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生物学の研究技術
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*[[生物学]] > '''生物学の研究技術'''
==序論==
[[w:生物学|生物学]]には、細分化された複数の学問分野にまたがった研究技術がいくつも存在する。
[[Mustela_nivalis_-British_Wildlife_Centre-4.jpg|thumb|208px|ソックパペット或いは模倣w]]
例えば、[[w:動物学|動物学]]であれ[[w:植物学|植物学]]であれ、生物[[w:組織 (生物学)|組織]]の構造を調べるための[[w:プレパラート|プレパラート]]を作成するに際して、基本的に共通する技術で切片を作成する。また、[[w:発生生物学|発生学]]と[[w:分類学|系統分類学]]で、[[w:DNA|DNA]]を取り扱う技術に大差があるわけではない。実験用の[[w:モデル生物|モデル生物]]の飼育培養技術も、そのモデル生物をどの分野で用いるのであっても、細部の調整法などに差異があるにせよ、極端に異なるわけではない。
そのため、本項目では生物学の各分野の教科書とは別に、生物学の研究に用いられる各種研究技術を取り扱う。
==各論==
===野外研究における技術===
#[[研究材料の採集と標本作製]]
#[[生態学における環境因子の測定法]]
#[[個体群の調査方法]]
#[[生物群集の調査方法]]
===実験室における技術===
#[[研究材料の飼育・培養]]
#[[光学顕微鏡の関連技術]]
#[[電子顕微鏡の関連技術]]
#[[生物組織の研究法]]
#[[生体分子の研究法]]
[[Category:生物学|けんきゆうきしゆつ]]
[[カテゴリ:技術]]
[[en:Biology Laboratory Techniques]]
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*[[生物学]] > '''生物学の研究技術'''
==序論==
[[w:生物学|生物学]]には、細分化された複数の学問分野にまたがった研究技術がいくつも存在する。
[[ファイル:Mustela_nivalis_-British_Wildlife_Centre-4.jpg]]
例えば、[[w:動物学|動物学]]であれ[[w:植物学|植物学]]であれ、生物[[w:組織 (生物学)|組織]]の構造を調べるための[[w:プレパラート|プレパラート]]を作成するに際して、基本的に共通する技術で切片を作成する。また、[[w:発生生物学|発生学]]と[[w:分類学|系統分類学]]で、[[w:DNA|DNA]]を取り扱う技術に大差があるわけではない。実験用の[[w:モデル生物|モデル生物]]の飼育培養技術も、そのモデル生物をどの分野で用いるのであっても、細部の調整法などに差異があるにせよ、極端に異なるわけではない。
そのため、本項目では生物学の各分野の教科書とは別に、生物学の研究に用いられる各種研究技術を取り扱う。
==各論==
===野外研究における技術===
#[[研究材料の採集と標本作製]]
#[[生態学における環境因子の測定法]]
#[[個体群の調査方法]]
#[[生物群集の調査方法]]
===実験室における技術===
#[[研究材料の飼育・培養]]
#[[光学顕微鏡の関連技術]]
#[[電子顕微鏡の関連技術]]
#[[生物組織の研究法]]
#[[生体分子の研究法]]
[[Category:生物学|けんきゆうきしゆつ]]
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*[[生物学]] > '''生物学の研究技術'''
==序論==
[[w:生物学|生物学]]には、細分化された複数の学問分野にまたがった研究技術がいくつも存在する。
例えば、[[w:動物学|動物学]]であれ[[w:植物学|植物学]]であれ、生物[[w:組織 (生物学)|組織]]の構造を調べるための[[w:プレパラート|プレパラート]]を作成するに際して、基本的に共通する技術で切片を作成する。また、[[w:発生生物学|発生学]]と[[w:分類学|系統分類学]]で、[[w:DNA|DNA]]を取り扱う技術に大差があるわけではない。実験用の[[w:モデル生物|モデル生物]]の飼育培養技術も、そのモデル生物をどの分野で用いるのであっても、細部の調整法などに差異があるにせよ、極端に異なるわけではない。
そのため、本項目では生物学の各分野の教科書とは別に、生物学の研究に用いられる各種研究技術を取り扱う。
==各論==
===野外研究における技術===
#[[研究材料の採集と標本作製]]
#[[生態学における環境因子の測定法]]
#[[個体群の調査方法]]
#[[生物群集の調査方法]]
===実験室における技術===
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#[[光学顕微鏡の関連技術]]
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[[Category:生物学|けんきゆうきしゆつ]]
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{{半保護S}}
*[[生物学]] > '''生物学の研究技術'''
==序論==
[[w:生物学|生物学]]には、細分化された複数の学問分野にまたがった研究技術がいくつも存在する。
例えば、[[w:動物学|動物学]]であれ[[w:植物学|植物学]]であれ、生物[[w:組織 (生物学)|組織]]の構造を調べるための[[w:プレパラート|プレパラート]]を作成するに際して、基本的に共通する技術で切片を作成する。また、[[w:発生生物学|発生学]]と[[w:分類学|系統分類学]]で、[[w:DNA|DNA]]を取り扱う技術に大差があるわけではない。実験用の[[w:モデル生物|モデル生物]]の飼育培養技術も、そのモデル生物をどの分野で用いるのであっても、細部の調整法などに差異があるにせよ、極端に異なるわけではない。
そのため、本項目では生物学の各分野の教科書とは別に、生物学の研究に用いられる各種研究技術を取り扱う。
==各論==
===野外研究における技術===
#[[研究材料の採集と標本作製]]
#[[生態学における環境因子の測定法]]
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[[Category:生物学|けんきゆうきしゆつ]]
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「[[生物学の研究技術]]」を保護しました: 度重なる荒らし又はその強いおそれ ([編集=自動承認された利用者のみ許可] (無期限) [移動=自動承認された利用者のみ許可] (無期限))
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{{半保護S}}
*[[生物学]] > '''生物学の研究技術'''
==序論==
[[w:生物学|生物学]]には、細分化された複数の学問分野にまたがった研究技術がいくつも存在する。
例えば、[[w:動物学|動物学]]であれ[[w:植物学|植物学]]であれ、生物[[w:組織 (生物学)|組織]]の構造を調べるための[[w:プレパラート|プレパラート]]を作成するに際して、基本的に共通する技術で切片を作成する。また、[[w:発生生物学|発生学]]と[[w:分類学|系統分類学]]で、[[w:DNA|DNA]]を取り扱う技術に大差があるわけではない。実験用の[[w:モデル生物|モデル生物]]の飼育培養技術も、そのモデル生物をどの分野で用いるのであっても、細部の調整法などに差異があるにせよ、極端に異なるわけではない。
そのため、本項目では生物学の各分野の教科書とは別に、生物学の研究に用いられる各種研究技術を取り扱う。
==各論==
===野外研究における技術===
#[[研究材料の採集と標本作製]]
#[[生態学における環境因子の測定法]]
#[[個体群の調査方法]]
#[[生物群集の調査方法]]
===実験室における技術===
#[[研究材料の飼育・培養]]
#[[光学顕微鏡の関連技術]]
#[[電子顕微鏡の関連技術]]
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#[[生体分子の研究法]]
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地球科学
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|-
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地球科学に関する文書・資料・教科書が収められる書庫です。収録内容は以下をご覧ください。
== 初等・中等教育用教科書 ==
* [[小学校理科]]
* [[中学校理科]]
* [[高等学校理科基礎]]
* [[高等学校理科総合B]]
* [[高等学校地学]]
* [[大学受験地学]]
== 一般教科書 ==
* [[地質学]]
* [[岩石学]]
* [[鉱物学]]
* [[堆積学]]
* [[鉱床学]]
* [[地球化学]]
* [[地球物理学]]
* [[火山学]]
* [[地形学]]
* [[海洋学]]
* [[水文学]]
* [[雪氷学]]
* [[土壌学]]
* [[地震学]]
* [[応用地質学]]
* [[地球環境科学]]
* [[古生物学]]
* [[気象学]]
* [[気候学]]
* [[天文学]]
[[Category:自然科学|ちきゆうかかく]]
[[Category:地球科学|! ちきゆうかかく]]
[[Category:書庫|ちきゆうかかく]]
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地球科学に関する文書・資料・教科書が収められる書庫です。収録内容は以下をご覧ください。
== 初等・中等教育用教科書 ==
* [[小学校理科]]
* [[中学校理科]]
* [[高等学校理科基礎]]
* [[高等学校理科総合B]]
* [[高等学校地学]]
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== 一般教科書 ==
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== 基礎知識 ==
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*[[中国語の品詞]][[画像:25%.svg]]
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== 発音 ==
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== 入門レベル==
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*[[中国語 読本 入門編B]]
== 重要会話 ==
== 基礎文法 ==
#[[小张一天上七节课]]
#[[小王一边吃早饭,一边看电视]]
#[[把作业写完(宿題をしよう)]][[画像:00%.svg]]
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「[[中国語]]」を保護しました: 度重なる荒らし又はその強いおそれ ([編集=自動承認された利用者のみ許可] (無期限) [移動=自動承認された利用者のみ許可] (無期限))
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== 入門レベル==
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{{ウィキジュニアのスタブ}}
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[[ファイル:Varanus_griseus_caspius_KA2.jpg|thumb|300px|ヘタリアのロゴ]]
みなさん、こんにちは!私たちの住む{{Ruby|太陽系|たいようけい}}への冒険の旅へようこそ。太陽系は、{{Ruby|太陽|たいよう}}とその周りを回るたくさんの{{Ruby|天体|てんたい}}でできています。
== もくじ ==
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Planets2013-uk.svg|太陽と太陽系の惑星の位置
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# [[/著作権について|著作権について]](ちょさくけんについて)
# [[/序論|序論]](じょろん)
# [[/私たちの太陽系|私たちの太陽系]](わたしたちの たいようけい)
# [[/太陽|太陽]](たいよう)
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## [[/タイタン|タイタン]] {{stage short|50%|}}
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## [[/イアペトゥス|イアペトゥス]]
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### [[/カロン|カロン]]
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=== 有志編集者一覧 ===
#[[/有志編集者一覧|有志編集者一覧]]
== 役に立つリンク集 ==
{{Wikipedia|太陽系}}
* [https://www.youtube.com/watch?v=PLK1XwxlEQI 太陽系・太陽系のしくみ│宇宙ワクワク大図鑑│宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」] -- JAXA
{{-}}
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;編集者への注意
このプロジェクトで作業をするときは、子ども向けに作るということを忘れないでください。すべての項目を詳述することも大切ですが、理解されるように書くことのほうが重要です。必要であれば専門用語を使うことは構いませんが、なるべく簡単に書いてください。
また、有志でこのページを編集してくださっている方は「有志編集者」のページにユーザー名を残して下さい。
{{DEFAULTSORT:たいようけい}}
[[Category:太陽系 (ウィキジュニア)|*]]
[[Category:数学・科学・工学 (ウィキジュニア)]]
[[Category:ウィキジュニア]]
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[[Special:Contributions/トンデモワンダーズ|トンデモワンダーズ]] ([[User talk:トンデモワンダーズ|会話]]) による編集を取り消し、Ef3 による直前の版へ差し戻す
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{{ウィキジュニアのスタブ}}
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みなさん、こんにちは!私たちの住む{{Ruby|太陽系|たいようけい}}への冒険の旅へようこそ。太陽系は、{{Ruby|太陽|たいよう}}とその周りを回るたくさんの{{Ruby|天体|てんたい}}でできています。
== もくじ ==
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Planets2013-uk.svg|太陽と太陽系の惑星の位置
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{{ウィキジュニアの蔵書一覧}}
# [[/タイトルページ|タイトルページ]]
# [[/著作権について|著作権について]](ちょさくけんについて)
# [[/序論|序論]](じょろん)
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# [[/惑星|惑星]](えいせい)
# [[/衛星|衛星]](えいせい)
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## [[/冥王星|冥王星]](めいおうせい)かつては9番目の惑星でした
### [[/カロン|カロン]]
## [[/ケレス|ケレス]]
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# [[/宇宙開発|宇宙開発]](うちゅうかいはつ)
# [[/用語集|用語集]](ようごしゅう)
=== 有志編集者一覧 ===
#[[/有志編集者一覧|有志編集者一覧]]
== 役に立つリンク集 ==
{{Wikipedia|太陽系}}
* [https://www.kids.isas.jaxa.jp/zukan/solarsystem/solarsystem01.html 太陽系・太陽系のしくみ│宇宙ワクワク大図鑑│宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」] -- JAXA
{{-}}
----
;編集者への注意
このプロジェクトで作業をするときは、子ども向けに作るということを忘れないでください。すべての項目を詳述することも大切ですが、理解されるように書くことのほうが重要です。必要であれば専門用語を使うことは構いませんが、なるべく簡単に書いてください。
また、有志でこのページを編集してくださっている方は「有志編集者」のページにユーザー名を残して下さい。
{{DEFAULTSORT:たいようけい}}
[[Category:太陽系 (ウィキジュニア)|*]]
[[Category:数学・科学・工学 (ウィキジュニア)]]
[[Category:ウィキジュニア]]
qtuzh109o78atr7z78yxyuzemkgllwb
刑法第240条
0
14136
265756
239931
2024-12-18T11:22:14Z
~2024-29115
85401
/* 改正経緯 */
265756
wikitext
text/x-wiki
*[[法学]]>[[刑事法]]>[[刑法]]>[[コンメンタール刑法]]
*[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール刑法]]
==条文==
(強盗致死傷)
;第240条
: 強盗が、人を負傷させたときは無期又は6年以上の拘禁刑に処し、死亡させたときは死刑又は無期拘禁刑に処する。
===改正経緯===
2022年、以下のとおり改正(施行日2025年6月1日)。
:(改正前)懲役
↓
:(改正後)拘禁刑
==解説==
:強盗犯が被害者を殺傷した場合には、強盗罪と殺人罪([[刑法第199条|199条]])、傷害罪([[刑法第204条|204条]])が成立するはずである。被害者が逃げた際に事故で負傷しても強盗犯が傷害罪・過失致傷罪に問われないはずである。しかし立法者は強盗の'''機会'''に被害者が命を落としたり負傷した場合でも死傷について加重処罰することにした。
:「強盗の手段である脅迫によって被害者が畏怖し、ために傷害が発生した場合」を考える。被害者が負傷したのは畏怖したためであり、脅迫行為と負傷とのあいだに相当因果関係はない(だから傷害罪も過失致傷罪も成立しない)。しかし脅迫・畏怖の機会に負傷したといえるから、強盗致傷罪が成立する。
==参照条文==
* [[刑法第243条]](未遂罪)
*:未遂は、罰する。
*[[盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律第4条]]
*:常習として刑法第240条の罪(人を傷したるときに限る)若は第241条第1項の罪を犯したる者は無期又は10年以上の懲役に処す
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール刑法|刑法]]
|[[コンメンタール刑法#2|第2編 罪]]<br>
[[コンメンタール刑法#2-36|第36章 窃盗及び強盗の罪]]<br>
|[[刑法第239条]]<br>(昏酔強盗)
|[[刑法第241条]]<br>(強盗・不同意性交等及び同致死)
}}
{{stub|law}}
[[category:刑法|240]]
[[Category:結果的加重犯|240]]
n531g3k4zbn5nhpm02ebe4kq4x4hw4b
JavaScript/DOM
0
14193
265727
242975
2024-12-17T22:22:56Z
Ef3
694
/* 外部リンク */ [[Category:DOM]] [[Category:Web API]]
265727
wikitext
text/x-wiki
{{Nav}}
{{Wikipedia|Document Object Model}}
JavaScriptは、ウェブページをダイナミックに操作するためのスクリプト言語であり、Document Object Model(DOM)は、HTMLやXML文書のためのプログラミングインターフェースを提供するものです。DOMは、文書の構造を表現し、JavaScriptを使用してその構造を変更したり、イベントに対応したりするための手段を提供します。
以下は、JavaScriptとDOMの基本的な概念と操作についての簡単な説明です。
; JavaScriptとDOMの基本的な概念
# JavaScript:
#* ウェブページ上で動的なコンテンツを作成・変更するためのスクリプト言語。
#* ウェブブラウザ内で直接実行され、ユーザーとの対話やページの挙動を制御するのに使用される。
# Document Object Model (DOM):
#* HTMLやXML文書の構造を表現するためのプログラミングインターフェース。
#* 文書内の要素(タグや属性など)はオブジェクトとして扱われ、JavaScriptを使用してこれらのオブジェクトを操作できる。
; JavaScriptでDOMを操作する基本的な手法
# 要素の取得:
#* <code>document.getElementById('id')</code>: 指定されたID属性を持つ要素を取得。
#* <code>document.getElementsByClassName('class')</code>: 指定されたクラス属性を持つ要素のコレクションを取得。
#* <code>document.getElementsByTagName('tag')</code>: 指定されたタグ名を持つ要素のコレクションを取得。
#* <code>document.querySelector('selector')</code>: 指定されたCSSセレクタに一致する最初の要素を取得。
#* <code>document.querySelectorAll('selector')</code>: 指定されたCSSセレクタに一致するすべての要素を取得。
# 要素の操作:
#* テキストの変更: <code>element.textContent = '新しいテキスト';</code>
#* HTMLの変更: <code>element.innerHTML = '<nowiki><p>新しいHTML</p></nowiki>';</code>
#* 属性の変更: <code>element.setAttribute('属性名', '新しい値');</code>
# イベントの処理:
#* イベントの追加: <code>element.addEventListener('イベント名', 関数);</code>
#* イベントの削除: <code>element.removeEventListener('イベント名', 関数);</code>
# 新しい要素の作成と追加:
#:<syntaxhighlight lang=js>
var newElement = document.createElement('タグ名');
newElement.textContent = '新しい要素';
parentElement.appendChild(newElement);
</syntaxhighlight>
これらは基本的な操作であり、実際のプロジェクトではもっと複雑なDOM操作が必要になるかもしれません。DOMを操作することで、ウェブページの外観や動作を動的に変更し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能です。
== DOMとCSSセレクター ==
DOM(Document Object Model)とCSSセレクターは、ウェブ開発において密接に関連しています。DOMはHTMLやXML文書の構造を表現するプログラミングインターフェースであり、CSSセレクターはDOM内の要素を選択するためのパターンを指定するための記法です。
=== DOMとCSSセレクターの関係 ===
;要素の取得
:DOMを使用して、JavaScriptで文書内の要素を取得できます。このとき、取得したい要素を指定するためにCSSセレクターの概念が利用されます。
:;例:
::<syntaxhighlight lang=js>
// CSSセレクターを使用して要素を取得
var element = document.querySelector('.exampleClass');
</syntaxhighlight>
;イベントの処理:
:DOMイベントを処理する際にも、特定の要素を選択するためにCSSセレクターが使用されることがあります。
:;例:
::<syntaxhighlight lang=js>
// CSSセレクターを使用してクリックイベントを処理
document.querySelector('.exampleClass').addEventListener('click', function() {
// クリックされたときの処理
});
</syntaxhighlight>
;スタイルの適用:
:JavaScriptを使用してDOM要素のスタイルを変更する場合、CSSセレクターのルールに基づいてスタイルが適用されます。
:;例:
::<syntaxhighlight lang=js>
// CSSセレクターを使用してスタイルを変更
document.querySelector('.exampleClass').style.color = 'red';
</syntaxhighlight>
;アニメーションやトランジション:
:CSSアニメーションやトランジションを制御する場合、特定の要素をCSSセレクターを用いて指定します。JavaScriptからもこれらのアニメーションをトリガーすることができます。
:;例:
::<syntaxhighlight lang=js>
// CSSセレクターを使用してアニメーションを開始
document.querySelector('.animatedElement').classList.add('animate');
</syntaxhighlight>
CSSセレクターは、要素を特定するための柔軟で強力な方法を提供します。DOMとCSSセレクターを組み合わせて使用することで、ウェブページの特定の要素に対して効果的に操作やスタイリングを行うことができます。
== DOMの操作方法の説明 ==
DOMを操作することで、Webページ上の要素を動的に変更できます。ここでは、代表的な3つの操作方法を紹介します。
=== ノードの追加、削除、置換 ===
要素を追加、削除、または置換するには、次のようにDOMのメソッドを使用します。
;要素の追加
:<syntaxhighlight lang=js>
const parent = document.getElementById('parent-id');
const child = document.createElement('div');
parent.appendChild(child);
</syntaxhighlight>
;要素の削除
:<syntaxhighlight lang=js>
const child = document.getElementById('child-id');
child.parentNode.removeChild(child);
</syntaxhighlight>
;要素の置換
:<syntaxhighlight lang=js>
const parent = document.getElementById('parent-id');
const newChild = document.createElement('div');
const oldChild = document.getElementById('old-child-id');
parent.replaceChild(newChild, oldChild);
</syntaxhighlight>
=== ノードの属性の変更 ===
要素の属性を変更するには、次のようにDOMのプロパティを使用します。
:<syntaxhighlight lang=js>
const element = document.getElementById('example-id');
element.setAttribute('src', 'new-image.png');
</syntaxhighlight>
=== ノードのスタイルの変更 ===
要素のスタイルを変更するには、次のようにDOMのプロパティを使用します。
:<syntaxhighlight lang=js>
const element = document.getElementById('example-id');
element.style.backgroundColor = 'red';
</syntaxhighlight>
== イベントの制御方法の説明 ==
Webページ上でのユーザーのアクションやページの状態変化など、様々なイベントが発生します。JavaScriptを使ってこれらのイベントを制御することができます。
=== イベントの種類 ===
代表的なイベントの種類をいくつか紹介します。
* click:要素がクリックされたときに発生する。
* mouseover:マウスが要素の上に移動したときに発生する。
* keydown:キーボードのキーが押されたときに発生する。
* load:ページや画像などが読み込まれたときに発生する。
=== addEventListener()メソッド ===
イベントを監視するには、次のようにDOMのメソッドを使用します。
:<syntaxhighlight lang=js>
const element = document.getElementById('example-id');
element.addEventListener('click', function() {
console.log('clicked!');
});
</syntaxhighlight>
上記の例では、<code>example-id</code>というIDを持つ要素がクリックされたときに、コンソールに<code>clicked!</code>という文字列が出力されます。
=== イベントハンドラ関数 ===
イベントが発生したときに実行される関数を「イベントハンドラ関数」と呼びます。イベントハンドラ関数は通常、無名関数として定義されます。
:<syntaxhighlight lang=js>
const element = document.getElementById('example-id');
element.addEventListener('click', function() {
console.log('clicked!');
});
</syntaxhighlight>
または、以下のように、別の関数を呼び出すこともできます。
:<syntaxhighlight lang=js>
const element = document.getElementById('example-id');
function handleClick() {
console.log('clicked!');
}
element.addEventListener('click', handleClick);
</syntaxhighlight>
== 実践的な例の解説 ==
ここでは、実践的な例をいくつか紹介し、JavaScriptでのDOM操作の実践的な活用方法を解説します。
:<syntaxhighlight lang=html>
</syntaxhighlight>
=== フォームの送信 ===
フォームの送信には、submitイベントを利用します。以下は、フォームが送信されたときに、入力された内容を取得する例です。
:<syntaxhighlight lang=html>
<form id="example-form">
<input type="text" name="name" id="name-input">
<input type="submit" value="Submit">
</form>
<script>
const form = document.getElementById('example-form');
form.addEventListener('submit', function(event) {
event.preventDefault(); // フォームのデフォルト動作を停止する
const nameInput = document.getElementById('name-input');
console.log('name:', nameInput.value);
});
</script>
</syntaxhighlight>
=== ボタンのクリックイベントの制御 ===
ボタンのクリックイベントを利用して、何らかの処理を行うことができます。以下は、ボタンがクリックされたときに、メッセージを表示する例です。
:<syntaxhighlight lang=html>
<button id="example-button">Click me</button>
<script>
const button = document.getElementById('example-button');
button.addEventListener('click', function() {
alert('Hello, world!');
});
</script>
</syntaxhighlight>
=== マウスオーバーイベントの制御 ===
マウスオーバーイベントを利用して、要素の表示や非表示を切り替えることができます。以下は、マウスが要素の上に乗ったときに、別の要素を表示する例です。
:<syntaxhighlight lang=html>
<div id="example-div">
<p>Hello, world!</p>
<p id="hidden-text" style="display: none;">You found me!</p>
</div>
<script>
const div = document.getElementById('example-div');
const hiddenText = document.getElementById('hidden-text');
div.addEventListener('mouseover', function() {
hiddenText.style.display = 'block';
});
div.addEventListener('mouseout', function() {
hiddenText.style.display = 'none';
});
</script>
</syntaxhighlight>
== ブラウザ間のDOMの違いについて ==
ブラウザ間のDOM(Document Object Model)の違いは、各ブラウザが異なるJavaScriptエンジンや実装を使用していることに起因しています。DOMは、HTMLやXML文書の構造を表現するためのプログラミングインターフェースであり、JavaScriptなどのスクリプト言語から文書の要素にアクセスし、それらを変更するために使用されます。
各主要ブラウザ(Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edge、Safari)は、それぞれ独自の特徴や実装を持っており、これがブラウザ間でのDOMの微妙な違いをもたらしています。以下に、その主な違いをいくつか挙げてみますが、これは一般的な傾向であり、バージョンや実装によって変化する可能性があります。
;DOMの拡張機能や非標準のメソッド・プロパティ: 各ブラウザは独自の拡張機能や非標準のメソッド・プロパティを持っていることがあります。これは、特定のブラウザ向けにコードを書く際に留意する必要があります。例えば、Microsoft Edgeが導入する新しいDOMメソッドなどがこれに該当します。
;イベントハンドリング: イベントハンドリングの仕組みやイベントオブジェクトの構造がブラウザごとに異なることがあります。例えば、イベントの伝播(イベントバブリングやイベントキャプチャリング)の動作が微妙に異なります。開発者はこれを考慮してクロスブラウザ対応のコードを書く必要があります。
;CSSスタイルの計算: ブラウザはCSSスタイルを計算する方法に違いがあります。JavaScriptからスタイル情報を取得したり、変更したりする際に、ブラウザごとの差異に注意する必要があります。
;非同期処理の動作: JavaScriptの非同期処理に関する動作もブラウザによって異なることがあります。例えば、タイマーの挙動や非同期イベントの処理順序がブラウザごとに微妙に異なります。
;セキュリティ制約: セキュリティ上の理由から、各ブラウザは異なるポリシーを採用しています。同一オリジンポリシーやクロスドメインリクエストに関連するセキュリティ制約がブラウザごとに異なります。
開発者は、クロスブラウザ対応を考慮してコーディングする際に、ライブラリやフレームワーク(例: [[jQuery]]、[[React.js]]、[[Angular]])の利用や、ポリフィル(polyfill)の導入を検討することがあります。これにより、異なるブラウザで一貫性のある動作を確保することができます。
== よく使われるライブラリの紹介 ==
JavaScriptには多くのライブラリがあり、その中でもjQueryやReact.jsがよく使われています。
=== jQueryの概要と使用方法 ===
jQueryは、JavaScriptを簡単に扱えるようにするライブラリです。HTMLドキュメント内の要素を選択し、イベントを追加したり、要素のスタイルを変更したりすることができます。
以下は、jQueryを使用した単純な例です。
:<syntaxhighlight lang=html>
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>jQuery Example</title>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.4.min.js"></script>
</head>
<body>
<button id="btn">Click me!</button>
<script>
$(document).ready(function() {
$("#btn").click(function() {
alert("Hello, World!");
});
});
</script>
</body>
</html>
</syntaxhighlight>
この例では、jQueryの <code>$</code> 関数を使用して <code>document</code> オブジェクトを選択し、<code>ready</code> メソッドを使用してページが読み込まれた後にコードを実行するように指定しています。そして、<code>click</code> メソッドを使用して <code>btn</code> 要素にクリックイベントを追加し、<code>alert</code> メソッドを使用して「Hello, World!」というメッセージを表示しています。
=== React.jsの概要と使用方法 ===
[[React.js]]は、Facebook(現Meta)によって開発されたJavaScriptフレームワークで、ユーザーインターフェースの作成に特化しています。React.jsは、仮想DOMを使用してパフォーマンスを最適化し、コンポーネントベースの開発に適しています。
以下は、Reactを使用した単純な例です。
:<syntaxhighlight lang=html>
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>React Example</title>
<!-- React library -->
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/react/18.2.0/umd/react.production.min.js"></script>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/react-dom/18.2.0/umd/react-dom.production.min.js"></script>
<!-- Babel -->
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/babel-standalone/7.23.10/babel.min.js"></script>
</head>
<body>
<div id="root"></div>
<script type="text/babel">
const App = () => <h1>Hello, World!</h1>;
ReactDOM.render(<App />, document.getElementById('root'));
</script>
</body>
</html>
</syntaxhighlight>
このHTMLファイルは、Reactを使用して単純な "Hello, World!" メッセージを表示する例です。以下は各部分の解説です。
# <code><head></code> セクション:
#* <code><title></code>:ページのタイトルを指定します。
#* CDNからReactとReactDOMを使用します。
# <code><body></code> セクション:
#* Reactアプリケーションがレンダリングされる <code><nowiki><div id="root"></div></nowiki></code> を含みます。
#* <code><script></code> タグ内にReactコンポーネントが定義されています。
#* <code><script></code> タグの <code>type</code> 属性が <code>text/babel</code> に設定されており、これによりブラウザがJavaScriptとして解釈する前に[[Babel]]による変換が行われます。
#* <code>App()</code> 関数はReactコンポーネントを定義しています。この場合、単純なh1タグが返されます。
#* <code>ReactDOM.render()</code> メソッドは、指定されたReact要素を指定されたDOMノードにレンダリングします。ここでは、<code><App /></code> を <code>#root</code> ノードにレンダリングしています。
このように、ReactとBabelを使用することで、単一のHTMLファイル内でReactアプリケーションを構築し、ブラウザで実行することができます。
== よく使われるツールの紹介 ==
Web開発でDOMを扱う際に、ブラウザの開発者ツールが非常に役立ちます。代表的なブラウザの開発者ツールとして、Chrome DevToolsとFirefox Developer Editionがあります。
これらのツールは、DOMの構造やスタイル、イベントの発生などをリアルタイムに確認することができます。
=== Chrome DevToolsのDOMパネルの解説 ===
Chrome DevToolsのDOMパネルは、開発者がWebページのDOM(Document Object Model)を効果的に視覚化し、デバッグや編集を行うための強力なツールです。このパネルはChromeブラウザのデベロッパーツールセットの一部であり、ページの要素や構造をリアルタイムで探索するのに役立ちます。以下に、DOMパネルの主な機能について解説します。
DOMパネルの基本機能:
;ツリー形式のDOM表示: DOMパネルは、ページのDOM構造をツリー形式で表示します。各要素はノードとして表現され、階層構造を視覚的に把握できます。このツリーを展開・折りたたみすることで、特定の要素に簡単に移動できます。
;属性やスタイルの編集: ページ上の任意のDOMノードを選択すると、右側にそのノードの詳細情報が表示されます。ここで、ノードの属性やスタイルを直接編集できます。変更が即座に反映され、デザインや構造の調整が容易です。
;イベントのリッスンとデバッグ: 選択した要素に対して、特定のイベントがどのようにリッスンされているかを確認できます。これにより、イベントの発生やデバッグが効果的に行えます。また、特定のイベントを手動でトリガーすることも可能です。
;コンソールとの統合: DOMパネルはコンソールと統合されており、JavaScriptコードを実行したり、DOMノードを検索したりすることができます。コンソールに簡単なスクリプトを入力することで、動的な変更やデバッグが行えます。
;パネルの開き方:
Chrome DevToolsのDOMパネルはいくつかの方法で開くことができます。最も一般的な方法は、キーボードショートカットである「F12」キーを押すことです。また、ウェブページ上で右クリックして「検証」を選択し、DevToolsを開いた後、上部のメニューバーから「Elements」(または「要素」)タブをクリックすることでもアクセスできます。
C
hrome DevToolsのDOMパネルは、Web開発者がページの構造を探索し、リアルタイムで変更を加えるための使いやすいツールとなっています。これにより、効率的なデバッグや開発作業が可能になります。
=== Firefox Developer EditionのDOMインスペクタ ===
Firefox Developer EditionのDOMインスペクタは、Web開発者に向けて設計されたツールの一環として、ページのDOM構造を詳細に調査し、編集するための強力な機能を提供しています。以下に、Firefox Developer EditionのDOMインスペクタの主な機能と使用方法について解説します。
;DOMインスペクタの基本機能:
;ツリー形式のDOM表示: DOMインスペクタは、ページのDOM構造をツリー形式でわかりやすく表示します。各ノードは階層的に配置され、展開・折りたたみを行うことで特定の要素に素早く移動できます。
;属性やスタイルの編集: 選択したDOMノードに対して、右側のパネルでそのノードの属性やスタイルを編集できます。即座に変更が反映され、開発者はデザインや構造を柔軟に調整することが可能です。
;イベントのリッスンとデバッグ: デベロッパーツール内で特定のDOM要素を選択すると、その要素に関連するイベントのリッスンやデバッグが行えます。これにより、イベントの発生状況を把握し、デバッグ作業を効果的に進めることができます。
;検索とフィルタリング: ページ内の特定のDOMノードを素早く検索するための検索機能が備わっています。また、特定のノードのみを表示するためのフィルタリングも可能で、大規模なDOM構造の中で目的の要素を見つけやすくなります。
;パネルの開き方:
Firefox Developer EditionのDOMインスペクタは、いくつかの方法で開くことができます。最も一般的な方法は、キーボードショートカットである「F12」キーを押すことです。また、ウェブページ上で右クリックして「検証」を選択し、DevToolsを開いた後、上部のメニューバーから「Inspector」(または「検証」)タブをクリックすることでもアクセスできます。
Firefox Developer Editionは、豊富な開発者向け機能と高いパフォーマンスを提供し、Web開発者が効果的に作業を行える環境を提供しています。その中でもDOMインスペクタは、ページの構造や要素の編集において優れたサポートを提供しています。
== DOM以外のドキュメントモデル ==
DOM以外のドキュメントモデルには、さまざまなアプローチやライブラリが存在します。以下に、いくつか代表的なものを紹介します。
# SAX (Simple API for XML):
#;概要: SAXはXML文書を一行ずつ読み込んで解析し、要素を一つずつ処理するイベント駆動の手法です。
#;特徴:
#:メモリの使用量が少なく高速に処理できるため、大規模なXML文書に向いている。
#:階層的な情報を保持せず、要素の親子関係などを追跡しない。
# JDOM (Java Document Object Model):
#;概要: JDOMはJavaでXML文書を扱うためのDOMライブラリで、DOMよりもシンプルなAPIを提供しています。
#;特徴:
#:JavaのオブジェクトとしてXML要素を扱うことができ、扱いやすい。
#:XML文書の作成や編集が容易であり、開発者にとって使い勝手が良い。
# LINQ to XML (Language Integrated Query to XML):
#;概要: LINQ to XMLは.NET Frameworkの一部であり、XML文書を扱うためのAPIを提供しています。
#;特徴:
#:XMLをクエリ言語のように扱えるため、直感的で強力なクエリを実現できる。
#:XML文書を.NETオブジェクトとして取り扱うことができ、.NETプログラム内で簡単に統合できる。
# JsonML (JSON Markup Language):
#;概要: JsonMLはJSON形式でXML文書を表現する手法で、データをJavaScriptのオブジェクトとして扱います。
#;特徴:
#:JSON形式でXML文書を記述でき、JavaScriptとの統合が容易。
#:ドキュメントツリーを持たず、SAXと同様に要素の階層関係を保持しない。
これらのドキュメントモデルは、それぞれの特長により異なる用途に適しています。開発者は、プロジェクトの要件や好みに基づいて、最適なモデルやライブラリを選択することが重要です。
== 附録 ==
=== チートシート ===
:<syntaxhighlight lang=js>
// ページ全体の読み込みが完了した時に実行される関数
window.addEventListener('load', function() {
// 要素を取得する方法
// IDを指定して要素を取得する
const elementById = document.getElementById('element-id');
// セレクタを使って要素を取得する
const elementBySelector = document.querySelector('.element-class');
// セレクタを使って複数の要素を取得する
const elementsBySelectorAll = document.querySelectorAll('.element-class');
// タグ名を使って要素を取得する
const elementByTagName = document.getElementsByTagName('div');
// クラス名を使って要素を取得する
const elementsByClassName = document.getElementsByClassName('element-class');
// 要素の属性を取得・変更する方法
// 属性の値を取得する
const attributeValue = elementById.getAttribute('data-attribute');
// 属性の値を変更する
elementById.setAttribute('data-attribute', 'new-value');
// 要素のテキストを取得・変更する方法
// 要素のテキストを取得する
const elementText = elementById.textContent;
// 要素のテキストを変更する
elementById.textContent = 'new-text';
// 要素のスタイルを変更する方法
// スタイルプロパティを変更する
elementById.style.backgroundColor = 'red';
// 要素のクラスを変更する
elementById.classList.add('new-class');
elementById.classList.remove('old-class');
// 要素を作成・追加する方法
// 新しい要素を作成する
const newElement = document.createElement('div');
// 要素を追加する
elementById.appendChild(newElement);
// 要素を削除する
elementById.removeChild(newElement);
// イベントリスナーを追加する方法
// クリックイベントを追加する
elementById.addEventListener('click', function() {
// クリックされた時に実行される処理
});
});
</syntaxhighlight>
=== 用語集 ===
# DOM (Document Object Model): HTMLやXMLドキュメントを表すためのオブジェクトの階層的な構造。JavaScriptを用いて、ドキュメント内の要素にアクセスや操作をすることができる。
# ノード (Node): DOMの要素であり、HTML要素、テキスト要素、コメントなどが含まれる。親子関係や兄弟関係などを持ち、階層的に構成される。
# 要素 (Element): HTML文書におけるタグに対応するDOMのノード。タグの種類に応じた属性を持つことができる。
# 属性 (Attribute): 要素に付加された情報であり、要素の属性として定義される。id、class、srcなどがある。
# CSSセレクタ (CSS Selector): CSSで用いられる要素を指定するための記述方法。要素名、クラス名、IDなどを用いて要素を指定することができる。
# コレクション (Collection): 複数の要素を持つオブジェクト。HTMLCollectionやNodeListなどがある。
# innerHTML: 要素内のHTMLを表すプロパティ。テキストやHTMLタグなどを含む。
# textContent: 要素内のテキストを表すプロパティ。HTMLタグを含まない。
# スタイルプロパティ (Style Property): CSSで定義されたスタイルを要素に適用するためのプロパティ。backgroundColor、colorなどがある。
== 脚註 ==
<references />
== 外部リンク ==
* [https://dom.spec.whatwg.org/ DOM Living Standard]
{{Nav}}
{{DEFAULTSORT:{{SUBPAGENAME}}}}
[[Category:JavaScript]]
[[Category:DOM]]
[[Category:Web API]]
[[Category:World Wide Web]]
qj3zxmlxa6ubihtv0smo0dbkofgfam7
学習方法/高校政治経済
0
19381
265721
244873
2024-12-17T13:48:04Z
はいかぐら
45848
265721
wikitext
text/x-wiki
:[[高等学校政治経済]] > 学習方法/高校政治経済
== 基礎学習 ==
基本的に、公務員試験の専門科目(憲法・行政法・労働法・政治学・経済原論・社会政策・国際関係など)を簡単にした内容が政治経済の科目です。
とはいうものの、公務員試験の参考書などを慌てて購入する必要はありません。
学習の基本は教科書です。教科書の内容をまず理解することに重きを置いてください。そのうえでアウトプットとして問題集などを使用するとよいでしょう。教科書の記述がわかりづらい場合、参考書などを使用すると理解しやすいかと思います。
== 入試対策 ==
=== 共通テスト対策 ===
大学入学共通テストの過去問を見ると、「価格の弾力性(2017年センター試験「政治・経済」本試験)」「ロバート・ダールのポリアーキー論(2021年共通テスト「政治・経済」本試験)」などのように、大学レベルの経済学・政治学の用語が設問文中に登場しています。こういう分野は、検定教科書では、紹介してない場合もあります。だからといって、大学の「政治学」「経済学」のテキストや大学生向け就職対策本を使う必要はありません。共通テストでは、そうした問いは誘導があります(消去法で解ける・明らかにおかしな表現が混じっている・図で直観的に解けるなど)。
そのため、まずは基礎的な用語の暗記と理解を優先しましょう。
その上で、テクニックで解くために過去問演習を進めるようにしましょう。
=== 私立大学対策 ===
==== 論述対策 ====
=== 国公立大学二次試験対策 ===
後で述べるとおり、国公立大学二次試験で「政治・経済」が選択できる大学はごくわずかです。そのため、各大学の対策を参考にした方がよいでしょう。
* [[東京学芸大対策]]
* [[高崎経済大対策]]
== 入試傾向 ==
=== 国公立大の入試傾向 ===
==== 共通テストでの選択 ====
==== 新課程(2025年~) ====
2025年からの共通テストで公民を選択する場合、「公共・政治経済」「公共・倫理」から1科目のみ選択することになります<ref>公民科で2科目選択はできません。なお、「「地理総合・歴史総合・公共」から2分野選択」という科目も選択可能ですが、この時選んだ分野と重複する科目を2科目目に選択することはできません。</ref>。
自分の受験する大学がどのような選択を課しているかをよく確認して受験するようにしてください。
==== 旧課程(~2024年) ====
大学入学共通テストでは、地歴公民のうち2科目がよく要求される場合があります。このうち、共通テストで公民科目を選択する場合は『倫理・政治経済』という科目が、国立大ではよく要求されます<ref>おそらく、高校での単位数の問題もあり、4単位科目の『世界史』などと2単位科目の『政治経済』『倫理』とのバランスをとるため、大学入学共通テストでは、このようになっていると思われます。</ref>。
なお、共通テスト公民科目で「現代社会<ref>2024年度より「公共」。「現代社会」も移行措置として2年続きます。</ref>」が選択できるかは、大学によります。傾向として、'''旧帝大などのいわゆる難関大では、文系・理系問わず「現代社会」受験を認めてない場合もあります'''。文系学部はほぼすべての国公立大学の学部で「現代社会(公共)」は選択不可だと思っていた方がよいでしょう。また、先に述べたように理系学部の受験でも、共通テストで「倫理・政治経済」が要求されている場合がありますので、履修計画を建てる際は気をつけてください<ref>理系学部の場合「地歴・公民」で1科目なので、「倫理・政治経済」を履修していなければ「地理B」「日本史B」「世界史B」からの選択となります。</ref>。
==== 二次試験 ====
多くの国公立大の二次試験では、受験科目は国語と英語の2教科です。加えて、教員養成系の大学などで、国・英と地歴を要求する場合もあります(数学選択の場合もあり)。たとえ経済学部や商学部でも、二次試験で「政治・経済」を要求されません。2022年現在、国公立二次試験で「政治・経済」を選択できるのは高崎経済大学や東京学芸大学などごく一部に限られています。
そのため、国公立大学受験生の場合、「政治・経済」は共通テストまでの学習と思っていいでしょう。ただ、公立大学によくみられる総合選抜で「政治・経済」の知識があれば少し有利になるかもしれません。
=== 私立大学の傾向 ===
私立大学文系学部では「政治・経済」を選択可能な受験科目の一つとしていることがあります。全国的に著名な大学は大体受験科目に設定されていますが、地元密着型の小規模大学にはないことも珍しくありません。
一方で、私立大学に特有の「地歴・公民」に異様な知識量を求める傾向もあります。
== 関連科目 ==
政治体制については「歴史総合」および「世界史探究(旧・世界史B)」の近代以降の歴史が大きく関わってきます。特に市民革命以降のヨーロッパ史やアメリカ史はよくチェックしておきましょう。理解が深まりますし、大学以降で学ぶ政治史や政治思想、政治理論を深く知るのに必要です。
経済分野では中学数学程度の計算を求められます。文系私立大学コースだと高校で数学はほとんどやらなくなるかもしれませんが、一次方程式や一次関数は復習しておいた方がいいでしょう。なお、主流の経済学(近代経済学)は数学を駆使しますので、もし経済学部への進学を考えているのでしたら最低でも文系数学(数学I・II・A・B)はしっかりと勉強しておきましょう。
== 以下未整理 ==
高校の定期テスト対策でも、参考書を読んで問題練習しておけば、良いでしょう。
「砂川事件」など、裁判の判例で、違憲審査が議論になった判決など、よく入試で問われます。(「砂川事件」などの自衛隊関連の事件、ほかには津地鎮祭訴訟、三菱樹脂事件、生活保護問題の朝日訴訟など)
これらの判例は、検定教科書では表などで一覧で紹介されているだけの判例ですが、しかし入試では頻出です。大学入学共通テストですら、問われます (※ 2017年度共通テスト政治経済で確認)。
=== 法律の条文は入試に出しづらい ===
政治経済の教科書の巻末に、労働基準法や教育基本法など、いくつかの法律の条文があります。
しかし、法律の条文は、入試に出しづらいのです。なぜなら、法改正により、条文の内容が変わる可能性があるからです。
2017年共通テスト第一問で、民法についての文章が出題されましたが、しかし、実際に受験生が解かされた内容は、民法とは全くの別物でした。
その問題では、設問文では「市場ではモノの売買の際には契約が結ばれる」とあり、「市場」に下線aが引かれていました。
そして問2で、「下線部aについての記述として最も適当なものを」選べという問題で、
完全競争市場や、寡占市場や、消費財市場についての選択肢があるのです。
でも、民法でいう「契約法」って、そういうのじゃないでしょ・・・?
