す」一般的な語は cure である。 外傷を治す場合は heal が好んで使われる。 cure ~(人) の語順である。 けが を治す場合、 cure ~(人) of □□(けが・病気) の語順である。 典型的な例文が 「その薬が彼の病気を治すでしょう」 The medicine will cure him of his disease. である(ジーニアスの例文を改造し、「あなたの病気」から「彼の病気」に変更)。 桐原にも似た例文があり、 This medicine will cure him of the disease. 「この薬が彼の病気を治すだろう。」 とある。 his disease か the disease かなどの多少の違いはあるが、まあこんな感じの英文になる。 get rid of ~ などと同様に、ofの後ろには取り除かれるべき物が来る。 heal も同様、 heal ~(人) of □□(けが) の語順である。 だが、東京書籍4500および桐原4500いわく、 heal the wound 「けがを治す」のように、ofを使わずに使われる場合もある。 recover は「回復する」である。 recover from ~ で「~から回復する」である。 動詞 restore は、 「秩序を回復する」 restore order のような例文が辞書で典型的(ジーニアスとセンチュリーの両方にある)。 さて、旺文社 store 項目によると、パソコンなどで、データをバックアップすることは store である。 そして、単語集にはないが、バックアップをもとに設定データなどを自動的に「復元する」ことを restore という事がよくある。 辞書によると、古い建築物や美術品などを復元することも restore である。 東京書籍4500では、教会を修復するのを restore としている。その教会が古いかどうかは東京書籍4500には書いてない。 桐原では、桐原5500にrestoreが書いてある。 けがの回復ではなく、ちょっとした疲れやノドの渇きや気分などを、軽い飲食物や短時間の休養などで回復させるぐらいの場合は、動詞 refresh (リフレッシュ)で表せる。 旺文社1900がrefreshを紹介している。桐原・東京書籍は紹介せず。 ジーニアスいわく、冷たい水を飲むのも refresh である。 refresh は主語や述語の語順のつかいかわけが難しいので、例文を省略する。 センチュリーいわく、入浴で疲れをとるのも refresh である。また、ジーニアスでもセンチュリーでも、アルコールで気分を回復するのが refresh である。 そのほか、ジーニアスによると、コンピュータなどのディスプレイ上の画像が更新されるのも refresh である。これからのIT時代は覚えておきたい。 regain one's health で「健康を取り戻す」という慣用表現である(ジーニアス、旺文社1900)。 旺文社1900にしかなく、番号 1502 / 1900 の単語。少なくとも桐原4500・5500と東京書籍4500にはない。 He regained his health. 「彼は健康を取り戻した」 のように使う(センチュリー)。 「意識を取り戻す」 regain consciousness もよく使われる(ジーニアス、旺文社1900)。 たぶん She regained consciousness のように使う(旺文社に似た例文)。 また、この用例から分かるように、健康的なものを取り戻す場合、普通は主語が自身の健康を取り戻すのに regain を使う。 「自由を取り戻す」(センチュリー)とか「都市を取り戻す」(ジーニアス)とかの政治的なことも regain である。 ---- 蓄え store , stock store は「店」という意味の名詞でもあるが、「蓄える」という意味の動詞でもあり、さらに「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもある。 なお、storeを「店」の意味で使うのはアメリカ英語。イギリス英語では店はshopである。桐原3000にも東京書籍3000にも書いてある。storeは3000語レベル。 stock は「在庫」や「株式」という意味の名詞でもあるが、「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもあり、さらに商品を「店に置く」「仕入れる」などの意味の動詞でもある。桐原と旺文社は、「仕入れる」の意味まで単語を紹介している(ただし例文なしで単語のみ)。 stockは4500語レベル。 しかし単語集では、ややこしいので、stockについては、「株式」「在庫」の意味の名詞だとしてしか、紹介していない。しかし実はstockも動詞の用法があるのである。 センチュリーによると、食料の「蓄え」は、stock でも store でもよい。 たとえばセンチュリーのstockの例文は「我々の食料の蓄え」Our stock of food である。センチュリーのstoreの例文は(リスが冬に備えての)「食料を蓄える」lay in a store of food である。 このように、どっちでも食料 food を蓄えられるので、区別がつかない。 storeは別にリスのような動物限定というわけでもなく、たとえばセンチュリーで図書の「蔵書」 a book of store などの表現もある。 storeが店での商売関係というわけでもない(もし商売に限定だすると、図書の蔵書とかリスの食料とか、説明がつかない)。 なので、stock に「株式」「在庫」の意味があると覚えるしかない。 桐原および旺文社いわく、 be out of stock で「在庫が切れている」 の意味。桐原は例文も紹介。旺文社は例文なし。東京書籍は紹介せず。 例文は桐原も東京書籍も旺文社も、在庫の例文である。 単語紹介だけでが、桐原いわく「株式市場」stock market 旺文社いわく「証券取引所」the stock exchange である。 語源を調べてみても、 stock の語源は木の「棒」stick と同じだと書いてあるだけで、stock と storeとの区別には役立たない。 さて、単語集にはないが、パソコンなどのハードディスクなどの貯蔵量のデータ記録デバイスのことをストレージ storage という。 ついで、単語集にある情報だが、 storage は、「貯蔵庫」や「保存庫」の意味で、東京書籍4500の巻末にだけ、解説なしで、単語と例文だけ書いてある。 辞書を確認のため見たが、ジーニアス英和は家具の「保管」を storage といい、センチュリー英和は単に「倉庫」を storage といい、あまり共通性はなさそうなので、深入りしない。 ---- 愚か(おろか) 形容詞 foolish, stupid, silly, ridiculous などがある。 このうち、 foolish, stupid, silly, は、「愚かだ」「馬鹿げている」の意味。 このうち silly は口語調。 <nowiki>Don't be silly.</nowiki> で「馬鹿げたことを言わないで。」という典型的な例文があり、東京書籍4500でも紹介されている。 名詞foolが形容詞になったのが foolish である。 stupid は、辞書によると、foolish よりも、けなしの意味が強い。口頭では使わないほうが安全だろう。 ridiculous は、「不合理で馬鹿げている」という意味。センチュリーによると、ridiculousには、あざけりや物笑いの意味もあるとのこと。 単に「不合理だ」の意味なら、 absurd を使う。桐原5500にabsurdが書いてある。なるべくabsurdを使うほうが高尚だろう。 センチュリーによると、absurdは、不合理さ・非常識さを強調している。 ---- 移行と移転と移動 migrate, transfer , 移住する immigrate と emigrate 解決 settle ,solve 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony 議論 argument, debate, controversy 桐原4500に名詞形migrant (移住者)が書いてありますが、英語では動詞 migrateとは「移住する」や、渡り鳥の「渡る」のことです。 しかし単語集にはないですが、そのほかにもmigrateには、IT用語では古いシステムに入っていたデータやプログラムを新しいシステムの中へと「移す」ことや、開発環境などのシステムを新システムへと「移行する」という意味もあります<ref>[https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/migration.html マイグレーション | IT用語辞典 | 大塚商会]</ref>。 なお似た言葉にreplaceがありますが、これはサポート切れなどで古くなったりして(obsolete)使えなくなったソフトウェアなどを現在の稼働中の使えるバージョンのものに「置き換える」(replace)ことを意味します。 英語では、「『移住』にシステム環境『移行』の意味もある」と覚えることが本質的な理解でしょう。 なお、スペルの似ている immigrate に、(外国から)「移住する」の意味があります(桐原4500)。またなお、桐原4500にも書いてあるが、空港などの入国管理が名詞 immigration である。英会話の教材などでよく immigration が出てくる。 immigrate と migrate の意味の違いを把握するため、辞書の説明に逆らって、私たちは migrate は(環境を)「移行する」で覚えましょう。 これが、moveやtransfer と、migrate との違いです。 なお、語源的には(鉄緑単語集)、 「(外国から)移住する」 immigrate 「(外国へ)移住する」 emigrate です(東京書籍、桐原)。 接頭辞のim- は in(内へ)みたいな意味です。 接頭辞のe- は、ex(外へ)みたいな意味です。 しかし、実際には混同して使われることもあります(ジーニアス)。 実際には、 どちらも immigrate from Japan to the United States emigrate to the United States from Japan のように、前置詞 to や from を補います。 ジーニアスによると、 immigrate to the United States from Japan のような逆の順序になっている場合もあらしいです。 私たち日本人としては、深入りする必要ないでしょう。 前置詞が補われるし、長文読解で出たときに単に immigrate も emigrate も 「移住する」と訳して読めばいいからです。 動詞のあとに来るのが出身地か目的地なのかが違いです。 immigrant 「移民」です。 emigrant 「移民」です。 immigration 「移住」です。 transfer に「転勤する」「転勤させる」の意味があります(桐原4500)。 「転勤させる」ほうは他動詞なのでtransferでもいいのは分かりますが、「転勤する」と「移住する」の区別が難しいです。まあ、おそらく他動詞からの類推か、慣用的にtransfer が定着しただけでしょう。 なお、辞書にありますが「転校」や(プロ選手などの)「移籍」もtransferです。 高校生物の遺伝に関連する細胞物質のひとつで、トランスファーRNA (transfer RNA)というのがあります。こういうのと関連づけて覚えましょう。 また、列車・バスなどの乗り換えも transfer です。 スペルの似た単語で、transport という動詞および名詞がありますが、動詞 transport は「輸送する」です。 transfer 「乗り換え」はおそらくtransport 「輸送する」との関連で定着した表現でしょうか。 単語集にも辞書にもないですが、インターネット用語で HTTP というのがありますが、これは「Hypertext Transfer Protocol 」の略です。データなどを「転送する」のも transfer です。 センチュリー英和によると、銀行口座に「振り込む」もtransfer とのことなので、おそらく「送金する」のようなニュアンスでしょう。 なお、ジーニアス英和およびセンチュリー英和によると、法律用語で、財産などを「譲渡する」もtransferです。 transition という名詞が別にあります。transition は、移行期にあるものについての「移行」のことです。桐原4500 では「議会制民主主義への移行」、旺文社1900では「自動運転車への移行」を例文にしています。 なお、人が「定住する」は settle ですが、人が「移住する」の意味もあります(東京書籍3000)。settle には「解決する」という意味もあります(桐原4500、旺文社1900)。 揉め事(もめごと)などを法的に解決するときに settle を使う。 settle the dispute 「紛争を解決する」(桐原4500、ジーニアス) ※ ジーニアスは settle a dispute 「紛争にけりをつける」 このように、和訳は少し違ってもいい。 なお、 We settled the international dispute. 「我々はその国際紛争を解決した。」(東京書籍4500) settle in Hawaii 「ハワイに移住(定住)する」(※ 何か予備校か英検の単語集に書いてあった例) They settled in California. 「彼らはカリフォルニアに移住した。」(東京書籍4500) settle the legal problem 「法的問題を解決する」(旺文社1900) 名詞形は settlement で「解決」「入植」の意味。settle には「移住」の意味もあるので、settlement には「入植」の意味もある。 ジーニアスいわく、警察が「解決する」のは solve である。 settle と solve の区別が難しい。 The police solved the crime. 「警察はその犯罪を解決した」(ジーニアス) 学校の問題や学問の問題などを解くのは solve である。(ジーニアス) グランドセンチュリーいわく、solve は謎(なぞ)を解くのに重点がある事が多い。(しかし上記の警察の例とか微妙だが。)settle は、論争などを解決すること、との事(グランドセンチュリーがそう言っている)。solve の意味のページで、グランドセンチュリーがそう説明している。 本当かどうかは知らない。 桐原4500も例文で settle an argument 「論争を解決する」(桐原4500) とそのまま「論争」を使っている。 東京書籍も同様 They finally settled the argument. 「彼らはついに論争を解決した」 名詞形 settlement には、「入植」「植民(地)」の意味もある。 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony plantation は、世間では「植民地」と訳されることもあるが、しかし、やや誤訳である。 桐原4500・東京書籍4500 いわく plantation 「大農場」 とのこと。必ずしも、歴史上の植民地でなくても良い(ジーニアス)。だから「大農園」という訳語なわけで。大農園のほか plantation 「栽培場」という訳語もある(ジーニアス)。ただし、「大農場」と訳さなくても、そのまま「プランテーション」と訳しても良いだろう(東京書籍4500が訳語「プランテーション」を紹介)。 a banana plantation 「バナナの大農園」(東京書籍) a coffee plantation 「コーヒーの大農園」(グランドセンチュリー) グランドセンチュリーいわく、plantation は、植民地ならぬ「植林地」であると。 つまり、植民地で植物を栽培する大農園みたいなアレが plantation 。 必ずしも殖民地が農園とは限らないので。日本の戦前の韓国や台湾の殖民地とか、農園もあったかもしれないが、工場とかもあっただろうし。東アジアは、アメリカ大陸ほどには、そんなに広くない。 旺文社の出題頻度順の「英単語ターゲット」シリーズには見当たらず、出題頻度が低いようである。だが、東京書籍4500の難関大の単語にplantationがあるので、どこかの難関大が英文でplantationを使ったのだろう。 なお、名詞 plant は「植物」「工場」の意味。 もともとplantは、「苗を足で踏む」とか「種をまく」とか農業系の用語だったらしい。おそらく、そこから生産行為として「工場」などの意味も派生したのだろう。 なお、工場の意味での例文が単語集には無いので、めったに出ないのだろう。 動詞 water「水をやる」と組み合わせて、 water the plant 「花に水をやる」(旺文社1200、桐原4500-) 桐原4500が plant で「考えを植え付ける」という高度な用法を紹介しているが、しかし例文も無いし、まして東京書籍や旺文社は紹介していないので、入試に出ないのだろう。受験生の時間には限りがあるし、何でも覚えるのは負担が重い。 colony も「植民地」。colonyは集合的なニュアンス。「集落」みたいな。実際、colonyには「集落」という意味もある(ジーニアス)。 colony も歴史用語でも使うので(桐原4500で、フランスのアルジェリア植民地)、ほかの settlement との区別は難しい。 Algeria is formerly a French colony. 「アルジェリアは以前はフランスの植民地だった。」(桐原4500) Malaysia is formerly a British colony. 「マレージアは以前は英国の植民地だった。」(旺文社1400(緑)) とまあ、歴史的にはこのように  「西洋諸国はかつて多くの植民地を持っていた。」Western Countries once had a lot of colonies. (東京書籍3000) 東京書籍3000に、 「植民地を建設する」plant a colony という、これまた、類義語的にややこしい例文がありやがる、 桐原4500・旺文社1900で形容詞 colonial 「植民地の」の単語紹介があるが、例文が無いので、どうせ出ないのだろう。 動詞形 colonize 「植民地化する」を旺文社1900が紹介。 東京書籍3000が「開拓者」 colonist を紹介。東京書籍しか紹介してないので、たぶん入試に出ない。 「論争」も名詞 argument のほか、形容詞 controversial 「物議をかもす」なんてのもあり、国公立をふくむ大学入試に出る(東京書籍4500の報告)。 旺文社1900いわく、controversial 「論争のまととなる」「論争好きな」は英検準1級に出てくる単語とのこと。 つまり、一部の大学は、私大だけでなく国公立大も含め、英検準1級の内容を出してくる。 「議論」もまた、argument, debate, controversy など、類義語がいくつもある。 この区別はちょっと高校生には無理そう。辞書を見ても違いが分からなかった。 argument, controversy には、特に、論争の対立などに重点が置かれてそうだが、証拠が無い。 debate は、名詞「議論」のほか、動詞「議論する」の意味もあり、政治家などが会議で議論するのも debate である(旺文社1900、桐原4500)。 単語集には無いが、「討論会」をdebate と言っても良い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。つまり、討論会などの「ディベート」は、けっして和製英語ではなく、れっきとした正式な英語である。 a heated debate 「白熱した議論」(旺文社1900、グランドセンチュリー) a problem under debate 「論争中の問題」(ジーニアス、旺文社1900) 東京書籍4500いわく、校則について(校内集会か何かで)議論するのも debate で良いとのこと。 国会とか校内集会とか、なんか堅苦しそうな場での議論・論争が debate な傾向がありそう。(実際の日本の国会ではヤジが飛ぶが、考えないでおく) 弁護士に解決を依頼するときは settle である。(旺文社1900) settle down で「落ち着く」(桐原4500、旺文社1900)  ※ 例文は単語集に無し ---- 調査と探検 explore, expedition explore 調査のための「探検」 expedition 「遠征」・「探検」 He went on an expedition to the Arctic 「彼は北極へ探検に行った。」(東京書籍(主語を旺文社と入れ替え)) She went on an expedition to the South Pole 「彼女は南極へ探検に出発した。」(旺文社1900(主語を東京書籍と入れ替え)) 北極は別に North Pole でも構わないと思います。実際、ジーニアスがそうです。 They went on an expedition to the North Pole. 「彼らは北極探検に出かけた」 「探検隊」の意味の場合もあります(旺文社、東京書籍、ジーニアス、グランドセンチュリー)。 「エベレスト探検隊」のように(旺文社、ジーニアス)、特に調査の目的が無くても使えるのが expedition である。 桐原4500 および鉄緑単語集は expedition を扱っていない。 ---- 決定 determine ,decide 辞書にはないが、determine は、断固とした決意で「決心する」「決定する」である。 形容詞 determined がセンチュリー英和によると断固とした決意の意味なので、動詞determineのほうもそういうニュアンスである。 あと、ジーニアス英和にあるが、判決を下すのも determine である。 あと、予備知識がないと気づかないだろうが、東京書籍4500にある例文のように、専門家などが原因などを「特定する」ことや、判定するのも determine である。 実際には、あまり断固としてなくても determine が使われるような例文もちらほらとあるが、あくまで派生的な用法だと思うべきだろう。 だから名詞形 determination は、「決心」「決意」と覚えるべきだし、実際に桐原4500や東京書籍4500でそういう和訳である。 be determined to ~(動詞) で「~する決心をする」 である。受身形で「決心する」になる。 たとえば He was determined to ~ 「彼は~する決心をしていた」 のように使う。また、完了形にせず、過去形のままで使う(桐原4500の例文、ジーニアスの例文など)。 能動形でも「決心する」の用法もあるが、普通は上述のように受身形で使う(ジーニアス)。 検定教科書で三省堂 CROWN Iを読んでいると、高校1年でもう be determine to do を扱っている。 対する decision は、和訳は「決定」である(東京書籍4500)。桐原によるとdecisionは「決定・決断」だが、しかし上述のように、どちらかというとdesicionは比較的に「決定」のニュアンスのほうに近いだろう。 resolve でも「決意する」だが、東京書籍4500だと彼女をデートにさそう「決心」という例文であり、まったくもって断固とした必死さが足りない。 そんなのよりも、会議などの「議決」のことを resolution というのを覚えたほうが良いだろう。桐原4500に「決心」「決議」と単語の和訳だけ書いてある(例文はなし)。 ---- 減少 decrease, decline , reduce, diminish 静かな silent(沈黙に重点), quiet まず、高校英語で増減を表す場合につかう典型的な単語は、increase (「増える」「増やす」の意味)および、対義語の decrease(「減る」「減らす」の意味)である。 increase および decrease は、数・量の増減のときのみに使う(東京書籍3000)。 ただし、だからといって decrease 以外は数量に使えないかというと、そうでもなく、たとえば decline は出生率の減少でも使う(グランドセンチュリー)。 しかし、decline には、どうやら「力が衰える」的なニュアンスがあるようであり、ジーニアスでは decline の意味は「減少する」という見解ではなく、decline は「(体力・健康などが)衰える」「(価値などが)低下する」という意味だという見解である。 diminish は、恐怖を「減らす」とか(桐原5500(東北大の過去問))、不安を「減らす」とか(旺文社1900)、そういう質的な意味の減らすに使う。 よって、diminish には、べつに「衰える」みたいなニュアンスは無い。 また、数量の減少にも diminish は使ってよい。 なので旺文社1900は、数量の減少に使う場合は、decrease の類義語のように使ってよいという見解である(旺文社1900)。 ただし辞書および東京書籍4500だと、diminish も、なにか衰えなどのマイナスイメージのような例文ばかりであり、偶然なのか、それとも桐原・旺文社との見解の相違なのか、気になる。 さて、decrease の例として、たとえば、三省堂『CROWN II』「英語表現」教科書では、パラグラフ・リーディング/ライティングの説明で、留学生に関する分析の文章を扱っているのだが、留学生の「増加/減少」<!-- 「/」は原著が全角文字なので、それに合わせた。 -->にそれぞれ increase/decrease という表現を使っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P81</ref>。 この例のように、 increase (増加)と decrease (減少)は対になって使える便利な表現であるので、まずはこれを覚えよう。 熟語というほどではないが、 ~(主語) increased by □□(数値) percent. で、「~が□□%上昇した。」である。たとえば上記のパターンで、東京書籍4500では「その商品の売り上げ」Sales of the product だし、旺文社199では「日本の実質GDP」Japan's real GDP である。桐原3000には数値上昇の例文なし。桐原は昔から単語集では定番だが、しかし桐原だけでは勉強できないこともある。 increase で増える数値はなにも百分率(パーセント)でなくてもよく、たとえばジーニアス英和では、「体重は2キロ増えて60キロになった」 increased by two kilograms to 60 kilograms. という例文もある。 on the increase で「増大して」の意味。なお、ここでの increase は名詞。 東京書籍4500では「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. センチュリー英和では「大都会における犯罪は増加しつつある。」 Crime in big city is on the increase. ジーニアスは on the increase の例文なし。このように、ひとつの英和辞典だけでは勉強できない。 別に on the increase を使わずとも、現在増加中のものは現在完了進行形で書いてもよく、桐原3000がそうであり、 「車の台数が増え続けている」 The number of cars have been increasing. である。 ジーニアス英和にある説明だが、よく、The number of ~ increased. で「~が増えた。」と言う例文があるが、「The number of 」を省いて直接「 ~ increased. 」のように言ってもいい。 実際、東京4500の例文「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. でも、 the number of は無い。 on the increase のbe動詞が単数形(is)なのか複数形(are)なのか食い違いがあるが、英和辞典を見ても、とくに言及はされていない。 increasingly で「ますます」の意味が紹介されているが(東京書籍4500。旺文社1900)、しかし例文は無い。 さて、decline は自動詞であり、つまりdeclineは「低下する」「減少する」の意味である。 declineの典型的な例文が「出生率は低下している。」であり、東京書籍4500では The birth date is declining. 「出生率は低下している。」 である。 似た例文が、旺文社1400にもあり、 「出生率は低下し続けている。」 The birth rate continues to decline. である(旺文社1400)。 なお検定教科書にも decline の単語は掲載されている<ref> 、『CROWN English Communication III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P45</ref>。和訳が検定教科書に書かれてないので不明だが、その検定教科書では経済の議論の紹介で decline が使われているので、「低下する」の意味にて decline を用いているのだろう。 decline には、申し出・誘いなどを「断る」の意味もあり、桐原4500に紹介されているのはこっちの意味だけ。 しかし、高校の検定教科書に、「少子化」 declining birth rate が紹介されているので、「減少」の意味のほうもキチンと覚えよう<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P18 </ref>。 名詞形 declination が、ていねいな断りの意味。 reject (計画などの「拒絶」。※却下のような意味)や refuse (拒絶)だと意味が強すぎるのだろう。 reduce は「減少させる」。3R運動のリサイクル、リユース、リデュースのあれ。  「減少」は名詞 decrease と名詞 reduction がある。 reduction は、「削減」のニュアンスで使われることが比較的に多く、桐原4500および東京書籍4500の例文が経費削減である。 reduce costs で「経費を削減する」である。 このほか、diminish や drop や fall などがあるが、やや高校範囲を超える。一応、diminishは桐原5500および東京書籍4500には書いてある。(桐原4500には書いてない。)な 一応、diminish は、検定教科書『CROWN III』で使われている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P73</ref>。 CROWN III にある例文は But the war 1990's, the threat of war diminished. という文章(抜粋)である。検定教科書に和訳がないので答えは不明だが、「しかし、1990年代には、戦争のおそれも少なくなった」ような意味である。 直前の文章では、「20世紀は戦争が多く」みたいなことを英語で言っているので、おそらくそういう意味だろう。 辞書で diminish を確認したところ、ジーニアスもセンチュリーも悪い意味に使う例文のほうが多いが、しかしCROWN IIIの検定教科書によると、とくにdiminish には悪い意味合いは無いようである。 桐原5500に書いてある例文も、 We can diminish our fear. 「恐怖を減らすことはできる。」(抜粋) なので、別にdiminish に悪い意味合いはない。 なお、桐原5500の例文は東北大の過去問。ネットでは「地方国立の入試英語なんて教科書レベル」などの言説もあるが、まあ確かに教科書にはdimisihも書いてあるものの、大分、学習量は大きい。 drop やfall は、旺文社1400の巻末にある類義語の章にだけある(本編には解説なし)。 dropは数量や人口、価格などの減少で使われる「口語的」な語(旺文社が「口語的」と言っている)。ただ、ノーベル経済学者クルーグマンのツイッターを読んでたら、「インフレの減速」のような意味で普通に drop を使っていた。 価格の低下だけでなく、派生してインフレの減速にもdropが使われることから、もしかしたら経済学などでは文語的に drop という単語が使われている可能性もあるかもしれない。 なお、「急騰する」は soar である(桐原5500、旺文社1900)。 単語集の例文だと完了形で have soared だが、急騰の結果として現在でも株価が高いなら完了形にするのが無難だろう。 インフレ率の上昇でも株価の上昇でも何でもいいが、たとえば旺文社1900が株価の上昇の典型的な例文 The stock prices of the company has soared . 「その会社の株価が急上昇した。」 である。 ジーニアスは野菜の価格の急騰、桐原5500は米価の急騰である。たとえばジーニアスでは The price of vegetables is shoring. 「野菜の価格が急騰している。」 である。この野菜の例文のように、進行形ならもちろん、現在も急騰の真っ最中になる。 時制ついでに桐原5500の例文を紹介すると、 Figure showed the price of rice had soared to record levels. 「数字は米価が記録的な水準にまで急騰したことを示していた。」 である。 なお「痛い」soreと同じ発音である。 ついでに言うと、よく景気の先行きについての見通しで「悲観的」だの「楽観的」だのマスコミ用語でいうが、これは英語でもそう言い、 「悲観主義」は英語でpessimism (ペシミズム)である。 「楽観主義」は英語で optimism (オプティミズム)である。 スペルよりも、まずカタカナで『ペシミズム』『オプティミズム』と覚えてしまおう。社会評論などの書籍などを読んでいると、ときどき外来語として「ペシミズム」などの用語を使っている場合もある。 典型的な例文として 東京書籍4500で「ボブは自分の将来について楽観的だ。」 Bob is optimistic about his future. である。 似たような例文が旺文社1900にもあり、「彼女は自分の将来について楽観的な気持ちだ。」 She feels optimistic about her future. である。 桐原4500が紹介しているが、なにも将来でなく経済に楽観や悲観を感じてもいいのである。 桐原によれば、「彼はその国の将来について楽観主義を表明した。」 He has expressed optimism about the country's economy. である。 wikiオリジナルの例文だが「トムは経済の先行きに悲観的だ。」なら、さしずめ Tom is pessimistic about the country's economy. とでもなろうか。 なお、英和辞典を見ても、例文が「~は将来に楽観的だ」とか「将来に悲観的になってはいけない」ばかりである。optimistic などの単語が経済予想や株価予想に使えることすら、辞書だけでの勉強では全然分からない。とはいえ、あまり良い市販の英語教材がない。 ともかく、また、これらの例文のように、 be optimistic about ~ で「~に楽観的だ」となる(東京書籍4500)。悲観の場合も pessimistic で同様。 念のため、派生語も含めて一覧にすると、 optimism 「楽観主義」、 optimistic 「楽観的な」、 optimist 「楽観主義者」(旺文社1900に紹介あり)、 pessimism「悲観主義」、 pessimistic「悲観的な」、 pessimist 「悲観主義者」、 である。 {{コラム|| 価値や能力を「高める」場合、enhance (エンハンス)という動詞が使われることもある。だが、辞書でも例文が少なく、あまりいい例文が見当たらないので、説明は省略。旺文社1900だと、603/1900の位置でenhanceを紹介している。だが東京書籍4500では、巻末ちかくで enhance を紹介である。桐原に至っては、4500語レベルではなく桐原5500の後半ちかくでenhanceを紹介である。 なお、遺伝学の用語でエンハンサーというのがあり、サイト『脳科学辞典』によると「 エンハンサーとは、遺伝子の転写量を増加させる作用をもつDNA領域のことをいう。プロモーターからの距離や位置、方向に関係なく働く[1][2][3]。サイレンサー(遺伝子の転写を抑制するDNA領域)とともに、遺伝子の発現調節で重要な役割を果たす。」とのこと<ref>[https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC 佐藤 達也、斎藤 哲一郎、『エンハンサー』、原稿受付日:2013年3月25日 原稿完成日:2015年1月15日]</ref>。 ほか、和製かもしれないが、音楽用語でDTM用語で、「エンハンサー」という機器がある。なお、近年ではエキサイターとも言うらしい。もしかしたら微妙に機能が違うかもしれないが、特定分野なので深入りしない。 サイレンサーというのは、銃などの減温装置などもサイレンサーというので、おそらく何かしら「エンハンサー」という機械装置が欧米にもあってそれを由来にした生物学用語なのだろうが、調べきれなかった。 なお、いくら銃に持ち運びできるような装置を取り付けても、さすがに無音にできるわけではないので(消音ではない)、「サイレンサー」という表現は誇大広告。近年は、銃の消音装置は「サプレッサー」 suppressor (「抑制するもの」というような意味)という。なお生物学では、過去の間違った学説にもとづく架空の分子に「サプレッサー」と言う用語が使われたことがあって、そのため、この語の使用をひかえている。 :(※ 「サプレッサーT細胞」。存在が疑問視・否定されているので、この細胞名は覚えなくていい。なお「T細胞」自体は免疫細胞として存在するので覚えよう。) なお、このsuppressも高校英語であり、東京書籍4500および旺文社1900に書いてある。 suppressには(人間の集団を)「鎮圧する」の意味がある。 The police suppressed the protesters. 「警察は抗議する人々を鎮圧した。」(東京書籍4500の例文を改変) みたいに使う。 なおジーニアス、グランドセンチュリーだと The police suppressed the revolt. 「警察は反乱を鎮圧した。」 のような例文がある。revoltは高校範囲外。 東京書籍が気を利かして、中学歴史の宗教革命で「プロテスタント」を習ってるので、抗議者 protesters の例文のほうが高校生に分かりやすいだろうという気遣い(きづかい)。 silent を辞書で調べてたら、「沈黙の抗議」a silent protest という例文がジーニアスにもグランドセンチュリーにもあった。ついでに覚えよう。silentも高校英語(東京書籍4500、桐原3000、旺文社1200(いちばん簡単な黄色本))。 名詞形は silence サイレンス。 今の中学音楽の教科書は知らないが、むかし中学音楽の教科書で、サイモン&ガーファンクル(ミュージシャンのコンビ)の サウンドオブサイレンス と言う曲が掲載されていた。なので知ってる人も多かった。 The audience became silent. 「観客は静かになった。」 みたいな例文がよくある。 さて、suppress サプレスに戻る。桐原4500および5500には suppress が見つからない。 なお、suppressor はジーニアスにはあり、suppressor 「消音装置」。グランドセンチュリーにsuppressorは無い。 The streets were silent. 「通りは静かだった。」(東京書籍4500) ジーニアスに a silent street という例文があるが、street の訳が「通り」ではなく「街」。「静まり返った街」と訳している。 keep silent や remain silent で「沈黙を保つ」(東京書籍4500がremain のみ紹介。ジーニアスで両方を紹介) silent と quiet も類義語である。(桐原3000) silent は、物を言わないことに重点がある。(ジーニアス)。ただし、人間以外にも silent を使うことがあり(上述の silent street のように)、「静かな」の意味もある。 quiet との区別は難しい。 ジーニアスいわく、 a silent volcano 「休火山」= a dormant volcano とのことだが、しかしネットの画像検索で silent volcano を調べると噴火の画像ばかりである。 ほか、 The audience fell silent. 「観客は静かになった。」(東京書籍4500) ジーニアスいわく、fall silent で「急に黙り込む」とのこと。東京書籍とジーニアスの見解が微妙に一致しない。 }} ---- 想像 vision, imagination, image vision は「想像」の意味があるが、「見通し」の意味もある。もっとも、見通しの意味では名詞 perspective がさらに高尚。 なお、perspective はどちらかというと「視点」の意味である。大局的な視点=見通しのようなニュアンスが perspective である。東京書籍が(大局的な)「視点」、桐原が「観点」。だが、別に大局的でなくても美術の遠近画法のことを perspective というので、東京書籍の説明はいかがなものか。 from a different perspective で、「違った視点から」 たとえばジーニアスいなる例文think about the problem from a different perspective で、「その問題を違う観点から考える」となる。ジーニアスは「観点」、東京書籍4500は「視点」と訳しているが、別にどちらでもいい。 different の部分を別の形容詞にすれば、 from ~ perspective で、「~の視点(観点)から」になる。 なお、スペルの似ているprospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 たとえば形容詞 prospective は「有望な」の意味である。 ジーニアス英和によると、もともとはprospectは高いところからの「展望」のような意味だったようである。桐原4500にprospectが書いてある。 「見込み」outlook という単語もある(桐原5500 のprospect)。桐原5500では prospect の「見込み」の類義語として紹介されている。 もし、「観察力」とかを言いたい場合、observe 「観察する」である。 「洞察力」なら、penetrating 「洞察力のある」である(旺文社1900。桐原5500)。ただし、洞察力の意味での例文は単語集に無い。動詞penetrate には「浸透する」の意味もあって、そちらの例文が市販の単語集には書いてある。 もっと簡単な単語としては insight 「洞察力」という名詞があるので、これを使って洞察力を表現する方法もある。 なお、 語法 give A insight into B で「AにBの見識を与える」 である。 名詞 vision にも、「見通し」「洞察力」などの意味があるので、これでも洞察力を表現できるだろう。ただし、単語集にその用法での例文は無い。 旺文社1900によれば、 a one's(myなど) point of view で「〜の観点から」の意味。だが、これを直接暗記するよりも、まず名詞 view には、「眺め」の意味のほかにも、「見解」の意味があることまず知るべき。 慣用的に in my view, 「私の考えでは、」(ジーニアス、センチュリー)という表現がある。「考え」と訳しているが、「私の見解ですが、」くらいに訳したほうが分かり易いだろう。ただし、英語の view には、個人的な感情も含んで見方を示しているので、そういう意味で辞書では「意見」としたのかもしれない。 だが、 in my view は、ジーニアスによれば、in my opinion よりも控え目な言い回しとして使われる。 まあ、読者の自己責任で和訳してください。 単語集にはないが、viewpoint 「観点」という単語がある。ジーニアスの例だと、 From an economic viewpoint, 「経済的な見地からすると、」(その計画には利点がない) と続く。 センチュリーだと、 〜 from the viewpoint of employees. 「従業員からの立場からみれば」(昇給はよいことだ) となる。 旺文社の大学入試出る順シリーズに a point of view が書いてあるから、たぶん入試に良く出るんだろうが、正直言って瑣末な単語であろう。実際、桐原も東京書籍も a point of view を紹介していない。ジーニアスやセンチュリーにすら、少なくともview の項目には書いてない。辞書でpoint で調べると point of view が書いてあるが。 たとえば、センチュリー英和では「アメリカ人の視点から見ると、」(謝罪は自分の誤りを認めたことになる) From an American point of view, 〜 ジーニアス英和では「財政的見知では、」(これは由々しき問題だ) From a financial point of view, 〜 などの例文がある。 熟語 in terms of ~ で「~の点から」。なお terms はterm の複数形。東京書籍4500と桐原4500に似た例文があって、東京書籍「その計画は費用の点から現実的ではない」The plan is not realistic in terms of cost. なんで terms と複数形なのか不明と思うだろうが、しかし英和辞典にも in terms of と複数形で紹介されているので、受け入れてもらうしかない。 いっぽう、桐原「この計画は時間と費用の関係で現実的ではない。」 This schedule <nowiki>isn't</nowiki> realistic in terms of time and costs. term ついでに言うと、医療の末期医寮などでターミナルなんとか terminal 〜 とかあるが、辞書で確認すると用語term と末期terminal の語源は一応は同じだが、事実上は意味のまったく違う別の単語だと思うほうが良いだろう。東京書籍4500がそういう見解であり、「用語」 term と 「末期の」「終末の」 terminal を別々の項目として紹介している。 「末期の」の典型的な例文としては、「末期ガン」 terminal cancer がある(東京書籍4500. ジーニアス、センチュリー)。 桐原4500 では terminate 「終わりにする」が紹介。terminateの紹介位置が巻末ちかくの付録のため、例文なし。 駅や空港などのターミナル terminal も、同じスペルである。駅近くなどのターミナルも、もともとは何かの終着のことだったのだろう。 なお、駅が公共バスなどの終点である事例は多い。 そういうバスターミナルのことも、ジーニアス英和いわく a bus terminal であり、またはセンチュリー英和いわく単に terminal という。 センチュリー英和は、バスのターミナルを単に「終点」と訳している。 さて、term には、「用語」の意味の他にも、「期限」「期間」の意味がある。 形容詞 long-term で「長期の」という意味である(旺文社1900)。 単語集にはないが、termination 「満期」「満期の」という単語がある。term にはそういう、限度のある期間的な何かのニュアンスもある。関連づけて覚えよう。 小中高の学校の「学期」もtermであるが、普通は3学期制の「学期」のことをいう(ジーニアスsemester で確認。ほか旺文社 semester )。大学の「前期」「後期」といった2学期制の場合は semester という(旺文社、ジーニアス semester )。 なお、日本の大学は、年間で「前期」「後期」という2学期制である。少なくとも日本の大学はそうである。 英米では、「秋学期」the fall semester と、「春学期」 the spring semester という言い方をする。 普通、英米では、9月から翌年1月までが「前期」the first semester であり(センチュリーで確認)、「秋学期」the fall semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 普通、英米では、2月から8月までが「後期」the second semester であり(センチュリーで確認)、「春学期」the spring semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 果たして大学でもし3学期制の学校があったら何というのかは知らない。まあ、単語なんて所詮は、社会の現状に合わせて言葉が作られるので、社会に存在しない制度の呼び名を考えてもラチがあかない。 imagination は「想像する行為」または「想像力」のこと。 image は、想像によって脳内に思い浮かんだ「像」や「印象」のこと。 動詞形は imagine である。実はimageも動詞とみる場合もあるが、しかしジーニアス英和ではimageの動詞用法は不採用である(ジーニアスでimageを見ても、動詞の用法は無い)。センチュリー英和だと、imageの動詞の用法が書いてある。 形容詞 imaginary は、「想像上の」「架空の」「実在しない」である(ジーニアス英和。センチュリー英和)。 ジーニアスでもセンチュリーでも、「創造」ではなく「想像上の」である。 スペルの似た imagery という単語があり、旺文社には『(集合的に)「比喩的表現」』と書いてある。辞書を見てもジーニアスでしか見つからず、例文もなく、よく分からないので説明を省略。 単語集にはないが、理科のレンズの実像(a real image)や虚像(a virtual image)などの「像」も image である(ジーニアス英和)。 旺文社1900にあるが、テレビの「画像」も image である。上述のレンズとテレビを合わせて考えれば、つまり、光学の像も image であるし、実際に英和辞典ではそう紹介している。 なお、イメージダウンなどは和製英語。イメージが悪化した場合は a bad image のように言う(ジーニアスで確認)。 なお、仏像とか銅像とか、ああいったのは「塑像」(そぞう)とか「彫像」(ちょうぞう)とかいうが、「塑像」・「彫像」の英語は statue (スタチュー)である。単語集を見ると巻末の索引に statue が書いてないので一見すると高校の範囲外だが、しかし自由 liberty で東京書籍4500を見れば「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P28に「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。 このように、「自由の女神像」 the statue of liberty は事実上の高校必須の単語である。 liberty「自由」は普通、国家権力からの自由の事を言う。 だから liberal は形容詞「自由主義の」または名詞「自由主義者」の意味がある。(桐原4500が名詞「自由主義者」も紹介している。東京書籍は形容詞だけ。) liberalism 「自由主義」である。 statue は、桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P31に「ブロンズ像」 a bronze statue が書いてある。 光学ついでに言うと、「反射する」は reflect である。典型的な例文が、「日光を反射する」reflect sunlight である(東京書籍4500、センチュリー)。 ジーニアスには「鏡は光を反射する」 A mirror reflects a light. という例文もある。 だが、桐原4500や旺文社1900では、reflectの、意見などを「反映する」の意味のほうが紹介されている。 とりあえず、ジーニアスによれば「世論を反映する」 reflect public opinion である。 センチュリーや桐原や旺文社を見ても、「反映する」は他動詞的に使うのか自動詞的に使うのか、能動形や受動形か、あまり使い方がはっきりしない。 reflect on ~で「熟考する」「回想する」の意味(旺文社1900では熟考、東京書籍では回想を紹介)。東京書籍のには例文あり。著作権のため本ページでは紹介しない。 名詞形には reflection と reflex がある。意味が微妙に違うので、必要な場合には英和辞典で確認せよ。 なお、単なる「視野」や「視界」のことは view である。だが、辞書でviewの項目を見ると、「見解」の意味が先に書いてある。少なくともジーニアス英和とセンチュリー英和はそうである。辞書よりも単語集で勉強しよう。 ---- 可能性 possibility, probability, likelihood 成功の見込み、成功の可能性 prospect 潜在能力 potential probability (プロバビリティー)は「見込み」「確率」の意味(旺文社1900)。数学の「確率」で probability が使われるので、もし確率ではない単なる「可能性」のことをいいたい場合は、別の言い回しが必要な場合もあるだろう。 関連語として、副詞 probably「たぶん」がある(旺文社、桐原)。 形容詞 probable (プロバブル)については It is probable that ~  「たぶん~だ」 の意味(桐原4500、旺文社に似た和訳)。 対義語 impossible (インポッシブル)「不可能である」も覚えておきたい。 ほか、prospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 「可能性」を意味する likelihood (ライクリフッド)という単語もある(旺文社1900巻末)。副詞 likely 「ありそうな」の名詞形である。 possible (ポッシブル)について、 It is possible that 人 to do で「人が do するのは可能だ」の意味(桐原4500、東京書籍3000)。 capability (ケイパビリテイー)は「能力」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 ability (アビリティー)は「能力」「才能」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 「たぶん」を意味する副詞の maybe(メイビー) と perhaps(パハップス) と probably(プロバブリー) については、省略。書きたくない。 東京書籍3000が、ひとまとめで maybe や perhaps と probably を説明している。 東京書籍3000は紹介していないが、 likely (ライクリー)形容詞「ありそうな」、副詞「たぶん」という単語もある。 名詞および形容詞のpotential (ポテンシャル)は翻訳の都合で(名詞の場合なら)「可能性」と訳す場合もあるが、なるべく「潜在能力」 potential という訳で覚えましょう。 形容詞としての場合、「潜在的な」で potential を覚えましょう(桐原3000巻末)。 物理学の位置エネルギーのことを英語で potential と言いますので、科学的な専門用語でもあります。 桐原3000巻末のセンター試験特集によると、「潜在能力」などの意味ですが potential はセンター試験での出題をされた単語らしいです。 センター出題の背景事情として、ポテンシャルは物理学などで使う用語だという背景があります。 日本語でも、物理学の専門書などを見ると、普通に「ポテンシャルエネルギー」とか単に「ポテンシャル」などと言ったりもします。 ---- 計画 scheme, plan, project, schedule ~するつもり intend , plan 桐原4500 が scheme を「たくらみ」の意味だけ例文で紹介している。勘弁してほしい。 まず、旺文社1900 が例文で、政府の「新しい住宅供給計画」を The new housing scheme といってるように、比較的にきっちりとした計画のことである。 桐原・旺文社の単語集にもあるように schemeに「体系」とかの意味もあって、だからニュアンス的には、体系だった計画のような感じがある。 念のためジーニアス英和を見ると、scheme の意味として「政府の公共計画」、「会社の事業計画」などが挙げられている。 そして、そういう派生として、「陰謀」(旺文社)、「たくらみ」(桐原)を覚えるべきだろう。語源はともかく。暗記の負担を減らす理解としては、たとえば :陰謀は大規模・身の程知らず → 大規模な計画は scheme という → じゃあ陰謀も scheme でいいか 的な連想とかで覚えるのがラクかと。 高校生に語源の知識はいらないし、もし語源が「たくらみ」だというなら、そういう情報を先に教えるべきだし、念のためジーニアスで語源を見てもsdhemeの語源は『「形」が原義』とのことだし、あるいはもし有名大学が入試でscheme の「計画」の意味も出題せずにschemeの「たくらみ」を出題しているならその大学が批判されるべきだろう。 なので、ジーニアスもいってるように、scheme は plan よりも固い語である。 ジーニアス英和やセンチュリー英和にあるように 大綱とか図式とか、学問などの体系とか、教育体系とかも scheme という。 たとえばセンチュリー英和が教育体系なら an educational scheme だと言っている。 plan は「計画」をあらわす一般的な語(ジーニアス)。 project は、長期の「計画」を表す(東京書籍3000)。projectを「事業」「プロジェクト」などと訳す場合もある。東京書籍では「プロジェクト」という訳語を紹介している。 辞書では特にplan と project の違いは述べられていない。だが project の用例を見ると、橋やダムなど公共インフラの建設計画などがよく project で表現される。 「ダム建設の事業」 the project ro build the dam である(東京書籍3000。センチュリーに似た例文)。 「橋の建設の事業」なら a project to build bridges である(ジーニアス)。 別に公共インフラでなくてもよく、ビルの建設計画でも良い。 なお、大規模な工事などを「計画する」という意味で動詞 project もある。アクセントが名詞と動詞とで異なる。 名詞は、プ「ラ」ジェクトの「ラ」にアクセントがある。なお、日本語では「プロジェクト」と書かれるが、英語ではどちらかというと「ロ」ではなく「ラ」であり、プロジェクトである(センチュリー、ジーニアス)。 動詞は、プロ「ジェ」クトの「ジェ」にアクセントがある。 学生などの研究課題も project という、 schedule は「予定表」「計画表」の意味(東京書籍3000、旺文社1200)。だが、「予定」「計画」の意味でも使われることがあるので、planなどとの区別は難しい。 on schedule で「予定通りに」の意味(旺文社、桐原3000)。 飛行機とか電車とかの運行が予定通りの場合は schedule を使う(東京書籍、桐原)。 ほか、忙しい場合の表現として、 I have a tight schedule next week. 「来週は予定がぎっしり詰まっている。」(東京書籍3000) I have a busy schedule this week, 「私は今週、予定がぎっしり詰まっている。」(旺文社1200) のように使う。 a train schedule 「列車の時刻表」(東京書籍3000、グランドセンチュリー) 他にも動詞「予定されている」 schedule の例文は単語集にあるが、著作権的に省略。単語集を買って読んで。 計画する plan , intend 動詞 intend to ~ 「~するつもり」は、計画だが、やや欲求・意思に重点を置いている。 動詞 plan は、計画性に重点を置いている。 plan to ~ は「~することを計画している」と訳すのが普通。(「~するつもり」ではなく) plan a trip to Hawaii 「ハワイ旅行を計画する」(東書3000) plan to go to Ireland 「アイルランドに行くことを計画する」(桐原4500) 進学などの予定は、intend も plan も使う。 Bob intends to learn karate in Japan.「ボブは日本で空手を習うつもりだ」(東書3000) Most of these students intend to continue their education at university. 「ここの大半の生徒は大学へ進学するつもりだ」(桐原4500) べつに進学や就職でなくても、 She intends to go to bed early tonight.「彼女は今晩早くねるつもり」(桐原1900) Where do you intend to go to tomorrow? 「明日どこへ行くつもりだい」(ジーニアス) のように intend は今日とか明日の予定でもいい。 名詞形は intention 「意図」である。単語集には例文は無し。高校レベルを超える。(いちおう、東書4500に「意図する」のintend の例文あり。) ただ、どうしても「意図的」とか言いたい場合は、intentional とかintentinally みたいにその系統の語を使うのが安全そうである。 桐原5500 に deliberate 「意図的な」という語があるが(昔の上智大に出た単語らしい)、intention などとの使い分けが英和辞典を見ても言及されておらず、またネットで調べても情報が一致しない。あるサイトでは、欲求にしたがった意図だという主張もあれば、別のサイトでは熟考した上でも意図だという主張もあり、不一致である。 なお「配達」などの delivery とは語尾のvが違う。bとvの違い。 いちおう deliberate に「熟考した上での」という意味もあるが、しかし、あまり行儀のよろしくない行動にも deliberate の「意図的な」を使う例文もあるので(たとえば故意犯みたいな)。・ a deliberate insult 意図的な侮辱(ジーニアス) the fire was stated deliberately その放火は意図的だった(グランドセンチュリー) みたいな。 もちろん悪事だけでなく、良いことにもdeliberate を使ってよい。 a deliberate refusal よく考えた上での辞退(ジーニアス) ---- 陰謀(主に「共謀」) conspiracy たくらむ scheme 高校英語としては、陰謀で覚えるのは conspiracy と、あとはschemeで十分だろう。 ジーニアス和英辞典によると。「たくらむ」には、plot, conspire , scheme , contrive ,hatch がある。 これらの単語には、陰謀以外の意味で使われるものあり、 比較的に簡単な単語なら、 plot は、よく数学的なグラフに「点を打つ」とかの意味で使われる。 なんと高校の単語集には plot がない(桐原3000・4500・5500と東京書籍3000・4500を調べた)。点 point とか教えてるのに「点を打つ」plot がないとは、英語教育の界隈はどういう了見か。反省を願う。中学数学レベルの簡単な英単語も教えられないくせに conspiracy とか教えているのか。 一応、「x軸」 x-axis とか「y軸」y-axis とかは、検定教科書で見かける<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P145</ref>。 ジーニアス英和で plot を見ると、「(裏切りの)陰謀」「たくらみ」が最初の意味だが、なんだかなあ。いまどき plot なんて数学の座標で使うのが人生で最初だと思うが。 センチュリー英和の言うように、地図や図面などに位置を書き込むことがプロット。 なお、小説などの筋書きも plot といい、センチュリーはこの筋書きの意味をplotの名詞の項目で最初に紹介している(動詞のほうは、「たくらむ」だけ紹介)。 しかしセンチュリーのほうだと、動詞には、図面や地図に位置を書き込むことの動詞がない。 本当もう勘弁してほしい。英和辞典ともあろうものが中学校レベルの英語くらい書けないのか。 scheme は上述のような体系的な「計画」だし、 hatch は(鳥などが)「ひなからかえる」「卵からかえる」「卵をかえす」とかの意味。船などの昇降口のハッチ hatch とスペルが同じ。 contrive には、(ジーニアス英和によると)「考案する」・「うまくやりとげる」の意味もある。 conspire が、「共謀する」の意味。桐原5500でも、conspiracy の例文の主語が複数形になっているので、和訳には「陰謀」とあるが内容は「共謀」である。 ちなみに「陰謀」の名詞は、桐原5500が紹介しているのは、intrigue (イントリーグ)とconspiracy (コンスピラシー)である。 これだと意味が強すぎるので(政府転覆とか)、ちょっと何かをたくらんでいるぐらいの場合に、scheme とか plot とかを使うとよいのだろう。 ジーニアス英和で intrigue を調べてみたが、例文がなく、よくわからなかった。なお、名詞も動詞も intrigue である。 ---- 多様性 variety ,diversity 東京書籍4500は variety と diversity の違いの細かい説明をあきらめている。 diversity のほうが高尚な言い回し。 東京書籍の言うには、形容詞 variousが「いろいろ」「さまざま」。名詞 diversity が「多様性」である。 熟語 a variety of ~で「様々な」の意味(桐原4500)。 桐原4500および旺文社1900に至っては、そもそもdiversityの項目・ページではvarietyを紹介していない。 桐原4500 が「民族の多様性」 ethnic diversity という表現を使っている。 センチュリー英和がdiversityの項目で biological diversity 「生物学的多様性」という表現を使っている。 「生物多様性」のことを biodiversity または biological diversity という(旺文社1400)。 biodiversity は辞書(ジーニアス、センチュリー)に書いてある。 辞書のbio- の項目では、biological diversity は辞書では見つからなかった。 なお、ややこしいことに、diversity およびvariationには「差異」「相違」という意味もある。 和製英語のバライエティーおよにバリエーションは、やや意味が間違っている。 variation は、「差異」・「相違」・「変化」の意味(東京書籍4500および旺文社1900)。高校数学ではわかりづらいが、大学の数学で「変分法」という微分積分の発展的な分野のようなものがあって、これに variation という英語が相当している。( [https://kotobank.jp/word/%E5%A4%89%E5%88%86%E6%B3%95-131413 コトバンク『変分法』] )この変分計算では、関数中にある変数の代入値を少しだけ変化させたら関数がどう変化するかを考察しているので、英単語 variation の訳語のニュアンスに近い。 なお「微分」はdifferential、導関数はderivative なので、混同しないように(※ 大学受験に出ないので覚えなくて言い)。 桐原4500の例文にもあるが a diversity of ~ で「多種多様な~」の意味。 a diversity of wildlife で「多種多様な野生生物」と桐原4500が紹介。 なお余談だが、近年では国籍や性別(男・女のほかにも、さらにはLGBTなど)などの多様性のこともよく「ダイバーシティ」 diversity といい、よく人権などの関係した議論でこの用語護が出てくる。今後の公民科目などの範囲になるだろうから、本・英単語集のページでは深入りしない事にする。 ---- 十分・充分 sufficient ,adequate, enough sufficient ⇔ deficient 適切である suit, be adequate for, enough は形容詞にも副詞にも使われる。 sufficient と adequate は形容詞。 ジーニアス英和に、adequate の類語が sufficient , enough だと書いてあるが、ニュアンスの違いは見当たらなかった。 形容詞 sufficient 「十分な」は enough よりも固い語である。 だが、その用法だけではない。 強制ではないが、sufficient は、質・量ともに十分な場合に好まれて使われるニュアンスがある(センチュリー)。 一方、単に量が多い場合や、特に質が問われない場合などに enough を使うという、使い分けがある。 be sufficient to ~(動詞) 「~するのに十分である」 である(桐原、東京書籍)。 sufficient の名詞形は sufficiency 「十分足りること」である(桐原)。 対義語は insufficient 「不十分な」、または deficient 「不足した」(デフシュント)である(東京書籍)。 センチュリーいわく、sufficient では質も問われるニュアンスがあることも合わせれば、対義語との関係は、 (質・量とも)「十分な」sufficient ⇔ deficient(質・量が)「不足した」 である。 センチュリーの訳語を比較した範囲では、insufficient よりも deficient のほうが絶対量の不足という意味合いが強そうであった。そのためか、deficinet は「欠乏」と訳されることもある(センチュリー)。つまり deficient 「欠乏した」「不足した」などの意味である。 名詞形 deficiency 「不足」「欠乏」「欠陥」という単語もある(旺文社 deficit 項目、センチュリー)。 ほか、貿易赤字などの「赤字」は 名詞 deficit (デフィシット)である。 つまり、「赤字」 deficit である。 「貿易赤字」は a trade deficit である(旺文社、センチュリー)。 数学用語だが、「十分条件」は sufficient condition である(旺文社1400)。なお、「必要条件」は necessary condition である(旺文社1400)。 sufficient O(目的語) to V(動詞の原形) で、「Vするのに十分な量のO」 ~ be sufficient to V で、「~はVするのに十分だ」 be adequate for ~ は、「~に十分な」とのことだが(東京書籍)、しかしジーニアスを見ても例文がなく、よく分からなかった。 be adequate for ~には「~するのに適している」の意味もある(桐原)。 「適切である」を言いたいなら、動詞 suit (スート)ひとつで足りるだろう。 たとえば 「このソフトウェアはプログラミングに適切です。」 This software suits programming. のように(wikiオリジナルの例文)。 suit 自体は桐原4500・東京書籍4500・旺文社1900の3冊とも紹介しているのだが、 しかし「適切である」の例文は、東京書籍しか紹介していない。 しかも、待ち合わせの時間が「好都合である」の訳。 違う英文だが、 (待ち合わせの時間を聞かれた返事で)「金曜日が好都合です」 Friday suits me. のような使い方(オリジナル。ジー二アスに似た例文。センチュリーに似た例文)。 桐原が紹介している例文は背広のスーツだし、旺文社のは「訴訟する」の suit である。 ---- 不足 lack , shortage かつて受験英語などで「欠乏」lack ,「不足」shortageのような使い分けがあったが(実際、ネット検索するとそういう説明も出てくる)、しかしこの分け方は正しくない。なぜなら、英和辞典で lack の項目を見れば、単に不足している場合でも lack を使っているからだ。 lack と shortage の違いは、たとえば「同情に欠ける」とか「常識に欠ける」がlackである。 センチュリー英和を読むと形容詞 lacking の説明で、be lacking in common sense という例文で、「その学生は常識が足りない」という例文もある。 どうも、lack は、慣用句として、配慮が欠けている場合に使うのが英米では自然なのかもしれない。また、その言い回しが、配慮を欠けている事実自体を主張するおかにも、どうも不足の現状に対して非難や批判などのニュアンスも込めてlackが使われていそうである。 おそらく、辞書にあるlackの訳語の「欠乏」が間違っている。ジーニアスにもセンチュリーにも「欠乏」が書いてあるが、正しくは「欠如」(けつじょ)である。(ジーニアスに「欠如」が書いてある。)あるいは、辞書にはないが「欠落」あたりだろうか。欠乏の「乏」とは貧乏の「ぼう」である。 ジーニアスには、lackについて「十分にはないことをいう。まったくない場合はabsence」といっている。ジーニアスはせっかくここまで説明しておいて、なぜ「欠乏」という訳語を使い続けるのか。 欠席のことを be absent from (classなど)というが、上述のabsenceはその形容詞absentの名詞形。つまり、英語では「欠乏」と「欠席」とが同じ単語だという事。 absenceは、ゼロの状態だから、「ゼロでないけれど、大幅に足りない」みたいな表現には向かない。そういう深刻な不足を言いたい場合は、たとえば a serious shortage となるだろう。実際、センチュリ-のsortageの項目に例として a serious shortage (深刻な不足)や an acute shortage (深刻な不足)や a severe shortage (深刻な不足)などが 書いてある。<!-- 原著で訳語「深刻な不足」をそれぞれの単語に書いてあるので、けっしてwikiでひとまとめにしないこと。またニュアンスも微妙に違う。--> さて、食料やら金銭やらが物理的に足りない場合は、どちらでもいいが、辞書を見る限り shortage のほうがそういう物資の不足での例文が多い。 たとえば東京書籍4500にあるが water shortage である。 食料不足は、東京書籍4500では The shortage of foodだが、センチュリー英和では food shortage である。 労働者不足が the shortage of labors である(旺文社1400(簡単なほう))。 医師不足が a shortage of doctors である(桐原4500)。 冠詞 a と the の違いは文脈に応じただけのものなので、読者は気にしなくていい。 なお、lack は動詞の場合もある。 単語集を見ても、lackとshrtageの違いとか、書いてない。まったく。 ---- 直観と直感 intuitive(直観), 洞察 insight 英語というより日本語の問題なのだが、「直観」と「直感」では意味が違うので注意が必要である。 「直観」には、洞察力のようなニュアンスがある。 だから 直観の intuitive は、「直観的な」「直観力のある」などと訳す(東京書籍4500)。 名詞形 intuition だが、桐原5500の例文の和訳で(なお東大の過去問例文)「動物、中でも人間は起こりそうなことに関して鋭い直観力を発達させたと考えることができるだろう。」 We <nowiki>coudn't</nowiki> expect animals, especially humans, to have developed sharp intuitions about probably. とある。 英和辞典でintuitive などを見ても、ほとんど例文がないので(センチュリーには例文がなかった)、桐原のこの例文を学ぶのが良いだろう。 あるいは英和中辞典などを見れば例文があるのかもしれないが、さすがに高校英語でそこまでする必要はないだろう。 あと、東大は辞書を見ても満足に例文のない単語を大学入試に出しているわけだが、はてさて、見識が問われますなあ。まさか高校生に中辞典を買わせるつもりでもあるまいし。 もっとも、「洞察」「洞察力」については insight という別の専用の単語があり、普通に4500語レベルの単語集にある。 いっぽう、「直感」は、単なる勘に近い。和英辞典によれば、hunch とか scent が直感である。(高校の単語集にはない) センチュリー英和によれば hunch は「虫の知らせ」で、口語のニュアンスがある。 scent には、名詞 scent には「勘」の意味もあるが、「臭い」とか「嗅覚」とか「香水」の意味なので、動詞scent には「かぎつける」の意味もある。 hunch も scent もこういうふうに口語っぽい内容なので、まあ単語集には出ないだろう。 そのほか、名詞 instinct (本能)にも「勘」の意味があるが、どちらかというとinstinctは「本能」で覚えたほうがいいだろう。 ---- 結果 consequence , result 辞書にはconsequenceでは「結果の重要性を意識している。resultより固い語」とか書かれるが、 だが、東京書籍4500にはconsequenceは「通例望ましくない内容について用いられる」と説明がある。 実際、センチュリー英和で例文を見れば 「戦争の結果」In the consequence of the warだとか ジーニアス英和だが「結果として戦争になった」have grave consequence (「重大な結果をもたらず」※戦争の婉曲表現)とか、 あと形容詞だが「天候不順の結果の食糧危機」food shortage consequent on bad water とか、 そんな例文ばかりである。 どうやら consequenceは、結果の深刻性を感じてほしい的なニュアンスのようだ。 なお桐原4500および旺文社1900みても、そういうニュアンス説明は無い。 ---- 取得・獲得 acquire acquire は、(技術・知識などを)(努力して)「得る」の意味。(東京書籍4500など) 典型的な例文で、 acquire a new skill 「新しいスキルを身につける」 がある(東京書籍4500。旺文社1400にも近い例文)。 「外国語を習得する」acquire foreign languages という例文もよくある。(桐原4500。センチュリー英和aquireの項目) 辞書にはよくaquireの用法で「(知識などを)身につける」とあるが、しかし語学のようなレベルの「知識」である。 acquire には「習得」以外の用法もあって、 努力して大金や土地などを「獲得する」ことも acquire というが、単語集には例文がないので、説明を省略。桐原の単語集に「(努力して)獲得する」とだけ説明してあって、技術の習得の話をしてないのは、土地などの獲得を意識したものだろう。 ---- 「異国風」 exotic 形容詞 exotic (イグザティック)は、通例では、欧米人の目からみて「異国風」という意味であり(旺文社)、けっして単に異国風なだけでなく、加えて、めずらしくて面白かったり興味をひかれる性質のことである(ジーニアス、センチュリー)。 具体的にいうと、日本国内で言うなら、京都などの寺社は exotic だろう(特に出典は無い)。日本に存在していても、東京の高層ビル群などは exotic には写らないだろう。 日本語でもローマ字読みで「エキゾチック」と言う。日本でも、よく文学評論とか芸術評論とかで使われる単語なので、覚えておきたい。もっとも日本で「エキゾチック」と言う場合、東南アジアや中東やアフリカなどの観光的な光景なので、英語とは微妙にニュアンスが違うが。 さて英語では、動物や植物が「外来種」や「外国産」などの場合も exotic という。農産物だけでなく、言葉が外国由来の場合も exotic という。 旺文社の単語集で、動物園の例で exotic と言っているのは、そういうニュアンスもあるだろう。 桐原と東京書籍の単語集では、exotic が見当たらない。 辞書によると、「外国の」・「外国人」という意味もあるとのこと。言葉が外国由来の場合も exotic というので、それと関連づけて「外国人」なども覚えよう。 ---- 広さ broad, vast broad は、幅が「広い」。 典型的な例文が 「(道幅の)広い通り」 a broad street である(東京書籍4500および桐原4500)。 幅広い知識 a broad knowledge とか(ジーニアス)、「幅広い趣味」 a broad range of hobby とか(東京書籍4500)のように、物体以外の知的興味の広範さにもbroadを使う。 インターネットのブロードバンド broadband のブロードと同じ単語(東京書籍4500)。 vastは、面積が「広大な」である(東京書籍4500)。だが実際はセンチュリー英和では、ビル(建築物)や宇宙などもvastだとする例文を提示している。 broad の対義語は narrow 「狭い」。 体積が大きいのは huge 「巨大な」。(桐原4500。ジーニアス英和) なお、「体積」は英語で volume である(旺文社1400、桐原4500)。volumeの意味は、「体積。容積。音のボリューム。本などの一巻。」の意味である。 turn the volume up で「音のボリュームを上げる」である(旺文社、東京)。 「音量を下げる」なら turn the volume down である(東京)。 コンテナの「容積」とかも、volume である(旺文社)。 the volume of the container 「コンテナの容積」である。 科学や工業などの「容積」「体積」でなくとも、たとえば「交通量」the volume of the traffic とか(東京書籍)、「ごみの量」the volume of garbage とかにも volume は使われる。 ---- 娯楽 amuse , entertain センチュリー英和によれば amuse は笑わせる事などのような意味での「楽しませる」。 entertain は、知的な面白さに重点がある。 entertain でよくある例文が、話や音楽で聴衆を楽しませる系の例文(東京書籍4500およびセンチュリー英和)。 たとえば entertain the audience で「聴衆を楽しませる」(東京書籍)。 また、熟語 entertain A with B で「AをBで楽しませる」。 センチュリー英和によれば Now let me entertain you with music. で「それでは音楽でお楽しみください」。 entertain には、自宅で客を「もてなす」の意味もある。 よくある例文が、ホームパーティなどで友人をもてなす系。 entertain their friends at their home 「友人をパーティでもてなす」(東京書籍) entertain our friends at a party 「自宅で友人をもてなす」(旺文社1400) ただし、実際の例文を見ると、あまり違いは明確ではない。 名詞形のamusement もentertainment も、それぞれ「娯楽」の意味で使われる。 ---- 殺害 murder , kill murder (マーダー)は「殺害する」の意味の動詞、および名詞としての用法では「殺人」一般の意味である。「殺人犯」はスペルが murderer (マーダラー)であり、スペルが微妙に違う。混同しないように。 「殺人未遂」は an attempt murder である(東京4500)。 「殺人事件」は a case of murder である。 なお、attempt は、困難なことを「試みる」という意味の動詞および名詞(東京書籍)。ジーニアスは、入念な計画と実施の必要な試みが attempt だと説明している。 名詞としての attempt は「試み」などと訳す。 典型的な例文で、 attempt to escape 「逃げようと試みる」 がある(東京書籍3000、桐原4500)。 脱走計画だとかそんなのだけでなく、ジーニアスいわく、エベレスト登頂の「試み」でも attempt とのこと。 90年代、かつて英語単語集に「massacre」(マサカ)という「大虐殺する」の意味の単語がよく載っていが、現代の単語州には無い。「まさか、人を殺すとは!?」という語呂合わせでよく紹介されてたものである。昔の単語集には、ちょくちょくコラム的にゴロ合わせなどが紹介されていた。 英和辞典(ジーニアス、センチュリー)で確認したところ、massacre に「大虐殺」の意味はあるが、一個人の「殺害する」のような意味は紹介されていない。語呂が不正確である。 しかし、近年に「虐殺」でよく目にするのは genocide である。ルワンダ虐殺とか、歴史的に名前が残っている事件の虐殺は genocide が普通であろう。検定教科書でもルワンダの虐殺について genocide という表記を行っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P75 </ref>。 kill や killerとの違いは、killは人間以外のものにも使う。人だけでなく、動物や植物、虫、植物なども、それらを殺したり、あるいはそれらに殺されたりする場合に、killである。 たとえば「魚を殺す」 kill fish である(東京書籍1800)。 それどころか、交通事故などで「死ぬ」場合も kill である。 be killed in ~(戦争や事故など)で「~で死ぬ」の意味。典型的な例文が「大勢の人がその戦争で死んだ。」 Many people are killed in the war. である。(桐原3000と旺文社1200に似た例文あり) killer については単語集にはないが、名詞として「殺人犯」や「殺すもの」の意味のほかにも、形容詞として「致命的な」の意味もあり、たとえば「致死的な病気」 a killer disease などの例文が典型的。 ---- 奪う・盗むなど 奪う deprive wikiオリジナルの例文だが、 The war deprived the children of the liberty. 「戦争が子供たちから自由を奪った。」 のように言う。 桐原4500に「戦争が、この子供たちからふつうの家庭生活を奪った。」 The war deprived these children of a normal home life. とある。 旺文社1900では「軍隊が国民から自由を奪った。」 The military deprived the citizen of their liberty. である。、 自由は別にliberty でなく freedom でもよく、たとえば東京書籍4500では、 「多くの子供たちが自由を奪われている」 A lot of children are deprived their freedom. とある。 熟語 be deprived of~ で「~を奪われている」である(東京書籍4500)。 また、deprive A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(旺文社1900。桐原4500)。 盗む rob , steal 動詞 rob は、ふつう、強盗とか 引ったくり とかスリに使う。スリかと思われる例文については、たとえば旺文社1900にある(電車で女性から財布を奪う例文)。 rob A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(桐原4500。東京書籍4500)。 東京書籍に典型的な例文「彼らは銀行強盗をした。」 They robbed the bank. である。 派生語として、「強盗」 robber がある。「強盗事件」は robbery である(桐原4500。東京書籍4500)。 スペルの似ている rid という名詞・動詞があるが、「取り除く」の意味である。 熟語で get rid of ~ で「~を取り除く」である。 rob と rid は意味がまったく違うので、混同しないように注意。 なお、こっそりと者を盗む「泥棒」はthief (シーフ)である(桐原4500)。桐原3000を読めば、こっそり盗む者がthief であるし、ジーニアス英和の thief の項目にもそう書いてある。 なお、複数形は thieves である。ナイフの複数形の活用と同様。さすがにthiefの複数形を筆記で入試に出すのは瑣末すぎるので出題されないだろうが、まあ参考に。 こっそり「盗む」は steal である。桐原3000を読めば、stealの意味は「こっそりと」盗む、と書いてある。 なお、スペルの似ているsteel は「鋼」(はがね)。 さて、「盗む」stealの活用は、 steal - stole (過去形)- stolen (過去分詞) である。 東京書籍4500の例文「泥棒が私のコンピュータを盗んだ。」 A thief stole my computer. が典型的な例文であろう。 主語が被害者の場合、have ~ stolen になり、「~を盗まれる」の意味である。 典型的な例文 「私は自転車を盗まれた。」 I had my bicycle stolen. がある。東京書籍4500と旺文社1400に、ほぼ同じ例文がある。 腕時計が盗まれるのも典型的で、センチュリー英和の桐原3000がそうであり、 「私は腕時計を盗まれた。」 I had my watch stolen. である。 なお、ジーニアスにあるが、バーグラー burglar は「押し込みの夜盗」。センチュリ-によると、burglar は「(押し入り)強盗」。さすがにここまでは入試に出ないだろう。念のため桐原4500・5500と東京書籍4500を読んだが、もちろんバーグラー burglar は無い。 ---- 気づく notice, realize, recognize, perceive 「きびしい」 harsh, strict, severe, rigid realize は、和訳では「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというと realize の意味は「認識を改める」である。 典型的な例文で、「彼は自身の過ちに気づいた。」 He realized his mistake. みたいなのがある。 いっぽう、notice は単に、物事が目について「気づいた」という意味である。 なお、realize は英国では realise である。<!-- PC設定によっては realise でオートコレクト発動するが、これはイギリス英語をアメリカ英語では読み取れないため。 --> なお、realize には(計画や夢などを)「実現する」という、まったく別の意味の用法もある。 たとえば「私の夢を実現する」なら realize my dream である(東京書籍4500)。あるいは realize my ambition である(旺文社1900)。 リアリティ reality という単語があるが、日本では小説や英語など創作物などの迫真性などのことをいうが、英語でもそのような創作物の評価における reality の用法はあるが(センチュリー英和で確認)、しかしもっと一般に「警官は彼が述べたことが真実かどうか疑った。」のような文章における「真実性」にも reality が使われる(センチュリー永和で確認)。 reality はけっして創作物に限った表現ではない。 旺文社1900では reality の意味を「現実(性)」としている。 実際、ジーニアス英和を確認すれば、そういう用法もあり、「人生のきびしい現実」みたいな例文でrality をジーニアスは使っている。 旺文社1900にも、harsh の項目で、a harsh reality 「厳しい現実」を紹介している。 なお、real と true の違いで、 true は主に話が「本当の」という意味で使う(東京書籍3000)。 いっぽう、real には、材質などが「本物の」という意味がある。 だから、real money 「本物のお金」とか、real diamond (本物のダイアモンド)などで使われる。 harsh「きびしい」(発音は「ハーシュ」)も、単語集に普通に書いてある。 気候が「きびしい」とか、批判や対応が「きびしい」などのことを harsh という。 東京書籍4500に a harsh winter 「寒さのきびしい冬」という例文がある。 旺文社1900に、harsh environment 「きびしい環境」と言う例文がある。 (桐原4500語レベルではなく、)桐原3000いわく、天候の場合は severe(シビア) でも「きびしい」を表現できる。東京書籍4500で確認したところ、批判の過酷な場合の「きびしい」でも severe を使うこともある。 harsh と severe のニュアンスの違いについては、特に書かれていない。 なお、規則などが厳格で「きびしい」と言いたい場合は strict である。 strict には、説明などが「厳密な」の意味もある。高校の分詞構文の単元で、 「厳密に言えば」 strictly speaking, などを習うだろう。 ほか、形容詞 rigid (リジッド)でも「厳格な」を言える。単語集(旺文社1900、東京書籍4500、桐原5500)には、この厳格の用例が書いてある。 だが、それよりも物理学の「剛体」が rigid body として覚えたほうがいい。ジーニアスに、rigid は「剛体の」だと書いてある。 単に、「変形しづらい」みたいな意味での「固い」「堅い」のような意味が rigid である。 ジーニアスには、「変形しやすい」flexible の対義語であると紹介している。 規則の融通がきかないのが rigid だと、ジーニアスに書いてある。そういう意味である。 ほか、rigid には「顔がこわばった」「手足がこわばった」などの意味もある。 なお、rigid は発音注意の単語(旺文社)。 ほか、名詞形 rigidity 「厳格」「硬直」などの意味がある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。桐原だと「硬直」の意味が書いてないが、ジーニアスとセンチュリーの rigidity にしっかりと「硬直」が書いてある。 頑固オヤジみたいに「頑固な」「頑固である」と言いたい場合は stubborn (スタボーン)である(桐原、旺文社)。東京書籍は紹介してない。単語集にはないが、辞書で典型的な、「断固とした拒否(拒絶)」a stubborn refusal がある(ジーニアス、センチュリー)。そのほか、stubborn には軍隊などの(または軍隊などへの)抵抗が「不屈(ふくつ)の」という意味もある(ジーニアス)。 (厳格ではなく)「厳粛な」と言いたい場合は solemn だが(桐原5500)、あまり平易な例文が無い。 法律的な宣誓などが厳粛なことや、音楽などが荘厳なことまで、 solemn で表現できる(ジ-ニアス、センチュリー)。 「誓う」という意味の動詞 pledges(プレッジ)も、単なる約束 promise とは違い、厳粛 solemn に約束することであり、たとえば外交などの約束で使われる(旺文社1900の例文もそう、ジー二アスにもそういう例文あり)。その他、公約などで pledge 「約束する」を使う。または名詞として pledge には「公約」の意味もある。 ※ ほか、批評が低評価で「厳しい」は damning (ダムニング)だが(センチュリー)、範囲外。 さて、virtual の話題。 ジーニアスを見れば、「仮想現実」 a virtual reality などの例文もある。 旺文社1900を見ると virtualの項目で、副詞 virtually 「事実上の」などもあるが、例文はない。東京書籍4500および桐原4500には例文は無い。桐原5500に副詞 virtually の例文あり、早大の過去問。 なお、桐原5500のviatually の項目いわく、「実質的には(≒practically)」「ほとんど(≒almost, as good as)」である。 念のため桐原3000および東京書籍3000を見たが、virtual などの紹介なし。 practical は「練習」 practiceの派生語。practice には「練習」のほか、理念・理論などの「実践」という意味がある。よって形容詞 practical には「実践的な」「実用的な」「現実的な」などの意味があり、よって副詞 practically には「実質的には」「実際的には」などのような意味がある。 余談だが、昨今、日本の芸能界では「リアリティ・ショー」などが問題になっているが、しかし英和辞典で見ると該当する単語は reality TV である(ジーニアス英和、センチュリー英和、の両方で確認)。 recognize は「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというとrecognizeは「見分けがつく」という意味である。 「足音でジムだと気づいた」とか(ジーニアス英和)、「帽子でジェーンだと気づいた」(センチュリー英和)とか、そういうのがrecgnizeである。 センチュリーから例文を抜粋すると、 I recognized Jane by ~ で、「~でジェーンだと気づいた」 のようになる。 一応、recognize には、新政権の「承認」などの意味もある。 辞書によくあるのは、新政権やイスラエルなどが周辺諸国から承認 recognize を拒まれるという内容の例文。 自分の間違いを認めたり認めないのも recognize である。 ジーニアスの例文では間違いを認め、 「彼は自分の間違いを認めた」He recognized that he was wrong. である。 センチュリーの例文では間違いを認めず、 「彼は自分の間違いをどうしても認めようとしなかった。」 He wouldn't recognize his mistake. である。 桐原4500ではrecognize を「認識する」、旺文社1900ではrecognizeを「識別する」とあるが、上述のようなそういう意味である。 perceive 「気づく」について。 名詞形 perception が「知覚」の意味である。この名詞形を覚えるべきである。 「知覚」とは、たとえば桐原のperceive の例文に「ネコは色を知覚することができない」とあるように、そういう意味である。 旺文社と東京書籍は「気づく」の意味の perceive 例文を紹介しているが、桐原は「知覚する」の perceive 例文を紹介するスタンスである。 perception については「認識」の意味もあり、桐原・旺文社にも書いてあるが、しかし「知覚」を覚えれば連想できるだろう。一方、認識から知覚を連想するのは難しいだろう。東京書籍では、perceptionの「認識」は紹介しておらず、「知覚」だけしか紹介していない。このように、知覚のほうが、この語 perception の本質であろう。 * cognitive 「認知の」 cognitive という形容詞があり、旺文社では「認知の」と紹介され、東京書籍では「認識の」「認知の」と紹介されるが、しかし辞書を見ても説明が少なく、よく分からない。桐原に至っては、cognitiveを紹介していない(桐原5500,桐原4500,桐原3000で確認)。 東京書籍でも、巻末で解説なしで、単語と例文だけの紹介である。しかし、旺文社1900での番号は 279/1900 と、かなり前半のほうである。 旺文社1900いわく「脳の認知機能」 the cognitive function of the brain 東京書籍4500いわく「認知能力」cognitive ability らしい。 どうやら、cognitive は心理学または脳科学などの専門用語っぽいニュアンスのようだが、しかし英和辞典では確認できなかった(ジーニアス英和とセンチュリー英和を見た上で)。 旺文社いわく、「軽度認知障害」が、mild cognitive impairment (MCI)とのこと。 ---- 過酷な terrible, severe, harsh ひどい terrible, awful terrible (テリブル)は翻訳の都合でときには「過酷な」と訳される場合もあるが(ジーニアス)、たとえば暑さがterribleなら「過酷な暑さ」と訳される場合もあるが、 しかし、very bad くらいが terrible のニュアンスである(ジーニアス)。 なので、 terrible は(程度が)「ひどい」と覚えるべきである。 実際、東京書籍4500も桐原3000も、 terrible の意味を「ひどい」としている。 東京書籍3000は「ひどい体験」をterrible な体験としている(著作権のため、本ページでは「体験」は和訳せず)。 こういうふうに使う。 ほか、副詞 terribly は、 たとえば 「とても疲れたよ」 I'm terribly tired. のように(ジーニアスに同じ例文)、強調するのに使う。 実はよい方向を強調するのにも terribly は使う(ジーニアス、センチュリー)。 (著作権のため、本ページでは例文は紹介せず) terrible は語そのものにveryのような強調の意味を含むので、terribleをveryで修飾できない。 同様に、delicious(とてもおいしい)、enormous(とても大きい)、huge(巨大な)、marvelous(すばらしい)、terrible(ひどい)、tremendous(ものすごい)、などの形容詞はveryでは修飾できない。これらの語を修飾するには、reallyやcompletelyなどを使う 名詞形 terror (テラー)は「恐怖」「テロ行為」という意味がある。 なので、terrible には「恐怖の」という意味もあるが、この場合は horrible (ホリブル)で表現するほうが誤解のおそれなく無難だろう。 名詞 territory (テリトリー)「領土」「なわばり」も覚えておきたい(桐原4500、東京書籍4500)。三省堂 CROWN I を見ると、もう高校1年で territory を教えている。動物などの「なわばり」も territory で表せる。 なお、「国境」は単に border で通じる。 American border みたいに、国名の形容詞のあとに border を言えば、それでアメリカ国境の意味になる。 severe と harsh は他の節で紹介したので省略。 「過酷な」と言いたい場合、まずは severe (シビア)の使用を検討するのがよいだろう。 痛みが「ひどい」場合は severe を使うほうが無難だろう。 a severe pain 「ひどい痛み」(ジーニアス和英) である。 形容詞 awful (オーフル)「ひどい」は、悪い意味だけでなく、よい意味でも使われる(センチュリーで確認)。桐原3000語レベル、東京書籍4500語レベル。 よって、awful は terrible とほぼ同じ意味。 もともと名詞 awe が「畏敬」(いけい)の意味である。 だが、awful は、なんだか口語的に「ひどい」「すごい」「おそろしい」みたいな意味になってしまっている。 ---- 全体の whole,total ---- 思う think, suppose think は「思う」と中学で習うが、辞書で調べてみると、意外とthinkは確信の度合いが高い。 センチュリー英和なども解説しているが、「推測する」といいたい場合は、think ではなく suppose を使うのが適切である。 つまり、「推測する」は suppose である。 推測よりも、やや確信の度合いが高い程度の場合に think を使うのが適切である。 名詞 supposition で「仮定」の意味。 まったく意味の違う用法だが、熟語 be supposed to ''do'' で、「~(do)することになっている」の意味。 よくある例文は、「彼は7時にここに来ることになっていた。」の類。 He was supposed to come here at 7 o'clock. である。だが、この過去形での「was supposed 」の文は、実際には彼は7時に来なかったことを含意している(ジーニアス英和より)。東京書籍4500に似たような例文があるが、しかし東京書籍4500では含意の件には触れていない。 センチュリー英和によると、be supposed to do は、「(慣習や法律などによって)...するものと考えられている。」とあるので、表面的な言い回しこそ控えめだが、実際の意図はやや強制的・義務的な主張のニュアンスが高そうである。 否定形 be not supposed to do にいたっては「~してはいけない」の意味である(東京書籍4500)。 ---- 証明・証拠 証明・証拠 proof ,demonstration evidence 証拠 役所などの証明書 certificate (裁判所などで)証言する testify (※高校必修範囲外だと思ったら、三省堂 CROWN I にあった) proof には、「証明」「証拠」の2つの意味があるが、なるべく「証明」のほうで覚えるべきである。 なぜなら、数学の「証明」のことを proof というからである(ジーニアスで確認)。 私たちは、高校卒業後もなるべく教育レベルの高い外国人の英文を読むべきであろう。そして教育レベルの高い人ならば、外国の中学高校の数学は習得しているはずなので、よって外国人の彼らには証明を proof という習慣がついているはずである。外国の中学高校レベルの数学の用語も知らない頭の悪い外国人の英文なぞ、読むに値しない。 なお、動詞 prove は「証明する」の意味である。 evidence が、証拠のひとつひとつのことである。ジーニアスによれば、proofは「evidence を積み重ねた最終的な証拠」のことであるとされる。 だが、それよりも、proofは「証明」であると覚える方がよいだろう。 また、少なくとも日本の学問の世界では、個々の実験事実や個別の統計のような、個々の証拠のことは evidence というのが普通である。英語でどういうのか知らないが。 桐原の単語集にあるが、裁判などの「証拠」も「証言」も evidence である。英語では、「証言」と「証拠」を分けずに evidence という。 単語集にはないが、どうしても発言による「証言」であることを強調したい場合は verbal evidence という(ジーニアス英和で確認)。 ジーニアス英和辞典で確認すれば、「証人」すらも evidence である。 prove to be ~ で「~だと分かる。」「~となる。」「~と判明する。」である。 辞書の例文が、事業などが prove to be a success 「成功となる」またはprove to be successful 「成功となる」である(ジーニアスとセンチュリーの両方)。東京書籍4500の例文もこの類。 桐原4500だけ He was proved to be innocent 「彼は無実だと判明した」である。 旺文社1900には、 prove to be ~ の例文は無い。 実はデモンストレーション demonstration 「証明」の意味がある。 一般的には、英語では、行動によって意志を表したり、あるいは、たとえば新製品の実演販売みたいに実演などによって説明すること等を demonstration という。 集団などのデモ行進も、同じ demonstration である。 センチュリーの例文だが、戦争反対のデモなら demonstration against the war である。 一般に、demonstration against ~で「~反対のデモ」である。 だから東京書籍にある「新空港に反対するデモ」なら demonstration against the new airport である。 能力の証明なども demonstrate であり、東京書籍に紹介されている。 旺文社1900でしか説明していないが、感情をあらわにすることも demonstrate である。だが、感情のデモは例文もないので、深入りする必要はないだろう。 動詞形は demonstrate である。 ジーニアス和英を見ると、実はdemonstraite やdemonstration には「論証する」などの意味もあり、旺文社1900が紹介しているが、しかし桐原も東京書籍も「論証する」の意味は紹介していない。 センチュリーは、証明についてのdemonstration の意味は、論証ではなく「実証する」であると説明している。 ジーニアスの例文を見ると、「哲学的論理」の論証の例文である。 demonstrate が「論証する」と言っても、どうやら、数学のような論証ではないようだ。 ---- 仮定や論理的思考など 仮定する assume, suppose 当然と思う assume 仮定 assumption, supposition 仮説 hypothesis 前提 premise 推測 supposition 「推論する」 infer 仮説 hypothesis 動詞 assume は、「仮定する」「想定する」「決め付ける」などの意味。 共通するニュアンスは、ジーニアスいわく、明確な証拠がなくても想定すること。 名詞形が assumption である。 assume that ~ で「~だと思い込む」(桐原)または「~を当然のことだと思う」(旺文社)である。 たとえば、旺文社の例文「私たちは日本の列車がいつも定刻どおりに運行することを当然と思う」が assume that の例である。 ジーニアスによると、三段論法の「前提」などで、assumption が使われるとのこと。 このため論理的な議論ではassume や assumption が使われると思われるので、覚えておきたい単語である。 しかし、suppose にも「仮定する」の意味がある。 だが名詞形 supposition が「推測」の意味である。なので、suppose はどちらかというと「推測する」のニュアンスが強い。 桐原の単語集にはsuppose は「推測する」の意味しか書いてないが(東京書籍に至っては「思う」しかない)、しかしセンチュリーを見ればsupposeの意味として「推測する」のほかにも「仮定する」も書いてあるのが実態である。なお、旺文社1900でだけ、例文なしで「仮定する」の意味も紹介してえる。 「仮説」と「仮定」は違う。 「仮定」とは、たとえば「仮に○○だとしたら、□□は××になるはずだ」の前半「仮に○○だとしたら」のこと。仮に定めるので「仮定」というわけである。 一方、「仮説」とは、「~の原因は、□□が××だからだ。なぜならば(以下略)」という原因をとなえる主張のうち、まだ真実かどうかの評価が確定してない主張のこと。 「仮説」は英語で hypothesis である。 単語集の例文によると、科学者が立てたりするのが「仮説」である(旺文社、桐原、※ 東京書籍は少し特殊)。 辞書だと「仮定」の意味もあるが(ジーニアス、センチュリーで確認)、しかし単語集はどれも、それを採用していない。なんらかの事情があるのだろう。 「仮定」を言いたいなら assumption で済むし、高度な学問をするなら「仮定」と「仮説」は分離すべきであるし。 ともかく「仮説」は証明あるいは検証するためのものである。 「仮説を証明する」は prove a hypothesis である(旺文社、ジーニアス)。 なお「前提」 premise である(旺文社1900、鉄緑、辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー) 東京書籍4500と桐原4500には載ってない。辞書を見ても例文は少ないので、説明は省略。 infer という動詞があり、事実や根拠などをもとに「推論する」という単語である。 infer that ◯◯(文節) from ~ で「~を根拠に◯◯だと推論する」という意味である。 桐原5500も旺文社も、infer の例文では from で根拠を提示している。 そもそも日本語の「推論する」というのは、事実や根拠をもとに推理・推測することだと、広辞苑(1992年)にも書いてある。 広辞苑の例文にも「事実から推論する。」とある。 ともかく、このように「推論」は根拠とともに使うべき単語である。 infer で推論する内容は、べつに学問的な内容である必要はなく、たとえば「彼女の沈黙から怒っているのだと察した」とか(ジーニアス)、そういうのでも構わない。 infer にはこのほか、「暗示する」(= imply )という単語もあるが、imply という「暗示する」の意味の単語で代用できるので、説明を省略する。 名詞形は inference 「推論」「推理」であり(旺文社)、推論するという行為(旺文社、ジーニアス)または推論の結果によって得られた結論のことを言う(センチュリー)。 by inference で「推論によって」(旺文社)、「推測によって」(センチュリー)である。 ---- 扱う deal with ~, treat 対処する address, deal with 処理する cope with, handle 乗り切る cope with, 克服する overcome treat は普通、厚遇する「扱う」の場合に使う。つまり、treatは「厚遇する」である。 ただし、和訳の都合で、「厚遇する」だと表現が硬くなる場合によく「扱う」と訳される。 だが、「扱う」で覚えてしまうと類似語とのニュアンスの違いが覚えづらくなってしまうので、treat は「厚遇する」で覚えよう。 治療の場合にも treat を使う。 deal with ~は、「~を処理する」「~を契約する」などの意味である。 典型的な例文が「苦情を処理する」 deal with complaints である(東京書籍4500。旺文社1900)。 ジーニアスで確認したところ、 deal with にも厚遇の用法もあるが、本ページでは触れないとする。 deal は「分配する」「配る」の意味である(東京書籍4500でも紹介)。 トランプなどの札を「配る」のが dealである。 だからトランプの札を配る人をディーラー dealer とも言う。 deal には「商取引」の意味もある。だから、ある種の商品の「販売人」「販売業者」のことを dealer とも言う。桐原4500が「販売業者」としている。ジーニアスは「販売人」。 同じスペル deal で 「量」の意味がある。 a good deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。 a great deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。