「市場の独占」とか「寡占」とかは、独占禁止法とかの範囲ですよね。(たぶん、文科省かどこかから、大学入学共通テスト問題の作成委員に対して「民法について出題せよ」という通達があったが、しかし普通科高校では学生に民法の内容は教えられてないから、こんな変な事態になっている。)
このように、日本の現在の普通化高校の教育制度では、民法や刑法の具体的な内容を問うことは出来ません。
裏を返せば、'''歴史的事実は、入試に出しやすい'''ということになります。すると、たとえば裁判の'''判決などが、入試に出しやすい'''ことになります。
憲法訴訟の判例と、その判例の根拠となった法学的な考え方(「プログラム規定説」などの用語)が、おそらく検定教科書や参考書に書かれているのでしょうから、それを覚えてください。
このほか、過去の重要法案の可決に関する出来事と、その時のその法案の政治学的根拠または経済学的根拠などが、政治史・経済史として検定教科書や参考書などに書かれているでしょうから、それを覚えてください。
高校「政治経済」としての法律についての学習は、法律そのものの考え方を覚えるよりも、法制史(ほうせいし)として現代史と関連づけて覚えるほうが、入試対策的には安全でしょう。
なお余談ですが、近年では高校でも、弁護士などを招いて法教育も行われている高校がチラホラとあるようです<ref>[https://www2.nhk.or.jp/kokokoza/watch/?das_id=D0022130110_00000 (動画) 藤井剛 『第6回 新しい人権 | 政治・経済 | 高校講座』、NHK、放送日:5月13日 ]</ref>。しかし入試には、上記の理由から法律の条文は出ないのが普通です。
=== 高校の公民科目では、授業時間の制約で、あまり分析的なことを教えられない。 ===
政治や法律の、分析的に深い見方については、民法や商法や国際法などの法律の専門知識の教育が必要ですが、しかし、授業時間数が不足しており、そのような法律の専門教育は不可能です。
また、経済や金融の分析については、複式簿記(ふくしきぼき)などの帳簿(ちょうぼ)の見かたや、商法・会社法などの経済に関連する法律知識が必要です。しかし、これらについても、授業時間が不足しており、そのような専門教育が不可能です。
かといって、もし政治経済の授業時間数を大幅に増やして民法やら複式簿記などを教えたら、こんどは、世界史・日本史などの他の科目の授業時間数が不足するだろうし、数学や英語など他教科の時間も減ってしまうでしょう。
=== 大学の授業とは、かなり違う ===
==== 経済学部との違い ====
大学の経済学部の入学後の授業は、高校の政治経済の教科書とは、かなり違います。
受験生がせっかく政治用語や経済用語を覚えても、大学の経済学部に入学したあとの授業では、数式などを駆使した、まったく違う手法で経済学を勉強することになります。また、数学Ⅲの知識も独学でもいいですから、絶対に覚えなくてはなりません。
なぜなら、積の微分法や対数微分法を使った学説がマクロ経済学後半で登場するからです。
それだったら、高校生はあまり用語の深入りには期待せず、おそらく大学側としては、高校生には高校の世界史や地理などもふくめて、高校の社会科を全般的に学んで欲しい・・・というわけでしょう。
==== 法学との違い ====
法学部や政治学部の授業も、高校の政治経済の教科書とは、かなり違います。法学部では、まずは民法や刑法などの、特に基本的な法律と考えられる2つか3つの法律を中心に学び、その民法と刑法を取っ掛かりにして、次に会社法や商法、労働基準法などの、ほかの様々な法律について、学んでいきます。
つまり、民法と刑法を中間経由して、その他の法律を考えてゆくわけです。大学では法律を、
:1: 民法 & 刑法
:2: 会社法、労働基準法などの比較的、日常的な法律
:3: 独占禁止法、国際法などの、より発展的な法律
のように、段階的に学んでいきます。
で、日本の「民法」の条文数ってのは、条文が1000条くらいあります。しかし、高校では、民法や刑法の各条文の考えかたを、いちいち学んでる余裕がありません。
なので、高校では、中学で学んだ憲法の知識をヒントにして、いっきに独占禁止法とか労働基準法とか国際法とかを学んでいきます。
なお、大学の法学部では、条文の言い回しや番号(「第◯◯条」とか)を覚える必要はありません。そのため、高校でも条文の言い回しや番号を覚える必要も、まずありません。なので、'''高校の『政治経済』の検定教科書の巻末に書いてある民法などの条文の抜粋は、暗記は不要です。'''
== 政治経済を学ぶ意義と、意義とはちがう現実 ==
高等学校学習指導要領の政治経済の目標には、
:広い視野に立って,民主主義の本質に関する理解を深めさせ,現代における政治,経済,国際関係などについて客観的に理解させるとともに,それらに関する諸課題について主体的に考察させ,公正な判断力を養い,良識ある公民として必要な能力と態度を育てる。
とあります。
文部省の期待では、この科目によって、民主主義の担い手としての人材としての見識が身につけられることが期待されているようです。
しかし、現実には、授業時間数の不足など、上述した理由のため、その期待どおりの分析的な授業は、不可能です。
== 今後の学習 ==
高等学校の政治経済は、政治学や経済学のうちの、ごく一部分の、きわめて初歩的な範囲にすぎません。
高校卒業後の進路や職業などに応じ、適切な分野を、今後も学習を継続していく必要があります。
== 脚注・引用 ==
<references/>
[[Category:社会科学|せいしけいさい]]
[[Category:高等学校教育|せいしけいさい]]
[[Category:社会科教育|高せいしけいさい]]
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高等学校歴史総合
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/* 国民国家と立憲体制 */
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text/x-wiki
[[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>高等学校歴史総合
{{進捗状況}} 「'''歴史総合'''」は標準単位数2単位で'''必修科目'''です。
=== 注意事項 ===
# 目次の項目、本文内容ともに[https://www.shimizushoin.co.jp/info_kyo/rekishisougou/index.html 清水書院『私たちの歴史総合』]【歴総705】に合わせています。
# なお、古代と中世に関しては、当科目では扱っていないので、[[高等学校世界史探究|世界史探究]]と[[高等学校日本史探究|日本史探究]]の学習内容を見てください。
== 第1編 歴史の扉 ==
=== 第1章 歴史と私たち ===
* [[高等学校歴史総合/日本とスポーツの歴史|日本とスポーツの歴史]]{{進捗|100%|2024-11-22}}(スポーツ史)
=== 第2章 歴史の特質と資料 ===
* 8月15日とそれぞれの「終戦」{{進捗|00%|2022-12-18}}(玉音放送)
== 第2編 近代化と私たち ==
=== 第1章 生活や社会の変化を読み取ってみよう(未記述) ===
=== 第2章 結びつく世界と日本 ===
==== 18世紀までの世界 ====
* [[高等学校歴史総合/近世の日本と世界|近世の日本と世界]]{{進捗|100%|2024-11-23}}(日本の「鎖国」と東アジアの交易、近世東アジアの国際秩序)
* [[高等学校歴史総合/18世紀の中国とアジア貿易|18世紀の中国とアジア貿易]]{{進捗|100%|2024-12-15}}(清の繁栄、清と近隣諸国とのつながり)
* [[高等学校歴史総合/18世紀のイギリス・アジア・アフリカ|18世紀のイギリス・アジア・アフリカ]]{{進捗|00%|2023-02-12}}(ヨーロッパの世界進出と大西洋三角貿易、世界経済の覇権を握ったイギリス)
* もっと知りたい 海を渡った日本産陶磁器{{進捗|00%|2023-12-24}}(陶磁器の歴史)
* もっと知りたい 琉球と蝦夷地{{進捗|00%|2022-12-25}}(琉球王国、蝦夷地)
==== 工業化と世界市場の形成 ====
* [[高等学校歴史総合/産業革命による経済発展と社会の変化|産業革命による経済発展と社会の変化]]{{進捗|00%|2022-11-25}}(産業革命、資本主義社会)
* [[高等学校歴史総合/世界市場の形成とイギリスによるアジア進出|世界市場の形成とイギリスによるアジア進出]]{{進捗|00%|2023-02-25}}(イギリスによる世界市場の形成、イギリスのアジア進出 )
* [[高等学校歴史総合/日本の開国とその影響|日本の開国とその影響]]{{進捗|00%|2022-11-21}}(日本の開国・開港、交通革命の進展と東アジア)
* 歴史のなかの16歳 工女と工場法{{進捗|00%|2022-12-25}}(工場法など)
* [[高等学校歴史総合/もっと知りたい 産業革命とブラスバンド|もっと知りたい 産業革命とブラスバンド]]{{進捗|100%|2024-11-23}}(金管楽器の歴史)
=== 第3章 国民国家と明治維新 ===
==== 国民国家と立憲体制 ====
* [[高等学校歴史総合/二つの市民革命と近代民主主義社会の成立|二つの市民革命と近代民主主義社会の成立]]{{進捗|50%|2024-12-17}}(アメリカ独立革命、フランス革命、ナポレオン)
* [[高等学校歴史総合/国民統合とナショナリズム|国民統合とナショナリズム]]{{進捗|100%|2024-12-12}}(19世紀前半のヨーロッパ諸国、ドイツ統一、南北戦争など)
* [[高等学校歴史総合/明治維新期の日本と世界|明治維新期の日本と世界]]{{進捗|00%|2023-02-19}}(明治新政府の成立、近代化と東アジア)
* [[高等学校歴史総合/近代国家への移行と憲法の制定|近代国家への移行と憲法の制定]]{{進捗|00%|2022-11-24}}(大日本帝国憲法、条約改正の実現)
* もっと知りたい 国境の過去・現在・未来{{進捗|00%|2022-12-26}}(近代国家と領土画定など)
* もっと知りたい 女王と天皇 理想の家族{{進捗|00%|2022-02-12}}(近代の天皇史)
==== 帝国主義とアジア・アフリカの変容 ====
* [[高等学校歴史総合/列強による帝国主義|列強による帝国主義]]{{進捗|50%|2024-12-16}}(第2次産業革命と帝国主義、欧米諸国の帝国主義政策)
* [[高等学校歴史総合/帝国主義がアジア・アフリカにもたらしたもの|帝国主義がアジア・アフリカにもたらしたもの]]{{進捗|00%|2023-02-18}}(列強のアフリカ分割、西アジア諸国の改革など)
* [[高等学校歴史総合/日清戦争とその影響|日清戦争とその影響]]{{進捗|00%|2023-02-15}}(日清戦争、東アジアの構造変動)
* [[高等学校歴史総合/日露戦争|日露戦争]]{{進捗|00%|2022-11-22}}(義和団事件、日露戦争、朝鮮の植民地化、辛亥革命)
* もっと知りたい 近代の博覧会{{進捗|00%|2022-12-24}}(万国博覧会の歴史)
* [[高等学校歴史総合/もっと知りたい ペストと感染症|もっと知りたい ペストと感染症]]{{進捗|100%|2024-12-08}}(ペストの大流行ほか)
=== 第4章 近代化と現代的な諸課題 ===
* 鉄道建設{{進捗|00%|2023-03-02}}
== 第3編 国際秩序の変化や大衆化と私たち ==
=== 第1章 生活や社会の変化を読み取ってみよう(未記述) ===
=== 第2章 第一次世界大戦と大衆社会 ===
==== 第一次世界大戦と国際社会 ====
* [[高等学校歴史総合/第一次世界大戦|第一次世界大戦]]{{進捗|100%|2024-11-25}}(第一次世界大戦)
* [[高等学校歴史総合/社会主義革命|社会主義革命]]{{進捗|100%|2024-11-27}}(ロシア革命、コミンテルン、ソビエト社会主義共和国連邦)
* [[高等学校歴史総合/国際協調体制|国際協調体制]]{{進捗|100%|2024-11-23}}(ヴェルサイユ体制とワシントン体制、国際協調の高まり)
* [[高等学校歴史総合/アジアの民族運動|アジアの民族運動]]{{進捗|00%|2023-01-27}}(アジアの経済成長、東アジアの民族運動、インド・東南アジア・西アジアの民族運動)
* もっと知りたい ユダヤ人のパレスチナ移住とパレスチナ分割{{進捗|00%|2022-12-30}}(パレスチナの歴史、シオニズム運動)
* もっと知りたい 浅川巧 朝鮮の人々とともに生きた日本人{{進捗|00%|2022-12-30}}(浅川兄弟)
==== 1920年代の世界と大衆の時代の到来 ====
* [[高等学校歴史総合/大衆の政治参加|大衆の政治参加]]{{進捗|00%|2023-01-08}}(世界史上の民衆運動、大正デモクラシーと大衆の政治参加)
* [[高等学校歴史総合/女性の社会参加|女性の社会参加]]{{進捗|100%|2024-12-10}}(女性の社会進出、日本の大正期の女性)
* [[高等学校歴史総合/大衆社会の形成|大衆社会の形成]]{{進捗|100%|2024-11-27}}(大衆社会の出現、1920年代のアメリカ、日本の大衆社会)
* もっと知りたい 映画と「大衆化」{{進捗|00%|2022-12-28}}(映画の歴史)
* もっと知りたい オリンピックの歩み{{進捗|00%|2022-12-28}}(オリンピックの歴史)
=== 第3章 経済危機と第二次世界大戦 ===
==== 国際協調の挫折と2度目の世界大戦 ====
* 世界恐慌{{進捗|00%|2022-11-24}}(昭和恐慌、ブロック経済圏)
* [[高等学校歴史総合/ファシズムの台頭|ファシズムの台頭]]{{進捗|00%|2022-12-31}}(ファシズム、ナチ党の政権掌握)
* [[高等学校歴史総合/日本の大陸進出|日本の大陸進出]]{{進捗|100%|2024-12-07}}(満州事変、日中戦争)
* [[高等学校歴史総合/第二次世界大戦|第二次世界大戦]]{{進捗|00%|2022-11-16}}(ドイツの拡大、第二次世界大戦、大量殺戮と民衆の抵抗)
* もっと知りたい リンゲルブルム・アーカイヴと『アンネの日記』{{進捗|00%|2022-12-25}}(アンネ・フランク)
* 歴史のなかの16歳 満蒙開拓青少年義勇軍{{進捗|100%|2022-11-21}}(満州農業移民、満蒙開拓青少年義勇軍、「鍬の戦士」)
==== 世界大戦がもたらしたもの ====
* [[高等学校歴史総合/アジア太平洋戦争|アジア太平洋戦争]]{{進捗|00%|2023-01-29}}(日米交渉の挫折と開戦、日本のアジア支配、戦争の被害と加害)
* [[高等学校歴史総合/戦争が変えた人々のくらし|戦争が変えた人々のくらし]]{{進捗|100%|2024-12-08}}(マス・メディアの普及と情報や生活の画一化、国民の組織化と戦時動員ほか)
* [[高等学校歴史総合/戦後世界の新たな枠組み|戦後世界の新たな枠組み]]{{進捗|00%|2023-01-29}}(戦後構想と大戦の終結、冷戦の開始とドイツの分断、国際連合の成立)
* [[高等学校歴史総合/敗戦後の日本とアジア|敗戦後の日本とアジア]]{{進捗|00%|2023-02-19}}(日本の戦後改革、大衆は敗戦をどう生きたか、冷戦と日本の独立)
* 冷戦下の東アジア{{進捗|00%|2023-02-19}}(戦後の中国、朝鮮半島の南北分断、現代の朝鮮半島と台湾)
* もっと知りたい 戦争を「記憶」するということ{{進捗|00%|2022-12-24}}(明日の神話ほか)
* もっと知りたい 核と原子力エネルギー{{進捗|00%|2023-02-09}}(原子力の平和利用、原子力エネルギーの普及と課題)
=== 第4章 国際秩序の変化や大衆化と現代的な諸課題 ===
* ナショナリズム{{進捗|00%|2022-03-08}}[発展講義]
== 第4編 グローバル化と私たち ==
=== 第1章 生活や社会の変化を読み取ってみよう(未記述) ===
=== 第2章 冷戦と世界経済 ===
==== 冷戦と国際政治 ====
* 脱植民地化とアジア・アフリカ諸国{{進捗|00%|2023-01-25}}(アジア・アフリカ諸国の独立、第三世界の形成と連帯)
* 冷戦下の地域紛争{{進捗|00%|2023-01-26}}(ベトナム戦争、中東戦争)
* 先進国の政治と社会運動{{進捗|00%|2023-01-29}}(西側諸国と福祉国家政策、国境をこえる社会運動)
* 核兵器の脅威と核軍縮{{進捗|00%|2023-01-29}}(核拡散と核兵器反対運動、核軍縮の取り組みと課題)
==== 世界経済の拡大と日本 ====
* [[高等学校歴史総合/西ヨーロッパ・東南アジアの地域連携|西ヨーロッパ・東南アジアの地域連携]]{{進捗|100%|2024-12-03}}(西ヨーロッパ統合への動き、東南アジア諸国の動き)
* [[高等学校歴史総合/戦後の日本とアジア諸国との関係|戦後の日本とアジア諸国との関係]]{{進捗|100%|2024-12-04}}(日本の国連加盟、アジア諸国との国交回復、沖縄の本土復帰)
* [[高等学校歴史総合/高度経済成長|高度経済成長]]{{進捗|100%|2024-12-08}}(日本と西ドイツの経済成長、高度経済成長と人々の生活、成長のもたらした課題)
* もっと知りたい グローバリゼーションとストリートダンス{{進捗|00%|2022-12-27}}(ダンスの歴史)
* 歴史のなかの16歳 集団就職 「金の卵」たちの時代{{進捗|00%|2023-02-09}}(集団就職列車など)
=== 第3章 世界秩序の変容と日本 ===
==== 市場経済の変容と冷戦の終結 ====
* [[高等学校歴史総合/石油危機と価値観の転換|石油危機と価値観の転換]]{{進捗|00%|2023-02-09}}(戦後経済の転換、石油危機と日本、価値観の転換)
* [[高等学校歴史総合/アジアの成長|アジアの成長]]{{進捗|100%|2024-12-15}}(アジア諸国の成長、第三世界の多様化、日本の経済大国化)
* [[高等学校歴史総合/冷戦の終結|冷戦の終結]]{{進捗|100%|2024-12-07}}(社会主義世界の変容、冷戦の終結とソ連の崩壊、冷戦後の地域紛争と日本)
==== 冷戦終結後の世界 ====
* [[高等学校歴史総合/民主化の進展と冷戦終結後の日本|民主化の進展と冷戦終結後の日本]]{{進捗|50%|2024-12-15}}(民主化の進展と課題、日本の政治の展開)
* [[高等学校歴史総合/市場開放と経済の自由化|市場開放と経済の自由化]]{{進捗|100%|2024-11-29}}(新自由主義の台頭、経済のグローバル化と新たな国際経済組織)
* [[高等学校歴史総合/地域統合の進展と課題|地域統合の進展と課題]]{{進捗|100%|2024-11-29}}(地域統合の拡大、地域統合の課題)
* [[高等学校歴史総合/情報通信技術の発達|情報通信技術の発達]]{{進捗|100%|2024-11-27}}(情報通信技術の発達と社会の変化、情報化社会とその課題)
* [[高等学校歴史総合/冷戦終結後の紛争と平和への取り組み|冷戦終結後の紛争と平和への取り組み]]{{進捗|100%|2024-12-07}}(冷戦終結後の紛争、紛争の解決と国際社会の役割)
* もっと知りたい 災害と私たち{{進捗|00%|2022-11-21}}(阪神淡路大震災、東日本大震災)
* もっと知りたい 中東の少数派クルド人{{進捗|00%|2022-12-27}}(国民国家の中の少数派、クルド人問題の展開)
=== 第4章 現代的な諸課題の形成と展望 ===
* 移民{{進捗|00%|2023-02-22}}(近代の移民史)
== 近現代史関連用語解説・参考 ==
* 近現代史関連用語解説{{進捗|00%|2023-02-22}}
* 途上国から見た国際関係理論{{進捗|00%|2023-03-05}}[発展講義(イマニュエル・ウォーラースティンなど)]
[[カテゴリ:歴史|こうとうかつこうれきしそうこう]]
[[カテゴリ:高等学校歴史総合|*]]
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/* 冷戦終結後の世界 */
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[[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>高等学校歴史総合
{{進捗状況}} 「'''歴史総合'''」は標準単位数2単位で'''必修科目'''です。
=== 注意事項 ===
# 目次の項目、本文内容ともに[https://www.shimizushoin.co.jp/info_kyo/rekishisougou/index.html 清水書院『私たちの歴史総合』]【歴総705】に合わせています。
# なお、古代と中世に関しては、当科目では扱っていないので、[[高等学校世界史探究|世界史探究]]と[[高等学校日本史探究|日本史探究]]の学習内容を見てください。
== 第1編 歴史の扉 ==
=== 第1章 歴史と私たち ===
* [[高等学校歴史総合/日本とスポーツの歴史|日本とスポーツの歴史]]{{進捗|100%|2024-11-22}}(スポーツ史)
=== 第2章 歴史の特質と資料 ===
* 8月15日とそれぞれの「終戦」{{進捗|00%|2022-12-18}}(玉音放送)
== 第2編 近代化と私たち ==
=== 第1章 生活や社会の変化を読み取ってみよう(未記述) ===
=== 第2章 結びつく世界と日本 ===
==== 18世紀までの世界 ====
* [[高等学校歴史総合/近世の日本と世界|近世の日本と世界]]{{進捗|100%|2024-11-23}}(日本の「鎖国」と東アジアの交易、近世東アジアの国際秩序)
* [[高等学校歴史総合/18世紀の中国とアジア貿易|18世紀の中国とアジア貿易]]{{進捗|100%|2024-12-15}}(清の繁栄、清と近隣諸国とのつながり)
* [[高等学校歴史総合/18世紀のイギリス・アジア・アフリカ|18世紀のイギリス・アジア・アフリカ]]{{進捗|00%|2023-02-12}}(ヨーロッパの世界進出と大西洋三角貿易、世界経済の覇権を握ったイギリス)
* もっと知りたい 海を渡った日本産陶磁器{{進捗|00%|2023-12-24}}(陶磁器の歴史)
* もっと知りたい 琉球と蝦夷地{{進捗|00%|2022-12-25}}(琉球王国、蝦夷地)
==== 工業化と世界市場の形成 ====
* [[高等学校歴史総合/産業革命による経済発展と社会の変化|産業革命による経済発展と社会の変化]]{{進捗|00%|2022-11-25}}(産業革命、資本主義社会)
* [[高等学校歴史総合/世界市場の形成とイギリスによるアジア進出|世界市場の形成とイギリスによるアジア進出]]{{進捗|00%|2023-02-25}}(イギリスによる世界市場の形成、イギリスのアジア進出 )
* [[高等学校歴史総合/日本の開国とその影響|日本の開国とその影響]]{{進捗|00%|2022-11-21}}(日本の開国・開港、交通革命の進展と東アジア)
* 歴史のなかの16歳 工女と工場法{{進捗|00%|2022-12-25}}(工場法など)
* [[高等学校歴史総合/もっと知りたい 産業革命とブラスバンド|もっと知りたい 産業革命とブラスバンド]]{{進捗|100%|2024-11-23}}(金管楽器の歴史)
=== 第3章 国民国家と明治維新 ===
==== 国民国家と立憲体制 ====
* [[高等学校歴史総合/二つの市民革命と近代民主主義社会の成立|二つの市民革命と近代民主主義社会の成立]]{{進捗|50%|2024-12-17}}(アメリカ独立革命、フランス革命、ナポレオン)
* [[高等学校歴史総合/国民統合とナショナリズム|国民統合とナショナリズム]]{{進捗|100%|2024-12-12}}(19世紀前半のヨーロッパ諸国、ドイツ統一、南北戦争など)
* [[高等学校歴史総合/明治維新期の日本と世界|明治維新期の日本と世界]]{{進捗|00%|2023-02-19}}(明治新政府の成立、近代化と東アジア)
* [[高等学校歴史総合/近代国家への移行と憲法の制定|近代国家への移行と憲法の制定]]{{進捗|00%|2022-11-24}}(大日本帝国憲法、条約改正の実現)
* もっと知りたい 国境の過去・現在・未来{{進捗|00%|2022-12-26}}(近代国家と領土画定など)
* もっと知りたい 女王と天皇 理想の家族{{進捗|00%|2022-02-12}}(近代の天皇史)
==== 帝国主義とアジア・アフリカの変容 ====
* [[高等学校歴史総合/列強による帝国主義|列強による帝国主義]]{{進捗|50%|2024-12-16}}(第2次産業革命と帝国主義、欧米諸国の帝国主義政策)
* [[高等学校歴史総合/帝国主義がアジア・アフリカにもたらしたもの|帝国主義がアジア・アフリカにもたらしたもの]]{{進捗|00%|2023-02-18}}(列強のアフリカ分割、西アジア諸国の改革など)
* [[高等学校歴史総合/日清戦争とその影響|日清戦争とその影響]]{{進捗|00%|2023-02-15}}(日清戦争、東アジアの構造変動)
* [[高等学校歴史総合/日露戦争|日露戦争]]{{進捗|00%|2022-11-22}}(義和団事件、日露戦争、朝鮮の植民地化、辛亥革命)
* もっと知りたい 近代の博覧会{{進捗|00%|2022-12-24}}(万国博覧会の歴史)
* [[高等学校歴史総合/もっと知りたい ペストと感染症|もっと知りたい ペストと感染症]]{{進捗|100%|2024-12-08}}(ペストの大流行ほか)
=== 第4章 近代化と現代的な諸課題 ===
* 鉄道建設{{進捗|00%|2023-03-02}}
== 第3編 国際秩序の変化や大衆化と私たち ==
=== 第1章 生活や社会の変化を読み取ってみよう(未記述) ===
=== 第2章 第一次世界大戦と大衆社会 ===
==== 第一次世界大戦と国際社会 ====
* [[高等学校歴史総合/第一次世界大戦|第一次世界大戦]]{{進捗|100%|2024-11-25}}(第一次世界大戦)
* [[高等学校歴史総合/社会主義革命|社会主義革命]]{{進捗|100%|2024-11-27}}(ロシア革命、コミンテルン、ソビエト社会主義共和国連邦)
* [[高等学校歴史総合/国際協調体制|国際協調体制]]{{進捗|100%|2024-11-23}}(ヴェルサイユ体制とワシントン体制、国際協調の高まり)
* [[高等学校歴史総合/アジアの民族運動|アジアの民族運動]]{{進捗|00%|2023-01-27}}(アジアの経済成長、東アジアの民族運動、インド・東南アジア・西アジアの民族運動)
* もっと知りたい ユダヤ人のパレスチナ移住とパレスチナ分割{{進捗|00%|2022-12-30}}(パレスチナの歴史、シオニズム運動)
* もっと知りたい 浅川巧 朝鮮の人々とともに生きた日本人{{進捗|00%|2022-12-30}}(浅川兄弟)
==== 1920年代の世界と大衆の時代の到来 ====
* [[高等学校歴史総合/大衆の政治参加|大衆の政治参加]]{{進捗|00%|2023-01-08}}(世界史上の民衆運動、大正デモクラシーと大衆の政治参加)
* [[高等学校歴史総合/女性の社会参加|女性の社会参加]]{{進捗|100%|2024-12-10}}(女性の社会進出、日本の大正期の女性)
* [[高等学校歴史総合/大衆社会の形成|大衆社会の形成]]{{進捗|100%|2024-11-27}}(大衆社会の出現、1920年代のアメリカ、日本の大衆社会)
* もっと知りたい 映画と「大衆化」{{進捗|00%|2022-12-28}}(映画の歴史)
* もっと知りたい オリンピックの歩み{{進捗|00%|2022-12-28}}(オリンピックの歴史)
=== 第3章 経済危機と第二次世界大戦 ===
==== 国際協調の挫折と2度目の世界大戦 ====
* 世界恐慌{{進捗|00%|2022-11-24}}(昭和恐慌、ブロック経済圏)
* [[高等学校歴史総合/ファシズムの台頭|ファシズムの台頭]]{{進捗|00%|2022-12-31}}(ファシズム、ナチ党の政権掌握)
* [[高等学校歴史総合/日本の大陸進出|日本の大陸進出]]{{進捗|100%|2024-12-07}}(満州事変、日中戦争)
* [[高等学校歴史総合/第二次世界大戦|第二次世界大戦]]{{進捗|00%|2022-11-16}}(ドイツの拡大、第二次世界大戦、大量殺戮と民衆の抵抗)
* もっと知りたい リンゲルブルム・アーカイヴと『アンネの日記』{{進捗|00%|2022-12-25}}(アンネ・フランク)
* 歴史のなかの16歳 満蒙開拓青少年義勇軍{{進捗|100%|2022-11-21}}(満州農業移民、満蒙開拓青少年義勇軍、「鍬の戦士」)
==== 世界大戦がもたらしたもの ====
* [[高等学校歴史総合/アジア太平洋戦争|アジア太平洋戦争]]{{進捗|00%|2023-01-29}}(日米交渉の挫折と開戦、日本のアジア支配、戦争の被害と加害)
* [[高等学校歴史総合/戦争が変えた人々のくらし|戦争が変えた人々のくらし]]{{進捗|100%|2024-12-08}}(マス・メディアの普及と情報や生活の画一化、国民の組織化と戦時動員ほか)
* [[高等学校歴史総合/戦後世界の新たな枠組み|戦後世界の新たな枠組み]]{{進捗|00%|2023-01-29}}(戦後構想と大戦の終結、冷戦の開始とドイツの分断、国際連合の成立)
* [[高等学校歴史総合/敗戦後の日本とアジア|敗戦後の日本とアジア]]{{進捗|00%|2023-02-19}}(日本の戦後改革、大衆は敗戦をどう生きたか、冷戦と日本の独立)
* 冷戦下の東アジア{{進捗|00%|2023-02-19}}(戦後の中国、朝鮮半島の南北分断、現代の朝鮮半島と台湾)
* もっと知りたい 戦争を「記憶」するということ{{進捗|00%|2022-12-24}}(明日の神話ほか)
* もっと知りたい 核と原子力エネルギー{{進捗|00%|2023-02-09}}(原子力の平和利用、原子力エネルギーの普及と課題)
=== 第4章 国際秩序の変化や大衆化と現代的な諸課題 ===
* ナショナリズム{{進捗|00%|2022-03-08}}[発展講義]
== 第4編 グローバル化と私たち ==
=== 第1章 生活や社会の変化を読み取ってみよう(未記述) ===
=== 第2章 冷戦と世界経済 ===
==== 冷戦と国際政治 ====
* 脱植民地化とアジア・アフリカ諸国{{進捗|00%|2023-01-25}}(アジア・アフリカ諸国の独立、第三世界の形成と連帯)
* 冷戦下の地域紛争{{進捗|00%|2023-01-26}}(ベトナム戦争、中東戦争)
* 先進国の政治と社会運動{{進捗|00%|2023-01-29}}(西側諸国と福祉国家政策、国境をこえる社会運動)
* 核兵器の脅威と核軍縮{{進捗|00%|2023-01-29}}(核拡散と核兵器反対運動、核軍縮の取り組みと課題)
==== 世界経済の拡大と日本 ====
* [[高等学校歴史総合/西ヨーロッパ・東南アジアの地域連携|西ヨーロッパ・東南アジアの地域連携]]{{進捗|100%|2024-12-03}}(西ヨーロッパ統合への動き、東南アジア諸国の動き)
* [[高等学校歴史総合/戦後の日本とアジア諸国との関係|戦後の日本とアジア諸国との関係]]{{進捗|100%|2024-12-04}}(日本の国連加盟、アジア諸国との国交回復、沖縄の本土復帰)
* [[高等学校歴史総合/高度経済成長|高度経済成長]]{{進捗|100%|2024-12-08}}(日本と西ドイツの経済成長、高度経済成長と人々の生活、成長のもたらした課題)
* もっと知りたい グローバリゼーションとストリートダンス{{進捗|00%|2022-12-27}}(ダンスの歴史)
* 歴史のなかの16歳 集団就職 「金の卵」たちの時代{{進捗|00%|2023-02-09}}(集団就職列車など)
=== 第3章 世界秩序の変容と日本 ===
==== 市場経済の変容と冷戦の終結 ====
* [[高等学校歴史総合/石油危機と価値観の転換|石油危機と価値観の転換]]{{進捗|00%|2023-02-09}}(戦後経済の転換、石油危機と日本、価値観の転換)
* [[高等学校歴史総合/アジアの成長|アジアの成長]]{{進捗|100%|2024-12-15}}(アジア諸国の成長、第三世界の多様化、日本の経済大国化)
* [[高等学校歴史総合/冷戦の終結|冷戦の終結]]{{進捗|100%|2024-12-07}}(社会主義世界の変容、冷戦の終結とソ連の崩壊、冷戦後の地域紛争と日本)
==== 冷戦終結後の世界 ====
* [[高等学校歴史総合/民主化の進展と冷戦終結後の日本|民主化の進展と冷戦終結後の日本]]{{進捗|75%|2024-12-17}}(民主化の進展と課題、日本の政治の展開)
* [[高等学校歴史総合/市場開放と経済の自由化|市場開放と経済の自由化]]{{進捗|100%|2024-11-29}}(新自由主義の台頭、経済のグローバル化と新たな国際経済組織)
* [[高等学校歴史総合/地域統合の進展と課題|地域統合の進展と課題]]{{進捗|100%|2024-11-29}}(地域統合の拡大、地域統合の課題)
* [[高等学校歴史総合/情報通信技術の発達|情報通信技術の発達]]{{進捗|100%|2024-11-27}}(情報通信技術の発達と社会の変化、情報化社会とその課題)
* [[高等学校歴史総合/冷戦終結後の紛争と平和への取り組み|冷戦終結後の紛争と平和への取り組み]]{{進捗|100%|2024-12-07}}(冷戦終結後の紛争、紛争の解決と国際社会の役割)
* もっと知りたい 災害と私たち{{進捗|00%|2022-11-21}}(阪神淡路大震災、東日本大震災)
* もっと知りたい 中東の少数派クルド人{{進捗|00%|2022-12-27}}(国民国家の中の少数派、クルド人問題の展開)
=== 第4章 現代的な諸課題の形成と展望 ===
* 移民{{進捗|00%|2023-02-22}}(近代の移民史)
== 近現代史関連用語解説・参考 ==
* 近現代史関連用語解説{{進捗|00%|2023-02-22}}
* 途上国から見た国際関係理論{{進捗|00%|2023-03-05}}[発展講義(イマニュエル・ウォーラースティンなど)]
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高等学校歴史総合/二つの市民革命と近代民主主義社会の成立
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[[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>[[高等学校歴史総合]]>日本の開国とその影響
== アメリカ独立革命 ==
[[ファイル:Declaration of Independence (1819), by John Trumbull (cropped).jpg|サムネイル|176x176px|アメリカ独立宣言]]かつて、アメリカはイギリスの植民地でした。18世紀後半、イギリスがフランスと戦争すると、お金も足りなくなりました。そこで、イギリスは北アメリカ東海岸の植民地に税金を取りました。しかし、植民地の民衆は「私達の代表がイギリスの議会にいないのに、税金を払うなんて嫌です。」と声を上げて、独立戦争を始めました。1776年7月4日、国民が平等で自由な政治を目指すためにアメリカ独立宣言を出しました。一方、イギリスは世界中の植民地を守り続けようとしました。そのため、イギリスはヨーロッパ諸国から距離を置かれるようになりました。結局、イギリスも1783年にアメリカの独立を認めるようになりました。1787年、国民が主役になり、政治の仕事も上手に分け合って、自分の思い通りに出来なくするためにアメリカ合衆国憲法を作りました。そして、アメリカ合衆国初代大統領に'''ジョージ・ワシントン'''が選ばれました。
== フランス革命 ==
== ナポレオンの台頭とヨーロッパ支配 ==
フランス革命後の政治は混乱していたので、国民も不安を抱えるようになりました。そんな中、ナポレオンが目立つようになりました。1804年、ナポレオンは民法典を作りました。「国民の持ち物を守らなくてはならない。」とか「誰でも同じように法律を守らなくてはならない。」とか「国民は自由に商売をしても構わない。」などを民法典で定めました。この取り組みは国民から支持されるようになりました。こうして、ナポレオンはフランス皇帝になりました。その後、ヨーロッパ各地を治めました。しかし、1812年、ロシアを攻めて失敗に終わると、ヨーロッパ各地からナポレオンに不満を持つようになりました。1815年、ヨーロッパ各地の愛国心が強くなると、ナポレオン帝国もなくなりました。
[[カテゴリ:高等学校歴史総合|ふたつのしみんかくめいときんたいみんしゆしゆきしやかい]]
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== アメリカ独立革命 ==
[[ファイル:Declaration of Independence (1819), by John Trumbull (cropped).jpg|サムネイル|176x176px|アメリカ独立宣言]]かつて、アメリカはイギリスの植民地でした。18世紀後半、イギリスがフランスと戦争すると、お金も足りなくなりました。そこで、イギリスは北アメリカ東海岸の植民地に税金を取りました。しかし、植民地の民衆は「私達の代表がイギリスの議会にいないのに、税金を払うなんて嫌です。」と声を上げて、独立戦争を始めました。1776年7月4日、国民が平等で自由な政治を目指すためにアメリカ独立宣言を出しました。一方、イギリスは世界中の植民地を守り続けようとしました。そのため、イギリスはヨーロッパ諸国から距離を置かれるようになりました。結局、イギリスも1783年にアメリカの独立を認めるようになりました。1787年、国民が主役になり、政治の仕事も上手に分け合って、自分の思い通りに出来なくするためにアメリカ合衆国憲法を作りました。そして、アメリカ合衆国初代大統領に'''ジョージ・ワシントン'''が選ばれました。
== フランス革命 ==
== ナポレオンの台頭とヨーロッパ支配 ==
フランス革命後の政治は混乱していたので、国民も不安を抱えるようになりました。そんな中、'''ナポレオン・ボナパルト'''が目立つようになりました。1804年、ナポレオン・ボナパルトは民法典を作りました。「国民の持ち物を守らなくてはならない。」とか「誰でも同じように法律を守らなくてはならない。」とか「国民は自由に商売をしても構わない。」などを民法典で定めました。この取り組みは国民から支持されるようになりました。こうして、ナポレオン・ボナパルトはフランス皇帝になりました。その後、ヨーロッパ各地を治めました。しかし、1812年、ロシアを攻めて失敗に終わると、ヨーロッパ各地からナポレオン・ボナパルトに不満を持つようになりました。1815年、ヨーロッパ各地の愛国心が強くなると、ナポレオン帝国もなくなりました。
[[カテゴリ:高等学校歴史総合|ふたつのしみんかくめいときんたいみんしゆしゆきしやかい]]
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コンピュータ技術概要
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この章では、コンピュータ技術について概要を説明します。コンピュータ技術は、情報処理や通信、制御など様々な分野で広く利用されています。コンピュータ技術の進歩は、現代社会の発展に大きく寄与しています。
[[ファイル:Varanus_griseus_caspius_KA.jpg|thumb|300px|初音ミク]]
まず、コンピュータ技術の歴史や基礎的な原理について紹介します。次に、コンピュータシステムの構成要素であるハードウェアやソフトウェア、そしてネットワークについて解説します。また、コンピュータ技術が利用される代表的な分野や、最新のトレンドについても触れます。
本章を読み進めることで、コンピュータ技術の全体像を把握することができるとともに、今後の学習や実践に役立つ基礎知識を身につけることができます。
== コンピュータの概要 ==
=== コンピュータの定義と種類 ===
コンピュータは、情報処理に用いられる電子機器の総称です。主に計算や情報処理、データの保存・復元、通信などの目的に使用されます。以下に、コンピュータの種類とその特徴を示します。
#スーパーコンピューター:スーパーコンピューターは、高速処理能力を持ち、科学技術分野や大規模システムの処理に使用されます。
#メインフレームコンピューター:メインフレームコンピューターは、大規模なビジネス処理、金融取引、データベース管理などに使用されます。
#ミニコンピューター:ミニコンピューターは、中規模のビジネス処理やデータ処理、科学技術分野で使用されます。
#パーソナルコンピューター(PC):パーソナルコンピューターは、個人や家庭で使用される一般的なコンピューターです。デスクトップ型、ノート型、タブレット型があります。
#スマートフォン・タブレット:スマートフォン・タブレットは、携帯性に優れたコンピューターです。主に情報通信、メディア再生、ゲーム、SNSなどに使用されます。
#組み込みシステム:組み込みシステムは、機器や家電製品、自動車、ロボットなどに内蔵される小型のコンピューターです。制御や監視などの目的に使用されます。
#ワークステーション:ワークステーションは、グラフィックスや映像処理、CAD、科学技術分野などで使用される高性能なコンピューターです。
#サーバー:サーバーは、ネットワーク上で複数のクライアントからのリクエストに応答し、データやサービスを提供するコンピューターです。Webサイトやクラウドサービスなどで使用されます。
以上が一般的なコンピューターの種類と特徴です。
=== コンピュータの構成要素 ===
コンピュータの構成要素には以下のようなものがあります:
#中央処理装置(CPU):コンピュータの脳と呼ばれ、データの処理を担当します。演算や制御を行い、主記憶装置と入出力装置との間でデータをやりとりします。
#主記憶装置:プログラムやデータの一時的な保存を行います。RAM(ランダムアクセスメモリ)やROM(リードオンリーメモリ)があります。
#入出力装置:コンピュータと外部の世界との接点を担当します。例えば、キーボード、マウス、モニタ、プリンタ、ネットワークなどがあります。
#補助記憶装置:主記憶装置よりも大容量のデータの永続的な保存を行います。例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVD-ROMなどがあります。
#バス:CPU、主記憶装置、入出力装置、補助記憶装置などがデータをやりとりするための通信路です。
#クロック:CPUやバスなどが動作するタイミングを制御するための信号源です。
これらの要素が協調して、コンピュータはデータ処理や制御を行います。
== コンピュータの歴史 ==
=== コンピュータの発展史 ===
1940年代-1950年代: 最初のコンピュータ
* ENIAC (1946)
* UNIVAC (1951)
* IBM 701 (1952)
* IBM 650 (1954)
* IBM 704 (1954)
1960年代: ミニコンピュータとバッチ処理システムの時代
* DEC PDP-8 (1965)
* IBM System/360 (1964)
* IBM System/370 (1970)
1970年代: マイクロコンピュータとUNIXの時代
* Intel 4004 (1971)
* Altair 8800 (1975)
* Apple II (1977)
* CP/Mオペレーティングシステム (1974)
* UNIXオペレーティングシステム (1970)
1980年代: 個人用コンピュータの普及とGUIの登場
* IBM PC (1981)
* Apple Macintosh (1984)
* Microsoft Windows (1985)
1990年代: インターネットとWWWの時代
* World Wide Web (1991)
* Mosaic Webブラウザ (1993)
* Netscape Navigator (1994)
* Yahoo! (1994)
* Google (1998)
2000年代: ソーシャルメディアとスマートフォンの時代
* Friendster (2002)
* Facebook (2004)
* Twitter (2006)
* iPhone (2007)
* Android (2008)
2010年代: ビッグデータとAIの時代
* Hadoop (2011)
* IBM Watson (2011)
* Amazon Echo (2014)
* Google Assistant (2016)
* AlphaGo (2016)
以上が、コンピュータの発展史における代表的な出来事や製品です。
=== コンピュータの進化と社会への影響 ===
コンピュータの進化は、現代社会に大きな影響を与えています。最初のコンピュータは、巨大で高価なものでしたが、今ではパソコンやスマートフォンといった身近なものとなりました。
これによって、私たちの生活は劇的に変化しました。インターネットやSNSを通じて、世界中の人々と簡単につながることができるようになり、情報を瞬時に入手することができます。また、オンラインショッピングやオンラインビジネスが普及し、時間や場所に縛られることなく、自分の欲しいものを手に入れることができるようになりました。
コンピュータの進化がもたらす影響は、ファッション界にも及びます。例えば、オンラインでショッピングすることができるため、実店舗での販売が低迷しているという現状があります。また、SNSでファッションを発信することができるため、個性的なファッションが広がっています。
しかし、コンピュータの進化には、マイナスの影響もあります。例えば、長時間のパソコンやスマートフォンの使用は、目や肩などの健康に悪影響を与えることがあります。また、インターネット上には、悪質な情報や犯罪者が潜んでいるため、十分な注意が必要です。
コンピュータの進化は、私たちの生活に多大な影響を与えています。これからも、さらなる進化が期待される一方で、その利用方法には十分な注意が必要です。
== コンピュータの動作原理 ==
=== コンピュータの基本原理 ===
==== コンピュータの構成要素 ====
コンピュータは、どのような要素から構成されているのでしょうか?その構成要素を知ることで、コンピュータがどのように動いているのかを理解することができます。
まず、コンピュータの中核を担うのは「中央処理装置(CPU)」です。CPUは、コンピュータの演算・制御を担当するため、非常に高速な処理能力が求められます。CPUは、演算を行う「演算装置(ALU)」と制御を行う「制御装置(CU)」から構成されています。
次に、コンピュータが情報を保存するための「メモリー」があります。メモリーには、主記憶と補助記憶の2種類があります。主記憶は、CPUが直接アクセスできる高速なメモリーで、補助記憶は、情報を保存するための補助的なメモリーです。
さらに、コンピュータに情報を与えるための「入力装置」や、コンピュータから情報を受け取るための「出力装置」もあります。キーボードやマウス、スキャナなどが入力装置として、ディスプレイやプリンターなどが出力装置として使われます。
==== 中央処理装置(CPU) ====
コンピュータの中心にある中央処理装置(CPU)は、コンピュータの「脳」とも呼ばれます。CPUは、プログラムの実行や演算、制御など、コンピュータ全体の動作を統括しています。
CPUには、演算処理を行う「算術論理演算ユニット(ALU)」、データを保持する「レジスタ」、プログラムを読み込んで実行する「制御装置」などの構成要素があります。
ALUは、加算や減算、論理演算(AND, OR, NOT)などの基本的な演算を行います。レジスタは、一時的にデータを保持するためのメモリーであり、CPU内部に複数個存在します。制御装置は、プログラムの命令を順番に読み込み、実行するための制御信号を発生させます。
CPUの性能は、クロック周波数(1秒間に何回の処理ができるか)や、処理の並列度(複数の演算を同時に行えるか)などによって決まります。また、CPUの性能を上げるためには、処理能力を向上させるための改良(例えば、キャッシュメモリの増設)や、CPU自体の設計変更が必要です。
CPUは、コンピュータの性能を左右する重要な要素であり、コンピュータを使ううえでの基本的な理解が必要です。
==== メモリー ====
コンピュータが情報を一時的に保存するメモリーには、主記憶と補助記憶の2種類があります。主記憶は、CPUが直接アクセスできる高速なメモリーで、コンピュータが現在処理しているデータやプログラムを保存します。一方、補助記憶は、主記憶よりも遅いアクセス速度を持つメモリーで、永久的に情報を保存することができます。
主記憶には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの種類があります。DRAMは、1ビットのデータを保存するためにコンデンサを使用し、情報を保持するために電気信号を繰り返し更新する必要があります。一方、SRAMは、1ビットのデータを保存するためにフリップフロップを使用し、情報を保持するために電気信号を常に供給する必要があります。そのため、SRAMは高速で高価ですが、DRAMよりも消費電力が少なくて済むという利点があります。
補助記憶には、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などの種類があります。ハードディスクは、円盤状のプラッタにデータを記録する方式で、大容量のデータを保存することができます。一方、SSDは、フラッシュメモリを使用する方式で、高速なアクセス速度と低消費電力を持ちます。また、SSDはハードディスクよりも衝撃に強く、耐久性に優れています。
メモリーは、コンピュータの重要な部分であり、高速で正確な情報の読み書きが必要です。メモリーの性能や種類を理解することで、コンピュータの動作原理をより深く理解することができます。
==== 入力装置 ====
コンピュータに情報を与えるための入力装置は、私たちが普段からよく使うキーボードやマウスのほかに、さまざまな種類があります。例えば、タッチパッドやタッチスクリーン、スキャナー、カメラ、マイク、ジョイスティックなどがあります。
これらの入力装置は、それぞれ異なる種類の情報をコンピュータに送信することができます。キーボードやマウスは文字や数字の入力、タッチパッドやタッチスクリーンは指の動きやタップの入力、スキャナーは紙に書かれた文字や図形の読み取り、カメラは画像の取り込み、マイクは音声の入力、ジョイスティックはゲームの操作など、多岐にわたる用途があります。
また、これらの入力装置は、接続方法によっても異なります。一般的なキーボードやマウスは、有線のUSB接続や無線のBluetooth接続があります。スキャナーやカメラは、USB接続やWi-Fi接続が一般的です。マイクやジョイスティックは、USB接続やBluetooth接続が多いです。
入力装置は、コンピュータに情報を送信するための架け橋となる重要な役割を担っています。より効率的に情報を入力するために、それぞれの入力装置の特徴や使い方を理解しておくことが大切です。
==== 出力装置 ====
コンピュータから情報を受け取るための出力装置について、その種類や役割、仕組みについて学んでいきましょう。
出力装置は、コンピュータから出力された情報を人間が理解しやすい形で表示するための装置です。代表的なものとして、ディスプレイやプリンターがあります。
まずは、ディスプレイについて見ていきましょう。ディスプレイは、コンピュータからの信号を受け取り、画面に表示するための装置です。現在は、液晶ディスプレイが主流となっていますが、かつてはCRT(陰極線管)ディスプレイが一般的でした。液晶ディスプレイは、薄く、軽く、省電力であり、高解像度な表示が可能です。また、タッチパネルディスプレイや曲面ディスプレイなど、様々な種類があります。
次に、プリンターについて見ていきましょう。プリンターは、コンピュータからのデータを紙に印刷するための装置です。インクジェットプリンターやレーザープリンターが代表的なものであり、用途に応じて選択することができます。近年では、3Dプリンターと呼ばれる立体物を作成するためのプリンターも登場しており、注目を集めています。
その他、スピーカーやヘッドフォンなどの音声出力装置や、マイクなどの音声入力装置も存在します。これらの装置は、コンピュータをより快適に使うために欠かせないものです。
出力装置は、コンピュータの処理結果をわかりやすく表示するための装置であり、その役割は非常に重要です。今後も、より高性能な出力装置の開発が進んでいくことが期待されます。
==== オペレーティングシステム(OS) ====
コンピュータの基本を理解する上で、オペレーティングシステム(OS; Operating System)は不可欠な要素です。OSはコンピュータシステム全体を管理し、ハードウェアとアプリケーションソフトウェアの仲介を担当します。以下では、OSの主な役割、種類、起動プロセス、構造、進化について解説します。
===== OSの役割 =====
OSの主な役割は、以下の点に集約されます。
;ハードウェアの制御: OSはコンピュータのハードウェアを制御し、アプリケーションがハードウェアリソースを利用できるようにします。これには、プロセッサ、メモリ、デバイス、入出力機器などの管理が含まれます。
;メモリーの管理: OSはメモリを効率的に管理し、アプリケーションが必要なメモリ領域を確保します。また、メモリの解放や仮想メモリの利用なども担当します。
;ファイルシステムの管理: ファイルシステムはデータの永続的な保存を担当し、OSはファイルの読み書きやディレクトリの管理などを行います。
;プロセスの管理: OSは実行中のプロセスを管理し、CPUのスケジューリングを行います。これにより、複数のアプリケーションが同時に実行できます。
;ユーザーインタフェースの提供: 多くのOSはユーザーインタフェース(UI)を提供し、ユーザーがコンピュータを直感的に操作できるようにします。
===== OSの種類 =====
主要なOSにはWindows、macOS、UNIX、Android、iOS などがあります。それぞれが異なる特徴を持ち、異なる用途に適しています。
;Windows: 商用のオペレーティングシステムで、広範なアプリケーションサポートと視覚的なGUIが特徴。一般的なパソコンユーザーやサーバー向け。
;macOS: Appleが開発した商用オペレーティングシステムで、高度なデザインとUNIXベースの安定性が組み合わさったOS。主にMacintoshコンピュータで使用。
;UNIX: 多くのオペレーティングシステムの基盤となった、多ユーザー・多タスクをサポートする安定したOS。主にサーバーや組み込みシステムで利用。
;Android: Googleが開発したオープンソースのモバイルオペレーティングシステム。スマートフォンやタブレットで広く利用され、カスタマイズ性が高い。カーネルにはLinuxが使われている。
;iOS: Appleが提供するモバイルオペレーティングシステムで、iPhoneやiPadなどのデバイスに搭載。高い統合性とシームレスな利用体験が特徴。
===== OSの起動プロセス =====
OSの起動プロセスは以下のようになります。
;BIOSまたはUEFIの起動: コンピュータが電源を入れると、最初にBIOSまたはUEFIが起動します。これはハードウェアの初期化やブートデバイスの選択などを行います。
;ブートローダーの実行: 選択されたブートデバイスからブートローダーが読み込まれ、実行されます。ブートローダーはOSのカーネルをメモリに読み込み、実行します。
;カーネルの起動: OSのカーネルがメモリに読み込まれ、実行されます。カーネルはプロセスの管理やハードウェア制御などの基本的な機能を提供します。
;デバイスドライバーの読み込み: カーネルが実行された後、必要なデバイスドライバーが読み込まれ、ハードウェアとの通信が可能になります。
;ユーザーインタフェースの開始(オプション): カーネルの起動後、ユーザーインタフェースが提供される場合は、それが開始されます。
===== OSの構造 =====
OSの構造にはいくつかのアーキテクチャが存在します。
;モノリシックカーネル: すべてのOS機能が一つのカーネル内に含まれています。Linuxはモノリシックカーネルを採用しています。
;マイクロカーネル: カーネルが最小限の機能しか持たず、他の機能はユーザーモードのサービスとして提供されます。
;ハイブリッドカーネル: モノリシックカーネルとマイクロカーネルの特徴を組み合わせたアーキテクチャです。
===== OSの進化と将来性 =====
OSは常に進化しており、新しい技術や機能が組み込まれています。IoTやAIなどの分野での発展により、OSの役割や必要性も変化しています。将来的には、新たなコンピューティング環境やデバイスに対応するためのOSの進化が期待されます。
コンピュータの基本となるOSについて学びましょう。OSは、コンピュータシステム全体を管理するためのソフトウェアであり、ユーザーがアプリケーションを実行するための基盤となる重要な役割を担っています。
==== プログラミング言語 ====
プログラミング言語は、コンピュータに対して命令を伝えるための言語であり、様々な種類が存在します。それぞれのプログラミング言語には異なる特徴があり、適した用途や目的が存在します。以下に代表的なプログラミング言語を紹介します。
# C言語:
#* ''特徴:'' 1970年代に開発されたプログラミング言語で、高い処理速度が特長。主にシステムプログラムや組み込みシステムの開発に使用されます。
#* ''用途:'' システム開発、組み込みシステム、低レベルのプログラミング。
# Java:
#* ''特徴:'' 1990年代に開発され、オブジェクト指向プログラミングに適した言語。プログラムは異なるOS上でも動作可能。
#* ''用途:'' Webアプリケーション、Androidアプリ開発、大規模な企業向けアプリケーション。
# Python:
#* ''特徴:'' シンプルな構文と多彩なライブラリが魅力。初心者にも親しみやすく、開発速度が速い。
#* ''用途:'' Webアプリケーション、データ分析、機械学習。
# JavaScript:
#* ''特徴:'' Webブラウザ上で動作するプログラムを書くための言語。Webアプリケーション開発に不可欠。
#* ''用途:'' 動的なWebページの作成、非同期通信(Ajax)。
これらのプログラミング言語以外にも、Ruby、PHP、Swiftなど多くの言語が存在します。選択する際には、開発するアプリケーションの目的や要件、開発者の好みなどを考慮し、適切な言語を選択することが重要です。
また、プログラミング言語はコンパイラ言語とインタープリタ言語に大別されます。コンパイラ言語はコンパイルによって実行可能な形式に変換され、C言語やJavaがこれに該当します。対照的に、インタープリタ言語はプログラムを直接実行し、PythonやJavaScriptがこれに分類されます。
プログラミング言語の理解と適切な利用は、効率的で高品質なソフトウェア開発の基盤となります。
==== アルゴリズム ====
コンピュータプログラムを構築する上で欠かせない要素の一つがアルゴリズムです。アルゴリズムは、問題を解決するための手順や方法を指し、その効率や正確性はソフトウェアの品質に直結します。以下では、アルゴリズムの基本概念、種類、そしてアルゴリズムを作成する際の手法について学びます。
アルゴリズムの必要性を理解するために、具体例を挙げてみましょう。例えば、1から10までの数値を合計するという課題があります。これを一つずつ手計算で行うこともできますが、数が増えると手間がかかります。アルゴリズムを用いてこの問題にアプローチすると、1から10までの数を順に足していく手順を確立することができ、手間を省きつつ効率的に計算を行うことができます。
アルゴリズムには様々な種類が存在します。以下はその一例です。
;線形探索 (Linear Search):
:全体を順番に探索し、目的のデータを見つける手法。
:リストが小さく、順序がランダムな場合に利用される。
;二分探索 (Binary Search):
:ソートされたリストを対象に中央値を用いて目的のデータを探し出す手法。
:リストが事前にソートされている場合、高速な検索が可能。
;バブルソート (Bubble Sort):
:隣接する要素を比較して順序が逆であれば交換を繰り返すソートアルゴリズム。
:単純で理解しやすいが、大規模なデータには不向き。
;クイックソート (Quick Sort):
:ピボットを基準に分割し、再帰的にソートを行う高速なソートアルゴリズム。
:大量のデータを効率的にソートできる。
;マージソート (Merge Sort):
:分割統治法を用いてデータを分割し、マージしてソートするアルゴリズム。
:安定しており、大規模なデータにも適している。
アルゴリズムを作成する際には、問題を正確に定義し、適切なアルゴリズムを選択することが重要です。問題の性質や制約に応じて最適な手法を選び、それを実装することで、効率的で正確なプログラムを構築することができます。
==== データベース ====
データベースは、情報を効率的かつ構造的に管理するためのシステムであり、現代の様々なアプリケーションやウェブサイトにおいて欠かせない存在です。ここでは、主要なデータベースの種類やその基本的な概念、利用される技術について解説します。
;データベースの種類
:;リレーショナル型データベース:
::テーブルと呼ばれる表形式のデータを扱う。
::関係性が明確で、SQL(Structured Query Language)を使用してデータの取得や操作を行う。
::主な例として、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなどが挙げられる。
:;NoSQL型データベース:
::非構造化データを扱うことができる。
::柔軟性が高く、大規模なデータや変化しやすいデータに対応できる。
::主な例として、MongoDB、Cassandra、Redisなどが挙げられる。
;データベースの操作言語と設計
:;SQL(Structured Query Language):
::データベースの操作やクエリを行うための言語。
::SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEなどの構文があり、データの取得や変更が可能。
:;ER図(Entity-Relationship Diagram):
::データベースの設計時に使用される図で、エンティティ(表)とそれらの関係性を視覚的に表現する。
::データの整合性を確認するために利用される。
;データベースの高速化技術
:;インデックス:
::特定のカラムに対して作成され、データの検索やソートを高速化する。
::適切なインデックスの活用で、データベースのパフォーマンス向上が期待できる。
;トランザクション:
:複数のデータ処理を一括して行い、すべての処理が完了するかどうかを確認してからコミットする仕組み。
:データの整合性を保ちつつ、処理の安定性を確保する。
データベースは、情報処理において必須のツールであり、その使い方や設計には様々な工夫とベストプラクティスがあります。データベースの基本的な知識を身につけ、効果的なデータ管理が行えるようになることは、プロフェッショナルとしてのスキル向上に繋がります。
==== ネットワーク ====
コンピュータは、ネットワークに接続することで、他のコンピュータと情報をやりとりすることができます。この話では、コンピュータ同士をつなぐネットワークについて、その仕組みやセキュリティについて学びます。
まず、ネットワークにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。一般的には、インターネット、イントラネット、LAN、WANなどがあります。それぞれの特徴や使い方、接続方法について学びます。
次に、ネットワークの仕組みについて見ていきましょう。ネットワークに接続するためには、どのような機器が必要で、どのようなプロトコルが使われるのかを学びます。また、IPアドレスやポート番号など、ネットワーク上で情報を送受信するために必要な情報についても学びます。
そして、ネットワークのセキュリティについても学びます。ネットワークに接続することで、セキュリティリスクが生じることがあります。そのため、ファイアウォールや暗号化、アクセス制限など、セキュリティ対策の方法について学びます。
最後に、ネットワークがもたらすメリットやデメリットについて考えてみましょう。ネットワークによって、情報の共有やコミュニケーションが円滑に行われるようになりますが、逆に情報漏えいや攻撃などのリスクが生じることもあります。
このように、ネットワークについて学ぶことで、コンピュータの仕組みや社会における情報のやりとりについて理解を深めることができます。
====数値====
===== バイト =====
バイト(Byte)は、情報を表現するために使われる単位の一つであり、通常は8ビット(二進法の0または1のビット8つ)からなるデータの塊を表します。コンピュータの中で、バイトは主に記憶装置や通信回線で使われます。
バイトは、二進数や十六進数の数値で表現されます。二進数は、0または1の2つの数値で数を表現する方式であり、一般的にコンピュータ内部で使用されます。十六進数は、0から9までの数字とAからFまでの6つのアルファベットを使用して数を表現する方式であり、プログラムやネットワーク設定などで使用されます。
以下の表は、10進数、2進数、16進数で表されるバイトの例を示しています。
{| class=wikitable
!10進数 !! 2進数 !! 16進数
|-
|0 || 0b00000000 || 0x00
|-
|1 || 0b00000001 || 0x01
|-
|2 || 0b00000010 || 0x02
|-
|127 || 0b01111111 || 0x7F
|-
|128 || 0b10000000 || 0x80
|-
|255 || 0b11111111 || 0xFF
|}
この表の中で、10進数の数値に対応する2進数と16進数の表現が示されています。たとえば、10進数で2という数字は、2進数では00000010と表され、16進数では0x02と表されます。
バイトは、コンピュータ内で情報を表現するために広く使用されており、ファイルサイズ、データストレージ、ネットワーク通信などでよく使用されます。
===== 整数 =====
整数は、数学的には、負の整数、0、正の整数を含む数の集合です。コンピュータサイエンスにおいては、整数は、2進数を用いて表現されます。
2バイト以上の整数を表す場合、コンピュータはバイト列を使用します。バイトは、8ビットのビット列で構成されるため、2バイトの整数は16ビットのビット列で表されます。同様に、4バイトの整数は32ビットのビット列で表され、8バイトの整数は64ビットのビット列で表されます。
整数には、符号の有無によって2種類の表現方法があります。符号なし整数は、常に正の値を表します。符号付き整数は、負の値を表すために最も左のビットを符号ビットとして使用します。符号ビットが1の場合、整数は負の値を表し、0の場合は正の値を表します。符号付き整数は、2の補数を用いて表現することもできます。2の補数は、負の整数を表現するために使用される、ビットを反転させて1を加算する方法です。
コンピュータにおける整数は、算術演算を含む多くの操作に使用されます。整数は、プログラム内で数値を表すのに便利であり、アプリケーションで使用される様々な数値型の基盤となっています。整数の表現方法に関する理解は、プログラムの正しい実装に必須です。
===== 実数 =====
実数は、数学の分野であり、現実世界の量や大きさを表現するために広く使われています。実数は、整数と有理数の拡張として定義されます。整数は、正の整数、負の整数、およびゼロのみから構成されます。有理数は、整数と分数の形で表される数です。
実数は、有理数では表現できない数を含みます。たとえば、円周率や自然対数の底であるeなどです。実数は、浮動小数点数または固定小数点数の形で表現されます。
浮動小数点数は、小数点の位置を動かすことで値の大きさを表現する方法です。浮動小数点数は、コンピュータシステムで広く使用されています。浮動小数点数は、有限桁数で表現されますが、その桁数に制限があるため、誤差が生じることがあります。この誤差は、浮動小数点数の精度に依存します。
固定小数点数は、小数点の位置が固定されている数値表現方法です。
実数を浮動小数点数や固定小数点数で表現する試みは、いずれも近似なので誤差や桁あふれの問題がついて回ります。
==== バイト列 ====
コンピュータは、バイナリと呼ばれる2進数のバイト列で情報を処理します。バイトは、8ビットの2進数の塊であり、1バイトには256の異なる値があります(0から255まで)。コンピュータは、プログラムやデータなど、すべての情報をバイト列として表現します。たとえば、テキストファイルは、ASCIIまたはUnicodeと呼ばれる文字エンコーディングを使用して、テキスト文字をバイト列に変換します。同様に、画像や音声などのデジタルメディアも、バイト列で表現されます。コンピュータが情報を処理する場合、バイト列はメモリに格納され、必要に応じて変換や操作されます。
===== デジタル =====
デジタル情報には、以下のような長所と短所があります。
長所:
* 劣化しない:デジタル情報はアナログ情報と異なり、劣化することなく長期間保存できます。
* 精度が高い:デジタル情報は、ビット数が増えることでより高い精度を実現できます。
* 信号がノイズに強い:デジタル情報は、アナログ信号に比べてノイズに強いため、データの損失を最小限に抑えることができます。*
* 再現性が高い:デジタル情報は、正確な再現性を持ちます。同じビット列を持つデータは、何度でも同じように再現できます。
* 操作が容易:デジタル情報は、コンピュータなどの電子機器を用いて簡単に操作できます。
短所:
* 有限のダイナミックレンジ:デジタル情報は、ビット数によって表現できる値の範囲が決まっており、有限のダイナミックレンジしか持ちません。このため、一部の情報が失われることがあります。
* エイリアシング:デジタル情報は、サンプリング周波数が十分でない場合にエイリアシングという現象が発生することがあります。これによって、元のアナログ信号とは異なる情報が得られることがあります。
* 機器依存性の高さ:デジタル情報は、コンピュータなどの電子機器に依存しているため、機器の故障や技術の進歩によって、過去のデータを読み出すことができなくなることがあります。
==== 演算 ====
コンピューターの演算は、電気回路や半導体素子を使用して実行されます。コンピューターの演算は、基本的には以下の2つのプロセスに分けることができます。
#データの表現:コンピューターは、数字や文字などのデータを表現するために、2進数(0と1)を使用します。2進数は、ビット(0または1の値を持つ要素)の列として表現されます。例えば、数値3は、2進数の11として表現されます。
#演算処理:コンピューターの演算処理は、基本的には以下の3つのプロセスに分けることができます。
#*加算: 2つの数値を加算することができます。コンピューターは、2つの数値を2進数に変換し、各ビットごとに加算を行います。ビットごとの演算の結果は、1桁目と、繰り上がり桁(carry)に分けられます。
#*減算: 2つの数値の差を求めることができます。コンピューターは、2つの数値を2進数に変換し、各ビットごとに減算を行います。借り入れ桁(borrow)が必要になる場合があります。
#*論理演算: 論理演算は、2つの真偽値(真または偽)を入力として受け取り、真偽値を返す演算です。論理演算には、AND、OR、NOT、XORなどがあります。
これらの基本的な演算を組み合わせることによって、コンピューターは複雑な演算を実行することができます。また、コンピューターには、浮動小数点数の演算や行列演算など、より高度な演算を実行するための専用の演算ユニットがあります。
==== 消費電力 ====
コンピューターは、一般的に他の電子機器と同様に、消費電力がかなり高くなります。コンピューターの消費電力は、主に以下の3つの要因によって決定されます。
* ハードウェアの性能:より高性能なハードウェアは、より多くの電力を必要とします。例えば、高性能なグラフィックカードやCPUを搭載したコンピューターは、低性能なものよりも多くの電力を消費します。
* 使用状況:コンピューターが実行しているタスクやアプリケーションの種類によっても、消費電力は大きく異なります。例えば、ビデオ編集やゲームプレイなどの高負荷なタスクは、コンピューターの消費電力を増やします。
* エネルギー効率:コンピューターのエネルギー効率は、使用している部品や設計によって異なります。エネルギースター認証を受けたコンピューターは、より効率的に電力を使用するように設計されており、消費電力を削減することができます。
消費電力を削減する方法としては、以下のようなものがあります。
* スリープモードや休止状態にする:コンピューターをスリープモードや休止状態にすることで、消費電力を削減することができます。
* 不要なアプリケーションやプログラムを終了する:不要なアプリケーションやプログラムを終了することで、コンピューターの消費電力を削減することができます。
* エネルギースター認証を受けた製品を選ぶ:エネルギースター認証を受けたコンピューターやモニターを選ぶことで、消費電力を削減することができます。
=== デジタル信号処理の原理 ===
デジタル信号処理について、いくつかの重要な原理があります。これは、音楽やビデオのストリーミング、電話通話、モバイルアプリケーションなど、私たちの日々の生活に密接に関わるものです。
まず、デジタル信号処理の原理の1つは、サンプリングです。これは、アナログ信号(例えば、音楽の波形)をデジタル信号に変換するために必要な処理です。アナログ信号をサンプリングすると、時間軸上で一定の間隔で信号の値を測定します。これにより、アナログ信号を数値化し、コンピューターが処理できる形式に変換することができます。
次に、フィルタリングがあります。これは、信号からノイズを取り除くための重要な処理です。ノイズは、信号を歪ませたり、情報を失ったりする原因となるため、フィルタリングは信号の品質を向上させるために不可欠です。
また、デジタル信号処理には、信号を圧縮することができる圧縮アルゴリズムがあります。これにより、ストリーミングサービスやモバイルアプリケーションで使用される帯域幅を削減することができます。これは、高品質の音楽やビデオを配信するために必要な容量を節約するのに役立ちます。
以上のように、デジタル信号処理には多くの原理がありますが、これらの原理は、私たちが日々利用している多くのデバイスやアプリケーションに不可欠なものです。信号の品質を向上させたり、情報を効率的に伝送するためには、デジタル信号処理についての理解が必要です。
== コンピュータのソフトウェア ==
ソフトウェアとは、コンピューターやスマートフォン、タブレットなどの電子機器で動作するプログラムやアプリケーションのことを指します。
まずは、ソフトウェアの種類について見てみましょう。一般的に、ソフトウェアは大きく分けて2つのタイプに分かれます。1つ目は、システムソフトウェアと呼ばれるもので、コンピューターや電子機器の動作に必要なプログラムです。例えば、オペレーティングシステム(OS)やドライバーがあります。2つ目は、アプリケーションソフトウェアと呼ばれるもので、ユーザーが利用するプログラムです。例えば、SNSアプリやゲームがあります。
さて、次にソフトウェアの概要について見てみましょう。ソフトウェアは、プログラミング言語で書かれています。プログラミング言語とは、コンピューターに命令を伝えるための言語のことです。有名なプログラミング言語には、JavaやPython、C++などがあります。
ソフトウェアは、コンピューターや電子機器で動作するために必要な要素がいくつかあります。1つ目は、プログラムのコードです。プログラムのコードは、プログラマーがプログラミング言語で書いた命令の集まりです。2つ目は、データです。データは、プログラムが処理する情報のことです。3つ目は、ライブラリです。ライブラリは、プログラムの中で利用される関数やルーチンの集まりで、プログラムの開発を効率化するために使用されます。
ソフトウェアの開発には、多くの人々が関わっています。開発には、プログラマーやエンジニア、デザイナー、テスター、プロジェクトマネージャーなどの役割があります。彼らは、それぞれの専門知識を生かして、ソフトウェアを開発しています。
また、ソフトウェア開発には、いくつかの手法があります。ウォーターフォールモデルやアジャイル開発などがその代表的な手法です。ウォーターフォールモデルは、開発プロセスを段階的に進めていく手法で、アジャイル開発は、継続的な改善を重視する手法です。
最近では、人工知能や機械学習などの技術を活用したソフトウェアが注目されています。例えば、自動運転車や音声認識システムなどがその代表例です。
ソフトウェアは、現代社会において不可欠な存在となっています。私たちの生活やビジネス、社会インフラなど、多くの分野で利用されています。今後も、さらに高度化したソフトウェアが開発され、私たちの生活を豊かにしてくれることでしょう。
== ネットワークと通信 ==
=== ネットワークの概要と種類 ===
ネットワークは、コンピューターや機器を接続して情報を共有するシステムです。例えば、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、私たちが日常的に使用しているデバイスは、ネットワークに接続されています。そして、それらを接続することで、インターネットやクラウド上のデータにアクセスすることができます。
ネットワークにはいくつかの種類があります。最も一般的なものは、ローカルエリアネットワーク(LAN)と広域エリアネットワーク(WAN)です。LANは、オフィスや家庭内など、比較的小規模な範囲で使用されるネットワークです。WANは、より広い地域をカバーし、インターネットや企業内のサーバーと接続することができます。
また、最近ではIoT(Internet of Things)やクラウドコンピューティング、ブロックチェーンなど、新しいタイプのネットワークが登場しています。IoTは、様々なデバイスがインターネットに接続され、相互に通信することで、よりスマートな世界を実現することを目的としています。クラウドコンピューティングは、データやアプリケーションをインターネット上のサーバーに保存し、必要な時にアクセスすることができるシステムです。ブロックチェーンは、取引や情報を安全かつ透明に管理するための技術です。
=== ネットワークのプロトコルと通信方式 ===
ネットワークは、コンピューターや機器を接続して情報を共有するシステムです。例えば、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、私たちが日常的に使用しているデバイスは、ネットワークに接続されています。そして、それらを接続することで、インターネットやクラウド上のデータにアクセスすることができます。
ネットワークにはいくつかの種類があります。最も一般的なものは、ローカルエリアネットワーク(LAN)と広域エリアネットワーク(WAN)です。LANは、オフィスや家庭内など、比較的小規模な範囲で使用されるネットワークです。WANは、より広い地域をカバーし、インターネットや企業内のサーバーと接続することができます。
また、最近ではIoT(Internet of Things)やクラウドコンピューティング、ブロックチェーンなど、新しいタイプのネットワークが登場しています。IoTは、様々なデバイスがインターネットに接続され、相互に通信することで、よりスマートな世界を実現することを目的としています。クラウドコンピューティングは、データやアプリケーションをインターネット上のサーバーに保存し、必要な時にアクセスすることができるシステムです。ブロックチェーンは、取引や情報を安全かつ透明に管理するための技術です。
以上が、ネットワークの概要と種類についての簡単な紹介でした。今後も、テクノロジーの進化に伴い、新しいタイプのネットワークが登場することが予想されます。皆さんも、このような新しい技術に興味を持ち、さまざまな可能性を探ってみてはいかがでしょうか?