東京書籍4500では、 a great deal of ~ で「非常にたくさんの~」としており、数えられない名詞に用いるとしている。 桐原の例文では、 a good deal of snow 「かなり多量の雪」、東京書籍の例文では a great deal of time 「たくさんの時間」、と訳している。 address には「対処する」の意味がある。だが単語集では、旺文社1900しか紹介していない。 address a problem 「問題に対処する」(旺文社)、「課題に対処する」(グランドセンチュリー) ほか、addressには「演説する」の意味があり、桐原4500でしか紹介されていない。 address the nation 「国民に演説する」(桐原、ジーニアス) cope withe は、(問題を)「処理する」、(難局などを)「乗り切る」の意味。 deal with と比べて、あまり cope with は聞かないが、しかしどの単語集にも書いてある、高校4500語レベルの単語である。 overcome 「打ち勝つ」「克服する」と比べて、cope with は、問題を片づける的なニュアンスが強い。 overcome は、片づけたことよりも、それを乗り越えた自分の心の成長に重点がある的なニュアンス。 典型的な cope の例文は、 cope with the problem 「問題を処理する」(東京書籍、旺文社、) deal にはdeal with 「対処する」のほかにも、deal 「分配する」の意味もある。 下記で説明する。 ---- 分配・配分 distribute, deal 食料や出版物などを分配する場合、普通は distribute を使う(東京書籍4500)。東京書籍では「出版物」では「印刷物」としているが(例文でリーフレット leaflet を想定)、しかしトランプの札も印刷物であるので、このページでは「出版物」と表現した。 典型的な例文が distribute food to the ~で「~に食料を配る」である。 辞書によっては「金を配る」場合もあり、その場合は distribute money to the poor 「まずしい人に金を配る」である。(センチュリーを参考) 「子供たちにリーフレットを配る」なら、 distribute leaflets to the children となろうか(wikiオリジナル。東京書籍およびジーニアスの例文を参考に組み合わせ)。 東京書籍4500だけでなくセンチュリー英和でもリーフレット leaflets を配る例文である。 単語集にはないが、電気屋などで買えるテレビ信号などの分配器をよくよく見ると、ディストリビューターと言ったりしている。実際、ジーニアスで分配器 distributor である。 単語集にはないが、数学でいう確率分布などの「分布」も distribution である。しかし高校生に「確率分布」と言って通じづらい。 ジーニアスによれば、生物学などでの植物の「分布」も distribution である。高校生は植物のほうが覚えやすいだろう。 deal については「扱う」の項目で説明したとおり。トランプの札などを配ったりするのが deal である。 20世紀前半のアメリカの大不況についての「ニューディール政策」は、この配りなおしの意味だというのが辞書グランドセンチュリーの見解。 単語集には無いが、日本語で「自動車のディーラー」と言うが、その deal と同じ意味。辞書には、dealer のほうに書いてある(グランドセンチュリー)。ジーニアスだと dealership で調べれば書いてある。 自動車に限らず、dealer は「販売業者」のような意味。 ---- 比例 ratio, rate, proportion 3:2とか 4:7 とか、とにかく個別の比や比率のことは ratio (レイショウ)という。 そういった個別の比ではなく、たとえば数学で「AとBとは比例関係にある」のような「比例関係にある」のことを形容詞で proportional と言う。 名詞 proportion は比例関係。 そういうのではなく、たとえば利子率など何かの比率のことは rate (レイト)という。 なお、利子率や金利は interest rate という。ここでいうinterest は、「興味」の interest と同じスペル。 桐原4500によると、「失業率」は the unemployment rate である。 東京書籍4500によると、「出生率」は the birth rate である。 proportion には、全体の中で占める「割合」という意味もある。 桐原4500および旺文社1400に熟語 at any rate 「とにかく」が紹介されているが、例文は無い。 実際には ratio にも比例関係の意味があったり、proportion で個別の比に言及することもあるが、ニュアンス的には上記の感じのはず。 例文は省略。著作権的な問題をクリアできそうな典型的な例文が見つからなかったので、読者が単語集などで読者が自身で調べてほしい。 * 合理的 rational, 「合理的な」は英語で rational である。これ単独だと覚えづらいが、実は比率 ratio と冒頭のスペルが同じだし、発音も「レイショウ」と「レショナル」でほぼ同じである。 なお、数学の「有理数」も rational number であり、同じスペルの rational である。 だからか和訳も気をきかしてか、有「理」数となっているわけであろう。(ここら辺の話題は、数学英語の専門書に書いてある、有名な話である。)明治時代あたりの数学者に感謝しよう。 そして、「有理数」とは、整数の比例で表される数のことである。(数学的な厳密性は置いておく。) つまり欧米人の数学のできる人は、「合理的な」=「整数の比例の」が同じ単語であると認識しているわけである。 こうやって考えると、「比例」ratioさえ知っておけば、そこから「合理的」 rational も普通に覚えられる。 なお、「非合理な」は irrational である。 さて、rational でよくある例文は、「合理的な決断」a rational decision である。東京書籍4500と桐原4500の両方に、「合理的な決断」 a rational decision が書かれている。 ついでに、「自然数」は a natural number である。単語集には「自然数」は書かれていないが。 「実数」は a real number である。 「自然数」も「実数」も、英語または対応するドイツ語あたりを、日本語に直訳しただけである。 なお、「論理的な」は logical (ロジカル)である。「論理」が logic なので、それから覚えよう。 reasonable (リースナブル)と言う形容詞には、「理にかなった」という意味があるが、しかし「値段が手ごろな」という意味もあるので、使いどころが難しそうである。 ---- 出席 attend, present 形容詞 present は、「出席している」の意味もあるが、名詞形 presence に「存在感」の意味がある。 attend が、会議や授業などに「出席する」である。 典型的な例文が、attend the meeting 「会議に出席する」である(センチュリー、東京書籍4500)。 だが、attend school で、毎日規則的に「学校に通っている」の意味である(センチュリー、東京書籍4500)。 学校や教会に規則的に通うのは attend を使う。「教会に通う」の例文なら attend church である(センチュリー)。 授業の出席のattendの例文が、辞書でも単語集でも見つからない。 授業の出席については、present を使うのが安全だろう。 なので、辞書にはないが、どちらかというとattend は、出席するために「~に出ている」の意味ぐらいで解釈したほうがよいかもしれない。 名詞 attention が「注意」の意味である。attention が「注意」なのも、「注意を向かわせる」みたいな意味ぐらいで解釈したほうが、出席の「~に出ている」くらい 旺文社1900いわく、pay attention to ~で「~に注意を払う」である(なお、ここでのtoは(不定詞ではなく)前置詞の用法)。桐原によれば、attend to ~ともいう(toは前置詞としての用法)。 あまり attend と present の概念の違いがハッキリしていない。実務の際は、勤務先の業界の慣習などに任せて使い分けのが良いだろう。 ---- 寄付 donate, contribute 単語集を見てたら、「勘弁してほしいなあ」とあきれたが、contributeには「寄付」の意味もあるが、現代のIT社会では普通はcontributeは「貢献する」の意味である。 「寄付する」はdonateである。 しかも、単語集には、contributeの項目を見ても、donateについては書いてない。donateの項目を見ても、contributeについては書いてない。 たとえばwebサーバなどのよく使われるOSのLinux(リナックス)の場合、寄付以外にも多くの協力活動があって(テストに参加するとか)、そういう諸々の協力活動の全体のことを contribute と言っているのが普通である。 そして、その協力活動の中のひとつに寄付もあって、その寄付が donate という言い回しである。 実際、debian(デビアン) というLinuxの一種のwebサイトはそうである<ref>[https://www.debian.org/intro/help Debian -- Contribute: How you can help Debian] 2022年5月1日に確認.</ref>。 ページ"Contribute: How you can help Debian"の中に、下記のようにいくつも項目があって、 <pre> Contribute: How you can help Debian Coding and Maintaining Packages Testing and Bug Squashing Writing Documentation and Tagging Packages Translating and Localizing Helping other Users Organizing Events Donate Money, Hardware, or Bandwidth Use Debian How your Organization can support Debian </pre> その項目のひとつとして"Donate Money, Hardware, or Bandwidth"があるという構成である。 もっとも、wikipediaのサーバを動かしているOSはDebianではなく Ubuntu(ウブントゥ)というイギリス製OSであるのだが、このUbunutの本家イギリス語版のwebサイトのページで寄付のページには contribute と書いてあるので<ref>[https://ubuntu.com/download/desktop/thank-you Thank you for your contribution | Ubuntu]</ref>、contributeで寄付を意味しても間違いではない。 よく、医療で「血液ドナー」とか何かの提供者のことをドナーdonorというが(旺文社1900)、これもdonateの派生である。 なお、donor の発音はドウナーである。旺文社1900では発音の注意をしている。 なお、ジーニアスとセンチュリーで確認したところ、blood donor とは単なる「献血者」のこと。クルマの「献血車」にあらず。 ジーニアス英和によれば、ドナーカード donor card も英語でそのまま通じる。 なお、桐原3000の donor 項目いわく、「血液バンク」は a blood bank とのこと(桐原3000)。 なお、名詞形は donation 「寄付」である。 単語集によると、make a donation で「寄付する」である(東京書籍、桐原)。 make a donation to our school で「学校に寄付する」。 make a donation to church で「教会に寄付する」 donate で使う場合、ジーニアス英和に donate a money to Red cross 「赤十字に寄付する」という例文があった。 debianのサイトでも donate a money と言っているように、普通は 「donate a 金または金額」のパターンである。 実際、センチュリー英和では donate $1,000 to a charity 「慈善事業に千ドル寄付する」である。 contribute で金銭を寄付する場合でも同様、 「contribute 金額 to 相手」のパターンである(桐原、東京書籍)。 contributeの単語集が金額の例ばかりであるが、センチュリーによれば a money で寄付してもいい。 センチュリーいわく contribute a lot of money to church 「教会に多額の寄付をする」である。 contribute には、なにか望ましくないことの「一因になる」という意味もあり、たとえば「二酸化炭素は温暖化の一因になる」とか(旺文社)、「砂糖は虫歯の一因になる」とか(センチュリー)、「喫煙がガンの一因になる」とか(ジーニアス)。 良いことの一因になった場合にもcontributeを使うが、ただし和訳の際、普通は「寄与した」と訳すだろう。 ---- 闘争と努力 struggle, strive 努力する endeavor , 不和と摩擦 strife, friction, conflict 紛争 strife, dispute 口論 quarrel, dispute 意見を戦わす dispute, tackle 「努力する」には、struggle と strive と endeavor があるが、高校生はまず struggle を覚えるのが良い。 strive だと、後述のように闘争の意味合いに解釈される可能性がある。 実際、単語集でも、struggle を先に紹介しており、strive はかなり後半で紹介する。 動詞 struggle は「もがく」「あがく」などの意味だが、「努力する」「奮闘する」のような意味もある。 病気や苦痛などから逃れるために「戦う」のような意味もある。 struggle to ~(動詞) で、「~するために努力する」である(東京書籍)。 struggle with ~ で「~と闘う」である。 struggle for ~で「~を求めて闘う」である。ジーニアスによれば、struggle for independence で「独立を求めて闘う」。旺文社によればstruggle for equal right で「平等権を求めて闘う」 名詞も struggle であり、「闘い」「努力」の意味である。 だが、生存競争を a struggle for existence という(旺文社1900にあり。ジーニアス、センチュリーで確認)。 あまり使い分け方ははっきりしないので、慣習に合わせるしかない。 単語集にはないが、権力闘争は a power struggle といったり(ジーニアス)、a struggle for power という(センチュリー)。 endeavor (エンデバー)は動詞で「~しようと努力する」、名詞では「(真剣で継続的な)努力」の意味だが(ジーニアス、センチュリー)、なぜか単語集には、あまり積極的に紹介されてない。endeavor は東京書籍では巻末おくりだし、桐原では5500おくりである。 アメリカの宇宙船の名前でエンデバーというのが昔あったので、特に悪い意味は無いだろう。 しかし、なぜだか、単語集はあまりエンデバーという単語を紹介していない。 動詞として使うときは endeavor to ~(動詞) 「~しようと努力する」 である(東京書籍、桐原、ジーニアス、センチュリー)。 strive という単語があり、これも「努力する」や「闘う」の意味である。桐原だと闘争の意味が書いてないが、東京書籍にきちんとstriveの「奮闘する」が書かれている。 これは比喩的な奮闘ではなく、後述するように名詞形で実際の戦争を扱う。 strive for ~で「~を目指して努力する」または「~を求めて努力する」の意味である。 旺文社1900には動詞 strive の項に、派生の名詞形 strife がスペルと和訳「争い」「不和」だけ紹介されている。 他の単語集には名詞形が書かれていないが、strive には実は派生の名詞形が2つあり、striving と strife である。 辞書にも、strife と strive の関係が書いてないが、明らかにstrife と strive はお互いに派生であろう。少なくとも旺文社1900は 名詞 strife は 動詞 strive の派生だという見解である。辞書のほうが頭悪い。 striving が「努力」の意味。 strife は「紛争」や「不和」など、ぶっそうな意味である。 辞書によると、政治闘争は a political strife である(ジーニアス、センチュリー)。 しかし、ジーニアスによれば、民族紛争などは conflict を使う場合もある。 山川出版の英語版・詳説世界史では自衛隊PKO派遣先の、いわば「紛争地帯」に相当する場所を conflict zone と言っている<ref>橋場弦 ほか監修『WORLD HISTORY for HighScool 英文詳説世界史』、2019年10月15日 第1版 第3刷発行、P.412</ref>。 一方、センチュリーだと、「その二国間には紛争がある。」There is strife between the two countries. とある。 ジーニアスによれば、家族紛争を a family strife という。 dispute には、「紛争」「口論」「議論」「意義を唱える」などの広い意味がある(桐原)。「意義を唱える」は旺文社の解釈。 「議論」を訳す場合でも、「議論を戦わす」のように(東京書籍、センチュリー)、意見の対立に主眼が置かれている。センチュリーにいたっては、感情的な対立があるとのニュアンスがあるとまで述べている。 だからか労働争議を a labor dispute ともいう(ジーニアス、センチュリー)。 いっぽう、単に意見や議論を戦わせるだけなら、動詞 tackle である(センチュリー、桐原)。ジーニアスにいたっては、tackle の意味で「戦う」の言葉は使わず、tackle は意見を「論じ合う」だとしている。 センチュリーは、「賃上げ(on a raise)をボスにかけあう」を動詞 tackle としている。文脈は違うが、旺文社でも「予算」がどうのこうのと、tackle で金を話をしている。 動詞としては tackle には「問題に取り組む」という用法もある(桐原、東京)。 典型的な例文は、 tackle the problem 「その問題に取り組む」 である(桐原、東京書籍)。 なお、tackle は、ラグビーなどの名詞「タックル」、動詞「タックルする」と同じ単語でもある。 肉体的な単なる「闘い」「闘う」は fight とか battle で良いだろう。 「不和」については friction 「摩擦」を使うも言い換えもある。物理学の「摩擦」 friction と同じ単語である。 「静止摩擦」は static friction である(旺文社1900の static 項目)。ジーニアス・センチュリーのstatic 項目では見つからなかったが、たしかに静止摩擦は static friction だたはずである。 なお、「静電気」は static electricity である(旺文社1900、ジーニアス static 項目、センチュリー static 項目)。 さて、friction の話題に戻る。東京書籍4500と桐原4500・5500には、friction が載っていない。旺文社1900にだけ friction がある。 外交の「不和」には、friction を使える(ジーニアス、センチュリー)。というか、英語で「貿易摩擦」を trade friction と言う(旺文社)。ジーニアス英和やセンチュリー英和で貿易摩擦を確認したかったが、見つからなかった。辞書でfriction で調べてもtradeで調べても、ジーニアスとセンチュリーでは見当たらない。 和英のほうでジーニアス和英を調べると、「貿易摩擦」は trade friction または trade conflict というとのこと。 外交の不和で strife を使うと戦争の恐れの高い不和だと誤解されかねないだろうから、貿易摩擦のようなお金の問題では friction で十分だろう。 さて、努力について、 effort という名詞があるが、しかしこれは名詞である。 なのでeffortで「努力する」と言いたい場合、東京書籍やジーニアスによれば make an effort のようになる。意外と難しい。 effort to ~(動詞)で「~するための努力」である。 東京書籍にあるが、make a great effort 「大変な努力をする」のように、great などの形容詞がつくこともある。 ---- 傾向 tendency, trend, inclination 角度が「傾く」 lean 流れ current , flow 「傾向がある」 tend(動詞), inclined (形容詞), ミスなど好ましくないことをする傾向がある be liable to ~ その他、好ましくない傾向がある be prone to ~ センチュリー英和を見ると、trend と tendency の違いが説明されている。 tendencyは、たとえばセンチュリーにある「赤ん坊は空腹になると泣くものだ」とか「弱い母音は消失する傾向がある」のように、本来的に、何かのおきる傾向のあること。 trend は「流行」や現在の「趨勢」(すうせい)や「風潮」などの傾向。ジーニアスを見れば「趨勢」や「風潮」の意味も書いてある。 なお、衣服の流行は fashion である(東京書籍3000、桐原3000)。一応、ジーニアスには、衣服だけでなく文学や芸術の流行も fashion ということもあると書いてあるが、しかしセンチュリーは採用していない。 なお、mode も衣服の「流行」の意味であるが、現代では廃れている表現だとジーニアスはいっているし、桐原と東京書籍の単語集に mode は無い。 しかし、旺文社1900にmode があり、「方式」「形態」などの意味である。後述の「携帯」の誤字ではなく、確かに旺文社1900のmodeの項目に「形態」と書いてある。 旺文社1900の単語集は入試準拠なので、おそらく教科書にはないが入試によくある表現なのだろう。総数1900のうちの844番目にmodeがあった。 旺文社1900のいうmode関連の派生表現のひとつで、携帯電話の「マナーモード」は silent mode である。 ほか、物理学の弦の振動などの「モード」もこの単語だったと思うが、辞書には無いので不明(ジーニアスとセンチュリーの両方とも確認したが見つからなかった)。 さて、tendency の話題に戻る。 さきほど trend は「趨勢」や「風潮」だと言ったが、だがジーニアスによると、現在の株価の傾向などで(トレンド trend ではなく) tendency を用いている例文もあり、実際には使い分けは明確ではない。 tendency の動詞形は tend であり、「傾向がある」の意味。というか、動詞 tend の名詞形が tendency である。 tendの意味も、本来的に "~をする傾向がある" という意味での「傾向がある」である。 tend to ~(動詞)「~する傾向がある」の形でよく使われる。 ほかにも、 tendに「世話をする」という意味もあるが、だがこれは、名詞 tender「やさしさ」の動詞形だとみなすべきだろう。 ややこしいことに、動詞 tender は「提出する」「支払う」の意味である。だが単語集に動詞 tender がないので、無視しよう。 一方、trendについて。 センチュリーによれば、「新しい流行」 a new trend とか使う。 東京書籍に the current trend 「現在の流行」という例文もある。 東京書籍によれば、「最近は小型車が売れている」的な意味の流行も trend である。 また、旺文社によれば、「最近は高齢者には運転をやめさせるのが傾向である」というのも trend である。 旺文社の例文を考えれば、和訳が「傾向」であろうが、内容が最近の風潮なので、trendを使うのが正しいわけだ。 形容詞 trendy 「流行の先端を行く」の意味である。 角度が傾くのは lean 「傾く」です。 lean forward 「前方に傾く」(東京書籍4500、)、「前かがみになる」(旺文社1900) The tower leaned a little to the west. 「その塔は西にすこし傾いている」(東京書籍およびグランドセンチュリーの文を改変) いちおうlean にも傾向の意味もありますが、例文を紹介していません(桐原4500、旺文社)。なお、桐原は、tend と lean を類義語と考えており、同じページで紹介しています。 入試には出ないが、ジーニアスいわく、「共産主義に傾倒する」 lean toward communism とかの「傾倒する」も lean とのこと・ 「傾倒する」という日本語を知っていると、なんか頭が良さそうですね。 * 「流れ」 current, flow flow は「流れる」と言う意味の動詞だが、名詞では川などの「流れ」を言う。 current は、「流れている」という意味の形容詞だが、名詞では「海流」や「電流」などの「流れ」も言う。 川も海流も同じ水の流れなのに、なぜか使い分けをするのである。 東京書籍3000でも桐原3000でも、flowの例文で、川の流れを扱っているので、そういう単語だと納得してもらうしかない。 英語というのは、あまり論理的ではなく、慣習などで使い分けが決まっている部分もある。 東京書籍に書いてあるが、気体の流れも液体の流れも flow である。 普通科高校では習わないが、工業高校などで流量計などの機器を扱う際、その流量計を英語で「フローメータ」などという。また、その計器で測定する流れのことは普通は「フロー」flow と読んでいる。 風の流れや川の流れという言い方ではなく、わざわざ「気体」「液体」と東京書籍が言ってるのは、たぶん、そういう流量計などを見越しての表記だろう。 実際、ジーニアスを見てると、「液体・気体の流出量(流入量)」という意味もかかれている。東京書籍はおそらく英和辞典のflowのこういう意味を参考にしたと思われる。 さらっと「流量計」と言ってしまったが、流体力学では流出量も流入量も区別せず、まとめて「流量」(りゅうりょう)と呼び、それ(つまり「流量」)を flow と言うのである。 実際、ジーニアスでは、たとえば人口の「流入」もflow であるし、センチュリーでは(石油らしき)ガロン単位の液体の「流出」もflow である。 そのほか、お金の「流れ」については、経済学ではカレントもフローもどちらとも使う表現なので、深入りしない。 さらに混乱させるが、discharge 「解放する」・「釈放する」、「解雇する」「解任する」の意味の単語(東京書籍の巻末)にも、実は「流れる」の意味がある(ジーニアス)。「アマゾン川が大西洋に注いでいる」という例文で、discharge を使っており、ここでは flow into と同じだと、ジーニアスは言っている。 煙などの排出も discharge であり、いったい流出なのか流入なのか、はっきりしない。 専門用語などで flow と区別したい場合、discharge を使うこともある。 だから、たとえば流体力学で、理論値と実測値との違いの比率のことを discharge coefficient といい、よく「流量係数」とか「流量係数」とか言う。分野によって和訳が違うので、和訳は気にしなくていい。証拠に英語版ウィキペディアの記事 [[:en:w:discharge coefficient]] (流出係数)があります。 あと、discharge には名詞の用法もある(ジーニアス)。東京書籍には動詞の用法「解放する」以下略しか書いてない。 そんなことよりも、「解放」「釈放」の意味を、液体の排出などと関連づけて覚えよう。なんか解き放たれて自由に動ける的なイメージが discharge である。 なお、日本でも、よく、解雇や解任のことを、比喩的に「自由の身」みたいとか「長い夏休み」みたいに言います。なので、そこから派生的に、discharge の複数の意味を把握できます。 洋の東西を問わず、人間の言語センスは似たようなもんです。(あるいは、もしかしたら日本人が英語discharge を真似たのかもしれません。) 「頭脳流出」は a brain drain という(旺文社1900、ジーニアス、センチュリー)。ややダジャレっぽい語感もするので真に受けるわけにはいかないが、drainの基本的な意味は「流出する」である。(なお、このように brain には「脳」の意味のほかにも「頭脳」の意味もある(桐原3000)。) だが drain には、体力などを「消耗させる」という意味もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 drain my strength 「体力を消耗させる」 である(センチュリー。ジーニアスに似た例文)。 体力が流出していくイメージか。 台所の「排水口」とかも名詞 drain である。屋内の下水などに向かって流出させる側の台所の排水口が drain である。 その他、排水管が drain である(ジーニアス)。 * 傾向 tend, inclined まず、tend は動詞。 inclined (インクラインド)は形容詞。 なので be inclined to ~(動詞) で「~する傾向がある」 のように使う。inclined to do を使いたい場合、be動詞が必要。 一方、tend は動詞なので、be動詞なしで、 tend to ~(動詞) 「~する傾向がある」 である。名詞形はtendency 「傾向」である。 実は動詞 incline (インクライン)「傾ける」という単語があって、「傾ける」「その気にさせる」の意味である(東京書籍)。 坂(slope)などの物理的な「傾き」やその角度なども 名詞 incline である(ジーニアス)。 桐原は inclined などは紹介していない(桐原4500および桐原5500を確認)。 単語集にはないが、「話を聞こうと耳を傾ける」incline my ear to ~ 、みたいな表現にも incline を使う(センチュリー)。というか、おそらくこの英語表現が先にあって、それに合わせて日本で「傾聴」みたいな表現が生まれた可能性。 また、このように incline には、好意などによって、「関心を向ける」のような意味もある。 このためか、名詞形 inclination (インクリネイション)には「傾向」の意味のほかにも、「好み」の意味もある(旺文社)。 ただし、必ずしも inclination は「好み」とは限らず、たとえば「彼は太りやすい」のような体質や(ジーニアス)、「この車は横滑りしやすい」とか(センチュリー)、そのほか性質や、性向なども inclination である(ジーニアス)。 どちらにせよ、とりあえず inclination の中心的な意味は「傾向」だと覚えておけば問題ないだろう。 単語集にはないが、坂や屋根などの物理的な「傾き」やその傾斜の角度なども inclination という(ジーニアス、センチュリー)。 liable (ライアブル)は、好ましくないことをする傾向や、好ましくない状態になりがちな傾向のある場合に使う(ジーニアス、センチュリーで確認)。なお旺文社では発音注意している。 和訳では liable は単に「~しがちである」と訳す場合があるが(桐原4500、旺文社1900)、「好ましくないことをする傾向」だという条件をしっかりと理解しておこう。、 be liable to ~(動詞の原型)で「~(ミスなどの行動)をしがちである」 のように訳す。 ほか、典型的な例文 be liable to illness 「病気にかかりがちである」(旺文社、ジーニアス) がある。なおこの場合、to が不定詞ではなく名詞に対する前置詞に変わっている。 なお、「ミスをする」make a mistake または make mistakes である。なお、桐原3000およびジーニアスでは、make a mistake 「間違える」と訳している。 なので、ともかく be liable to make mistakes 「ミスをする傾向がある」 である(旺文社)。 形容詞 prone (プロウン)は、望ましくないことについて「~の傾向がある」の意味(ジーニアス、センチュリー)。 病気になりやすいとか、怒りやすいとか、そういうのも prone を使える。例文は辞書を見て(著作権の都合)。 単語集には、なぜか、望ましくないことに使う前提が書かれていない(旺文社、東京書籍の巻末)。 だが、辞書には前提が書かれている。 単語集にある典型的な例文は、 be prone to error 「間違いを起こしやすい」 である(旺文社、東京書籍の巻末)。 to は前置詞でもよく、動名詞 to でもよい。つまり、prone to の後ろにくるのは、名詞 でも 動詞の原型 でも良い。 earthquake-prone 「事故多発地域」の意味である(センチュリー、旺文社)。 ---- mistake と error ジーニアスによると、 mistake は不注意や勘違いによる間違い。 error は、計算の誤りや、裁判の誤審など。 ・・・とのこと。 また、センチュリーいわく 「不注意な間違いをする」make a careless mistake とのこと。 だから mistake は、「勘違い」とか(ジーニアス)、「誤解」「思い違い」とかで(ジーニアス、センチュリー)覚えたほうがいいかもしれない。 mistake を「誤り」「間違い」と訳しても間違いではない(ジーニアス、センチュリー)。そういう訳がジーニアスにもセンチュリーにもある。 ---- 現在の current , present, modern current は、形容詞「現在の」が入試ではよく出るが、しかし名詞では「流れ」の意味である。 海流とか電流とかの流れにcurrentを使う。 東京書籍およびジーニアスが紹介しているが、「暖流」は a warm current である。 ついでにジーニアスが紹介している「寒流」は a cold current である。 current は、まず名詞「流れ」を覚えるべきであり、形容詞「現在の」はその派生として覚えるのが良いだろう。 ジーニアスで調べた語源でも、「走っている」→「流れている」→「現在通用している」というような意味の変遷らしい。 さて、current 関連の名詞として、単語集にはないが、電流の直流 D.C. とは direct current の略である。 交流 A.C. も Alternating current である(ジーニアスで確認)。 通貨はcurency (カレンシー)である。 単語集にはないが、国際的に安全な通貨のことを経済学ではハードカレンシーといい hard currency と書く。) 「現在の」を意味する形容詞には、current のほかにも present がある。 present は、たとえば英文法の「現在形」や「現在進行形」などの「現在」も present である。 「現在」のpresent と 「贈り物」の present とスペルも発音も同じである。また、「出席している」の形容詞 present と同じ単語である。 present と current のニュアンスの違いは、辞書では特に言及されてないが、current には「流通」や「通用」のような意味合いもあるというところだろうか。 * 現代 modern と contemporary なお、modern は、「近代の」「現代の」という意味であり、歴史的なニュアンスで使う。 modern も単語集にあるので、覚えよう。 単語集にないが、たとえば「近代文学」modern literature のように(センチュリーで確認)。なお、「現代」はmodern times という。 桐原4500にあるが、(科目名ではない意味での)「現代社会」は、modern society である。 動詞 modernize は「近代化する」「現代化する」の意味である(東京書籍4500および桐原4500)。 しかし、contemporary という単語も存在し「現代の」という意味であり、しかも、旺文社いわく「現代日本文学」は contemporary Japanese literature である。 東京書籍4500いわく、contemporary と modern の違いは単に、芸術様式の話題では contemporaryが「現代の」の意味で使われるとのこと。 だからか、東京書籍・桐原・旺文社の3つともすべてに単語 contemporary art 「現代美術」がある。 その他、contemporary には「同時代の」と言う意味もあり、東京書籍いわく、「ピカソとダリは同時代の人」という内容で、語法 be contemporary with ~ を使っている。 * temporary temporary は「一時的な」の意味の形容詞。 典型的な例文が 「一時的な仕事」 a temporary job である(東京書籍、旺文社)。 なお、ジーニアスとセンチュリーでは、同じ a temporary job を「臨時の仕事」と訳している。 対義語は permanent である。 つまり、 temporary ⇔ permanent である。 なお、いわゆる「アルバイト」は、英語で part-time job である(ジーニアス和英「アルバイト」で確認)。side job ともいう(ジーニアス和英)。 日本語の「パート主婦」のような、勤務時間の短い意味合いは、英語のpart time jobには無い。 そもそもアルバイトはドイツ語に由来する言い回しだし、しかもドイツ語では「仕事」という意味らしい(本書は英語の教科書なのでドイツ語には深入りしない)。 「永久歯」を permanent teeth という(ジーニアス、東京書籍)。 東京書籍いわく、「終身雇用」を a permanent job というとの事だが、しかしジーニアス英和やセンチュリー英和では確認できなかった。 ---- 強制 force, enforce, compel , oblige 義務 duty 辞書によくあるcompel の典型的な例文が「病気のため仕方なく~せざるを得なかった」的な例文。こういうときにcompelを使うようである。 辞書によると、compel はforce よりも意味が弱く、oblige (オブライジ)よりも意味が強い、 普通、oblige (オブライジ)は「義務づける」と訳す。 単語集にはないが、思想の用語で「高貴たる者の義務と責任」と言う(英語ではなく)フランス語で noblesse oblige ノブレス・オブリジュ という単語があり、社会的エリートが兼ね備えるべき義務感のことを言う。 さて、英語では、名詞形 obligation が「義務」の意味。センチュリー英和で確認したが、法律的な「義務」も、道徳的な「義務」も obligation である。 桐原4500では obligationの意味に「義理」を加えて、「義務」「義理」がobligation だとしている。 旺文社1900では、 obligationの意味に「責任」を加えて、「義務」「責任」がobligation だとしている。まあ、「高貴なる者の義務と責任」が世界各国エリートの基礎教養なので、知的な英文ではそういうニュアンスで obligation が使われることも多いのだろう。 東京書籍4500 には、oblige の紹介は無い。 force は「強制する」の意味。 さて、「軍隊」「武力」も force である。 軍隊によって「~が強制された」という場合、どうすればいいのだろうか? 桐原4500では、force「強制する」の例文での「軍隊」を troop という単語で表現して、forceの同音意義語の問題をうまく回避している。 桐原の例文が「政府軍が反乱軍に降伏することを強制した。」と言う例文である。 なお「政府軍」は the government troops である。 反乱軍は the rebels である。「降伏すること」は to surrender である。 troop とか rebel とか、索引に無い単語ばかりである。 enforce は、強制一般の意味もあるが、法律によって強制する、というニュアンスがあり、例文もそういうのが多い。だがラグビーでエンフォースという用語がある。ラグビーの説明はしたくないので説明は省略。 センチュリーの英語によると、警察が市民に法を強制したりするのが enforce である。 桐原4500によると、法律を施行するのが enforce である。警官が法律を守らせる場合も、the police enforces the law のように、目的語は法律になる。 旺文社1900および東京書籍4500にも、似たような警官と法律の enforce 例文がある。 こういう事情もあってか、旺文社は1900はenforceの意味を「施行する」「実施する」としている。 桐原は、enforceの意味を「施行する」「遵守させる」としている。 なお、死刑執行で誰かを「処刑する」のは英語で execute (イクセキュート)である。 「死刑執行」「処刑」は execution である(桐原5500で「死刑執行」、旺文社1900)。 execute には、計画・命令などを実行したり、仕事を「成し遂げる」などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。ジーニアスによると「最後までやる」が原義のほうの意味とのこと。 処刑の意味は、処刑で「片付ける」的なニュアンスだろうか(特に言及されてはいない)。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。 計画などの実行で使われるといっても、ただし、こういう固い語なので、技術の必要な難しい計画などの実行で使われるのが普通である(ジーニアス)。 また、このことからか、企業の重役のことをエグゼクティブ executive ともいう(旺文社、桐原5500)。executive には名詞「重役」の意味のほか、形容詞「経営上の」「行政杖の」などの意味もある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。 さて、「義務」「強制」概念の話にもどる。 義務教育も法律で強制されているが、しかし旺文社の例文によると、義務教育には oblige を使っている。 センチュリーを読んでたら、未成年の子供が起こした事故の弁償も oblige である。 桐原だと「大臣は半年に一度、報告書を提出することを義務づけられていた。」の義務づけが was obliged to send in a report である。 まあ、大臣はエリートだからだろう。 センチュリーで「世論の批判のため引退を余儀なくされた」の「余儀なく」もoblige である。まあ政治家という、国家権力者の一員たるものの義務と責任的な意味合いだろう。 しかし東京書籍4500は、compel の例文で「世論が大臣を辞職に追い込んだ。」を 使っており、センチュリーに反している。 まあ、とくに統一的な用法は無いのだろう。 なお桐原は、「その法律が雇い主に、(※ 社員の)健康保険を掛けることを強いる」をcompel としている。「(※ )」内はwikiでの追記。 単語集にはないが辞書によくある典型的な例文が、病気で「~を余儀なくされる」をcompelで表現することである。 センチュリー風に He was compelled by illness to ~なら「彼は病気で~を余儀なくされた」である。 ジーニアス風に His illness compelled him to ~ なら、直訳すれば「病気が彼に~することを余儀なくさせた」だが、無生物主語の和訳が高校の授業で嫌われるので、「彼は病気で」と訳す。英文学とかだと無生物の主語とか普通にあると思うし、普通の日本語でも文学・文芸でなくとも「病気が彼に~を余儀なくさせた」とか通じると思うし、なのに、かたくなに無生物主語の和訳を認めない高校英語教師や塾講師などはどういう了見なのだろうか。理解しがたい。 ジーニアスは、本人の納得の上で余儀なくされる場合を oblige といい、そうでない場合つまり「本人の意思に反してさせる場合はforce や make を用いる」としている。 しかし、ジーニアスの例文では、税金を払う義務も oblige としている。 判断基準が不明である。 やはり、高貴たる者の義務と責任を基準に考えるのが良いだろう。 * 義務 duty, obligation 「義務」「義理」は英語で duty である。ジーニアスで確認したところ「義理」の意味もある。 on duty で「勤務時間中で」。 off duty で「勤務時間外で」 duty は、職務上の義務でも使われるが、道徳的な義務でも使われる。 その他、duty に「関税」の意味あり。桐原4500によれば、「ワインの関税」 duty on wine である。「免税店」は duty-off shop である。 obligation との違いとして、ジーニアスは obligation は「外的な事情から生じる義務」としているが、どうだろうか。ノブレス・オブリジとか、そうではないと思うが。 そう覚えるよりも do one's(myなど) duty で「~の義務を果たす」などの慣用表現で覚えるほうがよいと思う。なお、東京書籍4500と旺文社1900に、例文中に do one's duty がある。 obligation にはそういう平易な慣用表現は無いと思うので。 ---- 「分類する」 sort, classify sort は、情報Iで習う、数値データなどの整列の「ソート」と同じ語であるが、しかし旺文社1900以外では、sortの「整列」の意味を紹介していない。また、例文も無い。辞書ですら、ジーニアスもグランドセンチュリーも、整列を紹介していない。所持しているジーニアスの版が古く1990年代のものなので最近の版ではどうか知らないが、グランドセンチュリーのほうは2017年の版なのに紹介していない。 :※ なお、当の「情報I」科目のソート自体、実教出版の『情報I』でしか紹介されていない(他社の東京書籍や数研出版や日本文教出版などは紹介していない)。 :※ あまり英語教育の界隈では、データの整列は出題されづらいのだろう。(ただし、理系の大学はどうか知らない。)大学入試の単語集を見ても、文科系の大学ばかり出題の過去例文を扱うので(東京理科大とか芝浦工大とかああいう私大の過去例文は、英単語集で紹介されづらい)、理系の出題傾向がどうなっているか分かりづらい。 さて、上記の「分類する」の使い分けは、あまりハッキリしない。 単語集の例文などを見ると、どうやら書店や図書館などで書籍を「分類する」は classify を使っているようだ。 旺文社では「本は作家の名前によって分類されている。」 The books are classified according to the author's name. 東京書籍では「本はテーマによって分類されている。」 The books are classified according to subject. である。 ジーニアスでも、受動形でなく能動形でだが図書館での本の分類に classify を用いている。 なお、(英和ではなく和英辞典の)ジーニアス和英によると、ごみの「分別」は separate である。 sort には名詞で「種類」という意味もあり、ほぼ、「種類」の意味での kind と似た意味である。 a kind of ~ 「~の一種」の代わりに、a sort of ~ で「~の一種」と言う場合もある。 しかし、別の用法で sort of で「多少の」「いくらかの」という意味もあるので、文脈から判断すること。 class には「等級」と言う意味もあるので、「等級づけをする」なら classify のほうが望ましいだろう。 余談だが、classify には「機密の」の意味があって、旺文社1900で document を見ると、 leak classified document 「機密文書を漏洩する」 という例文もある。 動詞 leak は、液体や秘密などが「漏れる」とか「漏らす」の意味。東京書籍と桐原の3000語レベルにも4500語レベルにも書いてない。桐原5500に書いてある。 桐原5500の例文は秘密を「漏らす」ほうの内容。 なお、文書ではなく情報の「機密情報」については旺文社 leak を見ると、 a secret information と言っている。 桐原4500では、「機密情報」を confidential information と言っている(桐原4500のmake関係の熟語のmake use of ~ の項目)。 2010年にWikiリークという、各国政府などの機密情報をネット公開する海外サイトが世界的に話題になったからか、単語集では leak の例文が機密の漏洩ばかり。だが、もちろん液体などが漏れる場合にも普通に leak は使われる。 なお、wikibooksなど当wikiプロジェクトは、wikiリークとは全く別の組織。「wiki」とはソフト名の一種なので、まったく別の組織でも、wikiソフトを使っていると組織名がwikiなんとかと、似たような名称になることもある。 なおleakの名詞形は leakage であり、「漏れ」「漏出」「漏洩」の意味(旺文社1900)。だが、単語 leak 自体でも名詞の意味もあり、同じような「漏れ」という意味(桐原5500)。 「秘密」については、secret や classify の他に、confidence (カーンフィデンス)という単語もある。 だが、このconfidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 「信頼」と「自信」と「確信」については和訳でも同じ「信」の文字があるから、まあ連想できるとして(信頼の対象が自己になれば「自信」。「確信」とは、信じている自分への自信。など)、問題は「秘密」である。 信頼しあっている間柄での秘密、的なイメージで覚えるのが良いだろう。 形容詞 confidential の意味なら「内密の」というのがセンチュリー和英にもある。 だが、名詞の「秘密」のことを「内密」とは言わないので、confidence は「秘密」と訳すしかない。辞書もそうなっている。 ジーニアスによれば、「秘密文書」は confidential documents とのこと。 ---- 確認 check, confirm , confident check が「チェックする」である。 硬い態度など firm「確固たる」, rigid「厳格な」, stubborn 「頑固な」、stiff(肩などが)「硬直した」、 英語のチェック check はいろんな意味で使われ、意外と難しいので、日本語でそのまま「チェックする」と意味を覚えてしまうのが良い。東京書籍1800の単語集を見ても、checkの意味の説明で「チェックする」とそのまま書いてある。 check は「確認する」ことにも使われるし、確認したことを証拠に残すためのチェックマーク( ✓ )の記述にも使われるし、「点検する」ことにも使われるし、「照合する」にも使われるし、チェスの王手(いわゆるチェックメイト)にも使われる。このように意外と難しいからか、桐原4500では4500レベルとしてcheckを紹介している。 confirm が「確認する」「身元を証明する」である。(東京書籍4500) なお、別の語で firm という語には「断固とした」「確固たる」の意味がある(旺文社1900、東京書籍4500)。 比較的に悪い意味は無く、 firm muscles 「引き締まった筋肉」(東京書籍4500、ジーニアス) のように、形を変える柔軟さをもった場合にも使います(グランドセンチュリー、東京書籍4500)。 ほか、 a firm belief 「硬い信念」(東京書籍4500、ジーニアス) a firm decision 「ゆるぎなき決定」「確固たる決定」(旺文社1900、ジーニアス) です。 「頑固な」 stubborn (スタボーン)とか、(肩などが)「硬直した」stiff とはニュアンスが違います。 形容詞 rigid (リジッド)は「厳格な」です。 別のまとめで、「きびしい」harsh, strict, severe, rigid を説明しているので、そちらも参考にしてください。 「会社」や「商店」などの名詞 firm と同じ発音の語です(旺文社、桐原4500)。 a law firm 「法律事務所」(旺文社、グランドセンチュリー、) なお、a law firm は米語です。 チェックについては、チェックリスト check list が英語にもあることを知るべきだろうか。 工場労働など屋内での社会人の点検業務では、可能なかぎり、忘れのないように点検内容を一覧表の list リストにして、それにチェックマーク( ✓ )を入れることで漏らさずにチェックをするという方法がある。 なお、チェックマークを入れるための視覚欄(大きめな □ )のことを、チェックボックス check box といい、これも英語にある(ジーニアスで確認)。 こういうチェックリストやチェックボックスの存在を知っていれば、check の「点検する」や「照合する」の意味も覚えやすいだろう。 語学の勉強というのは、こういうふうに英語以外のビジネス知識なども必要なのである。 checkを「チェックする」と覚えればいいと言ったものの、ただし上述のチェックボックスやチェックリストのように、仕事でも知的な仕事なら check という英語は使うので、覚えておく必要があるだろう。 桐原4500では、「医者が患者の血圧を調べる」という内容の例文でチェック check を使っている。check はそういう専門性の高い用途にも耐えうる単語でもある。 ほか、小切手も check といい、同じスペルだが、説明を省略する。ホテルなどのチェックイン check in , チェックアウト check out も同じ単語だが、説明を省略する。 IT系でも、よく会員制webサイトの登録画面などで説明書きを読んだか確認するためのチェックボックスが、海外サイトではよく使われる。 社会人になって就職するなどして、品質検査の方法などを習っていないので、あまり「チェックとは何か?」とか深入りしても、埒(らち)が あかない。 confirm は、高校生には馴染みがないかもしれないが、IT系では意外とよく、会員制webサイトのパスワード登録の画面などとして、海外サイトではよく使われる。 身元証明の典型的な例文で、誰々の「身元を証明する」という例文があり、 たとえば東京書籍4500では 「彼女の身元を証明する」confirm her identity がある。 旺文社の例文を少し改造して(「郵便局員が私の身元を確認した」という内容)、「彼が私の身元を確認した」なら He confirmed my identity となるだろう。 「裏づける」の典型な例文が、裁判などでの「新たな証拠が彼の話を裏づけた」であり、東京書籍によれば、 「新たな証拠が彼の話を裏づけた」 The new evidence confirmed his story. である。 桐原4500にも、現在完了形であるが、ほぼ同じ英文がある。 confirm の名詞形は confirmation である。旺文社1900にだけ紹介されている(桐原4500と東京書籍4500はconfirmationを紹介していない)。 confident については、別の項目で説明した。confidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 単語集に共通の例文が見当たらないので、辞書などを購入して読んでほしい。 * 検査 なお、和英辞典で「検査」を見ると、testやinspectなど色々な単語がある。 testはどちらかというと「試験」である。 血液検査が blood test であり、聴力検査が hearing test だし、日本語では「検査」でも英語では test だったりする場合もある。 「テスト」と聞いて、日本の学校の学力試験しか思いつかないのなら、改めよう。英語では普通に、医療や工業などの検査でも test は使われるからである。 inspect は、査察官や検閲官をinsepector と言うので、そういうニュアンスもあるので、検閲・査察のニュアンスが強く、日本の「検査」には1対1には対応しない。 東京書籍と桐原の単語集には inspect がないので、気にしなくていい。米英の行政の事情を知らないと inspector などは理解できないだろう。日本の高校生には不要な知識であろう。inspector という、そういう高校で習わない行政用語があるという事だけを知っておけば十分だろう。 なお、実は旺文社1900に inspect と inspector がある。inspector には「検査官」の意味のほか、「警部」の意味もあるとのこと。 だが、そもそも、英語の文脈においける「警部」とは何かという問題がある。ジーニアスでinspectorを見ると、米では「警視正」、英では「警部」とのこと。まあ、警察組織の現場職での上のほうの人、ぐらいの意味だろうか。 なお、「捜査員」は investigator である。これだけだと難しそうだが、米国のFBIこと「連邦捜査局」が the Federal Bureau Investigation である(旺文社)。 「捜査する」は investigate である。 典型的な例文が 「警察がその殺人事件を捜査している。」 The police are investigating the murder. である(桐原、ジーニアス)。 なお、federal (フェデラル)は形容詞としては「連邦の」という意味であり、名詞としては「連邦」の意味である(ジー二アス)。 もうひとつの典型的な例文が、 「警察がその自動車事故の原因を調査している。」 The police are investigating the cause of the car accident. である(東京書籍、センチュリー)。事故なので、捜査ではなく「調査」。東京書籍でも「調査」になっているし、センチュリーでは「調べている」としている。 なお、「探偵」と「刑事」は detective である。英語では、「探偵」と「刑事」が同じ単語なのである。 動詞 detect の意味は、東京書籍いわく、何か見つけづらいものを「探知」「発見する」などの意味である。センチュリーいわく、隠されているものや悪事などを見つける場合に使うことが多いとのこと。 単語集にはないが、「探知機」が detector である(ジーニアスで確認できる)。ジーニアスいわく、金属探知機は a metal detector である。 この例のように、 detect で発見するのは別に犯罪事件の犯人でなくてもよく、たとえば桐原の例文では病院でのガン(癌) cancer を「発見する」ことを detect としている。 センチュリーいわく「ガス漏れを見つける」は detect a gas leak である。 センチュリーいわく、嘘を見破るのも detect である。東京書籍いわく、「スパイを見破る」は detect a spy とのこと。 locate という「位置する」と言う意味の動詞がある。名詞形 location が「位置」 の意味である。 この locate には、なにかの場所を「突き止める」という意味もある。 東京書籍が detect の単語の次に、locateの例文で「アジトを突き止める」を紹介しているが、著作権の都合があるので本ページでは紹介しない。 なお、アジトは a safe house である(東京書籍)。またアジトとは、犯罪組織や反乱組織などの「隠れ家」のこと。 なお、「隠れる」は hide である。 太陽が雲に「隠れる」みたいな平和的な「隠れる」も、犯人が「隠れる」も、 hide である(センチュリーで確認)。 「太陽が雲に隠れる」 The sun is hidden by clouds である(ジーニアスとセンチュリーに、ほぼ同じ例文)。 なお、「隠れ家」「隠れ場所」には、hide-out という言い方もある(ジーニアスいわく「隠れ場所」)。旺文社では hide-out を「隠れ家」「潜伏場所」と紹介。 hide の活用は hide - hid - hidden/hid である。 さて、conceal という、「隠す」という意味の単語があり、物や秘密を「隠す」場合に使われる。 辞書を見た限り、conceal には、人が隠れるような用法はない。 単語集を見ると、conceal の例文で、感情を「隠す」ような例文もあれば(旺文社)、爆弾が「隠されていた」という例文もある(桐原)。 隠された秘密を「暴く」のは reveal や uncover がある。 ---- 暴露(ばくろ) reveal, uncover, disclose reveal は、意図的に秘密を暴いた場合のほかにも、不注意などで秘密が漏れた場合にも用いる。旺文社の例文も秘密が漏れた場合である。 名詞形 revelation である。 よくある例文は、 「真相を明らかにする」 reveal the truth である(東京書籍に和訳・英文とも同じ文。センチュリーでは「真相を漏らす」と訳)。 そのほか、単語集にはないが、物理的に隠れているなどして見えなかったものが見えるよう現れる事も reveal というが、単語集にないので無視する。 なお、光や危険などに「暴露する」ことは expose である(桐原)。 暴露(ばくろ)は「ばくろ」と読む。「ぼうろ」(×)ではない。 disclose 意図的に秘密を暴いたり、あるいは自分や自組織の秘密を公表したりする場合は、 disclose のほうが適切かもしれない。 固い言い回しなので、暴露や公表や自白などの対象となる秘密は、たとえばセンチュリーでは「彼はスパイであったこと」だとか、「その男の正体」だとか、 あるいはジーニアスでは「真実を新聞に暴露する」とか、なんかそんな感じの秘密ばかりである。 名詞形「公開」「暴露」は disclosure である。 「情報公開」は disclosure of information である(ジーニアス、旺文社)。 東京書籍4500および桐原4500には disclose が無い。 uncover 「真相を明らかにする」 uncover the truth のように使う(東京書籍)。桐原4500には例文なし。東京書籍は巻末おくりなので、解説なし。 uncover の語源は、見れば分かると思うが「カバーを取る」である(ジーニアスで確認)。 なので、単語集にはないが、容器などの「フタを取る」も uncover である(ジーニアス、センチュリーで確認)。 そして単語集(旺文社)にあるが、遺跡などを発掘するのも uncover である(旺文社)。遺跡を埋めている土などをフタに見立てて覚えよう。 ---- 不安 anxiety, alarm, dread 恐怖 fear、 horror, dread 料金 fare , fee ,charge 経費 expense 警報 alarm 警戒 alert 警告 warning, caution 旺文社1900によると、alarm の出題番号が549 で、alarm が「不安」「恐れ」を第一義で紹介されており、anxiety (「不安」「心配」)の形容詞 anxious の583番よりも alarm のほうが早い。 勘弁してほしい。 まずalarm は普通、警報器のことである。実際、東京書籍3000では、alarm は「警報器」「目覚まし時計」の意味でしか紹介していない。 桐原4500ですら、「驚き」「恐怖」の意味を紹介しているが、しかしalarmの第一義はあくまで「警報(器)」というのが桐原のスタンスである。 とはいえ、旺文社は大学入試の出題順に紹介しているだけである。つまり、日本の大学入試がロクでもないのだろう。 なお、ジーニアスによると、alarm の第一義は「驚き」「恐怖」である。なお、語源はイタリア語の「武器を取れ」all'armeである。 なるほど、alarm アラームの語尾 -arm が「武器」 arm と同じわけである。 現代では、普通、「驚いた」は be surprised at などを使うだろう。 どうしても「驚き」「恐怖」の意味で使いたいなら、死の恐怖のある文脈で使うと、頭良さそうに見えると思う。 ジーニアスの例文でも、「シカは驚いて逃げていった」の例文で in alarm という用法を使っている。狩人や肉食動物などによる死の恐怖を感じたシカ的な用法。 しかし、ジーニアスによれば、恐怖の意味での alarm は「fear より固い語」である。 fear (フィエア)は「恐怖」「不安」である。まずfear は「恐怖」で覚えよう。4500語レベルではなく、桐原3000と旺文社1400にfearはある。あと東京書籍4500。 典型的な例文が、「高所恐怖症です」であり、ジーニアスと東京書籍にそういう例文がある。 I have a fear of heights. 「私は高所恐怖症だ。」 である。 単語集にはないが、辞書によくある例文が「恐怖で顔が真っ青になる」であり、 turn pale with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。センチュリーが pale (ぺイル)である。 ジーニアスだと、white を使い、 turn white with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。 なお、形容詞 fearful で「恐ろしい」「恐れている」の意味。 なお、horror で、戦場での死の恐怖も表現できる。日本語の「ホラー」のような幽霊やら悪魔などのオカルト限定のような制限は無い。 dread (ドレッド)は、「ひどく怖がる」「ひどく恐れる」のような意味。fearよりも、dread は恐れる度合いが強い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 旺文社いわく、発音注意。「ドレッド」である。 :(※ 範囲外)発音およびスペル的には、髪型のドレッドヘア dreadlocks とか、戦艦のドレッドノート級 (弩級戦艦) dreadnought ,dreadn'''au'''ght とかのdreadと同じスペル(語源がどうかは知らない)。 形容詞 dreadful 「ひどい」「おそろしい」の意味。 horrible などとの類義語であり(グランドセンチュリー)、区別は難しそうである。 なお、鉄緑は fearful を類義語としている。 料金 fare , fee ,charge fear とスペルの似ている fare(フェア) は「運賃」「なりゆき」であり、意味がまったく違う。 「運賃」、言い換えれば「乗り物の料金」が fare である。医師や弁護士などの料金は fee である(旺文社1400)。 「電車の運賃」a train fare である(旺文社1400、桐原4500、東京書籍4500巻末)。「電車賃」と和訳しても良い(桐原4500)。「列車の運賃」でも良い(東京書籍4500巻末)。なお、文脈に応じて複数形 train fares にしても良い(東京書籍4500巻末)。 単語集だと「電車」ばかりだが、別にバス料金でもタクシー料金でも良い。「料金」でなく「運賃」で訳してもいい。つまり、 :a bus fare 「バス料金」「バス運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) :a taxi fare 「タクシー料金」「タクシー運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) である。 なお、「運賃」fare は、形容詞「公平な」 fair と同音である(旺文社1400、ジーニアス)。 だが、医師でも弁護士でもない施設の「入場料」も an entrance fee である(東京書籍3000巻末、旺文社1400)。 entrance の代わりに admission を使う場合もある。つまり、 an admission fee「入場料」ともいう。(桐原4500 admission の項目、旺文社1400 admission の項目)。 「授業料」(旺文社1400)や「受講料」(桐原4500)も fee である。 charge は「サービスに対する料金」(旺文社1400、桐原4500) なお in charge of ~ 「~の担当で」(旺文社1400、桐原4500) 「罰金」は a fine である。 expense は、「人件費」とか「医療費」とか「学費」とか(旺文社「人件費」、グランドセンチュリーがその他)、経費をいうときの「費用」(旺文社)。 おそらく、帳簿的というか、家庭内のことでも家計簿的なのが expense かと。 ほか、スポーツの「フェアプレーの精神」などの意味の「フェア」は fair であり、スペルがまったく違う。なお、この形容詞 fairは「公平な」の意味である(桐原4500など)。 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の 名詞 fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である(桐原4500)。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 なお、ジーニアス和英の affair の項目によると、「時事問題」は current affairs である。 「浮気」とか「不倫」とかも affair と言う。恋愛雑誌やらで時々「アフェア」とか言う単語があるのは、この意味だろう。 なお、「外交」を一言でいうと diplomacy (ディプロウマシ)である(桐原4500など)。「外交官」が diplomat である。形容詞 diplomatic は「外交の」である。 さて、「警報器」alarm の典型的な例文が 「火災警報器」 a fire alarm である。これは東京書籍も桐原も紹介している。 なお、スペルの似ているアラート alert は、alert は名詞では「警報」「警戒」の意味だが、形容詞では「警戒している」の意味がある。(桐原5500、旺文社1900) また、形容詞でalert は「油断しない」の意味もある(東京書籍4500)。 単語集の「警戒している」の例文では、よく警察官や兵士などの警戒が出てくる。 警察官の場合なら、 The police officer is alert ・・・ で、「警察官は警戒している」の意味になる。 つまり、 ~(人) be alert の語順になる。 warning は「警告」である。翻訳の都合で「警報」と訳したほうが自然な場合もあるが、warning の意味としてまず第一に覚えるべきは「警告」である。 東京書籍で「洪水」 flood を見ると、「洪水警報」 flood warning がある。辞書 warning では確認できなかったが(ジーニアスとセンチュリーで、warningとfloodの両方を確認)、しかしセンチュリーいわく「空襲警報」が air-raid warning なので、たぶん洪水警報も合っているのだろう。 warn は「警告する」であり、医師が患者に「酒を飲みすぎないように警告する」とか(センチュリー)、嵐の接近を警告するとか(センチュリーとか)、そういうニュアンスである。 warn ◯◯(人) of ~ で「◯◯(人)に~を警告する」である。 記法を変えれば、 warn A of B 「BについてAに警告する」 です(桐原、旺文社、東京書籍)。 東京書籍が紹介していますが、 warn me of the enemy 「敵がいるぞと私に警告する」 です。 なお桐原は、喫煙の危険性(risk)を警告する例文です。ジーニアスは、旅路か何かの危険(danger )を警告する例文です。危険という概念で統一的に説明できそうですが、直接的に言い回しを覚えたほうが早いでしょう。 of はよく「~の」と中学で教わりますが、それだと意味が通りません。 さて、inform 「(情報などを)知らせる」という単語にも、 inform A of B 「BについてAに知らせる」 という語法があります。 桐原が inform him of the result 「彼に結果を知らせる」 のような例文を紹介しています。 なお、典型例の言い回しは、 Please inform me of the change in ~ 「~の変更を私に知らせてくれ」 です(旺文社、センチュリー)。 ともかく、warn A of B は inform A of B と関連づけて覚えましょう。 桐原がそういう覚え方を進めています(warn と inform を同一ページで教えている)。 ただし、東京書籍のようなcrisis (危機)など関連語の紹介は、桐原では同一ページにないですが。どの単語集も、一長一短です。 なお、東京書籍3000には、なんと inform の項目がありません。information はあるのですが。 なお、information は数えられない名詞なので複数形が無いので、「2つの情報」は two pieces of information と表す。「ひとつの情報」は a piece of information です(東京書籍3000)。 桐原は、remind A of B(思い出させる) や convince A of B(納得させる、確信させる) や inform A of B と warn A of B や suspect A of B (疑う)などをまとめて、 「関連の of」という概念を提唱しています。 ただ、そう解釈しなくても、 このうち、「警告する」warn と「思い出させる」remind も情報提供の一種ですので、 「情報提供の of 」とでも言える概念で、 remind A of B と inform A of B と warn A of B をまとめられます。 だとすると、暗記するのは残りの convince A of B (Bを納得/確信させる)と suspect A of B (B(容疑など)の疑いをかける)だけに減らせます。 このうち、 convince は、他人に何かの納得をさせる際に、説得などの情報提供が行われるでしょうから、広い意味での「情報提供の of 」と言えるかもしれません。暗記の負担がこれで減ります。 だとすると、残りは suspect A of B 「AにBの疑いをかける」です。 この場合、なんの情報提供もしていません。 また、of B の部分は形容詞的な意味です。 made of ~ で、「~を材料に作る」とかの意味であり、完成品を一目で見て材料が分かるなら made of です。 材料が、完成品を一目みてもわからない場合は made from ~ です。 この suspect A of B と made of B の共通する「of B」で、「性質の of」とかの概念を考えてもいいかもしれません(英語学でどうかは知りません。自己責任で)。 ほか、英文法で、「It is 形容詞 of 人」と「It is 形容詞 for 人」の使い分けなどがあります。人の性質を言う場合は「of 人」です。これから類推する方法もあるかもしれません。 まあ、最終的には suspect A of B 「AにBの疑いをかける」を直接的に覚えるしかありません。 warn ◯◯(人) against ~ing で「◯◯(人)に~しないように警告する」である。 たとえば、よくある例文が、「彼は道路を横断しないように私に警告した」(ジーニアス)あるいは川を渡らないように私に警告した(東京書籍)、であり、 He warned me of against crossing the river. 「彼は川を渡らないように私に警告した」 である。 動詞および名詞の caution は、動詞としては、たとえば医者などが肝硬変の患者に「酒を飲むな」と注意・警告するときの「注意する」「警告する」が caution である(桐原5500)。東京書籍4500の例文も、薬の取扱いの注意を caution としている例文。 ただし、辞書では、警察などの警告・注意もcautionである。このため、warningとの区別は、なかなか難しい。 ジーニアスが言うには、cautionのほうがwarningよりも軽いとのこと。 形容詞 anxious (アンクシャス)は「心配している」「不安に思っている」である。 be anxious about ~ で「~を心配している」である。 He is anxious about ~ なら「彼は~を心配している」である。 よくある例文が、「彼は試験の結果を心配している」であり、東京書籍とジーニアスにそれに似た例文がある、 He was anxious about the result of exam. 「彼は試験の結果を心配している。」 となろう。(wikiオリジナル) ジーニアスだと、母親視点の「息子のテスト」だが、まあこういう例文がよくる。 be anxious for ~ は「~を切望している」である。 桐原の「新しいコピー機が欲しくてたまらない」なら be anxious for new copy machine である。 ジーニアスだと(私は)「新しいコンピュータが欲しかった」なので、 I was anxious for a new computer. 「新しいコンピュータが欲しかった。」(※ ジーニアスanxious例文から引用) である。 名詞形 anxiety で「不安」「心配」「切望」である。東京書籍4500には「切望」が書いてないが、しかし桐原4500と旺文社1900には切望が書いてある。 なお、 eager (イーガー) は「熱望している」である。切望 anxious とは、ややニュアンスが違う。 ---- 思い出関係 remind ,recall ,remember 動詞 「remind <人> of ~」は、「<人>に ~ を思い出させる」である。 典型的な例文は、 That song remind me of ~ 「あの歌は私に ~ を思い出させる」 さらに、 That song remind me of my school days. 「あの歌は私に学生時代(の日々)を思い出させる」(東京書籍3000) とか That song remind me of the old days. 「あの歌は私に古き日々を思い出させる」(旺文社1900に似た例文) とか、古き良き日々を思い出す例文が典型的。歌は記憶のスイッチ。 動詞 recall は、主語が「思い出す」である(東京書籍、桐原4500、旺文社)。 典型的な例文は、 I can't recall the name of ~ 「~の名前を思い出せない」 のような例文。このように、意識的に思い出そうとするときに recall を使うことが多い。グランドセンチュリーいわく、「忘れたことを思い出そうとことさら努力する」のが recall である。 いちおう、recall にも実は「思い出させる」の用法もあるが(ジーニアス、グランドセンチュリー)、しかし単語集ではこの用法は触れていない。 なお、商品を「回収する」 recall と同じ単語である(規律4500)。 remember は、「覚えている」の意味が基本だが、実は「思いだす」の用法もある。 いっぽう、「思い出させる」の用法は無い。 remember me ~ing の意味は「私が~したことを思い出す」の意味である。 けっして、私「に」思い出させるわけではない。 なお、過去に「~したことを覚えている」場合は remember ~ing (動名詞) これからする予定を「忘れずに~する」のは remember to do (不定詞) である。 ---- 武器・兵器 weapon, arm 大量破壊兵器は weapons of mass destruction であり、略称は WMD である(桐原4500、旺文社1900、ジー二アス)。 また、核兵器は nuclear weapons である(桐原4500、旺文社1900、東京書籍、ジー二アス)。 だいたい、arms だと、「腕」(うで)と まぎらわしい。 兵器には、なるべく weapon を使うのが無難だろう。 なお、動植物の角(つの)や爪(つめ)や刺(とげ)なども、weapon である(ジー二アス)。 weapon は、日本では「兵器」と訳される場合が多いが、しかし英語では weapon は広く攻撃のための道具を表す用語である。 単語集にはないが、山川の英語版・世界史にあった単語で、 rearmament が「再軍備」である(ジーニアス)。ナチスによるドイツの「再軍備」みたいな文脈で rearmament を使える。 ほか、disarmament が「軍縮」である。啓林館 Vision Quest I(P.111) が「軍縮」disarmament を紹介しています。 なお、名詞 army は「陸軍」「軍隊」の意味です(桐原3000、旺文社1400(緑)、東京書籍4500)。 「海軍」は navy (ネイビー)です(東京書籍、桐原)。 「空軍」は air force です(東京書籍、桐原)。 「軍事の」は military です(東京書籍、桐原)。 陸軍と海軍も空軍もまとめて「軍隊」と言いたい場合、army だと陸軍とまぎらわしいので、military force という場合もあります(東京書籍)。 ただし、「軍事力」も military force です(桐原)。 このため、翻訳などの際は、文脈にあわせて、うまく訳してください。 軍「隊」との混同を嫌ってか、単語を power を使って「軍事力」は military power という用法もある(ジーニアス military、センチュリー power)。 ほか、「軍隊」を the armed forces と言ってもいい(桐原、forces ) 「兵士」は soldier (ソルジャー)です(東京書籍、桐原)。 東京書籍いわく、さらに「将校」(しょうこう)は officer (オフィサー)です。 とはいえ、「将校」(しょうこう)と言っても、何のことだか分からないのが普通の高校生でしょう。 軍隊の上層部や、将来的にそうなる見込みの高い軍隊の大学を出た軍人や、あるいは同程度に一定以上の階級の高い指揮官のことを、将校と言います。 最下級の階級である兵士は当然、将校ではないです。 「兵士長」とか「軍曹」とかの現場の下の方の中間管理職も、ふつうは将校とは言わないです。ただし、文脈によっては、「軍曹」なども将校という場合があるかもしれません。 『「将校」という単語くらい知っとけや。日本史の勉強すれば出てくるんだからさ~』というのが、東京書籍の心のさけびでしょうか。 戦後の自衛隊ではあまり「将校」とは聞かなくなりましたが、海外の軍隊の説明だと今でも使います。 戦前でも、よく二・二六事件とかで「青年将校」がどうのこうの、という解説を読みます。こういう英語を知っていると、英語力だけでなく日本史などの知識も披露できて、頭よさそうに見えます。 桐原いわく「兵役」(へいえき)は military service です。 「英語を勉強するなら、こんくらい知っておけや」という桐原の心のさけびです。 まず、諸外国でもヨーロッパなどで今でも徴兵制、つまり兵役があります。2020年代でも、スイス、オーストリアは徴兵制があります。 ここでいう service とは、公共の下僕のような意味もあるかと思います。 たとえば「召使い」は英語で servant (サーバント)ですが、なんと単語集に書いていません。 桐原の単語周いわく、serve は「仕える」とか「提供する」とかの意味です(桐原4500)。 今ではネットのサーバー server とか、派生の名詞が使われています(ジーニアス、センチュリー)。 ただし、ネットの情報提供については、「プロバイダー業者」などというように provide が「(情報などを)提供する」の意味で好んで使われる場合もあります(桐原)。 交通インフラや電力インフラなどの公共インフラなどの提供も service です(ジーニアス)。慈善事業も service です(センチュリー)。 「兵役」(へいえき)は military service を覚えるときも、そういうのと関連づけて覚えましょう。 ---- 安売り・特売 フェア、セール、バザール sale のみ高校英語 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 なお、セールは英語でも sale で「安売り」(桐原3000、東京書籍3000)や「特売」(旺文社1200)や「バーゲンセール」(東京書籍3000)の意味がある。sell とは別に、sale (セール)「販売」という単語がある(東京書籍3000、桐原3000)。 なお、セールスポイントは英語で selling point である(旺文社1200(黄色)、ジー二アスで確認)。 セールスポイントは和製英語。 なお、単語集にはないが、セールスマン(販売員)は英語でも salesman であるが、男女平等の観点から salesperson という表現が米英では好まれるだろう(ジー二アス)。 salesman は、外交販売員(日本でいう「セールスマン」)にも使われるが、英語では単なる店員も salesman で表せる。 複数形 sales で「売り上げ高」の意味もある(桐原3000)。なお桐原では「売上高」3文字ではなく「売り上げ高」5文字の表記。 単語集にはないだろうが、バザーとの違いについて触れる。 ジーニアスによると、英語の bazaar は、慈善などの目的のために特別に催される市場である。だから教会などがバザーするわけである。しかし、イランなど中東の商店街のことも bazaar である。英語の単なる「雑貨屋」のことも bazaar という。 バザーを「安売り祭り」みたいな意味で使うのは、どうやら和製のようだ。 啓林館 Vision quest( P.62 )で、ディスカウント discount 「値引き」、バーゲン bargain 「お買い得品」などが紹介されていました。 ---- 必要不可欠 不可欠な essential, vital, indispensable 必要な necessary 搾る squeeze, extract 搾取する squeeze, exploit 桐原4500に vital の意味は「生命の」とあるので、まずこれで覚えよう。 また桐原4500いわく、vitality の意味は「生命力」である。 入試では vital の他の意味の「不可欠だ」「活気のある」などが問われるかも知れないが、まずはvitalの単語のイメージが生命力であることをつかもう。 vial → 「生命に必要」→「不可欠」という連想、 および vital → 「生命力にあふれる」→「活気のある」という連想、 で覚えれば、暗鬼の負担が減るだろう。 旺文社1900の例文で、「防衛戦略が国家の安全保障にとって不可欠だ」という例文で「不可欠」を vital としている例文がある。 これだって、「国家の生存に必要」→「国防に不可欠」みたいなイメージで把握できるだろう。 なお、桐原4500は「自転車が生活に不可欠」で不可欠がvital、東京書籍4500は「外国語が教育に不可欠」で不可欠がvital、という内容。 ともかく、vital は「活気のある」という意味もあるが、「生命の」とか「不可欠な」のような意味もある。 別の単語の話をする。 もし、単に「活気のある」「元気はつらつな」と言いたい場合は、形容詞 vigorous (ビゴラス)という単語でも一応は表現できる。東京書籍は「活発な」「力強い」と紹介しており、「活発な運動」 vigorous exercise という例文がある(東京書籍4500巻末)。ただ、辞書で 名詞形 vigor (ビガー)や 形容詞 vigorous の用例を見ると、「激しい(スポーツなどの)運動」とか「猛烈な抗議」とか、やや意味合いが強い用例も多いので、注意が必要であろう。 Z会のTOEIC対策本では、同じ vigorous exercise という単語を、「激しい運動がもとで、疲労で倒れた」という内容の文章で用いている<ref>松本茂 監修『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』、Z会、2014年3月10日 ver.4第7刷発行、P.382</ref>。 このように、vigorous exercise は、いい意味でも悪い意味でも使う。 肉体的に元気のあるだけでなく、精神的にも「精力的な」という表現でも vigorous が使える。 なお、「猛烈な抗議」などの猛烈でも vigorous あるいは名詞形 vigor を使う(ジーニアス、センチュリー)。 protest a plan with vigor 「計画に猛反対する」(センチュリー) make a vigorous protest 「猛烈な抗議をする」(ジーニアス) である。 essential は「不可欠な」という意味。 だが、「エッセンシャル・オイル」essential oil という芳香性の油を考えれば分かるように、なんだか抽出物みたいなイメージ。 名詞形 essence 「本質」「エキス」で覚えるほうが理解しやすいだろう。 (なお、名詞 extract にも「エキス」「抽出物」「抜粋」の意味がある。extract は動詞として「抽出する」の意味もある。(東京書籍が動詞を紹介。旺文社は名詞も紹介。桐原は紹介せず)。動詞と名詞とで発音が異なる。名詞は エキストラクト。動詞は イクストラクト。「抽出」「摘出」の行為自体は extraction という名詞である(旺文社)。) あるいは、「必須アミノ酸」が essential amino acid である(ジーニアスで確認)。 抽出ついでに言うと、abstract も「抽出」という意味(桐原4500巻末)。abstract には「抽象的な」の意味もあるが、まずは抽出の意味で覚えよう。というか日本語でも、「抽象的」の「抽」の文字は、「抽出」の「抽」の字である。なお、冒頭のab-は、ここでは分離を意味する接頭辞。absent「欠席の」のabとabstractのabは同じ意味(桐原4500)。 なお、「具体的な」は concrete である。 エッセンシャルの話に戻ると、たとえば、生物学書の『キャンベル エッセンシャル生物学』 "Campbell Essential Biology" という500ページ以上ありそうな分厚い生物学書がある。(なお、amazon米国版では何故かこの本が18歳以上が購入禁止なのでリンクは紹介しない。) エッセンシャルというのは、そういう感じの意味。 桐原では、「食事は不可欠だ」みたいな例文でも essential を使っている。 なお、「食事」は英語で meal (ミール)である(essential の文に合うかどうかは知らない)。 食事しないと死ぬので、生命維持の観点では vital でもあるが、しかしそういう死を防ぐためのものでも essential で言い表す場合もある。 さて、単語集によくある例文が、「~は健康に欠かせない」 be essential for good health  であり、東京書籍と桐原がそうである。 東京書籍だと「運動は健康に欠かせない」、桐原だと「食事は健康に欠かせない」的な内容である。 運動 exercise なら、 Exercise is essential for good health. 「運動は健康に欠かせない。」(東京書籍4500より引用) である。 「搾る」の extract を squeezeのニュアンスの違いについて。 extract は「抽出する」が第一の意味のようなものである。 -tract が「引っ張る」という意味でもあることから想像できるように(センチュリー)、extractは、目的物を、自分の方向に向かってこさせるイメージである。 だからextractで果汁を「しぼる」のは、その手段にすぎない。 だから、濃縮エキスの抽出のような、搾るだけでは不可能なことも、extract なら出来る。 ほか、薬品などを使って何かの成分を抽出するのも extract である(ジーニアスで確認)。 ほか、歯科医が歯を抜くのも extract である(センチュリー、ジーニアス)。 パソコンのファイルの圧縮・展開でいう「展開」も extract です。 いっぽう、extract には「抜粋する」の意味や、抜粋して「要約する」という意味もあります(センチュリー)。 抜粋すると情報量が減るのに、圧縮ファイルを展開すると情報量は増えます。 妙に感じるかもしれません。 しかし辞書でextract を調べると、秘密などの情報を「聞き出す」「暴き出す」のような意味もあります(センチュリー)。圧縮していて読み取れない情報を「暴き出す」ようなイメージでしょうか。 もっとも、最近のパソコンでは、オペレーティングシステムが高度なので、圧縮されたままでも読み取りのできる場合もありますが。 逆に、圧縮・展開の「圧縮」は compress です。 日本でも、機械などの空気圧縮機でいうコンプレッサーなどの外来語で有名です(ただし、高校生には目にする機会(チャンス)がないかもしれません)。しかし意外なことに単語衆にはcompressはありません。 高校・中学でIT教育が必履修になるなどしてもう年月も経ってますので、どうせあと10年か20年したら「圧縮」・「展開」などIT用語も英単語に加わるでしょうから、先手を打って、このページにまとめておきます(ならないとしても、もしその場合は実務では役立たずなので未来の高校英語の単語衆に価値ないので、価値ない単語集に従う必要ないです。私たちが目指すべきは、大学合格する英単語ではなく、仕事で使える英単語です。仕事を無視した英単語学習をしても最終的に淘汰されるだけの弱肉強食です)。 英語だと、たとえばジーニアスでは、自動車エンジンにおける空気の圧縮のことを compress で表現しています。 なお、空調機のエアコンの「コン」はコンディショナーの略ですので、混同しないように。 センチュリーを見ると、コンピュータ用語のファイル圧縮も compress だと書いてあります(センチュリー、ジーニアス)。 ほか、綿(わた、めん)などを圧縮して小さくするのも compress です(センチュリー)。 ややこしいことに、compress にも、話を「要約する」という意味があります(センチュリー、ジーニアス)。 いまどき、「要約」はsummary でしょうから、compress は綿やファイルなどを「小さくする」(つまり圧縮)の意味で覚えるのが良いと思います。 まとめると、 ファイルの「圧縮」は compress です。 ファイルの「展開」は extract です。 さて、「しぼる」の話題にもどります。 squeeze は、にぎるように力を内側に押し付けるイメージである。だから squeeze で、資金を「圧迫する」なども表現できる。 では、具体的に extract と squeeze のニュアンスの違いを見ていこう。 「エキス」や「抽出する」のextract について。 extract juice from a orange で「オレンジからジュースをしぼり出す」「オレンジの果汁を搾る(しぼる)」 の意味(センチュリーや旺文社)。 文脈によっては、oranges ではなく an orange でも構わない。ジーニアスでは、レモンの複数形 lemons から果汁を搾り取っている。 「搾る」は、squeeze もある。 果物などをしぼって果汁をとるのが典型的で、 squeeze a lemon 「レモンをしぼる」 が典型的(センチュリー、旺文社)。 果汁を明示したい場合 「オレンジから果汁をしぼる」squeeze juice from an orange と言える(東京書籍4500の巻末。ジーニアスだと lemon で似た例文)。 squeeze lemon juice on ~(食品など) で「レモン果汁を~にかける」である(桐原4500、ジーニアスに似た例文)。 「労働者をしぼりとる」「労働者を搾取する」のような表現でも、squeeze を使える(桐原5500、センチュリー)。 なお、いわゆる「ブラック企業」のような会社(労働者を低賃金で長時間働かせる工場など)は、英語では sweatshop (スウェトシャプ)といい、「搾取工場」などと訳される(旺文社1900)。sweat (スウェト)は「汗」という意味の名詞である(桐原4500)。東京書籍4500は sweat および sweatshop を紹介せず。 なお、動詞 exploit 「搾取する」である(旺文社1400(緑)、桐原4500)。 典型的な例文が、 exploit one's workers 「労働者を搾取する」 であろう(ジー二アス、東京書籍、旺文社に似た例文)。 ほか、exploit には、たとえば地熱発電や自然資源などといった資源などを「開発する」の意味や(旺文社1400、桐原4500)、機会などを「利用する」という意味もある(東京書籍4500)。 家計のやりくりなど、なんらかの資金のやりくりなどで、お金をなんとか「絞り出す」というのにもsqueeze は使える(センチュリー)。 ただし、ほかの意味で squeeze には予算などを「圧迫(あっぱく)する」という意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 資金のやりくりと、資金の圧迫では、ほぼ逆の意味になるので、読解のさいには文脈からどちらなのかを読み取ろう。 squeeze には「押し入る」「押し込む」や、人ごみや席などへの「割り込む」「割り込ませる」という意味もあり(センチュリーが押し入りと割り込み。ジーニアスは割り込み のみ)、旺文社が「押し入る」を紹介している。「圧迫する」から「押し入る」などを連想しよう。 indispensable 「不可欠な」は桐原5500巻末や旺文社1900本文と東京書籍4500巻末が紹介しているが、これを直接に覚えるよりも前に、まず、銀行などの「現金支払い機」dispenser (ディスペンサー)を覚えよう(ジーニアスで銀行の「現金支払い機が dispenser だと確認)。 動詞 dispense は、「分配する」とか、機械が「出す」という意味である(ジーニアス、センチュリー)。 なので、コーヒーなどの自動販売機も dispenser である(センチュリー)。 で、形容詞 dispensable は「それほど必要ではない」「なくても済む」の意味である。 「自分はなくても済むので(dispensable なので)、他人に分配できる(dispense できる)」→「分配する機械がデイスペンサー」とでも、こじつけて覚えよう。 で、in- はここでは否定の接頭辞なので、 indispensable 「必要なので分配するわけにはいかない」→「つまり、必要不可欠」→単に「必要不可欠」と言えば済む のように indispensable を覚えるのが、関連の語彙も覚えられて一石二鳥だろう。 旺文社1900だけ、indispensable の項目で、派生語の dispense 「分配する」「施す」「~なしで済ませる」を紹介している。 桐原5500は、indispensable の類義語で、essential や integral を紹介している。 be indispensable for ~(ないと困る物) 「~は必要不可欠である」 のように使う(旺文社1900、東京書籍4500)が、文脈によっては for でなく別の前置詞や接続詞の場合もある(桐原4500)。 ---- 要約 summary, brief summary (サマリー)が「要約」の一般的な語でしょう(特に出典は無い)。 要約のまとめ方や業界によって、outline (アウトライン)や brief (ブリーフ)など、別の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 「要約する」の意味が、extract 、compress 、summarize などの単語があります。要約のことを summary (サマリー)と言います。サマリーの動詞形が summarize (サマライズ)です。 ほか、brief も、名詞では「簡潔な説明」の意味、動詞では(読みやすいように手短かに簡略化された説明にする、という意味での)「要約する」の意味です。 桐原4500が brief を「要約」の意味で紹介しています(桐原4500)。 in brief 「手短かに」 の意味です(桐原、旺文社)。 また、 keep it brief 「手短かにする」 です(東京書籍、旺文社)。it の部分は、必要に応じて適した目的語に変えます。 名詞形 briefing は、「簡潔な説明」の意味もありますいが、「事前の打ち合わせ」の意味でも使われます(旺文社)。 compress と extract は、現代ではコンピュータ上の処理で使うし、現代の商業の著作物の大半はパソコンで作られているので、やや使用の歳には注意が必要かもしれません。 summarize のほうがいいかもしれません。 一方、 summarize もまた、辞書や単語集では「要約」を名詞 summary と簡単に言いますが(桐原4500、旺文社1900)、実はサマリー summary と日本語の「要約」は微妙に違います。 英語では、1~2行ていどの短文で短くまとめることを summary と言うこともよくあります。brief だと「記者会見」など別の意味に誤解されるからか、本来なら "brief" というべき単なる1~2行ていどの事実報告でも英米では summary でそういう1行程度の事実報告を言い表す場合もあります。 brief だと、たとえば press briefing が「報道向け説明会」で使われたり(ジー二アス)、briefing session が「定例記者会見」だったり(ジー二アス)、ややニュアンスが「要約」とは異なります。全体像を理解しやすくするよりも、brief は短時間に発表することがニュアンスにあります。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。execution は「処刑」の意味です。 この例のように、summary は日本の「要約」とは、ややニュアンスが違う場合もある。 さて、米英の外交官の著作した回顧録(かいころく)の出版物で読んだのですが、 外交官は、定期的に サマリー summary という1~3行ていどの事実関係の報告を本国によく送るするらしいです。 日本語では、新聞やテレビのニュースにおける「短信」(たんしん)が短いので、近いでしょうか。 大使館の職員でもありますから記者会見(ブリーフィング)とは区別する必要もあるでしょうから、brief ではなく summary でそういう短いを言うのも合理的でしょう。 なお、「回顧録」(かいころく)は英語で memoir (メモワール)です(旺文社1900、ジー二アス)。単語集では、旺文社1900にのみあり、受験英語としてではなく英検準1級対策として紹介されている語です。桐原4500・5500および東京書籍4500にはありません。 外交官とか、この手の報告では、分析は極力交えず、事実だけを報告します。分析は、別途、本国のほうで行ってもらうのです。こうすることで、外交官は情報収集にのみ専念できます。 外交官は滞在先が友好国とは限りませんし、(自国以外との)紛争当事国などの場合もあります。もし友好国でない場合、もしかしたら滞在先の警察や軍隊によって通信が盗聴されたりしているかもしれません。そういう環境で、あまり分析を外交官側で行うべきではないでしょう。 なので、ともかく summary のほか、日本語には「要約」の他に適切な表現があまりないので、summary の訳は「要約」で通じますし、辞書や単語衆にも「要約」だと書いていますし、「まとめ」でも構いません(旺文社)。 「要約」のほか、ジーニアスには「概略」や「大要」、センチュリーには「概要」や「大略」なども書いてありますが、しかし上述のように、1~2行ていどに縮めて報告する書類形式というビジネスなど実務での背景がありますので、いちばん短い感じのしそうな「要約」が無難な表現でしょう。 実際、単語集にも、名詞 summary は「要約」で紹介されています。 これから紹介するのは高校範囲外の単語ですが、英語では、1行要約ではなくて、せいぜい5~8行くらいの文章で要点を列挙して書いたのは outline (アウトライン)などと言います(※高校の範囲外)。 アウトラインを書く場合も、できえば箇条書きにするなどして(ジーにアス)、全体構造を見やすくする必要があります。 ジー二アスには行数の条件は書いてないですが、普通、箇条書きされた説明は、長くて5~8行ていどのものでしょう。1行の箇条書きとか意味不明ですし、100行の箇条書きとか論外です。 ジーニアスいわく、そういう箇条書きされたものが本来のアウトラインとのことです。ジーニアスでは「概略」「概説」、センチュリーでは「概要」「あらまし」を outline 訳にしています。 outline の訳語を覚えるよりも、『箇条書きする等して手短かにまとめたものを「アウトライン」という』と覚えたほうが応用が利くでしょう。 仕事の報告での情報のやりとりなどで、もし1行要約だと短すぎて情報不足なときに、アウトラインによる報告が役立ちます。そういう使い分けをするのが大事です。 もしかしたら英米人のなかには、そういう使い分けをしない人もいるかもしれませんが、そういう人はレポートの書き方を知らない人であり、つまり知的レベルの低い人なので、相手する必要はないです。 まとめると、summary が「要約」の一般的な語だとみなせるでしょう。 要約のまとめ方や業界によって、outline や brief など、専用の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 ---- 重要 crucial, important 決定的な crucial , decisive 4500語レベルの単語集に crucial (クルーシャル)と言う単語があって「決定的な」「主要な」という意味である。 だが、decisive という「決定的な」の意味の単語がある。(東京書籍4500に単語だけ紹介されている。旺文社1900の巻末の章に、単語だけ「決定的な」「断固とした」と意味が紹介されている。桐原4500にはない。桐原5500にある。) ジーニアスいわく、「決戦」は a decisive battle である。 ジーニアスの例文では、decisiveは「将来を決定する」という意味もあると説明している。 東京書籍4500の crucial 項目の例文で、「そのオーディションに合格することは私の将来にとって決定的な意味をもっている」とある。 ジーニアスでcrucialを見たら、「重要である」という意味であり、例文が「我々が決勝戦に勝つには、彼の支えが重要である。」の「とても重要である」が crucial である。なお、「決勝戦」はその項目を見る限りは the final match である。 crucial の意味で、桐原と東京書籍には「決定的な」と書いてあるが、正直、decisiveのような断固とした気迫が足りない。「決戦」で負けると死ぬが、オーディションで負けたり「決勝戦」で負けても死ぬわけでもあるまい。 あまり論理的ではないが、decisive は、おそらくスペルが同じく"d"から始まる determination 「決心」「決意」の影響を受けてきたのだろうか。 動詞 decide と動詞 determine の違いについては、別セクションで語る予定。 crucial の意味は「非常に重要な」(桐原)で十分だろう。旺文社1900に至っては、「決定的な」の意味は紹介せず、crucial では「重要な」として紹介していない。 まあ、important よりかは重要度が高いつもりのニュアンスでしかないだろう。 旺文社1900では「書類を確認する際は注意することが重要である。」でcrucial を用いている。 桐原4500では「国際貿易はこの国の発展に非常に重要だ。」で crucial を用いている。 まあ、センチュリーcrucial の例文にあるように「彼のホームランは我々の勝利を決定的にした。」でcrucial を用いているように、命をかけるほどでもない野球の試合でも決定的な瞬間はあると思うので、そういう場合は crucial を使うのも良いだろう。 桐原5500にcrucial で「命にかかわる」の意味を紹介しているが、しかしジーニアス英和およびセンチュリー英和では確認できなかった。 そもそも vital という「生命維持に必要な」の意味の形容詞がある(センチュリーで確認)。 そもそも「重要」という概念自体、言葉の割には、vital のような生命への必要不可欠さが足りない。 ---- 外国の alien, foreign 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 「Foreign Affairs」は直訳すれば「外交の関心事」みたいな意味の雑誌名であろう。 なお、日本の「外務省」も英語版ホームページでは Ministry of foreign affairs である<ref>[https://www.mofa.go.jp/index.html "Ministry of Foreign Affairs of Japan" ] 2022年5月4日に確認. </ref>。 海外旅行とか海外出張とかでは必要な単語のひとつなので、頭の片隅に入れておこう。 ministry とはイギリス英語で省庁のこと。ただしアメリカでは、省庁を department と呼んでいる。 つまり日本政府は、「省庁」についてはイギリス英語を採用。 デパートなんて百貨店っぽい。なお百貨店は英語で department store である。 なおイギリスでも、新設の省庁については department を用いることもあると、ジーニアスは説明している。 さて、「省庁」の呼び名には、あまり深入りしてほしくない。 それより重要なのは、「大臣」 minister である。 大臣のことを minister という。単語集では「大臣」minister の項目に書いてあるが、「外務大臣」は foreign minister である。 今の単語集にはあまり書いてないが、昔はよく「総理大臣」は英語で the prime minister だと高校で習ったものである。いちおう、東京書籍の例文中に「総理大臣」the prime minister がある。桐原には書いてない。 説明の都合上、先に「省庁」 ministry を紹介したが、覚えるなら先に「大臣」minister から覚えたほうが良い。 語源としても、ラテン語で「従者」とかのことをミニステルと言うので、先に「大臣」→「省庁」の順番で単語ができたと考えるほうが合理的である。ジーニアスにも、ラテン語とは買いてないが、「召使い」がminister の語源だと書いてある。 prime については、主要という意味での「第一の」という意味である。センチュリーにある訳語だが、「第一位の」というのがニュアンスに近いだろう。 primeの語源はもともと、カトリックの日課の「最初の」礼拝のこと(ジーニアスで確認)。 primeはこういう意味なので、単に一番目であるだけでなく、さらに重要性の高いものに使われるというニュアンスがある。 ただし、実際の用例では、国家一番や世界一番でなくとも、たとえば肉が美味しい場合でも「極上の肉一切れ」 a prime cut of meat という風にも使う(ジーニアスで確認)。センチュリーにも似た例文がある。 「全盛期」、「絶頂期」という意味もあり、 in prime of his life(またはcareer) 「彼の人生(またはキャリア)の全盛期」みたいにも使う。 「全盛期」には、ほかに短い類義語が無さそうである。和英辞典で「全盛」を見ると、prime のほかに pride とか summer があるが、しかし英和でそれらの項目を確認しても、ニュアンスが違う。pride のほうは、pride of place という語句で「最高位」「最上位」という意味だし、summer は人生における「壮年」などの比喩でしかない。 名詞 foreigner は「外国人」 である。ただ、英語ではこの言い方は差別的な意味合いがあるとのこと。桐原3000いわく、なるべく、たとえば「カナダ人」 Canadian など具体的に言うべきとのこと。 alien alien (発音: エイリアン)は「宇宙人」という意味があるので、なんとなく、あまりよくないイメージを読者は持ちがちかもしれないが、しかしジーニアスで確認すると、法律上の用語で「外国の」「異国の」という用法がある。 センチュリーによると、市民権をもたない外国人のことを alien と言うとのこと。 alien は、名詞も形容詞も同じスペルの alien である。 名詞 alien は「外国人」「宇宙人」の意味。 形容詞 alien は「外国の」「外国人の」の意味と、「異質の」「なじみがない」の意味。 よくある例文が「その習慣には、なじみがない」で、習慣 custom に alien で「なじみがない」という内容の英文を東京書籍とジーニアスで見かけた。 語法は、 ~(習慣など) is alien to □□(人々) で、 「~(習慣)は□□(の人々)には、なじみがない」の意味。 たとえば、 alien to us なら「私たちにとって、なじみのない」という意味(ジーニアスおよび桐原)。 ---- 国内の domestic, internal (※範囲外) 「国内総生産」GDPは gross domestic product のことである。domestic violence は「家庭内暴力」である。 「国内の」という意味での domestic が、「外国の」 foreign の対義語である。 domestic ⇔ foreign さて、 「国内の」 を意味する形容詞 internal は、「国内問題」というとき internal affairs という(ジーニアス、センチュリーで確認)。 なお、数学の図形の幾何学の、「内角」も internal angle である(ジーニアスで確認)。 internal には医療などで「内服の」や「体内の」などの意味もあるが、共通の例文が確認できなかったので、説明を省略する。 なお外角は external angle または exterior angleである(ジーニアス和英で確認。英和にはない。和英)。 なお、「幾何学」は geometry (ジオメトリー)である(旺文社1900)。なお「地理学」はgeography (ジオグラフィー)である(桐原4500、東京書籍4500)。「地形」や「地勢」などもgeography である(東京書籍)。 geo- (ジオ)というのは「地球の」とか「地理の」という意味だが(ジーニアス)、幾何学にも使う。おそらく、古代のヨーロッパでは幾何学の知識を活用して、地図などを作成していたのだろう。 「ユークリッド幾何学」は英語で Euclidean geometry である(旺文社1900、)。「ユークリッド幾何学」というのは、日本では中学の数学で、図形の証明として習う、あの理論の体系のこと。「タレスの定理」とか「中心円の定理」とか、あそこら辺が「ユークリッド幾何学」。紀元前のギリシアの数学者エウクレイデスの名前にちなんで、英語読みでユークリッドになる。 なお、X-Y座標を使って計算する座標幾何学は、ユークリッドではなく「デカルト幾何学」という別の理論体系。デカルトは中世フランスの数学者。デカルトあたりが、座標幾何学の理論を整備しはじめたので。 さて、形容詞 interior は「内部の」という意味の形容詞だが(ジーニアス)、しかし普通は家や自動車の内壁に対して interior を使う(ジーニアス)。 