「ネットワークのプロトコルと通信方式」の記事をハイティーン女性向けファッション誌向けに執筆してください。
こんにちは!この記事では、ネットワークのプロトコルと通信方式について解説します。
ネットワークのプロトコルとは、コンピューター同士が通信するためのルールや手順のことです。例えば、インターネットで使われるTCP/IPというプロトコルは、データをパケットと呼ばれる小さな塊に分けて送信し、確認応答を行うことで正確な通信を実現します。
また、通信方式には、有線通信と無線通信があります。有線通信は、ケーブルを使ってデータを送受信する方法で、高速かつ安定して通信することができます。一方、無線通信は、電波を使ってデータを送受信する方法で、モバイル端末やWi-Fiルーターなどで利用されています。
さらに、最近では5Gという通信方式が注目されています。5Gは、従来の4Gよりも高速で大容量のデータ通信が可能なため、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末での利用が期待されています。
ネットワークのプロトコルや通信方式は、私たちの日常生活に欠かせないものです。例えば、スマートフォンで動画を視聴したり、オンラインゲームをプレイする際には、高速で安定した通信が必要です。今後も、より高速かつ安定した通信が実現されることで、私たちの生活がより便利で快適なものになることでしょう。
== コンピュータのセキュリティ ==
セキュリティとは、プライバシーや情報の保護を指す言葉です。インターネットやコンピュータを利用する際には、セキュリティに注意することが非常に重要です。
まず、パスワードについてです。パスワードは、自分のアカウントにログインする際に必要なものです。しかし、簡単なパスワードを設定してしまうと、他人にアカウントを乗っ取られてしまう可能性があります。パスワードは、長く複雑なものを設定することが大切です。また、同じパスワードを複数のアカウントで使わないようにしましょう。
次に、フィッシング詐欺についてです。フィッシング詐欺とは、偽のウェブサイトやメールを使って、個人情報を盗む詐欺のことです。例えば、銀行のウェブサイトの偽物を作り、ログイン情報を盗むという手法があります。フィッシング詐欺に引っかからないためには、信頼できるウェブサイトやメールのみを利用するようにしましょう。
最後に、ウイルスやマルウェアについてです。ウイルスやマルウェアは、不正なプログラムのことで、パソコンやスマートフォンなどに感染することがあります。感染すると、個人情報が盗まれたり、パソコンが動かなくなったりすることがあります。ウイルスやマルウェアに感染しないためには、信頼できるソフトウェアのみをダウンロードし、定期的にウイルス対策ソフトウェアを使ってスキャンするようにしましょう。
== 用語集 ==
コンピュータ技術 (computing technology) - 情報処理や通信、制御などの分野で広く利用される技術。
ハードウェア (hardware) - コンピュータシステムの物理的な部分を指す。CPU、メモリ、ハードディスクなどが含まれる。
ソフトウェア (software) - コンピュータシステムのソフトウェア的な部分を指す。オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェアなどが含まれる。
ネットワーク (network) - 複数のコンピューターを接続する仕組みのこと。ローカルエリアネットワーク (LAN)、ワイドエリアネットワーク (WAN) などがある。
コンピュータ (computer) - データを処理する電子機器。通常、ハードウェアとソフトウェアから構成される。
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wikitext
text/x-wiki
この章では、コンピュータ技術について概要を説明します。コンピュータ技術は、情報処理や通信、制御など様々な分野で広く利用されています。コンピュータ技術の進歩は、現代社会の発展に大きく寄与しています。
まず、コンピュータ技術の歴史や基礎的な原理について紹介します。次に、コンピュータシステムの構成要素であるハードウェアやソフトウェア、そしてネットワークについて解説します。また、コンピュータ技術が利用される代表的な分野や、最新のトレンドについても触れます。
本章を読み進めることで、コンピュータ技術の全体像を把握することができるとともに、今後の学習や実践に役立つ基礎知識を身につけることができます。
== コンピュータの概要 ==
=== コンピュータの定義と種類 ===
コンピュータは、情報処理に用いられる電子機器の総称です。主に計算や情報処理、データの保存・復元、通信などの目的に使用されます。以下に、コンピュータの種類とその特徴を示します。
#スーパーコンピューター:スーパーコンピューターは、高速処理能力を持ち、科学技術分野や大規模システムの処理に使用されます。
#メインフレームコンピューター:メインフレームコンピューターは、大規模なビジネス処理、金融取引、データベース管理などに使用されます。
#ミニコンピューター:ミニコンピューターは、中規模のビジネス処理やデータ処理、科学技術分野で使用されます。
#パーソナルコンピューター(PC):パーソナルコンピューターは、個人や家庭で使用される一般的なコンピューターです。デスクトップ型、ノート型、タブレット型があります。
#スマートフォン・タブレット:スマートフォン・タブレットは、携帯性に優れたコンピューターです。主に情報通信、メディア再生、ゲーム、SNSなどに使用されます。
#組み込みシステム:組み込みシステムは、機器や家電製品、自動車、ロボットなどに内蔵される小型のコンピューターです。制御や監視などの目的に使用されます。
#ワークステーション:ワークステーションは、グラフィックスや映像処理、CAD、科学技術分野などで使用される高性能なコンピューターです。
#サーバー:サーバーは、ネットワーク上で複数のクライアントからのリクエストに応答し、データやサービスを提供するコンピューターです。Webサイトやクラウドサービスなどで使用されます。
以上が一般的なコンピューターの種類と特徴です。
=== コンピュータの構成要素 ===
コンピュータの構成要素には以下のようなものがあります:
#中央処理装置(CPU):コンピュータの脳と呼ばれ、データの処理を担当します。演算や制御を行い、主記憶装置と入出力装置との間でデータをやりとりします。
#主記憶装置:プログラムやデータの一時的な保存を行います。RAM(ランダムアクセスメモリ)やROM(リードオンリーメモリ)があります。
#入出力装置:コンピュータと外部の世界との接点を担当します。例えば、キーボード、マウス、モニタ、プリンタ、ネットワークなどがあります。
#補助記憶装置:主記憶装置よりも大容量のデータの永続的な保存を行います。例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVD-ROMなどがあります。
#バス:CPU、主記憶装置、入出力装置、補助記憶装置などがデータをやりとりするための通信路です。
#クロック:CPUやバスなどが動作するタイミングを制御するための信号源です。
これらの要素が協調して、コンピュータはデータ処理や制御を行います。
== コンピュータの歴史 ==
=== コンピュータの発展史 ===
1940年代-1950年代: 最初のコンピュータ
* ENIAC (1946)
* UNIVAC (1951)
* IBM 701 (1952)
* IBM 650 (1954)
* IBM 704 (1954)
1960年代: ミニコンピュータとバッチ処理システムの時代
* DEC PDP-8 (1965)
* IBM System/360 (1964)
* IBM System/370 (1970)
1970年代: マイクロコンピュータとUNIXの時代
* Intel 4004 (1971)
* Altair 8800 (1975)
* Apple II (1977)
* CP/Mオペレーティングシステム (1974)
* UNIXオペレーティングシステム (1970)
1980年代: 個人用コンピュータの普及とGUIの登場
* IBM PC (1981)
* Apple Macintosh (1984)
* Microsoft Windows (1985)
1990年代: インターネットとWWWの時代
* World Wide Web (1991)
* Mosaic Webブラウザ (1993)
* Netscape Navigator (1994)
* Yahoo! (1994)
* Google (1998)
2000年代: ソーシャルメディアとスマートフォンの時代
* Friendster (2002)
* Facebook (2004)
* Twitter (2006)
* iPhone (2007)
* Android (2008)
2010年代: ビッグデータとAIの時代
* Hadoop (2011)
* IBM Watson (2011)
* Amazon Echo (2014)
* Google Assistant (2016)
* AlphaGo (2016)
以上が、コンピュータの発展史における代表的な出来事や製品です。
=== コンピュータの進化と社会への影響 ===
コンピュータの進化は、現代社会に大きな影響を与えています。最初のコンピュータは、巨大で高価なものでしたが、今ではパソコンやスマートフォンといった身近なものとなりました。
これによって、私たちの生活は劇的に変化しました。インターネットやSNSを通じて、世界中の人々と簡単につながることができるようになり、情報を瞬時に入手することができます。また、オンラインショッピングやオンラインビジネスが普及し、時間や場所に縛られることなく、自分の欲しいものを手に入れることができるようになりました。
コンピュータの進化がもたらす影響は、ファッション界にも及びます。例えば、オンラインでショッピングすることができるため、実店舗での販売が低迷しているという現状があります。また、SNSでファッションを発信することができるため、個性的なファッションが広がっています。
しかし、コンピュータの進化には、マイナスの影響もあります。例えば、長時間のパソコンやスマートフォンの使用は、目や肩などの健康に悪影響を与えることがあります。また、インターネット上には、悪質な情報や犯罪者が潜んでいるため、十分な注意が必要です。
コンピュータの進化は、私たちの生活に多大な影響を与えています。これからも、さらなる進化が期待される一方で、その利用方法には十分な注意が必要です。
== コンピュータの動作原理 ==
=== コンピュータの基本原理 ===
==== コンピュータの構成要素 ====
コンピュータは、どのような要素から構成されているのでしょうか?その構成要素を知ることで、コンピュータがどのように動いているのかを理解することができます。
まず、コンピュータの中核を担うのは「中央処理装置(CPU)」です。CPUは、コンピュータの演算・制御を担当するため、非常に高速な処理能力が求められます。CPUは、演算を行う「演算装置(ALU)」と制御を行う「制御装置(CU)」から構成されています。
次に、コンピュータが情報を保存するための「メモリー」があります。メモリーには、主記憶と補助記憶の2種類があります。主記憶は、CPUが直接アクセスできる高速なメモリーで、補助記憶は、情報を保存するための補助的なメモリーです。
さらに、コンピュータに情報を与えるための「入力装置」や、コンピュータから情報を受け取るための「出力装置」もあります。キーボードやマウス、スキャナなどが入力装置として、ディスプレイやプリンターなどが出力装置として使われます。
==== 中央処理装置(CPU) ====
コンピュータの中心にある中央処理装置(CPU)は、コンピュータの「脳」とも呼ばれます。CPUは、プログラムの実行や演算、制御など、コンピュータ全体の動作を統括しています。
CPUには、演算処理を行う「算術論理演算ユニット(ALU)」、データを保持する「レジスタ」、プログラムを読み込んで実行する「制御装置」などの構成要素があります。
ALUは、加算や減算、論理演算(AND, OR, NOT)などの基本的な演算を行います。レジスタは、一時的にデータを保持するためのメモリーであり、CPU内部に複数個存在します。制御装置は、プログラムの命令を順番に読み込み、実行するための制御信号を発生させます。
CPUの性能は、クロック周波数(1秒間に何回の処理ができるか)や、処理の並列度(複数の演算を同時に行えるか)などによって決まります。また、CPUの性能を上げるためには、処理能力を向上させるための改良(例えば、キャッシュメモリの増設)や、CPU自体の設計変更が必要です。
CPUは、コンピュータの性能を左右する重要な要素であり、コンピュータを使ううえでの基本的な理解が必要です。
==== メモリー ====
コンピュータが情報を一時的に保存するメモリーには、主記憶と補助記憶の2種類があります。主記憶は、CPUが直接アクセスできる高速なメモリーで、コンピュータが現在処理しているデータやプログラムを保存します。一方、補助記憶は、主記憶よりも遅いアクセス速度を持つメモリーで、永久的に情報を保存することができます。
主記憶には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの種類があります。DRAMは、1ビットのデータを保存するためにコンデンサを使用し、情報を保持するために電気信号を繰り返し更新する必要があります。一方、SRAMは、1ビットのデータを保存するためにフリップフロップを使用し、情報を保持するために電気信号を常に供給する必要があります。そのため、SRAMは高速で高価ですが、DRAMよりも消費電力が少なくて済むという利点があります。
補助記憶には、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などの種類があります。ハードディスクは、円盤状のプラッタにデータを記録する方式で、大容量のデータを保存することができます。一方、SSDは、フラッシュメモリを使用する方式で、高速なアクセス速度と低消費電力を持ちます。また、SSDはハードディスクよりも衝撃に強く、耐久性に優れています。
メモリーは、コンピュータの重要な部分であり、高速で正確な情報の読み書きが必要です。メモリーの性能や種類を理解することで、コンピュータの動作原理をより深く理解することができます。
==== 入力装置 ====
コンピュータに情報を与えるための入力装置は、私たちが普段からよく使うキーボードやマウスのほかに、さまざまな種類があります。例えば、タッチパッドやタッチスクリーン、スキャナー、カメラ、マイク、ジョイスティックなどがあります。
これらの入力装置は、それぞれ異なる種類の情報をコンピュータに送信することができます。キーボードやマウスは文字や数字の入力、タッチパッドやタッチスクリーンは指の動きやタップの入力、スキャナーは紙に書かれた文字や図形の読み取り、カメラは画像の取り込み、マイクは音声の入力、ジョイスティックはゲームの操作など、多岐にわたる用途があります。
また、これらの入力装置は、接続方法によっても異なります。一般的なキーボードやマウスは、有線のUSB接続や無線のBluetooth接続があります。スキャナーやカメラは、USB接続やWi-Fi接続が一般的です。マイクやジョイスティックは、USB接続やBluetooth接続が多いです。
入力装置は、コンピュータに情報を送信するための架け橋となる重要な役割を担っています。より効率的に情報を入力するために、それぞれの入力装置の特徴や使い方を理解しておくことが大切です。
==== 出力装置 ====
コンピュータから情報を受け取るための出力装置について、その種類や役割、仕組みについて学んでいきましょう。
出力装置は、コンピュータから出力された情報を人間が理解しやすい形で表示するための装置です。代表的なものとして、ディスプレイやプリンターがあります。
まずは、ディスプレイについて見ていきましょう。ディスプレイは、コンピュータからの信号を受け取り、画面に表示するための装置です。現在は、液晶ディスプレイが主流となっていますが、かつてはCRT(陰極線管)ディスプレイが一般的でした。液晶ディスプレイは、薄く、軽く、省電力であり、高解像度な表示が可能です。また、タッチパネルディスプレイや曲面ディスプレイなど、様々な種類があります。
次に、プリンターについて見ていきましょう。プリンターは、コンピュータからのデータを紙に印刷するための装置です。インクジェットプリンターやレーザープリンターが代表的なものであり、用途に応じて選択することができます。近年では、3Dプリンターと呼ばれる立体物を作成するためのプリンターも登場しており、注目を集めています。
その他、スピーカーやヘッドフォンなどの音声出力装置や、マイクなどの音声入力装置も存在します。これらの装置は、コンピュータをより快適に使うために欠かせないものです。
出力装置は、コンピュータの処理結果をわかりやすく表示するための装置であり、その役割は非常に重要です。今後も、より高性能な出力装置の開発が進んでいくことが期待されます。
==== オペレーティングシステム(OS) ====
コンピュータの基本を理解する上で、オペレーティングシステム(OS; Operating System)は不可欠な要素です。OSはコンピュータシステム全体を管理し、ハードウェアとアプリケーションソフトウェアの仲介を担当します。以下では、OSの主な役割、種類、起動プロセス、構造、進化について解説します。
===== OSの役割 =====
OSの主な役割は、以下の点に集約されます。
;ハードウェアの制御: OSはコンピュータのハードウェアを制御し、アプリケーションがハードウェアリソースを利用できるようにします。これには、プロセッサ、メモリ、デバイス、入出力機器などの管理が含まれます。
;メモリーの管理: OSはメモリを効率的に管理し、アプリケーションが必要なメモリ領域を確保します。また、メモリの解放や仮想メモリの利用なども担当します。
;ファイルシステムの管理: ファイルシステムはデータの永続的な保存を担当し、OSはファイルの読み書きやディレクトリの管理などを行います。
;プロセスの管理: OSは実行中のプロセスを管理し、CPUのスケジューリングを行います。これにより、複数のアプリケーションが同時に実行できます。
;ユーザーインタフェースの提供: 多くのOSはユーザーインタフェース(UI)を提供し、ユーザーがコンピュータを直感的に操作できるようにします。
===== OSの種類 =====
主要なOSにはWindows、macOS、UNIX、Android、iOS などがあります。それぞれが異なる特徴を持ち、異なる用途に適しています。
;Windows: 商用のオペレーティングシステムで、広範なアプリケーションサポートと視覚的なGUIが特徴。一般的なパソコンユーザーやサーバー向け。
;macOS: Appleが開発した商用オペレーティングシステムで、高度なデザインとUNIXベースの安定性が組み合わさったOS。主にMacintoshコンピュータで使用。
;UNIX: 多くのオペレーティングシステムの基盤となった、多ユーザー・多タスクをサポートする安定したOS。主にサーバーや組み込みシステムで利用。
;Android: Googleが開発したオープンソースのモバイルオペレーティングシステム。スマートフォンやタブレットで広く利用され、カスタマイズ性が高い。カーネルにはLinuxが使われている。
;iOS: Appleが提供するモバイルオペレーティングシステムで、iPhoneやiPadなどのデバイスに搭載。高い統合性とシームレスな利用体験が特徴。
===== OSの起動プロセス =====
OSの起動プロセスは以下のようになります。
;BIOSまたはUEFIの起動: コンピュータが電源を入れると、最初にBIOSまたはUEFIが起動します。これはハードウェアの初期化やブートデバイスの選択などを行います。
;ブートローダーの実行: 選択されたブートデバイスからブートローダーが読み込まれ、実行されます。ブートローダーはOSのカーネルをメモリに読み込み、実行します。
;カーネルの起動: OSのカーネルがメモリに読み込まれ、実行されます。カーネルはプロセスの管理やハードウェア制御などの基本的な機能を提供します。
;デバイスドライバーの読み込み: カーネルが実行された後、必要なデバイスドライバーが読み込まれ、ハードウェアとの通信が可能になります。
;ユーザーインタフェースの開始(オプション): カーネルの起動後、ユーザーインタフェースが提供される場合は、それが開始されます。
===== OSの構造 =====
OSの構造にはいくつかのアーキテクチャが存在します。
;モノリシックカーネル: すべてのOS機能が一つのカーネル内に含まれています。Linuxはモノリシックカーネルを採用しています。
;マイクロカーネル: カーネルが最小限の機能しか持たず、他の機能はユーザーモードのサービスとして提供されます。
;ハイブリッドカーネル: モノリシックカーネルとマイクロカーネルの特徴を組み合わせたアーキテクチャです。
===== OSの進化と将来性 =====
OSは常に進化しており、新しい技術や機能が組み込まれています。IoTやAIなどの分野での発展により、OSの役割や必要性も変化しています。将来的には、新たなコンピューティング環境やデバイスに対応するためのOSの進化が期待されます。
コンピュータの基本となるOSについて学びましょう。OSは、コンピュータシステム全体を管理するためのソフトウェアであり、ユーザーがアプリケーションを実行するための基盤となる重要な役割を担っています。
==== プログラミング言語 ====
プログラミング言語は、コンピュータに対して命令を伝えるための言語であり、様々な種類が存在します。それぞれのプログラミング言語には異なる特徴があり、適した用途や目的が存在します。以下に代表的なプログラミング言語を紹介します。
# C言語:
#* ''特徴:'' 1970年代に開発されたプログラミング言語で、高い処理速度が特長。主にシステムプログラムや組み込みシステムの開発に使用されます。
#* ''用途:'' システム開発、組み込みシステム、低レベルのプログラミング。
# Java:
#* ''特徴:'' 1990年代に開発され、オブジェクト指向プログラミングに適した言語。プログラムは異なるOS上でも動作可能。
#* ''用途:'' Webアプリケーション、Androidアプリ開発、大規模な企業向けアプリケーション。
# Python:
#* ''特徴:'' シンプルな構文と多彩なライブラリが魅力。初心者にも親しみやすく、開発速度が速い。
#* ''用途:'' Webアプリケーション、データ分析、機械学習。
# JavaScript:
#* ''特徴:'' Webブラウザ上で動作するプログラムを書くための言語。Webアプリケーション開発に不可欠。
#* ''用途:'' 動的なWebページの作成、非同期通信(Ajax)。
これらのプログラミング言語以外にも、Ruby、PHP、Swiftなど多くの言語が存在します。選択する際には、開発するアプリケーションの目的や要件、開発者の好みなどを考慮し、適切な言語を選択することが重要です。
また、プログラミング言語はコンパイラ言語とインタープリタ言語に大別されます。コンパイラ言語はコンパイルによって実行可能な形式に変換され、C言語やJavaがこれに該当します。対照的に、インタープリタ言語はプログラムを直接実行し、PythonやJavaScriptがこれに分類されます。
プログラミング言語の理解と適切な利用は、効率的で高品質なソフトウェア開発の基盤となります。
==== アルゴリズム ====
コンピュータプログラムを構築する上で欠かせない要素の一つがアルゴリズムです。アルゴリズムは、問題を解決するための手順や方法を指し、その効率や正確性はソフトウェアの品質に直結します。以下では、アルゴリズムの基本概念、種類、そしてアルゴリズムを作成する際の手法について学びます。
アルゴリズムの必要性を理解するために、具体例を挙げてみましょう。例えば、1から10までの数値を合計するという課題があります。これを一つずつ手計算で行うこともできますが、数が増えると手間がかかります。アルゴリズムを用いてこの問題にアプローチすると、1から10までの数を順に足していく手順を確立することができ、手間を省きつつ効率的に計算を行うことができます。
アルゴリズムには様々な種類が存在します。以下はその一例です。
;線形探索 (Linear Search):
:全体を順番に探索し、目的のデータを見つける手法。
:リストが小さく、順序がランダムな場合に利用される。
;二分探索 (Binary Search):
:ソートされたリストを対象に中央値を用いて目的のデータを探し出す手法。
:リストが事前にソートされている場合、高速な検索が可能。
;バブルソート (Bubble Sort):
:隣接する要素を比較して順序が逆であれば交換を繰り返すソートアルゴリズム。
:単純で理解しやすいが、大規模なデータには不向き。
;クイックソート (Quick Sort):
:ピボットを基準に分割し、再帰的にソートを行う高速なソートアルゴリズム。
:大量のデータを効率的にソートできる。
;マージソート (Merge Sort):
:分割統治法を用いてデータを分割し、マージしてソートするアルゴリズム。
:安定しており、大規模なデータにも適している。
アルゴリズムを作成する際には、問題を正確に定義し、適切なアルゴリズムを選択することが重要です。問題の性質や制約に応じて最適な手法を選び、それを実装することで、効率的で正確なプログラムを構築することができます。
==== データベース ====
データベースは、情報を効率的かつ構造的に管理するためのシステムであり、現代の様々なアプリケーションやウェブサイトにおいて欠かせない存在です。ここでは、主要なデータベースの種類やその基本的な概念、利用される技術について解説します。
;データベースの種類
:;リレーショナル型データベース:
::テーブルと呼ばれる表形式のデータを扱う。
::関係性が明確で、SQL(Structured Query Language)を使用してデータの取得や操作を行う。
::主な例として、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなどが挙げられる。
:;NoSQL型データベース:
::非構造化データを扱うことができる。
::柔軟性が高く、大規模なデータや変化しやすいデータに対応できる。
::主な例として、MongoDB、Cassandra、Redisなどが挙げられる。
;データベースの操作言語と設計
:;SQL(Structured Query Language):
::データベースの操作やクエリを行うための言語。
::SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEなどの構文があり、データの取得や変更が可能。
:;ER図(Entity-Relationship Diagram):
::データベースの設計時に使用される図で、エンティティ(表)とそれらの関係性を視覚的に表現する。
::データの整合性を確認するために利用される。
;データベースの高速化技術
:;インデックス:
::特定のカラムに対して作成され、データの検索やソートを高速化する。
::適切なインデックスの活用で、データベースのパフォーマンス向上が期待できる。
;トランザクション:
:複数のデータ処理を一括して行い、すべての処理が完了するかどうかを確認してからコミットする仕組み。
:データの整合性を保ちつつ、処理の安定性を確保する。
データベースは、情報処理において必須のツールであり、その使い方や設計には様々な工夫とベストプラクティスがあります。データベースの基本的な知識を身につけ、効果的なデータ管理が行えるようになることは、プロフェッショナルとしてのスキル向上に繋がります。
==== ネットワーク ====
コンピュータは、ネットワークに接続することで、他のコンピュータと情報をやりとりすることができます。この話では、コンピュータ同士をつなぐネットワークについて、その仕組みやセキュリティについて学びます。
まず、ネットワークにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。一般的には、インターネット、イントラネット、LAN、WANなどがあります。それぞれの特徴や使い方、接続方法について学びます。
次に、ネットワークの仕組みについて見ていきましょう。ネットワークに接続するためには、どのような機器が必要で、どのようなプロトコルが使われるのかを学びます。また、IPアドレスやポート番号など、ネットワーク上で情報を送受信するために必要な情報についても学びます。
そして、ネットワークのセキュリティについても学びます。ネットワークに接続することで、セキュリティリスクが生じることがあります。そのため、ファイアウォールや暗号化、アクセス制限など、セキュリティ対策の方法について学びます。
最後に、ネットワークがもたらすメリットやデメリットについて考えてみましょう。ネットワークによって、情報の共有やコミュニケーションが円滑に行われるようになりますが、逆に情報漏えいや攻撃などのリスクが生じることもあります。
このように、ネットワークについて学ぶことで、コンピュータの仕組みや社会における情報のやりとりについて理解を深めることができます。
====数値====
===== バイト =====
バイト(Byte)は、情報を表現するために使われる単位の一つであり、通常は8ビット(二進法の0または1のビット8つ)からなるデータの塊を表します。コンピュータの中で、バイトは主に記憶装置や通信回線で使われます。
バイトは、二進数や十六進数の数値で表現されます。二進数は、0または1の2つの数値で数を表現する方式であり、一般的にコンピュータ内部で使用されます。十六進数は、0から9までの数字とAからFまでの6つのアルファベットを使用して数を表現する方式であり、プログラムやネットワーク設定などで使用されます。
以下の表は、10進数、2進数、16進数で表されるバイトの例を示しています。
{| class=wikitable
!10進数 !! 2進数 !! 16進数
|-
|0 || 0b00000000 || 0x00
|-
|1 || 0b00000001 || 0x01
|-
|2 || 0b00000010 || 0x02
|-
|127 || 0b01111111 || 0x7F
|-
|128 || 0b10000000 || 0x80
|-
|255 || 0b11111111 || 0xFF
|}
この表の中で、10進数の数値に対応する2進数と16進数の表現が示されています。たとえば、10進数で2という数字は、2進数では00000010と表され、16進数では0x02と表されます。
バイトは、コンピュータ内で情報を表現するために広く使用されており、ファイルサイズ、データストレージ、ネットワーク通信などでよく使用されます。
===== 整数 =====
整数は、数学的には、負の整数、0、正の整数を含む数の集合です。コンピュータサイエンスにおいては、整数は、2進数を用いて表現されます。
2バイト以上の整数を表す場合、コンピュータはバイト列を使用します。バイトは、8ビットのビット列で構成されるため、2バイトの整数は16ビットのビット列で表されます。同様に、4バイトの整数は32ビットのビット列で表され、8バイトの整数は64ビットのビット列で表されます。
整数には、符号の有無によって2種類の表現方法があります。符号なし整数は、常に正の値を表します。符号付き整数は、負の値を表すために最も左のビットを符号ビットとして使用します。符号ビットが1の場合、整数は負の値を表し、0の場合は正の値を表します。符号付き整数は、2の補数を用いて表現することもできます。2の補数は、負の整数を表現するために使用される、ビットを反転させて1を加算する方法です。
コンピュータにおける整数は、算術演算を含む多くの操作に使用されます。整数は、プログラム内で数値を表すのに便利であり、アプリケーションで使用される様々な数値型の基盤となっています。整数の表現方法に関する理解は、プログラムの正しい実装に必須です。
===== 実数 =====
実数は、数学の分野であり、現実世界の量や大きさを表現するために広く使われています。実数は、整数と有理数の拡張として定義されます。整数は、正の整数、負の整数、およびゼロのみから構成されます。有理数は、整数と分数の形で表される数です。
実数は、有理数では表現できない数を含みます。たとえば、円周率や自然対数の底であるeなどです。実数は、浮動小数点数または固定小数点数の形で表現されます。
浮動小数点数は、小数点の位置を動かすことで値の大きさを表現する方法です。浮動小数点数は、コンピュータシステムで広く使用されています。浮動小数点数は、有限桁数で表現されますが、その桁数に制限があるため、誤差が生じることがあります。この誤差は、浮動小数点数の精度に依存します。
固定小数点数は、小数点の位置が固定されている数値表現方法です。
実数を浮動小数点数や固定小数点数で表現する試みは、いずれも近似なので誤差や桁あふれの問題がついて回ります。
==== バイト列 ====
コンピュータは、バイナリと呼ばれる2進数のバイト列で情報を処理します。バイトは、8ビットの2進数の塊であり、1バイトには256の異なる値があります(0から255まで)。コンピュータは、プログラムやデータなど、すべての情報をバイト列として表現します。たとえば、テキストファイルは、ASCIIまたはUnicodeと呼ばれる文字エンコーディングを使用して、テキスト文字をバイト列に変換します。同様に、画像や音声などのデジタルメディアも、バイト列で表現されます。コンピュータが情報を処理する場合、バイト列はメモリに格納され、必要に応じて変換や操作されます。
===== デジタル =====
デジタル情報には、以下のような長所と短所があります。
長所:
* 劣化しない:デジタル情報はアナログ情報と異なり、劣化することなく長期間保存できます。
* 精度が高い:デジタル情報は、ビット数が増えることでより高い精度を実現できます。
* 信号がノイズに強い:デジタル情報は、アナログ信号に比べてノイズに強いため、データの損失を最小限に抑えることができます。*
* 再現性が高い:デジタル情報は、正確な再現性を持ちます。同じビット列を持つデータは、何度でも同じように再現できます。
* 操作が容易:デジタル情報は、コンピュータなどの電子機器を用いて簡単に操作できます。
短所:
* 有限のダイナミックレンジ:デジタル情報は、ビット数によって表現できる値の範囲が決まっており、有限のダイナミックレンジしか持ちません。このため、一部の情報が失われることがあります。
* エイリアシング:デジタル情報は、サンプリング周波数が十分でない場合にエイリアシングという現象が発生することがあります。これによって、元のアナログ信号とは異なる情報が得られることがあります。
* 機器依存性の高さ:デジタル情報は、コンピュータなどの電子機器に依存しているため、機器の故障や技術の進歩によって、過去のデータを読み出すことができなくなることがあります。
==== 演算 ====
コンピューターの演算は、電気回路や半導体素子を使用して実行されます。コンピューターの演算は、基本的には以下の2つのプロセスに分けることができます。
#データの表現:コンピューターは、数字や文字などのデータを表現するために、2進数(0と1)を使用します。2進数は、ビット(0または1の値を持つ要素)の列として表現されます。例えば、数値3は、2進数の11として表現されます。
#演算処理:コンピューターの演算処理は、基本的には以下の3つのプロセスに分けることができます。
#*加算: 2つの数値を加算することができます。コンピューターは、2つの数値を2進数に変換し、各ビットごとに加算を行います。ビットごとの演算の結果は、1桁目と、繰り上がり桁(carry)に分けられます。
#*減算: 2つの数値の差を求めることができます。コンピューターは、2つの数値を2進数に変換し、各ビットごとに減算を行います。借り入れ桁(borrow)が必要になる場合があります。
#*論理演算: 論理演算は、2つの真偽値(真または偽)を入力として受け取り、真偽値を返す演算です。論理演算には、AND、OR、NOT、XORなどがあります。
これらの基本的な演算を組み合わせることによって、コンピューターは複雑な演算を実行することができます。また、コンピューターには、浮動小数点数の演算や行列演算など、より高度な演算を実行するための専用の演算ユニットがあります。
==== 消費電力 ====
コンピューターは、一般的に他の電子機器と同様に、消費電力がかなり高くなります。コンピューターの消費電力は、主に以下の3つの要因によって決定されます。
* ハードウェアの性能:より高性能なハードウェアは、より多くの電力を必要とします。例えば、高性能なグラフィックカードやCPUを搭載したコンピューターは、低性能なものよりも多くの電力を消費します。
* 使用状況:コンピューターが実行しているタスクやアプリケーションの種類によっても、消費電力は大きく異なります。例えば、ビデオ編集やゲームプレイなどの高負荷なタスクは、コンピューターの消費電力を増やします。
* エネルギー効率:コンピューターのエネルギー効率は、使用している部品や設計によって異なります。エネルギースター認証を受けたコンピューターは、より効率的に電力を使用するように設計されており、消費電力を削減することができます。
消費電力を削減する方法としては、以下のようなものがあります。
* スリープモードや休止状態にする:コンピューターをスリープモードや休止状態にすることで、消費電力を削減することができます。
* 不要なアプリケーションやプログラムを終了する:不要なアプリケーションやプログラムを終了することで、コンピューターの消費電力を削減することができます。
* エネルギースター認証を受けた製品を選ぶ:エネルギースター認証を受けたコンピューターやモニターを選ぶことで、消費電力を削減することができます。
=== デジタル信号処理の原理 ===
デジタル信号処理について、いくつかの重要な原理があります。これは、音楽やビデオのストリーミング、電話通話、モバイルアプリケーションなど、私たちの日々の生活に密接に関わるものです。
まず、デジタル信号処理の原理の1つは、サンプリングです。これは、アナログ信号(例えば、音楽の波形)をデジタル信号に変換するために必要な処理です。アナログ信号をサンプリングすると、時間軸上で一定の間隔で信号の値を測定します。これにより、アナログ信号を数値化し、コンピューターが処理できる形式に変換することができます。
次に、フィルタリングがあります。これは、信号からノイズを取り除くための重要な処理です。ノイズは、信号を歪ませたり、情報を失ったりする原因となるため、フィルタリングは信号の品質を向上させるために不可欠です。
また、デジタル信号処理には、信号を圧縮することができる圧縮アルゴリズムがあります。これにより、ストリーミングサービスやモバイルアプリケーションで使用される帯域幅を削減することができます。これは、高品質の音楽やビデオを配信するために必要な容量を節約するのに役立ちます。
以上のように、デジタル信号処理には多くの原理がありますが、これらの原理は、私たちが日々利用している多くのデバイスやアプリケーションに不可欠なものです。信号の品質を向上させたり、情報を効率的に伝送するためには、デジタル信号処理についての理解が必要です。
== コンピュータのソフトウェア ==
ソフトウェアとは、コンピューターやスマートフォン、タブレットなどの電子機器で動作するプログラムやアプリケーションのことを指します。
まずは、ソフトウェアの種類について見てみましょう。一般的に、ソフトウェアは大きく分けて2つのタイプに分かれます。1つ目は、システムソフトウェアと呼ばれるもので、コンピューターや電子機器の動作に必要なプログラムです。例えば、オペレーティングシステム(OS)やドライバーがあります。2つ目は、アプリケーションソフトウェアと呼ばれるもので、ユーザーが利用するプログラムです。例えば、SNSアプリやゲームがあります。
さて、次にソフトウェアの概要について見てみましょう。ソフトウェアは、プログラミング言語で書かれています。プログラミング言語とは、コンピューターに命令を伝えるための言語のことです。有名なプログラミング言語には、JavaやPython、C++などがあります。
ソフトウェアは、コンピューターや電子機器で動作するために必要な要素がいくつかあります。1つ目は、プログラムのコードです。プログラムのコードは、プログラマーがプログラミング言語で書いた命令の集まりです。2つ目は、データです。データは、プログラムが処理する情報のことです。3つ目は、ライブラリです。ライブラリは、プログラムの中で利用される関数やルーチンの集まりで、プログラムの開発を効率化するために使用されます。
ソフトウェアの開発には、多くの人々が関わっています。開発には、プログラマーやエンジニア、デザイナー、テスター、プロジェクトマネージャーなどの役割があります。彼らは、それぞれの専門知識を生かして、ソフトウェアを開発しています。
また、ソフトウェア開発には、いくつかの手法があります。ウォーターフォールモデルやアジャイル開発などがその代表的な手法です。ウォーターフォールモデルは、開発プロセスを段階的に進めていく手法で、アジャイル開発は、継続的な改善を重視する手法です。
最近では、人工知能や機械学習などの技術を活用したソフトウェアが注目されています。例えば、自動運転車や音声認識システムなどがその代表例です。
ソフトウェアは、現代社会において不可欠な存在となっています。私たちの生活やビジネス、社会インフラなど、多くの分野で利用されています。今後も、さらに高度化したソフトウェアが開発され、私たちの生活を豊かにしてくれることでしょう。
== ネットワークと通信 ==
=== ネットワークの概要と種類 ===
ネットワークは、コンピューターや機器を接続して情報を共有するシステムです。例えば、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、私たちが日常的に使用しているデバイスは、ネットワークに接続されています。そして、それらを接続することで、インターネットやクラウド上のデータにアクセスすることができます。
ネットワークにはいくつかの種類があります。最も一般的なものは、ローカルエリアネットワーク(LAN)と広域エリアネットワーク(WAN)です。LANは、オフィスや家庭内など、比較的小規模な範囲で使用されるネットワークです。WANは、より広い地域をカバーし、インターネットや企業内のサーバーと接続することができます。
また、最近ではIoT(Internet of Things)やクラウドコンピューティング、ブロックチェーンなど、新しいタイプのネットワークが登場しています。IoTは、様々なデバイスがインターネットに接続され、相互に通信することで、よりスマートな世界を実現することを目的としています。クラウドコンピューティングは、データやアプリケーションをインターネット上のサーバーに保存し、必要な時にアクセスすることができるシステムです。ブロックチェーンは、取引や情報を安全かつ透明に管理するための技術です。
=== ネットワークのプロトコルと通信方式 ===
ネットワークは、コンピューターや機器を接続して情報を共有するシステムです。例えば、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、私たちが日常的に使用しているデバイスは、ネットワークに接続されています。そして、それらを接続することで、インターネットやクラウド上のデータにアクセスすることができます。
ネットワークにはいくつかの種類があります。最も一般的なものは、ローカルエリアネットワーク(LAN)と広域エリアネットワーク(WAN)です。LANは、オフィスや家庭内など、比較的小規模な範囲で使用されるネットワークです。WANは、より広い地域をカバーし、インターネットや企業内のサーバーと接続することができます。
また、最近ではIoT(Internet of Things)やクラウドコンピューティング、ブロックチェーンなど、新しいタイプのネットワークが登場しています。IoTは、様々なデバイスがインターネットに接続され、相互に通信することで、よりスマートな世界を実現することを目的としています。クラウドコンピューティングは、データやアプリケーションをインターネット上のサーバーに保存し、必要な時にアクセスすることができるシステムです。ブロックチェーンは、取引や情報を安全かつ透明に管理するための技術です。
以上が、ネットワークの概要と種類についての簡単な紹介でした。今後も、テクノロジーの進化に伴い、新しいタイプのネットワークが登場することが予想されます。皆さんも、このような新しい技術に興味を持ち、さまざまな可能性を探ってみてはいかがでしょうか?
「ネットワークのプロトコルと通信方式」の記事をハイティーン女性向けファッション誌向けに執筆してください。
こんにちは!この記事では、ネットワークのプロトコルと通信方式について解説します。
ネットワークのプロトコルとは、コンピューター同士が通信するためのルールや手順のことです。例えば、インターネットで使われるTCP/IPというプロトコルは、データをパケットと呼ばれる小さな塊に分けて送信し、確認応答を行うことで正確な通信を実現します。
また、通信方式には、有線通信と無線通信があります。有線通信は、ケーブルを使ってデータを送受信する方法で、高速かつ安定して通信することができます。一方、無線通信は、電波を使ってデータを送受信する方法で、モバイル端末やWi-Fiルーターなどで利用されています。
さらに、最近では5Gという通信方式が注目されています。5Gは、従来の4Gよりも高速で大容量のデータ通信が可能なため、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末での利用が期待されています。
ネットワークのプロトコルや通信方式は、私たちの日常生活に欠かせないものです。例えば、スマートフォンで動画を視聴したり、オンラインゲームをプレイする際には、高速で安定した通信が必要です。今後も、より高速かつ安定した通信が実現されることで、私たちの生活がより便利で快適なものになることでしょう。
== コンピュータのセキュリティ ==
セキュリティとは、プライバシーや情報の保護を指す言葉です。インターネットやコンピュータを利用する際には、セキュリティに注意することが非常に重要です。
まず、パスワードについてです。パスワードは、自分のアカウントにログインする際に必要なものです。しかし、簡単なパスワードを設定してしまうと、他人にアカウントを乗っ取られてしまう可能性があります。パスワードは、長く複雑なものを設定することが大切です。また、同じパスワードを複数のアカウントで使わないようにしましょう。
次に、フィッシング詐欺についてです。フィッシング詐欺とは、偽のウェブサイトやメールを使って、個人情報を盗む詐欺のことです。例えば、銀行のウェブサイトの偽物を作り、ログイン情報を盗むという手法があります。フィッシング詐欺に引っかからないためには、信頼できるウェブサイトやメールのみを利用するようにしましょう。
最後に、ウイルスやマルウェアについてです。ウイルスやマルウェアは、不正なプログラムのことで、パソコンやスマートフォンなどに感染することがあります。感染すると、個人情報が盗まれたり、パソコンが動かなくなったりすることがあります。ウイルスやマルウェアに感染しないためには、信頼できるソフトウェアのみをダウンロードし、定期的にウイルス対策ソフトウェアを使ってスキャンするようにしましょう。
== 用語集 ==
コンピュータ技術 (computing technology) - 情報処理や通信、制御などの分野で広く利用される技術。
ハードウェア (hardware) - コンピュータシステムの物理的な部分を指す。CPU、メモリ、ハードディスクなどが含まれる。
ソフトウェア (software) - コンピュータシステムのソフトウェア的な部分を指す。オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェアなどが含まれる。
ネットワーク (network) - 複数のコンピューターを接続する仕組みのこと。ローカルエリアネットワーク (LAN)、ワイドエリアネットワーク (WAN) などがある。
コンピュータ (computer) - データを処理する電子機器。通常、ハードウェアとソフトウェアから構成される。
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2024-12-17T17:15:33Z
Alexis Jazz
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Updating gadget usage statistics from [[Special:GadgetUsage]] ([[phab:T121049]])
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{{#ifexist:Project:GUS2Wiki/top|{{/top}}|This page provides a historical record of [[Special:GadgetUsage]] through its page history. To get the data in CSV format, see wikitext. To customize this message or add categories, create [[/top]].}}
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* [[m:Meta:GUS2Wiki/Script|GUS2Wiki]]
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高等学校歴史総合/民主化の進展と冷戦終結後の日本
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2024-12-17T13:39:31Z
Kwawe
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/* 民主化の進展と課題 */ 過去執筆の事後処理(見直し・本文大幅修正)の第4段落が完了。
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[[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>[[高等学校歴史総合]]>民主化の進展と冷戦終結後の日本
詳しい内容は、「[[高等学校世界史探究|世界史探究]]」の「」、「[[高等学校日本史探究|日本史探究]]」の「[[高等学校日本史探究/新たな世紀の日本へⅠ|新たな世紀の日本へⅠ]]」を見てください。本歴史総合では、簡単に記述します。
== 民主化の進展と課題 ==
[[ファイル:Protest Aden Arab Spring 2011 anonymized.jpg|サムネイル|233x233ピクセル|アラブの春]]
これまで、軍隊とか独裁者とかが国家を治めていました。戦後になると、国民の意見が大切にされるようになりました。特にフィリピンとかインドネシアとかは独裁政治から抜け出して、国民の声も届くようになりました。また、金大中が韓国大統領に選ばれると北朝鮮と話し合いを重ねました。しかし、両国の溝は深く、誤解もあります。だから、日本・中国・ロシア・アメリカなども一緒になって話し合いを重ねていかなくてはなりません。
2010年、民主化運動がチュニジアで始まりました。チュニジアの民主化運動がアラブ周辺諸国に広がりました。その結果、チュニジア・エジプト・リビアは国民の声を聞くような政治に変わりました(アラブの春)。また、南アフリカ共和国のアパルトヘイト(人種隔離)政策は世界各地から見直しを求められるようになりました。
民主化運動は1980年代に入ってから世界各地で盛んになりました。一方、民主化の進み具合は世界各国で違いました。中国は商売を自由に行えるようになりました。一方、中国の政治活動は制限されました。1989年、中国の民主化を求めて大学生などが立ち上がりました。その後、軍隊が中国の民主化運動を強制的に止めました(天安門事件)。
== 日本の政治の展開 ==
冷戦が終わると、保守派と革新派も大きく変わりました。政治家の汚職が次々と明るみになり、国民も「政党なんて信用出来ない。」と考えるようになりました。そんな中、自民党の中からも'''宮沢喜一'''内閣の政治に不満を持つようになり、内閣不信任案の賛成多数で宮沢喜一は内閣を降りました。こうして、自民党の一部議員は自民党から離れるようになり、新しい政党(新生党・新党さきがけなど)を作りました。その後、衆議院総選挙で自民党が負けて、55年体制も終わりました。新しい首相として、日本新党の'''細川護熙'''が選ばれました。
[[カテゴリ:高等学校歴史総合|みんしゆかのしんてんとれいせんしゆうけつこのにほん]]
[[カテゴリ:20世紀]]
[[カテゴリ:21世紀]]
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2024-12-18T11:31:29Z
Kwawe
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/* 民主化の進展と課題 */ 過去執筆の事後処理(見直し・本文大幅修正)の第5段落が完了。
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[[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>[[高等学校歴史総合]]>民主化の進展と冷戦終結後の日本
詳しい内容は、「[[高等学校世界史探究|世界史探究]]」の「」、「[[高等学校日本史探究|日本史探究]]」の「[[高等学校日本史探究/新たな世紀の日本へⅠ|新たな世紀の日本へⅠ]]」を見てください。本歴史総合では、簡単に記述します。
== 民主化の進展と課題 ==
[[ファイル:Protest Aden Arab Spring 2011 anonymized.jpg|サムネイル|233x233ピクセル|アラブの春]]
これまで、軍隊とか独裁者とかが国家を治めていました。戦後になると、国民の意見が大切にされるようになりました。特にフィリピンとかインドネシアとかは独裁政治から抜け出して、国民の声も届くようになりました。また、金大中が韓国大統領に選ばれると北朝鮮と話し合いを重ねました。しかし、両国の溝は深く、誤解もあります。だから、日本・中国・ロシア・アメリカなども一緒になって話し合いを重ねていかなくてはなりません。
2010年、民主化運動がチュニジアで始まりました。チュニジアの民主化運動がアラブ周辺諸国に広がりました。その結果、チュニジア・エジプト・リビアは国民の声を聞くような政治に変わりました(アラブの春)。また、南アフリカ共和国のアパルトヘイト(人種隔離)政策は世界各地から見直しを求められるようになりました。
民主化運動は1980年代に入ってから世界各地で盛んになりました。一方、民主化の進み具合は世界各国で違いました。中国は商売を自由に行えるようになりました。一方、中国の政治活動は制限されました。1989年、中国の民主化を求めて大学生などが立ち上がりました。その後、軍隊が中国の民主化運動を強制的に止めました(天安門事件)。
アラブ諸国は民主化運動(アラブの春)からもたつきました。そのため、民主化からほど遠くなりました。特に、シリアは現在でも政府側と反政府側で揉めています。アフリカの内戦が1990年代に始まると、数多くの一般市民を巻き込みました。例えば、コンゴ民主共和国の内戦は民主政治になっても周辺諸国を巻き込んでいます。
== 日本の政治の展開 ==
冷戦が終わると、保守派と革新派も大きく変わりました。政治家の汚職が次々と明るみになり、国民も「政党なんて信用出来ない。」と考えるようになりました。そんな中、自民党の中からも'''宮沢喜一'''内閣の政治に不満を持つようになり、内閣不信任案の賛成多数で宮沢喜一は内閣を降りました。こうして、自民党の一部議員は自民党から離れるようになり、新しい政党(新生党・新党さきがけなど)を作りました。その後、衆議院総選挙で自民党が負けて、55年体制も終わりました。新しい首相として、日本新党の'''細川護熙'''が選ばれました。
[[カテゴリ:高等学校歴史総合|みんしゆかのしんてんとれいせんしゆうけつこのにほん]]
[[カテゴリ:20世紀]]
[[カテゴリ:21世紀]]
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Python/SciPy
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2024-12-18T06:20:50Z
Ef3
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SciPy(サイパイ)は、Pythonプログラミング言語のためのオープンソースの科学技術計算ライブラリで、特に数値計算やデータ解析に便利な多くの機能を提供します。SciPyは、NumPy(Numerical Python)ライブラリの上に構築されており、線形代数、最適化、統計、信号処理、画像処理など、幅広い数学的操作をサポートしています。
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text/x-wiki
== SciPy ==
'''SciPy'''(サイパイ)は、[[Python|Pythonプログラミング言語]]のためのオープンソースの科学技術計算ライブラリで、特に数値計算やデータ解析に便利な多くの機能を提供します。SciPyは、[[Python/NumPy|NumPy]](Numerical Python)ライブラリの上に構築されており、線形代数、最適化、統計、信号処理、画像処理など、幅広い数学的操作をサポートしています。
=== 特徴 ===
SciPyは、数値計算とデータ解析に関連する多くのアルゴリズムを効率的に実装しています。主な特徴は以下の通りです。
* '''線形代数'''(<code>scipy.linalg</code>): 行列計算、固有値問題、行列分解など
* '''最適化'''(<code>scipy.optimize</code>): 最適化問題の解決、数値的な最適解の探索
* '''積分'''(<code>scipy.integrate</code>): 数値積分のための関数
* '''補間'''(<code>scipy.interpolate</code>): データ点間の補間
* '''信号処理'''(<code>scipy.signal</code>): フィルタリング、周波数解析、スペクトル解析
* '''統計'''(<code>scipy.stats</code>): 確率分布、統計的推測、検定
* '''画像処理'''(<code>scipy.ndimage</code>): 多次元配列の画像処理
=== 使用方法 ===
SciPyは、主にNumPyと連携して使用されるため、まずNumPyライブラリをインポートする必要があります。以下は、SciPyを使用するための基本的なコード例です。
;[https://paiza.io/projects/RHSWCe25R5e15nOzuX-2cw?language=python3 integrate.py]
:<syntaxhighlight lang=python3 copy>
import numpy as np
from scipy import integrate
# 定積分の計算(例:x^2の積分を0から1まで)
result, error = integrate.quad(lambda x: x**2, 0, 1)
print("積分結果:", result)
print("積分の誤差:", error)
</syntaxhighlight>
このコードは、<code>scipy.integrate.quad</code>関数を使って、x²の関数を0から1まで積分しています。
=== インストール ===
SciPyはPythonのパッケージ管理システムであるpipを使って簡単にインストールできます。以下のコマンドでインストールできます。
:<syntaxhighlight lang=shell-session copy>pip install scipy</syntaxhighlight>
また、NumPyも必要であるため、次のように同時にインストールすることも可能です。
:<syntaxhighlight lang=shell-session copy>pip install numpy scipy</syntaxhighlight>
=== 使用例 ===
==== 線形代数 ====
SciPyの<code>scipy.linalg</code>モジュールを使って、行列の固有値を計算する例を示します。
;[https://paiza.io/projects/BjWiis7Dx5lkVyzgCAoXEQ?language=python3 linalg.py]
:<syntaxhighlight lang=python3 copy>
from scipy.linalg import eig
import numpy as np
# 2x2行列の固有値を計算
A = np.array([[1, 2], [3, 4]])
eigenvalues, eigenvectors = eig(A)
print("固有値:", eigenvalues)
print("固有ベクトル:", eigenvectors)
</syntaxhighlight>
==== 最適化 ====
SciPyの<code>scipy.optimize</code>モジュールを使って、関数の最小値を求める例です。
;[https://paiza.io/projects/6PErQ1rAkozq0pAa9rNSdQ?language=python3 optimize.py]
:<syntaxhighlight lang=python3 copy>
from scipy.optimize import minimize
# 最小化する関数
def objective(x):
return x**2 + 3*x + 2
# 最適化
result = minimize(objective, 0) # 初期値は0
print("最小値:", result.fun)
print("最適化されたパラメータ:", result.x)
</syntaxhighlight>
=== 関連リンク ===
* [https://scipy.org/ SciPy公式サイト]
* [https://numpy.org/ja/ NumPy]
{{DEFAULTSORT:SCIPY}}
[[Category:Python]]
d40kqjy1v9nfptfelh10tt16iiaridl
Document Object Model
0
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262788
2024-12-17T22:31:09Z
Ef3
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{{DEFAULTSORT:DOCUMENT OBJECT MODEL}} [[Category:SGML]] [[Category:HTML]] [[Category:XML]] [[Category:DOM]] [[Category:Web API]] [[Category:JavaScript]]
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wikitext
text/x-wiki
'''Document Object Model''' (DOM) は、HTMLやXML文書をプログラムから操作するための標準的なインターフェースです。重要な点として、DOMは[[JavaScript]]に限定されたものではなく、言語に依存しない仕様として設計されています。
== 基本概念 ==
=== DOMツリー ===
DOМは文書を「ノード」の木構造として表現します。主なノードの種類:
* Document - 文書全体を表すルートノード
* Element - HTML要素
* Attribute - 要素の属性
* Text - テキストコンテンツ
* Comment - コメント
; コード例(JavaScript)
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// 要素の取得
const element = document.querySelector('#example');
// 子要素へのアクセス
const children = element.childNodes;
// 親要素へのアクセス
const parent = element.parentNode;
</syntaxhighlight>
=== 要素の操作 ===
==== 要素の検索 ====
* [[JavaScript/DOM/querySelector|querySelector()]]
* [[JavaScript/DOM/querySelectorAll|querySelectorAll()]]
* [[JavaScript/DOM/getElementById|getElementById()]]
* [[JavaScript/DOM/getElementsByClassName|getElementsByClassName()]]
* [[JavaScript/DOM/getElementsByTagName|getElementsByTagName()]]
; コード例
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// ID指定
const element = document.querySelector('#myId');
// クラス指定
const elements = document.querySelectorAll('.myClass');
// CSSセレクタ
const selected = document.querySelector('.myClass > p');
</syntaxhighlight>
==== 要素の作成と追加 ====
; コード例(JavaScript)
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// 新しい要素の作成
const newDiv = document.createElement('div');
// テキストの設定
newDiv.textContent = 'Hello, DOM!';
// 属性の設定
newDiv.setAttribute('class', 'myClass');
// DOMツリーへの追加
document.body.appendChild(newDiv);
</syntaxhighlight>
; コード例(Java)
:<syntaxhighlight lang=java copy>
import org.w3c.dom.*;
DocumentBuilderFactory factory = DocumentBuilderFactory.newInstance();
DocumentBuilder builder = factory.newDocumentBuilder();
Document doc = builder.newDocument();
// 要素の作成
Element div = doc.createElement("div");
// テキストの設定
div.setTextContent("Hello, DOM!");
// 属性の設定
div.setAttribute("class", "myClass");
</syntaxhighlight>
==== イベント処理 ====
; コード例(JavaScript)
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// イベントリスナーの追加
element.addEventListener('click', function(event) {
console.log('要素がクリックされました');
});
// イベントの削除
const handler = function(event) {
// 処理
};
element.removeEventListener('click', handler);
</syntaxhighlight>
=== 属性の操作 ===
* [[JavaScript/DOM/getAttribute|getAttribute()]]
* [[JavaScript/DOM/setAttribute|setAttribute()]]
* [[JavaScript/DOM/removeAttribute|removeAttribute()]]
* [[JavaScript/DOM/hasAttribute|hasAttribute()]]
; コード例
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// 属性の取得
const value = element.getAttribute('data-value');
// 属性の設定
element.setAttribute('class', 'newClass');
// 属性の削除
element.removeAttribute('style');
// 属性の存在確認
if (element.hasAttribute('id')) {
// 処理
}
</syntaxhighlight>
== DOM操作のベストプラクティス ==
=== パフォーマンスの最適化 ===
* DOM操作は最小限に抑える
* DocumentFragmentの使用
* 要素の再利用
* バッチ処理の活用
; コード例
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// DocumentFragmentの使用例
const fragment = document.createDocumentFragment();
for (let i = 0; i < 1000; i++) {
const div = document.createElement('div');
div.textContent = `Item ${i}`;
fragment.appendChild(div);
}
document.body.appendChild(fragment);
</syntaxhighlight>
=== クロスブラウザ対応 ===
* 標準的なDOM APIの使用
* ポリフィルの活用
* ブラウザ固有の機能の確認
== 高度なDOM操作 ==
=== DOM Range ===
テキストや要素の範囲を操作するためのAPI
; コード例
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const range = document.createRange();
const selection = window.getSelection();
const paragraph = document.querySelector('p');
range.selectNodeContents(paragraph);
selection.removeAllRanges();
selection.addRange(range);
</syntaxhighlight>
=== DOM Mutation Observer ===
DOM変更の監視
; コード例
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const observer = new MutationObserver((mutations) => {
mutations.forEach((mutation) => {
console.log('DOM変更:', mutation.type);
});
});
observer.observe(targetNode, {
childList: true,
attributes: true,
subtree: true
});
</syntaxhighlight>
== セキュリティの考慮事項 ==
=== クロスサイトスクリプティング(XSS)対策 ===
* textContent の使用(innerHTML の代わりに)
* 入力値のサニタイズ
* Content Security Policy (CSP) の実装
; コード例
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// 安全なテキスト挿入
element.textContent = userInput;
// 危険な例(使用を避ける)
element.innerHTML = userInput;
</syntaxhighlight>
== DOM標準の沿革 ==
=== 誕生の背景(1995-1997) ===
DOMの標準化以前、ブラウザ各社は独自のAPIを実装していました:
* Netscape NavigatorのDocument API
* Internet ExplorerのDocument All コレクション
これらの互換性の無さが、Web開発者に大きな困難をもたらしていました。
=== Level 0 DOM ===
* 正式な仕様ではなく、事実上の標準
* Netscape Navigator 3.0とInternet Explorer 3.0で実装された基本的なDOM機能
* document.forms, document.images, document.links などの基本的なコレクション
* 限定的な要素操作機能
=== Level 1 DOM(1998) ===
* W3Cによる最初の正式なDOM仕様
* HTMLとXMLの基本的な文書構造とマニピュレーション機能を定義
* 主な特徴:
** 文書を階層的なノードツリーとして定義
** 基本的なノード操作メソッド(appendChild, removeChild など)
** 要素とその属性へのアクセス方法
; コード例(Level 1の基本機能)
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// Level 1 DOMの基本的な操作
const element = document.createElement('div');
const text = document.createTextNode('Hello DOM Level 1');
element.appendChild(text);
document.body.appendChild(element);
</syntaxhighlight>
=== Level 2 DOM(2000) ===
* より高度なイベント処理モデルを導入
* 名前空間のサポート
* スタイルシートとCSSのプログラム的操作
* DOM Viewsの導入
* トラバーサル(文書走査)メソッドの拡張
; コード例(Level 2のイベント処理)
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// Level 2のイベントリスナー
element.addEventListener('click', function(e) {
// イベントの伝播を制御
e.stopPropagation();
// デフォルト動作を防止
e.preventDefault();
}, false);
</syntaxhighlight>
=== Level 3 DOM(2004) ===
* XPath統合
* キーボードイベントの標準化
* 文書の検証とロード
* 文書保存の機能
* コンテンツモデルとドキュメント検証
=== DOM Living Standard(2015-現在) ===
* WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)による管理
* 継続的に更新される「Living Standard」方式を採用
* モダンなWeb APIとの統合
* 新しい機能の継続的な追加:
** Shadow DOM
** Custom Elements
** Template elements
** MutationObserver
; コード例(モダンなDOM機能)
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// Shadow DOMの使用例
class CustomElement extends HTMLElement {
constructor() {
super();
const shadow = this.attachShadow({mode: 'open'});
const div = document.createElement('div');
div.textContent = 'Shadow DOM Content';
shadow.appendChild(div);
}
}
customElements.define('custom-element', CustomElement);
</syntaxhighlight>
=== 重要な仕様の分割 ===
現代のDOM標準は、より小さく管理しやすい仕様に分割されています:
* DOM Core - 基本的なDOM操作
* DOM Events - イベント処理
* DOM Parsing - 文書の解析とシリアライズ
* DOM Range - テキスト範囲の操作
* DOM Traversal - 文書走査
* DOM XPath - XPathサポート
=== ブラウザ実装の変遷 ===
* 1990年代後半: 各ブラウザの独自実装
* 2000年代前半: 標準化への緩やかな対応
* 2000年代後半: より厳密な標準準拠
* 2010年代: モダンブラウザによる高度な機能の実装
* 現在: 主要ブラウザ間での高い互換性
=== DOMの将来 ===
* Web Componentsとの更なる統合
* パフォーマンス最適化
* セキュリティ強化
* 新しいWeb APIとの連携
* リアクティブプログラミングモデルとの統合
== WebIDLとDOM実装 ==
=== WebIDLの役割 ===
WebIDL(Web Interface Definition Language)は、WebプラットフォームのAPIを形式的に定義するための言語です。主な目的:
* インターフェース定義の標準化
* 言語バインディングの自動生成
* 型安全性の確保
* API仕様の明確化
=== ブラウザでの実装プロセス ===
主要ブラウザエンジンは、WebIDL定義からネイティブコードを生成します:
* '''Chromium (Blink)'''
** bindings/scripts/が変換処理を担当
** IDLファイルから C++ コードを生成
** V8エンジンとのバインディングも自動生成
; 例: Elementインターフェースの定義
:<syntaxhighlight lang=webidl copy>
[Exposed=Window]
interface Element : Node {
readonly attribute DOMString? namespaceURI;
readonly attribute DOMString? prefix;
readonly attribute DOMString localName;
readonly attribute DOMString tagName;
[CEReactions] attribute DOMString id;
[CEReactions] attribute DOMString className;
[SameObject, PutForwards=value] readonly attribute DOMTokenList classList;
[CEReactions, Unscopable] attribute DOMString slot;
boolean hasAttributes();
[SameObject] readonly attribute NamedNodeMap attributes;
sequence<DOMString> getAttributeNames();
DOMString? getAttribute(DOMString qualifiedName);
DOMString? getAttributeNS(DOMString? namespace, DOMString localName);
[CEReactions] void setAttribute(DOMString qualifiedName, DOMString value);
[CEReactions] void setAttributeNS(DOMString? namespace, DOMString qualifiedName, DOMString value);
[CEReactions] void removeAttribute(DOMString qualifiedName);
[CEReactions] void removeAttributeNS(DOMString? namespace, DOMString localName);
boolean hasAttribute(DOMString qualifiedName);
boolean hasAttributeNS(DOMString? namespace, DOMString localName);
};
</syntaxhighlight>
* '''Firefox (Gecko)'''
** WebIDL ParserがIDLファイルを解析
** バインディングジェネレータがC++コードを生成
** SpiderMonkeyエンジンとの連携コードも生成
* '''WebKit'''
** IDLファイルからObjective-C/C++コードを生成
** JavaScriptCoreとのバインディング生成
=== 生成されるコードの種類 ===
WebIDLから生成される主なコード:
# '''インターフェース実装'''
#* C++/Objective-Cでの実際のクラス定義
#* メソッドとプロパティの実装
# '''バインディングレイヤー'''
#* JSエンジンとネイティブコード間の橋渡し
#* 型変換処理
#* 例外処理
# '''テストコード'''
#* インターフェース準拠テスト
#* Web Platform Testsとの統合
=== コード生成の例 ===
; WebIDL定義:
:<syntaxhighlight lang=webidl copy>
interface HTMLImageElement : HTMLElement {
[HTMLConstructor] constructor();
[CEReactions] attribute DOMString alt;
[CEReactions] attribute DOMString src;
[CEReactions] attribute DOMString srcset;
[CEReactions] attribute DOMString sizes;
[CEReactions] attribute DOMString crossOrigin;
[CEReactions] attribute DOMString useMap;
[CEReactions] attribute boolean isMap;
[CEReactions] attribute unsigned long width;
[CEReactions] attribute unsigned long height;
readonly attribute unsigned long naturalWidth;
readonly attribute unsigned long naturalHeight;
readonly attribute boolean complete;
readonly attribute DOMString currentSrc;
[CEReactions] attribute DOMString decoding;
[CEReactions] attribute DOMString loading;
Promise<void> decode();
};
</syntaxhighlight>
; 生成されるC++コード(概念的な例):
:<syntaxhighlight lang=cpp copy>
class HTMLImageElement : public HTMLElement {
public:
// コンストラクタ
static HTMLImageElement* Create(Document&);
// 属性アクセサ
String alt() const;
void setAlt(const String&);
String src() const;
void setSrc(const String&);
unsigned width() const;
void setWidth(unsigned);
// 読み取り専用プロパティ
unsigned naturalWidth() const;
unsigned naturalHeight() const;
// メソッド
Promise<void> decode();
private:
// 実装詳細
String m_alt;
String m_src;
unsigned m_width;
// ...
};
</syntaxhighlight>
=== パフォーマンスの考慮 ===
WebIDLからの自動生成には以下の最適化が含まれます:
* '''キャッシング戦略'''
** プロパティアクセスの最適化
** メソッド呼び出しのキャッシング
* '''メモリ最適化'''
** 適切なメモリレイアウト
** 仮想メソッドテーブルの最適化
* '''型変換の最適化'''
** 高速な型チェック
** 効率的な値の変換
=== 拡張と制約 ===
* '''拡張属性'''
** [CEReactions] - Custom Elements
** [Exposed] - グローバルスコープ
** [SameObject] - オブジェクト同一性
** [PutForwards] - 転送属性
* '''制約'''
** セキュリティチェック
** 型チェック
** 値の範囲チェック
=== デバッグとトレース ===
* バインディングデバッグ情報の生成
* パフォーマンスプロファイリングのサポート
* エラー報告メカニズム
== まとめ ==
{{Wikipedia}}
DOMは、プログラミング言語に依存しない、文書操作のための強力なインターフェースです。JavaScriptだけでなく、多くのプログラミング言語でDOMを使用することができ、これによって文書の構造化された操作が可能になります。
{{DEFAULTSORT:DOCUMENT OBJECT MODEL}}
[[Category:SGML]]
[[Category:HTML]]
[[Category:XML]]
[[Category:DOM]]
[[Category:Web API]]
[[Category:JavaScript]]
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高等学校言語文化/羅生門
0
43464
265717
265130
2024-12-17T12:36:20Z
~2024-28093
85387
/* 鑑賞 */
265717
wikitext
text/x-wiki
{{Pathnav|高等学校の学習|高等学校国語|高等学校言語文化|frame=1}}
==本文==
{{Wikisource|羅生門}}
:{{ruby|或日|あるひ}}の{{ruby|暮方|くれがた}}の事である。一人の{{ruby|下人|げにん}}が、{{ruby|羅生門|らしょうもん}}の下で{{ruby|雨|あま}}やみを待つてゐた。
:{{ruby|廣|ひろ}}い門の下には、この男の{{ruby|外|ほか}}に誰もゐない。{{ruby|唯|ただ}}、所々{{ruby|丹塗|にぬり}}の{{ruby|剝|は}}げた、大きな{{ruby|圓柱|まるばしら}}に、{{ruby|蟋蟀|きりぎりす}}が一匹とまつてゐる。羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男の外にも、雨やみをする{{ruby|市女笠|いちめがさ}}や{{ruby|揉烏帽子|もみえぼし}}が、もう二 三人はありさうなものである。それが、この男の外には誰もゐない。
:{{ruby|何故|なぜ}}かと{{ruby|云|い}}ふと、この二 三年、京都には、地震とか{{ruby|辻風|つじかぜ}}とか火事とか{{ruby|饑饉|ききん}}とか云ふ{{ruby|災|わざわ}}ひがつゞいて起つた。そこで洛中のさびれ方は一通󠄁りでない。{{ruby|舊記|きゅうき}}によると、{{ruby|佛像|ぶつぞう}}や{{ruby|佛具󠄁|ぶつぐ}}を{{ruby|打碎|うちくだ}}いて、その{{ruby|丹|に}}がついたり、金銀の{{ruby|箔|はく}}がついたりした木を、{{ruby|路|みち}}ばたにつみ重ねて、{{ruby|薪|たきぎ}}の{{ruby|料|しろ}}に{{ruby|賣|う}}つてゐたと云ふ事である。洛中がその始末であるから、羅生門の修理などは、元より誰も捨てゝ{{ruby|顧|かえりみ}}る者がなかつた。するとその{{ruby|荒󠄁|あ}}󠄁れ果てたのをよい事にして、{{ruby|狐狸|こり}}が{{ruby|棲|す}}む。{{ruby|盜人|ぬすびと}}が棲む。とうとうしまひには、引取手のない{{ruby|屍人|しにん}}を、この門へ持つて{{ruby|來|き}}て、棄てゝ行くと云ふ{{ruby|習󠄁慣|しふくわん}}さへ出來た。そこで、日の目が見えなくなると、誰でも{{ruby|氣味|きみ}}を{{ruby|惡|わ}}るがつて、この門の近所へは足ぶみをしない事になつてしまつたのである。
:その{{ruby|代|かは}}り又{{ruby|鴉|からす}}が{{ruby|何處|どこ}}からか、たくさん{{ruby|集|あつま}}つて來た。{{ruby|晝閒󠄁|ひるま}}見ると、その鴉が{{ruby|何羽|なんば}}となく輪を描いて高い{{ruby|鴟尾|しび}}のまはりを{{ruby|啼|な}}きながら、飛びまはつてゐる。{{ruby|殊|こと}}に門の上の空が、{{ruby|夕燒|ゆふやけ}}であかくなる時には、それが{{ruby|胡麻|ごま}}をまいたやうに、はつきり見えた。鴉は、勿論、門の上にある屍人の肉を、{{ruby|啄|ついば}}みに來るのである。――{{ruby|尤|もっと}}も今日は、刻限が{{ruby|遲|おそ}}いせいか、一羽も見えない。唯、所々、崩れかゝつた、さうしてその崩れ目に長い草のはへた石段の上に、鴉の{{ruby|糞|くそ}}が、{{ruby|點々|てんてん}}と白くこびりついてゐるのが見える。下人は七段ある石段の一番上の段に洗ひざらした{{ruby|紺|こん}}の{{ruby|襖|あを}}の尻を据ゑて、右の{{ruby|頰|ほほ}}に出來た、大きな{{ruby|面皰|にきび}}を氣にしながら、ぼんやり、雨のふるのを{{ruby|眺|なが}}めてゐるのである。
:作者はさつき、「下人が雨やみを待つてゐた」と書いた。しかし、下人は、雨がやんでも格別どうしようと云ふ{{ruby|當|あ}}てはない。ふだんなら、{{ruby|勿論|もちろん}}、主人の家へ{{ruby|歸|かへ}}る{{ruby|可|べ}}き{{ruby|筈|はず}}である。所がその主人からは、四五日前に暇を出された。前󠄁にも書いたやうに、{{ruby|當時|とうじ}}京都の町は一通󠄁りならず{{ruby|衰微|すゐび}}してゐた。今この下人が、永年、使はれてゐた主人から、暇を出されたのも、この衰微の小さな{{ruby|餘波|よは}}に外ならない。だから「下人が雨やみを待つてゐた」と云いふよりも、「雨にふりこめられた下人が、行き所がなくて、途󠄁方にくれてゐた」と云ふ方が、{{ruby|適󠄁當|てきとう}}である。その上、今日の{{ruby|空模樣|そらもよう}}も{{ruby|少|すくな}}からずこの平安朝󠄁󠄁󠄁の下人の{{ruby|Sentimentalisme|サンチマンタリスム}}に影響󠄃した。{{ruby|申|さる}}の刻下りからふり出した雨は、{{ruby|未|いまだ}}に上がる{{ruby|氣色|けしき}}がない。そこで、下人は、何を{{ruby|措|お}}いても{{ruby|差當|さしあた}}り明󠄁日の{{ruby|暮|くら}}しをどうにかしようとして――云はゞどうにもならない事を、どうにかしようとして、とりとめもない考へをたどりながら、さつきから朱雀大路にふる雨の音を、聞くともなく聞いてゐた。
:雨は、羅生門をつゝんで、遠󠄁くから、ざあつと云ふ音をあつめて來る。夕闇は次第に空を低くして、見上げると、門の屋根が、斜につき出した{{ruby|甍|いらか}}の先に、重たくうす暗い雲を支へてゐる。
:どうにもならない事を、どうにかする{{ruby|爲|ため}}には、手段を選󠄁んでゐる{{ruby|遑|いとま}}はない。選󠄁んでゐれば、{{ruby|築土|ついぢ}}の下か、道ばたの土の上で、{{ruby|饑死|うゑじに}}をするばかりである。さうして、この門の上へ持つて來て、犬のやうに棄てられてしまふばかりである。選󠄁ばないとすれば――下人の考へは、何度も同じ道󠄁を低徊した{{ruby|揚句|あげく}}に、やつとこの局所へ{{ruby|逢着|はうちやく}}した。しかしこの「すれば」は、{{ruby|何時|いつ}}までたつても、結局「すれば」であつた。下人は、手段を選󠄁ばないといふ事を肯定しながらも、この「すれば」のかたをつける爲に、當然、その後に來る可き「盜人になるより外に仕方がない」と云ふ事を、積極的に肯定する{{ruby|丈|だけ}}の、勇氣が出ずにゐたのである。
:下人は、大きな{{ruby|嚏|くさめ}}をして、それから、大儀さうに{{ruby|立上|たちあが}}つた。{{ruby|夕冷|ゆうびえ}}のする京都は、もう火桶が欲しい程の寒さである。風は門の柱と柱との閒󠄁を、夕闇と共に遠󠄁慮なく、吹きぬける。丹塗の柱にとまつてゐた蟋蟀も、もうどこかへ行つてしまつた。
:下人は、{{ruby|頸|くび}}をちゞめながら、山吹の{{ruby|汗衫|かざみ}}に重ねた、紺の襖の肩を{{ruby|髙|たか}}くして門のまはりを見まはした。雨風の{{ruby|患|うれへ}}のない、人目にかゝる{{ruby|惧|おそれ}}のない、一晚{{ruby|樂|らく}}にねられさうな所があれば、そこでともかくも、夜を明かさうと思つたからである。すると、{{ruby|幸|さひはひ}}門の上の{{ruby|樓|ろう}}へ上る、幅の廣い、{{ruby|之|これ}}も丹を塗つた{{ruby|梯子|はしご}}が眼についた。上なら、人がゐたにしても、どうせ屍人ばかりである。下人は、そこで腰にさげた{{ruby|聖柄|ひぢりづか}}の{{ruby|太刀|たち}}が{{ruby|鞘|さや}}走らないやうに氣をつけながら、{{ruby|藁草履|わらぞうり}}をはいた足を、その梯子の一番下の段へふみかけた。
:それから、何分かの後である。羅生門の樓の上へ出る、幅の廣い梯子の中段に、一人の男が、猫のやうに身をちゞめて、息を殺しながら、上の{{ruby|容子|ようす}}を{{ruby|窺|うかが}}つてゐた。樓の上からさす火の光が、かすかに、その男の右の頰をぬらしてゐる。短い{{ruby|鬚|ひげ}}の中に、赤く{{ruby|膿|うみ}}を持つた面皰のある頰である。下人は、始めから、この上にゐる者は、屍人ばかりだと髙を{{ruby|括|くく}}つてゐた。それが、梯子を二 三段上つて見ると、上では誰か火をとぼして、しかもその火を{{ruby|其處此處|そこゝこ}}と動かしてゐるらしい。これは、その{{ruby|濁|にご}}つた、{{ruby|黃|き}}いろい光が、隅々に{{ruby|蜘蛛|くも}}の{{ruby|巢|す}}をかけた天井裏に、ゆれながら{{ruby|映|うつ}}つたので、すぐにそれと知れたのである。この雨の夜に、この羅生門の上で、火をともしてゐるからは、どうせ唯の者ではない。
:下人は、{{ruby|守宮|やもり}}のやうに足音をぬすんで、やつと急な梯子を、一番上の段まで{{ruby|這|は}}ふやうにして上りつめた。さうして{{ruby|體|からだ}}を出來る丈、平にしながら、頸を出來る丈、前へ出して、恐る恐る、樓の{{ruby|內|うち}}を{{ruby|覗|のぞ}}いて見た。
:見ると、樓の內には、{{ruby|噂|うはさ}}に聞いた通り、{{ruby|幾|いく}}つかの{{ruby|屍骸|しがい}}が、無造󠄁作に棄てゝあるが、火の光の及ぶ{{ruby|範圍|はんゐ}}が、思つたより{{ruby|狹|せま}}いので、{{ruby|數|かず}}は幾つともわからない。唯、おぼろげながら、知れるのは、その中に{{ruby|裸|はだか}}の屍骸と、着物を着た屍骸とがあると云ふ事である。勿論、中には女も男もまじつてゐるらしい。さうして、その屍骸は皆、それが、{{ruby|甞|かつて}}、生きてゐた人間だと云ふ{{ruby|事實|じゞつ}}さへ疑はれる程、土を{{ruby|捏|こ}}ねて造󠄁つた人形のやうに、口を開いたり手を延󠄂ばしたりしてごろごろ床の上にころがつてゐた。しかも、肩とか胸とかの髙くなつてゐる部分に、ぼんやりした火の光をうけて、低くなつてゐる部分の影を一層暗くしながら、永久に{{ruby|啞|おし}}の{{ruby|如|ごと}}く{{ruby|默|だま}}つていた。
:下人は、それらの屍骸の{{ruby|腐爛|ふらん}}した臭氣に思はず、鼻を{{ruby|掩|おほ}}つた。しかし、その手は、次の瞬間には、もう鼻を掩ふ事を忘れてゐた。或る{{ruby|强|つよ}}い感情が、{{ruby|殆|ほとんど}}{{ruby|悉|ことごとく}}この男の{{ruby|嗅覺|きゅうかく}}を奪つてしまつたからである。
:下人の眼は、その時、はじめて、{{ruby|其|その}}屍骸の中に{{ruby|蹲|うずくま}}つている人間を見た。{{ruby|檜肌色|ひはだいろ}}の着物を{{ruby|著|き}}た、背の低い、{{ruby|瘦|や}}せた、{{ruby|白髮頭|しらがあたま}}の、猿のやうな老婆である。その老婆は、右の手に火をともした松の{{ruby|木片|きぎれ}}を持つて、その屍骸の一つの{{ruby|顏|かほ}}を覗きこむやうに眺めてゐた。{{ruby|髮|かみ}}の毛の長い所を見ると、多分たぶん女の屍骸であらう。
:下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、{{ruby|暫時|さんじ}}は{{ruby|呼吸|いき}}をするのさへ忘れてゐた。舊記の記者の語を借りれば、「{{ruby|頭身|かしらみ}}の毛も太る」やうに感じたのである。すると、老婆は、松の木片を、床板の間に{{ruby|挿|さ}}して、それから、今まで眺めてゐた屍骸の首に{{ruby|兩手|りやうて}}をかけると、丁度、猿の親が猿の子の{{ruby|蝨|しらみ}}をとるやうに、その長い髮の毛を一本づゝ{{ruby|拔|ぬ}}きはじめた。髮は手に{{ruby|從|したが}}つて拔けるらしい。
:その髮の毛が、一本ずゝぬけるのに從つて下人の心からは、恐怖が少しづつ消えて行つた。さうして、それと同時に、この老婆に{{ruby|對|たい}}するはげしい{{ruby|憎惡|ぞうを}}が、少しづゝ動いて來た。――いや、この老婆に對すると云つては、{{ruby|語弊|ごへい}}があるかも知れない。{{ruby|寧|むしろ}}、あらゆる{{ruby|惡|あく}}に對する反感が、一分{{ruby|每|ごと}}に强さを{{ruby|增|まし}}して來たのである。この時、誰かがこの下人に、さつき門の下でこの男が考へてゐた、饑死をするか盜人になるかと云ふ問題を、改めて{{ruby|持出|もちだ}}したら、恐らく下人は、何の未練もなく、饑死を選󠄁んだ事であらう。それほど、この男の惡を憎む心は、老婆の床に挿した松の木片のやうに、{{ruby|勢|いきほひ}}よく燃え上がり出してゐたのである。
:下人には、勿論、何故老婆が屍人の髮の毛を拔くかわからなかつた。從つて、合理的には、それを善惡の{{ruby|何|いづ}}れに片づけてよいか知らなかつた。しかし下人にとつては、この雨の夜に、この羅生門の上で、屍人の髮の毛を拔くと云ふ事が、それ丈で既に許す{{ruby|可|べか}}らざる惡であつた。勿論、下人は、さつき{{ruby|迄|まで}}自分が、盜人になる氣でゐた事なぞは、とうに忘れてゐるのである。
:そこで、下人は、兩足に力を入れて、いきなり、梯子から上へ飛び上つた。さうして聖柄の太刀に手をかけながら、大股に老婆の前へ{{ruby|步|あゆ}}みよつた。老婆が驚いたのは、云ふ迄もない。
:老婆は、一目下人を見ると、まるで{{ruby|弩|いしゆみ}}にでも{{ruby|彈|はじ}}かれたやうに、飛び上つた。
:「おのれ、どこへ行く。」
:下人は、老婆が屍骸につまづきながら、慌てふためいて逃󠄂げようとする{{ruby|行手|ゆくて}}を{{ruby|塞|ふさ}}いで、こう{{ruby|罵|のゝし}}つた。老婆は、それでも下人をつきのけて行かうとする。下人は又、それを行かすまいとして、押しもどす。二人は屍骸の中で、{{ruby|暫|しばらく}}、無言のまゝ、つかみ合つた。しかし勝敗は、はじめから、わかつている。下人はとうとう、老婆の腕をつかんで、無理にそこへ{{ruby|扭|ね}}ぢ倒した。丁度、{{ruby|鶏|とり}}の脚のやうな、骨と皮ばかりの腕である。
:「何をしてゐた。さあ何をしてゐた。云へ。云はぬと、これだぞよ。」
:下人は、老婆をつき放すと、いきなり、太刀の鞘を{{ruby|拂|はら}}つて、白い{{ruby|鋼|はがね}}の色をその眼の前へつきつけた。けれども、老婆は默つてゐる。兩手をわなわなふるはせて、肩で息を切りながら、眼を、眼球が{{ruby|眶|まぶた}}の外へ出さうになる程、見開いて、啞のやうに{{ruby|執拗|しうね}}く默つてゐる。これを見ると、下人は始めて明白にこの老婆の生死が、全然、自分の意志に支配されてゐると云ふ事を意識した。さうして、この意識は、今まではげしく燃えてゐた憎惡の心を何時の間にか冷ましてしまつた。後に{{ruby|殘|のこ}}つたのは、唯、或仕事をして、それが{{ruby|圓滿|ゑんまん}}に成就した時の、安らかな得意と滿足とがあるばかりである。そこで、下人は、老婆を見下しながら、少し{{ruby|聲|こゑ}}を{{ruby|柔|やはら}}げてかう云つた。
:「{{ruby|己|おれ}}は{{ruby|檢非違󠄂使|けびゐし}}の{{ruby|廳|ちょう}}の役人などではない。今し方この門の下を通󠄁りかゝつた旅の者だ。だからお前に{{ruby|繩|なわ}}をかけて、どうしようと云ふやうな事はない。唯、今{{ruby|時分|じぶん}}、この門の上で、何をして居たのだか、それを己に話しさへすればいいのだ。」
:すると、老婆は、見開いてゐた眼を、一層大きくして、ぢつとその下人の顏を見守つた。眶の赤くなつた、肉⻝鳥のやうな、{{ruby|銳|するど}}い眼で見たのである。それから、{{ruby|皺|しは}}で、殆、鼻と一つになつた{{ruby|唇|くちびる}}を、何か物でも{{ruby|嚙|か}}んでゐるやうに動かした。細い{{ruby|喉|のど}}で、{{ruby|尖|とが}}つた{{ruby|喉佛|のどぼとけ}}の動いてゐるのが見える。その時、その喉から、鴉の啼くやうな聲が、{{ruby|喘|あえ}}ぎ喘ぎ、下人の耳へ{{ruby|傳|つた}}はつて來た。
:「この髮を拔いてな、この女の髮を拔いてな、{{ruby|鬘|かつら}}にせうと思うたのぢや。」
:下人は、老婆の答が存外、平凡なのに失望した。さうして失望すると同時に、又前の憎惡が、{{ruby|冷|ひややか}}な{{ruby|侮蔑|ぶべつ}}と一緖に、心の中へはいつて來た。すると、その氣色が、先方へも通󠄁じたのであらう。老婆は、片手に、まだ屍骸の頭から{{ruby|奪|うばひ}}とつた長い拔け毛を持つたなり、{{ruby|蟇|ひき}}のつぶやくやうな聲で、口ごもりながら、こんな事を云つた。