ジーニアス英和の interior によると、幾何学の「内角」を interior angle で表してもいいとのこと。旺文社1900も東京書籍4500も、建築物の「室内の壁」を the interior walls としている。なお、東京書籍は「内部の壁」と和訳。 ---- 生産量 output, production 「生産」を意味する production に、「生産高」の意味もある(ジーニアス)。なお、単語集では、prodcution の「生産高」の意味までは説明していない(東京4500、桐原4500、旺文社1900を確認)。 increase production で 「生産量を増やす」である(ジーニアス)。センチュリーでも、文章は違って完了形などになるが、「映画製作が減少」という内容の文で production を生産量の意味で使っている。 より平易に output でも「生産高」を言える(旺文社、ジーニアス)。 工場などの生産高から(ジーニアス)、芸術などの産物まで(センチュリー)、output で表現していい。 production や produce には、「大量生産」のようなニュアンスがある(東京書籍)。 なお「大量生産」は mass production である(センチュリー)。 なお、テレビ番組や音楽作品などの生産から、その生産された作品なども production である(ジーニアス)。 output の対義語は input である。 つまり input ⇔ output である。 input で、名詞としtrは、仕事や活動などへの資材や労働力などの「投入量」、コンピュータへの「入力」を意味する。また動詞としては、「投入する」や「入力する」の意味である(ジーニアス、センチュリー)。 旺文社の単語集には、inputに投入量の意味がないが、しかし辞書で「投入量」を確認できる。 同様に、対義語のoutput は、仕事や活動などの「生産高」や、コンピュータからの「出力」である。動詞としても同様に「産出する」(ジーニアス)や「結果を出す」(センチュリー)や「出力する」である。 input には、仕事・活動などへの援助としての情報提供やアイディア提供などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 東京書籍や桐原の単語集には input や output が見当たらなかった。だがこれからのIT時代、必要になる単語であるので、ぜひとも意味を理解しておきたい単語である。 ---- 「外国」と「海外」 外国へ abroad 海外へ overseas 「外国に」「外国へ」は abroad であり、副詞である。 「海外に」「海外へ」は overseas であり、副詞である。 overseas は字ヅラだけ見れば、海を越えて外国に行くことだが、アメリカでは実際にはヨーロッパへ行くことに使われる事が多い(ジーニアス)。 travel overseas で「海外へ旅行する」である(旺文社)。 travel abroad で「外国へ旅行する」であるが、東京書籍では「海外へ旅行する」と訳している。 from overseas で「海外から」である(旺文社)。 abroad の典型的な例文が、 「私は外国へ(一度も)行ったことがない。」 I have never been abroad. である(東京書籍、桐原)。東京書籍と桐原で、同じ英文。桐原のほうには和訳で「一度も」がある。 ---- 結果 result, outcome, consequence 桐原4500と東京書籍4500の後半にoutcomeの単語の紹介があるが、良書とも解説を諦めている。 単に 結果のことを result だけでなく outcomeとも言うと、知っておくしかない。 consequenseは、単に「結果」を、固い言い回しにしただけであるが、東京書籍4500によると、「通例望ましく結果にconsequenceを用いる」とこのこと。 センチュリーと東京書籍に「深刻な結果」 a serious consequence と言う例文がある。 副詞 consequently は「その結果として」「したがって」の意味。 ---- 考え concept, notion ,ほか(idea, thought ,など色々ある) concept は、たとえば相対性理論の考えだとか、割と抽象的なことに使う。桐原4500いわく、「アインシュタインの相対性理論の概念」は Einstein's concept of relativity である。 notion は、そこまで抽象的でなく、たとえば人生観(ジーニアス)とか宗教観(センチュリー)とか。 ジーニアスでは「人生は航海だという考え」の「考え」を notion としている。 旺文社だと「概念」と言ってるが、無視していい。 概念というより「観念」だろう。 あるいは「観念」という用語をしらない高校生に向けて「概念」と書いたのかもしれないが、そんな底学力層のことは読者は気にしなくていい。 その他、ジーニアスで「意見」、センチュリーで「意向」だと言ってるが、両辞書で説明が一致しないので無視する。 ---- 「規範」と「基準」 規範 code 基準 normal (学校などの)規律、しつけ discipline 普通 normal, ordinary 「行動」と「指導」と「行儀」、「実践」 行動 action、conduct(指導のニュアンス)、behavior (行儀のニュアンス)、 practice(理論・理念の実践)、perform 習慣・慣習 practice 、 custom、クセ habit codeには「規範」「暗号」「法典」などの意味がある。 まず、codeの規範について。 ドレスコード dress code は「服装規程」のことである。「ドレスコード」「服装規程」とは、たとえばクラシック音楽コンサートホールとかの上流階級っぽい施設に入場しようとするとき、どんなに金を持っていても、もし服装が短パンとかジーパンとかだと入場を断られることがある。 成人男性の場合なら、背広とかのフォーマル formal な服装とかでないと、そういう場所には入場できないのである。そういうのをドレスコードと言う。 商業施設に限らず、たとえば冠婚葬祭(かんこん そうさい)とかの行事でも、その内容に見合った服装が求められる。 旺文社1900の例文が例文としてドレスコードを紹介しており、まさに大学進学を目指す階級にふさわしく、とても良い。 ダジャレだろうけど、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコード press codeという。普通に科目「日本史B」とか「日本史探究」で、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコードと言うと習う。ついでに覚えよう。英和辞典には press code は見当たらず、どうもGHQの造語っぽい。 ドレスコードの場合、codeは訳では「規則」や「規程」ではあるが、マナー的なニュアンスもある。 ジーニアスで確認したが「不文律」 code of silence という単語がある。 「行動規範」 は a code of conduct である。 ここら辺の表現が、上流階級に求められるマナー的な code であろうか。 その他、ビジネスライク名表現だが、「業務規程」 code of practice というのもある。 なお、「行動規範」 は a code of conduct のついでに言うと、「行動」conduct も類義語があり、behavior が類語後である。なお、旺文社ターゲット1400(中級の難度の本)が、conduct と behave を同じページで紹介している(おそらく旺文社もこれを類義語だと見なしているのだろう)。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多い.音楽の「指揮者」をコンダクター conductor と言うのも、これだろう。 The orchestra was conducted by Seiji Ozawa. そのオーケストラは小澤征爾によって指揮された。(東京書籍4500) とか conduct the orchestra オーケストを指揮する(桐原3000) とか典型。 高校英語では出ないだろうが、物理学の電気伝導のことを conduct という事もある。conduct には、指導とか伝導とかのようなニュアンスがある。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多いが、必ずしもそうとは限らない conduct interview インタビューを行う(東京書籍4500) conduct research 調査を行う(旺文社1400) のように調査研究を行うのに使う場合もある。 behave は、動詞「ふるまう」だが、ニュアンス的には「行儀」のニュアンス。 behave oneself で「行儀よくする」(桐原3000、旺文社1400) I can't stand His behavior. 彼のふるまいには我慢できない. (東京書籍4500) 東京書籍の例のように、behavior そのものには、指導的なニュアンスは無く、行儀が悪い場合にも使うようである。 conduct は動詞。「行う」、「指揮する」。「指揮者」は語尾が異なり conductor である。 behavior は名詞で「ふるまい」「行動」。behaveは動詞で「ふるまう」。 単なる物理的な「行動」は action である。 旺文社1900の例文「被害者の救出には、すばやい行動を必要とする。」の、「素早い行動」 a swift action という語がある。 動詞は act 「行動する」である。だが、名詞 act 「行い」という意味もある(東京書籍3000)。 面倒なので、名詞 act とaction のニュアンスの差には触れない。 さて、桐原3000は、act「行動する」 と perform (楽器を)「演奏する」、(劇を)「演じる」などを同じページに書いている。 これだけだと、なぜ同義語か分からないが、実はperformには、(仕事などを)「実行する」という意味もある(東京書籍3000)。ジーニアスいわく、do, carry out よりも固い語。グランドセンチュリーいわく、doよりも文章語的。 perform an experiment「実験を実行する」(旺文社1900、ジーニアス) perform live 「ライブ演奏をする」(東京書籍)、「生演奏をする」(グランドセンチュリー) 日本ではよくパフォーマンスライブと言うが、しかし辞書にその語は見当たらない(少なくとも、ジーニアスとグランドセンチュリーには無い)。 なお、名詞形 performance は存在する。 performance 「公演」「実行」「性能」の意味。 「性能」は、「機械のパフォーマンス」とか言うときのperfomance と同じ語。 さて、パフォー ムperform ではなくプラクティス practice。 practice に、理念や理論などの「実践」の意味があり、単語集にもあります(桐原4500、旺文社ターゲット1900)。 practical 「実践的な」「実用的な」という単語もあるので(東京書籍4500、)、これと関連づけましょう。ほか、思想用語ですが、プラグマティズムという語があり、米国的な実用主義のことです。なお、プラグマティズムはドイツ語やギリシア語が語源なので、高校生には深入りは不要。 熟語で put ~ into practice で「~を実践する」 put his new ideas into practice 「彼の新しいアイデアを実践する」(旺文社1900、ジーニアスに似た例文あり) the idea to put his ideas into practice 「彼のアイデアを実行するチャンス」(桐原4500) とか典型です。なお桐原3000にもpracticeがありますが、3000では練習の意味しか書いてません。 practice his religion 「宗教を実践する」(ジーニアス、桐原5500をもとに作成したオリジナル) She practices vegetarianism. 彼女は菜食主義を実践している。(東京書籍3000そのまま) ほか、 practical experience 「実地の経験」(東京書籍4500、桐原4500) が典型です。 対義語は theoretical 「理論上の」です(東京書籍4500、桐原4500)。セオレティカルと、語尾がティカルになります。セオ「リカル」ではないです。セオ「レティカル」です。 「実用的な車」 practical car (東京書籍4500)、実地の経験ある大工 practical carpenter (三省堂グランドセンチュリー) たぶん大工が高校範囲でないので、東京書籍が気を利かして car 「車」に置き換えたのだろうと思います。 なお、理科などの実験は experiment です(東京書籍3000、旺文社1900)。 旺文社1900だとpracticeとexperiment が同じページに書いてあり、おそらく、類義語のようなものと見なしています。 practice には「練習」の意味があります。というか、先に「練習」の意味のほうを、多くの中高生用の学校用の単語集では習います。 exercise にも「練習」の意味がありますが、上記のように practice は宗教や思想にも使うので、なんかニュアンスが少しだけ重いです。practice の場合、exerciseよりも継続的に行い、技能の習得を目的とする練習のことです(グランドセンチュリー)。 また、単語集には例文が無いですが、practiceには「慣習」の意味もあります(ないのは例文だけであり、意味紹介はある)。「練習」などの派生的に覚えましょう。 宗教とか地域文化とかそういう単語で practice が使われている場合は、宗教の実践なのか、それとも宗教の慣習なのか、どちらなのか判別が面倒です。このため、入試では要求されないでしょう。あまり特定の宗教に深入りするのも入試的にアレですし。 慣習・習慣 practice 、custom、habit practice には、社会の「慣習」「習慣」の意味があります(旺文社1900、鉄緑)。 桐原・東京書籍には「慣習」「習慣」の意味は書いてないですが、しかし旺文社1900に書いてあるので、大学入試の出題範囲かと思われます。英検準2級にも「習慣」の意味の practice は出ます。鉄緑単語集でも、「習慣」practice を押さえています。 custom は、社会の習慣でも(東京書籍4500、旺文1900)、個人の習慣でも使う(桐原3000で個人の習慣を紹介)。 社会の慣習の意味の場合、custom と practice の区別は難しい。 custom やhabitは、意外と難度の高い単語と見なされており、東京書籍4500や旺文社1900など上級レベルの単語集でも紹介されてる。 habit は個人の習慣。個人の「癖」(くせ)が habit である。 このためか旺文社1900および東京書籍4500では対比として custom を「社会的な慣習」としているが、しかし実は個人の習慣にも custom を使う(桐原3000)。 the custom of visiting shrine on Wew Year Day 「神社を新年に参拝する風習」(旺文社1900) the custom of giving year-end gift 「お歳暮を贈る慣習」(東京書籍4500) もちろん日本以外の外国にも custom を使ってよく、 another country's customs 「他国の慣習」(桐原3000) habit で入試で典型的なのが、個人の食習慣。 well-balanced eating habits 「バランスのとれた食習慣」(旺文社1900) the habit of eating between meals 「間食の習慣」(東京書籍4500) She has a habit of playing with her hair when she's nervous. 「彼女には緊張すると髪をいじるくせがある」(桐原3000そのまま) ※辞書を見ても他にろくな例文が無いので、そのまま紹介 habit of ~ing で「~する習慣」である(旺文社1900)。 She has a habit of speaking quickly when she is angry. 「彼女には起こったときに早口で話すくせがある」(東京書籍4500そのまま) つまり単語集の典型例として、 He / She has a habit of ~ing ○○ when he/she is □□. 「彼/彼女には□□したときに〇〇を~するくせがある」 この桐原の例のように、無意識の「癖」にhabit を使う。 だが、他にも、喫煙とか麻薬とかそうのの悪癖にも habit を使う(ジーニアス)。この悪癖は入試には出ないだろう。辞書を見ても、麻薬とかそういうのの habit ばかりなので、桐原の髪の例文をそのまま紹介させてもらった。 しかし、良い習慣にも habit を使っても良い(東京書籍4500など)。 healthy habits 「健康的な習慣」(東京書籍4500) habit of rising early 「早起きの習慣」(ジーニアス)、habit of getting up early 「早起きの習慣」(グランドセンチュリー) 「習慣」の意味で practice を使う場合、地域などの集団の慣習。宗教とか風土とか。 ※ 入試範囲外だが汚職などの悪風の場合も、practiceを使う(ジーニアス)。 マナー以外にも code は使い、「民法」は the civil code , 「刑法」は the criminal code である。 だが、「lawで十分じゃん?」と思ったのか、東京書籍4500ではcodeの項目を見ても「暗号」しか紹介していない。なお、桐原4500の例文が、アメリカの各州の刑法 criminal code の違いの話題(いわゆる「州法」)。 おそらく東京書籍は、マナーの話をしたいなら manner で済むだろう、という発想だろう。なお、manner も英語であり、東京書籍4500にもmannerが書いてある。 「暗号」については、典型的な例文が 「暗号を解く」 break a code である(東京書籍4500, 桐原4500)。 normal (ノーマル)は、日常的には「普通の」「平均的な」という意味である。 だが、学問としては、労働などの「基準量」の意味を覚えておきたい。 日本では最近はすたれた言い回しだが、ソ連語の由来で「ノルマ」という、たとえば1日あたりの、しなければならない労働の最低量として「ノルマ」という語があった。 単語集にはないが、辞書で normal の意味に、数学の「直角の」という意味もある。おそらく、古代ギリシア人あたりが、角度の基準として直角(90度)を採用したのだろう。 なお、数値的な「平均の」を言いたいなら、 average である。形容詞「平均の」も名詞「平均」も average である。桐原4500では、normal のページといっしょにaverage も書いてある。 normal の対義語 abnormal は「異常の」「異常な」の意味である。 逆に考えれば、normal の意味は、「通常の」「正常の」でもある。桐原のnormal に「正常な」が書いてある。東京書籍の副詞 normally に「通常は」が書いてある。 ordinary 「ふつうの」「平凡な」は、よく「生活」と結びついて、ordinary life 「ふつうの生活」(東京書籍の訳)または「平凡な生活」(桐原の訳) ordinary はこのように、並外れた部分がないというニュアンスがある。 逆に対義語の extraordinary は、「並外れた」の意味である。 「異常気象」は extraordinary weather である(東京書籍、ジーニアス)。 単語集にはないが、「臨時国会」も an extraordinary Diet session (ジーニアス)あるいは an extraordinary session of Diet (センチュリー)のように言えることも、覚えておきたい。なお、Diet とは、日本の「国会」のこと。外国の国会の呼び名は違っている場合も多いので、外国の国会のことを言いたい際には、その国ごとの呼び方を調べること。 そのほか、ルールに従わせるための統制や、そのための訓練のことなどを、 discipline という。 子供の「しつけ」や、学校の規律などが discipline である。 ジーニアスいわく 「学校の規律」 school discipline である。 また、センチュリーいわく「学校での規律」は discipline in school である。 子育てや教育にかぎらず、たとえば行政などの「金融統制」は financial discipline である(ジーニアス)。 そのほか、単語週では旺文社1900しか紹介していないが、大学での「学科」や「学問分野」のことも discipline という。辞書には普通に「学科」も「学問分野」も書いてある(ジーニアスで確認)。なお、実は旺文社では「学問分野」しか書いてないが、説明の都合で段落冒頭では「学科」も加えて紹介した。 ---- 通訳と翻訳 「通訳する」「解釈する」 interpret 「翻訳する」 translate 「通訳」とは、普通、口頭での翻訳のこと。 だから翻訳サイトの「グーグル翻訳」も、べつに口頭でのやりとりではないので、英語では google translate なわけである。 「通訳者」は interpreter である。 「同時通訳」は simultaneous interpretation である(旺文社 simultaneous、ジーニアス、センチュリー)。 simultaneous は「サイマルテイニアス」と読む。シミュ~とは読まない。 名詞形の「通訳」「解釈」は interpretation である(旺文社)。 東京書籍と桐原だと「解釈」の意味しか紹介していないが、しかし上述のように「同時通訳」でも interpretation は使われるので、「通訳」の意味も覚えるべきだろう。 なお、数学の「連立方程式」は simultaneous equation である(ジーニアス)。 simultaneous の部分が「連立」である。 「方程式」は equation である。 翻訳者は translator である。 ---- 関係 relation, 相対的・親戚 relative 形容詞 related , relevant など relate は動詞「関係がある」である(桐原)。 related は形容詞「関係がある」「関連付ける」である(桐原、東京書籍)。 be related to (不定詞)~ 「~と関係がある」「~に関係している」(旺文社、桐原) relation は名詞「関係」である(桐原、東京書籍)。 relative 形容詞「相対的な」、および名詞「親戚」 relevant 「関係がある」(旺文社、鉄緑) 鉄緑いわくグランドセンチュリーいわく、relevant は直接的な関係のこと。 なお、ジーニアスでは、「密接な関係」があるのが relevant という見解。 東京書籍。桐原は relevant を紹介せず。 対義語は irrelevant 「無関係の」「関係が無い」である。(旺文社、鉄緑) [[カテゴリ:英語]] dissv76n5hyytb40tmu2tiy1mzzrf73 247339 247336 2024-04-26T09:35:08Z すじにくシチュー 12058 She is inclined to ~ 「彼女は ~ する傾向がある」 wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 設立 constitute と establish と found found という動詞がある。動詞「見つける」find の 過去形foundとは別に、原形で「設立する」のfoundという動詞がある。 「設立する」は活用が、 原形 found - 過去形 founded - 過去分詞 founded と変化をする。 foundの意味は「設立する」。「創設者」を名詞 founder と言うのを記憶の土台にすると、覚えやすいだろう。名詞 foundation で「基礎・基盤」や「建設・設立」などの意味。化粧でファンデーションとあるが、あれは和製英語ではなく、れっきとして foundation cream という英単語がある(ジーニアス英和で確認)。 ちなみに金融などで「ファンド」といわれる単語は fund (原形がfund )というまったく別の単語。組織などの「資金」「基金」が名詞でfundである。動詞 fund は、組織などに「資金を出す」こと(旺文社1400)。 なお、「基金の基金を集める」は raise a fund である(旺文社1400。ジーニアス)。また、raise money で「資金を集める」である(東京書籍4500。桐原4500)。 constitute は、議会や制度などを「設立する」。 なお、センチュリー英和によると、「議会を設立する」 constitute an assembly とのこと。 establish は、組織を「設立する」。たとえば桐原4500に「早稲田大学を設立する」という例文で establish が紹介されている。 ジーニアス英和によると、政府・学校・会社などを「設立する」のが establish である。 センチュリー英和によると、国家・政府などを「樹立する」のも establish である。 だが、それよりもestablishは、単語集にはないが、評判などを「確立する」の意味で覚えるほうが良い。 たとえば、センチュリー英和やジーニアス英和にあるが、国家体制など既存の「体制側」や「支配層」のことを establishment という。 いっぽう constitute には、こういったニュアンスはないだろうから。 set up set up は「創業する」「創設する」の意味である。 このほか、set upには、テント(a tent)や看板(a sign)などを「立てる」という意味もある。 センチュリー英和にもあるが、コンピュータの初期設定のことを set up という。 ---- 主張 claim と insist と argue と contend 議論する argue, discuss 討論する debate 言及する mention , refer センチュリー英和によると、claimは、当然の権利として「主張する」、あるいは事実であるとして「主張する」の意味。 claimとinsistのどちらにも、「要求する」の意味がある。 だが、claimの要求は、権利としての要求である(東京書籍4500)。 いっぽう insistの要求は、単に強く要求しているだけである。 insistは、特に、強く「主張する」意味である。 ジーニアス英和およびセンチュリー英和では、無罪の主張でinsist on が用いられている。 日本語の、批判のような意味での「クレーム」は、和製英語であり、センチュリー英和のclaimの説明によると、英語にこの意味はない。 なお、「文句を言う」は英語で complain である。 :(※ たぶん範囲外?)海外旅行などで「荷物の受け取り」のことを baggage claim という<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P140</ref>。このように、日本語の「クレーム」と英語のclaim は、だいぶニュアンスが違う。 記号「!」 のことを exclamation (イクスクラメイション)というが、これも動詞 exclaim (イクスクレイム)「さけぶ」の名詞形である。 なお、荷物 baggage は集合名詞なので たとえば複数の荷物を言うときは、 ~ pieces of baggage になる<ref>『ビジネス・コミュニケーション』、実教出版、令和2年12月25日 検定済、令和4年1月25日発行、P153</ref>(桐原3000)。 発音注意であり、baggage 「バギッジ」である。 なおbaggageはアメリカ英語。イギリス英語だと luggage 「荷物」になる。 一方、「カバン」bagは具体的なカバンのことをいうので、普通に数えられるので、bagの複数形は bags である<ref>『All aboard! English Communication I』、東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P145</ref>(桐原3000)。 さて、claim する人(主張者)のことは claimant である。 ただし、権利の主張などは、insistとclaimのどちらでも良い。 argue は、理由をあげて「主張する」の意味である(東京書籍4500)。argue that ~ で「~だと主張する」の意味である。argue with ~(人) で「~(人)と言い争う」の意味である(桐原4500および旺文社1400)。 なお、argueには、用法によっては、やや非友好的に「議論する」ニュアンスもある。ジーニアス英和にも、argue は「discussよりも非友好的」と記述がある。 たとえば検定教科書 "Standard Vision Quest I" でも、 argueは「言い争う」といった意味であると紹介する一方、discuss は「議論する」であると紹介している<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 ただし、実際には argue には「説得する」などの意味の用法もあるので、ニュアンスの違いはあまり明確ではない。 センチュリー英和に、弁護士の「弁論」をargueとした例文があったが、もし法廷闘争での敵対陣営同士の「弁論」ならargueのほうが、ふさわしいだろう。 なお、「口論する」は quarrel である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P71</ref>。 debate は、特定の議題について二手に分かれて意見を論じ合うことであり(東京書籍4500、辞書グランドセンチュリー)、賛否が対立している議題についてのことが比較的に多い(辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー)。 なお、単語集では、debateの単語自体は旺文社も桐原も紹介しており、「討論する」の意味で紹介している。 contend は、(東京書籍4500いわく)「強く主張する」とか、(桐原5500いわく)「論争する」とかの意味。 桐原5500の例文にあるが、contend in court で「法廷で争う」。 旺文社1900によると名詞 contention で「主張」「論点」の意味。 旺文社1900とセンチュリー英和が紹介しているが contend that ~ で「~だと主張する」。 旺文社1900 で熟語 an issue of contention (「議論の対象となる問題」)が紹介されてるが、しかしジーニアス英和でもセンチュリー英和でも確認できなかった。 * 異議を唱える challenge challenge には課題や競技相手などに「挑戦する」の意味もあるが、議論などで相手に「異議を唱える」の意味もある。 たとえばジーニアス英和からの抜粋だが、 I challenged her. 「私は彼女に異議を唱えた。」 旺文社1900からの抜粋だが、 He challenged the common belief. 「彼は常識に異議を唱えた。」 センチュリーからの抜粋で、 He challenged my statement. 「彼は私の言うことに異議を唱えた。」 challenging で「やりがいのある」。東京書籍3000に例文がある。辞書を見ても、あまり例文が無いので、当ページでは紹介しない。 なお単語集にはないが、ジーニアスによると、競技などで challenger 「挑戦者」 ⇔ defender 「選手権保持者」(防衛側) である。defender の項目で調べると書いてある。 競技では、challenge は試合を「申し込む」などの意味である。 たとえば、東京書籍3000の例文だが、 Dan challenged me to a game of tennis. 「ダンは私にテニスの試合を申し込んだ。」 また、センチュリー英和に似たような例文 I challenged Betty to a game of tennis. 「私はベティにテニスの試合を申し込んだ。」 がある。 言及する mention , refer to :※ なお、東京書籍4500と桐原4500は、referとmentionが類義語という見解。 :東京書籍はrefer と mention を同一ページで紹介しており、類義語という見解のようだ。桐原も、別々のページだが、それぞれ類義語としてお互いにreferとmentionを紹介している。 refer には「参照する」という意味もあるが、「言及する」という意味もある。 そして、どの単語集でも、referの第一の意味は「言及する」である(旺文社1400、桐原、東京書籍4500)。 読者はついつい、refer の第一の意味を「参照する」としたいと思うかもしれないが(mentionにはその意味はないので)、しかし、そういうわけにはいかないのである。 というのも、類義語である mention は、けっして、一般的などんな「言及」でも使える意味ではない。 mention は、話のなかで単に名前を上げるとか、話で簡単に触れる程度のことである(東京書籍4500、ジーニアス)。 なお、 not to mention ~「~は、いうまでもなく」(東京書籍4500、旺文社1400) refer は、ふつう refer to ~ 「~に言及する」 のように前置詞 to をつけて使う(桐原、東京書籍、旺文社)。 なお、参照するの意味でも、 refer to ~ 「~を参照する」(東京書籍、旺文社) のように前置詞 to をつける。 ---- 防御 defend , guard , protect まず、「ガードマン」は和製。 guard だけで「警備員」の意味がある。特に、警備員であることを強調したい場合、 a security guard という(東京書籍、旺文社)。 a security をつけずに「警備員」と使用してもいい。桐原3000の英文は銀行の「警備員」に、 a security をつけていない。 さて、defend は動詞。guardは名詞および動詞。protectは動詞。 なお、guardian とは、未成年などの「後見人」のこと。旺文社1900ではguardian を「保護者」「後見人」と紹介している。 そのほか、センチュリーでは、たとえば世界平和の「守護者」とか、そういう意味の「守護者」のことを guardian という。そのほか、ジーニアスには guardian の意味のひとつに「保護者」と書いてある。 protect は、病気などから「守る」場合にも使えるが(東京書籍3000)、ジーニアスによると人間などの相手でも使っていいようである。 辞書や単語集では「保護する」と訳される場合もある。 名詞 protection は「保護」の意味。 辞書によると、関税によって国内産業を「保護」することも protect である。また、風雨からの保護の「雨よけ」「風よけ」も 名詞 protection である。 さて、ジーニアスによると、「家族を守る」でprotect one's family である。ジーニアスでは文脈は述べていないが、普通の感覚では、病気とかではなく犯罪などから家族を守ることだろう。 日光(sunlight, sun)から目を守ったり(ジーニアス、センチュリー)、肌を守ったりするのも(桐原4500)、protectである。 たとえば、 protect one's eyes from sunlight 「日光から目を守る」 である。 protect 〜 from B で、「〜(守られる対象)をB(危険側)から守る。」である。 なお、子育てなどでいう「過保護」は英語で overprotect である(桐原5500)。 ---- 汚染 pollute と contaminate 違いは不明確。 桐原5500にcontaminate がある。polluteは桐原・東京書籍の4500にある。 一応、ジーニアス英和および桐原5500には、「毒物や放射能」による汚染を contaminate としているが、彼らがそういう説を言っているだけ。クラウン英和はその説を採用していない、 実際にクラウンの例文を見ると、車の排気ガス汚染で、contaminate という動詞を用いている。 :Car exhaust contaminate the air. 車の排気ガスは大気を汚染する。 という文がクラウン英和にある。 しかし東京書籍4500では、工場の煤煙による大気汚染が pollute である。 クラウン英和にある大気汚染 air pollution のように、そういう用語が既にあるので、実務では業界の用語ごと覚えるしかない。 ※高校生としては、不正確かもしれないが、とりあえず「汚染」はすべてpolluteで覚えておいて、実務などで「この場合はcontaminete を使え」と修正された場合にだけ contaminate を使うのが良いだろう。 ---- 傷(きず) wound, injured, harm, hurt 動詞 wound は、刃物・銃などで「傷つける」、「負傷させる」。桐原3000だと「傷つける」、東京書籍4500だと「負傷させる」。 ジーニアス英和hurtの説明によると、戦いでの負傷には wound を使うとのこと。 hurt は、感情なども含む「傷つける」。偶然か英米人のダジャレかどうか知らないが、心のheart と、心を「傷つける」 hurt とで発音が近い。関連付けて覚えよう。 センチュリー英和だと、hurtには、「傷による苦痛に重点がある」とのこと。 名詞 injury が「けが」という意味。これが「けが」の基本的な単語である。 さて、~ be injured で「~が、けがをする」の意味である。 ~ be injured in ・・・ で「~(けが人)が,・・・(原因)でけがをする」である。 単語集によくある典型的な例文が、 「彼はその事故でけがをした。」 He was injured in the accident. である。 単語集では、自動詞 hurt で「痛む」の意味があり、東京書籍4500で例文を紹介。一方、桐原4500は例文なし。 「おなかが痛い」(※東京書籍4500)とか(靴擦れで)「かかとが痛い」(※センチュリー)とかでも、hurtを使っていい。 桐原4500に名詞 hurt で、「傷」の意味が紹介されている(例文なし)。東京書籍4500にはなし。 hurt には「けが」・「傷」・「苦痛」の意味がある。 「傷」の意味では、injuryとほぼ同義だと、ジーニアス英和が言っている。 hurtとpainの違いが気になるが、あいにく辞書には書いてなかった。 ややしいことに「痛み」を意味する名詞 pain には、「苦労」の意味もある。苦痛ではなく苦労なので、いい意味でも使われる。 なお、painは名詞の用法が基本的な意味だし、名詞の意味は「痛み」。 hurt は動詞の用法が基本的な意味だし、動詞の意味は「傷つける」。 辞書を見ると、実は動詞のpainもあるが、これは「痛む」の意味である。(「傷つける」ではない)painはあくまで「痛み」に関する単語 名詞 harm は「害」の意味。なお、harmful で「有害な」の意味の形容詞<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P111 </ref>。 東京書籍およびジーニアスによると、日光や光によって「目をいためる」のは harm である。 飲酒や喫煙などの「害」がharm 。桐原4500に喫煙の害。センチュリー英和に飲酒の害。 このように、比較的に痛みを伴わないものにも使われる。(センチュリーにもそう書いてある。) だが、「目をいためる」ように、実際に痛いこともある場合にも使われるので、まあ傾向の程度。 ネットでときどき「有害コンテンツ」という用語があるが、「有害コンテンツ」も英語で harmful contents である<ref>高等学校外国語科用『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林館、令和3年3月5日検定済、令和3年12月10日発行、P121</ref>。 ほか、旺文社1900のsubstance ’物質)の項目が言うには、飲食物などに含まれていたら困る「有害物質」は harmful substances である。 さて、動詞 suffer が「苦しむ」という意味だが、 be suffering from ~ で、「~(原因)で、苦しい(つらい)」的な意味。 東京書籍 be suffering from a toothache 歯が痛くてつらい 桐原 be suffering from a backache 背中が痛くて苦しい などと訳している。 ジーニアスによると、 「風邪をひいている」 be suffering a cold のように痛み以外でも使っていい。ほか、「英国はインフレで苦しんでいる」 be suffering from inflation のように使ってもいい。 ---- やわらげる relieve, ease 苦痛などを「やわらげる」は動詞 relieve である。 典型的な例文で、(風邪薬などで)「頭痛をやわらげる」 relieve a headache がある(東京書籍4500およびセンチュリー)。 誰が風邪薬を飲んで誰の頭痛をやわらげるのかによって、飲んだのが「私」だったら relieve my headache になったり、教材ごとに主語による多少の違いがある。 どちらにせよ、単に柔らかいわけでもなく、単に軽減するわけでもなく、苦痛などを減らすのが relieve である。 relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。 熟語 get rid of ~ 「~を取り除く」と関連づけて覚えよう。実際、桐原4500がそういう構成である。 :※ 今のページでは深入りしないが、前置詞 of には「分離」の意味がある。当wikiの文法ページでも、分離のof は 『[[高校英語の文法/前置詞#of]]』で説明。上記の relieve A of B や get rid of の of は、この分離の of である。 さて、名詞形は relief であり、「安心」「緩和」「救援」などの意味である(単語集にある)。単語集にはないが、野球のリリーフも同じrelief である(センチュリーで確認)。 sigh with relief で「安堵(あんど)のため息をつく」である。sigh (発音「サイ」)は、動詞としては「ため息をつく」、名詞としては「ため息」である。 例文は、 She sighed with relief. 「彼女は安堵のため息をついた」 である(東京書籍4500 項目 sigh。旺文社1900 項目 sigh)。 ともかく、「安心」的なのが relieve のイメージなので、be relieved to ~(動詞) で「~で安心した」という形容詞的な用法になる。 というか、辞書ではジーニアス英和でもセンチュリー英和でも、 relieved を形容詞として紹介している。 ease (イーズ)という動詞および名詞がある。これも動詞ease は「やわらげる」「取り除く」の意味である。これは形容詞の「簡単な」 easyの、名詞計および動詞形である。 名詞 ease は「容易さ」「気楽さ」「軽減」の意味である。 This medicine eases the pain. 「この薬は痛みをやわらげる。」 のように使う(東京書籍および旺文社に似た例文)。 ジーニアスによると、頭痛 headache をやわらげるのに ease を用いてよく、旺文社によると胃痛 stomach pain をやわらげるのに ease を用いている。 このような薬による「取り除く」「やわらげる」の意味での ease は、ジーニアスによると、relieve とほぼ同義語とのこと。 ---- 取り除く remove, eliminate (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear remove は、「取り外す」の意味に近い。 たとえばパソコンのUSBスティックメモリなどを「リムーバル・メディア」などというが、取り外したあとに、別に捨てるわけでもなく、消去するわけでもない。 このように、remove は単に「取り外す」「取り除く」というニュアンスである。 名詞 removal (リムーバル)「取り外し」という単語も存在しています(東京書籍4500)。 形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」という単語もあります(東京書籍4500)。 「リムーバル」はけっして形容詞 removable(リムーバブル)「取り外し可能な」の誤記ではないです。間違えないように。 一方、eliminate は、取り除いたあとに、処分することを念頭に置いている。または、取り除いたあとに、再度の取り付けの意思がないものに使う。 なので、eliminate で取り除かれるものは、ゴミだったり、あるいは犯罪などの社会悪だったりする。 または、解決すべき問題を片付けることも eliminate である(東京書籍)。 だから eliminate の訳語は「取り除く」である。外すのではなく「除く」に、そういうニュアンスがある。 eliminate (A) from (B) で、「AからBを除去する」である。fromの後ろにあるBが、抹消されるべき対象である。 こういう単語なので、単語集にはないが、ジーニアスを見れば、敵軍などを全滅させる事も eliminate と言うこともある。 なお、生物種の「絶滅」は extinction (エクスティンクション)である。 熟語 get rid of ~ は、そこまであれこれと考えていない。remove的にも使われるし、eliminate 的にも使われる。あるいは、remove と eliminate の中間だと思っておけばいいかもしれない。 さて、 exclude は、「除外する」である。 これよりも、形容詞の exclusive エクスクルーシブの意味「排他的な」のほうが分かりやすいので、そちらを説明する。 exclusive 「排他的」とは、最初から内部に入れない、という意味である。 だからexclude は、最初から中に入れないように「締め出す」という意味もある(桐原で確認)。 excludeの「除外する」の意味については、可能性などを「除外する」という意味もあり、ジーニアスの例文だと、たとえば「明日、雨が降る可能性は除外できる」みたいな割と平和的な「除外する」にも exclude を用いることもできる。 そのほか、exclude は、見当などの際に「考慮に入れない」という意味もあり(ジーニアス、センチュリー、旺文社で確認)、たとえば旺文社の例文では「税金は価格から除外されている」という意味の英文で exclude を受身計で用いている。 なお、対義語は include であり、「含む」という意味である。 たとえば「税込み 5ドル」は <nowiki>$5,</nowiki> tax include である。 典型的な例文は、 「料金は税込みですか?」 Does the price include tax? がある( ジーニアス(ただしpriceでなくrate)、 東京書籍(ただし「料金」でなく「価格」と和訳) )。 また、-clude とは「閉じる」の意味である。 だから、たとえば conclude は、話を閉じるので「結論づける」「締めくくる」の意味。conclusion は「結論」の意味。 (※ 別単元で説明しているので、以下は省略) 「取り除く」 get rid of ,clear clear「取り除く」 は『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ40]]』で説明するので、今のページでは説明を省略。 get rid of については、別単元の「relieve A of B(苦痛など) で、「AからBを除いて楽にする」の意味。」の関連知識として、別単元で説明したと思う(もし今後の編集で消えていても、知ったことではない)。 ---- 消去する erase , delete (※ 範囲外)火を消す extinguish 鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すのが erase である。 また、消しゴムをアメリカ英語で eraser (イレイサー、イレイザー)という(東京書籍1800、旺文社1900)。なおイギリス英語では rubber である。 黒板ふきも eraser である(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 コンピュータのデータを消すのは、erase も delete も使われるが(ジーニアスで確認)、しかし現代では delete でデータ消去を表すのが普通である。 実際、パソコンのキーボードにも delete キーがある。 旺文社の例文も、メールの削除を delete で表現している。 なお、東京書籍と桐原の単語集には delete は見当たらない。 昔なつかしいテープのデータを消去するのには、erase が使われるようである(ジーニアス、センチュリーにerase でテープのデータを消す用法あり)。 erase で消すのは、文字のほかにも、感情を「消す」などの表現でも使われる(ジーニアス、)。 「記憶を消せればいいのに」みたいな表現でも erase を使う(旺文社、ジーニアス)。 辞書にはないが、delete はもともと動詞で「削除する」「消去する」の意味であるが、現代ではパソコンのデリートキーを表す名詞として、delete が名詞としても使われる(旺文社1900)。辞書のほうが遅れている。旺文社1900が正しい。 なお、名詞形 deletion 「消去」「削除」という単語もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 高校範囲外ですが、火を「消す」は動詞 extinguish (イクステングィッシュ)です。(ただし鉄緑単語集が extinguish を紹介しています。) extinguish は一見すると見慣れないですが、実は高校範囲の単語「絶滅」 extinction (イクスティンクション)の動詞形です。 extinction のスペルのままでは動詞の意味は無いです(センチュリー、ジー二アス)。 消防士による「消火する」から(ジー二アス)、たばこの火を「消す」まで(センチュリー)、extinguish で表現できます。 なお、extinct は形容詞「絶滅した」「消滅した」です。 ほか、生態系の「絶滅危惧種」は an endangered species である(桐原4500 species、ジー二アス endangered)。東京書籍と旺文社には、species の項目自体はあるが、絶滅危惧種はない。 ほか植物の「種」(たね)は、seed という別の単語である(東京書籍4500、桐原3000)。 典型的な例文は、 「農場に種をまく」 plant seeds in the field である(東京書籍4500、桐原3000)。 plant は「種をまく」という意味の動詞。 field は「農場」である。 動詞として seed 「種をまく」という用法もあるが、旺文社以外1200は紹介していない。少なくとも、桐原3000と東京書籍4500には、動詞の用法が紹介されていない。 ---- 疑い suspect ,doubt doubt ~は、「~が信じがたい」の意味。 → don't think に近い たとえば doubt if ~で「~かどうか疑わしい」。doubt that~で「~でないと思う」である。 suspect ~ は、「どうも~のようだ」のような意味(ジーニアス英和) → think に近い 旺文社1400にあるdoubt 例文で、 doubt ifの例文「私は神が存在するかどうか疑わしく思う」I doubt if god sexists. および doubt that の例文 「私は神は実在しないと思う」I doubt that god exist. が覚えやすいだろう。 suspect~ の 目的語(~)の部分は、原因や容疑などがくる。 例文として「食中毒を疑う」 suspect food poisoning とか(東京書籍4500)、 容疑者は名詞 suspect である。 このほか dubious と言う「疑わしいと思う」(桐原5500)という単語があるが、辞書の例文が不足していてよく分からなかった。単語集では桐原5500に書いてある。 ---- 治療と回復 「治す」 heal, cure , 「~'''が'''回復する」(自動詞)は recover 「~'''を'''回復する」(他動詞)は restore 「気分の回復」は refresh 「(健康などを)取り戻す」は regain 医療や薬などによって、けが や病気を「治す」一般的な語は cure である。 外傷を治す場合は heal が好んで使われる。 cure ~(人) の語順である。 けが を治す場合、 cure ~(人) of □□(けが・病気) の語順である。 典型的な例文が 「その薬が彼の病気を治すでしょう」 The medicine will cure him of his disease. である(ジーニアスの例文を改造し、「あなたの病気」から「彼の病気」に変更)。 桐原にも似た例文があり、 This medicine will cure him of the disease. 「この薬が彼の病気を治すだろう。」 とある。 his disease か the disease かなどの多少の違いはあるが、まあこんな感じの英文になる。 get rid of ~ などと同様に、ofの後ろには取り除かれるべき物が来る。 heal も同様、 heal ~(人) of □□(けが) の語順である。 だが、東京書籍4500および桐原4500いわく、 heal the wound 「けがを治す」のように、ofを使わずに使われる場合もある。 recover は「回復する」である。 recover from ~ で「~から回復する」である。 動詞 restore は、 「秩序を回復する」 restore order のような例文が辞書で典型的(ジーニアスとセンチュリーの両方にある)。 さて、旺文社 store 項目によると、パソコンなどで、データをバックアップすることは store である。 そして、単語集にはないが、バックアップをもとに設定データなどを自動的に「復元する」ことを restore という事がよくある。 辞書によると、古い建築物や美術品などを復元することも restore である。 東京書籍4500では、教会を修復するのを restore としている。その教会が古いかどうかは東京書籍4500には書いてない。 桐原では、桐原5500にrestoreが書いてある。 けがの回復ではなく、ちょっとした疲れやノドの渇きや気分などを、軽い飲食物や短時間の休養などで回復させるぐらいの場合は、動詞 refresh (リフレッシュ)で表せる。 旺文社1900がrefreshを紹介している。桐原・東京書籍は紹介せず。 ジーニアスいわく、冷たい水を飲むのも refresh である。 refresh は主語や述語の語順のつかいかわけが難しいので、例文を省略する。 センチュリーいわく、入浴で疲れをとるのも refresh である。また、ジーニアスでもセンチュリーでも、アルコールで気分を回復するのが refresh である。 そのほか、ジーニアスによると、コンピュータなどのディスプレイ上の画像が更新されるのも refresh である。これからのIT時代は覚えておきたい。 regain one's health で「健康を取り戻す」という慣用表現である(ジーニアス、旺文社1900)。 旺文社1900にしかなく、番号 1502 / 1900 の単語。少なくとも桐原4500・5500と東京書籍4500にはない。 He regained his health. 「彼は健康を取り戻した」 のように使う(センチュリー)。 「意識を取り戻す」 regain consciousness もよく使われる(ジーニアス、旺文社1900)。 たぶん She regained consciousness のように使う(旺文社に似た例文)。 また、この用例から分かるように、健康的なものを取り戻す場合、普通は主語が自身の健康を取り戻すのに regain を使う。 「自由を取り戻す」(センチュリー)とか「都市を取り戻す」(ジーニアス)とかの政治的なことも regain である。 ---- 蓄え store , stock store は「店」という意味の名詞でもあるが、「蓄える」という意味の動詞でもあり、さらに「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもある。 なお、storeを「店」の意味で使うのはアメリカ英語。イギリス英語では店はshopである。桐原3000にも東京書籍3000にも書いてある。storeは3000語レベル。 stock は「在庫」や「株式」という意味の名詞でもあるが、「蓄え」「蓄積」などの意味の名詞でもあり、さらに商品を「店に置く」「仕入れる」などの意味の動詞でもある。桐原と旺文社は、「仕入れる」の意味まで単語を紹介している(ただし例文なしで単語のみ)。 stockは4500語レベル。 しかし単語集では、ややこしいので、stockについては、「株式」「在庫」の意味の名詞だとしてしか、紹介していない。しかし実はstockも動詞の用法があるのである。 センチュリーによると、食料の「蓄え」は、stock でも store でもよい。 たとえばセンチュリーのstockの例文は「我々の食料の蓄え」Our stock of food である。センチュリーのstoreの例文は(リスが冬に備えての)「食料を蓄える」lay in a store of food である。 このように、どっちでも食料 food を蓄えられるので、区別がつかない。 storeは別にリスのような動物限定というわけでもなく、たとえばセンチュリーで図書の「蔵書」 a book of store などの表現もある。 storeが店での商売関係というわけでもない(もし商売に限定だすると、図書の蔵書とかリスの食料とか、説明がつかない)。 なので、stock に「株式」「在庫」の意味があると覚えるしかない。 桐原および旺文社いわく、 be out of stock で「在庫が切れている」 の意味。桐原は例文も紹介。旺文社は例文なし。東京書籍は紹介せず。 例文は桐原も東京書籍も旺文社も、在庫の例文である。 単語紹介だけでが、桐原いわく「株式市場」stock market 旺文社いわく「証券取引所」the stock exchange である。 語源を調べてみても、 stock の語源は木の「棒」stick と同じだと書いてあるだけで、stock と storeとの区別には役立たない。 さて、単語集にはないが、パソコンなどのハードディスクなどの貯蔵量のデータ記録デバイスのことをストレージ storage という。 ついで、単語集にある情報だが、 storage は、「貯蔵庫」や「保存庫」の意味で、東京書籍4500の巻末にだけ、解説なしで、単語と例文だけ書いてある。 辞書を確認のため見たが、ジーニアス英和は家具の「保管」を storage といい、センチュリー英和は単に「倉庫」を storage といい、あまり共通性はなさそうなので、深入りしない。 ---- 愚か(おろか) 形容詞 foolish, stupid, silly, ridiculous などがある。 このうち、 foolish, stupid, silly, は、「愚かだ」「馬鹿げている」の意味。 このうち silly は口語調。 <nowiki>Don't be silly.</nowiki> で「馬鹿げたことを言わないで。」という典型的な例文があり、東京書籍4500でも紹介されている。 名詞foolが形容詞になったのが foolish である。 stupid は、辞書によると、foolish よりも、けなしの意味が強い。口頭では使わないほうが安全だろう。 ridiculous は、「不合理で馬鹿げている」という意味。センチュリーによると、ridiculousには、あざけりや物笑いの意味もあるとのこと。 単に「不合理だ」の意味なら、 absurd を使う。桐原5500にabsurdが書いてある。なるべくabsurdを使うほうが高尚だろう。 センチュリーによると、absurdは、不合理さ・非常識さを強調している。 ---- 移行と移転と移動 migrate, transfer , 移住する immigrate と emigrate 解決 settle ,solve 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony 議論 argument, debate, controversy 桐原4500に名詞形migrant (移住者)が書いてありますが、英語では動詞 migrateとは「移住する」や、渡り鳥の「渡る」のことです。 しかし単語集にはないですが、そのほかにもmigrateには、IT用語では古いシステムに入っていたデータやプログラムを新しいシステムの中へと「移す」ことや、開発環境などのシステムを新システムへと「移行する」という意味もあります<ref>[https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/migration.html マイグレーション | IT用語辞典 | 大塚商会]</ref>。 なお似た言葉にreplaceがありますが、これはサポート切れなどで古くなったりして(obsolete)使えなくなったソフトウェアなどを現在の稼働中の使えるバージョンのものに「置き換える」(replace)ことを意味します。 英語では、「『移住』にシステム環境『移行』の意味もある」と覚えることが本質的な理解でしょう。 なお、スペルの似ている immigrate に、(外国から)「移住する」の意味があります(桐原4500)。またなお、桐原4500にも書いてあるが、空港などの入国管理が名詞 immigration である。英会話の教材などでよく immigration が出てくる。 immigrate と migrate の意味の違いを把握するため、辞書の説明に逆らって、私たちは migrate は(環境を)「移行する」で覚えましょう。 これが、moveやtransfer と、migrate との違いです。 なお、語源的には(鉄緑単語集)、 「(外国から)移住する」 immigrate 「(外国へ)移住する」 emigrate です(東京書籍、桐原)。 接頭辞のim- は in(内へ)みたいな意味です。 接頭辞のe- は、ex(外へ)みたいな意味です。 しかし、実際には混同して使われることもあります(ジーニアス)。 実際には、 どちらも immigrate from Japan to the United States emigrate to the United States from Japan のように、前置詞 to や from を補います。 ジーニアスによると、 immigrate to the United States from Japan のような逆の順序になっている場合もあらしいです。 私たち日本人としては、深入りする必要ないでしょう。 前置詞が補われるし、長文読解で出たときに単に immigrate も emigrate も 「移住する」と訳して読めばいいからです。 動詞のあとに来るのが出身地か目的地なのかが違いです。 immigrant 「移民」です。 emigrant 「移民」です。 immigration 「移住」です。 transfer に「転勤する」「転勤させる」の意味があります(桐原4500)。 「転勤させる」ほうは他動詞なのでtransferでもいいのは分かりますが、「転勤する」と「移住する」の区別が難しいです。まあ、おそらく他動詞からの類推か、慣用的にtransfer が定着しただけでしょう。 なお、辞書にありますが「転校」や(プロ選手などの)「移籍」もtransferです。 高校生物の遺伝に関連する細胞物質のひとつで、トランスファーRNA (transfer RNA)というのがあります。こういうのと関連づけて覚えましょう。 また、列車・バスなどの乗り換えも transfer です。 スペルの似た単語で、transport という動詞および名詞がありますが、動詞 transport は「輸送する」です。 transfer 「乗り換え」はおそらくtransport 「輸送する」との関連で定着した表現でしょうか。 単語集にも辞書にもないですが、インターネット用語で HTTP というのがありますが、これは「Hypertext Transfer Protocol 」の略です。データなどを「転送する」のも transfer です。 センチュリー英和によると、銀行口座に「振り込む」もtransfer とのことなので、おそらく「送金する」のようなニュアンスでしょう。 なお、ジーニアス英和およびセンチュリー英和によると、法律用語で、財産などを「譲渡する」もtransferです。 transition という名詞が別にあります。transition は、移行期にあるものについての「移行」のことです。桐原4500 では「議会制民主主義への移行」、旺文社1900では「自動運転車への移行」を例文にしています。 なお、人が「定住する」は settle ですが、人が「移住する」の意味もあります(東京書籍3000)。settle には「解決する」という意味もあります(桐原4500、旺文社1900)。 揉め事(もめごと)などを法的に解決するときに settle を使う。 settle the dispute 「紛争を解決する」(桐原4500、ジーニアス) ※ ジーニアスは settle a dispute 「紛争にけりをつける」 このように、和訳は少し違ってもいい。 なお、 We settled the international dispute. 「我々はその国際紛争を解決した。」(東京書籍4500) settle in Hawaii 「ハワイに移住(定住)する」(※ 何か予備校か英検の単語集に書いてあった例) They settled in California. 「彼らはカリフォルニアに移住した。」(東京書籍4500) settle the legal problem 「法的問題を解決する」(旺文社1900) 名詞形は settlement で「解決」「入植」の意味。settle には「移住」の意味もあるので、settlement には「入植」の意味もある。 ジーニアスいわく、警察が「解決する」のは solve である。 settle と solve の区別が難しい。 The police solved the crime. 「警察はその犯罪を解決した」(ジーニアス) 学校の問題や学問の問題などを解くのは solve である。(ジーニアス) グランドセンチュリーいわく、solve は謎(なぞ)を解くのに重点がある事が多い。(しかし上記の警察の例とか微妙だが。)settle は、論争などを解決すること、との事(グランドセンチュリーがそう言っている)。solve の意味のページで、グランドセンチュリーがそう説明している。 本当かどうかは知らない。 桐原4500も例文で settle an argument 「論争を解決する」(桐原4500) とそのまま「論争」を使っている。 東京書籍も同様 They finally settled the argument. 「彼らはついに論争を解決した」 名詞形 settlement には、「入植」「植民(地)」の意味もある。 植民地関係 settlement, plantation(大農園), colony plantation は、世間では「植民地」と訳されることもあるが、しかし、やや誤訳である。 桐原4500・東京書籍4500 いわく plantation 「大農場」 とのこと。必ずしも、歴史上の植民地でなくても良い(ジーニアス)。だから「大農園」という訳語なわけで。大農園のほか plantation 「栽培場」という訳語もある(ジーニアス)。ただし、「大農場」と訳さなくても、そのまま「プランテーション」と訳しても良いだろう(東京書籍4500が訳語「プランテーション」を紹介)。 a banana plantation 「バナナの大農園」(東京書籍) a coffee plantation 「コーヒーの大農園」(グランドセンチュリー) グランドセンチュリーいわく、plantation は、植民地ならぬ「植林地」であると。 つまり、植民地で植物を栽培する大農園みたいなアレが plantation 。 必ずしも殖民地が農園とは限らないので。日本の戦前の韓国や台湾の殖民地とか、農園もあったかもしれないが、工場とかもあっただろうし。東アジアは、アメリカ大陸ほどには、そんなに広くない。 旺文社の出題頻度順の「英単語ターゲット」シリーズには見当たらず、出題頻度が低いようである。だが、東京書籍4500の難関大の単語にplantationがあるので、どこかの難関大が英文でplantationを使ったのだろう。 なお、名詞 plant は「植物」「工場」の意味。 もともとplantは、「苗を足で踏む」とか「種をまく」とか農業系の用語だったらしい。おそらく、そこから生産行為として「工場」などの意味も派生したのだろう。 なお、工場の意味での例文が単語集には無いので、めったに出ないのだろう。 動詞 water「水をやる」と組み合わせて、 water the plant 「花に水をやる」(旺文社1200、桐原4500-) 桐原4500が plant で「考えを植え付ける」という高度な用法を紹介しているが、しかし例文も無いし、まして東京書籍や旺文社は紹介していないので、入試に出ないのだろう。受験生の時間には限りがあるし、何でも覚えるのは負担が重い。 colony も「植民地」。colonyは集合的なニュアンス。「集落」みたいな。実際、colonyには「集落」という意味もある(ジーニアス)。 colony も歴史用語でも使うので(桐原4500で、フランスのアルジェリア植民地)、ほかの settlement との区別は難しい。 Algeria is formerly a French colony. 「アルジェリアは以前はフランスの植民地だった。」(桐原4500) Malaysia is formerly a British colony. 「マレージアは以前は英国の植民地だった。」(旺文社1400(緑)) とまあ、歴史的にはこのように  「西洋諸国はかつて多くの植民地を持っていた。」Western Countries once had a lot of colonies. (東京書籍3000) 東京書籍3000に、 「植民地を建設する」plant a colony という、これまた、類義語的にややこしい例文がありやがる、 桐原4500・旺文社1900で形容詞 colonial 「植民地の」の単語紹介があるが、例文が無いので、どうせ出ないのだろう。 動詞形 colonize 「植民地化する」を旺文社1900が紹介。 東京書籍3000が「開拓者」 colonist を紹介。東京書籍しか紹介してないので、たぶん入試に出ない。 「論争」も名詞 argument のほか、形容詞 controversial 「物議をかもす」なんてのもあり、国公立をふくむ大学入試に出る(東京書籍4500の報告)。 旺文社1900いわく、controversial 「論争のまととなる」「論争好きな」は英検準1級に出てくる単語とのこと。 つまり、一部の大学は、私大だけでなく国公立大も含め、英検準1級の内容を出してくる。 「議論」もまた、argument, debate, controversy など、類義語がいくつもある。 この区別はちょっと高校生には無理そう。辞書を見ても違いが分からなかった。 argument, controversy には、特に、論争の対立などに重点が置かれてそうだが、証拠が無い。 debate は、名詞「議論」のほか、動詞「議論する」の意味もあり、政治家などが会議で議論するのも debate である(旺文社1900、桐原4500)。 単語集には無いが、「討論会」をdebate と言っても良い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。つまり、討論会などの「ディベート」は、けっして和製英語ではなく、れっきとした正式な英語である。 a heated debate 「白熱した議論」(旺文社1900、グランドセンチュリー) a problem under debate 「論争中の問題」(ジーニアス、旺文社1900) 東京書籍4500いわく、校則について(校内集会か何かで)議論するのも debate で良いとのこと。 国会とか校内集会とか、なんか堅苦しそうな場での議論・論争が debate な傾向がありそう。(実際の日本の国会ではヤジが飛ぶが、考えないでおく) 弁護士に解決を依頼するときは settle である。(旺文社1900) settle down で「落ち着く」(桐原4500、旺文社1900)  ※ 例文は単語集に無し ---- 調査と探検 explore, expedition explore 調査のための「探検」 expedition 「遠征」・「探検」 He went on an expedition to the Arctic 「彼は北極へ探検に行った。」(東京書籍(主語を旺文社と入れ替え)) She went on an expedition to the South Pole 「彼女は南極へ探検に出発した。」(旺文社1900(主語を東京書籍と入れ替え)) 北極は別に North Pole でも構わないと思います。実際、ジーニアスがそうです。 They went on an expedition to the North Pole. 「彼らは北極探検に出かけた」 「探検隊」の意味の場合もあります(旺文社、東京書籍、ジーニアス、グランドセンチュリー)。 「エベレスト探検隊」のように(旺文社、ジーニアス)、特に調査の目的が無くても使えるのが expedition である。 桐原4500 および鉄緑単語集は expedition を扱っていない。 ---- 決定 determine ,decide 辞書にはないが、determine は、断固とした決意で「決心する」「決定する」である。 形容詞 determined がセンチュリー英和によると断固とした決意の意味なので、動詞determineのほうもそういうニュアンスである。 あと、ジーニアス英和にあるが、判決を下すのも determine である。 あと、予備知識がないと気づかないだろうが、東京書籍4500にある例文のように、専門家などが原因などを「特定する」ことや、判定するのも determine である。 実際には、あまり断固としてなくても determine が使われるような例文もちらほらとあるが、あくまで派生的な用法だと思うべきだろう。 だから名詞形 determination は、「決心」「決意」と覚えるべきだし、実際に桐原4500や東京書籍4500でそういう和訳である。 be determined to ~(動詞) で「~する決心をする」 である。受身形で「決心する」になる。 たとえば He was determined to ~ 「彼は~する決心をしていた」 のように使う。また、完了形にせず、過去形のままで使う(桐原4500の例文、ジーニアスの例文など)。 能動形でも「決心する」の用法もあるが、普通は上述のように受身形で使う(ジーニアス)。 検定教科書で三省堂 CROWN Iを読んでいると、高校1年でもう be determine to do を扱っている。 対する decision は、和訳は「決定」である(東京書籍4500)。桐原によるとdecisionは「決定・決断」だが、しかし上述のように、どちらかというとdesicionは比較的に「決定」のニュアンスのほうに近いだろう。 resolve でも「決意する」だが、東京書籍4500だと彼女をデートにさそう「決心」という例文であり、まったくもって断固とした必死さが足りない。 そんなのよりも、会議などの「議決」のことを resolution というのを覚えたほうが良いだろう。桐原4500に「決心」「決議」と単語の和訳だけ書いてある(例文はなし)。 ---- 減少 decrease, decline , reduce, diminish 静かな silent(沈黙に重点), quiet まず、高校英語で増減を表す場合につかう典型的な単語は、increase (「増える」「増やす」の意味)および、対義語の decrease(「減る」「減らす」の意味)である。 increase および decrease は、数・量の増減のときのみに使う(東京書籍3000)。 ただし、だからといって decrease 以外は数量に使えないかというと、そうでもなく、たとえば decline は出生率の減少でも使う(グランドセンチュリー)。 しかし、decline には、どうやら「力が衰える」的なニュアンスがあるようであり、ジーニアスでは decline の意味は「減少する」という見解ではなく、decline は「(体力・健康などが)衰える」「(価値などが)低下する」という意味だという見解である。 diminish は、恐怖を「減らす」とか(桐原5500(東北大の過去問))、不安を「減らす」とか(旺文社1900)、そういう質的な意味の減らすに使う。 よって、diminish には、べつに「衰える」みたいなニュアンスは無い。 また、数量の減少にも diminish は使ってよい。 なので旺文社1900は、数量の減少に使う場合は、decrease の類義語のように使ってよいという見解である(旺文社1900)。 ただし辞書および東京書籍4500だと、diminish も、なにか衰えなどのマイナスイメージのような例文ばかりであり、偶然なのか、それとも桐原・旺文社との見解の相違なのか、気になる。 さて、decrease の例として、たとえば、三省堂『CROWN II』「英語表現」教科書では、パラグラフ・リーディング/ライティングの説明で、留学生に関する分析の文章を扱っているのだが、留学生の「増加/減少」<!-- 「/」は原著が全角文字なので、それに合わせた。 -->にそれぞれ increase/decrease という表現を使っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P81</ref>。 この例のように、 increase (増加)と decrease (減少)は対になって使える便利な表現であるので、まずはこれを覚えよう。 熟語というほどではないが、 ~(主語) increased by □□(数値) percent. で、「~が□□%上昇した。」である。たとえば上記のパターンで、東京書籍4500では「その商品の売り上げ」Sales of the product だし、旺文社199では「日本の実質GDP」Japan's real GDP である。桐原3000には数値上昇の例文なし。桐原は昔から単語集では定番だが、しかし桐原だけでは勉強できないこともある。 increase で増える数値はなにも百分率(パーセント)でなくてもよく、たとえばジーニアス英和では、「体重は2キロ増えて60キロになった」 increased by two kilograms to 60 kilograms. という例文もある。 on the increase で「増大して」の意味。なお、ここでの increase は名詞。 東京書籍4500では「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. センチュリー英和では「大都会における犯罪は増加しつつある。」 Crime in big city is on the increase. ジーニアスは on the increase の例文なし。このように、ひとつの英和辞典だけでは勉強できない。 別に on the increase を使わずとも、現在増加中のものは現在完了進行形で書いてもよく、桐原3000がそうであり、 「車の台数が増え続けている」 The number of cars have been increasing. である。 ジーニアス英和にある説明だが、よく、The number of ~ increased. で「~が増えた。」と言う例文があるが、「The number of 」を省いて直接「 ~ increased. 」のように言ってもいい。 実際、東京4500の例文「自動車事故が増加している。」 Bike accidents are on the increase. でも、 the number of は無い。 on the increase のbe動詞が単数形(is)なのか複数形(are)なのか食い違いがあるが、英和辞典を見ても、とくに言及はされていない。 increasingly で「ますます」の意味が紹介されているが(東京書籍4500。旺文社1900)、しかし例文は無い。 さて、decline は自動詞であり、つまりdeclineは「低下する」「減少する」の意味である。 declineの典型的な例文が「出生率は低下している。」であり、東京書籍4500では The birth date is declining. 「出生率は低下している。」 である。 似た例文が、旺文社1400にもあり、 「出生率は低下し続けている。」 The birth rate continues to decline. である(旺文社1400)。 なお検定教科書にも decline の単語は掲載されている<ref> 、『CROWN English Communication III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P45</ref>。和訳が検定教科書に書かれてないので不明だが、その検定教科書では経済の議論の紹介で decline が使われているので、「低下する」の意味にて decline を用いているのだろう。 decline には、申し出・誘いなどを「断る」の意味もあり、桐原4500に紹介されているのはこっちの意味だけ。 しかし、高校の検定教科書に、「少子化」 declining birth rate が紹介されているので、「減少」の意味のほうもキチンと覚えよう<ref>高等学校英語 検定教科書『FACTBOOK English Logic and Expression I』、令和3年5月 文部科学省検定済、令和4年2月25日発行、P18 </ref>。 名詞形 declination が、ていねいな断りの意味。 reject (計画などの「拒絶」。※却下のような意味)や refuse (拒絶)だと意味が強すぎるのだろう。 reduce は「減少させる」。3R運動のリサイクル、リユース、リデュースのあれ。  「減少」は名詞 decrease と名詞 reduction がある。 reduction は、「削減」のニュアンスで使われることが比較的に多く、桐原4500および東京書籍4500の例文が経費削減である。 reduce costs で「経費を削減する」である。 このほか、diminish や drop や fall などがあるが、やや高校範囲を超える。一応、diminishは桐原5500および東京書籍4500には書いてある。(桐原4500には書いてない。)な 一応、diminish は、検定教科書『CROWN III』で使われている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P73</ref>。 CROWN III にある例文は But the war 1990's, the threat of war diminished. という文章(抜粋)である。検定教科書に和訳がないので答えは不明だが、「しかし、1990年代には、戦争のおそれも少なくなった」ような意味である。 直前の文章では、「20世紀は戦争が多く」みたいなことを英語で言っているので、おそらくそういう意味だろう。 辞書で diminish を確認したところ、ジーニアスもセンチュリーも悪い意味に使う例文のほうが多いが、しかしCROWN IIIの検定教科書によると、とくにdiminish には悪い意味合いは無いようである。 桐原5500に書いてある例文も、 We can diminish our fear. 「恐怖を減らすことはできる。」(抜粋) なので、別にdiminish に悪い意味合いはない。 なお、桐原5500の例文は東北大の過去問。ネットでは「地方国立の入試英語なんて教科書レベル」などの言説もあるが、まあ確かに教科書にはdimisihも書いてあるものの、大分、学習量は大きい。 drop やfall は、旺文社1400の巻末にある類義語の章にだけある(本編には解説なし)。 dropは数量や人口、価格などの減少で使われる「口語的」な語(旺文社が「口語的」と言っている)。ただ、ノーベル経済学者クルーグマンのツイッターを読んでたら、「インフレの減速」のような意味で普通に drop を使っていた。 価格の低下だけでなく、派生してインフレの減速にもdropが使われることから、もしかしたら経済学などでは文語的に drop という単語が使われている可能性もあるかもしれない。 なお、「急騰する」は soar である(桐原5500、旺文社1900)。 単語集の例文だと完了形で have soared だが、急騰の結果として現在でも株価が高いなら完了形にするのが無難だろう。 インフレ率の上昇でも株価の上昇でも何でもいいが、たとえば旺文社1900が株価の上昇の典型的な例文 The stock prices of the company has soared . 「その会社の株価が急上昇した。」 である。 ジーニアスは野菜の価格の急騰、桐原5500は米価の急騰である。たとえばジーニアスでは The price of vegetables is shoring. 「野菜の価格が急騰している。」 である。この野菜の例文のように、進行形ならもちろん、現在も急騰の真っ最中になる。 時制ついでに桐原5500の例文を紹介すると、 Figure showed the price of rice had soared to record levels. 「数字は米価が記録的な水準にまで急騰したことを示していた。」 である。 なお「痛い」soreと同じ発音である。 ついでに言うと、よく景気の先行きについての見通しで「悲観的」だの「楽観的」だのマスコミ用語でいうが、これは英語でもそう言い、 「悲観主義」は英語でpessimism (ペシミズム)である。 「楽観主義」は英語で optimism (オプティミズム)である。 スペルよりも、まずカタカナで『ペシミズム』『オプティミズム』と覚えてしまおう。社会評論などの書籍などを読んでいると、ときどき外来語として「ペシミズム」などの用語を使っている場合もある。 典型的な例文として 東京書籍4500で「ボブは自分の将来について楽観的だ。」 Bob is optimistic about his future. である。 似たような例文が旺文社1900にもあり、「彼女は自分の将来について楽観的な気持ちだ。」 She feels optimistic about her future. である。 桐原4500が紹介しているが、なにも将来でなく経済に楽観や悲観を感じてもいいのである。 桐原によれば、「彼はその国の将来について楽観主義を表明した。」 He has expressed optimism about the country's economy. である。 wikiオリジナルの例文だが「トムは経済の先行きに悲観的だ。」なら、さしずめ Tom is pessimistic about the country's economy. とでもなろうか。 なお、英和辞典を見ても、例文が「~は将来に楽観的だ」とか「将来に悲観的になってはいけない」ばかりである。optimistic などの単語が経済予想や株価予想に使えることすら、辞書だけでの勉強では全然分からない。とはいえ、あまり良い市販の英語教材がない。 ともかく、また、これらの例文のように、 be optimistic about ~ で「~に楽観的だ」となる(東京書籍4500)。悲観の場合も pessimistic で同様。 念のため、派生語も含めて一覧にすると、 optimism 「楽観主義」、 optimistic 「楽観的な」、 optimist 「楽観主義者」(旺文社1900に紹介あり)、 pessimism「悲観主義」、 pessimistic「悲観的な」、 pessimist 「悲観主義者」、 である。 {{コラム|| 価値や能力を「高める」場合、enhance (エンハンス)という動詞が使われることもある。だが、辞書でも例文が少なく、あまりいい例文が見当たらないので、説明は省略。旺文社1900だと、603/1900の位置でenhanceを紹介している。だが東京書籍4500では、巻末ちかくで enhance を紹介である。桐原に至っては、4500語レベルではなく桐原5500の後半ちかくでenhanceを紹介である。 なお、遺伝学の用語でエンハンサーというのがあり、サイト『脳科学辞典』によると「 エンハンサーとは、遺伝子の転写量を増加させる作用をもつDNA領域のことをいう。プロモーターからの距離や位置、方向に関係なく働く[1][2][3]。サイレンサー(遺伝子の転写を抑制するDNA領域)とともに、遺伝子の発現調節で重要な役割を果たす。」とのこと<ref>[https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC 佐藤 達也、斎藤 哲一郎、『エンハンサー』、原稿受付日:2013年3月25日 原稿完成日:2015年1月15日]</ref>。 ほか、和製かもしれないが、音楽用語でDTM用語で、「エンハンサー」という機器がある。なお、近年ではエキサイターとも言うらしい。もしかしたら微妙に機能が違うかもしれないが、特定分野なので深入りしない。 サイレンサーというのは、銃などの減温装置などもサイレンサーというので、おそらく何かしら「エンハンサー」という機械装置が欧米にもあってそれを由来にした生物学用語なのだろうが、調べきれなかった。 なお、いくら銃に持ち運びできるような装置を取り付けても、さすがに無音にできるわけではないので(消音ではない)、「サイレンサー」という表現は誇大広告。近年は、銃の消音装置は「サプレッサー」 suppressor (「抑制するもの」というような意味)という。なお生物学では、過去の間違った学説にもとづく架空の分子に「サプレッサー」と言う用語が使われたことがあって、そのため、この語の使用をひかえている。 :(※ 「サプレッサーT細胞」。存在が疑問視・否定されているので、この細胞名は覚えなくていい。なお「T細胞」自体は免疫細胞として存在するので覚えよう。) なお、このsuppressも高校英語であり、東京書籍4500および旺文社1900に書いてある。 suppressには(人間の集団を)「鎮圧する」の意味がある。 The police suppressed the protesters. 「警察は抗議する人々を鎮圧した。」(東京書籍4500の例文を改変) みたいに使う。 なおジーニアス、グランドセンチュリーだと The police suppressed the revolt. 「警察は反乱を鎮圧した。」 のような例文がある。revoltは高校範囲外。 東京書籍が気を利かして、中学歴史の宗教革命で「プロテスタント」を習ってるので、抗議者 protesters の例文のほうが高校生に分かりやすいだろうという気遣い(きづかい)。 silent を辞書で調べてたら、「沈黙の抗議」a silent protest という例文がジーニアスにもグランドセンチュリーにもあった。ついでに覚えよう。silentも高校英語(東京書籍4500、桐原3000、旺文社1200(いちばん簡単な黄色本))。 名詞形は silence サイレンス。 今の中学音楽の教科書は知らないが、むかし中学音楽の教科書で、サイモン&ガーファンクル(ミュージシャンのコンビ)の サウンドオブサイレンス と言う曲が掲載されていた。なので知ってる人も多かった。 The audience became silent. 「観客は静かになった。」 みたいな例文がよくある。 さて、suppress サプレスに戻る。桐原4500および5500には suppress が見つからない。 なお、suppressor はジーニアスにはあり、suppressor 「消音装置」。グランドセンチュリーにsuppressorは無い。 The streets were silent. 「通りは静かだった。」(東京書籍4500) ジーニアスに a silent street という例文があるが、street の訳が「通り」ではなく「街」。「静まり返った街」と訳している。 keep silent や remain silent で「沈黙を保つ」(東京書籍4500がremain のみ紹介。ジーニアスで両方を紹介) silent と quiet も類義語である。(桐原3000) silent は、物を言わないことに重点がある。(ジーニアス)。ただし、人間以外にも silent を使うことがあり(上述の silent street のように)、「静かな」の意味もある。 quiet との区別は難しい。 ジーニアスいわく、 a silent volcano 「休火山」= a dormant volcano とのことだが、しかしネットの画像検索で silent volcano を調べると噴火の画像ばかりである。 ほか、 The audience fell silent. 「観客は静かになった。」(東京書籍4500) ジーニアスいわく、fall silent で「急に黙り込む」とのこと。東京書籍とジーニアスの見解が微妙に一致しない。 }} ---- 想像 vision, imagination, image vision は「想像」の意味があるが、「見通し」の意味もある。もっとも、見通しの意味では名詞 perspective がさらに高尚。 なお、perspective はどちらかというと「視点」の意味である。大局的な視点=見通しのようなニュアンスが perspective である。東京書籍が(大局的な)「視点」、桐原が「観点」。だが、別に大局的でなくても美術の遠近画法のことを perspective というので、東京書籍の説明はいかがなものか。 from a different perspective で、「違った視点から」 たとえばジーニアスいなる例文think about the problem from a different perspective で、「その問題を違う観点から考える」となる。ジーニアスは「観点」、東京書籍4500は「視点」と訳しているが、別にどちらでもいい。 different の部分を別の形容詞にすれば、 from ~ perspective で、「~の視点(観点)から」になる。 なお、スペルの似ているprospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 たとえば形容詞 prospective は「有望な」の意味である。 ジーニアス英和によると、もともとはprospectは高いところからの「展望」のような意味だったようである。桐原4500にprospectが書いてある。 「見込み」outlook という単語もある(桐原5500 のprospect)。桐原5500では prospect の「見込み」の類義語として紹介されている。 もし、「観察力」とかを言いたい場合、observe 「観察する」である。 「洞察力」なら、penetrating 「洞察力のある」である(旺文社1900。桐原5500)。ただし、洞察力の意味での例文は単語集に無い。動詞penetrate には「浸透する」の意味もあって、そちらの例文が市販の単語集には書いてある。 もっと簡単な単語としては insight 「洞察力」という名詞があるので、これを使って洞察力を表現する方法もある。 なお、 語法 give A insight into B で「AにBの見識を与える」 である。 名詞 vision にも、「見通し」「洞察力」などの意味があるので、これでも洞察力を表現できるだろう。ただし、単語集にその用法での例文は無い。 旺文社1900によれば、 a one's(myなど) point of view で「〜の観点から」の意味。だが、これを直接暗記するよりも、まず名詞 view には、「眺め」の意味のほかにも、「見解」の意味があることまず知るべき。 慣用的に in my view, 「私の考えでは、」(ジーニアス、センチュリー)という表現がある。「考え」と訳しているが、「私の見解ですが、」くらいに訳したほうが分かり易いだろう。ただし、英語の view には、個人的な感情も含んで見方を示しているので、そういう意味で辞書では「意見」としたのかもしれない。 だが、 in my view は、ジーニアスによれば、in my opinion よりも控え目な言い回しとして使われる。 まあ、読者の自己責任で和訳してください。 単語集にはないが、viewpoint 「観点」という単語がある。ジーニアスの例だと、 From an economic viewpoint, 「経済的な見地からすると、」(その計画には利点がない) と続く。 センチュリーだと、 〜 from the viewpoint of employees. 「従業員からの立場からみれば」(昇給はよいことだ) となる。 旺文社の大学入試出る順シリーズに a point of view が書いてあるから、たぶん入試に良く出るんだろうが、正直言って瑣末な単語であろう。実際、桐原も東京書籍も a point of view を紹介していない。ジーニアスやセンチュリーにすら、少なくともview の項目には書いてない。辞書でpoint で調べると point of view が書いてあるが。 たとえば、センチュリー英和では「アメリカ人の視点から見ると、」(謝罪は自分の誤りを認めたことになる) From an American point of view, 〜 ジーニアス英和では「財政的見知では、」(これは由々しき問題だ) From a financial point of view, 〜 などの例文がある。 熟語 in terms of ~ で「~の点から」。なお terms はterm の複数形。東京書籍4500と桐原4500に似た例文があって、東京書籍「その計画は費用の点から現実的ではない」The plan is not realistic in terms of cost. なんで terms と複数形なのか不明と思うだろうが、しかし英和辞典にも in terms of と複数形で紹介されているので、受け入れてもらうしかない。 いっぽう、桐原「この計画は時間と費用の関係で現実的ではない。」 This schedule <nowiki>isn't</nowiki> realistic in terms of time and costs. term ついでに言うと、医療の末期医寮などでターミナルなんとか terminal 〜 とかあるが、辞書で確認すると用語term と末期terminal の語源は一応は同じだが、事実上は意味のまったく違う別の単語だと思うほうが良いだろう。東京書籍4500がそういう見解であり、「用語」 term と 「末期の」「終末の」 terminal を別々の項目として紹介している。 「末期の」の典型的な例文としては、「末期ガン」 terminal cancer がある(東京書籍4500. ジーニアス、センチュリー)。 桐原4500 では terminate 「終わりにする」が紹介。terminateの紹介位置が巻末ちかくの付録のため、例文なし。 駅や空港などのターミナル terminal も、同じスペルである。駅近くなどのターミナルも、もともとは何かの終着のことだったのだろう。 なお、駅が公共バスなどの終点である事例は多い。 そういうバスターミナルのことも、ジーニアス英和いわく a bus terminal であり、またはセンチュリー英和いわく単に terminal という。 センチュリー英和は、バスのターミナルを単に「終点」と訳している。 さて、term には、「用語」の意味の他にも、「期限」「期間」の意味がある。 形容詞 long-term で「長期の」という意味である(旺文社1900)。 単語集にはないが、termination 「満期」「満期の」という単語がある。term にはそういう、限度のある期間的な何かのニュアンスもある。関連づけて覚えよう。 小中高の学校の「学期」もtermであるが、普通は3学期制の「学期」のことをいう(ジーニアスsemester で確認。ほか旺文社 semester )。大学の「前期」「後期」といった2学期制の場合は semester という(旺文社、ジーニアス semester )。 なお、日本の大学は、年間で「前期」「後期」という2学期制である。少なくとも日本の大学はそうである。 英米では、「秋学期」the fall semester と、「春学期」 the spring semester という言い方をする。 普通、英米では、9月から翌年1月までが「前期」the first semester であり(センチュリーで確認)、「秋学期」the fall semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 普通、英米では、2月から8月までが「後期」the second semester であり(センチュリーで確認)、「春学期」the spring semester という言い方をする(センチュリー、旺文社)。 果たして大学でもし3学期制の学校があったら何というのかは知らない。まあ、単語なんて所詮は、社会の現状に合わせて言葉が作られるので、社会に存在しない制度の呼び名を考えてもラチがあかない。 imagination は「想像する行為」または「想像力」のこと。 image は、想像によって脳内に思い浮かんだ「像」や「印象」のこと。 動詞形は imagine である。実はimageも動詞とみる場合もあるが、しかしジーニアス英和ではimageの動詞用法は不採用である(ジーニアスでimageを見ても、動詞の用法は無い)。センチュリー英和だと、imageの動詞の用法が書いてある。 形容詞 imaginary は、「想像上の」「架空の」「実在しない」である(ジーニアス英和。センチュリー英和)。 ジーニアスでもセンチュリーでも、「創造」ではなく「想像上の」である。 スペルの似た imagery という単語があり、旺文社には『(集合的に)「比喩的表現」』と書いてある。辞書を見てもジーニアスでしか見つからず、例文もなく、よく分からないので説明を省略。 単語集にはないが、理科のレンズの実像(a real image)や虚像(a virtual image)などの「像」も image である(ジーニアス英和)。 旺文社1900にあるが、テレビの「画像」も image である。上述のレンズとテレビを合わせて考えれば、つまり、光学の像も image であるし、実際に英和辞典ではそう紹介している。 なお、イメージダウンなどは和製英語。イメージが悪化した場合は a bad image のように言う(ジーニアスで確認)。 なお、仏像とか銅像とか、ああいったのは「塑像」(そぞう)とか「彫像」(ちょうぞう)とかいうが、「塑像」・「彫像」の英語は statue (スタチュー)である。単語集を見ると巻末の索引に statue が書いてないので一見すると高校の範囲外だが、しかし自由 liberty で東京書籍4500を見れば「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P28に「自由の女神像」 the statue of liberty が書いてある。 このように、「自由の女神像」 the statue of liberty は事実上の高校必須の単語である。 liberty「自由」は普通、国家権力からの自由の事を言う。 だから liberal は形容詞「自由主義の」または名詞「自由主義者」の意味がある。(桐原4500が名詞「自由主義者」も紹介している。東京書籍は形容詞だけ。) liberalism 「自由主義」である。 statue は、桐原の検定教科書『EMPOWER II』にも、P31に「ブロンズ像」 a bronze statue が書いてある。 光学ついでに言うと、「反射する」は reflect である。典型的な例文が、「日光を反射する」reflect sunlight である(東京書籍4500、センチュリー)。 ジーニアスには「鏡は光を反射する」 A mirror reflects a light. という例文もある。 だが、桐原4500や旺文社1900では、reflectの、意見などを「反映する」の意味のほうが紹介されている。 とりあえず、ジーニアスによれば「世論を反映する」 reflect public opinion である。 センチュリーや桐原や旺文社を見ても、「反映する」は他動詞的に使うのか自動詞的に使うのか、能動形や受動形か、あまり使い方がはっきりしない。 reflect on ~で「熟考する」「回想する」の意味(旺文社1900では熟考、東京書籍では回想を紹介)。東京書籍のには例文あり。著作権のため本ページでは紹介しない。 名詞形には reflection と reflex がある。意味が微妙に違うので、必要な場合には英和辞典で確認せよ。 なお、単なる「視野」や「視界」のことは view である。だが、辞書でviewの項目を見ると、「見解」の意味が先に書いてある。少なくともジーニアス英和とセンチュリー英和はそうである。辞書よりも単語集で勉強しよう。 ---- 可能性 possibility, probability, likelihood 成功の見込み、成功の可能性 prospect 潜在能力 potential probability (プロバビリティー)は「見込み」「確率」の意味(旺文社1900)。数学の「確率」で probability が使われるので、もし確率ではない単なる「可能性」のことをいいたい場合は、別の言い回しが必要な場合もあるだろう。 関連語として、副詞 probably「たぶん」がある(旺文社、桐原)。 形容詞 probable (プロバブル)については It is probable that ~  「たぶん~だ」 の意味(桐原4500、旺文社に似た和訳)。 対義語 impossible (インポッシブル)「不可能である」も覚えておきたい。 ほか、prospect は、何か良いことの起きる「見込み」、成功の可能性のこと。 「可能性」を意味する likelihood (ライクリフッド)という単語もある(旺文社1900巻末)。副詞 likely 「ありそうな」の名詞形である。 possible (ポッシブル)について、 It is possible that 人 to do で「人が do するのは可能だ」の意味(桐原4500、東京書籍3000)。 capability (ケイパビリテイー)は「能力」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 ability (アビリティー)は「能力」「才能」である(桐原4500)。可能性は関係ない。 「たぶん」を意味する副詞の maybe(メイビー) と perhaps(パハップス) と probably(プロバブリー) については、省略。書きたくない。 東京書籍3000が、ひとまとめで maybe や perhaps と probably を説明している。 東京書籍3000は紹介していないが、 likely (ライクリー)形容詞「ありそうな」、副詞「たぶん」という単語もある。 名詞および形容詞のpotential (ポテンシャル)は翻訳の都合で(名詞の場合なら)「可能性」と訳す場合もあるが、なるべく「潜在能力」 potential という訳で覚えましょう。 形容詞としての場合、「潜在的な」で potential を覚えましょう(桐原3000巻末)。 物理学の位置エネルギーのことを英語で potential と言いますので、科学的な専門用語でもあります。 桐原3000巻末のセンター試験特集によると、「潜在能力」などの意味ですが potential はセンター試験での出題をされた単語らしいです。 センター出題の背景事情として、ポテンシャルは物理学などで使う用語だという背景があります。 日本語でも、物理学の専門書などを見ると、普通に「ポテンシャルエネルギー」とか単に「ポテンシャル」などと言ったりもします。 ---- 計画 scheme, plan, project, schedule ~するつもり intend , plan 桐原4500 が scheme を「たくらみ」の意味だけ例文で紹介している。勘弁してほしい。 まず、旺文社1900 が例文で、政府の「新しい住宅供給計画」を The new housing scheme といってるように、比較的にきっちりとした計画のことである。 桐原・旺文社の単語集にもあるように schemeに「体系」とかの意味もあって、だからニュアンス的には、体系だった計画のような感じがある。 念のためジーニアス英和を見ると、scheme の意味として「政府の公共計画」、「会社の事業計画」などが挙げられている。 そして、そういう派生として、「陰謀」(旺文社)、「たくらみ」(桐原)を覚えるべきだろう。語源はともかく。暗記の負担を減らす理解としては、たとえば :陰謀は大規模・身の程知らず → 大規模な計画は scheme という → じゃあ陰謀も scheme でいいか 的な連想とかで覚えるのがラクかと。 高校生に語源の知識はいらないし、もし語源が「たくらみ」だというなら、そういう情報を先に教えるべきだし、念のためジーニアスで語源を見てもsdhemeの語源は『「形」が原義』とのことだし、あるいはもし有名大学が入試でscheme の「計画」の意味も出題せずにschemeの「たくらみ」を出題しているならその大学が批判されるべきだろう。 なので、ジーニアスもいってるように、scheme は plan よりも固い語である。 ジーニアス英和やセンチュリー英和にあるように 大綱とか図式とか、学問などの体系とか、教育体系とかも scheme という。 たとえばセンチュリー英和が教育体系なら an educational scheme だと言っている。 plan は「計画」をあらわす一般的な語(ジーニアス)。 project は、長期の「計画」を表す(東京書籍3000)。projectを「事業」「プロジェクト」などと訳す場合もある。東京書籍では「プロジェクト」という訳語を紹介している。 辞書では特にplan と project の違いは述べられていない。だが project の用例を見ると、橋やダムなど公共インフラの建設計画などがよく project で表現される。 「ダム建設の事業」 the project ro build the dam である(東京書籍3000。センチュリーに似た例文)。 「橋の建設の事業」なら a project to build bridges である(ジーニアス)。 別に公共インフラでなくてもよく、ビルの建設計画でも良い。 なお、大規模な工事などを「計画する」という意味で動詞 project もある。アクセントが名詞と動詞とで異なる。 名詞は、プ「ラ」ジェクトの「ラ」にアクセントがある。なお、日本語では「プロジェクト」と書かれるが、英語ではどちらかというと「ロ」ではなく「ラ」であり、プロジェクトである(センチュリー、ジーニアス)。 動詞は、プロ「ジェ」クトの「ジェ」にアクセントがある。 学生などの研究課題も project という、 schedule は「予定表」「計画表」の意味(東京書籍3000、旺文社1200)。だが、「予定」「計画」の意味でも使われることがあるので、planなどとの区別は難しい。 on schedule で「予定通りに」の意味(旺文社、桐原3000)。 飛行機とか電車とかの運行が予定通りの場合は schedule を使う(東京書籍、桐原)。 ほか、忙しい場合の表現として、 I have a tight schedule next week. 「来週は予定がぎっしり詰まっている。」(東京書籍3000) I have a busy schedule this week, 「私は今週、予定がぎっしり詰まっている。」(旺文社1200) のように使う。 a train schedule 「列車の時刻表」(東京書籍3000、グランドセンチュリー) 他にも動詞「予定されている」 schedule の例文は単語集にあるが、著作権的に省略。単語集を買って読んで。 計画する plan , intend 動詞 intend to ~ 「~するつもり」は、計画だが、やや欲求・意思に重点を置いている。 動詞 plan は、計画性に重点を置いている。 plan to ~ は「~することを計画している」と訳すのが普通。(「~するつもり」ではなく) plan a trip to Hawaii 「ハワイ旅行を計画する」(東書3000) plan to go to Ireland 「アイルランドに行くことを計画する」(桐原4500) 進学などの予定は、intend も plan も使う。 Bob intends to learn karate in Japan.「ボブは日本で空手を習うつもりだ」(東書3000) Most of these students intend to continue their education at university. 「ここの大半の生徒は大学へ進学するつもりだ」(桐原4500) べつに進学や就職でなくても、 She intends to go to bed early tonight.「彼女は今晩早くねるつもり」(桐原1900) Where do you intend to go to tomorrow? 「明日どこへ行くつもりだい」(ジーニアス) のように intend は今日とか明日の予定でもいい。 名詞形は intention 「意図」である。単語集には例文は無し。高校レベルを超える。(いちおう、東書4500に「意図する」のintend の例文あり。) ただ、どうしても「意図的」とか言いたい場合は、intentional とかintentinally みたいにその系統の語を使うのが安全そうである。 桐原5500 に deliberate 「意図的な」という語があるが(昔の上智大に出た単語らしい)、intention などとの使い分けが英和辞典を見ても言及されておらず、またネットで調べても情報が一致しない。あるサイトでは、欲求にしたがった意図だという主張もあれば、別のサイトでは熟考した上でも意図だという主張もあり、不一致である。 