:「成程、屍人の髮の毛を拔くと云ふ事は、惡い事かも知しれぬ。しかし、かう云ふ屍人の多くは、皆、その位な事を、されてもいゝ人間ばかりである。現に、自分が今、髮を拔いた女などは、{{ruby|蛇|へび}}を四寸ばかりづゝに切つて干したのを、干魚だと云つて、{{ruby|太刀帶|たてはき}}の陣へ賣りに行つた。{{ruby|疫病|えやみ}}にかゝつて死ななかつたなら、今でも賣りに行つてゐたかもしれない。しかも、この女の賣る干魚は、味がよいと云ふので、太刀帶たちが、{{ruby|缺|か}}かさず{{ruby|菜料|さいれう}}に買つてゐたのである。自分は、この女のした事が惡いとは思はない。しなければ、饑死をするので、仕方がなくした事だからである。だから、又今、自分のしてゐた事も惡い事とは思はない。これもやはりしなければ、饑死をするので、仕方がなくする事だからである。さうして、その仕方がない事を、よく知つてゐたこの女は、自分のする事を許してくれるのにちがひないと思ふからである。」――老婆は、{{ruby|大體|だいたい}}こんな意味の事を云つた。
:下人は、太刀を鞘におさめて、その太刀の{{ruby|柄|ゑ}}を左の手でおさへながら、冷然として、この話を聞いてゐた。勿論、右の手では、赤く頰に膿を持つた大きな面皰を氣にしながら、聞いてゐるのである。しかし、之を聞いてゐる中に、下人の心には、或勇氣が生まれて來た。それは、さつき、門の下でこの男に缺けてゐた勇氣である。さうして、又さつき、この門の上へ上がつて、この老婆を捕へた時の勇氣とは、全然、反對な方向に動かうとする勇氣である。下人は、饑死をするか盜人になるかに{{ruby|迷󠄁|まよひ󠄁}}はなかつたばかりではない。その時のこの男の心もちから云へば、饑死などと云ふ事は、殆、考へる事さへ出來ない程、意識の外に追󠄁ひ出されてゐた。
:「きつと、そうか。」
:老婆の話が{{ruby|完|おわ}}ると、下人は{{ruby|嘲|あざけ}}るやうな聲で念を押した。さうして、一足前へ出ると、不意に、右の手を面皰から離して、老婆の{{ruby|襟上|えりがみ}}をつかみながら、かう云つた。
:「では、己が{{ruby|引剝|ひはぎ}}をしようと恨むまいな。己もさうしなければ、饑死をする體なのだ。」
:下人は、すばやく、老婆の着物きものを剝ぎとつた。それから、足にしがみつかうとする老婆を、手荒く屍骸の上へ{{ruby|蹴|け}}倒した。梯子の口までは、僅かに五步を數へるばかりである。下人は、剝ぎとつた檜肌色の着物をわきにかゝへて、またゝく閒󠄁に急な梯子を夜の底へかけ下りた。
:暫、死んだやうに倒れてゐた老婆が、屍骸の中から、その裸の體を起󠄁したのは、それから閒󠄁もなくの事である。老婆は、つぶやくやうな、うめくやうな聲を立てながら、まだ燃えてゐる火の光をたよりに、梯子の口まで、這つて行つた。さうして、そこから、短い白髮を{{ruby|倒|さかさま}}にして、門の下を覗きこんだ。外には、唯、{{ruby|黑洞々|こくとうとう}}たる夜があるばかりである。
:下人の行方は、誰も知らない。
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===注釈===
*下人:身分の低いもの。
*羅生門:朱雀大路の南端にあった楼門で、平安京の正門。正しくは「羅城門」。
*丹塗:赤色もしくは朱色で塗ること。「丹」は赤色の塗料のこと。
*蟋蟀:現在でいうコオロギ。キリギリスは「螽蟖」と書く。
*市女笠:中央が高く縁が広い菅笠。元々、市場で商売する女が被っていた。ここでは、笠を被った女。
*揉烏帽子:庶民を中心に用いられた、柔らかい烏帽子。ここでは、それを被った男。
*辻風:{{ruby|旋風|つむじかぜ}}。
*ゝ:「直前の仮名を繰り返す」という意味の記号。漢字では「々」を用いる。
*一通り:並々。
*舊記:古い記録。ここでは、鴨長明の『方丈記』。
*料:代金。
*鴟尾:宮殿などの棟の両端に取り付ける、鳥や魚の尾の形をした金色の飾り。
*襖:庶民の普段着。
*殊に:特に
*面皰:ここでは、下人が若者であることを示している。
*Sentimentalisme:感傷的な気分。ここではフランス語読みをしており、英語読みでは「センチメンタリズム」である。
*申の刻下がり:16時過ぎ頃。
*甍:{{ruby|瓦葺|かわらぶき}}の屋根。
*築土:土でできた{{ruby|塀|へい}}。
*低徊:思いに{{ruby|耽|ふけ}}りながら行ったり来たり歩き回ること。
*逢着:出会うこと。
*嚏:くしゃみ。
*大儀:面倒。
*汗衫:下着。
*患:心配。憂い。
*聖柄の太刀:{{ruby|木地|きじ}}のままの太刀。
*鞘走らないように:刀身が鞘から抜け出ないように。
*啞:発話ができない人。現在では差別語とされ、使われない。
*檜肌色:{{ruby|桧|ひのき}}の樹皮のような赤黒い色。
*六分の恐怖と四分の好奇心:3文前の「强い感情」の正体。
*暫時:しばらくの間。
*頭身の毛も太る:異常なまでの恐ろしさを形容する表現。『今昔物語集』巻二十七第十三にある「頭・身の毛太る様に思えければ」を踏まえた表現。
*弩:石を弾き飛ばす仕掛けの飛び道具。
*執念く:しぶとく。
*全然:全て。現在では使われない用法である。
*檢非違󠄂使の廳:平安時代において京の街の警察・裁判を担った役所。
*今しがた〜旅の者:嘘をつくことで見栄を張り、老婆に弱みを握らせまいとしている。
*喘ぐ:息を切らし、苦しそうに呼吸する。
*蟇:ヒキガエル。
*四寸:一寸は約3cm。
*太刀帶の陣:平安時代、皇太子に奉仕する役所である東宮坊で警護に当たった役人(太刀帶)の詰所。
*菜料:おかず。
*冷然:冷ややかで情に欠けるさま。
*襟上:襟元、襟首。ここでは首根っこ。
*引剝:追い剝ぎ。
*黑洞々:奥深い闇黒の夜。
==鑑賞==
この羅生門は、芥川龍之介によって書かれ、1915年(大正4年)に発表された。芥川龍之介は明治末期〜昭和初期にかけて活躍した文豪で、若くして夏目漱石に認められて大成し、川端康成、斎藤茂吉、菊池寛といった名だたる文豪と交友関係があった。英文学の翻訳も行なっていたため、論理的で格調高い文章が特徴である。1927年(昭和2年)に自殺。奇しくも、大正文学の終焉とほぼ同時期である。
この『羅生門』は古典文法と現代文法が混じった文体('''擬古文''')で書かれている。最後の文は、初版では「下人は、既に、雨を{{ruby|冐|をか}}して、京都の町へ强盜を働きに急ぎつゝあつた。」、第二版では「下人は、既に、雨を冐して、京都の町へ强盜を働きに急いでゐた。」となっていた。現在の形になったのは、発表から2年半のことである。
また、『今昔物語集』の『{{ruby|羅城門登上層見屍人盜人語|らじょうもんのうはこしにのぼりてしにんをみるぬすびとのこと}}』をベースに、『{{ruby|太刀帶陣賣魚嫗語|たてはきのじんにいををうるおうなのこと}}』の内容も交えながら創作されている。このように、近代文学作品では日本・中国の古典作品を元に書かれているものが少なくない。他の例を挙げるならば、北原白秋の「待ちぼうけ」は『[[高等学校言語文化/韓非子|韓非子]]』の「守株」、中島敦の「[[高等学校文学国語/山月記|山月記]]」は『唐人説薈』の「人虎伝」、森鴎外の「山椒太夫」は中世の芸能である説経節の「さんせう太夫」などなど。古いものはただの骨董品ではなく、新しい何かを生み出す切欠になり得るのである。
[[カテゴリ:高等学校教育 国語]]
[[カテゴリ:日本語]]
[[カテゴリ:日本の文学]]
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高等学校文学国語/山月記
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==本文==
{{wikisource|山月記}}
:{{ruby|隴西|らうせい}}の{{ruby|李徵|りちょう}}は{{ruby|博學才穎|はくがくさいえい}}、{{ruby|天寶|てんぽう}}の{{ruby|末年|まつねん}}、若くして名を{{ruby|虎榜|こぼう}}に連ね、ついで{{ruby|江南尉|こうなんゐ}}に補せられたが、性、{{ruby|狷介|けんかい}}、自ら{{ruby|恃|たの}}む所{{ruby|頗|すこぶ}}る厚く、{{ruby|賤吏|せんり}}に甘んずるを潔しとしなかつた。いくばくもなく官を退󠄁いた後は、故山、{{ruby|虢略|くわくりゃく}}に{{ruby|歸臥|きが}}し、人と{{ruby|交|まぢわり}}を絶つて、ひたすら詩作に{{ruby|耽|ふけ}}つた。{{ruby|下吏|かり}}となつて長く膝を{{ruby|俗惡|ぞくあく}}な{{ruby|大官|たいかん}}の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺󠄁さうとしたのである。しかし、文名は容易に{{ruby|揚|あが}}らず、生活は日を{{ruby|逐󠄁|お}}うて苦しくなる。李徴は{{ruby|漸|ようや}}く{{ruby|焦躁|しょうそう}}に{{ruby|驅|か}}られて{{ruby|來|き}}た。この頃から{{ruby|其|そ}}の{{ruby|容貌|ようぼう}}も{{ruby|峭刻|しょうこく}}となり、肉落ち、骨秀で、眼光のみ{{ruby|徒|いたづ}}らに{{ruby|烱々|けいけい}}として、{{ruby|曾|かつ}}て進󠄁士に登第した頃の{{ruby|豐頬|ほうきょう}}の美少年の{{ruby|俤|おもかげ}}は、{{ruby|何處|どこ}}に求めやうもない。{{ruby|數年|すうねん}}の後、貧窮に{{ruby|堪|た}}へず、妻子の衣食のために{{ruby|遂󠄂|つひ󠄂}}󠄂に{{ruby|節|せつ}}を屈して、再び東へ{{ruby|赴|おもむ}}き、一地方官吏の職を奉ずることになつた。一方、{{ruby|之|これ}}は、{{ruby|己|をのれ}}の詩業に半ば絶望したためでもある。曾ての同輩は既に{{ruby|遙|はる}}か高位に進み、彼が昔、{{ruby|鈍物|どんぶつ}}として{{ruby|齒牙|しが}}にもかけなかつた其の連中の{{ruby|下命|かめい}}を{{ruby|拜|はい}}さねばならぬことが、往年の{{ruby|儁才|しゅんさい}}李徴の自尊心を{{ruby|如何|いか}}に傷つけたかは、想像に{{ruby|難|かた}}くない。彼は{{ruby|怏々|おうおう}}として{{ruby|樂|たの}}しまず、{{ruby|狂悖|きょうはい}}の性は{{ruby|愈〻|いよいよ}}抑へ難くなつた。一年の後、公用で旅に出、{{ruby|汝水|ぢよすゐ}}のほとりに宿つた時、遂󠄂に{{ruby|發狂|はつきやう}}した。{{ruby|或|ある}}夜半、急に顏色を{{ruby|變|か}}へて寢床から{{ruby|起上|おきあが}}ると、何か{{ruby|譯|わけ}}の分らぬことを叫びつつ其の{{ruby|儘|まま}}下にとび降りて、闇の中へ{{ruby|駈出|かけだ}}した。彼は二度と戻つて來なかつた。附近の山野を{{ruby|搜索|さうさく}}しても、何の手掛りもない。その後李徵がどうなつたかを知る者は、誰もなかつた。
:翌年、{{ruby|監察御史|かんさつぎよし}}、{{ruby|陳郡|ちんぐん}}の{{ruby|袁傪|えんさん}}といふ者、敕命を奉じて{{ruby|嶺南|りやうなん}}に{{ruby|使|つかひ}}し、{{ruby|途󠄁|みち󠄁}}に{{ruby|商於|しやうを}}の地に宿つた。次の朝未だ暗い中に出發しようとした所、{{ruby|驛吏|えきり}}が言ふことに、これから先の道に人喰虎が出る故、旅人は{{ruby|白晝|はくちゅう}}でなければ、通󠄁れない。今はまだ朝が早いから、今少し待たれたが{{ruby|宜|よろ}}しいでせうと。袁傪は、しかし、{{ruby|供廻|ともまわ}}りの多勢なのを恃み、驛吏の言葉を{{ruby|斥|しりぞ}}けて、出發した。{{ruby|殘月|ざんげつ}}の光をたよりに林中の{{ruby|草地|さうち}}を通󠄁つて行つた時、果して一匹の猛虎が{{ruby|叢|くさむら}}の中から躍り出た。虎は、あはや袁傪に躍りかかるかと見えたが、忽ち身を{{ruby|飜|ひるがえ}}して、元の叢に隱れた。叢の中から人間の{{ruby|聲|こゑ}}で「あぶない所だつた」と{{ruby|繰返󠄁|くりかえ}}し{{ruby|呟|つぶや}}くのが聞えた。其の聲に袁傪は聞き憶えがあつた。{{ruby|驚懼|きやうく}}の中にも、彼は{{ruby|咄嗟|とつさ}}に思ひあたつて、叫んだ。「其の聲は、我が友、李徵子ではないか?」袁傪は李徵と同年に進󠄁士の第に登り、友人の少かつた李徵にとつては、最も親しい友であつた。溫和な袁傪の性格が、{{ruby|峻峭|しゆんしやう}}な李徴の性情と衝突しなかつたためであらう。
:叢の中からは、{{ruby|暫|しばら}}く{{ruby|返󠄁辭|へんじ}}が無かつた。しのび泣きかと思はれる{{ruby|微|かす}}かな聲が時々{{ruby|洩|も}}れるばかりである。ややあつて、低い聲が答へた。「如何にも自分は隴西の李徵である」と。
:袁傪は恐怖を忘れ、馬から下りて叢に近づき、懷かしげに{{ruby|久濶|きゅうかつ}}を{{ruby|叙|じよ}}した。そして、{{ruby|何故|なぜ}}叢から出て來ないのかと問うた。李徵の聲が答へて言ふ。自分は今や異類の身となつてゐる。どうして、おめおめと{{ruby|故人|とも}}の前にあさましい姿をさらせようか。{{ruby|且|か}}つ又、自分が姿を現せば、必ず君に{{ruby|畏怖嫌厭|いふけんえん}}の情を{{ruby|起󠄁|おこ}}させるに{{ruby|決|きま}}つてゐるからだ。しかし、今、{{ruby|圖|はか}}らずも故人に{{ruby|遇󠄁|あ}}ふことを得て、{{ruby|愧赧|きたん}}の念をも忘れる程に{{ruby|懷|なつ}}かしい。どうか、ほんの暫くでいいから、我が{{ruby|醜惡|しゅうあく}}な今の外形を{{ruby|厭|いと}}はず、曾て君の友李徵であつた{{ruby|此|こ}}の自分と話を{{ruby|交|かわ}}して{{ruby|吳|く}}れないだらうか。
:後で考へれば不思議だつたが、其の時、袁傪は、この超自然の怪異を、{{ruby|實|じつ}}に素直に{{ruby|受容|うけい}}れて、少しも{{ruby|怪|あやし}}まうとしなかつた。彼は部下に命じて行列の進󠄁行を{{ruby|停|と}}め、自分は叢の{{ruby|傍|そば}}に立つて、見えざる聲と{{ruby|對談|たいだん}}した。都の噂、{{ruby|舊友|きゆうゆう}}の消󠄁息、袁傪が現在の地位、それに{{ruby|對|たい}}する李徵の祝辭。靑年時代に親しかつた者同志の、あの{{ruby|隔|へだ}}てのない語調で、それ{{ruby|等|ら}}が語られた後、袁傪は、李徵がどうして今の身となるに至つたかを{{ruby|訊|たづ}}ねた。{{ruby|叢中|そうちゆう}}の聲は次のやうに語つた。
:今から一年程前、自分が旅に出て汝水のほとりに泊つた夜のこと、一睡してから、ふと眼を{{ruby|覺|さ}}ますと、戶外で誰かが我が名を呼んでゐる。聲に{{ruby|應|おう}}じて外へ出て見ると、聲は闇の中から{{ruby|頻|しき}}りに自分を招く。{{ruby|覺|おぼ}}えず、自分は聲を追うて走り出した。無我夢中で{{ruby|駈|か}}けて行く{{ruby|中|うち}}に、{{ruby|何時|いつ}}しか途󠄁は山林に入り、しかも、知らぬ閒に自分は左右の手で地を{{ruby|攫|つか}}んで走つてゐた。何か{{ruby|身體|からだ}}中に力が{{ruby|充|み}}ち{{ruby|滿|み}}ちたやうな感じで、{{ruby|輕々|かるがる}}と岩石を跳び越えて行つた。{{ruby|氣|き}}が付くと、手先や{{ruby|肱|ひじ}}のあたりに毛を生じてゐるらしい。少し明るくなつてから、谷川に臨んで姿を映して見ると、既に虎となつてゐた。自分は初め眼を信じなかつた。次に、之は夢に違󠄂ひないと考へた。夢の中で、之は夢だぞと知つてゐるやうな夢を、自分はそれ{{ruby|迄|まで}}に見たことがあつたから。どうしても夢でないと{{ruby|悟|さと}}らねばならなかつた時、自分は{{ruby|茫然|ばうぜん}}とした。さうして、{{ruby|懼|おそ}}れた。全く、どんな事でも起󠄁り得るのだと思うて、深く懼れた。しかし、何故こんな事になつたのだらう。{{ruby|分|わか}}らぬ。全く何事も我々には{{ruby|判󠄁|わか}}らぬ。理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取つて、理由も分らずに生きて行くのが、我々生きもののさだめだ。自分は直ぐに死を想うた。しかし、其の時、眼の前を一匹の兎が駈け過󠄁ぎるのを見た途󠄁端に、自分の中の人閒は{{ruby|忽|たちま}}ち姿を消󠄁した。再び自分の中の人閒が目を覺ました時、自分の口は兎の血に{{ruby|塗|まみ}}れ、あたりには兎の毛が散らばつてゐた。之が虎としての最初の{{ruby|經驗|けいけん}}であつた。それ以來今迄にどんな所行をし{{ruby|續|つづ}}けて來たか、それは到底語るに忍びない。ただ、一日の中に必ず{{ruby|數|すう}}時閒は、人閒の心が{{ruby|還|かへ}}つて來る。さういふ時には、曾ての日と同じく、人語も操れれば、複雜な思考にも{{ruby|堪|た}}へ{{ruby|得|う}}るし、{{ruby|經書|けいしょ}}の章句をも{{ruby|誦|そらん}}ずることも出來る。その人間の心で、虎としての己の殘虐な{{ruby|行|おこなひ}}のあとを見、己の運󠄁命をふりかへる時が、最も情なく、恐しく、{{ruby|憤|いきどほ}}ろしい。しかし、その、人間にかへる數時閒も、日を{{ruby|經|へ}}るに{{ruby|從|したが}}つて次第に短くなつて行く。今迄は、どうして虎などになつたかと怪しんでゐたのに、此の閒ひよいと氣が付いて見たら、{{ruby|己|おれ}}はどうして以前、人閒だつたのかと考へてゐた。之は恐しいことだ。今少し{{ruby|經|た}}てば、{{ruby|己|おれ}}の中の人閒の心は、{{ruby|獸|けもの}}としての習󠄁慣の中にすつかり埋もれて消󠄁えて{{ruby|了|しま}}ふだらう。{{ruby|恰度|ちょうど}}、古い宮殿の礎が次第に土砂に{{ruby|埋沒|まいぼつ}}するやうに。さうすれば、しまひに己は自分の過󠄁去を忘れ果て、一匹の虎として狂ひ廻り、今日の{{ruby|樣|やう}}に途󠄁で君と{{ruby|出會|であ}}つても故人と認めることなく、君を裂き喰らうて何の悔も感じないだらう。{{ruby|一體|いつたい}}、獸でも人閒でも、もとは何か他のものだつたんだらう。初めはそれを憶えてゐたが、次第に忘れて了ひ、初めから今の形のものだつたと思ひ込んでゐるのではないか? いや、そんな事はどうでもいい。己の中の人閒の心がすつかり消えて了へば、恐らく、その方が、己はしあはせになれるだらう。だのに、己の中の人閒は、その事を、此の上なく恐しく感じてゐるのだ。ああ、全く、どんなに、恐しく、哀しく、切なく思つてゐるだらう! 己が人閒だつた記憶のなくなることを。この氣持は誰にも分らない。誰にも分らない。己と同じ身の上に成つた者でなければ。所で、さうだ。己がすつかり人間でなくなつて了ふ前に、一つ賴んで置き度いことがある。
:袁傪はじめ一行は、息をのんで、叢中の聲の語る不思議に聞入つてゐた。聲は續けて言ふ。
:他でもない。自分は元來詩人として名を成す{{ruby|積|つも}}りでゐた。しかも、業未だ成らざるに、この運󠄁命に立至つた。曾て作る所の詩數百篇、{{ruby|固|もと}}より、まだ世に行はれてをらぬ。遺󠄁稿の所在も最早判らなくなつてゐよう。所で、その中、今も尙{{ruby|記誦|きしやう}}せるものが數十ある。之を我が{{ruby|爲|ため}}に{{ruby|傳録|でんろく}}して{{ruby|戴|いただ}}き{{ruby|度|た}}いのだ。何も、之に{{ruby|仍|よ}}つて一人前の詩人{{ruby|面|づら}}をしたいのではない。作の巧拙は知らず、とにかく、產を破り心を狂はせて迄自分が生涯それに執著した所のものを、一部なりとも後代に{{ruby|傳|つた}}へないでは、死んでも死に切れないのだ。
:袁傪は部下に命じ、筆を{{ruby|執|と}}つて叢中の聲に{{ruby|隨|したが}}つて書きとらせた。李徵の聲は叢の中から朗󠄃々と響󠄃いた。長短凡そ三十篇、{{ruby|格調髙雅|かくちやうこうが}}、{{ruby|意趣卓逸|いしゆたくいつ}}、{{ruby|一讀|いちどく}}して作者の才の非凡を思はせるものばかりである。しかし、袁傪は感嘆しながらも漠然と次の樣に感じてゐた。成程、作者の素質が第一流に{{ruby|屬|ぞく}}するものであることは疑ひない。しかし、この儘では、第一流の作品となるのには、何處か(非常に微妙な{{ruby|點|てん}}に{{ruby|於|おひ}}て){{ruby|缺|か}}ける所があるのではないか、と。
:舊詩を吐き{{ruby|終|おは}}つた李徵の聲は、突然調子を變へ、自らを{{ruby|嘲|あざけ}}るが如くに言つた。{{ruby|羞|はづか}}しいことだが、今でも、こんなあさましい身と成り果てた今でも、己は、己の詩集が長安風流人士の机の上に置かれてゐる{{ruby|樣|さま}}を、夢に見ることがあるのだ。{{ruby|巖窟|がんくつ}}の中に橫たはつて見る夢にだよ。{{ruby|嗤|わら}}つて吳れ。詩人に成りそこなつて虎になつた哀れな男を。(袁傪は昔の靑年李徵の自嘲癖を思出しながら、哀しく聞いてゐた。)さうだ。お笑ひ草ついでに、今の{{ruby|懷|おも}}ひを卽席の詩に述󠄁べて見ようか。この虎の中に、まだ、曾ての李徵が生きてゐるしるしに。
:袁傪は下吏に命じて之を書きとらせた。その詩に言ふ。
:(略、下記「[[高等学校文学国語/山月記#漢詩部|漢詩部]]」に記載)
:時に、殘月、光冷やかに、白露は地に{{ruby|滋|しげ}}く、樹閒を渡る冷風は既に{{ruby|曉|あかつき}}の近󠄁きを吿げてゐた。人々は最早、事の奇異を忘れ、{{ruby|肅然|しゅくぜん}}として、この詩人の{{ruby|薄倖|はつこう}}を{{ruby|嘆|たん}}じた。李徵の聲は再び續ける。
:何故こんな運󠄁命になつたか判󠄁らぬと、先刻は言つたが、しかし、考へやうに{{ruby|依|よ}}れば、思ひ{{ruby|當|あた}}ることが全然ないでもない。人閒であつた時、己は努めて人との{{ruby|交|まじはり}}を避󠄁けた。人々は己を{{ruby|倨傲|きよごう}}だ、尊大だといつた。實は、それが{{ruby|殆|ほとん}}ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかつた。{{ruby|勿論|もちろん}}、曾ての{{ruby|鄕黨|きようたう}}の鬼才と{{ruby|謂|いは}}れた自分に、自尊心が無かつたとは{{ruby|云|い}}はない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいふべきものであつた。{{ruby|己|をれ}}は詩によつて名を成さうと思ひながら、進󠄁んで師に就いたり、求めて詩友と交つて切磋琢磨に努めたりすることをしなかつた。かといつて、又、己は俗物の閒に{{ruby|伍|ご}}することも潔しとしなかつた。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との{{ruby|所爲|せい}}である。{{ruby|己|をのれ}}の珠に非ざることを{{ruby|惧|おそ}}れるが故に、敢て{{ruby|刻苦|こつく}}して磨かうともせず、又、{{ruby|己|おのれ}}の珠なるべきを半󠄁ば信ずるが故に、{{ruby|碌々|ろくろく}}として{{ruby|瓦|かわら}}に伍することも出來なかつた。{{ruby|己|おれ}}は次第に世と離れ、人と遠󠄁ざかり、{{ruby|憤悶|ふんもん}}と{{ruby|慙恚|ざんい}}とによつて{{ruby|益〻|ますます}}己の內なる臆病な自尊心を飼ひふとらせる結果になつた。人閒は誰でも猛獸{{ruby|使|つかひ}}であり、その猛獸に當るのが、各人の性情だといふ。{{ruby|己|おれ}}の場合、この尊大な羞恥心が猛獸だつた。虎だつたのだ。之が己を{{ruby|損|そこな}}ひ、妻子を苦しめ、友人を傷つけ、果ては、己の外形を{{ruby|斯|か}}くの如く、內心にふさはしいものに變へて了つたのだ。今思へば、全く、{{ruby|己|おれ}}は、己の{{ruby|有|も}}つてゐた{{ruby|僅|わづ}}かばかりの才能を空費して了つた譯だ。人生は何事をも爲さぬには{{ruby|餘|あま}}りに長いが、何事かを爲すには餘りに短いなどと口先ばかりの警句を{{ruby|弄|らう}}しながら、{{ruby|事實|じじつ}}は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭ふ怠惰とが己の{{ruby|凡|すべ}}てだつたのだ。己よりも{{ruby|遙|はる}}かに{{ruby|乏|とぼ}}しい才能でありながら、それを{{ruby|專一|せんいつ}}に磨いたがために、堂々たる詩家となつた者が{{ruby|幾|いく}}らでもゐるのだ。虎と成り果てた今、己は漸くそれに氣が付いた。それを思ふと、己は今も胸を{{ruby|灼|や}}かれるやうな{{ruby|悔|くひ}}を感じる、己には最早人間としての生活は出來ない。たとへ、今、己が頭の中で、どんな優れた詩を作つたにした所で、どういふ手段で發表できよう。まして、{{ruby|己|おれ}}の頭は日{{ruby|每|ごと}}に虎に近󠄁づいて行く。どうすればいいのだ。己の空費された過󠄁去は? 己は{{ruby|堪|たま}}らなくなる。さういふ時、己は、向うの山の頂の{{ruby|巖|いわお}}に上り、{{ruby|空谷|くうこく}}に{{ruby|向|むか}}つて{{ruby|吼|ほ}}える。この胸を灼く悲しみを誰かに訴へたいのだ。己は昨夕も、{{ruby|彼處|あそこ}}で月に向つて{{ruby|咆|ほ}}えた。誰かに此の苦しみが分つて{{ruby|貰|もら}}へないかと。しかし、獸どもは己の聲を聞いて、{{ruby|唯|ただ}}、懼れ、ひれ伏すばかり。山も樹も月も露も、一匹の虎が怒り狂つて、{{ruby|哮|たけ}}つてゐるとしか考へない。天に躍り地に伏して嘆いても、誰一人己の氣持を分つて吳れる者はない。恰度、人閒だつた頃、己の傷つき易い內心を誰も理解して吳れなかつたやうに。己の毛皮の濡れたのは、夜露のためばかりではない。
:漸く{{ruby|四邊|あたり}}の暗さが薄らいで來た。木の閒を{{ruby|傳|つた}}つて、何處からか、{{ruby|曉角|ぎやうかく}}が哀しげに響󠄃き始めた。
:最早、別れを吿げねばならぬ。{{ruby|醉|よ}}はねばならぬ時が、(虎に還󠄁らねばならぬ時が)近󠄁づいたから、と、李徵の聲が言つた。だが、お別れする前にもう一つ頼みがある。それは我が妻子のことだ。彼等は未だ虢略にゐる。固より、己の運󠄁命に{{ruby|就|つ}}いては知る{{ruby|筈|はず}}がない。君が南から{{ruby|歸|かへ}}つたら、己は既に死んだと彼等に吿げて貰へないだらうか。決して今日のことだけは明かさないで欲しい。厚かましいお{{ruby|願|ねがひ}}だが、彼等の{{ruby|孤弱|こじやく}}を憐れんで、今後とも{{ruby|道󠄁塗|だうと}}に{{ruby|饑凍|きとう}}することのないやうにはからつて戴けるならば、自分にとつて、{{ruby|恩倖|おんかう}}、之に過󠄁ぎたるは{{ruby|莫|な}}い。
:{{ruby|言終|いひおわ}}つて、叢中から{{ruby|慟哭|どうこく}}の聲が{{ruby|聞|きこ}}えた。袁も{{ruby|亦|また}}淚を{{ruby|泛|うか}}べ、{{ruby|欣|よろこ}}んで李徵の意に{{ruby|副|そ}}ひ{{ruby|度|た}}い{{ruby|旨|むね}}を答へた。李徵の聲は{{ruby|倂|しか}}し忽ち又先刻の自嘲的な調子に戾つて、言つた。
:本當は、{{ruby|先|ま}}づ、この事の方を先にお願ひすべきだつたのだ、己が人閒だつたなら。{{ruby|饑|う}}ゑ凍えようとする妻子のことよりも、{{ruby|己|おのれ}}の乏しい詩業の方を氣にかけてゐる樣な男だから、こんな獸に身を{{ruby|墮|お}}とすのだ。
:さうして、{{ruby|附加|つけくわ}}へて言ふことに、袁傪が嶺南からの歸途󠄁には決して此の途󠄁を通󠄁らないで欲しい、其の時には自分が醉つてゐて故人を認めずに襲ひかかるかも知れないから。又、今別れてから、前方百步の所にある、あの丘に{{ruby|上|のぼ}}つたら、{{ruby|此方|こちら}}を振りかへつて見て貰ひ度い。自分は今の姿をもう一度お目に掛けよう。勇に誇らうとしてではない。我が醜惡な姿を示して、以て、再び此處を過ぎて自分に{{ruby|會|あ}}はうとの氣持を君に起󠄁させない{{ruby|爲|ため}}であると。
:袁傪は叢に向つて、{{ruby|懇|ねんご}}ろに別れの言葉を述べ、馬に上つた。叢の中からは、又、堪へ得ざるが如き悲泣の聲が洩れた。袁傪も幾度か叢を振返りながら、淚の中に出發した。
:一行が丘の上についた時、彼等は、言はれた通󠄁りに振返󠄁つて、先程の林閒の草地を眺めた。忽ち、一匹の虎が草の茂みから道の上に躍り出たのを彼等は見た。虎は、既に白く光を失つた月を仰いで、二聲三聲{{ruby|咆哮|ほうこう}}したかと思ふと、又、元の叢に躍り入つて、再び其の姿を見なかつた。
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===注釈===
*隴西:現在の中国・甘粛省。
*才穎:「才英」の本来の表記。才知が優れて抜きん出ていること。
*天寶:唐代の年号。西暦では742~756年。
*虎榜:進士(官吏登用試験)の合格者の姓名を掲示する木札。
*江南尉:江南(長江以南)の軍事・警察を司る役職。
*自ら恃むこと頗る厚く:よく自分を当てにする。ここでは、李徴の自己評価が非常に高いことを指す。
*賤吏:地位の低い役人。
*いくばくもなく:それほど時間も経たずに。
*虢略:現在の中国・河南省。
*歸臥:辞職して故郷に帰ること。
*文名は容易に揚がらず:詩家として名声を得ることはなく。
*峭刻:険しく{{ruby|惨|むご}}いさま。
*炯々:鋭く光るさま。
*節を屈する:自分の意志を曲げて他人に従う。ここでの「節」は3文目の「下吏〜遺そうとした」を指す。
*鈍物:馬鹿で愚かな人。
*齒牙にも掛けない:眼中にない。取るに足りない。相手にしない。
*儁才:「駿才」の異表記。
*怏々:不平があり心が満たされないさま。
*狂悖:常軌を逸しているさま。異常なさま。
*〻:「々」に同じ。
*汝水:河南省を流れる川。{{ruby|淮河|わいが}}の支流。
*監察御史:官吏を取り締まり、地方を巡行して行政を監視した役人。
*商於:河南省の地名。
*驛吏:{{ruby|宿駅|しゅくえき}}(街道など交通の要所に人を宿泊させたり、輸送・通信の人馬の中継ぎをしたりする設備がある場所)の役人。
*驚懼:驚き畏れること。
*峻峭:厳しく険しいこと。
*故人:旧友。現在では「亡くなった人」の意味でのみ使われる。
*畏怖嫌厭:畏れ
*愧赧:恥じて赤面すること。
*經書:儒教の経典の一つ。
*到底語るに忍びない:初めて兎を食した後、本能のままに様々な獣(果ては人間に至るまで)を喰い殺してきたことを旧友に語るのは{{ruby|憚|はばか}}られる、ということを暗示している。
*古い宮殿の礎:「人間の心」に対応。
*土砂:「獸としての習慣」に対応。
*己はしあはせになれるだらう:人の心を無くしてしまえば、虎としての行為に人間だった頃の価値観で罪悪感を抱き苦しむことはなくなるだろう、ということ。
*記誦:記憶し、誦じる。
*産を破る:破産する。
*格調髙雅:品があって美しいさま。
*意趣卓逸:心の趣がずば抜けていること。
*笑い草:笑いを誘う事物・原因。
*冷ややか:うっすら。
*滋く:多くあり。
*肅然:静かに。
*薄倖:不幸。
*倨傲:{{ruby|驕|おご}}り{{ruby|昂|たかぶ}}ること。
*郷黨:ふるさと。
*臆病な自尊心:「人間であったとき〜知らなかった」に対応。
*尊大な自尊心:「己の珠に〜できなかった」に対応。
*伍する:仲間となる。
*刻苦:苦しみに堪えて努力すること。
*碌々:石がゴロゴロしているさま。平凡で役立たずなさま。
*瓦:ここでは「値打ちが低いもの」の意。
*憤悶:憤り{{ruby|悶|もだ}}えること。
*慙恚:恥じて憤ること。
*斯くの如く:このように。
*警句を弄する:口先だけで警句を述べるばかりで人格や行動が伴っていない。
*才能の不足を暴露するかもしれないとの卑怯な危惧:「己の珠にあらざることを惧れる」に対応。
*空谷:人間の気配のない寂しい谷。
*夜露のためばかりではない:涙でも毛皮が濡れたことを暗示している。
*曉角:夜明けを知らせる角笛。
*孤弱:身寄りがないこと。
*道󠄁塗:道。
*饑凍:飢えて凍えること。また、それによって死に至ること。
*恩倖:慈しみ。恩恵。
*慟哭:声をあげて激しく嘆き泣くこと。
*懇ろに:ここでは「丁寧に」の意。
==漢詩部==
===白文(正字)===
:偶因狂疾成殊類
:災患相仍不可逃󠄂
:今日爪牙誰敢敵
:當時聲跡共相髙
:我爲異物蓬茅下
:君已乘軺氣勢豪
:此夕溪山對明月
:不成長嘯但成嘷
===書き下し(新字)===
:{{ruby|偶〻|たまたま}}{{ruby|狂疾|きやうしつ}}に{{ruby|因|よ}}つて{{ruby|殊類|しゆるい}}と成る
:{{ruby|災患|さいかん}}{{ruby|相|あい}}{{ruby|仍|よ}}つて{{ruby|逃|にぐ}}るべからず
:今日は{{ruby|爪牙|さうが}}誰か{{ruby|敢|あ}}へて敵せんや
:当時は声跡共に相高かりき
:我は異物と{{ruby|為|な}}りて{{ruby|蓬茅|ほうばう}}の{{ruby|下|もと}}にあれども
:君は{{ruby|已|すで}}に{{ruby|軺|えう}}に乗りて気勢{{ruby|豪|ごう}}なり
:{{ruby|此|こ}}の{{ruby|夕|ゆふべ}}{{ruby|溪山|けいざん}}名月に対し
:{{ruby|長嘯|ちやうせう}}を成さずして{{ruby|但|た}}だ{{ruby|嗥|かう}}を成すのみ
====注釈====
*殊類:人間ではないもの。
*声跡:名声と業績。
*蓬茅:{{ruby|蓬|よもぎ}}と{{ruby|茅|ちがや}}。ここでは雑草の意。
*軺:一、二頭の馬が牽く小さな軽い車。
*長嘯:長く声を引いて{{ruby|吟|えい}}じること。
*嗥:叫ぶこと。吠えること。
===現代語訳===
:偶然、精神病によって人外となってしまった。
:災難と病が互いに重なって逃れられない。
:虎となった今ではこの爪や牙に誰が好んで敵対しようとするか。いや、誰もしない。
:人間だった当時は、私も君も名声・業績共に高かった。
:私は虎となって雑草のもとにいるけれど、
:君は既に馬車に乗るほど出世して勢いが強い。
:私はこの夕べ、谷川や山を照らす明月に向き合って、
:詩を吟ずることができず、ただただ吠え叫ぶばかりである。
==鑑賞==
『山月記』は1942年に発表された小説で、中国の古典である『唐人説薈』の「人虎伝」を基に創作された。作中で李徴が創作した漢詩はこの「人虎伝」の一節「'''此夕渓山対明月'''」を引用している。
作者の中島敦は東京都生まれの小説家で、享年33と非常に短命であった。奇しくも、この『山月記』を発表した年に亡くなっている。特徴としては中国古典に立脚した作品が多く、優れた知性と漢文のように硬く格調高い文章によって死後に高い評価を受けた。
他の中国古典を基にした作品としては、『[[高等学校言語文化/韓非子|韓非子]]』の「守株」を題材にした北原白秋の詩「待ちぼうけ」が有名である。
[[カテゴリ:高等学校教育 国語]]
[[カテゴリ:日本語]]
[[カテゴリ:日本の文学]]
[[カテゴリ:漢文]]
kak0otadf9hf73dfjzgy2vcxnxamila
JavaScript/グローバルオブジェクト
0
43686
265729
265434
2024-12-17T22:32:39Z
Ef3
694
console.log(Reflect.ownKeys(globalThis).filter(q=> typeof q === 'string'&&typeof globalThis[q] !== 'function').sort().map(x => `=== globalThis.${x} ===`).join("\n"));
265729
wikitext
text/x-wiki
JavaScriptのグローバルオブジェクトは、ECMAScript仕様に従って、さまざまなデータ型や機能を提供します。以下に、各グローバルオブジェクトをアルファベット順に紹介し、簡単なコード例を示します。
<!--
console.log(Reflect.ownKeys(globalThis).filter(q=> typeof q === 'string'&&typeof globalThis[q] !== 'function').sort().map(x => `=== globalThis.${x} ===`).join("\n"));
-->
=== Array ===
[[JavaScript/Array|Array]]は、配列の操作を行うためのオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
let arr = [1, 2, 3];
console.log(arr.length); // 3</syntaxhighlight>
=== ArrayBuffer ===
[[JavaScript/ArrayBuffer|ArrayBuffer]]は、固定長の生バイナリデータを表現するためのオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let buffer = new ArrayBuffer(16);
let view = new Int32Array(buffer);
view[1] = 42;
console.log(view[1]); // 42</syntaxhighlight>
=== BigInt ===
[[JavaScript/BigInt|BigInt]]は、任意精度の整数を表す型です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let bigIntNum = 1234567890123456789012345678901234567890n;
console.log(bigIntNum); // 1234567890123456789012345678901234567890n</syntaxhighlight>
=== BigInt64Array ===
[[JavaScript/BigInt64Array|BigInt64Array]]は、BigInt型の64ビット整数値を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let buffer = new ArrayBuffer(8);
let bigIntArray = new BigInt64Array(buffer);
bigIntArray[0] = 1234567890123456789n;
console.log(bigIntArray[0]); // 1234567890123456789n</syntaxhighlight>
=== BigUint64Array ===
[[JavaScript/BigUint64Array|BigUint64Array]]は、符号なし64ビット整数のBigInt型を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let buffer = new ArrayBuffer(8);
let bigUintArray = new BigUint64Array(buffer);
bigUintArray[0] = 1234567890123456789n;
console.log(bigUintArray[0]); // 1234567890123456789n</syntaxhighlight>
=== Boolean ===
[[JavaScript/Boolean|Boolean]]は、真偽値を表現する型です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let isTrue = true;
console.log(isTrue); // true</syntaxhighlight>
=== DataView ===
[[JavaScript/DataView|DataView]]は、ArrayBufferの内容を効率的に読み書きするためのインターフェースです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let buffer = new ArrayBuffer(8);
let dataView = new DataView(buffer);
dataView.setInt8(0, 42);
console.log(dataView.getInt8(0)); // 42</syntaxhighlight>
=== Date ===
[[JavaScript/Date|Date]]は、日付と時刻を扱うためのオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let now = new Date();
console.log(now); // 現在の日付と時刻</syntaxhighlight>
=== decodeURI ===
[[JavaScript/decodeURI|decodeURI]]は、エンコードされたURIコンポーネントをデコードします。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let encoded = encodeURI("https://example.com?name=John&Doe");
console.log(decodeURI(encoded)); // https://example.com?name=John&Doe</syntaxhighlight>
=== decodeURIComponent ===
[[JavaScript/decodeURIComponent|decodeURIComponent]]は、エンコードされたURIの一部をデコードします。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let encoded = encodeURIComponent("name=John&Doe");
console.log(decodeURIComponent(encoded)); // name=John&Doe</syntaxhighlight>
=== encodeURI ===
[[JavaScript/encodeURI|encodeURI]]は、URIをエンコードします。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let uri = "https://example.com?name=John Doe";
console.log(encodeURI(uri)); // https://example.com?name=John%20Doe</syntaxhighlight>
=== encodeURIComponent ===
[[JavaScript/encodeURIComponent|encodeURIComponent]]は、URIのコンポーネント(パラメータなど)をエンコードします。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let component = "name=John Doe";
console.log(encodeURIComponent(component)); // name%3DJohn%20Doe</syntaxhighlight>
=== Error ===
[[JavaScript/Error|Error]]は、JavaScriptのエラーを表すオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>try {
throw new Error("Something went wrong");
} catch (e) {
console.log(e.message); // Something went wrong
}</syntaxhighlight>
=== eval ===
[[JavaScript/eval|eval]]は、文字列として渡されたJavaScriptコードを実行します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let x = 10;
eval("x = x + 1");
console.log(x); // 11</syntaxhighlight>
=== EvalError ===
[[JavaScript/EvalError|EvalError]]は、eval関数に関連するエラーを表します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>try {
throw new EvalError("Eval error");
} catch (e) {
console.log(e.message); // Eval error
}</syntaxhighlight>
=== Float32Array ===
[[JavaScript/Float32Array|Float32Array]]は、32ビット浮動小数点数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Float32Array(2);
arr[0] = 3.14;
console.log(arr[0]); // 3.14</syntaxhighlight>
=== Float64Array ===
[[JavaScript/Float64Array|Float64Array]]は、64ビット浮動小数点数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Float64Array(2);
arr[0] = 3.14159;
console.log(arr[0]); // 3.14159</syntaxhighlight>
=== Function ===
[[JavaScript/Function|Function]]は、JavaScriptの関数を表現するオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let add = new Function('a', 'b', 'return a + b');
console.log(add(1, 2)); // 3</syntaxhighlight>
=== globalThis ===
[[JavaScript/globalThis|globalThis]]は、グローバルオブジェクトを指し示します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>console.log(globalThis); // グローバルオブジェクト</syntaxhighlight>
=== Infinity ===
[[JavaScript/Infinity|Infinity]]は、無限大を表す定数です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>console.log(Infinity); // Infinity</syntaxhighlight>
=== Int16Array ===
[[JavaScript/Int16Array|Int16Array]]は、16ビット符号付き整数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Int16Array(2);
arr[0] = 32767;
console.log(arr[0]); // 32767</syntaxhighlight>
=== Int32Array ===
[[JavaScript/Int32Array|Int32Array]]は、32ビット符号付き整数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Int32Array(2);
arr[0] = 2147483647;
console.log(arr[0]); // 2147483647</syntaxhighlight>
=== Int8Array ===
[[JavaScript/Int8Array|Int8Array]]は、8ビット符号付き整数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Int8Array(2);
arr[0] = 127;
console.log(arr[0]); // 127</syntaxhighlight>
=== Intl ===
[[JavaScript/Intl|Intl]]は、国際化に関連する機能を提供するオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let number = 1234567.89;
let formatter = new Intl.NumberFormat('en-US');
console.log(formatter.format(number)); // 1,234,567.89</syntaxhighlight>
=== isFinite ===
[[JavaScript/isFinite|isFinite]]は、引数が有限数かどうかを判定します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>console.log(isFinite(123)); // true
console.log(isFinite(Infinity)); // false</syntaxhighlight>
=== isNaN ===
[[JavaScript/isNaN|isNaN]]は、引数がNaNかどうかを判定します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>console.log(isNaN(123)); // false
console.log(isNaN(NaN)); // true</syntaxhighlight>
=== JSON ===
[[JavaScript/JSON|JSON]]は、JSON形式のデータを操作するためのオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let obj = { name: "John", age: 30 };
let jsonString = JSON.stringify(obj);
console.log(jsonString); // {"name":"John","age":30}</syntaxhighlight>
=== Map ===
[[JavaScript/Map|Map]]は、キーと値のペアを格納するコレクションです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let map = new Map();
map.set("name", "John");
console.log(map.get("name")); // John</syntaxhighlight>
=== Math ===
[[JavaScript/Math|Math]]は、数学的な定数や関数を提供するオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>console.log(Math.PI); // 3.141592653589793
console.log(Math.random()); // 0から1の間のランダムな値</syntaxhighlight>
=== NaN ===
[[JavaScript/NaN|NaN]]は、数値として解釈できない値を表す定数です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>console.log(NaN == NaN); // false</syntaxhighlight>
=== Number ===
[[JavaScript/Number|Number]]は、数値を表すためのオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let num = 123;
console.log(Number.isInteger(num)); // true</syntaxhighlight>
=== Object ===
[[JavaScript/Object|Object]]は、JavaScriptの基本的なオブジェクト型です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let obj = { name: "John", age: 30 };
console.log(obj.name); // John</syntaxhighlight>
=== parseFloat ===
[[JavaScript/parseFloat|parseFloat]]は、文字列を浮動小数点数に変換します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let num = parseFloat("3.14");
console.log(num); // 3.14</syntaxhighlight>
=== parseInt ===
[[JavaScript/parseInt|parseInt]]は、文字列を整数に変換します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let num = parseInt("123");
console.log(num); // 123</syntaxhighlight>
=== Promise ===
[[JavaScript/Promise|Promise]]は、非同期操作の結果を表現するオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let promise = new Promise((resolve, reject) => {
resolve("Success");
});
promise.then(result => console.log(result)); // Success</syntaxhighlight>
=== Proxy ===
[[JavaScript/Proxy|Proxy]]は、オブジェクトの操作をトラップするためのオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let target = { message: "Hello" };
let handler = {
get: function(target, prop) {
return prop in target ? target[prop] : `Property ${prop} not found`;
}
};
let proxy = new Proxy(target, handler);
console.log(proxy.message); // Hello</syntaxhighlight>
=== RangeError ===
[[JavaScript/RangeError|RangeError]]は、範囲外の値が指定された場合のエラーです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>try {
throw new RangeError("Out of range");
} catch (e) {
console.log(e.message); // Out of range
}</syntaxhighlight>
=== ReferenceError ===
[[JavaScript/ReferenceError|ReferenceError]]は、未定義の変数を参照した場合のエラーです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>try {
console.log(nonExistentVar);
} catch (e) {
console.log(e.message); // nonExistentVar is not defined
}</syntaxhighlight>
=== Reflect ===
[[JavaScript/Reflect|Reflect]]は、オブジェクトの操作を行うためのメソッドを提供するオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let obj = { name: "John" };
console.log(Reflect.has(obj, "name")); // true</syntaxhighlight>
=== RegExp ===
[[JavaScript/RegExp|RegExp]]は、正規表現を表現するオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let regex = /hello/;
console.log(regex.test("hello world")); // true</syntaxhighlight>
=== Set ===
[[JavaScript/Set|Set]]は、重複しない値を格納するコレクションです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let set = new Set();
set.add(1);
set.add(2);
console.log(set.has(1)); // true</syntaxhighlight>
=== String ===
[[JavaScript/String|String]]は、文字列を表すオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let str = "Hello";
console.log(str.length); // 5</syntaxhighlight>
=== Symbol ===
[[JavaScript/Symbol|Symbol]]は、一意の識別子を作成するためのオブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let sym = Symbol("description");
console.log(sym); // Symbol(description)</syntaxhighlight>
=== SyntaxError ===
[[JavaScript/SyntaxError|SyntaxError]]は、構文エラーを表します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>try {
eval("var a = ");
} catch (e) {
console.log(e.message); // Unexpected end of input
}</syntaxhighlight>
=== TypeError ===
[[JavaScript/TypeError|TypeError]]は、不正な型にアクセスした場合のエラーです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>try {
null.foo();
} catch (e) {
console.log(e.message); // Cannot read properties of null (reading 'foo')
}</syntaxhighlight>
=== Uint16Array ===
[[JavaScript/Uint16Array|Uint16Array]]は、16ビット符号なし整数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Uint16Array(2);
arr[0] = 65535;
console.log(arr[0]); // 65535</syntaxhighlight>
=== Uint32Array ===
[[JavaScript/Uint32Array|Uint32Array]]は、32ビット符号なし整数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Uint32Array(2);
arr[0] = 4294967295;
console.log(arr[0]); // 4294967295</syntaxhighlight>
=== Uint8Array ===
[[JavaScript/Uint8Array|Uint8Array]]は、8ビット符号なし整数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Uint8Array(2);
arr[0] = 255;
console.log(arr[0]); // 255</syntaxhighlight>
=== Uint8ClampedArray ===
[[JavaScript/Uint8ClampedArray|Uint8ClampedArray]]は、0〜255の範囲に制限された8ビット符号なし整数を格納する配列です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let arr = new Uint8ClampedArray(2);
arr[0] = 300;
console.log(arr[0]); // 255</syntaxhighlight>
=== undefined ===
[[JavaScript/undefined|undefined]]は、未定義の値を表すプリミティブ型です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let x;
console.log(x); // undefined</syntaxhighlight>
=== URIError ===
[[JavaScript/URIError|URIError]]は、URI操作に関するエラーを表します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>try {
decodeURIComponent('%');
} catch (e) {
console.log(e.message); // URI malformed
}</syntaxhighlight>
=== WeakMap ===
[[JavaScript/WeakMap|WeakMap]]は、ガベージコレクションに対応したキーと値のペアを格納するコレクションです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let wm = new WeakMap();
let obj = {};
wm.set(obj, "value");
console.log(wm.get(obj)); // value</syntaxhighlight>
=== WeakSet ===
[[JavaScript/WeakSet|WeakSet]]は、ガベージコレクションに対応したユニークなオブジェクトのみを格納するコレクションです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let ws = new WeakSet();
let obj = {};
ws.add(obj);
console.log(ws.has(obj)); // true</syntaxhighlight>
{{DEFAULTSORT:くろはるおふしえくと}}
[[Category:JavaScript]]
86qhwwoqz0peznh7xxlu4udtoo35p46
高等学校文学国語/永訣の朝
0
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265715
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2024-12-17T12:35:10Z
~2024-28093
85387
カテゴリ変更
265715
wikitext
text/x-wiki
{{Pathnav|高等学校の学習|高等学校国語|高等学校文学国語|frame=1}}
==本文==
:けふのうちに
:とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
:みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
: (あめゆじゆとてちてけんじや)
:うすあかくいつそう{{ruby|陰慘|いんざん}}な雲から
:みぞれはびちよびちよふつてくる
: (あめゆじゆとてちてけんじや)
:青い{{ruby|蓴菜󠄁|じゆんさい}}のもやうのついた
:これらふたつのかけた{{ruby|陶椀|たうわん}}に
:おまへがたべるあめゆきをとらうとして
:わたくしはまがつたてつぱうだまのやうに
:このくらいみぞれのなかに飛びだした
: (あめゆじゆとてちてけんじや)
:{{ruby|蒼鉛|さうえん}}いろの暗い雲から
:みぞれはびちよびちよ沈んでくる
:ああとし子
:死ぬといふいまごろになつて
:わたくしをいつしやうあかるくするために
:こんなさつぱりした雪󠄁のひとわんを
:おまへはわたくしにたのんだのだ
:ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
:わたくしもまつすぐにすすんでいくから
: (あめゆじゆとてちてけんじや)
:はげしいはげしい熱やあへぎのあひだから
:おまへはわたくしにたのんだのだ
: 銀河や太陽 氣圈などとよばれたせかいの
:そらからおちた雪󠄁のさいごのひとわんを……
:……ふたきれのみかげせきざいに
:みぞれはさびしくたまつてゐる
:わたくしはそのうへにあぶなくたち
:雪󠄁と水とのまつしろな{{ruby|二相系|にさうけい}}をたもち
:すきとほるつめたい雫にみちた
:このつややかな松のえだから
:わたくしのやさしいいもうとの
:さいごのたべものをもらつていかう
:わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ
:みなれたちやわんのこの藍のもやうにも
:もうけふおまへはわかれてしまふ
:(Ora Orade Shitori egumo)
:ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
:あああのとざされた病室の
:くらいびやうぶやかやのなかに
:やさしくあをじろく燃えてゐる
:わたくしのけなげないもうとよ
:この雪󠄁はどこをえらばうにも
:あんまりどこもまつしろなのだ
:あんなおそろしいみだれたそらから
:このうつくしい雪󠄁がきたのだ
: (うまれでくるたて
: こんどはこたにわりやのごとばかりで
: くるしまなあよにうまれてくる)
:おまへがたべるこのふたわんのゆきに
:わたくしはいまこころからいのる
:どうかこれが{{ruby|兜率󠄁|とそつ}}の{{ruby|天|てん}}の{{ruby|⻝|じき}}に{{ruby|變|かは}}つて
:おまへとみんなとに{{ruby|聖󠄁|きよ}}い{{ruby|資糧|かて}}をもたらすやうに
:わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ
<!-->入力環境の関係で一部正体字になっていない箇所があります。<-->
===注釈===
*いもうと:作者の二つ違いの妹、宮澤トシ。日本女子大学を卒業後、岩手県立花巻高等女学校(現・岩手県立花巻南高等学校)で教員を務めていたが、結核により1922年11月27日満24歳で死亡。
*みぞれ:雨と雪が混ざったもの。あめゆき。漢字では「霙」。
*あめゆじゆとてちてけんじや:あめゆきを取ってきてください
*蓴菜:スイレン科の多年生水草。若芽・若葉を食す。
*まがつたてつぽうだまのやうに:瀕死の妹の願いを叶えるために一目散に外へ飛び出そうとするが、部屋から表に出るまで家の中をあちこち曲がる必要があったことを示す。
*蒼鉛:金属元素の一つ、ビスマス(Bi)の和名。灰白色で赤みを帯びている。
*みかげせきざい:御影石(花崗岩)の石材。
*氣圈:地球を包む大気のある範囲。大気圏。
*二相系:ここでは、水が液体と固体の二つの状態で共存すること。
*Ora Orade Shitori egumo:わたしはわたしで1人で{{ruby|逝|い}}きます。
*うまれでくるたてこんどはこたにわりやのごとばかりでくるしまなあよにうまれてくる:また人として生まれてくる時には、こんな自分のことばかりで苦しまないように生まれてきます。
*兜率の天:仏教用語で、弥勒菩薩が住む天上世界のこと。弥勒菩薩は、仏教の開祖であるゴータマ・シッダールタが入滅してから56億7千万年後の未来にこの世界に現われて悟りを開き、多くの人々を救済するとされる。
==鑑賞==
この文章は、宮澤賢治によって書かれた詩である。
宮澤賢治は『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『星めぐりの歌』『注文の多い料理店』『雨ニモマケズ』『セロ弾きのゴーシュ』『どんぐりと山猫』などで知られる作家であり、岩手県立花巻農学校の教師として働く傍らで創作に励んだ。1896年生、1933年没。作品の殆どは死後に発表され、高評価を受けた。
題名にある「永訣」は、「永遠の訣別」の縮約であり、この文章は『松の針』『無声慟哭』と共に妹の死に際を見て記された。ともに詩集『春と修羅』に納められている。
作中で妹が発する方言は花巻弁を元にした創作方言であり、この文章が書かれた当初は全てローマ字表記であった。「Ora Orade Shitori egumo」のみがローマ字表記のまま残された理由は、「この部分を強調したかったから」「ローマ字で(空白を入れて)記すことで、音の響きから意味が浮かんでくるから」「賢治にとっては単なる妹の言葉ではなく、天から齎されたありがたい言葉であったから」「日本語表記では表現できない信仰的意味合いを含んでいるから」「妹のこの言葉だけは肯定したくなかったから」などが考えられる。
妹の死の翌年、樺太を訪れた際に亡き妹を偲んで『青森挽歌』『樺太挽歌』を記している。
これらの詩も併せて読んでおきたい。
[[カテゴリ:高等学校教育 国語]]
[[カテゴリ:日本語]]
[[カテゴリ:日本の文学]]
0ardgxr8ro88ee3wbqdgkqmux1ngpse
JavaScript/Iterator/prototype
0
43811
265722
265683
2024-12-17T15:30:42Z
Ef3
694
/* メソッド */ a=[] for (x of Reflect.ownKeys(Iterator.prototype).filter(q=> typeof q === 'string').sort()) { a.push(`=== Iterator.prototype.${x}===`); } console.log(a.join("\n"));
265722
wikitext
text/x-wiki
== Iterator.prototype ==
<code>[[../../Iterator/prototype|Iterator.prototype]]</code> は、JavaScript言語における反復可能なオブジェクトのプロトタイプインターフェースを定義します。
=== 概要 ===
[[../|Iterator]](イテレータ)は、JavaScriptにおけるコレクションやデータストリームを順次処理するための標準的な方法を提供するオブジェクトです。
=== プロトタイプメソッド ===
==== next() ====
イテレータの次の値を取得するための基本的なメソッドです。
;戻り値
: オブジェクト <code>{ value: any, done: boolean }</code>
:: <code>value</code>: 現在の要素の値
:: <code>done</code>: イテレーションが完了したかどうかを示すブール値
=== 使用例 ===
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// 配列からイテレータを取得
const iterator = ['a', 'b', 'c'].values();
console.log(iterator.next()); // { value: 'a', done: false }
console.log(iterator.next()); // { value: 'b', done: false }
console.log(iterator.next()); // { value: 'c', done: false }
console.log(iterator.next()); // { value: undefined, done: true }
</syntaxhighlight>
==== return() ====
イテレーションを早期に終了し、最終値を返すメソッドです。
;パラメータ
: <code>value</code> (オプション): 返される値
=== 使用例 ===
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const iterator = [1, 2, 3].values();
console.log(iterator.return()); // { value: undefined, done: true }
</syntaxhighlight>
==== throw() ====
イテレータ内でエラーを発生させるメソッドです。
;パラメータ
: <code>error</code>: 発生させる例外オブジェクト
=== 使用例 ===
:<syntaxhighlight lang=js copy>
function* generatorFunction() {
try {
yield 1;
yield 2;
} catch (e) {
console.log('エラーをキャッチ:', e);
}
}
const iterator = generatorFunction();
iterator.next(); // { value: 1, done: false }
iterator.throw(new Error('カスタムエラー')); // エラーをキャッチ: Error: カスタムエラー
</syntaxhighlight>
=== 生成方法 ===
Iteratorは直接生成せず、以下の方法で作成されます:
==== コレクションメソッド ====
* <code>[[../../Array/prototype/values|Array.prototype.values()]]</code>
* <code>[[../../Map/prototype/keys|Map.prototype.keys()]]</code>
* <code>[[../../Map/prototype/values|Map.prototype.values()]]</code>
* <code>[[../../Map/prototype/entries|Map.prototype.entries()]]</code>
* <code>[[../../Set/prototype/values|Set.prototype.values()]]</code>
==== ジェネレータ関数 ====
:<syntaxhighlight lang=js copy>
function* numberGenerator() {
yield 1;
yield 2;
yield 3;
}
const iterator = numberGenerator();
</syntaxhighlight>
=== 反復可能プロトコル ===
Iteratorは、<code>[[../../Symbol/iterator|Symbol.iterator]]</code> メソッドを実装することで、<code>[[../../for...of|for...of]]</code>ループや分割代入など、JavaScriptの反復処理機能と連携できます。
=== ブラウザサポート ===
モダンなブラウザと最新のJavaScriptエンジンで広くサポートされています。古いブラウザでは、トランスパイラやポリフィルが必要な場合があります。
== メソッド ==
<!--
a=[]
for (x of Reflect.ownKeys(Iterator.prototype).filter(q=> typeof q === 'string').sort()) {
a.push(`=== Iterator.prototype.${x}===`);
}
console.log(a.join("\n"));
=== Iterator.prototype.constructor===
=== Iterator.prototype.drop===
=== Iterator.prototype.every===
=== Iterator.prototype.filter===
=== Iterator.prototype.find===
=== Iterator.prototype.flatMap===
=== Iterator.prototype.forEach===
=== Iterator.prototype.map===
=== Iterator.prototype.reduce===
=== Iterator.prototype.some===
=== Iterator.prototype.take===
=== Iterator.prototype.toArray===
-->
=== Iterator.prototype.constructor===
=== Iterator.prototype.drop===
=== Iterator.prototype.every===
=== Iterator.prototype.filter===
=== Iterator.prototype.find===
=== Iterator.prototype.flatMap===
=== Iterator.prototype.forEach===
=== Iterator.prototype.map===
=== Iterator.prototype.reduce===
=== Iterator.prototype.some===
=== Iterator.prototype.take===
=== Iterator.prototype.toArray===
== 関連概念 ==
* <code>[[../../反復可能プロトコル|反復可能プロトコル]]</code> (Iterable Protocol)
* <code>[[../../ジェネレータ関数|ジェネレータ関数]]</code>
* <code>[[../../for...of|for...of]]</code> ループ
== 注意点 ==
* Iteratorは一方向で、巻き戻しができません
* 一度すべての要素を取得すると、再度イテレーションできません
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[[Category:JavaScript]]
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高等学校古典探究/枕草子
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高等学校教科『古典探究』は標準単位数が4単位なので、『枕草子』は学年を跨いで学習する可能性を踏まえて二部構成に分かれています。
{{wikisource|枕草子}}
=第一部=
==春はあけぼの==
===本文===
:春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少し{{ruby|明|あか}}りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
:夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。{{ruby|螢|ほたる}}の多く飛び違󠄂ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
:秋は、夕暮。夕日のさして、山の{{ruby|端|は}}いと近󠄁うなりたるに、{{ruby|烏|からす}}の寢どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて{{ruby|雁|かり}}などの{{ruby|列|つら}}ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、{{ruby|蟲|むし}}の音など、はたいふべきにあらず。
:冬は、つとめて。雪󠄁の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ{{ruby|熾|おこ}}して、炭もて渡るも、いとつきづきし。{{ruby|晝|ひる}}になりて、ぬるくゆるびもていけば、{{ruby|火桶|ひをけ}}の火も、白き灰がちになりて、わろし。
(第一段)
====注釈====
*あけぼの:日の出直前の、空の白む時分。「暁」よりも後の時間帯。漢字では「曙」。
*やうやう:段々と。「{{ruby|漸|ようや}}く」の音変化。
*山ぎは:空の、山と接する部分。漢字で書くと「山際」。
*さらなり:「言ふもさらなり」の略。「言うまでもない」の意。
*をかし:{{ruby|趣|おもむき}}がある。風情だ。
*山の端:山の、空と接する部分。「山ぎは」と対。
*あはれなり:{{ruby|沁々|しみじみ}}とした風情がある。
*まいて:尚更。「{{ruby|況|ま}}して」のイ音便。
*雁:カモ科の鳥のうち、カモより大きくハクチョウより小さい渡り鳥の総称。「ガン」とも読む。
*はた:これまた。副詞の一つで、漢字で書くと「将」。
*つとめて:早朝。
*さらでも:そうでなくても。「さあらでも」(副詞「{{ruby|然|さ}}」+ラ変動詞「有り」+接続助詞「で」+係助詞「も」)の略。
*熾して:炭などに火をつけ、継続して燃え続けるようにして。
*渡る:通っていく。
*つきづきし:似つかわしい。
*ゆるびもていけば:四段動詞「緩ぶ」の連用形に「もていく」(「徐々に」の意を表す接頭辞「もて」+四段動詞「行く」)がついた複合動詞「ゆるびもていく」の已然形に偶然の接続助詞「ば」がついた確定条件用法で、「(寒さが)次第に緩んでいくと」の意を表す。
*がち:ある性質が強いことを意味する語を造る接尾辞。
*わろし:みっともない。漢字で書くと「悪し」。
===現代語訳===
:春は明け方が良い。 段々と白くなっていく山際の空が、 少し明るくなって、紫掛かった雲が細く棚引いているのがよい。
:夏は夜が良い。月のあるころは言うまでもない。月のない闇夜ですらも、蛍の多く飛び立っているのが見られてよい。ただ、一匹、二匹など、少しずつ飛んでいくのも、趣がある。 雨などが降るのも、趣がある。
:秋は夕暮れが良い。 夕日が差して山際に近くなったころに、烏が巣に帰るために、三羽・四羽、或いは二羽・三羽、飛んでゆくのも、沁々としている。 まして雁などの列を作っている様子が、(遠くを飛んだりして)小さく見えるのはとても趣がある。日が沈んでしまって、風の音や虫の声が聞こえてくるのは、言うまでもない。
:冬は早朝が良い。雪の降り積もった朝は言うまでもない。霜が降りて大層白くなっているのも、またそうでなくとも、大層寒い朝に、火などを急いで起こして炭火を持って、廊下などをわたるのも、(冬らしくて)とても似つかわしい。(しかし、)昼になって、寒さが次第に緩んでいくと、火桶の火が灰だらけになって白くなっているのは、みっともない。
==野分のまたの日こそ==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==文ことばなめき人こそ==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==世の中になほいと心憂きものは==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==すさまじきもの==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
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高等学校教科『古典探究』は標準単位数が4単位なので、『枕草子』は学年を跨いで学習する可能性を踏まえて二部構成に分かれています。
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=第一部=
==春はあけぼの==
===本文===
:春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少し{{ruby|明|あか}}りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
:夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。{{ruby|螢|ほたる}}の多く飛び違󠄂ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
:秋は、夕暮。夕日のさして、山の{{ruby|端|は}}いと近󠄁うなりたるに、{{ruby|烏|からす}}の寢どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて{{ruby|雁|かり}}などの{{ruby|列|つら}}ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、{{ruby|蟲|むし}}の音など、はたいふべきにあらず。
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(第一段)
====注釈====
*あけぼの:日の出直前の、空の白む時分。「暁」よりも後の時間帯。漢字では「曙」。
*やうやう:段々と。「{{ruby|漸|ようや}}く」の音変化。
*山ぎは:空の、山と接する部分。漢字で書くと「山際」。
*さらなり:「言ふもさらなり」の略。「言うまでもない」の意。
*をかし:{{ruby|趣|おもむき}}がある。風情だ。
*山の端:山の、空と接する部分。「山ぎは」と対。
*あはれなり:{{ruby|沁々|しみじみ}}とした風情がある。
*まいて:尚更。「{{ruby|況|ま}}して」のイ音便。
*雁:カモ科の鳥のうち、カモより大きくハクチョウより小さい渡り鳥の総称。「ガン」とも読む。
*はた:これまた。副詞の一つで、漢字で書くと「将」。
*つとめて:早朝。
*さらでも:そうでなくても。「さあらでも」(副詞「{{ruby|然|さ}}」+ラ変動詞「有り」+接続助詞「で」+係助詞「も」)の略。
*熾して:炭などに火をつけ、継続して燃え続けるようにして。
*渡る:通っていく。
*つきづきし:似つかわしい。
*ゆるびもていけば:四段動詞「緩ぶ」の連用形に「もていく」(「徐々に」の意を表す接頭辞「もて」+四段動詞「行く」)がついた複合動詞「ゆるびもていく」の已然形に偶然の接続助詞「ば」がついた確定条件用法で、「(寒さが)次第に緩んでいくと」の意を表す。
*がち:ある性質が強いことを意味する語を造る接尾辞。
*わろし:みっともない。漢字で書くと「悪し」。
===現代語訳===
:春は明け方が良い。 段々と白くなっていく山際の空が、 少し明るくなって、紫掛かった雲が細く棚引いているのがよい。
:夏は夜が良い。月のあるころは言うまでもない。月のない闇夜ですらも、蛍の多く飛び立っているのが見られてよい。ただ、一匹、二匹など、少しずつ飛んでいくのも、趣がある。 雨などが降るのも、趣がある。
:秋は夕暮れが良い。 夕日が差して山際に近くなったころに、烏が巣に帰るために、三羽・四羽、或いは二羽・三羽、飛んでゆくのも、沁々としている。 まして雁などの列を作っている様子が、(遠くを飛んだりして)小さく見えるのはとても趣がある。日が沈んでしまって、風の音や虫の声が聞こえてくるのは、言うまでもない。
:冬は早朝が良い。雪の降り積もった朝は言うまでもない。霜が降りて大層白くなっているのも、またそうでなくとも、大層寒い朝に、火などを急いで起こして炭火を持って、廊下などをわたるのも、(冬らしくて)とても似つかわしい。(しかし、)昼になって、寒さが次第に緩んでいくと、火桶の火が灰だらけになって白くなっているのは、みっともない。
==野分のまたの日こそ==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==文ことばなめき人こそ==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==世の中になほいと心憂きものは==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==すさまじきもの==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==中納言参りたまひて==
===本文===
:中納言{{ruby|參|まひ}}り{{ruby|給|たま}}ひて、御{{ruby|扇󠄁|おうぎ}}󠄁奉らせ給ふに、「{{ruby|隆家|たかいえ}}こそいみじき骨は得て{{ruby|侍|はべ}}れ。それを張らせて參らせむとするに、おぼろけの紙え張るまじければ、求め侍るなり。」と申し給ふ。「いかやうにかある」と問い聞こえさせ給へば、「すべていみじう侍り。『さらにまだ見ぬ骨のさまなり。』となむ人々申す。まことにかばかりのは見えざりつ。」と、言髙くのたまへば、「さては、扇󠄁のにはあらで、{{ruby|海月|くらげ}}のななり」と聞こゆれば、「これは隆家が言にしてむ。」とて、笑い給ふ。
:かやうのことこそは、かたはらいたきことのうちに入れつべけれど、「一つな落としそ」と言えば、いかがはせむ。
(第九八段)
====注釈====
*中納言:藤原隆家。中宮定子や藤原伊周の弟。
*いみじき:素晴らしい。
*おぼろけ:普通。ありきたり。形容動詞「おぼろけなり」の語幹。
*え張るまじければ:否定語と呼応する可能の副詞「{{ruby|得|え}}」に四段動詞「張る」と不可能の助動詞「まじ」がついた「え張るまじ」の已然形に原因・理由の接続助詞「ば」がついた確定条件用法で、「張ることができないので」の意。
*いかやうに:どのようだ。形容動詞「いかやうなり」の連用形。
*さらに:打消し形を伴って「全然〜ない」の意。
*させ給へ:尊敬語を重ねて定子に対する最高尊敬を表す。
*なむ人々申す:強調の係助詞「なむ」による係り結びが起こっているので、四段動詞「申す」は終止形ではなく連体形の扱い。
*かばかり:これほど。
*言髙く:大声で。形容詞「言髙し」の連用形。
*あらで:ラ変動詞「あり」+打消しの接続助詞「で」で、「ではなく」という否定を表す。
*ななり:断定の助動詞「なり」の連体形に伝聞・推定の助動詞「なり」がついた「なるなり」の撥音便「なんなり」の撥音無表記。
*かやう:このようだ。形容動詞「かやうなり」の語幹。
*かたはらいたき:きまりが悪い。苦々しい。形容詞「傍ら痛し」の連用形。
*入れつべけれど:下二段動詞「入る」+強意の助動詞「つ」+当然の助動詞「べし」の已然形+逆接確定条件の接続助詞「ど」で、「含めるべきだけれど」の意。
*な落としそ:副詞「な」+四段動詞「落とす」+禁止の終助詞「そ」で、「落とすな」という強い禁止を表す。
*いかがはせむ:「どうしようか。いやどうすることもできない。」という反語を表す表現。強意の係助詞「は」による係り結びが起こっているので、意志の助動詞「む」は終止形ではなく連体形の扱い。
===現代語訳===
:中納言様が(中宮たる定子様の所へ)参上なさって御扇を差し上げなさる時に、「私はすばらしい扇の骨を手に入れております。それ(に紙)を張らせて差し上げようとしたところ、普通の紙は張ることができないので、(相応しい紙を)探し求めております。」と申し上げなさる。(定子様が)「(その骨は)どのようなものですか」とお尋ね申し上げなさったので、(隆家様は)「全体的に素晴らしいです。『決してまだ見たことのない骨の様子である。』と人々も申し上げます。本当にこれほどの(すばらしい骨)は目にしたことがなかった。」と声高く言うので、(私は)「それでは扇の(骨)ではなくて、くらげの(骨)であるようですね。」と申し上げたところ、(隆家様は)「これは隆家が言ったことにしてしまおう。」と笑いなさる。
:このようなことは、苦々しいことの中に含めるべきだけれども、(人々が)「一つも落とさないで(記して)くれ。」と言うので、どうしようか。いやどうすることもできない。
==二月つごもりごろに==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
=第二部=
==上にさぶらふ御猫は==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==里にまかでたるに==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
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高等学校教科『古典探究』は標準単位数が4単位なので、『枕草子』は学年を跨いで学習する可能性を踏まえて二部構成に分かれています。
{{wikisource|枕草子}}
=第一部=
==春はあけぼの==
===本文===
:春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少し{{ruby|明|あか}}りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
:夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。{{ruby|螢|ほたる}}の多く飛び違󠄂ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
:秋は、夕暮。夕日のさして、山の{{ruby|端|は}}いと近󠄁うなりたるに、{{ruby|烏|からす}}の寢どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて{{ruby|雁|かり}}などの{{ruby|列|つら}}ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、{{ruby|蟲|むし}}の音など、はたいふべきにあらず。
:冬は、つとめて。雪󠄁の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ{{ruby|熾|おこ}}して、炭もて渡るも、いとつきづきし。{{ruby|晝|ひる}}になりて、ぬるくゆるびもていけば、{{ruby|火桶|ひをけ}}の火も、白き灰がちになりて、わろし。
(第一段)
====注釈====
*あけぼの:日の出直前の、空の白む時分。「暁」よりも後の時間帯。漢字では「曙」。
*やうやう:段々と。「{{ruby|漸|ようや}}く」の音変化。
*山ぎは:空の、山と接する部分。漢字で書くと「山際」。
*さらなり:「言ふもさらなり」の略。「言うまでもない」の意。
*をかし:{{ruby|趣|おもむき}}がある。風情だ。
*山の端:山の、空と接する部分。「山ぎは」と対。
*あはれなり:{{ruby|沁々|しみじみ}}とした風情がある。
*まいて:尚更。「{{ruby|況|ま}}して」のイ音便。
*雁:カモ科の鳥のうち、カモより大きくハクチョウより小さい渡り鳥の総称。「ガン」とも読む。
*はた:これまた。副詞の一つで、漢字で書くと「将」。
*つとめて:早朝。
*さらでも:そうでなくても。「さあらでも」(副詞「{{ruby|然|さ}}」+ラ変動詞「有り」+接続助詞「で」+係助詞「も」)の略。
*熾して:炭などに火をつけ、継続して燃え続けるようにして。
*渡る:通っていく。
*つきづきし:似つかわしい。
*ゆるびもていけば:四段動詞「緩ぶ」の連用形に「もていく」(「徐々に」の意を表す接頭辞「もて」+四段動詞「行く」)がついた複合動詞「ゆるびもていく」の已然形に偶然の接続助詞「ば」がついた確定条件用法で、「(寒さが)次第に緩んでいくと」の意を表す。
*がち:ある性質が強いことを意味する語を造る接尾辞。
*わろし:みっともない。漢字で書くと「悪し」。
===現代語訳===
:春は明け方が良い。 段々と白くなっていく山際の空が、 少し明るくなって、紫掛かった雲が細く棚引いているのがよい。
:夏は夜が良い。月のあるころは言うまでもない。月のない闇夜ですらも、蛍の多く飛び立っているのが見られてよい。ただ、一匹、二匹など、少しずつ飛んでいくのも、趣がある。 雨などが降るのも、趣がある。
:秋は夕暮れが良い。 夕日が差して山際に近くなったころに、烏が巣に帰るために、三羽・四羽、或いは二羽・三羽、飛んでゆくのも、沁々としている。 まして雁などの列を作っている様子が、(遠くを飛んだりして)小さく見えるのはとても趣がある。日が沈んでしまって、風の音や虫の声が聞こえてくるのは、言うまでもない。
:冬は早朝が良い。雪の降り積もった朝は言うまでもない。霜が降りて大層白くなっているのも、またそうでなくとも、大層寒い朝に、火などを急いで起こして炭火を持って、廊下などをわたるのも、(冬らしくて)とても似つかわしい。(しかし、)昼になって、寒さが次第に緩んでいくと、火桶の火が灰だらけになって白くなっているのは、みっともない。
==野分のまたの日こそ==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==文ことばなめき人こそ==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==世の中になほいと心憂きものは==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==すさまじきもの==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==中納言参りたまひて==
===本文===
:中納言{{ruby|參|まひ}}り{{ruby|給|たま}}ひて、御{{ruby|扇󠄁|おうぎ}}󠄁奉らせ給ふに、「{{ruby|隆家|たかいえ}}こそいみじき骨は得て{{ruby|侍|はべ}}れ。それを張らせて參らせむとするに、おぼろけの紙え張るまじければ、求め侍るなり。」と申し給ふ。「いかやうにかある」と問い聞こえさせ給へば、「すべていみじう侍り。『さらにまだ見ぬ骨のさまなり。』となむ人々申す。まことにかばかりのは見えざりつ。」と、言髙くのたまへば、「さては、扇󠄁のにはあらで、{{ruby|海月|くらげ}}のななり」と聞こゆれば、「これは隆家が言にしてむ。」とて、笑い給ふ。
:かやうのことこそは、かたはらいたきことのうちに入れつべけれど、「一つな落としそ」と言えば、いかがはせむ。
(第九八段)
====注釈====
*中納言:藤原隆家。中宮定子や藤原伊周の弟。
*いみじき:素晴らしい。
*おぼろけ:普通。ありきたり。形容動詞「おぼろけなり」の語幹。
*え張るまじければ:否定語と呼応する可能の副詞「{{ruby|得|え}}」に四段動詞「張る」と不可能の助動詞「まじ」がついた「え張るまじ」の已然形に原因・理由の接続助詞「ば」がついた確定条件用法で、「張ることができないので」の意。
*いかやうに:どのようだ。形容動詞「いかやうなり」の連用形。
*さらに:打消し形を伴って「全然〜ない」の意。
*させ給へ:尊敬語を重ねて定子に対する最高尊敬を表す。
*なむ人々申す:強調の係助詞「なむ」による係り結びが起こっているので、四段動詞「申す」は終止形ではなく連体形の扱い。
*かばかり:これほど。
*言髙く:大声で。形容詞「言髙し」の連用形。
*あらで:ラ変動詞「あり」+打消しの接続助詞「で」で、「ではなく」という否定を表す。
*ななり:断定の助動詞「なり」の連体形に伝聞・推定の助動詞「なり」がついた「なるなり」の撥音便「なんなり」の撥音無表記。
*かやう:このようだ。形容動詞「かやうなり」の語幹。
*かたはらいたき:きまりが悪い。苦々しい。形容詞「傍ら痛し」の連用形。
*入れつべけれど:下二段動詞「入る」+強意の助動詞「つ」+当然の助動詞「べし」の已然形+逆接確定条件の接続助詞「ど」で、「含めるべきだけれど」の意。
*な落としそ:副詞「な」+四段動詞「落とす」+禁止の終助詞「そ」で、「落とすな」という強い禁止を表す。
*いかがはせむ:「どうしようか。いやどうすることもできない。」という反語を表す表現。強意の係助詞「は」による係り結びが起こっているので、意志の助動詞「む」は終止形ではなく連体形の扱い。
===現代語訳===
:中納言様が(中宮たる定子様の所へ)参上なさって御扇を差し上げなさる時に、「私はすばらしい扇の骨を手に入れております。それ(に紙)を張らせて差し上げようとしたところ、普通の紙は張ることができないので、(相応しい紙を)探し求めております。」と申し上げなさる。(定子様が)「(その骨は)どのようなものですか」とお尋ね申し上げなさったので、(隆家様は)「全体的に素晴らしいです。『決してまだ見たことのない骨の様子である。』と人々も申し上げます。本当にこれほどの(すばらしい骨)は目にしたことがなかった。」と声高く言うので、(私は)「それでは扇の(骨)ではなくて、くらげの(骨)であるようですね。」と申し上げたところ、(隆家様は)「これは隆家が言ったことにしてしまおう。」と笑いなさる。
:このようなことは、苦々しいことの中に含めるべきだけれども、(人々が)「一つも落とさないで(記して)くれ。」と言うので、どうしようか。いやどうすることもできない。
==二月つごもりごろに==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
=第二部=
==上にさぶらふ御猫は==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==里にまかでたるに==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==星は==
===本文===
:星は、すばる。彥星。夕づつ。よばひ星、少しをかし。尾だになからばしかば、まいて。
(第二五四段)
====注釈====
*すばる:牡牛座のプレアデス星団。六連星。幅10光年ほどの領域に若く青白い(=高温の)星が集まっている。漢字で書くと「昴」。
*彥星:鷲座のアルタイル。夏の大三角の一角。七夕伝説から牽牛星とも呼ばれる。
*夕づつ:東方最大離角前後にある金星。宵の明星。{{ruby|夕星|ゆうつづ}}。
*よばひ星:流星のこと。漢字では「婚ひ星」。動詞「よばふ」は元々「呼ぶ」の複数形「呼ばふ」で、「呼び掛け続ける」が原義である。これが「男が女の名前を何度も呼ぶ」ことから「逢瀬」や「結婚」というイメージが生まれて「婚ふ」という表記が生まれた。現在の「夜這う」という表記と「性行為目的に寝所を訪れる」という意味は江戸時代以降のものである。
*尾だになからましかば、まいて:品詞分解すると、名詞「尾」+願望の副助詞「だに」+形容詞「{{ruby|莫|な}}し」の未然形+反実仮想の助動詞「まし」の未然形+順接仮定条件の接続助詞「ば」+副詞「{{ruby|況|ま}}して」のイ音便となる。「ましかば〜まし」の句形と枕草子全体の特徴から、「まいて」の後ろに「をかしからまし」(形容詞「をかし」の未然形+反実仮想の助動詞「まし」の終止形)が省略されていると考える。
===現代語訳===
:星は昴、彦星、宵の明星が良い。流れ星は少し面白い。尾を引いていなければもっと良いのだけれど。
==雪󠄁のいと髙う降りたるを==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==鑑賞==
;全般
『枕草子』は、中宮・定子に仕えた清少納言が記した随筆である。彼女が自らの感性で自然風景や宮中生活について気ままに論じた内容が記されている。
「清少納言」という呼び名は、父・清原元輔の苗字(清原)と役職名(少納言)から取られたものである。ただし、清原元輔が少納言だったわけではなく、どうして「少納言」とついたかは学者の間でも意見が分かれている。中宮定子に仕え、中宮彰子に仕えた紫式部とはライバル関係にあった。定子は彰子と共に皇后へ昇格するも、同年、出産直後に死亡した。その後、定子の一族も清少納言も落ちぶれ、寂しい晩年を過ごしたとされる。
;春はあけぼの
「春はあけぼの」というフレーズはあまりにも有名であろう。「古典を学ぶのは『春は揚げ物』と聞いて笑えるような教養を身につけるためだ」という意見も出るほどである。
この段からは、当時の宮中生活の一端が垣間見えるほか、清少納言自身がどのような感性を以て自然を評しているかも判る。
この段では体言・連体形で止められた文が多いが、それによる効果について考えてみるのも一興である。
;野分のまたの日こそ
;文ことばなめき人こそ
;世の中になほいと心憂きものは
;すさまじきもの
;中納言参りたまひて
本文中で「くらげの骨」が「此世に存在しないもの」の比喩として登場するが、くらげの骨に関しては[http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=205 こんな伝説が存在する]。
;二月つごもりごろに
;上にさぶらふ御猫は
;里にまかでたるに
;星は
昴は「浦島太郎」の竜宮城の場面に登場している。このことから、竜宮城は海底ではなく宇宙空間に存在するという説も唱えられている。
清少納言が「尾だになからばしかば、まいて。」と述べた理由については、流れ星は「恋に溺れた人の魂が身体を抜け出て想い人に逢いに行く姿」に例えられたことに関連して、「魂とはいえ、あまり派手派手しく逢いに来るのは違うでしょ」という考えだったからではないか、と考えられている。
;雪󠄁のいと髙う降りたるを
[[カテゴリ:高等学校教育 国語]]
[[カテゴリ:日本語]]
[[カテゴリ:古典文学]]
[[カテゴリ:枕草子]]
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2024-12-17T13:07:01Z
~2024-28759
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/* 注釈 */
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wikitext
text/x-wiki
{{Pathnav|高等学校の学習|高等学校国語|高等学校古典探究|frame=1}}
{{stub}}
高等学校教科『古典探究』は標準単位数が4単位なので、『枕草子』は学年を跨いで学習する可能性を踏まえて二部構成に分かれています。
{{wikisource|枕草子}}
=第一部=
==春はあけぼの==
===本文===
:春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少し{{ruby|明|あか}}りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
:夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。{{ruby|螢|ほたる}}の多く飛び違󠄂ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
:秋は、夕暮。夕日のさして、山の{{ruby|端|は}}いと近󠄁うなりたるに、{{ruby|烏|からす}}の寢どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて{{ruby|雁|かり}}などの{{ruby|列|つら}}ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、{{ruby|蟲|むし}}の音など、はたいふべきにあらず。
:冬は、つとめて。雪󠄁の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ{{ruby|熾|おこ}}して、炭もて渡るも、いとつきづきし。{{ruby|晝|ひる}}になりて、ぬるくゆるびもていけば、{{ruby|火桶|ひをけ}}の火も、白き灰がちになりて、わろし。
(第一段)
====注釈====
*あけぼの:日の出直前の、空の白む時分。「暁」よりも後の時間帯。漢字では「曙」。
*やうやう:段々と。「{{ruby|漸|ようや}}く」の音変化。
*山ぎは:空の、山と接する部分。漢字で書くと「山際」。
*さらなり:「言ふもさらなり」の略。「言うまでもない」の意。
*をかし:{{ruby|趣|おもむき}}がある。風情だ。
*山の端:山の、空と接する部分。「山ぎは」と対。
*あはれなり:{{ruby|沁々|しみじみ}}とした風情がある。
*まいて:尚更。「{{ruby|況|ま}}して」のイ音便。
*雁:カモ科の鳥のうち、カモより大きくハクチョウより小さい渡り鳥の総称。「ガン」とも読む。
*はた:これまた。副詞の一つで、漢字で書くと「将」。
*つとめて:早朝。
*さらでも:そうでなくても。「さあらでも」(副詞「{{ruby|然|さ}}」+ラ変動詞「有り」+接続助詞「で」+係助詞「も」)の略。
*熾して:炭などに火をつけ、継続して燃え続けるようにして。
*渡る:通っていく。
*つきづきし:似つかわしい。
*ゆるびもていけば:四段動詞「緩ぶ」の連用形に「もていく」(「徐々に」の意を表す接頭辞「もて」+四段動詞「行く」)がついた複合動詞「ゆるびもていく」の已然形に偶然の接続助詞「ば」がついた確定条件用法で、「(寒さが)次第に緩んでいくと」の意を表す。
*がち:ある性質が強いことを意味する語を造る接尾辞。
*わろし:みっともない。漢字で書くと「悪し」。
===現代語訳===
:春は明け方が良い。 段々と白くなっていく山際の空が、 少し明るくなって、紫掛かった雲が細く棚引いているのがよい。
:夏は夜が良い。月のあるころは言うまでもない。月のない闇夜ですらも、蛍の多く飛び立っているのが見られてよい。ただ、一匹、二匹など、少しずつ飛んでいくのも、趣がある。 雨などが降るのも、趣がある。
:秋は夕暮れが良い。 夕日が差して山際に近くなったころに、烏が巣に帰るために、三羽・四羽、或いは二羽・三羽、飛んでゆくのも、沁々としている。 まして雁などの列を作っている様子が、(遠くを飛んだりして)小さく見えるのはとても趣がある。日が沈んでしまって、風の音や虫の声が聞こえてくるのは、言うまでもない。
:冬は早朝が良い。雪の降り積もった朝は言うまでもない。霜が降りて大層白くなっているのも、またそうでなくとも、大層寒い朝に、火などを急いで起こして炭火を持って、廊下などをわたるのも、(冬らしくて)とても似つかわしい。(しかし、)昼になって、寒さが次第に緩んでいくと、火桶の火が灰だらけになって白くなっているのは、みっともない。
==野分のまたの日こそ==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==文ことばなめき人こそ==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==世の中になほいと心憂きものは==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==すさまじきもの==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==中納言参りたまひて==
===本文===
:中納言{{ruby|參|まひ}}り{{ruby|給|たま}}ひて、御{{ruby|扇󠄁|おうぎ}}󠄁奉らせ給ふに、「{{ruby|隆家|たかいえ}}こそいみじき骨は得て{{ruby|侍|はべ}}れ。それを張らせて參らせむとするに、おぼろけの紙え張るまじければ、求め侍るなり。」と申し給ふ。「いかやうにかある」と問い聞こえさせ給へば、「すべていみじう侍り。『さらにまだ見ぬ骨のさまなり。』となむ人々申す。まことにかばかりのは見えざりつ。」と、言髙くのたまへば、「さては、扇󠄁のにはあらで、{{ruby|海月|くらげ}}のななり」と聞こゆれば、「これは隆家が言にしてむ。」とて、笑い給ふ。
:かやうのことこそは、かたはらいたきことのうちに入れつべけれど、「一つな落としそ」と言えば、いかがはせむ。
(第九八段)
====注釈====
*中納言:藤原隆家。中宮定子や藤原伊周の弟。
*いみじき:素晴らしい。
*おぼろけ:普通。ありきたり。形容動詞「おぼろけなり」の語幹。
*え張るまじければ:否定語と呼応する可能の副詞「{{ruby|得|え}}」に四段動詞「張る」と不可能の助動詞「まじ」がついた「え張るまじ」の已然形に原因・理由の接続助詞「ば」がついた確定条件用法で、「張ることができないので」の意。
*いかやうに:どのようだ。形容動詞「いかやうなり」の連用形。
*さらに:打消し形を伴って「全然〜ない」の意。
*させ給へ:尊敬語を重ねて定子に対する最高尊敬を表す。
*なむ人々申す:強調の係助詞「なむ」による係り結びが起こっているので、四段動詞「申す」は終止形ではなく連体形の扱い。
*かばかり:これほど。
*言髙く:大声で。形容詞「言髙し」の連用形。
*あらで:ラ変動詞「あり」+打消しの接続助詞「で」で、「ではなく」という否定を表す。
*ななり:断定の助動詞「なり」の連体形に伝聞・推定の助動詞「なり」がついた「なるなり」の撥音便「なんなり」の撥音無表記。
*かやう:このようだ。形容動詞「かやうなり」の語幹。
*かたはらいたき:きまりが悪い。苦々しい。形容詞「傍ら痛し」の連用形。
*入れつべけれど:下二段動詞「入る」+強意の助動詞「つ」+当然の助動詞「べし」の已然形+逆接確定条件の接続助詞「ど」で、「含めるべきだけれど」の意。
*な落としそ:副詞「な」+四段動詞「落とす」+禁止の終助詞「そ」で、「落とすな」という強い禁止を表す。
*いかがはせむ:「どうしようか。いやどうすることもできない。」という反語を表す表現。強意の係助詞「は」による係り結びが起こっているので、意志の助動詞「む」は終止形ではなく連体形の扱い。
===現代語訳===
:中納言様が(中宮たる定子様の所へ)参上なさって御扇を差し上げなさる時に、「私はすばらしい扇の骨を手に入れております。それ(に紙)を張らせて差し上げようとしたところ、普通の紙は張ることができないので、(相応しい紙を)探し求めております。」と申し上げなさる。(定子様が)「(その骨は)どのようなものですか」とお尋ね申し上げなさったので、(隆家様は)「全体的に素晴らしいです。『決してまだ見たことのない骨の様子である。』と人々も申し上げます。本当にこれほどの(すばらしい骨)は目にしたことがなかった。」と声高く言うので、(私は)「それでは扇の(骨)ではなくて、くらげの(骨)であるようですね。」と申し上げたところ、(隆家様は)「これは隆家が言ったことにしてしまおう。」と笑いなさる。
:このようなことは、苦々しいことの中に含めるべきだけれども、(人々が)「一つも落とさないで(記して)くれ。」と言うので、どうしようか。いやどうすることもできない。
==二月つごもりごろに==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
=第二部=
==上にさぶらふ御猫は==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==里にまかでたるに==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==星は==
===本文===
:星は、すばる。彥星。夕づつ。よばひ星、少しをかし。尾だになからばしかば、まいて。
(第二五四段)
====注釈====
*すばる:牡牛座のプレアデス星団。六連星。幅10光年ほどの領域に若く青白い(=高温の)星が集まっている。漢字で書くと「昴」。
*彥星:鷲座のアルタイル。夏の大三角の一角。七夕伝説から牽牛星とも呼ばれる。
*夕づつ:東方最大離角前後にある金星。宵の明星。{{ruby|夕星|ゆうつづ}}。
*よばひ星:流星のこと。漢字では「婚ひ星」。動詞「よばふ」は元々「呼ぶ」に[[高等学校古文/上代語#助動詞|上代の反復・継続の助動詞「ふ」]]がついた「呼ばふ」で、「呼び掛け続ける」が原義である。これが「男が女の名前を何度も呼ぶ」ことから「逢瀬」や「結婚」というイメージが生まれて「婚ふ」という表記が生まれた。現在の「夜這う」という表記と「性行為目的に寝所を訪れる」という意味は江戸時代以降のものである。
*尾だになからましかば、まいて:品詞分解すると、名詞「尾」+願望の副助詞「だに」+形容詞「{{ruby|莫|な}}し」の未然形+反実仮想の助動詞「まし」の未然形+順接仮定条件の接続助詞「ば」+副詞「{{ruby|況|ま}}して」のイ音便となる。「ましかば〜まし」の句形と枕草子全体の特徴から、「まいて」の後ろに「をかしからまし」(形容詞「をかし」の未然形+反実仮想の助動詞「まし」の終止形)が省略されていると考える。
===現代語訳===
:星は昴、彦星、宵の明星が良い。流れ星は少し面白い。尾を引いていなければもっと良いのだけれど。
==雪󠄁のいと髙う降りたるを==
===本文===
====注釈====
===現代語訳===
==鑑賞==
;全般
『枕草子』は、中宮・定子に仕えた清少納言が記した随筆である。彼女が自らの感性で自然風景や宮中生活について気ままに論じた内容が記されている。
「清少納言」という呼び名は、父・清原元輔の苗字(清原)と役職名(少納言)から取られたものである。ただし、清原元輔が少納言だったわけではなく、どうして「少納言」とついたかは学者の間でも意見が分かれている。中宮定子に仕え、中宮彰子に仕えた紫式部とはライバル関係にあった。定子は彰子と共に皇后へ昇格するも、同年、出産直後に死亡した。その後、定子の一族も清少納言も落ちぶれ、寂しい晩年を過ごしたとされる。
;春はあけぼの
「春はあけぼの」というフレーズはあまりにも有名であろう。「古典を学ぶのは『春は揚げ物』と聞いて笑えるような教養を身につけるためだ」という意見も出るほどである。
この段からは、当時の宮中生活の一端が垣間見えるほか、清少納言自身がどのような感性を以て自然を評しているかも判る。
この段では体言・連体形で止められた文が多いが、それによる効果について考えてみるのも一興である。
;野分のまたの日こそ
;文ことばなめき人こそ
;世の中になほいと心憂きものは
;すさまじきもの
;中納言参りたまひて
本文中で「くらげの骨」が「此世に存在しないもの」の比喩として登場するが、くらげの骨に関しては[http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=205 こんな伝説が存在する]。
;二月つごもりごろに
;上にさぶらふ御猫は
;里にまかでたるに
;星は
昴は「浦島太郎」の竜宮城の場面に登場している。このことから、竜宮城は海底ではなく宇宙空間に存在するという説も唱えられている。
清少納言が「尾だになからばしかば、まいて。」と述べた理由については、流れ星は「恋に溺れた人の魂が身体を抜け出て想い人に逢いに行く姿」に例えられたことに関連して、「魂とはいえ、あまり派手派手しく逢いに来るのは違うでしょ」という考えだったからではないか、と考えられている。
;雪󠄁のいと髙う降りたるを
[[カテゴリ:高等学校教育 国語]]
[[カテゴリ:日本語]]
[[カテゴリ:古典文学]]
[[カテゴリ:枕草子]]
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JavaScript/AbortController
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2024-12-17T22:17:26Z
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AbortController は、JavaScriptにおける非同期操作(例:Fetch API)を中止するためのインターフェースです。ES2018 で導入され、非同期処理のキャンセルを実現するために使用されます。
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wikitext
text/x-wiki
== AbortControllerオブジェクト ==