なお「配達」などの delivery とは語尾のvが違う。bとvの違い。 いちおう deliberate に「熟考した上での」という意味もあるが、しかし、あまり行儀のよろしくない行動にも deliberate の「意図的な」を使う例文もあるので(たとえば故意犯みたいな)。・ a deliberate insult 意図的な侮辱(ジーニアス) the fire was stated deliberately その放火は意図的だった(グランドセンチュリー) みたいな。 もちろん悪事だけでなく、良いことにもdeliberate を使ってよい。 a deliberate refusal よく考えた上での辞退(ジーニアス) ---- 陰謀(主に「共謀」) conspiracy たくらむ scheme 高校英語としては、陰謀で覚えるのは conspiracy と、あとはschemeで十分だろう。 ジーニアス和英辞典によると。「たくらむ」には、plot, conspire , scheme , contrive ,hatch がある。 これらの単語には、陰謀以外の意味で使われるものあり、 比較的に簡単な単語なら、 plot は、よく数学的なグラフに「点を打つ」とかの意味で使われる。 なんと高校の単語集には plot がない(桐原3000・4500・5500と東京書籍3000・4500を調べた)。点 point とか教えてるのに「点を打つ」plot がないとは、英語教育の界隈はどういう了見か。反省を願う。中学数学レベルの簡単な英単語も教えられないくせに conspiracy とか教えているのか。 一応、「x軸」 x-axis とか「y軸」y-axis とかは、検定教科書で見かける<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression II New Edition』、三省堂、2022年3月30日 発行、P145</ref>。 ジーニアス英和で plot を見ると、「(裏切りの)陰謀」「たくらみ」が最初の意味だが、なんだかなあ。いまどき plot なんて数学の座標で使うのが人生で最初だと思うが。 センチュリー英和の言うように、地図や図面などに位置を書き込むことがプロット。 なお、小説などの筋書きも plot といい、センチュリーはこの筋書きの意味をplotの名詞の項目で最初に紹介している(動詞のほうは、「たくらむ」だけ紹介)。 しかしセンチュリーのほうだと、動詞には、図面や地図に位置を書き込むことの動詞がない。 本当もう勘弁してほしい。英和辞典ともあろうものが中学校レベルの英語くらい書けないのか。 scheme は上述のような体系的な「計画」だし、 hatch は(鳥などが)「ひなからかえる」「卵からかえる」「卵をかえす」とかの意味。船などの昇降口のハッチ hatch とスペルが同じ。 contrive には、(ジーニアス英和によると)「考案する」・「うまくやりとげる」の意味もある。 conspire が、「共謀する」の意味。桐原5500でも、conspiracy の例文の主語が複数形になっているので、和訳には「陰謀」とあるが内容は「共謀」である。 ちなみに「陰謀」の名詞は、桐原5500が紹介しているのは、intrigue (イントリーグ)とconspiracy (コンスピラシー)である。 これだと意味が強すぎるので(政府転覆とか)、ちょっと何かをたくらんでいるぐらいの場合に、scheme とか plot とかを使うとよいのだろう。 ジーニアス英和で intrigue を調べてみたが、例文がなく、よくわからなかった。なお、名詞も動詞も intrigue である。 ---- 多様性 variety ,diversity 東京書籍4500は variety と diversity の違いの細かい説明をあきらめている。 diversity のほうが高尚な言い回し。 東京書籍の言うには、形容詞 variousが「いろいろ」「さまざま」。名詞 diversity が「多様性」である。 熟語 a variety of ~で「様々な」の意味(桐原4500)。 桐原4500および旺文社1900に至っては、そもそもdiversityの項目・ページではvarietyを紹介していない。 桐原4500 が「民族の多様性」 ethnic diversity という表現を使っている。 センチュリー英和がdiversityの項目で biological diversity 「生物学的多様性」という表現を使っている。 「生物多様性」のことを biodiversity または biological diversity という(旺文社1400)。 biodiversity は辞書(ジーニアス、センチュリー)に書いてある。 辞書のbio- の項目では、biological diversity は辞書では見つからなかった。 なお、ややこしいことに、diversity およびvariationには「差異」「相違」という意味もある。 和製英語のバライエティーおよにバリエーションは、やや意味が間違っている。 variation は、「差異」・「相違」・「変化」の意味(東京書籍4500および旺文社1900)。高校数学ではわかりづらいが、大学の数学で「変分法」という微分積分の発展的な分野のようなものがあって、これに variation という英語が相当している。( [https://kotobank.jp/word/%E5%A4%89%E5%88%86%E6%B3%95-131413 コトバンク『変分法』] )この変分計算では、関数中にある変数の代入値を少しだけ変化させたら関数がどう変化するかを考察しているので、英単語 variation の訳語のニュアンスに近い。 なお「微分」はdifferential、導関数はderivative なので、混同しないように(※ 大学受験に出ないので覚えなくて言い)。 桐原4500の例文にもあるが a diversity of ~ で「多種多様な~」の意味。 a diversity of wildlife で「多種多様な野生生物」と桐原4500が紹介。 なお余談だが、近年では国籍や性別(男・女のほかにも、さらにはLGBTなど)などの多様性のこともよく「ダイバーシティ」 diversity といい、よく人権などの関係した議論でこの用語護が出てくる。今後の公民科目などの範囲になるだろうから、本・英単語集のページでは深入りしない事にする。 ---- 十分・充分 sufficient ,adequate, enough sufficient ⇔ deficient 適切である suit, be adequate for, enough は形容詞にも副詞にも使われる。 sufficient と adequate は形容詞。 ジーニアス英和に、adequate の類語が sufficient , enough だと書いてあるが、ニュアンスの違いは見当たらなかった。 形容詞 sufficient 「十分な」は enough よりも固い語である。 だが、その用法だけではない。 強制ではないが、sufficient は、質・量ともに十分な場合に好まれて使われるニュアンスがある(センチュリー)。 一方、単に量が多い場合や、特に質が問われない場合などに enough を使うという、使い分けがある。 be sufficient to ~(動詞) 「~するのに十分である」 である(桐原、東京書籍)。 sufficient の名詞形は sufficiency 「十分足りること」である(桐原)。 対義語は insufficient 「不十分な」、または deficient 「不足した」(デフシュント)である(東京書籍)。 センチュリーいわく、sufficient では質も問われるニュアンスがあることも合わせれば、対義語との関係は、 (質・量とも)「十分な」sufficient ⇔ deficient(質・量が)「不足した」 である。 センチュリーの訳語を比較した範囲では、insufficient よりも deficient のほうが絶対量の不足という意味合いが強そうであった。そのためか、deficinet は「欠乏」と訳されることもある(センチュリー)。つまり deficient 「欠乏した」「不足した」などの意味である。 名詞形 deficiency 「不足」「欠乏」「欠陥」という単語もある(旺文社 deficit 項目、センチュリー)。 ほか、貿易赤字などの「赤字」は 名詞 deficit (デフィシット)である。 つまり、「赤字」 deficit である。 「貿易赤字」は a trade deficit である(旺文社、センチュリー)。 数学用語だが、「十分条件」は sufficient condition である(旺文社1400)。なお、「必要条件」は necessary condition である(旺文社1400)。 sufficient O(目的語) to V(動詞の原形) で、「Vするのに十分な量のO」 ~ be sufficient to V で、「~はVするのに十分だ」 be adequate for ~ は、「~に十分な」とのことだが(東京書籍)、しかしジーニアスを見ても例文がなく、よく分からなかった。 be adequate for ~には「~するのに適している」の意味もある(桐原)。 「適切である」を言いたいなら、動詞 suit (スート)ひとつで足りるだろう。 たとえば 「このソフトウェアはプログラミングに適切です。」 This software suits programming. のように(wikiオリジナルの例文)。 suit 自体は桐原4500・東京書籍4500・旺文社1900の3冊とも紹介しているのだが、 しかし「適切である」の例文は、東京書籍しか紹介していない。 しかも、待ち合わせの時間が「好都合である」の訳。 違う英文だが、 (待ち合わせの時間を聞かれた返事で)「金曜日が好都合です」 Friday suits me. のような使い方(オリジナル。ジー二アスに似た例文。センチュリーに似た例文)。 桐原が紹介している例文は背広のスーツだし、旺文社のは「訴訟する」の suit である。 ---- 不足 lack , shortage かつて受験英語などで「欠乏」lack ,「不足」shortageのような使い分けがあったが(実際、ネット検索するとそういう説明も出てくる)、しかしこの分け方は正しくない。なぜなら、英和辞典で lack の項目を見れば、単に不足している場合でも lack を使っているからだ。 lack と shortage の違いは、たとえば「同情に欠ける」とか「常識に欠ける」がlackである。 センチュリー英和を読むと形容詞 lacking の説明で、be lacking in common sense という例文で、「その学生は常識が足りない」という例文もある。 どうも、lack は、慣用句として、配慮が欠けている場合に使うのが英米では自然なのかもしれない。また、その言い回しが、配慮を欠けている事実自体を主張するおかにも、どうも不足の現状に対して非難や批判などのニュアンスも込めてlackが使われていそうである。 おそらく、辞書にあるlackの訳語の「欠乏」が間違っている。ジーニアスにもセンチュリーにも「欠乏」が書いてあるが、正しくは「欠如」(けつじょ)である。(ジーニアスに「欠如」が書いてある。)あるいは、辞書にはないが「欠落」あたりだろうか。欠乏の「乏」とは貧乏の「ぼう」である。 ジーニアスには、lackについて「十分にはないことをいう。まったくない場合はabsence」といっている。ジーニアスはせっかくここまで説明しておいて、なぜ「欠乏」という訳語を使い続けるのか。 欠席のことを be absent from (classなど)というが、上述のabsenceはその形容詞absentの名詞形。つまり、英語では「欠乏」と「欠席」とが同じ単語だという事。 absenceは、ゼロの状態だから、「ゼロでないけれど、大幅に足りない」みたいな表現には向かない。そういう深刻な不足を言いたい場合は、たとえば a serious shortage となるだろう。実際、センチュリ-のsortageの項目に例として a serious shortage (深刻な不足)や an acute shortage (深刻な不足)や a severe shortage (深刻な不足)などが 書いてある。<!-- 原著で訳語「深刻な不足」をそれぞれの単語に書いてあるので、けっしてwikiでひとまとめにしないこと。またニュアンスも微妙に違う。--> さて、食料やら金銭やらが物理的に足りない場合は、どちらでもいいが、辞書を見る限り shortage のほうがそういう物資の不足での例文が多い。 たとえば東京書籍4500にあるが water shortage である。 食料不足は、東京書籍4500では The shortage of foodだが、センチュリー英和では food shortage である。 労働者不足が the shortage of labors である(旺文社1400(簡単なほう))。 医師不足が a shortage of doctors である(桐原4500)。 冠詞 a と the の違いは文脈に応じただけのものなので、読者は気にしなくていい。 なお、lack は動詞の場合もある。 単語集を見ても、lackとshrtageの違いとか、書いてない。まったく。 ---- 直観と直感 intuitive(直観), 洞察 insight 英語というより日本語の問題なのだが、「直観」と「直感」では意味が違うので注意が必要である。 「直観」には、洞察力のようなニュアンスがある。 だから 直観の intuitive は、「直観的な」「直観力のある」などと訳す(東京書籍4500)。 名詞形 intuition だが、桐原5500の例文の和訳で(なお東大の過去問例文)「動物、中でも人間は起こりそうなことに関して鋭い直観力を発達させたと考えることができるだろう。」 We <nowiki>coudn't</nowiki> expect animals, especially humans, to have developed sharp intuitions about probably. とある。 英和辞典でintuitive などを見ても、ほとんど例文がないので(センチュリーには例文がなかった)、桐原のこの例文を学ぶのが良いだろう。 あるいは英和中辞典などを見れば例文があるのかもしれないが、さすがに高校英語でそこまでする必要はないだろう。 あと、東大は辞書を見ても満足に例文のない単語を大学入試に出しているわけだが、はてさて、見識が問われますなあ。まさか高校生に中辞典を買わせるつもりでもあるまいし。 もっとも、「洞察」「洞察力」については insight という別の専用の単語があり、普通に4500語レベルの単語集にある。 いっぽう、「直感」は、単なる勘に近い。和英辞典によれば、hunch とか scent が直感である。(高校の単語集にはない) センチュリー英和によれば hunch は「虫の知らせ」で、口語のニュアンスがある。 scent には、名詞 scent には「勘」の意味もあるが、「臭い」とか「嗅覚」とか「香水」の意味なので、動詞scent には「かぎつける」の意味もある。 hunch も scent もこういうふうに口語っぽい内容なので、まあ単語集には出ないだろう。 そのほか、名詞 instinct (本能)にも「勘」の意味があるが、どちらかというとinstinctは「本能」で覚えたほうがいいだろう。 ---- 結果 consequence , result 辞書にはconsequenceでは「結果の重要性を意識している。resultより固い語」とか書かれるが、 だが、東京書籍4500にはconsequenceは「通例望ましくない内容について用いられる」と説明がある。 実際、センチュリー英和で例文を見れば 「戦争の結果」In the consequence of the warだとか ジーニアス英和だが「結果として戦争になった」have grave consequence (「重大な結果をもたらず」※戦争の婉曲表現)とか、 あと形容詞だが「天候不順の結果の食糧危機」food shortage consequent on bad water とか、 そんな例文ばかりである。 どうやら consequenceは、結果の深刻性を感じてほしい的なニュアンスのようだ。 なお桐原4500および旺文社1900みても、そういうニュアンス説明は無い。 ---- 取得・獲得 acquire acquire は、(技術・知識などを)(努力して)「得る」の意味。(東京書籍4500など) 典型的な例文で、 acquire a new skill 「新しいスキルを身につける」 がある(東京書籍4500。旺文社1400にも近い例文)。 「外国語を習得する」acquire foreign languages という例文もよくある。(桐原4500。センチュリー英和aquireの項目) 辞書にはよくaquireの用法で「(知識などを)身につける」とあるが、しかし語学のようなレベルの「知識」である。 acquire には「習得」以外の用法もあって、 努力して大金や土地などを「獲得する」ことも acquire というが、単語集には例文がないので、説明を省略。桐原の単語集に「(努力して)獲得する」とだけ説明してあって、技術の習得の話をしてないのは、土地などの獲得を意識したものだろう。 ---- 「異国風」 exotic 形容詞 exotic (イグザティック)は、通例では、欧米人の目からみて「異国風」という意味であり(旺文社)、けっして単に異国風なだけでなく、加えて、めずらしくて面白かったり興味をひかれる性質のことである(ジーニアス、センチュリー)。 具体的にいうと、日本国内で言うなら、京都などの寺社は exotic だろう(特に出典は無い)。日本に存在していても、東京の高層ビル群などは exotic には写らないだろう。 日本語でもローマ字読みで「エキゾチック」と言う。日本でも、よく文学評論とか芸術評論とかで使われる単語なので、覚えておきたい。もっとも日本で「エキゾチック」と言う場合、東南アジアや中東やアフリカなどの観光的な光景なので、英語とは微妙にニュアンスが違うが。 さて英語では、動物や植物が「外来種」や「外国産」などの場合も exotic という。農産物だけでなく、言葉が外国由来の場合も exotic という。 旺文社の単語集で、動物園の例で exotic と言っているのは、そういうニュアンスもあるだろう。 桐原と東京書籍の単語集では、exotic が見当たらない。 辞書によると、「外国の」・「外国人」という意味もあるとのこと。言葉が外国由来の場合も exotic というので、それと関連づけて「外国人」なども覚えよう。 ---- 広さ broad, vast broad は、幅が「広い」。 典型的な例文が 「(道幅の)広い通り」 a broad street である(東京書籍4500および桐原4500)。 幅広い知識 a broad knowledge とか(ジーニアス)、「幅広い趣味」 a broad range of hobby とか(東京書籍4500)のように、物体以外の知的興味の広範さにもbroadを使う。 インターネットのブロードバンド broadband のブロードと同じ単語(東京書籍4500)。 vastは、面積が「広大な」である(東京書籍4500)。だが実際はセンチュリー英和では、ビル(建築物)や宇宙などもvastだとする例文を提示している。 broad の対義語は narrow 「狭い」。 体積が大きいのは huge 「巨大な」。(桐原4500。ジーニアス英和) なお、「体積」は英語で volume である(旺文社1400、桐原4500)。volumeの意味は、「体積。容積。音のボリューム。本などの一巻。」の意味である。 turn the volume up で「音のボリュームを上げる」である(旺文社、東京)。 「音量を下げる」なら turn the volume down である(東京)。 コンテナの「容積」とかも、volume である(旺文社)。 the volume of the container 「コンテナの容積」である。 科学や工業などの「容積」「体積」でなくとも、たとえば「交通量」the volume of the traffic とか(東京書籍)、「ごみの量」the volume of garbage とかにも volume は使われる。 ---- 娯楽 amuse , entertain センチュリー英和によれば amuse は笑わせる事などのような意味での「楽しませる」。 entertain は、知的な面白さに重点がある。 entertain でよくある例文が、話や音楽で聴衆を楽しませる系の例文(東京書籍4500およびセンチュリー英和)。 たとえば entertain the audience で「聴衆を楽しませる」(東京書籍)。 また、熟語 entertain A with B で「AをBで楽しませる」。 センチュリー英和によれば Now let me entertain you with music. で「それでは音楽でお楽しみください」。 entertain には、自宅で客を「もてなす」の意味もある。 よくある例文が、ホームパーティなどで友人をもてなす系。 entertain their friends at their home 「友人をパーティでもてなす」(東京書籍) entertain our friends at a party 「自宅で友人をもてなす」(旺文社1400) ただし、実際の例文を見ると、あまり違いは明確ではない。 名詞形のamusement もentertainment も、それぞれ「娯楽」の意味で使われる。 ---- 殺害 murder , kill murder (マーダー)は「殺害する」の意味の動詞、および名詞としての用法では「殺人」一般の意味である。「殺人犯」はスペルが murderer (マーダラー)であり、スペルが微妙に違う。混同しないように。 「殺人未遂」は an attempt murder である(東京4500)。 「殺人事件」は a case of murder である。 なお、attempt は、困難なことを「試みる」という意味の動詞および名詞(東京書籍)。ジーニアスは、入念な計画と実施の必要な試みが attempt だと説明している。 名詞としての attempt は「試み」などと訳す。 典型的な例文で、 attempt to escape 「逃げようと試みる」 がある(東京書籍3000、桐原4500)。 脱走計画だとかそんなのだけでなく、ジーニアスいわく、エベレスト登頂の「試み」でも attempt とのこと。 90年代、かつて英語単語集に「massacre」(マサカ)という「大虐殺する」の意味の単語がよく載っていが、現代の単語州には無い。「まさか、人を殺すとは!?」という語呂合わせでよく紹介されてたものである。昔の単語集には、ちょくちょくコラム的にゴロ合わせなどが紹介されていた。 英和辞典(ジーニアス、センチュリー)で確認したところ、massacre に「大虐殺」の意味はあるが、一個人の「殺害する」のような意味は紹介されていない。語呂が不正確である。 しかし、近年に「虐殺」でよく目にするのは genocide である。ルワンダ虐殺とか、歴史的に名前が残っている事件の虐殺は genocide が普通であろう。検定教科書でもルワンダの虐殺について genocide という表記を行っている<ref>高等学校学外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日 文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日 発行、P75 </ref>。 kill や killerとの違いは、killは人間以外のものにも使う。人だけでなく、動物や植物、虫、植物なども、それらを殺したり、あるいはそれらに殺されたりする場合に、killである。 たとえば「魚を殺す」 kill fish である(東京書籍1800)。 それどころか、交通事故などで「死ぬ」場合も kill である。 be killed in ~(戦争や事故など)で「~で死ぬ」の意味。典型的な例文が「大勢の人がその戦争で死んだ。」 Many people are killed in the war. である。(桐原3000と旺文社1200に似た例文あり) killer については単語集にはないが、名詞として「殺人犯」や「殺すもの」の意味のほかにも、形容詞として「致命的な」の意味もあり、たとえば「致死的な病気」 a killer disease などの例文が典型的。 ---- 奪う・盗むなど 奪う deprive wikiオリジナルの例文だが、 The war deprived the children of the liberty. 「戦争が子供たちから自由を奪った。」 のように言う。 桐原4500に「戦争が、この子供たちからふつうの家庭生活を奪った。」 The war deprived these children of a normal home life. とある。 旺文社1900では「軍隊が国民から自由を奪った。」 The military deprived the citizen of their liberty. である。、 自由は別にliberty でなく freedom でもよく、たとえば東京書籍4500では、 「多くの子供たちが自由を奪われている」 A lot of children are deprived their freedom. とある。 熟語 be deprived of~ で「~を奪われている」である(東京書籍4500)。 また、deprive A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(旺文社1900。桐原4500)。 盗む rob , steal 動詞 rob は、ふつう、強盗とか 引ったくり とかスリに使う。スリかと思われる例文については、たとえば旺文社1900にある(電車で女性から財布を奪う例文)。 rob A(人) of B で「A(人)からBを奪う」である(桐原4500。東京書籍4500)。 東京書籍に典型的な例文「彼らは銀行強盗をした。」 They robbed the bank. である。 派生語として、「強盗」 robber がある。「強盗事件」は robbery である(桐原4500。東京書籍4500)。 スペルの似ている rid という名詞・動詞があるが、「取り除く」の意味である。 熟語で get rid of ~ で「~を取り除く」である。 rob と rid は意味がまったく違うので、混同しないように注意。 なお、こっそりと者を盗む「泥棒」はthief (シーフ)である(桐原4500)。桐原3000を読めば、こっそり盗む者がthief であるし、ジーニアス英和の thief の項目にもそう書いてある。 なお、複数形は thieves である。ナイフの複数形の活用と同様。さすがにthiefの複数形を筆記で入試に出すのは瑣末すぎるので出題されないだろうが、まあ参考に。 こっそり「盗む」は steal である。桐原3000を読めば、stealの意味は「こっそりと」盗む、と書いてある。 なお、スペルの似ているsteel は「鋼」(はがね)。 さて、「盗む」stealの活用は、 steal - stole (過去形)- stolen (過去分詞) である。 東京書籍4500の例文「泥棒が私のコンピュータを盗んだ。」 A thief stole my computer. が典型的な例文であろう。 主語が被害者の場合、have ~ stolen になり、「~を盗まれる」の意味である。 典型的な例文 「私は自転車を盗まれた。」 I had my bicycle stolen. がある。東京書籍4500と旺文社1400に、ほぼ同じ例文がある。 腕時計が盗まれるのも典型的で、センチュリー英和の桐原3000がそうであり、 「私は腕時計を盗まれた。」 I had my watch stolen. である。 なお、ジーニアスにあるが、バーグラー burglar は「押し込みの夜盗」。センチュリ-によると、burglar は「(押し入り)強盗」。さすがにここまでは入試に出ないだろう。念のため桐原4500・5500と東京書籍4500を読んだが、もちろんバーグラー burglar は無い。 ---- 気づく notice, realize, recognize, perceive 「きびしい」 harsh, strict, severe, rigid realize は、和訳では「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというと realize の意味は「認識を改める」である。 典型的な例文で、「彼は自身の過ちに気づいた。」 He realized his mistake. みたいなのがある。 いっぽう、notice は単に、物事が目について「気づいた」という意味である。 なお、realize は英国では realise である。<!-- PC設定によっては realise でオートコレクト発動するが、これはイギリス英語をアメリカ英語では読み取れないため。 --> なお、realize には(計画や夢などを)「実現する」という、まったく別の意味の用法もある。 たとえば「私の夢を実現する」なら realize my dream である(東京書籍4500)。あるいは realize my ambition である(旺文社1900)。 リアリティ reality という単語があるが、日本では小説や英語など創作物などの迫真性などのことをいうが、英語でもそのような創作物の評価における reality の用法はあるが(センチュリー英和で確認)、しかしもっと一般に「警官は彼が述べたことが真実かどうか疑った。」のような文章における「真実性」にも reality が使われる(センチュリー永和で確認)。 reality はけっして創作物に限った表現ではない。 旺文社1900では reality の意味を「現実(性)」としている。 実際、ジーニアス英和を確認すれば、そういう用法もあり、「人生のきびしい現実」みたいな例文でrality をジーニアスは使っている。 旺文社1900にも、harsh の項目で、a harsh reality 「厳しい現実」を紹介している。 なお、real と true の違いで、 true は主に話が「本当の」という意味で使う(東京書籍3000)。 いっぽう、real には、材質などが「本物の」という意味がある。 だから、real money 「本物のお金」とか、real diamond (本物のダイアモンド)などで使われる。 harsh「きびしい」(発音は「ハーシュ」)も、単語集に普通に書いてある。 気候が「きびしい」とか、批判や対応が「きびしい」などのことを harsh という。 東京書籍4500に a harsh winter 「寒さのきびしい冬」という例文がある。 旺文社1900に、harsh environment 「きびしい環境」と言う例文がある。 (桐原4500語レベルではなく、)桐原3000いわく、天候の場合は severe(シビア) でも「きびしい」を表現できる。東京書籍4500で確認したところ、批判の過酷な場合の「きびしい」でも severe を使うこともある。 harsh と severe のニュアンスの違いについては、特に書かれていない。 なお、規則などが厳格で「きびしい」と言いたい場合は strict である。 strict には、説明などが「厳密な」の意味もある。高校の分詞構文の単元で、 「厳密に言えば」 strictly speaking, などを習うだろう。 ほか、形容詞 rigid (リジッド)でも「厳格な」を言える。単語集(旺文社1900、東京書籍4500、桐原5500)には、この厳格の用例が書いてある。 だが、それよりも物理学の「剛体」が rigid body として覚えたほうがいい。ジーニアスに、rigid は「剛体の」だと書いてある。 単に、「変形しづらい」みたいな意味での「固い」「堅い」のような意味が rigid である。 ジーニアスには、「変形しやすい」flexible の対義語であると紹介している。 規則の融通がきかないのが rigid だと、ジーニアスに書いてある。そういう意味である。 ほか、rigid には「顔がこわばった」「手足がこわばった」などの意味もある。 なお、rigid は発音注意の単語(旺文社)。 ほか、名詞形 rigidity 「厳格」「硬直」などの意味がある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。桐原だと「硬直」の意味が書いてないが、ジーニアスとセンチュリーの rigidity にしっかりと「硬直」が書いてある。 頑固オヤジみたいに「頑固な」「頑固である」と言いたい場合は stubborn (スタボーン)である(桐原、旺文社)。東京書籍は紹介してない。単語集にはないが、辞書で典型的な、「断固とした拒否(拒絶)」a stubborn refusal がある(ジーニアス、センチュリー)。そのほか、stubborn には軍隊などの(または軍隊などへの)抵抗が「不屈(ふくつ)の」という意味もある(ジーニアス)。 (厳格ではなく)「厳粛な」と言いたい場合は solemn だが(桐原5500)、あまり平易な例文が無い。 法律的な宣誓などが厳粛なことや、音楽などが荘厳なことまで、 solemn で表現できる(ジ-ニアス、センチュリー)。 「誓う」という意味の動詞 pledges(プレッジ)も、単なる約束 promise とは違い、厳粛 solemn に約束することであり、たとえば外交などの約束で使われる(旺文社1900の例文もそう、ジー二アスにもそういう例文あり)。その他、公約などで pledge 「約束する」を使う。または名詞として pledge には「公約」の意味もある。 ※ ほか、批評が低評価で「厳しい」は damning (ダムニング)だが(センチュリー)、範囲外。 さて、virtual の話題。 ジーニアスを見れば、「仮想現実」 a virtual reality などの例文もある。 旺文社1900を見ると virtualの項目で、副詞 virtually 「事実上の」などもあるが、例文はない。東京書籍4500および桐原4500には例文は無い。桐原5500に副詞 virtually の例文あり、早大の過去問。 なお、桐原5500のviatually の項目いわく、「実質的には(≒practically)」「ほとんど(≒almost, as good as)」である。 念のため桐原3000および東京書籍3000を見たが、virtual などの紹介なし。 practical は「練習」 practiceの派生語。practice には「練習」のほか、理念・理論などの「実践」という意味がある。よって形容詞 practical には「実践的な」「実用的な」「現実的な」などの意味があり、よって副詞 practically には「実質的には」「実際的には」などのような意味がある。 余談だが、昨今、日本の芸能界では「リアリティ・ショー」などが問題になっているが、しかし英和辞典で見ると該当する単語は reality TV である(ジーニアス英和、センチュリー英和、の両方で確認)。 recognize は「気づく」などと訳される場合もあるが、どちらかというとrecognizeは「見分けがつく」という意味である。 「足音でジムだと気づいた」とか(ジーニアス英和)、「帽子でジェーンだと気づいた」(センチュリー英和)とか、そういうのがrecgnizeである。 センチュリーから例文を抜粋すると、 I recognized Jane by ~ で、「~でジェーンだと気づいた」 のようになる。 一応、recognize には、新政権の「承認」などの意味もある。 辞書によくあるのは、新政権やイスラエルなどが周辺諸国から承認 recognize を拒まれるという内容の例文。 自分の間違いを認めたり認めないのも recognize である。 ジーニアスの例文では間違いを認め、 「彼は自分の間違いを認めた」He recognized that he was wrong. である。 センチュリーの例文では間違いを認めず、 「彼は自分の間違いをどうしても認めようとしなかった。」 He wouldn't recognize his mistake. である。 桐原4500ではrecognize を「認識する」、旺文社1900ではrecognizeを「識別する」とあるが、上述のようなそういう意味である。 perceive 「気づく」について。 名詞形 perception が「知覚」の意味である。この名詞形を覚えるべきである。 「知覚」とは、たとえば桐原のperceive の例文に「ネコは色を知覚することができない」とあるように、そういう意味である。 旺文社と東京書籍は「気づく」の意味の perceive 例文を紹介しているが、桐原は「知覚する」の perceive 例文を紹介するスタンスである。 perception については「認識」の意味もあり、桐原・旺文社にも書いてあるが、しかし「知覚」を覚えれば連想できるだろう。一方、認識から知覚を連想するのは難しいだろう。東京書籍では、perceptionの「認識」は紹介しておらず、「知覚」だけしか紹介していない。このように、知覚のほうが、この語 perception の本質であろう。 * cognitive 「認知の」 cognitive という形容詞があり、旺文社では「認知の」と紹介され、東京書籍では「認識の」「認知の」と紹介されるが、しかし辞書を見ても説明が少なく、よく分からない。桐原に至っては、cognitiveを紹介していない(桐原5500,桐原4500,桐原3000で確認)。 東京書籍でも、巻末で解説なしで、単語と例文だけの紹介である。しかし、旺文社1900での番号は 279/1900 と、かなり前半のほうである。 旺文社1900いわく「脳の認知機能」 the cognitive function of the brain 東京書籍4500いわく「認知能力」cognitive ability らしい。 どうやら、cognitive は心理学または脳科学などの専門用語っぽいニュアンスのようだが、しかし英和辞典では確認できなかった(ジーニアス英和とセンチュリー英和を見た上で)。 旺文社いわく、「軽度認知障害」が、mild cognitive impairment (MCI)とのこと。 ---- 過酷な terrible, severe, harsh ひどい terrible, awful terrible (テリブル)は翻訳の都合でときには「過酷な」と訳される場合もあるが(ジーニアス)、たとえば暑さがterribleなら「過酷な暑さ」と訳される場合もあるが、 しかし、very bad くらいが terrible のニュアンスである(ジーニアス)。 なので、 terrible は(程度が)「ひどい」と覚えるべきである。 実際、東京書籍4500も桐原3000も、 terrible の意味を「ひどい」としている。 東京書籍3000は「ひどい体験」をterrible な体験としている(著作権のため、本ページでは「体験」は和訳せず)。 こういうふうに使う。 ほか、副詞 terribly は、 たとえば 「とても疲れたよ」 I'm terribly tired. のように(ジーニアスに同じ例文)、強調するのに使う。 実はよい方向を強調するのにも terribly は使う(ジーニアス、センチュリー)。 (著作権のため、本ページでは例文は紹介せず) terrible は語そのものにveryのような強調の意味を含むので、terribleをveryで修飾できない。 同様に、delicious(とてもおいしい)、enormous(とても大きい)、huge(巨大な)、marvelous(すばらしい)、terrible(ひどい)、tremendous(ものすごい)、などの形容詞はveryでは修飾できない。これらの語を修飾するには、reallyやcompletelyなどを使う 名詞形 terror (テラー)は「恐怖」「テロ行為」という意味がある。 なので、terrible には「恐怖の」という意味もあるが、この場合は horrible (ホリブル)で表現するほうが誤解のおそれなく無難だろう。 名詞 territory (テリトリー)「領土」「なわばり」も覚えておきたい(桐原4500、東京書籍4500)。三省堂 CROWN I を見ると、もう高校1年で territory を教えている。動物などの「なわばり」も territory で表せる。 なお、「国境」は単に border で通じる。 American border みたいに、国名の形容詞のあとに border を言えば、それでアメリカ国境の意味になる。 severe と harsh は他の節で紹介したので省略。 「過酷な」と言いたい場合、まずは severe (シビア)の使用を検討するのがよいだろう。 痛みが「ひどい」場合は severe を使うほうが無難だろう。 a severe pain 「ひどい痛み」(ジーニアス和英) である。 形容詞 awful (オーフル)「ひどい」は、悪い意味だけでなく、よい意味でも使われる(センチュリーで確認)。桐原3000語レベル、東京書籍4500語レベル。 よって、awful は terrible とほぼ同じ意味。 もともと名詞 awe が「畏敬」(いけい)の意味である。 だが、awful は、なんだか口語的に「ひどい」「すごい」「おそろしい」みたいな意味になってしまっている。 ---- 全体の whole,total ---- 思う think, suppose think は「思う」と中学で習うが、辞書で調べてみると、意外とthinkは確信の度合いが高い。 センチュリー英和なども解説しているが、「推測する」といいたい場合は、think ではなく suppose を使うのが適切である。 つまり、「推測する」は suppose である。 推測よりも、やや確信の度合いが高い程度の場合に think を使うのが適切である。 名詞 supposition で「仮定」の意味。 まったく意味の違う用法だが、熟語 be supposed to ''do'' で、「~(do)することになっている」の意味。 よくある例文は、「彼は7時にここに来ることになっていた。」の類。 He was supposed to come here at 7 o'clock. である。だが、この過去形での「was supposed 」の文は、実際には彼は7時に来なかったことを含意している(ジーニアス英和より)。東京書籍4500に似たような例文があるが、しかし東京書籍4500では含意の件には触れていない。 センチュリー英和によると、be supposed to do は、「(慣習や法律などによって)...するものと考えられている。」とあるので、表面的な言い回しこそ控えめだが、実際の意図はやや強制的・義務的な主張のニュアンスが高そうである。 否定形 be not supposed to do にいたっては「~してはいけない」の意味である(東京書籍4500)。 ---- 証明・証拠 証明・証拠 proof ,demonstration evidence 証拠 役所などの証明書 certificate (裁判所などで)証言する testify (※高校必修範囲外だと思ったら、三省堂 CROWN I にあった) proof には、「証明」「証拠」の2つの意味があるが、なるべく「証明」のほうで覚えるべきである。 なぜなら、数学の「証明」のことを proof というからである(ジーニアスで確認)。 私たちは、高校卒業後もなるべく教育レベルの高い外国人の英文を読むべきであろう。そして教育レベルの高い人ならば、外国の中学高校の数学は習得しているはずなので、よって外国人の彼らには証明を proof という習慣がついているはずである。外国の中学高校レベルの数学の用語も知らない頭の悪い外国人の英文なぞ、読むに値しない。 なお、動詞 prove は「証明する」の意味である。 evidence が、証拠のひとつひとつのことである。ジーニアスによれば、proofは「evidence を積み重ねた最終的な証拠」のことであるとされる。 だが、それよりも、proofは「証明」であると覚える方がよいだろう。 また、少なくとも日本の学問の世界では、個々の実験事実や個別の統計のような、個々の証拠のことは evidence というのが普通である。英語でどういうのか知らないが。 桐原の単語集にあるが、裁判などの「証拠」も「証言」も evidence である。英語では、「証言」と「証拠」を分けずに evidence という。 単語集にはないが、どうしても発言による「証言」であることを強調したい場合は verbal evidence という(ジーニアス英和で確認)。 ジーニアス英和辞典で確認すれば、「証人」すらも evidence である。 prove to be ~ で「~だと分かる。」「~となる。」「~と判明する。」である。 辞書の例文が、事業などが prove to be a success 「成功となる」またはprove to be successful 「成功となる」である(ジーニアスとセンチュリーの両方)。東京書籍4500の例文もこの類。 桐原4500だけ He was proved to be innocent 「彼は無実だと判明した」である。 旺文社1900には、 prove to be ~ の例文は無い。 実はデモンストレーション demonstration 「証明」の意味がある。 一般的には、英語では、行動によって意志を表したり、あるいは、たとえば新製品の実演販売みたいに実演などによって説明すること等を demonstration という。 集団などのデモ行進も、同じ demonstration である。 センチュリーの例文だが、戦争反対のデモなら demonstration against the war である。 一般に、demonstration against ~で「~反対のデモ」である。 だから東京書籍にある「新空港に反対するデモ」なら demonstration against the new airport である。 能力の証明なども demonstrate であり、東京書籍に紹介されている。 旺文社1900でしか説明していないが、感情をあらわにすることも demonstrate である。だが、感情のデモは例文もないので、深入りする必要はないだろう。 動詞形は demonstrate である。 ジーニアス和英を見ると、実はdemonstraite やdemonstration には「論証する」などの意味もあり、旺文社1900が紹介しているが、しかし桐原も東京書籍も「論証する」の意味は紹介していない。 センチュリーは、証明についてのdemonstration の意味は、論証ではなく「実証する」であると説明している。 ジーニアスの例文を見ると、「哲学的論理」の論証の例文である。 demonstrate が「論証する」と言っても、どうやら、数学のような論証ではないようだ。 ---- 仮定や論理的思考など 仮定する assume, suppose 当然と思う assume 仮定 assumption, supposition 仮説 hypothesis 前提 premise 推測 supposition 「推論する」 infer 仮説 hypothesis 動詞 assume は、「仮定する」「想定する」「決め付ける」などの意味。 共通するニュアンスは、ジーニアスいわく、明確な証拠がなくても想定すること。 名詞形が assumption である。 assume that ~ で「~だと思い込む」(桐原)または「~を当然のことだと思う」(旺文社)である。 たとえば、旺文社の例文「私たちは日本の列車がいつも定刻どおりに運行することを当然と思う」が assume that の例である。 ジーニアスによると、三段論法の「前提」などで、assumption が使われるとのこと。 このため論理的な議論ではassume や assumption が使われると思われるので、覚えておきたい単語である。 しかし、suppose にも「仮定する」の意味がある。 だが名詞形 supposition が「推測」の意味である。なので、suppose はどちらかというと「推測する」のニュアンスが強い。 桐原の単語集にはsuppose は「推測する」の意味しか書いてないが(東京書籍に至っては「思う」しかない)、しかしセンチュリーを見ればsupposeの意味として「推測する」のほかにも「仮定する」も書いてあるのが実態である。なお、旺文社1900でだけ、例文なしで「仮定する」の意味も紹介してえる。 「仮説」と「仮定」は違う。 「仮定」とは、たとえば「仮に○○だとしたら、□□は××になるはずだ」の前半「仮に○○だとしたら」のこと。仮に定めるので「仮定」というわけである。 一方、「仮説」とは、「~の原因は、□□が××だからだ。なぜならば(以下略)」という原因をとなえる主張のうち、まだ真実かどうかの評価が確定してない主張のこと。 「仮説」は英語で hypothesis である。 単語集の例文によると、科学者が立てたりするのが「仮説」である(旺文社、桐原、※ 東京書籍は少し特殊)。 辞書だと「仮定」の意味もあるが(ジーニアス、センチュリーで確認)、しかし単語集はどれも、それを採用していない。なんらかの事情があるのだろう。 「仮定」を言いたいなら assumption で済むし、高度な学問をするなら「仮定」と「仮説」は分離すべきであるし。 ともかく「仮説」は証明あるいは検証するためのものである。 「仮説を証明する」は prove a hypothesis である(旺文社、ジーニアス)。 なお「前提」 premise である(旺文社1900、鉄緑、辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー) 東京書籍4500と桐原4500には載ってない。辞書を見ても例文は少ないので、説明は省略。 infer という動詞があり、事実や根拠などをもとに「推論する」という単語である。 infer that ◯◯(文節) from ~ で「~を根拠に◯◯だと推論する」という意味である。 桐原5500も旺文社も、infer の例文では from で根拠を提示している。 そもそも日本語の「推論する」というのは、事実や根拠をもとに推理・推測することだと、広辞苑(1992年)にも書いてある。 広辞苑の例文にも「事実から推論する。」とある。 ともかく、このように「推論」は根拠とともに使うべき単語である。 infer で推論する内容は、べつに学問的な内容である必要はなく、たとえば「彼女の沈黙から怒っているのだと察した」とか(ジーニアス)、そういうのでも構わない。 infer にはこのほか、「暗示する」(= imply )という単語もあるが、imply という「暗示する」の意味の単語で代用できるので、説明を省略する。 名詞形は inference 「推論」「推理」であり(旺文社)、推論するという行為(旺文社、ジーニアス)または推論の結果によって得られた結論のことを言う(センチュリー)。 by inference で「推論によって」(旺文社)、「推測によって」(センチュリー)である。 ---- 扱う deal with ~, treat 対処する address, deal with 処理する cope with, handle 乗り切る cope with, 克服する overcome treat は普通、厚遇する「扱う」の場合に使う。つまり、treatは「厚遇する」である。 ただし、和訳の都合で、「厚遇する」だと表現が硬くなる場合によく「扱う」と訳される。 だが、「扱う」で覚えてしまうと類似語とのニュアンスの違いが覚えづらくなってしまうので、treat は「厚遇する」で覚えよう。 治療の場合にも treat を使う。 deal with ~は、「~を処理する」「~を契約する」などの意味である。 典型的な例文が「苦情を処理する」 deal with complaints である(東京書籍4500。旺文社1900)。 ジーニアスで確認したところ、 deal with にも厚遇の用法もあるが、本ページでは触れないとする。 deal は「分配する」「配る」の意味である(東京書籍4500でも紹介)。 トランプなどの札を「配る」のが dealである。 だからトランプの札を配る人をディーラー dealer とも言う。 deal には「商取引」の意味もある。だから、ある種の商品の「販売人」「販売業者」のことを dealer とも言う。桐原4500が「販売業者」としている。ジーニアスは「販売人」。 同じスペル deal で 「量」の意味がある。 a good deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。 a great deal of ~ で「かなり多量の~」である(桐原4500)。東京書籍4500では、 a great deal of ~ で「非常にたくさんの~」としており、数えられない名詞に用いるとしている。 桐原の例文では、 a good deal of snow 「かなり多量の雪」、東京書籍の例文では a great deal of time 「たくさんの時間」、と訳している。 address には「対処する」の意味がある。だが単語集では、旺文社1900しか紹介していない。 address a problem 「問題に対処する」(旺文社)、「課題に対処する」(グランドセンチュリー) ほか、addressには「演説する」の意味があり、桐原4500でしか紹介されていない。 address the nation 「国民に演説する」(桐原、ジーニアス) cope withe は、(問題を)「処理する」、(難局などを)「乗り切る」の意味。 deal with と比べて、あまり cope with は聞かないが、しかしどの単語集にも書いてある、高校4500語レベルの単語である。 overcome 「打ち勝つ」「克服する」と比べて、cope with は、問題を片づける的なニュアンスが強い。 overcome は、片づけたことよりも、それを乗り越えた自分の心の成長に重点がある的なニュアンス。 典型的な cope の例文は、 cope with the problem 「問題を処理する」(東京書籍、旺文社、) deal にはdeal with 「対処する」のほかにも、deal 「分配する」の意味もある。 下記で説明する。 ---- 分配・配分 distribute, deal 食料や出版物などを分配する場合、普通は distribute を使う(東京書籍4500)。東京書籍では「出版物」では「印刷物」としているが(例文でリーフレット leaflet を想定)、しかしトランプの札も印刷物であるので、このページでは「出版物」と表現した。 典型的な例文が distribute food to the ~で「~に食料を配る」である。 辞書によっては「金を配る」場合もあり、その場合は distribute money to the poor 「まずしい人に金を配る」である。(センチュリーを参考) 「子供たちにリーフレットを配る」なら、 distribute leaflets to the children となろうか(wikiオリジナル。東京書籍およびジーニアスの例文を参考に組み合わせ)。 東京書籍4500だけでなくセンチュリー英和でもリーフレット leaflets を配る例文である。 単語集にはないが、電気屋などで買えるテレビ信号などの分配器をよくよく見ると、ディストリビューターと言ったりしている。実際、ジーニアスで分配器 distributor である。 単語集にはないが、数学でいう確率分布などの「分布」も distribution である。しかし高校生に「確率分布」と言って通じづらい。 ジーニアスによれば、生物学などでの植物の「分布」も distribution である。高校生は植物のほうが覚えやすいだろう。 deal については「扱う」の項目で説明したとおり。トランプの札などを配ったりするのが deal である。 20世紀前半のアメリカの大不況についての「ニューディール政策」は、この配りなおしの意味だというのが辞書グランドセンチュリーの見解。 単語集には無いが、日本語で「自動車のディーラー」と言うが、その deal と同じ意味。辞書には、dealer のほうに書いてある(グランドセンチュリー)。ジーニアスだと dealership で調べれば書いてある。 自動車に限らず、dealer は「販売業者」のような意味。 ---- 比例 ratio, rate, proportion 3:2とか 4:7 とか、とにかく個別の比や比率のことは ratio (レイショウ)という。 そういった個別の比ではなく、たとえば数学で「AとBとは比例関係にある」のような「比例関係にある」のことを形容詞で proportional と言う。 名詞 proportion は比例関係。 そういうのではなく、たとえば利子率など何かの比率のことは rate (レイト)という。 なお、利子率や金利は interest rate という。ここでいうinterest は、「興味」の interest と同じスペル。 桐原4500によると、「失業率」は the unemployment rate である。 東京書籍4500によると、「出生率」は the birth rate である。 proportion には、全体の中で占める「割合」という意味もある。 桐原4500および旺文社1400に熟語 at any rate 「とにかく」が紹介されているが、例文は無い。 実際には ratio にも比例関係の意味があったり、proportion で個別の比に言及することもあるが、ニュアンス的には上記の感じのはず。 例文は省略。著作権的な問題をクリアできそうな典型的な例文が見つからなかったので、読者が単語集などで読者が自身で調べてほしい。 * 合理的 rational, 「合理的な」は英語で rational である。これ単独だと覚えづらいが、実は比率 ratio と冒頭のスペルが同じだし、発音も「レイショウ」と「レショナル」でほぼ同じである。 なお、数学の「有理数」も rational number であり、同じスペルの rational である。 だからか和訳も気をきかしてか、有「理」数となっているわけであろう。(ここら辺の話題は、数学英語の専門書に書いてある、有名な話である。)明治時代あたりの数学者に感謝しよう。 そして、「有理数」とは、整数の比例で表される数のことである。(数学的な厳密性は置いておく。) つまり欧米人の数学のできる人は、「合理的な」=「整数の比例の」が同じ単語であると認識しているわけである。 こうやって考えると、「比例」ratioさえ知っておけば、そこから「合理的」 rational も普通に覚えられる。 なお、「非合理な」は irrational である。 さて、rational でよくある例文は、「合理的な決断」a rational decision である。東京書籍4500と桐原4500の両方に、「合理的な決断」 a rational decision が書かれている。 ついでに、「自然数」は a natural number である。単語集には「自然数」は書かれていないが。 「実数」は a real number である。 「自然数」も「実数」も、英語または対応するドイツ語あたりを、日本語に直訳しただけである。 なお、「論理的な」は logical (ロジカル)である。「論理」が logic なので、それから覚えよう。 reasonable (リースナブル)と言う形容詞には、「理にかなった」という意味があるが、しかし「値段が手ごろな」という意味もあるので、使いどころが難しそうである。 ---- 出席 attend, present 形容詞 present は、「出席している」の意味もあるが、名詞形 presence に「存在感」の意味がある。 attend が、会議や授業などに「出席する」である。 典型的な例文が、attend the meeting 「会議に出席する」である(センチュリー、東京書籍4500)。 だが、attend school で、毎日規則的に「学校に通っている」の意味である(センチュリー、東京書籍4500)。 学校や教会に規則的に通うのは attend を使う。「教会に通う」の例文なら attend church である(センチュリー)。 授業の出席のattendの例文が、辞書でも単語集でも見つからない。 授業の出席については、present を使うのが安全だろう。 なので、辞書にはないが、どちらかというとattend は、出席するために「~に出ている」の意味ぐらいで解釈したほうがよいかもしれない。 名詞 attention が「注意」の意味である。attention が「注意」なのも、「注意を向かわせる」みたいな意味ぐらいで解釈したほうが、出席の「~に出ている」くらい 旺文社1900いわく、pay attention to ~で「~に注意を払う」である(なお、ここでのtoは(不定詞ではなく)前置詞の用法)。桐原によれば、attend to ~ともいう(toは前置詞としての用法)。 あまり attend と present の概念の違いがハッキリしていない。実務の際は、勤務先の業界の慣習などに任せて使い分けのが良いだろう。 ---- 寄付 donate, contribute 単語集を見てたら、「勘弁してほしいなあ」とあきれたが、contributeには「寄付」の意味もあるが、現代のIT社会では普通はcontributeは「貢献する」の意味である。 「寄付する」はdonateである。 しかも、単語集には、contributeの項目を見ても、donateについては書いてない。donateの項目を見ても、contributeについては書いてない。 たとえばwebサーバなどのよく使われるOSのLinux(リナックス)の場合、寄付以外にも多くの協力活動があって(テストに参加するとか)、そういう諸々の協力活動の全体のことを contribute と言っているのが普通である。 そして、その協力活動の中のひとつに寄付もあって、その寄付が donate という言い回しである。 実際、debian(デビアン) というLinuxの一種のwebサイトはそうである<ref>[https://www.debian.org/intro/help Debian -- Contribute: How you can help Debian] 2022年5月1日に確認.</ref>。 ページ"Contribute: How you can help Debian"の中に、下記のようにいくつも項目があって、 <pre> Contribute: How you can help Debian Coding and Maintaining Packages Testing and Bug Squashing Writing Documentation and Tagging Packages Translating and Localizing Helping other Users Organizing Events Donate Money, Hardware, or Bandwidth Use Debian How your Organization can support Debian </pre> その項目のひとつとして"Donate Money, Hardware, or Bandwidth"があるという構成である。 もっとも、wikipediaのサーバを動かしているOSはDebianではなく Ubuntu(ウブントゥ)というイギリス製OSであるのだが、このUbunutの本家イギリス語版のwebサイトのページで寄付のページには contribute と書いてあるので<ref>[https://ubuntu.com/download/desktop/thank-you Thank you for your contribution | Ubuntu]</ref>、contributeで寄付を意味しても間違いではない。 よく、医療で「血液ドナー」とか何かの提供者のことをドナーdonorというが(旺文社1900)、これもdonateの派生である。 なお、donor の発音はドウナーである。旺文社1900では発音の注意をしている。 なお、ジーニアスとセンチュリーで確認したところ、blood donor とは単なる「献血者」のこと。クルマの「献血車」にあらず。 ジーニアス英和によれば、ドナーカード donor card も英語でそのまま通じる。 なお、桐原3000の donor 項目いわく、「血液バンク」は a blood bank とのこと(桐原3000)。 なお、名詞形は donation 「寄付」である。 単語集によると、make a donation で「寄付する」である(東京書籍、桐原)。 make a donation to our school で「学校に寄付する」。 make a donation to church で「教会に寄付する」 donate で使う場合、ジーニアス英和に donate a money to Red cross 「赤十字に寄付する」という例文があった。 debianのサイトでも donate a money と言っているように、普通は 「donate a 金または金額」のパターンである。 実際、センチュリー英和では donate $1,000 to a charity 「慈善事業に千ドル寄付する」である。 contribute で金銭を寄付する場合でも同様、 「contribute 金額 to 相手」のパターンである(桐原、東京書籍)。 contributeの単語集が金額の例ばかりであるが、センチュリーによれば a money で寄付してもいい。 センチュリーいわく contribute a lot of money to church 「教会に多額の寄付をする」である。 contribute には、なにか望ましくないことの「一因になる」という意味もあり、たとえば「二酸化炭素は温暖化の一因になる」とか(旺文社)、「砂糖は虫歯の一因になる」とか(センチュリー)、「喫煙がガンの一因になる」とか(ジーニアス)。 良いことの一因になった場合にもcontributeを使うが、ただし和訳の際、普通は「寄与した」と訳すだろう。 ---- 闘争と努力 struggle, strive 努力する endeavor , 不和と摩擦 strife, friction, conflict 紛争 strife, dispute 口論 quarrel, dispute 意見を戦わす dispute, tackle 「努力する」には、struggle と strive と endeavor があるが、高校生はまず struggle を覚えるのが良い。 strive だと、後述のように闘争の意味合いに解釈される可能性がある。 実際、単語集でも、struggle を先に紹介しており、strive はかなり後半で紹介する。 動詞 struggle は「もがく」「あがく」などの意味だが、「努力する」「奮闘する」のような意味もある。 病気や苦痛などから逃れるために「戦う」のような意味もある。 struggle to ~(動詞) で、「~するために努力する」である(東京書籍)。 struggle with ~ で「~と闘う」である。 struggle for ~で「~を求めて闘う」である。ジーニアスによれば、struggle for independence で「独立を求めて闘う」。旺文社によればstruggle for equal right で「平等権を求めて闘う」 名詞も struggle であり、「闘い」「努力」の意味である。 だが、生存競争を a struggle for existence という(旺文社1900にあり。ジーニアス、センチュリーで確認)。 あまり使い分け方ははっきりしないので、慣習に合わせるしかない。 単語集にはないが、権力闘争は a power struggle といったり(ジーニアス)、a struggle for power という(センチュリー)。 endeavor (エンデバー)は動詞で「~しようと努力する」、名詞では「(真剣で継続的な)努力」の意味だが(ジーニアス、センチュリー)、なぜか単語集には、あまり積極的に紹介されてない。endeavor は東京書籍では巻末おくりだし、桐原では5500おくりである。 アメリカの宇宙船の名前でエンデバーというのが昔あったので、特に悪い意味は無いだろう。 しかし、なぜだか、単語集はあまりエンデバーという単語を紹介していない。 動詞として使うときは endeavor to ~(動詞) 「~しようと努力する」 である(東京書籍、桐原、ジーニアス、センチュリー)。 strive という単語があり、これも「努力する」や「闘う」の意味である。桐原だと闘争の意味が書いてないが、東京書籍にきちんとstriveの「奮闘する」が書かれている。 これは比喩的な奮闘ではなく、後述するように名詞形で実際の戦争を扱う。 strive for ~で「~を目指して努力する」または「~を求めて努力する」の意味である。 旺文社1900には動詞 strive の項に、派生の名詞形 strife がスペルと和訳「争い」「不和」だけ紹介されている。 他の単語集には名詞形が書かれていないが、strive には実は派生の名詞形が2つあり、striving と strife である。 辞書にも、strife と strive の関係が書いてないが、明らかにstrife と strive はお互いに派生であろう。少なくとも旺文社1900は 名詞 strife は 動詞 strive の派生だという見解である。辞書のほうが頭悪い。 striving が「努力」の意味。 strife は「紛争」や「不和」など、ぶっそうな意味である。 辞書によると、政治闘争は a political strife である(ジーニアス、センチュリー)。 しかし、ジーニアスによれば、民族紛争などは conflict を使う場合もある。 山川出版の英語版・詳説世界史では自衛隊PKO派遣先の、いわば「紛争地帯」に相当する場所を conflict zone と言っている<ref>橋場弦 ほか監修『WORLD HISTORY for HighScool 英文詳説世界史』、2019年10月15日 第1版 第3刷発行、P.412</ref>。 一方、センチュリーだと、「その二国間には紛争がある。」There is strife between the two countries. とある。 ジーニアスによれば、家族紛争を a family strife という。 dispute には、「紛争」「口論」「議論」「意義を唱える」などの広い意味がある(桐原)。「意義を唱える」は旺文社の解釈。 「議論」を訳す場合でも、「議論を戦わす」のように(東京書籍、センチュリー)、意見の対立に主眼が置かれている。センチュリーにいたっては、感情的な対立があるとのニュアンスがあるとまで述べている。 だからか労働争議を a labor dispute ともいう(ジーニアス、センチュリー)。 いっぽう、単に意見や議論を戦わせるだけなら、動詞 tackle である(センチュリー、桐原)。ジーニアスにいたっては、tackle の意味で「戦う」の言葉は使わず、tackle は意見を「論じ合う」だとしている。 センチュリーは、「賃上げ(on a raise)をボスにかけあう」を動詞 tackle としている。文脈は違うが、旺文社でも「予算」がどうのこうのと、tackle で金を話をしている。 動詞としては tackle には「問題に取り組む」という用法もある(桐原、東京)。 典型的な例文は、 tackle the problem 「その問題に取り組む」 である(桐原、東京書籍)。 なお、tackle は、ラグビーなどの名詞「タックル」、動詞「タックルする」と同じ単語でもある。 肉体的な単なる「闘い」「闘う」は fight とか battle で良いだろう。 「不和」については friction 「摩擦」を使うも言い換えもある。物理学の「摩擦」 friction と同じ単語である。 「静止摩擦」は static friction である(旺文社1900の static 項目)。ジーニアス・センチュリーのstatic 項目では見つからなかったが、たしかに静止摩擦は static friction だたはずである。 なお、「静電気」は static electricity である(旺文社1900、ジーニアス static 項目、センチュリー static 項目)。 さて、friction の話題に戻る。東京書籍4500と桐原4500・5500には、friction が載っていない。旺文社1900にだけ friction がある。 外交の「不和」には、friction を使える(ジーニアス、センチュリー)。というか、英語で「貿易摩擦」を trade friction と言う(旺文社)。ジーニアス英和やセンチュリー英和で貿易摩擦を確認したかったが、見つからなかった。辞書でfriction で調べてもtradeで調べても、ジーニアスとセンチュリーでは見当たらない。 和英のほうでジーニアス和英を調べると、「貿易摩擦」は trade friction または trade conflict というとのこと。 外交の不和で strife を使うと戦争の恐れの高い不和だと誤解されかねないだろうから、貿易摩擦のようなお金の問題では friction で十分だろう。 さて、努力について、 effort という名詞があるが、しかしこれは名詞である。 なのでeffortで「努力する」と言いたい場合、東京書籍やジーニアスによれば make an effort のようになる。意外と難しい。 effort to ~(動詞)で「~するための努力」である。 東京書籍にあるが、make a great effort 「大変な努力をする」のように、great などの形容詞がつくこともある。 ---- 傾向 tendency, trend, inclination 角度が「傾く」 lean 流れ current , flow 「傾向がある」 tend(動詞), inclined (形容詞), ミスなど好ましくないことをする傾向がある be liable to ~ その他、好ましくない傾向がある be prone to ~ センチュリー英和を見ると、trend と tendency の違いが説明されている。 tendencyは、たとえばセンチュリーにある「赤ん坊は空腹になると泣くものだ」とか「弱い母音は消失する傾向がある」のように、本来的に、何かのおきる傾向のあること。 trend は「流行」や現在の「趨勢」(すうせい)や「風潮」などの傾向。ジーニアスを見れば「趨勢」や「風潮」の意味も書いてある。 なお、衣服の流行は fashion である(東京書籍3000、桐原3000)。一応、ジーニアスには、衣服だけでなく文学や芸術の流行も fashion ということもあると書いてあるが、しかしセンチュリーは採用していない。 なお、mode も衣服の「流行」の意味であるが、現代では廃れている表現だとジーニアスはいっているし、桐原と東京書籍の単語集に mode は無い。 しかし、旺文社1900にmode があり、「方式」「形態」などの意味である。後述の「携帯」の誤字ではなく、確かに旺文社1900のmodeの項目に「形態」と書いてある。 旺文社1900の単語集は入試準拠なので、おそらく教科書にはないが入試によくある表現なのだろう。総数1900のうちの844番目にmodeがあった。 旺文社1900のいうmode関連の派生表現のひとつで、携帯電話の「マナーモード」は silent mode である。 ほか、物理学の弦の振動などの「モード」もこの単語だったと思うが、辞書には無いので不明(ジーニアスとセンチュリーの両方とも確認したが見つからなかった)。 さて、tendency の話題に戻る。 さきほど trend は「趨勢」や「風潮」だと言ったが、だがジーニアスによると、現在の株価の傾向などで(トレンド trend ではなく) tendency を用いている例文もあり、実際には使い分けは明確ではない。 tendency の動詞形は tend であり、「傾向がある」の意味。というか、動詞 tend の名詞形が tendency である。 tendの意味も、本来的に "~をする傾向がある" という意味での「傾向がある」である。 tend to ~(動詞)「~する傾向がある」の形でよく使われる。 ほかにも、 tendに「世話をする」という意味もあるが、だがこれは、名詞 tender「やさしさ」の動詞形だとみなすべきだろう。 ややこしいことに、動詞 tender は「提出する」「支払う」の意味である。だが単語集に動詞 tender がないので、無視しよう。 一方、trendについて。 センチュリーによれば、「新しい流行」 a new trend とか使う。 東京書籍に the current trend 「現在の流行」という例文もある。 東京書籍によれば、「最近は小型車が売れている」的な意味の流行も trend である。 また、旺文社によれば、「最近は高齢者には運転をやめさせるのが傾向である」というのも trend である。 旺文社の例文を考えれば、和訳が「傾向」であろうが、内容が最近の風潮なので、trendを使うのが正しいわけだ。 形容詞 trendy 「流行の先端を行く」の意味である。 角度が傾くのは lean 「傾く」です。 lean forward 「前方に傾く」(東京書籍4500、)、「前かがみになる」(旺文社1900) The tower leaned a little to the west. 「その塔は西にすこし傾いている」(東京書籍およびグランドセンチュリーの文を改変) いちおうlean にも傾向の意味もありますが、例文を紹介していません(桐原4500、旺文社)。なお、桐原は、tend と lean を類義語と考えており、同じページで紹介しています。 入試には出ないが、ジーニアスいわく、「共産主義に傾倒する」 lean toward communism とかの「傾倒する」も lean とのこと・ 「傾倒する」という日本語を知っていると、なんか頭が良さそうですね。 * 「流れ」 current, flow flow は「流れる」と言う意味の動詞だが、名詞では川などの「流れ」を言う。 current は、「流れている」という意味の形容詞だが、名詞では「海流」や「電流」などの「流れ」も言う。 川も海流も同じ水の流れなのに、なぜか使い分けをするのである。 東京書籍3000でも桐原3000でも、flowの例文で、川の流れを扱っているので、そういう単語だと納得してもらうしかない。 英語というのは、あまり論理的ではなく、慣習などで使い分けが決まっている部分もある。 東京書籍に書いてあるが、気体の流れも液体の流れも flow である。 普通科高校では習わないが、工業高校などで流量計などの機器を扱う際、その流量計を英語で「フローメータ」などという。また、その計器で測定する流れのことは普通は「フロー」flow と読んでいる。 風の流れや川の流れという言い方ではなく、わざわざ「気体」「液体」と東京書籍が言ってるのは、たぶん、そういう流量計などを見越しての表記だろう。 実際、ジーニアスを見てると、「液体・気体の流出量(流入量)」という意味もかかれている。東京書籍はおそらく英和辞典のflowのこういう意味を参考にしたと思われる。 さらっと「流量計」と言ってしまったが、流体力学では流出量も流入量も区別せず、まとめて「流量」(りゅうりょう)と呼び、それ(つまり「流量」)を flow と言うのである。 実際、ジーニアスでは、たとえば人口の「流入」もflow であるし、センチュリーでは(石油らしき)ガロン単位の液体の「流出」もflow である。 そのほか、お金の「流れ」については、経済学ではカレントもフローもどちらとも使う表現なので、深入りしない。 さらに混乱させるが、discharge 「解放する」・「釈放する」、「解雇する」「解任する」の意味の単語(東京書籍の巻末)にも、実は「流れる」の意味がある(ジーニアス)。「アマゾン川が大西洋に注いでいる」という例文で、discharge を使っており、ここでは flow into と同じだと、ジーニアスは言っている。 煙などの排出も discharge であり、いったい流出なのか流入なのか、はっきりしない。 専門用語などで flow と区別したい場合、discharge を使うこともある。 だから、たとえば流体力学で、理論値と実測値との違いの比率のことを discharge coefficient といい、よく「流量係数」とか「流量係数」とか言う。分野によって和訳が違うので、和訳は気にしなくていい。証拠に英語版ウィキペディアの記事 [[:en:w:discharge coefficient]] (流出係数)があります。 あと、discharge には名詞の用法もある(ジーニアス)。東京書籍には動詞の用法「解放する」以下略しか書いてない。 そんなことよりも、「解放」「釈放」の意味を、液体の排出などと関連づけて覚えよう。なんか解き放たれて自由に動ける的なイメージが discharge である。 なお、日本でも、よく、解雇や解任のことを、比喩的に「自由の身」みたいとか「長い夏休み」みたいに言います。なので、そこから派生的に、discharge の複数の意味を把握できます。 洋の東西を問わず、人間の言語センスは似たようなもんです。(あるいは、もしかしたら日本人が英語discharge を真似たのかもしれません。) 「頭脳流出」は a brain drain という(旺文社1900、ジーニアス、センチュリー)。ややダジャレっぽい語感もするので真に受けるわけにはいかないが、drainの基本的な意味は「流出する」である。(なお、このように brain には「脳」の意味のほかにも「頭脳」の意味もある(桐原3000)。) だが drain には、体力などを「消耗させる」という意味もある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 drain my strength 「体力を消耗させる」 である(センチュリー。ジーニアスに似た例文)。 体力が流出していくイメージか。 台所の「排水口」とかも名詞 drain である。屋内の下水などに向かって流出させる側の台所の排水口が drain である。 その他、排水管が drain である(ジーニアス)。 * 傾向 tend, inclined まず、tend は動詞。 inclined (インクラインド)は形容詞。 なので be inclined to ~(動詞) で「~する傾向がある」 のように使う(旺文社1900、東京書籍4500)。 She is inclined to ~ 「彼女は ~ する傾向がある」 inclined to do を使いたい場合、be動詞が必要。 一方、tend は動詞なので、be動詞なしで、 tend to ~(動詞) 「~する傾向がある」 である。名詞形はtendency 「傾向」である。 実は動詞 incline (インクライン)「傾ける」という単語があって、「傾ける」「その気にさせる」の意味である(東京書籍)。 坂(slope)などの物理的な「傾き」やその角度なども 名詞 incline である(ジーニアス)。 桐原は inclined などは紹介していない(桐原4500および桐原5500を確認)。 単語集にはないが、「話を聞こうと耳を傾ける」incline my ear to ~ 、みたいな表現にも incline を使う(センチュリー)。というか、おそらくこの英語表現が先にあって、それに合わせて日本で「傾聴」みたいな表現が生まれた可能性。 また、このように incline には、好意などによって、「関心を向ける」のような意味もある。 このためか、名詞形 inclination (インクリネイション)には「傾向」の意味のほかにも、「好み」の意味もある(旺文社)。 ただし、必ずしも inclination は「好み」とは限らず、たとえば「彼は太りやすい」のような体質や(ジーニアス)、「この車は横滑りしやすい」とか(センチュリー)、そのほか性質や、性向なども inclination である(ジーニアス)。 どちらにせよ、とりあえず inclination の中心的な意味は「傾向」だと覚えておけば問題ないだろう。 単語集にはないが、坂や屋根などの物理的な「傾き」やその傾斜の角度なども inclination という(ジーニアス、センチュリー)。 liable (ライアブル)は、好ましくないことをする傾向や、好ましくない状態になりがちな傾向のある場合に使う(ジーニアス、センチュリーで確認)。なお旺文社では発音注意している。 和訳では liable は単に「~しがちである」と訳す場合があるが(桐原4500、旺文社1900)、「好ましくないことをする傾向」だという条件をしっかりと理解しておこう。、 be liable to ~(動詞の原型)で「~(ミスなどの行動)をしがちである」 のように訳す。 ほか、典型的な例文 be liable to illness 「病気にかかりがちである」(旺文社、ジーニアス) がある。なおこの場合、to が不定詞ではなく名詞に対する前置詞に変わっている。 なお、「ミスをする」make a mistake または make mistakes である。なお、桐原3000およびジーニアスでは、make a mistake 「間違える」と訳している。 なので、ともかく be liable to make mistakes 「ミスをする傾向がある」 である(旺文社)。 形容詞 prone (プロウン)は、望ましくないことについて「~の傾向がある」の意味(ジーニアス、センチュリー)。 病気になりやすいとか、怒りやすいとか、そういうのも prone を使える。例文は辞書を見て(著作権の都合)。 単語集には、なぜか、望ましくないことに使う前提が書かれていない(旺文社、東京書籍の巻末)。 だが、辞書には前提が書かれている。 単語集にある典型的な例文は、 be prone to error 「間違いを起こしやすい」 である(旺文社、東京書籍の巻末)。 to は前置詞でもよく、動名詞 to でもよい。つまり、prone to の後ろにくるのは、名詞 でも 動詞の原型 でも良い。 earthquake-prone 「事故多発地域」の意味である(センチュリー、旺文社)。 ---- mistake と error ジーニアスによると、 mistake は不注意や勘違いによる間違い。 error は、計算の誤りや、裁判の誤審など。 ・・・とのこと。 また、センチュリーいわく 「不注意な間違いをする」make a careless mistake とのこと。 だから mistake は、「勘違い」とか(ジーニアス)、「誤解」「思い違い」とかで(ジーニアス、センチュリー)覚えたほうがいいかもしれない。 mistake を「誤り」「間違い」と訳しても間違いではない(ジーニアス、センチュリー)。そういう訳がジーニアスにもセンチュリーにもある。 ---- 現在の current , present, modern current は、形容詞「現在の」が入試ではよく出るが、しかし名詞では「流れ」の意味である。 海流とか電流とかの流れにcurrentを使う。 東京書籍およびジーニアスが紹介しているが、「暖流」は a warm current である。 ついでにジーニアスが紹介している「寒流」は a cold current である。 current は、まず名詞「流れ」を覚えるべきであり、形容詞「現在の」はその派生として覚えるのが良いだろう。 ジーニアスで調べた語源でも、「走っている」→「流れている」→「現在通用している」というような意味の変遷らしい。 さて、current 関連の名詞として、単語集にはないが、電流の直流 D.C. とは direct current の略である。 交流 A.C. も Alternating current である(ジーニアスで確認)。 通貨はcurency (カレンシー)である。 単語集にはないが、国際的に安全な通貨のことを経済学ではハードカレンシーといい hard currency と書く。) 「現在の」を意味する形容詞には、current のほかにも present がある。 present は、たとえば英文法の「現在形」や「現在進行形」などの「現在」も present である。 「現在」のpresent と 「贈り物」の present とスペルも発音も同じである。また、「出席している」の形容詞 present と同じ単語である。 present と current のニュアンスの違いは、辞書では特に言及されてないが、current には「流通」や「通用」のような意味合いもあるというところだろうか。 * 現代 modern と contemporary なお、modern は、「近代の」「現代の」という意味であり、歴史的なニュアンスで使う。 modern も単語集にあるので、覚えよう。 単語集にないが、たとえば「近代文学」modern literature のように(センチュリーで確認)。なお、「現代」はmodern times という。 桐原4500にあるが、(科目名ではない意味での)「現代社会」は、modern society である。 動詞 modernize は「近代化する」「現代化する」の意味である(東京書籍4500および桐原4500)。 しかし、contemporary という単語も存在し「現代の」という意味であり、しかも、旺文社いわく「現代日本文学」は contemporary Japanese literature である。 東京書籍4500いわく、contemporary と modern の違いは単に、芸術様式の話題では contemporaryが「現代の」の意味で使われるとのこと。 だからか、東京書籍・桐原・旺文社の3つともすべてに単語 contemporary art 「現代美術」がある。 その他、contemporary には「同時代の」と言う意味もあり、東京書籍いわく、「ピカソとダリは同時代の人」という内容で、語法 be contemporary with ~ を使っている。 * temporary temporary は「一時的な」の意味の形容詞。 典型的な例文が 「一時的な仕事」 a temporary job である(東京書籍、旺文社)。 なお、ジーニアスとセンチュリーでは、同じ a temporary job を「臨時の仕事」と訳している。 対義語は permanent である。 つまり、 temporary ⇔ permanent である。 なお、いわゆる「アルバイト」は、英語で part-time job である(ジーニアス和英「アルバイト」で確認)。side job ともいう(ジーニアス和英)。 日本語の「パート主婦」のような、勤務時間の短い意味合いは、英語のpart time jobには無い。 そもそもアルバイトはドイツ語に由来する言い回しだし、しかもドイツ語では「仕事」という意味らしい(本書は英語の教科書なのでドイツ語には深入りしない)。 「永久歯」を permanent teeth という(ジーニアス、東京書籍)。 東京書籍いわく、「終身雇用」を a permanent job というとの事だが、しかしジーニアス英和やセンチュリー英和では確認できなかった。 ---- 強制 force, enforce, compel , oblige 義務 duty 辞書によくあるcompel の典型的な例文が「病気のため仕方なく~せざるを得なかった」的な例文。こういうときにcompelを使うようである。 辞書によると、compel はforce よりも意味が弱く、oblige (オブライジ)よりも意味が強い、 普通、oblige (オブライジ)は「義務づける」と訳す。 単語集にはないが、思想の用語で「高貴たる者の義務と責任」と言う(英語ではなく)フランス語で noblesse oblige ノブレス・オブリジュ という単語があり、社会的エリートが兼ね備えるべき義務感のことを言う。 さて、英語では、名詞形 obligation が「義務」の意味。センチュリー英和で確認したが、法律的な「義務」も、道徳的な「義務」も obligation である。 桐原4500では obligationの意味に「義理」を加えて、「義務」「義理」がobligation だとしている。 旺文社1900では、 obligationの意味に「責任」を加えて、「義務」「責任」がobligation だとしている。まあ、「高貴なる者の義務と責任」が世界各国エリートの基礎教養なので、知的な英文ではそういうニュアンスで obligation が使われることも多いのだろう。 東京書籍4500 には、oblige の紹介は無い。 force は「強制する」の意味。 さて、「軍隊」「武力」も force である。 軍隊によって「~が強制された」という場合、どうすればいいのだろうか? 桐原4500では、force「強制する」の例文での「軍隊」を troop という単語で表現して、forceの同音意義語の問題をうまく回避している。 桐原の例文が「政府軍が反乱軍に降伏することを強制した。」と言う例文である。 なお「政府軍」は the government troops である。 反乱軍は the rebels である。「降伏すること」は to surrender である。 troop とか rebel とか、索引に無い単語ばかりである。 enforce は、強制一般の意味もあるが、法律によって強制する、というニュアンスがあり、例文もそういうのが多い。だがラグビーでエンフォースという用語がある。ラグビーの説明はしたくないので説明は省略。 センチュリーの英語によると、警察が市民に法を強制したりするのが enforce である。 桐原4500によると、法律を施行するのが enforce である。警官が法律を守らせる場合も、the police enforces the law のように、目的語は法律になる。 旺文社1900および東京書籍4500にも、似たような警官と法律の enforce 例文がある。 こういう事情もあってか、旺文社は1900はenforceの意味を「施行する」「実施する」としている。 桐原は、enforceの意味を「施行する」「遵守させる」としている。 なお、死刑執行で誰かを「処刑する」のは英語で execute (イクセキュート)である。 「死刑執行」「処刑」は execution である(桐原5500で「死刑執行」、旺文社1900)。 execute には、計画・命令などを実行したり、仕事を「成し遂げる」などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。ジーニアスによると「最後までやる」が原義のほうの意味とのこと。 処刑の意味は、処刑で「片付ける」的なニュアンスだろうか(特に言及されてはいない)。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。 計画などの実行で使われるといっても、ただし、こういう固い語なので、技術の必要な難しい計画などの実行で使われるのが普通である(ジーニアス)。 また、このことからか、企業の重役のことをエグゼクティブ executive ともいう(旺文社、桐原5500)。executive には名詞「重役」の意味のほか、形容詞「経営上の」「行政杖の」などの意味もある(旺文社、桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。 さて、「義務」「強制」概念の話にもどる。 義務教育も法律で強制されているが、しかし旺文社の例文によると、義務教育には oblige を使っている。 センチュリーを読んでたら、未成年の子供が起こした事故の弁償も oblige である。 桐原だと「大臣は半年に一度、報告書を提出することを義務づけられていた。」の義務づけが was obliged to send in a report である。 まあ、大臣はエリートだからだろう。 センチュリーで「世論の批判のため引退を余儀なくされた」の「余儀なく」もoblige である。まあ政治家という、国家権力者の一員たるものの義務と責任的な意味合いだろう。 しかし東京書籍4500は、compel の例文で「世論が大臣を辞職に追い込んだ。」を 使っており、センチュリーに反している。 まあ、とくに統一的な用法は無いのだろう。 なお桐原は、「その法律が雇い主に、(※ 社員の)健康保険を掛けることを強いる」をcompel としている。「(※ )」内はwikiでの追記。 単語集にはないが辞書によくある典型的な例文が、病気で「~を余儀なくされる」をcompelで表現することである。 センチュリー風に He was compelled by illness to ~なら「彼は病気で~を余儀なくされた」である。 ジーニアス風に His illness compelled him to ~ なら、直訳すれば「病気が彼に~することを余儀なくさせた」だが、無生物主語の和訳が高校の授業で嫌われるので、「彼は病気で」と訳す。英文学とかだと無生物の主語とか普通にあると思うし、普通の日本語でも文学・文芸でなくとも「病気が彼に~を余儀なくさせた」とか通じると思うし、なのに、かたくなに無生物主語の和訳を認めない高校英語教師や塾講師などはどういう了見なのだろうか。理解しがたい。 ジーニアスは、本人の納得の上で余儀なくされる場合を oblige といい、そうでない場合つまり「本人の意思に反してさせる場合はforce や make を用いる」としている。 しかし、ジーニアスの例文では、税金を払う義務も oblige としている。 判断基準が不明である。 やはり、高貴たる者の義務と責任を基準に考えるのが良いだろう。 * 義務 duty, obligation 「義務」「義理」は英語で duty である。ジーニアスで確認したところ「義理」の意味もある。 on duty で「勤務時間中で」。 off duty で「勤務時間外で」 duty は、職務上の義務でも使われるが、道徳的な義務でも使われる。 その他、duty に「関税」の意味あり。桐原4500によれば、「ワインの関税」 duty on wine である。「免税店」は duty-off shop である。 obligation との違いとして、ジーニアスは obligation は「外的な事情から生じる義務」としているが、どうだろうか。ノブレス・オブリジとか、そうではないと思うが。 そう覚えるよりも do one's(myなど) duty で「~の義務を果たす」などの慣用表現で覚えるほうがよいと思う。なお、東京書籍4500と旺文社1900に、例文中に do one's duty がある。 obligation にはそういう平易な慣用表現は無いと思うので。 ---- 「分類する」 sort, classify sort は、情報Iで習う、数値データなどの整列の「ソート」と同じ語であるが、しかし旺文社1900以外では、sortの「整列」の意味を紹介していない。また、例文も無い。辞書ですら、ジーニアスもグランドセンチュリーも、整列を紹介していない。所持しているジーニアスの版が古く1990年代のものなので最近の版ではどうか知らないが、グランドセンチュリーのほうは2017年の版なのに紹介していない。 :※ なお、当の「情報I」科目のソート自体、実教出版の『情報I』でしか紹介されていない(他社の東京書籍や数研出版や日本文教出版などは紹介していない)。 :※ あまり英語教育の界隈では、データの整列は出題されづらいのだろう。(ただし、理系の大学はどうか知らない。)大学入試の単語集を見ても、文科系の大学ばかり出題の過去例文を扱うので(東京理科大とか芝浦工大とかああいう私大の過去例文は、英単語集で紹介されづらい)、理系の出題傾向がどうなっているか分かりづらい。 さて、上記の「分類する」の使い分けは、あまりハッキリしない。 単語集の例文などを見ると、どうやら書店や図書館などで書籍を「分類する」は classify を使っているようだ。 旺文社では「本は作家の名前によって分類されている。」 The books are classified according to the author's name. 東京書籍では「本はテーマによって分類されている。」 The books are classified according to subject. である。 ジーニアスでも、受動形でなく能動形でだが図書館での本の分類に classify を用いている。 なお、(英和ではなく和英辞典の)ジーニアス和英によると、ごみの「分別」は separate である。 sort には名詞で「種類」という意味もあり、ほぼ、「種類」の意味での kind と似た意味である。 a kind of ~ 「~の一種」の代わりに、a sort of ~ で「~の一種」と言う場合もある。 しかし、別の用法で sort of で「多少の」「いくらかの」という意味もあるので、文脈から判断すること。 class には「等級」と言う意味もあるので、「等級づけをする」なら classify のほうが望ましいだろう。 余談だが、classify には「機密の」の意味があって、旺文社1900で document を見ると、 leak classified document 「機密文書を漏洩する」 という例文もある。 動詞 leak は、液体や秘密などが「漏れる」とか「漏らす」の意味。東京書籍と桐原の3000語レベルにも4500語レベルにも書いてない。桐原5500に書いてある。 桐原5500の例文は秘密を「漏らす」ほうの内容。 なお、文書ではなく情報の「機密情報」については旺文社 leak を見ると、 a secret information と言っている。 桐原4500では、「機密情報」を confidential information と言っている(桐原4500のmake関係の熟語のmake use of ~ の項目)。 2010年にWikiリークという、各国政府などの機密情報をネット公開する海外サイトが世界的に話題になったからか、単語集では leak の例文が機密の漏洩ばかり。だが、もちろん液体などが漏れる場合にも普通に leak は使われる。 なお、wikibooksなど当wikiプロジェクトは、wikiリークとは全く別の組織。「wiki」とはソフト名の一種なので、まったく別の組織でも、wikiソフトを使っていると組織名がwikiなんとかと、似たような名称になることもある。 なおleakの名詞形は leakage であり、「漏れ」「漏出」「漏洩」の意味(旺文社1900)。だが、単語 leak 自体でも名詞の意味もあり、同じような「漏れ」という意味(桐原5500)。 「秘密」については、secret や classify の他に、confidence (カーンフィデンス)という単語もある。 だが、このconfidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 「信頼」と「自信」と「確信」については和訳でも同じ「信」の文字があるから、まあ連想できるとして(信頼の対象が自己になれば「自信」。「確信」とは、信じている自分への自信。など)、問題は「秘密」である。 信頼しあっている間柄での秘密、的なイメージで覚えるのが良いだろう。 形容詞 confidential の意味なら「内密の」というのがセンチュリー和英にもある。 だが、名詞の「秘密」のことを「内密」とは言わないので、confidence は「秘密」と訳すしかない。辞書もそうなっている。 ジーニアスによれば、「秘密文書」は confidential documents とのこと。 ---- 確認 check, confirm , confident check が「チェックする」である。 硬い態度など firm「確固たる」, rigid「厳格な」, stubborn 「頑固な」、stiff(肩などが)「硬直した」、 英語のチェック check はいろんな意味で使われ、意外と難しいので、日本語でそのまま「チェックする」と意味を覚えてしまうのが良い。東京書籍1800の単語集を見ても、checkの意味の説明で「チェックする」とそのまま書いてある。 check は「確認する」ことにも使われるし、確認したことを証拠に残すためのチェックマーク( ✓ )の記述にも使われるし、「点検する」ことにも使われるし、「照合する」にも使われるし、チェスの王手(いわゆるチェックメイト)にも使われる。このように意外と難しいからか、桐原4500では4500レベルとしてcheckを紹介している。 confirm が「確認する」「身元を証明する」である。(東京書籍4500) なお、別の語で firm という語には「断固とした」「確固たる」の意味がある(旺文社1900、東京書籍4500)。 比較的に悪い意味は無く、 firm muscles 「引き締まった筋肉」(東京書籍4500、ジーニアス) のように、形を変える柔軟さをもった場合にも使います(グランドセンチュリー、東京書籍4500)。 ほか、 a firm belief 「硬い信念」(東京書籍4500、ジーニアス) a firm decision 「ゆるぎなき決定」「確固たる決定」(旺文社1900、ジーニアス) です。 「頑固な」 stubborn (スタボーン)とか、(肩などが)「硬直した」stiff とはニュアンスが違います。 形容詞 rigid (リジッド)は「厳格な」です。 別のまとめで、「きびしい」harsh, strict, severe, rigid を説明しているので、そちらも参考にしてください。 「会社」や「商店」などの名詞 firm と同じ発音の語です(旺文社、桐原4500)。 a law firm 「法律事務所」(旺文社、グランドセンチュリー、) なお、a law firm は米語です。 チェックについては、チェックリスト check list が英語にもあることを知るべきだろうか。 工場労働など屋内での社会人の点検業務では、可能なかぎり、忘れのないように点検内容を一覧表の list リストにして、それにチェックマーク( ✓ )を入れることで漏らさずにチェックをするという方法がある。 なお、チェックマークを入れるための視覚欄(大きめな □ )のことを、チェックボックス check box といい、これも英語にある(ジーニアスで確認)。 こういうチェックリストやチェックボックスの存在を知っていれば、check の「点検する」や「照合する」の意味も覚えやすいだろう。 語学の勉強というのは、こういうふうに英語以外のビジネス知識なども必要なのである。 checkを「チェックする」と覚えればいいと言ったものの、ただし上述のチェックボックスやチェックリストのように、仕事でも知的な仕事なら check という英語は使うので、覚えておく必要があるだろう。 桐原4500では、「医者が患者の血圧を調べる」という内容の例文でチェック check を使っている。check はそういう専門性の高い用途にも耐えうる単語でもある。 ほか、小切手も check といい、同じスペルだが、説明を省略する。ホテルなどのチェックイン check in , チェックアウト check out も同じ単語だが、説明を省略する。 IT系でも、よく会員制webサイトの登録画面などで説明書きを読んだか確認するためのチェックボックスが、海外サイトではよく使われる。 社会人になって就職するなどして、品質検査の方法などを習っていないので、あまり「チェックとは何か?」とか深入りしても、埒(らち)が あかない。 confirm は、高校生には馴染みがないかもしれないが、IT系では意外とよく、会員制webサイトのパスワード登録の画面などとして、海外サイトではよく使われる。 身元証明の典型的な例文で、誰々の「身元を証明する」という例文があり、 たとえば東京書籍4500では 「彼女の身元を証明する」confirm her identity がある。 旺文社の例文を少し改造して(「郵便局員が私の身元を確認した」という内容)、「彼が私の身元を確認した」なら He confirmed my identity となるだろう。 「裏づける」の典型な例文が、裁判などでの「新たな証拠が彼の話を裏づけた」であり、東京書籍によれば、 「新たな証拠が彼の話を裏づけた」 The new evidence confirmed his story. である。 桐原4500にも、現在完了形であるが、ほぼ同じ英文がある。 confirm の名詞形は confirmation である。旺文社1900にだけ紹介されている(桐原4500と東京書籍4500はconfirmationを紹介していない)。 confident については、別の項目で説明した。confidence は意味が「信頼」「自信」「確信」「秘密」と幅広い。 単語集に共通の例文が見当たらないので、辞書などを購入して読んでほしい。 * 検査 なお、和英辞典で「検査」を見ると、testやinspectなど色々な単語がある。 testはどちらかというと「試験」である。 血液検査が blood test であり、聴力検査が hearing test だし、日本語では「検査」でも英語では test だったりする場合もある。 「テスト」と聞いて、日本の学校の学力試験しか思いつかないのなら、改めよう。英語では普通に、医療や工業などの検査でも test は使われるからである。 inspect は、査察官や検閲官をinsepector と言うので、そういうニュアンスもあるので、検閲・査察のニュアンスが強く、日本の「検査」には1対1には対応しない。 東京書籍と桐原の単語集には inspect がないので、気にしなくていい。米英の行政の事情を知らないと inspector などは理解できないだろう。日本の高校生には不要な知識であろう。inspector という、そういう高校で習わない行政用語があるという事だけを知っておけば十分だろう。 なお、実は旺文社1900に inspect と inspector がある。inspector には「検査官」の意味のほか、「警部」の意味もあるとのこと。 だが、そもそも、英語の文脈においける「警部」とは何かという問題がある。ジーニアスでinspectorを見ると、米では「警視正」、英では「警部」とのこと。まあ、警察組織の現場職での上のほうの人、ぐらいの意味だろうか。 なお、「捜査員」は investigator である。これだけだと難しそうだが、米国のFBIこと「連邦捜査局」が the Federal Bureau Investigation である(旺文社)。 「捜査する」は investigate である。 典型的な例文が 「警察がその殺人事件を捜査している。」 The police are investigating the murder. である(桐原、ジーニアス)。 なお、federal (フェデラル)は形容詞としては「連邦の」という意味であり、名詞としては「連邦」の意味である(ジー二アス)。 もうひとつの典型的な例文が、 「警察がその自動車事故の原因を調査している。」 The police are investigating the cause of the car accident. である(東京書籍、センチュリー)。事故なので、捜査ではなく「調査」。東京書籍でも「調査」になっているし、センチュリーでは「調べている」としている。 なお、「探偵」と「刑事」は detective である。英語では、「探偵」と「刑事」が同じ単語なのである。 動詞 detect の意味は、東京書籍いわく、何か見つけづらいものを「探知」「発見する」などの意味である。センチュリーいわく、隠されているものや悪事などを見つける場合に使うことが多いとのこと。 単語集にはないが、「探知機」が detector である(ジーニアスで確認できる)。ジーニアスいわく、金属探知機は a metal detector である。 この例のように、 detect で発見するのは別に犯罪事件の犯人でなくてもよく、たとえば桐原の例文では病院でのガン(癌) cancer を「発見する」ことを detect としている。 センチュリーいわく「ガス漏れを見つける」は detect a gas leak である。 センチュリーいわく、嘘を見破るのも detect である。東京書籍いわく、「スパイを見破る」は detect a spy とのこと。 locate という「位置する」と言う意味の動詞がある。名詞形 location が「位置」 の意味である。 この locate には、なにかの場所を「突き止める」という意味もある。 東京書籍が detect の単語の次に、locateの例文で「アジトを突き止める」を紹介しているが、著作権の都合があるので本ページでは紹介しない。 なお、アジトは a safe house である(東京書籍)。またアジトとは、犯罪組織や反乱組織などの「隠れ家」のこと。 なお、「隠れる」は hide である。 太陽が雲に「隠れる」みたいな平和的な「隠れる」も、犯人が「隠れる」も、 hide である(センチュリーで確認)。 「太陽が雲に隠れる」 The sun is hidden by clouds である(ジーニアスとセンチュリーに、ほぼ同じ例文)。 なお、「隠れ家」「隠れ場所」には、hide-out という言い方もある(ジーニアスいわく「隠れ場所」)。旺文社では hide-out を「隠れ家」「潜伏場所」と紹介。 hide の活用は hide - hid - hidden/hid である。 さて、conceal という、「隠す」という意味の単語があり、物や秘密を「隠す」場合に使われる。 辞書を見た限り、conceal には、人が隠れるような用法はない。 単語集を見ると、conceal の例文で、感情を「隠す」ような例文もあれば(旺文社)、爆弾が「隠されていた」という例文もある(桐原)。 隠された秘密を「暴く」のは reveal や uncover がある。 ---- 暴露(ばくろ) reveal, uncover, disclose reveal は、意図的に秘密を暴いた場合のほかにも、不注意などで秘密が漏れた場合にも用いる。旺文社の例文も秘密が漏れた場合である。 名詞形 revelation である。 よくある例文は、 「真相を明らかにする」 reveal the truth である(東京書籍に和訳・英文とも同じ文。センチュリーでは「真相を漏らす」と訳)。 そのほか、単語集にはないが、物理的に隠れているなどして見えなかったものが見えるよう現れる事も reveal というが、単語集にないので無視する。 なお、光や危険などに「暴露する」ことは expose である(桐原)。 暴露(ばくろ)は「ばくろ」と読む。「ぼうろ」(×)ではない。 disclose 意図的に秘密を暴いたり、あるいは自分や自組織の秘密を公表したりする場合は、 disclose のほうが適切かもしれない。 固い言い回しなので、暴露や公表や自白などの対象となる秘密は、たとえばセンチュリーでは「彼はスパイであったこと」だとか、「その男の正体」だとか、 あるいはジーニアスでは「真実を新聞に暴露する」とか、なんかそんな感じの秘密ばかりである。 名詞形「公開」「暴露」は disclosure である。 「情報公開」は disclosure of information である(ジーニアス、旺文社)。 東京書籍4500および桐原4500には disclose が無い。 uncover 「真相を明らかにする」 uncover the truth のように使う(東京書籍)。桐原4500には例文なし。東京書籍は巻末おくりなので、解説なし。 uncover の語源は、見れば分かると思うが「カバーを取る」である(ジーニアスで確認)。 なので、単語集にはないが、容器などの「フタを取る」も uncover である(ジーニアス、センチュリーで確認)。 そして単語集(旺文社)にあるが、遺跡などを発掘するのも uncover である(旺文社)。遺跡を埋めている土などをフタに見立てて覚えよう。 ---- 不安 anxiety, alarm, dread 恐怖 fear、 horror, dread 料金 fare , fee ,charge 経費 expense 警報 alarm 警戒 alert 警告 warning, caution 旺文社1900によると、alarm の出題番号が549 で、alarm が「不安」「恐れ」を第一義で紹介されており、anxiety (「不安」「心配」)の形容詞 anxious の583番よりも alarm のほうが早い。 勘弁してほしい。 まずalarm は普通、警報器のことである。実際、東京書籍3000では、alarm は「警報器」「目覚まし時計」の意味でしか紹介していない。 桐原4500ですら、「驚き」「恐怖」の意味を紹介しているが、しかしalarmの第一義はあくまで「警報(器)」というのが桐原のスタンスである。 とはいえ、旺文社は大学入試の出題順に紹介しているだけである。つまり、日本の大学入試がロクでもないのだろう。 なお、ジーニアスによると、alarm の第一義は「驚き」「恐怖」である。なお、語源はイタリア語の「武器を取れ」all'armeである。 なるほど、alarm アラームの語尾 -arm が「武器」 arm と同じわけである。 現代では、普通、「驚いた」は be surprised at などを使うだろう。 どうしても「驚き」「恐怖」の意味で使いたいなら、死の恐怖のある文脈で使うと、頭良さそうに見えると思う。 ジーニアスの例文でも、「シカは驚いて逃げていった」の例文で in alarm という用法を使っている。狩人や肉食動物などによる死の恐怖を感じたシカ的な用法。 しかし、ジーニアスによれば、恐怖の意味での alarm は「fear より固い語」である。 fear (フィエア)は「恐怖」「不安」である。まずfear は「恐怖」で覚えよう。4500語レベルではなく、桐原3000と旺文社1400にfearはある。あと東京書籍4500。 典型的な例文が、「高所恐怖症です」であり、ジーニアスと東京書籍にそういう例文がある。 I have a fear of heights. 「私は高所恐怖症だ。」 である。 単語集にはないが、辞書によくある例文が「恐怖で顔が真っ青になる」であり、 turn pale with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。センチュリーが pale (ぺイル)である。 ジーニアスだと、white を使い、 turn white with fear 「恐怖で顔が真っ青になる」 である。 なお、形容詞 fearful で「恐ろしい」「恐れている」の意味。 なお、horror で、戦場での死の恐怖も表現できる。日本語の「ホラー」のような幽霊やら悪魔などのオカルト限定のような制限は無い。 dread (ドレッド)は、「ひどく怖がる」「ひどく恐れる」のような意味。fearよりも、dread は恐れる度合いが強い(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 旺文社いわく、発音注意。「ドレッド」である。 :(※ 範囲外)発音およびスペル的には、髪型のドレッドヘア dreadlocks とか、戦艦のドレッドノート級 (弩級戦艦) dreadnought ,dreadn'''au'''ght とかのdreadと同じスペル(語源がどうかは知らない)。 形容詞 dreadful 「ひどい」「おそろしい」の意味。 horrible などとの類義語であり(グランドセンチュリー)、区別は難しそうである。 なお、鉄緑は fearful を類義語としている。 料金 fare , fee ,charge fear とスペルの似ている fare(フェア) は「運賃」「なりゆき」であり、意味がまったく違う。 「運賃」、言い換えれば「乗り物の料金」が fare である。医師や弁護士などの料金は fee である(旺文社1400)。 「電車の運賃」a train fare である(旺文社1400、桐原4500、東京書籍4500巻末)。「電車賃」と和訳しても良い(桐原4500)。「列車の運賃」でも良い(東京書籍4500巻末)。なお、文脈に応じて複数形 train fares にしても良い(東京書籍4500巻末)。 単語集だと「電車」ばかりだが、別にバス料金でもタクシー料金でも良い。「料金」でなく「運賃」で訳してもいい。つまり、 :a bus fare 「バス料金」「バス運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) :a taxi fare 「タクシー料金」「タクシー運賃」(旺文社1400、ジーニアス、グランドセンチュリー) である。 なお、「運賃」fare は、形容詞「公平な」 fair と同音である(旺文社1400、ジーニアス)。 だが、医師でも弁護士でもない施設の「入場料」も an entrance fee である(東京書籍3000巻末、旺文社1400)。 entrance の代わりに admission を使う場合もある。つまり、 an admission fee「入場料」ともいう。(桐原4500 admission の項目、旺文社1400 admission の項目)。 「授業料」(旺文社1400)や「受講料」(桐原4500)も fee である。 charge は「サービスに対する料金」(旺文社1400、桐原4500) なお in charge of ~ 「~の担当で」(旺文社1400、桐原4500) 「罰金」は a fine である。 expense は、「人件費」とか「医療費」とか「学費」とか(旺文社「人件費」、グランドセンチュリーがその他)、経費をいうときの「費用」(旺文社)。 おそらく、帳簿的というか、家庭内のことでも家計簿的なのが expense かと。 ほか、スポーツの「フェアプレーの精神」などの意味の「フェア」は fair であり、スペルがまったく違う。なお、この形容詞 fairは「公平な」の意味である(桐原4500など)。 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の 名詞 fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である(桐原4500)。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 なお、ジーニアス和英の affair の項目によると、「時事問題」は current affairs である。 「浮気」とか「不倫」とかも affair と言う。恋愛雑誌やらで時々「アフェア」とか言う単語があるのは、この意味だろう。 なお、「外交」を一言でいうと diplomacy (ディプロウマシ)である(桐原4500など)。「外交官」が diplomat である。形容詞 diplomatic は「外交の」である。 さて、「警報器」alarm の典型的な例文が 「火災警報器」 a fire alarm である。これは東京書籍も桐原も紹介している。 なお、スペルの似ているアラート alert は、alert は名詞では「警報」「警戒」の意味だが、形容詞では「警戒している」の意味がある。(桐原5500、旺文社1900) また、形容詞でalert は「油断しない」の意味もある(東京書籍4500)。 単語集の「警戒している」の例文では、よく警察官や兵士などの警戒が出てくる。 警察官の場合なら、 The police officer is alert ・・・ で、「警察官は警戒している」の意味になる。 つまり、 ~(人) be alert の語順になる。 warning は「警告」である。翻訳の都合で「警報」と訳したほうが自然な場合もあるが、warning の意味としてまず第一に覚えるべきは「警告」である。 東京書籍で「洪水」 flood を見ると、「洪水警報」 flood warning がある。辞書 warning では確認できなかったが(ジーニアスとセンチュリーで、warningとfloodの両方を確認)、しかしセンチュリーいわく「空襲警報」が air-raid warning なので、たぶん洪水警報も合っているのだろう。 warn は「警告する」であり、医師が患者に「酒を飲みすぎないように警告する」とか(センチュリー)、嵐の接近を警告するとか(センチュリーとか)、そういうニュアンスである。 warn ◯◯(人) of ~ で「◯◯(人)に~を警告する」である。 記法を変えれば、 warn A of B 「BについてAに警告する」 です(桐原、旺文社、東京書籍)。 東京書籍が紹介していますが、 warn me of the enemy 「敵がいるぞと私に警告する」 です。 なお桐原は、喫煙の危険性(risk)を警告する例文です。ジーニアスは、旅路か何かの危険(danger )を警告する例文です。危険という概念で統一的に説明できそうですが、直接的に言い回しを覚えたほうが早いでしょう。 of はよく「~の」と中学で教わりますが、それだと意味が通りません。 さて、inform 「(情報などを)知らせる」という単語にも、 inform A of B 「BについてAに知らせる」 という語法があります。 桐原が inform him of the result 「彼に結果を知らせる」 のような例文を紹介しています。 なお、典型例の言い回しは、 Please inform me of the change in ~ 「~の変更を私に知らせてくれ」 です(旺文社、センチュリー)。 ともかく、warn A of B は inform A of B と関連づけて覚えましょう。 桐原がそういう覚え方を進めています(warn と inform を同一ページで教えている)。 ただし、東京書籍のようなcrisis (危機)など関連語の紹介は、桐原では同一ページにないですが。どの単語集も、一長一短です。 なお、東京書籍3000には、なんと inform の項目がありません。information はあるのですが。 なお、information は数えられない名詞なので複数形が無いので、「2つの情報」は two pieces of information と表す。「ひとつの情報」は a piece of information です(東京書籍3000)。 桐原は、remind A of B(思い出させる) や convince A of B(納得させる、確信させる) や inform A of B と warn A of B や suspect A of B (疑う)などをまとめて、 「関連の of」という概念を提唱しています。 ただ、そう解釈しなくても、 このうち、「警告する」warn と「思い出させる」remind も情報提供の一種ですので、 「情報提供の of 」とでも言える概念で、 remind A of B と inform A of B と warn A of B をまとめられます。 だとすると、暗記するのは残りの convince A of B (Bを納得/確信させる)と suspect A of B (B(容疑など)の疑いをかける)だけに減らせます。 このうち、 convince は、他人に何かの納得をさせる際に、説得などの情報提供が行われるでしょうから、広い意味での「情報提供の of 」と言えるかもしれません。暗記の負担がこれで減ります。 だとすると、残りは suspect A of B 「AにBの疑いをかける」です。 この場合、なんの情報提供もしていません。 また、of B の部分は形容詞的な意味です。 made of ~ で、「~を材料に作る」とかの意味であり、完成品を一目で見て材料が分かるなら made of です。 材料が、完成品を一目みてもわからない場合は made from ~ です。 この suspect A of B と made of B の共通する「of B」で、「性質の of」とかの概念を考えてもいいかもしれません(英語学でどうかは知りません。自己責任で)。 ほか、英文法で、「It is 形容詞 of 人」と「It is 形容詞 for 人」の使い分けなどがあります。人の性質を言う場合は「of 人」です。これから類推する方法もあるかもしれません。 まあ、最終的には suspect A of B 「AにBの疑いをかける」を直接的に覚えるしかありません。 warn ◯◯(人) against ~ing で「◯◯(人)に~しないように警告する」である。 たとえば、よくある例文が、「彼は道路を横断しないように私に警告した」(ジーニアス)あるいは川を渡らないように私に警告した(東京書籍)、であり、 He warned me of against crossing the river. 「彼は川を渡らないように私に警告した」 である。 動詞および名詞の caution は、動詞としては、たとえば医者などが肝硬変の患者に「酒を飲むな」と注意・警告するときの「注意する」「警告する」が caution である(桐原5500)。東京書籍4500の例文も、薬の取扱いの注意を caution としている例文。 ただし、辞書では、警察などの警告・注意もcautionである。このため、warningとの区別は、なかなか難しい。 ジーニアスが言うには、cautionのほうがwarningよりも軽いとのこと。 形容詞 anxious (アンクシャス)は「心配している」「不安に思っている」である。 be anxious about ~ で「~を心配している」である。 He is anxious about ~ なら「彼は~を心配している」である。 よくある例文が、「彼は試験の結果を心配している」であり、東京書籍とジーニアスにそれに似た例文がある、 He was anxious about the result of exam. 「彼は試験の結果を心配している。」 となろう。(wikiオリジナル) ジーニアスだと、母親視点の「息子のテスト」だが、まあこういう例文がよくる。 be anxious for ~ は「~を切望している」である。 桐原の「新しいコピー機が欲しくてたまらない」なら be anxious for new copy machine である。 ジーニアスだと(私は)「新しいコンピュータが欲しかった」なので、 I was anxious for a new computer. 「新しいコンピュータが欲しかった。」(※ ジーニアスanxious例文から引用) である。 名詞形 anxiety で「不安」「心配」「切望」である。東京書籍4500には「切望」が書いてないが、しかし桐原4500と旺文社1900には切望が書いてある。 なお、 eager (イーガー) は「熱望している」である。切望 anxious とは、ややニュアンスが違う。 ---- 思い出関係 remind ,recall ,remember 動詞 「remind <人> of ~」は、「<人>に ~ を思い出させる」である。 典型的な例文は、 That song remind me of ~ 「あの歌は私に ~ を思い出させる」 さらに、 That song remind me of my school days. 「あの歌は私に学生時代(の日々)を思い出させる」(東京書籍3000) とか That song remind me of the old days. 「あの歌は私に古き日々を思い出させる」(旺文社1900に似た例文) とか、古き良き日々を思い出す例文が典型的。歌は記憶のスイッチ。 動詞 recall は、主語が「思い出す」である(東京書籍、桐原4500、旺文社)。 典型的な例文は、 I can't recall the name of ~ 「~の名前を思い出せない」 のような例文。このように、意識的に思い出そうとするときに recall を使うことが多い。グランドセンチュリーいわく、「忘れたことを思い出そうとことさら努力する」のが recall である。 いちおう、recall にも実は「思い出させる」の用法もあるが(ジーニアス、グランドセンチュリー)、しかし単語集ではこの用法は触れていない。 なお、商品を「回収する」 recall と同じ単語である(規律4500)。 remember は、「覚えている」の意味が基本だが、実は「思いだす」の用法もある。 いっぽう、「思い出させる」の用法は無い。 remember me ~ing の意味は「私が~したことを思い出す」の意味である。 けっして、私「に」思い出させるわけではない。 なお、過去に「~したことを覚えている」場合は remember ~ing (動名詞) これからする予定を「忘れずに~する」のは remember to do (不定詞) である。 ---- 武器・兵器 weapon, arm 大量破壊兵器は weapons of mass destruction であり、略称は WMD である(桐原4500、旺文社1900、ジー二アス)。 また、核兵器は nuclear weapons である(桐原4500、旺文社1900、東京書籍、ジー二アス)。 だいたい、arms だと、「腕」(うで)と まぎらわしい。 兵器には、なるべく weapon を使うのが無難だろう。 なお、動植物の角(つの)や爪(つめ)や刺(とげ)なども、weapon である(ジー二アス)。 weapon は、日本では「兵器」と訳される場合が多いが、しかし英語では weapon は広く攻撃のための道具を表す用語である。 単語集にはないが、山川の英語版・世界史にあった単語で、 rearmament が「再軍備」である(ジーニアス)。ナチスによるドイツの「再軍備」みたいな文脈で rearmament を使える。 ほか、disarmament が「軍縮」である。啓林館 Vision Quest I(P.111) が「軍縮」disarmament を紹介しています。 なお、名詞 army は「陸軍」「軍隊」の意味です(桐原3000、旺文社1400(緑)、東京書籍4500)。 「海軍」は navy (ネイビー)です(東京書籍、桐原)。 「空軍」は air force です(東京書籍、桐原)。 「軍事の」は military です(東京書籍、桐原)。 陸軍と海軍も空軍もまとめて「軍隊」と言いたい場合、army だと陸軍とまぎらわしいので、military force という場合もあります(東京書籍)。 ただし、「軍事力」も military force です(桐原)。 このため、翻訳などの際は、文脈にあわせて、うまく訳してください。 軍「隊」との混同を嫌ってか、単語を power を使って「軍事力」は military power という用法もある(ジーニアス military、センチュリー power)。 ほか、「軍隊」を the armed forces と言ってもいい(桐原、forces ) 「兵士」は soldier (ソルジャー)です(東京書籍、桐原)。 東京書籍いわく、さらに「将校」(しょうこう)は officer (オフィサー)です。 とはいえ、「将校」(しょうこう)と言っても、何のことだか分からないのが普通の高校生でしょう。 軍隊の上層部や、将来的にそうなる見込みの高い軍隊の大学を出た軍人や、あるいは同程度に一定以上の階級の高い指揮官のことを、将校と言います。 最下級の階級である兵士は当然、将校ではないです。 「兵士長」とか「軍曹」とかの現場の下の方の中間管理職も、ふつうは将校とは言わないです。ただし、文脈によっては、「軍曹」なども将校という場合があるかもしれません。 『「将校」という単語くらい知っとけや。日本史の勉強すれば出てくるんだからさ~』というのが、東京書籍の心のさけびでしょうか。 戦後の自衛隊ではあまり「将校」とは聞かなくなりましたが、海外の軍隊の説明だと今でも使います。 戦前でも、よく二・二六事件とかで「青年将校」がどうのこうの、という解説を読みます。こういう英語を知っていると、英語力だけでなく日本史などの知識も披露できて、頭よさそうに見えます。 桐原いわく「兵役」(へいえき)は military service です。 「英語を勉強するなら、こんくらい知っておけや」という桐原の心のさけびです。 まず、諸外国でもヨーロッパなどで今でも徴兵制、つまり兵役があります。2020年代でも、スイス、オーストリアは徴兵制があります。 ここでいう service とは、公共の下僕のような意味もあるかと思います。 たとえば「召使い」は英語で servant (サーバント)ですが、なんと単語集に書いていません。 桐原の単語周いわく、serve は「仕える」とか「提供する」とかの意味です(桐原4500)。 今ではネットのサーバー server とか、派生の名詞が使われています(ジーニアス、センチュリー)。 ただし、ネットの情報提供については、「プロバイダー業者」などというように provide が「(情報などを)提供する」の意味で好んで使われる場合もあります(桐原)。 交通インフラや電力インフラなどの公共インフラなどの提供も service です(ジーニアス)。慈善事業も service です(センチュリー)。 「兵役」(へいえき)は military service を覚えるときも、そういうのと関連づけて覚えましょう。 ---- 安売り・特売 フェア、セール、バザール sale のみ高校英語 商店の安売りなどの「フェア」は、「お祭り」という意味の fair であり、フェアプレーの単語とは同音異義語である。ジーニアスによると、英語以外の言語に feria (フェリア?)という「祭日」を意味する単語があるらしい。商店の安売りの他、ジーニアスによれば「博覧会」や「見本市」も fair である。 なお、セールは英語でも sale で「安売り」(桐原3000、東京書籍3000)や「特売」(旺文社1200)や「バーゲンセール」(東京書籍3000)の意味がある。sell とは別に、sale (セール)「販売」という単語がある(東京書籍3000、桐原3000)。 なお、セールスポイントは英語で selling point である(旺文社1200(黄色)、ジー二アスで確認)。 セールスポイントは和製英語。 なお、単語集にはないが、セールスマン(販売員)は英語でも salesman であるが、男女平等の観点から salesperson という表現が米英では好まれるだろう(ジー二アス)。 salesman は、外交販売員(日本でいう「セールスマン」)にも使われるが、英語では単なる店員も salesman で表せる。 複数形 sales で「売り上げ高」の意味もある(桐原3000)。なお桐原では「売上高」3文字ではなく「売り上げ高」5文字の表記。 単語集にはないだろうが、バザーとの違いについて触れる。 ジーニアスによると、英語の bazaar は、慈善などの目的のために特別に催される市場である。だから教会などがバザーするわけである。しかし、イランなど中東の商店街のことも bazaar である。英語の単なる「雑貨屋」のことも bazaar という。 バザーを「安売り祭り」みたいな意味で使うのは、どうやら和製のようだ。 啓林館 Vision quest( P.62 )で、ディスカウント discount 「値引き」、バーゲン bargain 「お買い得品」などが紹介されていました。 ---- 必要不可欠 不可欠な essential, vital, indispensable 必要な necessary 搾る squeeze, extract 搾取する squeeze, exploit 桐原4500に vital の意味は「生命の」とあるので、まずこれで覚えよう。 また桐原4500いわく、vitality の意味は「生命力」である。 入試では vital の他の意味の「不可欠だ」「活気のある」などが問われるかも知れないが、まずはvitalの単語のイメージが生命力であることをつかもう。 vial → 「生命に必要」→「不可欠」という連想、 および vital → 「生命力にあふれる」→「活気のある」という連想、 で覚えれば、暗鬼の負担が減るだろう。 旺文社1900の例文で、「防衛戦略が国家の安全保障にとって不可欠だ」という例文で「不可欠」を vital としている例文がある。 これだって、「国家の生存に必要」→「国防に不可欠」みたいなイメージで把握できるだろう。 なお、桐原4500は「自転車が生活に不可欠」で不可欠がvital、東京書籍4500は「外国語が教育に不可欠」で不可欠がvital、という内容。 ともかく、vital は「活気のある」という意味もあるが、「生命の」とか「不可欠な」のような意味もある。 別の単語の話をする。 もし、単に「活気のある」「元気はつらつな」と言いたい場合は、形容詞 vigorous (ビゴラス)という単語でも一応は表現できる。東京書籍は「活発な」「力強い」と紹介しており、「活発な運動」 vigorous exercise という例文がある(東京書籍4500巻末)。ただ、辞書で 名詞形 vigor (ビガー)や 形容詞 vigorous の用例を見ると、「激しい(スポーツなどの)運動」とか「猛烈な抗議」とか、やや意味合いが強い用例も多いので、注意が必要であろう。 Z会のTOEIC対策本では、同じ vigorous exercise という単語を、「激しい運動がもとで、疲労で倒れた」という内容の文章で用いている<ref>松本茂 監修『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』、Z会、2014年3月10日 ver.4第7刷発行、P.382</ref>。 このように、vigorous exercise は、いい意味でも悪い意味でも使う。 肉体的に元気のあるだけでなく、精神的にも「精力的な」という表現でも vigorous が使える。 なお、「猛烈な抗議」などの猛烈でも vigorous あるいは名詞形 vigor を使う(ジーニアス、センチュリー)。 protest a plan with vigor 「計画に猛反対する」(センチュリー) make a vigorous protest 「猛烈な抗議をする」(ジーニアス) である。 essential は「不可欠な」という意味。 だが、「エッセンシャル・オイル」essential oil という芳香性の油を考えれば分かるように、なんだか抽出物みたいなイメージ。 名詞形 essence 「本質」「エキス」で覚えるほうが理解しやすいだろう。 (なお、名詞 extract にも「エキス」「抽出物」「抜粋」の意味がある。extract は動詞として「抽出する」の意味もある。(東京書籍が動詞を紹介。旺文社は名詞も紹介。桐原は紹介せず)。動詞と名詞とで発音が異なる。名詞は エキストラクト。動詞は イクストラクト。「抽出」「摘出」の行為自体は extraction という名詞である(旺文社)。) あるいは、「必須アミノ酸」が essential amino acid である(ジーニアスで確認)。 抽出ついでに言うと、abstract も「抽出」という意味(桐原4500巻末)。abstract には「抽象的な」の意味もあるが、まずは抽出の意味で覚えよう。というか日本語でも、「抽象的」の「抽」の文字は、「抽出」の「抽」の字である。なお、冒頭のab-は、ここでは分離を意味する接頭辞。absent「欠席の」のabとabstractのabは同じ意味(桐原4500)。 なお、「具体的な」は concrete である。 エッセンシャルの話に戻ると、たとえば、生物学書の『キャンベル エッセンシャル生物学』 "Campbell Essential Biology" という500ページ以上ありそうな分厚い生物学書がある。(なお、amazon米国版では何故かこの本が18歳以上が購入禁止なのでリンクは紹介しない。) エッセンシャルというのは、そういう感じの意味。 桐原では、「食事は不可欠だ」みたいな例文でも essential を使っている。 なお、「食事」は英語で meal (ミール)である(essential の文に合うかどうかは知らない)。 食事しないと死ぬので、生命維持の観点では vital でもあるが、しかしそういう死を防ぐためのものでも essential で言い表す場合もある。 さて、単語集によくある例文が、「~は健康に欠かせない」 be essential for good health  であり、東京書籍と桐原がそうである。 東京書籍だと「運動は健康に欠かせない」、桐原だと「食事は健康に欠かせない」的な内容である。 運動 exercise なら、 Exercise is essential for good health. 「運動は健康に欠かせない。」(東京書籍4500より引用) である。 「搾る」の extract を squeezeのニュアンスの違いについて。 extract は「抽出する」が第一の意味のようなものである。 -tract が「引っ張る」という意味でもあることから想像できるように(センチュリー)、extractは、目的物を、自分の方向に向かってこさせるイメージである。 だからextractで果汁を「しぼる」のは、その手段にすぎない。 だから、濃縮エキスの抽出のような、搾るだけでは不可能なことも、extract なら出来る。 ほか、薬品などを使って何かの成分を抽出するのも extract である(ジーニアスで確認)。 ほか、歯科医が歯を抜くのも extract である(センチュリー、ジーニアス)。 パソコンのファイルの圧縮・展開でいう「展開」も extract です。 いっぽう、extract には「抜粋する」の意味や、抜粋して「要約する」という意味もあります(センチュリー)。 抜粋すると情報量が減るのに、圧縮ファイルを展開すると情報量は増えます。 妙に感じるかもしれません。 しかし辞書でextract を調べると、秘密などの情報を「聞き出す」「暴き出す」のような意味もあります(センチュリー)。圧縮していて読み取れない情報を「暴き出す」ようなイメージでしょうか。 もっとも、最近のパソコンでは、オペレーティングシステムが高度なので、圧縮されたままでも読み取りのできる場合もありますが。 逆に、圧縮・展開の「圧縮」は compress です。 日本でも、機械などの空気圧縮機でいうコンプレッサーなどの外来語で有名です(ただし、高校生には目にする機会(チャンス)がないかもしれません)。しかし意外なことに単語衆にはcompressはありません。 高校・中学でIT教育が必履修になるなどしてもう年月も経ってますので、どうせあと10年か20年したら「圧縮」・「展開」などIT用語も英単語に加わるでしょうから、先手を打って、このページにまとめておきます(ならないとしても、もしその場合は実務では役立たずなので未来の高校英語の単語衆に価値ないので、価値ない単語集に従う必要ないです。私たちが目指すべきは、大学合格する英単語ではなく、仕事で使える英単語です。仕事を無視した英単語学習をしても最終的に淘汰されるだけの弱肉強食です)。 英語だと、たとえばジーニアスでは、自動車エンジンにおける空気の圧縮のことを compress で表現しています。 なお、空調機のエアコンの「コン」はコンディショナーの略ですので、混同しないように。 センチュリーを見ると、コンピュータ用語のファイル圧縮も compress だと書いてあります(センチュリー、ジーニアス)。 ほか、綿(わた、めん)などを圧縮して小さくするのも compress です(センチュリー)。 ややこしいことに、compress にも、話を「要約する」という意味があります(センチュリー、ジーニアス)。 いまどき、「要約」はsummary でしょうから、compress は綿やファイルなどを「小さくする」(つまり圧縮)の意味で覚えるのが良いと思います。 まとめると、 ファイルの「圧縮」は compress です。 ファイルの「展開」は extract です。 さて、「しぼる」の話題にもどります。 squeeze は、にぎるように力を内側に押し付けるイメージである。だから squeeze で、資金を「圧迫する」なども表現できる。 では、具体的に extract と squeeze のニュアンスの違いを見ていこう。 「エキス」や「抽出する」のextract について。 extract juice from a orange で「オレンジからジュースをしぼり出す」「オレンジの果汁を搾る(しぼる)」 の意味(センチュリーや旺文社)。 文脈によっては、oranges ではなく an orange でも構わない。ジーニアスでは、レモンの複数形 lemons から果汁を搾り取っている。 「搾る」は、squeeze もある。 果物などをしぼって果汁をとるのが典型的で、 squeeze a lemon 「レモンをしぼる」 が典型的(センチュリー、旺文社)。 果汁を明示したい場合 「オレンジから果汁をしぼる」squeeze juice from an orange と言える(東京書籍4500の巻末。ジーニアスだと lemon で似た例文)。 squeeze lemon juice on ~(食品など) で「レモン果汁を~にかける」である(桐原4500、ジーニアスに似た例文)。 「労働者をしぼりとる」「労働者を搾取する」のような表現でも、squeeze を使える(桐原5500、センチュリー)。 なお、いわゆる「ブラック企業」のような会社(労働者を低賃金で長時間働かせる工場など)は、英語では sweatshop (スウェトシャプ)といい、「搾取工場」などと訳される(旺文社1900)。sweat (スウェト)は「汗」という意味の名詞である(桐原4500)。東京書籍4500は sweat および sweatshop を紹介せず。 なお、動詞 exploit 「搾取する」である(旺文社1400(緑)、桐原4500)。 典型的な例文が、 exploit one's workers 「労働者を搾取する」 であろう(ジー二アス、東京書籍、旺文社に似た例文)。 ほか、exploit には、たとえば地熱発電や自然資源などといった資源などを「開発する」の意味や(旺文社1400、桐原4500)、機会などを「利用する」という意味もある(東京書籍4500)。 家計のやりくりなど、なんらかの資金のやりくりなどで、お金をなんとか「絞り出す」というのにもsqueeze は使える(センチュリー)。 ただし、ほかの意味で squeeze には予算などを「圧迫(あっぱく)する」という意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 資金のやりくりと、資金の圧迫では、ほぼ逆の意味になるので、読解のさいには文脈からどちらなのかを読み取ろう。 squeeze には「押し入る」「押し込む」や、人ごみや席などへの「割り込む」「割り込ませる」という意味もあり(センチュリーが押し入りと割り込み。ジーニアスは割り込み のみ)、旺文社が「押し入る」を紹介している。「圧迫する」から「押し入る」などを連想しよう。 indispensable 「不可欠な」は桐原5500巻末や旺文社1900本文と東京書籍4500巻末が紹介しているが、これを直接に覚えるよりも前に、まず、銀行などの「現金支払い機」dispenser (ディスペンサー)を覚えよう(ジーニアスで銀行の「現金支払い機が dispenser だと確認)。 動詞 dispense は、「分配する」とか、機械が「出す」という意味である(ジーニアス、センチュリー)。 なので、コーヒーなどの自動販売機も dispenser である(センチュリー)。 で、形容詞 dispensable は「それほど必要ではない」「なくても済む」の意味である。 「自分はなくても済むので(dispensable なので)、他人に分配できる(dispense できる)」→「分配する機械がデイスペンサー」とでも、こじつけて覚えよう。 で、in- はここでは否定の接頭辞なので、 indispensable 「必要なので分配するわけにはいかない」→「つまり、必要不可欠」→単に「必要不可欠」と言えば済む のように indispensable を覚えるのが、関連の語彙も覚えられて一石二鳥だろう。 旺文社1900だけ、indispensable の項目で、派生語の dispense 「分配する」「施す」「~なしで済ませる」を紹介している。 桐原5500は、indispensable の類義語で、essential や integral を紹介している。 be indispensable for ~(ないと困る物) 「~は必要不可欠である」 のように使う(旺文社1900、東京書籍4500)が、文脈によっては for でなく別の前置詞や接続詞の場合もある(桐原4500)。 ---- 要約 summary, brief summary (サマリー)が「要約」の一般的な語でしょう(特に出典は無い)。 要約のまとめ方や業界によって、outline (アウトライン)や brief (ブリーフ)など、別の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 「要約する」の意味が、extract 、compress 、summarize などの単語があります。要約のことを summary (サマリー)と言います。サマリーの動詞形が summarize (サマライズ)です。 ほか、brief も、名詞では「簡潔な説明」の意味、動詞では(読みやすいように手短かに簡略化された説明にする、という意味での)「要約する」の意味です。 桐原4500が brief を「要約」の意味で紹介しています(桐原4500)。 in brief 「手短かに」 の意味です(桐原、旺文社)。 また、 keep it brief 「手短かにする」 です(東京書籍、旺文社)。it の部分は、必要に応じて適した目的語に変えます。 名詞形 briefing は、「簡潔な説明」の意味もありますいが、「事前の打ち合わせ」の意味でも使われます(旺文社)。 compress と extract は、現代ではコンピュータ上の処理で使うし、現代の商業の著作物の大半はパソコンで作られているので、やや使用の歳には注意が必要かもしれません。 summarize のほうがいいかもしれません。 一方、 summarize もまた、辞書や単語集では「要約」を名詞 summary と簡単に言いますが(桐原4500、旺文社1900)、実はサマリー summary と日本語の「要約」は微妙に違います。 英語では、1~2行ていどの短文で短くまとめることを summary と言うこともよくあります。brief だと「記者会見」など別の意味に誤解されるからか、本来なら "brief" というべき単なる1~2行ていどの事実報告でも英米では summary でそういう1行程度の事実報告を言い表す場合もあります。 brief だと、たとえば press briefing が「報道向け説明会」で使われたり(ジー二アス)、briefing session が「定例記者会見」だったり(ジー二アス)、ややニュアンスが「要約」とは異なります。全体像を理解しやすくするよりも、brief は短時間に発表することがニュアンスにあります。 summary execution で「即決処刑」である(ジーニアス)。 要約を意味する単語 summary には、形容詞として「略式の」という意味もある。execution は「処刑」の意味です。 この例のように、summary は日本の「要約」とは、ややニュアンスが違う場合もある。 さて、米英の外交官の著作した回顧録(かいころく)の出版物で読んだのですが、 外交官は、定期的に サマリー summary という1~3行ていどの事実関係の報告を本国によく送るするらしいです。 日本語では、新聞やテレビのニュースにおける「短信」(たんしん)が短いので、近いでしょうか。 大使館の職員でもありますから記者会見(ブリーフィング)とは区別する必要もあるでしょうから、brief ではなく summary でそういう短いを言うのも合理的でしょう。 なお、「回顧録」(かいころく)は英語で memoir (メモワール)です(旺文社1900、ジー二アス)。単語集では、旺文社1900にのみあり、受験英語としてではなく英検準1級対策として紹介されている語です。桐原4500・5500および東京書籍4500にはありません。 外交官とか、この手の報告では、分析は極力交えず、事実だけを報告します。分析は、別途、本国のほうで行ってもらうのです。こうすることで、外交官は情報収集にのみ専念できます。 外交官は滞在先が友好国とは限りませんし、(自国以外との)紛争当事国などの場合もあります。もし友好国でない場合、もしかしたら滞在先の警察や軍隊によって通信が盗聴されたりしているかもしれません。そういう環境で、あまり分析を外交官側で行うべきではないでしょう。 なので、ともかく summary のほか、日本語には「要約」の他に適切な表現があまりないので、summary の訳は「要約」で通じますし、辞書や単語衆にも「要約」だと書いていますし、「まとめ」でも構いません(旺文社)。 「要約」のほか、ジーニアスには「概略」や「大要」、センチュリーには「概要」や「大略」なども書いてありますが、しかし上述のように、1~2行ていどに縮めて報告する書類形式というビジネスなど実務での背景がありますので、いちばん短い感じのしそうな「要約」が無難な表現でしょう。 実際、単語集にも、名詞 summary は「要約」で紹介されています。 これから紹介するのは高校範囲外の単語ですが、英語では、1行要約ではなくて、せいぜい5~8行くらいの文章で要点を列挙して書いたのは outline (アウトライン)などと言います(※高校の範囲外)。 アウトラインを書く場合も、できえば箇条書きにするなどして(ジーにアス)、全体構造を見やすくする必要があります。 ジー二アスには行数の条件は書いてないですが、普通、箇条書きされた説明は、長くて5~8行ていどのものでしょう。1行の箇条書きとか意味不明ですし、100行の箇条書きとか論外です。 ジーニアスいわく、そういう箇条書きされたものが本来のアウトラインとのことです。ジーニアスでは「概略」「概説」、センチュリーでは「概要」「あらまし」を outline 訳にしています。 outline の訳語を覚えるよりも、『箇条書きする等して手短かにまとめたものを「アウトライン」という』と覚えたほうが応用が利くでしょう。 仕事の報告での情報のやりとりなどで、もし1行要約だと短すぎて情報不足なときに、アウトラインによる報告が役立ちます。そういう使い分けをするのが大事です。 もしかしたら英米人のなかには、そういう使い分けをしない人もいるかもしれませんが、そういう人はレポートの書き方を知らない人であり、つまり知的レベルの低い人なので、相手する必要はないです。 まとめると、summary が「要約」の一般的な語だとみなせるでしょう。 要約のまとめ方や業界によって、outline や brief など、専用の言い回しのほうが好まれる場合もあります。 ---- 重要 crucial, important 決定的な crucial , decisive 4500語レベルの単語集に crucial (クルーシャル)と言う単語があって「決定的な」「主要な」という意味である。 だが、decisive という「決定的な」の意味の単語がある。(東京書籍4500に単語だけ紹介されている。旺文社1900の巻末の章に、単語だけ「決定的な」「断固とした」と意味が紹介されている。桐原4500にはない。桐原5500にある。) ジーニアスいわく、「決戦」は a decisive battle である。 ジーニアスの例文では、decisiveは「将来を決定する」という意味もあると説明している。 東京書籍4500の crucial 項目の例文で、「そのオーディションに合格することは私の将来にとって決定的な意味をもっている」とある。 ジーニアスでcrucialを見たら、「重要である」という意味であり、例文が「我々が決勝戦に勝つには、彼の支えが重要である。」の「とても重要である」が crucial である。なお、「決勝戦」はその項目を見る限りは the final match である。 crucial の意味で、桐原と東京書籍には「決定的な」と書いてあるが、正直、decisiveのような断固とした気迫が足りない。「決戦」で負けると死ぬが、オーディションで負けたり「決勝戦」で負けても死ぬわけでもあるまい。 あまり論理的ではないが、decisive は、おそらくスペルが同じく"d"から始まる determination 「決心」「決意」の影響を受けてきたのだろうか。 動詞 decide と動詞 determine の違いについては、別セクションで語る予定。 crucial の意味は「非常に重要な」(桐原)で十分だろう。旺文社1900に至っては、「決定的な」の意味は紹介せず、crucial では「重要な」として紹介していない。 まあ、important よりかは重要度が高いつもりのニュアンスでしかないだろう。 旺文社1900では「書類を確認する際は注意することが重要である。」でcrucial を用いている。 桐原4500では「国際貿易はこの国の発展に非常に重要だ。」で crucial を用いている。 まあ、センチュリーcrucial の例文にあるように「彼のホームランは我々の勝利を決定的にした。」でcrucial を用いているように、命をかけるほどでもない野球の試合でも決定的な瞬間はあると思うので、そういう場合は crucial を使うのも良いだろう。 桐原5500にcrucial で「命にかかわる」の意味を紹介しているが、しかしジーニアス英和およびセンチュリー英和では確認できなかった。 そもそも vital という「生命維持に必要な」の意味の形容詞がある(センチュリーで確認)。 そもそも「重要」という概念自体、言葉の割には、vital のような生命への必要不可欠さが足りない。 ---- 外国の alien, foreign 米国の外交問題についての専門雑誌で「Foreign Affairs」というのがあるが、affair (アフェアー)とは「出来事」「関心ごと」の意味である。affair は別に恐怖とは関係ない。「Foreign Affairs」は戦争の話題が多い雑誌だが、しかし雑誌名は「恐怖」とは全く関係ないので誤解しないよう。 「Foreign Affairs」は直訳すれば「外交の関心事」みたいな意味の雑誌名であろう。 なお、日本の「外務省」も英語版ホームページでは Ministry of foreign affairs である<ref>[https://www.mofa.go.jp/index.html "Ministry of Foreign Affairs of Japan" ] 2022年5月4日に確認. </ref>。 海外旅行とか海外出張とかでは必要な単語のひとつなので、頭の片隅に入れておこう。 ministry とはイギリス英語で省庁のこと。ただしアメリカでは、省庁を department と呼んでいる。 つまり日本政府は、「省庁」についてはイギリス英語を採用。 デパートなんて百貨店っぽい。なお百貨店は英語で department store である。 なおイギリスでも、新設の省庁については department を用いることもあると、ジーニアスは説明している。 さて、「省庁」の呼び名には、あまり深入りしてほしくない。 それより重要なのは、「大臣」 minister である。 大臣のことを minister という。単語集では「大臣」minister の項目に書いてあるが、「外務大臣」は foreign minister である。 今の単語集にはあまり書いてないが、昔はよく「総理大臣」は英語で the prime minister だと高校で習ったものである。いちおう、東京書籍の例文中に「総理大臣」the prime minister がある。桐原には書いてない。 説明の都合上、先に「省庁」 ministry を紹介したが、覚えるなら先に「大臣」minister から覚えたほうが良い。 語源としても、ラテン語で「従者」とかのことをミニステルと言うので、先に「大臣」→「省庁」の順番で単語ができたと考えるほうが合理的である。ジーニアスにも、ラテン語とは買いてないが、「召使い」がminister の語源だと書いてある。 prime については、主要という意味での「第一の」という意味である。センチュリーにある訳語だが、「第一位の」というのがニュアンスに近いだろう。 primeの語源はもともと、カトリックの日課の「最初の」礼拝のこと(ジーニアスで確認)。 primeはこういう意味なので、単に一番目であるだけでなく、さらに重要性の高いものに使われるというニュアンスがある。 ただし、実際の用例では、国家一番や世界一番でなくとも、たとえば肉が美味しい場合でも「極上の肉一切れ」 a prime cut of meat という風にも使う(ジーニアスで確認)。センチュリーにも似た例文がある。 「全盛期」、「絶頂期」という意味もあり、 in prime of his life(またはcareer) 「彼の人生(またはキャリア)の全盛期」みたいにも使う。 「全盛期」には、ほかに短い類義語が無さそうである。和英辞典で「全盛」を見ると、prime のほかに pride とか summer があるが、しかし英和でそれらの項目を確認しても、ニュアンスが違う。pride のほうは、pride of place という語句で「最高位」「最上位」という意味だし、summer は人生における「壮年」などの比喩でしかない。 名詞 foreigner は「外国人」 である。ただ、英語ではこの言い方は差別的な意味合いがあるとのこと。桐原3000いわく、なるべく、たとえば「カナダ人」 Canadian など具体的に言うべきとのこと。 alien alien (発音: エイリアン)は「宇宙人」という意味があるので、なんとなく、あまりよくないイメージを読者は持ちがちかもしれないが、しかしジーニアスで確認すると、法律上の用語で「外国の」「異国の」という用法がある。 センチュリーによると、市民権をもたない外国人のことを alien と言うとのこと。 alien は、名詞も形容詞も同じスペルの alien である。 名詞 alien は「外国人」「宇宙人」の意味。 形容詞 alien は「外国の」「外国人の」の意味と、「異質の」「なじみがない」の意味。 よくある例文が「その習慣には、なじみがない」で、習慣 custom に alien で「なじみがない」という内容の英文を東京書籍とジーニアスで見かけた。 語法は、 ~(習慣など) is alien to □□(人々) で、 「~(習慣)は□□(の人々)には、なじみがない」の意味。 たとえば、 alien to us なら「私たちにとって、なじみのない」という意味(ジーニアスおよび桐原)。 ---- 国内の domestic, internal (※範囲外) 「国内総生産」GDPは gross domestic product のことである。domestic violence は「家庭内暴力」である。 「国内の」という意味での domestic が、「外国の」 foreign の対義語である。 domestic ⇔ foreign さて、 「国内の」 を意味する形容詞 internal は、「国内問題」というとき internal affairs という(ジーニアス、センチュリーで確認)。 なお、数学の図形の幾何学の、「内角」も internal angle である(ジーニアスで確認)。 internal には医療などで「内服の」や「体内の」などの意味もあるが、共通の例文が確認できなかったので、説明を省略する。 なお外角は external angle または exterior angleである(ジーニアス和英で確認。英和にはない。和英)。 なお、「幾何学」は geometry (ジオメトリー)である(旺文社1900)。なお「地理学」はgeography (ジオグラフィー)である(桐原4500、東京書籍4500)。「地形」や「地勢」などもgeography である(東京書籍)。 geo- (ジオ)というのは「地球の」とか「地理の」という意味だが(ジーニアス)、幾何学にも使う。おそらく、古代のヨーロッパでは幾何学の知識を活用して、地図などを作成していたのだろう。 「ユークリッド幾何学」は英語で Euclidean geometry である(旺文社1900、)。「ユークリッド幾何学」というのは、日本では中学の数学で、図形の証明として習う、あの理論の体系のこと。「タレスの定理」とか「中心円の定理」とか、あそこら辺が「ユークリッド幾何学」。紀元前のギリシアの数学者エウクレイデスの名前にちなんで、英語読みでユークリッドになる。 なお、X-Y座標を使って計算する座標幾何学は、ユークリッドではなく「デカルト幾何学」という別の理論体系。デカルトは中世フランスの数学者。デカルトあたりが、座標幾何学の理論を整備しはじめたので。 さて、形容詞 interior は「内部の」という意味の形容詞だが(ジーニアス)、しかし普通は家や自動車の内壁に対して interior を使う(ジーニアス)。 ジーニアス英和の interior によると、幾何学の「内角」を interior angle で表してもいいとのこと。旺文社1900も東京書籍4500も、建築物の「室内の壁」を the interior walls としている。なお、東京書籍は「内部の壁」と和訳。 ---- 生産量 output, production 「生産」を意味する production に、「生産高」の意味もある(ジーニアス)。なお、単語集では、prodcution の「生産高」の意味までは説明していない(東京4500、桐原4500、旺文社1900を確認)。 increase production で 「生産量を増やす」である(ジーニアス)。センチュリーでも、文章は違って完了形などになるが、「映画製作が減少」という内容の文で production を生産量の意味で使っている。 より平易に output でも「生産高」を言える(旺文社、ジーニアス)。 工場などの生産高から(ジーニアス)、芸術などの産物まで(センチュリー)、output で表現していい。 production や produce には、「大量生産」のようなニュアンスがある(東京書籍)。 なお「大量生産」は mass production である(センチュリー)。 なお、テレビ番組や音楽作品などの生産から、その生産された作品なども production である(ジーニアス)。 output の対義語は input である。 つまり input ⇔ output である。 input で、名詞としtrは、仕事や活動などへの資材や労働力などの「投入量」、コンピュータへの「入力」を意味する。また動詞としては、「投入する」や「入力する」の意味である(ジーニアス、センチュリー)。 旺文社の単語集には、inputに投入量の意味がないが、しかし辞書で「投入量」を確認できる。 同様に、対義語のoutput は、仕事や活動などの「生産高」や、コンピュータからの「出力」である。動詞としても同様に「産出する」(ジーニアス)や「結果を出す」(センチュリー)や「出力する」である。 input には、仕事・活動などへの援助としての情報提供やアイディア提供などの意味もある(ジーニアス、センチュリー)。 東京書籍や桐原の単語集には input や output が見当たらなかった。だがこれからのIT時代、必要になる単語であるので、ぜひとも意味を理解しておきたい単語である。 ---- 「外国」と「海外」 外国へ abroad 海外へ overseas 「外国に」「外国へ」は abroad であり、副詞である。 「海外に」「海外へ」は overseas であり、副詞である。 overseas は字ヅラだけ見れば、海を越えて外国に行くことだが、アメリカでは実際にはヨーロッパへ行くことに使われる事が多い(ジーニアス)。 travel overseas で「海外へ旅行する」である(旺文社)。 travel abroad で「外国へ旅行する」であるが、東京書籍では「海外へ旅行する」と訳している。 from overseas で「海外から」である(旺文社)。 abroad の典型的な例文が、 「私は外国へ(一度も)行ったことがない。」 I have never been abroad. である(東京書籍、桐原)。東京書籍と桐原で、同じ英文。桐原のほうには和訳で「一度も」がある。 ---- 結果 result, outcome, consequence 桐原4500と東京書籍4500の後半にoutcomeの単語の紹介があるが、良書とも解説を諦めている。 単に 結果のことを result だけでなく outcomeとも言うと、知っておくしかない。 consequenseは、単に「結果」を、固い言い回しにしただけであるが、東京書籍4500によると、「通例望ましく結果にconsequenceを用いる」とこのこと。 センチュリーと東京書籍に「深刻な結果」 a serious consequence と言う例文がある。 副詞 consequently は「その結果として」「したがって」の意味。 ---- 考え concept, notion ,ほか(idea, thought ,など色々ある) concept は、たとえば相対性理論の考えだとか、割と抽象的なことに使う。桐原4500いわく、「アインシュタインの相対性理論の概念」は Einstein's concept of relativity である。 notion は、そこまで抽象的でなく、たとえば人生観(ジーニアス)とか宗教観(センチュリー)とか。 ジーニアスでは「人生は航海だという考え」の「考え」を notion としている。 旺文社だと「概念」と言ってるが、無視していい。 概念というより「観念」だろう。 あるいは「観念」という用語をしらない高校生に向けて「概念」と書いたのかもしれないが、そんな底学力層のことは読者は気にしなくていい。 その他、ジーニアスで「意見」、センチュリーで「意向」だと言ってるが、両辞書で説明が一致しないので無視する。 ---- 「規範」と「基準」 規範 code 基準 normal (学校などの)規律、しつけ discipline 普通 normal, ordinary 「行動」と「指導」と「行儀」、「実践」 行動 action、conduct(指導のニュアンス)、behavior (行儀のニュアンス)、 practice(理論・理念の実践)、perform 習慣・慣習 practice 、 custom、クセ habit codeには「規範」「暗号」「法典」などの意味がある。 まず、codeの規範について。 ドレスコード dress code は「服装規程」のことである。「ドレスコード」「服装規程」とは、たとえばクラシック音楽コンサートホールとかの上流階級っぽい施設に入場しようとするとき、どんなに金を持っていても、もし服装が短パンとかジーパンとかだと入場を断られることがある。 成人男性の場合なら、背広とかのフォーマル formal な服装とかでないと、そういう場所には入場できないのである。そういうのをドレスコードと言う。 商業施設に限らず、たとえば冠婚葬祭(かんこん そうさい)とかの行事でも、その内容に見合った服装が求められる。 旺文社1900の例文が例文としてドレスコードを紹介しており、まさに大学進学を目指す階級にふさわしく、とても良い。 ダジャレだろうけど、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコード press codeという。普通に科目「日本史B」とか「日本史探究」で、第二次世界大戦の日本のGHQ占領期の言論統制のことをプレスコードと言うと習う。ついでに覚えよう。英和辞典には press code は見当たらず、どうもGHQの造語っぽい。 ドレスコードの場合、codeは訳では「規則」や「規程」ではあるが、マナー的なニュアンスもある。 ジーニアスで確認したが「不文律」 code of silence という単語がある。 「行動規範」 は a code of conduct である。 ここら辺の表現が、上流階級に求められるマナー的な code であろうか。 その他、ビジネスライク名表現だが、「業務規程」 code of practice というのもある。 なお、「行動規範」 は a code of conduct のついでに言うと、「行動」conduct も類義語があり、behavior が類語後である。なお、旺文社ターゲット1400(中級の難度の本)が、conduct と behave を同じページで紹介している(おそらく旺文社もこれを類義語だと見なしているのだろう)。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多い.音楽の「指揮者」をコンダクター conductor と言うのも、これだろう。 The orchestra was conducted by Seiji Ozawa. そのオーケストラは小澤征爾によって指揮された。(東京書籍4500) とか conduct the orchestra オーケストを指揮する(桐原3000) とか典型。 高校英語では出ないだろうが、物理学の電気伝導のことを conduct という事もある。conduct には、指導とか伝導とかのようなニュアンスがある。 道徳的な「行動」に conduct を使うことも多いが、必ずしもそうとは限らない conduct interview インタビューを行う(東京書籍4500) conduct research 調査を行う(旺文社1400) のように調査研究を行うのに使う場合もある。 behave は、動詞「ふるまう」だが、ニュアンス的には「行儀」のニュアンス。 behave oneself で「行儀よくする」(桐原3000、旺文社1400) I can't stand His behavior. 彼のふるまいには我慢できない. (東京書籍4500) 東京書籍の例のように、behavior そのものには、指導的なニュアンスは無く、行儀が悪い場合にも使うようである。 conduct は動詞。「行う」、「指揮する」。「指揮者」は語尾が異なり conductor である。 behavior は名詞で「ふるまい」「行動」。behaveは動詞で「ふるまう」。 単なる物理的な「行動」は action である。 旺文社1900の例文「被害者の救出には、すばやい行動を必要とする。」の、「素早い行動」 a swift action という語がある。 動詞は act 「行動する」である。だが、名詞 act 「行い」という意味もある(東京書籍3000)。 面倒なので、名詞 act とaction のニュアンスの差には触れない。 さて、桐原3000は、act「行動する」 と perform (楽器を)「演奏する」、(劇を)「演じる」などを同じページに書いている。 これだけだと、なぜ同義語か分からないが、実はperformには、(仕事などを)「実行する」という意味もある(東京書籍3000)。ジーニアスいわく、do, carry out よりも固い語。グランドセンチュリーいわく、doよりも文章語的。 perform an experiment「実験を実行する」(旺文社1900、ジーニアス) perform live 「ライブ演奏をする」(東京書籍)、「生演奏をする」(グランドセンチュリー) 日本ではよくパフォーマンスライブと言うが、しかし辞書にその語は見当たらない(少なくとも、ジーニアスとグランドセンチュリーには無い)。 なお、名詞形 performance は存在する。 performance 「公演」「実行」「性能」の意味。 「性能」は、「機械のパフォーマンス」とか言うときのperfomance と同じ語。 さて、パフォー ムperform ではなくプラクティス practice。 practice に、理念や理論などの「実践」の意味があり、単語集にもあります(桐原4500、旺文社ターゲット1900)。 practical 「実践的な」「実用的な」という単語もあるので(東京書籍4500、)、これと関連づけましょう。ほか、思想用語ですが、プラグマティズムという語があり、米国的な実用主義のことです。なお、プラグマティズムはドイツ語やギリシア語が語源なので、高校生には深入りは不要。 熟語で put ~ into practice で「~を実践する」 put his new ideas into practice 「彼の新しいアイデアを実践する」(旺文社1900、ジーニアスに似た例文あり) the idea to put his ideas into practice 「彼のアイデアを実行するチャンス」(桐原4500) とか典型です。なお桐原3000にもpracticeがありますが、3000では練習の意味しか書いてません。 practice his religion 「宗教を実践する」(ジーニアス、桐原5500をもとに作成したオリジナル) She practices vegetarianism. 彼女は菜食主義を実践している。(東京書籍3000そのまま) ほか、 practical experience 「実地の経験」(東京書籍4500、桐原4500) が典型です。 対義語は theoretical 「理論上の」です(東京書籍4500、桐原4500)。セオレティカルと、語尾がティカルになります。セオ「リカル」ではないです。セオ「レティカル」です。 「実用的な車」 practical car (東京書籍4500)、実地の経験ある大工 practical carpenter (三省堂グランドセンチュリー) たぶん大工が高校範囲でないので、東京書籍が気を利かして car 「車」に置き換えたのだろうと思います。 なお、理科などの実験は experiment です(東京書籍3000、旺文社1900)。 旺文社1900だとpracticeとexperiment が同じページに書いてあり、おそらく、類義語のようなものと見なしています。 practice には「練習」の意味があります。というか、先に「練習」の意味のほうを、多くの中高生用の学校用の単語集では習います。 exercise にも「練習」の意味がありますが、上記のように practice は宗教や思想にも使うので、なんかニュアンスが少しだけ重いです。practice の場合、exerciseよりも継続的に行い、技能の習得を目的とする練習のことです(グランドセンチュリー)。 また、単語集には例文が無いですが、practiceには「慣習」の意味もあります(ないのは例文だけであり、意味紹介はある)。「練習」などの派生的に覚えましょう。 宗教とか地域文化とかそういう単語で practice が使われている場合は、宗教の実践なのか、それとも宗教の慣習なのか、どちらなのか判別が面倒です。このため、入試では要求されないでしょう。あまり特定の宗教に深入りするのも入試的にアレですし。 慣習・習慣 practice 、custom、habit practice には、社会の「慣習」「習慣」の意味があります(旺文社1900、鉄緑)。 桐原・東京書籍には「慣習」「習慣」の意味は書いてないですが、しかし旺文社1900に書いてあるので、大学入試の出題範囲かと思われます。英検準2級にも「習慣」の意味の practice は出ます。鉄緑単語集でも、「習慣」practice を押さえています。 custom は、社会の習慣でも(東京書籍4500、旺文1900)、個人の習慣でも使う(桐原3000で個人の習慣を紹介)。 社会の慣習の意味の場合、custom と practice の区別は難しい。 custom やhabitは、意外と難度の高い単語と見なされており、東京書籍4500や旺文社1900など上級レベルの単語集でも紹介されてる。 habit は個人の習慣。個人の「癖」(くせ)が habit である。 このためか旺文社1900および東京書籍4500では対比として custom を「社会的な慣習」としているが、しかし実は個人の習慣にも custom を使う(桐原3000)。 the custom of visiting shrine on Wew Year Day 「神社を新年に参拝する風習」(旺文社1900) the custom of giving year-end gift 「お歳暮を贈る慣習」(東京書籍4500) もちろん日本以外の外国にも custom を使ってよく、 another country's customs 「他国の慣習」(桐原3000) habit で入試で典型的なのが、個人の食習慣。 well-balanced eating habits 「バランスのとれた食習慣」(旺文社1900) the habit of eating between meals 「間食の習慣」(東京書籍4500) She has a habit of playing with her hair when she's nervous. 「彼女には緊張すると髪をいじるくせがある」(桐原3000そのまま) ※辞書を見ても他にろくな例文が無いので、そのまま紹介 habit of ~ing で「~する習慣」である(旺文社1900)。 She has a habit of speaking quickly when she is angry. 「彼女には起こったときに早口で話すくせがある」(東京書籍4500そのまま) つまり単語集の典型例として、 He / She has a habit of ~ing ○○ when he/she is □□. 「彼/彼女には□□したときに〇〇を~するくせがある」 この桐原の例のように、無意識の「癖」にhabit を使う。 だが、他にも、喫煙とか麻薬とかそうのの悪癖にも habit を使う(ジーニアス)。この悪癖は入試には出ないだろう。辞書を見ても、麻薬とかそういうのの habit ばかりなので、桐原の髪の例文をそのまま紹介させてもらった。 しかし、良い習慣にも habit を使っても良い(東京書籍4500など)。 healthy habits 「健康的な習慣」(東京書籍4500) habit of rising early 「早起きの習慣」(ジーニアス)、habit of getting up early 「早起きの習慣」(グランドセンチュリー) 「習慣」の意味で practice を使う場合、地域などの集団の慣習。宗教とか風土とか。 ※ 入試範囲外だが汚職などの悪風の場合も、practiceを使う(ジーニアス)。 マナー以外にも code は使い、「民法」は the civil code , 「刑法」は the criminal code である。 だが、「lawで十分じゃん?」と思ったのか、東京書籍4500ではcodeの項目を見ても「暗号」しか紹介していない。なお、桐原4500の例文が、アメリカの各州の刑法 criminal code の違いの話題(いわゆる「州法」)。 おそらく東京書籍は、マナーの話をしたいなら manner で済むだろう、という発想だろう。なお、manner も英語であり、東京書籍4500にもmannerが書いてある。 「暗号」については、典型的な例文が 「暗号を解く」 break a code である(東京書籍4500, 桐原4500)。 normal (ノーマル)は、日常的には「普通の」「平均的な」という意味である。 だが、学問としては、労働などの「基準量」の意味を覚えておきたい。 日本では最近はすたれた言い回しだが、ソ連語の由来で「ノルマ」という、たとえば1日あたりの、しなければならない労働の最低量として「ノルマ」という語があった。 単語集にはないが、辞書で normal の意味に、数学の「直角の」という意味もある。おそらく、古代ギリシア人あたりが、角度の基準として直角(90度)を採用したのだろう。 なお、数値的な「平均の」を言いたいなら、 average である。形容詞「平均の」も名詞「平均」も average である。桐原4500では、normal のページといっしょにaverage も書いてある。 normal の対義語 abnormal は「異常の」「異常な」の意味である。 逆に考えれば、normal の意味は、「通常の」「正常の」でもある。桐原のnormal に「正常な」が書いてある。東京書籍の副詞 normally に「通常は」が書いてある。 ordinary 「ふつうの」「平凡な」は、よく「生活」と結びついて、ordinary life 「ふつうの生活」(東京書籍の訳)または「平凡な生活」(桐原の訳) ordinary はこのように、並外れた部分がないというニュアンスがある。 逆に対義語の extraordinary は、「並外れた」の意味である。 「異常気象」は extraordinary weather である(東京書籍、ジーニアス)。 単語集にはないが、「臨時国会」も an extraordinary Diet session (ジーニアス)あるいは an extraordinary session of Diet (センチュリー)のように言えることも、覚えておきたい。なお、Diet とは、日本の「国会」のこと。外国の国会の呼び名は違っている場合も多いので、外国の国会のことを言いたい際には、その国ごとの呼び方を調べること。 そのほか、ルールに従わせるための統制や、そのための訓練のことなどを、 discipline という。 子供の「しつけ」や、学校の規律などが discipline である。 ジーニアスいわく 「学校の規律」 school discipline である。 また、センチュリーいわく「学校での規律」は discipline in school である。 子育てや教育にかぎらず、たとえば行政などの「金融統制」は financial discipline である(ジーニアス)。 そのほか、単語週では旺文社1900しか紹介していないが、大学での「学科」や「学問分野」のことも discipline という。辞書には普通に「学科」も「学問分野」も書いてある(ジーニアスで確認)。なお、実は旺文社では「学問分野」しか書いてないが、説明の都合で段落冒頭では「学科」も加えて紹介した。 ---- 通訳と翻訳 「通訳する」「解釈する」 interpret 「翻訳する」 translate 「通訳」とは、普通、口頭での翻訳のこと。 だから翻訳サイトの「グーグル翻訳」も、べつに口頭でのやりとりではないので、英語では google translate なわけである。 「通訳者」は interpreter である。 「同時通訳」は simultaneous interpretation である(旺文社 simultaneous、ジーニアス、センチュリー)。 simultaneous は「サイマルテイニアス」と読む。シミュ~とは読まない。 名詞形の「通訳」「解釈」は interpretation である(旺文社)。 東京書籍と桐原だと「解釈」の意味しか紹介していないが、しかし上述のように「同時通訳」でも interpretation は使われるので、「通訳」の意味も覚えるべきだろう。 なお、数学の「連立方程式」は simultaneous equation である(ジーニアス)。 simultaneous の部分が「連立」である。 「方程式」は equation である。 翻訳者は translator である。 ---- 関係 relation, 相対的・親戚 relative 形容詞 related , relevant など relate は動詞「関係がある」である(桐原)。 related は形容詞「関係がある」「関連付ける」である(桐原、東京書籍)。 be related to (不定詞)~ 「~と関係がある」「~に関係している」(旺文社、桐原) relation は名詞「関係」である(桐原、東京書籍)。 relative 形容詞「相対的な」、および名詞「親戚」 relevant 「関係がある」(旺文社、鉄緑) 鉄緑いわくグランドセンチュリーいわく、relevant は直接的な関係のこと。 なお、ジーニアスでは、「密接な関係」があるのが relevant という見解。 東京書籍。桐原は relevant を紹介せず。 対義語は irrelevant 「無関係の」「関係が無い」である。(旺文社、鉄緑) [[カテゴリ:英語]] e71dvjpnt32e9m8zr8q2wsseomllj9a 高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ20 0 39439 247294 247256 2024-04-25T12:57:06Z すじにくシチュー 12058 家族を「やしなう」(やしなう) support, maintain, 子を「養う」rear wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 変化 alter, transform, change transform は、単に change より堅い語。つまり transform は動詞「変化する」または名詞「変化」の意味。 -formが「形づくる」という意味なので、昆虫の「変態」などの外見的な形状についての用例が多いが、しかし実際の用例では、外見とは関係ない変化でもtransformが使われていることもある。たとえばジーニアスの例文「結婚後、彼は別人のようになった。」でも transformを使う有様である。桐原の例文でも、「その映画が、彼女を無名の生徒から大スターへと一変させた。」をtransformで紹介している。 なお、旺文社にもあるが、 transform A into B で「AをBに変化させる」である。 だから旺文社にある「太陽エネルギーを電気に変える」なら、 transform the sun's energy into electricity である。 先ほど紹介したジーニアス例文の「別人のようになった」も、 be transformed into another man である(文全体は著作権のため紹介せず。辞書を買って読もう)。 ジーニアスによれば、オタマジャクシの蛙への「変態」も、名詞形 transformation である。(スペルが所々難しいので、英文は紹介しない。) 社会を変化させたり、社会が変化することも、transform であり、ジーニアスでは「民主化への移行」を transformation としている。東京書籍の例文でも、「社会を変革する」 transform society である。 なお、単語集にはないが、トランスフォーマー transformer とは、電気の「変圧器」のこと。 alter alter (発音「オールター」)というのは、原義的には「部分的に変わる」という意味である。だが実際の用例では、部分的でないのに変わっている用例もよくあり、あまり定かではない。 とりあえず、よくある例文が、「計画を変更する」alter one's plan である。センチュリーと桐原に、似た例文がある。 だが、alterの単語そのものよりも、派生語の alternative を覚えるべき。 桐原と東京書籍の単語集では、alterの項目とは別に、alternativeの項目がある。 alternative は形容詞としては「代替の」の意味であり、名詞としては「選択肢」の意味である。 ジーニアスによれば、「代案」も名詞 alternative でいうこともあるらしい。また、東京書籍では、 alternative plan を「代案」としている。 ジーニアスによると、本来は alternative などは2つの選択肢のものに使うという説があるらしく、そのため3つ以上のものに使うのを嫌がる人もいるらしい。 しかしセンチュリーによると、実際には3つ以上の選択肢にもalternativeなどが使われているとのこと。 なお、東京書籍4500では「2つの選択肢」two alternative と妥協している。 東京書籍およびセンチュリーいわく「代替エネルギー」は alternative energy である。 なお、桐原いわく、「代替エネルギー源」は alternative source of energy とのこと。 このほか、派生の名詞で、オールター'''ネ'''ーション alternation およびオールター'''レ'''ーション alteration があり、それぞれ別の意味であるので、混同しないように注意。どういう意味かは説明しない。旺文社がオールターレーションを説明しており、桐原がオールタネートを説明している。東京書籍は説明していない。 ---- 魅了 charm, fascinate, attract distract 魅力的な attractive, magnetic charm は「魅了する」である。 しばしば受身形で使われ、 be charmed by ~で「~に魅了される」である(東京書籍4500および旺文社1900)。 charm は、語源が「魔法をかける」であるので、まるで魔法のように「魅了する」というイメージの単語である。もっとも、charmの単語を使うさいに実際に魔法をかけている場面な必要はない。 なお、charm で「魔法をかける」という意味もあり、魔法をかけられた相手は別に魅了される必要はなく、たとえば眠りの魔法をかけられて眠る場合でも charm というと、センチュリー英和は述べている。 「お守り」も charm である。 なお、単語集にはないが、「アミュレット」 amulet と charm の違いは、amulet は「魔除け」とのこと。 charm は、魔除けでなくとも、たとえば幸運を呼ぶ「お守り」などでもいい。 だから、旺文社1900およびジーニアスで紹介しているが、「幸運のお守り」を good-luck charm ともいう。ジーニアスによると、単に lucky charm でも「幸運のお守り」である。 魔除けでないのに「お守り」という和訳が妙だが(悪魔以外の何から守るのか?)、ほかに適切な日本語が無いので「お守り」という表現で我慢してもらいたい。 桐原3000および桐原4500にcharmはない。東京書籍4500にcharmがある。 attract は、たとえば遊園地やショーなどに名詞形 attraction アトラクションが使われる。 attract はもともと「引き付ける」という意味である。車のトラクターなども、同じ語源。 attractが「引き付ける」なので、魅了以外にも、「大声で目を引きつける」ような場面でも attract が使われる。 東京書籍とセンチュリーにある例文だが、 「注意を引く」attract attention である。 人気(にんき)などで「人目を引く」意味での魅了するのも attract である。コンサートとか博覧会とか。 性的な魅力で「引き付けられる」のも attract という。 昆虫などが花に引き付けられたり(センチュリー)、アリが砂糖に引き付けられるのも(ジーニアス)、 attract である。 東京書籍とセンチュリーにある例文だが、 「花はハチを引き付ける」 The flower attracts a bee. である。 対義語は distract (注意などを)「そらす」である(旺文社1900、東京書籍4500)。 辞書などにある矢印記号をつかえば attract ⇔ distract よくある例文は distract me from ~ing 「私を~することからそらす」(旺文社1900、東京書籍4500) なお、桐原4500には distract は無い。 「破壊する」destroy の名詞形「破壊」destruction とは全く別の単語。 磁石 magnet の形容詞 magnetic は、「磁石の」という意味だが、比喩的・派生的に、形容詞 magnetic には人格が「魅力的な」という意味もある(東京書籍、旺文社)。なお、容貌の美しさで人を惹きつける場合は attractive を使う(ジーニアス)。 「魅力的な人格」 a magnetic personality である(センチュリー、ジーニアス、旺文社)。 性格・人格をあらわす単語には、personality のほかにも character があるが、しかし magnetic を使う場合はどの辞書でも personality を使っている。 なお、「魅力的な人」は a magnetic person である。 「磁力」は magnetic force である(旺文社、センチュリー)。 「磁場」は magnetic field である(東京書籍、ジーニアス)。 単語集にはないが、磁石が鉄を引き付けるのも、attract である。 典型的な例文が、 A magnet attract iron. 「磁石は鉄を引き付ける。」 である(センチュリーの英文をそのまま。ジーニアスにも似た例文がある)。 なお、英語に tract という動詞は無い。名詞で tract という単語はあるが、別の意味である。英語の tract は、土地の「広がり」だとか、「消化管」とか、全く別の意味である。 もし英語で、綱(つな)などを「引く」といいたい場合、pull や draw などを使うことになるだろう。 fascinate は、辞書を見た限り、音楽や文芸などの芸術で、「魅了する」という意味。 しかしセンチュリーの例文では、宝石で「魅了」されるのも fascinate である。 しばしば受身形で使われ、 be fascinate by(または with) ~で「~に魅了される」である(東京書籍4500および旺文社1900および桐原4500)。旺文社1900にwithとbyが両方とも書いてある。東京書籍では by だけ。桐原はwithしか書いてない。 ---- 「誘惑」 魅惑 attract, fascinate 誘惑 temptation, lure 英語では、「誘惑」は「魅惑」とは区別する必要がある。 東京書籍と旺文社の単語集に tempt という単語がある。東京書籍が tempt を「誘惑する」という意味で紹介している。 なお旺文社は「その気にさせる」「引きつける」と紹介。 旺文社の単語集では名詞 temptation テンプテーションを単語だけ紹介している。 辞書で temptation を見ると、悪への「誘惑」でよく使われ、盗みへの誘惑だとか、賄賂で誘惑だとか、そういう意味である。ジーニアスやセンチュリーによると、キリスト教では、悪魔の誘惑も temptation というらしい。なお動詞は tempt である。ジーニアス和英で「誘惑」を調べると、temptation が最初にある。なお、ジーニアス和英ではtemptation, seduction, allurement, snare , がこの順序で掲載されている。 こういう事情があるので、 attract や fascinate を和訳する際は、「誘惑」と訳すのは避けるのが安全だろう 旺文社が「誘惑に負ける」 yield to temptation を紹介している。 おそらくだが、本来なら負けるべきでないのが望ましいというニュアンスがあるのだろう。 なおジーニアスを見ると、動詞 tempt は悪に「誘う」の意味のほかにも、食欲などを「そそる」の意味もある。ジーニアスでは「ケーキをもうひとつ召し上がりませんか?」みたいな気楽な会話でも tempt を使っている。 東京書籍でも、「デザートを食べたいという誘惑にかられた」で be tempted to have dessert としている。 lure は動詞としては「誘惑する」、名詞としては「魅力」「おとり」「疑似餌」の意味。桐原5500でlureを紹介している。 魚釣りのルアーと同じ単語。 動詞 lure は、だまして「誘惑する」という意味が強く(センチュリー)、「誘惑する」の意味のほか、「おびきよせる」「誘い込む」などの意味もある。 ただし、名詞 lure のほうは、ジーニアスの例文を見る限り、「だます」というニュアンスは低そうである。 日本では知られていない政治家ですが、アメリカの20世紀前半の政治家アール・ウオーレン([[:en:w:Earl Warren]])の発言で、 “The temptation to imitate totalitarian security methods is a subtle temptation that must be resisted day by day, for it will be with us as long as totalitarianism itself.” - Earl Warren という有名な一節があります。 全体主義の(totalitarian)国防の方法を真似しよう(imitate)という誘惑(temptation)は、日々(day by day)、抵抗しなければならない、微妙な(subtle)誘惑です。(※ for 以下は省略) temptation や subtle など、高校英語が2つも学べる、お得な例文です。 東京書籍4500に、subtle「微妙な」と書いてあります。 ---- 工業と製造業 産業 industry 製造業 manufacture 「勤勉な」 industrious, diligent, hardworking 「産業の」 industrial まじめな earnest manufacture は、「製造業」の意味である。 語源を見ると、manu- というのは手を表すので、一見すると手作業で何かをする産業全般に使えそうだが、しかしジーニアス和英で確認したところ、普通は製造業に使う表現だとのこと。それどころか、辞書の解説および東京書籍の例文では、機械での大量生産で manufacture を用いるとのこと。 manufacture には動詞の意味もあり、工場などで「製造する」の意味である。 桐原は名詞 manufacture、東京書籍と旺文社は動詞 manufacture を紹介しているので、勉強は両方ともしておきたい。 なお、「製造業者」のことは、別単語で manufacturer という。語尾に r が付いているので注意。 一方、industry は、たとえば、ホテル産業や銀行業などのサービス産業を service industries という。 東京書籍では、「観光産業」を the tourist industry と紹介している。 センチュリーによると、自動車産業を a car industry という。 ジーニアスやセンチュリーに書いてあるが、「重工業」を heavy industry といい、「軽工業」 を light industry という。 訳語の都合で「工業」と訳す場合もあるが、一般的には「産業」といわれるものは industry である傾向が高い industry には、「産業」の意味のほか、「勤勉」という意味もある。むしろ語源的には、「勤勉」のほうが近い可能性もある(ジーニアスで確認)。 形容詞形は、意味によって形が変わる。 「産業の」は industrial である。 「勤勉な」は industrious である。 「勤勉な」は、たとえば「その学生たちは勤勉だった。」 the students were industrious. のように使う。 アクセント注意の単語であり、名詞 industry は、冒頭「イ」i-にアクセントがある。 一方、形容詞には industrial も industrious も、-dust- の「ダ」の部分にアクセントがある。 名詞「勤勉」を平易な単語で言い換えたいなら、 hard work とも言える(桐原industrious でも紹介している。ジーニアスにも書いてある)。 * diligent 「勤勉な」の類義語として diligent というのもある。単語集では旺文社1900にしかindousriousとの類義語だと書いてないが、しかしセンチュリーで diligent を調べれば、hardworking より「固い語」だと書いてあるので、同じく hardworking より固い語である industrious との類義語だと分かる 違いは、diligent は、特定のことに対してだけ勤勉または念入りになることである。 なので、(仕事などに)「精を出す」などと訳されることもある。 だが、実際には、たとえば桐原の例文だが「トムはとても勤勉な学生だ。」のように、 Tom is a very diligent student. のようにも使われる。 なお、名詞「勤勉」は diligence である。 このような、industrious と diligent とのニュアンスの違いのため、果たして対義語「怠惰な」lazy はどちらの対義語かという問題がある。 桐原およびセンチュリーではdiligentの項目で、lazy は diligent の対義語と紹介している。 ジーニアスでは、diligent の項目を見ても lazy については紹介せず。 語法 be lazy to ~ で「彼は怠け者なので、~しない」である。 典型的な例文が「彼女は怠け者なので、掃除しない」であり、東京書籍とジーニアスに似た例文があり、 She is too lazy to clean her room. 「彼女は怠け者で、自分の部屋の掃除をしない。」 である(ジーニアスと同じ文。東京書籍はこれが弟に変わっただけである)。 to 不定詞を使わずとも、 He is lazy. 「彼が怠けている」のようにlazy単独で用いてもいい(桐原3000で確認)。 形容詞 earnest は、よく「真剣な」「まじめ(真面目)な」「熱心な」と訳される(旺文社1900、桐原4500)。 しかし、 She is an earnest student. 「彼女はまじめな学生だ。」(ジーニアス) のように使ってもよく、実質的に勤勉の意味でもあろう。 桐原は、「トムはとても勤勉な学生だ」という例文で diligent を使っている。 なお、 She is earnest. 「彼女はまじめだ。」 のように、名詞をともなわずに使ってもいい。 「真面目な努力」 earnest effort のように使ってもいい(旺文社、センチュリー)。 努力を「勤勉」というのも妙なので、そういう理由でもあってか「まじめな」と訳されるのだろう。 また、earnest には、熱心さのニュアンスがある場合もある(ジーニアス、センチュリー)。 東京書籍1800・3000・4500には earnest が見当たらない。 ---- 怠惰(たいだ) lazy, idle idle (アイドル)は和訳の都合で「怠惰な」と訳されることもあるし、そういう用法もあるが(ジーニアス)、基本的には仕事がなくて暇な状態のことである(センチュリー lazy )。なので、idle は「暇な」という意味で覚えたほうがよい(センチュリーの第一項の意味の2番目がそうである)。 idle には、仕事がないなどの機械や工場などが稼働していない、という意味もある。典型的な例文が、 an idle machine 「遊んでいる機械」 である(ジーニアス、センチュリー)。ここでいう「遊んでいる」とはもちろん、稼働中ではない、という意味である。 「遊休」という表現もあるが、「有休」と紛らわしいのが難点である。 ともかく、このように、稼働していない、のような意味がある。 実際、ジーニアスは、この意味での「稼働していない」 idle の対義語として working をあげている。 ジーニアスいわく、対義語として idle ↔ working, busy とのこと。 また、スポーツ選手などが試合がない状態も idle である(ジーニアス)。 労働者が不況などで仕事がない状態も、よく idle で説明される(旺文社1400 緑、 ジーニアス)。 be idle during the depression 「不況で仕事がない」 などの例文が典型的である。 これが lazy との違いである。lazy は基本、単に怠惰なだけである。ジーニアスは、「怠惰な」の意味でなら、idle よりも lazy のほうが普通だと述べている。 いっぽう、lazy (レイジー)は、仕事が嫌いで怠けている状態である(センチュリー lazy )。 よって、「怠惰」は lazy で覚えるのがよいだろう。 このためか、「勤勉(きんべん)な」diligent(ディリジェント) の対義語は、 lazy である(桐原4500)。 ただし、名詞形 idleness は「怠惰」の意味である(旺文社、センチュリー)。 これは、ことわざで Idleness is the root of evil. 「怠惰は諸悪の根源だ。」(ジーニアス) というのがあるのが原因だろう。 一応、辞書的には、idleness にも「仕事のないこと」などの「怠惰」以外の意味もあるが、しかし上述のことわざを意識すると、なかなか仕事がないだけの状態として idleness は使いづらい場合もあるだろう。 ---- 医者 医者 doctor, physician 内科医 physician 物理学者 physicist 外科医 surgeon 歯科医 dentist physician はアメリカ英語である。アメリカ英語であることは旺文社1900にも書いてあるし、ジーニアスにも書いてある。 アメリカでは、「医者」あるいは「内科医」のことを physician とも言う。 「物理学者」 physicist とはスペルの異なる単語であるので、区別せよ。 「かかりつけ医師」を personal physician と言うと東京書籍は述べているが、しかし英和辞典では確認したところ、ジーニアス英和でもセンチュリー英和でも確認できなかった。 それどころか(英和ではなく和英の)ジーニアス和英で「かかりつけ」を確認したら family doctor 「かかりつけの医者」とまで書かれている。 イギリス英語でも古くは physician で「医者」を表した。 なお、イギリスで「内科医」をどういうかと言うと、ジーニアス和英「ないか」(内科)で確認したところ、 a doctor of internal medicine である。 桐原4500には、medicine の項目で「薬」の意味のほかに「内科」の意味もあると紹介している。ジーニアス英和でもmedicla の項目で「内科の」という意味が確認できる。 東京書籍が言及しているが、 physical には「身体の」という意味もある。 よくスポーツ評論などで「フィジカル」などと言うのは、こういう意味もある。 「外科医」は surgeon である。「外科手術」は surgery である。形容詞「外科の」「外科医の」は surgical である。 medicine は、医薬などの「薬」。 drug は、普通の「薬」の意味もあるが、しかし麻薬などの「薬」でもよく使われる。 いわゆる、薬品販売店の「ドラッグストア」は英語でも drugstore である(東京書籍3000で確認)。 drugstore はアメリカ英語です(ジー二アス、センチュリー)。しかし米英共通の言い回しが無いので、drugstore で覚えれば十分です。 pharmacy (ファーマシー)という言い回しは病院付属の薬局とかで好まれる場合があります(ジー二アス)。 啓林館 Vision quest,(P.62 )で pharmacy が drugstore とともに紹介されていました。 イギリス英語での「薬局」の言い回しが、「chemist's」 という妙な言い回しなので、どの単語集も紹介していません。 東京書籍4500にはdrugはない。東京書籍3000にdrugがある。桐原では桐原4500にdrugがある。 動詞「引っぱる」 drag とは別の単語。 おまけ 医者に診てもらう see a doctor 医者に相談する consult a doctor You should consult a doctor. 「医者に診てもらうべきだよ」(東京書籍4500) consult a lawyer 「弁護士に相談する」(旺文社1900、東京書籍4500) consult は、客のほうが主語である。 「経営コンサル」などのイメージから、なんとなく専門家のほうを主語にしがちだが、しかし客のほうが動詞consult の主語。 なお、名詞「コンサルタント」consultant である(東京書籍4500はそのまま「コンサルタント」)。ではコンサルタントとは何かというと「相談役」(桐原4500)、「顧問・相談役」(旺文社1900)。ともに「相談役」が一致うしている。 しかし辞書だと、ジーニアスおよびグランドセンチュリーの両方とも、「顧問・コンサルタント」である。 日本語で「相談役」と言った場合、引退した元・会社役員(たとえば先代の社長とか)の肩書だったりする場合が多く、けっして弁護士とかの単なる相談相手ではないことが多い。もっとも、大企業には顧問弁護士もいるので、ややこしいが。 なので、consultant の和訳は「コンサルタント」で大丈夫だろう。いちいち漢字で和訳を求めない。そんな専門的な英文は大学入試に出ない。 なお、医者や弁護士の料金は fee である。 いっぽう、乗り物の「運賃」はfare である。 詳しくは『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ15]]』で扱っている。 ---- 家族 family, household 家族を「やしなう」(やしなう) support, maintain, 子を「養う」rear household は「世帯」「所帯」「家族」の意味。(旺文社1400・東京書籍3000・桐原4500の両方が、それぞれ「世帯」「家族」)。 「家中の者」とか(ジーニアス)、「使用人も含めて、家に住んでいる全員」(グランドセンチュリー)みたいな意味が household である。 support a household 「家族をやしなう」(東京書籍3000、旺文社英検準2級文単、) である。 「高齢者夫婦の世帯」(旺文社)とか、「多くの世帯」(桐原)とか、そういうのに household を使う。英文は著作権のため省略。買って読んで。 旺文社1400 にだけ、形容詞の用法とその意味「家庭の」がある。だが例文は無し。 なお、 household account 「家計簿」(ジーニアス、グランドセンチュリー) だが、家計簿は入試に出ないだろうなあ。普通科高校では簿記(ぼき)を習わないし。もっとも家計簿は単式簿記だが。(商業高校などで習うのは複式簿記) 「後方」を意味する名詞 rear に、なぜか動詞として「やしなう」の意味もある(旺文社)。 子供を大人になるまで育てることが rear である(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 和訳の都合上、「養う」「やしなう」と訳されることもあるが、基本的には「育てる」の bring up や raise と同じ意味である。 育児の意味での rear はイギリス英語。アメリカでは育児の動詞には raise を使うのが一般的。 rear the child とか、 child rearing 「育児」(鉄緑) のように使う。 東京書籍4500巻末および桐原4500(frontの項目にある)にある rear は「後方」のほう。イギリス英語とかアメリカ英語とかそういうのに入るのは非生産的だと思ったのだろうか。 ---- 客 client (弁護士など専門職への)依頼人。会計士や建築士などへの依頼人。 audience (映画・コンサートなどの)観客 spectator スポーツの試合などの観客。見物人 passenger (乗り物の)乗客。旅客 customer 商店などの客。取引先 guest ホテルの宿泊客。式などの招待客。パーティなどの招待客。番組の特別出演者、ゲスト。 主人 host, master 「客」の類義語については、桐原4500が分かりやすい。上記の一覧も、ほぼ桐原4500の内容を写したものである。 なお、エージェント agent は「代理人」。「代理店」は agency である。とはいえ「代理店」と言っても高校生にはイメージしづらいから具体例を言うと、旅行代理店や広告代理店などがある。 東京書籍とジーニアスで確認できるが、「旅行代理店」は a travel agency である。 同様に、東京書籍・ジーニアスなどで確認したところ「広告代理店」は an advertising agency である。なお、桐原にはない。 ほか、法律用語の「代理人」で attorney (アトーニー)というのがあるが(桐原5500、旺文社1900)、法律知識もないのに深入りしてもしかたないので(しかもアメリカ法)、説明を省略。attorney は「弁護士」という意味もある(桐原5500、旺文社1900)。 そんな単語よりも、スペクタクル spectacle を覚えたい。 spectacle とは「壮観」(旺文社1900およびジーニアスとセンチュリーで確認)とか「美景」(ジーニアス)の意味である。なお、桐原と東京書籍にはない。 よく日本では映画とかの宣伝で「スペクタクル!」とか言うが、正しくは派生名詞 spectacular (スペクタキュラー)であり「超大作」の意味である(ジーニアスで確認)。 -spect- (スペクト)というのは、「見る」という意味である。 だから観客 spectator も、見物客のようなニュアンスである。 ほかの名詞の例なら、たとえば、prospect が「見通し」である。 単語集にはないが、査察官や検閲官をinsepector と言うが、inspect は「検査」「検閲」などと訳されるが、つまり inspect は「詳しく見る」というニュアンスである。 「常連客」は a regular customer である(東京書籍3000および桐原4500)。 典型的な例文が、「彼は私の店の常連客だ。」であり、 He is a regular customer of my store. 「彼は私の店の常連客だ。」 である。 host (ホスト)は、パーティなどの客(guest)をもてなす「主人」「主催者」の意味。 つまり、host と guest はそういうセット。 いっぽう、雇い主に対する「主人」は master (マスター)という別の単語であるが(桐原3000、旺文社1900巻末)、やや古風な表現である。 今日では、chief とか head とか boss とか(ジーニアス和英「主人」)、言い換えされること多いだろう。 「達人」を意味する master と同じ単語である(桐原)。 東京書籍4500では、master は名詞としては「達人」「名人」の意味でしか紹介していない。 master は名詞では「名人」「達人」だが、動詞としては「習得する」の意味になる。 a master of English で「英語の達人」、 master English で「英語を習得する」 のようになる。 ---- みる人 spectator スポーツの試合などの観客。見物人 witness 目撃者・証人 証拠 evidence (※範囲外) 監視人・看護者 watcher 「目撃者」や「証人」のことを witness という。 wit- とは、機知に富むことを「ウィット」と言うが、英語でも wit という単語があり、同じ意味である。 witness には動詞で「目撃する」「証言する」の意味もある(桐原4500、旺文社1900) 辞書によくある典型的な例文は、 「私は証人として裁判に呼ばれた。」 I was called as a witness at the trail. である(センチュリー、ジーニアスに似た例文)。 ただし、単語集にある例文は、「目撃者」の例文ばかりである。 単語集にはない単語ですが、 eyewitness でも「目撃者」です。 動詞 testify (ティステイファイ)は「証言する」である(旺文社1900巻末、ジーニアス、センチュリー)。名詞 testimony (ティスティモウニー)は「証言」である。 testify には(法廷で)「証言する」「証明する」だけの意味しかないので、法律分野に専門的な英文では、なるべくこれを使うのがよいだろう。 watcher は単語集にはないが、watch は「注意してじっと見続ける」という意味なので(桐原3000)、したがって watcher も何らかの目的で見続けている人のことなので、なにかの監視人や、寝ずに看病している人に使う(ジーニアスで意味を確認)。 spectator については「客」の項目で解説済みなので、説明を省略する。 ---- 裁判 judge (裁判官が)判決する、(競技・コンテストで審判が)判定する、判断する judgement (裁判官による)判決、判断 trial 裁判・公判、試験、試運転 court 裁判所、法廷 :courtroom 法廷 :courthouse 裁判所 ::桐原4500に「courtroom 裁判所」とあるが、誤記だろう。念のため、辞書で courtroom 「法廷」などを確認してある。等経書籍4500および旺文社1900には courtroom などはない。「裁判所」のcourt と球技のコート court は同じ単語(桐原5500)。 accused 被告人、被告 suit, lawsuit 訴訟 立法 legislation 司法の judicial 武力に訴える resort to force 上級裁判所に訴える appeal 懇願 beg . appeal 刑 sentence trial は、動詞 try「試す」の名詞形である。 試運転は、自動車の場合、 put a car to trial という(ジーニアス)。車だけでなく、機械をためしに動かすことも、日本語でも「試運転」といい、英語でも put a machine to trial である(センチュリー)。 trial には「裁判」「公判」の意味もある。なお、「公判」とは、公開の法廷で行われる、裁判官と原告・被告が法廷であらそうアレであり、いわゆる日常語でいう「裁判」である。 実は法律用語の「裁判」と、日常語の「裁判」とが、意味が違っている。日本のいくつかの法律では「裁判」とは、裁判官による判決、のような意味で使っている場合もある。 しかし trial はそういう意味ではなく、原告による訴訟の提起から、法廷での争いを経て、裁判官による判決で終わるまでの、一連の出来事、またはそのうちの法廷での争いのことを trial と言っている。 on trial で「裁判中の」という意味である(桐原)。ただし辞書では確認できなかった。 on trial for ~で「~の罪での裁判の」という意味である(旺文社)。ただし辞書では確認できなかった。 judge は、まず裁判官などの「判決」などの意味を覚えてもらいたい。 そのほか、「見かけで人を判断すべきではない。」 You should never judge people by ~(見かけ) といい(桐原、センチュリー)、また 「成績だけで子供を判断してはいけない。」とかを Don't judge only ~(成績) でいう(東京書籍)。 センチュリーによれば、「外見」は appearance である。judge a person by appearances で「外見で人を判断する」である(センチュリーではアピアランスの最後は複数形)。 桐原によれば、「容姿」はlooks である。You should never judge people by their looks で「人を容姿で判断すべきではない」である(桐原より引用)。 イギリス英語とアメリカ英語で、 イギリス judgement アメリカ judgment という違いがある。 イギリスだと、judg- と -ment の間に eがある 競技などの「審判員」について、judge のほかにも、単語集にはない単語だが umpire(アンパイア) や referee(レフェリー) という単語がある。 しかし、umpire は野球、バドミントン、テニス、クリケット、など、審判が固定位置にいる一部のスポーツに限られた呼び方である。 referee は、サッカー、バスケットボール、ボクシング、レスリング、ラグビーなど、審判が動き回る競技における、審判のことである。 このように、特定のスポーツでしか通用しない単語なためか、単語集には umpire も referee も書かれていない。 競技ごとに確認するのが面倒なら、「審判員」については judgeを使うのが無難である。 動詞 accuse は「告発する」「告訴する」の意味。 なので、派生の名詞 accused は「被告人」の意味である(旺文社が紹介)。 be accused of B で「Bの罪で告発される。」 なお、ここでの accused は過去分詞である。 たとえば、東京書籍いわく、スパイの罪なら He was accused of spying. 「彼はスパイの罪で告発された。」 である。 桐原いわく、殺人罪なら、 He has been accused of murder. 「彼はスパイの罪で告発された。」 である。 名詞 accusation は「告発」・「非難」の意味の名詞。 「弁護する」は defend で言える(東京書籍)。 日本でも実は法律用語では、法廷での原告側と被告側との闘争のことをまとめて「攻撃防御」と言う。 「攻撃」は、相手側の落ち度を攻める主張である。 「防御」は、自分側の主張の正当性の主張である。 防御に関する限り、日本の法律用語と英語が、だいたい同じである。 法廷での「攻撃」をどういうかは知らない。 defendant は「被告」「被告人」の意味である(ジーニアスで確認)。旺文社では「被告」とだけしている。 対義語は plaintiff 「原告」である(ジーニアス、センチュリー)。単語集では桐原5500のみ plaintiff を紹介。 つまり (被告・被告人)defendant ⇔ plaintiff (原告) である。 「訴訟」「告訴」は suit である。衣服などのスーツなどと同じスペルと発音。 bring a suit against ~ で「~に対する訴訟を起こす」である(ジーニアス、東京書籍)。 sue という動詞もあるが、単語集では旺文社しか紹介していない。東京書籍・桐原は sue を照会せず。 ほか、旺文社1900の file の項目に紹介されているが、 file a suit against~ で「~相手に訴訟を起こす」 である(旺文社1900、ジー二アス、センチュリー、Z会TOEIC本)。file (ファイル)という動詞がある。 たとえば file a suit against her 「彼女相手に訴訟を起こす」 となる。 なお、動詞 suit は「適する」「好都合である」の意味である。動詞 suit に訴訟の意味は無い(ジーにアス、センチュリーで確認)。 「武力に訴える」「暴力に訴える」「力に訴える」は、動詞 resort (リゾート)を使い、 resort to force という。センチュリーが「力に訴える」と表記している。 resort は、よくない手段に「訴える」という意味である(東京4500、旺文社1900)。桐原の単語集では見当たらない。 resort to ~(名詞)で「~に訴える」の意味である。 観光などのリゾート地をあらわす名詞 resort と、動詞 resort は同じスペルかつ同じ発音である。 ジーニアスいわく、resort の原義は「再び(re)出かける(sort)」である。どうもリゾート観光地のほうが、原義に近そうである。 「暴力に訴える」なら resort to violence でも言える(センチュリー)。 「武力に訴える」なら resort to arms でも言える(ジーニアス)。 「最後の手段として」 as a last resort である(旺文社、ジーニアス)。 