'''AbortController''' は、JavaScriptにおける非同期操作(例:[[JavaScript/Fetch API|Fetch API]])を中止するためのインターフェースです。[[JavaScript/ES2018|ES2018]] で導入され、非同期処理のキャンセルを実現するために使用されます。
=== 概要 ===
AbortControllerは非同期処理の中断を制御するオブジェクトです。主に[[JavaScript/Promise|Promise]]ベースのAPIで利用され、[[JavaScript/AbortSignal|AbortSignal]]と連携して処理の中止を指示します。
=== 構文 ===
AbortControllerオブジェクトの基本的な構文は以下の通りです。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const controller = new AbortController();
const signal = controller.signal;
controller.abort();
</syntaxhighlight>
=== プロパティ ===
* <code>signal</code> - [[JavaScript/AbortSignal|AbortSignal]] オブジェクトを返します。これを使用して処理を中止します。
=== メソッド ===
* <code>abort()</code> - 関連付けられたAbortSignalを使って、処理の中断を通知します。
=== 使用例 ===
==== Fetch APIとの連携 ====
AbortControllerを使用してHTTPリクエストを中断する例です。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// AbortControllerの作成
const controller = new AbortController();
const signal = controller.signal;
// Fetch APIのリクエスト
fetch('https://example.com/data', { signal })
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data))
.catch(err => {
if (err.name === 'AbortError') {
console.log('Fetchリクエストが中断されました');
} else {
console.error('エラー:', err);
}
});
// 3秒後にリクエストを中断
setTimeout(() => controller.abort(), 3000);
</syntaxhighlight>
==== イベントリスナーの中断 ====
AbortControllerを使用してイベントリスナーを中断する例です。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const controller = new AbortController();
const signal = controller.signal;
signal.addEventListener('abort', () => {
console.log('処理が中断されました');
});
// 中断処理
controller.abort();
</syntaxhighlight>
=== 注意点 ===
* <code>abort()</code> メソッドを呼び出すと、関連付けられたAbortSignalは中断され、<code>signal.aborted</code>は<code>true</code>になります。
* Fetch APIでリクエストが中断された場合、エラーの<code>name</code>プロパティは<code>'AbortError'</code>になります。
=== 対応ブラウザ ===
以下は、AbortControllerオブジェクトのブラウザ対応状況です。
{| class="wikitable"
|-
! ブラウザ
! 対応バージョン
|-
| Google Chrome
| 66以上
|-
| Firefox
| 57以上
|-
| Safari
| 11.1以上
|-
| Edge
| 16以上
|-
| Opera
| 53以上
|}
=== 関連項目 ===
* [[JavaScript/Fetch API|Fetch API]]
* [[JavaScript/Promise|Promise]]
* [[JavaScript/async/await|async/await]]
* [[JavaScript/Web API|Web API]]
=== 外部リンク ===
* [https://dom.spec.whatwg.org/#interface-abortcontroller DOM Living Standard — 3.1. Interface AbortController]
* [https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/AbortController AbortController - MDN Web Docs]
{{DEFAULTSORT:ABORTCONTROLLER}}
[[Category:JavaScript]]
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.Cat
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text/x-wiki
== AbortControllerオブジェクト ==
'''AbortController''' は、JavaScriptにおける非同期操作(例:[[JavaScript/Fetch API|Fetch API]])を中止するためのインターフェースです。[[JavaScript/ES2018|ES2018]] で導入され、非同期処理のキャンセルを実現するために使用されます。
=== 概要 ===
AbortControllerは非同期処理の中断を制御するオブジェクトです。主に[[JavaScript/Promise|Promise]]ベースのAPIで利用され、[[JavaScript/AbortSignal|AbortSignal]]と連携して処理の中止を指示します。
=== 構文 ===
AbortControllerオブジェクトの基本的な構文は以下の通りです。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const controller = new AbortController();
const signal = controller.signal;
controller.abort();
</syntaxhighlight>
=== プロパティ ===
* <code>signal</code> - [[JavaScript/AbortSignal|AbortSignal]] オブジェクトを返します。これを使用して処理を中止します。
=== メソッド ===
* <code>abort()</code> - 関連付けられたAbortSignalを使って、処理の中断を通知します。
=== 使用例 ===
==== Fetch APIとの連携 ====
AbortControllerを使用してHTTPリクエストを中断する例です。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// AbortControllerの作成
const controller = new AbortController();
const signal = controller.signal;
// Fetch APIのリクエスト
fetch('https://example.com/data', { signal })
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data))
.catch(err => {
if (err.name === 'AbortError') {
console.log('Fetchリクエストが中断されました');
} else {
console.error('エラー:', err);
}
});
// 3秒後にリクエストを中断
setTimeout(() => controller.abort(), 3000);
</syntaxhighlight>
==== イベントリスナーの中断 ====
AbortControllerを使用してイベントリスナーを中断する例です。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const controller = new AbortController();
const signal = controller.signal;
signal.addEventListener('abort', () => {
console.log('処理が中断されました');
});
// 中断処理
controller.abort();
</syntaxhighlight>
=== 注意点 ===
* <code>abort()</code> メソッドを呼び出すと、関連付けられたAbortSignalは中断され、<code>signal.aborted</code>は<code>true</code>になります。
* Fetch APIでリクエストが中断された場合、エラーの<code>name</code>プロパティは<code>'AbortError'</code>になります。
=== 対応ブラウザ ===
以下は、AbortControllerオブジェクトのブラウザ対応状況です。
{| class="wikitable"
|-
! ブラウザ
! 対応バージョン
|-
| Google Chrome
| 66以上
|-
| Firefox
| 57以上
|-
| Safari
| 11.1以上
|-
| Edge
| 16以上
|-
| Opera
| 53以上
|}
=== 関連項目 ===
* [[JavaScript/Fetch API|Fetch API]]
* [[JavaScript/Promise|Promise]]
* [[JavaScript/async/await|async/await]]
* [[JavaScript/Web API|Web API]]
=== 外部リンク ===
* [https://dom.spec.whatwg.org/#interface-abortcontroller DOM Living Standard — 3.1. Interface AbortController]
* [https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/AbortController AbortController - MDN Web Docs]
{{DEFAULTSORT:ABORTCONTROLLER}}
[[Category:JavaScript]]
[[Category:DOM]]
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カテゴリ:DOM
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DOM(Document object model) [[Category:Web API]]
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wikitext
text/x-wiki
DOM(Document object model)
[[Category:Web API]]
a6lezcvqcczxa0dpyyeu8xbaudve9q6
JavaScript/DOM/querySelector
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querySelector() はDocumentまたはElementオブジェクトのメソッドであり、指定したCSSセレクターに一致する最初の要素を返します。セレクターに一致する要素が存在しない場合はnullを返します。
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text/x-wiki
== querySelector() ==
'''querySelector()''' は[[JavaScript/DOM/Document|Document]]または[[JavaScript/DOM/Element|Element]]オブジェクトのメソッドであり、指定した[[CSS/CSSセレクター|CSSセレクター]]に一致する最初の要素を返します。セレクターに一致する要素が存在しない場合は<code>[[JavaScript/null|null]]</code>を返します。
=== 概要 ===
[[JavaScript/DOM/querySelector|querySelector()]]はDOMツリー内の要素をCSSセレクターを使用して取得する方法です。
同じセレクターに複数の要素が一致する場合、最初の要素のみが返されます。
=== 構文 ===
:<syntaxhighlight lang=js copy>
element = document.querySelector(selectors);
</syntaxhighlight>
:* <code>selectors</code> - CSSセレクター文字列(例:要素、クラス、ID)
:* 戻り値: セレクターに一致する最初の[[JavaScript/DOM/Element|Element]]。一致する要素がない場合は<code>[[JavaScript/null|null]]</code>。
=== 使用例 ===
==== ID、クラス、要素の取得 ====
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// IDを指定して要素を取得
const elementById = document.querySelector('#my-id');
// クラスを指定して要素を取得
const elementByClass = document.querySelector('.my-class');
// 要素名を指定して最初の<p>タグを取得
const firstParagraph = document.querySelector('p');
console.log(elementById, elementByClass, firstParagraph);
</syntaxhighlight>
==== 複雑なセレクター ====
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// 特定の親要素内の子要素を取得
const childElement = document.querySelector('div.container > ul > li.item');
// 複数のクラスを持つ要素の取得
const multiClassElement = document.querySelector('.class1.class2');
// 属性セレクターを使用
const dataAttribute = document.querySelector('[data-id="123"]');
console.log(childElement, multiClassElement, dataAttribute);
</syntaxhighlight>
==== 存在しない要素の処理 ====
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const element = document.querySelector('.non-existent');
if (element === null) {
console.log('要素が見つかりませんでした');
}
</syntaxhighlight>
=== 注意点 ===
* 一致する複数の要素が存在する場合、'''最初の要素のみ'''が返されます。
* 一致する要素がない場合は<code>null</code>が返されるため、取得後の確認が必要です。
* 複数の要素を取得する場合は<code>[[JavaScript/DOM/querySelectorAll|querySelectorAll]]()</code>を使用してください。
=== 比較: querySelector() と querySelectorAll() ===
{| class="wikitable"
|-
! メソッド !! 返り値 !! 概要
|-
| <code>[[JavaScript/DOM/querySelector|querySelector()]]</code> || 最初に一致した要素 || 1つの要素のみ取得
|-
| <code>[[JavaScript/DOM/querySelectorAll|querySelectorAll()]]</code> || すべての一致した要素の[[JavaScript/DOM/NodeList|NodeList]] || 複数要素を取得
|}
=== ブラウザ対応 ===
querySelector()はすべての主要ブラウザでサポートされています。
{| class="wikitable"
|-
! ブラウザ
! 対応バージョン
|-
| Google Chrome
| 1以上
|-
| Firefox
| 3.5以上
|-
| Safari
| 3.2以上
|-
| Edge
| 12以上
|-
| Opera
| 10以上
|}
=== 関連項目 ===
* [[JavaScript/DOM/querySelectorAll|querySelectorAll()]]
* [[JavaScript/DOM/getElementById|getElementById()]]
* [[JavaScript/DOM/getElementsByClassName|getElementsByClassName()]]
* [[CSS/CSSセレクター|CSSセレクター]]
* [[Document Object Model|DOM (Document Object Model)]]
=== 外部リンク ===
* [https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/Document/querySelector Document.querySelector() - MDN Web Docs]
{{DEFAULTSORT:QUERYSELECTOR}}
[[Category:DOM]]
[[Category:Web API]]
[[Category:JavaScript]]
7giqaporw5qh29f4vfsr35k171o2wfp
JavaScript/DOM/querySelectorAll
0
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2024-12-17T23:04:08Z
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querySelectorAll() は、DocumentまたはElementオブジェクトのメソッドであり、指定したCSSセレクターに一致するすべての要素をNodeListとして返します。このNodeListはArray-Likeオブジェクトで、イテレーションが可能です。
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wikitext
text/x-wiki
== querySelectorAll() ==
[[JavaScript/DOM/querySelectorAll|querySelectorAll()]] は、[[JavaScript/DOM/Document|Document]]または[[JavaScript/DOM/Element|Element]]オブジェクトのメソッドであり、指定したCSSセレクターに一致する'''すべての要素'''を[[JavaScript/DOM/NodeList|NodeList]]として返します。このNodeListは[[JavaScript/DOM/Array-Likeオブジェクト|Array-Likeオブジェクト]]で、イテレーションが可能です。
=== 概要 ===
[[JavaScript/DOM/querySelectorAll|querySelectorAll()]] は、DOMツリー内の複数の要素をCSSセレクターを使用して取得するためのメソッドです。
返される[[JavaScript/DOM/NodeList|NodeList]]は静的リストで、DOMが変更されても自動的に更新されることはありません。
=== 構文 ===
:<syntaxhighlight lang=js copy>
elements = document.querySelectorAll(selectors);
</syntaxhighlight>
* <code>selectors</code> - CSSセレクター文字列(例:要素、クラス、ID)。
* 戻り値: 指定したセレクターに一致するすべての[[JavaScript/DOM/Element|Element]]を含む[[JavaScript/DOM/NodeList|NodeList]]。
=== 使用例 ===
==== クラス、タグ、属性の選択 ====
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// すべての<p>タグを取得
const paragraphs = document.querySelectorAll('p');
// 特定のクラスを持つ要素を取得
const items = document.querySelectorAll('.item');
// 特定の属性を持つ要素を取得
const dataElements = document.querySelectorAll('[data-id]');
console.log(paragraphs, items, dataElements);
</syntaxhighlight>
==== イテレーション処理 ====
NodeListを反復処理して各要素にアクセスする例です。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
// querySelectorAllで取得
const elements = document.querySelectorAll('.list-item');
// forEachを使って各要素を処理
elements.forEach((element, index) => {
console.log(`要素${index}:`, element.textContent);
});
// for...ofループでも処理可能
for (const element of elements) {
console.log('要素の内容:', element.textContent);
}
</syntaxhighlight>
==== スタイル変更 ====
一致するすべての要素のスタイルを一括で変更する例です。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const boxes = document.querySelectorAll('.box');
// 各要素に背景色を適用
boxes.forEach(box => {
box.style.backgroundColor = 'lightblue';
});
</syntaxhighlight>
=== 注意点 ===
* 返されるNodeListは静的('''静的リスト''')であり、DOMが変更されても自動で更新されません。
** 動的なリストが必要な場合は<code>[[JavaScript/DOM/getElementsByClassName|getElementsByClassName()]]</code>や<code>[[JavaScript/DOM/getElementsByTagName|getElementsByTagName()]]</code>を使用してください。
* NodeListは[[JavaScript/DOM/Array-Likeオブジェクト|Array-Likeオブジェクト]]であり、[[JavaScript/Array|Array]]メソッドを直接使用する場合は<code>[[JavaScript/Array/from|Array.from()]]</code>で配列に変換する必要があります。
例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const elements = document.querySelectorAll('.item');
const elementArray = Array.from(elements);
elementArray.map(el => console.log(el.textContent));
</syntaxhighlight>
=== 比較: querySelectorAll() と querySelector() ===
{| class="wikitable"
|-
! メソッド !! 返り値 !! 概要
|-
| <code>querySelector()</code> || 最初に一致した要素 || 1つの要素のみ取得
|-
| <code>querySelectorAll()</code> || 一致したすべての要素の[[JavaScript/DOM/NodeList|NodeList]] || 複数要素を取得
|}
=== ブラウザ対応 ===
querySelectorAll()は、すべての主要なブラウザでサポートされています。
{| class="wikitable"
|-
! ブラウザ
! 対応バージョン
|-
| Google Chrome
| 1以上
|-
| Firefox
| 3.5以上
|-
| Safari
| 3.2以上
|-
| Edge
| 12以上
|-
| Opera
| 10以上
|}
=== 関連項目 ===
* [[JavaScript/DOM/querySelector|querySelector()]]
* [[JavaScript/DOM/getElementById|getElementById()]]
* [[JavaScript/DOM/getElementsByClassName|getElementsByClassName()]]
* [[JavaScript/DOM/getElementsByTagName|getElementsByTagName()]]
* [[CSSセレクター]]
* [[DOM (Document Object Model)]]
=== 外部リンク ===
* [https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/Document/querySelectorAll Document.querySelectorAll() - MDN Web Docs]
{{DEFAULTSORT:QUERYSELECTORALL}}
[[Category:DOM]]
[[Category:Web API]]
[[Category:JavaScript]]
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JavaScript/DOM/Array-Likeオブジェクト
0
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2024-12-17T23:26:43Z
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Array-Likeオブジェクト(配列風オブジェクト)とは、DOMにおいて配列のようにインデックスとlengthプロパティを持ち、[Symbol.iterator]を実装しているオブジェクトのことです。
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wikitext
text/x-wiki
== Array-Likeオブジェクト ==
'''Array-Likeオブジェクト'''(配列風オブジェクト)とは、[[DOM]]において配列のようにインデックスと<code>length</code>プロパティを持ち、<code>[Symbol.iterator]</code>を実装しているオブジェクトのことです。
=== 主な特徴 ===
Array-Likeオブジェクトには以下の特徴があります:
* '''インデックスプロパティ''': 配列と同様に数値インデックスを持つ要素にアクセスできる。
* '''lengthプロパティ''': 含まれる要素数を示す<code>length</code>プロパティを持つ。
* '''<code>[Symbol.iterator]</code>の実装''': 必ず<code>[Symbol.iterator]</code>を実装しており、[[for...of]]ループや<code>forEach</code>が利用可能。
=== 主な例 ===
==== DOMのNodeList ====
<code>document.querySelectorAll()</code>や<code>document.getElementsByTagName()</code>などで取得される<code>Array.prototype</code>や<code>[[JavaScript/DOM/|HTMLCollection|HTMLCollection]]</code>はArray-Likeオブジェクトです。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const elements = document.querySelectorAll('p'); // NodeListを取得
console.log(elements[0]); // インデックスでアクセス
console.log(elements.length); // 要素数を取得
// Arrayメソッドは使えない
// elements.map(el => el.textContent); // エラー
</syntaxhighlight>
==== 関数のargumentsオブジェクト ====
<code>arguments</code>は関数に渡された引数を保持するArray-Likeオブジェクトです。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
function example() {
console.log(arguments[0]); // インデックスでアクセス
console.log(arguments.length); // 引数の数を取得
}
example('A', 'B', 'C');
// Arrayメソッドは使えない
// arguments.map(arg => console.log(arg)); // エラー
</syntaxhighlight>
=== Array-Likeオブジェクトの配列への変換 ===
Array-Likeオブジェクトを通常の配列に変換することで、Arrayメソッドを使用可能になります。
==== Array.from()を使用 ====
<code>Array.from()</code>を使用すると、Array-Likeオブジェクトを簡単に配列に変換できます。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const elements = document.querySelectorAll('p'); // NodeListを取得
// Array.from()で配列に変換
const elementArray = Array.from(elements);
elementArray.map(el => console.log(el.textContent));
</syntaxhighlight>
==== スプレッド構文を使用 ====
スプレッド構文<code>[...Array-Like]</code>も配列への変換に利用できます。
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const elements = document.querySelectorAll('p');
// スプレッド構文で変換
const elementArray = [...elements];
elementArray.forEach(el => console.log(el.textContent));
</syntaxhighlight>
=== 注意点 ===
* Array-LikeオブジェクトはArrayではないため、直接配列のプロトタイプにアクセスできません。
* 一部の古い環境では<code>Array.from()</code>がサポートされていない場合があります。その場合は<code>Array.prototype.slice.call()</code>を使用してください。
例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const argsArray = Array.prototype.slice.call(arguments);
</syntaxhighlight>
=== 主なArray-Likeオブジェクトの例 ===
{| class="wikitable"
|-
! オブジェクト !! 説明
|-
| <code>[[JavaScript/DOM/NodeList|NodeList]]</code> || DOM操作で取得される要素のリスト。
|-
| <code>[[JavaScript/DOM/|HTMLCollection|HTMLCollection]]</code> || タグ名やクラス名で取得されるHTML要素のコレクション。
|-
| <code>[[JavaScript/arguments|arguments]]</code> || 関数の引数を保持するオブジェクト。
|-
| <code>[[JavaScript/String|String]]</code> || 文字列(文字ごとにインデックスでアクセス可能)。
|}
=== 関連項目 ===
* [[JavaScript/Arrayprototype|Array.prototype]]
* [[JavaScript/DOM/NodeList|NodeList]]
* [[JavaScript/arguments|argumentsオブジェクト]]
* [[JavaScript/DOM/querySelector|document.querySelector()]]
* [[JavaScript/DOM/querySelectorAll|document.querySelectorAll()]]
* [[JavaScript/スプレッド構文|スプレッド構文]]
* [[JavaScript/Array/from|Array.from()]]
* [[JavaScript]]
* [[Document Object Model|DOM (Document Object Model)]]
=== 外部リンク ===
* [https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Guide/Indexed_collections MDN: Indexed collections]
* [https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Array/from MDN: Array.from()]
{{DEFAULTSORT:ARRAY-LIKE おふしえくと}}
[[Category:DOM]]
[[Category:Web API]]
[[Category:JavaScript]]
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JavaScript/DOM/Document
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2024-12-17T23:50:10Z
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JavaScriptにおける「Document(ドキュメント)」オブジェクトは、ウェブページの内容を操作するために使用される中心的なオブジェクトです。これは、DOM(Document Object Model)の一部であり、HTMLやXML文書の構造にアクセスして操作するためのインターフェースを提供します。
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wikitext
text/x-wiki
== Document(ドキュメント) ==
JavaScriptにおける「Document(ドキュメント)」オブジェクトは、ウェブページの内容を操作するために使用される中心的なオブジェクトです。これは、DOM(Document Object Model)の一部であり、HTMLやXML文書の構造にアクセスして操作するためのインターフェースを提供します。
=== <code>Document</code>オブジェクトの役割 ===
<code>Document</code>オブジェクトは、ウェブページの内容をプログラムから操作するための基本的なインターフェースです。JavaScriptからHTML要素を動的に操作したり、新しい要素を追加したり、既存の要素を変更したりすることができます。
=== 主な機能 ===
==== 1. ドキュメントのアクセス ====
<code>Document</code>オブジェクトは、<code>document</code>というグローバル変数として自動的に提供され、現在表示されているウェブページの内容を指し示します。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>console.log(document); // 現在のドキュメント情報を表示</syntaxhighlight>
==== 2. 要素の取得 ====
<code>Document</code>オブジェクトには、ページ内のHTML要素を取得するためのメソッドがいくつか用意されています。例えば、<code>getElementById()</code>や<code>getElementsByClassName()</code>、<code>querySelector()</code>などがあります。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let element = document.getElementById("myElement");</syntaxhighlight>
==== 3. 新しい要素の作成 ====
<code>Document</code>オブジェクトを使って、新しいHTML要素を作成し、ページに追加することができます。<code>createElement()</code>を使って新しい要素を生成し、<code>appendChild()</code>を使ってその要素を追加できます。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>let newDiv = document.createElement("div"); newDiv.textContent = "新しい要素"; document.body.appendChild(newDiv);</syntaxhighlight>
==== 4. イベントの処理 ====
<code>Document</code>オブジェクトは、ページのさまざまなイベント(例えば、クリックやキーボード入力)を管理するためのイベントリスナーを設定することもできます。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>document.addEventListener("click", function() { alert("ページがクリックされました"); });</syntaxhighlight>
=== <code>Document</code>オブジェクトと他のDOMオブジェクト ===
<code>Document</code>オブジェクトは、DOMツリーのルートノードに相当します。ウェブページ内の全ての要素は、この<code>Document</code>からアクセスすることができます。各HTML要素は<code>Element</code>オブジェクトとして表され、<code>Document</code>オブジェクトと連携して動的な操作が可能となります。
=== まとめ ===
<code>Document</code>オブジェクトは、ウェブページの内容を操作するための基本的なインターフェースであり、DOMを通じて、JavaScriptがウェブページ内の要素を取得、変更、作成、削除、イベントを処理することを可能にします。これにより、インタラクティブで動的なウェブページの構築が実現できます。
{{DEFAULTSORT:DOCUMENT}}
[[Category:DOM]]
[[Category:Web API]]
[[Category:JavaScript]]
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JavaScript/DOM/Element
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2024-12-18T00:06:32Z
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Elementオブジェクトは、DOM(Document Object Model)において、HTMLやXML文書内の各要素を表すオブジェクトです。Elementは、ウェブページの構造を形成する基本的な単位であり、JavaScriptで操作することで、ページの内容を動的に変更することができます。
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wikitext
text/x-wiki
== Element(エレメント) ==
<code>Element</code>オブジェクトは、DOM([[Document Object Model]])において、HTMLやXML文書内の各要素を表すオブジェクトです。<code>Element</code>は、ウェブページの構造を形成する基本的な単位であり、JavaScriptで操作することで、ページの内容を動的に変更することができます。
=== <code>Element</code>オブジェクトの役割 ===
<code>Element</code>オブジェクトは、DOMツリー内の各HTMLまたはXML要素を表します。例えば、<syntaxhighlight lang=html inline><div></syntaxhighlight>, <syntaxhighlight lang=html inline><p></syntaxhighlight>, <syntaxhighlight lang=html inline><span></syntaxhighlight>などの要素は、それぞれ<code>Element</code>オブジェクトとしてJavaScriptで扱うことができます。これにより、要素のプロパティやスタイル、イベントの操作が可能になります。
=== 主な機能 ===
==== 1. 属性の操作 ====
<code>Element</code>オブジェクトは、HTML要素の属性にアクセスしたり、変更したりするためのメソッドを提供します。例えば、<code>getAttribute()</code>, <code>setAttribute()</code>, <code>removeAttribute()</code>などがあります。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const element = document.getElementById("myElement");
console.log(element.getAttribute("class")); // class属性を取得
element.setAttribute("class", "newClass"); // class属性を変更
element.removeAttribute("id"); // id属性を削除</syntaxhighlight>
==== 2. スタイルの操作 ====
<code>Element</code>オブジェクトでは、CSSスタイルを操作することができます。<code>style</code>プロパティを使用して、インラインスタイルを設定したり変更したりできます。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const element = document.getElementById("myElement");
element.style.backgroundColor = "red"; // 背景色を赤に変更
element.style.fontSize = "20px"; // フォントサイズを20pxに変更
</syntaxhighlight>
==== 3. 要素の操作 ====
<code>Element</code>オブジェクトは、要素の子要素を操作するためのメソッドも提供しています。<code>appendChild()</code>, <code>removeChild()</code>, <code>replaceChild()</code>などで、要素の追加・削除・置換ができます。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const parentElement = document.getElementById("parent");
const newElement = document.createElement("div");
newElement.textContent = "新しい要素";
parentElement.appendChild(newElement); // 新しい要素を追加
</syntaxhighlight>
==== 4. イベントの処理 ====
<code>Element</code>オブジェクトは、個々のHTML要素に対してイベントリスナーを設定することができます。<code>addEventListener()</code>メソッドを使って、クリックやキーボードイベントなどを処理することができます。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const element = document.getElementById("myElement");
element.addEventListener("click", () => alert("要素がクリックされました"));
</syntaxhighlight>
==== 5. クラスの操作 ====
<code>Element</code>オブジェクトでは、要素のクラスを操作するためのメソッドも提供されます。<code>classList</code>プロパティを使って、クラスを追加、削除、切り替えなどが可能です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const element = document.getElementById("myElement");
element.classList.add("newClass"); // クラスを追加
element.classList.remove("oldClass"); // クラスを削除
element.classList.toggle("active"); // クラスを切り替え
</syntaxhighlight>
=== <code>Element</code>オブジェクトと<code>Document</code>オブジェクト ===
<code>Document</code>オブジェクトは、ページ全体を表すのに対し、<code>Element</code>オブジェクトは、その中の各HTML要素を表します。<code>Document</code>オブジェクトを使って<code>Element</code>オブジェクトを取得し、それらを操作することができます。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const element = document.getElementById("myElement");
console.log(element.tagName); // 要素のタグ名を取得
</syntaxhighlight>
=== まとめ ===
<code>Element</code>オブジェクトは、DOMツリー内のHTMLやXMLの各要素を表現するオブジェクトであり、ページの内容を操作するための基本的なインターフェースを提供します。<code>Element</code>オブジェクトを使うことで、属性やスタイル、子要素の操作、イベントの設定など、動的なウェブページの作成が可能となります。
このWikitextでは、<code>Element</code>オブジェクトの役割や主な機能について、具体的なコード例を交えて説明しています。
{{DEFAULTSORT:ELEMENT}}
[[Category:DOM]]
[[Category:Web API]]
[[Category:JavaScript]]
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JavaScript/DOM/NodeList
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2024-12-18T00:17:21Z
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NodeListは、DOM(Document Object Model)において、複数のノード(Nodeオブジェクト)を表すリストです。これは、ページ内の要素を扱う際に頻繁に使用され、主にquerySelectorAll()やchildNodesメソッドを通じて取得されます。 NodeListは配列に似ていますが、いくつか異なる特徴を持っています。例えば、NodeListは厳密には配列ではなく、配列のようなインターフェースを提供するオブジェクトです。
265735
wikitext
text/x-wiki
以下は、Wikitext形式で書かれた「NodeList」の解説です。
== NodeList(ノードリスト) ==
<code>NodeList</code>は、DOM([[Document Object Model]])において、複数のノード(<code>Node</code>オブジェクト)を表すリストです。これは、ページ内の要素を扱う際に頻繁に使用され、主に<code>querySelectorAll()</code>や<code>childNodes</code>メソッドを通じて取得されます。
<code>NodeList</code>は配列に似ていますが、いくつか異なる特徴を持っています。例えば、<code>NodeList</code>は厳密には配列ではなく、配列のようなインターフェースを提供するオブジェクトです。
=== <code>NodeList</code>の特徴 ===
* '''ライブと静的''': <code>NodeList</code>は、ライブ(動的)または静的(静的)なコレクションとして存在する場合があります。ライブ<code>NodeList</code>は、ページのDOMが変更されると自動的に更新されます。静的<code>NodeList</code>は、作成時の状態に基づいて固定され、変更されません。
* '''インデックスアクセス''': <code>NodeList</code>は、インデックスを使用して要素にアクセスすることができます(例: <code>nodeList[0]</code>)。
* '''<code>forEach</code>メソッド''': <code>NodeList</code>は、<code>forEach()</code>メソッドをサポートしており、これを使ってノードを繰り返し処理することができます。
=== 主なメソッドとプロパティ ===
==== 1. <code>length</code>プロパティ ====
<code>NodeList</code>の<code>length</code>プロパティは、リスト内のノードの数を返します。これを使って、リストを反復処理する際に役立ちます。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const nodeList = document.querySelectorAll("div");
console.log(nodeList.length); // ノードの数を表示
</syntaxhighlight>
==== 2. <code>item()</code>メソッド ====
<code>item()</code>メソッドを使うことで、インデックスに基づいて<code>NodeList</code>から特定のノードを取得できます。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const nodeList = document.querySelectorAll("div");
const firstDiv = nodeList.item(0); // 最初のdiv要素を取得
</syntaxhighlight>
==== 3. <code>forEach()</code>メソッド ====
<code>NodeList</code>は<code>forEach()</code>メソッドをサポートしており、リスト内の各ノードに対してコールバック関数を実行することができます。これは配列と似たような動作をします。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const nodeList = document.querySelectorAll("div");
nodeList.forEach(node => console.log(node)); // 各div要素を表示
</syntaxhighlight>
==== 4. <code>childNodes</code>プロパティ ====
<code>childNodes</code>プロパティは、指定されたノードのすべての子ノードを含む<code>NodeList</code>を返します。これには、要素ノードだけでなく、テキストノードやコメントノードなども含まれる点に注意が必要です。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const parentElement = document.getElementById("parent");
const children = parentElement.childNodes;
console.log(children); // 子ノードのリストを表示
</syntaxhighlight>
==== 5. <code>querySelectorAll()</code>メソッド ====
<code>querySelectorAll()</code>メソッドは、CSSセレクタを使ってページ内の複数の要素を取得するために使われます。これが返すのは、<code>NodeList</code>オブジェクトです。
; 例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const nodeList = document.querySelectorAll("p.someClass");
console.log(nodeList); // pタグでsomeClassクラスを持つ要素のリストを表示
</syntaxhighlight>
=== <code>NodeList</code>と配列の違い ===
<code>NodeList</code>は配列に似ていますが、いくつかの重要な違いがあります:
* <code>NodeList</code>は、配列のようにインデックスでアクセスできますが、配列メソッド(<code>map()</code>, <code>filter()</code>, <code>reduce()</code>など)は使用できません。これらを使いたい場合は、<code>NodeList</code>を配列に変換する必要があります。
* <code>NodeList</code>は、<code>forEach()</code>をサポートしますが、古いブラウザではサポートされていないことがあります。
; 配列に変換する方法の例:
:<syntaxhighlight lang=js copy>
const nodeList = document.querySelectorAll("div");
const array = Array.from(nodeList); // NodeListを配列に変換
array.map(node => console.log(node)); // 配列メソッドを使用可能
</syntaxhighlight>
=== まとめ ===
<code>NodeList</code>は、複数のDOMノードを表すオブジェクトであり、主に<code>querySelectorAll()</code>や<code>childNodes</code>などのメソッドで返されます。<code>NodeList</code>は配列に似た操作が可能ですが、配列のメソッドを直接使用できないため、必要に応じて配列に変換することが推奨されます。これを使うことで、ページ内の複数の要素を効率的に操作できます。
{{DEFAULTSORT:NODELIST}}
[[Category:DOM]]
[[Category:Web API]]
[[Category:JavaScript]]
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故意
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ページの作成:「#転送 [[刑法第38条]]」
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wikitext
text/x-wiki
#転送 [[刑法第38条]]
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2024-12-18T10:17:07Z
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[[刑法第38条]]への転送ページ
265755
wikitext
text/x-wiki
#転送[[刑法第38条]]
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