「立法」 legislation は、桐原5500と旺文社1900にしか書いてない。東京書籍4500にはない。 legislative body で「立法府」である(桐原5500、ジーニアス)。 legislation には集合的に「法律」の意味もあり(旺文社、ジーニアス)、旺文社1900にはそれが紹介されているが、しかし普通は law 「法律」と言えば済むだろう。 「司法の」 judicial は桐原5500にある。 judicial body で「立法府」である(桐原5500、ジーニアス)。 名詞形は justice (ジャスティス)だが、意味が「裁判」「公正」「正義」と幅広い(桐原5500、旺文社1900)。旺文社に「正義」の意味あり。 「正義」という意味での justice は、司法にかぎらず「正義」一般を意味する。 appeal (アピール)は、日本語でもよく「観客にアピールする」とか言うが、英語の appeal には上級の裁判所に「訴える」という意味もある(センチュリー、ジーニアス)。 日本語とは、やや意味が違うので、注意必要である 英語の appeal には、「懇願(こんがん)する」のような意味があり、これが幾つかの辞書では第一の意味である(ジーニアス、センチュリー)。 また、基本的には援助(help は aid)などを求めるのに appeal を使う。 たとえば appeal to me for help 「私に援助を求める」 のように使う(ジーニアス。桐原は meの代わりにgovernment)。 だから appeal で訴える相手は、辞書の例文では、裁判官 や 学校の先生 だったりする。 なお単語集では、桐原4500と旺文社1900が、農家 farmer による政府 government に対する訴え appeal である。 つまり、 The farmers have appealed to government for ~(要望) 「政府に~を訴えた」 である。 ただし実際には、「武力に訴える」でも appeal は使われる(桐原、センチュリー)。 appeal to arms 「武力に訴える」 のように(センチュリー)。 上述のように appeal の「懇願する」は、なんか発言権としての「要望」のようなニュアンスがある。 そういうのを言いたい場合ではなく、もっと請う(こう)ように「懇願する」場合には、beg (ベッグ)を使う。 典型的な例文は、辞書にないが単語集によくあるのは、 「彼はチャンスをもう一度だけと私に懇願した。」He begged me for one last chance. のような文章である(旺文社1200。東京書籍3000に似た例文)。 ジーニアスによるとbegには「乞食をする」のような意味もある。センチュリーはbegには「物ごいをする」の意味があると言っている。なので使用には注意が必要かと。 ややあいまいな表現にはなるが、ask などを使って言い換えるのも一つの手(ジーニアス)。 また、だから名詞 beggar で「乞食」の意味である(旺文社1400)。 なお、 beg の活用は beg - begged - begged である(桐原3300)。 あれこれとbegを説明したが、東京書籍3000では巻末送りになっている単語なので、あまり詳しく暗記する必要は無い。 sentence (センテンス)は文法用語では「文章」の意味だが、法律用語では「判決」の意味もある。 そして sentence (センテンス)には、「刑」という意味もある。 He received a three-year sentence 「彼は懲役3年の刑を受けた。」(旺文社3000、桐原4500) He was sentence to death. 「彼は死刑の判決を受けた。」(東京書籍、啓林館(検定教科書) ELEMENT II ) のように使う。 penalty (ペナルティ)「刑罰」「処罰」が、なんと高校の範囲外。桐原に fine 「罰金」の項目に類義語として penalty が書いてある。 ---- 罪と罰 punish 罰する guilty 有罪の crime 犯罪 commit 犯罪をする punish A(人) for B(理由) 「A を Bの理由で罰する」 punishment 「処罰」「刑罰」「罰」 東京書籍は「罰」。桐原は「処罰」。旺文社は「処罰」「刑罰」。 punish の罰は、べつに法廷や警察の処罰にかぎらず、学校などで教師が生徒を処罰するのでも punish を使う。東京書籍や桐原や旺文社の例文が、学校での処罰。 「犯罪」、(法律上の)「罪」 crime 「罪」の意味での crime は、法律上の「罪」のこと。 「宗教上の罪」sin なお、宗教上・道徳上の「罪」については sin (発音は「シン」)という別の単語がある(旺文社1400巻末の類義語)。 最近の一般の単語集には sin はないが、昔の単語集には書かれていたりするので、知識人層の大人は知っいる単語なので、教養として sin も知っておこう。 「犯人」「犯罪の」 criminal criminal には、形容詞「犯罪の」のほかにも、名詞「犯人」の意味もある。 桐原・旺文社いわく commit a crime 「犯罪を犯す」 「犯罪行為」は東京書籍いわく criminal activity であり、センチュリーいわく criminal act である。 東京書籍の言い回しのほうが(つまり criminal activity という言い方)、誤解のおそれが少なく安全だろう。 というのも、 act という単語は、「法律」の意味でも使われるからである。 なお、「委員会」 committee の冒頭部分とスペルは同じである。だが、意味が明らかに違うので、事実上、まったく別の単語であるとみなすほうが良いだろう。 なお「委員会」「委任」は commission ともいう。「犯行」も commission である(桐原)。 語源からすると、ジーニアスいわく、commit の古い意味が「ゆだねる」らしいので、むしろ「委員会」や、後述の「約束」や「献身」のほうが語源に近い。「犯罪する」のほうが、語源から離れた、奇妙な意味である。 commit には、「約束する」や受身形で「献身する」の意味もある。 be committed to ~ で「~に献身する」の意味である(旺文社)。 「約束」「献身」は名詞 commitment である(桐原)。 thief 「どろぼう」「空き巣」 thieves 「どろぼう」thiefの複数形 theft 「盗み」 動詞 steal 「盗む」の名詞形 stealing でもよい。 guilty 「罪の」「有罪の」 guilt 「罪を犯していること」 東京書籍いわく 「~にBの罪で判決を下す」 find ~(人) guilty of B(罪状) たとえば「裁判官は殺人の罪でその男に有罪判決を下す」なら(東京書籍、ジーニアス)、 The judge find the man guilty of murder. である。 ここでの judge は名詞で「裁判官」のこと。 旺文社いわく、 「~を無実だと判決を下す」find ~(人) innocent of B(罪状) 対義語 innocent 「無罪の」 innocence 「無罪」 guilty ⇔ incorrect guilt ⇔ innocence guiltyに「罪悪感」の意味もある。 feel guilty about ~ で「~に罪悪感をいだいている」 たとえば T feel guilty about ~ 「~のことで私は罪悪感をいだいている。」 のように使う。(東京書籍、センチュリー) They were proven guilty. 「彼らが有罪だと立証された。」(桐原) He was proven guilty of murder. 「彼の殺人罪が立証された。」(センチュリー) ---- 献身する devote, dedicate, おそらく、devote (ディボウト)が、「献身する」の一般的な語。 東京書籍4500でも、devote は本編で最初のほうに紹介しているのに、dedicate (デディケイト)は巻末おくりである。 桐原にいたっては、そもそも桐原4500にdedicate が無い。 サッカーの練習に身をささげるみたいな、たぶん趣味的なことから、センチュリーいわく「初等教育に身をささげる」みたいなのまで、devote で表現できる。 なお、ジー二アスでは dedicate で「英語教育に専念した」というのがあるので、教育に献身するのは devote でも dedicate でもどちらでも平気だろう。 devote はあるが、とくに再帰代名詞をともなって devote oneself to ~(名詞) 「~に専念する」 という用法もある(ジーニアス、文法参考書など)。 devote について、東京書籍いわく、ギターを一生懸命に練習したとか(ギターに身をささげる)、ジー二アスいわくサッカーを一生懸命に練習したとか(サッカーに身をささげる)は、devote を使う。 語法として、 devote ~(自分の時間など) to 〇〇 で「~を〇〇に捧げる」 の意味である(東京書籍4500、桐原4500、旺文社1900)。 名詞 devotion で「献身」の意味である(東京、桐原、旺文社1900)。 語法として、 dedicate ~(自分の時間など) to 〇〇 で「~を〇〇に捧げる」 の意味である(東京書籍4500、旺文社1900)。 dedicate one's life to ~(福祉など) で「~に一生をささげる」「~に人生をささげる」 の意味(東京書籍、ジー二アス)。 たとえば She dedicate her life to ~ 「彼女は~(福祉など)に一生をささげた」 のように使う。 ---- 追求と追跡 pursue 追求 chase 追跡 trace, track pursue は「追求する」だが、死後となどのキャリアを「積む」という意味もある。 chase は、警察などが、逃げようとする犯人を捕まえるために「追跡する」のに、よく使われる。 典型的な例文が 「警察は背任を追跡した。」The police chased the criminal. である(旺文社、桐原)。 trace を使った言い回しとして、 vanish without a trace 「跡形もなく消える」 があります(ジーニアス vanish、東京書籍4500の項目 vanish)。 もしかしたら track でも足跡以外の痕跡なども表現できるのかもしれません。ですが、痕跡を言うならもうtraceで十分でしょう。 trackは足跡やタイヤの跡と、あと運動場のトラックぐらいに使うのが合理的でしょう。 ほか、trace は、形跡などを「たどる」という意味で追跡すること。 このため、派生的に、trace にも「足跡」の意味の用法もあります(東京書籍)。なので、区別は track との難しいです。 なので、「vanish without a trace」のように言い回しごと覚えるしかありません。 ほか、track は、形跡を記録するという意味。 trace について、単語集にはないが、食品や農産物の生産履歴の追跡可能性のことをトレーサビリティ traceability という(ジー二アス)。 管理職に必要な知識であり、昨今の高校教育では、おそらく社会科の公民の政経科目などでも習うので、トレーサビリティ traceability を覚えること。 また、文房具などに売っている透明紙のトレーシングペーパーは、英語でも tracing paper である。 下に写したい手本の画像のかかれた紙を置き、その上にトレーシングペーパーを置いて、鉛筆などでなぞって写すのにトレーシングペーパーは使う。 また、この使い方から、絵や図面を書き写すのは trace を使うのが普通だろう(特に出典は無い)。 ほか、化学など理系の物質形の学問で、分子や物体などがどこに移動したかを測定できるようにする目印のことをトレーサー tracer という(ジー二アス)。 おそらく、放射性同位体とかの類かと(特に確認していない)。 ---- 仕事と労働 労働 labor 仕事 job, work labor の意味は「労働」であるが、とくに「肉体労働」や、あるいは「きつい労働」を言う場合が多い。 経営者ではなく従業員階級という意味での「労働者」という意味でも labor は使われる。 アメリカ英語では、labor である。イギリス英語では labour である。 単語集にはアメリカ英語 labor のほうで書いてある。 なお、経営者のことを「資本家」とも言う。 「資本家」は英語で capital である(ジーニアス、センチュリーで確認)。 「資本家と労働者」を capital and labor という(ジーニアスのlabor の項目、センチュリーのcapitalの項目で確認)。 「資本家と労働者」のことを management and labor とも言う(ジーニアスおよび東京書籍で確認)。 日本語では、資本家と経営者をまとめて「労使」(ろうし)とも言う。 理科などの「実験室」 laboratory の語源が「労働」labor である(ジーニアスおよびセンチュリーで確認)。なので、スペルを覚えるときは、実験室の冒頭と同じと覚えればいい。この点ではアメリカ英語 labor のほうが合理的である。 米英の「労働省」のような名前の官庁でも、 labor と言う名称を使っている。イギリスの「労働省」の場合、 the Ministry of Labour である。 日本の「厚生労働省」は英訳が長いので紹介したくない。 labor は名詞「労働」のほかにも、動詞「労働する」もあるが、単語集では動詞の例文はなく、動詞の意味の紹介だけである。 labor自体に肉体労働的なニュアンスがあるが、特に「肉体労働」であることを確実に説明したい場合、「肉体労働」manual labor という表現もある(旺文社、桐原、ジーニアス、センチュリーの manual の項目)。 だが、「手仕事」 manual labor でもある(桐原)。 manual には「手動式の」という意味もある。単語集にはないが、a manual control で「手動制御」の意味である(センチュリー manual の英文と和文。ジーニアスにも同じ英文)。 名詞 manual が「手引書」という意味でもある。 さて、手を使わない肉体労働とか、どう表現すればいいのだろうか。たとえば、やたらと足を使う労働とか。 あるいは、手引書を確認しながら行う肉体労働とか、どうしようか。 ジーニアスで manual を調べたところ、physical labor でも「肉体労働」という意味である。 job job は、「パートタイム仕事」 part-time job などの単語もあるが(東京書籍3000、ジーニアス英和の part-time の項目)、べつに job の使い道はパートだけではない。ジーニアスによれば、秘書の仕事でも job である。 「仕事を得る」「就職する」take a job とかで使う。 「仕事をやめる」は quit a job である。 ここでいう仕事は、給料を得るための「働き口」という意味である。 なのでjob には、「賃仕事」という意味もある(センチュリー、ジーニアスで確認)。 job と business の違いとしては、job のほうが口語的。 あとは上述の take a job など、いくつかの慣用表現の違いか。 ほか、business は普通、営利目的の「仕事」にだけ使う(ジーニアスで確認)。 work 学習としては、workは、動詞「働く」という意味が基本である。そこから、名詞「仕事」としての work の用法もあると派生できる。 そのほか、動詞 work には機械などが「機能する」という意味もある(桐原4500)。 名詞 work には、「作品」の意味もある(桐原4500)。 日本では芸術作品はアートワークというが、しかしジーニアスを見ると art of works である。また、「作品」の意味では複数形 works になる事も多い。 単語集にはないが、worksには「業績」の意味もある。 ---- 運搬 convey, carry 輸送用の乗り物などで「運搬する」ことを convey という(ジーニアスで「運搬」の意味を確認。旺文社も「運搬する」で紹介)。なお桐原はconveyは「輸送する」であると表現している。 この単語だけ聞くと難しそうだが、派生語がベルト・コンベヤーなどの「コンベヤー」 conveyor である。まず、コンベヤーを覚えよう。 センチュリーいわく、carry と convey のニュアンスの違いは、単に carry を固く言った表現が convey だとのことである。また、センチュリーいわく、convey はとくに乗り物で運ぶことを強調しているとのこと。 convey には、感情やメッセージや思想などを「伝える」の意味もあり、単語集にはこちらの意味と例文が書いてある。また、辞書でもこちらの意味を先に紹介している(ジーニアスとセンチュリーで確認)。 convey feelings 「気持ちを伝える」(センチュリーを改変) convey emotions 「感情を伝える」(旺文社1900を改変) convey a message 「メッセージを伝える」(東京書籍4500の例文をそのまま) などのように使う。 なお、単語集にはないが、スペルの似ている convoy (コンボイ)は、動詞としては、軍隊・軍艦などが「護衛する」・「護送する」のこと。名詞としては、convoy は「護衛」・「護送」である。ほか、ある種の大型輸送トラックのことを convoy とも言う(ジーニアスで確認)。 communicate との違いとして、 communicate はどちらかと言うと情報や見解や知識やなどを、口頭や文通などで「伝える」と言う意味である(「見解」はジーニアスにあり)。 ほか、単語集にはないが、「病気をうつす」という意味が、 carry にも convey にも communicate にもある。convey の病気の意味についてはジーニアス英和に書いてある(センチュリーにはない)。 ---- 保証 assurance, guarantee 製品などの保証書 guarantee 役所の証明書 certificate assurance は、約束などに裏付けされた「保証」。 guarantee は、契約違反時などは金などを受け取れる「保証」。なお一般に、不良品などの場合は、金の代わりに同等の新品などを受け取れる場合もある。 で、本当に保証をしているならば、契約違反などの際には金を払えるはずであるので、金を払う気のない assurance の価値が疑われるわけである。 なので、辞書では assurance を「保証」と書いているが、実際はニュアンスが違う。 辞書にはないが、工場などでの不良品の防止のための「品質管理」の業務のことを quality Assurance といい、よく「QA」と省略する。 不良品が出ると、企業側からすれば guarantee のための金を払うので余計な出費になるので、不良品を未然に防止するために assurance をするのである。 英文学はどうだか知らないが、工場労働ではこうである。 なので、借金などの「保証人」は guarantor である(東京書籍)。「保証人」とは、借金の際に、債務者がもし夜逃げしたり破産したりして金を払わない場合に、かわりに金を払う人のことが「保証人」である。 「保証書」も guarantee である(旺文社)。 そういう意味での「保証期間中」も under guarantee である(東京書籍、旺文社)。 だから「~は保証期間中である」は ~(isなど) be under guarantee である(ジーニアス)。 名詞 certificate は、出生証明書や結婚証明書や死亡証明書などの「証明書」のこと。スペルが動詞っぽいが、certificate は基本的に名詞である。 「出生証明書」は a birth certificate である(ジーニアス、旺文社、センチュリー)。「死亡証明書」は a death certificate である。 ほか、教員免許(センチュリー)などの仕事の免許状などを与えることも certificate である。 動詞としての certificate は、上述のような「証明書を与える」という意味。 動詞 certify は、上述のような証明書が、◯◯を「証明する」という意味で、 certify that ~ という決まり文句で「~を証明する」とその証明書類に書かれることが普通である。 旺文社の単語集にしか書いてない単語だが(東京書籍4500と桐原5500にはない)、しかし証明書の申請や発行や提出は、欧米での仕事で確実に使われる表現だろうから、ぜひ certificate は覚えてもらいたい。 インターネットのサーバー証明書や公開鍵暗号の証明書なども certificate を使った言い回しなので、この単語を覚えておこう。 assure は、一節には sure 「確実な」から派生した単語なので、「確信させる」が原義だという説もある(ジーニアス)。また、-sure には古くは「安心」という意味があるという説もある(センチュリー)。 ジーニアスのassureの派生に「安心」がどうこう言ってるのは、おそらくソレを意識しただけの説明。 assure には、「確信する」や「確かめる」なの意味もある。 insurance は「保険」という意味の名詞。 insure は「保険をかける」という意味の動詞。 「生命保険」は life insurance である(桐原、ジーニアス、センチュリー)。「健康保険」は health insurance である(東京書籍、センチュリー)。 桐原5500にwarrant という単語がある。 warrant は、商品の「保証書」の意味もあるが、この意味では guarantee のほうが普通だとセンチュリーは言っている。どちらかというと warrant の意味は「令状」「逮捕令状」「倉荷証券(※商業の専門的な証券のひとつ)」「委任状」「許可証」「新株引受権」のような意味であり、つまり warrant は何かの権限や権利のあること証明する証明書の類である。 さて、派生語の unwarranted 「公認されていない」 が東大の英文に出題とのこと(桐原5500)。 warrant には「妥当だとする」の意味もあり、この意味で同志社大に出題されたと、桐原5500は言っている。 辞書には、ジーニアスにもセンチュリーにも、warrant の項目では、まずは「令状」などの意味を先に紹介している。 日本の国公立大の入試の英文とは、こういうものだと、指摘をしておこう。 ---- 穀物 穀物 grain 小麦 wheat 小麦粉 flour 「穀物」(こくもつ)とは、米や小麦などのこと。一般に、食べて炭水化物をとるための農産物が、穀物である。 なお、桐原いわく、「大麦」は barley である。oat は「カラス麦」。 いちいち大麦とかカラス麦とか覚えるのが面倒なので、受験生としては、不正確だが wheat で大麦も小麦も押し通すのが良いだろう。センチュリーいわく、ライ麦は rye であるとのこと。 wheatの典型的な例文は、単語集にはないが、 「小麦をひいて小麦粉にする」 grind wheat into flour である(センチュリー、ジーニアスで、同じ英文)。 「小麦畑」は a field of wheat である(東京書籍、センチュリー)。 「小麦粉」 flour の発音と、「花」 flower の発音は同じ(桐)。 ---- 魂と霊魂 soul, spirit 幽霊の出る haunted soul は spirit よりも宗教的な色彩が強い(ジーニアス)。 つまり、soulのほうが宗教的。 しかし、soulもspirit もどちらとも、宗教以外にも、「精神」や「情熱」や「気迫」みたいな意味でも使う。 ジーニアスいわく、soulは「精神」の用法では、mind や heart とほぼ同じ意味とのこと。 soulの発音は、「足の裏」sole と同じ発音(桐原、旺文社)。 単語集にもある典型的な例文 「死者の魂のために祈る」 pray for the souls of the dead (センチュリー、東京書籍)。「死者の冥福(めいふく)を祈る」ともいう(ジーニアス、東京書籍)。 単語集では旺文社にしかないが、辞書でよくある例文で、 「霊魂の不滅を信じる。」 believe the immortality of the soul. などが辞書で典型的である(ジーニアスとセンチュリーで同じ例文)。 つまり、「霊魂の不滅」 the immortality of the soul である(旺文社)。 immortality は構造はイン・モ-タリティだが発音は「イモーダリティ」と読み、「不滅」の意味。 単語集にはないが、「精神」と言う意味では典型的な例文として、 He put one's heart and soul into the work. 「彼はその作品に全身全霊で打ち込んだ。」 などが辞書で典型的である(ジーニアスとセンチュリーでほぼ同じ例文)。 ほか、形容詞「幽霊の出る」は形容詞 haunted (ホーンテッド)である(旺文社1900)。 動詞「(幽霊が)出没する」は haunt である(桐原5500)。 東京書籍4500 に haunt などは無い。 出没する「幽霊」は、たとえば ghost など(桐原5500 のhaunt の例文)。 a haunted house で「幽霊屋敷」(旺文社)または「お化け屋敷」(センチュリー)である。ジーニアスには無い。 ---- 勇気のある brave, courage 戦士 brave 勇気 courage 臆病な cowardly, timid brave 「勇敢な」と courage 「勇気のある」は、ほぼ同じ意味(ジーニアスで確認)。 courage のほうが固い言い回し。 brave のほうが、危険のある行為に立ち向かうさまに使われる場合が多い。 このためか、「勇敢な兵士」を言う場合は a brave soldier のように brave でいうのが自然だろう(センチュリー)。 旺文社では「勇敢な兵士」 a brave fighter である。 だが、そうでない用法の場合もあり、その場合は区別がつかない。 たとえば桐原では「あの人たち全員の前で話をするとは、君は勇敢だった。」という文章で brave を用いている。 逆に courage は「彼は勇気を持って病気に立ち向かった。」という文章である。 また、単語集にはないが、名詞 brave には、勇気の意味はない。名詞 brave は、北米先住民の「戦士」の意味である。 名詞 courage が「勇気」の意味である。 動詞 encourage は「勇気づける」「励ます」の意味である。 encourage ○○(人) to ~(動詞) で「○○(人)に~するように強くすすめる」 「勇敢な」brave の対義語は「臆病(おくびょう)な」cowardly という形容詞である。単語集で cowardly を調べてみると、東京書籍でも桐原でも旺文社でも、どの単語集でも「おくびょう」とルビを振っている。 cowardly は副詞ではなく、形容詞である。 念のために結果だけ言うと、cowardly は「臆病な」という意味の形容詞である(ジーニアス、センチュリー、旺文社、東京書籍)。 なお、-ly をはぶいた coward は「臆病もの」という意味の名詞である。なお、桐原では名詞形 coward を「ひきょう者」と平仮名で表記。文法参考書では文英堂『インスパイア』が否定表現の単元で coward という単語を使っている(『INSPIRE総合英語 三訂版』、荻野敏 ほか3名 著、2012(※月日の情報は無し)、P457)。 名詞形 coward (発音「カウワード」)は「臆病者」「卑怯者」の意味である(桐原、ジーニアス、センチュリー)。 形容詞 coward の発音は「カウワード」である。発音注意の単語として、桐原4500には注意が書いてある。東京書籍の単語集だと対義語としての紹介なので発音が載っていない。旺文社だと巻末なので、発音が載っていない。形容詞 cowardly の発音も同様に「カウワードリー」である(ジーニアスで確認)。 なお、アメリカ童話『オズの魔法使い』(The wizard of Oz)の「臆病なライオン」は coward (=臆病な)なライオン(東京書籍『All Abroad! I』検定教科書)。 cowardly には、「臆病な」の意味のほかにも、「卑怯(ひきょう)な」という意味もある。 timid (ティミッド)には「臆病な」「内気な」の意味がある(旺文社)。よく、小さな子供が人見知りをして知らない大人をこわがる様子に、timid を使う(旺文社1900、センチュリーの例文)。 東京書籍4500および桐原4500・5500は timid を紹介していない。辞書を見ても、特に共通の言い回しはなく、著作権的に紹介しづらいので、省略する。 ---- 本物の genuine , real, authentic 偽者の fake, false 現実の real . actual ジーニアスによると、real と actual は類義語のようである。区別は、なかなか難しい。そもそも単語集だと、区別を諦めている。高校生は、real と actual の区別に深入りする必要は無いだろう。 real は、「実物の」が語源(ジーニアス、グランドセンチュリー)。そこから派生的に「本物の」「真の」とか、「現実の」「実際の」などの意味になる。 なお、動詞「実在する」「存在する」は exist である(東京書籍3000)。 対義語は、たとえば imaginary 「想像の」「想像上の」である(東京書籍3000)。 単語集には無いが、数学の「実数」が real number である。数学の「虚数」が、 imaginary number である。なお、複素数は complex number である。 「本当の」「本物の」の意味の real でよくある例文は a real friend 「本当の友人」(桐原3000)、「真の友人」(ジーニアス) actual 「実際の」は、例文が著作権の都合でカット。単語集を買って読め。 副詞 actually 「実際に」「現実に」は What actually happened ? 「実際には何が起きたのか?」(グランドセンチュリー、東京書籍3000に似た例文) ほか、予想や理想と違って「実際には」「現実には」というときの actually という用法もある(グランドセンチュリー)。東京書籍のいう「実のところ」の actually も、この用法だろう。 桐原・旺文社は、副詞 actually は、例文なし。形容詞 actual しか、桐原・旺文社は紹介していない。 形容詞 genuine という単語があり、形容詞 real の類語ではあるが、若干のニュアンスの違いがある。 美術品などの「本物」は、好んで genuine を使い、たとえば 「本物のピカソの絵」 a genuine Picasso のように使う(東京書籍、センチュリー、旺文社)。なおセンチュリーではピカソではなくラファエロ。旺文社はルノワール。 そのほか、カバンなどが本革(ほんがわ)のことを genuine leather という(桐原、旺文社)。 ジーニアスだが、「本人の署名」 a genuine signature である。 対義語は fake や false など(桐原)。 旺文社1900と桐原5500が、genuine の類義語として authentic を紹介している。 authentic は、作者による作品であることを保証している。一方、材質などは authentic では保証しないのが普通。 使い方もほぼ同じ。 (ジーニアスいわく)「本物のピカソの絵」 an authentic Picasso (センチュリーいわく)「本物のゴヤの作品」an authentic Goya (センチュリ-いわく)「本人の署名」an authentic signature である。 ---- complex 「複雑な」形容詞 complicate 「複雑にする」動詞 complicated 「複雑な」形容詞 東京書籍4500いわく、complicated は「 complex と同義」とのこと。区別は難しそうである。 ---- 偽造する(※高校英語の範囲外) 文書や貨幣を偽造する forge 芸術作品を偽造する、仮病 fake 文書を偽造する falsify 文書や貨幣などを「偽造する」は forge をつかう(センチュリー、ジーニアス)。なお、旺文社1900に forge という単語がある(旺文社1900)。 典型的な例文は、 forge a passport 「パスポートを偽造する」 である(旺文社、センチュリー)。 fake でも「偽造する」の意味があるのだが(センチュリー、ジーニアス)、用例を見る限り、芸術作品を「偽造する」の場合が多い。 東京書籍4500では、「偽者」の意味で名詞 fake が出ている。桐原4500では、false の派生語でfake が「本物でない」として出ている。 つまり、動詞 fake は、高校英語としては、ほぼ範囲外である。 さて、動詞 fake について ほか「仮病をつかう」 fake illness という言い回しがある(センチュリー、ジーニアス)。 なお、鍛冶屋などの「鍛造(たんぞう)する」も forge である。 名詞形 forgery は「偽造品」「模造品」の意味のみ(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 falsify はふつう、文書を「偽造する」のことをいう(ジー二アス、センチュリー)。 旺文社1900いわく、英検準1級で出る範囲とのこと。 文書の偽造にしか使えないfalsify よりも、文書と貨幣に使える「偽造する」 forge を使うほうが無難だろう。 その他、falsify には、「事実を曲げて伝える」の意味もある(ジー二アス、センチュリー)。 動詞 distort (ディストート)は、物体などを歪めるという意味だが、派生的に「事実を歪めて伝える」という意味もある(旺文社1900、東京書籍4500巻末)。 物理学などで、光の像をゆがんだりすることを distortion (ディストーション)という。 物理学や機械工学などで「ねじり」や「ねじり力」のことを torsion (トーション)という(センチュリー)。このように distortion が torsion の否定語ではなく類義語であることに注意したい(センチュリー)。 ---- 保つ maintain, preserve, (※ 説明省略)retain 守る protect 思想などの保守 conservative preserve はよく、史跡や森林などを「保存する」という意味に使われる。じっさい、東京書籍の例文は史跡の「保護」だし、桐原の例文は自然環境の「保護」である。 protect は森林「保護」にも使われるが、protectは破壊から守るというニュアンスが強い。 ただし、ジーニアスで確認したところ、preserve でも野生動物を「守る」という意味でも使われる。あまり使い分けは明確ではない。 maintain は、機械などを「保守する」や「整備する」の意味でもよく使われる。東京書籍でオートバイの整備を maintain で説明。 アパートの手入れも maintain であると、ジーニアスとセンチュリーが言っている。 This apartment house is well maintained. 「このアパートは手入れがよく行き届いている。」 である(ジーニアスより引用。センチュリーにも似た文章)。 機械だけでなく、平和や法秩序などを維持するのにも maintain が使われる。東京書籍は法秩序(law and order)の維持。センチュリーが世界平和(world peace)の維持。 また名詞形 maintenance でセンチュリーが法秩序の維持。 家族などを「扶養する」もmaintain である。なおsupport でも「扶養する」になる(ジーニアス)。旺文社にもmaintainの「養う」が書いてある(意味のみ。例文なし)。桐原にも「扶養する」が書いてある(意味のみ)。 単語集にはないが、自動車の速度を「維持する」もmaintainである。 retain という単語があり「保つ」の意味があるが、説明が難しい。桐原はretainを紹介していない。 conservative 「保守の」は、思想などが保守的であることについて、よく使われる。 しかし、名詞 conservation は、自然保護や資源保護などに使われる。 動植物などの「保護区」は、conservation area であると、桐原およびジーニアスが言う。 単語集には conserve を「保存する」としか書いてないが(東京書籍)、辞書で調べれば動詞 conserve は、環境や資源などを「保存する」の意味である。旺文社も、環境・資源を「保護する」のが conserve だと言っている。 ほか、単語集は述べていないが、果物を砂糖漬けにして(いわゆるジャムにして)「保存する」ことも conserve という。 動詞 reserve は、ホテルの部屋や座席などを「予約する」の意味や、そのほか「保留する」「留保する」などの意味であるが、同じスペルの名詞 reserve には動物などの「保護区」の意味がある。 ---- 予備 reserve, spare 予約 reserve, appointment そのほか、名詞 reserve の「予備」や「予備金」や「予備軍」の意味がある。 なお、ホテルの「予約」や「予約席」は reservation である。 なお、病院・美容院などの「予約」は appointment である。ただし、「予約」の意味を覚えるのではなく、appoint は「面会の約束」の意味があることを覚えるべきである。医者または美容師など対人サービスを受けるための約束を取り付けるという意味で、派生的に「予約」になると理解すれば、暗記の負担が減る。 have appointment with ~(人)で「~と会う約束をしている」の意味である。 I have an appointment with him tomorrow. 「あす、彼と会う約束をしている。」 である。 なお「病院」は英語で hospital である。 形容詞 spare でも、部屋や鍵などの「予備の」「スペアの」「余分の」の意味がある。 そのほか、動詞 spare には、時間を「割く」という意味がある。 spare w few minutes 「少しだけ時間を割く」 である。 典型的な例文が、 「(私のために)少しお時間を割いていただけますか?」Can you spare me a few minutes? である(桐原に同じ例文。東京書籍に似た例文。なお和訳は東京書籍より)。 なお、桐原は上記英文の和訳を「少し私に時間をさいてくれませんか。」としている。 このように、和訳は多少は幅があってもいい。 ---- 凝視する gaze, stare, contemplate くらやみとかで見る peer gaze at, stare at, peer at, contemplate 「凝視」(ぎょうし)とは「見つづける」ことだが、一口に「見つづける」と言っても、日本語でも、不良が「ジロジロと見ているんじゃねえ!」という場合の見続けられる行為の印象と、一方で恋愛小説とかで「恋人どうしが見つめ合っている」と言うような場合の見続けられる行為とでは、印象も違えば言い回しも違う。 英語でも、gaze と stare がそういう関係である。 stare は普通、あまりよくない印象の場合に使う。 一方、 gaze は、興味などで見続ける場合に使う。 ただし、見ている側は特に悪意はなくても、見られている側が不快に思う場合もあるので、そういう場合に gaze か stare なのかは、判断は難しい。 とりあえず、私たちは問題を単純化して、見ている側が悪意や不信感で見ているなら、見られている側もそう受け取って不快に感じるという、単純な世界観を想定しよう(現実世界はそうではないが、ここでは英語学習のために我々は単純な世界観・人間観で済ますことにする)。 物思いにボーッと見ている場合でも、あるいは興味をもって見ている場合でも、gazeでは特に区別はしない。 たとえば、東京書籍では gaze で、恋人同士が見つめあう表現を gaze、旺文社では物思いに海を見続けている表現を gaze にしている。 見ている側の気分は明らかに違うが、しかしこういう場合、どちらとも gaze である。 一般に、喜びや感動などで見ている場合は gaze であるとされる。 stare の典型的な例文は 「私をじろじろ見ないで。」 Don't stare me. である(東京書籍、ジーニアス。ジーニアスでは和文が少し違う)。 ただし実際には、ジーニアスいわく、 stare でも、「見送る」とか、「ウィンドーの中の人形を驚きの目で見た」などでも使う。 おそらく英米人の側でも、たぶんあまり stare と gaze の使い分けは厳密ではないのだろう。所詮、言葉は生き物である。 日本人としては、読解なら文脈からstareとgazeの意味を判断するしかないし、英作文なら実務では勤務先などの用例に合わせて使い分けるしかない。 見ている側が感動してみていても、見られている側が好奇の目で見られると受け取って不快に思う場合もあるかもしれない。 だから前後の文脈や、業界の慣習などから、判断せざるを得ないだろう。 辞書を見ても、特にそういう区別がつきづらい場合については、言及されていない。 gaze でものを見るときの英文では、 gaze at it 「それを見る」 のように、前置詞 at をつける。into や on や upon などの場合もある。 覚えるのは一見すると大変そうだが、しかし中学英語のlookの語法の look at ~ 「~を見る」と同様だと覚えればいい。 しょせん、英語を話している英米人にとっては、彼らの国の子供などでも英語を使えるように、あまり記憶しないでも使えるような語法が生き残っている。 なお、stare は、at なしでも言えるが、しかし stare at ~「~をじっと見る」 のように言ってもいい(桐原)。 結局、gaze も stare も、look at ~と同様に、gaze at ~、stare at ~と覚えれば済むように出来ており、このため米英人の子供でも気楽に使えるようになっている。 stare のあとが代名詞(him や her など)の場合は、例文を見ると at が省略されているのが多い(旺文社、ジーニアス)。だが、辞書でそういう規則を説明しているわけでもない。 まあ、 おそらくは stare at him などと言っても通じるだろう。 実際、センチュリーでは、He stared at me. 「彼は私をじろじろ見た」のような文型で例文がある(heではなくthe stranger だが、スペルが似ていて紛らわしいので、wikiではheに変更した)。 逆に gaze のほうも、実は at を使わずに gaze the boy「その少年を見つめる」のように言ってもいい(センチュリー)。 gaze のあとが、at か into か on かなどは、文脈にもよるだろうから、入試には出ないだろう。 出るとしたら、off とか down みたいな、look のあとには通常は来ない前置詞を選ばせない類の問題だろうか。 なお、stare のあとには、通常は into や on はつけない(桐原)。stare に前置詞をつけるとしたら、at である。 動詞 contemplate 「熟考する」には、「じっと見つめる」「凝視する」という意味もある(桐原5500)。桐原5500だと掲載スペースの都合からか、見る意味では「じっと見つめる」が書いておらず「凝視する」だけだが、しかし実際は後述の例文のように、割と軽い意味で使われるので「じっと見つめる」「じっくり見つめる」などと和訳したほうが適切な場合も多いだろう。 なお、contemplate のうしろには、at などの前置詞はつけない。辞書で確認しても、at などをつける用法は見当たらない。 contemplate the water 「水をじっと見ている」(センチュリー)とか contemplate the star 「星をじっと眺める」(ジーニアス)のように、前置詞をつかわずに直接的に書く。 前置詞をつけない理由の覚え方は、言語学的に真面目に考えるよりも、推測になるが、contemplate はもとから発音が長いのに、さらに後ろに at とか into とか付けて発音を長くしたくない、という発音の手間的な都合だろうとでも考えれば、受験対策としては十分だろう。 また、文章で書く場合でも、contemplate がただでさえ固めの言葉なので使用条件で悩むのに、さらに「 at をつかうべきか?それとも on か?」とか悩みたくない、という都合かと。 動詞 peer は、暗闇とかで、見づらいものを、見ようとして、「じっと見る」という意味。単語集では旺文社だけが紹介。 この peer は多義語であり、名詞 peerは「同等の人」「同僚」「仲間」や「貴族」という意味がある。東京書籍が巻末で「仲間」peerを紹介。 前置詞については、stare at や gaze atなどと同様に、peer at ~ や peer into ~ のように言う(ジーニアス、センチュリー)。 動詞 peer の場合、前置詞抜きの用法は、辞書では見つからなかった。 覚えるのが一見すると大変そうだが、しかし peer には名詞の意味もあるので、前置詞 at や into があることで名詞との区別がしやすいという利点がある。 だから、いっそ peer at という一組の単語として覚えてしまおう。こうすれば、名詞 peer 「同僚」「仲間」との混同で悩まなくて済む。 ただし、peer には「見つめる」の意味のほかにも、「現れる」の意味があり、その場合は文脈によっては例えば peer over ~ 「~の上に現れる」のように言う場合もあるので(センチュリー)、文脈次第。ただし、peer の「現れる」の用法は、ジーニアスには書いていないので、かなりマイナーな用法であると思われる。 ---- 予想や予期など forecast, predict, anticipate, expect forecast は、天気予報に使われる。センチュリーいわく、天気予報の場合、翌日~数週間程度の予報で使う。 predict は、天気予報の場合でも、たとえば「数ヶ月後の気候は◯◯だろう」ぐらいの予想では使う(センチュリー)。 予報のほか、根拠などをもとに予想をするのにも forecast や predict を使う。 ただし実際には、predictでも明日の天気を予想したりするのにも使われる(ジーニアス)。 よくforecasttは「予想」「予報」、predictは「予言」などといわれるが、しかし辞書を見ても、predictでもforecastでも予想をしたいしえいて、あまり差は明確ではない。 このように、英米の慣習的なニュアンスの差になるので、本ページでは深入りしない。 anticipate には、楽しいことに「期待して待つ」、トラブルなどに「備えて待つ」のような意味がある。anticipate が「予期する」みたいに訳される事もある。 単語集にはないが、 We all are anticipating ~ で「~を楽しみに待っています。」 のように慣用的に使われる。 楽しいことを待つのと、トラブルなどにそなえるのは、まったく感情が違うので、結果的に意味が幅広い。 このほか、anticipateには「先取りする」「先手を打つ」「給料などを先取りして金を使う」などの意味がある。 桐原では、巻末の接頭辞の章以外では anticipate を紹介していない。 旺文社と東京書籍が anticipate を紹介している。 名詞形 anticipation は、単語集では東京書籍は「予期」の意味であり、旺文社は「予期」「期待」の意味。 expect は、楽しいことや良い結果などを「期待する」の意味で習うかもしれないが、その意味のほかにも、良い結果か悪い結果にかからわず結果を「予期する」という意味もある。 このため、「予期する」の意味では anticipate と expect は類義語でもある(ジーニアスで確認)。 expect ◯◯(人) to ~(動詞)で「◯◯(人)が~するだろうと思う」である。 典型的な例文は、 「彼は私が土曜日も働くだろうと思っている。」 He expects me to work on Saturday. である(桐原とジーニアスに似た例文)。 なお、expectで楽しい事を期待する場合、高い確率で起きるだろうとexpectでは思っている。一方、hope は、そんなに確率が高いとは思っていない(センチュリー)。 対義語 unexpected は「思いがけない」「不意の」の意味(旺文社)。 一般的な「期待」「予期」は expectation である。 数学・統計用語の「期待値」や各種の「予測値」は expectancy という別の単語である(桐原、ジーニアス)。expectancy は「見込み」の意味の単語でもある(東京書籍)。 「不意の客」 an unexpected guest である(旺文社、ジーニアス)。 ---- 運命と運勢 fortune 運勢・幸運 運命 fate, destiny, lot, fate 通常は悲劇的な「運命」 doom おそろしい「運命」、破滅 destiny 使命ある「運命」 fortune は、「運がいい」とかいうときの「運」のことである。東京書籍は fortune は「運勢」だと言っている。 fortune には、「幸運」や「財産」などの意味もある。 fate は、悲劇的な「運命」をいう場合によく使う。形容詞 fatal が「命取りの」「致命的な」という意味である。桐原の fate が「命取りの」という訳あり。 慣用表現で 「運命のいたずらで」 by twist of fate という表現がある(東京書籍、ジーニアス)。 東京書籍は destiny を紹介せず。桐原が紹介している。 「運命」destiny は、「目的地」 destination の派生語。 センチュリーいわく、destiny は使命感を強調した「運命」。 ジーニアス destiny を見ても、あまり説明が多くない。 doom という単語があり、桐原5500および旺文社で紹介されている。 doom は、おそろしい「運命」で使う(センチュリー)。 doom は、特に、キリスト教の「最後の審判」などでも使う(ジーニアスで確認)。このように、doomは、かなり悲劇的または、とても厳しい運命のことを使うニュアンスがある。 doom の例で単語集によくあるのは、死ぬという「運命」や、失敗するという「運命」など、である。 単語集にはないが、doom には、死の婉曲表現としての「運命」の意味もある。「運命を迎える」(=死ぬ)とか、「運命を迎えさせる」(死なす、殺す)などにも doom と使った表現が使われる。 lot (ラート)にも「運命」の意味がある(桐原4500、ジーニアス、センチュリー)。東京書籍3000・4500と旺文社1400・1900は紹介していない。 中学で習った a lot of 「たくさんの」の lot と同じ単語である。 さて、日本でよく「商品のロット」みたいに言うが、しかし辞書で確認したところ、「(商品・競売品などの)一山・一組」という意味はあるが、しかし同じ生産時期で同じ型番などの商品群などの意味は無い。 辞書を見ると、さらにlotには「くじ」の意味があることも書いてあるが(ジーニアス、センチュリー)、単語集には無い。 語源的には、もともと、折った木の小枝を、くじに使ったことが、lotの色々な意味の起源(ジーニアス)。 なお、頻度順をうたう旺文社1200・1400・1900の3冊は、そもそもlotの項目が無い。よって、中学で習う a lot of 「たくさんの」の意味以外では、入試には出ていないのが実状なのだろう。 このような実態を反映してか、東京書籍も1800語・3000語・4500語の3冊とも、lot を紹介していない。 紹介しているのは桐原4500だけである。 ほか、lot には土地などの「区画」の意味もあり、 a parking lot 「駐車場」 の意味(桐原、センチュリー、ジーニアス)。 lot はスペルが簡単なので、なんとなく口語的に思われるかもしれないが、しかし辞書を見ても、特に口語とは書かれていない。 また、lot は、やや運命の偶然性を強調する語としての「運命」である(センチュリー、ジーニアス)。どうやら、lot は一般的な「運命」という概念ではないようだ。 「運命」という概念については、一般的な語が(あるのかもしれないが、)高校の単語集の範囲では見つからない。 ---- 致命的な fatal, mortal mortal (モータル)は、よく、 Man is mortal. 「人間はいつかは死ぬもの。」 のような言い回しで使う(センチュリー。ジーニアスにもmanではなくweだが似た例文)。 あと、この言い回しから、man には「人間」の意味があることが分かる。 Police man を police officer とか言い換えて喜んでいるアメリカ人の知能の参考になる。 mortal wound で「致命傷」である(センチュリー、桐原5500)。 単語集にはないが、 a mortal combat で「死闘」である(ジーニアス、センチュリー)。 ジーニアスいわく、 a mortal battle でもよいとの事だが、せっかく mortal という、やや固めの表現を使うのだから、「闘い」のほうも battle よりも combat と固めの表現で統一したほうが良いだろう。 ジーニアスでも、まず mortal combat を基準に紹介している。 ほか、単語集にはないが、 mortal enemy で、「生かしておけない敵」 である(ジーニアス、センチュリー)。 「死に際」(しにぎわ)とか「臨終」(りんじゅう)とかの意味で、 mortal hour ともいうが(ジーニアス)、それだったらセンチュリーの the mortal moment のほうがより文学的な表現だろう。 ラテン語で「メメント・モリ」(memento mori)という表現があって、「人はいつか死ぬことを忘れるな」のような意味である。 ここでいう「メメント」とは「忘れるな」の意味である。英語でいうメモリー memory 的な語にすぎない。 だがモーメントと発音が似ているので、mortal moment のほうがラテン語とか詳しそうで頭良さそうに見えるだろう。 なお、名詞 moment は「瞬間」「少しの間」などの意味(桐原4500、東京書籍3000)。 for a moment で「少しの間」「一瞬の間」などの意味(桐原4500「少しの間」、旺文社1400「一瞬の間」)。文脈に合わせて判断。 fatal については、fate や doom など「運命」のセクションで解説済みなので、このセクションでは省略。 なお、英検1級単語でメメント memento 「記念品」があるらしいですが、大学受験としては無視していいと思います。 ---- 悲劇など tragedy, misery 「悲劇」 tragedy は、訳語にも「劇」とあるとおり、演劇の用語でもある。 たとえばギリシャ悲劇は greek tragedy である。 対義語は「喜劇」 comedy である。 劇や芝居だけでなく、とても悲しい出来事にも tragedy は使われる。 日本語でも、「悲劇的な事件」とか言う場合、べつに演劇のことではなく、単に、とても悲しい出来事という意味合いである。 もともと劇の用語だからか、センチュリーの例文だと、戦争の悲劇だとか、社会的な飢餓の悲劇だとか、わかりやすい悲惨さに使っている。 桐原では、tragedy の和訳として、「悲劇」に加えて「惨事」も紹介している。 戦争とか大地震とかは、演劇になりやすい、わかりやすい惨事。なので、まず「悲劇」という意味で tragedy は覚えるのが良いだろう。「惨事」はその派生的な意味にすぎない。 ジーニアスだと、地震で家族が死んだとかがtragedy の例。 なお、災害などの「惨事」は disaster である。disaster には、悲しいとかのニュアンスはない。 形容詞 disastrous を「災害の」「悲惨な」とか訳す。和訳の都合で「悲」の文字が入っているが、悲しさよりも、被害の規模を強調しているのが disaster 系の単語である。 自然災害などの「大災害」などが disaster の中心的な意味である。disasterは、「災害」や「惨事」などの意味をあらわす一般的な用語(センチュリー)。 一般的でない「惨事」は catastrophe や calamity が用いられる。 航空機事故の惨状などにも、よく disaster が用いられ、 an air disaster 「航空機事故」という(センチュリー、ジーニアス)。 misery (ミザリ)はどちらというと「みじめさ」という意味であり、個々人の貧窮(ひんきゅう)や窮乏(きゅうぼう)、孤独や病苦などに使う。 センチュリーが「貧窮」。ジーニアスが「窮乏」。 生活などの「みじめさ」が misery である(ジーニアス)。 センチュリーは気持ちの「みじめさ」もあると言っているが、生活のみじめさから推測できるだろう。 あるいは、生活のみじめさに対する、自己のみじめさを痛切に感じさせられる感情のことが misery であるとも言えるかもしれない。 形容詞「みじめな」はmiserable (ミゼラブル)である。 フランス文学だが、「ああ無情」などと訳される『レ・ミゼラブル』という作品の題名を知っていると、理解しやすいだろう。 ただし、miserable は「気が滅入る」くらいのニュアンスでも使われることもある。 単語集にあるmiserable は、和訳は「みじめな」だが、実際には「気が滅入る」のニュアンスである。東京書籍と桐原がそれ。 桐原が、風邪をひいて「みじめ」なのを miserable と言っているが、せいぜい気が滅入るぐらいだろう。 ---- 惨事・大災害 disaster, catastrophe, calamity 東京書籍は、 巻末でのみ形容詞 catastrophic を紹介。桐原4500および桐原5500では紹介せず。 catastrophic は「壊滅的な」の意味(ジーニアス、東京書籍)。 桐原5500がcalamity を「大災害」「惨事」として紹介し、ハリケーンを例にしている。東京書籍および桐原4500と旺文社は calamity を紹介せず。 ジーニアスによると、calamity は、大地震や洪水などの大災害、失明・失聴などの災難、そのほか苦難。センチュリーいわく、calamity は catastrophe より軽く、また、精神的な被害を強調しているとのこと。 桐原5500のdisaster では、被災者への国際援助が必要なレベルの大災害を disaster としている。 「被災地」は a disaster area である(旺文社、センチュリー、ジーニアス)。 crisis 「危機」は、危険がさしせまっている「重大局面」。 ---- 崩壊 建物などが崩壊する、他 collapse 崩壊・故障・停電 breakdown 自動車などがぶつかって壊れる crash (※範囲外)システムの崩壊 implode 人が倒れる fall, collapse 木や建物が倒れる fall 建物が崩壊する collapse collapse はそもそも動詞。名詞の用法もあるが、他単語の区別のために、まずは collapse は動詞の用法を覚えよう。 また、collapse は、建物などが崩壊すること。 人が卒倒(そっとう)などで物理的に「倒れる」という意味もある(東京書籍)。 このように、collapse は物理的に、倒れ落ちること。 派生的に、collapse でも、事業の失敗とか、株価の暴落とか、人間の衰弱とかも言えるが(ジーニアス)、まずは基本の物理的に「崩壊する」の意味を覚えよう。ジーニアスでも、建築物の崩壊 や 人の卒倒 などの意味を第一に紹介している。 単語集にはないが、家具などで折りたためるものについて「折りたたむ」をcollapse とも言うが(ジーニアス、センチュリー)、まぎらわしい。家屋の崩壊を意味する動詞で、家具の折りたたみを表現するとか、英米人はどういう言語センスをしているのか。 動詞 fall 「落ちる」には、「倒れる」という意味もあり、人や木や建物が倒れるのに使える(東京3000、桐原4500 while P.402)。 さて、breakdown は名詞である。breakdown に動詞の用法はない。 桐原と東京書籍に breakdown は無い。 なので、とりあえず英作文では「崩壊」には collapse を当てておけば、まあカタコトの英語かもしれないが、通じるだろう。 さて、breakdown を辞書で見ると、ジーニアスでもセンチュリーでも、まず先に、「崩壊」ではなく(機会などの)「故障」で紹介している。 センチュリーに書いてないが、breakdown には「停電」の意味もある(ジーニアス)。原発問題などで電力問題のある昨今、覚えておきたい表現である。 辞書でよくある breakdown 関連の例文が 「家庭崩壊」 family breakdown である(ジーニアス、センチュリー)。 機会が停電はなく故障している場合、 熟語で形容詞的に out of order という言い方もある。 be out of order 「故障している」 である(桐原3000)。 そのほか、桐原5500 が「侵食する」 erosion (エロージョン)を「崩壊する」の意味で紹介しているが、覚えなくていいだろう。 なぜなら、普通、エロージョンは、川岸や土壌など土地の「浸食」(しんしょく)とかの意味で使う。東京書籍4500も旺文社1900も、土壌の浸食の意味である。 また、単語集にも辞書にもない知識だが、化学とか材料科学とかで erosion (エロージョン) 力学的な力によって削りとられていく「浸食」・「摩耗」 corrosion (コロージョン) サビなどの「腐食」 のように区別する専門用語がある。 また、センチュリーによると、土壌の浸食だけでなく、それによる土砂の流出も erosion というようである(センチュリー)。 なお、辞書では、erosion は、さびなどの「腐食」も含んだ、「浸食」一般の表現である(センチュリー)。ジーニアス erosion では確認できず。 「崩壊」なんて collapse で言えるだろう。 動詞「浸食する」は erode である(桐原5500、旺文社1900)。桐原も旺文社も、erode は例文なしで、単語の紹介のみである。 動詞 crash (クラッシュ)は自動車が衝突して壊れたり、飛行機が衝突して壊れるときの動詞。 なので、建物が老朽化などで朽ちていた場合には使えない。 辞書によると、crash には「大きな音を立てて壊れる」という意味もある。ほか、雷鳴などが鳴り響くのも crash という(ジー二アス、センチュリー)。 そもそも、crash の語源が、衝突したときの音である。つまり擬音語(ジー二アス、センチュリー)。 旺文社1900および東京書籍3000は、音を立てて壊れるの意味を採用していない。 桐原が、「激しい音を立てて壊れる」の意味を crash の第三の意味として採用している。 単語集では旺文社だけ紹介しているが、英語では、 crush 「押しつぶす」という真ん中の文字が a でなく u になった単語もある。 (※範囲外)経済制裁などで経済システムが崩壊する場合は implode を使う。たとえば経済制裁でロシアの経済が「崩壊しつつある」などと言う場合、 imploding などを使う。 ---- 速い・早い 主に速度が「速い」 speedy, fast, 人の動作が速い quick prompt, immediate swift 焦る haste immediately (対応などが)「即座に」の意味。 副詞 immediately は、対応などが「即座に」「すぐに」「ただちに」という意味である。 だが形容詞 immediate は、少しニュアンスが違う。 たとえば例文 the immediate future 「近い将来」という意味である。このように、形容詞 immediate はそれほど即時ではない。 また、「当面の」という意味もある。 語源をみると、「無い im 」+「間(media メディア的な語)」なので、「間をおかずに」という感じの語源である。だが実際には、「近いうち」とかの意味もあり、あまり語源とおりではない。 対応などが「即座の」「即時の」と言いたい場合、prompt が近い。 rapid は、速度などが「速い」こと。 川の流れの速さによく rapid が使われる。 辞書によくある典型的な例文は、 a rapid river 「急流」(ジーニアス)または「流れの早い川」(センチュリー) である。 また、 「仕事の速い人」a rapid worker も典型的(センチュリー「仕事の速い人」、ジーニアス「敏速に仕事をする人」)。 単語集にはないが、「レム睡眠」の「レム」が rapid eye movement 「急速眼球運動」のことである。高校の保健体育や生物学でレム睡眠を習うかどうか微妙ではあるが、一応、紹介しておく。 列車の「急行の」は 形容詞 express である。 「急行列車」 an express train という。東京書籍4500に例文も書いてあり、高校範囲である。(桐原は意味紹介だけ。) 東京書籍の検定教科書『All abroad! I 』いわく、 rapid train でも「急行列車」とのこと<ref>『All aboard! English Communication I』、東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P.108</ref>。 感情などを「表明する」express と、同じスペル、同じ発音の単語である。「表明する」については説明を省略。 なお、高速道路は expressway である(東京書籍4500)。 対義語は「各駅停車」 local である。東京書籍に local も例文つきで掲載されている。 「各駅停車の列車」は the local train である(東京書籍4500)。 なお、localには「地元の」「現地の」という意味もある。 英語の local に田舎の意味はない(東京書籍4500)。なので、日本語の「ローカル」(田舎を意味している)とは意味が違う。 「地元ニュース」は local news である(ジーニアス)。「地元の新聞紙」は local newspaper である。 resident (レジデント)「住民」という単語がある。 これと合わせて、 local resident 「地元住民」という用語も典型的なので覚えたい(桐原4500、東京書籍4500)。 その他、「速い」・「早い」ことを表す形容詞には、fast, quick ,speedy など、色々とある。 speedy は、スペルを一見すると速度っぽいが、しかし、仕事などが速い場合でも speedy を使える(ジーニアスで確認)。 形容詞 speedy は東京書籍3000 にも書いてある、高校教育の範囲内の単語である。 形容詞 speedy は、乗り物の速さにも使えるし(東京書籍3000で確認)、仕事などの速さにも使える(センチュリーで確認)。ジーニアスだと、病気の回復の速いことを a sppedy recovery としている。 speedy は便利な形容詞であるので、英作文などで「速い」をつかうとき、speedy を使えば、たぶん切り抜けられるだろう。実際、だから3000語レベルで紹介しているのだろう。(rapid は4500語レベル。) 副詞ではない。 副詞は speedily であり、「早く」「速やかに」の意味(センチュリーで確認)。 名詞 speed は、物体の速さのことである(東京書籍3000)。だが、形容詞 speedyは、ジーニアスにもあるように、動作の速さに用いてもいい。 speed には動詞で「速度を上げる」の意味もあり、通常 speed up と前置詞upを付けて使う。 fast には形容詞「速い」がある。 「どのくらい速い?」と聞きたい場合は、How fast ~ と形容詞で聞くのが良いだろう。 物理学の「速度」は velocity という。 velocity は、物理学では方向を持った速度のこと(桐原5500で確認)。 つまり、東に時速50km/hと、西に時速50km/h とは、異なるものとして考えるのが、物理的な速度 velocity の発想。 単語集にはないが典型的な例文は、 「秒速300kmで」 at a velocity of 300 meters per second である(センチュリー、ジーニアス)。 しかしジーニアス speed で確認したところ、「時速24マイル」を at an average speed of 24 miles per hour と言う。 結局、speed でも時速とか言えそうである。 average はなくてもよく(センチュリー)、たとえばセンチュリーでは「時速50マイルで運転する」を drive at a speed of 50 miles an hour としている。 だが、英語では、そういう方向を考えずに、単に speed の固い言い換え表現として velocity を使うこともある。 形容詞 swift は、fast や quick よりも、やや形式ばった言い方(センチュリー)。 しかし裏を返せば、fast などの口語的な表現に近いという意味でもある。 単に素早いだけでなく、滑らかさもあるときに使うことが多い(センチュリー)。 だが、単語集やジーニアスなどの例文を見てみると、滑らかさを感じられない例文もあるので、あまり使い分けは明確ではない。 東京書籍4500はswift を巻末おくりにしており、桐原は桐原5500での紹介だし、あまりニュアンスに深入りの必要はない。 副詞 swiftly の訳は文脈に合わせて、「素早く」「迅速に」「ただちに」など、うまく合わせて翻訳する。形容詞 swift も同様。 具体例は、東京書籍は「煙がたちまち広がった」を swiftly としているし、旺文社は「被害者の救出は素早い行動を必要とする」をswift で表している。 なお、単に「滑らか」であることを形容したい場合は smooth (スムーズ)という形容詞がある。発音注意である。外来語「スムーズ」と同様にと読む。 smooth で、動きの滑らかさも、手触りなどの滑らかさも、両方とも表現できる。 haste 「急ぐこと」という意味もあるが、「焦ること」という意味もある名詞である。 形容詞は hasty であり、「急いだ」「軽率な」の意味である(旺文社1900の巻末)。 ---- 地方 provincial, rural rural は、「いなか」であるが、田園のようなニュアンスがある。 センチュリーによると、いなかの、のどかで楽しい側面を強調するときに使うのが rural とのこと。 対義語は urban である。 つまり (いなかの)rural ⇔ urban (都市の・都会の) である。 「地方の」は形容詞 provincial である。 名詞 province には、「地方」と、カナダの「州」の意味がある(桐原5500、旺文社1900)。桐原の例文はカナダの州についての文のみ。東京書籍は名詞 province を巻末で紹介しているが、カナダの「州」の意味で紹介している。 東京書籍および桐原は形容詞 provincial を紹介せず。 辞書で provincial を見ると、ジーニアスいわく「田舎くさい」とか「偏狭な」という意味もある。 ---- 情熱 passion, enthusiasm 熱意 keen, enthusiastic , 熱望 eager, 収入 income, (会社などの収入)revenue 名詞 passion は、感情などの高ぶりという意味での「情熱」で、よく喜怒哀楽などに使われるが、派生的に「熱意」などの意味もある。だがまずは、感情の高ぶりとしての「情熱」で、passion を覚えるのが良いだろう。理由は、後述。 passion の対象の感情は、怒りや愛情なども含む。 東京書籍は passion を紹介せず。桐原と旺文社が紹介。 「受身の」を意味する passive と語源は同じ。 つまり、昔のヨーロッパ人は、感情を受動的なものだと考えたのだろう、という事が、よく評論などで言われる(ただし辞書には書いていない)。 こういう背景があるので、暗記するには passion は感情の高ぶりとしての「情熱」として覚えるほうが楽だろう。 なお、「受動喫煙」が英語で passive smoking である(旺文社、ジーニアス)。 ちなみに smoke は「煙」の意味の名詞だが、「喫煙する」という意味の動詞でもある。smokeは東京書籍3000語レベルで(つまり高校の中級)、桐原でも3000語レベル。旺文社では1200語の奴(高1向けのいちばん低レベルの奴)。 「禁煙」は smoke-free であるが(東京書籍3000)、掲示などでは「禁煙」は No smoking ともいう(桐原3000)。 なおアメリカでは公共の場では原則として禁煙である(桐原)。 [[File:Keep out.jpg|thumb|left|私有地の立入禁止]] [[File:Danger Keep Out Sign.JPG|thumb|立入禁止の標識]] [[File:Longbridge Lane, Longbridge - Danger of death electricity keep out - sign (6922357386).jpg|thumb|感電の警告標識]] [[File:CautionTape.jpg|thumb|注意のテープ]] 標識や掲示で覚えたほうがいいのは、とりあえず、「危険」Danger とか、「立ち入り禁止」Keep out または Keep off 、「警告」Warning 、「注意」Caution 、などでしょうか。 「故障」Out of Order も、機械の不急した現代では、必要かもしれません。そういう標識もあります。 Keep out は単語集でも、東京書籍4500の単語 property の例文に書いてあります。 "Private Property : Keep Out" 「私有地: 立ち入り禁止」 と例文があります。 画面の左側の画像のように、実際に米英にそういう掲示はよくあります。 終戦直後の文部省著作の英語教科書だと、こういった標識の英語も教えていました。 終戦後の当時、GHQ占領下の日本の東京には英語の標識も多く、こういう標識を読めるようにする教育の需要があったのです。 結果的に、戦時中から時事的に軍事の話題を扱っていたこともあり、戦後になってその時事枠に占領軍関係の実用英語が入ったことになります。 名詞 enthusiasm は、仕事や勉学などの「熱意」や、スポーツなどのファンであることの意味。 形容詞 enthusiastic は、仕事や勉学などの「熱意のある」や、スポーツなどの「大ファン」のような意味。 be enthusiastic about ~ で「~に熱中する」 たとえば 「彼女は~に熱中している」She is enthusiastic about ~ のように使う(東京書籍、ジーニアス)。 fanatic との違いとして、fanatic は特定の宗教や政治などの熱狂的な支持者のこと。よく fanatic は「狂信的な」とも訳される。 「~(人)の仕事への熱意」 enthusiasm for one's work である(桐原、センチュリー)。 「熱中して」 with enthusiasm keen は、下記の熟語で、「熱心である」の意味があるが、主にイギリス英語である。 東京書籍いわく、「熱血教師」なら a keen teacher である。 センチュリーいわく、「熱心な生徒」なら a keen student である。 be keen on ~(名詞または動名詞) で「~に熱心である」 である(ジーニアス、旺文社の単語紹介)。 be keen to ~(動詞) で「~することに熱心だ」 の意味(旺文社の例文、ジーニアス)。 keen には寒さや痛みなどが「激しい」という意味もあり、 「激痛」a keen pain である(東京書籍、センチュリー)。 「肌を刺すような寒さ」 a keen cold である(センチュリー。ジーニアスには似た例文)。 keen には、感覚などが「鋭敏な」という意味もあり、 すぐれた観察眼という意味での「鋭い目」 a keen eye という表現がある。 「持つ」の動詞 have と組み合わせて have a keen eye for ~(発見の得意な分野など) 「~に鋭い目をもつ」 という表現がある(桐原、ジーニアス)。 なんとなく、刺すような痛みと「鋭敏」が語感が刃物のようなイメージがありそうだと思いがちかもだが、しかし原義を辞書で調べてみると、keen の原義は「勇敢な、賢い」であり(センチュリー、ジーニアス)、刃物は関係ない。 イヌの嗅覚の鋭敏さには 形容詞 acute (アキュート)も使える。ジーニアスいわく、感覚の鋭敏な意味では acute は keen と同意語とのこと。だが acute は、病気などが「急性の」で覚えたほうが良い(医学の用語で使うので)。急性心不全とか急性アルコール中毒とかいうときの「急性」が acute である。 旺文社1900がacuteの「急性の」の意味を紹介している。桐原4500は「鋭い」「先のとがった」「激しい」としか紹介していない。 accute には、「深刻な水不足」や「深刻な技術者不足」のように、「深刻な~不足」でもよく使われる。だが、ジーニアスいわく、severe と同義語とのこと。 やはりacute は「急性の」で覚えるのが良いだろう。 なお対義語の「慢性の」は chronic (発音は「クラニック」または「クラーニック」)である(ジーニアス acute、東京書籍4500巻末)。 典型的な例文は 「持病」「慢性疾患」(慢性の病気) a chronic disease である(旺文社1900、東京書籍4500)。旺文社に「慢性疾患」と言う訳あり。 「持病」は chronic illness ともいう(東京書籍4500巻末 chronic,ジーニアス )。 単語集にはないが、「年代記」 chronicle (クラニクル、クラーニクル)というスペルの似た単語がある。なお、辞書をみたが、「慢性の」chronic と「年代記」 chronicle の関係は特になにも言及されていない。 慢性も年代記もどちらとも、長い期間にかかわるようなイメージが共通しているかと。 なお、「5周年 記念」のような「記念日」は anniversary である。形容詞 annual はもともとは「毎年の」「年一回の」というような意味だが(桐原5500)、しかし5周年とか10周年とか毎年でない記念日にも anniversary を用いていい(桐原5500、旺文社、ジーニアス例文は10周年。センチュリー例文は20周年。)。なお、東京書籍で「年収」an annual income とのこと(ジーニアスで確認)。東京書籍4500に anniversary は無い。 なお、国・自治体の「歳入」や、会社などの「総利益」などは、revenue という。 要するに、帳簿などに書かれるような一定期間の利益額のことが revenue であろう。(しかし、辞書には帳簿がどうのこうのという話は無い) しかし、センチュリーは、経費などを差し引かない「粗利益」(あらりえき)のことを言うなら gross income でも言える(センチュリー revenue)、と述べている。 センチュリーは会社でなく「個人」の収入でも revenue を使えるとしているが、しかしジーニアスはその説は採用せず、ジーニアスは「国」「自治体」の歳入と「会社」の収入とだけとしている。 形容詞 eager は「熱望して」「熱心な」の意味。 be eager to ~(不定詞) で、「しきりに~したがっている」の意味。 eager は、切手収集マニアのような趣味にも使っていいし(ジーニアス)、 「しきりにミュージカルを見に行きたい」のような趣味にも使えるし(旺文社)、「外国に行きたい」にも使えるし(センチュリー)、 「勉強したい」「勉強熱心だ」のような表現にも使っていい(桐原、)。 たとえば、「彼は外国に行きたいがっている」なら He is eager to go abroad. である(センチュリーの英文を改変)。 桐原いわく、「勉強したがっている」 be eager to learn である(抜粋)。 ジーニアスいわく、「彼女は非常に勉強熱心だ」 She is very eager in her studies. である(引用)。 [[カテゴリ:英語]] ffcsamjpboumh9f3moi391h0img3g5q 247295 247294 2024-04-25T13:14:05Z すじにくシチュー 12058 自動車の後ろを見るためのミラーを「リアミラー」と言う(旺文社1900)。英語でも、リアミラーに rear を使う。ただ、自動車のミラーは複数個所あるので、(正面の真ん中にあるミラーと、運転席横にあるミラー)、説明が面倒なので省略。 wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 変化 alter, transform, change transform は、単に change より堅い語。つまり transform は動詞「変化する」または名詞「変化」の意味。 -formが「形づくる」という意味なので、昆虫の「変態」などの外見的な形状についての用例が多いが、しかし実際の用例では、外見とは関係ない変化でもtransformが使われていることもある。たとえばジーニアスの例文「結婚後、彼は別人のようになった。」でも transformを使う有様である。桐原の例文でも、「その映画が、彼女を無名の生徒から大スターへと一変させた。」をtransformで紹介している。 なお、旺文社にもあるが、 transform A into B で「AをBに変化させる」である。 だから旺文社にある「太陽エネルギーを電気に変える」なら、 transform the sun's energy into electricity である。 先ほど紹介したジーニアス例文の「別人のようになった」も、 be transformed into another man である(文全体は著作権のため紹介せず。辞書を買って読もう)。 ジーニアスによれば、オタマジャクシの蛙への「変態」も、名詞形 transformation である。(スペルが所々難しいので、英文は紹介しない。) 社会を変化させたり、社会が変化することも、transform であり、ジーニアスでは「民主化への移行」を transformation としている。東京書籍の例文でも、「社会を変革する」 transform society である。 なお、単語集にはないが、トランスフォーマー transformer とは、電気の「変圧器」のこと。 alter alter (発音「オールター」)というのは、原義的には「部分的に変わる」という意味である。だが実際の用例では、部分的でないのに変わっている用例もよくあり、あまり定かではない。 とりあえず、よくある例文が、「計画を変更する」alter one's plan である。センチュリーと桐原に、似た例文がある。 だが、alterの単語そのものよりも、派生語の alternative を覚えるべき。 桐原と東京書籍の単語集では、alterの項目とは別に、alternativeの項目がある。 alternative は形容詞としては「代替の」の意味であり、名詞としては「選択肢」の意味である。 ジーニアスによれば、「代案」も名詞 alternative でいうこともあるらしい。また、東京書籍では、 alternative plan を「代案」としている。 ジーニアスによると、本来は alternative などは2つの選択肢のものに使うという説があるらしく、そのため3つ以上のものに使うのを嫌がる人もいるらしい。 しかしセンチュリーによると、実際には3つ以上の選択肢にもalternativeなどが使われているとのこと。 なお、東京書籍4500では「2つの選択肢」two alternative と妥協している。 東京書籍およびセンチュリーいわく「代替エネルギー」は alternative energy である。 なお、桐原いわく、「代替エネルギー源」は alternative source of energy とのこと。 このほか、派生の名詞で、オールター'''ネ'''ーション alternation およびオールター'''レ'''ーション alteration があり、それぞれ別の意味であるので、混同しないように注意。どういう意味かは説明しない。旺文社がオールターレーションを説明しており、桐原がオールタネートを説明している。東京書籍は説明していない。 ---- 魅了 charm, fascinate, attract distract 魅力的な attractive, magnetic charm は「魅了する」である。 しばしば受身形で使われ、 be charmed by ~で「~に魅了される」である(東京書籍4500および旺文社1900)。 charm は、語源が「魔法をかける」であるので、まるで魔法のように「魅了する」というイメージの単語である。もっとも、charmの単語を使うさいに実際に魔法をかけている場面な必要はない。 なお、charm で「魔法をかける」という意味もあり、魔法をかけられた相手は別に魅了される必要はなく、たとえば眠りの魔法をかけられて眠る場合でも charm というと、センチュリー英和は述べている。 「お守り」も charm である。 なお、単語集にはないが、「アミュレット」 amulet と charm の違いは、amulet は「魔除け」とのこと。 charm は、魔除けでなくとも、たとえば幸運を呼ぶ「お守り」などでもいい。 だから、旺文社1900およびジーニアスで紹介しているが、「幸運のお守り」を good-luck charm ともいう。ジーニアスによると、単に lucky charm でも「幸運のお守り」である。 魔除けでないのに「お守り」という和訳が妙だが(悪魔以外の何から守るのか?)、ほかに適切な日本語が無いので「お守り」という表現で我慢してもらいたい。 桐原3000および桐原4500にcharmはない。東京書籍4500にcharmがある。 attract は、たとえば遊園地やショーなどに名詞形 attraction アトラクションが使われる。 attract はもともと「引き付ける」という意味である。車のトラクターなども、同じ語源。 attractが「引き付ける」なので、魅了以外にも、「大声で目を引きつける」ような場面でも attract が使われる。 東京書籍とセンチュリーにある例文だが、 「注意を引く」attract attention である。 人気(にんき)などで「人目を引く」意味での魅了するのも attract である。コンサートとか博覧会とか。 性的な魅力で「引き付けられる」のも attract という。 昆虫などが花に引き付けられたり(センチュリー)、アリが砂糖に引き付けられるのも(ジーニアス)、 attract である。 東京書籍とセンチュリーにある例文だが、 「花はハチを引き付ける」 The flower attracts a bee. である。 対義語は distract (注意などを)「そらす」である(旺文社1900、東京書籍4500)。 辞書などにある矢印記号をつかえば attract ⇔ distract よくある例文は distract me from ~ing 「私を~することからそらす」(旺文社1900、東京書籍4500) なお、桐原4500には distract は無い。 「破壊する」destroy の名詞形「破壊」destruction とは全く別の単語。 磁石 magnet の形容詞 magnetic は、「磁石の」という意味だが、比喩的・派生的に、形容詞 magnetic には人格が「魅力的な」という意味もある(東京書籍、旺文社)。なお、容貌の美しさで人を惹きつける場合は attractive を使う(ジーニアス)。 「魅力的な人格」 a magnetic personality である(センチュリー、ジーニアス、旺文社)。 性格・人格をあらわす単語には、personality のほかにも character があるが、しかし magnetic を使う場合はどの辞書でも personality を使っている。 なお、「魅力的な人」は a magnetic person である。 「磁力」は magnetic force である(旺文社、センチュリー)。 「磁場」は magnetic field である(東京書籍、ジーニアス)。 単語集にはないが、磁石が鉄を引き付けるのも、attract である。 典型的な例文が、 A magnet attract iron. 「磁石は鉄を引き付ける。」 である(センチュリーの英文をそのまま。ジーニアスにも似た例文がある)。 なお、英語に tract という動詞は無い。名詞で tract という単語はあるが、別の意味である。英語の tract は、土地の「広がり」だとか、「消化管」とか、全く別の意味である。 もし英語で、綱(つな)などを「引く」といいたい場合、pull や draw などを使うことになるだろう。 fascinate は、辞書を見た限り、音楽や文芸などの芸術で、「魅了する」という意味。 しかしセンチュリーの例文では、宝石で「魅了」されるのも fascinate である。 しばしば受身形で使われ、 be fascinate by(または with) ~で「~に魅了される」である(東京書籍4500および旺文社1900および桐原4500)。旺文社1900にwithとbyが両方とも書いてある。東京書籍では by だけ。桐原はwithしか書いてない。 ---- 「誘惑」 魅惑 attract, fascinate 誘惑 temptation, lure 英語では、「誘惑」は「魅惑」とは区別する必要がある。 東京書籍と旺文社の単語集に tempt という単語がある。東京書籍が tempt を「誘惑する」という意味で紹介している。 なお旺文社は「その気にさせる」「引きつける」と紹介。 旺文社の単語集では名詞 temptation テンプテーションを単語だけ紹介している。 辞書で temptation を見ると、悪への「誘惑」でよく使われ、盗みへの誘惑だとか、賄賂で誘惑だとか、そういう意味である。ジーニアスやセンチュリーによると、キリスト教では、悪魔の誘惑も temptation というらしい。なお動詞は tempt である。ジーニアス和英で「誘惑」を調べると、temptation が最初にある。なお、ジーニアス和英ではtemptation, seduction, allurement, snare , がこの順序で掲載されている。 こういう事情があるので、 attract や fascinate を和訳する際は、「誘惑」と訳すのは避けるのが安全だろう 旺文社が「誘惑に負ける」 yield to temptation を紹介している。 おそらくだが、本来なら負けるべきでないのが望ましいというニュアンスがあるのだろう。 なおジーニアスを見ると、動詞 tempt は悪に「誘う」の意味のほかにも、食欲などを「そそる」の意味もある。ジーニアスでは「ケーキをもうひとつ召し上がりませんか?」みたいな気楽な会話でも tempt を使っている。 東京書籍でも、「デザートを食べたいという誘惑にかられた」で be tempted to have dessert としている。 lure は動詞としては「誘惑する」、名詞としては「魅力」「おとり」「疑似餌」の意味。桐原5500でlureを紹介している。 魚釣りのルアーと同じ単語。 動詞 lure は、だまして「誘惑する」という意味が強く(センチュリー)、「誘惑する」の意味のほか、「おびきよせる」「誘い込む」などの意味もある。 ただし、名詞 lure のほうは、ジーニアスの例文を見る限り、「だます」というニュアンスは低そうである。 日本では知られていない政治家ですが、アメリカの20世紀前半の政治家アール・ウオーレン([[:en:w:Earl Warren]])の発言で、 “The temptation to imitate totalitarian security methods is a subtle temptation that must be resisted day by day, for it will be with us as long as totalitarianism itself.” - Earl Warren という有名な一節があります。 全体主義の(totalitarian)国防の方法を真似しよう(imitate)という誘惑(temptation)は、日々(day by day)、抵抗しなければならない、微妙な(subtle)誘惑です。(※ for 以下は省略) temptation や subtle など、高校英語が2つも学べる、お得な例文です。 東京書籍4500に、subtle「微妙な」と書いてあります。 ---- 工業と製造業 産業 industry 製造業 manufacture 「勤勉な」 industrious, diligent, hardworking 「産業の」 industrial まじめな earnest manufacture は、「製造業」の意味である。 語源を見ると、manu- というのは手を表すので、一見すると手作業で何かをする産業全般に使えそうだが、しかしジーニアス和英で確認したところ、普通は製造業に使う表現だとのこと。それどころか、辞書の解説および東京書籍の例文では、機械での大量生産で manufacture を用いるとのこと。 manufacture には動詞の意味もあり、工場などで「製造する」の意味である。 桐原は名詞 manufacture、東京書籍と旺文社は動詞 manufacture を紹介しているので、勉強は両方ともしておきたい。 なお、「製造業者」のことは、別単語で manufacturer という。語尾に r が付いているので注意。 一方、industry は、たとえば、ホテル産業や銀行業などのサービス産業を service industries という。 東京書籍では、「観光産業」を the tourist industry と紹介している。 センチュリーによると、自動車産業を a car industry という。 ジーニアスやセンチュリーに書いてあるが、「重工業」を heavy industry といい、「軽工業」 を light industry という。 訳語の都合で「工業」と訳す場合もあるが、一般的には「産業」といわれるものは industry である傾向が高い industry には、「産業」の意味のほか、「勤勉」という意味もある。むしろ語源的には、「勤勉」のほうが近い可能性もある(ジーニアスで確認)。 形容詞形は、意味によって形が変わる。 「産業の」は industrial である。 「勤勉な」は industrious である。 「勤勉な」は、たとえば「その学生たちは勤勉だった。」 the students were industrious. のように使う。 アクセント注意の単語であり、名詞 industry は、冒頭「イ」i-にアクセントがある。 一方、形容詞には industrial も industrious も、-dust- の「ダ」の部分にアクセントがある。 名詞「勤勉」を平易な単語で言い換えたいなら、 hard work とも言える(桐原industrious でも紹介している。ジーニアスにも書いてある)。 * diligent 「勤勉な」の類義語として diligent というのもある。単語集では旺文社1900にしかindousriousとの類義語だと書いてないが、しかしセンチュリーで diligent を調べれば、hardworking より「固い語」だと書いてあるので、同じく hardworking より固い語である industrious との類義語だと分かる 違いは、diligent は、特定のことに対してだけ勤勉または念入りになることである。 なので、(仕事などに)「精を出す」などと訳されることもある。 だが、実際には、たとえば桐原の例文だが「トムはとても勤勉な学生だ。」のように、 Tom is a very diligent student. のようにも使われる。 なお、名詞「勤勉」は diligence である。 このような、industrious と diligent とのニュアンスの違いのため、果たして対義語「怠惰な」lazy はどちらの対義語かという問題がある。 桐原およびセンチュリーではdiligentの項目で、lazy は diligent の対義語と紹介している。 ジーニアスでは、diligent の項目を見ても lazy については紹介せず。 語法 be lazy to ~ で「彼は怠け者なので、~しない」である。 典型的な例文が「彼女は怠け者なので、掃除しない」であり、東京書籍とジーニアスに似た例文があり、 She is too lazy to clean her room. 「彼女は怠け者で、自分の部屋の掃除をしない。」 である(ジーニアスと同じ文。東京書籍はこれが弟に変わっただけである)。 to 不定詞を使わずとも、 He is lazy. 「彼が怠けている」のようにlazy単独で用いてもいい(桐原3000で確認)。 形容詞 earnest は、よく「真剣な」「まじめ(真面目)な」「熱心な」と訳される(旺文社1900、桐原4500)。 しかし、 She is an earnest student. 「彼女はまじめな学生だ。」(ジーニアス) のように使ってもよく、実質的に勤勉の意味でもあろう。 桐原は、「トムはとても勤勉な学生だ」という例文で diligent を使っている。 なお、 She is earnest. 「彼女はまじめだ。」 のように、名詞をともなわずに使ってもいい。 「真面目な努力」 earnest effort のように使ってもいい(旺文社、センチュリー)。 努力を「勤勉」というのも妙なので、そういう理由でもあってか「まじめな」と訳されるのだろう。 また、earnest には、熱心さのニュアンスがある場合もある(ジーニアス、センチュリー)。 東京書籍1800・3000・4500には earnest が見当たらない。 ---- 怠惰(たいだ) lazy, idle idle (アイドル)は和訳の都合で「怠惰な」と訳されることもあるし、そういう用法もあるが(ジーニアス)、基本的には仕事がなくて暇な状態のことである(センチュリー lazy )。なので、idle は「暇な」という意味で覚えたほうがよい(センチュリーの第一項の意味の2番目がそうである)。 idle には、仕事がないなどの機械や工場などが稼働していない、という意味もある。典型的な例文が、 an idle machine 「遊んでいる機械」 である(ジーニアス、センチュリー)。ここでいう「遊んでいる」とはもちろん、稼働中ではない、という意味である。 「遊休」という表現もあるが、「有休」と紛らわしいのが難点である。 ともかく、このように、稼働していない、のような意味がある。 実際、ジーニアスは、この意味での「稼働していない」 idle の対義語として working をあげている。 ジーニアスいわく、対義語として idle ↔ working, busy とのこと。 また、スポーツ選手などが試合がない状態も idle である(ジーニアス)。 労働者が不況などで仕事がない状態も、よく idle で説明される(旺文社1400 緑、 ジーニアス)。 be idle during the depression 「不況で仕事がない」 などの例文が典型的である。 これが lazy との違いである。lazy は基本、単に怠惰なだけである。ジーニアスは、「怠惰な」の意味でなら、idle よりも lazy のほうが普通だと述べている。 いっぽう、lazy (レイジー)は、仕事が嫌いで怠けている状態である(センチュリー lazy )。 よって、「怠惰」は lazy で覚えるのがよいだろう。 このためか、「勤勉(きんべん)な」diligent(ディリジェント) の対義語は、 lazy である(桐原4500)。 ただし、名詞形 idleness は「怠惰」の意味である(旺文社、センチュリー)。 これは、ことわざで Idleness is the root of evil. 「怠惰は諸悪の根源だ。」(ジーニアス) というのがあるのが原因だろう。 一応、辞書的には、idleness にも「仕事のないこと」などの「怠惰」以外の意味もあるが、しかし上述のことわざを意識すると、なかなか仕事がないだけの状態として idleness は使いづらい場合もあるだろう。 ---- 医者 医者 doctor, physician 内科医 physician 物理学者 physicist 外科医 surgeon 歯科医 dentist physician はアメリカ英語である。アメリカ英語であることは旺文社1900にも書いてあるし、ジーニアスにも書いてある。 アメリカでは、「医者」あるいは「内科医」のことを physician とも言う。 「物理学者」 physicist とはスペルの異なる単語であるので、区別せよ。 「かかりつけ医師」を personal physician と言うと東京書籍は述べているが、しかし英和辞典では確認したところ、ジーニアス英和でもセンチュリー英和でも確認できなかった。 それどころか(英和ではなく和英の)ジーニアス和英で「かかりつけ」を確認したら family doctor 「かかりつけの医者」とまで書かれている。 イギリス英語でも古くは physician で「医者」を表した。 なお、イギリスで「内科医」をどういうかと言うと、ジーニアス和英「ないか」(内科)で確認したところ、 a doctor of internal medicine である。 桐原4500には、medicine の項目で「薬」の意味のほかに「内科」の意味もあると紹介している。ジーニアス英和でもmedicla の項目で「内科の」という意味が確認できる。 東京書籍が言及しているが、 physical には「身体の」という意味もある。 よくスポーツ評論などで「フィジカル」などと言うのは、こういう意味もある。 「外科医」は surgeon である。「外科手術」は surgery である。形容詞「外科の」「外科医の」は surgical である。 medicine は、医薬などの「薬」。 drug は、普通の「薬」の意味もあるが、しかし麻薬などの「薬」でもよく使われる。 いわゆる、薬品販売店の「ドラッグストア」は英語でも drugstore である(東京書籍3000で確認)。 drugstore はアメリカ英語です(ジー二アス、センチュリー)。しかし米英共通の言い回しが無いので、drugstore で覚えれば十分です。 pharmacy (ファーマシー)という言い回しは病院付属の薬局とかで好まれる場合があります(ジー二アス)。 啓林館 Vision quest,(P.62 )で pharmacy が drugstore とともに紹介されていました。 イギリス英語での「薬局」の言い回しが、「chemist's」 という妙な言い回しなので、どの単語集も紹介していません。 東京書籍4500にはdrugはない。東京書籍3000にdrugがある。桐原では桐原4500にdrugがある。 動詞「引っぱる」 drag とは別の単語。 おまけ 医者に診てもらう see a doctor 医者に相談する consult a doctor You should consult a doctor. 「医者に診てもらうべきだよ」(東京書籍4500) consult a lawyer 「弁護士に相談する」(旺文社1900、東京書籍4500) consult は、客のほうが主語である。 「経営コンサル」などのイメージから、なんとなく専門家のほうを主語にしがちだが、しかし客のほうが動詞consult の主語。 なお、名詞「コンサルタント」consultant である(東京書籍4500はそのまま「コンサルタント」)。ではコンサルタントとは何かというと「相談役」(桐原4500)、「顧問・相談役」(旺文社1900)。ともに「相談役」が一致うしている。 しかし辞書だと、ジーニアスおよびグランドセンチュリーの両方とも、「顧問・コンサルタント」である。 日本語で「相談役」と言った場合、引退した元・会社役員(たとえば先代の社長とか)の肩書だったりする場合が多く、けっして弁護士とかの単なる相談相手ではないことが多い。もっとも、大企業には顧問弁護士もいるので、ややこしいが。 なので、consultant の和訳は「コンサルタント」で大丈夫だろう。いちいち漢字で和訳を求めない。そんな専門的な英文は大学入試に出ない。 なお、医者や弁護士の料金は fee である。 いっぽう、乗り物の「運賃」はfare である。 詳しくは『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ15]]』で扱っている。 ---- 家族 family, household 家族を「やしなう」(やしなう) support, maintain, 子を「養う」rear household は「世帯」「所帯」「家族」の意味。(旺文社1400・東京書籍3000・桐原4500の両方が、それぞれ「世帯」「家族」)。 「家中の者」とか(ジーニアス)、「使用人も含めて、家に住んでいる全員」(グランドセンチュリー)みたいな意味が household である。 support a household 「家族をやしなう」(東京書籍3000、旺文社英検準2級文単、) である。 「高齢者夫婦の世帯」(旺文社)とか、「多くの世帯」(桐原)とか、そういうのに household を使う。英文は著作権のため省略。買って読んで。 旺文社1400 にだけ、形容詞の用法とその意味「家庭の」がある。だが例文は無し。 なお、 household account 「家計簿」(ジーニアス、グランドセンチュリー) だが、家計簿は入試に出ないだろうなあ。普通科高校では簿記(ぼき)を習わないし。もっとも家計簿は単式簿記だが。(商業高校などで習うのは複式簿記) 「後方」を意味する名詞 rear に、なぜか動詞として「やしなう」の意味もある(旺文社)。 子供を大人になるまで育てることが rear である(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 和訳の都合上、「養う」「やしなう」と訳されることもあるが、基本的には「育てる」の bring up や raise と同じ意味である。 育児の意味での rear はイギリス英語。アメリカでは育児の動詞には raise を使うのが一般的。 rear the child とか、 child rearing 「育児」(鉄緑) のように使う。 東京書籍4500巻末および桐原4500(frontの項目にある)にある rear は「後方」のほう。イギリス英語とかアメリカ英語とかそういうのに入るのは非生産的だと思ったのだろうか。 自動車の後ろを見るためのミラーを「リアミラー」と言う(旺文社1900)。英語でも、リアミラーに rear を使う。ただ、自動車のミラーは複数個所あるので、(正面の真ん中にあるミラーと、運転席横にあるミラー)、説明が面倒なので省略。 なお、自動車の後部座席にも rear を使う(東京書籍)。 ミラーの話は複数個のミラーのせいで面倒なので、東京書籍の座席のほうが、合理的な教育方法である。 「バックミラー」は和製英語のようである。「フロントガラス」も和製英語らしい。フロントミラーと言うのは無い。 余談だが、rear や support には「やしなう」の意味があるが、 軍事用語で rear support troops 「後衛部隊」なんてのもある(ジーニアス)。 ---- 客 client (弁護士など専門職への)依頼人。会計士や建築士などへの依頼人。 audience (映画・コンサートなどの)観客 spectator スポーツの試合などの観客。見物人 passenger (乗り物の)乗客。旅客 customer 商店などの客。取引先 guest ホテルの宿泊客。式などの招待客。パーティなどの招待客。番組の特別出演者、ゲスト。 主人 host, master 「客」の類義語については、桐原4500が分かりやすい。上記の一覧も、ほぼ桐原4500の内容を写したものである。 なお、エージェント agent は「代理人」。「代理店」は agency である。とはいえ「代理店」と言っても高校生にはイメージしづらいから具体例を言うと、旅行代理店や広告代理店などがある。 東京書籍とジーニアスで確認できるが、「旅行代理店」は a travel agency である。 同様に、東京書籍・ジーニアスなどで確認したところ「広告代理店」は an advertising agency である。なお、桐原にはない。 ほか、法律用語の「代理人」で attorney (アトーニー)というのがあるが(桐原5500、旺文社1900)、法律知識もないのに深入りしてもしかたないので(しかもアメリカ法)、説明を省略。attorney は「弁護士」という意味もある(桐原5500、旺文社1900)。 そんな単語よりも、スペクタクル spectacle を覚えたい。 spectacle とは「壮観」(旺文社1900およびジーニアスとセンチュリーで確認)とか「美景」(ジーニアス)の意味である。なお、桐原と東京書籍にはない。 よく日本では映画とかの宣伝で「スペクタクル!」とか言うが、正しくは派生名詞 spectacular (スペクタキュラー)であり「超大作」の意味である(ジーニアスで確認)。 -spect- (スペクト)というのは、「見る」という意味である。 だから観客 spectator も、見物客のようなニュアンスである。 ほかの名詞の例なら、たとえば、prospect が「見通し」である。 単語集にはないが、査察官や検閲官をinsepector と言うが、inspect は「検査」「検閲」などと訳されるが、つまり inspect は「詳しく見る」というニュアンスである。 「常連客」は a regular customer である(東京書籍3000および桐原4500)。 典型的な例文が、「彼は私の店の常連客だ。」であり、 He is a regular customer of my store. 「彼は私の店の常連客だ。」 である。 host (ホスト)は、パーティなどの客(guest)をもてなす「主人」「主催者」の意味。 つまり、host と guest はそういうセット。 いっぽう、雇い主に対する「主人」は master (マスター)という別の単語であるが(桐原3000、旺文社1900巻末)、やや古風な表現である。 今日では、chief とか head とか boss とか(ジーニアス和英「主人」)、言い換えされること多いだろう。 「達人」を意味する master と同じ単語である(桐原)。 東京書籍4500では、master は名詞としては「達人」「名人」の意味でしか紹介していない。 master は名詞では「名人」「達人」だが、動詞としては「習得する」の意味になる。 a master of English で「英語の達人」、 master English で「英語を習得する」 のようになる。 ---- みる人 spectator スポーツの試合などの観客。見物人 witness 目撃者・証人 証拠 evidence (※範囲外) 監視人・看護者 watcher 「目撃者」や「証人」のことを witness という。 wit- とは、機知に富むことを「ウィット」と言うが、英語でも wit という単語があり、同じ意味である。 witness には動詞で「目撃する」「証言する」の意味もある(桐原4500、旺文社1900) 辞書によくある典型的な例文は、 「私は証人として裁判に呼ばれた。」 I was called as a witness at the trail. である(センチュリー、ジーニアスに似た例文)。 ただし、単語集にある例文は、「目撃者」の例文ばかりである。 単語集にはない単語ですが、 eyewitness でも「目撃者」です。 動詞 testify (ティステイファイ)は「証言する」である(旺文社1900巻末、ジーニアス、センチュリー)。名詞 testimony (ティスティモウニー)は「証言」である。 testify には(法廷で)「証言する」「証明する」だけの意味しかないので、法律分野に専門的な英文では、なるべくこれを使うのがよいだろう。 watcher は単語集にはないが、watch は「注意してじっと見続ける」という意味なので(桐原3000)、したがって watcher も何らかの目的で見続けている人のことなので、なにかの監視人や、寝ずに看病している人に使う(ジーニアスで意味を確認)。 spectator については「客」の項目で解説済みなので、説明を省略する。 ---- 裁判 judge (裁判官が)判決する、(競技・コンテストで審判が)判定する、判断する judgement (裁判官による)判決、判断 trial 裁判・公判、試験、試運転 court 裁判所、法廷 :courtroom 法廷 :courthouse 裁判所 ::桐原4500に「courtroom 裁判所」とあるが、誤記だろう。念のため、辞書で courtroom 「法廷」などを確認してある。等経書籍4500および旺文社1900には courtroom などはない。「裁判所」のcourt と球技のコート court は同じ単語(桐原5500)。 accused 被告人、被告 suit, lawsuit 訴訟 立法 legislation 司法の judicial 武力に訴える resort to force 上級裁判所に訴える appeal 懇願 beg . appeal 刑 sentence trial は、動詞 try「試す」の名詞形である。 試運転は、自動車の場合、 put a car to trial という(ジーニアス)。車だけでなく、機械をためしに動かすことも、日本語でも「試運転」といい、英語でも put a machine to trial である(センチュリー)。 trial には「裁判」「公判」の意味もある。なお、「公判」とは、公開の法廷で行われる、裁判官と原告・被告が法廷であらそうアレであり、いわゆる日常語でいう「裁判」である。 実は法律用語の「裁判」と、日常語の「裁判」とが、意味が違っている。日本のいくつかの法律では「裁判」とは、裁判官による判決、のような意味で使っている場合もある。 しかし trial はそういう意味ではなく、原告による訴訟の提起から、法廷での争いを経て、裁判官による判決で終わるまでの、一連の出来事、またはそのうちの法廷での争いのことを trial と言っている。 on trial で「裁判中の」という意味である(桐原)。ただし辞書では確認できなかった。 on trial for ~で「~の罪での裁判の」という意味である(旺文社)。ただし辞書では確認できなかった。 judge は、まず裁判官などの「判決」などの意味を覚えてもらいたい。 そのほか、「見かけで人を判断すべきではない。」 You should never judge people by ~(見かけ) といい(桐原、センチュリー)、また 「成績だけで子供を判断してはいけない。」とかを Don't judge only ~(成績) でいう(東京書籍)。 センチュリーによれば、「外見」は appearance である。judge a person by appearances で「外見で人を判断する」である(センチュリーではアピアランスの最後は複数形)。 桐原によれば、「容姿」はlooks である。You should never judge people by their looks で「人を容姿で判断すべきではない」である(桐原より引用)。 イギリス英語とアメリカ英語で、 イギリス judgement アメリカ judgment という違いがある。 イギリスだと、judg- と -ment の間に eがある 競技などの「審判員」について、judge のほかにも、単語集にはない単語だが umpire(アンパイア) や referee(レフェリー) という単語がある。 しかし、umpire は野球、バドミントン、テニス、クリケット、など、審判が固定位置にいる一部のスポーツに限られた呼び方である。 referee は、サッカー、バスケットボール、ボクシング、レスリング、ラグビーなど、審判が動き回る競技における、審判のことである。 このように、特定のスポーツでしか通用しない単語なためか、単語集には umpire も referee も書かれていない。 競技ごとに確認するのが面倒なら、「審判員」については judgeを使うのが無難である。 動詞 accuse は「告発する」「告訴する」の意味。 なので、派生の名詞 accused は「被告人」の意味である(旺文社が紹介)。 be accused of B で「Bの罪で告発される。」 なお、ここでの accused は過去分詞である。 たとえば、東京書籍いわく、スパイの罪なら He was accused of spying. 「彼はスパイの罪で告発された。」 である。 桐原いわく、殺人罪なら、 He has been accused of murder. 「彼はスパイの罪で告発された。」 である。 名詞 accusation は「告発」・「非難」の意味の名詞。 「弁護する」は defend で言える(東京書籍)。 日本でも実は法律用語では、法廷での原告側と被告側との闘争のことをまとめて「攻撃防御」と言う。 「攻撃」は、相手側の落ち度を攻める主張である。 「防御」は、自分側の主張の正当性の主張である。 防御に関する限り、日本の法律用語と英語が、だいたい同じである。 法廷での「攻撃」をどういうかは知らない。 defendant は「被告」「被告人」の意味である(ジーニアスで確認)。旺文社では「被告」とだけしている。 対義語は plaintiff 「原告」である(ジーニアス、センチュリー)。単語集では桐原5500のみ plaintiff を紹介。 つまり (被告・被告人)defendant ⇔ plaintiff (原告) である。 「訴訟」「告訴」は suit である。衣服などのスーツなどと同じスペルと発音。 bring a suit against ~ で「~に対する訴訟を起こす」である(ジーニアス、東京書籍)。 sue という動詞もあるが、単語集では旺文社しか紹介していない。東京書籍・桐原は sue を照会せず。 ほか、旺文社1900の file の項目に紹介されているが、 file a suit against~ で「~相手に訴訟を起こす」 である(旺文社1900、ジー二アス、センチュリー、Z会TOEIC本)。file (ファイル)という動詞がある。 たとえば file a suit against her 「彼女相手に訴訟を起こす」 となる。 なお、動詞 suit は「適する」「好都合である」の意味である。動詞 suit に訴訟の意味は無い(ジーにアス、センチュリーで確認)。 「武力に訴える」「暴力に訴える」「力に訴える」は、動詞 resort (リゾート)を使い、 resort to force という。センチュリーが「力に訴える」と表記している。 resort は、よくない手段に「訴える」という意味である(東京4500、旺文社1900)。桐原の単語集では見当たらない。 resort to ~(名詞)で「~に訴える」の意味である。 観光などのリゾート地をあらわす名詞 resort と、動詞 resort は同じスペルかつ同じ発音である。 ジーニアスいわく、resort の原義は「再び(re)出かける(sort)」である。どうもリゾート観光地のほうが、原義に近そうである。 「暴力に訴える」なら resort to violence でも言える(センチュリー)。 「武力に訴える」なら resort to arms でも言える(ジーニアス)。 「最後の手段として」 as a last resort である(旺文社、ジーニアス)。 「立法」 legislation は、桐原5500と旺文社1900にしか書いてない。東京書籍4500にはない。 legislative body で「立法府」である(桐原5500、ジーニアス)。 legislation には集合的に「法律」の意味もあり(旺文社、ジーニアス)、旺文社1900にはそれが紹介されているが、しかし普通は law 「法律」と言えば済むだろう。 「司法の」 judicial は桐原5500にある。 judicial body で「立法府」である(桐原5500、ジーニアス)。 名詞形は justice (ジャスティス)だが、意味が「裁判」「公正」「正義」と幅広い(桐原5500、旺文社1900)。旺文社に「正義」の意味あり。 「正義」という意味での justice は、司法にかぎらず「正義」一般を意味する。 appeal (アピール)は、日本語でもよく「観客にアピールする」とか言うが、英語の appeal には上級の裁判所に「訴える」という意味もある(センチュリー、ジーニアス)。 日本語とは、やや意味が違うので、注意必要である 英語の appeal には、「懇願(こんがん)する」のような意味があり、これが幾つかの辞書では第一の意味である(ジーニアス、センチュリー)。 また、基本的には援助(help は aid)などを求めるのに appeal を使う。 たとえば appeal to me for help 「私に援助を求める」 のように使う(ジーニアス。桐原は meの代わりにgovernment)。 だから appeal で訴える相手は、辞書の例文では、裁判官 や 学校の先生 だったりする。 なお単語集では、桐原4500と旺文社1900が、農家 farmer による政府 government に対する訴え appeal である。 つまり、 The farmers have appealed to government for ~(要望) 「政府に~を訴えた」 である。 ただし実際には、「武力に訴える」でも appeal は使われる(桐原、センチュリー)。 appeal to arms 「武力に訴える」 のように(センチュリー)。 上述のように appeal の「懇願する」は、なんか発言権としての「要望」のようなニュアンスがある。 そういうのを言いたい場合ではなく、もっと請う(こう)ように「懇願する」場合には、beg (ベッグ)を使う。 典型的な例文は、辞書にないが単語集によくあるのは、 「彼はチャンスをもう一度だけと私に懇願した。」He begged me for one last chance. のような文章である(旺文社1200。東京書籍3000に似た例文)。 ジーニアスによるとbegには「乞食をする」のような意味もある。センチュリーはbegには「物ごいをする」の意味があると言っている。なので使用には注意が必要かと。 ややあいまいな表現にはなるが、ask などを使って言い換えるのも一つの手(ジーニアス)。 また、だから名詞 beggar で「乞食」の意味である(旺文社1400)。 なお、 beg の活用は beg - begged - begged である(桐原3300)。 あれこれとbegを説明したが、東京書籍3000では巻末送りになっている単語なので、あまり詳しく暗記する必要は無い。 sentence (センテンス)は文法用語では「文章」の意味だが、法律用語では「判決」の意味もある。 そして sentence (センテンス)には、「刑」という意味もある。 He received a three-year sentence 「彼は懲役3年の刑を受けた。」(旺文社3000、桐原4500) He was sentence to death. 「彼は死刑の判決を受けた。」(東京書籍、啓林館(検定教科書) ELEMENT II ) のように使う。 penalty (ペナルティ)「刑罰」「処罰」が、なんと高校の範囲外。桐原に fine 「罰金」の項目に類義語として penalty が書いてある。 ---- 罪と罰 punish 罰する guilty 有罪の crime 犯罪 commit 犯罪をする punish A(人) for B(理由) 「A を Bの理由で罰する」 punishment 「処罰」「刑罰」「罰」 東京書籍は「罰」。桐原は「処罰」。旺文社は「処罰」「刑罰」。 punish の罰は、べつに法廷や警察の処罰にかぎらず、学校などで教師が生徒を処罰するのでも punish を使う。東京書籍や桐原や旺文社の例文が、学校での処罰。 「犯罪」、(法律上の)「罪」 crime 「罪」の意味での crime は、法律上の「罪」のこと。 「宗教上の罪」sin なお、宗教上・道徳上の「罪」については sin (発音は「シン」)という別の単語がある(旺文社1400巻末の類義語)。 最近の一般の単語集には sin はないが、昔の単語集には書かれていたりするので、知識人層の大人は知っいる単語なので、教養として sin も知っておこう。 「犯人」「犯罪の」 criminal criminal には、形容詞「犯罪の」のほかにも、名詞「犯人」の意味もある。 桐原・旺文社いわく commit a crime 「犯罪を犯す」 「犯罪行為」は東京書籍いわく criminal activity であり、センチュリーいわく criminal act である。 東京書籍の言い回しのほうが(つまり criminal activity という言い方)、誤解のおそれが少なく安全だろう。 というのも、 act という単語は、「法律」の意味でも使われるからである。 なお、「委員会」 committee の冒頭部分とスペルは同じである。だが、意味が明らかに違うので、事実上、まったく別の単語であるとみなすほうが良いだろう。 なお「委員会」「委任」は commission ともいう。「犯行」も commission である(桐原)。 語源からすると、ジーニアスいわく、commit の古い意味が「ゆだねる」らしいので、むしろ「委員会」や、後述の「約束」や「献身」のほうが語源に近い。「犯罪する」のほうが、語源から離れた、奇妙な意味である。 commit には、「約束する」や受身形で「献身する」の意味もある。 be committed to ~ で「~に献身する」の意味である(旺文社)。 「約束」「献身」は名詞 commitment である(桐原)。 thief 「どろぼう」「空き巣」 thieves 「どろぼう」thiefの複数形 theft 「盗み」 動詞 steal 「盗む」の名詞形 stealing でもよい。 guilty 「罪の」「有罪の」 guilt 「罪を犯していること」 東京書籍いわく 「~にBの罪で判決を下す」 find ~(人) guilty of B(罪状) たとえば「裁判官は殺人の罪でその男に有罪判決を下す」なら(東京書籍、ジーニアス)、 The judge find the man guilty of murder. である。 ここでの judge は名詞で「裁判官」のこと。 旺文社いわく、 「~を無実だと判決を下す」find ~(人) innocent of B(罪状) 対義語 innocent 「無罪の」 innocence 「無罪」 guilty ⇔ incorrect guilt ⇔ innocence guiltyに「罪悪感」の意味もある。 feel guilty about ~ で「~に罪悪感をいだいている」 たとえば T feel guilty about ~ 「~のことで私は罪悪感をいだいている。」 のように使う。(東京書籍、センチュリー) They were proven guilty. 「彼らが有罪だと立証された。」(桐原) He was proven guilty of murder. 「彼の殺人罪が立証された。」(センチュリー) ---- 献身する devote, dedicate, おそらく、devote (ディボウト)が、「献身する」の一般的な語。 東京書籍4500でも、devote は本編で最初のほうに紹介しているのに、dedicate (デディケイト)は巻末おくりである。 桐原にいたっては、そもそも桐原4500にdedicate が無い。 サッカーの練習に身をささげるみたいな、たぶん趣味的なことから、センチュリーいわく「初等教育に身をささげる」みたいなのまで、devote で表現できる。 なお、ジー二アスでは dedicate で「英語教育に専念した」というのがあるので、教育に献身するのは devote でも dedicate でもどちらでも平気だろう。 devote はあるが、とくに再帰代名詞をともなって devote oneself to ~(名詞) 「~に専念する」 という用法もある(ジーニアス、文法参考書など)。 devote について、東京書籍いわく、ギターを一生懸命に練習したとか(ギターに身をささげる)、ジー二アスいわくサッカーを一生懸命に練習したとか(サッカーに身をささげる)は、devote を使う。 語法として、 devote ~(自分の時間など) to 〇〇 で「~を〇〇に捧げる」 の意味である(東京書籍4500、桐原4500、旺文社1900)。 名詞 devotion で「献身」の意味である(東京、桐原、旺文社1900)。 語法として、 dedicate ~(自分の時間など) to 〇〇 で「~を〇〇に捧げる」 の意味である(東京書籍4500、旺文社1900)。 dedicate one's life to ~(福祉など) で「~に一生をささげる」「~に人生をささげる」 の意味(東京書籍、ジー二アス)。 たとえば She dedicate her life to ~ 「彼女は~(福祉など)に一生をささげた」 のように使う。 ---- 追求と追跡 pursue 追求 chase 追跡 trace, track pursue は「追求する」だが、死後となどのキャリアを「積む」という意味もある。 chase は、警察などが、逃げようとする犯人を捕まえるために「追跡する」のに、よく使われる。 典型的な例文が 「警察は背任を追跡した。」The police chased the criminal. である(旺文社、桐原)。 trace を使った言い回しとして、 vanish without a trace 「跡形もなく消える」 があります(ジーニアス vanish、東京書籍4500の項目 vanish)。 もしかしたら track でも足跡以外の痕跡なども表現できるのかもしれません。ですが、痕跡を言うならもうtraceで十分でしょう。 trackは足跡やタイヤの跡と、あと運動場のトラックぐらいに使うのが合理的でしょう。 ほか、trace は、形跡などを「たどる」という意味で追跡すること。 このため、派生的に、trace にも「足跡」の意味の用法もあります(東京書籍)。なので、区別は track との難しいです。 なので、「vanish without a trace」のように言い回しごと覚えるしかありません。 ほか、track は、形跡を記録するという意味。 trace について、単語集にはないが、食品や農産物の生産履歴の追跡可能性のことをトレーサビリティ traceability という(ジー二アス)。 管理職に必要な知識であり、昨今の高校教育では、おそらく社会科の公民の政経科目などでも習うので、トレーサビリティ traceability を覚えること。 また、文房具などに売っている透明紙のトレーシングペーパーは、英語でも tracing paper である。 下に写したい手本の画像のかかれた紙を置き、その上にトレーシングペーパーを置いて、鉛筆などでなぞって写すのにトレーシングペーパーは使う。 また、この使い方から、絵や図面を書き写すのは trace を使うのが普通だろう(特に出典は無い)。 ほか、化学など理系の物質形の学問で、分子や物体などがどこに移動したかを測定できるようにする目印のことをトレーサー tracer という(ジー二アス)。 おそらく、放射性同位体とかの類かと(特に確認していない)。 ---- 仕事と労働 労働 labor 仕事 job, work labor の意味は「労働」であるが、とくに「肉体労働」や、あるいは「きつい労働」を言う場合が多い。 経営者ではなく従業員階級という意味での「労働者」という意味でも labor は使われる。 アメリカ英語では、labor である。イギリス英語では labour である。 単語集にはアメリカ英語 labor のほうで書いてある。 なお、経営者のことを「資本家」とも言う。 「資本家」は英語で capital である(ジーニアス、センチュリーで確認)。 「資本家と労働者」を capital and labor という(ジーニアスのlabor の項目、センチュリーのcapitalの項目で確認)。 「資本家と労働者」のことを management and labor とも言う(ジーニアスおよび東京書籍で確認)。 日本語では、資本家と経営者をまとめて「労使」(ろうし)とも言う。 理科などの「実験室」 laboratory の語源が「労働」labor である(ジーニアスおよびセンチュリーで確認)。なので、スペルを覚えるときは、実験室の冒頭と同じと覚えればいい。この点ではアメリカ英語 labor のほうが合理的である。 米英の「労働省」のような名前の官庁でも、 labor と言う名称を使っている。イギリスの「労働省」の場合、 the Ministry of Labour である。 日本の「厚生労働省」は英訳が長いので紹介したくない。 labor は名詞「労働」のほかにも、動詞「労働する」もあるが、単語集では動詞の例文はなく、動詞の意味の紹介だけである。 labor自体に肉体労働的なニュアンスがあるが、特に「肉体労働」であることを確実に説明したい場合、「肉体労働」manual labor という表現もある(旺文社、桐原、ジーニアス、センチュリーの manual の項目)。 だが、「手仕事」 manual labor でもある(桐原)。 manual には「手動式の」という意味もある。単語集にはないが、a manual control で「手動制御」の意味である(センチュリー manual の英文と和文。ジーニアスにも同じ英文)。 名詞 manual が「手引書」という意味でもある。 さて、手を使わない肉体労働とか、どう表現すればいいのだろうか。たとえば、やたらと足を使う労働とか。 あるいは、手引書を確認しながら行う肉体労働とか、どうしようか。 ジーニアスで manual を調べたところ、physical labor でも「肉体労働」という意味である。 job job は、「パートタイム仕事」 part-time job などの単語もあるが(東京書籍3000、ジーニアス英和の part-time の項目)、べつに job の使い道はパートだけではない。ジーニアスによれば、秘書の仕事でも job である。 「仕事を得る」「就職する」take a job とかで使う。 「仕事をやめる」は quit a job である。 ここでいう仕事は、給料を得るための「働き口」という意味である。 なのでjob には、「賃仕事」という意味もある(センチュリー、ジーニアスで確認)。 job と business の違いとしては、job のほうが口語的。 あとは上述の take a job など、いくつかの慣用表現の違いか。 ほか、business は普通、営利目的の「仕事」にだけ使う(ジーニアスで確認)。 work 学習としては、workは、動詞「働く」という意味が基本である。そこから、名詞「仕事」としての work の用法もあると派生できる。 そのほか、動詞 work には機械などが「機能する」という意味もある(桐原4500)。 名詞 work には、「作品」の意味もある(桐原4500)。 日本では芸術作品はアートワークというが、しかしジーニアスを見ると art of works である。また、「作品」の意味では複数形 works になる事も多い。 単語集にはないが、worksには「業績」の意味もある。 ---- 運搬 convey, carry 輸送用の乗り物などで「運搬する」ことを convey という(ジーニアスで「運搬」の意味を確認。旺文社も「運搬する」で紹介)。なお桐原はconveyは「輸送する」であると表現している。 この単語だけ聞くと難しそうだが、派生語がベルト・コンベヤーなどの「コンベヤー」 conveyor である。まず、コンベヤーを覚えよう。 センチュリーいわく、carry と convey のニュアンスの違いは、単に carry を固く言った表現が convey だとのことである。また、センチュリーいわく、convey はとくに乗り物で運ぶことを強調しているとのこと。 convey には、感情やメッセージや思想などを「伝える」の意味もあり、単語集にはこちらの意味と例文が書いてある。また、辞書でもこちらの意味を先に紹介している(ジーニアスとセンチュリーで確認)。 convey feelings 「気持ちを伝える」(センチュリーを改変) convey emotions 「感情を伝える」(旺文社1900を改変) convey a message 「メッセージを伝える」(東京書籍4500の例文をそのまま) などのように使う。 なお、単語集にはないが、スペルの似ている convoy (コンボイ)は、動詞としては、軍隊・軍艦などが「護衛する」・「護送する」のこと。名詞としては、convoy は「護衛」・「護送」である。ほか、ある種の大型輸送トラックのことを convoy とも言う(ジーニアスで確認)。 communicate との違いとして、 communicate はどちらかと言うと情報や見解や知識やなどを、口頭や文通などで「伝える」と言う意味である(「見解」はジーニアスにあり)。 ほか、単語集にはないが、「病気をうつす」という意味が、 carry にも convey にも communicate にもある。convey の病気の意味についてはジーニアス英和に書いてある(センチュリーにはない)。 ---- 保証 assurance, guarantee 製品などの保証書 guarantee 役所の証明書 certificate assurance は、約束などに裏付けされた「保証」。 guarantee は、契約違反時などは金などを受け取れる「保証」。なお一般に、不良品などの場合は、金の代わりに同等の新品などを受け取れる場合もある。 で、本当に保証をしているならば、契約違反などの際には金を払えるはずであるので、金を払う気のない assurance の価値が疑われるわけである。 なので、辞書では assurance を「保証」と書いているが、実際はニュアンスが違う。 辞書にはないが、工場などでの不良品の防止のための「品質管理」の業務のことを quality Assurance といい、よく「QA」と省略する。 不良品が出ると、企業側からすれば guarantee のための金を払うので余計な出費になるので、不良品を未然に防止するために assurance をするのである。 英文学はどうだか知らないが、工場労働ではこうである。 なので、借金などの「保証人」は guarantor である(東京書籍)。「保証人」とは、借金の際に、債務者がもし夜逃げしたり破産したりして金を払わない場合に、かわりに金を払う人のことが「保証人」である。 「保証書」も guarantee である(旺文社)。 そういう意味での「保証期間中」も under guarantee である(東京書籍、旺文社)。 だから「~は保証期間中である」は ~(isなど) be under guarantee である(ジーニアス)。 名詞 certificate は、出生証明書や結婚証明書や死亡証明書などの「証明書」のこと。スペルが動詞っぽいが、certificate は基本的に名詞である。 「出生証明書」は a birth certificate である(ジーニアス、旺文社、センチュリー)。「死亡証明書」は a death certificate である。 ほか、教員免許(センチュリー)などの仕事の免許状などを与えることも certificate である。 動詞としての certificate は、上述のような「証明書を与える」という意味。 動詞 certify は、上述のような証明書が、◯◯を「証明する」という意味で、 certify that ~ という決まり文句で「~を証明する」とその証明書類に書かれることが普通である。 旺文社の単語集にしか書いてない単語だが(東京書籍4500と桐原5500にはない)、しかし証明書の申請や発行や提出は、欧米での仕事で確実に使われる表現だろうから、ぜひ certificate は覚えてもらいたい。 インターネットのサーバー証明書や公開鍵暗号の証明書なども certificate を使った言い回しなので、この単語を覚えておこう。 assure は、一節には sure 「確実な」から派生した単語なので、「確信させる」が原義だという説もある(ジーニアス)。また、-sure には古くは「安心」という意味があるという説もある(センチュリー)。 ジーニアスのassureの派生に「安心」がどうこう言ってるのは、おそらくソレを意識しただけの説明。 assure には、「確信する」や「確かめる」なの意味もある。 insurance は「保険」という意味の名詞。 insure は「保険をかける」という意味の動詞。 「生命保険」は life insurance である(桐原、ジーニアス、センチュリー)。「健康保険」は health insurance である(東京書籍、センチュリー)。 桐原5500にwarrant という単語がある。 warrant は、商品の「保証書」の意味もあるが、この意味では guarantee のほうが普通だとセンチュリーは言っている。どちらかというと warrant の意味は「令状」「逮捕令状」「倉荷証券(※商業の専門的な証券のひとつ)」「委任状」「許可証」「新株引受権」のような意味であり、つまり warrant は何かの権限や権利のあること証明する証明書の類である。 さて、派生語の unwarranted 「公認されていない」 が東大の英文に出題とのこと(桐原5500)。 warrant には「妥当だとする」の意味もあり、この意味で同志社大に出題されたと、桐原5500は言っている。 辞書には、ジーニアスにもセンチュリーにも、warrant の項目では、まずは「令状」などの意味を先に紹介している。 日本の国公立大の入試の英文とは、こういうものだと、指摘をしておこう。 ---- 穀物 穀物 grain 小麦 wheat 小麦粉 flour 「穀物」(こくもつ)とは、米や小麦などのこと。一般に、食べて炭水化物をとるための農産物が、穀物である。 なお、桐原いわく、「大麦」は barley である。oat は「カラス麦」。 いちいち大麦とかカラス麦とか覚えるのが面倒なので、受験生としては、不正確だが wheat で大麦も小麦も押し通すのが良いだろう。センチュリーいわく、ライ麦は rye であるとのこと。 wheatの典型的な例文は、単語集にはないが、 「小麦をひいて小麦粉にする」 grind wheat into flour である(センチュリー、ジーニアスで、同じ英文)。 「小麦畑」は a field of wheat である(東京書籍、センチュリー)。 「小麦粉」 flour の発音と、「花」 flower の発音は同じ(桐)。 ---- 魂と霊魂 soul, spirit 幽霊の出る haunted soul は spirit よりも宗教的な色彩が強い(ジーニアス)。 つまり、soulのほうが宗教的。 しかし、soulもspirit もどちらとも、宗教以外にも、「精神」や「情熱」や「気迫」みたいな意味でも使う。 ジーニアスいわく、soulは「精神」の用法では、mind や heart とほぼ同じ意味とのこと。 soulの発音は、「足の裏」sole と同じ発音(桐原、旺文社)。 単語集にもある典型的な例文 「死者の魂のために祈る」 pray for the souls of the dead (センチュリー、東京書籍)。「死者の冥福(めいふく)を祈る」ともいう(ジーニアス、東京書籍)。 単語集では旺文社にしかないが、辞書でよくある例文で、 「霊魂の不滅を信じる。」 believe the immortality of the soul. などが辞書で典型的である(ジーニアスとセンチュリーで同じ例文)。 つまり、「霊魂の不滅」 the immortality of the soul である(旺文社)。 immortality は構造はイン・モ-タリティだが発音は「イモーダリティ」と読み、「不滅」の意味。 単語集にはないが、「精神」と言う意味では典型的な例文として、 He put one's heart and soul into the work. 「彼はその作品に全身全霊で打ち込んだ。」 などが辞書で典型的である(ジーニアスとセンチュリーでほぼ同じ例文)。 ほか、形容詞「幽霊の出る」は形容詞 haunted (ホーンテッド)である(旺文社1900)。 動詞「(幽霊が)出没する」は haunt である(桐原5500)。 東京書籍4500 に haunt などは無い。 出没する「幽霊」は、たとえば ghost など(桐原5500 のhaunt の例文)。 a haunted house で「幽霊屋敷」(旺文社)または「お化け屋敷」(センチュリー)である。ジーニアスには無い。 ---- 勇気のある brave, courage 戦士 brave 勇気 courage 臆病な cowardly, timid brave 「勇敢な」と courage 「勇気のある」は、ほぼ同じ意味(ジーニアスで確認)。 courage のほうが固い言い回し。 brave のほうが、危険のある行為に立ち向かうさまに使われる場合が多い。 このためか、「勇敢な兵士」を言う場合は a brave soldier のように brave でいうのが自然だろう(センチュリー)。 旺文社では「勇敢な兵士」 a brave fighter である。 だが、そうでない用法の場合もあり、その場合は区別がつかない。 たとえば桐原では「あの人たち全員の前で話をするとは、君は勇敢だった。」という文章で brave を用いている。 逆に courage は「彼は勇気を持って病気に立ち向かった。」という文章である。 また、単語集にはないが、名詞 brave には、勇気の意味はない。名詞 brave は、北米先住民の「戦士」の意味である。 名詞 courage が「勇気」の意味である。 動詞 encourage は「勇気づける」「励ます」の意味である。 encourage ○○(人) to ~(動詞) で「○○(人)に~するように強くすすめる」 「勇敢な」brave の対義語は「臆病(おくびょう)な」cowardly という形容詞である。単語集で cowardly を調べてみると、東京書籍でも桐原でも旺文社でも、どの単語集でも「おくびょう」とルビを振っている。 cowardly は副詞ではなく、形容詞である。 念のために結果だけ言うと、cowardly は「臆病な」という意味の形容詞である(ジーニアス、センチュリー、旺文社、東京書籍)。 なお、-ly をはぶいた coward は「臆病もの」という意味の名詞である。なお、桐原では名詞形 coward を「ひきょう者」と平仮名で表記。文法参考書では文英堂『インスパイア』が否定表現の単元で coward という単語を使っている(『INSPIRE総合英語 三訂版』、荻野敏 ほか3名 著、2012(※月日の情報は無し)、P457)。 名詞形 coward (発音「カウワード」)は「臆病者」「卑怯者」の意味である(桐原、ジーニアス、センチュリー)。 形容詞 coward の発音は「カウワード」である。発音注意の単語として、桐原4500には注意が書いてある。東京書籍の単語集だと対義語としての紹介なので発音が載っていない。旺文社だと巻末なので、発音が載っていない。形容詞 cowardly の発音も同様に「カウワードリー」である(ジーニアスで確認)。 なお、アメリカ童話『オズの魔法使い』(The wizard of Oz)の「臆病なライオン」は coward (=臆病な)なライオン(東京書籍『All Abroad! I』検定教科書)。 cowardly には、「臆病な」の意味のほかにも、「卑怯(ひきょう)な」という意味もある。 timid (ティミッド)には「臆病な」「内気な」の意味がある(旺文社)。よく、小さな子供が人見知りをして知らない大人をこわがる様子に、timid を使う(旺文社1900、センチュリーの例文)。 東京書籍4500および桐原4500・5500は timid を紹介していない。辞書を見ても、特に共通の言い回しはなく、著作権的に紹介しづらいので、省略する。 ---- 本物の genuine , real, authentic 偽者の fake, false 現実の real . actual ジーニアスによると、real と actual は類義語のようである。区別は、なかなか難しい。そもそも単語集だと、区別を諦めている。高校生は、real と actual の区別に深入りする必要は無いだろう。 real は、「実物の」が語源(ジーニアス、グランドセンチュリー)。そこから派生的に「本物の」「真の」とか、「現実の」「実際の」などの意味になる。 なお、動詞「実在する」「存在する」は exist である(東京書籍3000)。 対義語は、たとえば imaginary 「想像の」「想像上の」である(東京書籍3000)。 単語集には無いが、数学の「実数」が real number である。数学の「虚数」が、 imaginary number である。なお、複素数は complex number である。 「本当の」「本物の」の意味の real でよくある例文は a real friend 「本当の友人」(桐原3000)、「真の友人」(ジーニアス) actual 「実際の」は、例文が著作権の都合でカット。単語集を買って読め。 副詞 actually 「実際に」「現実に」は What actually happened ? 「実際には何が起きたのか?」(グランドセンチュリー、東京書籍3000に似た例文) ほか、予想や理想と違って「実際には」「現実には」というときの actually という用法もある(グランドセンチュリー)。東京書籍のいう「実のところ」の actually も、この用法だろう。 桐原・旺文社は、副詞 actually は、例文なし。形容詞 actual しか、桐原・旺文社は紹介していない。 形容詞 genuine という単語があり、形容詞 real の類語ではあるが、若干のニュアンスの違いがある。 美術品などの「本物」は、好んで genuine を使い、たとえば 「本物のピカソの絵」 a genuine Picasso のように使う(東京書籍、センチュリー、旺文社)。なおセンチュリーではピカソではなくラファエロ。旺文社はルノワール。 そのほか、カバンなどが本革(ほんがわ)のことを genuine leather という(桐原、旺文社)。 ジーニアスだが、「本人の署名」 a genuine signature である。 対義語は fake や false など(桐原)。 旺文社1900と桐原5500が、genuine の類義語として authentic を紹介している。 authentic は、作者による作品であることを保証している。一方、材質などは authentic では保証しないのが普通。 使い方もほぼ同じ。 (ジーニアスいわく)「本物のピカソの絵」 an authentic Picasso (センチュリーいわく)「本物のゴヤの作品」an authentic Goya (センチュリ-いわく)「本人の署名」an authentic signature である。 ---- complex 「複雑な」形容詞 complicate 「複雑にする」動詞 complicated 「複雑な」形容詞 東京書籍4500いわく、complicated は「 complex と同義」とのこと。区別は難しそうである。 ---- 偽造する(※高校英語の範囲外) 文書や貨幣を偽造する forge 芸術作品を偽造する、仮病 fake 文書を偽造する falsify 文書や貨幣などを「偽造する」は forge をつかう(センチュリー、ジーニアス)。なお、旺文社1900に forge という単語がある(旺文社1900)。 典型的な例文は、 forge a passport 「パスポートを偽造する」 である(旺文社、センチュリー)。 fake でも「偽造する」の意味があるのだが(センチュリー、ジーニアス)、用例を見る限り、芸術作品を「偽造する」の場合が多い。 東京書籍4500では、「偽者」の意味で名詞 fake が出ている。桐原4500では、false の派生語でfake が「本物でない」として出ている。 つまり、動詞 fake は、高校英語としては、ほぼ範囲外である。 さて、動詞 fake について ほか「仮病をつかう」 fake illness という言い回しがある(センチュリー、ジーニアス)。 なお、鍛冶屋などの「鍛造(たんぞう)する」も forge である。 名詞形 forgery は「偽造品」「模造品」の意味のみ(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 falsify はふつう、文書を「偽造する」のことをいう(ジー二アス、センチュリー)。 旺文社1900いわく、英検準1級で出る範囲とのこと。 文書の偽造にしか使えないfalsify よりも、文書と貨幣に使える「偽造する」 forge を使うほうが無難だろう。 その他、falsify には、「事実を曲げて伝える」の意味もある(ジー二アス、センチュリー)。 動詞 distort (ディストート)は、物体などを歪めるという意味だが、派生的に「事実を歪めて伝える」という意味もある(旺文社1900、東京書籍4500巻末)。 物理学などで、光の像をゆがんだりすることを distortion (ディストーション)という。 物理学や機械工学などで「ねじり」や「ねじり力」のことを torsion (トーション)という(センチュリー)。このように distortion が torsion の否定語ではなく類義語であることに注意したい(センチュリー)。 ---- 保つ maintain, preserve, (※ 説明省略)retain 守る protect 思想などの保守 conservative preserve はよく、史跡や森林などを「保存する」という意味に使われる。じっさい、東京書籍の例文は史跡の「保護」だし、桐原の例文は自然環境の「保護」である。 protect は森林「保護」にも使われるが、protectは破壊から守るというニュアンスが強い。 ただし、ジーニアスで確認したところ、preserve でも野生動物を「守る」という意味でも使われる。あまり使い分けは明確ではない。 maintain は、機械などを「保守する」や「整備する」の意味でもよく使われる。東京書籍でオートバイの整備を maintain で説明。 アパートの手入れも maintain であると、ジーニアスとセンチュリーが言っている。 This apartment house is well maintained. 「このアパートは手入れがよく行き届いている。」 である(ジーニアスより引用。センチュリーにも似た文章)。 機械だけでなく、平和や法秩序などを維持するのにも maintain が使われる。東京書籍は法秩序(law and order)の維持。センチュリーが世界平和(world peace)の維持。 また名詞形 maintenance でセンチュリーが法秩序の維持。 家族などを「扶養する」もmaintain である。なおsupport でも「扶養する」になる(ジーニアス)。旺文社にもmaintainの「養う」が書いてある(意味のみ。例文なし)。桐原にも「扶養する」が書いてある(意味のみ)。 単語集にはないが、自動車の速度を「維持する」もmaintainである。 retain という単語があり「保つ」の意味があるが、説明が難しい。桐原はretainを紹介していない。 conservative 「保守の」は、思想などが保守的であることについて、よく使われる。 しかし、名詞 conservation は、自然保護や資源保護などに使われる。 動植物などの「保護区」は、conservation area であると、桐原およびジーニアスが言う。 単語集には conserve を「保存する」としか書いてないが(東京書籍)、辞書で調べれば動詞 conserve は、環境や資源などを「保存する」の意味である。旺文社も、環境・資源を「保護する」のが conserve だと言っている。 ほか、単語集は述べていないが、果物を砂糖漬けにして(いわゆるジャムにして)「保存する」ことも conserve という。 動詞 reserve は、ホテルの部屋や座席などを「予約する」の意味や、そのほか「保留する」「留保する」などの意味であるが、同じスペルの名詞 reserve には動物などの「保護区」の意味がある。 ---- 予備 reserve, spare 予約 reserve, appointment そのほか、名詞 reserve の「予備」や「予備金」や「予備軍」の意味がある。 なお、ホテルの「予約」や「予約席」は reservation である。 なお、病院・美容院などの「予約」は appointment である。ただし、「予約」の意味を覚えるのではなく、appoint は「面会の約束」の意味があることを覚えるべきである。医者または美容師など対人サービスを受けるための約束を取り付けるという意味で、派生的に「予約」になると理解すれば、暗記の負担が減る。 have appointment with ~(人)で「~と会う約束をしている」の意味である。 I have an appointment with him tomorrow. 「あす、彼と会う約束をしている。」 である。 なお「病院」は英語で hospital である。 形容詞 spare でも、部屋や鍵などの「予備の」「スペアの」「余分の」の意味がある。 そのほか、動詞 spare には、時間を「割く」という意味がある。 spare w few minutes 「少しだけ時間を割く」 である。 典型的な例文が、 「(私のために)少しお時間を割いていただけますか?」Can you spare me a few minutes? である(桐原に同じ例文。東京書籍に似た例文。なお和訳は東京書籍より)。 なお、桐原は上記英文の和訳を「少し私に時間をさいてくれませんか。」としている。 このように、和訳は多少は幅があってもいい。 ---- 凝視する gaze, stare, contemplate くらやみとかで見る peer gaze at, stare at, peer at, contemplate 「凝視」(ぎょうし)とは「見つづける」ことだが、一口に「見つづける」と言っても、日本語でも、不良が「ジロジロと見ているんじゃねえ!」という場合の見続けられる行為の印象と、一方で恋愛小説とかで「恋人どうしが見つめ合っている」と言うような場合の見続けられる行為とでは、印象も違えば言い回しも違う。 英語でも、gaze と stare がそういう関係である。 stare は普通、あまりよくない印象の場合に使う。 一方、 gaze は、興味などで見続ける場合に使う。 ただし、見ている側は特に悪意はなくても、見られている側が不快に思う場合もあるので、そういう場合に gaze か stare なのかは、判断は難しい。 とりあえず、私たちは問題を単純化して、見ている側が悪意や不信感で見ているなら、見られている側もそう受け取って不快に感じるという、単純な世界観を想定しよう(現実世界はそうではないが、ここでは英語学習のために我々は単純な世界観・人間観で済ますことにする)。 物思いにボーッと見ている場合でも、あるいは興味をもって見ている場合でも、gazeでは特に区別はしない。 たとえば、東京書籍では gaze で、恋人同士が見つめあう表現を gaze、旺文社では物思いに海を見続けている表現を gaze にしている。 見ている側の気分は明らかに違うが、しかしこういう場合、どちらとも gaze である。 一般に、喜びや感動などで見ている場合は gaze であるとされる。 stare の典型的な例文は 「私をじろじろ見ないで。」 Don't stare me. である(東京書籍、ジーニアス。ジーニアスでは和文が少し違う)。 ただし実際には、ジーニアスいわく、 stare でも、「見送る」とか、「ウィンドーの中の人形を驚きの目で見た」などでも使う。 おそらく英米人の側でも、たぶんあまり stare と gaze の使い分けは厳密ではないのだろう。所詮、言葉は生き物である。 日本人としては、読解なら文脈からstareとgazeの意味を判断するしかないし、英作文なら実務では勤務先などの用例に合わせて使い分けるしかない。 見ている側が感動してみていても、見られている側が好奇の目で見られると受け取って不快に思う場合もあるかもしれない。 だから前後の文脈や、業界の慣習などから、判断せざるを得ないだろう。 辞書を見ても、特にそういう区別がつきづらい場合については、言及されていない。 gaze でものを見るときの英文では、 gaze at it 「それを見る」 のように、前置詞 at をつける。into や on や upon などの場合もある。 覚えるのは一見すると大変そうだが、しかし中学英語のlookの語法の look at ~ 「~を見る」と同様だと覚えればいい。 しょせん、英語を話している英米人にとっては、彼らの国の子供などでも英語を使えるように、あまり記憶しないでも使えるような語法が生き残っている。 なお、stare は、at なしでも言えるが、しかし stare at ~「~をじっと見る」 のように言ってもいい(桐原)。 結局、gaze も stare も、look at ~と同様に、gaze at ~、stare at ~と覚えれば済むように出来ており、このため米英人の子供でも気楽に使えるようになっている。 stare のあとが代名詞(him や her など)の場合は、例文を見ると at が省略されているのが多い(旺文社、ジーニアス)。だが、辞書でそういう規則を説明しているわけでもない。 まあ、 おそらくは stare at him などと言っても通じるだろう。 実際、センチュリーでは、He stared at me. 「彼は私をじろじろ見た」のような文型で例文がある(heではなくthe stranger だが、スペルが似ていて紛らわしいので、wikiではheに変更した)。 逆に gaze のほうも、実は at を使わずに gaze the boy「その少年を見つめる」のように言ってもいい(センチュリー)。 gaze のあとが、at か into か on かなどは、文脈にもよるだろうから、入試には出ないだろう。 出るとしたら、off とか down みたいな、look のあとには通常は来ない前置詞を選ばせない類の問題だろうか。 なお、stare のあとには、通常は into や on はつけない(桐原)。stare に前置詞をつけるとしたら、at である。 動詞 contemplate 「熟考する」には、「じっと見つめる」「凝視する」という意味もある(桐原5500)。桐原5500だと掲載スペースの都合からか、見る意味では「じっと見つめる」が書いておらず「凝視する」だけだが、しかし実際は後述の例文のように、割と軽い意味で使われるので「じっと見つめる」「じっくり見つめる」などと和訳したほうが適切な場合も多いだろう。 なお、contemplate のうしろには、at などの前置詞はつけない。辞書で確認しても、at などをつける用法は見当たらない。 contemplate the water 「水をじっと見ている」(センチュリー)とか contemplate the star 「星をじっと眺める」(ジーニアス)のように、前置詞をつかわずに直接的に書く。 前置詞をつけない理由の覚え方は、言語学的に真面目に考えるよりも、推測になるが、contemplate はもとから発音が長いのに、さらに後ろに at とか into とか付けて発音を長くしたくない、という発音の手間的な都合だろうとでも考えれば、受験対策としては十分だろう。 また、文章で書く場合でも、contemplate がただでさえ固めの言葉なので使用条件で悩むのに、さらに「 at をつかうべきか?それとも on か?」とか悩みたくない、という都合かと。 動詞 peer は、暗闇とかで、見づらいものを、見ようとして、「じっと見る」という意味。単語集では旺文社だけが紹介。 この peer は多義語であり、名詞 peerは「同等の人」「同僚」「仲間」や「貴族」という意味がある。東京書籍が巻末で「仲間」peerを紹介。 前置詞については、stare at や gaze atなどと同様に、peer at ~ や peer into ~ のように言う(ジーニアス、センチュリー)。 動詞 peer の場合、前置詞抜きの用法は、辞書では見つからなかった。 覚えるのが一見すると大変そうだが、しかし peer には名詞の意味もあるので、前置詞 at や into があることで名詞との区別がしやすいという利点がある。 だから、いっそ peer at という一組の単語として覚えてしまおう。こうすれば、名詞 peer 「同僚」「仲間」との混同で悩まなくて済む。 ただし、peer には「見つめる」の意味のほかにも、「現れる」の意味があり、その場合は文脈によっては例えば peer over ~ 「~の上に現れる」のように言う場合もあるので(センチュリー)、文脈次第。ただし、peer の「現れる」の用法は、ジーニアスには書いていないので、かなりマイナーな用法であると思われる。 ---- 予想や予期など forecast, predict, anticipate, expect forecast は、天気予報に使われる。センチュリーいわく、天気予報の場合、翌日~数週間程度の予報で使う。 predict は、天気予報の場合でも、たとえば「数ヶ月後の気候は◯◯だろう」ぐらいの予想では使う(センチュリー)。 予報のほか、根拠などをもとに予想をするのにも forecast や predict を使う。 ただし実際には、predictでも明日の天気を予想したりするのにも使われる(ジーニアス)。 よくforecasttは「予想」「予報」、predictは「予言」などといわれるが、しかし辞書を見ても、predictでもforecastでも予想をしたいしえいて、あまり差は明確ではない。 このように、英米の慣習的なニュアンスの差になるので、本ページでは深入りしない。 anticipate には、楽しいことに「期待して待つ」、トラブルなどに「備えて待つ」のような意味がある。anticipate が「予期する」みたいに訳される事もある。 単語集にはないが、 We all are anticipating ~ で「~を楽しみに待っています。」 のように慣用的に使われる。 楽しいことを待つのと、トラブルなどにそなえるのは、まったく感情が違うので、結果的に意味が幅広い。 このほか、anticipateには「先取りする」「先手を打つ」「給料などを先取りして金を使う」などの意味がある。 桐原では、巻末の接頭辞の章以外では anticipate を紹介していない。 旺文社と東京書籍が anticipate を紹介している。 名詞形 anticipation は、単語集では東京書籍は「予期」の意味であり、旺文社は「予期」「期待」の意味。 expect は、楽しいことや良い結果などを「期待する」の意味で習うかもしれないが、その意味のほかにも、良い結果か悪い結果にかからわず結果を「予期する」という意味もある。 このため、「予期する」の意味では anticipate と expect は類義語でもある(ジーニアスで確認)。 expect ◯◯(人) to ~(動詞)で「◯◯(人)が~するだろうと思う」である。 典型的な例文は、 「彼は私が土曜日も働くだろうと思っている。」 He expects me to work on Saturday. である(桐原とジーニアスに似た例文)。 なお、expectで楽しい事を期待する場合、高い確率で起きるだろうとexpectでは思っている。一方、hope は、そんなに確率が高いとは思っていない(センチュリー)。 対義語 unexpected は「思いがけない」「不意の」の意味(旺文社)。 一般的な「期待」「予期」は expectation である。 数学・統計用語の「期待値」や各種の「予測値」は expectancy という別の単語である(桐原、ジーニアス)。expectancy は「見込み」の意味の単語でもある(東京書籍)。 「不意の客」 an unexpected guest である(旺文社、ジーニアス)。 ---- 運命と運勢 fortune 運勢・幸運 運命 fate, destiny, lot, fate 通常は悲劇的な「運命」 doom おそろしい「運命」、破滅 destiny 使命ある「運命」 fortune は、「運がいい」とかいうときの「運」のことである。東京書籍は fortune は「運勢」だと言っている。 fortune には、「幸運」や「財産」などの意味もある。 fate は、悲劇的な「運命」をいう場合によく使う。形容詞 fatal が「命取りの」「致命的な」という意味である。桐原の fate が「命取りの」という訳あり。 慣用表現で 「運命のいたずらで」 by twist of fate という表現がある(東京書籍、ジーニアス)。 東京書籍は destiny を紹介せず。桐原が紹介している。 「運命」destiny は、「目的地」 destination の派生語。 センチュリーいわく、destiny は使命感を強調した「運命」。 ジーニアス destiny を見ても、あまり説明が多くない。 doom という単語があり、桐原5500および旺文社で紹介されている。 doom は、おそろしい「運命」で使う(センチュリー)。 doom は、特に、キリスト教の「最後の審判」などでも使う(ジーニアスで確認)。このように、doomは、かなり悲劇的または、とても厳しい運命のことを使うニュアンスがある。 doom の例で単語集によくあるのは、死ぬという「運命」や、失敗するという「運命」など、である。 単語集にはないが、doom には、死の婉曲表現としての「運命」の意味もある。「運命を迎える」(=死ぬ)とか、「運命を迎えさせる」(死なす、殺す)などにも doom と使った表現が使われる。 lot (ラート)にも「運命」の意味がある(桐原4500、ジーニアス、センチュリー)。東京書籍3000・4500と旺文社1400・1900は紹介していない。 中学で習った a lot of 「たくさんの」の lot と同じ単語である。 さて、日本でよく「商品のロット」みたいに言うが、しかし辞書で確認したところ、「(商品・競売品などの)一山・一組」という意味はあるが、しかし同じ生産時期で同じ型番などの商品群などの意味は無い。 辞書を見ると、さらにlotには「くじ」の意味があることも書いてあるが(ジーニアス、センチュリー)、単語集には無い。 語源的には、もともと、折った木の小枝を、くじに使ったことが、lotの色々な意味の起源(ジーニアス)。 なお、頻度順をうたう旺文社1200・1400・1900の3冊は、そもそもlotの項目が無い。よって、中学で習う a lot of 「たくさんの」の意味以外では、入試には出ていないのが実状なのだろう。 このような実態を反映してか、東京書籍も1800語・3000語・4500語の3冊とも、lot を紹介していない。 紹介しているのは桐原4500だけである。 ほか、lot には土地などの「区画」の意味もあり、 a parking lot 「駐車場」 の意味(桐原、センチュリー、ジーニアス)。 lot はスペルが簡単なので、なんとなく口語的に思われるかもしれないが、しかし辞書を見ても、特に口語とは書かれていない。 また、lot は、やや運命の偶然性を強調する語としての「運命」である(センチュリー、ジーニアス)。どうやら、lot は一般的な「運命」という概念ではないようだ。 「運命」という概念については、一般的な語が(あるのかもしれないが、)高校の単語集の範囲では見つからない。 ---- 致命的な fatal, mortal mortal (モータル)は、よく、 Man is mortal. 「人間はいつかは死ぬもの。」 のような言い回しで使う(センチュリー。ジーニアスにもmanではなくweだが似た例文)。 あと、この言い回しから、man には「人間」の意味があることが分かる。 Police man を police officer とか言い換えて喜んでいるアメリカ人の知能の参考になる。 mortal wound で「致命傷」である(センチュリー、桐原5500)。 単語集にはないが、 a mortal combat で「死闘」である(ジーニアス、センチュリー)。 ジーニアスいわく、 a mortal battle でもよいとの事だが、せっかく mortal という、やや固めの表現を使うのだから、「闘い」のほうも battle よりも combat と固めの表現で統一したほうが良いだろう。 ジーニアスでも、まず mortal combat を基準に紹介している。 ほか、単語集にはないが、 mortal enemy で、「生かしておけない敵」 である(ジーニアス、センチュリー)。 「死に際」(しにぎわ)とか「臨終」(りんじゅう)とかの意味で、 mortal hour ともいうが(ジーニアス)、それだったらセンチュリーの the mortal moment のほうがより文学的な表現だろう。 ラテン語で「メメント・モリ」(memento mori)という表現があって、「人はいつか死ぬことを忘れるな」のような意味である。 ここでいう「メメント」とは「忘れるな」の意味である。英語でいうメモリー memory 的な語にすぎない。 だがモーメントと発音が似ているので、mortal moment のほうがラテン語とか詳しそうで頭良さそうに見えるだろう。 なお、名詞 moment は「瞬間」「少しの間」などの意味(桐原4500、東京書籍3000)。 for a moment で「少しの間」「一瞬の間」などの意味(桐原4500「少しの間」、旺文社1400「一瞬の間」)。文脈に合わせて判断。 fatal については、fate や doom など「運命」のセクションで解説済みなので、このセクションでは省略。 なお、英検1級単語でメメント memento 「記念品」があるらしいですが、大学受験としては無視していいと思います。 ---- 悲劇など tragedy, misery 「悲劇」 tragedy は、訳語にも「劇」とあるとおり、演劇の用語でもある。 たとえばギリシャ悲劇は greek tragedy である。 対義語は「喜劇」 comedy である。 劇や芝居だけでなく、とても悲しい出来事にも tragedy は使われる。 日本語でも、「悲劇的な事件」とか言う場合、べつに演劇のことではなく、単に、とても悲しい出来事という意味合いである。 もともと劇の用語だからか、センチュリーの例文だと、戦争の悲劇だとか、社会的な飢餓の悲劇だとか、わかりやすい悲惨さに使っている。 桐原では、tragedy の和訳として、「悲劇」に加えて「惨事」も紹介している。 戦争とか大地震とかは、演劇になりやすい、わかりやすい惨事。なので、まず「悲劇」という意味で tragedy は覚えるのが良いだろう。「惨事」はその派生的な意味にすぎない。 ジーニアスだと、地震で家族が死んだとかがtragedy の例。 なお、災害などの「惨事」は disaster である。disaster には、悲しいとかのニュアンスはない。 形容詞 disastrous を「災害の」「悲惨な」とか訳す。和訳の都合で「悲」の文字が入っているが、悲しさよりも、被害の規模を強調しているのが disaster 系の単語である。 自然災害などの「大災害」などが disaster の中心的な意味である。disasterは、「災害」や「惨事」などの意味をあらわす一般的な用語(センチュリー)。 一般的でない「惨事」は catastrophe や calamity が用いられる。 航空機事故の惨状などにも、よく disaster が用いられ、 an air disaster 「航空機事故」という(センチュリー、ジーニアス)。 misery (ミザリ)はどちらというと「みじめさ」という意味であり、個々人の貧窮(ひんきゅう)や窮乏(きゅうぼう)、孤独や病苦などに使う。 センチュリーが「貧窮」。ジーニアスが「窮乏」。 生活などの「みじめさ」が misery である(ジーニアス)。 センチュリーは気持ちの「みじめさ」もあると言っているが、生活のみじめさから推測できるだろう。 あるいは、生活のみじめさに対する、自己のみじめさを痛切に感じさせられる感情のことが misery であるとも言えるかもしれない。 形容詞「みじめな」はmiserable (ミゼラブル)である。 フランス文学だが、「ああ無情」などと訳される『レ・ミゼラブル』という作品の題名を知っていると、理解しやすいだろう。 ただし、miserable は「気が滅入る」くらいのニュアンスでも使われることもある。 単語集にあるmiserable は、和訳は「みじめな」だが、実際には「気が滅入る」のニュアンスである。東京書籍と桐原がそれ。 桐原が、風邪をひいて「みじめ」なのを miserable と言っているが、せいぜい気が滅入るぐらいだろう。 ---- 惨事・大災害 disaster, catastrophe, calamity 東京書籍は、 巻末でのみ形容詞 catastrophic を紹介。桐原4500および桐原5500では紹介せず。 catastrophic は「壊滅的な」の意味(ジーニアス、東京書籍)。 桐原5500がcalamity を「大災害」「惨事」として紹介し、ハリケーンを例にしている。東京書籍および桐原4500と旺文社は calamity を紹介せず。 ジーニアスによると、calamity は、大地震や洪水などの大災害、失明・失聴などの災難、そのほか苦難。センチュリーいわく、calamity は catastrophe より軽く、また、精神的な被害を強調しているとのこと。 桐原5500のdisaster では、被災者への国際援助が必要なレベルの大災害を disaster としている。 「被災地」は a disaster area である(旺文社、センチュリー、ジーニアス)。 crisis 「危機」は、危険がさしせまっている「重大局面」。 ---- 崩壊 建物などが崩壊する、他 collapse 崩壊・故障・停電 breakdown 自動車などがぶつかって壊れる crash (※範囲外)システムの崩壊 implode 人が倒れる fall, collapse 木や建物が倒れる fall 建物が崩壊する collapse collapse はそもそも動詞。名詞の用法もあるが、他単語の区別のために、まずは collapse は動詞の用法を覚えよう。 また、collapse は、建物などが崩壊すること。 人が卒倒(そっとう)などで物理的に「倒れる」という意味もある(東京書籍)。 このように、collapse は物理的に、倒れ落ちること。 派生的に、collapse でも、事業の失敗とか、株価の暴落とか、人間の衰弱とかも言えるが(ジーニアス)、まずは基本の物理的に「崩壊する」の意味を覚えよう。ジーニアスでも、建築物の崩壊 や 人の卒倒 などの意味を第一に紹介している。 単語集にはないが、家具などで折りたためるものについて「折りたたむ」をcollapse とも言うが(ジーニアス、センチュリー)、まぎらわしい。家屋の崩壊を意味する動詞で、家具の折りたたみを表現するとか、英米人はどういう言語センスをしているのか。 動詞 fall 「落ちる」には、「倒れる」という意味もあり、人や木や建物が倒れるのに使える(東京3000、桐原4500 while P.402)。 さて、breakdown は名詞である。breakdown に動詞の用法はない。 桐原と東京書籍に breakdown は無い。 なので、とりあえず英作文では「崩壊」には collapse を当てておけば、まあカタコトの英語かもしれないが、通じるだろう。 さて、breakdown を辞書で見ると、ジーニアスでもセンチュリーでも、まず先に、「崩壊」ではなく(機会などの)「故障」で紹介している。 センチュリーに書いてないが、breakdown には「停電」の意味もある(ジーニアス)。原発問題などで電力問題のある昨今、覚えておきたい表現である。 辞書でよくある breakdown 関連の例文が 「家庭崩壊」 family breakdown である(ジーニアス、センチュリー)。 機会が停電はなく故障している場合、 熟語で形容詞的に out of order という言い方もある。 be out of order 「故障している」 である(桐原3000)。 そのほか、桐原5500 が「侵食する」 erosion (エロージョン)を「崩壊する」の意味で紹介しているが、覚えなくていいだろう。 なぜなら、普通、エロージョンは、川岸や土壌など土地の「浸食」(しんしょく)とかの意味で使う。東京書籍4500も旺文社1900も、土壌の浸食の意味である。 また、単語集にも辞書にもない知識だが、化学とか材料科学とかで erosion (エロージョン) 力学的な力によって削りとられていく「浸食」・「摩耗」 corrosion (コロージョン) サビなどの「腐食」 のように区別する専門用語がある。 また、センチュリーによると、土壌の浸食だけでなく、それによる土砂の流出も erosion というようである(センチュリー)。 なお、辞書では、erosion は、さびなどの「腐食」も含んだ、「浸食」一般の表現である(センチュリー)。ジーニアス erosion では確認できず。 「崩壊」なんて collapse で言えるだろう。 動詞「浸食する」は erode である(桐原5500、旺文社1900)。桐原も旺文社も、erode は例文なしで、単語の紹介のみである。 動詞 crash (クラッシュ)は自動車が衝突して壊れたり、飛行機が衝突して壊れるときの動詞。 なので、建物が老朽化などで朽ちていた場合には使えない。 辞書によると、crash には「大きな音を立てて壊れる」という意味もある。ほか、雷鳴などが鳴り響くのも crash という(ジー二アス、センチュリー)。 そもそも、crash の語源が、衝突したときの音である。つまり擬音語(ジー二アス、センチュリー)。 旺文社1900および東京書籍3000は、音を立てて壊れるの意味を採用していない。 桐原が、「激しい音を立てて壊れる」の意味を crash の第三の意味として採用している。 単語集では旺文社だけ紹介しているが、英語では、 crush 「押しつぶす」という真ん中の文字が a でなく u になった単語もある。 (※範囲外)経済制裁などで経済システムが崩壊する場合は implode を使う。たとえば経済制裁でロシアの経済が「崩壊しつつある」などと言う場合、 imploding などを使う。 ---- 速い・早い 主に速度が「速い」 speedy, fast, 人の動作が速い quick prompt, immediate swift 焦る haste immediately (対応などが)「即座に」の意味。 副詞 immediately は、対応などが「即座に」「すぐに」「ただちに」という意味である。 だが形容詞 immediate は、少しニュアンスが違う。 たとえば例文 the immediate future 「近い将来」という意味である。このように、形容詞 immediate はそれほど即時ではない。 また、「当面の」という意味もある。 語源をみると、「無い im 」+「間(media メディア的な語)」なので、「間をおかずに」という感じの語源である。だが実際には、「近いうち」とかの意味もあり、あまり語源とおりではない。 対応などが「即座の」「即時の」と言いたい場合、prompt が近い。 rapid は、速度などが「速い」こと。 川の流れの速さによく rapid が使われる。 辞書によくある典型的な例文は、 a rapid river 「急流」(ジーニアス)または「流れの早い川」(センチュリー) である。 また、 「仕事の速い人」a rapid worker も典型的(センチュリー「仕事の速い人」、ジーニアス「敏速に仕事をする人」)。 単語集にはないが、「レム睡眠」の「レム」が rapid eye movement 「急速眼球運動」のことである。高校の保健体育や生物学でレム睡眠を習うかどうか微妙ではあるが、一応、紹介しておく。 列車の「急行の」は 形容詞 express である。 「急行列車」 an express train という。東京書籍4500に例文も書いてあり、高校範囲である。(桐原は意味紹介だけ。) 東京書籍の検定教科書『All abroad! I 』いわく、 rapid train でも「急行列車」とのこと<ref>『All aboard! English Communication I』、東京書籍、令和3年1月29日検定済、令和4年2月10日発行、P.108</ref>。 感情などを「表明する」express と、同じスペル、同じ発音の単語である。「表明する」については説明を省略。 なお、高速道路は expressway である(東京書籍4500)。 対義語は「各駅停車」 local である。東京書籍に local も例文つきで掲載されている。 「各駅停車の列車」は the local train である(東京書籍4500)。 なお、localには「地元の」「現地の」という意味もある。 英語の local に田舎の意味はない(東京書籍4500)。なので、日本語の「ローカル」(田舎を意味している)とは意味が違う。 「地元ニュース」は local news である(ジーニアス)。「地元の新聞紙」は local newspaper である。 resident (レジデント)「住民」という単語がある。 これと合わせて、 local resident 「地元住民」という用語も典型的なので覚えたい(桐原4500、東京書籍4500)。 その他、「速い」・「早い」ことを表す形容詞には、fast, quick ,speedy など、色々とある。 speedy は、スペルを一見すると速度っぽいが、しかし、仕事などが速い場合でも speedy を使える(ジーニアスで確認)。 形容詞 speedy は東京書籍3000 にも書いてある、高校教育の範囲内の単語である。 形容詞 speedy は、乗り物の速さにも使えるし(東京書籍3000で確認)、仕事などの速さにも使える(センチュリーで確認)。ジーニアスだと、病気の回復の速いことを a sppedy recovery としている。 speedy は便利な形容詞であるので、英作文などで「速い」をつかうとき、speedy を使えば、たぶん切り抜けられるだろう。実際、だから3000語レベルで紹介しているのだろう。(rapid は4500語レベル。) 副詞ではない。 副詞は speedily であり、「早く」「速やかに」の意味(センチュリーで確認)。 名詞 speed は、物体の速さのことである(東京書籍3000)。だが、形容詞 speedyは、ジーニアスにもあるように、動作の速さに用いてもいい。 speed には動詞で「速度を上げる」の意味もあり、通常 speed up と前置詞upを付けて使う。 fast には形容詞「速い」がある。 「どのくらい速い?」と聞きたい場合は、How fast ~ と形容詞で聞くのが良いだろう。 物理学の「速度」は velocity という。 velocity は、物理学では方向を持った速度のこと(桐原5500で確認)。 つまり、東に時速50km/hと、西に時速50km/h とは、異なるものとして考えるのが、物理的な速度 velocity の発想。 単語集にはないが典型的な例文は、 「秒速300kmで」 at a velocity of 300 meters per second である(センチュリー、ジーニアス)。 しかしジーニアス speed で確認したところ、「時速24マイル」を at an average speed of 24 miles per hour と言う。 結局、speed でも時速とか言えそうである。 average はなくてもよく(センチュリー)、たとえばセンチュリーでは「時速50マイルで運転する」を drive at a speed of 50 miles an hour としている。 だが、英語では、そういう方向を考えずに、単に speed の固い言い換え表現として velocity を使うこともある。 形容詞 swift は、fast や quick よりも、やや形式ばった言い方(センチュリー)。 しかし裏を返せば、fast などの口語的な表現に近いという意味でもある。 単に素早いだけでなく、滑らかさもあるときに使うことが多い(センチュリー)。 だが、単語集やジーニアスなどの例文を見てみると、滑らかさを感じられない例文もあるので、あまり使い分けは明確ではない。 東京書籍4500はswift を巻末おくりにしており、桐原は桐原5500での紹介だし、あまりニュアンスに深入りの必要はない。 副詞 swiftly の訳は文脈に合わせて、「素早く」「迅速に」「ただちに」など、うまく合わせて翻訳する。形容詞 swift も同様。 具体例は、東京書籍は「煙がたちまち広がった」を swiftly としているし、旺文社は「被害者の救出は素早い行動を必要とする」をswift で表している。 なお、単に「滑らか」であることを形容したい場合は smooth (スムーズ)という形容詞がある。発音注意である。外来語「スムーズ」と同様にと読む。 smooth で、動きの滑らかさも、手触りなどの滑らかさも、両方とも表現できる。 haste 「急ぐこと」という意味もあるが、「焦ること」という意味もある名詞である。 形容詞は hasty であり、「急いだ」「軽率な」の意味である(旺文社1900の巻末)。 ---- 地方 provincial, rural rural は、「いなか」であるが、田園のようなニュアンスがある。 センチュリーによると、いなかの、のどかで楽しい側面を強調するときに使うのが rural とのこと。 対義語は urban である。 つまり (いなかの)rural ⇔ urban (都市の・都会の) である。 「地方の」は形容詞 provincial である。 名詞 province には、「地方」と、カナダの「州」の意味がある(桐原5500、旺文社1900)。桐原の例文はカナダの州についての文のみ。東京書籍は名詞 province を巻末で紹介しているが、カナダの「州」の意味で紹介している。 東京書籍および桐原は形容詞 provincial を紹介せず。 辞書で provincial を見ると、ジーニアスいわく「田舎くさい」とか「偏狭な」という意味もある。 ---- 情熱 passion, enthusiasm 熱意 keen, enthusiastic , 熱望 eager, 収入 income, (会社などの収入)revenue 名詞 passion は、感情などの高ぶりという意味での「情熱」で、よく喜怒哀楽などに使われるが、派生的に「熱意」などの意味もある。だがまずは、感情の高ぶりとしての「情熱」で、passion を覚えるのが良いだろう。理由は、後述。 passion の対象の感情は、怒りや愛情なども含む。 東京書籍は passion を紹介せず。桐原と旺文社が紹介。 「受身の」を意味する passive と語源は同じ。 つまり、昔のヨーロッパ人は、感情を受動的なものだと考えたのだろう、という事が、よく評論などで言われる(ただし辞書には書いていない)。 こういう背景があるので、暗記するには passion は感情の高ぶりとしての「情熱」として覚えるほうが楽だろう。 なお、「受動喫煙」が英語で passive smoking である(旺文社、ジーニアス)。 ちなみに smoke は「煙」の意味の名詞だが、「喫煙する」という意味の動詞でもある。smokeは東京書籍3000語レベルで(つまり高校の中級)、桐原でも3000語レベル。旺文社では1200語の奴(高1向けのいちばん低レベルの奴)。 「禁煙」は smoke-free であるが(東京書籍3000)、掲示などでは「禁煙」は No smoking ともいう(桐原3000)。 なおアメリカでは公共の場では原則として禁煙である(桐原)。 [[File:Keep out.jpg|thumb|left|私有地の立入禁止]] [[File:Danger Keep Out Sign.JPG|thumb|立入禁止の標識]] [[File:Longbridge Lane, Longbridge - Danger of death electricity keep out - sign (6922357386).jpg|thumb|感電の警告標識]] [[File:CautionTape.jpg|thumb|注意のテープ]] 標識や掲示で覚えたほうがいいのは、とりあえず、「危険」Danger とか、「立ち入り禁止」Keep out または Keep off 、「警告」Warning 、「注意」Caution 、などでしょうか。 「故障」Out of Order も、機械の不急した現代では、必要かもしれません。そういう標識もあります。 Keep out は単語集でも、東京書籍4500の単語 property の例文に書いてあります。 "Private Property : Keep Out" 「私有地: 立ち入り禁止」 と例文があります。 画面の左側の画像のように、実際に米英にそういう掲示はよくあります。 終戦直後の文部省著作の英語教科書だと、こういった標識の英語も教えていました。 終戦後の当時、GHQ占領下の日本の東京には英語の標識も多く、こういう標識を読めるようにする教育の需要があったのです。 結果的に、戦時中から時事的に軍事の話題を扱っていたこともあり、戦後になってその時事枠に占領軍関係の実用英語が入ったことになります。 名詞 enthusiasm は、仕事や勉学などの「熱意」や、スポーツなどのファンであることの意味。 形容詞 enthusiastic は、仕事や勉学などの「熱意のある」や、スポーツなどの「大ファン」のような意味。 be enthusiastic about ~ で「~に熱中する」 たとえば 「彼女は~に熱中している」She is enthusiastic about ~ のように使う(東京書籍、ジーニアス)。 fanatic との違いとして、fanatic は特定の宗教や政治などの熱狂的な支持者のこと。よく fanatic は「狂信的な」とも訳される。 「~(人)の仕事への熱意」 enthusiasm for one's work である(桐原、センチュリー)。 「熱中して」 with enthusiasm keen は、下記の熟語で、「熱心である」の意味があるが、主にイギリス英語である。 東京書籍いわく、「熱血教師」なら a keen teacher である。 センチュリーいわく、「熱心な生徒」なら a keen student である。 be keen on ~(名詞または動名詞) で「~に熱心である」 である(ジーニアス、旺文社の単語紹介)。 be keen to ~(動詞) で「~することに熱心だ」 の意味(旺文社の例文、ジーニアス)。 keen には寒さや痛みなどが「激しい」という意味もあり、 「激痛」a keen pain である(東京書籍、センチュリー)。 「肌を刺すような寒さ」 a keen cold である(センチュリー。ジーニアスには似た例文)。 keen には、感覚などが「鋭敏な」という意味もあり、 すぐれた観察眼という意味での「鋭い目」 a keen eye という表現がある。 「持つ」の動詞 have と組み合わせて have a keen eye for ~(発見の得意な分野など) 「~に鋭い目をもつ」 という表現がある(桐原、ジーニアス)。 なんとなく、刺すような痛みと「鋭敏」が語感が刃物のようなイメージがありそうだと思いがちかもだが、しかし原義を辞書で調べてみると、keen の原義は「勇敢な、賢い」であり(センチュリー、ジーニアス)、刃物は関係ない。 イヌの嗅覚の鋭敏さには 形容詞 acute (アキュート)も使える。ジーニアスいわく、感覚の鋭敏な意味では acute は keen と同意語とのこと。だが acute は、病気などが「急性の」で覚えたほうが良い(医学の用語で使うので)。急性心不全とか急性アルコール中毒とかいうときの「急性」が acute である。 旺文社1900がacuteの「急性の」の意味を紹介している。桐原4500は「鋭い」「先のとがった」「激しい」としか紹介していない。 accute には、「深刻な水不足」や「深刻な技術者不足」のように、「深刻な~不足」でもよく使われる。だが、ジーニアスいわく、severe と同義語とのこと。 やはりacute は「急性の」で覚えるのが良いだろう。 なお対義語の「慢性の」は chronic (発音は「クラニック」または「クラーニック」)である(ジーニアス acute、東京書籍4500巻末)。 典型的な例文は 「持病」「慢性疾患」(慢性の病気) a chronic disease である(旺文社1900、東京書籍4500)。旺文社に「慢性疾患」と言う訳あり。 「持病」は chronic illness ともいう(東京書籍4500巻末 chronic,ジーニアス )。 単語集にはないが、「年代記」 chronicle (クラニクル、クラーニクル)というスペルの似た単語がある。なお、辞書をみたが、「慢性の」chronic と「年代記」 chronicle の関係は特になにも言及されていない。 慢性も年代記もどちらとも、長い期間にかかわるようなイメージが共通しているかと。 なお、「5周年 記念」のような「記念日」は anniversary である。形容詞 annual はもともとは「毎年の」「年一回の」というような意味だが(桐原5500)、しかし5周年とか10周年とか毎年でない記念日にも anniversary を用いていい(桐原5500、旺文社、ジーニアス例文は10周年。センチュリー例文は20周年。)。なお、東京書籍で「年収」an annual income とのこと(ジーニアスで確認)。東京書籍4500に anniversary は無い。 なお、国・自治体の「歳入」や、会社などの「総利益」などは、revenue という。 要するに、帳簿などに書かれるような一定期間の利益額のことが revenue であろう。(しかし、辞書には帳簿がどうのこうのという話は無い) しかし、センチュリーは、経費などを差し引かない「粗利益」(あらりえき)のことを言うなら gross income でも言える(センチュリー revenue)、と述べている。 センチュリーは会社でなく「個人」の収入でも revenue を使えるとしているが、しかしジーニアスはその説は採用せず、ジーニアスは「国」「自治体」の歳入と「会社」の収入とだけとしている。 形容詞 eager は「熱望して」「熱心な」の意味。 be eager to ~(不定詞) で、「しきりに~したがっている」の意味。 eager は、切手収集マニアのような趣味にも使っていいし(ジーニアス)、 「しきりにミュージカルを見に行きたい」のような趣味にも使えるし(旺文社)、「外国に行きたい」にも使えるし(センチュリー)、 「勉強したい」「勉強熱心だ」のような表現にも使っていい(桐原、)。 たとえば、「彼は外国に行きたいがっている」なら He is eager to go abroad. である(センチュリーの英文を改変)。 桐原いわく、「勉強したがっている」 be eager to learn である(抜粋)。 ジーニアスいわく、「彼女は非常に勉強熱心だ」 She is very eager in her studies. である(引用)。 [[カテゴリ:英語]] qw2lritx88eu4qiqfznaj9r56u6qnoj 高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ35 0 39442 247293 247288 2024-04-25T12:24:12Z すじにくシチュー 12058 なお、「化合物」「合成物」などは compound である(旺文社1900、東京書籍、4500)。 wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 邪悪な evil, wicked 手品 magic, trick いたずら trick , mischief 呪文と魔法と手品 魔法 magic, spell 呪文 spell 手品 magic, trick evil (発音「イーブル」)は「邪悪な」とか、あるいは道徳的に「悪い」などを表す一般的な語。 evil は一般的な語であるが、「必要悪」 the necessary evil とか、それほど悪くないものを表せる。 邪悪といっても、べつに悪魔信仰とかとは限らず、たとえば 「科学者は邪悪な目的に科学を用いてはならない」 みたいな用法でも evil は用いられる(旺文社1400(中級・緑本)の例文が科学者のやつ)。 なお、bad は「よくない」 「悪い」ぐらいのイメージ 不等号にすると、 (よくない) bad < evil < wicked (かなり悪い) ぐらいのイメージ(センチュリー)。 do evil で「悪事を働く」である(ジーニアス、センチュリー)。 「善悪」の概念は good (善)と evil (悪) を用いる(センチュリー、ジーニアス、東京書籍、旺文社)。 「善悪」 good and evil のように用いる(センチュリー、ジーニアス、東京書籍、旺文社)。文脈によって good or evil とする場合もある(ジーニアス)。 bad ではダメなのか疑問に思うが、また、bad の代わりに evil を使うのに good はそのままなのは疑問だが、ともかく英語はそうらしい。 wicked は、意図的に「悪い」という意味。犯罪者から、いたずら小僧にまで、wicked で表現できる(センチュリー、ジーニアスで確認)。 wicked はやや高校の範囲外の単語だが、一部の参考書(桐原4500のみ)に紹介されている。 wicked の語源は「魔法使い」を意味する wick という言葉である(ジーニアス、センチュリー)。辞書によると、魔法使いから、邪悪な魔法などを連想し、そのうち、意図的に「悪い」というような意味になったとのこと。 だからか、アメリカ童話『オズの魔法使い』(The wizard of Oz)に出てくる「悪い魔女」が the wicked witch である(ジーニアス、東京書籍『All Abroad! I』検定教科書)。 なお、桐原4500の例文が an evil wizard 「悪い魔法使い」である。桐原4500では、evil の項目で、類義語として wicked が存在することを紹介している。桐原5500にwicked の紹介は無い。 なお、『オズの魔法使い』作中のオズは男で、主人公の少女ドロシーとは別人の男性。 東京書籍の教科書に wicked はあるが、しかし東京書籍の単語集には wicked は無い。 なお、単語集にはないが、山川出版の英語版・世界史によると、「魔女狩り」は witch-hunt である。「魔女裁判」は witch trial である。 なお、magician (マジシャン)は「手品師」「魔法使い」の意味。東京書籍3000にはmagic の派生語magician に「手品師」とだけ書いてあるが、ジー二アスに「魔法使い」とも書いてある。 桐原4500で、巻末の接尾辞 -ian の紹介で magician は「奇術師」と紹介されている。なお桐原では、「歴史家」historian, 「歩行者」pedestrian, 「司書」librarian を一緒に紹介。 単語集では性別の限定される wizard や witch は紹介していない。勉強としては、広い意味で使える magician を優先すべきだろう。 なお、magic 「魔法」「手品」の意味である(東京書籍3000)。 「魔法」はふつう magic で言いますが(ジ-二アス)、名詞 wizardry (ウィザードリ)でも「魔法」になります(桐原 EMPOWER 2<ref>高等学校外国語科用『EMPOWER ENGLISH EXPRESSION II』、桐原書店、平成30年文部科学省 検定済、令和4年 2月25日 発行、P39、</ref>)。「手品」との区別を明確にしたい場合、便利な単語かもしれません。 語尾は -ry であることに注意してください。辞書に語尾 -ly の wizardly は存在しません。 なお、桐原の教科書では、ピーターラビットを短文で紹介、設問で『赤毛のアン』とハリー・ポッターを紹介しています。 ほか、桐原は検定教科書 EMPOWER 2 の P22の例文で、演劇の古典作品の『ハムレット』 Hamlet という単語を紹介。なお、東京書籍4500でも、単語 part (配役)の項目で、ハムレットが紹介されている。 どうもハムレットは高校英語で演劇を扱うさいの定番らしい。 明治時代ならともかく今どき大学で中世の英語を学ぶ意義はうすれているが、しかし教養としてシェークスピアの言い回しが近代以降の英語に大きな影響を与えた背景があるので、シェークスピアぐらいは知っておいてもらいたいのだろう。 trick (トリック)でも「手品」の意味がある。日本だと「トリック」は手品の「種」のような意味だが、英語 trick はそれ自体で「手品」の意味がある。 trick には、名詞として「(人をだますための)策略」「手品」「いたずら」などの意味があり、動詞として「だます」の意味がある(桐原、東京書籍)。 トランプの手品は card trick という(東京書籍、センチュリー)。 trick 「いたずら」というのは、日本では馴染みが薄いかもしれませんが、たとえばハロウィーンで trick or treat (トリック・オア・トリート)といって、おばけなどに仮装した子供が、よその家の大人に、お菓子などをねだるイベントが10月末ころにあります。 辞書などでは、 trick or treat の訳の紹介を避けていますが、日本の一般的な評論ではよく「trick」を「いたずら」と訳し、「いたずらをされたくなかったら、お菓子をよこせ」のような意味だとされています。 ただし、それだと treat の意味が分からないですが。 こういう事情もあってか、辞書では trick or treat の紹介を避けています。 「いたずら」は mischief (ミスチフ)とも言います(桐原5500)。 mischief は、割と必要性のある単語かもしれませんが、しかし入試では出づらいようです。桐原5500でも、例文を見ても、特に大学名などは紹介されていません。桐原の創作した例文のようです。 名詞 spell にも、動詞で「(単語などを)つづる」のほか、名詞ではまったく意味の違う「呪文」という意味があります(桐原4500,旺文社1900)。ジーニアスにも、spell は「まじないの文句」だと書いてあります。 なお、東京書籍は3冊とも spell を紹介していない。 なお、英単語などの「つづり」は、英語では spelling と言います(桐原、ジーニアス、センチュリー)。 「つづり」のことをspell とは言いません(ジーニアス)。 spell だけだと、動詞「つづる」の意味になります。 さて、呪文は「唱える」ものなので、だからたとえば、歌手のリサイタル recital などの単語の動詞形 recite を使って、recite a spell 「呪文を唱える」などという言い方もあります(ジーニアス)。 なお、よく cast a spell 「呪文をかける」 という単語があります。(和訳の都合で「魔法をかける」と訳される。ジーニアスやセンチュリーでも cast a spell を「魔法をかける」と訳している。) 日本では、ニュースキャスターなどの外来語からの想像からか、キャストを「唱える」という意味だと思いがちかもしれませんが、しかし辞書を確認したところ、cast に「唱える」の意味はありません。cast にあるのは、視線や光などを「向ける」とか、網やサイコロなどを「投げる」とか、像などを「鋳造する」とか、芝居の配役、などの意味です。 cast a spell on ~(人) で「~(人)に呪文をかける」、「魔法で~を魅了する」 の意味です。 名詞 spell は天候などの「一期間」という意味もあります(桐原、ジーニアス、センチュリー)。桐原ではこっちを例文つきで紹介しています。例文は著作権的な都合でwikiではカット。 なお、ニュースについて、「放送する」を英語で broadcast という(桐原3000、東京4500、旺文社1400)。 broadcast は動詞としては、テレビ・ラジオを「放送する」であり、名詞としてはテレビ・ラジオの「放送」の意味である(桐原3000、東京4500、旺文社1400)。broadcaster で「アナウンサー」などの意味である(ジーニアス、センチュリー)。 過去形と過去分詞は、broadcastのままでも、broadcasted でも、どちらでもいい。 つまり broadcast - broadcast -broadcast でもいいし、 broadcast - broadcasted -broadcasted でもいい(桐原3000)。 旺文社1400緑だと、 broadcast は巻末おくりで、英検2級によくでる単語になっている。英検には出るが、入試には出づらいのだろう。日本の大学入試はこういうものである。 さて、「悪霊」は an evil spirit である(東京書籍、)。 evil には「不吉な」という意味もあり、桐原4500でも意味のみ紹介されている。 やや宗教的だが、「凶眼」evil eye という、悪魔などに目で睨まれると自身の身に災難が起きるという迷信がある(ジーニアスとセンチュリーに evil eye が書かれている)。 なお、「迷信」は superstition (スーパースティション)という(旺文社1900、東京書籍4500)。桐原4500・5500では見つからなかった。 ---- 停止 stop, pause, halt まず、「止まる」「停止」の一般的な語は stop である。 さて、halt は旺文社1900と桐原5500にある。東京書籍4500だと halt は巻末おくり。 さて、今はパソコンの電源を切るための操作をシャットダウンというが、昔、または一部の分野では、パソコンの終了操作のことを halt とも言った。 たとえば 「お使いパソコンの電源を切って再起動してください」 Please halt and reboot your computer. みたいに使う(オリジナルの例文)。 東京書籍およびセンチュリーでは、停電による交通の停止のことを halt と言っている。 The accident halts the traffic. 「その事故は交通を停止させた。」 である。 これは、「交通システムの停止」だと解釈すれば、つまり halt は、動いていた「システムを停止させる」という意味だと解釈できる。 もっとも、ジーニアスいわく、単に、「halt は stopより も固い語」であるとのこと。 なお、「停電」は英語で the power failure である。 センチュリーいわく、「行進を止める」のも halt とのこと。 軍隊などが行進を止める号令も "Halt!" である(センチュリー)。 こういう英米の文化のためか、警官が市民に停止命令などを発するときも "Halt!" を使うことがある(ジーニアス)。 なお、"Freeze !" という、かなり強い停止命令もある(ジーニアス)。freeze は「凍結する」という意味の動詞である。警官の命令の Freeze は「動くと撃つぞ!」という強い命令(ジーニアス)。 さて、ジーニアスは議論を終了させるのも halt だといっているが、しかしセンチュリーは採用していない。 動詞 pause は「小休止する」「少し中断する」の意味(東京3000、旺文社1900)。桐原3000・4500には書いてない。 名詞 pause は「小休止」「少しの中断」の意味。 単語集にはないが、会話が少しとぎれたり(ジーニアス)、言葉にためらうときも(センチュリー) pause で表現する。 しかし、事故などで交通が止まったりすることは、言わないようである。辞書では、そういう例は pause の項目では見当たらない。 暗記としては、pause は、停止・中断よりも「小休止」で覚えるのが良いだろう。 freeze は、物理的に「こおる」のは当然、freeze である(旺文社1900、東京、桐原)。低温で「こおらせる」も freeze である(旺文社1900、東京、桐原)。 資金などの凍結も freeze である(旺文社1900、ジーニアス、センチュリー)。 活用は freeze - 過去形 froze - 過去分詞 frozen である。 過去分詞 frozen は形容詞的につかうこともあり、たとえば「冷凍食品」 frozen food などがある(桐原4500)。 警官の命令の Freeze は「動くと撃つぞ!」という強い命令(ジーニアス)。 1992年の [[w:日本人留学生射殺事件]] での警官の警告命令が freeze であった。日本でも1992年の事件当時、マスコミでよく freeze の停止命令の意味が紹介された。一説には、発音の似ている「お願いします」 Please と被害者が聞き間違えた可能性もあるとも報道されていた。 ---- 投資と投機 speculate 投機する invest 投資する まず、日本語で「投機」(とうき)というのが、批判的に株取引などの金融市場の取引を言う表現。 日本では、株取引などで、株価など価格の変動による「利ざや」を目的に、株の売り買いをするのが「投機」だとよく言われる(三省堂『新明解国語辞典 第八版』。岩波書店『広辞苑 第4版』)。 なお、「利ざや」は英語で margin (マージン)である(旺文社1900)。 また、物価や株価や金利など相場の「変動」や、水面などの「波動」は fluctuate である(ジーニアス、センチュリー)。 マージンについて、大学で経済学を学ぶと、「限界代替率」(げんかい だいたいりつ)などとして形容詞 marginal を使った用語が最初のほうで出てくるので、margin には経済用語的・経営用語的な意味があるのも知っておこう。なお、経済学でいう限界~とは、投入するコストや労働力などに対する、その出力としての成果の比率のこと(厳密には違うが)で、要するに経済学的な入力と出力との比率のこと。 桐原5500と東京書籍4500には margin がない。 margin の意味は、本など印刷物の「余白」、「利ざや」である(旺文社)。 fluctuation について、桐原4500のみ、本文中で「変動」として例文ありで紹介している。旺文社1900には巻末に単語と意味だけある。東京書籍4500には fluctuation はない。例文は難しいので紹介を省略する。 なお株によって利益を得る方法は、上記の売却による利ざやのほかにも、株主に対して保有株数に比例した金額ぶんだけ会社から金を受け取れるという、配当金(はいとうきん)というのがある。 なお、「投資」は、株取引などの金融証券の売買のほかにも、たとえば企業の経営者が「設備投資」をするとかいうように、経営する会社の資本を増やすために所持金を出すという意味もある。 なお、スペルの似ている spectate は「見物する」。「見物客」spectator である。このことは頭の片すみに覚えてもらいたい(理由は後述)。 さて、投機の意味もあるほうの speculate は意味が幅広い。単語集では桐原5500、東京書籍4500、旺文社1900が speculate を紹介している。 結論から言うと、speculate の意味は「推測する」「熟考する」「投機する」である。 特に大した根拠なしに「推測する」(guessに近い)の意味がある一方で、まったく逆の「熟考する」の意味もある。 東京書籍4500は speculate を「あれこれ考える」としている。 なぜこういう逆の意味があるか、ジーニアスの考えによると、ヒントは「見物客」 spectator である。 「投機する」speculate の冒頭の spec- も同じ接頭辞であり、「投機する」speculate のもともとの意味は「観察する」ような意味だったのだろうというのが、ジーニアスの説である。 観察して考えた結果や思考法が適切なら「熟考する」になるし、そうでなくて観察して考えただけなら「推測する」と言われるわけである。 ただ、現代では投機のイメージからか、あまり「熟考する」の意味では使わないようである。実際、センチュリー英和で speculate(「投機する」)を見ても、「熟考する」は無い。 名詞形 speculation は「投機」・(株などの)「思惑買い」・「推測」・「熟考」・「空理空論」の意味(ジーニアスで確認。「熟考」以外はセンチュリーにもある)。 speculator は「相場師」「投機家」の意味。日本でも近年、スぺキュレーターという場合もある(ジーニアスでは片仮名でも紹介している)。 ---- 「腐敗する」 rot, decay rot (ラト)と decay (ディケイ)の意味に違いはない。英語では rot のほうが一般的。 だが単語集では、桐原5500にしか rot がない。 decay は東京書籍4500巻末と、桐原5500と、旺文社1900にある。おそらくだが、rot が大半の単語集にないのは、decay のほうが下記のように「虫歯」にも使えて日本人に使いやすいだろうという配慮だろうか。 「虫歯」a decayed tooth のように(桐原5500、センチュリー)、一部の表現では慣用的に decay を使う(桐原5500、旺文社1900)。 食品や死体の腐敗にかぎらず、建物の朽ちるようすや、制度などの退廃・劣化するようすまで、rot または decay でそれぞれ表現できる。 単語集にはないが、活用は rot - rotted - rotted と規則変化である(センチュリーで確認)。 だが、形容詞 rotten (「ロトン」)というのが存在しており、「腐った」という意味である。食品の腐敗から、道徳的な腐敗まで、いろいろと rotten で形容できる(ジーニアス、センチュリー)。 a rotten apple で「腐ったリンゴ」である(センチュリー)。 a rotten meat で「腐った肉」である(ジーニアス)。 ---- 汚染する pollute と contaminate 辞書的な本来の用法では、pollute と contaminate には違いはなく、両方とも「汚す」「汚染する」の意味。 辞書にはない情報だが、半導体製造など精密な電子部品の製造では、生産歩留りを低下させる、肉眼では確認できないサイズの微小な異物の混入には contaminate を使うなど、業界によっては contaminate を使っている(出典は特定企業なので挙げないが、ネット検索で「半導体 コンタミ」など調べれば、いくらでも民間企業のホームページが出てくる)。 ジーニアスだけ、contaminate の意味に「不純にする」とあるが、ここでいう「不純」とは不純物の混入のこと。 そのほか、日本では、産業の知的財産の分野では、自身に使用権のない他社・他人の特許権や著作権などが、自社・自分の生産物に混入することも「コンタミ」と呼んでいる。「汚染」というより、混入によって品質低下をさせるようなニュアンスで、「コンタミ」が用いられる。 日本語の「コンタミ」は企業では上記のような使われ方もするが、だが英語では「自動車の排気ガスが空気を汚す」とかにもcontaminate を使っていいし(センチュリー)、「タンカーから流出した油が海を汚す」にも contaminate を使っていい(ジーニアスで確認。旺文社に似た例文)。 海上でのタンカーの石油流出の場合、 contaminate the sea 「海を汚染する」 のように使う(旺文社)。 細菌の汚染にもcontaminate を使ってよく、桐原5500に紹介されている京大過去問の例文が、バクテリア(bacteria)による井戸(the well)の水の汚染である。 単語集では、桐原5500と欧文社1900が contaminate を紹介している。東京書籍は紹介せず。 ジーニアスによると、「汚染血液」contaminated blood という単語も紹介されている。そういうニュアンス。 ほか、政治などの「汚職」や「買収」は corruption である(桐原4500、旺文社1900、東京書籍 巻末)。 形容詞 corrupt で、政府などが「腐敗した」、生活などの「堕落(だらく)した」の意味でもある(東京4500の巻末、ジーニアス、センチュリー)。 ---- 「寛容」tolerance とは何か 単語集や辞書によれば、名詞 tolerance は「寛容」だし、動詞 tolerate ~ は「~を寛容する」だが、では英文和訳における「寛容する」とは何かという問題がある。 つまり、類似概念の「許す」(allow など)とか、「我慢する」(endure など)とか、「受け入れる」(accept など)とかとは、「寛容」は何がどう違うのかという問題がある。 そういうのを無視して「寛容」tolerance とだけ和訳を覚えても、使えるようにならない。 高校生物の免疫の分野でいう「免疫寛容」(めんえき かんよう、 immune tolerance )が、半分だけ外来語にすれば免疫トレランス ( immune tolerance )である。 なお、「免疫」は英語で immune である。 免疫寛容については、普通に高校生物の教科書に買いてあるので、それを読め。 ほか、工業高校の機械科で習う、加工精度の「寸法公差」(すんぽう こうさ)が英語でトレランス tolerance である。 図面で寸法をたとえば10ミリとか指示しても、原子1個の違いもなくピッタリ同じ寸法の10ミリに作るのは人間には無理なので、よって、どの程度までなら寸法の誤差を許容できるかという指示が図面などの寸法の指定には必要である。そういう加工の許容差のことを「公差」という。 ジーニアスやセンチュリーの tolerance にも、「公差」が書いてある。 ほかの分野では、辞書によると、医療などにおける薬品などに対する「耐性」や「抵抗性」のことを tolerance という。抵抗では。寛容とは逆の意味のような気もするが、おそらく意味が転じたのだろうか。 こういうのを無視して「寛容」tolerance とだけ和訳を覚えても、近現代の英文学しか読めないし、そういう仕事だったらグローバル企業は英米人の母国語話者に依頼するので、和訳だけ暗記しても欧米での仕事はゲットしづらいだろう 理系の分野では、寛容というより、「許容」と考えたほうが良いかもしれない。 さて、東京書籍4500にtolerate の意味には「・・・を我慢する」とある。桐原5500には、tolerance の意味のひとつに「我慢」とある。 寛容な社会には、その社会の構成員の個々人には、我慢が必要なのである。たとえば、「言論の自由」のある寛容な社会には、自分を批判される言論にも我慢しなければならないというわけである。 寛容は我慢を伴うのは、高校生でも英単語集で tolerance を勉強すれば分かることである。 桐原5500は tolerance の基本的意味を「(宗教・人種などに対する)寛容さ」としている。しかし東京書籍は「彼は誤った日本語の使い方が我慢できない。」という例文でも tolerate を使っている。 なお、1689年にイギリスで信教の自由を認めた法令で Tolerance Act というのがある(ジーニアス)。おそらく桐原5500のは、それを意識した意味説明だろう。またなお1689年はイギリスで『権利の章典』が成立した年。[[高等学校世界史B/イギリス革命]] いわゆる「名誉革命」の一部。 単に、なんとなく我慢するのではない。そこが、endure など他の動詞との違いであろう。 日本の昭和の戦後の高度経済成長時代に、自民党の時の首相の池田勇人(いけだ はやと)が「寛容と忍耐」をとなえたというが(共産党や社会党などとの対立を避けるべし、という文脈)[[高等学校日本史B/高度経済成長の日本]]、これはおそらくトレランスの和訳だろう。 ---- 領土・領域 territory , realm, area, 領土 land, realm 分野 domain, realm, field 国土とか私有地など、実在する場所的な意味での「領土」「領域」は territory で良い。 一般的に、物理的かつ場所的な意味での「領土」「領域」は territory で良いだろう。 realm (レルム)は、「王国」のような意味があるので、ややニュアンスが違う。 realm は発音注意で、「レルム」と読む(桐原5500、旺文社1900)。 学問の「分野」や、そのほか知識や文化などの「分野」のことは、 domain や field という。(桐原で realm の類義語として filed を確認) realm は、「新しい領域を切り開く」みたいなニュアンスで、使われる。 よく、学問や思想(the thought)や芸術(the art)の分野を「切り開く」とか「領域を広げる」などの場合に realm が使われ(ジーニアスで「学問」を確認。センチュリーで「思想」や「芸術」)。 「空想の世界」もthe realms of fantasy とか(旺文社)、「想像の世界」も the realm of imagination とか(ジーニアス)、そういう使われかたをする。 domain は、古語では「領土」の意味もあったが(ジーニアス)、今日では territory など別の単語のほうが使われるだろう。 「科学の領域」the domain of science だとか(ジーニアス)、「医学の領域」the domain of medicine のように(センチュリー)、あるひとつの学問全体、または専門分野などの「領域」のようなニュアンスで domain が使われる。 インターネット用語で、ドメイン・ネーム domain name というのがある(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 land は、単語集では桐原3000および東京書籍3000にある。 ジーニアスでも確認したところ、たとえば「私有地」 the private land みたいに、割と普通にも使われる。 なお、「私有地」 estate (発音「イステート」)と一言で言い換えもできる。なお、estate には、「財産」という意味もある。real estate で「不動産」の意味(旺文社1900)。 estate は、親からの遺産や、子への相続などの文脈で、よく使われる(たとえば東京書籍4500および旺文社1900の例文が相続)。 旺文社は estate を発音注意としているが、東京と書籍はしていない。 日本でも、よく不動産会社などで「〇〇エステート」という表記を見かけるだろう。 estate には「地所」(じしょ)の意味もあるが(東京書籍4500、桐原4500)、そもそも「地所」と言われても何であるのか、高校生には分からない。 まとめると、estate の意味は「財産」「所有地」「地所」である(東京書籍4500 「所有地」。桐原4500)。 さて、land の話にもどる。ジーニアスでも確認したが文芸などでは「国」という意味でも land は使われる。なお、単にある「国」について言いたい場合、現代では a country を用いるほうが普通だとセンチュリーは言っている。 もしかしたら、国名でイングランドとかスコットランドとか接尾辞に「ランド」がつくので目にする以外は、なかなか見る機会はないかもしれない。 国のイメージで私有地などはイメージはわきづらいが、しかし land は私有地などでも可能である。 典型的な例文として 「土地の価格」 the price of the land がある(桐原3000、ジーニアス)。 land は、海に対する「陸」の意味でもあり、海から「上陸する」などの文脈で、land が名詞「陸」および動詞「上陸する」の意味でも使われる(東京書籍3000)。 なお、空に対する「地上」には ground を使う場合と(東京書籍3000)、land を使う場合とがある。このため、動詞 land には「着陸する」の意味もある(桐原3000)。 だからよく、航空事故やハイジャックなどで不時着しそうな飛行機をなんとか着陸させようとする際に、「ソフト・ランディング」とか「ハード・ランディング」とか言う。ジーニアスで派生名詞 landing を見ると、a soft landing および a hard landing は書いてある(ジーニアス)。 株式市場などでの暴落・高騰や恐慌などパニック的な市場変化に対する対応などで、急激かつ短時間に強硬的に対応するのを「ハード・ランディング」などというし、逆に時間をかけたりして市場の反応をみつつショックの少ないように対応しようとするのを「ソフト・ランディング」という(経済学的には細かな定義は違うかもしれないが、英語の教科書なので深入りしない)。 ジーニアスで、英語でも、経済などでも soft landing や hard landing を使う。 なお、飛行機が「離陸する」は take off である(東京書籍3000)。 「風景」 landscape や、「雪景色」snowscape など、ついでに覚えておきたい(旺文社1900に landscape など)。 「地雷」mine は landmine とも言う(旺文社1900)。なお、「鉱山」を意味する mine と、「地雷」を意味する mine は、同じスペルで同じ発音(旺文社1900)。 ---- 財産 estate, property, fortune property (プロパティ)には「財産」の意味もあるが、「所有権」の意味もある(旺文社1900巻末)。 なるべくpropertyは「所有権」で覚えよう。 「財産」なんぞ、estate(イステート) や fortune(フォーチュン) でも言える。 そのほか、パソコン用語で「プロパティ」などの用語があるが、説明を省略。 ---- 合体 integrate, synthesize 企業合併 merge 組み合わせる combine(コンバイン) * synthesize 化学合成するのは synthesize である(旺文社1900)。 なので旺文社1900では「合成する」で synthesize を紹介している。 形容詞は synthetic 「合成の」である。 東京書籍いわく、 synthetic chemicals 「合成化学製品」とのこと(東京書籍4500 巻末)。 単語集にはないが、音楽の電子音楽をつくるのに使ったりするシンセサイザーも英語で synthesizer である(ジーニアス、センチュリー)。たぶん音楽の教科書なら紹介があるのだろうか。 辞書をみても、特にintegrate ほかの類義語とは紹介していない。 * integrate 単語集にはない説明だが、数学の微分積分の「積分」は integral (インテグラル)である。 よくある例文が、複数のアイデアの統合で、 integrate my ideas with ~(別アイデア) みたいにして、「~の考えを私のアイデアと統合する」のように使う(センチュリー、旺文社)。 integrate 〇〇(アイデアA) with □□(別アイデア) のように使う。 ジーニアスでは、ヨーロッパ連合 EU の統合を integrate で説明しているが、しかし Union だから unite ではないかという疑問がある。 「企業合併する」は merge である。なお、名詞形は merger である(桐原5500、旺文社1900)。 「M&A」(発音「エム・アンド・エー」)で「合併買収」を意味する、経済の専門用語である。日本でも新聞などで広く知られているので、merge も英単語として覚えておこう。 M&A は merger and acquisitions の略である(旺文社)。 なお、単語集にも辞書にもない、パソコン用語で merge は基本的な操作のひとつで使われている。いわゆるコピーペースト時の同じ名前のフォルダの「統合」でmergeを使う。 同じ名前のフォルダを上書きコピーする場合に、もとのフォルダ内にあったファイルを残したまま、新規ファイル側で追加されたファイルも「統合」できるが、この動作も、merge である。 たとえば、USBメモリ内にフォルダ名「新しいフォルダ」をつくって、そこにファイルをいくつか入れて、たとえば「aaa.txt」「bb.txt」を入れておく。 USBメモリでなく、パソコン側で、別に「新しいフォルダ」をつくっておき、そこに「cccc.txt」を入れる。 パソコン側の「新しいフォルダ」をマウスの右クリックでコピー選択して、それをUSBメモリに貼りつけると、フォルダ名が同じなので、フォルダが統合されて(merge されて)、 、つまりUSB側のフォルダに「cccc.txt」が追加される。 結果的に、 USBメモリ側のファイルの中身は、「aaa.txt」「bb.txt」「cccc.txt」の3つになる。 こういうのがmerge 。要するにフォルダの統合のこと。 combine (コンバイン)は、合体ではなく「組み合わせる」。 名詞形のcombination (コンビネーション)は「組み合わせ」の意味である コンビネーションは、別に合体してひとつのものになるわけではなく、組んでいるのが人間どうしなら、たまたま一緒に行動していたりするだけである。 あとで用事が済んだら分かれるわけである。なので合体とは違う。 ---- 牢獄・監獄 prison ,jail その牢獄が prison か jail なのか、アメリカ英語かイギリス英語かで違ったり、また拘置所か刑務所かで違うので、深入りしなくていい。 旺文社が jail を紹介している。 辞書で確認したところ、prison と jail の両方とも、それぞれ刑務所と拘置所の意味があるので、日本人には区別は難しい。 高校生としては、単に、prison と jail の2つの言い方があることだけを知っていればいい。 東京書籍には break out prison で「脱獄する」だが、しかしセンチュリーいわく break prison でも通じるとのこと。 「囚人」(しゅうじん)はprisoner である(東京書籍4500、桐原4500)。 prison のほうが、派生名詞 prisoner で「囚人」も言えるからか、桐原と東京書籍の単語集には prison のほうしか紹介していない。 go to prison で「入獄する」である(桐原)。 ほか、 be in prison 「刑務所に入っている」(旺文社、センチュリー) たとえば She is in prison. 「彼女は刑務所にいる。」 である。 なお、ジーニアスは be in prison を「服役中(拘留中)である」と和訳している。 ---- 毒 poison, toxin 「毒」の一般的な単語は poison である(東京書籍1800、桐原4500、旺文社1400(緑本))。辞書では特に名言されてないが、poison を紹介している単語集のレベルや配置からそう考えるべきだろう。 poisonで、「毒」「毒薬」などから(ジーニアス、センチュリー)、さらには社会への「害毒」なども表現できる(センチュリーで確認)。 東京書籍1800に poison がある。初等的な単語として扱われている。 toxin (トキシン)は、たとえばフグ毒のテトラドトキシンのように、毒の成分の名前などで出てくる。 だから toxin は「毒素」という訳がふさわしい(ジーニアス、センチュリー)。 単語集にはテロラドトキシンは書いてないが、このように英語の理解には理科的な知識も必要である。 なお、フグ毒の成分のあれは「テトラド・トキシン」と発音する。けっしてテトラ・ドトキシン(×)ではないので注意。 単語集には形容詞 toxic 「有毒な」が書いてあるが(東京書籍4500、旺文社1900)、形容詞 poisonous 「有毒な」との区別が難しい。 だから名詞 toxin 「毒素」を基準に覚えるべきであろう。 単語集にはない語だが「毒物学」は toxicology である(ジーニアス、センチュリー)。 旺文社1900と東京書籍に toxic の意味で「有毒な」のほかにも「中毒性の」が紹介されているが、しかしジーニアスやセンチュリーでは確認できなかった。 ---- 驚かせる surprise, astonish , startle 驚いた amazed ,surprised , astonished まず、「驚かせる」の一般的な単語は surprise である。 surprise は意味が広く、たんに「びっくりさせる」から、「驚異的な~」「おどろくべき」みたいな形容でも surprising などが使われたりと、意外と意味が幅広い。 いっぽう、単に、「とても びっくりした」だけなのが startled (過去分詞)である。現在形だと startle になる。ただ、意味が強いので、かなり大きな出来事がないかぎり、 軽々しく startle を使うのは問題。 ジーニアスは、「彼女の急死の報に接して私はびっくりした。」という例文で startleを使っている。 センチュリーは、ほかの文で「仰天する」とか訳している。 be startled 「びっくりした」 のように、surprised などと同様に startle でも受け身形でびっくりしたことを表す。 astonish は、surprise よりも意味が強い。だが astonish の用法・用例は surprise とほぼ同じ。 be astonished 「驚いた」 である。 amazed も「驚いた」の意味である。 なお、スペルの似ている amused「楽しそうな」とは違う単語である。混同しないように。 amazing「すばらしい」の意味なのに、amazed「驚いた」と例外的な用法である。 ほかの感情系の単語はそうではなく amusing「楽しい」→ amused「楽しそうな」 boring 「うんざりさせる」→「うんざりした」 disappointing「がっかりさせる」 → disappointed 「がっかりした」 exiting「興奮させる」→excited「興奮した」 interesting 「興味深い」→ interested 「興味を持った」 surprising「驚くべき」→surprised「驚いた」 tiring 「つかれさせる」→ tired 「疲れた」 である。 tired だけ例外的に感情とは限らないですが、上記のamuse からsrprised までの ~ing → ~ed の単語は基本的に感情にかかわる単語です。 文法事項だが、前置詞 to の用法で、 「(私が)失望したことに、」 To my dismay, である。 To my ~ では、名詞形を使う。 だから、To my surprise, 「驚いたことに」とか、To my relief 「安堵したことに」のようになる。 ---- 火 fire, flame , 特殊な強い火 blaze 停止する cease, suspend 「火」の意味での fire と flame の違いは不明。辞書を見ても、特に言及は無い。 fire には、単純な「火」のほかにも、火事の意味や、軍隊などの「射撃」命令の意味もある。 辞書を確認したかぎり(ジーニアス、センチュリー)、別に flame のほうが火力が高いとか低いとか、そういうのは無い。 fire と flame の両方とも、「情熱」や「熱情」などの意味もあるので(センチュリー、ジーニアス)、ふつうの日本人には、そこからは区別はつかない。 名詞 cease-fire で「停戦」の意味(東京書籍4500、ジ-二アス、センチュリー)。 cease (シース)は、しばらく続いていたものが「停止するの意味」である。このため、単なる停止とは違うので、stop とは違う。単に固い言い回しなだけではない。 cease は停戦のほか、工場などでの製品の生産中止などにも使われる(ジ-二アス、東京書籍)。 cease production 「生産を中止する」(ジ-二アス、東京書籍4500) または cease producing ~(製品) 「~の生産を中止する」(桐原4500) ほか、cease to exist で、国や村などが「消滅する」の意味(旺文社、ジ-二アス)。 なお、「しばらく」は英語で for a while などがある。 なお、停学とか運転免許停止だとか、処罰的かつ法的な「停止」には、よく suspend が使われる。 suspend one's driver license 「~の(one's) 運転免許を停止する」(東京書籍、旺文社) 経済制裁による貿易停止とかも、suspend で良い。 処罰にかぎらず、鉄道や飛行機などが悪天候や他者の事故などで停止している場合も、 suspend が使える(ジ-二アス、センチュリー)。ジ-二アスでは、こちらのほうを第一の意味にしている。 こういった「停止」の意味の名詞形は suspension (サスペンション)である。 小説などのサスペンス作品も、語源は suspend である。サスペンス suspense の意味の変遷はおそらく、 停止されていた未解決 → 結果が分からない → ハラハラする → 不安になる のような意味の変遷だろう。 旺文社1900に、英検準1級の単語として、blaze (ブレイズ)が書いてある。東京書籍4500および桐原4500・5500は blaze を紹介していない。 このように、英検の出題範囲と、大学入試との出題範囲とは異なる。英語の勉強では、自分の目的に適した教材を選ぼう。 ジー二アス・センチュリーによると、blaze とは flame よりも強い火のこと。ほか、強い光にも blaze を使うとのこと(ジー二アス、センチュリー)。 夕暮れ(ジー二アス)やカエデの紅葉(センチュリー)などで辺り一面が赤く染まって見えるような場合にも blaze を使う(ジー二アス、センチュリー)。 なお、動詞 fire には「解雇する」の意味もある(東京書籍3000、ジーニアス)。 受身形で be fired from ~(会社など) 「~(会社など)を解雇される」 の意味である(東京書籍3000、ジーニアス)。 解雇の意味では東京書籍にしか書いていない。桐原3000は「発射する」までは書いてあるが、解雇はない。旺文社1200に至っては、火しかない。 しかし、啓林館の検定教科書 "Revised ELEMENT English Communication II" にある、スティーブ・ジョブス(米アップル創業者)の伝記に、解雇の fire が書いてある。 ---- 編集・編纂(へんさん) edit ,compile 辞書を「編集する」場合、compile (コンパイル)で表す(ジーニアスで確認)。 compile a dictionary 「辞書を編集する」 である。桐原5500の例文も、辞書の編集である。 旺文社は音楽アルバムの編集をcompile で書いているが、どうなんだろう。 旺文社によると、 歌手のライブ録音 → 音楽アルバム という変換の過程が compile らしい。 とりあえず、「編集」の一般的な語は edit だと思っておけば良いと思われる。 ほか、コンピュータに compile という単語があるが、意味が少し上記とは違うので、説明を省略。 ---- 割り当てる assign, allocate 慣用的に、assign は仕事や課題そのものを割り当てるのに使い(桐原4500)、allocate は仕事またはその他の何らかの目的のために必要な予算などを割り当てるのに使うが(旺文社)、 しかし実はassign でも予算の割り当てをできる(センチュリーに部屋をあてがわれる例文あり)。 よって、入試には、これらの正誤判定問題は出ないだろう。 ただし、名詞形 assignment は、割り当てられる「任務」や「課題」のことである(旺文社、東京書籍)。東京書籍の訳が「任務」。 だから、普通、人間に仕事を割り当てるには、 assign を使う。 その証拠に、範囲外だが、名詞 assignee は、分担されるなどした各仕事のそれぞれの「担当者」のことである。もっともジー二アスにはその意味が書いてないが、しかしジー二アスが古いだけである。なおジー二アスには assignee は「権利・財産などの譲り受け人」と書いてある。 「担当者」の意味がウソだと思うなら、たとえば 海外のオープンソース・ソフトウェアのバグ報告サイト( Bugzilla (バグジラ)など)に確認しに見にいってみればいい。バグ一覧表で、報告されたモジュールの担当者の列の一番上に assignee と書いてある。 また、各バグの題名の列には summary と書いてあり、1~2行で報告者は、バグの内容をまとめている。英語 summary はこういうふう1~2行の要約にも使うので、日本語「要約」とはニュアンスが実は少し違う。 同様に、名詞形 allocation は、割り当てられる「配分」のことである(旺文社)。 普通、 assign ~(仕事) to 〇〇(人) で「〇〇(人)に~(仕事など)を割り当てる」 桐原4500・5500に allocate は無い。センチュリーのallocate には例文が無い。東京書籍4500は巻末でallocateを紹介。 市販の教材では、allocate は紹介の少ない単語である。 たとえばLinuxなどのOSのインストール要件に「ドライブに20GBの空き容量が必要」というソフトなら 20GB unallocated drive space とか書いてあったりする。こういうふうに allocate は使う。 「まだWindows 用に割り当てていない空き容量がドライブに必要ですよ。」というニュアンスがある。いくらWinodws内で空き容量があろうが、そこはWindowsに割り当てされてしまっているので、Linuxのインストールには使えないというニュアンス。 ---- 迷路 maze, labyrinth a maze of ~ で「迷路のように複雑な~」という意味(旺文社、ジーニアス)。 同様に a labyrinth of ~ で「迷路のように複雑な~」という意味(ジーニアス)。 よって、スペル以外に区別のしようがない。 センチュリーで labyrinth を見ても、例文が無い。 ジーニアスで maze と labyrinth を見ても、特にニュアンスの違いは書かれていない。 よって、ほぼ maze と labyrinth は同義語だとみなせるだろう(ジーニアスmaze および旺文社 maze でも類義語としている)。 ---- 勝利 victory, triumph 名詞としての triumph (トライアムフ)は、「大勝利」「大成功」である(東京書籍4500、センチュリー)。 けっして、単に victory の固い言い回しなだけではない。 翻訳の都合で、triumph の訳が場合によっては単に「勝利」とだけ訳す場合もあるが(ジーニアスにそういう訳もある。また旺文社の訳が単に「勝利」)、しかしそれだと victory との区別を理解しづらくなる。 なので、まずtriumph は「大勝利」「大成功」と覚えるべきである。ジセンチュリーでも、基本的な意味は「大勝利」「大成功」だと説明している。 また、「(大)勝利の喜び」「(大)勝利感」などの意味もある。 triumph は動詞もあり、「勝利する」の意味である。(動詞 win の類義語。) ジーニアスを見た限り、大勝かどうか分からない勝利でも triumph を使われている。 なので入試では、正誤問題は出ないだろう。 桐原5500で「勝利主義」triumphalism が紹介。victory とのニュアンスの違いについては、桐原のは参考にならない。 ---- 怖がる afraid, frightened, scared 動詞 frighten で「怖がらせる」の意味。 afraid は be afraid of ~ 「~を怖がる」など、普通は SVC文型でのみ使う。 「おびえているネコ」は a frightened cat である(ジーニアス)。 an afraid cat (×)は不可。 名詞の修飾のために、形容詞をその名詞の直前で使う用法のことを「限定用法」という。 限定用法では、frightened を用いなければならない(ジーニアス)。 一方、 be frightened of ~ 「~を怖がる」 は可能である(桐原4500、)。 動詞 frighten のほうは、意味が一時的に「怖がらせる」の意味である。しかし形容詞的な過去分詞 frightened のほうは、習慣的に「イヌが怖い」のような例文もあるので(ジーニアス)、必ずしも一時的とは言えない。 センチュリーでも、「政府が税金を上げるのではないかと恐れている」という例文で frightened が使われており、一時的とは言いづらい。 ほか、名詞 fright で「恐怖」の意味(東京書籍、旺文社)。 東京書籍1800 では、「おびえた」を scared (スケアード)で教えています。 動詞 scare は「怖がらせる」の意味です。frighten や frightened よりも、 scare および scared のほうが口語的です(ジーニアス)。なので、scared を「びっくりした」と訳す場合もあります(桐原3000の例文、ジーニアス)。 実は1990年代には、scared は高校教育では基礎レベルでは教えていません。90年代の昔は afraid で高校英語を通していました。 もっとも、scared も be scared (+ of ~) でしか使えないです。現代の私たちは、さっさと frighten を覚えたほうが効率的です。 名詞を修飾する用法は、辞書で調べたかぎり、ないです(ジーニアス、センチュリーで確認)。 まあ、afraid は be afraid of でしか使えないので、教育が scared に置き換わったのでしょうか。 どうしてもscare を覚えるなら、単語集にはないですが、田畑にある「カカシ」 scarecrow (発音「スケアクロウ」)を覚えると頭良さそうに見えるかもしれません。 カカシで、カラス(crow、発音「クロウ」)などのトリをおどろかす(scare)から、英語でカカシをscarecrow というわけです。 なお、ネコ、ワシ、タカなどの鋭い「爪」はclaw ですし、発音は「クラー」です。混同しないように。 ---- 障害者 handicapped, disabled 可能にする enable. allow 障壁と障害物 barrier, obstacle 障害者はもともと、17世紀にイギリスで生まれたゲーム hand in cap が語源で、 それから handicapped (ハンディキャップド) と呼ぶようにしていましたが(ジーニアスでも時期は書いてないが古いゲームが語源だと確認できる)、物乞いの帽子を使った動作(cap in hand)と勘違いするとのことから、ほかの言い回しになりました。 challenged や disabled などが提案され、現在は disabled が言い換えとしては主流のようです。少なくとも東京書籍3000では、challenged は、disable の項目の関連語の一部として紹介しているにすぎません。 桐原4500の単語集には challenged は見当たりませんが、名詞形 disability は見当たります。 なお、東京書籍3000 の disabled の項目に、challenged 「体の不自由な」(アメリカ英語)も書いてあります。東京書籍いわく、challenged はアメリカ英語とのことです。相対的に disabled はイギリス英語です(東京書籍3000)。 単語集 disabled には書いてない話題ですが、 もともと、 動詞 enable ~ 「~を可能にする」という単語があります。enable は「エネイブル」と読みます。 それの対義語が disable 「~を不可能にする」です。disable は「ディセイブル」と読みます。このようにenable と disable とは、対(つい)になっている語です。(単語衆には書いていないですが。) なので、本来なら、たとえば機械などで「機械の設定を変えて、~の操作を不可能にする」とかでも disable は使います。実際、インターネット上にある未翻訳の海外フリーソフトなどを使うと、設定の切り替えページなどで、普通に enable や disable などがあります。 たとえば、 「リモートアクセスを無効にする(=そのパソコンをネットからはリモートアクセスできないようにする)」 disables remote access みたいに使うわけです(wikiオリジナルの例文)。 逆に、機能を使用できる状態に設定するのが enable です。 一方、機能の使用を禁止する状態に設定するのが disable です。 センチュリーに、disablement の項目で「機械・システムなどの無作動」と書いてある(センチュリー)。 本来、語源どおりにdisable や派生の単語を考えれば、「できなくする」「できない」のような意味です。しかし辞書では、disability は、障害者の「障害」のことを言います。 そもそも、古くは crippled「手足などの不自由な」「ダメになった」という言い回しが差別的であると考えられ、それで handicapped になったのです。 さて、disabled も crippled も本来の意味は、口語的かどうかのニュアンスの違いはあれど、似たような意味です。 障害者を challenged という言い換えは、アメリカのマスコミなどが1990年代に喧伝したので、日本でもよく知られていますが、しかし日本での知名度の割には、実際には英米ではあまり普及していない言い回しのようです。 英米では、「障害者」を表す単語としては disabled のほうが普及しているようです。 ジーニアスいわく「障害年金」は disability pension です。旺文社1900いわく、「傷害保険」は disability insurance です。 単語集にも blind は載っています(東京書籍4500、旺文社1400(緑))。 また、上述の薬効テストで、用いられる偽薬(ぎやく)のことを placebo (プラシーボウ)と言うのですが、旺文社1900の単語集で placebo は紹介されています。 新薬などの病院での実験では、薬効テストにおいて対照実験のために、効果のないニセの薬も投与してみるのです。医者はニセの薬だと知っていますが、投与される患者は知りません。そのような薬効テスト目的でのニセの薬のことを日本では「プラシボ(またはプラセボ)」といい、英語でも placebo 「プラセーボウ」と言います。 また、新薬のテストや、その他の医療における各種の新式の治療法のテストは、最終的には病院の現場で、医師とともに実験をじっさいに行わなければなりません。そういった、病院の現場でじっさいに行う実験のことを臨床実験(りんしょう じっけん)といい、英語では薬の臨床実験のことを the clinical trial と言います(旺文社、ジーニアス英和 clinical)。 薬以外の臨床実験は英語でどう言うのかは知りません。ジーニアス英和のclinical の項目には「(薬の)臨床実験 ~ trial」とだけ書いてあります。 高校生に有名な単語をあげれば、目の「盲点」(もうてん)は blind spot です(東京書籍4500)。 目隠しのブラインドは、英語でも blind です(旺文社1400、ジーニアス)。 アメリカ英語では window-shade あるいは単に shade とも言います(ジーニアス)。 なお、耳が身体障害などで不自由なのは deaf (デフ)です。deaf は発音注意です(旺文社1400)。デイーフではないです。 なお、「摂食障害」を an eating disorder といい、「精神障害」を a mental disorder という(ジーニアスで確認)。このように disorder には、健康上の~「障害」の意味もある。なお、桐原4500と旺文社1900の例文が、この~障害である。 障害物競走みたいな「障壁」みたいなのを言う場合は barrier です。 典型的な例文が、 a language barrier 「言葉の壁」(東京書籍3000、旺文社1400(緑)) より抽象的な「障害物」は obstacle です。 なお、東京書籍4500、グランドセンチュリー、緑鉄が、obstacle と「克服する」overcome を同じページ内でそれぞれ紹介。 ただし、桐原・旺文社の例文を見ると、必ずしも個人の心の成長で解決するような障害とはかぎらず、よってobstacle が個々人の「克服」の対象とも限らない。 薬(medicine )の話ついでに、 「丸薬」「妊娠中絶薬」pill 「錠剤」tablet 「カプセル」capsule 「粉薬」powder である。 「可能にする」は enable のほかallowもあります。 しかし、旺文社1200 以外は紹介していません。どうも、あまり他社は allow の「可能にする」の用法の紹介に、乗り気でないようです。 用法としては、 :allow 人 to do 「人が do するのを可能にする」 です。doの場所は任意の動詞に置き換え。 べつに、権限などの許可を与えることで可能にする場合以外でも、かまいません。 たとえばグランドセンチュリーいわく、「直行便だとロンドンへ約13時間で行ける。」という文の英語でも allow が使われています。(著作権で英文は省略。) しか旺文社1200の例文は、「このパスワードで、あなたはこのコンピュータを使うことができます。」という、なんだかセキュリティ権限みたいな話なので、「許可」っぽいニュアンスです。 なお、IT用語では、こういうセキュリティ権限を表す用語としては「パーミッション」 permission を使う。 ITに限らない 動詞 permit の用法については『、[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ10]]』で説明済み。 permit は桐原4500・東京書籍4500にもある、れっきとした高校英語である。 ---- きちんとした neat, tidy neat(ニート) も tidy(タイディ) も、両方とも身だしなみのいい服装や、整頓された部屋などに用いる。 このため、区別は難しい。 それどころか neat and tidy でセットで用いて「きちんとした」という意味で使われることも多い(桐原4500、センチュリー、ジーニアス)。 The room is neat and tidy. 「その部屋は整頓されている。」 のように用いる(桐原・センチュリーに似た例文)。 このようにセットで用いられることすらも多い単語なので、日本人としては、ことさらに neat と tidy を区別する必要は低いだろう。少なくとも大学受験レベルでは、区別の必要は無い。実際、桐原はセットで neat の項目に tidy も紹介しているし、東京書籍は巻末で neat だけ紹介するという巻末送りの扱いなほどである。 発音の似ているNEET(34歳未満の無職者)とは意味が違うので(旺文社1900)、区別のこと。 neat と tidy の相違点としては、 neat の場合、辞書を調べると、仕事の「手際のいい」という意味もある。 典型的な例文は a neat job 「手際のいい仕事」 である(センチュリー、ジーニアス)。 このためか、neat には「見事な」という意味もある(旺文社)。 ---- unfold 閉じてあったものを「広げる」 (※ 範囲外)展開 develop, extract unfold という動詞があり、閉じてあったものを広げる、という意味である。 たとえば unfold the map 「地図を広げる」 が典型的だろう(旺文社、東京書籍)。とじてあった、地図や手紙などを広げるのに、unfold を使う。 unfold the letter 「手紙を広げる」 旺文社には、これが「開く」で書いてある。 ジーニアスやセンチュリーでも、unfold の意味で「広げる」のほか「開く」でも書いてあるので、「開く」でも間違いない。 ただし、open とはニュアンスが違うので、注意しよう。 逆に、手紙や地図などを折りたたむのは fold である(ジーニアス、センチュリー)。 聞きなれない単語かもしれないが、しかし私たちはパソコンのフォルダー(folder)を知っている。このfoder も折りたたみ書類のような意味である。思い出そう。 unfold や fold で開いたり閉じたりするのは、手紙や地図などの読み物でなくともよく、服などを折りたたみでも fold を用いてよいし(センチュリー)、傘の折りたたみでもよいし(センチュリー)、布団を折りたたむのにも fold を使ってもいい(ジーニアス)。 さて、高校の範囲外ですが、辞書にはない用例ですが、算数などで習うサイコロの展開図は、development です。 数学で式の「展開」などを develop といいます(これはジーニアスなど辞書にあります)。 「先進国」は developed country です(桐原3000)。「発展途上国」は developing country です(桐原3000)。読者は、現在形 develop を基準に、過去に発展していて既に先進国だから過去分詞で developed country となるという語感をつかんでください。 しかし、「先進国」は advanced country だと、Z会『速読速聴・英単語 Core 1900』は言っています<ref>松本茂 監修『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』、Z会、2014年3月10日 ver.4第7刷発行、P.138</ref>。 啓林館 Vision Quest I(P.111) が「先進国」は developing country あるいは advanced nation だと紹介しています。 なお、パソコンのファイルの圧縮・展開などでいう「展開」は extract です。食品などの濃縮物の意味の「エキス」の意味の extract と同じ単語です。 桐原4500および旺文社1400(緑本)によると「社会問題」 social problem とのことです。東京書籍では東京書籍3000に social があります。 ほか、「社会主義」socialism です(旺文社1400)。 ---- パソコン用語など パソコン用語など、現代では高校の範囲外でも、年月が経つと高校教育に降りてきますので、なるべく関連づけてパソコン用語なども覚えておきましょう。 実際、 E-mail や Internet などの単語は、すでに中学・高校の単語集にあったり、または検定教科書で見かけることすらあります。 例文として send email 「Eメールを送る」 で通じます(桐原EMPOWER 2 ,P47)。 東京書籍1800によると、チャット chat、インターネット Internet、「オンラインの」online、ウェブサイト website 、というネット用語もありますし、 キーボード keyboard、マウス mouse などの入力機器もありますし、 プロジェクター projector、スキャナー scanner、デジタルカメラ digital camera、などの外部機器もありますし、 スマートフォン smartphone などの電話もあります。 なお、camera は発音「キャメラ」です。 旺文社1900によると、ツイッター twitter という単語すら紹介されています。特定企業のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の商標すら、大学入試の英単語の文中に出ているのが実状のようです。すでに検定教科書の桐原 EMPOWER 2 ,P46 で、SNSという単語を見かけました。 なお、SNS は Social Network Service の略です。 「SNSにメッセージを投稿する」も 英語で post a message to SNS で通じます(桐原EMPOWER 2 ,P20)。というか、そういうインターネット英語を和訳した結果、日本語でもネットに「投稿する」(= post )と言うように言うようになったのでしょう。 桐原3000によると、もうセンター試験でも既に、ウェブ上の「リンク」link とか、インターネットへの「アクセス」 access や、テキストデータなどの text や、セキュリティソフトなどの security や、暗証番号などのコード code などの単語も、出題されているとのことです。 メインメニューでの「オプション」 option などの単語もセンターにあるとのこと(桐原3000)。 コンピュータ知識は直接は入試に出なくても、こういうふうに狙われますので、これからの時代に必要になるだろう最新技術の単語は、きちんと勉強しておきましょう。 桐原3000によると、すでにセンター試験に「ログイン 」 log in が出ているようです。『センター試験スクリプトでチェック』という章に log in という単語があるので、たぶんセンター出題されたのだと思います。 会員制サイトなどに接続することを、「ログインする」と言います。「ログオンする」と言う場合もあります。 また、自分のパソコンにパスワードを設定している場合は、パソコンの電源を入れて立ち上げたときにパスワードを入力することも、「ログインする」・「ログオンする」などと言います。 これは英語でも log in 「ログインする」 または log on 「ログオンする」 です(桐原3000)。 中学校あたりの技術の授業で、「パスワード」という概念を習っているはずですので、授業をまじめに聞いていれば「ログイン」・「ログオン」などの用語も知っているはずです。 ほか、まだセンター試験・共通試験にないだろう単語ですが、 テレワーク teleworking リモートアクセス remote access なども、英語です(ジー二アスで確認)。 なお、テレビなどの操作のためのリモコン装置の「リモートコントール」 remote control も、英語です(ジー二アス、センチュリーで確認)。すでに2008年の段階で teleworking はジー二アス英和に存在しています。 テレビ電話などを用いたテレビ会議などの「遠隔会議」は teleconference (テレ・カンファレンス)などと言います(ジー二アスで確認)。 近年(2022年に記述)、検定教科書では、社会科の公民科目や地理科目のほうで、テレワーク・リモートワークなどの話題がちらほら紹介されています。なので先手を打って、テレワークなども英語であることを知っておきましょう。 流行語っぽくもあるので、もしかしたら細かい言い回しとかが将来的に少し変わる可能性もありうるので、細かなスペルまでは暗記する必要は低いでしょうが。 なお単語集では、 remote は「人里はなれた」の意味で4500語レベルあたりで紹介されています。山奥の村などが、市街地からは remote みたいな例文です。 ---- 洗う wash, launder まず、「洗う」(あらう)の一般的な単語は wash である。 wash で、洗面台などで手や顔を洗うことも言えるし、風呂で体を洗うことも言えるし、衣服を洗濯機で洗うことも言える(ジーニアス、センチュリー)。 launder (ロウンダー)は、名詞形では laundry (ローンドリー)だが、日本では有料の洗濯機のお店としての「コインランドリー」などの外来語で有名である。 名詞 laundry は「洗濯」「洗濯物」「クリーニング店、洗濯屋」と「資金洗浄」の意味である(ジーニアス、旺文社1900)。 旺文社1900が、launder を紹介している。東京書籍3000・4500と桐原3000・4500では launder では見つからない。 外来語では洗濯屋は「ランドリー」だが、英語の発音ではローンドリーである。 犯罪組織などによる「資金洗浄」をマネーロンダリングというが、それも同じlaundry 由来の単語をもちいた money laundering である(旺文社1900)。 なおジーニアスにもlaunder に資金洗浄の意味もあるとは書いているが、残念ながらマネーロンダリングの単語が確認できなかった。 ともかく、コインランドリーの「ランドリー」とマネーロンダリングの「ロンダリング」は、英語では同じ laundry という単語のことである。 こう覚えれば、記憶の負担が減る。日本語の表記に惑わされてはいけない。 launder は、衣服の洗浄、または資金の洗浄にしか使えない。 launder で辞書を見ても、手足の例文はない。 なお、「洗濯機」は washing machine である(ジーニアス)。 旺文社いわく、 do the laundry でも「洗濯する」を言えるとのこと(旺文社1900巻末)。 ---- 家電 すでにセンター試験などに 洗濯機 washing machine 冷蔵庫 refrigerator 電子レンジ microwave が出でいるらしいです(桐原3000)。桐原3000『センター試験スクリプトでチェック』章 センター出題では「電子レンジ」は microwave ですが、本来は microwave oven です<ref>小森清久 ほか編著『新版完全征服 データベース5500 合格英単語・熟語』、桐原書店、2019年2月10日 第41刷発行、P.240</ref> 。 桐原5500いわく、"microwave" は本来、電磁波(electromagnetic wave)の一種の「マイクロ波」(microwave)のことです<ref>小森清久 ほか編著『新版完全征服 データベース5500 合格英単語・熟語』、桐原書店、2019年2月10日 第41刷発行、P.240</ref> 。 冷蔵庫は、けっして冷凍庫 freezer とは混同しないようにしましょう。 microwave は物理学の「マイクロ波」と同じ単語ですし、それがもとの意味です(ジー二アス)。きちんとジー二アス英和の microwave の項目に「マイクロ波」と書いてあるので、もとの意味から覚えましょう。そのほうが応用が利きます。 「電子レンジ」は電波周波数がマイクロ波あたりの周波数で加熱する調理器だから、英語では microwave と呼んでいるのです。 ---- 復讐する revenge, avenge 単語集では旺文社1900しか revenge, avenge を紹介していない。 スポーツの「雪辱戦」(せつじょくせん)では、名詞または動詞として revenge を使う。日本でも、よくプロ格闘技などの試合で、雪辱戦のさいに「リベンジ」などという表現が使われることもあるだろう。 なお、revenge で動詞「復讐する」にもなるし、名詞「復讐」にもなる。 take revenge on ~(人)  「~(人)に復讐をする」 である(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。 avenge は、正義のために「復讐する」とか(旺文社)、他人のために「復讐する」(センチュリー)のような意味合いが強い。 なお、avenge は動詞「復讐する」の意味のみ。辞書を調べたところ、avnenge に名詞はない(ジーニアス、センチュリー)。 ---- 奇妙な strange, weird ,bizarre 関連語 odd 奇数の, peculiar 「奇妙な」を意味する一般的な語は strange のはず(特に確認はしていない)。 weird (ウェアード)は、口語的に使われ(センチュリー)、「変な」「妙な」「わけの分からない」とかの意味で使われたり(センチュリー)、「風変わりな」「奇妙な」「気味の悪い」の意味でも使われる(ジーニアス)。 weird は、用法によっては、「気味の悪い」とか(ジーニアス)、「不気味な」「異様な」の意味もある(センチュリー)。 慣用句で weird and wonderful 「奇妙きてれつな」 の意味(旺文社、ジーニアス)。 bizarre (ビザール)は、「風変わりな」「奇怪な」のような意味(ジーニアス、センチュリー)。 不気味とまではいかなくとも、ジーニアスにもセンチュリーにも bizarreに「奇怪な」という訳語もある。 「不気味」と「奇怪」のニュアンスの違いを高校生に問われることもないだろうし、受験対策としてはニュアンスには深入りの必要はないだろう。そもそも、これらの語を使われる対象自体が風変わりであったりして、ニュアンスはなかなか読み取りづらいだろうから、入試では深入りする必要はないだろう。 そもそも東京書籍4500は weird も bizarre も紹介していない。 なお、桐原5500は「変人」weirdo (ウィアードウ)を紹介している。 「変人」も、それを単語がいくつかあり、桐原5500によると、eccentric, weirdo などの単語があるとのこと。 odd (オッド)「奇妙な」という単語もあるが、日本人には使い分けが難しい。 ジー二アスには strange との違いが書いてあるが、しかしセンチュリーの例文とは見解が一致していないように見える。このため、本ページではジー二アス見解を紹介しない。 odd は数学の「奇数の」という意味もある(桐原4500・東京4500)。なお、「偶数の」は even である。 つまり 奇数 odd ⇔ even 偶数 である。 odd については、strange で済ませられる「奇妙」の意味よりも、数学で頻繁に使う「奇数」の意味のほうを覚えよう。桐原4500にも、「奇数」の意味も紹介されている(例文はないが)。 このページで何度も言うが、数学は米英でも大学入試に出題されていたり、大学で数学を習っていたりするので、中途半端な外国語よりも数学のほうが世界のエリートの共通語なのである。 odd 「奇妙の」の意味は、奇数 odd の語源だとして知っていれば十分であろう。 また、日本語でも「奇数」の「奇」の文字は、奇妙の「奇」の文字でもある。明治時代あたりに数学用語を和訳した人が、そこまで工夫してくれている。 peculiar (ペキュリアー)は、「独特の」という中立的な意味もあるが、それとは別に「一風変わった」「変な」の意味もある。 典型的な例文は 「変なにおい」 a peculiar smell 「一風変わったふるまい」 peculiar behavior である(ジー二アス、センチュリー)。 東京書籍3000は「奇妙なふるまい」 peculiar way としている。 「独特の」の意味では、 「日本独特の習慣」 customs of peculiar to Japan のように使う(ジー二アス。センチュリーに似た例文)。 桐原3000にあるのは、この「独特の」のほうである。 ほか、旺文社は「女性特有の病気」という表現の「特有の」を peculiar としている。 peculiar は医学などでも使えそうな単語である。 ジー二アスで peculiar の語源を調べても、家畜 → 個人財産 → 自分自身 → 固有 、と変遷が多く、暗記には役立ちづらそうである。 ---- 遅れる late, delay, lag 延期する postpone 「遅れる」の初等的な言い回しは late (レイト)であろう。もし下記の説明がよく分からなければ、late で切り抜けよう。また英作文などは late で切り抜けよう。 動詞 delay はスケジュールの遅れに使う(東京書籍4500)。だが、形式的なスケジュールのほかにも、「ぐずぐずしないで、さっさとやりなさい」みたいに言う場合にも Don't delay ~ とか言うので(ジーニアスで確認)、 意外とlag との区別は難しい。 外国旅行などの「時差ぼけ」を jet lag という(旺文社、ジーニアスなど)。旅行にジェット飛行機を使うので。 なお、delay もlag も、名詞でも動詞でも使う。 lag は、「我が社の生産の遅れ」とか(ジーニアス)、「この国の社会福祉の遅れ」とかの文脈でも使われる(センチュリー)。 スケジュールの「延期」は delay を使うのが無難だろう。 ただし、電子回路の「遅延線路」は delay line という(ジーニアス)。辞書にはないので覚えなくてもいいが。 このように、実際には、実務の業界の慣習に合わせて使い分けるしかない。 なお、delay は形容詞ではない。形容詞は delayed である。 "delay" のスペルに形容詞は無いはず。 実際、 「遅れるな。」 Don't delay. である(旺文社1200に同じ英文。ジーニアスに似た例文)。 スケジュールを「延期する」は動詞 postpone (ポウストポウン)である、 典型的な例文は postpone the meeting until next Friday 「会議を次の金曜日に延期する」 である(東京書籍、旺文社、センチュリー)。 桐原は例文を紹介していない。put off の類義語として紹介している。 だが、put off を覚えるよりも postpone のほうが意味が明確なので、postpone を覚えよう。 delay による「延期する」の意味は、早くするべきことを延期するというニュアンスがある。よって、postpone とは違い、類義語にはならない。 「延期する」は postpone で覚えるのが無難だろう。 ---- 回転する 回転・ 自転・公転 revolve 自転 rotate, spin involve, evolve 参加する join, take part in, participate, involve 「回転する」の一般的な単語は revolve である。 revolve で自転か公転かに関係なく(ジーニアス、センチュリー)、「回転する」の意味で使える(辞書で確認)。 旺文社1900だと、revolution で「革命」のほか「公転」の意味だけ書いてあるが、実は「自転」も revolve や revolution などで表せると辞書に書いてある(ジーニアス、センチュリー)。 だが、自転であることを強調したい場合、rotate のほうが良い。センチュリーは、「自転する」ではrotate を使う方が良いと進めている。 spin でも自転を表せるが、しかし慣用的にコマの回転やボールの自転運動など小さいものの自転に spin が使われることが多い(たとえばジーニアスの例文など)。 spin a top 「こまを回す」 である(旺文社1900、センチュリー)。 このためか、地球の自転など惑星の自転では、慣用的に rotate を用いるほうが多い。(ただし旺文社1900のspin例文では地球の自転をspinで表現。) ともかく、spin は、限定的に小さいものの自転運動にだけ使うのが無難だろう。 なお、活用は spin - 過去形 spun - 過去分詞 spun と不規則変化(旺文社、センチュリー)。ただし、古くは過去形をspanとも書いたらしい(ジーニアス)。 revolution は「回転」の意味のほか、「革命」や「大変革」の意味もある(桐原4500)。というか、単語集ではまず「革命」「大変革」の意味で紹介されている。 東京書籍4500のP72に、get involved 「巻き込まれる」があった。 辞書には involve (インボルブ)をみても何故か get involved が無いが、しかし確かにこの熟語は存在している。 東京書籍では、事件や事故などに「巻き込まれる」の意味しか紹介してない。 じつは他にも、よい意味で、巻き込まれる形で文化的な活動などに没頭するような形で積極的に「参加する」という意味もある。 ジーニアスを読むと、involve「参加する」の意味は一応は書いてある。 語源は、in(内側)+volve (回転)である。 involve には「含んでいる」の意味もあるが、それも内側に回転するイメージから「包んでいる」となり、さらに派生して「含んでいる」という変遷である。 evolve は「進化する」とか「発展する」とかの意味。 アメリカンコミックスとかで、突然変異体 Mutant (ミュータント)の改造人間かなにかの主人公がが、エボリューションとかいって変身するじゃないですか。あれですよ。 なお、「変形する」は動詞 transform (トランスフォーム)である。 参加する join, take part in, participate, involve participate は、take part in よりも形式ばった言い方(グランドセンチュリー)。 「参加しませんか」とか「参加していいですか」とか言う場合は、join か、take part in だろう。 participate でそういう質問をする人はあまりいないだろう。 May I join ~? 「~に参加していいですか」(東京書籍3000に似た例文) 連結に関する言葉 join, connect, link, 結合に関する言葉 combine, unite join には「つなぐ」の意味もある。 「関節」ジョイント joint は、この派生語(東京書籍3000)。 なお、動詞 unite はもっと一体感がある場合に用いる(グランドセンチュリー)。だから桐原4500・東京書籍4500では、unite の意味を「団結する」としている(桐原、東京書籍)。 桐原4500では、動詞 join と unite を同じページで紹介して、比較させている。 またなお、東京書籍4500では、participate と unite を同じページで紹介している。 なお、動詞 connect は、たとえばテレビをパソコンにつないだり(東京書籍)、テレビをインターネットにつなぐ(旺文社)のに使う動詞。 connect the TV to the computer 「テレビをパソコンにつなぐ」 道路やトンネルで2地点を結びつけるのにも connect を使う(桐原およびグランドセンチュリーはトンネル、ジーニアスは道路)。 なんか細いケーブル的なもので2つのものをつなぐのが connect っぽい。 辞書によると、connect は「joinよりも結合は緩く、(connect でつないだ2つの物の)両者の独自性は失われない」みたいな説明が辞書にある。 connect A to B 「AをBにつなぐ」(東京書籍) 旺文社だと、to でなく with でも良いとのこと。つまり、 connect A with B 「AをBにつなぐ」 でも良い(旺文社)。 桐原だと、そもそも構文としては紹介していない。桐原は例文で with を使っているだけ。 IT用語・ネット用語としての connect と link の違いは、 connect = LANケーブルみたいに、ハードウェア的(ソフト的にはOSあたりまでか)に通信ができる状態にもっていく link = ネット内での、クリックしたら目的のサイトに飛ぶなどの機能 なお、桐原3000によると、最近は link の出題が増えているとのこと。 なお、 click on a link 「リンクをクリックする」(桐原3000) link は、動詞「関連付ける」や名詞「関連」の意味もある(東京書籍4500、旺文社1900)。 ほか、ネット関係だと旺文社1900で、surf 「(ネットを)見て回る」というのがあるが、他の単語集がどれも紹介していないので(桐原、東京書籍、鉄緑)、深入りしなくていいだろう。 surf the net 「ネットを見て回る」、surf the Internet 「ネットを見て回る」 のように使う。 海でのサーフィンのサーフと同じ語。1990年代ごろ、インターネットを海に見立てて、ネットを見て回ることを「ネットサーフ」などと呼んでいた(少なくとも日本ではそう)。 combine は「結合する」「結合させる」の意味であり、特に化学結合を言い表すのに使ったり(ジーニアス)、また合金の作成のときにも使う(桐原4500)。 べつに理科的な結合だけでなく、会社を合併させるとか、党派を結合させるとか、そういうのにも combine を用いてよい(ジーニアス)。 旺文社1900は、事実をフィクションと「結びつける」という表現に combine を使っている。 東京書籍4500は、ストリートダンスにバレエを「結合させた」という表現に combine の過去形の combined を使っている。 combine A with B 「AにBを結合させる」 なお、農業用機械のコンバインと同じ語(ジーニアス、グランドセンチュリー)。 なお、「化合物」「合成物」などは compound である(旺文社1900、東京書籍、4500)。 compound で、名詞、動詞「混合する」、形容詞「合成の」「混合の」 の、それぞれの用法がある。 ジーニアスは言っている、混合物は mixture でも良いのではと。 問題などを「悪化させる」の意味もある(旺文社1900、ジーニアス、グランドセンチュリー)。 「いくつもの物が組み合わさって複雑なものは難しいので(compound, complex, complicated など)、問題解決から遠のく(→ 悪化する)」というのが、英米人の発想のようだ。 ---- 病気 「病気の~」「病気である」 sick, 「病気である」ill 流行病 epidemic , plague 世界的流行病 pandemic 感染症 infection, contagion アメリカでは、ill のほうが、sick よりも固い語である(センチュリー、東京書籍)。 そのためか ill は、アメリカでは、sick より重い病気にかかっている事をあらわす(ジーニアスで確認)。 だが日本の大学入試は、アメリカ留学用の英語ではないので、気にしなくていい。入試にはsick との使い分けは出ないだろう。 実際、 fall ill 「病気になる」 という意味である(桐原4500、センチュリー)。 また「病気の人(=病気にかかっている人)」のように名詞を修飾する場合(「限定用法」という)は、sick を用いなければならない(桐原3000、ジーニアス)。 つまり a sick man 「病気の人」「病人」 である。 つまり、ill man (×)は不可である(桐原3000、ジーニアス)。 つまり、sick のほうが便利である。 よく分からなければ、英作文などでは sick を使えばいい。 実際、sick は高校初級レベルであり、東京書籍1800や旺文社1200などの初級レベル単語集にある。 一方、ill は単語集では東京書籍は中級3000語レベル、旺文社は上級レベル(青本)である。 the sick または the ill だけでも「病人」の意味である(ジーニアス sick で the ill を確認。センチュリー ill で the ill を確認)。 名詞形 illness 「病気」の意味である(桐原、東京書籍)。 ill は比較の変化が ill - worse -worst であることにも注意したい(東京書籍3000)。 「吐き気がする」程度のことを sick という場合があったり(桐原3000)、feel sick で「吐き気がする」という意味もある(旺文社1200)。 ジーニアス和英辞典「はきけ」で調べたところ、ほかに平易な言い回しが無いので、sick 「吐き気」で覚えるのがよさそうである。nausea が「吐き気」を表すが、医学用語と考えるべきである。 plague (プレイグ)は「ペスト」の意味もあるが、本来の意味は「疾病」である。 旺文社1900の plague(プレイグ) の英文に「飢饉」famines (複数形)がある。 キリスト教のヨハネの黙示録(Apocalypse)に出てくる、破滅をもたらす四体の騎士の象徴するものが、それぞれ 支配(conquest)、戦争(war)、飢饉(famine)、病(plague)、 である。 なお、旺文社の和文は「疾病と飢饉が原因で数千人の人が亡くなった。」という文章。 plague はこういう文脈で使われるので、普通は、死亡率の高い伝染病を表す場合に、 plague を用いる。たとえばペストのような。 だからか、plague には「ペスト」という意味もある。 ほか近年(2019年ごろ)、海外の社会評論書で、戦争や疫病(えきびょう)などの経済への影響を語る評論書『暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病』(題名は和訳版)という世界的に売れた本があるので、plague や famine などの単語もおさえておきたい。 ただし、東京書籍4500と桐原4500では、「ペスト」の意味で plague を紹介している。 なお「栄養失調」は malnutrition である(旺文社 nutrition 、ジー二アス)。ジー二アスにも単語集にも例文なし。 wikiオリジナル例文をつくるなら Many people suffer from malnutrition. 「多くの人々が栄養失調に苦しんでいる。」 のように使うだろうか。 なお、東京書籍いわく、「栄養不足」は poor nutrition とのことだが、しかしジーニアスとセンチュリーの nutrition の項目を調べて見つからなかった。 mal- は、「非」とか「悪の」とかという意味である(桐原4500巻末)。 熱帯の病気のひとつのマラリア malaria も、イタリア語のマラ・アリア mala aria 「悪い空気」が語源である(センチュリー。ほか、予備校の単語集などで紹介されている。)。 ほか、英語で「悪意」は malice(マリス) である。これ自体は聞きなれないかもしれないが、コンピュータに損害を与える悪意のあるソフトのことを「マル・ウェア」 malware と言うなど、影響がある(予備校の単語集など)。 形容詞「悪意のある」は malicious (マリシャス)である、 桐原4500では、malice「悪意」、malady「弊害」、malfunction「故障」の3本を紹介している。単語の和訳のみの紹介。例文は無い。 さて、不平等の人類史の原著『The Great Leveler : Violence and the History of Inequality from the Stone Age to the Twenty-first Century』の目次では "Pandemics, Famine, and War" という言い方をしている。 このように、pandemic と plague の区別は、難しい。 さらに、ジーニアスには、「伝染病」の意味での plague は epidemic (エピデミック)と類義語だとまで書いてある。 「パンデミック」pandemic と「エピデミック」epidemic との違いも、難しい。 pandemic 「世界的流行病」(桐原、旺文社) epidemic 「流行病」(旺文社)、「病気の流行」(桐原) である(旺文社など)。 an epidemic of cholera 「コレラの流行」(ジーニアス、センチュリー、桐原) または an cholera epidemic 「コレラの流行」(ジーニアス) のように用いる。 ほか、plague を用いた慣用句として、 plague of rats 「ネズミの大量発生」 という言い回しがある(旺文社、センチュリー)。 plague は名詞「疾病」「ペスト」のほか、動詞として「悩ます」「苦しめる」などの意味もある(旺文社1900、桐原4500)。 ~ plague me で「~は私を悩ませる」のように使う。悩んでいる人(例文の場合はme)が目的語に来る。 なお、流行病の「発生」は outbreak である。戦争の「勃発」(ぼっぱつ)も outbreak である(旺文社)。 outbreak of war 「戦争の勃発」(東京書籍) outbreak of Ebola fever 「エボラ熱の発生」(旺文社) のように用いる。 医学などの分野では、普通は感染性の高くて致死率も比較的に高い「流行病」という意味で pandemic がよく使われる。 日本でも、科学雑誌などを見れば、新型インフルエンザや新型コロナなどの話題で「パンデミック」という表記を見かけることが多いだろう。 なお、天体の「日食」「月食」は eclipse (イクリプス)である(旺文社)。 黙示録(Apocalypse)と混同しないように。 なお、 「皆既月食」a total eclipse of the moon である(桐原5500、センチュリーなど)。 単に「日食」と言う場合は、 「日食」 a solar eclipse のようにも言える(旺文社、ジーニアス)。 単語集にはないが、「月食」は 「月食」a lunar eclipse のように言ってもよい(ジーニアス、センチュリー)。 an eclipse of the sun で「日蝕」 an eclipse of the moon で「月食」 である(センチュリー)。 なお、この場合の "sun" は小文字。 「部分食」は a partial eclipse である(ジーニアス、センチュリー)。これ以上の説明は省略。 「感染症」には infection(インフェクション), contagion (コンテージョン) の2種類がある。旺文社のみ contagion を紹介。 医学的には、これを区別する。 contagion は接触性の感染症。 infection は、主に空気・水ほか鳥獣などによる感染症。 というのが医学での分類である(センチュリー contagious、旺文社)。 だが、これらは日常では混同される(センチュリー contagious)。 単語集では、infection を主に「感染症」「伝染病」および「感染」「伝染」として紹介している。辞書でも、infeciton のほうには、感染経路による細かい区別は書いていない。 たとえば桐原4500では、infection は「感染症」「伝染病」などとして紹介しているが、contagion は紹介していない。 東京書籍4500も同様、infection および動詞infect しか紹介していない。 なお、infect「(病気などが)伝染する」の意味である(東京書籍)。 よく分からなければ、 infection を使うのが無難だろう。 形容詞 infectious (インフェクシャス), contagious(コンテイジャス) は、両方とも「伝染性の」「感染性の」の意味(旺文社など)。 ---- 干ばつ drought と、まぎらわしい別単語 名詞 drought は「干ばつ」「日照り(ひでり)」の意味の名詞。派生的に、drought に「物不足」などの意味もある。 なお、動詞 drink 「飲む」の活用は drink - drank -drunk である。 drought はdrinkの過去形や過去分詞には関係ない drought はおそらく形容詞 dry 「乾燥した」の名詞形だろうというのが、センチュリーの見解である。ジーニアスはそういった見解を採用せず。 drown は「溺れ死ぬ」。 drown の活用は drown - drowned -drowned である。 drawn は、動詞 draw の過去分詞形。 draw - drew - drawn である。 draw は「引く」の意味の多義語で、図の線を「引く」だとか、関心を「引く」とか色々な意味があるだが、be drawn と過去分詞の場合、 たとえば、議論や相同などに「引き込まれる」という意味もある。 センチュリーいわく、dragと同語源だろう、という見解。drinkは関係ない。 動詞 drink は液体を「飲み込む」ときの一般的な動詞。 いっぽう、動詞 swallow は、よく、固体を噛まずに飲み込むときに使われる動詞(センチュリー、ジーニアス)。 swallow の「かまずに」という状況説明が、桐原にも旺文社にも東京書籍にも書いてない。高校英語の単語集には問題・欠点も多い。 典型的な例文が、錠剤の薬を飲む込む場合であり、 swallow a pill 「薬を飲み込む」(旺文社1900、桐原3000) または swallow a medicine 「薬を飲む込む」(東京書籍4500巻末) である。 「飲む」 swallow は、「ツバメ」 swallow と同じスペル・同じ発音で同じ単語(旺文社)。 なお、「噛む(かむ)」は英語で chew である。チューインガム chewing gum のチューと同じ単語(旺文社1900)。東京書籍と桐原は chew を紹介しておらず、やや高校範囲外の単語。 [[カテゴリ:英語]] 2jkdbxjknbj630tcw6zlhmeger9zny2 高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ40 0 39443 247333 247135 2024-04-26T07:00:35Z すじにくシチュー 12058 ろ過して除く filter wikitext text/x-wiki ==== ※ 分割用タイトル ==== ---- 標本(ひょうほん) 統計値の標本 sample 医学の組織標本など specimen specimen は、sample とほぼ同義語(センチュリー)。 ただし、辞書などの用例を見ると、昆虫標本や、医学などの組織標本などに specimen を用いる用例が多い(センチュリー、ジーニアスで確認)。 たとえば医学検査用の「血液標本」「血液サンプル」は blood specimen である(旺文社、センチュリー)。 「血液標本」 a specimen of blood でもよい(ジーニアス)。 なお、医学検査用の「組織標本」 は a tissue specimen など(センチュリー)。 単語集では旺文社1900だけが紹介している。 東京書籍4500と桐原4500・5500には specimen は無い。 ---- 職業 職業 occupation 天職 vocation vocational school で「職業訓練校」である。 「職業訓練校」の平易な言い換えとして、technical school という言い方もある(ジーニアス)。 なお、「職業訓練校」というのは、国にもよるが、日本の場合、普通は旋盤工などの技能を教育したり、あるいは簡単な経理などを教える学校のことで、都道府県などの自治体が用意している。 日本の場合、工業高校・商業高校などとは別に、自治体の職業訓練校がある。 旺文社によると「職業教育」 vocational education とのこと。 だが、上述の職業訓練校における教育のようなニュアンスがあるかもしれない。 一方、すでに企業に就職している新入社員などが受ける教育のことは、普通、 OJT (On the Job Training )という。OJTも英語である(ジーニアスで確認)。 名詞形 vocation は「天職」「職業」という意味。 単に「職業」といいたい場合、occupation (オキュペイション)で足りる。 海外旅行などで記入させられる職業欄にある項目名も、きっと occupation だろう。 動詞形 occupy には「占領する」という意味もある。なので、よく第二次世界大戦後のGHQ占領軍にかんする英語などで Occupied などの単語が出てくる。 occupy a town 「街を占領する」(ジーニアス) occupy a village「村を占領する」(東京書籍) のように使う。 occupy は「占める」という意味である。 be occupied with ~ で「~に従事する」である(旺文社、桐原)。 おそらく、そこから職業を意味する単語になったか。 なお、 be occupied with ~ は「~で忙しい」の意味もある(東京書籍、センチュリー)。だが、まずは「占める」から連想しやすい「従事している」で覚えるべきだろう。 ---- 鋳型(いがた) mold , cast mold は、鋳物(いもの)の型から、お菓子作りの型まで、なんでも使える。 旺文社ではmold はcastよりもあとのほうに書いてあるが、むしろ mold を先に教えるべきだろう。もっとも、旺文社本は出題順なので仕方ないが。 ジーニアスいわく、 「型を破る」 break the mold とのこと(ジーニアス)。 なんと「型破り」は英語由来の表現だった。 歌舞伎の型だとか、武道の型だとか、そういうのい由来するとかの巷(ちまた)の言説は何だったのか。 さて、castのはなし。 鋳物という意味での cast (キャスト)は、人型の像の鋳物のこと。辞書ではジーニアスでもセンチュリーも、cast の例文は、人型の芸術作品である。 なので、お菓子作りとかには cast は使えない。 演劇などの「役を当てる」を cast という(旺文社)。 cast の対象は「人」に限るからか、mold との違いが分かれば、たとえば演劇などの「役を当てる」を cast というのも、連想しやすいだろう。 なお、東京書籍にも桐原にも、cast も mold も書いていない。 ほか、骨折などで当てる「ギプス」も 英語では cast である(旺文社)。 なお、ネットによると、ギプスはドイツ語またはオランダ語に由来らしい(深入りしない)。 ほか、matrix (マトリクス)という単語も「鋳型」だが、どの単語集にも書いていない。 日本の数学3Cあたりで習う「行列」が英語で matrix である。センチュリーだと、「行列」が matrix の最初に紹介してある。 ほか、レコードの「原盤」が matrix とのこと(ジーニアス、センチュリー)。 matrix は古くは「子宮」という意味である。実際、センチュリーには matrix の原義は(※ラテン語の)「母(Mater)」と書いてある。(カッコ内の「ラテン語の」はwiki側で追記。) ---- 宗教の「教義」 dogma , doctrine 違いは、いちおうは違いがあるが、不明確。 ドクトリンのほうは、宗教だけでなく、政治のモンロー主義(the Monroe Doctrine)だとか(ジーニアス)、トルーマン・ドクトリンとかの用語でも使われる。なお、モンロー主義のドクトリンは大文字(ジーニアス)。 :モンロー主義については 『[[高等学校世界史B/南北アメリカの発展]]』を参照せよ。 :トルーマンドクトリンについては 『[[高等学校日本史B/冷戦の開始と講和]]』を参照せよ。 そういう影響からか、なんとなくdogma のほうが宗教上の信念が強そうな気もするが、しかし辞書を見ても、特に証拠はない。 センチュリーには、いちおう、dogma の項目に doctrine が「類語」だと書いてあり、『dogma, doctrine, creed はいずれも「教会」の定めた教理・教義をいうが、dogmaは証明の有無にかかわらず、信徒が絶対に受け入れなければならない真理」を意味する;』と書いてある。 しかし、ジーニアスに「政治上の信念」political dogma という表現がある。 桐原5500は、doctrine の項目に類義語として dogma を紹介するだけで、ニュアンスの違いの説明は諦めている。 旺文社に至っては、doctrine の項目でも、dogmaについては知らんぷりだし、そもそもdogmaを単語紹介していない。 ほか、生物学の遺伝の分野で、セントラル・ドグマ central dogma という専門用語がある。 wikibooks『[[高等学校理科_生物基礎/遺伝情報とタンパク質の合成#タンパク質の合成の過程]]』 ---- 崇拝、賛美 adore, worship 両方とも桐原5500に、別々の単語として紹介しており、特に類義語としては紹介していない。 worship は旺文社1900にもある。旺文社1400(緑)の巻末に adore があった。 adore も worship も両方とも「崇拝する」「賛美する」の意味がある。ニュアンスの区別は難しい。 しかもadore も worship の両方とも、人を「熱愛する」の意味がある。 旺文社1400(緑)の巻末に adore があったので解説を読んでも、あいにく「尊敬に憧れの気持ちが含まれる。」とだけ説明しており、残念ながら worship との区別には役立たない。 なお旺文社1400の巻末は、respect, esteem, honor ,adore との違いを説明している。 つまり旺文社は、明言してはいないが、おそらくは、「宗教的信仰には worship を使え」、「尊敬と憧れには adore を使え」、というスタンスという事だろう。あくまで旺文社の編集員のひとりがそう思っている可能性があるとwiki側の編集者のひとりが推測しているだけなので、読者は自己責任で、どう使い分けるかを自分で考えよう。 辞書などで調べた違いは、worship には名詞として「崇拝」「礼賛」などの意味もあるくらい。 たとえば「英雄崇拝」 hero worship である(ジーニアス、センチュリー)。 また、ジーニアスいわく、 sun worship 「太陽崇拝」とか the worship of idol 「偶像崇拝」など(ジーニアス、旺文社1900)。 なお、「偶像」idol と、「怠惰(たいだ)な」idle は別の単語なので、混同しないように。またなお、「偶像」idol と 「怠惰な」idle は発音が同音(旺文社1400)。 「太陽崇拝」は Worship of the sun ともいう(旺文社1900)。 そのほか、「金銭崇拝」とか(センチュリー)、「富と権力への崇拝」とか(ジーニアス)、そういう使われかたもする。英文紹介は著作権的に省略。 また、 「礼拝所」a place of worship である(センチュリー、ジーニアス)。 なお、フランス語だと、adore にスペルの近い動詞が「大好き」の意味であり、割と使われる。よく市販のフランス語教材の入門書にもある単語であったりする。こういう事情があるので、フランスが消えないかぎり、英語の動詞 adore も残りつづけるだろう。 ---- 署名(しょめい) signature, autograph 書類などにする、一般的な署名 signature (シグネチャー) signature (シグネチャー)は発音注意。後半はネイチャーではない。 4文字の sign は、動詞では「署名する」の意味がある。しかし名詞としてはsignは 「印」、(道路などの)「標識」などの意味である(東京書籍3000など)。 つまり、名詞としての sign に署名の意味はない。 autograph (オートグラフ)は、いわゆる有名人の「サイン」のことであり(桐原3000のsign項目)、芸能人などがファンに贈ったりする署名のアレ。 なお、an autograph のように不定冠詞をつける場合は an になるのを忘れないように、 なお「自叙伝」「自伝」のautobiography (オートバイオグラフィー)は、語尾のyだけでなく、-bio-(バイオ)がついているのを忘れないように。 ---- 「定義」と「定理」 これは日本語の問題ですが、「定義」と「定理」は意味がまったく違います。 定義とは、要するに「語義」です。 英語でも、桐原3000で 「定義」definition を調べると、「定義」「語義」という意味が書いてあります。 いっぽう「定理」とは、たとえば「ピタゴラスの定理」とか、ああいうのです。 ピタゴラスの定理は、直角三角形について成り立つ定理ですが、べつに直角三角形の語義ではないでしょう。 「定理」に相当する英語は、高校の範囲外なので省略します。 definitely 「断固として」「確かに」などの意味をもつ単語が、桐原の検定教科書 EMPOWER II の P. 130 で紹介されています。 I definitely agree. のような文章です。意味的には上記の例文は、agree を強調している、とでも覚えればよいでしょうか。 単語集では、東京書籍4500(意味のみ)と旺文社1900(意味のみ)と桐原5500で紹介されています。 昨今のカリキュラム改訂で、議論などの単元が増加したので、definitely も覚えましょう。 辞書では、「断固反対する」とか(ジ-ニアス)、「彼は明らかに間違っている」(センチュリー)とか否定の強調で definitely を用いています。 肯定を強める文脈で definitely を使うこともあります(桐原5500)。なので、definitely agree も正しい言い回しなのです。 典型的な例文は be definitely wrong 「明らかに間違っている」 です(桐原5500、センチュリー)。 たとえば 「彼は明らかに間違っている」 He is definitely wrong. となります(センチュリー)。 なお、「肯定的な」は affirmative (アファーマティブ)です(桐原4500巻末)。 検定教科書で桐原のEMPOWER 2 で affirmative が見当たりました。議論についての英語の単元で、affirmative や対義語の negative があります。 なお動詞の「肯定する」は affirm です(東京4500のdeny(デナイ) 対義語)。 affirm ⇔ deny とセットで覚えましょう。 また、形容詞については、 「肯定的な」affirmative ⇔ negative 「否定的な」 です。 ここでいう「否定的」とは、批判の意味ではなく、とりあえず「 意見に対して not (= 賛成でない)の立場である」という意味の否定です。 そのほか、「司会」 chairperson (チェアパーソン)や、「討論者」debater (ディベイター)などの単語があります。まあ、ここら辺の単語なら市販の単語集にも掲載されていると思うので、市販の単語集を参照してください。 ---- 「要望」と「要求」 demand, claim, request 「必要とする」 require demand は命令的または高圧的に「要求する」ときに使う(旺文社1400巻末、桐原3000に「命令的」あり)。 経済学では「需要と供給」とかの用語で使うので聞きなれているが、しかし「要求する」の意味では少し高圧的なので、気をつけよう。 そもそも語源が de「強く」+mand「命じる」という由来である(センチュリー)。 claim については他のセクションで説明済み。 なお、センチュリーはdemand の「要求する」の意味を、claim と同じくらいの意味だと説明。 しかし桐原3000は、demand と claim はニュアンスが違うと主張しており、demand には命令的なニュアンスがあるが、claim には命令的なニュアンスがないと主張している。 このように、教材などによって細部の説明は違うので、あまり細かいことを丸暗記する必要はない。 いちおう、センチュリーのほうにも、claim の類語としての意味「(1)」とは別に、「(2)」の用法として「(命令的に)尋ねる」などの用例もあると紹介している。 センチュリー request をみた感じ、「これをやってくれたら、うれしいなあ」ぐらいの気持ちでする気軽な頼みごとは、request を使うのが良さそうである。 歌手とかの音楽コンサートとかのリクエスト曲も、英語で request である(センチュリー)。 ただし、センチュリーいわく「首相からの『要請』」だとか、ジーニアスいわく「同盟国からの軍事援助の『要請』」とか、そういうのも request とのこと。 つまり「要請」という日本語が、まあそういう意味で、国語辞典的な意味はともかく、形式的にはその「要請」は頼みごとだが、しかしその「要請」を発している人物・組織が権力者だったり上司だったりして、実質的には命令のようなもの、というのが『要請』であろう。 東京書籍4500でのrequest の例文は「警察からの要請」という例文である。 require は、「必要としている」というのが基本的な意味なので、要求とはやや違う。 いちおう、派生的に require で要求をすることもできるが、センチュリーの例文を見た限り、やや意味が強めであり、「命じる」という意味の場合もある(センチュリー)。 ---- 口頭の verbal, oral oral 口の verbal 言葉の oral は旺文社1900にある。 oral は、「口頭の」の意味もあるが、oral health 「口腔衛生」とかで覚えるべきである。 つまり、物理的な口のほうが oral である。 ただし、「口頭試験」のことを an oral examination というなど(ジーにアス、センチュリー)、物理的な口腔という意味でない例外もある。 verbal は、翻訳の都合で「口の」と訳されたり、いくつかの用法では「口頭の」の意味の場合もあるが、基本的には「言葉の」であると思ったほうがよい。 つまり、oral の違いとして、文字や文章などによるコミュニケーションでも、文字も文章も言葉であるので、それはverbal なコミュニケーションになる。 verbal communication 「言葉によるコミュニケーション」(ジーニアス、東京書籍) 辞書にはバーバル・コミュニケーションの意味が書いてないが、口での会話のコミュニケーションのほかにも、メールや手紙などの文章もバーバル・コミュニケーションに含まれる。 一方、オーラル・コミュニケーション oral communication だと、口での会話だけになる。 だから学校の英会話の授業は、基本的に oral communication である。1990年代、高校英語の英会話の授業の科目名が "oral communication" という名称であった。 ほか、verbal を使った慣用表現は、 verbal promise 「口約束」(ジーニアス、東京書籍) など。 oral との違いを説明したばかりなのに、さっそく例外である「口約束」の登場で困る。しかし仕方ない。覚えよう。 ともかく、バーバル verbal の意味は基本的には「言葉の」である。 だから、否定形のノンがついている「ノンバーバル・コミュニケーション」は、つまり、ジェスチャーやらアイコンタクトやら、あるいは表情とか、ともかく言葉以外のその他の行動で意思を伝えることをノンバーバル・コミュニケーションという。 心理学や教育学などで、「ノンバーバル・コミュニケーション」という用語はよく使われるので、ついでに覚えておきたい。またこの用語を覚えれば、類義語 oral とのニュアンスの違いも覚えられて、一石二鳥である。 ---- 投げる throw, pitch まず、「投げる」の教育的に一般的な動詞は throw であろう(特に出典なし)。 pitch は、単語集では、旺文社1900に書いてある。東京書籍4500と桐原4500・5500には見当たらないマニアック単語である。 検定教科書では、三省堂 CROWN I の巻末 Appendix で pitch を見かけた。ただし、三省堂の検定教科書に pitch の意味が書いてあるので、事前に辞書などで調べる必要はない。 旺文社でも、「投げる」の意味でしかピッチを紹介していない。辞書をみても、特に throw と pitch とのニュアンスの区別は紹介されていない。 さて、pitch の典型的な単語は a wild pitch 「暴投」 である(センチュリー、旺文社)。 野球の用語で投手のことをピッチャーと言うように、英語でも野球の投手は pitcher である(ジー二アス)。 そのほか、音楽では音の高さをピッチ pitch という。 典型の例文は a pitch of one's voice 「声の高さ」 である(ジー二アスそのまま。センチュリーに似た例文)。 ほか、ジー二アスにもあるが、機械のネジのピッチ pitch と同じ単語であり、ネジのピッチ pitch とは一回転したときの前身距離のことであるが(ジー二アス)、そんなのが受験英語に出ることはないだろう。(なお、工業高校の機械系学科では習う。) ついでに、工業的なことを言うと、飛行機や船の「縦揺れ」(たてゆれ)のこともピッチ pitch というとのこと(ジー二アス、センチュリー)。なお、横揺れは roll である(ジー二アス、センチュリー)。 pitch and roll とセットでいうこともある(ジー二アス)。 余談だが、野球の「オーバースロー」は和製英語で、英語では 野球のアレは overhand pitch になる。 つまり、野球用語の「投げる」は基本的に pitch である。 また、overthrow は、政府などを「転覆する」の意味である(ジー二アス)。 ※ overthrow は高校の範囲外。桐原5500、東京書籍4500、旺文社1900のどれにもない。 典型的な例文は、 overthrow the government 「政府を倒す」 である(センチュリー、ジー二アス)。 なお、野球の「アンダースロー」は、英語では形容詞は underhand とのことです(ジー二アス)。名詞がどうなるかはジー二アスでは確認できませんでした。高校英語の範囲を越えている話題なので、これ以上は深入りしません。 ジー二アスによると、underhand などはアメリカ英語とのことですが、そもそも野球自体がアメリカ発祥のスポーツですので、やや特殊です。おそらく、アメフト(アメリカン・フットボール)の用語などのアメリカ英語の事情も同様でしょう。 ---- 戦略と戦術 strategy, tactics ストラテジー strategy は普通、その戦争全体における用兵の手法を言う(センチュリー、ジ-二アス)。 一方、タクティクス tactics は普通、戦争内での個々の戦場での用兵の手法を言う(センチュリー、ジ-二アス)。 つまり、ストラテジーのほうが全体的(センチュリー)。 ストラテジーのほうを「戦略」、タクティクスを「戦術」と訳し分けるのが一般的。 あるいは、両方とも単に「作戦」と訳す場合もある。 戦争だけでなくビジネス用語などでも使われる。 「市場戦略」 a marketing strategy とか(東京書籍)。 「販売作戦」 sales tactics とか(旺文社)。 チェスなどボードゲームの戦略に strategy を使っても良い(桐原)。 tactics は桐原・東京書籍では紹介せず。 ---- 邪魔して遅らせる hinder, (※範囲外)impede 英語で「妨害する」は prevent です。 英語で「邪魔する」は、たとえば interrupt です。 ですが「邪魔して遅らせる」を一語でいう単語は、これらとは別です。 動詞 hinder(ヒンダー) または動詞 impede (インピード)が、「邪魔して遅らせる」ような意味です。 旺文社1900に hinder があります。 impede は旺文社にもありません。ですが、後述の理由で、impede とセットで覚えるのが合理的です。 高校の物理2で電気回路を勉強すると、インピーダンス impedance というのを習います。koiru コイルを使うと、電圧の大きさはそのままで、電圧のタイミングだけを遅らせることができます。 おそらく impedance という用語にも、コイルなどによって信号の増減を遅らせるという意味が含まれているのでしょう。 電気抵抗のレジスタンス resistance という英語からついつい、impede も resist 「抵抗する」の類義語のような意味を想像しがちです。 しかし、抵抗と考えるよりも impede は delay 「遅らせる」の類義語と考えたほうが良いでしょう。ジ-二アスにも、impede は delay または prevent の類義語だと紹介してあります。 センチュリーで例文をみるかぎり、hinder よりも impede のほうが固い語です。 impede が和平会議が遅れてどうこうという例文なのに、hinder は友達からの電話で宿題が遅れてどうこうという例文です。 また、ジ-二アスに至っては、impedeでは例文を紹介していません。 ---- 影響する influence, affect effect exert influence は、人の思想や考え方に与える「影響」や、物理現象なら月の潮力への影響のような遠隔作用かつ比較的に低い割合の「影響」の意味の名詞、および、そういった「影響をする」の動詞にもなる。 そもそもinfluence の語源自体、人の中に(in)流れ込むもの、のような意味があり(旺文社、ジーニアス)、本来は人に使う単語であった。 have an influence on ~ で「~に影響を与える」 である(東京書籍、旺文社)。 桐原は、influence を「間接的な影響」だとしている。 名詞 effect や 動詞 affect は、物理現象などでは、もっと直接的な影響を言う。 桐原は、affect は、直接的な影響だとしている。 東京書籍は、affectの例文では、人への影響を紹介していない。 人に対する場合、名詞 effect は薬の作用の意味だったり(東京書籍)、動詞 affect は病気の影響のことだったりする(桐原)。 しかし、名詞 affection は「愛情」「好意」の意味がある(桐原)。 ややこしい。英作文では affection を使った言い回しはなるべく避けるのが無難だろう。 動詞 exert (イグザート)は、力や権力などのあるものが、それらの力を使って影響を「及ぼす」という意味の動詞である(桐原、旺文社)。 exert A on B 「BにA(影響など)を及ぼす」 である(旺文社)。on ではなく in を使う場合もあるので、あまり暗記する必要は無い(東京書籍4500巻末)。東京書籍は exert を巻末おくり。 exert great influence on ~ 「~に大きな影響を及ぼす」 といった表現が典型的(旺文社、桐原)。 ---- 空(から) empty, vacant 容器などが空(から)のことは形容詞 empty で表現します。 座席が開いている場合は vacant です(東京書籍、桐原)。 Is this seat vacant? 「この席は空いていますか?」(桐原、センチュリー) とか This seat is vacant. 「この席は空いています。」(ジーニアス) のように使う。 vacant は、対象物に人がいないことを意味する(センチュリー)。 部屋の空室や、家の空き家にも vacant は使える(ジーニアス、センチュリー)。 empty だと、たとえば部屋が empty の場合、人だけでなく家具なども何もない状態の部屋だというニュアンスになる(センチュリー)。 しかし、実は「空席」を empty seat で表しても、間違いではない(ジーニアス)。同様に、単に人がいないだけの「空室」でも empty で表しても間違いではない(ジーニアス)。単に、empty room だと、読み手が、家具もなにもない部屋なのか、それとも人がいない部屋なのか、読み手には文字だけでは区別がつかない、という事だけである(ジーニアス)。 だから東京書籍4500でも桐原4500でも、 empty を割と前半で紹介している。いっぽう、vacant の紹介は、後ろのほうである。 empty でも代用できる。empty のほうが一般的な語である。 ただ、一般的すぎて、細かいニュアンスが empty では伝わらない場合もあるので、そういう場合は必要に応じて vacant など別の形容詞を使ったほうがよいかもしれない場合もある、というだけの事である。 さて、名詞 vacancy で「空席」「欠員」「空室」「空虚」などの意味(桐原)。 なお、vacant の対義語は occupied である。 vacant ⇔ occupied vac- は「空っぽ」を意味し、真空 vacuum とか、休暇 vacation とかの vac と同じ語源である(センチュリー)。 ---- 想像する conceive, imagine 思いつく conceive 考え方 idea, concept 動詞 conceive 「思いつく」「想像する」という単語がある。 これは一見すると難しそうだが、実は名詞「コンセプト」 concept の動詞形であろう、と考えられている(桐原、旺文社)。 だが、東京書籍はそう紹介していない。 concept には「思いつき」などの意味は無いからだ(ジーニアス、センチュリー)。 それでも conceive は「思いつく」の意味で最初は暗記したほうがいいだろう。桐原などの単語集でも、「思いつく」を最初に紹介している(桐原、旺文社)。 なぜなら、conceive の「想像する」の意味については、使わなくても動詞 imagine で済む。辞書ジーニアス英和も、conceive の「想像する」の意味については、imagine と類義語だろうという見解である(ジーニアス)。 典型的な例文は conceive a new plan 「新しい案を思いつく」 がある(旺文社、東京書籍)。 なお、idea と concept の違いは、idea が一般的な「考え方」という意味の語であるのに対し、concept はより抽象性の高い考えを意味する語であるので(センチュリー)、よく concept は「概念」などと訳される。 ---- 反応する respond , react ジーニアス react の項目いわく、respond と類義語とのこと。センチュリーを見ても、とくにreact と respond の違いは書いてない。 意味の区別は難しそうである。 生物学的な文脈で、刺激に「反応する」と言いたい場合、react が好まれる場合もある(センチュリー)。 名詞形 response は、普通、「応答」の意味。 ジーニアスいわく、response は answer よりも固い語。 名詞 reactor は「原子炉」のことである(東京書籍)。 原子炉のような明らかに違う意味をのぞけば、ニュアンスの違いを問うような出題は入試には無いだろう。 ---- 返事をする respond, reply reply (リプライ)は、手紙の「返事」や「返信」などで、よく使われる(ジーニアスの例文)。 しかし、respond でも手紙の「返事をする」ことを表現してもよく、センチュリーや東京書籍の respond の項目にそういう例文がある。 ジーニアスいわく、reply は answer よりも固い語。 SNSなどで「リプライ」などの表現をよく使うので、軽い表現かと思いがちだが、しかし辞書的には、answer よりも固い表現だとのことである。 よって、ニュアンスの区別は難しそうである。このため、入試では、respond と reply の区別を問うような出題は無いだろう。 ---- 全体の entire, whole ジーニアスでは entire のほうが強意的という。センチュリーはwhole はpartに対する語という。 東京書籍は、entire の項目で「(wholeと同義)」としている。 ---- 耐える endure, withstand endure は、人などが我慢して「耐える」の意味である。ただし、endure にも、派生的に、物などが「持ちこたえる」という意味もある(桐原、ジーニアス、センチュリー)。 withstand は、丈夫だったりして「耐える」「持ちこたえる」のような意味だが、その他にも人などが我慢して「耐える」ような意味もある(ジーニアス、東京書籍の巻末)。 このため、入試的には endure と withstand の違いを問う問題は出されづらいだろう。 読解で出題の可能性があるくらいか。 ---- 首都と大都市 首都 capital 、 大都市 metropolitan metropolitan area で「首都圏」の意味。 翻訳の都合で metropolitan (メトロパリタン)が「首都」となる場合もあるが、意味的には、首都のような「大都市」である。 「首都」そのものは capital である。 だから、首都から遠く離れた地域がその国の大都市の場合、metropolitan で言うのが適切だろう。 東京書籍がmetoropolitan を「大都市の」「首都の」として紹介している(東京書籍4500巻末)。 桐原3000・4500・5500と旺文社1900では見つからなかった。 (※範囲外)なお、metro (メトロウ)だけだと、パリなどの「地下鉄」のこと(ジーニアス、センチュリー)。 なお、capital の cap- は、語源的にはcaptain 「船長」「運動チームのキャプテン」「級長」の cap- と同じで、語源的には cap- とは「頭」を意味する(桐原3000、ジーニアス)。 ---- 陰影 shade , shadow shade は、光の減量した(3次元の)空間である。 いっぽう、shadow のほうは、地面や壁面などに投影された、2次元の黒っぽい面のことである。 人の影を言う場合は、shadowを使う。 木陰などの「日かげ」は、普通は shade である。 ジーニアスいわく、ビーチパラソルの下は shade とのこと。 人の影には、shadeは使わない。なので、 なお、語源は shadow も shade も同じで「暗がり」という意味の語源だったので(ジーニアス)、語源からは区別できない。 いっぽう、shadowについて。 まず、人の「影」には shadow を使う。 だが、実は、shadowで「暗がり」を表現してもいい(ジーニアス、センチュリー)。家の北側の陰とか、夕闇を shadow で表現できる(ジーニアス)。 語源的にはshadowで「暗がり」を表現するのも正しいが、しかし現代英語の学習的には、shadowは「人影」を基準の意味と覚えておき、暗がりは二次的で派生的な意味だとするほうが、使い分けかたを記憶しやすいだろう。 なお、shade でも夕闇を表現できるが、ニュアンスが異なり、shadeによる夕闇の表現は雅び(みやび)な言い回しである(センチュリー)。 ただし、木についても、その木が地面にうつす影について言及したい場合もあるだろうから、その場合の言い回しの区別は容易ではない。本ページではそういう例外的なことについては深入りしない。 センチュリーいわく、人によって光が遮られている場合であっても、地面や壁などの2次元の投影面ではなく、その面にいたるまでの空間を言及したい場合なら、それは shade であるとのこと(センチュリー)。センチュリーがshadeの項目で絵つきでそう説明している。 桐原は、「形のはっきりしない陰」が shade だと説明している。 shade には、「微妙な相違」という意味もある(旺文社)。 だからか、絵などの色の濃淡の度合いや明暗の度合いも、shade という。 明るい青と、暗めの青のように、ふつう、同系統の色での、微妙な色合いの違いのことを shade という(センチュリー)。 ---- 話題・主題・論題など 会議などの話題 topic, subject 主題 main topic, subject 著作物のテーマ theme, subject 問題 problem, matter topic は、よく「話題」 などと訳されるが、しかし井戸端話だけでなく、会議などの話題でも構わない(桐原)。 topic は、ひとつである必要は無く、ひとつの会議・相談中にいくつも topic があっても良い。 だから、「主な話題」にのみ限定する場合は main topic のように main をつける(センチュリー、桐原)。 ただし、派生的に topic のみで論文・講演などの主題・テーマを意味する用法もある(ジーニアス)。しかしそういう派生的な用法まで考慮すると暗記しきれなくなってしまうので、とりあえず「主題」は main topic であるとして覚えよう。 ジーニアスにある topic sentence 「トピック・センテンス」という単語も覚えたい。長い段落や章などの初めに、その段落の内容を1文でまとめた1行ていどの文章を英語では書くのが、読みやすい文章だとされる。 2022年、近年の英語教科書では、こういうのも教えるので、tipic sentence の単語も覚えておきたい。 theme (シーム)は、和訳では「主題」のほかにドイツ語風に「テーマ」とも訳されるが(東京書籍)、ではテーマとは何かという問題がある。 theme やテーマとは、会議などの話し合いではなく、論文やら小説やらの著作物を通して著者が語ろうとしていたり探求しようとしている物事をひとことでまとめたもの、であろう。 だから、論文のテーマとかも、theme である(センチュリー)。 東京書籍は、theme は「文章・芸術作品などの主題・テーマ」であると言っている。 ジーニアスの言うように、小説などの創作物に限らず、論文などのテーマも theme で良い。 ただし、subject にも、テーマという意味がある(ジーニアス subject)。 なお、テーマパークは英語でも theme park (シームパーク)である。 テーマ曲は theme song や theme music や theme music という。 「話題」のことを、topic ではなく theme で言っても良い(ジーニアス theme)。 このように、区別は難しい。 しかし、それだと覚えづらいので、とりあえずtheme の「話題」の意味は、派生的な用法だとしよう。 そして、派生的な用法で覚えるのではなく、とりあえず theme は「テーマ」として覚えよう。 issue (イシュー)は普通、トラブルなどの問題およびその問題点や、あるいは論争など、ともかく広い意味で何かのトラブルを抱えている場合に使う。 また、issue は、やや緊急である場合が多い(ジーニアス)。 ただし、「論争」から派生してか「論点」という意味もあり、このため会議などの「論点」でも issue が使われることもある(センチュリー)。 しかし、「論点」を言うなら point でも言える(ジーニアス)。 problem との違いは、issue は実際に議論している問題だというのが、センチュリーの見解。 subject は theme 「主題・テーマ」の意味でも topic 「話題」の意味でも使われるので、区別は難しいし、事実、ジーニアスもセンチュリーも、subject を theme や tipic を紹介している。 日本では「トピック」をよく外来語として使うわりには「サブジェクト」という外来語はあまり使わないが、しかし英語では subject のほうが意味が広いようだ。 subject はかなり意味が広く、会議や論文などの意味のほかにも、学校の「科目」とか、文法における文の「主語」だとか、君主に対する「臣民」とか、色々な意味がある。 日本であまり使われないのは、サブジェクトは意味が広すぎて不便だからだろうか。 matter はなにか困った「事件」や「問題」などであるが、しかし論文などの「主題」に matter を使ってもいい(センチュリー)。 講演などの「題目」を the subject matter という場合もある(センチュリー)。 では「題目」とは何かという議論は置いとく。センチュリーでも説明されていない。 問題などの意味のほかにも、「事柄」(ことがら)と言う意味もあり、たとえば private matter 「個人的な事柄」(東京書籍3000、) とか personal matter 「個人的な問題」(センチュリー) とか言う。 そのほか、熟語 as a matter of a fact 「実のところは」 など(東京3000、旺文社1900)、 ある。 慣用表現で、口語的に No matter what happens, 「たとえ何が起きようとも、」 というのもある(東京3000,センチュリー)。 no matter ~ あるいは no matter what ~ だけなら「たとえ~でも」の意味(ジーニアス、東京3000)。 whatever などとの違いとして、no matter のほうが口語的である点がある(ジーニアス)。 what の代わりに how や which や whether などで no matter how ~などの場合もある。 ---- 安定した steady, stable steady には進歩などが「着実な」という意味もある(東京、旺文社)。よくstedy は「しっかりした」「着実な」と訳される。 steady には、継続的な感じのニュアンスがある。 だからか、「定職」も a steady job である(ジーニアス)。 「定収入」や「安定収入」は a steady income である(ジーニアス、センチュリー)。 経済で steady といったら、たとえば経済成長が着実だったり、経済回復が着実なのが steady である。 動きが安定しているのが steady (ステデイ)であるとされる(東京書籍)。 いっぽう、状態が安定しているのが stable である(東京書籍)。 stable には「びくともしない」という意味があるが(ジーニアス)、ただし、steady にも、信念などの「確固とした」という用法もある(ジーニアス)。このため、区別は難しい。 ほか、stable は、たとえば経済学の用語で ビルト・イン・スタビライザーというのがある。 このように、経済における stable という表現もあるが、ややニュアンスが steady とは異なる。 ---- 会議 meeting, session, conference 面談 session, conference conference は、たとえば年一回の会議など(ジーニアス)、比較的に重要な「会議」という意味がある。 だからか、「国際会議」international conference や 「首脳会議」 a summit conference などのように使われる。 conferenceには、医師などとの「面談」の意味もある(ジーニアス)。 しかし、セッションにも同様に医師などとの面談の意味もある(センチュリー)。 そのほか、 in session 「開会中」 の意味もある(桐原、センチュリー)。 The council is now in session. 「審議会は会議中。」(桐原) だとか、 The congress is now in session. 「議会は今開会中である。」(センチュリー) のように使う --------- 「区別」と「差別」 distinction これは日本語の訳語の問題だが、日本では「区別」と「差別」を使い分けるが、英語では両方とも distinction である。 なお、単語集ではdistinctionの項目には「差別」の意味が無い。英和辞典には「差別」の意味もある。 動詞形は distinguish で「区別する」である。 distinguish right from wrong 「善と悪を区別する」(桐原4500) distinguish between right and wrong 「善悪の区別をつける」(東京書籍4500) make a clear distinction between right and wrong 「正邪をはっきりと区別する」(ジーニアス) のように使う。 形容詞は distinct 「はっきりとした」の意味。 しかし旺文社1900以外では、例文を紹介していない。東京書籍はdistinct一語の訳語だけ紹介。桐原4500は紹介せず。 ---- 明らか clear, obvious, apparent, evident はっきりしている clear , distinct 取り除く get rid of , clear :(※ 別単元で説明済み)取り除く remove, eliminate ろ過して除く filter obvious は、「(見てすぐわかる意味での)明らかな」の意味であり(ジーニアス、グランドセンチュリー)、理由・事実などが明らかなときに使う(東京書籍)。 It is obvious that ~ 「~であることは明らかだ」 (旺文社1900、桐原4500、東京書籍4500) evident は、証拠があって「明らかな」という意味です(桐原4500)。 だから「証拠」のことを evidence と言います。日本語でも最近は外来語で、学説の証拠のことを「エビデンス」と言います。 apparent は、視覚上の「明らかな」の意味だが、他の用法として「(実際はともかく)見かけは」「見かけ上の」という意味もある。このため、どちらの意味か分かりづらいので、evident を使うほうが分かりやすい、というのが辞書グランドセンチュリーの見解。 「出現する」の appear と、たぶん同じ系統の語。旺文社は派生語という見解。 なお、視覚的でない、論理上の「明らかな」でも、apparent を使うこともある(東京書籍、旺文社、ジーニアス)。 とりあえず、語源はともかく、暗記上の一番目の意味として、「視覚上の明らか」の意味で apparent を覚えておいて、そこから派生的に「論理的にも明らか」という用法も生じたと暗記すると、覚えやすいだろう(実際の語源の歴史がどうかは知らない)。 さて、apparent は下記の構文だと意味が強まり、「明白である」となる。 It is apparent that ~ 「~であることは明白だ」 となる(旺文社、東京書籍)。 しかし、副詞 apparently だと、意味が弱まり、 apparently 「(見聞きした感じでは)どうやら~らしい」 という意味になる(東京書籍、桐原、旺文社)。 このように、apparent は構文や派生する品詞の種類によって、意味合いの強さが変わってくる。 clear は「明らかな」の意味もあるが、「はっきりしている」の意味であり(ジーニアス、グランドセンチュリー)、その意味での最も一般的な語である(グランドセンチュリー)。 ジーニアスによると、「邪魔なものがない」のが clear の本来の意味とのこと(※ ただしグランドセンチュリーと見解が違う)。 とりあえず暗記上は、ジーニアス方式の「邪魔なものがなくて、(視界などを)さえぎるものがない」という意味で暗記しよう。 そうすると、そこから派生的に、形容詞「はっきりしている」とか、動詞「掃除する」とか、「(天気が)晴れた」、「(水が)澄んだ」などの意味も覚えやすい。 なお、「はっきりしている」の意味の場合、distinct がclear の同義語になる(ジーニアス)。 ほか、「澄んだ」(すんだ)の意味も clear にはある。 よく、声について clear が使われる。 Her voice is very clear. 「彼女の声はとてもはっきりしている。」(桐原3000) in a clear voice 「よく聞き取れる明瞭な声で」(ジーニアス) 水water が clear というのもあるが、とりあえず見た目は透明だったりさえぎるものがない程度の意味にすぎず、はたして汚染が無いかどうかは不明(グランドセンチュリー)。汚染が無いことを言いたい場合は clean を使う。 動詞「片づける」「取り除く」の意味もあり、東京書籍3000、桐原4500が例文つきで紹介。 典型的な例文が、 Let's clear the table. 「テーブルの跡片付けをしましょう。」(東京書籍そのまま、ジーニアスに似た例文) である。 「clear 場所 of 物」で、「(場所)から(物)を取り除く」 「clear 物 of場所」で同じく、「(場所)から(物)を取り除く」 暗記は、とりあえず from のほうを覚えておいて、「of は順序がfromの逆」とするのが覚えやすそう。 典型的な例文が、路上 road から何かを取り除く例文で They cleared the road of fallen leaves. 「彼らは道路の落ち葉を片づけた。」(桐原4500、) We cleared the road of snow. 「私たちは路上から雪を取り除いた。」(東京書籍4500、) 東京書籍には from のほうの例文もあるが、著作権のため省略。 なお、熟語 get rid of にも取り除くの意味がある。 clear ~ of も get rid of も、of の直後にくる語が、取り除きたいものである(桐原4500)。 このように前置詞 of には、「分離」「剥奪」の意味がある(桐原4500)。 当wikiの文法ページでも、分離のof は 『[[高校英語の文法/前置詞#of]]』で説明。 生物学や医学などで、なにかの臓器のろ過能力で「クリアランス」というのは、この「取り除く」の用法だろう。 さて、 :(※ 別単元で説明済み)取り除く remove, eliminate remove などは『[[高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ15]]』で説明済み。なので、今のページでは説明を省略する。 「ろ過して除く」は動詞 filter である(旺文社1900)。旺文社しか紹介していないが、IT用語でよく使うので、覚えておきたい。情報系科目や公共科目などで「フィルターバブル」という用語を習っている。 ネットで閲覧する情報は、ユーザー個人の好みや消費動向によって自動的にカスタマイズされている事が多く、そのため、自分の考えと違う情報は入手しづらい。このような現象をフィルターバブルと言う。ここでいうバブルは泡。 「一見すると情報の海で世界とつながっているように見えて、実は小さい泡の中でネット上の生活を送り続けているにしかすぎない」的なアレ。 filter out ~ 「ろ過して ~ を取り除く」 filter out dirt in the water 「水をろ過して、ごみを取り除く」(旺文社1900、ジーニアス) in the water でなく from the water でも良い。というか旺文社1900では from の例文。in はジーニアスの例文。 名詞としては filter 「ろ過器」「ろ過装置」「ろ紙」「浄水器」など。 ほか、動詞 filtrate という単語もあるが、旺文社でもジーニアスでも掲載はあるものの例文は無い。 さて、「明らかな」の意味での clear は、なにも視覚上だけでなく、論理的な明らかさの場合にも用いてよい(旺文社)。このため、 obvious など他の用法との区別はつきづらい。 It is clear that ~ 「~だということは明らかだ」(東京書籍3000、旺文社1400) [[カテゴリ:英語]] dfuuc3j7el1ynary6ni2n0hsxzotp52 旧・民事訴訟法第519条 0 39543 247308 2024-04-25T20:22:23Z Tomzo 248 [[民事執行法第23条]]への転送ページ wikitext text/x-wiki #転送 [[民事執行法第23条]] o2qn11o35zaqr8neaona2kphszj6tak 旧・民事訴訟法第201条 0 39544 247309 2024-04-25T20:23:28Z Tomzo 248 [[民事訴訟法第115条]]への転送ページ wikitext text/x-wiki #転送 [[民事訴訟法第115条]] h7bt6og10bzp3phwfsm54352l9pd4f9 法人格否認 0 39545 247318 2024-04-25T21:55:22Z Tomzo 248 [[民法第33条]]への転送ページ wikitext text/x-wiki #転送 [[民法第33条]] dj2rpik236okefiycz7ymv5oibnucmr 民事訴訟規則第52条の2 0 39547 247342 2024-04-26T10:46:20Z Tomzo 248 [[民事訴訟法第132条の3#参照条文]]への転送ページ wikitext text/x-wiki #転送 [[民事訴訟法第132条の3#参照条文]] pgwojh8spjvj4cghbwflrifcx217ftx